JP4541578B2 - インクジェット記録材料 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はインクジェットプリンタ用の記録材料に関し、保護フィルムのラミネート作業に適したものに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、デジタル化が普及し、益々コンピュータから画像イメージなどのデジタルデータを出力する機会が増加している。出力する方式としては、ドットインパクト、レーザーなど様々な方式があげられるが、その中でもインクジェット記録方式は、ハード及びランニングコストが安価であること、カラー出力も可能であることなどのメリットから普及が進んでいる。
【0003】
このようなインクジェット記録材料の要求性能としては、単にインクジェットプリンタで記録できるのみならず、記録後に積層して保管する場合が多いことから、未乾燥インクと積層部材が貼りつくこと(以下、「ブロッキング」という。)を防止する性能が要求されている。
【0004】
ブロッキングを防止すべく、バインダー樹脂の改良などにより、インク吸収速度を向上させて未乾燥インクを少なくする手段が行われているが、十分にブロッキングを防ぐには至っていない。従って、インク受容層中に顔料を含有させ、インク受容層表面に凹凸を設けることによりブロッキングを防止する手段が一般的に行われている。
【0005】
一方、画像記録後のインクジェット記録材料をグラフィックアーツの分野で使用する場合、特に屋外で使用する場合には、画像に耐久性、耐候性を持たせるため、記録面上に保護フィルムがラミネートされることが一般的である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記したようなインク受容層中に顔料を含有させたインクジェット記録材料に保護フィルムをラミネートすると、ラミネート時に気泡が混入し、画像の見栄えが悪くなったり、混入した気泡を抜くため、保護フィルムの表面に小さい穴をあけると、その箇所から雨水が進入するなどして画像が劣化するという問題があった。
【0007】
そこで本発明は、保護フィルムのラミネート時に気泡が混入することなく、かつブロッキングを防止することができるインクジェット記録材料を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
そこで本発明者らは上記目的を解決すべく鋭意研究した結果、気泡の混入は、インク受容層表面の標高の高い凸部が起因していることを見出した。そして、気泡を混入させることなく、かつブロッキングを防止し得る表面形状について鋭意研究した結果、これを完成するに至った。
【0009】
即ち、本発明のインクジェット記録材料は、支持体上にインク受容層を有するインクジェット記録材料において、前記インク受容層はウレタン樹脂ビーズを含み、前記インク受容層の表面は、高さ5μm以上の凸部の数が1mm2あたり50個以上であり、高さ10μm以上の凸部の数が1mm2あたり10個未満であり、前記ウレタン樹脂ビーズの平均粒径が、前記インク受容層の厚みに対してマイナス6μm以上プラス8μm未満であり、前記ウレタン樹脂ビーズの含有量が、前記インク受容層を構成するバインダー樹脂100重量部に対し0.1〜10重量部であることを特徴とするものである。
【0010】
好ましくは、前記インク受容層が、少なくともバインダー樹脂と顔料から構成され、かつ、前記バインダー樹脂としてウレタン樹脂を含み、前記顔料としてウレタン樹脂ビーズを含むことを特徴とするものである。
【0013】
好ましくは、前記支持体が、粗面化支持体であることを特徴とするものである。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明のインクジェット記録材料は、支持体上にインク受容層を有するものであって、前記インク受容層はウレタン樹脂ビーズを含み、前記インク受容層の表面は、高さ5μm以上の凸部の数が1mm2あたり50個以上であり、高さ10μm以上の凸部の数が1mm2あたり10個未満であり、前記ウレタン樹脂ビーズの平均粒径が、前記インク受容層の厚みに対してマイナス6μm以上プラス8μm未満であり、前記ウレタン樹脂ビーズの含有量が、前記インク受容層を構成するバインダー樹脂100重量部に対し0.1〜10重量部であることを特徴とするものである。以下、各構成要素の実施の形態について説明する。
【0015】
図1から図4は、本発明のインクジェット記録材料3の実施の形態を示す図である。図1から図3のインクジェット記録材料3は、支持体1、バインダー樹脂21および顔料22からなるインク受容層2から構成される。なお、図1から図3において、図中の「a」は、インク受容層の厚みを示す。図4のインクジェット記録材料3は、粗面化支持体11およびインク受容層2からなる。
【0016】
支持体は特に制限されることなく使用することができるが、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレンなどのプラスチックフィルムが好適に使用される。支持体の厚みは特に限定されるものではないが、インクジェットプリンタへの搬送性などの点から好ましくは5〜300μmのものが使用される。
【0017】
インク受容層は主としてバインダー樹脂からなるものであり、主にインクジェットインクを受容する役割を有するものである。
【0018】
バインダー樹脂は、主としてインク受容層のバインダー樹脂として一般的に使用されている水溶性樹脂、親水性樹脂から構成される。このような水溶性ないし親水性樹脂としては、アルブミン、ゼラチン、カゼイン、でんぷん、アラビヤゴム、アルギン酸ソーダなどの天然樹脂、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ポリアミド、ポリアクリルアミド、ポリヒドロキシエチルメタクリレート、ポリフェニルアセトアセタール、ポリビニルアセタール、ポリビニルホルマール、ポリエチレンイミン、ポリビニルピロリドン、メラミン樹脂、ポリウレタン、ポリビニルアルコール、ポリエステル、ポリアクリル酸ソーダ、アクリル酸エステル共重合体などの合成樹脂があげられ、これらを単独であるいは2種以上混合して使用することができる。
【0019】
インク受容層の表面は、高さ5μm以上の凸部の数が1mm2あたり50個以上であり、高さ10μm以上の凸部の数が1mm2あたり10個未満である。高さ5μm以上の凸部を1mm2あたり50個以上とすることにより、ブロッキングを防止することができ、高さ10μm以上の凸部を1mm2あたり10個未満とすることにより保護フィルムのラミネート時に気泡が混入することを防止することができる。即ち、インク受容層の表面が、高さ5μm以上の凸部の数が1mm2あたり50個以上であっても、高さ10μm以上の凸部の数が1mm2あたり10個以上である場合には、ブロッキングは防止できるが気泡の混入は防止できない。また、インク受容層の表面が、高さ10μm以上の凸部の数が1mm2あたり10個未満であっても、高さ5μm以上の凸部の数が1mm2あたり50個以上ない場合には、気泡の混入は防止できるがブロッキングを防止することができない。
【0020】
なお、インク受容層表面における高さ5μm以上の凸部の数は、より好ましくは1mm2あたり100〜1000個であることが望ましい。100個以上とすることにより、より効果的にブロッキングを防止することができ、1000個未満とすることにより、インク受容層表面の光沢の低下を防止してグラフィックアーツの分野に好適なインクジェット記録材料とすることができる。
【0021】
インク受容層の表面における凸部の高さおよび個数の測定は、触針式三次元表面粗さ測定器(SAS−2010 SAU−II:明伸工機社)を使用して「山ピークカウント」の数を計測することにより行った。具体的には、得られたデータの抽出曲線の平均線から正方向に一定の基準レベルを設け(5μm以上の高さの凸部の個数を測定する場合には基準レベルを5μmとする。)、平均線より負側に下がった後、基準レベルを越えた点(山ピークカウント)の数を、一定高さ以上の凸部の個数とした。
【0022】
インク受容層の厚みは、2〜50μm、好適には5〜30μmの範囲で選択される。2μm以上とすることにより、インク吸収性を十分なものとすることができ、50μm以下とすることにより、カールの発生を防止することができる。
【0023】
インク受容層表面に、上述したような表面形状を付与するには、インク受容層中に顔料を添加する方法(図1から図3)、粗面化支持体上にインク受容層を形成する方法(図4)などがあげられるが、インク受容層中に顔料を添加する方法が好適である。なお、粗面化支持体は、支持体表面に細かい砂を高速で吹き付けるサンドブラスト加工、支持体表面を化学薬品で処理するケミカルエッチング、支持体表面にマット層を形成することなどによって得ることができる。
【0024】
インク受容層中に顔料を添加する場合、添加する顔料としては、シリカ、クレー、タルク、ケイソウ土、炭酸カルシウム、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、珪酸アルミニウム、酸化チタン、酸化亜鉛、合成ゼオライト、アルミナ、スメクタイトなどの無機顔料の他、スチレン樹脂ビーズ、ウレタン樹脂ビーズ、ベンゾグアナミン樹脂ビーズ、シリコーン樹脂ビーズ、アクリル樹脂ビーズなどの有機顔料があげられ、これらを単独であるいは2種以上混合して使用することができる。
【0025】
また、顔料の平均粒径は、必ずしも一概には言えないが、インク受容層の厚みに対して、マイナス6μm以上プラス8μm未満、好ましくはマイナス3μm以上プラス5μm未満であることが望ましい。例えば、インク受容層の厚みが20μmの場合、顔料の平均粒径は、14〜28μm、好ましくは17〜25μmであることが望ましい。平均粒径をインク受容層の厚みに対してマイナス6μm以上プラス8μm未満の範囲とすることにより、ブロッキングを防止し得る高さ5μm以上の凸部を形成することができ、かつ気泡混入の原因となる高さ10μm以上の凸部を形成しづらくすることができる。ここで、表面形状の制御を容易にすべく、顔料の粒度分布は狭いものが好ましい。なお、本発明でいうインク受容層の厚みとは、図1から図3でいう「a」のことをいう。
【0026】
また、顔料の添加量は、インク受容層を構成するバインダー樹脂100重量部に対し0.1〜10重量部、好ましくは0.5〜5重量部の範囲であることが望ましい。0.1重量部以上とすることにより、ブロッキングを防止することができ、10重量部以下とすることにより、インク受容層表面の光沢の低下を防止してグラフィックアーツの分野に好適なインクジェット記録材料とすることができる。
【0027】
なお、インク受容層中に顔料を添加する場合、顔料の平均粒径や添加量を上述した範囲としたからといって、必ずしも上述した所望の表面形状を得ることができるとは限らない。インク受容層を構成するバインダー樹脂と顔料の種類により、得られる表面形状は異なってくる。この原因は定かではないが、バインダー樹脂と顔料の比重の違いなどが影響していると考えられる。
【0028】
ここで、好ましくは、バインダー樹脂としてウレタン樹脂、顔料としてウレタン樹脂ビーズを使用することが望ましい。第一に、バインダー樹脂としてウレタン樹脂、顔料としてウレタン樹脂ビーズを使用することにより、上述した表面形状を容易に得ることができる。これは、バインダー樹脂と顔料の成分が同一系統であることから、インク受容層中において顔料が均一に分散されることが原因と考えられる。第二に、バインダー樹脂としてウレタン樹脂、顔料としてウレタン樹脂ビーズを使用することにより、ラミネート時の気泡混入を「完全に」防止することができる。これは、ウレタン樹脂は柔軟性に優れることから、ラミネート時の圧力によって、ウレタン樹脂からなるバインダー樹脂中にウレタン樹脂ビーズが沈み込み、さらにはウレタン樹脂ビーズ自体が若干変形し、ラミネート時においてインク受容層の表面に高さ10μm以上の凸部が完全に消失していることが原因と考えられる。言い換えれば、バインダー樹脂としてウレタン樹脂、顔料としてウレタン樹脂ビーズを使用することにより、ラミネート前のインク受容層が高さ10μm以上の凸部を1mm2あたり1〜9個有していたとしても、ラミネート時においては高さ10μm以上の凸部が完全に消失していることが原因と考えられる。
【0029】
また、バインダー樹脂としてウレタン樹脂、顔料としてウレタン樹脂ビーズを使用した場合、さらに好ましくは、ウレタン樹脂ビーズの平均粒径および添加量を上述した範囲(平均粒径:インク受容層の厚みに対して、マイナス6μm以上プラス8μm未満、好ましくはマイナス3μm以上プラス5μm未満。添加量:インク受容層を構成するバインダー樹脂100重量部に対し0.1〜10重量部、好ましくは0.5〜5重量部。)とすることが望ましい。
【0030】
インク受容層には上記性能を害さない範囲で、レベリング剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、キレート剤、帯電防止剤などの添加剤を添加することができる。
【0031】
インク受容層を形成する方法としては、例えば、上記のバインダー樹脂、顔料および必要により添加される添加剤を適当な溶媒に溶解又は分散させて塗工液を調製し、当該塗工液をロールコーティング法、バーコーティング法、スプレーコーティング法、エアナイフコーティング法などの公知の方法により支持体上に塗布・乾燥させる方法、その他上記混合物をホットメルトコーティングする方法などがあげられる。
【0032】
本発明のインクジェット記録材料においては、上述したインク受容層がインクジェット記録材料の最表面側にある必要があるが、支持体との間に別のインク受容層を有するような、インク受容層が二層以上からなるものであってもよい。
【0033】
また、インク受容層の接着性を調節するため、インク受容層と支持体との間にアンカーコート層を設けたり、カールの発生を防止するため、支持体のインク受容層とは反対側の面にバックコート層を設けたりすることは何ら差し支えない。
【0034】
さらに、インクジェットプリンタからの排出時の帯電を防止するため、支持体のインク受容層とは反対側の面や、インク受容層と支持体との間に帯電防止層を設けても良い。なお、帯電防止層はごく薄いもので足りるから、インク受容層上に設けても上記性能を特に害することはない。
【0035】
以上のように、本発明においては、インク受容層の表面が、高さ5μm以上の凸部の数が1mm2あたり50個以上であり、高さ10μm以上の凸部の数が1mm2あたり10個未満のものである。これにより保護フィルムのラミネート時の気泡混入を防止しつつ、ブロッキングを防止することができる。
【0036】
【実施例】
以下、実施例により本発明を更に説明する。なお、「部」、「%」は特に示さない限り、重量基準とする。
【0037】
[実施例1]
厚み100μmの透明ポリエステルフィルム(ルミラーT60:東レ社)上に、下記の組成からなるインク受容層用塗工液を乾燥後の厚みが20μmとなるようにバーコーティング法により塗布、乾燥してインク受容層を形成し、インクジェット記録材料を得た。
【0038】
<インク受容層用塗工液>
・親水性アクリル樹脂 6部
(ケミトリーLH-448:綜研化学社)
・ウレタン樹脂ビーズ (平均粒径21μm) 0.2部
(アートパールC300:根上工業社)
・水 90部
【0039】
[実施例2]
厚み100μmの透明ポリエステルフィルム(ルミラーT60:東レ社)上に、下記の組成からなるインク受容層用塗工液を乾燥後の厚みが20μmとなるようにバーコーティング法により塗布、乾燥してインク受容層を形成し、インクジェット記録材料を得た。
【0040】
<インク受容層用塗工液>
・親水性ウレタン樹脂 10部
(パテラコールIJ-70:大日本インキ化学工業社)
・ウレタン樹脂ビーズ (平均粒径21μm) 0.2部
(アートパールC300:根上工業社)
・水 90部
【0041】
[比較例1]
実施例1の顔料をアクリル樹脂ビーズ(アートパールG800:根上工業社、平均粒径6μm)とした以外は実施例1と同様にしてインクジェット記録材料を得た。
【0042】
[比較例2]
実施例2の顔料をアクリル樹脂ビーズ(アートパールG300:根上工業社、平均粒径21μm)とした以外は実施例2と同様にしてインクジェット記録材料を得た。
【0043】
実施例1、2および比較例1、2で得られたインクジェット記録材料につき、インク受容層表面を触針式三次元表面粗さ測定器(SAS−2010 SAU−II:明伸工機社)を使用して「山ピークカウント」の数を計測した。結果を表1に示す。なお、測定範囲は、1.024mm(X軸)×0.400mm(Y軸)で行い、Y軸の測定ピッチは5μmとした。
【0044】
【表1】
Figure 0004541578
【0045】
実施例および比較例で得られたインクジェット記録材料につき、以下の項目の評価を行った。結果を表2に示す。
【0046】
(1)ブロッキング
インクジェットプリンタ(PM750C:セイコーエプソン社)を用いて印字を行い、12時間経過後に印字面にポリエステルフィルム(ルミラーT60:東レ社)を積層した。その後、積層したポリエステルフィルムの上から手でこすった結果、ブロッキングしなかったものを「○」、ブロッキングしたものを「×」とした。
(2)気泡混入
インク受容層の表面に、ラミネーター(SR−IVエム・シー・ケー社)を使用して保護フィルム(デュラテクトPVG80Y:きもと社)をラミネートした後、目視にて気泡の混入状態を評価した。その結果、気泡の混入が全く見られないものを「◎」、気泡の混入がほとんど見られないものを「○」、気泡の混入が多く見られるものを「×」とした。
【0047】
【表2】
Figure 0004541578
【0048】
実施例1のものは、インク受容層の表面が、高さ5μm以上の凸部の数が1mm2あたり50個以上であり、高さ10μm以上の凸部の数が1mm2あたり10個未満であるものである。従って、気泡の混入を防止しつつブロッキングを防止できるものであった。
【0049】
実施例2のものは、インク受容層の表面形状は実施例1と同等のものであるが、バインダー樹脂としてウレタン樹脂、顔料としてウレタン樹脂ビーズを使用したものである。従って、気泡の混入を完全に防止しつつブロッキングを防止できるものであった。
【0050】
比較例1のものは、インク受容層の表面が、高さ10μm以上の凸部の数が1mm2あたり10個未満である一方、高さ5μm以上の凸部の数が1mm2あたり50個未満のものである。従って、気泡の混入を防止できるものの、ブロッキングは防止できるものではなかった。
【0051】
比較例2のものは、インク受容層の表面が、高さ5μm以上の凸部の数が1mm2あたり50個以上である一方、高さ10μm以上の凸部の数が1mm2あたり10個以上であるものである。従って、ブロッキングは防止できるものの、気泡の混入を防止できるものではなかった。
【0052】
【発明の効果】
以上のように、本発明のインクジェット記録材料は、インク受容層がウレタン樹脂ビーズを含み、インク受容層の表面が、高さ5μm以上の凸部の数が1mm2あたり50個以上であり、高さ10μm以上の凸部の数が1mm2あたり10個未満であり、前記ウレタン樹脂ビーズの平均粒径が、前記インク受容層の厚みに対してマイナス6μm以上プラス8μm未満であり、前記ウレタン樹脂ビーズの含有量が、前記インク受容層を構成するバインダー樹脂100重量部に対し0.1〜10重量部であることから、保護フィルムのラミネート時の気泡混入を防止しつつ、ブロッキングを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のインクジェット記録材料の一実施例を示す断面図
【図2】本発明のインクジェット記録材料の他の実施例を示す断面図
【図3】本発明のインクジェット記録材料の他の実施例を示す断面図
【図4】本発明のインクジェット記録材料の他の実施例を示す断面図
【符号の説明】
1・・・・支持体
11・・・粗面化支持体
2・・・・インク受容層
21・・・バインダー樹脂
22・・・顔料
3・・・・インクジェット記録材料
a・・・・インク受容層の厚み

Claims (3)

  1. 支持体上にインク受容層を有するインクジェット記録材料であって、前記インク受容層はウレタン樹脂ビーズを含み、前記インク受容層の表面は、高さ5μm以上の凸部の数が1mm2あたり50個以上であり、高さ10μm以上の凸部の数が1mm2あたり10個未満であり、前記ウレタン樹脂ビーズの平均粒径が、前記インク受容層の厚みに対してマイナス6μm以上プラス8μm未満であり、前記ウレタン樹脂ビーズの含有量が、前記インク受容層を構成するバインダー樹脂100重量部に対し0.1〜10重量部であることを特徴とするインクジェット記録材料。
  2. 前記インク受容層が、少なくともバインダー樹脂と少なくともウレタン樹脂ビーズを含む顔料から構成され、かつ、前記バインダー樹脂としてウレタン樹脂を含むことを特徴とする請求項1記載のインクジェット記録材料。
  3. 支持体上にインク受容層を有し、前記インク受容層はウレタン樹脂ビーズを含み、前記インク受容層の表面が高さ5μm以上の凸部の数が1mm2あたり50個以上であり、高さ10μm以上の凸部の数が1mm2あたり10個未満であり、前記ウレタン樹脂ビーズの平均粒径が、前記インク受容層の厚みに対してマイナス6μm以上プラス8μm未満であり、前記ウレタン樹脂ビーズの含有量が、前記インク受容層を構成するバインダー樹脂100重量部に対し0.1〜10重量部であるインクジェット記録材料の前記インク受容層にインクジェットプリンタにより印字し、前記印字されたインク受容層の表面に保護フィルムをラミネートすることを特徴とするインクジェット記録物の作製方法。
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