JP4538703B2 - 光触媒担持脱臭シート及び空気浄化用フィルター - Google Patents

光触媒担持脱臭シート及び空気浄化用フィルター Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、主にガス中の悪臭を吸着・分解するために用いる脱臭シート及び空気浄化用フィルターに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、活性炭は安価且つ通気性が良好な上にエアロゾルや溶液中の溶質に対して強力な吸着能力を示すため気体や液体の浄化或いは脱臭等を目的に一般的に利用されている。しかし、その吸着容量には限界が有り、加熱等の手段で脱着させる吸着能力再生処理を行わない限り一定期間の使用後には交換が必要になるという短所がある。
【0003】
酸化チタン、酸化亜鉛等の光触媒は、特定波長の光を照射する事により強力な酸化作用が発生する事から、ガス中の悪臭原因物質を分解する脱臭等の目的に一般的に利用されている。光触媒には半永久的に脱臭能力を保つ事が出来るという長所があるが、脱臭速度が遅く即効性に欠けるという欠点がある。その原因の一つとして、光触媒は触媒表面に存在する悪臭原因物質のみ酸化分解するが、活性炭と比較して吸着能力が弱いため悪臭原因物質が触媒表面に供給されにくい事が挙げられる。
【0004】
前記の活性炭と光触媒のそれぞれに関する短所を解消する有効な手段として、それらを併用する事が挙げられる。その場合、活性炭が一旦吸着した悪臭原因物質の内吸脱着平衡により脱着するものを光触媒が分解していく事により活性炭の吸着能力が再生する、或いは活性炭の吸着能力により光触媒の表面にも悪臭物質が効率良く供給され酸化分解反応がスムーズに進行する、といった活性炭と光触媒のそれぞれの長所を生かし、短所を補い合う事が出来、結果的に長寿命かつ高い脱臭性能を持つ脱臭材を得る事が試みられている。
【0005】
前記の様な脱臭効果を期待して光触媒・活性炭含有シートを作製し、その表面に対し特定波長の光を照射し光触媒効果を発現させる方法が種々試みられており、家庭用や業務用、或いは車室内用等の空気清浄用途に応用されている。その際、光触媒・活性炭含有シートを平面状で使用する他に、ハニカム加工やプリーツ加工を施す事により濾材面積を増加させて使用する事が多い。
【0006】
しかし、光触媒・活性炭含有シートにハニカム加工を施して作製した空気浄化用フィルターについては、通気抵抗が非常に低いという長所はあるが、フィルター表面と光照射の方向が平行であることから、フィルターに対し光を照射しても照射面の開口部のごく近傍に存在する少量の光触媒にしか光が到達せず、結果的にフィルター全体としての光触媒の効果が非常に小さくなるという短所がある。光がより内部まで到達しやすい様にハニカムのセルピッチを大きくするとフィルターの表面積が大きく低下し、脱臭性能が低下する。それに対し、光触媒・活性炭含有シートを平面状或いはプリーツ加工や波型加工を施してその面に対して光を照射して用いる場合、照射した光がフィルター表面により入射し易くフィルター全体としての光触媒効果が大きい。この場合には一般的に空気浄化用フィルターの開口部に対し直交方向に通風する。
【0007】
前記の様に平面状のまま或いはプリーツ加工や波型加工して空気浄化用フィルターの素材として用いるのに適した活性炭・光触媒含有シートを得る方法として、例えば特開平10−235154等において、光触媒と活性炭を支持繊維とを混合してからシート状に成形する方法やゾルゲル法等を用いて光触媒を活性炭表面に直接担持した物をシート状に成形する方法もある。しかしこれらの方法で得られるシートにおいては光触媒がシート全体に分散して存在しており、光が到達しないシートの内部や照射面と照射面と逆の面に存在する光触媒は光触媒効果を発現しない。つまり、この方法では光触媒の量に対し、発現する光触媒効果が小さいという問題点がある。
【0008】
この問題点を解決するためには、まず活性炭を支持繊維と共にシート状に成形して活性炭含有シートを作製し、その表面に対しバインダーと光触媒とを混合して塗布する方法が適している。この場合シート表面に光触媒が偏在しているため、その面に光を照射すると大部分の光触媒が有効に作用する。つまりこの方法を用いた際は、光触媒の量に対し発現する光触媒効果が大きくなる。しかし、その様な光触媒・活性炭含有フィルターを得るために光触媒をバインダー等と用いて直接活性炭含有シートの表面に担持すると、通気抵抗が光触媒塗布前のシートと比較して大きく上昇するという問題がある、これは担持物が活性炭と支持繊維の間の空隙に侵入している事が原因であると考えられる。この欠点を解決するため、特開平7−24256において、繊維を接着性繊維と共に湿式抄紙法によりシート状に成形してこれを光触媒担持予定層とし活性炭含有シートと貼り合わせ、更に光触媒担持予定層の上に光触媒を担持する事が提案されている。この場合、直接活性炭含有シートに光触媒を担持する場合と比較して約20%通気抵抗が低下したという結果が記載されている。これは担持した光触媒が主に光触媒担持予定層の繊維上に存在しており、繊維間の空隙が保たれているためであると考えられる。
【0009】
しかしこの場合、光触媒担持予定層と活性炭含有シートを貼り合わせるために接着剤を使用すると、接着剤層の存在により通気抵抗が高くなるという問題がある。接着剤を用いずにニードルパンチ法の様な交絡法を用いると、光触媒を担持する際に交絡により生じた空隙に光触媒が入り込み所期の目的である通気抵抗低下の効果が小さくなったり、高風速条件下でシートがはがれ落ちる恐れがあるという問題がある。また、その他に光触媒担持予定層を作製し活性炭含有シートに接着するという2つの工程が加わり、製造工程が煩雑になり製造コストが増加するという問題もある。
【0010】
このように、光触媒を活性炭含有シートに担持した脱臭用のフィルター素材であり、悪臭物質の吸着・分解性能が優れ、通気抵抗が低くかつ少ない工程数で製造出来る脱臭シートは得られていないのが現状であった。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、脱臭性能が優れていると共に、通気抵抗が低くかつ少ない工程数で製造する事が出来る脱臭シート及びその脱臭シートを使用した空気浄化用フィルターを提供することにある。
【0012】
即ち、活性炭含有シートに光触媒を塗布する際、通気抵抗上昇防止のために用いる光触媒担持予定層と活性炭含有シートの間に、別途接着層を設けると通気抵抗が上昇し同時に製造工程が増加するという問題点を解消する事が本発明の課題である。
【0013】
本発明者らは、上記課題を解決するために、繊維による活性炭の保持構造及びその形成に関して種々検討した結果、一方の面が支持繊維に富み、もう一方の面が活性炭層に富む活性炭含有シートを得、更に支持繊維層に富んだ面に光触媒を担持する事で、通気抵抗が低くかつより少ない製造工程で得られる脱臭シートが得られる事を見出した。
【0014】
本発明者らは上記の知見を基に更に重ねて検討した結果、本発明に到達したものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】
即ち、本発明は、活性炭と支持繊維から成る活性炭含有シートが、一方の面が支持繊維に富んでいると同時に他方の面が活性炭層に富んでおり、かつ支持繊維が富む面に光触媒が担持され、かつ活性炭に富む面に通気性シートが積層されている事を特徴とする脱臭シートを提供するものである。
【0016】
本発明の脱臭シートの支持繊維の比重の請求範囲は、0.7以上、1.7以下である。
【0017】
本発明の脱臭シートの光触媒の含有量の請求範囲は、5g/m2以上、70g/m2以下である。
【0018】本発明の脱臭シートの活性炭含有シートの活性単含有量の請求範囲は、20重量%以上、90重量%以下である。
【0019】
本発明の脱臭シートは、活性炭が富む面に通気性シートを積層して構成されている事である。
【0020】
本発明の脱臭シートは、上記通気性シートがエレクトレット不織布である事である。
【0021】
本発明の空気浄化用フィルターは、上記脱臭シートがプリーツ状又は波状に成型されてなる事である。
【0022】
本発明の空気浄化用フィルターの請求範囲は上記フィルターの厚みが5mm以上、500mm以下、山頂点間隔が2mm以上、40mm以下である事である。
【0023】
【発明の実施の形態】
本発明の脱臭シートは、活性炭と支持繊維及び接着性繊維から成る活性炭含有シートと光触媒から構成されており、且つ、活性炭含有シートが活性炭に富む面と支持繊維に富む面を持ち、支持繊維が富む面上に光触媒が担持されている事が必要である。活性炭含有シートの支持繊維に富む面上に光触媒を担持する事で、通気抵抗が低く抑えられるためである。
【0024】
本発明の脱臭シートに含まれる活性炭含有シートは、予め活性炭、支持繊維、接着性繊維を水中に分散させスラリー状とし、これを長網式等の方法によって水分を除去し湿潤ウェッブをつくり、その後プレスローラーで軽く絞る方法、或いは吸引後に回転乾燥ドラムにて接触乾燥する方法で製造できる。この際、活性炭と支持繊維の比重の差からスラリー中で活性炭と支持繊維の分布が生じ、その結果最終的に出来る活性炭含有シートにおいて一方の面は活性炭が富み、もう一方の面に支持繊維が富む構造が出来る。スラリー中に高分子系、無機系の分散剤や凝集剤を適量添加して歩留まりを向上させることもできる。
【0025】
本発明で用いられる活性炭の種類は、特に限定されるものではなく、例えば、粒子状、粉末状、繊維状のいずれでも好適に用いられる。また活性炭の材質は粒子状や粉末状活性炭の場合はヤシガラ系、木質系、石炭系等、また繊維状活性炭の場合はセルロース系、フェノール樹脂系、ピッチ系のいずれもが好適に用いられる。
【0026】
本発明で用いられる支持繊維の比重は、0.8以上、1.7以下であることが好ましい。比重が0.8未満の場合には、スラリー中の支持繊維と活性炭との分離が過度になり、得られた活性炭含有シートに支持繊維の緻密な層が形成され、通気抵抗が高くなる。また、支持繊維による活性炭の固持が不十分となり、活性炭の脱落が大きくなる。比重が1.7をこえる場合には、活性炭(比重約1.8)との比重差が小さいため、支持繊維と活性炭がそれぞれ偏在せず、本来の目的を達成できない。
【0027】
本発明で用いられる支持繊維の材質は、上記の比重の条件を満たしていれば特に限定されるものではなく、例えば、ポリエステル、ポリアクリロニトリル、ポリアミド、ポリオレフィン等の合成繊維の他、リンター、木綿、麻、木材パルプ、レーヨン等が用いられる。なかでも木材パルプ、レーヨン、ポリエステル、ポリオレフィン、ポリアミドが好適に用いられる。なお、繊維形状は同心円形でも異形断面でもよい。また倦縮のかかった繊維も使用できる。
【0028】
本発明で用いられる活性炭含有シートは、接着性繊維を有することが好ましい。 接着性繊維は、水膨潤性繊維や熱溶融性繊維等、混抄時の接着成分となるものであればよく、例えば、ポリビニルアルコール繊維、ポリエチレン繊維やポリプロピレン−ポリエチレン、ポリエステル複合繊維、ポリアミド複合繊維等が好適に用いられる。また、これらの繊維はシースコア構造やサイドバイサイド構造を持つものでも、倦縮のかかったものでもよい。
【0029】
本発明で用いられる光触媒の種類は、光の照射によってその触媒反応を促進させるものであって、特に限定されることはない。例えば、酸化亜鉛、三酸化タングステン、酸化チタン、酸化セリウムなどの金属酸化物が好適に用いられ、これらの中でも、酸化チタンは、構造安定性、光触媒としての能力、取り扱い上の安全性などを考慮した場合、特に好ましい。酸化チタンとしては、従来汎用の酸化チタンの他、含水酸化チタン、メタチタン酸、オルソチタン酸、水酸化チタンと呼称されているチタン酸化物または水酸化物を全て含む。酸化チタンの製造方法としては、加水分解法、中和法、焼成法などが挙げられ、何れの製法によって得られた酸化チタンでも用いることができる。酸化チタンの結晶構造はアナターゼ型、ルチル型、ブルッカイト型のいずれでも使用可能である。
【0030】
また、上記の光触媒に白金、金、パラジウム、ロジウム、ルテニウムなどの金属、酸化ルテニウム、酸化ニッケルなどの金属酸化物を担持させることによって、光触媒の機能を一層高めることも可能である。これらは光触媒の表面に担持してもよいし、脱臭シート中に混合してもよい。なお、光触媒への金属、金属酸化物の担持は、含浸法、イオン交換法、光電析法、混練法などの従来公知の技術によって行われる。また、担体やバインダーが光触媒により直接接触して酸化分解を受けて劣化する事を防止する目的で、例えば特許2945926号の様にセラミックスやシリカ、アパタイト等の、光触媒として不活性かつ光触媒によって分解されにくい無機物で上記の光触媒の表面を一部被覆する事も可能である。
【0031】
本発明の脱臭シートは、活性炭含有シートの支持繊維に富む面に対し光触媒を担持する事により製造する事が出来る。光触媒の担持方法としてはスプレー法、パイロゾル法、CVD法の様な吹き付け法やディップ法、スピンコーティング法、ロールコーティング法等の塗布法があるが、グラビアロール等を用いたロールコーティング法が最も好適に用いられる。この場合は、予め酸化チタン、バインダーを水等に分散させてスラリー状とし、これをグラビアロール等を用いて活性炭含有シートの支持繊維に富む面に対して担持する。その後、乾燥ドラムにて接触乾燥する等の乾燥工程を経て目的の脱臭シートを製造する事が出来る。
【0032】
上記の様な方法で本発明に光触媒を活性炭含有シートに担持する際に用いられるバインダーは、特に限定されるものではなく、メラミン樹脂、エポキシ樹脂、フッ素系樹脂、フェノール樹脂、アルギン酸ナトリウム、ポリビニルアルコール、シリカゾル、水ガラス、ポリシロキサン等が好適に用いられる。
【0033】
本発明の脱臭シートに用いられる光触媒の担持量は5g/m2以上70g/m2以下、好ましくは10g/m2以上60g/m2以下である。担持量が5g/m2未満の場合は発現する光触媒効果が小さく、光照射による脱臭能力向上が確認出来ない。担持量が70g/m2を越える場合は、光触媒を担持する際、支持繊維の間隙まで担持物が入り込み脱臭シートの通気抵抗が急上昇する。
【0034】
本発明の脱臭シートに含まれる活性炭含有シートは、活性炭を20重量%以上、90重量%以下で、好ましくは30重量%以上、80重量%以下である。20重量%未満の場合には、良好な吸着性能が得られず、90重量%を越える場合には脱臭シートの強度が低下する。
【0035】
本発明の脱臭シートの光触媒担持面とは逆の面に通気性シートを積層することもできる。ここでいう通気性シートの種類は不織布状、織物状、ニット状等形態は特に問わない。材質は木材パルプ、レーヨン、アセテート、ポリエステル、ポリアクリロニトリル、ポリアミド、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリクラール等及びそれらの混合物が好適に用いられる。
【0036】
前記通気性シートとして、特に、永久帯電されたいわゆるエレクトレット化されたシートを積層すれば、タバコ煙粒子、カーボン粒子、海塩粒子をはじめとするサブミクロン粒子に対する除去効果も増大することができる。かかるエレクトレット化されたシートを得る方法としては、エレクトレット化が可能な原料からなる繊維を不織布に成形してコロナ荷電処理を施したり、エレクトレット化されたフィルムを割繊繊維化して不織布に成形するフィルムスプリット法等公知の方法を使用する事が出来る。
【0037】
本発明の脱臭シートと前記通気性シートとの積層方法は特に限定せず、単純に重ね合わせる方法、また少量の接着剤の塗布或いは熱融着性を利用した接着法、例えば、接着繊維を被接着体に吹きかける方法、接着性シートをシート間に挿入し接着する方法や、超音波により融着させ接着する方法、或いは、ニードルパンチや水流交絡法の様な方法で交絡する方法が好ましい用いられる。
【0038】
本発明の脱臭シートの使用方法については特に限定しないが、本発明の空気浄化用フィルターは、上記脱臭シートをプリーツ状や波状に成型してなる事が好ましい。
【0039】
本発明の空気浄化用フィルターの厚みは、5mm以上、500mm以下、好ましくは10mm以上、400mm以下である。カーエアコン内部装着をはじめとする車載用途や家庭用空気清浄機であれば、通常の内部スペースの関係から10mm以上、60mm以下、ビル空調などの用途に設置される大型のフィルターユニットであれば40mm以上、400mm以下であれば収納スペースの
点で好ましい。
【0040】
本発明の空気浄化用フィルターのひだ山頂点間隔は2mm以上、40mm以下が好ましい。好ましくは2mm以上、30mm以下である。2mm以下ではひだ山間が密着しすぎでデッドスペースが多く、効率的にシートを活用出来なくなる。一方、40mm以上ではシート展開が小さくなるためフィルター厚みに応じた除去効果を得ることが出来なくなる。
【0041】
以下本発明を実施例によって更に詳細に説明するが、下記実施例は本発明を限定する性質のものではなく、前・後記の趣旨に沿って設計変更することはいずれも本発明の技術的範囲に含まれるものである。
【0042】
なお、実施例中の通気抵抗の値は、平面状の脱臭シートに対し、シート面と垂直方向に線速5cm/sで通風した場合での値で、差圧計を用いて測定した値である。
【0043】
また、実施例中の光触媒によるアセトアルデヒド処理量の値は、空気清浄機の開口部に取り付けた20cm角の脱臭シートにより、0.216m3の容積のチャンバー内の初期濃度3ppmのアセトアルデヒドが1時間に処理される量の紫外光を照射した時と紫外光を照射しない時の差、つまり、以下の式で表される値である。
(光触媒によるアセトアルデヒド処理量[mg/m2])={3−((紫外光を照射しない時の1時間後のアセトアルデヒド濃度[ppm])−(紫外光を照射した時の1時間後のアセトアルデヒド濃度[ppm]))}×44/24.46×0.216/(0.2×0.2)[m2]なお、44はアセトアルデヒドの分子量の値、24.46は25℃、1気圧下での気体の容積[L]、0.2×0.2は脱臭シートの面積[m2]のそれぞれの値である。アセトアルデヒド濃度の測定にはFID−ガスクロマトグラフィーを用いた。また、測定は25℃、1気圧下で行い、光源はその紫外光強度が波長380nmにおいて最大となる15Wのブラックライトを用いた。紫外線の強度はサンプル平面中央部において照度計を用いて測定した値が4.0mW/cm2、また脱臭シートへの通過風速は5cm/sである。
【0044】
(実施例1)
粒径300μmの活性炭を62重量部、8デニール×繊維長8mmのレーヨン繊維を23重量部、熱溶融性繊維である1デニール×繊維長3mmのポリビニルアルコール15重量部とをパルパーで水中に分散し湿式抄紙用原液を調整した。これを長網式抄紙法にて抄紙して湿潤ウェッブをつくり、その後プレスローラーで軽く絞り140℃で回転乾燥ドラムにて乾燥し、目付160g/m2の活性炭含有シートを得た。このシートは抄紙スクリーン上で活性炭(比重約1.8)とレーヨン(比重約1.5)、ポリビニルアルコール(比重約1.3)の比重差により、沈降速度の差異が生じ、その結果活性炭含有層(裏面層)と支持繊維及び接着性繊維からなる表面層を形成した。粉末状酸化チタン91重量部、アルギン酸ナトリウム9重量部とを水中に分散し酸化チタン担持用原液を調整した。これをロールコーティング法で先程述べた製法で得られた活性炭含有シートの支持繊維に富む面に担持し、140℃で回転乾燥ドラムにて乾燥し、目付190g/m2、酸化チタン担持量30g/m2の脱臭シートを得た。得られたシートの通気抵抗を測定したところ12Paと低い値であった。光触媒によるアセトアルデヒド処理量は10.5mg/m2であった。
【0045】
(比較例1)
粒径300μmの活性炭を62重量部、8デニール×繊維長8mmのレーヨン繊維を13重量部、水熱溶融性繊維である1デニール×繊維長3mmのポリビニルアルコール11重量部とを水中に分散し湿式抄紙用原液を調整した。これを底面が網状の金型に流し込んだ後、金型下部から脱水する方法にて抄紙して湿潤ウェッブをつくり、その後軽く絞り140℃で回転乾燥ドラムにて乾燥し、目付130g/m2の活性炭含有シートを得た。この製法では活性炭と支持繊維の沈降速度の差異が生ぜず、その結果、活性炭と支持繊維と接着性繊維がシート内で分布する事無く均一に存在する活性炭含有シートが得られた。粉末状酸化チタン91重量部、アルギン酸ナトリウム9重量部とを水中に分散し酸化チタン担持用原液を調整した。これをロールコーティング法で、先程述べた製法で得られた活性炭含有シートの表面に担持し、140℃で回転乾燥ドラムにて乾燥し、目付160g/m2、酸化チタン担持量30g/m2の脱臭シートを得た。得られたシートの通気抵抗を測定したところ22Paと実施例1の1.8倍以上の高い値だった。光触媒によるアセトアルデヒド処理量は9.9mg/m2であった。
【0046】
(比較例2)
8デニール×繊維長8mmのレーヨン繊維を10重量部、水熱溶融性繊維である1デニール×繊維長3mmのポリビニルアルコール4重量部とをパルパーで水中に分散し湿式抄紙用原液を調整した。これを底面が網状の金型に流し込んだ後、金型下部から脱水する方法にて抄紙して湿潤ウェッブをつくり、その後軽く絞り140℃で回転乾燥ドラムにて乾燥し、目付30g/m2の紙を得た。このシートと比較例1の方法を用いて製造した活性炭含有シートとを1g/m2のホットメルト樹脂を用いて接着した。粉末状酸化チタン91重量部、アルギン酸ナトリウム9重量部とを水中に分散し酸化チタン担持用原液を調整した。これをロールコーティング法で先程述べた製法で得られた活性炭含有シートの光触媒担持予定層に担持し、140℃で回転乾燥ドラムにて乾燥し、目付190g/m2、酸化チタン担持量30g/m2の脱臭シートを得た。得られたシートの通気抵抗を測定したところ16Paと実施例1の1.3倍以上の高い値だった。また、この方法では抄紙、接着という工程が加わるため実施例より工程が2つ多い。光触媒によるアセトアルデヒド処理量は10.0mg/m2であった。
【0047】
(実施例2)
粒径130μmの活性炭を70重量部、8デニール×繊維長8mmのレーヨン繊維を18重量部、熱溶融性繊維である1デニール×繊維長3mmのポリビニルアルコール12重量部とをパルパーで水中に分散し湿式抄紙用原液を調整した。これを長網式抄紙法にて抄紙して湿潤ウェッブをつくり、その後プレスローラーで軽く絞り140℃で回転乾燥ドラムにて乾燥し、目付170g/m2の活性炭含有シートを得た。このシートは抄紙スクリーン上で実施例1と同様に比重差により、沈降速度の差異が生じ、その結果活性炭含有層(裏面層)と支持繊維及び接着性繊維からなる表面層を形成した。粉末状酸化チタン91重量部、アルギン酸ナトリウム9重量部とを水中に分散し酸化チタン担持用原液を調整した。これをロールコーティング法で先程述べた製法で得られた活性炭含有シートの支持繊維に富む面に担持し、140℃で回転乾燥ドラムにて乾燥し、目付200g/m2、酸化チタン担持量30g/m2の脱臭シートを得た。得られたシートの通気抵抗を測定したところ19Paと低い値であった。光触媒によるアセトアルデヒド処理量は10.2mg/m2であった。
【0048】
(比較例3)
粒径130μmの活性炭を70重量部、8デニール×繊維長8mmのレーヨン繊維を10重量部、水熱溶融性繊維である1デニール×繊維長3mmのポリビニルアルコール9重量部とを水中に分散し湿式抄紙用原液を調整した。これを底面が網状の金型に流し込んだ後、金型下部から脱水する方法にて抄紙して湿潤ウェッブをつくり、その後軽く絞り140℃で回転乾燥ドラムにて乾燥し、目付140g/m2の活性炭含有シートを得た。この製法では活性炭と支持繊維の沈降速度の差異が生ぜず、その結果、活性炭と支持繊維と接着性繊維がシート内で分布する事無く均一に存在する活性炭含有シートが得られた。粉末状酸化チタン91重量部、アルギン酸ナトリウム9重量部とを水中に分散し酸化チタン担持用原液を調整した。これをロールコーティング法で、先程述べた製法で得られた活性炭含有シートの表面に担持し、140℃で回転乾燥ドラムにて乾燥し、目付170g/m2、酸化チタン担持量30g/m2の脱臭シートを得た。得られたシートの通気抵抗を測定したところ35Paと実施例2の1.8倍の高い値だった。光触媒によるアセトアルデヒド処理量は10.1mg/m2であった。
【0049】
(比較例4)
8デニール×繊維長8mmのレーヨン繊維を8重量部、水熱溶融性繊維である1デニール×繊維長3mmのポリビニルアルコール3重量部とをパルパーで水中に分散し湿式抄紙用原液を調整した。これを底面が網状の金型に流し込んだ後、金型下部から脱水する方法にて抄紙して湿潤ウェッブをつくり、その後軽く絞り140℃で回転乾燥ドラムにて乾燥し、目付30g/m2の紙を得た。このシートと比較例3の方法を用いて製造した活性炭含有シートとを1g/m2のホットメルト樹脂を用いて接着した。粉末状酸化チタン91重量部、アルギン酸ナトリウム9重量部とを水中に分散し酸化チタン担持用原液を調整した。これをロールコーティング法で先程述べた製法で得られた活性炭含有シートの光触媒担持予定層に担持し、140℃で回転乾燥ドラムにて乾燥し、目付200g/m2、酸化チタン担持量30g/m2の脱臭シートを得た。得られたシートの通気抵抗を測定したところ24Paと実施例2の1.3倍以上の高い値だった。また、この方法では抄紙、接着という工程が加わるため実施例より工程が2つ多い。光触媒によるアセトアルデヒド処理量は10.4mg/m2であった。
【0050】
実施例1及び2、比較例1〜4の結果を表1に示す。実施例1及び2では比較例1〜4より通気抵抗が非常に低く、かつ比較例2及び4より少ない製造工程数であった。光触媒によるアセトアルデヒド処理量については実施例1及び2は比較例1〜4と同様の高い値であった。
【0051】
【表1】
Figure 0004538703
【0052】
【発明の効果】
以上述べた如く、本発明における脱臭シート及び空気浄化用フィルターは脱臭性能が優れていると共に、通気抵抗が低くかつ少ない工程数で製造する事が出来る。特に本発明は家庭用、業務用、或いは自動車車室内用空気清浄機等での使用条件において優れた性能を発現することが可能であり、本発明の産業上の利用性は大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の脱臭シートの模式図である。
【符号の説明】
1.光触媒塗膜
2.活性炭
3.支持繊維及び接着性繊維
4.通気性シート

Claims (8)

  1. 一方の面が支持繊維に富んでいると同時に他方の面が活性炭に富んでいる活性炭と支持繊維から成る活性炭含有シートにおいて、支持繊維が富む面に光触媒が担持されている事を特徴とする脱臭シート。
  2. 請求項1記載の支持繊維の比重が0.7以上、1.7以下である事を特徴とする脱臭シート。
  3. 請求項1記載の光触媒の担持量が5g/m2以上70g/m2以下である事を特徴とする請求項1乃至2記載のいずれかの脱臭シート。
  4. 請求項1記載の活性炭含有シートが、活性炭20重量%以上、90重量%以下を含むことを特徴とする請求項1乃至3記載のいずれかの脱臭シート。
  5. 活性炭が富む面に通気性シートを積層して構成されることを特徴とする請求項1乃至4記載のいずれかの脱臭シート。
  6. 前記通気性シートがエレクトレット不織布であることを特徴とする請求項5に記載の脱臭シート。
  7. 請求項1乃至6記載のいずれかの脱臭シートがプリーツ状又は波状に成型されてなることを特徴とする空気浄化用フィルター。
  8. フィルターの厚みが5mm以上、500mm以下、山頂点間隔が2mm以上、40mm以下であることを特徴とする請求項7記載の空気浄化用フィルター。
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