JP4537659B2 - インクジェットヘッド及びインクジェット式記録装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、プリンタ、ファックスなどに適用されるインクジェット式記録装置に搭載されるインクジェットヘッドに充填されるインクの適合性を検出することのできるインクジェットヘッド及びインクジェット式記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、複数のノズルからインクを吐出するインクジェットヘッドを用いて被記録媒体に文字や画像を記録するインクジェット式記録装置が知られている。
【0003】
従来のインクジェットヘッドとしては、例えば、以下の特許文献1、即ち特開平10−322652号公報に記載されたものがある。
【0004】
かかるインクジェット式記録装置では、被記録媒体に対向するインクジェットヘッドはヘッドホルダに設けられ、ヘッドホルダはキャリッジに搭載されて被記録媒体の搬送方向とは直交する方向に走査される。
【0005】
このようなインクジェットヘッドの一例の分解概略を図8に、また、要部断面を図9に示す。図8及び図9に示すように、圧電セラミックプレート101には、複数の溝102が並設され、各溝102は、側壁103で分離されている。各溝102の長手方向一端部は圧電セラミックプレート101の一端面まで延設されており、他端部は、他端面までは延びておらず、深さが徐々に浅くなっている。また、各溝102内の両側壁103の開口側表面には、長手方向に亘って、駆動電界印加用の電極105が形成されている。
【0006】
圧電セラミックプレート101の溝102の開口側には、カバープレート107が接着剤109を介して接合されている。カバープレート107には、各溝102の浅くなった他端部と連通する凹部となるインク室111と、このインク室111の底部から溝102とは反対方向に貫通するインク供給口112とを有する。
【0007】
また、圧電セラミックプレート101とカバープレート107との接合体の溝102が開口している端面には、ノズルプレート115が接合されており、ノズルプレート115の各溝102に対向する位置にはノズル開口117が形成されている。
【0008】
なお、圧電セラミックプレート101のノズルプレート115とは反対側でカバープレート107とは反対側の面には、配線基板120が固着されている。配線基板120には、各電極105とボンディングワイヤ121等で接続された配線122が形成され、この配線122を介して電極105に駆動電圧を印加できるようになっている。
【0009】
このように構成されるインクジェットヘッドでは、インク供給口112から各溝102内にインクを充填し、所定の溝102の両側の側壁103に電極105を介して所定の駆動電界を作用させると、側壁103が変形して所定の溝102内の容積が変化し、これにより、溝102内のインクがノズル開口117から吐出する。
【0010】
【特許文献1】
特開平10−322652号公報
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このようなインクジェットヘッドは、その電極構造のために充填されるインクは非導電性でなければならない。つまり、導電性の高いインクがインクジェットヘッド内に充填された場合、インク吐出動作のために各電極に所定の電圧が印加されると、直接電極に接触しているインクを通じて電極間に電流が流れてしまう。このため、過電流が流れインクジェットヘッドを破壊してしまう場合があるという問題がある。
【0012】
本発明は、このような事情に鑑み、インクジェットヘッドに導電性の高いインクが充填されても、この導電性を検出することのできるインクジェットヘッド及びインクジェット式記録装置を提供することを課題とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決する本発明の第1の態様は、圧電セラミックプレートに形成されたインク流路の側壁に設けられた電極に駆動電圧を印加することにより当該インク流路内の容積を変化させてその内部に充填されたインクをノズル開口から吐出するインクジェットヘッドにおいて、インク流路の電極間に電圧を印加した際の電極間の通電状態を検出する検出手段と、該検出手段の検出結果から前記インクの適合性を判定する判定手段とを有することを特徴とするインクジェットヘッドにある。
【0014】
本発明の第2の態様は、第1の態様において、前記検出手段が前記電圧を印加した際の電極間の電流値を検出することを特徴とするインクジェットヘッドにある。
【0015】
本発明の第3の態様は、第1〜2の何れかの態様において、前記検出手段が1つおきに略半数の電極、または2つおきに略1/3の数の電極へ電圧を印加して電流値を検出することを特徴とするインクジェットヘッドにある。
【0016】
本発明の第4の態様は、第1〜3の何れかの態様において、前記検出手段が前記電極に印加する電圧が直流電圧であることを特徴とするインクジェットヘッドにある。
【0017】
本発明の第5の態様は、第1〜4の何れかの態様において、前記検出手段が所定のタイミングで起動されると共に前記判定手段が前記インクの導電性を判定することを特徴とするインクジェットヘッドにある。
【0018】
本発明の第6の態様は、圧電セラミックプレートに形成されたインク流路の側壁に設けられた電極に駆動電圧を印加することにより当該インク流路内の容積を変化させてその内部に充填されたインクをノズル開口から吐出するインクジェットヘッドを具備するインクジェット式記録装置において、前記インクジェットヘッドのインク流路の電極間に所定電圧を印加した際の電極間の通電状態を検出する検出手段と、該検出手段の検出結果から前記インクジェットヘッドに充填された前記インクの適合性を判定する判定手段とを有することを特徴とするインクジェット式記録装置にある。
【0019】
本発明の第7の態様は、第6の態様において、前記検出手段が前記電圧を印加した際の電極間の電流値を検出することを特徴とするインクジェット式記録装置にある。
【0020】
本発明の第8の態様は、第6〜7の何れかの態様において、前記検出手段が1つおきに略半数の電極、または2つおきに略1/3の数の電極へ電圧を印加して電流値を検出することを特徴とするインクジェット式記録装置にある。
【0021】
本発明の第9の態様は、第6〜8の何れかの態様において、前記検出手段が前記電極に印加する電圧が直流電圧であることを特徴とするインクジェット式記録装置にある。
【0022】
本発明の第10の態様は、前記検出手段が所定のタイミングで起動されると共に前記判定手段が前記インクの導電性を判定することを特徴とするインクジェット式記録装置にある。
【0023】
かかる本発明では、インクジェットヘッドに充填されたインクの導電性を検出することができ、インクジェットヘッドの破壊を防止することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態に基づいて本発明を詳細に説明する。
【0025】
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1に係るヘッドチップの分解斜視図である。図1に示すように、圧電セラミックプレート11には、複数の溝12が並設され、各溝12は、側壁13で分離されている。各溝12の長手方向一端部は圧電セラミックプレート11の一端面まで延設されており、他端部は、他端面までは延びておらず、深さが徐々に浅くなっている。また、各溝12内の両側壁13の開口側表面には、長手方向に亘って、駆動電界印加用の電極15が形成されている。
【0026】
ここで、圧電セラミックプレート11に形成される各溝12は、例えば、円盤状のダイスカッターにより形成され、深さが徐々に浅くなった部分は、ダイスカッターの形状を利用して形成される。また、各溝12内に形成される電極15は、例えば、公知の斜め方向からの蒸着により形成される。
【0027】
このような圧電セラミックプレート11の溝12の開口側には、カバープレート17が接合されている。カバープレート17には、各溝12の浅くなった他端部と連通する凹部となるインク室21と、このインク室21の底部から溝12とは反対方向に貫通するインク供給口22とを有する。
【0028】
ここで、本実施形態では、各溝12は、ブラック(B)、イエロー(Y)、マゼンダ(M)、シアン(C)の各色のインクに対応したグループに分かれており、インク室21及びインク供給口22は、それぞれに1つずつ設けられている。
【0029】
なお、カバープレート17は、セラミックプレート、金属プレートなどで形成することができるが、圧電セラミックプレート11との接合後の変形等を考えると、熱膨張率の近似したセラミックプレートを用いるのが好ましい。
【0030】
また、圧電セラミックプレート11とカバープレート17との接合体の溝12が開口している端面には、ノズルプレート25が接合されており、ノズルプレート25の各溝12に対向する位置にはノズル開口27が形成されている。
【0031】
本実施形態では、ノズルプレート25は、圧電セラミックプレート11とカバープレート17との接合体の溝12が開口している端面の大きさより大きくなっている。また、ノズルプレート25は、ポリイミドフィルムなどに、例えば、エキシマレーザ装置を用いてノズル開口27を形成したものである。
【0032】
なお、本実施形態では、圧電セラミックプレート11とカバープレート17との接合体の溝12が開口している端部の周囲には、ノズル支持プレート28が配置されている。このノズル支持プレート28は、ノズルプレートの接合体端面の外側と接合されて、ノズルプレート25を安定して保持するためのものである。
勿論、このノズル支持プレート28は設けなくてもよい。
【0033】
また、このようなヘッドチップ30を駆動するための配線等の設け方も特に限定されないが、以下に、その一例を示す。
【0034】
図2及び図3には、上述したヘッドチップ30を用いたインクジェットヘッド40の製造工程の一例を示す。
【0035】
図2に示すように、圧電セラミックプレート11のノズル開口側とは反対側の端部には電極15に接続される図示しない配線パターンが形成されており、この配線パターンには異方性導電膜31を介してフレキシブルケーブル32が接合される。また、圧電セラミックプレート11とカバープレート17との接合体のノズル支持プレート28の後端側には、圧電セラミックプレート11側のアルミニウム製のベースプレート33と、カバープレート17側のヘッドカバー34とが組み付けられる。ベースプレート33とヘッドカバー34とは、ベースプレート33の係止孔33aにヘッドカバー34の係止シャフト34aを係合することにより固定され、両者で圧電セラミックプレート11とカバープレート17との接合体を挟持する。ヘッドカバー34には、カバープレート17のインク供給口22のそれぞれに連通するインク導入路35が設けられている。
【0036】
すなわち、インクはヘッドカバー34のインク導入路35よりインクジェットヘッド40内部へ供給され、ヘッドチップ30のインク供給口22から各溝12、すなわちインク流路内に充填され、インク流路内の容積変化動作によりノズル開口27より吐出される。
【0037】
次に、図3(a)に示すように、圧電セラミックプレート11の後端側に突出したベースプレート33上には配線基板36が固着される。ここで、配線基板36上にはヘッドチップを駆動するための集積回路などの駆動回路37が搭載され、駆動回路37とフレキシブルケーブル32とが異方性導電膜38を介して接続される。これにより、図3(b)のインクジェットヘッド40が完成する。
【0038】
また、本実施形態では、このインクジェットヘッド40の配線基板36上には、電極15間の通電状態を検出する検出回路を設けている。以下、この検出回路について説明する。なお、図4は、検出回路を示す概略図であり、説明の簡略化のため、駆動回路37に含まれるスイッチング回路51を制御する制御レジスタや制御信号は省略してある。
【0039】
図4に示すように、各溝12の内面に設けられた電極15(15a、15b、・・・)には、駆動回路37から配線50(50a、50b、・・・)が引き出され、各配線50は各電極15に選択的に電圧を印加するためのスイッチング回路51を介して電源52に接続されている。また、スイッチング回路51と電源52との間には、検出手段及53及び判定手段54とが接続されている。なお、本実施形態では、スイッチング回路51は、IC(集積回路)からなる駆動回路37の出力段を構成している。
【0040】
この検出手段53は、各側壁13を挟む両側の電極15間に電圧を印加した際の両電極15間の通電状態、すなわち、両電極15間の電流値を検出する。
【0041】
また、判定手段54は、検出手段53の検出結果に基づいて、各溝12に充填され各電極15に接しているインクの導電性を判定する。
【0042】
ここで、検出手段53及び判定手段54による電極15間の通電状態の検出及びインクの導電性の判定の一例について説明する。
【0043】
まず、スイッチング回路51を図示しない制御信号によって切り換えることにより、電源52から各配線50a〜50dを介して各電極15a〜15dに所定の大きさの電圧を印加する。例えば、本実施形態では、図4に示すように、所定の大きさの直流電圧を配線50aおよび配線50cに接続されている電極15aおよび15cに印加した。
【0044】
このとき、検出手段53は、各電極15間に流れる電流値、すなわち、直流電圧が印加され正電位となっている電極15aと15cから、インク流路すなわち各溝12に充填されているインクを介してグランド電位となっている電極15bと15dに流れる電流を検出する。
【0045】
なお、電極15に対する電圧の印加の仕方は、本実施例のように正電位とグランド電位の電極を交互に繰り返す方法が、インク流路を流れる電流が最も大きくなり電流を検出しやすくなるが、例えば電極15aと15bを正電位とし電極15cと15dをグランド電位としても良い。また、1つの電極だけを正電位としても原理的に可能なことは良いことは言うまでもない。
【0046】
さらに、本実施例のように1つおきの電極に電圧を印加した場合、大きな電圧を印加するとインクが吐出されてしまう可能性がある時は、2つおきの電極に電圧を印加するようにしても良い。
【0047】
ここで、図5(a)に電極に印加する電圧の波形、図5(b)にそのときに流れる電流の波形の一例を示す。
【0048】
図5(b)の実線で示すようにインクジェットヘッド内に充填されたインクに導電性が無い場合には、正電位になっている電極15aと15cからグランド電位になっている電極15bと15dへ流れる電流は殆んどない。しかしながら、図5(b)の破線で示すようにインクに導電性がある場合は、インクを介して電極間を電流が流れることになる。
【0049】
なお、図5(b)において電圧波形の立ち上がり時に大きな電流が流れるのは、正電位になっている電極とグランド電位になっている電極間の容量によるものである。したがって、電圧波形の立ち上がりを滑らかにするとこの急峻な電流を低減させることができる。
【0050】
また、本実施形態では、検出手段53は、このような電流値をアナログ−デジタル変換(A/D変換)してデジタル信号とし、判定手段54は、そのデジタル信号を参照することにり、インクの導電性を判定している。
【0051】
なお、電流値をA/D変換するには、インクの抵抗値は非常に大きいため数オームから数十オームの抵抗を流れる電流を電圧値として検出しA/D変換する方法が一般的である。
【0052】
図6に判定手段54の判定方法の一実施例を示す。
【0053】
まず、判定手段54はステップ1・S1にて全電極をグランド電位としたときの電流I1を測定する。これは、インクを流れる電流は微小電流であり、回路のオフセット電流等をキャンセルして測定精度を向上させるために測定する。
【0054】
次に、ステップ2・S2において1つおきに半数の電極に直流電圧を印加したときの電流I2を測定する。
【0055】
そして、ステップ3・S3においてステップ2・S2にて測定した電流I2からステップ1・S1にて測定した電流I1を差し引き、実際のインクに流れる電流Iinkを算出する。
【0056】
最後に、ステップ4・S4においてステップ3にて算出したインクを流れる電流Iinkを所定の基準値Irefと比較し、この値より大きい場合には、当該インクは使用不可と判定する。
【0057】
具体的には、インクジェットヘッド内部に充填されているインクの抵抗値が100kΩ以上必要である場合、印加電圧を10Vとすると、インクに流れる電流値の上限は0.1mAとなる。この場合、判定手段54は、インクに流れる電流Iinkが0.1mA以上のときにインクの導電性があると判定する。
【0058】
なお、判定手段54において導電性を判定する基準値は、インクジェットヘッドの形状、すなわち、インクと電極との接触面積や電極数、印加電圧等により変化する。したがって、この基準値は適宜決定されれば良い。
【0059】
本実施形態では、このような検出手段53及び判定手段54によるインクの導電性の検出を、例えば、電源が投入された際、あるいは最初にインクジェットヘッドにインク充填を行うヘッドの初期充填の際等に行うようにし、且つインクの導電性が検出された場合には、判断手段54から異常信号を発生させ、ヘッドを制御する装置に搭載するアラーム等によってユーザに警告するようにした。
【0060】
このように、インクジェットヘッド40に検出手段53及び判定手段54を設け、各電極15間に充填されているインクの導電性を検出することにより、実際に印字動作を行なわさせることなく、インクジェットヘッド40に充填されたインクが不適切であることを検出することができる。したがって、異常なインクによる吐出動作がされることもなく、更には、過電流によるインクジェットヘッドの破損と言う最悪の事態を防止することができる。また、ユーザは誤ったインクを充填してしまったことを認識することができる。
【0061】
なお、このようなインクジェットヘッド40は、例えば、インクカートリッジを着脱自在に保持するタンクホルダに組み付けられ、その後、インクジェット式記録装置のキャリッジに搭載されて使用される。この使用態様の一例の概略を図7に示す。
【0062】
図7に示すように、キャリッジ61は、一対のガイドレール62a及び62b上に軸方向に移動自在に搭載されており、カイドレール62の一端側に設けられてキャリッジ駆動モータ63に連結されたプーリ64aと、他端側に設けられたプーリ64bとに掛け渡されたタイミングベルト65を介して搬送される。キャリッジ61の搬送方向と直交する方向の両側には、ガイドレール62a及び62bに沿ってそれぞれ一対の搬送ローラ66及び67が設けられている。これらの搬送ローラ66及び67は、キャリッジ61の下方に当該キャリッジ61の搬送方向とは直交する方向に被記録媒体Sを搬送するものである。
【0063】
このようなインクジェット式記録装置では、被記録媒体Sを送りつつキャリッジ61をその送り方向とは直交方向に走査することにより、インクジェットヘッドによって被記録媒体S上に文字及び画像を記録する。
【0064】
(他の実施形態)
以上、一実施形態について説明したが、本発明はこのような構成に限定されるものではない。
【0065】
例えば、上述の実施形態では、インク導電性の判定を行う判定手段をインクジェットヘッドの内部に組み込むようにしたが、インクジェットヘッドとは別途に形成し、インクジェット式記録装置内部に設ける構成として用いるようにしてもよい。
【0066】
また、インクジェットヘッドの電極間の通電状態を検出する検出手段の一部についても、例えば検出回路のA/D変換器をインクジェット記録装置内部に設ける構成として用いるようにしてもよい。
【0067】
【発明の効果】
以上説明したように本発明では、検出手段及び判定手段によって各電極間に充填されているインクの導電性を検出するようにした。これにより、誤って導電性の高いインクが充填されてしまった場合に、実際にインクジェットヘッドを駆動させることなく、ヘッドの異常を検出することができ、インクジェットヘッドの破損等を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1に係るヘッドチップの分解斜視図及び断面図である。
【図2】本発明の実施形態1に係るのインクジェットヘッドの分解斜視図である。
【図3】本発明の実施形態1に係るインクジェットヘッドの組立工程を示す斜視図である。
【図4】本発明の実施形態1に係る検出回路を示す概略図である。
【図5】電極に印加する電圧の波形及びそのときに流れる電流の波形の一例を示す図である。
【図6】本発明の実施形態1に係る判定手段の判定方法の一例を示す図である。
【図7】本発明の一実施形態に係るインクジェットヘッドの使用態様を示す斜視図である。
【図8】従来技術に係るインクジェットヘッドの概要を示す分解斜視図である。
【図9】従来技術に係るインクジェットヘッドの概要を示す断面図である。
【符号の説明】
11 圧電セラミックプレート
12 溝
13 側壁
15 電極
17 カバープレート
25 ノズルプレート
27 ノズル開口
28 ノズル支持プレート
30 ヘッドチップ
33 ベースプレート
34 ヘッドカバー
36 配線基板
40 インクジェットヘッド
50 配線
51 スイッチング回路
52 電源
53 検出手段
54 判定手段
Claims (4)
- 圧電セラミックプレートに形成された複数のインク流路の側壁に設けられた駆動電極に駆動電圧を印加することにより当該インク流路内の容積を変化させてその内部に充填されたインクをノズル開口から吐出するインクジェットヘッドにおいて、
前記駆動電極は検査電圧を印加する印加電極と前記検査電圧を検出する検出電極として流用されるとともに、前記検査電圧を印加した際の前記印加電極と前記検出電極間の通電状態を前記インクを介して検出する検出手段と、
前記検出手段の検出結果から前記インクの適合性を判定する判定手段と、を具備し、
前記検査電圧は直流電圧であるとともに、
前記印加電極と前記検出電極は前記複数のインク流路が並設される方向に交互に設けられることを特徴とするインクジェットヘッド。 - 請求項1において、前記検出手段が前記検査電圧を印加した際の前記駆動電極間の電流値を検出することを特徴とするインクジェットヘッド。
- 請求項1または2において、前記検出手段が所定のタイミングで起動されると共に前記判定手段が前記インクの導電性を判定することを特徴とするインクジェットヘッド。
- 請求項1〜3の何れか一項に記載のインクジェットヘッドと、
前記インクを貯留するインク貯留部と、
を具備することを特徴とするインクジェット式記録装置。
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