JP2007152624A - インクジェット記録装置、インクジェットヘッド、インクジェットヘッドチップ及びその製造方法 - Google Patents

インクジェット記録装置、インクジェットヘッド、インクジェットヘッドチップ及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】容易にノズルの狭ピッチ化を実現し、製造工程を減少すると共に製造コストを低減した高解像度のインクジェットヘッド及び製造方法を提供する。
【解決手段】第一1アクチュエーターエリアと第二アクチュエーターエリアの同一溝を溝の中央部で仕切り板25により分割し、チャンバ17とダミーチャンバ18を形成し、各チャンバ17の底部には千鳥並列にインク吐出孔24が設けられ、インク吐出孔24に対応して配置されたノズル開口26が形成されたノズルプレート27が接合されている。 また、隣り合うダミーチャンバ18の間に挟まれたチャンバ17を跨いで個別電極20aを相互に導通させる個別電極用配線パターン81と、チャンバ17の後端部近傍にチャンバ17内の各共通電極20aと導通して個別電極配線パターンパターン81と導通しないように設けられた共通電極配線パターン80が設けられている。
【選択図】図2

Description

本発明は、圧電セラミックスのせん断モードを利用し導電性インクを用いた例えば、プリンタ、ファックスなどに適用されるインクジェット記録装置に搭載されるインクジェットヘッド及びその製造方法に関する。
従来より、インクを吐出する複数のノズルを有するインクジェットヘッドを用いて被記録媒体に文字や画像を記録するインクジェット式記録装置が知られている。かかるインクジェット式記録装置では、インクジェットヘッドのノズルが被記録媒体に対向するようにヘッドホルダに設けられ、このヘッドホルダはキャリッジに搭載され被記録媒体の搬送方向とは直交する方向に走査されるようになっている。
先ず、非導電性インク仕様のインクジェットヘッドチップの一例の斜視図を図7に、分解概略を図8に、要部断面を図9に示す。また、導電性インク仕様のインクジェットヘッドチップの断面概略を図10に示す。図8及び図9に示すように、圧電セラミックスプレート101には、複数の溝102が並設され、各溝102は、側壁103で分離されている。各溝102の長手方向一端部は圧電セラミックスプレート101の一端面まで延設されており、他端部は、他端面までは延びておらず、深さが徐々に浅くなっている。また、各溝102内の両側壁103の開口側表面には、長手方向に亘って、駆動電界印加用の電極105が形成されている。
また、圧電セラミックスプレート101の溝102の開口側には、カバープレート107が接着剤109を介して接合されている。カバープレート107には、各溝102の浅くなった他端部と連通する凹部となる共通インク室111と、この共通インク室111の底部から溝102とは反対方向に貫通するインク供給口112とを有する。
また、圧電セラミックスプレート101とカバープレート107との接合体の溝102が開口している端面には、ノズルプレート115が接合されており、ノズルプレート115の各溝102に対向する位置にはノズル開口117が形成されている。
なお、圧電セラミックスプレート101のノズルプレート115とは反対側でカバープレート107とは反対側の面には、配線基板120が固着されている。配線基板120には、各電極105とボンディングワイヤ121等で接続された配線パターン122が形成され、この配線パターン122を介して電極105に駆動電圧を印加できるようになっている。
このように構成されるインクジェットヘッドチップでは、インク供給口112から各溝102内にインクを充填し、所定の溝102の両側の側壁103に電極105を介して所定の駆動電界を作用させると、側壁103が変形して所定の溝102内の容積が変化し、これにより、溝102内のインクがノズル開口117から吐出する。
例えば、図9に示すように、溝102aに対応するノズル開口117からインクを吐出する場合には、その溝102a内の電極105a,105bに正の駆動電圧を印加すると共にそれぞれに対向する電極105c,105dを接地するようにする。これにより、側壁103a,103bには溝102aに向かう方向の駆動電界が作用し、これが圧電セラミックスプレート101の分極方向と直交すれば、圧電厚みすべり効果により側壁103a,103bが溝102a方向に変形し、溝102a内の容積が減少して圧力が増加し、ノズル開口117からインクが吐出する。このようなインクジェットヘッドチップに水性インク等の導電性インクを使用した場合、一つの溝102a内の側壁103a,103bに設けられた隣り合う電極105a,105bが導通してしまい、電位差が無くなることによって側壁103a,103bが変形しなくなり、インクを吐出できない。
そのため、図10(a)に示すように、水性インク仕様のインクジェットヘッドチップ136はマニホールド135に連通してインクを充填しノズル開口132からインクを吐出するチャンバ133と、マニホールド135に連通せずインクを充填しないダミーチャンバ134を一溝置きに設けている。そして、チャンバ133の両側壁の内面に設けられた電極を全てのチャンバ133で同電位とする共通電極とすると共にダミーチャンバ134の両側壁の電極を選択的に駆動する個別電極とすることでチャンバ133の両側の側壁に電界を印加してインクを吐出させる構造が採用されている。しかし、ノズル間ピッチが広くなってしまい解像度が低下してしまうという問題が生じ、例えば図10(b)に示すように、分極方向の異なる圧電セラミックプレート140aと140bとを積層したシェブロン基板140を用いたインクジェットヘッドチップを、チャンバ133とダミーチャンバ134とを半ピッチずらし貼り合せる構造も提案されている。
特開平9−66604号公報 特開2002−011887号公報
しかしながら、以上に述べた従来の貼り合せインクジェットヘッドにはインク導入用の流路を表裏にそれぞれ取り付けなければならず、製造工程が複雑になってしまう。或いは、尾部に共通のインク導入口を設ける構造も提案されているが、電極を三次元的に引き回し、圧電セラミックスプレート上に接続される配線パターンをレーザー加工によって形成しており、接続した配線がレーザー加工により発生した電極屑で他の電極パターンと短絡して正常な駆動ができないという問題がある。
さらに、貼り合せた事によりヘッドチップ駆動時の熱が重複され放熱しにくい構造のため、昇熱を抑えるために圧電セラミックスプレートを分極方向の異なる2枚のウエハーを貼り合せるシェブロン構造を採用しなければならず、製造時間や製造コストが増大してしまうという問題がある。
本発明はこのような事情に鑑み、容易にノズルの狭ピッチ化を実現し、製造工程を減少すると共に製造コストを低減した高解像度のインクジェットヘッド及びその製造方法を提供することを課題とするものである。
上記目的を解決する本発明の第1の課題解決手段は、インク吐出孔に連通しインクが充填される複数のチャンバとインクの充填されない複数のダミーチャンバとを交互に並設した基板と、前記基板の前記チャンバの開口面に接合されたカバープレートと、前記各チャンバ及びダミーチャンバの両側の側壁に設けられた電極と、を有し、前記電極に駆動電界を印加してインクを吐出するインクジェットヘッドチップにおいて、前記交互に並設されたチャンバおよびダミーチャンバが第一のアクチュエーターエリアと、第二のアクチュエーターエリアを形成しており、前記第一のアクチュエーターエリアのチャンバと前記第二のアクチュエーターエリアのダミーチャンバ又は、前記第一のアクチュエーターエリアのダミーチャンバと前記第二のアクチュエーターエリアのチャンバが、分割部を境として長手方向で直線状に並んでおり、前記チャンバ内底部にインク吐出孔を設けたことを特徴とするインクジェットヘッドチップにある。
また、本発明の第2の課題解決手段は、前記チャンバの長手方向の長さは、前記ダミーチャンバの長手方向の長さより短いことを特徴とするインクジェットヘッドにある。
また、本発明の第3の課題解決手段は、前記チャンバ内の電極を共通電極とし、前記ダミーチャンバ内の電極を個別電極とし、前記チャンバの後端部には前記共通電極にそれぞれ連通する共通電極用配線パターンが設けられ、前記ダミーチャンバの後端部には前記各チャンバに対応する個別電極を導通する個別電極用配線パターンが設けられていることを特徴とするインクジェットヘッドチップにある。
また、本発明の第4の課題解決手段は前記基板には、前記インク吐出孔に対応して配置された複数のノズルを有するノズルプレートが接合されていることを特徴とするインクジェットヘッドチップにある。
また、本発明の第5の課題解決手段は、前記基板は圧電セラミックプレートであって、前記チャンバの深さ方向に向かって分極方向が一方向であることを特徴とするインクジェットヘッドチップにある。
また、本発明の第6の課題解決手段は、前記チャンバにインクを供給するインク供給路と、前記電極に駆動電界を印加する駆動回路と、前記解決手段のインクジェットヘッドチップと、からなるインクジェットヘッドにある。
また、本発明の第7の課題解決手段は、前記個別電極用配線パターンと前記共通電極用配線パターンには引き出し配線が異方性導電性接着剤により前記駆動回路に接続されていること特徴とするインクジェットヘッドにある。
また、本発明の第8の課題解決手段は、前記カバープレートには、前記インク供給路と連通するインク導入口が前記各チャンバに対応して設けられインクを供給することを特徴とするインクジェットヘッド。
また、本発明の第9の課題解決手段は、前記インクが導電性インクであることを特徴とするインクジェットヘッドにある。
また、本発明の第10の課題解決手段は、前記課題解決手段からなるインクジェットヘッドと、前記インク供給路に連通し、前記インクジェットヘッドにインクを供給するインク貯留部と、被記録媒体を搬送する被記録媒体搬送部と、からなるインクジェット記録装置にある。
また、本発明の第11の課題解決手段は、基板に、インク吐出孔に連通しインクが充填される複数のチャンバとインクの充填されない複数のダミーチャンバとを交互に並設する工程と、前記各チャンバ及びダミーチャンバの両側の側壁に電極を設ける工程と、前記基板の前記チャンバの開口面にカバープレートを接合する工程と、からなるインクジェットヘッドチップの製造方法において、前記基板の一方面にレジスト層を形成する工程と、該レジスト層に第一アクチュエーターエリアと第二アクチュエーターエリアの前記ダミーチャンバの一端部となる位置に第1開口及び前記チャンバの一端と前記第1開口との間のそれぞれに第2の開口を形成する工程と、前記基板に前記チャンバ及び前記ダミーチャンバを形成する工程と、前記チャンバ及び前記ダミーチャンバの側壁に前記電極を形成すると共に前記第1開口により露出した前記基板上に前記個別電極と連続する前記個別電極用配線パターンと前記第2開口により露出した前記基板上に前記共通電極と連続する前記共通電極用配線パターンとを形成する工程と、前記レジスト層を除去する工程と、を有することを特徴とするインクジェットヘッドチップの製造方法にある。
かかる本発明では、第一アクチュエーターエリアのチャンバと第二アクチュエーターエリアのダミーチャンバを1本の溝として同時に加工するため、位置ズレを生じること無く形成することができる。
また、基板上に各配線パターンをパターニングにより形成するため、レーザー電極分割による電極屑が発生すること無く個別電極用及び共通電極パターンに配線を容易に且つ確実に接続することができる。
また、駆動時の蓄熱が抑えられるため、圧電セラミックプレートはシェブロン構造を必要としない。
上述したように本発明のインクジェットヘッド及びその製造方法は、容易にノズルの狭ピッチ化を実現し、製造工程を減少すると共に製造コストを低減した高解像度のインクジェットヘッド及びその製造方法を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態に基づいて本発明を詳細に説明する。勿論、本発明はこれに限定されるものでないことは言うまでもない。
図1はインクジェットヘッドチップユニットの分解斜視図であり、図2はインクジェットヘッドチップの分解斜視図であり、図3はインクジェットヘッドチップの断面図である。
図1に示すように、インクジェットヘッドチップユニット10は、インクジェットヘッドチップ11と、このインクジェットヘッドチップ11の両側の電極パターン12に接続されるフレキシブレケーブル14と、インクジェットヘッドチップ11を駆動するための駆動回路31が搭載されたプリント基板30とを有する。
まず、インクジェットヘッドチップ11について詳しく説明する。図2及び図3に示すように、インクジェットヘッドチップ11を構成する基板である圧電セラミックプレート16は分極方向が厚さ方向に向かって一方向の圧電セラミックプレート16とインク導入孔23を有するカバープレート22からなり、インクを吐出するノズル開口26に連通して圧力室であるチャンバ17と、インクが充填されないダミーチャンバ18とが側壁19により交互に設けられている。第一アクチュエーターエリア40のチャンバ17と第二アクチュエーターエリア41のダミーチャンバ18、第一アクチュエーターエリア40のダミーチャンバ18と第二アクチュエーターエリア41のチャンバ17は同一溝で延設されている。すなわち、第一アクチュエーターエリア40のチャンバ17の長手方向に延長された溝は中央部で分割され、分割部である仕切り板25により第二アクチュエーターエリア41ではダミーチャンバ18となるように形成されている。
チャンバ17は圧電セラミックプレート16の端面まで延設されておらず、ダミーチャンバ18は、公知の斜方蒸着等で形成される個別電極20bが該ダミーチャンバ底で短絡されない任意の深さで延設されている。このため、チャンバ17の長手方向の長さよりも、ダミーチャンバの長手方向の長さの方が長くなっている。
また、チャンバ17及びダミーチャンバ18を区画する側壁19には、長手方向に亘って駆動電界用の電極20が形成されている。チャンバ17の内面に設けられた電極20は導電性インクの場合、導通してしまうと共に電極材料の溶出、腐食などを防止するため各チャンバ17内で同電位となる共通電極20aとなっている。ダミーチャンバ18の開口側の長手方向に亘って設けられた電極20は独立した電気信号与えることができる個別電極20bとなっている。
さらに、圧電セラミックプレート16のチャンバ17及びダミーチャンバ18が開口する表面には、隣り合うダミーチャンバ18の間に挟まれたチャンバ17を跨いで個別電極20bを相互に導通させる個別電極用配線パターン81と、チャンバ17の後端部近傍にチャンバ17内の各共通電極20aと導通して個別電極配線パターン81と導通しないように設けられた共通電極配線パターン80が設けられている。この共通電極配線パターン80及び個別電極配線パターンパターン81には、回路基板30上の駆動回路31とフレキシブルプリントケーブル14を介して接続されて動信号が与えられるようになっている。
このような圧電セラミックプレート16のチャンバ17の開口面にはカバープレート22が接合されている。カバープレート22は各チャンバ17の浅くなった端部のみと連通するインクインク供給口23を有している。
また、第一アクチュエーターエリア40と第二アクチュエーターエリア41の同一溝で延設されているチャンバ17とダミーチャンバ18は仕切り板25によりダミーチャンバ18にはインクが供給されないようにしている。
また、圧電セラミックプレート16の第一アクチュエーターエリア40と第二アクチュエーターエリア41の各チャンバ17の底部には千鳥並列にインク吐出孔24が設けられ、インク吐出孔24に対応して配置されたノズル開口26が形成されたノズルプレート27が接合されている。
ここで、本実施形態のインクジェットヘッドの製造方法について詳細に説明する。図4−1及び図4−2は圧電セラミックプレートの配線パターン部分及びアクチュエーターの製造工程を示す要部斜視図であり、図5はインクジェットヘッドユニットの組み立て工程を示す概略斜視図である。
まず、図4−1(a)に示すように、チャンバが形成される位置の圧電セラミックプレート16にYAGレーザーでインク吐出孔24を明け、一方面にレジスト層90を形成する。
次に、共通電極用配線パターン及び個別電極用配線パターンとなる位置に露光マスクを用いて露光し、現像することにより、図4−1(b)に示すように、開口部91と92のみレジスト層90を除去する。
次に、図4−1(c)に示すように、圧電セラミックプレート16にレジスト層90側からレジスト層90ごと円盤状のダイスカッターで切削加工し、チャンバ及びダミーチャンバとなる溝93を形成する。
次に、圧電セラミックプレート16のレジスト層90側の露出した開口部91と92及びレジスト層90に電極層を形成する。電極層は、本実施形態では、レジスト層90側から斜方蒸着することにより形成した。この斜方蒸着により圧電セラミックプレート16の一方面の全ての領域に電極層が形成されると共に、ダイスカッターで切削加工した溝93の側壁にも長手方向に亘って電極層が形成される。また、溝93の浅く形成された端部は底面まで電極層が形成されるが、溝93が延設されたもう一方の端部は側壁のみ電極層が形成される。
その後、レジスト層90を除去することでレジスト層90面に蒸着された電極層のみ剥離され、図4−2(d)に示すように、レジスト層90を露光、現像して露出した開口部91及び92の圧電セラミックプレート16の表面に残留した電極層は、それぞれ共通電極配線パターン80及び個別電極配線パターン81となる。また、溝93が浅く形成された端部の底面に残留した電極層は共通電極配線パターン80と接続され、溝93が延設されたもう一方の端部の側壁の電極層は個別電極配線パターン81と接続される。
このように、底面及び側壁の電極20と、共通電極配線パターン80及び個別電極配線パターン81を同時に形成することにより、共通電極20aと共通電極配線パターン80、個別電極20bと個別電極配線パターン81とを容易に且つ確実に導通形成することができる。また、溝93が延設された隣り合う端部同士の側壁の電極を浅く形成された溝を跨いで圧電セラミックプレート16上で容易に且つ確実に導通形成することができる。
次に、溝93の長手方向の中央部を溝93と直行方向からダイスカッターで溝93の底部まで切削し、図4−2(d)に示すように仕切り板25を挿入接合することによりチャンバ17及びダミーチャンバ18に分割され、第一アクチュエーターエリア40と第二アクチュエーターエリア41が形成される。
その後、圧電セラミックプレート16の共通電極配線パターン80及び個別電極配線パターン81の形成された側の面にカバープレート22を接合し、圧電セラミックプレート16の裏面にノズルプレートを接合することでインクジェットヘッドチップが完成する。
次に、図5に示すように、インクジェットヘッドチップ11の第一及び第二アクチュエーターエリアの電極配線パターン12に、それぞれ異方性導電性接着剤として異方性導電性フィルム13を図示しない熱圧着機で仮圧着し、フレキシブルプリントケーブル14の電極配線パターン28(a)をヘッドチップ11の電極配線パターン12に位置合わせして熱圧着機で本圧着する。この時、異方性導電性フィルム13の仮圧着はフレキシブルプリントケーブル14の電極配線パターン28(a)側でも良い。
次に、インク供給路である流路15をインクジェットヘッドチップ11のカバープレート22に接合する。
次に、駆動回路を設けたプリント基板30の電極配線パターン34に、それぞれ異方性導電性フィルム33を熱圧着機で仮圧着し、フレキシブルプリントケーブル14の電極配線パターン28(b)にプリント基板30の電極配線パターン34を位置合わせして熱圧着機で本圧着する。この時、異方性導電性フィルム33の仮圧着はフレキシブルプリントケーブル14の電極配線パターン28(b)側でも良いことは言うまでもない。
次に、流路15のインレット32をインクチューブ35の一方に挿入して、インクチューブ35のもう一方にジョイント36を挿入して、これらをヘッドケース37に収納固定することでインクジェットヘッド50が完成する。
また、このように形成されたインクジェットヘッドは、例えば、インクジェット式記録装置に装備されて使用される。この使用態様の一例の概略を図6に示す。
図6に示すように、インクジェットヘッド50は、一対のガイドレール62a,62b上の軸方向に移動自在なキャリッジ61に搭載されており、インクチューブ71を介してインクカートリッジ70からインクを供給し、ガイドレール62a,62bの一端側に設けられてキャリッジ駆動モータ63に連結されたプーリ64aと、他端側に設けられたプーリ64bとに掛け渡されたタイミングベルト65を介して搬送される。インクジェットヘッド50の搬送方向と直交する方向の両側には、ガイドレール62a,62bに沿ってそれぞれ一対の搬送ローラ66及び67が設けられている。これらの搬送ローラ66,67は、インクジェットヘッド50の下方に当該インクジェットヘッド50の搬送方向とは直交する方向に被記録媒体Sを搬送するものである。
このようなインクジェット式記録装置により、被記録媒体Sを送りつつインクジェットヘッド50をその送り方向とは直交方向に走査することにより、被記録媒体S上に文字及び画像を記録することができる。
本発明に係るインクジェットヘッドチップユニットの分解斜視図である。 本発明に係るインクジェットヘッドチップの斜視図である。 本発明に係るインクジェットヘッドチップの断面図である。 本発明に係る圧電セラミックプレートの配線パターン部分及びアクチュエーターの製造工程を示す要部斜視図である。 本発明に係る圧電セラミックプレートの配線パターン部分及びアクチュエーターの製造工程を示す要部斜視図である。 本発明に係るインクジェットヘッドユニットの組み立て工程を示す斜視図である。 本発明に係るインクジェット式記録装置の概略を示す斜視図である。 従来技術に係るインクジェットチップの概略を示す斜視図である。 従来技術に係るインクジェットチップの概略を示す断面図である。 従来技術に係るインクジェットチップの概略を示す断面図である。 従来技術に係るインクジェットチップの概略を示す断面図である。
符号の説明
10 インクジェットヘッドチップユニット
11 インクジェットヘッドチップ
12 電極
13 異方性導電性フィルム
14 フレキシブルプリントケーブル
16 圧電セラミックプレート(基板)
17 チャンバ
18 ダミーチャンバ
25 仕切り板(分割部)
27 ノズルプレート
40 第一アクチュエーターエリア
41 第二アクチュエーターエリア
38 インクジェットヘッド
80 共通電極配線パターン
81 個別電極配線パターン
25 ノズルキャップユニット
140 シェブロン基板

Claims (11)

  1. インク吐出孔に連通しインクが充填される複数のチャンバとインクの充填されない複数のダミーチャンバとを交互に並設した基板と、
    前記基板の前記チャンバの開口面に接合されたカバープレートと、
    前記各チャンバ及びダミーチャンバの両側の側壁に設けられた電極と、を有し、
    前記電極に駆動電界を印加してインクを吐出するインクジェットヘッドチップにおいて、
    前記交互に並設されたチャンバおよびダミーチャンバが第一のアクチュエーターエリアと、第二のアクチュエーターエリアを形成しており、前記第一のアクチュエーターエリアのチャンバと前記第二のアクチュエーターエリアのダミーチャンバ又は、前記第一のアクチュエーターエリアのダミーチャンバと前記第二のアクチュエーターエリアのチャンバが、分割部を境として長手方向で直線状に並んでおり、前記チャンバ内底部にインク吐出孔を設けたことを特徴とするインクジェットヘッドチップ。
  2. 前記チャンバの長手方向の長さは、前記ダミーチャンバの長手方向の長さより短いことを特徴とする請求項1に記載のインクジェットヘッドチップ。
  3. 前記チャンバ内の電極を共通電極とし、前記ダミーチャンバ内の電極を個別電極とし、前記チャンバの後端部には前記共通電極にそれぞれ連通する共通電極用配線パターンが設けられ、前記ダミーチャンバの後端部には前記各チャンバに対応する個別電極を導通する個別電極用配線パターンが設けられていることを特徴とする請求項1又は2記載のインクジェットヘッドチップ。
  4. 前記基板には、前記インク吐出孔に対応して配置された複数のノズルを有するノズルプレートが接合されていることを特徴とする請求項1記載のインクジェットヘッドチップ。
  5. 前記基板は圧電セラミックプレートであって、前記チャンバの深さ方向に向かって分極方向が一方向であることを特徴とする請求項1記載のインクジェットヘッドチップ。
  6. 前記チャンバにインクを供給するインク供給路と、前記電極に駆動電圧を印加する駆動回路と、請求項1から5のいずれか1つに記載のインクジェットヘッドチップと、からなるインクジェットヘッド。
  7. 前記個別電極用配線パターンおよび前記共通電極用配線パターンは、異方性導電性接着剤により前記駆動回路に接続されていること特徴とする請求項6に記載のインクジェットヘッド。
  8. 前記カバープレートには、前記インク供給路と連通するインク導入口が前記各チャンバに対応して設けられインクを供給することを特徴とする請求項6に記載のインクジェットヘッド。
  9. 前記インクが導電性インクであることを特徴とする請求項6記載のインクジェットヘッド。
  10. 請求項6から9のうちいずれか1項記載のインクジェットヘッドと、
    前記インク供給路に連通し、前記インクジェットヘッドにインクを供給するインク貯留部と、被記録媒体を搬送する被記録媒体搬送部と、からなるインクジェット記録装置。
  11. 基板に、インク吐出孔に連通しインクが充填される複数のチャンバとインクの充填されない複数のダミーチャンバとを交互に並設し、前記各チャンバ及びダミーチャンバの両側の側壁に電極を設けたインクジェットヘッドチップの製造方法において、
    前記基板の一方面にレジスト層を形成する工程と、
    前記レジスト層の第一アクチュエーターエリアと第二アクチュエーターエリアの前記ダミーチャンバの一端部となる位置に第1開口を形成し、前記チャンバの一端と前記第1開口との間に第2の開口を形成する工程と、
    前記基板に前記チャンバ及び前記ダミーチャンバを形成する工程と、
    前記チャンバ及び前記ダミーチャンバの側壁に前記電極を形成すると共に前記第1開口により露出した前記基板上に前記個別電極と連続する前記個別電極用配線パターンと前記第2開口により露出した前記基板上に前記共通電極と連続する前記共通電極用配線パターンとを形成する工程と、
    前記レジスト層を除去する工程と、を有することを特徴とするインクジェットヘッドチップの製造方法。
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