JP2020059196A - 液体吐出ヘッド - Google Patents

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賢治 熊丸
Kenji Kumamaru
賢治 熊丸
村田 辰雄
Tatsuo Murata
辰雄 村田
範保 尾崎
Noriyasu Ozaki
範保 尾崎
健治 ▲高▼橋
健治 ▲高▼橋
Kenji Takahashi
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Abstract

【課題】 電気接続するための凹部が記録素子基板の外周部に形成されていることにより外周部における剛性が低下し、ウエハの切断時に、切断ライン周辺で記録素子基板に割れが生じてしまう場合があった。【解決手段】 液体吐出ヘッドは、第1の方向12に延在し吐出口19に液体を供給する液体供給口20と、吐出口19から液体を吐出するための圧力発生素子18に電力を供給する電気接続部17と、を備える記録素子基板30を有する。記録素子基板30の吐出口19が形成される側の面の裏面10には、底部16に電気接続部17を備える凹部3が第1の方向12に沿って形成される。液体供給口20は凹部3よりも体積が小さく、裏面10側から見た場合に、第1の方向12に沿って延在し凹部3との距離が最も小さい記録素子基板30の端辺8と凹部3との間に液体供給口20が設けられている。【選択図】 図3

Description

本発明は、液体吐出ヘッドに関する。
液体を吐出する吐出口を備える記録素子基板の、吐出口が形成されている面側には、外部電源からの電力を、液体を加圧する圧力発生素子に供給するための電気接続部が形成されている。しかしながら、吐出口が形成されている側に電気接続部が形成されていると、吐出口から吐出された液体の所謂ミスト等がこの電気接続部に付着する場合があり、電気接続部の腐食等の問題が引き起こされることがある。
このため、電気接続部は吐出口が形成されている領域から離すことが望ましい。そこで、特許文献1には、記録素子基板の、吐出口が形成される側の面の裏面側に凹部を設けその凹部内に電気接続部を設ける方法が記載されている。それによると、吐出口が形成される側の面の裏面側に電気接続部を設けるため、シリコン基板の、吐出口を備える吐出口形成部材と接合される側の面の裏面側から複数の凹部を穿設する必要がある。
特許第4274556号公報
一般に、電気接続部(電極)は記録素子基板の外周部に配置されることから複数の凹部も記録素子基板の外周部に形成されることとなる。また、記録素子基板はシリコンのウエハを個々に切断することにより形成されるが、ウエハを無駄なく利用するためには、隣接する記録素子基板同士のウエハ上における配置間隔は小さい方がよい。しかしながら、電気接続するための凹部が記録素子基板の外周部に形成されていることにより外周部における剛性が低下し、ウエハの切断時に、切断ライン周辺で記録素子基板に割れが生じてしまう場合があった。
そこで本発明は、上記の課題を鑑みたものであり、ウエハの切断時において記録素子基板が破損することを抑制することができる液体吐出ヘッドを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明は、液体を吐出する吐出口と、第1の方向に延在し、前記吐出口に前記液体を供給するための液体供給口と、前記液体を吐出するため前記液体を加圧する圧力発生素子と、前記圧力発生素子と電気配線を介して接続され、前記圧力発生素子を駆動する電力を前記圧力発生素子に供給するための電気接続部と、を備える記録素子基板を有する液体吐出ヘッドにおいて、前記記録素子基板の前記吐出口が形成される側の面の裏面に、底部に前記電気接続部を備える凹部が前記第1の方向に沿って形成されており、前記液体供給口が占める体積は、前記凹部が占める体積よりも小さく、前記裏面側から前記記録素子基板を見た場合に、前記第1の方向に沿って延在する前記記録素子基板の端辺のうち前記凹部との距離が最も小さい端辺と、前記凹部との間に前記液体供給口が設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、ウエハの切断時において記録素子基板が破損することを抑制することができる液体吐出ヘッドを提供することができる。
液体吐出ヘッドを示す斜視図。 記録素子基板を示す斜視図。 記録素子基板を示す概略図。 液体吐出ヘッドの製造工程を示すフロー図。 液体吐出ヘッドの製造工程を示す概略図。 第2の実施形態に係る記録素子基板を示す斜視図。 第3の実施形態に係る記録素子基板を示す概略図。 第3の実施形態に係る記録素子基板を示す概略図。 第4の実施形態に係る記録素子基板を示す概略図。 カバー部材を示す斜視図。 比較例に係る記録素子基板を示す概略図。 記録素子基板の変形例を示す概略図。
以下、本発明の実施形態に係る液体吐出ヘッドについて、図面を参照しながら説明する。ただし、以下の記載は本発明の範囲を限定するものではない。一例として、本実施形態では液体吐出ヘッドとして発熱素子により気泡を発生させて液体を吐出するサーマル方式が採用されているが、ピエゾ方式およびその他の各種液体吐出方式が採用された液体吐出ヘッドにも本発明を適用することができる。また、本実施形態の液体吐出ヘッドとして、被記録媒体の幅に対応した長さを有する、所謂ページワイド型ヘッドを図示するが、被記録媒体に対してスキャンを行いながら記録を行う、所謂シリアル型の液体吐出ヘッドにも本発明を適用できる。シリアル型の液体吐出ヘッドとしては、例えばブラックインク用、およびカラーインク用記録素子基板を各1つずつ搭載する構成があげられる。
(第1の実施形態)
(液体吐出ヘッド)
本実施形態に係る液体吐出ヘッドについて、図1を用いて説明する。図1は本実施形態に係る液体吐出ヘッド100を示す斜視図である。本実施形態の液体吐出ヘッド100は、C/M/Y/Kの4色のインクを吐出できる記録素子基板30を直線状に16個配列(インラインに配置)したページワイド型の液体吐出ヘッドである。液体吐出ヘッド100は、各記録素子基板30と、フレキシブルな電気配線部材31と、板状の電気配線基板90と、信号入力端子91と、電力供給端子92と、を有する。電気配線部材31は、例えば、FPCである。信号入力端子91及び電力供給端子92は、被記録媒体(不図示)を搬送する搬送部(不図示)及び液体吐出ヘッド100を有する記録装置本体(不図示)の制御部と電気的に接続され、それぞれ、吐出駆動信号及び吐出に必要な電力を記録素子基板30に供給する。電気配線基板90の電気回路によって配線を集約することで、信号入力端子91及び電力供給端子92の設置数を記録素子基板30の数と比べて少なくできる。これにより、記録装置本体(不図示)に対して液体吐出ヘッド100を着脱するときに、取り外しが必要な電気接続部数が少なくて済む。
なお、図1において、記録素子基板30を液体吐出ヘッドの長手方向に直線状に配置したページワイド型の液体吐出ヘッドを示したが、本発明はこれに限られず、記録素子基板30を長手方向に千鳥状に配置したページワイド型の液体吐出ヘッドでもよい。また、図1においては記録素子基板30の端部と電気配線部材31とが接続されているように見えるが、実際は図2に示すような記録素子基板30の位置で接続されている。接続位置が記録素子基板30の裏面側(不図示)であり図1においては図示できないため、端部において接続されているように見えるだけである。
(記録素子基板)
本発明の特徴部である記録素子基板30について、図2及び図3を参照しながら説明する。図2(a)はAuワイヤ7を用いたワイヤーボンディングによる電気接続を行った記録素子基板30を示す概略図である。図2(b)は図2(a)とは異なる電気接続の形態を示す図であり、中継基板117を用いて電気接続を行った記録素子基板30を示す概略図である。図3(a)は図2(a)に示すA−A断面を示す概略図、図3(b)は図3(a)を裏面10側から見た概略図、図3(c)は図3(b)に示す記録素子基板30がシリコンウエハから切り出される前の状態を示した概略図である。なお、図2に示す記録素子基板の液体供給口20は12列ある一方、図3(a)、(b)に示す記録素子基板30においては2列しかないが、これは説明のため簡略化して図示しているに過ぎない。また、同様に説明のため、図3(c)に示す記録素子基板30は図3(b)に示す記録素子基板30よりも簡略化して図示している。
図3(a)に示すように、記録素子基板30は、基体部1、電気配線22、吐出口形成部材21を含む。なお、基体部1の形状、材質等は、特に限定されないが、抵抗率の制御性や加工性を考慮して、基体部1としてはシリコン基板を用いることが好ましい。基体部1には液体供給口20が基体部1を貫通する貫通孔として形成されており、液体供給口20から供給されたインクは、圧力発生素子18により加圧され、吐出口19から吐出される。なお、本実施形においては、圧力発生素子18はヒータであり、加熱によりインク中に気泡を発生させ、気泡の発泡圧力によりインクを吐出する。
圧力発生素子18は電気配線22を介して電気接続部17と電気接続されており、電気接続部17が電気配線部材31と電気的に接続されることにより、圧力発生素子18を駆動するための電力が外部から圧力発生素子18に供給される。基体部1の裏面側10には所謂ドライエッチング法により凹部3が形成されており、凹部3の底部16に電気接続部17が位置している。電気配線部材31を通して外部から印加される電力や電気信号によって適宜必要な圧力発生素子18が駆動されることによって、吐出口19からインク滴が吐出され被記録媒体(不図示)に着弾することで記録される。外部とつながる電気配線部材31は、記録素子基板30の裏面側10に配置され、電気接続部17と、Auワイヤ7を介して接続されている。凹部3内に封止部材を注入することにより、電気接続部17とAuボール111との接続部及びAuワイヤ7と電気配線部材31の端子51との接続部を封止している。
液体供給口20は、図3(b)に示すように、第1の方向12に沿って延在している。第1の方向12に沿って延在する記録素子基板30の端辺8a、8bのうち凹部3との距離が最も小さい辺である端辺8aと、凹部3との間には液体供給口20が設けられている。このような構成にすることにより、記録素子基板30の大型化を抑制しつつ、シリコンウエハ4の切断ライン9から離れた場所に凹部3を形成することができる。詳しくは後述するが、シリコンウエハ上に吐出口形成部材等を形成した後に、切断ライン9でシリコンウエハを切断することにより複数の記録素子基板30を取り出す。本発明においては、切断ライン9近傍には凹部3が形成されないので切断ライン9近傍の剛性の低下を抑制でき、シリコンウエハ4の切断時に切断ライン9周辺で記録素子基板30が割れてしまうことを抑制することができる。なお、本発明の構成では切断ライン9の近傍に液体供給口20が配置されることになるが、液体供給口20の体積は凹部3の体積よりも小さいので、切断ライン9の近傍に液体供給口20が形成されていても剛性の低下は著しくない。したがって、切断ライン9の近傍に液体供給口20が配置されることになってもシリコンウエハの切断時において記録素子基板30が割れてしまうことは少ない。
以上、図3において、ワイヤーボンディングによる電気接続を行った記録素子基板30について説明を行ったが、本発明はこれに限らず、図2(b)に示すように、中継基板117を用いた電気接続によるものでもよい。また、Auワイヤ7の代わりに同様なフライングリードを電気接続部17に接合してもよい。
(比較例)
本発明に対する比較例について、図11を参照しながら説明する。図11は、比較例に係る記録素子基板30´がシリコンウエハ4´から切り出される前の状態を示した概略図である。なお、説明のため、記録素子基板30´は簡略化して図示している。比較例に係る記録素子基板30´が上述した本発明に係る記録素子基板30と異なる点は、凹部3が記録素子基板30´の外周部近傍に、切断ライン9に沿って形成されていることである。これにより、切断ライン9付近の剛性が低下し、ウエハを切断ライン9で切断する際に割れやすくなる。
一方、本願の実施形態で説明したように、凹部3を液体供給口よりも内側に形成することにより切断ライン9付近の剛性が向上し、ウエハの切断時に切断ライン9周辺で記録素子基板が割れてしまうことを抑制することできる。
(液体吐出ヘッドの製造方法)
本実施形態に係る液体吐出ヘッドの製造方法について、図4及び図5を参照しながら説明する。図4は、各製造工程を示すフローチャート図である。図5は、図4に示す各製造工程に対応した記録素子基板30の、図2(a)に示すA−A断面を示す概略図である。
まず、電気接続部17や液体供給口20、吐出口形成部材21等が形成されたシリコンのウエハ4(記録素子基板30)を用意する(図4の工程1、図5(a))。なお、電気接続部17は、ALとCuの合金を厚さ600nm程度にすることで形成したが、ALとSiの合金、Au、Pd等により形成してもよい。
次に、ウエハ4にレジスト(不図示)を形成した後、フォトリソグラフィーを用いて凹部3を形成する部分のレジストを除去した。その後にボッシュプロセスなどのドライエッチングを用いて、基体部1に該当する部分のウエハ4に凹部3を穿設した。また、電気接続部17と基体部1の間は絶縁のためのシリコン酸化膜(不図示)が形成されているので、このシリコン酸化膜もエッチングで除去し、最後にレジストを除去した。これにより基体部1の裏面10に、底部に電気接続部17が露出する凹部3を形成した(図4の工程2、図5(b))。
次に、切断ライン9でウエハ4を切断し、記録素子基板30を切り出した(図4の工程3)。次に、記録素子基板30の裏面10に電気配線部材31を取り付けた。次に、凹部3にボンディングツール(不図示)を侵入させ、電気配線部材31の端子51と電気接続部17とを、Auワイヤ7を用いたワイヤーボンディングにより接続した。次に、電気接続部17及び端子51と、Auワイヤ7とのそれぞれの接続部を覆うため、凹部3の内部に封止部材63を充填し、ベークして固めた(図4の工程4、図5(c))。最後に、熱硬化性の接着剤121を用いて吐出口にインクを供給するための流路部材120やその他の部材(不図示)を取り付け、液体吐出ヘッド100を製造した(図4の工程5、図5(d))。
(第2の実施形態)
本発明に係る第2の実施形態について、図6を参照しながら説明する。なお、第1の実施形態と同様の箇所は同一の符号を付し、説明は省略する。図6は、第2の実施形態における記録素子基板30を裏面10側から見た概略図である。本実施形態と第1の実施形態との違いは、凹部3の形状である。具体的には、第1の実施形態では図3(b)に示すように1つの凹部3内に電気接続部17を複数設けていたが、第2の実施形態においては、凹部3が複数形成されそのそれぞれの底部に電気接続部17を1つずつ設けていることである。これにより、隣り合う凹部3同士の間の領域Cにはシリコンの基体部1が残り、記録素子基板30の剛性が向上する。したがって、ウエハの切断時のみならず、記録素子基板30に外力等が加わった際に記録素子基板30が破損することを抑制することができる。
なお、本実施形態は、記録素子基板の裏面に形成されるすべての凹部3が液体供給口20の内側にある必要はない。すなわち、少なくとも1つの凹部3が液体供給口20の内側にあればその部分の記録素子基板の剛性は向上するため、本発明の効果は得られる。
(第3の実施形態)
本発明に係る第3の実施形態について、図7及び図8を参照しながら説明する。なお、第1の実施形態と同様の箇所は同一の符号を付し、説明は省略する。図7は、第2の実施形態における記録素子基板30の、図2(a)に示すA−A断面を示す概略図であり、図8はその変形例である。本実施形態と第1の実施形態との違いは、凹部3の断面形状である。
図7に示す記録素子基板30の凹部3は、凹部3の深さ方向と直交する方向における開口面積において、異なる大きさの部位を2つ有していることが特徴である。このように凹部3の形状を階段状とするのは、ボンディングツール(不図示)を進入させる開口領域を確保しつつ、電気接続部17付近に基体部1を多く残すためである。これにより、記録素子基板30の剛性が向上し、ウエハの切断時のみならず、記録素子基板30に外力等が加わった際に記録素子基板30が破損することを抑制することができる。なお、図7においては2段の凹部を図示したが、本発明はこれに限定されることはなく、3段などでもよい。すなわち、凹部3の開口面積において、凹部3が異なる大きさの部位を2つ以上有していればよい。
図8に示す記録素子基板30の凹部3は、凹部の深さ方向と直交する方向における凹部の開口面積が、裏面10に向かって徐々に大きくなっていることを特徴とする。このように凹部の側壁をテーパ形状とすることで、図7に示す記録素子基板30と同様に、基体部1をより多く残すことができる。これにより記録素子基板30の剛性が向上し、ウエハの切断時のみならず、記録素子基板30に外力等が加わった際に記録素子基板30が破損することを抑制することができる。
(第4の実施形態)
本発明に係る第4の実施形態について、図9を参照しながら説明する。なお、第1の実施形態と同様の箇所は同一の符号を付し、説明は省略する。図9は、第3の実施形態における記録素子基板30を裏面10側から見た概略図である。本実施形態と第1の実施形態との違いは、凹部3の形状である。
結晶方位(100)面を表面にもつシリコン基板は、ミラー指数<110>方向に割れやすいことが一般に知られている。したがって、本発明における基体部1を、結晶方位(100)面をもつシリコン基板により作製した場合、記録素子基板30は<110>方向に割れやすくなっている。さらに、凹部3が<110>方向(矢印53)に沿う辺を有していると、ウエハの切断時や記録素子基板30に外力等が加わった際に、記録素子基板30がより割れやすくなっている。そこで図9に示すように、<110>方向に対して傾いた辺を有するように凹部3を形成することにより、シリコンの結晶方位に起因する記録素子基板30の破損を抑制することができる。
(第5の実施形態)
本発明に係る第5の実施形態について、図10を参照しながら説明する。本実施形態の特徴部は、図10に示すカバー部材110が記録素子基板の吐出口が形成される側の面に設置されていることである。記録装置本体(不図示)と液体吐出ヘッド100との接合部は、カバー部材110を支持する支持部材11(図1)に設けられており、支持部材11にはカバー部材110が取り付けられている。また、記録素子基板30はカバー部材110に取り付けられている。したがって、記録素子基板30の位置決め基準はカバー部材110である。しかしながら、カバー部材110近傍の支持部材11に液体吐出ヘッド100との接合部が設けられているため、液体吐出ヘッド100の種々の構成部品による寸法公差が記録素子基板30の位置精度に与える影響は小さい。したがって、本実施形態における構成は、記録装置に対する記録素子基板30の寸法精度の向上という観点から好ましい。また、記録装置と液体吐出ヘッド100との接合部をカバー部材110に設けた方が接合部と記録素子基板30との距離がより近くなるため、寸法精度の観点からより好ましい。
上記説明した各実施形態において、吐出口19の片側に液体供給口20が設けられていたが本発明はこれに限られない。すなわち、吐出口19の両側に液体供給口20を設け、2つの液体供給口20から圧力発生素子に液体を供給する構成であってもよい。さらには、図12(a)に示すように、第1の方向12に交差する方向において吐出口19の一方側に圧力発生素子に液体を供給するための液体供給口20aを設ける。そして他方側に圧力発生素子に供給された液体で吐出口から吐出されなかった液体を回収するための液体回収口20bを設ける構成であってもよい。このようにすることで、圧力発生素子18が設けられる圧力室23の内外で液体を循環させることができる。この場合、記録素子基板30の辺8に最も近い側に形成されている液体供給口20すなわち複数の供給口20aそれぞれの体積の合計値が凹部3の体積よりも小さければ切断ライン9近傍における記録素子基板の剛性は保たれ、本発明の効果が得られる。
また、図12(b)に示すように凹部3が複数配列して設けられている場合には、凹部3の体積とは、第1の方向12に沿って延在する複数の凹部3の体積の合計値とする。すなわち、図12(b)に示す場合にあっては、複数の供給口20aのそれぞれの体積の合計値が複数の凹部3の体積の合計値と比較して小さければ切断ライン9近傍の記録素子基板30の剛性が保たれ、本発明の効果が得られる。
3 凹部
8 端辺
10 裏面
12 第1の方向
16 底部
17 電気接続部
18 圧力発生素子
19 吐出口
20 液体供給口
22 電気配線
30 記録素子基板
100 液体吐出ヘッド

Claims (16)

  1. 液体を吐出する吐出口と、
    前記液体を吐出するため前記液体を加圧する圧力発生素子と、
    第1の方向に延在し、前記圧力発生素子に前記液体を供給するための液体供給口と、
    前記圧力発生素子と電気配線を介して接続され、前記圧力発生素子を駆動する電力を前記圧力発生素子に供給するための電気接続部と、
    を備える記録素子基板を有する液体吐出ヘッドにおいて、
    前記記録素子基板の前記吐出口が形成される側の面の裏面に、底部に前記電気接続部を備える凹部が前記第1の方向に沿って形成されており、
    前記液体供給口が占める体積は、前記凹部が占める体積よりも小さく、
    前記裏面側から前記記録素子基板を見た場合に、前記第1の方向に沿って延在する前記記録素子基板の端辺のうち前記凹部との距離が最も小さい端辺と、前記凹部との間に前記液体供給口が設けられていることを特徴とする液体吐出ヘッド。
  2. 前記凹部の前記底部に前記電気接続部が複数設けられていることを特徴とする請求項1に記載の液体吐出ヘッド。
  3. 前記凹部が複数形成され、該複数のそれぞれの凹部の前記底部に前記電気接続部が1つずつ設けられていることを特徴とする請求項1に記載の液体吐出ヘッド。
  4. 前記凹部は、前記凹部の深さ方向と直交する方向における面積において、異なる大きさの部位を2つ以上有することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の液体吐出ヘッド。
  5. 前記凹部の深さ方向と直交する方向における前記凹部の面積が、前記裏面に向かって徐々に大きくなることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の液体吐出ヘッド。
  6. 前記記録素子基板は、前記吐出口を備える吐出口形成部材と、前記圧力発生素子を備える基体部とを含み、前記液体供給口は前記基体部を貫通する貫通孔として形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の液体吐出ヘッド。
  7. 前記液体供給口は前記第1の方向に配列される複数の前記貫通孔であることを特徴とする請求項6に記載の液体吐出ヘッド。
  8. 前記液体供給口は前記第1の方向に延在する1つの前記貫通孔であることを特徴とする請求項6に記載の液体吐出ヘッド。
  9. 前記記録素子基板は前記吐出口から吐出されなかった液体を回収するための液体回収口をさらに有し、
    前記第1の方向に交差する方向における前記吐出口の一方側に前記液体供給口、他方側に前記液体回収口がそれぞれ形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれか1項に記載の液体吐出ヘッド。
  10. 前記基体部はシリコン基板であり、前記凹部は、該シリコン基板の<110>方向に対して傾いた辺を少なくとも有することを特徴とする請求項6に記載の液体吐出ヘッド。
  11. 前記圧力発生素子は、前記液体を加熱するためのヒータであることを特徴とする請求項1乃至請求項10のいずれか1項に記載の液体吐出ヘッド。
  12. 複数の前記記録素子基板が液体吐出ヘッドの長手方向に直線状に配置されていることを特徴とする請求項1乃至請求項11のいずれか1項に記載の液体吐出ヘッド。
  13. 複数の前記記録素子基板が液体吐出ヘッドの長手方向に千鳥状に配置されていることを特徴とする請求項1乃至請求項11のいずれか1項に記載の液体吐出ヘッド。
  14. 複数の前記記録素子基板が配列されるページワイド型の液体吐出ヘッドであることを特徴とする請求項1乃至請求項13のいずれか1項に記載の液体吐出ヘッド。
  15. 液体吐出ヘッドの前記吐出口が形成される側を覆うカバー部材をさらに有することを特徴とする請求項1乃至請求項14のいずれか1項に記載の液体吐出ヘッド。
  16. 前記電気接続部とワイヤを介して電気接続され、前記電力を前記電気接続部に供給するための電気配線部材をさらに有し、
    前記凹部の内部に、前記電気接続部及び前記電気配線部材と、前記ワイヤとのそれぞれの接続部を覆う封止部材が充填されていることを特徴とする請求項1乃至請求項15のいずれか1項に記載の液体吐出ヘッド。
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