JP2003094654A - ヘッドチップ及びその製造方法 - Google Patents

ヘッドチップ及びその製造方法

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JP2003094654A
JP2003094654A JP2001291310A JP2001291310A JP2003094654A JP 2003094654 A JP2003094654 A JP 2003094654A JP 2001291310 A JP2001291310 A JP 2001291310A JP 2001291310 A JP2001291310 A JP 2001291310A JP 2003094654 A JP2003094654 A JP 2003094654A
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chamber
dummy
electrodes
chambers
head chip
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JP2001291310A
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English (en)
Inventor
Takaharu Makishima
宝治 巻島
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SII Printek Inc
Original Assignee
SII Printek Inc
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2202/00Embodiments of or processes related to ink-jet or thermal heads
    • B41J2202/01Embodiments of or processes related to ink-jet heads
    • B41J2202/10Finger type piezoelectric elements

Abstract

(57)【要約】 【課題】 チャンバ及びダミーチャンバ内の電極と配線
とを容易に且つ確実に接続して製造工程を減少すると共
に製造コストを低減したヘッドチップ及びその製造方法
を提供する。 【解決手段】 基板16にノズル開口に連通するチャン
バ17とインクの充填されないダミーチャンバ18とを
交互に並設すると共に、各チャンバ17及びダミーチャ
ンバ18の両側の側壁に電極20を設け、当該チャンバ
17内の電極20を共通電極20aとすると共に各ダミ
ーチャンバ18内の電極20を個別電極20bとして各
チャンバ17の両側の側壁19に駆動電界を印加するヘ
ッドチップにおいて、前記チャンバ17及びダミーチャ
ンバ18の後端部は深さが徐々に浅くなるように形成さ
れており、前記チャンバ17の浅くなった後端部の底面
には当該チャンバ17内の両側の電極20を導通する導
通部21を設け、前記ダミーチャンバ18の浅くなった
後端部には当該ダミーチャンバ18内の両側の電極20
を導通する導通部が存在しないようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、プリン
タ、ファックスなどに適用されるインクジェット式記録
装置に搭載されるヘッドチップ及びその製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、インクを吐出する複数のノズ
ルを有するインクジェットヘッドを用いて被記録媒体に
文字や画像を記録するインクジェット式記録装置が知ら
れている。かかるインクジェット式記録装置では、イン
クジェットヘッドのノズルが被記録媒体に対向するよう
にヘッドホルダに設けられ、このヘッドホルダはキャリ
ッジに搭載され被記録媒体の搬送方向とは直交する方向
に走査されるようになっている。
【0003】このようなインクジェットヘッドのヘッド
チップの一例の分解概略を図9に、また、要部断面を図
10に示す。図9及び図10に示すように、圧電セラミ
ックプレート101には、複数の溝102が並設され、
各溝102は、側壁103で分離されている。各溝10
2の長手方向一端部は圧電セラミックプレート101の
一端面まで延設されており、他端部は、他端面までは延
びておらず、深さが徐々に浅くなっている。また、各溝
102内の両側壁103の開口側表面には、長手方向に
亘って、駆動電界印加用の電極105が形成されてい
る。
【0004】また、圧電セラミックプレート101の溝
102の開口側には、カバープレート107が接着剤1
09を介して接合されている。カバープレート107に
は、各溝102の浅くなった他端部と連通する凹部とな
る共通インク室111と、この共通インク室111の底
部から溝102とは反対方向に貫通するインク供給口1
12とを有する。
【0005】また、圧電セラミックプレート101とカ
バープレート107との接合体の溝102が開口してい
る端面には、ノズルプレート115が接合されており、
ノズルプレート115の各溝102に対向する位置には
ノズル開口117が形成されている。
【0006】なお、圧電セラミックプレート101のノ
ズルプレート115とは反対側でカバープレート107
とは反対側の面には、配線基板120が固着されてい
る。配線基板120には、各電極105とボンディング
ワイヤ121等で接続された配線パターン122が形成
され、この配線パターン122を介して電極105に駆
動電圧を印加できるようになっている。
【0007】このように構成されるヘッドチップでは、
インク供給口112から各溝102内にインクを充填
し、所定の溝102の両側の側壁103に電極105を
介して所定の駆動電界を作用させると、側壁103が変
形して所定の溝102内の容積が変化し、これにより、
溝102内のインクがノズル開口117から吐出する。
【0008】例えば、図11に示すように、溝102a
に対応するノズル開口117からインクを吐出する場合
には、その溝102a内の電極105a,105bに正
の駆動電圧を印加すると共にそれぞれに対向する電極1
05c,105dを接地するようにする。これにより、
側壁103a,103bには溝102aに向かう方向の
駆動電界が作用し、これが圧電セラミックプレート10
1の分極方向と直交すれば、圧電厚みすべり効果により
側壁103a,103bが溝102a方向に変形し、溝
102a内の容積が減少して圧力が増加し、ノズル開口
117からインクが吐出する。
【0009】また、このようなヘッドチップに水性イン
ク等の導電性インクを使用した場合、一つの溝102a
内の側壁103a,103bに設けられた隣り合う電極
105a,105bが導通してしまい、電位差が無くな
ることによって側壁103a,103bが変形しなくな
り、インクを吐出できないという問題がある。
【0010】このため、ノズル開口に連通してインクの
吐出に使用する溝を一つ置きとして、ノズル開口に連通
してインクの吐出に使用する溝をチャンバ、インク吐出
に使用せずにインクを充填しない溝をダミーチャンバと
する。そして、チャンバの両側壁の内面に設けられた電
極を全てのチャンバで同電位とする共通電極とすると共
にチャンバの両側壁の外面の電極をチャンバを選択的に
駆動する個別電極とすることでチャンバの両側の側壁に
電界を印加してインクを吐出させるヘッドチップが提案
されている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ヘッドチップでは、ダミーチャンバ内の個別電極を3次
元的に引き回したり、圧電セラミックプレート上に電極
に接続される配線パターンをレーザ加工によって形成し
ており、接続した配線が他の電極の配線パターンと短絡
して正常な駆動ができないという問題がある。
【0012】また、3次元的な引き回しや、レーザ加工
では、製造時間や製造コストが増大してしまうという問
題がある。
【0013】さらに、レーザ加工による配線パターンの
形成では切りくずが残り、電極同士を短絡したりノズル
開口に詰まる等の問題がある。
【0014】本発明は、このような事情に鑑み、チャン
バ及びダミーチャンバ内の電極と配線とを容易に且つ確
実に接続して製造工程を減少すると共に製造コストを低
減したヘッドチップ及びその製造方法を提供することを
課題とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明の第1の態様は、基板にノズル開口に連通するチャン
バとインクの充填されないダミーチャンバとを交互に並
設すると共に、各チャンバ及びダミーチャンバの両側の
側壁に電極を設け、当該チャンバ内の電極を共通電極と
すると共に各ダミーチャンバ内の電極を個別電極として
各チャンバの両側の側壁に駆動電界を印加するヘッドチ
ップにおいて、前記チャンバ及びダミーチャンバの後端
部は深さが徐々に浅くなるように形成されており、前記
チャンバの浅くなった後端部の底面には、当該チャンバ
内の両側の電極を導通する導通部が設けられているが、
前記ダミーチャンバの浅くなった後端部は当該ダミーチ
ャンバ内の両側の電極を導通する導通部が存在しないこ
とを特徴とするヘッドチップにある。
【0016】本発明の第2の態様は、第1の態様におい
て、前記チャンバの長手方向の長さが前記ダミーチャン
バの長手方向の長さより短いことを特徴とするヘッドチ
ップにある。
【0017】本発明の第3の態様は、第1又は2の態様
において、前記チャンバの両側の前記ダミーチャンバ内
の当該チャンバ側の電極同士を導通する個別電極用配線
パターンが設けられていることを特徴とするヘッドチッ
プにある。
【0018】本発明の第4の態様は、第1〜3の何れか
の態様において、前記チャンバ内の両側の電極を導通す
る前記導通部が導通して共通電極とする共通電極用配線
パターンが前記基板上に設けられていることを特徴とす
るヘッドチップにある。
【0019】本発明の第5の態様は、第4の態様におい
て、前記共通電極用配線パターンには、引き出し配線が
異方性導電接着剤により接続されていることを特徴とす
るヘッドチップにある。
【0020】本発明の第6の態様は、第5の態様におい
て、各チャンバの前記共通電極が、前記共通電極用配線
パターンに接続された前記引き出し配線又は該引き出し
配線に接続された駆動ICで導通されていることを特徴
とするヘッドチップにある。
【0021】本発明の第7の態様は、第1〜6の何れか
の態様において、前記インクが導電性インクであること
を特徴とするヘッドチップにある。
【0022】本発明の第8の態様は、第1〜7の何れか
の態様において、前記基板が圧電セラミックプレートか
らなり、前記チャンバ及びダミーチャンバが前記圧電セ
ラミックプレートに溝を形成することにより形成されて
いることを特徴とするヘッドチップにある。
【0023】本発明の第9の態様は、第1〜8の何れか
の態様において、前記圧電セラミックプレートは、前記
チャンバの深さ方向に向かって分極方向が一方向である
ことを特徴とするヘッドチップにある。
【0024】本発明の第10の態様は、基板にノズル開
口に連通するチャンバとインクの充填されないダミーチ
ャンバとを交互に並設すると共に、各チャンバ及びダミ
ーチャンバの両側の側壁に電極を設け、当該チャンバ内
の電極を共通電極とすると共に各ダミーチャンバ内の電
極を個別電極として各チャンバの両側の側壁に駆動電界
を印加するヘッドチップの製造方法において、前記基板
の一方面にレジスト層により前記共通電極及び前記個別
電極のそれぞれに導通する共通電極用配線パターン及び
個別電極用配線パターンをパターニングにより形成する
工程と、前記基板に後端部の深さが徐々に浅くなるよう
に前記チャンバ及び前記ダミーチャンバを形成する工程
と、少なくとも前記ダミーチャンバの浅くなった後端部
をマスクで覆い、前記チャンバ及びダミーチャンバのそ
れぞれの側壁に斜め蒸着により前記共通電極及び個別電
極を形成すると共に当該チャンバの浅くなった後端部の
底面に前記側壁の前記共通電極を導通する導通部を形成
する工程と、前記マスク及び前記レジスト層を除去する
工程とを有することを特徴とするヘッドチップの製造方
法にある。
【0025】本発明の第11の態様は、第10の態様に
おいて、前記チャンバ及びダミーチャンバを形成する工
程では、前記チャンバの長手方向の長さを前記ダミーチ
ャンバの長手方向の長さよりも短く形成することを特徴
とするヘッドチップの製造方法にある。
【0026】本発明の第12の態様は、第10又は11
の態様において、前記基板が前記チャンバの深さ方向に
向かって分極方向が一方向である圧電セラミックプレー
トからなることを特徴とするヘッドチップの製造方法に
ある。
【0027】かかる本発明では、チャンバの深さが徐々
に浅くなった端部の底面に、チャンバの両側に設けられ
た電極を導通する導通部を設けるようにしたため、導通
部によってチャンバ内の電極を確実に導通して共通電極
とすることができる。また、製造時には、基板上に各配
線パターンをパターニングにより形成するため、切削に
よる切りくずが発生することがない。
【0028】
【発明の実施の形態】以下に、本発明を実施形態に基づ
いて詳細に説明する。
【0029】(実施形態1)図1は、実施形態1に係る
ヘッドチップユニットの分解斜視図であり、図2は、実
施形態1に係るヘッドチップの分解斜視図であり、図3
は、圧電セラミックプレートの斜視図及び断面図であ
る。
【0030】図1に示すように、本実施形態のヘッドチ
ップユニット10は、ヘッドチップ11と、このヘッド
チップ11の一方面側に設けられるベースプレート12
と、ヘッドチップ11の他方面側に設けられるヘッドカ
バー13と、ヘッドチップ11を駆動するための駆動回
路31が搭載された配線基板30とを有する。
【0031】まず、ヘッドチップ11について詳しく説
明する。図2及び図3に示すように、ヘッドチップ11
を構成する圧電セラミックプレート16は、分極方向が
厚さ方向に向かって一方向の圧電セラミックプレート1
6からなり、ノズル開口27に連通してインクを吐出す
る圧力室であるチャンバ17と、インクが充填されない
ダミーチャンバ18とが側壁19により区画されて交互
に設けられている。
【0032】チャンバ17及びダミーチャンバ18の長
手方向一端部は、圧電セラミックプレート16の一端面
まで延設されており、他端部は他端面まで延びておら
ず、深さが徐々に浅くなっている。
【0033】また、チャンバ17の長手方向の長さは、
ダミーチャンバ18の長手方向の長さよりも短く形成さ
れている。すなわち、チャンバ17及びダミーチャンバ
18の他端部の位置がダミーチャンバ18の方が他端面
側に設けられている。
【0034】このようなチャンバ17及びダミーチャン
バ18は、圧電セラミックプレート16に円盤状のダイ
スカッターにより形成され、チャンバ17及びダミーチ
ャンバ18の深さが徐々に浅くなった他端部は、ダイス
カッターの形状により形成される。
【0035】また、チャンバ17及びダミーチャンバ1
8を区画する側壁19には、チャンバ17及びダミーチ
ャンバ18の内面に、開口側に長手方向に亘って駆動電
界印加用の電極20が形成されている。
【0036】この電極20の内、チャンバ17の開口側
の長手方向に亘って設けられた電極20は、チャンバ1
7内のインクが水性インク等の導電性インクの場合、チ
ャンバ17内の対向する電極がチャンバ17内で導通し
てしまうと共に、電極材料の溶出及び腐食や、インクの
電気分解による気泡の発生及び変質などを防止するため
に、各チャンバ17内で同電位となる共通電極20aと
なっている。
【0037】また、チャンバ17内に設けられた電極2
0は、チャンバ17の深さが徐々に浅くなった他端部側
の底面に共通電極20aとなる電極20を導通する導通
部21が設けられている。
【0038】また、電極20の内、ダミーチャンバ18
の開口側の長手方向に亘って設けられた電極20は、各
チャンバ17毎に独立した駆動信号を与えることができ
る個別電極20bとなっており、ダミーチャンバ18の
深さが徐々に浅くなった他端部には、ダミーチャンバ1
8内の両側の電極20を導通する導通部21が存在しな
いようになっている。
【0039】さらに、圧電セラミックプレート16のチ
ャンバ17及びダミーチャンバ18が開口する表面に
は、チャンバ17の底面に設けられた導通部21に連続
するように形成された共通電極用配線パターン80と、
共通電極用配線パターン80に導通しないように設けら
れてチャンバ17の両側のダミーチャンバ18内のチャ
ンバ17側の個別電極20b同士を導通する個別電極用
配線パターン81とが設けられている。
【0040】この共通電極用配線パターン80及び個別
電極用配線パターン81は、例えば、フレキシブルプリ
ントケーブル(FPC)等の外部配線40と接続されて
いる。詳しくは、外部配線40と共通電極用配線パター
ン80とは、異方性導電接着剤41(ACF)を介して
電気的に接続され、外部配線40の個別電極用配線パタ
ーン81に対向する領域には、絶縁体からなるカバーレ
イ42が設けられており、このカバーレイ42によって
共通電極用配線パターン80と個別電極用配線パターン
81とが導通しないようになっている。また、各チャン
バ18の共通電極20aから引き出された共通電極用配
線パターン80は、圧電セラミックプレート16上で相
互に導通していないため、外部配線40又は外部配線4
0に接続された駆動回路31でGNDレベルで同電位と
され、個別電極20bには独立した駆動信号が与えられ
るようになっている。
【0041】この共通電極用配線パターン80及び個別
電極用配線パターン81は、圧電セラミックプレート1
6にチャンバ17及びダミーチャンバ18や、電極20
を形成する前に、表面をレジスト層、ドライフィルム等
のマスクパターンで覆うことによって予め形成すること
ができる。
【0042】なお、詳しくは後述するが、共通電極20
a及び個別電極20bからなる電極20と、チャンバ1
7内で共通電極20a同士を導通する導通部21とは、
共通電極用配線パターン80及び個別電極用配線パター
ン81が形成された圧電セラミックプレート16にチャ
ンバ17及びダミーチャンバ18を形成した後、少なく
ともダミーチャンバ18の深さが徐々に浅くなった他端
部を金属プレート等のマスクで覆い、公知の斜め蒸着に
より形成することができる。
【0043】このような圧電セラミックプレート16の
チャンバ17の開口する面には、インク室プレート22
が接合されている。インク室プレート22には、各チャ
ンバ17の浅くなった端部のみと連通する凹部となる共
通インク室23と、この共通インク室23の底部からチ
ャンバ17とは反対側に貫通するインク供給口24とを
有する。
【0044】また、インク室プレート22の共通インク
室23と圧電セラミックプレート16との間には、各チ
ャンバ17に対向する領域に貫通孔25aの設けられた
封止板25が挟持され、共通インク室23からのインク
が貫通孔を介してチャンバ17にのみ供給され、ダミー
チャンバ18内には封止板25によってインクが供給さ
れないようにしている。
【0045】このようにダミーチャンバ18内にインク
が充填されないようにしたため、ダミーチャンバ18内
で対向する個別電極20b同士が短絡することなく、チ
ャンバ17毎に個別に駆動することができる。
【0046】また、共通インク室23の形成されたイン
ク室プレート22の大きさは、圧電セラミックプレート
16の共通電極用配線パターン80及び個別電極用配線
パターン81の端部が露出するように、後端が圧電セラ
ミックプレート16の後端よりも短くなっている。
【0047】ここで、本実施形態では、各チャンバ17
は、ブラック(B)、イエロー(Y)、マゼンダ
(M)、シアン(C)の各色のインクに対応したグルー
プに分かれており、共通インク室23及びインク供給口
24は、それぞれ4つずつ設けられている。
【0048】なお、インク室プレート22は、セラミッ
クプレート、金属プレートなどで形成することができる
が、圧電セラミックプレート16との接合後の変形等を
考えると、熱膨張率の近似したセラミックプレートを用
いるのが好ましい。
【0049】また、圧電セラミックプレート16とイン
ク室プレート22との接合体のチャンバ17及びダミー
チャンバ18が開口している端面にはノズルプレート2
6が接合されており、ノズルプレート26の各チャンバ
17に対向する位置にはノズル開口27が形成されてお
り、ノズルプレート26によってダミーチャンバ18は
封止されている。
【0050】本実施形態では、ノズルプレート26は、
圧電セラミックプレート16とインク室プレート22と
の接合体のチャンバ17及びダミーチャンバ18が開口
している端面の面積よりも大きくなっている。このノズ
ルプレート26は、ポリイミドフィルムなどに、例え
ば、エキシマレーザ装置を用いてノズル開口27を形成
したものである。また、図示しないが、ノズルプレート
26の被印刷物に対向する面には、インクの付着等を防
止するために撥水性を有する撥水膜が設けられている。
【0051】なお、本実施形態では、圧電セラミックプ
レート16とインク室プレート22との接合体のチャン
バ17及びダミーチャンバ18が開口している端部の周
囲には、ノズル支持プレート28が配置されている。こ
のノズル支持プレート28は、ノズルプレート26の接
合体端面の外側と接合されて、ノズルプレート26を安
定して保持するためのものである。
【0052】このように、本実施形態では、チャンバ1
7内の両側の電極20を導通する導通部21をチャンバ
17の深さが徐々に浅くなった底面に設け、チャンバ1
7の両側のダミーチャンバ18内のチャンバ17側の電
極20を基板上に設けた個別電極用配線パターン81で
導通するようにしたため、三次元加工等が不要で、容易
に且つ確実に接続することができると共に製造コストを
低減することができる。また、共通電極用配線パターン
80及び個別電極用配線パターン81をパターニングに
より形成することで、形成時の切りくず等の発生を防止
して短絡及びノズル開口の詰まりを確実に防止すること
ができる。
【0053】ここで、本実施形態のヘッドチップ11の
製造方法について詳細に説明する。なお、図4及び図5
は、圧電セラミックプレートの製造方法を示す斜視図で
ある。
【0054】まず、図4(a)に示すように、圧電セラ
ミックプレート16の一方面に共通電極用配線パターン
80及び個別電極用配線パターン81となる位置にそれ
ぞれ開口部91を有するレジスト層90を形成する。こ
の開口部91を有するレジスト層90の形成方法は、特
に限定されず、例えば、開口部91を有するドライフィ
ルムを貼付してもよく、またレジストを塗布後、パター
ニングにより開口部91を設けるようにしてもよい。
【0055】次に、図4(b)に示すように、レジスト
層90上及びレジスト層90の開口部が露出する圧電セ
ラミックプレート16上に、例えば、金等からなる金属
材料を蒸着することにより、共通電極用配線パターン8
0及び個別電極用配線パターン81をパターニング形成
する。
【0056】次に、図4(c)に示すように、圧電セラ
ミックプレート16にチャンバ17及びダミーチャンバ
18を形成する。本実施形態では、レジスト層90側か
ら円盤状のダイスカッターによって形成した。すなわ
ち、ダイスカッターによって圧電セラミックプレート1
6をレジスト層90ごと研削することにより、チャンバ
17及びダミーチャンバ18と、レジスト層90にチャ
ンバ17及びダミーチャンバ18に対応した開口とを形
成した。
【0057】このとき、チャンバ17の長手方向の長さ
がダミーチャンバ18の長手方向の長さよりも短くなる
ように形成した。
【0058】次に、図5(a)に示すように、少なくと
もダミーチャンバ18の深さが徐々に浅くなった端部
を、例えば、金属プレート等の薄板状のマスク92で覆
う。
【0059】このマスク92は、後述する工程で、チャ
ンバ17の深さが徐々に浅くなった端部の底面に導通部
21を設けるために斜め蒸着する際に、ダミーチャンバ
18の深さが徐々に浅くなった端部に導通部21が形成
されないように覆うものである。
【0060】本実施形態では、ダミーチャンバ18の長
手方向の長さが、チャンバ17の長手方向の長さよりも
長いため、ダミーチャンバ18の深さが徐々に浅くなっ
た端部を覆うマスク92は、矩形状を有する部材を用い
て、圧電セラミックプレート16の浅くなった端部側の
レジスト層90上も覆うようにした。
【0061】このように、本実施形態では、チャンバ1
7の長手方向の長さをダミーチャンバ18の長手方向の
長さよりも短くしたため、矩形状を有するマスク92で
ダミーチャンバ18の端部を覆うことができ、マスク9
2の位置決め固定を容易に且つ確実に行うことができ
る。
【0062】次に、図5(b)に示すように、レジスト
層90及びマスク92で覆われた圧電セラミックプレー
ト16上に、斜め蒸着することによりチャンバ17及び
ダミーチャンバ18の開口側の側面の長手方向に亘って
電極20を形成すると共にチャンバ17の深さが浅くな
った端部の底面にチャンバ17内の電極20を導通する
導通部21を形成する。
【0063】この斜め蒸着では、マスク92上及びレジ
スト層90上の全ての領域及びチャンバ17及びダミー
チャンバ18の開口側の側面に長手方向に亘って電極2
0が形成される。このとき、マスク92によって覆われ
たダミーチャンバ18の浅くなった端部には導通部が形
成されず、ダミーチャンバ18内の電極20を導通せず
に個別電極20bとすることができる。
【0064】その後、マスク92及びレジスト層90を
除去(リフトオフ)することで、図3に示すように、チ
ャンバ17の内側面に共通電極20aが形成され、ダミ
ーチャンバ18の内側面に個別電極20bが形成され
る。
【0065】このように、共通電極用配線パターン80
及び個別電極用配線パターン81をパターニングにより
形成し、共通電極20a及び個別電極20bからなる電
極20とチャンバ17の深さが徐々に浅くなった端部に
チャンバ17内の電極20を導通して共通電極20aと
する導通部21とを同時に形成することにより、共通電
極20aと共通電極用配線パターン80とや個別電極2
0bと個別電極用配線パターン81とを容易に且つ確実
に導通するように形成することができる。また、チャン
バ17の両側のダミーチャンバ18の内面のチャンバ側
の電極20bを圧電セラミックプレート16上で個別電
極用配線パターン81により容易に且つ確実に導通させ
ることができるため、配線基板30上の配線回路を簡便
にすることができる。このように、電極20、導通部2
1、共通電極用配線パターン80及び個別電極用配線パ
ターン81を切断することなく形成できるため、切断に
よる切りくずが発生することなく、切りくずによる短絡
及びノズル開口の詰まりを確実に防止することができ
る。
【0066】その後、圧電セラミックプレート16の共
通電極用配線パターン80及び個別電極用配線パターン
81の形成された側の面に封止板25を挟持するように
インク室プレート22を接合し、チャンバ17及びダミ
ーチャンバ18が開口する一端面にノズルプレート26
を接合する。次いで、ノズルプレート26の外側面、及
び圧電セラミックプレート16とインク室プレート22
との接合体にノズル支持プレート28を接合することで
ヘッドチップ11が完成する。
【0067】以下に、このようなヘッドチップ11を用
いた本実施形態のヘッドチップユニット10について説
明する。なお、図6は、ヘッドチップユニットの製造工
程の一例を示す斜視図である。
【0068】図1及び図6に示すように、本実施形態の
ヘッドチップユニット10は、ヘッドチップ11を構成
する圧電セラミックプレート16上に形成された共通電
極用配線パターン80及び個別電極用配線パターン81
には、異方性導電接着剤(ACF)により外部配線40
が接合される。
【0069】また、圧電セラミックプレート16とイン
ク室プレート22との接合体のノズル支持プレート28
の後端側には、圧電セラミックプレート16側のアルミ
ニウム製のベースプレート12と、インク室プレート2
2側のヘッドカバー13とが組み付けられる。ベースプ
レート12とヘッドカバー13とは、ベースプレート1
2の係止孔12aにヘッドカバー13の係止シャフト1
3aを係合することにより固定され、両者で圧電セラミ
ックプレート16とインク室プレート22との接合体を
挟持する。ヘッドカバー13には、インク室プレート2
2のインク供給口24のそれぞれに連通するインク導入
路29が設けられている。
【0070】また、図6(a)に示すように、圧電セラ
ミックプレート16の後端側に突出したベースプレート
12上には配線基板30が固着される。ここで、配線基
板30上にはヘッドチップ11を駆動するための駆動I
Cを有する駆動回路31が搭載され、駆動回路31と外
部配線40とが異方性導電接着剤(ACF)により接続
されている。これにより、図6(b)のヘッドチップユ
ニット10が完成する。
【0071】このようなヘッドチップユニット10は、
インクカートリッジを保持するタンクホルダに組み付け
られてヘッドユニット70が形成される。
【0072】このタンクホルダの一例を図7に示す。図
7に示すタンクホルダ60は、一方面が開口した略箱形
形状をなし、インクカートリッジが着脱自在に保持可能
なものである。また、底壁上面には、インクカートリッ
ジの底部に形成された開口部であるインク供給口と連結
する連結部61が設けられている。連結部61は、例え
ば、ブラック(B)、イエロー(Y)、マゼンダ
(M)、シアン(C)の各色のインク毎に設けられてい
る。連通部61内には図示しないインク流路が形成さ
れ、その開口となる連結部61の先端には、フィルタ6
2が設けられている。また、連結部61内に形成された
インク流路は底壁の裏面側まで連通して形成され、各イ
ンク流路は、タンクホルダ60の裏面側に設けられた流
路基板63内の図示しないインク流路を介して流路基板
63の側壁に開口するヘッド連結口64に連通する。こ
のヘッド連結口64はタンクホルダ60の側面側に開口
し、当該側壁の底部には、上述したヘッドチップユニッ
ト10を保持するヘッドチップユニット保持部65が設
けられている。ヘッドチップユニット保持部65は、配
線基板30上に設けられた駆動回路31を包囲する略コ
字状に立設された包囲壁66と、包囲壁66内にあって
ヘッドチップユニット10のベースプレート12及び配
線基板30に設けられた係止孔12bと係合する係合シ
ャフト67が立設されている。
【0073】従って、このヘッドチップユニット保持部
65にヘッドチップユニット10を搭載してヘッドユニ
ット70が完成する。このとき、ヘッドカバー13に形
成されたインク導入路29が流路基板63のヘッド連結
口64に連結される。これにより、タンクホルダ60の
連結部61を介してインクカートリッジから導入された
インクは、流路基板63内のインク流路を通ってヘッド
チップユニット10のインク導入路29に導入され、共
通インク室23及びチャンバ17内に充填される。
【0074】また、このように形成されたヘッドユニッ
ト70は、例えば、インクジェット式記録装置のキャリ
ッジに搭載されて使用される。この使用態様の一例の概
略を図8に示す。
【0075】図8に示すように、キャリッジ71は、一
対のガイドレール72a及び72b上に軸方向に移動自
在に搭載されており、ガイドレール72a、72bの一
端側に設けられてキャリッジ駆動モータ73に連結され
たプーリ74aと、他端側に設けられたプーリ74bと
に掛け渡されたタイミングベルト75を介して搬送され
る。キャリッジ71の搬送方向と直交する方向の両側に
は、ガイドレール72a及び72bに沿ってそれぞれ一
対の搬送ローラ76及び77が設けられている。これら
の搬送ローラ76及び77は、キャリッジ71の下方に
当該キャリッジ71の搬送方向とは直交する方向に被記
録媒体Sを搬送するものである。
【0076】キャリッジ71上には、上述したヘッドユ
ニット70が搭載され、このヘッドユニット70には上
述したインクカートリッジを着脱自在に取付可能であ
る。
【0077】このようなインクジェット式記録装置によ
ると、被記録媒体Sを送りつつキャリッジ71をその送
り方向とは直交方向に走査することにより、ヘッドチッ
プ11によって被記録媒体S上に文字及び画像を記録す
ることができる。
【0078】(他の実施形態)以上、実施形態1につい
て説明したが、本発明はこのような構成に限定されるも
のではない。
【0079】上述した実施形態1では、チャンバ17の
両側のダミーチャンバ18内のチャンバ17側の個別電
極20bから引き出された個別電極用配線パターン81
が、圧電セラミックプレート16上で導通するようにし
たが、これに限定されず、例えば、個別電極配線パター
ン81を圧電セラミックプレート16上で導通しないよ
うにして、外部配線40又は外部配線40に接続された
駆動回路31で導通するようにしてもよい。
【0080】また、上述した実施形態1では、チャンバ
17の長手方向の長さをダミーチャンバ18の長手方向
の長さよりも短くし、これにより斜め蒸着により電極2
0を形成する際に、チャンバ17の深さが徐々に浅くな
った端部の底面に導通部21を形成するようにしたが、
これに限定されず、例えば、チャンバ17とダミーチャ
ンバ18とを同一の長手方向の長さとして、電極20及
び導通部21を形成する際に用いるマスクを櫛歯形状と
してダミーチャンバ18の深さが徐々に浅くなった端部
を覆うようにしてもよい。
【0081】
【発明の効果】以上説明したように本発明では、チャン
バの深さが徐々に浅くなった端部の底面に、チャンバの
両側の電極を導通する導通部を設けるようにしたため、
導通部によってチャンバ内の電極を確実に導通して共通
電極とすることができる。また、製造時には、各配線パ
ターンをパターニングにより形成するため、切削による
切りくずが発生することがなく、短絡やノズル開口の詰
まりを確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1に係るヘッドチップユニッ
トの分解斜視図である。
【図2】本発明の実施形態1に係るヘッドチップの分解
斜視図である。
【図3】本発明の実施形態1に係る圧電セラミックプレ
ートの斜視図及び断面図である。
【図4】本発明の実施形態1に係る圧電セラミックプレ
ートの製造工程を示す要部斜視図である。
【図5】本発明の実施形態1に係る圧電セラミックプレ
ートの製造工程を示す要部斜視図である。
【図6】本発明の実施形態1に係るヘッドチップユニッ
トの組み立て工程を示す斜視図である。
【図7】本発明の実施形態1に係るヘッドユニットの組
み立て工程を示す斜視図である。
【図8】本発明の実施形態1に係るインクジェット式記
録装置の概略斜視図である。
【図9】従来技術に係るヘッドチップの概要を示す斜視
図である。
【図10】従来技術に係るヘッドチップの概要を示す断
面図である。
【図11】従来技術に係るヘッドチップの概要を示す断
面図である。
【符号の説明】
10 ヘッドチップユニット 11 ヘッドチップ 12 ベースプレート 13 ヘッドカバー 16 圧電セラミックプレート 17 チャンバ 18 ダミーチャンバ 19 側壁 20 電極 20a 共通電極 20b 個別電極 21 導通部 22 インク室プレート 23 共通インク室 24 インク供給口 25 封止板 25a 貫通孔 26 ノズルプレート 27 ノズル開口 28 ノズル支持プレート 30 配線基板 31 駆動回路 40 外部配線 41 異方性導電接着剤 42 カバーレイ 60 タンクホルダ 70 ヘッドユニット 80 共通電極用配線パターン 81 個別電極用配線パターン 90 レジスト層 92 マスク

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板にノズル開口に連通するチャンバと
    インクの充填されないダミーチャンバとを交互に並設す
    ると共に、各チャンバ及びダミーチャンバの両側の側壁
    に電極を設け、当該チャンバ内の電極を共通電極とする
    と共に各ダミーチャンバ内の電極を個別電極として各チ
    ャンバの両側の側壁に駆動電界を印加するヘッドチップ
    において、 前記チャンバ及びダミーチャンバの後端部は深さが徐々
    に浅くなるように形成されており、前記チャンバの浅く
    なった後端部の底面には、当該チャンバ内の両側の電極
    を導通する導通部が設けられているが、前記ダミーチャ
    ンバの浅くなった後端部は当該ダミーチャンバ内の両側
    の電極を導通する導通部が存在しないことを特徴とする
    ヘッドチップ。
  2. 【請求項2】 前記チャンバの長手方向の長さが前記ダ
    ミーチャンバの長手方向の長さより短いことを特徴とす
    る請求項1に記載のヘッドチップ。
  3. 【請求項3】 前記チャンバの両側の前記ダミーチャン
    バ内の当該チャンバ側の電極同士を導通する個別電極用
    配線パターンが設けられていることを特徴とする請求項
    1又は2に記載のヘッドチップ。
  4. 【請求項4】 前記チャンバ内の両側の電極を導通する
    前記導通部が導通して共通電極とする共通電極用配線パ
    ターンが前記基板上に設けられていることを特徴とする
    請求項1〜3の何れかに記載のヘッドチップ。
  5. 【請求項5】 前記共通電極用配線パターンには、引き
    出し配線が異方性導電接着剤により接続されていること
    を特徴とする請求項4に記載のヘッドチップ。
  6. 【請求項6】 各チャンバの前記共通電極が、前記共通
    電極用配線パターンに接続された前記引き出し配線又は
    該引き出し配線に接続された駆動ICで導通されている
    ことを特徴とする請求項5に記載のヘッドチップ。
  7. 【請求項7】 前記インクが導電性インクであることを
    特徴とする請求項1〜6の何れかに記載のヘッドチッ
    プ。
  8. 【請求項8】 前記基板が圧電セラミックプレートから
    なり、前記チャンバ及びダミーチャンバが前記圧電セラ
    ミックプレートに溝を形成することにより形成されてい
    ることを特徴とする請求項1〜7の何れかに記載のヘッ
    ドチップ。
  9. 【請求項9】 前記圧電セラミックプレートは、前記チ
    ャンバの深さ方向に向かって分極方向が一方向であるこ
    とを特徴とする請求項1〜8の何れかに記載のヘッドチ
    ップ。
  10. 【請求項10】 基板にノズル開口に連通するチャンバ
    とインクの充填されないダミーチャンバとを交互に並設
    すると共に、各チャンバ及びダミーチャンバの両側の側
    壁に電極を設け、当該チャンバ内の電極を共通電極とす
    ると共に各ダミーチャンバ内の電極を個別電極として各
    チャンバの両側の側壁に駆動電界を印加するヘッドチッ
    プの製造方法において、 前記基板の一方面にレジスト層により前記共通電極及び
    前記個別電極のそれぞれに導通する共通電極用配線パタ
    ーン及び個別電極用配線パターンをパターニングにより
    形成する工程と、前記基板に後端部の深さが徐々に浅く
    なるように前記チャンバ及び前記ダミーチャンバを形成
    する工程と、少なくとも前記ダミーチャンバの浅くなっ
    た後端部をマスクで覆い、前記チャンバ及びダミーチャ
    ンバのそれぞれの側壁に斜め蒸着により前記共通電極及
    び個別電極を形成すると共に当該チャンバの浅くなった
    後端部の底面に前記側壁の前記共通電極を導通する導通
    部を形成する工程と、前記マスク及び前記レジスト層を
    除去する工程とを有することを特徴とするヘッドチップ
    の製造方法。
  11. 【請求項11】 前記チャンバ及びダミーチャンバを形
    成する工程では、前記チャンバの長手方向の長さを前記
    ダミーチャンバの長手方向の長さよりも短く形成するこ
    とを特徴とする請求項10に記載のヘッドチップの製造
    方法。
  12. 【請求項12】 前記基板が前記チャンバの深さ方向に
    向かって分極方向が一方向である圧電セラミックプレー
    トからなることを特徴とする請求項10又は11に記載
    のヘッドチップの製造方法。
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