JP4814385B2 - インクジェットヘッド - Google Patents

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Description

本発明は、例えば、プリンタ、ファックスなどに適用されるインクジェット式記録装置に搭載されるインクジェットヘッドに関する。
従来より、複数のノズルからインクを吐出する記録ヘッドを用いて被記録媒体に文字や画像を記録するインクジェット式記録装置が知られている。かかるインクジェット式記録装置では、被記録媒体に対向する記録ヘッドはヘッドホルダに設けられ、ヘッドホルダはキャリッジに搭載されて被記録媒体の搬送方向とは直交する方向に走査される。
このような記録ヘッドの一例の分解概略を図9に、また、要部断面を図10に示す。図9及び図10に示すように、圧電セラミックプレート101には、複数の溝102が並設され、各溝102は、側壁103で分離されている。各溝102の長手方向一端部は圧電セラミックプレート101の一端面まで延設されており、他端部は、他端面までは延びておらず、深さが徐々に浅くなっている。また、各溝102内の両側壁103の開口側表面には、長手方向に亘って、駆動電界印加用の電極105が形成されている。
圧電セラミックプレート101の溝102の開口側には、カバープレート107が接着剤109を介して接合されている。カバープレート107には、各溝102の浅くなった他端部と連通する凹部となるインク室111と、このインク室111の底部から溝102とは反対方向に貫通するインク供給口112とを有する。
また、圧電セラミックプレート101とカバープレート107との接合体の溝102が開口している端面には、ノズルプレート115が接合されており、ノズルプレート115の各溝102に対向する位置にはノズル開口117が形成されている。
なお、圧電セラミックプレート101のノズルプレート115とは反対側でカバープレート107とは反対側の面には、配線基板120が固着されている。配線基板120には、各電極105とボンディングワイヤ121等で接続された配線122が形成され、この配線122を介して電極105に駆動電圧を印加できるようになっている。
このように構成される記録ヘッドでは、インク供給口112から各溝102内にインクを充填し、所定の溝102の両側の側壁103に電極105を介して所定の駆動電界を作用させると、側壁103が変形して所定の溝102内の容積が変化し、これにより、溝102内のインクがノズル開口117から吐出する。
また、このような記録ヘッドに用いられるインクは、その温度によって粘度が変化するため、記録ヘッド近傍にサーミスタを設け、サーミスタが検出した温度に対応して側壁103の駆動電圧を調整することにより、インクの粘度に適したインク吐出を行っている。
特開昭56−60261号公報
しかしながら、サーミスタが偏った位置に設けられていると、インク全体の温度を正確に把握することができず、例えば、サーミスタが設けられていない位置のノズル開口からはインクが良好に吐出されずに、印字ヌケ等の印刷不良が発生するという問題がある。特に、有機溶媒系のインクを用いた場合に印刷不良が発生しやすいという問題がある。
また、サーミスタに電圧が印加されることにより、サーミスタはそれ自体の発熱によって抵抗値が変化し、正確な温度を測定できないという問題もある。
本発明は、このような事情に鑑み、温度をより正確に検出し、安定した印字品質を保持できるインクジェットヘッドを提供することを課題とする。
上記課題を解決する本発明のインクジェットヘッドの第一態様の特徴は、基板に形成された駆動部の電極に駆動電圧を印加することによって、インク流路に充填されたインクをノズル開口から吐出し、電極に駆動電圧を印加するドライバICと、ドライバICに接続され駆動電圧をドライバICに供給する駆動電圧配線と、ドライバICに接続されGND電位を有する接地配線と、電源と駆動電圧配線に接続されるトランジスタと、トランジスタとドライバICの間の駆動電圧配線と接地配線との双方に接続され駆動電圧を検出する電圧検出部と、電圧検出部と接地配線とトランジスタに接続され駆動電圧を制御する電圧制御部と、を有するインクジェットヘッドであって、電圧検出部はトランジスタとドライバICの間の駆動電圧配線と接地配線に接続した複数のサーミスタを備えるところにある。
本発明のインクジェットヘッドの第二態様の特徴は、第一態様のインクジェットヘッドであって、複数のサーミスタは、ドライバICと電圧検出部と電圧制御部を搭載する駆動回路の回路基板の幅方向両端部近傍にそれぞれ設けるところにある。
本発明のインクジェットヘッドの第三態様の特徴は、第二態様のインクジェットヘッドであって、回路基板はインクを貯留するインクタンク近傍に設けられるところにある。
本発明のインクジェットヘッドの第四態様の特徴は、第一乃至第三態様のいずれかのインクジェットヘッドであって、インク流路が圧電セラミックプレートに形成され、駆動部の電極に駆動電圧を印加することにより駆動部が変形し、インク流路内の容積を変化させることでインク流路内のインクを吐出するところにある。
本発明のインクジェットヘッドの第五態様の特徴は、第一乃至第四態様のいずれかのインクジェットヘッドであって、トランジスタはPNPトランジスタであり、PNPトランジスタのベース側に電圧制御部を接続し、PNPトランジスタのエミッタ側に電源電圧を供給し、PNPトランジスタのコレクタ側に電圧検出部およびドライバICを接続するところにある。
かかる本発明では、サーミスタによってヘッドの複数箇所の温度を検出するようにしたので、より正確な温度を検出することができる。また、この検出した温度に応じて駆動電圧を調整するようにしたので、ドット抜け等の印刷不良をより確実に防止することができる。
以上説明したように本発明では、複数のサーミスタを設けて温度を検出するようにしたので、インク全体の温度をより正確に把握することができ、安定した印字品質を保持することができる。また、複数のサーミスタを直列に接続するようにしたので、電圧を印加した際のサーミスタ自体の発熱を抑えることができ、サーミスタの抵抗値の変化によって検出温度に誤差が生じるのを防止することができるという効果を奏する。
本発明の一実施形態に係るインクジェットヘッドの組立斜視図である。 本発明の一実施形態のヘッドチップユニットの分解斜視図である。 本発明の一実施形態に係るヘッドチップの分解斜視図である。 本発明の一実施形態に係るヘッドチップユニットの組立工程を示す斜視図である。 センシング温度と駆動電圧及びインクの粘度との関係を示すグラフである。 駆動回路の概略を示す図であり、(a)はブロック図であり、(b)は回路図である。 本発明の一実施形態に係るインクジェットヘッドの組立工程を示す概略斜視図である。 本発明の一実施形態に係るインクジェットヘッドの使用態様を示す斜視図である。 従来技術に係る記録ヘッドの概要を示す分解斜視図である。 従来技術に係る記録ヘッドの概要を示す断面図である。
発明の実施するための形態
以下、本発明の実施の形態に基づいて本発明を詳細に説明する。
図1は、一実施形態に係るインクジェットヘッドの組立斜視図であり、図2はヘッドチップユニットの分解斜視図であり、図3はヘッドチップの分解斜視図であり、図4は、ヘッドチップユニットの製造工程の一例を示す斜視図である。
図1に示すように、本実施形態のインクジェットヘッド10は、複数色のインクを収容したインクカートリッジ11と、このインクカートリッジ11を着脱自在に保持するタンクホルダ12と、このタンクホルダ12の側面に固定されてインクを吐出するヘッドチップユニット13とを有する。
また、ヘッドチップユニット13は、図2に示すように、ヘッドチップ14と、このヘッドチップ14の一方面側に設けられるベースプレート15と、ヘッドチップ14の他方面側に設けられるヘッドカバー16とを有する。
ここで、ヘッドチップ14について詳しく説明する。図3に示すように、ヘッドチップ14を構成する圧電セラミックプレート17には、複数の溝18が並設され、各溝18は、側壁19で分離されている。各溝18の長手方向一端部は圧電セラミックプレート17の一端面まで延設されており、他端部は、他端面までは延びておらず、深さが徐々に浅くなっている。また、各溝18内の両側壁19の開口側表面には、長手方向に亘って、駆動電界印加用の電極20が形成されている。
ここで、圧電セラミックプレート17に形成される各溝18は、例えば、円盤状のダイスカッターにより形成され、深さが徐々に浅くなった部分は、ダイスカッターの形状を利用して形成される。また、各溝18内に形成される電極20は、例えば、公知の斜め方向からの蒸着により形成される。
圧電セラミックプレート17の溝18の開口側には、インク室プレート21が接合されている。インク室プレート21には、各溝18の浅くなった他端部と連通する凹部となるインク室22と、このインク室22の底部から溝18とは反対方向に貫通するインク供給口23とを有する。
ここで、本実施形態では、各溝18は、ブラック(B)、イエロー(Y)、マゼンダ(M)、シアン(C)の各色のインクに対応したグループに分かれており、インク室22及びインク供給口23は、それぞれ4つずつ設けられている。
なお、インク室プレート21は、セラミックプレート、金属プレートなどで形成することができるが、圧電セラミックプレート17との接合後の変形等を考えると、熱膨張率の近似したセラミックプレートを用いるのが好ましい。
また、圧電セラミックプレート17とインク室プレート21との接合体の溝18が開口している端面には、ノズルプレート24が接合されており、ノズルプレート24の各溝18に対向する位置にはノズル開口25が形成されている。
本実施形態では、ノズルプレート24は、圧電セラミックプレート17とインク室プレート21との接合体の溝18が開口している端面の面積よりも大きくなっている。このノズルプレート24は、ポリイミドフィルムなどに、例えば、エキシマレーザ装置を用いてノズル開口25を形成したものである。また、図示しないが、ノズルプレート24の被印刷物に対向する面には、インクの付着等を防止するために撥水性を有する撥水膜が設けられている。
なお、本実施形態では、圧電セラミックプレート17とインク室プレート21との接合体の溝18が開口している端部の周囲には、ノズル支持プレート26が配置されている。このノズル支持プレート26は、ノズルプレート24の接合体端面の外側と接合されて、ノズルプレート24を安定して保持するためのものである。勿論、このノズル支持プレート26は設けなくてもよい。
このような構成のヘッドチップ14は、まず、圧電セラミックプレート17とインク室プレート21とを接合し、その接合体の端面にノズルプレート24を接合する。次いで、ノズルプレート24の外側面、及び圧電セラミックプレート17とインク室プレート21との接合体にヘッド支持プレート26を嵌合接着することにより形成される。
以下に、このようなヘッドチップ14を有するヘッドチップユニット13について説明する。
図2及び図4に示すように、本実施形態のヘッドチップユニット13は、ヘッドチップ14を構成する圧電セラミックプレート17のノズル開口25側とは反対側の端部には電極20に接続される図示しない配線パターンが形成されており、この配線パターンには異方性導電膜27を介してフレキシブルケーブル28が接合される。また、圧電セラミックプレート17とインク室プレート21との接合体のヘッド支持プレート26の後端側には、圧電セラミックプレート17側のアルミニウム製のベースプレート15と、インク室プレート21側のヘッドカバー16とが組み付けられる。ベースプレート15とヘッドカバー16とは、ベースプレート15の係止孔15aにヘッドカバー16の係止シャフト16aを係合することにより固定され、両者で圧電セラミックプレート17とインク室プレート21との接合体を挟持する。ヘッドカバー16には、インク室プレート21のインク供給口23のそれぞれに連通するインク導入路29が設けられている。
また、図4(a)に示すように、圧電セラミックプレート17の後端側に突出したベースプレート15上には配線基板30が固着される。ここで、配線基板30上にはヘッドチップ14を駆動するための集積回路などの駆動回路31が搭載され、駆動回路31とフレキシブルケーブル28とが異方性導電膜32を介して接続される。これにより、図4(b)のヘッドチップユニット13が完成する。
このようなヘッドチップユニット13では、インク導入路29を介してインク供給口23から各溝18内にインクを充填し、駆動回路31によって所定の溝18の両側の側壁19に電極20を介して所定の駆動電界を作用させることにより、側壁19が変形して所定の溝18の内の容積が変化し、溝18内のインクがノズル開口25から吐出する。
ここで、インクは、その温度変化に伴って粘度が変化する。特に、本実施形態では、有機溶媒系のインクを用いているため、図5に示すように、インクの温度変化に伴って粘度が著しく変化する。例えば、インクの温度が5℃のときの粘度は25cPであるのに対し、25℃のときの粘度は10cPと5℃の時の粘度の半分以下まで低下してしまう。このため、インクの温度に応じて駆動電圧を調整する必要がある。
そのため、駆動回路31にサーミスタ33を設け、このサーミスタ33によってインクカートリッジ11近傍の温度を検出し、検出した温度に対応して、例えば、図5に示すようなテーブル等を参照することにより、駆動電圧の調整を行っている。
このようなサーミスタ33は、本実施形態では、回路基板30の幅方向両端部近傍に位置するようにそれぞれ設けられ、且つこれらのサーミスタ33はそれぞれ直列に接続されている。詳しくは、図6(a)の機能ブロック図に示すように、駆動回路31は、ヘッドチップ14の各側壁19に電極20を介して選択的に駆動電圧を印加するためのドライバIC34と、駆動電圧を制御する電圧制御部35と、実際に印加されている電圧を検出する電圧検出部36とを有し、この電圧検出部36内に2つのサーミスタ33が直列に接続されている。
このような駆動回路31では、図6(b)の回路図に示すように、ヘッドチップ33に実際に印加される駆動電圧はVRef2であり、VRef2が所定温度で、VRefと一致するように、VRef2/Va2が調整されている。おり、この駆動回路31では、ヘッドチップ33に実際に印加される駆動電圧はVRef2であり、所定温度では、駆動電圧がVrefとなるように調整されている。
したがって、温度の変化に伴って各サーミスタ33の抵抗値が変化すると、サーミスタ33に印加される電圧Va2が変化し、これに伴ってVRef2、すなわち、駆動電圧が変化する。例えば、本実施形態では、図5に示すように、各サーミスタ33の検出温度の上昇に伴って、駆動電圧は所定の勾配で低下する。
また、本実施形態では、2つのサーミスタ33を設けているので、これら2つのサーミスタ33のそれぞれの抵抗値が変化することによって、駆動電圧の変化量が決定する。すなわち、2つのサーミスタ33によって検出された温度の平均値に対応して駆動電圧が調整される。
このように、複数のサーミスタ33によって温度を検出することにより、インク全体の温度をより正確に把握することができる。例えば、場所による温度のばらつきがあった場合でも、複数箇所の温度を平均するため、各場所の温度の誤差を小さく抑えることができる。したがって、インクの温度変化に対応して常に最適な駆動電圧を印加してインクを吐出することができ、ドット抜け、インクのしぶき等の印刷不良を防止することができ、印刷品質を良好に保持することができる。
また、本実施形態では、複数のサーミスタ33を直列に接続するようにしたので、サーミスタ33に電圧をかけた際の発熱が抑えられるため、この発熱に伴うサーミスタ33の検出温度の誤差を抑えることができる。詳しくは、ヘッドチップ14の側壁19に印加する駆動電圧は、15V〜35V程度であり、サーミスタ33にも同程度の電圧が印加される。例えば、1つのサーミスタに20V程度の電圧が印加されると、サーミスタ自体が発熱してしまい、その発熱に伴ってサーミスタの抵抗値が低下して検出温度に誤差が生じてしまう。しかしながら、本実施形態のように、複数のサーミスタ33を設けこれらを直列に接続することにより、個々のサーミスタ33にかかる電圧が抑えられる。したがって、サーミスタ33自体の発熱が抑えられ、この発熱によって検出温度に誤差が生じるのを防止することができる。
なお、本実施形態では、2つのサーミスタを設けるようにしたが、勿論、その数は限定されず、3つ以上であってもよいことは言うまでもない。
また、このようなヘッドチップユニット13は、インクカートリッジ11を保持するタンクホルダ12に組み付けられてインクジェットヘッド10が形成される。
このタンクホルダ12の一例を図7に示す。図7に示すタンクホルダ12は、一方面が開口した略箱形形状をなし、インクカートリッジが着脱自在に保持可能なものである。また、底壁上面には、インクカートリッジの底部に形成された開口部であるインク供給口と連結する連結部34が設けられている。連結部34は、例えば、ブラック(B)、イエロー(Y)、マゼンダ(M)、シアン(C)の各色のインク毎に設けられている。連通部34内には図示しないインク流路が形成され、その開口となる連結部34の先端には、フィルタ35が設けられている。また、連結部34内に形成されたインク流路は底壁の裏面側まで連通して形成され、各インク流路は、タンクホルダ12の裏面側に設けられた流路基板36内の図示しないインク流路を介して流路基板36の側壁に開口するヘッド連結口37に連通する。このヘッド連結口37はタンクホルダ12の側面側に開口し、当該側壁の底部には、上述したヘッドチップユニット13を保持するヘッドチップユニット保持部38が設けられている。ヘッドチップユニット保持部38は、配線基板30上に設けられた駆動回路31を包囲する略コ字状に立設された包囲壁39と、包囲壁39内にあってヘッドチップユニット13のベースプレート15及び配線基板30に設けられた係止孔13aと係合する係合シャフト40が立設されている。
従って、このヘッドチップユニット保持部38にヘッドチップユニット13を搭載してインクジェットヘッド10が完成する。このとき、ヘッドカバー16に形成されたインク導入路29が流路基板36のヘッド連結口37に連結される。これにより、タンクホルダ12の連結部34を介してインクカートリッジから導入されたインクは、流路基板36内のインク流路を通ってヘッドチップユニット13のインク導入路29に導入され、インク室22及び溝18内に充填される。
このように形成されたインクジェットヘッド10は、例えば、インクジェット式記録装置のキャリッジに搭載されて使用される。この使用態様の一例の概略を図8に示す。
図8に示すように、キャリッジ51は、一対のガイドレール52a及び52b上に軸方向に移動自在に搭載されており、カイドレール52の一端側に設けられてキャリッジ駆動モータ53に連結されたプーリ54aと、他端側に設けられたプーリ54bとに掛け渡されたタイミングベルト55を介して搬送される。キャリッジ51の搬送方向と直交する方向の両側には、ガイドレール52a及び52bに沿ってそれぞれ一対の搬送ローラ56及び57が設けられている。これらの搬送ローラ56及び57は、キャリッジ51の下方に当該キャリッジ51の搬送方向とは直交する方向に被記録媒体Sを搬送するものである。
キャリッジ51上には、上述したインクジェットヘッド10が搭載され、このインクジェットヘッド10には上述したインクカートリッジを着脱自在に取付可能である。
このようなインクジェット式記録装置によると、被記録媒体Sを送りつつキャリッジ51をその送り方向とは直交方向に走査することにより、ヘッドチップによって被記録媒体S上に文字及び画像を記録することができる。
以上、一実施形態について説明したが、本発明はこのような構成に限定されるものではない。
10 インクジェットヘッド
11 インクカートリッジ
12 タンクホルダ
13 ヘッドチップユニット
14 ヘッドチップ
17 圧電セラミックプレート
18 溝
19 側壁
20 電極
25 ノズル開口
30 配線基板
31 駆動回路
33 サーミスタ

Claims (5)

  1. 基板に形成された駆動部の電極に駆動電圧を印加することによって、インク流路に充填されたインクをノズル開口から吐出し、
    前記電極に前記駆動電圧を印加するドライバICと、
    前記ドライバICに接続され前記駆動電圧を前記ドライバICに供給する駆動電圧配線と、
    前記ドライバICに接続されGND電位を有する接地配線と、
    電源と前記駆動電圧配線に接続されるトランジスタと、
    前記トランジスタと前記ドライバICの間の前記駆動電圧配線と前記接地配線との双方に接続され前記駆動電圧を検出する電圧検出部と、
    前記電圧検出部と前記接地配線と前記トランジスタに接続され前記駆動電圧を制御する電圧制御部と、
    を有するインクジェットヘッドであって、
    前記電圧検出部は前記トランジスタと前記ドライバICの間の前記駆動電圧配線と前記接地配線に接続した複数のサーミスタを備え、前記複数のサーミスタは前記ノズル開口が並設される方向に互いに離間して設けられているとともに、直列に接続されており、前記複数のサーミスタが検知する温度の変化に伴う前記複数のサーミスタの抵抗値の変化により前記複数のサーミスタに印加される電圧が変化し、該電圧の変化に基づき前記電圧制御部が前記駆動電圧を変化させることを特徴とするインクジェットヘッド。
  2. 請求項1に記載のインクジェットヘッドであって、
    前記複数のサーミスタは、前記ノズル開口が並設される方向において、前記ドライバICと前記電圧検出部と前記電圧制御部を搭載する駆動回路の回路基板の両端部近傍にそれぞれ設けることを特徴とするインクジェットヘッド。
  3. 請求項2に記載のインクジェットヘッドであって、
    前記回路基板は前記インクを収容するインクタンク近傍に設けられることを特徴とするインクジェットヘッド。
  4. 請求項1乃至3のいずれか一項に記載のインクジェットヘッドであって、
    前記インク流路が圧電セラミックプレートに形成され、前記駆動部の電極に駆動電圧を印加することにより前記駆動部が変形し、前記インク流路内の容積を変化させることで前記インク流路内のインクを吐出することを特徴とするインクジェットヘッド。
  5. 請求項1乃至4のいずれか一項に記載のインクジェットヘッドであって、
    前記トランジスタはPNPトランジスタであり、
    前記PNPトランジスタのベース側に前記電圧制御部を接続し、前記PNPトランジスタのエミッタ側に電源電圧を供給し、前記PNPトランジスタのコレクタ側に前記電圧検出部および前記ドライバICを接続することを特徴とするインクジェットヘッド。
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