JP2002079665A - インクジェット式記録装置及び記録方法 - Google Patents

インクジェット式記録装置及び記録方法

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JP2002079665A
JP2002079665A JP2000272726A JP2000272726A JP2002079665A JP 2002079665 A JP2002079665 A JP 2002079665A JP 2000272726 A JP2000272726 A JP 2000272726A JP 2000272726 A JP2000272726 A JP 2000272726A JP 2002079665 A JP2002079665 A JP 2002079665A
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driving
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    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2202/00Embodiments of or processes related to ink-jet or thermal heads
    • B41J2202/01Embodiments of or processes related to ink-jet heads
    • B41J2202/10Finger type piezoelectric elements

Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録ヘッドのインクの吐出時に使用されるノ
ズル開口数に拘わらずインクの吐出速度を一定とし、印
刷品質を向上したインクジェット式記録装置及び記録方
法を提供する。 【解決手段】 インク貯留部からのインクを吐出する記
録ヘッド11と、該記録ヘッド11の駆動を制御する制
御手段80とを有するインクジェット式記録装置におい
て、前記制御手段80は、前記記録ヘッド11の温度を
検出する温度検出手段84と、前記記録ヘッド11への
駆動信号を送る駆動手段81と、前記記録ヘッド11の
温度を制御する温度制御手段85とを有し、前記温度制
御手段85は、前記記録ヘッド11の温度をインクの吐
出時に使用されるノズル開口数に拘わらずインクの吐出
速度が略一定となる所定の温度となるように制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクカートリッ
ジやインクタンク等のインク貯留部に貯留されたインク
を記録ヘッドから吐出させる記録ヘッドを具備するイン
クジェット式記録装置及び記録方法に関する。
【0002】
【従来技術】従来より、複数のノズルからインクを吐出
する記録ヘッドを用いて被記録媒体に文字や画像を記録
するインクジェット式記録装置が知られている。かかる
インクジェット式記録装置では、被記録媒体に対向する
記録ヘッドはヘッドホルダに固定され、ヘッドホルダが
キャリッジに搭載されて被記録媒体の搬送方向とは直交
する方向に走査される。
【0003】このようなインクジェット式記録装置に用
いられる記録ヘッドの一例の分解概略を図12に、ま
た、要部断面を図13に示す。図12及び図13に示す
ように、圧電セラミックプレート101には、複数の溝
102が並設され、各溝102は、側壁103で分離さ
れている。各溝102の長手方向一端部は圧電セラミッ
クプレート101の一端面まで延設されており、他端部
は、他端面までは延びておらず、深さが徐々に浅くなっ
ている。また、各溝102内の両側壁103の開口側表
面には、長手方向に亘って、駆動電界印加用の電極10
5が形成されている。
【0004】圧電セラミックプレート101の溝102
の開口側には、カバープレート107が接着剤109を
介して接合されている。カバープレート107には、各
溝102の浅くなった他端部と連通する凹部となるイン
ク室111と、このインク室111の底部から溝102
とは反対方向に貫通するインク供給口112とを有す
る。
【0005】また、圧電セラミックプレート101とカ
バープレート107との接合体の溝102が開口してい
る端面には、ノズルプレート115が接合されており、
ノズルプレート115の各溝102に対向する位置には
ノズル開口117が形成されている。
【0006】なお、圧電セラミックプレート101のノ
ズルプレート115とは反対側でカバープレート107
とは反対側の面には、配線基板120が固着されてい
る。配線基板120には、各電極105とボンディング
ワイヤ121等で接続された配線122が形成され、こ
の配線122を介して電極105に駆動電圧を印加でき
るようになっている。
【0007】このように構成される記録ヘッドでは、イ
ンク供給口112から各溝102内にインクを充填し、
所定の溝102の両側の側壁103に電極105を介し
て所定の駆動電界を作用させると、側壁103が変形し
て所定の溝102内の容積が変化し、これにより、溝1
02内のインクがノズル開口117から吐出する。
【0008】例えば、図14に示すように、溝102a
に対応するノズル開口117からインクを吐出する場合
には、その溝102a内の電極105a,105bに正
の駆動電圧を印加すると共にそれぞれに対向する電極1
05c,105dを接地するようにする。これにより、
側壁103a,103bには溝102aに向かう方向の
駆動電界が作用し、これが圧電セラミックプレート10
1の分極方向と直交すれば、圧電厚みすべり効果により
側壁103a,103bが溝102a方向に変形し、溝
102a内の容積が減少して圧力が増加し、ノズル開口
117からインクが吐出する。
【0009】ところで、吐出されるインクの温度が変化
するとインクの粘度が変化し、インク滴の吐出量等が変
動してしまう。例えば、吐出されるインクの温度が設計
上の基準温度よりも高いときには、インク粘度が通常よ
りも低くなるため標準の駆動電圧でインク滴を吐出させ
るとインク滴の量が設計値よりも多くなってしまうか、
インク滴の飛び散り現象が発生してしまう。反対に、吐
出されるインクの温度が基準温度よりも低いときには、
インク粘度が通常よりも高くなるため標準の駆動電圧で
インク滴を吐出させるとインク滴の量が設計値よりも少
なくなってしまうか、インク滴が吐出しなくなってしま
う。このようなインク量の変化は、印刷品質の低下の原
因となる。
【0010】そこで、吐出されるインクの温度の変化に
伴うインク量の変化を防止するため、サーミスタ等の温
度センサを記録ヘッドに設けて、この温度センサが検出
したヘッドの温度情報に基づいて記録ヘッドを駆動する
駆動電圧を変更するようにした記録装置が提案されてい
る。
【0011】この記録装置によれば、例えば、サーミス
タが検出した記録ヘッドの温度が基準温度よりも低い場
合には駆動電圧を標準値よりも高くし、反対に記録ヘッ
ドの温度が基準温度よりも高い場合には駆動電圧を標準
値よりも低くする。
【0012】このように記録ヘッドの温度、すなわち吐
出されるインクの温度によって駆動電圧を変更すること
によりインクの吐出量を一定にすることができる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、インク
の温度によって駆動電圧を変更するインクジェット式記
録装置であっても、記録ヘッドの全てのノズル開口から
常にインクが吐出されるわけではなく、その都度インク
の吐出に使用されるノズル開口数が異なり、インクの温
度に合わせて駆動電圧を変更しても、インクの吐出時に
使用されるノズル開口数によってインクの吐出速度が異
なってしまう。そのため、印刷動作時の記録ヘッドの走
査方向の移動に伴い、インクの着弾位置が異なり印刷品
質が低下してしまうという問題がある。
【0014】本発明はこのような事情に鑑み、記録ヘッ
ドのインクの吐出時に使用されるノズル開口数に拘わら
ずインクの吐出速度を一定とし、印刷品質を向上したイ
ンクジェット式記録装置及び記録方法を提供することを
課題とする。
【0015】
【発明が解決するための手段】上記課題を解決する本発
明の第1の態様は、インク貯留部からのインクを吐出す
る記録ヘッドと、該記録ヘッドの駆動を制御する制御手
段とを有するインクジェット式記録装置において、前記
制御手段は、前記記録ヘッドの温度を検出する温度検出
手段と、前記記録ヘッドへの駆動信号を送る駆動手段
と、前記記録ヘッドの温度をインクの吐出時に使用され
るノズル開口数に拘わらずインクの吐出速度が略一定と
なる所定の温度となるように制御する温度制御手段とを
具備することを特徴とするインクジェット式記録装置に
ある。
【0016】本発明の第2の態様は、第1の態様におい
て、前記温度検出手段が、実質的に前記インク貯留部の
インクの温度を検出しており、前記温度制御手段は、実
質的に前記インク貯留部のインクの温度を制御している
ことを特徴とするインクジェット式記録装置にある。
【0017】本発明の第3の態様は、第1又は2の態様
において、前記記録ヘッドが、一方面及び一端面に開口
する複数の溝を形成した圧電セラミックプレートと、こ
の圧電セラミックプレートの前記一方面に接合されて前
記溝の開口を封止すると共に前記溝に連通するインク室
が画成されたインク室プレートと、前記圧電セラミック
プレートの前記一端面を封止すると共に前記溝のそれぞ
れに対応してノズル開口を有するノズルプレートとを具
備し、前記溝内の側壁に設けられた電極に駆動電圧を印
加することにより当該溝内の容積を変化させてその内部
に充填されたインクを前記ノズル開口から吐出すること
を特徴とするインクジェット式記録装置にある。
【0018】本発明の第4の態様は、第1〜3の何れか
の態様において、前記温度制御手段の要求により、前記
駆動手段がインク吐出をすることなく前記記録ヘッドの
温度を上昇させる加熱信号を発生することを特徴とする
インクジェット式記録装置にある。
【0019】本発明の第5の態様は、第4の態様におい
て、前記温度制御手段による前記加熱信号の発生が、前
記記録ヘッドの印刷動作前に行われることを特徴とする
インクジェット式記録装置にある。
【0020】本発明の第6の態様は、第5の態様におい
て、前記加熱信号が、駆動波形よりパルス幅が小さい波
形で充放電する信号であることを特徴とするインクジェ
ット式記録装置にある。
【0021】本発明の第7の態様は、第4〜6の何れか
の態様において、前記温度制御手段による前記加熱信号
が、前記記録ヘッドの印刷動作中に発生されることを特
徴とするインクジェット式記録装置にある。
【0022】本発明の第8の態様は、第7の態様におい
て、前記加熱信号が、非吐出時に隣接する側壁に印加す
る波形の立ち上がり又は立ち下がりのタイミングをずら
すことにより充放電させる信号であることを特徴とする
インクジェット式記録装置にある。
【0023】本発明の第9の態様は、第1〜3の何れか
の態様において、前記記録ヘッドは加熱及び冷却の少な
くとも一方を行う温度調整手段を有し、前記温度制御手
段が前記温度調整手段を制御することを特徴とするイン
クジェット式記録装置にある。
【0024】本発明の第10の態様は、インク貯留部か
らのインクを吐出する記録ヘッドと、該記録ヘッドの駆
動を制御する制御手段とを有するインクジェット式記録
方法において、前記記録ヘッドの印刷動作中に当該記録
ヘッドの温度を検出し、温度が所定温度以下であること
を条件として駆動信号に加熱を伴う加熱信号を含むよう
に制御することを特徴とするインクジェット式記録方法
にある。
【0025】本発明の第11の態様は、第10の態様に
おいて、前記記録ヘッドの所定の温度が、インクの吐出
時に使用されるノズル開口数に拘わらずインクの吐出速
度が略一定となる温度であることを特徴とするインクジ
ェット式記録方法にある。
【0026】本発明の第12の態様は、第10又は11
の態様において、前記記録ヘッドの印刷動作中の加熱信
号は、前記記録ヘッドの非吐出時に隣接する側壁に印加
する波形の立ち上がり又は立ち下がりのタイミングをず
らすことにより充放電させることを特徴とするインクジ
ェット式記録方法にある。
【0027】本発明の第13の態様は、第10〜12の
何れかの態様において、印刷動作前にあっては、前記記
録ヘッドの温度が所定の温度となるように、前記記録ヘ
ッドにインクの吐出を行うことなく加熱させる信号を送
出することを特徴とするインクジェット式記録方法にあ
る。
【0028】かかる本発明では、記録ヘッドの温度を所
定の温度に容易に調整することができ、インクの吐出に
使用されるノズル開口数による吐出速度のバラツキを抑
えて常に吐出速度を一定に保つことができると共に印刷
品質を向上することができる。
【0029】なお、本発明で記録ヘッドの温度を所定の
温度となるように制御するとは、所定の温度範囲内にあ
るように制御することも含むことはいうまでもない。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施の形態に基づ
いて詳細に説明する。
【0031】(実施形態)図1は、本発明の一実施形態
に係るインクジェット式記録装置の概略図である。
【0032】本実施形態のインクジェット式記録装置1
0は、図1に示すように、インクを吐出する記録ヘッド
11と、図示しないインク流路を介して記録ヘッド11
にインクを供給するインクカートリッジ12を着脱可能
に保持するタンクホルダ13とを有するヘッドユニット
14がキャリッジ15に固定され、このキャリッジ15
は一対のガイドレール16a,16b上に軸方向に移動
自在に搭載されている。また、カイドレール16a,1
6bの一端側には駆動モータ17が設けられており、こ
の駆動モータ17による駆動力が、当該駆動モータ17
に連結されたプーリ18aと、ガイドレール16a,1
6bの他端側に設けられたプーリ18bとの間に掛け渡
されたタイミングベルト19を介してキャリッジ15に
伝達され、これによりキャリッジ15がガイドレール1
6a,16bに沿って移動されるようになっている。
【0033】また、キャリッジ15の搬送方向と直交す
る方向の両端部側には、ガイドレール16a,16bに
沿ってそれぞれ一対の搬送ローラ20,21が設けられ
ている。これらの搬送ローラ20,21は、キャリッジ
15の下方に当該キャリッジ15の搬送方向とは直交す
る方向に被記録媒体Sを搬送するものである。
【0034】そして、これら搬送ローラ20,21によ
って被記録媒体Sを送りつつキャリッジ15をその送り
方向とは直交方向に走査することにより、記録ヘッド1
1によって被記録媒体S上に文字及び画像等が記録され
る。
【0035】ここで、本実施形態のインクジェット式記
録装置に用いられる記録ヘッドの一例について説明す
る。なお、図2は、記録ヘッドの概略を示す分解斜視図
であり、図3は、ヘッドチップの概略を示す斜視図であ
り、図4は、記録ヘッドの組立工程を示す概略斜視図で
ある。
【0036】本実施形態の記録ヘッド11は、図2に示
すように、ヘッドチップ40とこのヘッドチップ40の
一方面側に設けられるベースプレート60と、ヘッドチ
ップ40の他方面側に設けられるカバープレート70と
を有する。
【0037】ここで、ヘッドチップ40について詳しく
説明する。図3に示すように、ヘッドチップ40を構成
する圧電セラミックプレート41には、複数の溝42が
並設され、各溝42は、側壁43で隔離されている。各
溝42の長手方向一端部は圧電セラミックプレート41
の一端面まで延設されており、他端部は、他端面までは
延びておらず、深さが徐々に浅くなっている。また、各
溝42内の内側壁43の開口側表面には、長手方向に亘
って、駆動電界印加用の電極44が形成されている。
【0038】圧電セラミックプレート41に形成される
各溝42は、例えば、円盤状のダイスカッターにより形
成され、深さが徐々に浅くなった部分は、ダイスカッタ
ーの形状を利用して形成される。また、各溝42内に形
成される電極44は、例えば、公知の斜め方向からの蒸
着により形成される。
【0039】また、圧電セラミックプレート41の溝4
2の開口側には、インク室プレート45が接合されてい
る。インク室プレート45には、各溝42の浅くなった
他端部と連通する凹部となるインク室46と、このイン
ク室46の底部から溝42とは反対方向に貫通するイン
ク供給口47とを有する。
【0040】さらに、圧電セラミックプレート41に
は、サーミスタ等の温度センサ48が設けられている。
なお、本実施形態では、温度センサ48を圧電セラミッ
クプレート41に設け、各溝42内に充填されたインク
の温度を検出するようにしたが、各溝42内のインクの
温度、すなわち、ヘッドチップ40の温度が伝わってい
れば、後述する駆動回路に温度センサを設けるようにし
てもよい。
【0041】ここで、本実施形態では、各溝42は、ブ
ラック(B)、イエロー(Y)、マゼンダ(M)、シア
ン(C)の各色に対応したグループに分かれており、イ
ンク室46及びインク供給口47は、それぞれ4つずつ
設けられている。
【0042】なお、インク室プレート45は、セラミッ
クプレート、金属プレートなどで形成することができる
が、圧電セラミックプレート41との接合後の変形等を
考えると、熱膨張率の近似したセラミックプレートを用
いることが好ましい。
【0043】また、圧電セラミックプレート41とイン
ク室プレート45との接合体の溝42が開口している端
面には、ノズルプレート49が接合されており、ノズル
プレート49の各溝42に対向する位置にはノズル開口
50が形成されている。
【0044】本実施形態では、ノズルプレート49は、
圧電セラミックプレート41とインク室プレート45と
の接合体の溝42が開口している端面の面積よりも大き
くなっている。このノズルプレート49は、ポリイミド
フィルムなどに、例えば、エキシマレーザ装置を用いて
ノズル開口50を形成したものである。また、図示しな
いが、ノズルプレート49の被印刷物に対向する面に
は、インクの付着等を防止するための撥水性を有する撥
水膜が設けられている。
【0045】なお、本実施形態では、圧電セラミックプ
レート41とインク室プレート45との接合体の溝42
が開口している端部の周囲には、ノズル支持プレート5
1が配置されている。このノズル支持プレート51は、
ノズルプレート49の接合体の端面の外側と接合され
て、ノズルプレート49の外側面及び圧電セラミックプ
レート41とインク室プレート45との接合体にノズル
支持プレート51を嵌合接着することにより形成され
る。
【0046】このようなヘッドチップ40には、ヘッド
チップ40を構成する圧電セラミックプレート41のノ
ズル開口50側とは反対側の端部には電極44に接続さ
れる図示しない配線パターンが形成されており、この配
線パターンには図2に示すように、異方性電極膜52を
介してフレキシブルケーブル53が接合される。
【0047】また、圧電セラミックプレート41とイン
ク室プレート45との接合体のノズル支持プレート51
の後端側には、圧電セラミックプレート41側にアルミ
ニウム製のベースプレート60と、インク室プレート4
5側にカバープレート70とが組み付けられて記録ヘッ
ド11が形成される。ベースプレート60とカバープレ
ート70とは、ベースプレート60の係止孔60aにカ
バープレート70の係止シャフト70aを係合すること
により固定され、両者で圧電セラミックプレート41と
インク室プレート45との接合体を挟持する。カバープ
レート70には、インク室プレート45のインク供給口
47のそれぞれに連通するインク導入路71が設けられ
ている。
【0048】また、図4(a)に示すように、圧電セラ
ミックプレート41の後端側に突出したベースプレート
60上には配線基板61が固着される。ここで、配線基
板61上にはヘッドチップ40を駆動するための集積回
路などの駆動回路62が搭載され、駆動回路62とフレ
キシブルケーブル53とが異方性電極膜63を介して接
続される。これにより図4(b)の記録ヘッド11が完
成する。
【0049】このような記録ヘッド11では、インク導
入路71を介して、図3(b)のインク供給口47から
各溝42内にインクを充填し、駆動回路62によって所
定の溝42の両側の側壁43に電極44を介して所定の
駆動電界を作用させることにより、側壁43が変形して
所定の溝42内の容積が変化し、溝42内のインクがノ
ズル開口50から吐出する。
【0050】ここで、インクジェット式記録装置の制御
系について説明する。
【0051】図5は、インクジェット式記録装置の制御
ブロック図である。
【0052】本実施形態の制御部80は、記録ヘッド1
1へ駆動信号を送る駆動手段81と、記録ヘッドの温度
を検出する温度検出手段84と、温度検出手段84が検
出した記録ヘッド11の温度情報に基づいて記録ヘッド
11の温度を制御する温度制御手段85とを有する。
【0053】温度検出手段84は、記録ヘッド11に設
けられた温度センサ48からの信号により記録ヘッド1
1の温度を検出する。
【0054】温度制御手段85は、温度検出手段84が
検出した記録ヘッド11の温度に基づいて駆動手段81
を制御することにより、駆動手段81に記録ヘッド11
に加熱を行わせる加熱信号を発生させて記録ヘッド11
の温度を制御する。
【0055】この温度制御手段85によって制御される
駆動手段81は、記録ヘッド11に設けられて駆動信号
を発生する駆動回路62と、駆動回路62の発生する駆
動信号の電圧を制御する電圧制御手段82と、駆動回路
62の発生する駆動信号のパルス幅を制御する波形制御
手段83とを有する。
【0056】電圧制御手段82は、温度検出手段84が
検出した記録ヘッド11の温度に応じて駆動回路62の
駆動電圧を制御して、記録ヘッド11に適正な吐出を行
わせる。
【0057】ここで、インクは、その温度変化に伴って
粘度が変化する。特に、有機溶媒系のインクを用いてい
る場合には、図6に示すようにインクの温度に伴って粘
度が著しく変化する。例えば、インクの温度が5℃のと
きの粘度は25pcであるのに対し、インクの温度が2
5℃のときの粘度は10pcと5℃の時の粘度に比べ半
分以下まで低下してしまう。このため、記録ヘッド11
の温度に応じて電圧制御手段82が駆動回路62の発生
する駆動電圧を調整する必要がある。
【0058】一方、波形制御手段83は、駆動回路62
が発生する駆動信号のパルス幅を変更する制御を行い、
例えば吐出時のON信号、OFF信号を発生させる。さ
らに、後述するように、駆動回路62に加熱信号を発生
させるようにパルス幅を制御する。
【0059】ところで、記録ヘッド11から吐出される
インクは、印刷パターンなどから、常に全てのノズル開
口50からインクが吐出されるわけではなく、吐出時に
使用されるノズル開口50の数が異なる。そのため、吐
出に使用されるノズル開口50の数によって、吐出され
るインク速度が異なってしまい、印刷時に記録ヘッド1
1の主走査方向への移動に伴い被記録媒体Sへの着弾位
置が異なってしまい、印刷品質が低下するという問題が
ある。
【0060】ここで、全ノズル開口を使用した場合と一
ノズルを使用した場合とで、各ノズル開口50からイン
クを5m/sで吐出させる時の、インクの温度と駆動電
圧との関係を図7に示す。なお、図7の実線は、全ノズ
ル開口からインクを吐出した場合を示し、点線は一ノズ
ル開口からインクを吐出した場合を示す。
【0061】図7に示すように、全ノズル開口からイン
クを吐出した場合は、一ノズル開口からインクを吐出し
た場合に比べ、緩やかな曲線となっており、インク温度
が略33℃の時にインクの吐出時に使用されるノズル開
口50の数に関係なく、同じ駆動電圧でインクを5m/
sで吐出できる。
【0062】すなわち、インクは、全ノズル開口からイ
ンクを吐出する場合と一ノズル開口からインクを吐出す
る場合とで、インク吐出速度が同一となる温度を有し、
この温度で駆動すれば、インクの吐出に使用されるノズ
ル開口50の数が異なっていても、駆動電圧を変えるこ
となく、同じ吐出速度でインクを吐出することができる
ことを知見した。なお、図7に示すように、インク温度
を33℃とすると同じ駆動電圧で駆動しても吐出時に使
用されるノズル開口50の数に関係なくインクの吐出速
度が一定となるが、本実施形態では、インク温度が所定
の温度範囲、25℃〜40℃、好ましくは30℃〜37
℃の範囲であれば、ノズル開口50の数に拘わらず、同
一の駆動電圧で駆動しても印刷品質に影響を及ぼさない
程度のインク吐出速度の誤差としている。したがって、
インクの温度をかかる所定の温度範囲となるように適宜
調整して印刷品質を向上することができる。
【0063】したがって本実施形態では、温度制御手段
85により記録ヘッド11の温度を吐出ノズル開口数に
拘わらず同じ吐出速度となる温度範囲となるように制御
するようにしている。
【0064】また、本実施形態では、温度制御手段85
により、記録ヘッド11の温度を所定温度範囲となるよ
うに制御しているので、温度に応じて電圧制御手段82
が駆動電圧を調整する制御は実質的に必要なくなる。
【0065】なお、このようなインク温度の調整は、実
質的に記録ヘッド11の温度を調整することによって行
うことができる。
【0066】この記録ヘッド11の温度の調整方法は、
特に限定されないが、本実施形態では、温度制御手段8
5が駆動手段81を制御することによって、駆動回路6
2が発生する駆動信号を変更して加熱信号を発生させ、
印刷動作前にプリヒート及び印刷動作中にヒートを行わ
せることにより記録ヘッド11の温度を調整して所定温
度範囲となるようにしている。
【0067】ここで、インクの温度を調整する方法の一
例である印刷動作前のプリヒート及び印刷動作中のヒー
トについて説明する。
【0068】図8の(a)はインク吐出時の駆動波形を
示す図であり、(b)は非吐出時の駆動波形を示す図で
あり、図9は、図8(a)の駆動波形A〜Dに対応した
側壁の動きを示す平面図であり、図10(a)は、印刷
動作前に行われるプリヒートの駆動波形を示す図であ
り、図10(b)は印刷動作中に行われるヒートの駆動
波形を示す図である。
【0069】まず、インク吐出時は、図8(a)のA及
び図9(a)に示すように、駆動電圧を印加しない状態
で側壁43a及び43bは変形せず、図8(a)のBに
示すように、溝42bの電極44bに正の駆動電圧が印
加されると、図9(b)に示すように側壁43aは溝4
2a側に、側壁43bは溝42c側に突出するように変
形して溝42bの容積を増加して吐出の準備を行う。
【0070】次に、図8(a)のCに示すように、溝4
2a及び42cの電極44a及び44cに正の駆動電圧
を印加すると共に電極44bを接地することで、図9
(c)に示すように、側壁43a及び43bを溝42b
側に突出するように変形して溝42bの容積を減少して
圧力が増加し、ノズル開口からインクが吐出する。
【0071】そして、インクを吐出した後は、図8
(a)のDに示すようにAと同じ状態となる。
【0072】また、印刷動作前に行われるプリヒートで
は、図10(a)に示すように、通常の駆動波形のパル
ス幅よりも狭いパルス幅、例えば、通常の駆動波形のパ
ルス幅が3〜4usの時、0.4usのパルス幅の波形
を用い、図中のBとCとの境界に示すように電極44b
と電極44a及び44cとに正の駆動電圧を印加するタ
イミングをずらすことにより、側壁43a及び43bの
変位をほとんど行わせずに充放電電流を流し発熱させる
ことができる。
【0073】一方、印刷動作中には、上述したようにイ
ンクの吐出に使用されるノズル開口数が印刷パターンな
どで異なり、インクを吐出しない溝42bに対しては、
図8(b)に示すような非吐出時の駆動波形が電極44
a〜44cに与えられる。このような印刷動作中に記録
ヘッド11の温度が所定の温度より低い場合は、図10
(b)に示すように、図8(b)の非吐出時の駆動波形
のうち、電極44bに対してのみ正の駆動電圧を印加す
るタイミングをずらしてやる。すなわち、電極44bに
印加する駆動パルスの立ち上がり及び立ち下がりを電極
44a、44cとずらすことで充放電させて、発熱させ
ることができる。このヒートは非吐出時の波形パルスの
立ち上がり及び立ち下がりを変更するだけなので、印刷
動作中に吐出動作を行わない側壁に実行させて加熱する
ことができる。
【0074】この印刷動作前に行うプリヒート及び印刷
動作中に行うヒートを温度制御手段85によって駆動手
段81を制御してインクが所定の温度範囲、本実施形態
では22℃〜40℃、好ましくは30℃〜37℃となる
まで行えば、同じ駆動電圧でインクを吐出しても、イン
クの吐出速度が略一定となる。なお、本実施形態では、
前述した駆動電圧とインク温度との関係を、例えばテー
ブル情報として記憶させ、このテーブル情報に基づいて
温度制御手段85が駆動手段81を制御してインク温度
を所定の温度範囲まで上昇させるようにしている。
【0075】以下、図11のフローチャートに基づい
て、本実施形態に係るインクジェット式記録装置のイン
ク吐出動作について説明する。
【0076】まず、ステップS1で電源が投入される
と、例えば、動作確認等の準備動作を行い、その後、ス
テップS2で温度検出手段84が記録ヘッド11の温度
を検出する。次いで、ステップS3で温度検出手段84
が検出した記録ヘッド11の温度が所定温度範囲ではな
い場合は(ステップS3:NO)、ステップS4で検出
した温度が所定温度範囲より低いかを判断し、検出した
温度が所定温度範囲より低い温度の場合は(ステップS
4:YES)、ステップS5で温度制御手段85が駆動
手段81を制御して、駆動手段81が発生する駆動信号
を図10(a)に示すような加熱信号に変更することに
より、記録ヘッド11がプリヒートを行う。また、ステ
ップS4で温度検出手段84が取得した温度が所定温度
範囲よりも低くない場合、すなわち所定温度範囲よりも
高い場合は(ステップS4:NO)、ステップS6で冷
却の為の待機状態となり、所定時間が経過したらステッ
プS2〜ステップS6を記録ヘッド11が所定温度範囲
内になるまで繰り返し行う。
【0077】また、ステップS3で取得した温度が所定
温度範囲の場合は(ステップS3:YES)、ステップ
S7で印字信号があるか判断する。このステップS7で
印字信号が無い場合は(ステップS7:NO)、ステッ
プS2〜ステップS7を繰り返し待機状態となり、ステ
ップS7で印字信号がある場合は(ステップS7:YE
S)、ステップS8で温度検出手段84が記録ヘッド1
1の温度を検出する。次いで、ステップS9で検出した
温度が所定温度範囲より低い場合は(ステップS9:Y
ES)、ステップS10で温度制御手段85が駆動手段
81を制御して、駆動手段81が発生する非吐出時の駆
動信号を図10(b)に示すような加熱信号に変更する
ことにより、記録ヘッド11がヒートを行うと共に印
字、例えば一走査分の印字を行う。
【0078】また、ステップS9で検出した温度が所定
温度範囲より高い場合は(ステップS9:NO)、ステ
ップS11で通常の印字、例えば一走査分の印字を行
う。このとき、インクの吐出に使用されない側壁には、
図8(b)に示す通常の非吐出波形が印加される。これ
により、記録ヘッド11はヒートせずにインクを吐出す
る。そして、ステップS12で残りの印字信号がある場
合は(ステップS12:YES)、ステップS8〜ステ
ップS11を繰り返し、ステップS12で残りの印字信
号がない場合は(ステップS12:NO)、次の印字信
号が入力されるまでステップS2〜ステップS7を繰り
返す待機状態となる。
【0079】また、本実施形態では、ステップS6で記
録ヘッド11を待機させることによって所定温度範囲ま
で冷却するようにしたが、これに限定されず、例えば、
記録ヘッド11を強制的に冷却することができる冷却装
置、例えばファン又はベルチェ素子等を設け、この冷却
装置を温度制御手段85で制御するようにしてもよい。
このように、何れの方法を用いてもインクの温度、すな
わち記録ヘッド11の温度を所定の温度範囲となるよう
に調整することによって、インクの吐出に使用されるノ
ズル開口数による吐出速度のバラツキを抑えて常に吐出
速度を一定に保つことができ、印刷品質を向上すること
ができる。
【0080】また、印刷動作前だけでなく印刷動作中に
記録ヘッド11の温度を所定温度範囲となるように調整
するようにしたため、記録ヘッド11の温度調整を確実
に行うことができ、さらに印刷品質の向上を図ることが
できる。
【0081】(他の実施形態)以上、本発明の実施形態
を説明したが、インクジェット式記録装置及びその記録
方法の基本的構成は上述したものに限定されるものでは
ない。
【0082】例えば、上述した実施形態では、記録ヘッ
ド11の温度を波形制御手段83によって記録ヘッド1
1にプリヒート及びヒートを行わせて加熱するようにし
たが、これに限定されず、例えば、温度調整手段として
記録ヘッドに加熱及び冷却を行う温度制御装置、すなわ
ち、ヒータ及び冷却素子を設け、この温度制御装置を温
度制御手段によって制御して記録ヘッド11の温度を適
宜調整するようにしてもよい。
【0083】また、上述した実施形態の記録ヘッド11
に冷却装置のみを設けて冷却するようにしてもよい。
【0084】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、記録
ヘッドの温度を制御する温度制御手段を設け、この温度
制御手段によって記録ヘッドの印刷動作前及び印刷動作
中の温度を制御することにより、記録ヘッドのインクの
吐出に使用されるノズル開口数に拘わらず略一定の速度
でインクを吐出することができる。そのため印刷品質を
向上することができる。
【0085】また、温度制御手段による記録ヘッドの温
度の制御を、駆動手段に加熱信号を発生させて行うこと
ができるため、温度を容易に制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るインクジェット式記
録装置の概略斜視図である。
【図2】本発明の一実施形態に係るインクジェット式記
録ヘッドの分解斜視図である。
【図3】本発明の一実施形態に係るヘッドチップの斜視
図である。
【図4】本発明の一実施形態に係る記録ヘッドの組み立
て工程を示す概略斜視図である。
【図5】本発明の一実施形態に係るインクジェット式記
録装置の制御ブロック図である。
【図6】センシング温度と駆動電圧及びインクの粘度と
の関係を示すグラフである。
【図7】記録ヘッドの全ノズル駆動と一ノズル駆動にお
けるインクの温度と駆動電圧との関係を示すグラフであ
る。
【図8】(a)はインク吐出時の駆動波形を示す図であ
り、(b)はインク非吐出時の駆動波形を示す図であ
る。
【図9】図8(a)のA〜Dにおける側壁の動きを示す
概略平面図である。
【図10】(a)は印刷動作前に行われるプリヒートの
駆動波形を示す図であり、(b)は印刷動作中に行われ
るヒート時の駆動波形を示す図である。
【図11】本発明の一実施形態に係るインクジェット式
記録装置の動作を説明するフローチャートである。
【図12】従来技術に係る記録ヘッドの概要を示す分解
斜視図である。
【図13】従来技術に係る記録ヘッドの概要を示す断面
図である。
【図14】従来技術に係る記録ヘッドの概要を示す断面
図である。
【符号の説明】
10 インクジェット式記録装置 11 記録ヘッド 12 インクカートリッジ 13 タンクホルダ 14 ヘッドユニット 15 キャリッジ 16a,16b ガイドレール 17 駆動モータ 18a,18b プーリ 19 タイミングベルト 20,21 搬送ローラ 40 ヘッドチップ 41 圧電セラミックプレート 42,42a,42b,42c 溝 43,43a,43b 側壁 44 電極 45 インク室プレート 46 インク室 47 インク供給口 48 温度センサ 49 ノズルプレート 50 ノズル開口 51 ノズル支持プレート 52 異方性電極膜 53 フレキシブルケーブル 60 ベースプレート 60a 係止孔 61 配線基板 62 駆動回路 63 異方性電極膜 70 カバープレート 70a 係止シャフト 71 インク導入路 80 制御部 81 駆動手段 82 電圧制御手段 83 波形制御手段 84 温度検出手段 85 温度制御手段

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インク貯留部からのインクを吐出する記
    録ヘッドと、該記録ヘッドの駆動を制御する制御手段と
    を有するインクジェット式記録装置において、 前記制御手段は、前記記録ヘッドの温度を検出する温度
    検出手段と、前記記録ヘッドへの駆動信号を送る駆動手
    段と、前記記録ヘッドの温度をインクの吐出時に使用さ
    れるノズル開口数に拘わらずインクの吐出速度が略一定
    となる所定の温度となるように制御する温度制御手段と
    を具備することを特徴とするインクジェット式記録装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記温度検出手段
    が、実質的に前記インク貯留部のインクの温度を検出し
    ており、前記温度制御手段は、実質的に前記インク貯留
    部のインクの温度を制御していることを特徴とするイン
    クジェット式記録装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、前記記録ヘッ
    ドが、一方面及び一端面に開口する複数の溝を形成した
    圧電セラミックプレートと、この圧電セラミックプレー
    トの前記一方面に接合されて前記溝の開口を封止すると
    共に前記溝に連通するインク室が画成されたインク室プ
    レートと、前記圧電セラミックプレートの前記一端面を
    封止すると共に前記溝のそれぞれに対応してノズル開口
    を有するノズルプレートとを具備し、前記溝内の側壁に
    設けられた電極に駆動電圧を印加することにより当該溝
    内の容積を変化させてその内部に充填されたインクを前
    記ノズル開口から吐出することを特徴とするインクジェ
    ット式記録装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3の何れかにおいて、前記温
    度制御手段の要求により、前記駆動手段がインク吐出を
    することなく前記記録ヘッドの温度を上昇させる加熱信
    号を発生することを特徴とするインクジェット式記録装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項4において、前記温度制御手段に
    よる前記加熱信号の発生が、前記記録ヘッドの印刷動作
    前に行われることを特徴とするインクジェット式記録装
    置。
  6. 【請求項6】 請求項5において、前記加熱信号が、駆
    動波形よりパルス幅が小さい波形で充放電する信号であ
    ることを特徴とするインクジェット式記録装置。
  7. 【請求項7】 請求項4〜6の何れかにおいて、前記温
    度制御手段による前記加熱信号が、前記記録ヘッドの印
    刷動作中に発生されることを特徴とするインクジェット
    式記録装置。
  8. 【請求項8】 請求項7において、前記加熱信号が、非
    吐出時に隣接する側壁に印加する波形の立ち上がり又は
    立ち下がりのタイミングをずらすことにより充放電させ
    る信号であることを特徴とするインクジェット式記録装
    置。
  9. 【請求項9】 請求項1〜3の何れかにおいて、前記記
    録ヘッドは加熱及び冷却の少なくとも一方を行う温度調
    整手段を有し、前記温度制御手段が前記温度調整手段を
    制御することを特徴とするインクジェット式記録装置。
  10. 【請求項10】 インク貯留部からのインクを吐出する
    記録ヘッドと、該記録ヘッドの駆動を制御する制御手段
    とを有するインクジェット式記録方法において、 前記記録ヘッドの印刷動作中に当該記録ヘッドの温度を
    検出し、温度が所定温度以下であることを条件として駆
    動信号に加熱を伴う加熱信号を含むように制御すること
    を特徴とするインクジェット式記録方法。
  11. 【請求項11】 請求項10において、前記記録ヘッド
    の所定の温度が、インクの吐出時に使用されるノズル開
    口数に拘わらずインクの吐出速度が略一定となる温度で
    あることを特徴とするインクジェット式記録方法。
  12. 【請求項12】 請求項10又は11において、前記記
    録ヘッドの印刷動作中の加熱信号は、前記記録ヘッドの
    非吐出時に隣接する側壁に印加する波形の立ち上がり又
    は立ち下がりのタイミングをずらすことにより充放電さ
    せることを特徴とするインクジェット式記録方法。
  13. 【請求項13】 請求項10〜12の何れかにおいて、
    印刷動作前にあっては、前記記録ヘッドの温度が所定の
    温度となるように、前記記録ヘッドにインクの吐出を行
    うことなく加熱させる信号を送出することを特徴とする
    インクジェット式記録方法。
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