JP2003320678A - ヘッドユニット及びインクジェット式記録装置並びにインクジェット式記録方法 - Google Patents

ヘッドユニット及びインクジェット式記録装置並びにインクジェット式記録方法

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JP2003320678A
JP2003320678A JP2002131908A JP2002131908A JP2003320678A JP 2003320678 A JP2003320678 A JP 2003320678A JP 2002131908 A JP2002131908 A JP 2002131908A JP 2002131908 A JP2002131908 A JP 2002131908A JP 2003320678 A JP2003320678 A JP 2003320678A
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signal
drive
heating
temperature
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Shinji Saeki
真治 佐伯
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SII Printek Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ヘッドユニットに特別に加熱装置を設けるこ
となくインクを加熱制御して、インクの粘度を所定の範
囲に保持するヘッドユニット及びインクジェット式記録
装置並びにインクジェット式記録方法を提供する。 【解決手段】 インクジェットヘッド11と、当該イン
クジェットヘッド11に駆動信号を送る駆動手段と、前
記インクジェットヘッド11にインクを供給するインク
供給部70とを有するヘッドユニット10において、前
記インク供給部70の一部に、前記駆動手段に隣接し且
つ当該駆動手段の発熱により加熱される受熱部73A、
73Bを設け、インクの吐出をさせない加熱信号を必要
に応じて前記駆動手段に発生させることにより当該駆動
手段の発熱を制御する制御手段とを具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクタンク等の
インク貯留部に貯留されたインクを吐出させるインクジ
ェットヘッドを具備するヘッドユニット及びインクジェ
ット式記録装置並びにインクジェット式記録方法に関す
る。
【0002】
【従来技術】従来より、複数のノズルからインクを吐出
するインクジェットヘッドを用いて被記録媒体に文字や
画像を記録するライン型のヘッド固定型のインクジェッ
ト式記録装置が知られている。かかるインクジェット式
記録装置では、被記録媒体に対向して、インクジェット
ヘッドとインクを貯留するインク供給部とを具備するヘ
ッドユニットを有している。このヘッドユニットは主走
査方向に複数又は単体でヘッドホルダに固定され、被記
録媒体を副走査方向に移動し、所望のノズル開口からイ
ンクを吐出することで印刷が実行される。
【0003】このようなインクジェット式記録装置に用
いられるヘッドチップの一例の分解概略を図12に、ま
た、要部断面を図13に示す。図12及び図13に示す
ように、圧電セラミックプレート101には、複数の溝
102が並設され、各溝102は、側壁103で分離さ
れている。各溝102の長手方向一端部は圧電セラミッ
クプレート101の一端面まで延設されており、他端部
は、他端面までは延びておらず、深さが徐々に浅くなっ
ている。また、各溝102内の両側壁103の開口側表
面には、長手方向に亘って、駆動電界印加用の電極10
5が形成されている。
【0004】圧電セラミックプレート101の溝102
の開口側には、カバープレート107が接着剤109を
介して接合されている。カバープレート107には、各
溝102の浅くなった他端部と連通する凹部となるイン
ク室111と、このインク室111の底部から溝102
とは反対方向に貫通するインク供給口112とを有す
る。
【0005】また、圧電セラミックプレート101とカ
バープレート107との接合体の溝102が開口してい
る端面には、ノズルプレート115が接合されており、
ノズルプレート115の各溝102に対向する位置には
ノズル開口117が形成されている。
【0006】なお、圧電セラミックプレート101のノ
ズルプレート115とは反対側でカバープレート107
とは反対側の面には、配線基板120が固着されてい
る。配線基板120には、各電極105とボンディング
ワイヤ121等で接続された配線122とが形成され、
この配線122を介して電極105に駆動電圧を印加で
きるようになっている。
【0007】このように構成されるヘッドチップでは、
インク供給口112から各溝102内にインクを充填
し、所定の溝102の両側の側壁103に電極105を
介して所定の駆動電界を作用させると、側壁103が変
形して所定の溝102内の容積が変化し、これにより、
溝102内のインクがノズル開口117から吐出する。
【0008】例えば、図14に示すように、溝102a
に対応するノズル開口117からインクを吐出する場合
には、その溝102a内の電極105a,105bに正
の駆動電圧を印加すると共にそれぞれに対向する電極1
05c,105dに電圧を印加しないようにする。これ
により、側壁103a,103bには溝102aに向か
う方向の駆動電界が作用し、これが圧電セラミックプレ
ート101の分極方向と直交すれば、圧電厚みすべり効
果により側壁103a,103bが溝102aの方向に
変形し、溝102a内の容積が減少して圧力が増加し、
ノズル開口117からインクが吐出する。
【0009】ところで、吐出されるインクの温度が変化
するとインクの粘度が変化し、インク滴の吐出量等が変
動してしまう。例えば、吐出されるインクの温度が設計
上の基準温度よりも高いときには、インク粘度が通常よ
りも低くなるため標準の駆動電圧でインク滴を吐出させ
るとインク滴の量が設計値よりも多くなってしまうか、
インク滴の飛び散り現象が発生してしまう。反対に、吐
出されるインクの温度が基準温度よりも低いときには、
インク粘度が通常よりも高くなるため標準の駆動電圧で
インク滴を吐出させるとインク滴の量が設計値よりも少
なくなってしまうか、インク滴が吐出しなくなってしま
う。特に、紫外線硬化型インクあるいは電子線硬化型イ
ンクは高粘度のために温度の変化によりその粘度が大き
く変化し、それがインクの吐出量に著しく影響し、印刷
品質の低下の原因となっている。
【0010】そこで、従来はインクの粘度を調整するた
めに、インクを加熱する加熱装置がヘッドユニットに設
けられていた。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、インク
を加熱するための加熱装置を、ヘッドユニットを構成す
るインクジェットヘッドやインク供給部に特別に設ける
ことは、ヘッドユニットが大型化してコスト高になると
いう問題がある。
【0012】本発明はこのような実情に鑑み、ヘッドユ
ニットに特別に加熱装置を設けることなくインクを加熱
制御して、インクの粘度を所定の範囲に保持するヘッド
ユニット及びインクジェット式記録装置並びにインクジ
ェット式記録方法を提供することを課題とする。
【0013】
【発明が解決するための手段】上記課題を解決する本発
明の第1の態様は、インクジェットヘッドと、当該イン
クジェットヘッドに駆動信号を送る駆動手段と、前記イ
ンクジェットヘッドにインクを供給するインク供給部と
を有するヘッドユニットにおいて、前記インク供給部の
一部に、前記駆動手段に隣接し且つ当該駆動手段の発熱
により加熱される受熱部を設け、インクを吐出させない
加熱信号を必要に応じて前記駆動手段に発生させること
により当該駆動手段の発熱を制御する制御手段とを具備
することを特徴とするヘッドユニットにある。
【0014】本発明の第2の態様は、第1の態様におい
て、前記制御手段は、前記受熱部内のインクの温度を所
定の温度となるように制御することを特徴とするヘッド
ユニットにある。
【0015】本発明の第3の態様は、第1又は2の態様
において、前記受熱部は、前記駆動手段が配設されてい
る基板上の少なくとも一部に密着されて設けられている
ことを特徴とするヘッドユニットにある。
【0016】本発明の第4の態様は、第1〜3の何れか
の態様において、前記受熱部は、前記駆動手段上の少な
くとも一部に密着されて設けられていることを特徴とす
るヘッドユニットにある。
【0017】本発明の第5の態様は、第1〜4の何れか
の態様において、前記加熱信号は、インクを吐出させる
駆動信号と一連の信号であることを特徴とするヘッドユ
ニットにある。
【0018】本発明の第6の態様は、第1〜5の何れか
の態様において、前記加熱信号は、インクを吐出させる
駆動信号とは別に送出する信号であることを特徴とする
ヘッドユニットにある。
【0019】本発明の第7の態様は、第1〜6の何れか
の態様のヘッドユニットを具備することを特徴とするイ
ンクジェット式記録装置にある。
【0020】本発明の第8の態様は、インクジェットヘ
ッドにインク供給部からインクを供給し、駆動手段によ
って駆動電圧を印加してインクを吐出させるインクジェ
ット式記録方法において、前記駆動手段の発熱により前
記インクジェトヘッドへ供給されるインクを加熱するよ
うにすると共に、前記駆動手段にインクを吐出させない
加熱信号を与えることにより当該インクの温度を所定の
温度になるように制御することを特徴とするインクジェ
ット式記録方法にある。
【0021】本発明の第9の態様は、第8の態様におい
て、前記加熱信号は、インクを吐出させる駆動信号と一
連の信号として送出することを特徴とするヘッドユニッ
トにある。
【0022】本発明の第10の態様は、第8又は9の態
様において、前記加熱信号は、インクを吐出させる駆動
信号とは別に送出することを特徴とするヘッドユニット
にある。
【0023】かかる本発明では、駆動手段に発熱を行わ
せることで、受熱部を加熱してインクを加熱することが
できるため、ヘッドユニットに特別に加熱装置を設ける
必要がなく、ヘッドユニットを小型化して低コスト化を
図ることができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施の形態に基づ
いて詳細に説明する。
【0025】(実施形態1)図1は、本発明の実施形態
1に係るヘッドユニットの概略斜視図であり、図2はイ
ンクジェットヘッドを構成するヘッドチップの分解斜視
図であり、図3はヘッドチップユニットの平面図及び外
観斜視図である。
【0026】本実施形態のヘッドユニット10は、図示
するように、インクジェットヘッド11と、インクを貯
留するインク供給部70とから構成されている。
【0027】インクジェットヘッド11は、ヘッドチッ
プユニット30と、駆動回路62等が搭載された配線基
板61と、ヘッドチップユニット30や配線基板61が
配設されたベースプレート60とから構成されている。
【0028】ヘッドチップユニット30は、ヘッドチッ
プ20と、この一方面側に設けられる流路基板50とか
ら構成されている。
【0029】ヘッドチップ20は、駆動電界印加用の電
極21が設けられた側壁22で仕切られて形成された溝
23からなる圧電セラミックプレート24と、インクが
吐出するノズル開口41を有するノズルプレート40
と、ノズルプレート40を支持するノズル支持プレート
42と、インク室プレート25とを具備する。
【0030】インク室プレート25には、貫通して形成
された共通インク室26が、並設された溝23の溝方向
の一部分について全体に亘って設けられている。
【0031】また、インク室プレート25の一方面に
は、図3に示すような流路基板50が接合され、共通イ
ンク室26の一方面は、この流路基板50によって封止
されている。具体的には、この流路基板50は、例え
ば、接着剤等によりインク室プレート25の一方面に接
合され、図示しないねじ部材等によってベースプレート
60に固定されている。
【0032】このようなヘッドチップユニット30は、
ベースプレート60の一方面の縁部に固定されている。
【0033】また、ベースプレート60のヘッドチップ
ユニット30が固定された一方面には、配線基板61が
熱伝導良好な接着剤あるいは両面粘着テープ等を介して
密着するように接合されている。
【0034】この配線基板61の表面には、駆動回路6
2やその他の制御回路等が配設されており、ICチップ
である駆動回路62の各端子とヘッドチップ20の各電
極21に連続する配線とが電気的に導通するように、例
えば、ワイヤボンディング又はワイヤレスボンディング
等を介して接続されている。
【0035】このような配線基板61上に設けられた駆
動回路62は、駆動手段として外部からの入力信号に基
づいて、電極21に駆動電圧を印加するように動作する
ものであるが、このような動作により発熱する。
【0036】また、後述するように、必要に応じて付加
的に入力される加熱信号によっても、発熱するようにな
っている。
【0037】このようにヘッドチップユニット30、配
線基板61及びベースプレート60から構成されたイン
クジェットヘッド11には、インク供給部70からイン
クが供給されるようになっている。
【0038】ここで、インク供給部70は、インクを貯
留するインクタンク71と、インクタンク71のインク
がインク供給管72Aを介して供給される受熱部73A
と、受熱部73A内のインクがインク供給管72Bを介
して供給されると共にインク供給管72Cを介してヘッ
ドチップ20にインクを供給する受熱部73Bとを具備
している。
【0039】受熱部73Aは、内部にインクを一時的に
貯留する箱形形状を有し、ベースプレート60の駆動回
路62が配設されている面と反対側の面に熱伝導良好な
接着剤あるいは両面粘着テープ等を介して密着するよう
に接合されている。このような受熱部73Aは、上述し
たようにインクタンク71からインク供給管72Aを介
してインクが供給されると共に、インク供給管72Bを
介して受熱部73Bにインクを供給する。
【0040】受熱部73Aからインクが供給される受熱
部73Bは、内部にインクを一時的に貯留する箱形形状
を有し、配線基板61に配設された駆動回路62上に熱
伝導良好に密着するように接合されている。このような
受熱部73Bは、インク供給管72Cと、流路基板50
上に設けられた連結部74とを介してヘッドチップ20
にインクを供給する。
【0041】なお、受熱部73A及び73Bには、内部
に一時的に貯留されたインクの温度を検出する温度セン
サ48が設けられている。
【0042】この温度センサ48の取付位置は、受熱部
73A及び73B内のインクの温度を検出できれば、外
面又は内部等、特に限定されないが、本実施形態では、
受熱部73A及び73B内のインクの温度を高精度に検
出できるように、受熱部73A及び73Bの内部のイン
クに浸漬される領域にそれぞれ設けた。
【0043】このような構成からなるヘッドユニット1
0におけるインクの加熱について以下に述べる。
【0044】まず、インクタンク71からインク供給管
72Aに供給されたインクは、受熱部73Aに流入す
る。この受熱部73Aに流入したインクは、後述する加
熱信号で駆動回路62を発熱させて、この発生した熱が
配線基板61を介してベースプレート60に伝導され、
この伝導された熱で加熱される。
【0045】受熱部73Aで加熱されたインクは、イン
ク供給管72Bを介して受熱部73Bで後述する加熱信
号で駆動回路62を発熱させて、再びこの発生する熱に
よりさらに加熱される。
【0046】加熱されて所定の温度になったインクは、
インク供給管72C及び連結部74を介してヘッドチッ
プ20の溝23に供給され、後述する制御部の制御信号
により変形された溝23に該当するノズル開口41から
インク滴が吐出される構成になっている。
【0047】上述したヘッドユニット10は、各色毎に
複数個インクジェット式記録装置に搭載されている。
【0048】ここで、加熱信号によって駆動回路62を
発熱させて、受熱部73A及び73B内のインクを加熱
制御するインクジェット式記録装置の制御系について説
明する。
【0049】図4は、インクジェット式記録装置の制御
ブロック図である。
【0050】本実施形態の制御部80は、インクジェッ
トヘッド11に駆動信号を送る駆動制御部81と、受熱
部73A及び73B内のインクの温度を検出する温度検
出手段84と、温度検出手段84が検出した上記温度の
情報に基づいて受熱部73A及び73B内のインクの温
度を制御する温度制御手段85とを有する。
【0051】温度検出手段84は、受熱部73A及び7
3B内に一時的に貯留されているインクに接触して設け
られている温度センサ48からの信号によりインクの温
度を検出する。
【0052】温度制御手段85は、温度検出手段84が
検出した受熱部73A及び73B内のインクの温度に基
づいて駆動制御部81を制御することにより、駆動手段
としての駆動回路62に加熱信号を送出させて、この加
熱信号によって駆動回路62を発熱させ、その発生した
熱で受熱部73A及び73B内のインクが加熱されてイ
ンクの温度を制御する。
【0053】この温度制御手段85によって制御される
駆動制御部81は、駆動手段として動作する駆動回路6
2の発生する駆動信号の電圧を制御する電圧制御手段8
2と、駆動回路62の発生する駆動信号のパルス幅を制
御する波形制御手段83とを有する。
【0054】電圧制御手段82は、温度検出手段84が
検出した受熱部73A及び73B内のインクの温度に応
じて駆動回路62の駆動電圧を制御して、ヘッドチップ
ユニット30に適正なインクの吐出を行わせる。
【0055】なお、本実施形態では、温度制御手段85
により、受熱部73A及び73B内のインクの温度を所
定温度範囲となるように制御しているので、温度に応じ
て電圧制御手段82が駆動電圧を制御することは実質的
に必要なくなる。
【0056】一方、波形制御手段83は、駆動回路62
が発生する駆動信号のパルス幅を変更する制御を行い、
後述するように、駆動回路62に加熱信号を発生させる
ようにパルス幅を制御する。
【0057】このように制御された加熱信号によって、
駆動回路62を発熱させ、この発生する熱で受熱部73
A及び73B内のインクが加熱されて、インクの温度が
制御されることによりインクの粘度が調整される。
【0058】ここで、インクは、その温度変化に伴って
粘度が変化することを具体的に述べる。なお、図5はイ
ンクジェット式記録装置に使用するインクの粘度―温度
特性図である。
【0059】図に示すように、インクの温度変化によっ
て粘度が著しく変化する。例えば、インクの温度が5℃
のときの粘度は約0.054Pa・sであるのに対し、
インクの温度が25℃のときの粘度は0.018Pa・
sと5℃の時の粘度に比べ約1/3まで低下してしま
う。
【0060】そこで、インクの粘度が吐出に最適な粘度
になるように受熱部73A及び73B内のインクの温度
を制御する。
【0061】このような制御部80は、一般的にヘッド
ユニット10を搭載したインクジェット式記録装置に設
けられて、各色毎に設けられた複数のヘッドユニット1
0を同時に又は独立して制御することができるが、制御
部80を駆動回路62と共にヘッドユニット10に搭載
するようにしてもよい。
【0062】ここで、この受熱部73A及び73B内の
インクの温度制御方法は、特に限定されないが、本実施
形態では、必要に応じて温度制御手段85が駆動制御部
81を制御することによって、駆動回路62にインクを
吐出させる駆動信号と一連の加熱信号、または独立の加
熱信号を発生させる。
【0063】ここで、インクを吐出させる駆動信号と一
連の加熱信号により、インクを加熱することを印刷動作
中のヒートと言い、印刷動作前に独立した加熱信号によ
りインクを加熱することをプリヒートと言う。
【0064】以下に述べる駆動信号とは、温度制御手段
85により駆動回路62が側壁22の電極21にパルス
を印加して、側壁22を変形させてインク滴を吐出させ
ることを主目的とする駆動電圧を言うが、この駆動電圧
は同時に駆動回路62を発熱させる。
【0065】また、加熱信号とは、温度制御手段85に
より駆動回路62が、側壁22の両側に設けられた電極
21間にパルスを印加することにより、充放電電流が流
れ、この充放電電流で駆動回路62を発熱させるが、側
壁22を変形させないか、又は側壁22を変形させても
インクを吐出しない程度しか変形させないパルスを言
う。
【0066】まず、印刷動作中におけるインクの吐出時
と非吐出時の駆動信号及び加熱信号による加熱について
説明する。
【0067】印刷動作中には選択的にインク滴を吐出さ
せるノズル開口41と吐出させないノズル開口41とが
あり、吐出時とは、印刷動作中に選択的にインク滴を吐
出させるノズル開口41に対して、対応する溝23の側
壁22に設けられている電極21に駆動電圧を印加し
て、側壁22を変形させて対応するノズル開口41から
インク滴が吐出する状態の時を言う。
【0068】また、非吐出時とは、印刷動作中に選択的
にインク滴を吐出させないノズル開口41に対して、対
応する溝23の側壁22の両側に設けられている電極2
1に駆動電圧が同電位となるようにして、対応するノズ
ル開口41からインク滴が吐出しない状態の時を言う。
【0069】まず、インクの吐出時の場合の駆動信号及
び加熱信号による加熱について以下に説明する。
【0070】図6は、インク吐出時の駆動回路の出力す
る駆動信号を示す図で、図6(a)は加熱信号のない通
常のインク吐出時の駆動信号を示す図であり、図6
(b)は通常の駆動信号に続いて一つの加熱信号を送出
した波形図であり、図6(c)は通常の駆動信号に続い
て二つの加熱信号を送出した波形図である。
【0071】ここで、図7は、図6(a)に示す加熱信
号のない通常のインク吐出時の駆動信号に対応した側壁
の動きを示す圧電セラミックプレートの側壁の断面図
で、以下に駆動信号によるインク吐出の動作について説
明する。
【0072】まず、インクの吐出時は、図6(a)のA
においては図7(a)に示すように、駆動電圧を電極2
1a、21b及び21cに印加しないので側壁22a及
び22bの変形はないのでインクは吐出されない。
【0073】次に、図6(a)のBにおいては、溝23
bの電極21bに正の駆動電圧を印加し、電極21aと
21cには駆動電圧を印加しないので、図7(b)に示
すように側壁22aは溝23a側に、側壁22bは溝2
3c側に突出するように変形して溝23bの容積を増加
してインク吐出の準備を行う。
【0074】次に、図6(a)のCにおいては、溝23
a及び23cの電極21a及び21cに正の駆動電圧を
印加し、電極21bに駆動電圧を印加しないので、図7
(c)に示すように、側壁22a及び22bを溝23b
側に突出するように変形して溝23bの容積を減少して
圧力が増加し、ノズル開口からインクが吐出される。
【0075】なお、インクを吐出させるために側壁22
a及び22bを変形させる駆動電圧のパルス幅は3〜4
μsである。
【0076】そして、インクが吐出された後は、図6
(a)のDに示すように電極21a、21b、及び21
cに駆動電圧を印加しないので、側壁22a及び22b
は、図7(d)に示すように基の形に戻る。
【0077】このような通常のインク吐出の駆動信号で
あっても、Bにおける電極21b、Cにおける電極21
a及び21cの正の駆動信号により、駆動回路62と電
極21a、21b、及び21cとの間で放電電流が流れ
るため、駆動回路62は発熱し、受熱部73A及び73
B内のインクが加熱される。
【0078】また、図6(b)の駆動信号においては、
図6(a)の駆動信号と異なり、駆動回路62がCでイ
ンクを吐出させた後、引き続きDでインクが吐出されな
い程度の0.4〜1μsのパルス幅の一つの加熱信号を
送出することで、この加熱信号が一つ多い分だけ図6
(a)の駆動信号の場合に比べ駆動回路62の発熱量を
多くすることによりその分インクが多く加熱される。
【0079】さらに、図6(c)の駆動信号において
は、駆動回路62が、Dにおいてインクを吐出させない
程度のパルス幅の二つの加熱信号を送出すことにより、
図6(b)の駆動信号の場合に比べ、この二つの加熱信
号が駆動回路62をさらに多く発熱させて、受熱部73
A及び73B内のインクが加熱される。
【0080】上述の図6(a)の駆動信号と、図6
(b)の一つの加熱信号を含む駆動信号と、図6(c)
の二つの加熱信号を含む駆動信号とは、詳しくは後述す
るが、温度センサ48が検出した受熱部73A及び73
B内のインクの温度と所定の温度との温度差の大小によ
って適宜選択される。
【0081】このように、吐出時の各溝に対応した電極
に、図6(a)、(b)及び(c)に示す吐出時におけ
る三つの態様の信号を、単独で電極に印加することで説
明したが、これに限定されず、インクの所定温度までの
温度差の大小によって、これら三つの態様の信号を、例
えば、所定の電極21に図6(a)と(b)の駆動電圧
を連続して印加してもよいし、あるいは、電極21a、
21b、及び21cとは異なる三つの電極21にそれぞ
れ図6(a)、(b)及び(c)の駆動電圧を同時に印
加してもよい。このように適宜選択して所定の電極に駆
動電圧を印加することにより、受熱部73A及び73B
内のインクの温度が所定の温度になるように加熱され
る。
【0082】次に、インクの非吐出時における駆動信号
及び加熱信号による加熱について説明する。
【0083】図8は、インク非吐出時の駆動回路の駆動
信号の図で、図8(a)は加熱信号のない通常のインク
非吐出時の駆動信号を示す図であり、図8(b)は通常
の駆動信号に続いて一つの加熱信号を送出した波形図で
あり、図8(c)は通常の駆動信号に続いて二つの加熱
信号を送出した波形図である。
【0084】まず、通常のインク非吐出時においては、
温度制御手段85により制御された駆動回路62が図8
(a)に示すような駆動電圧を電極21a、21b及び
21cに印加する。
【0085】即ち、駆動回路62は、A、B及びDでは
電極21a、21b、及び21cに駆動電圧を印加しな
いので、例えば、図7(a)に示すように側壁22a及
び22bは変形しないためインクは吐出されない。また
Cでは駆動回路62は、電極21a、21b及び21c
のすべてに同電位となる正の駆動電圧を印加するので、
側壁22a及び22bは変形しないためインクは吐出さ
れない。このときの駆動回路62の発熱は、側壁22の
電極21間の充放電動作を伴わないため、回路自身の消
費電力となり僅かである。
【0086】また、図8(b)の駆動信号においては、
A及びBでは、電極21a、21b及び21cには駆動
電圧が印加されないので側壁22a及び22bは変形し
ないためインクは吐出されない。Cでは駆動回路62
は、電極21a、21b及び21cに同電位となる同電
位となる正の駆動電圧が印加されるので、側壁22a及
び22bは変形しないためインクは吐出されない。この
ときの駆動回路62の発熱も、側壁22の電極21間の
充放電動作を伴わないため、回路自身の消費電力となり
僅かである。
【0087】また、Dでは、電極21a及び21cには
駆動電圧は印加されないが、電極21bにはインクを吐
出させない程度のパルス幅の一つの加熱信号が印加され
るので、この加熱信号が一つ多い分だけ図8(a)の駆
動信号に比べ、駆動回路62の発熱量を多くすることに
より、その分インクが多く加熱される。
【0088】次に、図8(c)の駆動信号においては、
駆動回路62がDにおいて、インクを吐出させない程度
のパルス幅の二つの加熱信号を送出することにより図8
(b)の駆動信号の場合に比べ、この二つの加熱信号
が、駆動回路62をさらに多く発熱させて、受熱部73
A及び73B内のインクが加熱される。
【0089】上述の図8(a)の駆動信号と、図8
(b)の一つの加熱信号を含む駆動信号と、図8(c)
の二つの加熱信号を含む駆動信号とは、詳しくは後述す
るが、温度センサ48が検出した受熱部73A及び73
B内のインクの温度と所定の温度との温度差の大小によ
って適宜選択される。
【0090】このように、非吐出時の各溝に対応した電
極21に、図8(a)、(b)及び(c)に示す非吐出
時における三つの態様の信号を単独で電極21に印加す
ることで説明したが、これに限定されず、インクの所定
温度までの温度差の大小によって、これら三つの態様の
信号を、例えば、所定の電極21に図8(a)と(b)
の駆動電圧を連続して印加してもよいし、あるいは、電
極21a、21b及び21cとは異なる三つの電極21
にそれぞれ図8(a)、(b)及び(c)の駆動電圧を
同時に印加してもよい。このように、適宜選択して所定
の電極21に駆動電圧を印加することにより、受熱部7
3A及び73B内のインクの温度が所定の温度になるよ
うに加熱される。
【0091】なお、上述の図6の(b)、(c)、図8
の(b)、(c)の加熱信号は、1〜2パルスとして説
明したが、これに限定されず、インクの温度と所定の温
度との温度差の大小によって、加熱信号のパルス数は1
パルス以上であればよいことは言うまでもない。
【0092】また、加熱信号を送出する時間帯はDに限
定されず、駆動信号が送出されていない時間帯であれば
どの時間帯でもよいことは言うまでもない。
【0093】さらに、駆動信号が送出されていない時間
帯であれば、電極21bに限定されず、どの電極に加熱
信号を送出してもよい。
【0094】以上、印刷動作中におけるインクの吐出時
と非吐出時の駆動信号及び加熱信号による加熱について
説明したが、次に、印刷動作前の待機状態における駆動
信号及び加熱信号によるプリヒートについて説明する。
【0095】なお、図9は、待機状態における駆動回路
が送出する加熱信号及び加熱信号に対応する側壁の断面
図である。
【0096】待機状態においては、駆動回路62は信号
を送出せず、電極21に電圧が印加されないので、駆動
回路62は発熱しない。
【0097】しかし、待機状態においても、図9(a)
及び(b)に示すように、駆動回路62が、図中のBの
時間帯で電極21bに正の加熱信号を印加すると共に、
Cの時間帯でも電極21a及び21cに正の加熱信号を
印加するが、これらの加熱信号は、側壁22a及び22
bを変形させないか、又は側壁22a及び22bを変形
させてもインクを吐出させない程度のパルス幅、即ち
0.4〜1μsに設定しているので、溝23a及び23
bの容積は変わらないためインクを吐出させることはな
いが、駆動回路62を発熱させて、受熱部73A及び7
3Bが加熱され、この受熱部73A及び73B内のイン
クがプリヒートされる。
【0098】なお、上述の加熱信号は、1回当たり1パ
ルスであるが、これに限定されず、所定の温度になるま
での温度差の大小によって1回当たり2パルス以上の複
数回与えるようにしてもよい。
【0099】また、加熱信号は、電極21a、21b及
び21cに送出されたとして説明したが、これに限定さ
れず、多く加熱する必要のある場合は多くの電極に、少
ない加熱であれば少ない電極に加熱信号を印加すればよ
いことは言うまでもない。
【0100】以上、吐出時、非吐出時及び待機状態の三
つの態様のそれぞれの信号によりインクを所定温度にな
るように制御することについて説明したが、これに限定
されず、インクの温度と所定の温度との温度差の大小に
よって、これらの態様のそれぞれの信号、即ち、図6
(a)、(b)、(c)、図8(a)、(b)、(c)
及び図9(a)の信号を適宜選択して、所定の電極に駆
動電圧を印加することにより、受熱部73A及び73B
内のインクの温度が所定温度となるように加熱される。
【0101】以上述べた印刷動作前に行うプリヒート及
び印刷動作中に行うヒートを温度制御手段85によって
駆動制御部81を制御してインクが所定の温度範囲、本
実施形態ではインクの粘度が0.01〜0.015Pa
・sになる範囲の温度である30℃〜42℃となるよう
に制御されれば、インクは最適な状態で吐出される。
【0102】以上述べたように温度制御手段85によ
り、駆動回路62に加熱信号を送出して、この加熱信号
で駆動回路62を発熱させて、この発熱で受熱部73A
及び73B内のインクが加熱されてインクの温度が制御
されるので、ヘッドユニット10に特別に加熱装置を設
ける必要がなく、ヘッドユニット10を小型化して低コ
スト化を図ることができる。
【0103】次に、本実施形態に係るインクジェット式
記録方法について説明する。
【0104】図10は本実施形態に係る温度制御のフロ
ーチャートで、まず、ステップS1で電源が投入される
と、例えば、動作確認等の準備動作を行い、その後、ス
テップS2で温度検出手段84が受熱部73A及び73
B内のインクの温度を検出する。次いで、ステップS3
で温度検出手段84が検出した受熱部73A及び73B
内のインクの温度が所定温度範囲ではない場合は(ステ
ップS3:NO)、ステップS4で検出した温度が所定
温度範囲より低いかを判断し、検出した温度が所定温度
範囲より低い温度の場合は(ステップS4:YES)、
ステップS5で温度制御手段85が駆動制御部81を制
御して、駆動回路62が図9に示す加熱信号を発生する
ことにより、受熱部73A及び73B内のインクをプリ
ヒートする。
【0105】また、ステップS4で温度検出手段84が
取得した温度が所定温度範囲よりも低くない場合、すな
わち所定温度範囲よりも高い場合は(ステップS4:N
O)、ステップS6で冷却の為の待機状態となり、所定
時間が経過したところでステップS2〜ステップS6
を、受熱部73A及び73B内のインクが所定温度範囲
内になるまで繰り返し行う。
【0106】また、ステップS3で取得した温度が所定
温度範囲の場合は(ステップS3:YES)、ステップ
S7で印字信号があるか判断する。このステップS7で
印字信号が無い場合は(ステップS7:NO)、ステッ
プS2〜ステップS7を繰り返し待機状態となり、ステ
ップS7で印字信号がある場合は(ステップS7:YE
S)、ステップS8で温度検出手段84が受熱部73A
及び73B内のインクの温度を検出する。次いで、ステ
ップS9で検出した温度が所定温度範囲より低い場合は
(ステップS9:YES)、ステップS10で温度検出
手段84が検出した温度と所定温度との温度差の大小に
よって、温度制御手段85が駆動回路62に発生させる
信号を図6(a)、(b)、(c)及び図8(a)、
(b)、(c)の信号から適宜選択することによって、
受熱部73A及び73B内のインクが加熱されると共に
印字、例えば一走査分の印字を行う。
【0107】また、ステップS9で検出した温度が所定
温度範囲の場合は(ステップS9:NO)、ステップS
11で通常の印字、例えば一走査分の印字を行う。この
とき、インクは吐出に最適な粘度になる温度になってい
るために、特にインクが加熱される必要はないので、イ
ンクの吐出に使用されない側壁22には、図8(a)に
示す加熱信号のない通常の非吐出時の駆動電圧が印加さ
れ、インクが吐出される側壁22には図6(a)に示す
加熱信号のない通常の駆動電圧が印加される。
【0108】そして、ステップS12で残りの印字信号
がある場合は(ステップS12:YES)、ステップS
8〜ステップS11を繰り返し、ステップS12で残り
の印字信号がない場合は(ステップS12:NO)、次
の印字信号が入力されるまでステップS2〜ステップS
7を繰り返す待機状態となる。
【0109】以上説明したように、印刷動作前だけでな
く印刷動作中も、駆動信号及び加熱信号が駆動回路62
を発熱させることにより、受熱部73A及び73B内の
インクの温度が加熱されて所定温度範囲となるように制
御するようにしたため、インクの温度が確実に制御され
て、印刷品質の向上を図ることができる。
【0110】なお、本実施形態では、ステップS6でイ
ンクジェットヘッド11を待機させることによって所定
温度範囲まで冷却するようにしたが、これに限定され
ず、例えば、インクジェットヘッド11を強制的に冷却
することができる冷却装置、例えばファン又はペルチェ
素子等を設け、この冷却装置を温度制御手段85で制御
するようにしてもよい。
【0111】(他の実施形態)以上、本発明の実施形態
1を説明したが、ヘッドユニット及びインクジェット式
記録装置並びにインクジェット式記録方法の基本的な構
成は上述のものに限定されるものではない。
【0112】上述した実施形態1では、制御部80が、
待機状態、吐出時及び非吐出時の三つの態様の信号を、
インクの温度と所定の温度との温度差の大小によって、
適宜選択して電極に電圧を印加してインクを加熱し、イ
ンクを所定温度になるように制御するようにしたが、加
熱信号が駆動回路を発熱させて、受熱部73A及び73
B内のインクが加熱されれば、加熱信号は特にこれに限
定されない。
【0113】例えば、図11で示す他の実施形態では、
駆動回路62が電極21a及び21cに、正の駆動電を
印加すると共に、電極21bには、電極21bに印加す
る駆動電圧が、その立ち上がり及び立ち下がりの前後
で、電極21a、21cの駆動電圧に対して、隔壁を変
形させずインクが吐出されない程度に位相をずらすこと
により、駆動回路62を発熱させて、受熱部73A及び
73B内のインクを加熱する。この加熱は非吐出時の駆
動電圧の立ち上がり及び立ち下がりの位相を変更するだ
けで、印刷動作中に吐出動作を行わない側壁に駆動電圧
を印加させて駆動回路62の発熱量を制御できるのでイ
ンクの加熱制御が容易にできる。
【0114】また、実施形態1では、インク供給部70
の受熱部73A及び73B内のインクが、温度制御手段
85により駆動回路62を発熱させて、受熱部73A及
び73Bから加熱されると説明したが、これに限定され
ず、必要に応じて受熱部73A又は受熱部73Bのいず
れか一つを設けるようにしてもよい。
【0115】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ヘッドユニットのインク供給部の一部に、駆動手段とし
ての駆動回路の発熱により加熱される受熱部を設け、制
御手段によってインクを吐出させない加熱信号を必要に
応じて駆動手段としての駆動回路に発生させることによ
り、ヘッドユニットに特別に加熱装置を設ける必要がな
くインクを所定温度に加熱することができるので、ヘッ
ドユニットを小型化して低コスト化を図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るヘッドユニットの概
略斜視図である。
【図2】本発明の一実施形態に係るヘッドユニットを構
成するヘッドチップの分解斜視図である。
【図3】本発明の一実施形態に係るヘッドチップの平面
図及び外観斜視図である。
【図4】本発明の一実施形態に係るインクジェット式記
録装置の制御ブロック図である。
【図5】本発明の一実施形態に係るインクジェット式記
録装置に使用するインクの粘度―温度特性図である。
【図6】本発明の一実施形態に係る印刷動作中のインク
吐出時の駆動信号及び加熱信号の波形図である。
【図7】本発明の一実施形態に係る圧電セラミックプレ
ート側壁の断面図である。
【図8】本発明の一実施形態に係る印刷動作中のインク
非吐出時の駆動信号及び加熱信号の波形図である。
【図9】本発明の一実施形態に係る待機中のプリヒート
の加熱信号の波形図及び加熱信号に対応する側壁の断面
図である。
【図10】本発明の一実施形態に係る温度制御のフロー
チャートである。
【図11】本発明の他の実施形態に係る印刷動作中の駆
動信号及び加熱信号の波形図である。
【図12】従来技術に係るヘッドチップの概略を示す分
解斜視図である。
【図13】従来技術に係るヘッドチップの概略を示す要
部断面図である。
【図14】従来技術に係るヘッドチップの概略を示す要
部断面図である。
【符号の説明】
10 ヘッドユニット 11 インクジェットヘッド 20 ヘッドチップ 21、21a、21b、21c 電極 22、22a、22b、22c 側壁 23、23a、23b、23c 溝 24 圧電セラミックプレート 25 インク室プレート 30 ヘッドチップユニット 50 流路基板 60 ベースプレート 62 駆動回路 70 インク供給部 71 インクタンク 72A、72B、72C インク供給管 73A、73B 受熱部 74 連結部 80 制御部 81 駆動制御部 83 波形制御手段 84 温度検出手段 85 温度制御手段

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクジェットヘッドと、当該インクジ
    ェットヘッドに駆動信号を送る駆動手段と、前記インク
    ジェットヘッドにインクを供給するインク供給部とを有
    するヘッドユニットにおいて、 前記インク供給部の一部に、前記駆動手段に隣接し且つ
    当該駆動手段の発熱により加熱される受熱部を設け、イ
    ンクを吐出させない加熱信号を必要に応じて前記駆動手
    段に発生させることにより当該駆動手段の発熱を制御す
    る制御手段を具備することを特徴とするヘッドユニッ
    ト。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記制御手段は、前
    記受熱部内のインクの温度を所定の温度となるように制
    御することを特徴とするヘッドユニット。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、前記受熱部
    は、前記駆動手段が配設されている基板上の少なくとも
    一部に密着されて設けられていることを特徴とするヘッ
    ドユニット。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3の何れかにおいて、前記受
    熱部は、前記駆動手段上の少なくとも一部に密着されて
    設けられていることを特徴とするヘッドユニット。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4の何れかにおいて、前記加
    熱信号は、インクを吐出させる駆動信号と一連の信号で
    あることを特徴とするヘッドユニット。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5の何れかにおいて、前記加
    熱信号は、インクを吐出させる駆動信号とは別に送出す
    る信号であることを特徴とするヘッドユニット。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6の何れかのヘッドユニット
    を具備することを特徴とするインクジェット式記録装
    置。
  8. 【請求項8】 インクジェットヘッドにインク供給部か
    らインクを供給し、駆動手段によって駆動電圧を印加し
    てインクを吐出させるインクジェット式記録方法におい
    て、 前記駆動手段の発熱により前記インクジェトヘッドへ供
    給されるインクを加熱するようにすると共に、前記駆動
    手段にインクを吐出させない加熱信号を与えることによ
    り当該インクの温度を所定の温度になるように制御する
    ことを特徴とするインクジェット式記録方法。
  9. 【請求項9】 請求項8において、前記加熱信号は、イ
    ンクを吐出させる駆動信号と一連の信号として送出する
    ことを特徴とするヘッドユニット。
  10. 【請求項10】 請求項8又は9において、前記加熱信
    号は、インクを吐出させる駆動信号とは別に送出するこ
    とを特徴とするヘッドユニット。
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