JPH08164604A - インクジェット記録ヘッドの温度補償回路 - Google Patents

インクジェット記録ヘッドの温度補償回路

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JPH08164604A
JPH08164604A JP31290094A JP31290094A JPH08164604A JP H08164604 A JPH08164604 A JP H08164604A JP 31290094 A JP31290094 A JP 31290094A JP 31290094 A JP31290094 A JP 31290094A JP H08164604 A JPH08164604 A JP H08164604A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
voltage
temperature
circuit
recording head
resistor
Prior art date
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Pending
Application number
JP31290094A
Other languages
English (en)
Inventor
Toru Nakajima
徹 中島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
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Publication date
Application filed by Fuji Electric Co Ltd filed Critical Fuji Electric Co Ltd
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Publication of JPH08164604A publication Critical patent/JPH08164604A/ja
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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】周囲温度の上昇に伴うインク出過ぎによる印字
品質の低下の防止。 【構成】加圧室のインクを、受けたパルス電圧による圧
電素子の変形でノズルから噴射させるインクジェット記
録ヘッドにおいて、周囲温度によって抵抗値が定まるサ
ーミスタ3を用いてこの抵抗値変化をレギュレータ1,
基準抵抗2,トランジスタ7などで補償電圧化して出力
Voから図示しない圧電素子に印加する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、プリンタなどの記録
装置に用いられるインクジェット記録ヘッドの高い周囲
温度における印字品質の向上に関する。
【0002】
【従来の技術】この発明に関する記録ヘッドは、構造が
簡単であって安価に製造ができ、記録紙と無接触で記録
や印字が出来るために故障が少なく、普及の一途をたど
っている。この記録ヘッドの構造は、シリコン・プラス
チック基板にインク溜めや複数の加圧室等を設け、その
基板表面に薄くて可撓性のガラス振動板を接合して、そ
の上に圧電素子が個々の加圧室を覆って接着される。そ
して、インクを記録ヘッドに満たして圧電素子に一定の
パルス電圧を加えて振動板を加圧室内に変形させて、イ
ンクの供給側の流体抵抗を利用してインクをノズルから
記録紙に噴射させる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術で述べた例
では、周囲温度が高くなるとインクの粘度と表面張力が
小さくなって、ノズルからインクが出過ぎ、一例は23
℃に対して28℃での使用量は5%強の増加となって印
字品質が悪くなっていた。一方、インク噴射直後の無電
圧化によるインクの負圧によって空気がノズルを経て気
泡として侵入し、電圧を印加しても気泡が収縮して圧力
を吸収してインクが噴射されない現象も生じていた。
【0004】この発明の課題は、この高温度でのインク
出過ぎと気泡侵入を防止し、印字品質を正常に保つ記録
ヘッドを提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、インクジェ
ット記録ヘッドの加圧室内のインクが、パルス電圧を印
加された圧電素子の変形でノズルから噴射される記録ヘ
ッド用の回路であり、温度上昇による感温素子の温度特
性値に応じて低下するパルス電圧を発生する変換回路を
設けることである。
【0006】また、この発明は、請求項1の回路におい
て、感温素子は温度によって抵抗値が定まる感温抵抗で
有り、変換回路は、定電流を感温抵抗に流して温度によ
り増減する電圧に従って増減するパルス電圧を発生する
電圧回路とすることである。また、この発明は、請求項
2に記載の回路において、感温抵抗は基準電圧用の基準
抵抗と直列接続されているサーミスタで有り、電圧回路
は、基準抵抗と、トランジスタと、帰還抵抗と、この帰
還電圧の増減に従って出力電圧を増減させながら基準電
圧を一定にするレギュレータと、を含む回路とすること
もできる。
【0007】
【作用】この発明によれば、感温素子の特性が温度によ
って変化することを利用して、この素子の温度特性値に
応じて変化するパルス電圧値を圧電素子に印加して、高
温時に印加電圧を下げて圧電素子の変形量を減少させて
インク噴射量を適正化させる。
【0008】また、この発明によれば、感温抵抗の電気
抵抗値が温度によって変化することを利用して、この感
温抵抗に定電流を流して電気抵抗値が増減した電圧分だ
け出力電圧回路の出力電圧を増減させる。そして、この
出力電圧を圧電素子への印加電圧として周囲温度に対応
させ、同様にインク噴射量を適正化させる。更に、この
発明によれば、0Vラインと接続したサーミスタと基準
抵抗を直列接続し、そのサーミスタと基準抵抗間をトラ
ンジスタのベースと接続して、トランジスタの出力であ
るコレクタの電流を帰還抵抗を経て0Vラインに流す。
そして、信号端子の電圧低減をそのまま出力電圧の低減
とするレギュレータを設け、信号端子を前記のトランジ
スタのエミッタと、また、出力端子を前記基準抵抗と接
続する。トランジスタのベースに流れる電流変化が少な
いために基準抵抗とサーミスタはほぼ同一の電流が流れ
る。トランジスタの特性と前に述べたレギュレータの特
性により基準抵抗間は定電圧になるため、基準抵抗とサ
ーミスタに定電流が流れる。この状態で周囲温度が高く
なるとサーミスタの抵抗値が減少して、トランジスタの
ベースが電圧低下を検出して帰還抵抗への電流を少し減
少させ、トランジスタの三端子間の電圧関係を一定に保
つ。これによってレギュレータの信号端子の電圧が低下
するため、レギュレータの出力電圧も同じだけ低下する
ので、圧電素子への印加電圧を低くしてインク噴射量を
適正化させる。
【0009】
【実施例】図2はこの発明の主要点をまとめた図で、数
値は一例である。この発明に用いる温度変換素子のサー
ミスタは、温度上昇で抵抗値が増または減となる種類が
有って、ここでは図のような負特性を用いる。即ち、2
5℃で100kΩ,35℃で65kΩの線形特性とす
る。そして、パルス電圧の印加電圧は25℃で100
V,35℃で90Vの線形特性で、25℃以下は100
Vとする。周囲温度の高い所はサーミスタの低い抵抗値
を利用して圧電素子への印加電圧を下げてインクの出過
ぎを適正化する。25℃以下で、電圧を一定にする理由
はヒータを用いて25℃に制御しているためである。
【0010】図1は入力電圧をVi,出力電圧をVoと
するこの発明の実施例である。レギュレータ1は入力電
圧Viである110Vを受電し、記号Gの信号端子の降
下電圧分だけ出力電圧を低下させるもので、その一例を
図3に示す。出力が100Vの時の信号端子の電圧から
の降下電圧分、たとえば、10Vさがれば出力も10V
さがって90Vとする。
【0011】更に、図1では、基準抵抗2,抵抗4,サ
ーミスタ3が直列接続されている。2つのトランジスタ
6,7と帰還抵抗8は図のように接続されている。ま
た、サーミスタ3と並列に接続されているツェナーダイ
オード5のツェナー電圧は、サーミスタ3の25℃の抵
抗値と電流Ibの積と等しくしておく。この構成によれ
ば、基準抵抗2を流れる電流Isと抵抗4を流れる電流
Ibはほとんど等しいがIbはトランジスタ6のベース
電流分だけわずかに多い。以下、周囲温度が25℃から
少し上昇した際の各特性を説明する。
【0012】温度の少しの上昇でサーミスタ3の抵抗値
がさがり、Voが一定のため電流Isは少し増加して基
準抵抗2の基準電圧Vmは少し低下する。トランジスタ
6のベース電圧が低下するためトランジスタ6のコレク
タの電圧Vcは下がる。トランジスタ7のベース電圧が
下がるため、コレクタ電流Irが少し減少して帰還抵抗
8の電圧がさがって、2つのトランジスタの各端子の電
圧は25℃の時より少し低下して安定する。レギュレー
タ1は前記した特性のため、信号端子Gの電圧低下分だ
け出力電圧Voを低下させ、電流Isを25℃の時と同
一にする。
【0013】ここで、トランジスタ6はトランジスタ7
と共に増幅率を上げて帰還電圧変化に対するトランジス
タ6のベース電流の変化を微少とするためであり、粗い
温度補償で良ければトランジスタ6の省略は可能であ
る。抵抗4は、サーミスタ3の抵抗値変化率を下げて、
かつ、定電流の値を低くするためであり、更にツェナー
ダイオード5は、25℃以下の出力電圧を100Vから
上昇させないようにVtと0V間の電圧を一定化させ
る。
【0014】この例では、サーミスタの電圧変化と同じ
電圧変化をレギュレータに発生させたが、サーミスタの
電圧変化に比例させても良く、また、他の感温素子を用
いても良いことは当然である。
【0015】
【発明の効果】この発明によれば、周囲温度が高い時に
感温抵抗の抵抗値低下を利用して圧電素子への印加電圧
を減少させるため、インクの出過ぎや気泡の侵入は無く
なり、印字品質が高くてインク消費の無駄が無い記録ヘ
ッドと記録装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例の回路図
【図2】この発明の主要内容の説明図
【図3】この発明のレギュレータの特性図
【符号の説明】
1 レギュレータ 2 基準抵抗 3 サーミスタ 6 トランジスタ 7 トランジスタ 8 帰還抵抗

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】インクジェット記録ヘッドの加圧室内のイ
    ンクが、パルス電圧を印加された圧電素子の変形でノズ
    ルから噴射される記録ヘッド用の回路であって、 温度上昇による感温素子の温度特性値に応じて低下する
    パルス電圧を発生する変換回路を設けることを特徴とす
    るインクジェット記録ヘッドの温度補償回路。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の回路において、 感温素子は、温度によって抵抗値が定まる感温抵抗で有
    り、 変換回路は、定電流を感温抵抗に流して温度により増減
    する電圧に従って増減するパルス電圧を発生する電圧回
    路で有る、 ことを特徴とするインクジェット記録ヘッドの温度補償
    回路。
  3. 【請求項3】請求項2に記載の回路において、 感温抵抗は、基準電圧用の基準抵抗と直列接続されてい
    るサーミスタで有り、 電圧回路は、基準抵抗と、トランジスタと、帰還抵抗
    と、この帰還電圧の増減に従って出力電圧を増減させな
    がら基準電圧を一定にするレギュレータと、を含む回路
    である、 ことを特徴とするインクジェット記録ヘッドの温度補償
    回路。
JP31290094A 1994-12-16 1994-12-16 インクジェット記録ヘッドの温度補償回路 Pending JPH08164604A (ja)

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JPH08164604A true JPH08164604A (ja) 1996-06-25

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ID=18034816

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JP31290094A Pending JPH08164604A (ja) 1994-12-16 1994-12-16 インクジェット記録ヘッドの温度補償回路

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JP (1) JPH08164604A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001246747A (ja) * 2000-03-06 2001-09-11 Seiko Instruments Inc インクジェットヘッド
JP2010155468A (ja) * 2010-04-15 2010-07-15 Seiko Instruments Inc インクジェットヘッド

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001246747A (ja) * 2000-03-06 2001-09-11 Seiko Instruments Inc インクジェットヘッド
JP2010155468A (ja) * 2010-04-15 2010-07-15 Seiko Instruments Inc インクジェットヘッド

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