JP4536777B2 - 電流センスアンプおよびメモリ装置 - Google Patents

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Description

発明の詳細な説明
〔関連出願の相互参照〕
本出願は、同一出願人による、同時係属中の特許出願番号10/326、367、2002年12月20日出願、出願名「電流センスアンプ」に関連する。同出願は、本明細書に参照として援用される。
〔技術分野〕
本発明の形態は、一般的には半導体メモリデバイスに関し、特にメモリセルの抵抗状態を判別するための検出回路に関する。
〔背景〕
半導体は、例えばラジオ、テレビ、携帯電話、およびパーソナルコンピュータデバイスなどを含む電子アプリケーション用の集積回路に用いられている。半導体デバイスのタイプの1つとして、例えばダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)、および、情報を記憶するために電荷を用いるフラッシュメモリなどの半導体記憶装置が挙げられる。
大量のデータをデジタル記憶するために、様々なタイプのメモリセルが一般的に用いられている。DRAMは価格が適当であり、速度が速く、さらにアクセス時間が数十ナノ秒であるが、蓄積されたデータは電力が失われると損失する。すなわちDRAMは「揮発性」である。現在の「フラッシュ」メモリは不揮発性であり、おそらく10倍ほど高価であり、アクセス時間は数十ナノ秒から最大で1マイクロ秒付近である。ハードディスクドライブは、DRAMより大幅に安価であり、また不揮発性であるが、アクセス時間は一般的にミリ秒より長い。それぞれの技術を応用するにあたっては、劣化前におけるメモリセルの書き込みまたは読み出し回数の制限、メモリセルのデータ保持時間、メモリセルのデータ記憶密度、メモリセルの消費エネルギー量、統合機械デバイスの必要性、および関連回路の複雑性および費用などがさらに考慮される。これらの制限を考慮すると、一般的なアプリケーションへの理想的な技術は存在していない。後述する磁気ランダムアクセスメモリ(MRAM)は、上記制限の多くを克服し、幅広く受け入れられるデジタルメモリセルアプリケーションとして位置付けられる特性を有しているように思える。
半導体技術と磁気とを組み合わせたスピンエレクトロニクスは、半導体メモリデバイスにおいて比較的最近の開発である。論理「1」または「0」の存在が、電荷の代わりに電子のスピンを用いて示される。このようなスピン電子デバイスの1つとして、磁気ランダムアクセスメモリと称される抵抗メモリデバイスがある。この抵抗メモリデバイスは、異なる金属層内において互いに垂直に配置されていると共にメモリセルとして機能する磁気スタックを挟んだ導電線を有している。これらの導電線が交差する位置は、交点と称される。導電線の一方を流れる電流は、導電線の周囲に磁界を発生させ、また磁気スタック層の1つの磁気極性を決定する。導電線の他方を流れる電流は、重畳された磁界を有し、また磁気極性を部分的に反転することができる。「1」または「0」として表されるデジタル情報は、磁気スタックの磁気モーメントのアラインメント内に記憶させることができる。磁気スタックの抵抗は、モーメントのアラインメントに依存している。記憶状態は、部品の抵抗状態を検出することによって磁気スタックから読み出される。メモリセルアレイは、行と列とからなるマトリックス構造内に導電線を配置し、磁気スタックを導電線の交点に配置することによって構成される。
DRAMなどの従来の半導体メモリデバイスと比較した場合のMRAMの主な利点は、MRAMは除電されても不揮発性であるという点である。例えばMRAMを用いたパーソナルコンピュータ(PC)は、DRAMを用いた従来のPCと同様に、長い「起動」時間なしに設計可能であるため、上記利点は有利である。
図1は、抵抗または磁気メモリセルを備えた磁気トンネル接合(MTJ)を示している。本明細書における「メモリセル」および「MJTスタック」は同義的に用いられており、図1に示すMTJを示す。MTJは、トンネル層TLによって分離された2つの強磁性層M1およびM2を有している。MTJスタックは、ワード線WLおよびビット線BLと称される2つの導体の交点に配置されている。一方の磁気層M1は自由層と称され、他方の磁気層M2は固定層と称される。自由層M1の磁気方向は、ビット線BLに流されるプログラミング電流IBLと、ワード線WLに流されるプログラミング電流IWLとによって生じる磁界の重畳によって変更可能である。固定磁気層に対する自由磁気層の方向を変えることによって、MTJスタック内に1ビット(例えば「0」または「1」)を記憶させることができる。M1とM2との両方の磁気層が同一の方向である場合、MTJスタックの抵抗Rは低い。これら磁気層の磁気方向が反対である場合、抵抗Rは高い。
図2は、選択トランジスタX1を有するMRAMメモリデバイス10を示している。一部のMRAMメモリアレイ設計では、図2に示されているように、MTJスタックに選択トランジスタX1が組み合わされている。図2は、1T1MTJ設計(1つのトランジスタおよび1つのMTJスタック)の断面図を示している。1T1MTJ設計は、読み出し動作中におけるMTJ選択およびMTJへの高速アクセスのために、選択トランジスタX1を用いる。MTJスタックおよび選択トランジスタX1の回路図は、図3に示されている。図2に示されているように、ビット線BLはMTJスタックの一辺に結合されている。また、図示されているように、MTJスタックの他辺は、金属層MXによって、VXを介して選択トランジスタX1のドレインDに結合されており、また層を介して複数の別の金属に結合されている。トランジスタX1のソースSは接地(GND)されている。図2に示されているように、X1は、1つのトランジスタとして機能する2つのパラレルトランジスタを備えている。あるいは、X1が有するトランジスタは例えば1つであってもよい。トランジスタX1のゲートGは、破線で示された読み出しワード線(RWL)に結合されている。読み出しワード線(RWL)は、ビット線BL方向とは異なる方向(例えば、ビット線BLと垂直な方向)に配置されていることが好ましい。
選択トランジスタX1は、メモリセルMTJへアクセスするために用いられる。電流感知中の読み出し(RD)動作において、ビット線BLに定電圧が印加される。例えば読み出しワード線RWL付近のゲートGに電圧を印加することによって、選択トランジスタX1がオンにされると、電流はビット線BL、磁気トンネル接合MTJ、MX層、金属およびビアスタック、トランジスタドレインD、トランジスタX1、そして接地GNDへと流れる。そしてこの電流が測定され、MTJの抵抗の判別、すなわちMTJのプログラミング状態の判別のために用いられる。アレイ内の別のセルを読み出すためには、トランジスタX1がオフにされ、そして上記別のセルの選択トランジスタがオンにされる。
ビット線BLと、プログラミングラインまたは書き込みワード線WWLとの交点において、選択プログラミング電流を用いてMTJをプログラミングすることによって、プログラミングまたは書き込み動作が行われる。例えば、ビット線BLを通過した第1のプログラミング電流IBLによって、MTJスタック内に第1の磁界成分が生成される。第2の磁界成分は、例えば、メモリセルの読み出しワード線RWLと同じ方向に配置されている書き込みワード線WWLを通過した、第2のプログラミング電流IWLによって生成される。プログラミング電流IBLおよびIWLによって生成されたMTJにおける2つの磁界の重畳によって、MTJスタックがプログラムされる。アレイ内の特定のメモリセルをプログラムするためには、一般的には、書き込みワード線WWLにプログラム電流が流される。このプログラム電流は、上記特定の書き込みワード線WWLに沿った全てのセルに磁界を発生させる。次に、ビット線の1つに電流が流される。重畳された磁界は、書き込みワード線WWLと、選択されたビット線BLとの交点におけるMTJスタックのみをスイッチする。
プログラムされたMRAMメモリセルと、プログラムされていないMRAMメモリセルとの抵抗差は比較的小さい。MTJは、例えば10kオーム程度の接合であり、MTJに磁界が印加された際には、抵抗に約30%の変化が生じる。これによって、センス値が10kオームから約6k〜8kオーム(例えば7kオーム)に変化する。フラッシュメモリセルまたはスタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)などの別のメモリデバイスの場合は、プログラムされたメモリセルと、プログラムされていないメモリセルとの抵抗差は、MRAMよりも大きい。例えば、フラッシュセルがアクティブにされた場合、「オン」抵抗は約5kオームであり、「オフ」抵抗はほぼ無限大である。別のタイプのメモリセルは、ほぼ完全にオンまたはオフされるが、MRAMセルのみは、プログラム時の抵抗値にわずかな変化が生じる。これによって、MRAMセル状態の感知、特に高速メモリに必要とされる超高速電流感知プロセスがさらに困難になる。
メモリセルの状態は、MTJ抵抗の電流感知または電圧感知のいずれかを用いて検出可能である。例えばDRAMは、一般的には電圧感知を用いて感知される。電圧感知の際は、ビット線が例えば1ボルトに予備帯電され、メモリセルはアクティブにされない。メモリセルは、アクティブになるとビット線を帯電または放電して、ビット線の電圧を変更する。しかし一部のタイプのメモリセルでは、メモリセルが小さくビット線が長いため、例えばチップの幅全体が延びてしまう。メモリセルは、必要時間内に大容量のビット線を放電または帯電するための十分なセル電流を供給することはできない。このため、メモリセルを読み出すために必要な時間が過剰になる。従って、MRAMデバイスなどの一部のメモリセルデバイスにおける電圧感知は、感知構造における好ましい選択肢ではない。なぜなら、電圧が変化するため、寄生容量の電荷を変更する必要があるからである。
抵抗メモリセルの抵抗変化を検出するために電流感知を用いることもできる。電流感知は、例えばMRAMセルの状態を感知するための望ましい方法である。電流感知では、ビット線に電圧が印加され、そしてセンスアンプによってビット線電圧が一定に保たれる。セル電流は、読み出されるメモリセルの抵抗に依存し、直接測定される。電流感知を用いることによって、電圧感知の際に発生し得る長いビット線からの容量性負荷を低減できる。なぜなら、感知された線の電圧が一定に保たれるため、異なるメモリセルの異なる相互接続容量内における電荷の変化を回避できるからである。
MRAMデバイスの電流感知では、一般的にはソースフォロワとして定電圧がビット線に印加される。そして磁気トンネル接合の抵抗変化によるビット線での電流変化が測定される。しかしMRAMメモリセルでは、プログラムされたセルとプログラムされていないセルとの抵抗差が小さいため、感知される電流差もまた、例えばフラッシュまたはSRAM(スタティックRAM)からの電流変化より小さい。
〔発明の開示〕
本発明は、低レベル信号の感知の結果として実質的に電圧変化が生じる電流感知回路内で、容量を平衡とすることによる急速なMTJ抵抗の感知に関し、入力電流測定のために実質的に等しい時定数が生じる。等しくない時定数によって、過渡電圧および回路内のノイズが、抵抗測定処理に悪影響を与え、MRAMセルの状態判別に長時間を要する。その全内容が参照として本明細書に援用されている同時係属中の特許出願番号10/326,367(2002−P−50075US)には、動作速度が速い電流感知回路のための平衡回路設計方法、および電流感知時定数を等しくするための追加の容量回路素子の使用等が示されている。しかしながら、例えばMRAMの論理状態判別に要する時間を短時間とするため、十分な容量平衡を保持するためには、上記追加の容量回路素子は、製造ばらつきのために調整する必要がある。これに対し、好ましい実施形態では、より正確な電流感知容量平衡を有するメモリ装置(メモリデバイス)の電流感知設計を提供している。上記電流感知容量平衡は、製造ばらつきもしくは動作温度等の処理ばらつきに無関係で、上記電流感知設計を可能にし、また、動作速度の速いMTJメモリ素子の効果的な製造を可能にする。
本発明の実施形態では、抵抗メモリデバイスのようなメモリセルにおける論理状態を判別するための電流感知において特に有用な電流センスアンプを実現している。メモリデバイスの論理状態の急速な判別をしばしば妨げる要因は、メモリセル状態感知回路の電圧比較器に結合された並列の信号経路において、時定数が異なっていることである。上記異なった時定数は、一般的に、上記電圧比較器の非対称性から生じる。上記電圧比較器は、小さい電流によって充電または放電がなされる等しくない寄生容量を生じる。これは、上記電圧比較器の状態の評価以前に、不必要に長い回路の遅延を生じる。上記回路は、外部ノイズの影響を受け、さらなる遅延を生じる。
非対称の平衡回路への容量の追加は、小さなばらつきのために実用的ではない。例えば、製造処理において、追加容量を設けることにより1つの装置へ及ぼす影響は、他の装置へ及ぼす影響と同様なものにはならない。この結果、回路の非対称性は以前残ったままで、上記電圧比較器の状態の評価において遅延を必要とする。
本発明の実施形態では、電流感知回路において、容量性負荷が、1つもしくは複数の装置を含むことによって平衡となっている。上記容量性負荷は、容量不平衡を生じる回路素子と実質的に同一の容量特性を示し、上記1つもしくは複数の装置の動作状態として、上記容量不平衡を生じる回路素子の動作状態とほぼ近似した動作状態を確立する。これにより、上記容量性負荷は、例えば製造ばらつきもしくは動作温度等に関係なく、平衡となる。例えば、ゲート酸化膜の厚みは、ゲート容量の変動を生じさせるため、製造段階においてわずかに変化させることができる。しかし、ゲート酸化膜は、同一のダイにおけるトランジスタにおいて、特に近接して配置されるトランジスタにおいて、その厚みおよび特性が実質的に同一となる。正確な動作状態のマッチングは、回路の時定数の実質的なマッチングを達成するために、実質的には必要ない。
本発明の好ましい実施形態では、高速電流センスアンプは、第1入力部、第2入力部、および出力部を有する電圧比較器を備えている。第1クランプ装置は、上記電圧比較器の第1入力部と第1入力信号ノードとに結合される。第2クランプ装置は、上記電圧比較器の第2入力部と第2入力信号ノードとに結合される。上記第1クランプ装置および上記第2クランプ装置は、基準電圧に結合される。
上記電流センスアンプは、メモリセルの論理状態を感知するように構成された上記電圧比較器の第1入力部と第2入力部との間に結合された電流ミラーをさらに備えている。上記電流ミラーは、電圧源と上記第1クランプ装置との間に結合された第1トランジスタを含む第1側と、上記電圧源と上記第2クランプ装置との間に結合された第2トランジスタを含む第2側とを有する。上記第1トランジスタおよび上記第2トランジスタの各ゲートが、互いに結合されると共に、上記第1トランジスタのゲートおよびドレインが互いに結合されている。上記電圧比較器の第1入力部と第2入力部との間に、第1等化トランジスタが結合されていることが好ましい。上記第1等化トランジスタは、メモリデバイスの読み出しが行われていない場合に導通し、上記メモリセルの論理状態を感知するためにビット線に接続された後の短い遅延後に非導通となる。上記第1入力信号ノードと上記第2入力信号ノードとの間に、第2等化トランジスタが結合されていることが好ましい。上記第1等化トランジスタは、メモリデバイスの読み出しが行われていない場合に導通し、上記メモリセルの論理状態を感知するためにビット線に接続された後の短い遅延後に非導通となる。
上記電流センスアンプは、上記電流ミラーのための平衡容量性負荷をさらに備えている。上記平衡容量性負荷は、上記電流ミラーの第2側に結合された少なくとも1つのスケールされたトランジスタを有している。上記容量性負荷を平衡とするために、上記少なくとも1つのスケールされたトランジスタが、上記電流ミラーのトランジスタ領域にスケールされ、そして、上記少なくとも1つのスケールされたトランジスタの動作状態が、上記電流ミラーの動作状態と近似している。上記電流ミラーの動作状態は、ドレイン−ソース間電圧であることが好ましい。上記電流ミラーの動作状態は、上記スケールされたトランジスタのドレインに、そのソース端子およびゲート端子の電圧とは異なる電圧を結合させることにより近似させることが好ましい。上記電流ミラーの動作状態を近似させるために、上記少なくとも1つのスケールされたトランジスタのドレインに、トランジスタダイオード回路を結合させることが好ましい。好ましい実施形態では、上記トランジスタダイオード回路は、直列なスイッチによって導通する。好ましい実施形態では、上記トランジスタは、電界効果トランジスタ(FET)である。
本発明の他の好ましい実施形態では、相補的な基準セルは、「0」もしくは「1」の論理状態を記憶するMTJメモリセルの平均電流で表される電流を供給する電流センスアンプに結合されている。
本発明の他の好ましい実施形態では、電流センスアンプは、第1側および第2側を有する第1電流ミラーと、当該第1電流ミラーのために、平衡容量性負荷が組み合わされた電圧比較器とを備えている。第1クランプ装置は、上記電圧比較器の第1入力部と第1入力信号ノードとの間に結合される。上記第2クランプ装置は、上記電圧比較器の第2入力部と第2入力信号ノードとの間に結合される。上記第1クランプ装置および上記第2クランプ装置は、好ましくは基準電圧が結合される。上記第1電流ミラーの第1側は、電圧源と上記第1クランプ装置との間に結合された第1トランジスタを含み、上記第1電流ミラーの第2側は、上記電圧源と上記第2クランプ装置との間に結合された第2トランジスタを含む。上記第1トランジスタおよび上記第2トランジスタの各ゲートが、互いに結合されると共に、上記第1トランジスタのゲートおよびドレインが互いに結合されている。上記平衡容量性負荷が組み合わされた電圧比較器の入力部は、上記第1電流ミラーの各側に結合されている。好ましい実施形態では、上記平衡容量性負荷が組み合わされた電圧比較器は、第2電流ミラーとして構成される2つのトランジスタを有している。上記2つのトランジスタは、上記第1電流ミラーの容量性負荷を平衡とするために、上記2つのスケールされた電圧感知トランジスタに結合されている。第1電圧感知トランジスタのゲートは、上記第1電流ミラーの各側のうち一方に結合され、第2電圧感知トランジスタのゲートは、上記第1電流ミラーの各側のうち他方に結合されている。上記第2電流ミラーとして構成される2つのトランジスタは、上記第1電流ミラーに含まれる上記第1トランジスタおよび上記第2トランジスタの動作状態に近似した、上記2つの電圧感知トランジスタの動作状態を供給するためにスケールされていることが好ましい。上記2つの電圧感知トランジスタの動作状態は、ドレイン−ソース間電圧であることが好ましい。好ましい実施形態では、上記第2電流ミラーとして構成される2つのトランジスタは、直列のスイッチによって導通する。他の好ましい実施形態では、少なくとも1つの上記電圧感知トランジスタのドレインは、電圧源に結合されている。好ましい実施形態では、上記トランジスタは、電界効果トランジスタ(FET)である。
本発明の他の実施形態では、電流感知方法を示している。上記電流感知方法は、例えば、図1に示すようなメモリデバイスのメモリセルから電流を感知するために用いられる。
上記電流感知方法は、第1入力部、第2入力部、および出力部を有する電圧比較器を設ける工程を有している。上記電流感知方法は、第1トランジスタおよび第2トランジスタを設け、第1電圧および第1電流を有する第1入力信号ノード入力部を設け、上記第1電圧をクランプする(例えば、ソースフォロワのようなクランプ装置を用いて)と共に、上記第1電流を上記第1トランジスタに通過させる工程をさらに有している。上記電流感知方法は、電流ミラーとして上記第1トランジスタおよび上記第2トランジスタを構成する工程を有していることが好ましい。上記電流感知方法は、第2電圧および第2電流を有する第2入力信号ノード入力部を設け、上記第2電圧をクランプする(例えば、ソースフォロワのようなクランプ装置を用いて)と共に、上記第2電流を上記第2トランジスタに通過させる工程をさらに有している。上記第1入力信号ノード入力部および上記第2入力信号ノー入力部は、選択されたメモリセルからの電流、または基準セルからの電流のいずれかを有している。上記電流感知方法は、上記基準ソース電流を生成するために、2つの基準セルからの電流を平均する工程をさらに有していることが好ましい。当該技術分野では、基準ソースからの電流に代えて、上記選択されたメモリセルの論理状態とは逆の論理状態が記憶されたメモリセルからの電流が、上記第1入力信号ノード入力部および上記第2入力信号ノー入力部に用いられる。上記電流感知方法は、上記第1トランジスタから上記第2トランジスタへ、または上記第2トランジスタから上記第1トランジスタへ、上記第1電流または上記第2電流を反映(mirroring)し、上記第1トランジスタの電圧と上記第2トランジスタの電圧とを比較し、増幅される、上記第1トランジスタの電圧と上記第2トランジスタの電圧との差電圧を生成する工程をさらに有している。上記電流感知方法は、電流ミラーを形成する上記第1トランジスタおよび上記第2トランジスタのための平衡容量性負荷を形成する工程をさらに有している。上記電流感知方法は、電流ミラー容量を平衡とするための上記電流ミラーに結合される少なくとも1つの平衡トランジスタをスケーリング(scaling)する工程を有していることが好ましい。上記電流感知方法は、上記電流ミラーに結合される平衡トランジスタを上記電流ミラーのトランジスタの領域にスケーリングする工程を有していることが好ましい。上記電流感知方法は、上記少なくとも1つのスケールされた平衡トランジスタの動作状態を上記電流ミラーの動作状態に近似させるように構成する工程を有していることが好ましい。上記電流感知方法は、上記電流ミラーの動作状態を近似させるために、上記少なくとも1つのスケールされた平衡トランジスタのドレインにトランジスタダイオード回路を結合する工程を有していることが好ましい。上記電流感知方法は、電界効果トランジスタ(FET)を用いる工程を有していることが好ましい。
上述した回路、また後述する回路において、トランジスタは、本発明の目的を脱することがなければ、並列に結合された複数のトランジスタによって構成されてもよい。
本発明の実施形態では、有利な点を有した、電流センスアンプ、および平衡容量性負荷を含む電流ミラーを備えたメモリデバイスを達成できる。本発明の実施形態の有利な点は、性能、およびメモリデバイスに記憶されている情報の読み出し速度が向上したことである。
〔図面の簡単な説明〕
本発明および本発明の利点をより完全に理解するために、添付図面と共に以下の説明を参照する。添付図面は次の通りである。
図1は、MTJスタックの斜視図である。
図2は、選択FETを有するMRAMメモリデバイスの断面図である。
図3は、図2に示されているメモリデバイスの回路図である。
図4aは、2つの基準セルの電流を平均化する非対称型感知回路の回路図である。
図4bは、メモリセルアレイ、および電流感知回路に結合された2つの基準セルの回路図である。
図5は、2つの差動アンプを有する、従来技術による対称型感知回路の回路図である。
図6は、電圧比較器、ビット線クランプ装置、および容量性負荷が不平衡な電流ミラーを有する電流センスアンプを示す図である。
図7は、容量性負荷が能動的に平衡された電流ミラー、ビット線クランプ装置、およびトランジスタダイオード回路を有する、本発明の一実施形態に従った電流センスアンプを示す図である。
図8は、容量性負荷が能動的に平衡された電流ミラー、ビット線クランプ装置、および電圧感知トランジスタと出力駆動電流ミラーとを有した集積電圧比較器を備えた、本発明の一実施形態に従った電流センスアンプを示す図である。
図9は、容量性負荷が能動的に平衡された電流ミラーに、電圧感知トランジスタと出力駆動電流ミラーとを有した集積電圧比較器を組み合わせた、本発明の一実施形態を示す図である。
〔実施形態の詳細な説明〕
現時点において好ましい実施形態の構成および使用について詳述する。しかし本発明は、様々な具体的状況において応用および実施可能な多くの概念を提供していることについて理解されたい。記載されている具体的な実施形態は、単に本発明の構成および使用方法を具体的に示したものであって、本発明の範囲を限定するものではない。
本発明の実施形態について、具体的な状況、すなわちFET MRAMデバイスにおける好ましい実施形態に照らして説明する。しかし本発明は、抵抗メモリデバイス、およびメモリセルの抵抗状態を検出するための電流センスアンプを用いる別のメモリデバイスにも応用可能である。電流センスアンプは、不明な電流と基準電流とを比較して、その不明な電流を読み出しまたは感知するための別のアプリケーションにも応用可能である。
MRAMなどの抵抗メモリデバイスでは、電流感知回路は非対称型または対称型のいずれかである。非対称型センスアンプ構造11は、図4aの従来技術の図に示されている。基準セルRCおよびRCの平均値を用いて電流センスアンプ12の反転入力部に基準電流を生成する、1T1MTJメモリセル用の電流センス回路11の実施例が示されている。電流センス回路11は、電流センスアンプ12、およびメモリアレイ16に結合された列セレクタ14を有している。図4aに示されているFETは、Nチャネルデバイスである。
図示されているメモリセル10は1つのみだが、アレイ16内には数百、数千、あるいはそれ以上のメモリセルが存在していてよい。基準セルRCおよびRCは、メモリセル10と共に上記アレイ内に配置されていることが好ましい。しかし基準セルRCおよびRCは、例えば別のアレイ16内に配置されていてもよい。例えば、基準セルRCは、論理1としてプログラムされたセルを有し、基準セルRCは、論理0としてプログラムされたセルを有している。メモリセル10を有する各ビット線BLは、列セレクタ14の列選択トランジスタX2の少なくとも1つに接続されている。列セレクタ14は、センスアンプ12に接続されている。ビット線クランプトランジスタX3、すなわち、ゲートがビット線(BL)クランプ電圧に結合されたソースフォロワは、マルチプレクサ(図示せず)に結合されている。このマルチプレクサは、それぞれ列選択トランジスタを介して、複数の別のメモリセルに結合されている(図示せず)。セル10、RC、およびRCは、列セレクタ14によって選択されたビット線上に配置されている。これらのセルは、ビット線上のセルの例として示されている。ソースフォロワX3は、BLクランプ電圧から、ほぼそのFET閾値電圧を差し引いた電圧へ、メモリセル電圧をクランプする。読み出し動作中のメモリセル電圧は、1.8Vバイアス電圧源(図示せず)からのMRAM動作においては、一般的に約200〜300mVである。
図4aでは電流感知が用いられているため、選択されたビット線は、読み出し動作中は、ビット線クランプトランジスタX3によって定電位に保持される。平均化された電流を形成するために、電流比較器18は、電流計測(current scaling)を用いて、選択されたメモリセル10の電流を、平均化された基準セルRCおよびRCの電流と比較する。基準セル電流のレベルは、MRAMアプリケーションにおいては、論理状態が「0」である選択されたセルと、論理状態が「1」である選択されたセルとのほぼ中間点を生成するために平均化される。あるいは、別のアプリケーションでは、電流センスアンプ12が用いる基準セルは1つのみであってもよい。
読み出しワード線RWLは、選択されたセル10の選択トランジスタX1のゲートに結合されている。読み出しワード線RWLが活性化されると、メモリアレイ16内のその列内にある全ての選択トランジスタX1がオンにされる。列セレクタ14の列選択トランジスタX2は、正確なビット線BL(例えば、選択されたメモリセル10の列)を選択するために用いられる。列セレクタ14は、選択されたセルのビット線BLをセンスアンプ12の方向へスイッチする。電流センスアンプ12は、電流を測定することによって、選択されたセル10の抵抗状態を読み出す。電流センスアンプ12は、電流比較器18を有している。電流比較器18は、トランジスタX3と、基準セルRCおよびRC用の基準経路のトランジスタX3R1と、トランジスタX3R2とに結合されている。電流センスアンプ12は、読み出し動作中に、信号「BLクランプ電圧」に結合されたソースフォロワクランプトランジスタX3、X3R1、およびX3R2を用いて定ビット線電圧を維持する。電流比較器18は、選択されたセル10のトランジスタX3を流れる電流と、基準セルのX3R1およびX3R2を流れる電流の平均とを比較して、選択されたセル10の抵抗状態を判別する。選択されたセル10の抵抗状態に関する情報は、デジタルまたは論理「1」または「0」として、電流センスアンプ12のノード20に出力される(「OUT」と示されている)。
図4aに示されている電流感知構造11は非対称であるため、特に低レベル信号に対して不利である。電流センスアンプ12の比較器18の右側(反転入力部)には、わずか2つの基準セルRCおよびRC、ならびに列選択スイッチX2R1およびX2R2のためのビット線が2つ接続されており、また比較器18の左側(非反転入力部)には、わずか1つのビット線および多数の列セレクタスイッチX2が接続されている。例えば、メモリセル10の64のビット線のうちの1つは、電流比較器18の非反転入力部に結合されていてよく、また基準セル用の2つのビット線は、電流比較器18の反転入力部に結合されていてよい。構造が非対称であるため、電流比較器18の非反転入力部における感知経路の容量性負荷は、電流比較器18の反転入力部における基準経路の容量性負荷とは大幅に異なる。上記容量性負荷は、スイッチングトランジスタX3、X3R1、X3R2の容量、およびメモリセルによって容量性が負荷された金属線(例えばビット線BL)の容量を含んでいる。これによって、例えば、感知中に、回路内に結合されたノイズ源(例えば電源ノイズやスイッチングノイズの内部非対称結合)に対して上記回路が敏感になると共に、感知時間が増加する。これは特に、選択されたメモリセルおよび基準セル用の感知経路のRC時定数が異なるからである。MRAMメモリデバイスの感知経路における回路特性の不一致は、特に低レベル信号に対して、アレイ読み出しアクセス時間の主な性能リミッター(performance limiter)となる傾向がある。
次に図4bを参照すると、本発明の一実施形態によるメモリセルMTJ11...MTJnmのアレイが示されている。図4aに示されている部品と同一の部品に関する説明は、簡潔にするため省略する。電流比較器18は、非反転入力部、反転入力部、および選択されたメモリセルの論理状態を示す出力ノード20を有している。ソースフォロワX3、X3R1、およびX3R2は、選択されたメモリセルの電圧、および2つの基準セルRCおよびRCの電圧をクランプする。
感知されるメモリセルは、外部ソース(図示せず)から供給されたメモリセルアドレスによって判別される。このメモリセルアドレスは、列選択信号CS、...、CSの1つ、および読み出しワード線信号RWL、...、RWLの1つを有効にするために復号される。スイッチRWLrefは、基準セルRCおよびRCのための回路に対称性を与えるために備えられている。別の構成として、ワード線信号RWL、...、RWLと同数の基準スイッチRWLref、...、RWLrefmが備えられていてよく、またこれらの基準スイッチは、対応するワード線信号RWL、...、RWLに直接接続されていてよい。有効にされた列選択信号は、ビット線BL、...、BLnの1つを選択する。メモリセルの一辺に平行して隣接するように、複数のワード線を物理的に配置させてもよい。メモリセルの他辺に平行して隣接するように、複数のビット線を物理的に配置させてもよい。同様に、ワード線のトランジスタX2、...、X2nの1つ、および全てのトランジスタX111、...、X1n1が有効にされて選択を行い、これによって感知される特定のメモリセルが選択される。当技術分野では、特定の列選択信号および特定の読み出しワード線信号へメモリセルアドレスを変換する論理回路は公知であるため、これ以上の説明は省略する。
図4aを参照しながら上述し、かつ図6、図7、図8、および図9を以下に参照しながら後述するように、電流比較器18を有する電流センスアンプと、スイッチCS、...、CSnおよびスイッチCSrefを有する列セレクタと、ソースフォロワX、X3R1、およびX3R2を有するクランプ回路とが、感知回路を形成している。従って図4bは、メモリセルアレイ内の選択されたメモリセルを感知し、基準セルRCおよびRCの電流の平均化を用いて2つの基準セルの状態を比較し、電流比較器18の反転入力部に基準電流を生成する構成を示している。
図5は、MRAM FETメモリデバイス用の従来技術による対称型感知構造または回路24を示している。この回路24は、図4aに示されている非対称型感知構造11の問題の一部を回避することができる。図示されているような対称型感知回路24では、比較器19および22の入力部は、実効性がほぼ同等な容量性負荷を有している。いずれのビット線が読み出されるのかに関わらず、感知経路の配線および実効容量性負荷(effective capacitive load)は各入力部においてほぼ同等であり、これによってエラー電圧およびノイズが低減される。基準経路は、感知経路の2倍の負荷を有しているが、2つのセンスアンプの入力部(比較器19および22の反転入力部)に接続されている。このため、両方のセンスアンプ経路におけるRC定数がほぼ同等であり、従って有効容量性負荷がほぼ同等である。メモリアレイ16は、図5には示されていないが、図4aに示されているように列セレクタ14に結合されている。
電流センスアンプ12は、出力20を有する第1の電圧比較器19と、出力26を有する第2の電圧比較器22を有している。負荷デバイスXL、XL、XL、およびXLは、電流源として構成されたトランジスタを有していることが好ましく、またこれらの負荷デバイスは同一タイプの(同一の負荷特性を有する)デバイスであることが好ましい。ビット線BL<31>〜BL<16>およびrefBL<1>に沿っている、選択トランジスタの半数X231、X230・・・X216、X2R1(および、アレイ16内の対応するメモリセル10)は、第1の電圧比較器19に結合されている。選択トランジスタの残りの半分X2R2、X215・・・X2、X2は、第2の電圧比較器22に結合されている。上記構造24では、各電圧比較器19および22の両辺は、ほぼ同一の過渡動作を有している。なぜなら、第1の電圧比較器19および第2の電圧比較器22における実効容量性負荷および抵抗負荷が等しいからである。図5の各辺には16のビット線が示されているが、これ以上のビット線が備えられていてよい(例えば32または64)。
比較器19では、奇数のビット線BL<31>〜BL<17>は、対応する列選択トランジスタX231〜X217によってマスター線ML3に結合されていて、偶数のビット線BL<30>〜BL<16>は、対応する列選択トランジスタX230〜X216によってマスター線ML2に結合されている。同様に比較器22では、奇数のビット線BL<15>〜BL<1>は、対応する列選択トランジスタX215〜X2によってマスター線ML1に結合されていて、偶数のビット線BL<14>〜BL<0>は、対応する列選択トランジスタX214〜X2によってマスター線ML0に結合されている。従って、ビット線の容量性負荷の半分は下部のマスター線ML3およびML1に分配され、残り半分は上部のマスター線ML0およびML2に分配される。例えば奇数のビット線が選択されると、容量性負荷は下部のマスター線ML3またはML1に分配される。例えば、基準ビット線refBL<1>およびrefBL<2>はそれぞれ、スイッチS5およびS6を用いて、マスター線ML3またはML2、あるいはML1またはML0のいずれか(いずれかは、選択されたセルによって用いられない)に結合される。
次に、ビット線BL<31>におけるメモリセルの選択について説明する。列選択トランジスタX231がオンにされ、これによってビット線BL<31>が下部のマスター線ML3に接続される。基準セルに対する列選択トランジスタX2R1およびX2R2がオンにされ、そしてスイッチS内の接続部28およびスイッチS内の接続部30が、上部のマスター線ML2およびML0に接続される。上部のマスター線ML2とML0との間にあるスイッチSは、基準セル電流を平均化するために閉じられる。下部の2つのマスター線ML3とML1との間にあるスイッチSは開いたままにされる。
奇数のビット線と偶数のビット線とが2つの別々のマスター線に接続された対称型の感知回路24構成では、電圧比較器19および22の入力部において見られる実効容量性負荷はほぼ等しい。特に、マスター線ML1またはML3を含む感知経路のRC時定数は、短縮されたマスター線ML2/ML0に接続された2つの感知経路のRC時定数とほぼ等しい。読み出し動作中は、下部のマスター線ML1およびML3は、8つのトランジスタX231、X229〜X217およびX215、X213〜X2を有していて、これらのトランジスタは、選択されたセルまたは基準セルにそれぞれ関連した1つのビット線に接続されている。また、上部のマスター線ML2およびML0は、8つのトランジスタX230、X228〜X216およびX214、X212〜X2を有していて、これらのトランジスタは、選択されたセルまたは基準セルにそれぞれ関連した1つのビット線に接続されている。上部のマスター線ML2およびML0には、基準トランジスタX2R1およびX2R2がさらに接続されている。これは、容量において大幅な相違ではない。従って、上記対称型構造によって、電圧比較器19および22の入力部において、極めて対称的な実効容量性負荷が生成される。なお、下部のマスター線に接続されたビット線が選択された場合は、基準セルは上部のマスター線に接続されなければならない。同様に、上部のマスター線に接続されたビット線が選択された場合は、基準セルは下部のマスター線に接続されなければならない。基準セルは、上部マスター線ML2/ML0または下部のマスター線ML1/ML3へ、スイッチSおよびSによって接続される。
次に、図5に示されている対称型感知回路24の電流センスアンプ12部分を参照しながら、2つの基準セル電流の平均化について説明する。説明のため、基準ビット線は下部のマスター線ML1/ML3に接続されており、選択されたセルビット線は上部のマスター線ML2/ML0に接続されているものと仮定する。下部のマスター線のスイッチSは、2つの基準ビット線refBL<1>とrefBL<2>とを共に接続する。基準ビット線refBL<1>およびrefBL<2>における電圧は、BLクランプ(例えばソースフォロワ)トランジスタX3およびX3によって一定に保持される。基準ビット線refBL<1>およびrefBL<2>の基準電流は、下部のマスター線のスイッチSの接続部によって印加される。基準ビット線refBL<1>およびrefBL<2>電流は、ビット線クランプデバイスX3およびX3、ならびに負荷デバイスXLおよびXLをそれぞれ通って流れる。負荷デバイスXL、XL、XL、およびXLは、電流センスアンプに高利得を供給するトランジスタ電流源であることが好ましい。基準ビット線refBL<1>およびrefBL<2>電流が印加されると、この電流はバイアス電圧源VDDから、2つの並列抵抗XLおよびXLを通って流れる。選択されたセルは、上部のマスター線ML2に結合される。選択されたセル(例えばX228)からの電流は、BLクランプデバイスX3、およびバイアス電圧源VDDに結合された負荷デバイスXLを通って流れる。上記セル電流によって、負荷デバイスXLにおいて電圧シフトが発生し、そして負荷デバイスXLにおけるこの電圧変化を電圧比較器19が検出する。負荷デバイスXLは、この負荷デバイスのインピーダンス特性に従ってセル電流を電圧へ変換する。
選択されたセルX228を読み出すためには、負荷デバイスXLを流れるセル電流が電圧に変換され、この電圧が電圧比較器19の非反転入力部によって認められる。反転入力部では、スイッチSが閉じているため、2つの負荷デバイスXLおよびXLは並列接続されている。このため、負荷デバイスXLおよびXLの定格電流は、負荷デバイスXLの定格電流の2倍である。1基準ビット線の電流と0基準ビット線の電流との合計は、通常のメモリセルの平均化された0ビットまたは1ビット電流の2倍であることが好ましい。上記電流は、2つの負荷デバイスXLおよびXLに並列供給され、この結果、通常の負荷デバイスの定格電流の2倍になる。従って、負荷デバイスXLおよびXLの並列接続において生成された電圧は、1基準セルと0基準セルとの間で平均化された電圧である。
対称型感知構造では、感知経路として上部のマスター線ML2が用いられる場合があり(偶数ビット線の読み出し時)、それ以外の時間では下部のマスター線ML3が感知経路として用いられる(奇数ビット線の読み出し時)という問題がある。感知経路として下部のマスター線ML3が用いられるときは、上部マスター線ML2が基準セルのために用いられる。この場合、負荷デバイスXLおよびXLを並列接続するためにスイッチSが閉じられ、この負荷デバイスXLおよびXLの並列連結によって電流平均化が行われる。この対称型感知構造は、場合によっては下部のマスター線、そして場合によっては上部のマスター線を用いて平均化を行う必要があるため、単一のセンスアンプを使用できないという不都合点がある。従って上記構造は、2つの電圧比較器19および22を必要とする。2つの電圧比較器19および22は共に機能し、感知構造24が対称的に動作するように、上部のマスター線ML0およびML2に対して負荷デバイスXLおよびXLを用いるか、あるいは下部のマスター線ML1およびML3に対して負荷デバイスXLおよびXLを用いることによって平均化を行う。
メモリ回路には、例えば電源および出力バッファからのノイズ、またはメモリデバイス自身の内部スイッチングノイズなど、多くのノイズ源が存在する。これらノイズ源の影響を可能な限り低減し、また回路によって引き起こされる過渡電圧を低減するためには、選択されたビット線からセンスアンプ12の入力部までの感知経路に対して同一のRC時定数を達成するか、あるいは不平衡な容量を充電または放電しても過渡電流が発生しない、一定の測定電圧を有する回路を構成する必要がある。電圧障害が引き起こされ、そしてRCネットワークが存在している場合、これによってRCネットワーク内にいくらかの過渡電圧または電流が発生する。しかし、電圧比較器の入力部における2つのRCネットワークが同一である場合は、これらのRCネットワークの過渡応答はほぼ同じであるため、電圧比較器の入力部におけるノイズが低減される。そして電圧比較器19および22は、非反転入力部と反転入力部との両方において、同一の寄生電流に誘発された応答(parasitic-induced response)を検出し、電圧比較器19および22がノイズから受ける影響が大幅に低減する。なぜなら、大量のノイズが消去されるためである。
従って、図5の実施例に示されているような対称型感知構造24に対しては、潜在的なノイズを消去または低減し、かつ読み出し時間を早くするために、対称型感知構造を有したセンスアンプが当技術分野において必要とされている。センスアンプ内にノイズが発生すると、データの読み出し時間が長くなる。なぜなら、データが有効となるように不要なRC時定数効果が消失するまで、時間がかかるためである。ノイズへの感度を低減することによってより高速な読み出し動作を可能にする、対称型感知構造が必要とされている。
本発明の実施形態は、非対称型の電流感知回路構造と、不平衡なRC時間が、感知動作を遅延させる過渡電流を発生させ得る回路構造と、図5に示されているような対称型センスアンプ回路と、に対して用いられるセンスアンプを含んでいる。本発明の好ましい一実施形態は、電流感知構造またはその他の信号感知構造に対して用いられるように構成可能な電流センスアンプ70(図7参照)である。この電流センスアンプ70は、MRAMメモリ感知信号が小さい場合であっても、MRAMメモリデバイスにおいて高性能を得られるため有利である。
次に図6を参照すると、本発明の一実施形態に従って電圧比較器34を備えた電流センスアンプ32が示されている。トランジスタを有していることが好ましいビット線クランプデバイス(ビット線クランプ装置)TおよびTのドレインは、電圧比較器34の非反転入力部および反転入力部にそれぞれ結合されている。トランジスタTおよびTのソースは、図示されているように、第1の入力信号ノード入力部Aおよび第2の入力信号ノード入力部Bにそれぞれ接続されている。入力部Bは、列選択信号(図5の信号CS)によって、選択されたメモリセルに接続されている。入力部Aは、論理メモリ状態「0」および「1」の平均中電流(average mid-current)の読み出しを行う基準セルに接続されている。基準セル電流は、例えば入力部Aに入力され、トランジスタT5へ流れ、そしてトランジスタTにドレイン−ソース電圧を生成する。あるいは、入力部Aは、選択されたセルとは反対の論理状態を記憶するメモリセルに接続されてもよい。図6に示されているクランプトランジスタTおよびTはNチャネルソースフォロワであるが、他の回路構造および他のタイプのトランジスタを用いてメモリセル電圧をクランプしてもよい。トランジスタTおよびTのゲートは、基準電圧Vanalog1に接続されている。基準電圧Vanalog1は、図4aを参照しながら上述したように、ビット線クランプ電圧を供給するように構成されていることが好ましい。(図4aの「BLクランプ電圧」に対応する)基準電圧Vanalog1は、FET閾値電圧を考慮して、電圧レベルが約0.7ボルトであり、例えば約200〜300mVのメモリセル電圧を生成する。しかし基準電圧Vanalog1の電圧レベルは上記以外であってもよい。
電流センスアンプ32は、電圧等化装置として機能する任意のトランジスタスイッチTおよびTを備えていてよい。例えば、トランジスタTのソースは信号入力部Bに結合されていてよく、トランジスタTのドレインは信号入力部Aに結合されていてよく、トランジスタTのソースは電圧比較器34の反転入力部に結合されていてよく、トランジスタTのドレインは電圧比較器34の非反転入力部に結合されていてよい。トランジスタTおよびTのゲートは、等化信号EQに結合されている。入力信号ノード、入力部A、および入力部Bが同一電位にある(等化される)ように、また比較器34の入力部が同一電位に等化されるように、トランジスタTおよびTが読み出し動作開始前にアクティブにされる。トランジスタTおよびTは、ビット線が接続されてメモリセルの読み出し準備が整った後の短い遅延後にオフにされる。ビット線を従来通りに接続することによって、回路内にいくらかの過渡電流障害が生じる。
電流センスアンプ32は、電流ミラー36を備えているため有利である。電流ミラー36は、電圧比較器34の入力部にドレインが結合されたPチャネルトランジスタから形成されていることが好ましい。上記電流ミラーは、バイアス電圧源VDDとクランプデバイスTとの間に結合された第1のトランジスタTと、バイアス電圧源VDDとクランプデバイスTとの間に結合された第2のトランジスタTとを有している。バイアス電圧源VDDに対する典型的な電圧は1.8ボルトであるが、次世代または別の設計では1.8ボルト未満(または1.8ボルト以上)の電圧を用いてもよい。トランジスタTおよびTのゲートは、共に結合されていると同時にトランジスタTのドレインに結合されている。トランジスタTは、トランジスタダイオードとして構成されている。従ってトランジスタTは、トランジスタ電流源として構成されている。
トランジスタダイオード構成では、トランジスタ(例えばトランジスタT)のゲートがドレインに接続され、そして電流がドレインに印加されると、ドレイン−ソース間に電圧が生じ、上記トランジスタはダイオード様の動作を示す。入力部Aに印加された電流は、トランジスタTのゲートに接続されたトランジスタTのドレインを通って流れ、トランジスタTのドレイン−ソース間に電圧を生成する。抵抗のような線形負荷ではなく、動作は幾分ダイオードに類似し、非線形電圧電流特性を示す。
辺62では、入力部A、従ってトランジスタTを流れる電流によってトランジスタTのドレイン−ソース間電圧が判別される。辺64では、トランジスタTによって決定されるゲート電圧によって飽和状態で動作するトランジスタTのドレイン−ソース間電圧は、最初の過渡状態後のドレイン−ソース間電流に大きく依存している。このドレイン−ソース間電流は、入力部Bの電流とほぼ等化である必要がある。従って、トランジスタTの定常状態にあるドレイン−ソース間電流は、入力部Bにおける入力電流によって実質的に判別される。なぜなら、MTJ測定時間中、トランジスタTおよびトランジスタTがオフにされるからである。従って、入力部Aおよび入力部Bからの不平衡なセル電流は、特にトランジスタTのドレイン−ソース間電圧によって、比較器34の入力部に結合された顕著な電圧差に変換される。電圧比較器34は、入力部Aおよび入力部Bからのわずかな電流差によって生じる顕著な電圧差を感知する。
従って、入力部Bの電流が入力部Aの電流よりわずかに高い場合は、電圧比較器36の反転入力部において顕著な電圧シフトが発生する。なぜなら、電圧比較器34の入力端子に実質的に電流が流れないからである。飽和電流状態でトランジスタのドレインに電流がさらに印加されると、この電流のわずかなシフトによってドレイン−ソース間電圧に大規模なシフトが生じ、結果として顕著な電圧増幅が起こる。増幅された電圧は、電圧比較器34の反転入力部によって感知される。このように、入力部A−入力部B間の電流差が微小な場合でも、電圧比較器34の反転入力部と非反転入力部との間に大規模な電圧差が発生するため有利である。
トランジスタTおよびTは、寸法および形状ともに同一であり、同方向を向き、さらに同タイプのトランジスタを有していることが好ましい。さらに当技術分野では周知であるように、また特定の回路設計において求められているように、各トランジスタ領域をスケールして、スケールされた電流ミラーレッグ電流(current mirror leg current)を生成することによって、電流ミラーの電流がスケールされる。理想的(またはスケールされた)電流ミラー性能を得るために、トランジスタTおよびT双方の動作条件が相似している(またはスケールされている)ことが好ましい。
従ってトランジスタTおよびTは、電圧比較器34の第1および第2の入力部である入力部Aおよび入力部Bにおいて電圧差を増幅し、選択されたメモリセルの論理状態を示すノード「OUT」において莫大な出力電圧を生成する。このため、メモリセルの状態に依存したメモリセル抵抗の微小な変化によって、電流センスアンプの辺62および64においてわずかな電流差が検出可能となる。トランジスタTおよびトランジスタTは、PMOSトランジスタを備えていることが好ましいが、代わりに例えばNMOSトランジスタを備えていてもよい。電流センスアンプ内に任意の等化スイッチTおよびTを備えて、入力部Aおよび入力部B、ならびにセンスアンプ32の比較器段34の非反転入力部および反転入力部に直接配置してもよい。
図6に示されている電流感知回路は、クランプトランジスタを用いてメモリセルに平衡電圧を印加することによって不明な寄生容量の電荷変化を回避し、かつソースフォロワクランプのドレインに結合された電流ミラーを用いて、感知されたメモリセルの抵抗の微小な変化に対して高感度を与えるように構成されている。
図6に示されている電流ミラー36の精度は、トランジスタT6を備えた追加的かつ任意のカスケードデバイスを直列に積層することによって改善可能である。本明細書において既に参照および援用した、同時係属中の特許出願番号10/326、367(’367出願)は、電流ミラーを有するカスケードデバイスを備えるための回路技術について記載している。電流ミラートランジスタの両辺における動作条件を相似させるために、回路内にカスケードデバイスを備えてもよい。これによって、回路の精度および容量動作(capacitive behavior)が改善される。このように、センスアンプにカスケードデバイスを備えることによって、電流感知速度に優位性がもたらされる。
電流センスアンプ32内の容量性負荷の非対称性について、図6をさらに参照しながら説明する。トランジスタダイオードとして構成されたトランジスタT5と、T6とからなる電流ミラー内では、T5のドレイン(ノードN1)における容量性負荷は、T5のドレイン、トランジスタT5のゲート、およびトランジスタT6のゲート負荷による負荷を有している。T6のドレイン(ノードN2)における容量性負荷は、T6のドレインによる負荷のみを有している。従って、電流入力部である入力部Aおよび入力部Bにおける電圧クランプによって、容量の非対称性により、上記回路の感度が低下しているが、電流ミラー36内の電圧変動回路における容量の非対称性は残存している。
比較器34の入力ノード(例えば非反転入力部および反転入力部、ノードN1およびN2)は、感知周期中に最終値へと移動していく。これら2つのノードの容量が異なっている場合は、負荷の軽い方の辺が他方の入力部よりも早く移動して、不要な異なる信号を生成する。これによって真の信号の読み出しに要する遅延が長くなり、結果としてアクセス時間が遅くなる。電流ミラー負荷の負荷は、一方の辺が両方のデバイスのゲートキャパシタンスを有し、他方の辺がゲートキャパシタンスを有さないように、不一致するように設計されている。特にこれら2つのデバイス間の不一致を低減するためにデバイス寸法を拡大する場合には、上記効果は極めて顕著となる。
比較器の入力部における容量の不平衡という問題に対する解決策の1つは、同時係属中の’367出願において、図12を参照しながら説明されている。同出願では、電圧比較器34の入力部における容量性負荷は、ゲートキャパシタンスを持たない、あるいはゲートキャパシタンスが少ない比較器の辺にダミーの容量性デバイスを少なくとも1つ備えることによって一致している。この少なくとも1つのダミーの容量性デバイスは、2つのダミーゲートを有している。これら2つのダミーゲートは、本発明の図6に示した電流ミラーデバイスTおよびTと容量が同じであることが好ましい。追加された上記容量性デバイスは、ドレインおよびソースを有していると共に回路の低インピーダンスポイントに結合されているトランジスタを少なくとも1つ、あるいは、キャパシタを少なくとも1つ有していてよい。追加された上記容量性デバイスは、電流ミラーのトランジスタT6のドレインおよびソース全体に結合されて、電流ミラーの容量性負荷を平衡させている。この解決策は、電流感知回路の過渡応答を顕著に改善させる一方、容量性負荷の平衡精度がさらに改善されたことによる利点を有している。なぜなら、製造プロセスおよび部品の多様性、および追加されたトランジスタの動作点の非類似性ゆえに、最良の過渡性能を得るために追加の回路素子を調整または補正する必要があり、これによって追加的なコストがかかるためである。
次に図7を参照すると、能動的(actively)に平衡された容量性負荷75を有する、本発明の原理に従って構成された電流センスアンプ70の回路図が示されている。図6に示されている部品と同一の部品については、簡潔にするため説明を省略する。能動的に平衡された追加の容量性負荷75は、回路の比較器34の両辺における容量を一致させるために備えられている。能動的に平衡された容量性負荷75は、トランジスタTおよびTを有している。トランジスタTおよびTは、寸法、形状、タイプ、および配置がトランジスタTおよびTと同一であることが好ましい。これらのトランジスタは、同一のダイに近接して配置されていることが好ましい。トランジスタTおよびTのソースは電圧源VDDに結合されていて、ゲートはトランジスタTのドレインに結合されている。トランジスタTおよびT、ならびにトランジスタTおよびTの動作条件を類似させるために、トランジスタTおよびTのドレインは、トランジスタTおよびTのドレインの平均電位とほぼ一致する電位に結合されている。これは、トランジスタダイオード構成内に配置されたトランジスタT11を、スイッチ13と直列に備えることによって達成される。スイッチ13は、信号「en」によって導通するように有効にされる。信号「en」は、MTJメモリセルの感知段階よりも十分に早い段階においてアクティブにされて、関連する回路の波形に過渡状態が存在していない測定プロセス中に、トランジスタダイオードデバイスT11に電流が流れることを可能にする。
当技術分野では周知であるように、半導体デバイスに関連した寄生容量は、そのデバイス内の電圧差に依存している。例えばバックバイアスを印加された半導体接合は、ドーパント濃度に応じて、接合容量の電圧依存のほぼ平方根を示す。FETの内部構造は、バックバイアスを印加された半導体接合を有している。従ってFETスイッチ(例えばドレイン端子)が示す容量は、電圧依存性の部品を有しているものと考えられる。FETが示す容量は、ロット毎に様々に異なる製造プロセス、およびデバイスの動作温度に依存している。スイッチ13がアクティブにされて、信号「en」によって導通される際に、(信号「en」は、スイッチを導通させるために、VDDと等しくなるように設定可能である。)ノードN3の電圧は、例えばバイアス電圧源1.8Vの半分である約900mVであることが好ましく、またトランジスタTおよびTの平均ドレインを表している。理想的には、ノードN3の電圧は、容量性負荷が等価となるように、トランジスタTおよびTの平均動作条件を一致させるように構成されている必要がある。しかし、トランジスタTおよびTの平均動作条件を一致させる際の精度は、回路での許容できる正確な容量マッチングを必要としない。これによって、製造および温度に応じた容量の変動が実質的に除去される。過渡電流は、図7に示されている構造によってほぼ一致させることができる。図7では、トランジスタTおよびTは、トランジスタTおよびTのドレインのほぼ平均電位にある電圧に結合されている。トランジスタT11およびT13を備えた動作点生成回路は、トランジスタTおよびTに適切な動作条件を確立するために、近似した動作電圧をノードN3に生成する任意の回路に置き換えることができる。これによって、追加された適切な寄生容量が備えられて、電圧比較器の容量入力部を調整なしに平衡させることができる。製造プロセスおよび温度に応じた変動に対して感度が低く、かつ同様の動作条件によって生成された、ほぼ同様の容量を有する、ほぼ同様の部品を備えることによって、電圧比較器の入力部における容量性負荷がほぼ一致する回路について説明してきた。
次に図8を参照すると、能動的に平衡された容量性負荷75に電圧比較器85が組み合わされた、本発明の原理に従って構成された電流センスアンプ80の回路図が示されている。図6および図7に示されている部品と同一の部品については、簡潔にするためにここでの説明も省略する。図8に示されている回路では、能動的に平衡された容量性負荷75の機能と電圧比較器85の機能とが組み合わされている。図8では、図6を参照しながら説明した電圧比較器34が、電圧比較器85と置き換えられている。容量平衡トランジスタTおよびTのゲートならびに電圧感知トランジスタTのゲートはノードN2に接続されていて、容量平衡機能を実現している。トランジスタTおよびTのドレインは、トランジスタTのドレインに接続されている。図8に示されているように、トランジスタT、TおよびTは並列結合されている。トランジスタT、TおよびTは、回路との容量平衡効果が同一となるように、適切にスケールされた領域において、1つ、2つ、あるいはそれ以上のトランジスタに統合可能である。またトランジスタT、TおよびTの識別は、これら3つが並列結合されている点において特異ではない。これらのトランジスタは、回路に関する説明を分かりやすくするため別々に識別されている。トランジスタT、T、TおよびTは、MTJセルの論理状態感知プロセス中に、ノードN1−N2間に電圧差を発生させる。ノードN1−N2間の電圧差は、入力部Aおよび入力部Bへの入力電流の差によって表されるMTJのメモリ状態を表す。この電圧差は、トランジスタTと、ノードN2のトランジスタTおよびTと、ノードN1のトランジスタT10に結合される。トランジスタT、TおよびTを通って流れ、そしてノードN3に組み合わされるドレイン−ソース間電流は、トランジスタT11およびT12によって形成された電流ミラーによってトランジスタT10へ流れる。トランジスタT10のドレイン電圧は、そのゲート電圧の微小な変化に対して感度が高いため、出力ノード「OUT」において大規模な電圧変化が生じる。これは、感知されて入力部Aおよび入力部Bへ供給された電流のわずかな差によって生じる。
トランジスタT11は、ノードN1およびN2における動作点電圧にノードN3における電圧が近似するような寸法に設計される。この寸法設計は、例えばHISPICE(登録商標)などの回路およびデバイスシミュレーションプログラムを用いて実施可能である。ノードN3における典型的な電圧は、1.8Vのバイアスソース電圧VDDに対して約900mVである。従ってトランジスタT、TおよびTの寸法、形状、および動作点は、例えば回路の製造プロセスおよび動作温度の変動とは無関係に、かつ調整の必要なく、ノードN2における容量がノードN1における容量と正確に平衡するように構成できる。トランジスタT、TおよびTは、電圧感知トランジスタTおよびT10ならびに電流ミラートランジスタT11およびT12を有する差動電圧比較器へ電流をまとめて注入する。このため、トランジスタT11およびT12の寸法は、トランジスタT10からの電流と、並列トランジスタT、TおよびTからの電流とを比較できるように設計されている必要がある。当技術分野では周知であるように、電流ミラーからの制御された電流は、各トランジスタの領域の比率に応じてスケール可能である。図7を参照しながら前述したように信号[en」に結合されるトランジスタT13は、電圧比較器85の動作を有効にする。ここまで、能動的な容量平衡機能と、電圧比較機能とが組み合わされることによって、集積回路の配置が簡略化できる可能性を提供すると共に、ほぼ一致した過渡特性を維持できる回路について説明してきた。
次に図9を参照すると、能動的に平衡された容量性負荷95に電圧比較器85が組み合わされた、本発明の原理に従って構成された電流センスアンプ90の回路図が示されている。図6および図7に示されている部品と同一の部品については、簡潔にするためにここでの説明も省略する。図9に示されている回路は、図8を参照しながら説明した、電圧比較器85を利用した電圧比較機能を有している。並列結合されたトランジスタTおよびTのドレインは、N3などの能動ノードではなくてノードVDDに接続されていて、能動的な容量平衡機能を達成する。トランジスタTおよびTは、トランジスタTおよびTの動作条件とは一致しないが、トランジスタTおよびTの寸法および配置を固定させることは可能である。この結果、例えば製造プロセスまたは回路動作温度における変化にも関わらず、回路内の容量が大幅に平衡される。このような変化に対する感度を最小にするトランジスタTおよびTの最適寸法および配置は、例えばHISPICE(登録商標)などの回路およびデバイスプログラムを用いた回路およびデバイスシミュレーションを用いて決定することができる。ここまで、能動的な容量平衡機能と、電圧比較機能とが組み合わされることによって、集積回路の配置が簡略化できる可能性を提供すると共に、ほぼ一致した過渡特性を維持できる回路について説明してきた。
本発明の実施形態およびその利点について詳細に説明してきた。しかし、特許請求の範囲によって規定された本発明の精神および範囲から逸脱することなく、様々な変更、置き換え、および変化を加えることができることについて理解されたい。
MTJスタックの斜視図である。 選択FETを有するMRAMメモリデバイスの断面図である。 図2に示されているメモリデバイスの回路図である。 2つの基準セルの電流を平均化する非対称型感知回路の回路図である。 メモリセルアレイ、および電流感知回路に結合された2つの基準セルの回路図である。 2つの差動アンプを有する、従来技術による対称型感知回路の回路図である。 電圧比較器、ビット線クランプ装置、および容量性負荷が不平衡な電流ミラーを有する電流センスアンプを示す図である。 容量性負荷が能動的に平衡された電流ミラー、ビット線クランプ装置、およびトランジスタダイオード回路を有する、本発明の一実施形態に従った電流センスアンプを示す図である。 容量性負荷が能動的に平衡された電流ミラー、ビット線クランプ装置、および電圧感知トランジスタと出力駆動電流ミラーとを有した集積電圧比較器を備えた、本発明の一実施形態に従った電流センスアンプを示す図である。 容量性負荷が能動的に平衡された電流ミラーに、電圧感知トランジスタと出力駆動電流ミラーとを有した集積電圧比較器を組み合わせた、本発明の一実施形態を示す図である。

Claims (12)

  1. 第1入力部、第2入力部、および出力部を有する電圧比較器と、
    上記電圧比較器の第1入力部と第1入力信号ノードとに結合されると共に、基準電圧が結合される第1クランプ装置と、
    上記電圧比較器の第2入力部と第2入力信号ノードとに結合されると共に、上記基準電圧が結合される第2クランプ装置と、
    電圧源と上記第1クランプ装置とに結合された、ソース、ゲート、およびドレインを有する第1トランジスタを含む第1側と、上記電圧源と上記第2クランプ装置とに結合された、ソース、ゲート、およびドレインを有する第2トランジスタを含む第2側とを有する電流ミラーと、
    上記第2トランジスタのソースおよびドレインに結合された平衡容量を有する感知機構とを備え、
    上記第1トランジスタおよび上記第2トランジスタの各ゲートが、互いに結合されると共に、上記第1トランジスタのゲートおよびドレインが互いに結合されており、
    上記第2トランジスタのソースおよびドレインに結合された平衡容量は、ソース、ゲート、およびドレインを有する第3トランジスタを有し、
    上記第3トランジスタのソースは、上記第2トランジスタのソースに結合され、上記第3トランジスタのゲートは、上記第2トランジスタのドレインに結合され、上記第3トランジスタのドレインは、上記電流ミラーの平衡容量性負荷のドレインノードに結合されており、
    上記ドレインノードは、上記電流ミラーの容量性負荷を平衡とするために、上記第3トランジスタのソース端子の電圧とは異なる電圧を生じる電圧源に結合されることを特徴とする電流センスアンプ。
  2. 上記電圧比較器の第1入力部および第2入力部に結合される等化トランジスタをさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の電流センスアンプ。
  3. 上記第1入力信号ノードおよび上記第2入力信号ノードに結合される等化トランジスタをさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の電流センスアンプ。
  4. 上記ドレインノードは、トランジスタダイオードとして構成される第4トランジスタに結合されることを特徴とする請求項に記載の電流センスアンプ。
  5. 電流感知段階前に導通するスイッチにより、上記第4トランジスタを介して電流が流れることを特徴とする請求項に記載の電流センスアンプ。
  6. 上記第1入力信号ノードまたは上記第2入力信号ノードのいずれか1つには、少なくとも1つの基準セルの基準電流が導かれ、上記基準電流が導かれていない入力信号ノードには、読み出される選択されたメモリセルから電流が導かれ、
    上記電圧比較器は、上記選択されたメモリセルの論理状態に関連した論理状態を出力することを特徴とする請求項1に記載の電流センスアンプ。
  7. 上記第1入力信号ノードまたは上記第2入力信号ノードに導かれる基準電流は、少なくとも2つの基準セルの平均電流を含んでいることを特徴とする請求項に記載の電流センスアンプ。
  8. 上記第1入力信号ノードは、選択されたメモリセルからの電流、または上記選択されたメモリセルとは逆の論理状態を記憶するように構成されたメモリセルからの電流が導かれ、
    上記第2入力信号ノードは、上記選択されたメモリセルからの電流、または上記選択されたメモリセルとは逆の論理状態を記憶するように構成されたメモリセルからの電流が導かれることを特徴とする請求項1に記載の電流センスアンプ。
  9. 第1側および第2側を有し、少なくとも2つのメモリセルが基準セルであるメモリセルアレイと、
    第1方向に延び、上記メモリセルの第1側に結合される複数の並列なワード線と、
    上記メモリセルの第2側に結合される複数の並列なビット線と、
    少なくとも1つの列セレクタと、少なくとも1つの電流センスアンプとを有する感知回路とを備え、
    上記少なくとも1つの列セレクタは、上記メモリアレイに結合されると共に、上記メモリセルアレイの各ビット線に結合される少なくとも1つの列セレクタトランジスタを有し、
    上記少なくとも1つの電流センスアンプは、
    第1入力信号ノードに結合される第1入力部、第2入力信号ノードに結合される第2入力部、および出力部を有する電圧比較器と、
    第1クランプ装置と、
    第2クランプ装置と、
    電圧源と上記第1クランプ装置とに結合された第1トランジスタを有する第1側と、上記電圧源と上記第2クランプ装置とに結合された第2トランジスタを有する第2側とを有する電流ミラーと、
    上記電流ミラーの上記第2トランジスタのソースに自身のソースが結合され、上記第2トランジスタのドレインに自身のゲインが結合され、上記電流ミラーの平衡容量性負荷のドレインノードに自身のドレインが結合される第3トランジスタを有する容量平衡回路とを備え、
    上記第1入力信号ノードおよび上記第2入力信号ノードには、少なくとも1つの基準セルの基準電流、または選択されたメモリセルから電流のいずれかが導かれ、
    上記電圧比較器は、上記選択されたメモリセルの論理状態に関連した論理状態を出力し、
    上記第1トランジスタおよび上記第2トランジスタの各ゲートが、互いに結合されると共に、上記第1トランジスタのゲートおよびドレインが互いに結合されており、
    上記ドレインノードは、上記電流ミラーの容量性負荷を平衡とするために、上記第3トランジスタのソース端子の電圧とは異なる電圧を生じる電圧源に結合されることを特徴とするメモリ装置。
  10. 上記第1クランプ装置は、上記電圧比較器の第1入力部と第1入力信号ノードとに結合されると共に、基準電圧が結合され、
    上記第2クランプ装置は、上記電圧比較器の第2入力部と第2入力信号ノードとに結合されると共に、上記基準電圧が結合され、
    上記電流ミラーは、上記電圧比較器の第1入力部および第2入力部に結合されることを特徴とする請求項に記載のメモリ装置。
  11. 上記電流センスアンプは、上記電圧比較器の第1入力部および第2入力部に結合される第1等化トランジスタと、上記第1入力信号ノードおよび上記第2入力信号ノードに結合される第2等化トランジスタとをさらに備えることを特徴とする請求項に記載のメモリ装置。
  12. 上記メモリセルは、磁気トンネル接合を有し、
    上記メモリ装置は、磁気ランダムアクセスメモリ装置を有することを特徴とする請求項に記載のメモリ装置。
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