JP4536492B2 - ファスナー用コイル製造用潤滑剤 - Google Patents

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本発明は、ファスナー用コイル製造用潤滑剤に関する。
ファスナー用コイルは、ポリエステルモノフィラメントを160℃〜180℃に加温されたコイル成型機内のスルリュー部を通してコイル状に成型加工したものである。
ファスナー用コイル製造用潤滑剤について記載された先行文献はないが、従来、このポリエステルモノフィラメント用平滑剤兼コイル成型機の潤滑油としては鉱物油等が使用されていた。
しかし鉱物油では、成型後の洗浄工程で油剤が残り、最終製品であるファスナーの梱包材料等を汚すトラブルがあった。
本発明者等は、上記問題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、ベースオイルと界面活性剤とからなり、特定の動粘度範囲である油剤が、ポリエステルモノフィラメントに平滑性と成型機に潤滑性を付与し、かつ成型後における洗浄工程でファスナーより容易に脱落、分散除去されることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち本発明は、コイル成型工程において、ポリエステルモノフィラメントに平滑性を付与し、かつコイル成型機に潤滑性を付与するための潤滑剤であって、鉱物油、その精製油、それらの水添油および分解油からなる群より選ばれる1種または2種以上の混合物であるベースオイル(A)と、ノニオン界面活性剤および/またはアニオン界面活性剤からなる界面活性剤(B)とからなり、(B)の含有量(重量%)が、(A)+(B)の合計重量に基づき、0.5〜40であり、30℃における動粘度(JIS Z8803−1991、5.2.3.ウベローデ粘度計)が50〜700mm2/sであり、成型後の洗浄工程でコイルより脱落、分散除去されることを特徴とするファスナー用コイル製造用潤滑剤である。
本発明の潤滑剤は、ポリエステルモノフィラメントのコイル成型に使用可能であり、コイルファスナー成型後の湯洗または水洗工程において、成型時にコイルに付着した油剤が容易に脱落、分散するという効果を奏する。
本発明の潤滑剤は、ベースオイル(A)と界面活性剤(B)とからなる。30℃における動的粘度(JIS Z8803−1991、5.2.3.ウベローデ粘度計による粘度測定法)は通常50〜700mm2/sであり、好ましくは70〜600mm2/s、さらに好ましくは100〜500mm2/sである。動粘度が50mm2/s未満ではコイル成型機の潤滑油としての性能が不十分であり、700mm2/sを超えるとファスナーに油剤が付着しすぎて平滑剤としての性能が低下する。
本発明におけるベースオイル(A)としては、鉱物油およびその精製油、それらの水添油および/またはそれらの分解油、菜種油、およびひまし油などの動植物油が挙げられる。潤滑剤に使用した場合、30℃における潤滑剤の動粘度が上記範囲になるものであれば特に制限はないが、好ましいものは鉱物油およびその精製油、もしくはそれらの水添油および分解油である。これらは1種を用いても、または2種以上を混合して用いてもかまわない。
本発明における界面活性剤(B)としては、アニオン界面活性剤(B1)、カチオン界面活性剤(B2)、両性界面活性剤(B3)、ノニオン界面活性剤(B4)、のいずれでもよく、ベースオイル(A)に溶解し、洗浄工程においてベースオイルをファスナーから脱落、分散できるもので有れば制限なく使用できる。これらは1種で用いても、2種以上を混合して用いてもよい。
アニオン界面活性剤(B1)としては、カルボン酸(塩)(B1−1)、スルホン酸(塩)(B1−2)、硫酸エステル(塩)(B1−3)、燐酸エステル(塩)(B1−4)が挙げられる。
(B1−1)としては、炭素数8〜24の高級脂肪酸(塩)(B1−1A)、炭素数8〜24の高級アルコールのカルボキシアルキル(炭素数1〜3)エーテル(塩)(B1−1B)、炭素数8〜24の高級アルコールのアルキレンオキサイド(以下AOと略記する)付加物のカルボキシアルキル(炭素数1〜3)エーテル(塩)(B1−1C)が挙げられる。これらを構成する高級脂肪酸および高級アルコールは天然物由来のものでも合成されたものでも、どちらでもよく、さらにはカルボキシル基または水酸基の結合位置は炭化水素基の末端でも側鎖でもどちらでもよい。これらのうち好ましいものは炭素数8〜18の(B1−1A)、(B1−1B)、(B1−1C)である。
好ましいものの具体例としては、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸などのナトリウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩、アルカノールアミン塩、オクチルアルコールカルボキシメチル化ナトリウム塩、デシルアルコールカルボキシメチル化ナトリウム塩、ラウリルアルコールカルボキシメチル化ナトリウム塩、トリデカノールカルボキシメチル化ナトリウム塩、ラウリルアルコールエチレンオキサイド(以下EOと略記する)2モル付加物のカルボキシメチル化物のナトリウム塩、ミリスチルアルコールEO3モル付加物のカルボキシメチル化物のナトリウム塩、などが挙げられる。
(B1−2)としては、炭素数8〜24のα−オレフィンのスルホン酸化物(塩)(B1−2A)、炭素数8〜24の高級アルコールのスルホコハク酸(モノ、ジ)エステル(塩)(B1−2B)、炭素数8〜14のアルキル基を有するアルキルベンゼンスルホン酸(塩)(B1−2C)、石油スルホネート(塩)(B1−2D)が挙げられる。尚、(B1−2A)、(B1−2B)を構成する疎水基は、天然物由来のものでも合成されたものでもどちらでもよい。これらのうち好ましいものは炭素数8〜18の(B1−2A)、(B1−2C)、および炭素数8〜18の高級アルコールの(B1−2C)である。
好ましいものの具体例としては、1−オクテン、1−デセン、1−ドデセン等のスルホン酸化物のナトリウム塩、ジオクチルスルホコハク酸ナトリウム塩、ジトリデシルスルホコハク酸ナトリウム塩、オクチルベンゼンスルホン酸ナトリウム塩、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム塩などが挙げられる。
(B1−3)としては、高級アルコール硫酸エステル(塩)[炭素数8〜18の脂肪族アルコールの硫酸エステル(塩)]、高級アルキルエーテル硫酸エステル(塩)[炭素数8〜18の脂肪族アルコールのEO1〜10モル付加物の硫酸エステル(塩)]、硫酸化油(天然の不飽和油脂または不飽和のロウをそのまま硫酸化して中和したもの)、硫酸化脂肪酸エステル(不飽和脂肪酸の低級アルコールエステルを硫酸化して中和したもの)及び硫酸化オレフィン(炭素数12〜18のオレフィンを硫酸化して中和したもの)が挙げられる。
好ましいものの具体例としては、ロート油、硫酸化牛脂、硫酸化落花生油、硫酸化オレイン酸ブチル塩、硫酸化リシノレイン酸ブチル塩などが挙げられる。
(B1−4)としては、炭素数8〜24の高級アルコールの燐酸(モノ、ジ)エステル(塩)(B1−4A)、炭素数8〜24の高級アルコールのAO付加物の燐酸(モノ、ジ)エステル(塩)(B1−4B)が挙げられる。なお、これらを構成する高級アルコールは天然物由来のものでも合成されたものでもどちらでもよい。これらのうち、好ましいものは炭素数8〜18の高級アルコールのAO付加物の燐酸(モノ、ジ)エステル(塩)である。
好ましいものの具体例としては、オクチルアルコールリン酸モノエステルカリウム塩、オクチルアルコールリン酸ジエステルジカリウム塩、ラウリルアルコールリン酸モノエステルモノカリウム塩、ラウリルアルコールリン酸ジエステルジカリウム塩、イソステアリルアルコールのE05モル付加物のリン酸モノエステルカリウム塩、イソステアリルアルコールのE05モル付加物のリン酸ジエステルジカリウム塩などが挙げられる。
(B1−1C)、(B1−3B)に使用されるAOとしては、EO、プロピレンオキサイド(以下POと略記する)およびブチレンオキサイドが挙げられる。これらのうち好ましいものはEOおよびPOである。また、高級アルコール1モルに対するAOの付加モル数としては、通常1〜50モルであり、好ましくは1〜20モルである。
アニオン界面活性剤(B1)が塩の形をとる場合、通常ナトリウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩およびアルカノールアミン(モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、モノイソプロパノールアミン、ジイソプロパノールアミン、トリイソプロパノールアミン等)塩である。これらのうち好ましいものは、ナトリウム塩、カリウム塩、アルカノール塩である。
カチオン界面活性剤(B2)としては、例えば下記一般式(1)で示される第4級アンモニウム塩型カチオン界面活性剤(B2−1)、下記一般式(2)で示されるアミン塩型カチオン界面活性剤(B2−2)、およびこれらの2種以上の混合物が挙げられる。
[式中、R1、R2、R3はそれぞれ独立に炭素数1〜30のアルキル基、ヒドロキシアルキル基、炭素数2〜30のアルケニル基、ポリオキシアルキレン基(アルキレン基の炭素数:2〜4)、および式R5−T−R6− で示される基(R5は炭素数1〜30の脂肪酸からCOOH基を除いた残基、R6は炭素数1〜4のアルキレン基またはヒドロキシアルキレン基、Tは−COO−または−CONH−を表す。)から選ばれる基、R4は炭素数1〜30のアルキル基、ヒドロキシアルキル基、炭素数2〜30のアルケニル基、またはポリオキシアルキレン基;R1とR2とR3とのいずれか2つが結合してNとともに複素環を形成していてもよい;Q- は無機酸アニオンまたは有機酸アニオン、QHは無機酸または有機酸を表す。]
1、R2、R3の炭素数1〜30のアルキル基としては、直鎖状、分岐状のいずれでもよく、メチル基、エチル基、n−およびi−のプロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ウンデシル基、ドデシル基、トリデシル基、テトラデシル基、ペンタデシル基、ヘキサデシル基、ヘプタデシル基、オクタデシル基、ノナデシル基、エイコシル基、ヘキコシル基およびドコシル基ならびに2−エチルデシル基等;炭素数2〜30のアルケニル基としては、直鎖状、分岐状のいずれでもよく、n−およびi−のプロペニル基、ヘキセニル基、ヘプテニル基、オクテニル基、デセニル基、ウンデセニル基、ドデセニル基、テトラデセニル基、ペンタデセニル基、ヘキサデセニル基、ヘプタデセニル基、オクタデセニル基およびノナデセニル基ならびに2−エチルデセニル基等が挙げられる。
1、R2、R3の炭素数1〜30のヒドロキシアルキル基としては、直鎖状、分岐状のいずれでもよく、ヒドロキシメチル基、ヒドロキシエチル基、n−およびi−のヒドロキシプロピル基、ヒドロキシブチル基、ヒドロキシヘキシル基、ヒドロキシオクチル基、ヒドロキシデシル基、ヒドロキシドデシル基、ヒドロキシテトラデシル基、ヒドロキシヘキサデシル基およびヒドロキシオクタデシル基等が挙げられる。
これらのうち好ましいものは、炭素数1〜24のアルキル基、ヒドロキシアルキル基、炭素数2〜24のアルケニル基が好ましい。
4の炭素数1〜30のアルキル基、ヒドロキシアルキル基、炭素数2〜30のアルケニル基、またはポリオキシアルキレン基としては、R1、R2、R3で挙げたものと同様である。これらのうち好ましいものは、炭素数1〜4のアルキル基およびヒドロキシアルキル基である。
1とR2とR3とのいずれか2つが結合してNとともに複素環、脂環式化合物を形成しているものとしては、例えばイミダゾリン環、イミダゾール環、ピリジン環、ピリミジン環、ピペリジン環及びモルホリン環が挙げられる。
残基R5を構成する炭素数1〜30の脂肪酸としては、直鎖状、分岐状のいずれでもよく、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、イソ酪酸、吉草酸、カプロン酸、エナント酸、カプリル酸、ベラルゴン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、ベヘン酸、2−エチルヘキサン酸等が挙げられる。これらのうち好ましいものは、炭素数6〜24の脂肪酸である。
6の炭素数1〜4のアルキレン基としては、直鎖状、分岐状のいずれでもよく、メチレン基、エチレン基、n−およびi−のプロピレン基、ブチレン基等;炭素数1〜4のヒドロキシアルキレン基としては、直鎖状、分岐状のいずれでもよく、ヒドロキシメチレン基、ヒドロキシエチレン基、n−およびi−のヒドロキシプロピレン基、ヒドロキシブチレン基等が挙げられる。
これらのうち好ましいものは、炭素数1〜4のアルキレン基である。
アニオンQ- を形成する酸、QHとしては次のものが挙げられる。
(q1)無機酸
ハロゲン化水素酸(塩酸、臭素酸、沃素酸等)、硝酸、炭酸、燐酸等;
(q2)有機酸
(q2−a)アルキル硫酸エステル
メチル硫酸、エチル硫酸等の炭素数1〜4のアルキル硫酸エステル;
(q2−b)アルキル燐酸エステル
ジメチル燐酸、ジエチル燐酸等の炭素数1〜8のモノおよび/またはジアルキル燐酸エステル;
(q2−c)炭素数1〜30の脂肪族モノカルボン酸
飽和モノカルボン酸(残基がR5を構成する脂肪酸として挙げたもの等)、不飽和モノカルボン酸(アクリル酸、メタクリル酸、オレイン酸等)、および脂肪族オキシカルボン酸(グリコール酸、乳酸、オキシ酪酸、オキシカプロン酸、リシノール酸、オキシステアリン酸、グルコン酸等);
(q2−d)炭素数7〜30の芳香族または複素環モノカルボン酸
芳香族モノカルボン酸(安息香酸、ナフトエ酸、ケイ皮酸等)、芳香族オキシカルボン酸(サリチル酸、p−オキシ安息香酸、マンデル酸等)、および複素環モノカルボン酸(ピロリドンカルボン酸等);
(q2−e)2〜4価のポリカルボン酸
炭素数2〜30の直鎖状または分岐状の脂肪族ポリカルボン酸[飽和ポリカルボン酸(シュウ酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバチン酸等)、炭素数4〜30の不飽和ポリカルボン酸(マレイン酸、フマール酸、イタコン酸等)];炭素数4〜20の脂肪族オキシポリカルボン酸(リンゴ酸、酒石酸、クエン酸等);炭素数8〜30の芳香族ポリカルボン酸[ジカルボン酸〔フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸およびビフェニルジカルボン酸(2,2’−、3,3’−および/または2,7−体)等〕、トリもしくはテトラカルボン酸(トリメリット酸、ピロメリット酸等)];硫黄を含有する炭素数4〜30のポリカルボン酸(チオジプロピオン酸等);
(q2−f)炭素数2〜30のアミノ酸
アスパラギン酸、グルタミン酸、システィン酸等のアミノ酸;
(q2−g)有機酸変性シリコーン
ジオルガノポリシロキサンのメチル基の一部が、−R7COOH基および/または−R7SO3H基 で置換した有機酸。R7は炭素数2〜5のアルキレン基であり、残りはメチル基、フェニル基、炭素数2〜20のアルキル基または−(CH2)p−Ph(Phはフェニル基、pは1〜4の整数を示す)基でもよい。
(q2−h)脂肪族アルコール(炭素数8〜24)のカルボキシメチル化物
オクチルアルコールのカルボキシメチル化物、デシルアルコールのカルボキシメチル化物、ラウリルアルコールのカルボキシメチル化物、のカルボキシメチル化物およびトリデカノール(協和発酵製)のカルボキシメチル化物等;
(q2−i)脂肪族アルコール(炭素数8〜24)のEOおよび/またはPO1〜20モル付加物のカルボキシメチル化物、オクチルアルコールEO3モル付加物のカルボキシメチル化物、ラウリルアルコールEO2.5モル付加物のカルボキシメチル化物、イソステアリルアルコールEO3モル付加物のカルボキシメチル化物、およびトリデカノールEO2モル付加物のカルボキシメチル化物等;
これらのうちで好ましいものは、メチル硫酸、エチル硫酸、アジピン酸、グルコン酸、とくにイソステアリン酸である。
一般式(1)で示される(B2−1)としては、アルキル(炭素数1〜30)トリメチルアンモニウム塩(例えば、ラウリルトリメチルアンモニウムクロライド、ラウリルトリメチルアンモニウムイソステアリン酸塩、ラウリルトリメチルアンモニウムカルボキシ変性シリコーン塩等)、ジアルキル(炭素数1〜30)ジメチルアンモニウム塩[例えば、ジデシルジメチルアンモニウムクロライド、ジオクチルジメチルアンモニウムブロマイド、ジデシルジメチルアンモニウムイソステアレート、ジ(ジデシルジメチルアンモニウム)アジペート、ジデシルジメチルアンモニウムカルボキシ変性シリコーン塩、ジデシルジメチルアンモニウムラウリルアルコールEO1〜5モル付加物のカルボキシメチル化物の塩等]、窒素環含有第4級アンモニウム塩(例えば、セチルピリジニウムクロライド等)、ポリ(付加モル数2〜15)オキシアルキレン(炭素数2〜4)鎖含有第4級アンモニウム塩[例えば、ポリ(付加モル数3)オキシエチレントリメチルアンモニウムクロライド等]、アルキル(炭素数1〜30)アミドアルキル(炭素数1〜10)ジアルキル(炭素数1〜4)メチルアンモニウム塩(例えば、ステアラミドエチルジエチルメチルアンモニウムメトサルフェート等)等が挙げられる。
これらのうち好ましいのはアルキルトリメチルアンモニウムの有機酸塩およびとくにジアルキルジメチルアンモニウムの有機酸塩である。
一般式(2)で示される(B2−2)としては、3級アミンを無機酸(例えば、塩酸、硝酸、硫酸、ヨウ化水素酸等)または有機酸(例えば、酢酸、ギ酸、蓚酸、乳酸、グルコン酸、アジピン酸、アルキル硫酸等)で中和して得られるものが使用できる。炭素数3〜90の脂肪族3級アミン(例えば、トリエチルアミン、エチルジメチルアミン、ジデシルメチルアミン、N,N,N’,N’−テトラメチルエチレンジアミン、ラウラミドプロピルジメチルアミン等)、炭素数3〜90の脂環式(含窒素ヘテロ環を含む)3級アミン(例えば、N−メチルピロリジン、N−メチルピペリジン、N−メチルモルホリン、4−ジメチルアミノピリジン、N−メチルイミダゾール、4,4’−ジピリジル等)、炭素数3〜90のヒドロキシアルキル基含有3級アミン(例えば、トリエタノールアミンモノステアリン酸エステル、N−ステアラミドエチルジエタノールアミン等)等の無機酸塩または有機酸塩等が挙げられる。
これらのうち好ましいのは、脂肪族アミンの無機酸塩および有機酸塩である。
両性界面活性剤(B3)としては、ベタイン型両性界面活性剤(B3−1)、アミノ酸型両性界面活性剤(B3−2)、スルホン酸塩型両性界面活性剤(B3−3)、リン酸エステル型両性界面活性剤(B3−4)および硫酸エステル型両性界面活性剤(B3−5)等が使用でき、例えば米国特許第4,331,447号および同第3,929,678号各明細書に記載のものが挙げられる。
これらの両性界面活性剤(B3)のうち好ましいものとしては、例えば下記一般式(3)、(4)または(5)で示されるもの、およびこれらの2種以上の混合物が挙げられる。
[式中、R8、R9、R10はそれぞれ独立に炭素数1〜30のアルキル基、ヒドロキシアルキル基、炭素数2〜30のアルケニル基、および式R12−T−R13−で示される基(R12は炭素数1〜30の脂肪酸からCOOH基を除いた残基、R13は炭素数1〜4のアルキレン基またはヒドロキシアルキレン基、Tは−COO−または−CONH−を表す。)から選ばれる基;R11は炭素数1〜4のアルキレン基またはヒドロキシアルキレン基;X-はCOO-またはSO3 -;R14は炭素数1〜30のアルキル基、ヒドロキシアルキル基、または炭素数2〜30のアルケニル基;R15は炭素数1〜4のアルキレン基またはヒドロキシアルキレン基;R15は炭素数1〜4のアルキレン基またはヒドロキシアルキレン基;R16は水素原子または式R15COOM1/mで示される基;R17は水素原子、炭素数1〜30のアルキル基または炭素数2〜30のアルケニル基;Mは水素原子、アルカリ金属、アルカリ土類金属またはアミンカチオンであってMが複数の場合は同一でも異なっていてもよい;mはMの価数を表し、1または2である。]
8、R9、R10、R14およびR17の炭素数1〜30のアルキル基、またはヒドロキシアルキル基としてはR1、R2、R3に挙げたものと同様である。
これらのうち好ましいものは、R8およびR14は炭素数6〜24のアルキル基、アルケニル基、ヒドロキシアルキル基およびR12−CONHR13−基であり、R9、R10およびR17は炭素数1〜24のアルキル基、ヒドロキシアルキル基および炭素数2〜24のアルケニル基である。
残基R12を構成する炭素数1〜30の脂肪酸としてはR5と同様の脂肪酸であり、R11、R13およびR15の炭素数1〜4のアルキレン基としてはR6と同様である。これらのうち好ましいものはR13は炭素数1〜4のアルキレン基であり、R11およびR15は炭素数1〜3のアルキレン基である。
-のうち好ましいものはCOO-である。
16は水素原子またはR15COOM1/m基である。これらのうち好ましいものは、R16が水素原子のものとR16がR15COOM1/m基のものとの混合物である。
Mとしては、水素原子、アルカリ金属(例えば、リチウム、カリウム、ナトリウム等)、アルカリ土類金属(例えば、カルシウム、マグネシウム等)、アミンカチオン(例えば、モノ−、ジ−およびトリ−のエタノールアミンカチオン、2−エチルヘキシルアミンカチオン等)が挙げられる。これらのうち好ましいものは、水素原子およびアルカリ金属である。
一般式(3)で示される(B3−1)としては、アルキル(炭素数1〜30)ジメチルベタイン(例えば、ステアリルジメチルベタイン、ラウリルジメチルベタイン等)、アルキル(炭素数1〜30)アミドアルキル(炭素数1〜4)ジメチルベタイン(例えば、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルジメチルベタイン、ラウラミドプロピルジメチルベタイン、ステアラミドプロピルジメチルベタイン等)、アルキル(炭素数1〜30)ジヒドロキシアルキル(炭素数1〜30)ベタイン(例えば、ラウリルジヒドロキシエチルベタイン等)、スルフォベタイン型両性界面活性剤(例えば、ペンタデシルジメチルタウリン等)等が挙げられる。これらのうち好ましいものはアルキルジメチルベタイン、アルキルアミドアルキルジメチルベタインである。
一般式(4)で示される(B3−2)としては、アラニン型[アルキル(炭素数1〜30)アミノプロピオン酸型、アルキル(炭素数1〜30)イミノジプロピオン酸型等]両性界面活性剤(例えば、ステアリルアミノプロピオン酸ナトリウム、β−ラウリルアミノプロピオン酸ナトリウム、N−ラウリル−β−イミノジプロピオン酸ナトリウム、N−ラウリル−β−イミノジプロピオン酸カリウム等)、グリシン型[アルキル(炭素数1〜30)アミノ酢酸型等]両性界面活性剤(例えば、ラウリルアミノ酢酸ナトリウム等)が挙げられる。これらのうち好ましいのは、アルキルアミノプロピオン酸型両性界面活性剤、アルキルイミノジプロピオン酸型両性界面活性剤である。
一般式(5)で示される(B3−3)としては、例えば、アルキル(炭素数1〜30)タウリン型(C1531NHCH2CH2SO3Na、C1735NHCH2CH2CH2SO3Na等)両性界面活性剤等が挙げられる。
(B3−4)および(B3−5)としては、下記一般式(6)で与えられるアミノアルコールのリン酸および硫酸(モノまたはジ)エステルを用いることができる。
[式中、R18は炭素数1〜30のアルキル基、炭素数2〜30のアルケニル基、および式R22−T−R23−で示される基(R22は炭素数1〜30の脂肪酸からCOOH基を除いた残基、R19は式R20−(AO)n−OHで表される基;R20は炭素数1〜4のアルキレン基;R21はR18で挙げたものと同様であるか水素、またはR19で表される基である。]
一般式(6)においてR18を構成する炭化水素としてはR1、R2、R3、R4に挙げたものと同様であり、残基R22を構成する炭素数1〜30の脂肪酸としてはR5と同様の脂肪酸であり、R23の炭素数1〜4のアルキレン基としてはR6と同様である。これらのうち好ましいものとしては、R13は炭素数1〜4のアルキレン基であり、R11およびR15は炭素数1〜3のアルキレン基である。
式R20−(AO)n−OHにおいて、nは、通常0又は1〜10であり式中のAOは、オキシアルキレン基を表す。AOの炭素数は、通常2、3及び/又は4、好ましくは2及び/又は3である。
(B3−4)としては、例えば、エチルアミノエタノールモノホスフェート、ベンジルアミノエタノールモノホスフェート、ブチルアミノエタノールジホスフェート及びベンジルアミノエタノールジホスフェート、ブチルアミノプロパノールモノホスフェート、ブチルアミノエタノールEO6モル付加物のモノホスフェート、ベンジルアミノエタノールEO2モル付加物のジホスフェート、ジメチルアミノエタノールモノホスフェート、ジエチルアミノプロパノールモノホスフェート、ジブチルアミノエタノールモノホスフェート、ジメチルアミノエタノールジホスフェート、ジエチルアミノプロパノールジホスフェート及びジブチルアミノエタノールジホスフェート、ジエチルアミノプロパノールEO2モルPO2モルブロック付加物のモノホスフェート、ジブチルアミノプロパノールEO2モルPO2モルランダム付加物のモノホスフェート、ジエチルアミノプロパノールEO2モル付加物のモノホスフェート等が挙げられる。
(B3−5)としては、例えばブチルアミノエタノールモノサルフェート、ベンジルアミノエタノールモノサルフェート、ブチルアミノエタノールジサルフェート及びベンジルアミノエタノールジサルフェート、ブチルアミノエタノールEO6モル付加物のモノサルフェート、ベンジルアミノエタノールEO2モル付加物のジサルフェート、ジメチルアミノエタノールモノサルフェート、ジエチルアミノプロパノールモノサルフェート、ジメチルアミノエタノールジサルフェート、ジエチルアミノプロパノールジサルフェート及びジブチルアミノエタノールジサルフェート、ジブチルアミノプロパノールEO2モルPO2モルランダム付加物のモノサルフェート、ジブチルアミノエタノールEO10モル付加物のモノサルフェート、ジエチルアミノプロパノールEO2モル付加物のモノサルフェート等が挙げられる。
これらの両性界面活性剤(B3)のうち、好ましいのは(B3−1)および(B3−2)である。
好ましいものの具体例としては、ステアリルジメチルベタイン、ラウリルジメチルベタインアルキルジメチルベタイン、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルジメチルベタイン、ラウラミドプロピルジメチルベタイン、ステアラミドプロピルジメチルベタインアルキルアミドアルキルジメチルベタイン、ステアリルアミノプロピオン酸ナトリウム、β−ラウリルアミノプロピオン酸ナトリウム、N−ラウリル−β−イミノジプロピオン酸ナトリウム、N−ラウリル−β−イミノジプロピオン酸カリウムなどが挙げられる。
本発明におけるノニオン界面活性剤(B4)としては、炭素数1〜24のアルコールのAO付加物(B4−1)、脂肪酸エステル化合物(B4−2)などがあげられる。
(B4−1)を構成する炭素数1〜24のアルコールとしては合成アルコール、天然アルコールなどは特に限定しないが、以下のものが挙げられる。
(x1)炭素数1〜24肪族1価アルコ−ル[脂肪族飽和1価アルコール(例えば、メタノール、2−エチルヘキシルアルコール、ラウリルアルコール、パルミチルアルコール、イソステアリルアルコールなど)、脂肪族不飽和1価アルコール(例えば、オレイルアルコールなど)]
(x2)炭素数1〜24の脂肪族多価(2〜6価)アルコ−ルまたはその縮合物[例えば、1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール、グリセリン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール、ソルビトール、ソルビタンなど)]
(B4−1)を構成するAOとしては、炭素数2〜8のAO(EO、PO、およびブチレンオキサイドなど)が挙げられる。
これらのうち好ましいものは、EO、POであり。付加形式はランダム、ブロックのいずれでもよいが、付加モル数は、好ましくは1〜50モルであり、より好ましくは1〜30モルであり、さらに好ましくは1〜20モルである。これより付加モル数が多くなるとベースオイル(A)への溶解性が低下するため好ましくない。
(B4−1)を構成するアルキル基としては、炭素数が1〜24の飽和または不飽和のアルキル基が挙げられる。このアルキル基は、パーム油、牛脂、なたね油、米糠油、魚油などの天然油脂由来のものでも、合成系のものでもよい。
(B4−2)を構成するカルボン酸としては、以下のものが挙げられる。
(a1)炭素数1〜24の脂肪族モノカルボン酸[脂肪族飽和モノカルボン酸(例えば、蟻酸、エタン酸、プロピオン酸、ラウリン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、イソアラキン酸など)、脂肪族不飽和モノカルボン酸(例えば、オレイン酸、エルシン酸など)];
(a2)炭素数1〜24の脂肪族ジカルボン酸[脂肪族炭化水素系飽和ジカルボン酸(例えば、アジピン酸、エライジン酸など)];が挙げられる。
また、(B4−2)を構成する炭素数8〜32の高級アルコールとしては以下のものが挙げられる。
(xx1)炭素数8〜32の脂肪族1価アルコ−ル[脂肪族飽和1価アルコール(例えば、オクチルアルコール、2−エチルヘキシルアルコール、ラウリルアルコール、パルミチルアルコール、イソステアリルアルコールなど)、脂肪族不飽和1価アルコール(例えば、オレイルアルコールなど)]
(xx2)炭素数3〜24の脂肪族多価(2〜6価)アルコ−ルまたはその縮合物[例えば、1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール、グリセリン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール、ソルビトール、ソルビタンなど)]
(xx3)脂肪族アルコール(x1)AO付加物
(xx4)脂肪族多価アルコール(x2)AO付加物
(xx5)ポリアルキレングリコール
これらノニオン界面活性剤(B4)うち、好ましいものの具体例としては、多価アルコール脂肪酸エステルAO付加物(例えば、ポリオキシエチレングリセリンジオレエ−ト、ポリオキシエチレンソルビタントリオレエ−ト等)、ヒマシ油EO付加物、硬化ヒマシ油EO付加物;(a1)と(xx1)からなるエステル(例えば、2−エチルヘキシルステアレート、イソデシルステアレート、イソステアリルオレート、イソエイコシルステアレート、イソエイコシルオレート、イソテトラコシルオレート、イソアラキジルオレート、イソステアリルパルミテート、オレイルオレートなど);(a1)と(xx2)からなるエステル(例えば、グリセリンジオレエート、ペンタエリスリトールテトラオレエートなど);(a2)と(x1)からなるエステル(例えば、ジオレイルアジペート、ジイソトリデシルアジペート等のアジピン酸エステルなど);(a1)と(xx3)からなるエステル[例えば、EO2モル付加したドバノ−ル23(三菱化学株式会社製の合成アルコ−ル)とラウリン酸とのエステル、PO2モル付加したイソトリデシルアルコ−ルとラウリン酸とのエステル、EO2モル付加したドバノ−ル23とアジピン酸とのジエステル];(a1)と(xx5)からなるエステル[例えば、ポリエチレングリコールモノ(ジ)ステアレート、ポリエチレングリコールのモノ(ジ)オレエートなど];(xx3)(例えば、ラウリルアルコールのEO7など);などが挙げられる。
本発明において、これら界面活性剤(B)のうち好ましいものは,アニオン界面活性剤(B1)、両性界面活性剤(B3)およびノニオン界面活性剤(B4)であり、より好ましいものはアニオン界面活性剤(B1)、ノニオン界面活性剤(B4)である。より好ましいものの具体例としては、ラウリルアルコールカルボキシメチル化ナトリウム塩、トリデカノールカルボキシメチル化ナトリウム塩、ラウリルアルコールEO2モル付加物のカルボキシメチル化物のナトリウム塩、ミリスチルアルコールEO3モル付加物のカルボキシメチル化物のナトリウム塩、スルホコハク酸ラウリルジナトリウム塩、オクチルベンゼンスルホン酸ナトリウム塩、ロート油、硫酸化牛脂、硫酸化落花生油、硫酸化オレイン酸ブチル塩、硫酸化リシノレイン酸ブチル塩、ラウリルアルコールリン酸モノエステルモノカリウム塩、ラウリルアルコールリン酸ジエステルジカリウム塩、イソステアリルアルコールのEO5モル付加物のリン酸モノエステルカリウム塩、イソステアリルアルコールのEO5モル付加物のリン酸ジエステルジカリウム塩、ステアリルアルコールのリン酸エステルカリウム塩 、イソステアリルアルコールのオレイン酸エステル、ソルビタンのステアリン酸エステル(例えば、ソルビタントリステアレート等)、ソルビタンのラウリル酸エステル(例えば、ソルビタンモノラウレート等)、ソルビタンのオレイン酸エステル(例えば、ソルビタンモノオレエート等)、ソルビタンのパルミチン酸エステル(例えば、ソルビタンモノパルミテート等)、ペンタエリスリトールのオレイン酸エステル(例えば、ペンタエリスリトールテトラオレエート等)、ペンタエリスリトールのカプリル酸エステル、ソルビタンモノオレエートEO20モル付加物、ソルビタンモノパルミテートEO20モル付加物、ポリエチレングリコールモノオレエート、ポリエチレングリコールジオレエート、ラウリルアルコールEO7モル付加物などが挙げられる。
界面活性剤(B)の配合量(重量%)は、洗浄工程での油剤の脱落性の観点から、ベースオイル(A)と(B)の合計重量に基づいて、好ましくは0.5〜40であり、平滑性、潤滑性の観点から、さらに好ましくは10〜25、特に好ましくは15〜25である。
また(B)は、(A)と配合する前、あるいは配合した後に、例えばキヨーワード600(協和化学工業(株)製)などの吸着剤で吸着処理することによって含まれる触媒を除去したものでも、特開昭56−112931号公報、特公平2−53417号公報に記載のようなオキシカルボン酸(乳酸)などを用いて中和処理したもの、もしくは触媒がそのまま残留したものでもよい。
本発明の潤滑剤組成物に、必要により、消泡剤、防腐剤、および防錆剤などの薬剤を配合して用いても良い。また潤滑剤は性能を損なわない程度の水を含んでいても良いが、好ましくは10重量%以下、より好ましくは(A)と(B)との相溶性の観点から、0.1〜5重量%である。
以下実施例により本発明をさらに詳細に説明するが本発明はこれに限定されるものではない。実施例中、「部」は重量部を示す。
<実施例>
[実施例1]〜[実施例7]、[比較例1]〜[比較例4]
表1に示す組成比で各成分を、室温(25℃)下で配合し、本願発明の潤滑剤[1]〜[7]、および比較潤滑剤[1]〜[4]を得た。
[実施例]および[比較例]に使用した、各構成成分を以下に示す。
(a1)ダイアナプロセスオイルPW−380(出光興産(株)製)
(a2)タービンNo.56((株)ジャパンエナジー製)
(a3)タービンNo.32((株)ジャパンエナジー製)
(a4)プラストール2105(エクソンモービル社製)
(a5)ダイアナプロセスオイル AH−16(出光興産(株)製)
(b1)ソルビタンのオレイン酸エステル
(b2)ペンタエリスリトールのカプリル酸エステル
(b3)ポリエチレングリコールのオレイン酸エステル
(b4)ソルビタンのオレイン酸エステルEO20モル付加物
(b5)ラウリルアルコールEO7モル付加物
(b6)ステアリルアルコールのリン酸エステルカリウム塩
<試験方法>
潤滑剤を0.6%o.w.f.、エーテル溶液により全含浸したポリエステルを水洗 い及び湯洗いし、JIS L 1096に従って油脂分を測定した結果を[表2]に示す。
本発明の潤滑剤は、ポリエステルモノフィラメントの平滑剤およびコイル成型機の潤滑剤を兼ねるものであり、ファスナー用ポリエステルモノフィラメントのコイル成型に最適である。

Claims (4)

  1. コイル成型工程において、ポリエステルモノフィラメントに平滑性を付与し、かつコイル成型機に潤滑性を付与するための潤滑剤であって、鉱物油、その精製油、それらの水添油および分解油からなる群より選ばれる1種または2種以上の混合物であるベースオイル(A)と、ノニオン界面活性剤および/またはアニオン界面活性剤からなる界面活性剤(B)とからなり、(B)の含有量(重量%)が、(A)+(B)の合計重量に基づき、0.5〜40であり、30℃における動粘度(JIS Z8803−1991、5.2.3.ウベローデ粘度計)が50〜700mm2/sであり、成型後の洗浄工程でコイルより脱落、分散除去されることを特徴とするファスナー用コイル製造用潤滑剤。
  2. 前記ノニオン界面活性剤が、脂肪族1価アルコール脂肪酸エステル、脂肪族多価アルコール脂肪酸エステル、脂肪族多価アルコール脂肪酸エステルのアルキレンオキサイド付加物、ポリアルキレングリコール脂肪酸エステル、および脂肪族1価アルコールアルキレンオキサイド付加物からなる群より選ばれる1種または2種以上の混合物である請求項記載の潤滑剤。
  3. 前記アニオン界面活性剤が脂肪族アルコールの燐酸エステル(塩)である請求項または記載の潤滑剤。
  4. コイル成型工程において、請求項1〜3のいずれか記載の潤滑剤を用いてポリエステルモノフィラメントに平滑性を付与し、かつコイル成型機に潤滑性を付与
    し、成型後の洗浄工程で該潤滑剤がコイルより脱落、分散除去されることを特徴とするファスナー用コイルの製造方法。
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