JPH10298577A - 潤滑剤組成物 - Google Patents

潤滑剤組成物

Info

Publication number
JPH10298577A
JPH10298577A JP10853897A JP10853897A JPH10298577A JP H10298577 A JPH10298577 A JP H10298577A JP 10853897 A JP10853897 A JP 10853897A JP 10853897 A JP10853897 A JP 10853897A JP H10298577 A JPH10298577 A JP H10298577A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
component
oil
lubricant composition
nonionic surfactant
ethylene oxide
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10853897A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuo Ishii
保夫 石井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kao Corp filed Critical Kao Corp
Priority to JP10853897A priority Critical patent/JPH10298577A/ja
Publication of JPH10298577A publication Critical patent/JPH10298577A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Lubricants (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 乳化剤成分と潤滑剤基油との相溶性が良く、
低温安定性に優れ、更には潤滑性・乳化性にも優れた潤
滑剤組成物の提供。 【解決手段】 (a)潤滑剤基油と、(b) 非イオン性界面活
性剤(I)を含有し、(a)成分と(b)成分との配合割合が
重量比で、(a)/(b)=99/1〜10/90である潤滑剤組成
物。 RO-(EO)x-(PO)y-(EO)x'-H (I) 〔式中、R はC8-24 のアルキル基等、EOはオキシエチレ
ン基、POはオキシプロピレン基、x, x' は1以上で、x
とx'の和は4以上、y は0より大きく、x とx'の和より
小さい数である。尚、(EO)x、(PO)y、(EO)x'はこの順に
ブロック結合している。〕

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は潤滑剤組成物に関す
る。更に詳しくは潤滑剤基油および特定の非イオン性界
面活性剤を含有する、切削油、圧延油、研削油、プレス
加工油などの金属加工油剤、紡糸・紡績油剤、編立油
剤、織物用オイリング剤などの繊維加工油剤、ガラス、
セラミックの切削、研削などの幅広い潤滑用途に使用で
きる潤滑剤組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】ポリエ
ーテル型非イオン性界面活性剤は、金属加工油剤、繊維
加工油剤等の潤滑剤組成物の乳化剤成分として古くから
用いられてきた。これら潤滑剤組成物は使用時に水中に
乳化され使用される事が多い。しかしながら従来のポリ
エーテル型非イオン性界面活性剤は潤滑剤基油との相溶
性が悪かったり、低温で沈澱物を生じ易いので、水を殆
ど含まない製品としての安定性は十分ではない。
【0003】そのためエチレングリコール、プロピレン
グリコール、オレイルアルコール等のカップリング剤を
添加するなどして製品の安定化がはかられてきた。しか
しながらこのような方法は本来の目的に不要な成分を加
えることになりコストアップの要因となる。
【0004】従って、本発明の目的は、乳化剤成分と潤
滑剤基油との相溶性が良く、低温安定性に優れ、更には
潤滑性・乳化性にも優れた潤滑剤組成物を提供すること
にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは鋭意研究の
結果、潤滑剤基油と、ある特定の非イオン性界面活性剤
を特定割合で含有する潤滑剤組成物が上記の課題を解決
できることを見出し本発明を完成するに到った。
【0006】すなわち本発明は、(a) 潤滑剤基油と、
(b) 下記一般式(I)で表される非イオン性界面活性剤
を含有し、(a) 成分と(b) 成分との配合割合が重量比
で、 (a)/(b) =99/1〜10/90であることを特徴とす
る潤滑剤組成物を提供するものである。
【0007】RO-(EO)x-(PO)y-(EO)x'-H (I) 〔式中、R は炭素数8〜24の直鎖又は分岐鎖のアルキル
基又はアルケニル基を示し、EOはオキシエチレン基、PO
はオキシプロピレン基を示す。x, x' はエチレンオキサ
イドの平均付加モル数を示す1以上の数で、x とx'の和
は4以上である。y はプロピレンオキサイドの平均付加
モル数を示す0より大きく、x とx'の和より小さい数で
ある。尚、(EO)x、(PO)y、(EO)x'はこの順にブロック結
合している。〕
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を詳細
に説明する。
【0009】本発明において、(a) 成分の潤滑剤基油と
しては、鉱物油、アルキルベンゼン、ポリα−オレフィ
ンなどの炭化水素油;塩素化パラフィン;ナタネ油、コ
ーン油、ヤシ油、パーム核油、牛脂などの動植物油;炭
素数の合計が 100以下のエステル系化合物などの他、ポ
リアルキレングリコール、アルキルポリアルキレングリ
コールエーテル、ポリアルキレングリコールエステル、
ポリ(アルキルビニルエーテル)等を挙げることができ
る。
【0010】本発明に用いられる炭素数の合計が 100以
下のエステル系化合物の具体例としては、ラウリン酸オ
レイル、オレイン酸ラウリル、オレイン酸オレイル、ス
テアリン酸2−エチルヘキシル、パルミチン酸2−エチ
ルヘキシル、ステアリン酸ブチル等のモノエステル類、
アジピン酸ジオレイル、フタル酸ジオクチル、フタル酸
ジ2−エチルヘキシル、セバシン酸ジオクチル、ダイマ
ー酸ジラウリル等のジカルボン酸ジエステル類、ネオペ
ンチルグリコールジイソヘプタノエート、ネオペンチル
グリコールジノナネート、エチレングリコールジオレエ
ート、プロピレングリコールジオクタノエート等のグリ
コールのジエステル類などのほか、トリメチロールプロ
パンやペンタエリスリトールを炭素数7〜12の飽和又は
不飽和脂肪酸やオレイン酸でエステル化したヒンダード
エステル類、天然の動植物油と特定の脂肪酸とを全部又
は部分的にエステル交換したトリグリセリドエステル
類、トリメリット酸トリオクチル等のトリカルボン酸ト
リエステル類を挙げることができる。エステル系化合物
の炭素数の合計が 100を越えると、粘度が高く取り扱い
にくくなるので、炭素数の合計は100 以下、好ましくは
20〜50である。
【0011】潤滑剤基油は目的に応じて組み合わせて使
用される事が多いが、鉱物油、塩素化パラフィン、動植
物油、及び炭素数の合計が 100以下のエステル系化合物
からなる群より選ばれる少なくとも1種が好ましく、特
に鉱物油が、潤滑剤組成物の乳化性、低温安定性に優れ
ているので好ましい。
【0012】本発明において、(b) 成分の一般式(I)
で表される非イオン性界面活性剤は、一般式(II) R−OH (II) (式中、R は前記の意味を示す。)で表されるアルコー
ルにエチレンオキサイド、次にプロピレンオキサイド、
更にエチレンオキサイドを順にブロック付加させること
により得ることができる。
【0013】一般式(II)で表されるアルコールとして
は、炭素数8〜24の飽和もしくは不飽和の1級もしくは
2級の直鎖又は分枝鎖のアルコールが挙げられ、具体的
な例としては、デシルアルコール、ラウリルアルコー
ル、ミリスチルアルコール等の直鎖アルコール(花王
(株)製、商品名「カルコール1095」、「カルコール20
98」及び「カルコール4098」等)、炭素数8〜24の範囲
で混合された混合アルコール(花王(株)製、商品名
「カルコール2474」等)、オキソ法やチーグラー法を用
いて合成された分枝を有する炭素数8〜24のアルコール
(協和発酵(株)製、商品名「オキソコール900 」、
「オキソコール1213」、「デカノール」及び「トリデカ
ノール」、三菱化学(株)製、商品名「ドバノール2
3」、「ドバノール25」及び「ダイヤドール 115H」、
シェル化学(株)製、商品名「ネオドール23」、「ネオ
ドール25」、「ネオドール1」及び「リネボール911 」
等)等が挙げられる。特に直鎖アルコールを主成分とす
る炭素数12〜18のアルコールが潤滑性において優れてお
り好ましい。
【0014】また、これらのアルコールにアルキレンオ
キサイドを付加する方法としては、公知のアルコキシル
化方法を用いて、触媒の存在下付加する方法が挙げられ
るが、アルキレンオキサイドの付加順序は、まずエチレ
ンオキサイドを付加し、次にプロピレンオキサイドを付
加し、さらにエチレンオキサイドを順にブロック付加す
る必要がある。このアルコキシル化に用いられる触媒は
酸触媒であっても塩基触媒であってもいずれでも良く、
また、特開平7−227540号に記載のMgO−Zn
O、MgO−SnO、MgO−TiO2 、MgO−Sb
O等の狭いアルキレンオキサイド付加分布(narrow ran
ge) を与える触媒、特開平1−164437号に記載の
同様のMg系触媒のような選択的に狭いアルキレンオキ
サイド付加分布を与える触媒を用いても合成できる。
【0015】本発明の一般式(I)で表される非イオン
性界面活性剤のエチレンオキサイドの平均付加モル数の
合計(x+x')は4モル以上であり、特に組成物の低温安
定性の面で20モル以下が好ましく、さらに好ましくは6
モル以上15モル以下である。エチレンオキサイドの平均
付加モル数が4モル未満であると、一般式(I)で表さ
れる非イオン性界面活性剤の乳化性が悪くなる。
【0016】また、一般式(I)で表される非イオン性
界面活性剤のプロピレンオキサイドの平均付加モル数 y
は、0より大きく、エチレンオキサイドの平均付加モル
数の合計を超えない範囲で選択できるが、あまり付加モ
ル数が多くなると生分解性が悪くなるため好ましくな
い。プロピレンオキサイドの平均付加モル数の好ましい
範囲は 0.5〜6、特に好ましい範囲は1〜5である。
【0017】本発明の潤滑剤組成物中の(a) 成分と(b)
成分との配合割合は重量比で (a)/(b) =99/1〜10/
90、好ましくは97/3〜25/75、更に好ましくは95/5
〜50/50である。 (a)/(b) が99/1より大きい場合に
は乳化性が劣り、10/90より小さいと潤滑性が不十分と
なる。
【0018】本発明の潤滑剤組成物は、上記(a) 及び
(b) 成分以外に本発明の効果を損なわない限りにおい
て、トライボロジスト、38巻, 2号(1993年), 165-168
ページに示されるような極圧潤滑剤、防腐防カビ剤、防
錆剤、酸化防止剤、消泡剤などのほか、他の非イオン
性、アニオン性、カチオン性、両性界面活性剤を乳化剤
成分の一部としてあるいは帯電防止剤又は浸透剤成分と
して添加する事ができる。また補助乳化剤として飽和ま
たは不飽和の高級アルコールや高級脂肪酸等を加えても
良いし、組成物の均一化のためグリセリン、プロピレン
グリコール等のポリオール類やジエチレングリコールブ
チルエーテル、エチレングリコールブチルエーテル、ジ
エチレングリコールヘキシルエーテル等の溶剤類を加え
ても良い。
【0019】本発明の潤滑剤組成物は、原液のまま潤滑
対象の物体に付与しても良いし、水性の乳化液として付
与することもできる。特に水性の乳化液として使用する
場合には本発明の潤滑剤組成物の特徴である高乳化性の
特徴を発揮し易いので好ましいが、原液付与の場合でも
加工工程後の洗浄性に優れる利点がある。
【0020】本発明の潤滑剤組成物を水性乳化液として
用いる場合の濃度は、用途、目的により異なるが、一般
には 0.5〜60重量%の範囲で調製される。本発明の潤滑
剤組成物は乳化安定性に優れているため安定した潤滑性
能を得ることができる。
【0021】
【実施例】以下、非イオン性界面活性剤の合成例及び本
発明の実施例をもって、本発明をより詳細に説明する
が、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。
【0022】合成例1 式 R1O-(EO)3-(PO)2-(EO)3-H で表される化合物の合成 (式中、R1はラウリル基とミリスチル基の混合アルキル
基を示す。) エチレンオキサイド用とプロピレンオキサイド用の2つ
の計量槽の付いた5リットルの回転攪拌式オートクレー
ブ中にラウリルアルコールとミリスチルアルコールの混
合アルコール(「商品名カルコール2474」、花王(株)
製)を 500g、水酸化カリウムを 3.0g仕込み、窒素置
換を行った後 110℃に昇温し、40torrで1時間脱水を行
った。次に 150℃に昇温し、エチレンオキサイドを 3.5
kg/cm2の圧力で 342gオートクレーブ中に導入し、圧力
が低下して一定になるまで反応させた後、 120℃に冷却
してプロピレンオキサイド 300gをオートクレーブ中に
3.5kg/cm2の圧力で導入し、エチレンオキサイドの場合
と同様に圧力が低下し一定になるまで反応させた。その
後、再び 150℃に昇温し、エチレンオキサイドを 342g
導入し、圧力が低下して一定になるまで反応させた。反
応終了後、温度を低下させて 3.2gの酢酸で中和した。
合成したサンプルを抜き出し、約 1.5kgの目的のポリア
ルキレングリコールアルキルエーテルを得た。
【0023】合成例2 式 R1O-(EO)5-(PO)4-(EO)5-H で表される化合物の合成 (式中、R1は前記の意味を示す。) 合成例1と同じ量のラウリルアルコールとミリスチルア
ルコールの混合アルコール(「カルコール2474」)と触
媒を仕込み、合成例1と同様の手順によってエチレンオ
キサイド 570g、プロピレンオキサイド 601g、さらに
エチレンオキサイド 570gを反応させ約 2.2kgの目的の
ポリアルキレングリコールアルキルエーテルを得た。
【0024】合成例3 式 R2O-(EO)5-(PO)4-(EO)5-H で表される化合物の合成 (式中、R2はセチル基とステアリル基の混合アルキル基
を示す。) 合成例1と同じ重量のセチルアルコールとステアリルア
ルコールの混合アルコール(商品名「カルコール685
0」、花王(株)製)と触媒を仕込み、合成例1と同様
の手順によってエチレンオキサイド 431g、プロピレン
オキサイド 455g、さらにエチレンオキサイド 431gを
反応させ約 1.8kgの目的のポリアルキレングリコールア
ルキルエーテルを得た。
【0025】合成例4 式 R2O-(EO)7-(PO)4-(EO)7-H で表される化合物の合成 (式中、R2は前記の意味を示す。) 合成例1と同じ重量のセチルアルコールとステアリルア
ルコールの混合アルコール(商品名「カルコール685
0」)と触媒を仕込み、合成例1と同様の手順によって
エチレンオキサイド 604g、プロピレンオキサイド 455
g、さらにエチレンオキサイド 604gを反応させ、約
2.1kgの目的のポリアルキレングリコールアルキルエー
テルを得た。
【0026】比較合成例1 式 R1O-(PO)4-(EO)10-Hで表される比較化合物の合成 (式中、R1は前記の意味を示す。) 合成例1と同じ量のラウリルアルコールとミリスチルア
ルコールの混合アルコール(「カルコール2474」)と触
媒を仕込み、プロピレンオキサイド601gを120℃で、次
にエチレンオキサイド1140gを 150℃で反応させ、約
2.2kgの目的のポリアルキレングリコールアルキルエー
テルを得た。
【0027】比較合成例2 式 R1O-(EO)10-(PO)4-Hで表わされる比較化合物の合成 (式中、R1は前記の意味を示す。) 合成例1と同じ量のラウリルアルコールとミリスチルア
ルコールの混合アルコール(「カルコール2474」)と触
媒を仕込み、エチレンオキサイド1140gを 150℃で、次
にプロピレンオキサイド 601gを 120℃で反応させて約
2.2kgの目的のポリアルレキングリコールアルキルエー
テルを得た。
【0028】比較合成例3 式 R1O-(EO10/PO4)-Hで表される比較化合物の合成 (式中、R1は前記の意味を示す。) 合成例1と同じ量のラウリルアルコールとミリスチルア
ルコールの混合アルコール(「カルコール2474」)と触
媒を仕込み、エチレンオキサイド1140gとプロピレンオ
キサイド 601gをあらかじめ混合させて 140℃で反応さ
せ約 2.2kgの目的のポリアルキレングリコールアルキル
エーテルを得た。
【0029】実施例1〜5及び比較例1〜6 表1に示す組成を有する金属加工用の潤滑剤組成物を調
製し、その製品安定性、乳化安定性及び金属加工油剤と
しての潤滑性を以下の方法で評価した。結果を表1に示
す。
【0030】<製品安定性>潤滑剤組成物を50℃で調製
し、5℃の恒温室に1週間放置後、20℃に戻し、状態を
肉眼観察し、下記の基準で評価した。 ○:透明液体 ×:沈澱物あり、または液液相分離 <乳化安定性>潤滑剤組成物10重量部と水90重量部を混
合しながら加温した。乳化物が青味をおびる温度より3
℃上の温度まで加熱した後(45〜70℃)、攪拌しながら
冷却した。得られた乳化物を室温で24時間放置し、乳化
物の状態を肉眼観察し、下記の基準で評価した。
【0031】 ○:分離なし ×:水相又は油相が一部分離 <金属加工油剤としての潤滑性>上記乳化安定性の評価
方法と同様にして、潤滑剤組成物10重量部と水90重量部
から濃度10重量%の乳化物を調製し、曽田式振子型油性
試験機N2型を用いて25℃における摩擦係数を求めた。
また、上記乳化物を切削油として使用して、下記条件で
直立ボール盤によりドリルおよびタップ加工を行い、そ
の切削時のトルクを測定した。トルクが低いほど潤滑性
に優れている。
【0032】
【0033】
【表1】
【0034】注) *1:Dスピンドル油(コスモ石油(株)製) *2:R1及びR2は前記の意味を示し、EO/POはエチレンオ
キサイドとプロピレンオキサイドのランダム付加体を示
す。
【0035】実施例6〜10及び比較例7〜8 表2に示す組成を有する繊維加工用の潤滑剤組成物を調
製し、その製品安定性及び乳化安定性を実施例1と同様
の方法で評価した。また繊維加工油剤としての潤滑性を
以下の方法で評価した。結果を表2に示す。
【0036】<繊維加工油剤としての潤滑性>70デニー
ル/24フィラメントのセミダルポリエステルフィラメン
ト糸に潤滑剤組成物をopu 0.7%付与し、高分子加
工, 41巻, 11号, 47頁(1992年)に記載の方法でF/M
μd(糸/金属間の動摩擦係数)を測定した。F/Mμ
dが小さいほど潤滑性に優れ繊維加工工程の糸切れが少
ない。
【0037】
【表2】
【0038】注) *1:n-C13H28/n-C14H30/n-C15H32=17/53/30(重量
比)の混合油 *2:R1及びR2は前記の意味を示す。
【0039】
【発明の効果】本発明の潤滑剤組成物は、乳化剤成分と
各種潤滑剤基油との相溶性に優れているので製品安定性
が良く、組成物の乳化性も良好でかつ潤滑性能にも優れ
ている。本発明の潤滑剤組成物は切削油、研削油、圧延
油、プレス加工油などの金属加工油剤、あるいは紡糸油
剤、紡績油剤、編立油剤、織物用オイリング剤などの繊
維加工油剤の他、ガラス、セラミックの切削、研削など
幅広い潤滑用途に使用することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C10M 105:52 101:04 105:32) C10N 40:00 40:22 40:24

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a) 潤滑剤基油と、(b) 下記一般式
    (I)で表される非イオン性界面活性剤を含有し、(a)
    成分と(b)成分との配合割合が重量比で、(a)/(b)=99
    /1〜10/90であることを特徴とする潤滑剤組成物。 RO-(EO)x-(PO)y-(EO)x'-H (I) 〔式中、R は炭素数8〜24の直鎖又は分岐鎖のアルキル
    基又はアルケニル基を示し、EOはオキシエチレン基、PO
    はオキシプロピレン基を示す。x, x' はエチレンオキサ
    イドの平均付加モル数を示す1以上の数で、x とx'の和
    は4以上である。y はプロピレンオキサイドの平均付加
    モル数を示す0より大きく、x とx'の和より小さい数で
    ある。尚、(EO)x、(PO)y、(EO)x'はこの順にブロック結
    合している。〕
  2. 【請求項2】 (a) 成分の潤滑剤基油が、鉱物油、塩素
    化パラフィン、動植物油、及び炭素数の合計が 100以下
    のエステル系化合物からなる群より選ばれる少なくとも
    1種である請求項1記載の潤滑剤組成物。
  3. 【請求項3】 一般式(I)で表される非イオン性界面
    活性剤のエチレンオキサイドの平均付加モル数の合計(x
    +x') が4〜20モルである請求項1又は2記載の潤滑剤
    組成物。
  4. 【請求項4】 一般式(I)で表される非イオン性界面
    活性剤のプロピレンオキサイドの平均付加モル数(y) が
    1〜5モルである請求項1〜3のいずれか一項に記載の
    潤滑剤組成物。
JP10853897A 1997-04-25 1997-04-25 潤滑剤組成物 Pending JPH10298577A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10853897A JPH10298577A (ja) 1997-04-25 1997-04-25 潤滑剤組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10853897A JPH10298577A (ja) 1997-04-25 1997-04-25 潤滑剤組成物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10298577A true JPH10298577A (ja) 1998-11-10

Family

ID=14487360

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10853897A Pending JPH10298577A (ja) 1997-04-25 1997-04-25 潤滑剤組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10298577A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005264142A (ja) * 2004-02-18 2005-09-29 Sanyo Chem Ind Ltd ファスナー用コイル製造用潤滑剤
JP2006096826A (ja) * 2004-09-28 2006-04-13 Nicca Chemical Co Ltd 水溶性切削油剤組成物及びそれを用いた切削加工方法
JP2010189461A (ja) * 2009-02-16 2010-09-02 Nippon Parkerizing Co Ltd 冷間圧延油用添加剤及び冷間圧延油
WO2017200002A1 (ja) * 2016-05-20 2017-11-23 手島精管株式会社 金属細管の製造方法
CN109401822A (zh) * 2018-11-02 2019-03-01 浙江师范大学 一种环境友好型可降解乳化针织油及其生产方法
CN114644956A (zh) * 2022-04-29 2022-06-21 泰伦特生物工程股份有限公司 一种镝铁合金线切割液及其制备方法和使用方法

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005264142A (ja) * 2004-02-18 2005-09-29 Sanyo Chem Ind Ltd ファスナー用コイル製造用潤滑剤
JP4536492B2 (ja) * 2004-02-18 2010-09-01 三洋化成工業株式会社 ファスナー用コイル製造用潤滑剤
JP2006096826A (ja) * 2004-09-28 2006-04-13 Nicca Chemical Co Ltd 水溶性切削油剤組成物及びそれを用いた切削加工方法
JP4484651B2 (ja) * 2004-09-28 2010-06-16 日華化学株式会社 水溶性切削油剤組成物及びそれを用いた切削加工方法
JP2010189461A (ja) * 2009-02-16 2010-09-02 Nippon Parkerizing Co Ltd 冷間圧延油用添加剤及び冷間圧延油
WO2017200002A1 (ja) * 2016-05-20 2017-11-23 手島精管株式会社 金属細管の製造方法
JPWO2017200002A1 (ja) * 2016-05-20 2018-05-31 手島精管株式会社 金属細管の製造方法
KR20180125603A (ko) * 2016-05-20 2018-11-23 테쉬마 코포레이션 금속 세관의 제조 방법
CN109641252A (zh) * 2016-05-20 2019-04-16 手岛精管株式会社 金属细管的制造方法
CN109641252B (zh) * 2016-05-20 2020-07-28 手岛精管株式会社 金属细管的制造方法
CN109401822A (zh) * 2018-11-02 2019-03-01 浙江师范大学 一种环境友好型可降解乳化针织油及其生产方法
CN114644956A (zh) * 2022-04-29 2022-06-21 泰伦特生物工程股份有限公司 一种镝铁合金线切割液及其制备方法和使用方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4481125A (en) Water-based hydraulic fluid
US9920276B2 (en) High performance, water-dilutable lubricity additive for multi-metal metalworking applications
EP2546325B1 (en) Oil composition, and trace amount oil supply type cutting/grinding processing method
US3260671A (en) Amide oxidation inhibitor for lubricants
JPH10298577A (ja) 潤滑剤組成物
KR20210015969A (ko) 포화된 긴 사슬 지방산을 사용하여 에스테르화된 알콕시화 폴리올로부터의 윤활 기유
JP2990021B2 (ja) アルミニウム用熱間圧延油および該圧延油を使用するアルミニウムの熱間圧延方法
US3024198A (en) Emulsifier composition
JPH02158691A (ja) 油性媒体中の希土類元素ハロゲン化物分散体
EP0148215B1 (en) Water-based hydraulic fluid
JP2004018610A (ja) 冷間圧延油および冷間圧延方法
EP0244043A2 (en) Lubricating grease
JPH08183987A (ja) アルミニウム用熱間圧延油および該圧延油を使用するアルミニウムの熱間圧延方法
JP3775843B2 (ja) 潤滑組成物
JP2003176488A (ja) 潤滑油剤
JPH07305079A (ja) 潤滑油
JP2000034492A (ja) 金属加工油組成物
CA2397879A1 (en) Water-soluble copper, copper alloys and non-ferrous metals intermediate cold and hot rolling composition
JPH05117683A (ja) エマルジヨン型潤滑剤
US3157600A (en) Synthetic ester lubricant containing a polyester of chlorendic acid
JPH01230697A (ja) 金属加工用潤滑剤
JP4470266B2 (ja) 潤滑油エマルション組成物
JP4008994B2 (ja) 高温塑性加工用潤滑剤
US2945813A (en) Copper corrosion resistant grease compositions
JP3920367B2 (ja) 鋼板用冷間圧延油