JP4536149B2 - 経路探索装置、経路探索方法、経路探索プログラム、および記録媒体 - Google Patents

経路探索装置、経路探索方法、経路探索プログラム、および記録媒体 Download PDF

Info

Publication number
JP4536149B2
JP4536149B2 JP2009516134A JP2009516134A JP4536149B2 JP 4536149 B2 JP4536149 B2 JP 4536149B2 JP 2009516134 A JP2009516134 A JP 2009516134A JP 2009516134 A JP2009516134 A JP 2009516134A JP 4536149 B2 JP4536149 B2 JP 4536149B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
crossing
traffic
route
route search
level crossing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2009516134A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2008146398A1 (ja
Inventor
智博 廣瀬
芳和 古井
啓 天野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Pioneer Corp
Original Assignee
Pioneer Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Pioneer Corp filed Critical Pioneer Corp
Publication of JPWO2008146398A1 publication Critical patent/JPWO2008146398A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4536149B2 publication Critical patent/JP4536149B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G08SIGNALLING
    • G08GTRAFFIC CONTROL SYSTEMS
    • G08G1/00Traffic control systems for road vehicles
    • G08G1/09Arrangements for giving variable traffic instructions
    • G08G1/0962Arrangements for giving variable traffic instructions having an indicator mounted inside the vehicle, e.g. giving voice messages
    • G08G1/0968Systems involving transmission of navigation instructions to the vehicle
    • G08G1/096805Systems involving transmission of navigation instructions to the vehicle where the transmitted instructions are used to compute a route
    • G08G1/096827Systems involving transmission of navigation instructions to the vehicle where the transmitted instructions are used to compute a route where the route is computed onboard
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01CMEASURING DISTANCES, LEVELS OR BEARINGS; SURVEYING; NAVIGATION; GYROSCOPIC INSTRUMENTS; PHOTOGRAMMETRY OR VIDEOGRAMMETRY
    • G01C21/00Navigation; Navigational instruments not provided for in groups G01C1/00 - G01C19/00
    • G01C21/26Navigation; Navigational instruments not provided for in groups G01C1/00 - G01C19/00 specially adapted for navigation in a road network
    • G01C21/34Route searching; Route guidance
    • G01C21/3453Special cost functions, i.e. other than distance or default speed limit of road segments
    • G01C21/3492Special cost functions, i.e. other than distance or default speed limit of road segments employing speed data or traffic data, e.g. real-time or historical

Description

この発明は、移動体に搭載される経路探索装置、経路探索方法、経路探索プログラム、および記録媒体に関する。ただし、この発明の利用は上述の経路探索装置、経路探索方法、経路探索プログラム、および記録媒体には限らない。
近年、車両などの移動体には、地図データを基に、目的地までの経路を探索する経路探索装置が搭載されている。たとえば、目的地までの経路を探索した際に、所謂開かずの踏切を経由する経路が設定される場合がある。このような場合には、開かずの踏切にて、当該踏切を通過するまでに時間がかかってしまい、探索された予定時間と大きく異なることがある。
そこで、各踏切における時間帯毎の開閉時間を予め記憶しておき、この記憶データを基に、その時刻に対応した踏切データを加味して、経路探索をおこなうようにした技術が提案されている(たとえば、下記特許文献1参照。)。
特開2001−304887号公報
しかしながら、上述した特許文献1の技術は、たとえば、隣接した踏切の開閉時間が同等である場合において、一方の踏切が混雑する道路の踏切であって、他方の踏切が交通量の閑散な道路の踏切であったとしても、踏切の開閉時間のみを考慮した経路を設定するため、混雑する道路の踏切を経路に利用してしまうことがある。つまり、開閉時間が同等であっても、交通量が異なることで当該道路の通過時間が異なるにも関わらず、開閉時間のみを考慮しているため、適切な経路が設定されないという問題がある。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、請求項1の発明にかかる経路探索装置は、地図データ上の踏切を抽出する抽出手段と、各時間帯における、踏切の存在する道路の所定時間あたりの交通量と、踏切の所定時間あたりに車両を通行させることが可能な車両掃き出し量とを取り込む取込手段と、前記所定時間あたりの交通量と前記車両掃き出し量とに基づいて、前記抽出手段によって抽出された踏切における時間帯ごとの交通を遮断する台数(以下、「交通遮断量」という)を算出する算出手段と、前記交通遮断量に基づいて一定以上の渋滞が生じている踏切(以下、「渋滞踏切」という)を特定する特定手段と、前記渋滞踏切を含むリンクに所定のリンクコスト値を乗じて、目的地までの経路を探索する探索手段と、を備えることを特徴とする。
また、請求項2の発明にかかる経路探索装置は、地図データ上の踏切を抽出する抽出手段と、前記抽出手段によって抽出された踏切における時間帯ごとの交通を遮断する台数(以下、「交通遮断量」という)を取得する取得手段と、前記交通遮断量に基づいて一定以上の渋滞が生じている踏切(以下、「渋滞踏切」という)を特定するとともに、当該渋滞踏切の位置に基づいて当該渋滞踏切を迂回する踏切(以下、「迂回踏切」という)または当該渋滞踏切を迂回し且つ線路を立体交差する道路(以下、「立体交差道路」という)を特定する特定手段と、設定された探索条件に基づいて、前記渋滞踏切、前記迂回踏切または前記立体交差道路を通る目的地までの経路のうち、最適な経路を選択する探索手段と、を備えることを特徴とする。
また、請求項3の発明にかかる経路探索方法は、経路を探索する経路探索装置の経路探索方法において、地図データ上の踏切を抽出する抽出工程と、各時間帯における、踏切の存在する道路の所定時間あたりの交通量と、踏切の所定時間あたりに車両を通行させることが可能な車両掃き出し量とを取り込む取込工程と、前記所定時間あたりの交通量と前記車両掃き出し量とに基づいて、前記抽出工程によって抽出された踏切における時間帯ごとの交通を遮断する台数(以下、「交通遮断量」という)を算出する算出工程と、前記交通遮断量に基づいて一定以上の渋滞が生じている踏切(以下、「渋滞踏切」という)を特定する特定工程と、前記渋滞踏切を含むリンクに所定のリンクコスト値を乗じて、目的地までの経路を探索する探索工程と、を含むことを特徴とする。
また、請求項4の発明にかかる経路探索方法は、経路を探索する経路探索装置の経路探索方法において、地図データ上の踏切を抽出する抽出工程と、前記抽出工程によって抽出された踏切における時間帯ごとの交通を遮断する台数(以下、「交通遮断量」という)を取得する取得工程と、前記交通遮断量に基づいて一定以上の渋滞が生じている踏切(以下、「渋滞踏切」という)を特定するとともに、当該渋滞踏切の位置に基づいて当該渋滞踏切を迂回する踏切(以下、「迂回踏切」という)または当該渋滞踏切を迂回し且つ線路を立体交差する道路(以下、「立体交差道路」という)を特定する特定工程と、設定された探索条件に基づいて、前記渋滞踏切、前記迂回踏切または前記立体交差道路を通る目的地までの経路のうち、最適な経路を選択する探索工程と、を含むことを特徴とする。
また、請求項5の発明にかかる経路探索プログラムは、請求項3または4に記載の経路探索方法をコンピュータに実行させることを特徴とする。
また、請求項6の発明にかかる記録媒体は、請求項5に記載の経路探索プログラムをコンピュータに読み取り可能に記録したことを特徴とする。
実施の形態にかかる経路探索装置の機能的構成の一例を示すブロック図である。 実施の形態にかかる経路探索装置の経路探索処理手順の一例を示すフローチャートである。 本実施例にかかるナビゲーション装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 本実施例にかかるナビゲーション装置の経路探索処理の一例を示すフローチャートである。 本実施例にかかるナビゲーション装置の経路探索処理の他の一例を示すフローチャートである。 本実施例において、経路探索時に用いられるリンクコストの計算の処理の一例を示すフローチャートである。 本実施例にかかるナビゲーション装置の経路探索処理の他の一例を示すフローチャートである。 本実施例において、踏切属性の付与処理の一例を示すフローチャートである。 本実施例において、踏切待ちをしている車両がない場合における車両の平均待ち時間の一例を示すグラフである。 本実施例において、踏切待ちをしている車両が存在する場合における車両の平均待ち時間の一例を示すグラフである。 本実施例にかかる踏切の表示の一例を示す説明図である。 本実施例にかかる踏切記号の表示形式の一例を示す説明図である。 本実施例にかかる立体交差記号の表示形式の一例を示す説明図である。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる経路探索装置、経路探索方法、経路探索プログラム、および記録媒体の好適な実施の形態を詳細に説明する。
(実施の形態)
(経路探索装置の機能的構成)
この発明の実施の形態にかかる経路探索装置100の機能的構成について説明する。図1は、実施の形態にかかる経路探索装置の機能的構成の一例を示すブロック図である。図1において、経路探索装置100は、抽出部101と、取得部102と、特定部103と、探索部104と、所要時間算出部105と、取込部106と、遮断量算出部107と、通知部108と、表示制御部109と、表示部110とを備えて構成される。
抽出部101は、地図データ上の踏切を抽出する。取得部102は、抽出部101によって抽出された踏切における時間帯ごとの交通を遮断する台数(以下、「交通遮断量」という)を取得する。交通遮断量は、具体的には、所定時間あたりに交通を遮断する台数であり、たとえば、各踏切において、実測されたものが挙げられる。時間帯ごととは、代表的には、1時間、2時間ごとのスパンが挙げられるが、日にちごとや、朝、昼、夕、夜ごとであってもよい。交通遮断量は、有線や無線などによって受信するリアルタイムの情報のほか、予め記録される情報であってもよい。
特定部103は、取得部102によって取得された交通遮断量に基づいて、一定以上の渋滞が生じている踏切(以下、「渋滞踏切」という)を特定する。一定以上の渋滞とは、踏切地点を先頭にして一定の距離以上の渋滞や、一定台数以上の車列が存在する渋滞、踏切待ちをする車両の台数が一定時間あたり一定台数以上になる渋滞、当該踏切の通過に要する時間が一定時間以上の渋滞などである。つまり、踏切を通過するのに要する時間が、他の踏切に比べて長い踏切が渋滞踏切に該当する。なお、ここで言う「一定」とは、全ての踏切に対して共通する一定の値である必要はなく、踏切毎に設定される値としても構わない。
特定部103は、具体的には、たとえば、取得部102が交通遮断量を取得した場合に、当該交通遮断量と、予め記録される各踏切別に時間帯ごとに設定される閾値とを照らし合わせて、交通遮断量が閾値以上の場合に、当該踏切を渋滞踏切として特定する。
探索部104は、たとえば、ダイクストラ法等により経路探索を行う際に、各リンクのリンクコストを算定する。探索部104は、特定部103によって特定された渋滞踏切を含むリンクの所定のリンクコスト値を算定する。リンクコスト値は、リンクの計算時に用いられる重み付けであり、たとえば、リアルタイムの交通遮断量に基づいて、その都度、算定されるものでもよいし、予め記録される時間帯ごとの交通遮断量に対応させて予め設定されたものであってもよい。
また、探索部104は、取得部102によって取得された交通遮断量に応じて、前記渋滞踏切を含むリンクに所定のリンクコスト値を乗じて、目的地までの経路を探索するようにしてもよい。また、所要時間算出部105を備えてもよい。所要時間算出部105は、探索部104によって探索された経路に基づいて、目的地までの所要時間を算出する。探索部104は、具体的には、目的地までの経路に渋滞踏切が含まれるときに、リンクコスト値に対応した所定時間を加算して、目的地までに要する時間を算出する。
また、本実施の形態において、取込部106と、遮断量算出部107とは、任意の構成要素である。取込部106は、各時間帯における、踏切の存在する道路の所定時間あたりの交通量と、踏切の所定時間あたりに車両を通行させることが可能な車両掃き出し量と、を取り込む。遮断量算出部107は、取込部106によって取り込まれた所定時間あたりの交通量と、車両掃き出し量とに基づいて、交通遮断量を算出する。踏切の存在する道路の所定時間あたりの交通量は、たとえば、幹線道路や車線数などに応じて、一般に増加する量である。車両掃き出し量も、幹線道路や車線数などに応じて、一般に増加する量である。また、車両掃き出し量は、踏切の開閉時間に応じて、変化する量であり、遮断機が開放している時間が長いほど増加する。
特定部103は、地図データ上の踏切位置から特定した渋滞踏切の位置に基づいて、渋滞踏切を迂回する踏切(以下、「迂回踏切」という)、または、渋滞踏切を迂回して、かつ、線路を立体交差する道路(以下、「立体交差道路」という)を特定してもよい。この場合、探索部104は、設定された探索条件に基づいて、渋滞踏切、迂回踏切、または立体交差道路を通る経路のうち、最適な経路を選択すればよい。立体交差道路は、具体的には、線路を跨ぐ跨線橋や、線路の下を通るアンダーパスなどである。また、探索部104の探索時における探索条件は、時間優先、距離優先などの条件である。また、最適な経路とは、探索条件に最も合致する経路である。
また、本実施の形態において、通知部108は、任意の構成要素である。通知部108は、探索部104が迂回踏切または立体交差道路を経由した目的地までの経路を探索した際に、渋滞踏切を迂回した旨を通知する。通知部108は、たとえば、文字により迂回した旨を表示した画像を作成してもよいし、渋滞踏切を経由する経路を点線等で示し、渋滞踏切を迂回している旨を通知してもよい。
また、取得部102は、現在時刻に出発した際の渋滞踏切の交通遮断量と、所定時間経過後の時刻に出発した際の渋滞踏切の交通遮断量とを取得してもよい。この場合、探索部104は、取得部102によって取得された、現在時刻に出発した際の渋滞踏切の交通遮断量と、所定時間経過後の時刻に出発した際の渋滞踏切の交通遮断量とに基づいて、それぞれの出発時刻における経路を探索すればよい。また、所要時間算出部105は、それぞれの出発時刻における所要時間を算出すればよい。
また、本実施の形態において、表示制御部109と、表示部110とは、任意の構成要素である。表示制御部109は、特定部103によって特定された渋滞踏切の表示を、通常の表示とは異なる表示に制御する。表示部110は、表示制御部109によって表示制御された渋滞踏切を表示する。表示制御部109による通常の表示と異なる表示とは、たとえば、渋滞の発生している道路を、色づけした表示や、点滅表示や、罰点表示など、利用者が渋滞を認識できる表示である。表示部110は、ディスプレイなど、渋滞踏切を表示できるものであればよい。したがって、表示部110は、渋滞踏切を含む一定以上の渋滞が生じている踏切を、通常の表示とは異なった表示にする。
表示制御部109は、渋滞踏切を記号表示するとともに、取得部102によって取得された交通遮断量に応じて、記号表示された渋滞踏切の表示形式を変化させるようにしてもよい。記号表示とは、たとえば、踏切を示したマークが挙げられる。交通遮断量に応じて、表示形式を変化させるとは、たとえば、渋滞の長さや、踏切の通過にかかる時間に応じて、マークを点滅させたり、マークの色を変えたりすればよい。具体的には、たとえば、踏切の通過にかかる時間が所定時間以上の場合には、マークの点滅を早めたり、マークの色を赤表示するなどして、当該渋滞踏切の迂回を促す表示をすればよい。
表示制御部109は、迂回踏切または立体交差道路を記号表示するようにしてもよい。記号表示とは、たとえば、踏切を示したマークが挙げられる。また、この場合、表示制御部109は、渋滞踏切の交通遮断量に応じて、迂回踏切または立体交差道路の表示形式を変化させるようにしてもよい。つまり、渋滞踏切における混雑が所定以上の場合には、マークの色を青表示して点滅させるなど、当該迂回踏切または立体交差道路への通行を促す色の表示をすればよい。
(経路探索装置の経路探索処理手順)
つぎに、図2を用いて、経路探索装置100の経路探索処理手順について説明する。図2は、実施の形態にかかる経路探索装置の経路探索処理手順の一例を示すフローチャートである。
図2のフローチャートにおいて、経路探索装置100は、経路探索開始の入力を待って(ステップS201:Noのループ)、経路探索開始の入力があると(ステップS201:Yes)、抽出部101は、地図データ上の踏切を抽出する(ステップS202)。そして、取得部102は、抽出部101によって抽出された踏切における交通遮断量を取得する(ステップS203)。
そして、特定部103は、取得部102によって取得された交通遮断量に基づいて、渋滞踏切を特定する(ステップS204)。そして、探索部104は、渋滞踏切を含むリンクに所定のリンクコスト値を乗じて、目的地までの経路を探索し(ステップS205)、一連の処理を終了する。
以上説明したように、本実施の形態にかかる経路探索装置100は、踏切における時間帯ごとの交通を遮断する台数(交通遮断量)に基づいて、渋滞踏切を特定するとともに、当該渋滞踏切を含むリンクに所定のリンクコスト値を乗じて、経路探索をおこなうようにした。このような経路探索装置100によれば、各踏切ごとの交通量に応じた経路探索をおこなうことができる。したがって、利用者は、通過時間の長い渋滞踏切を回避した走行ルートを辿ることができる。また、多数の車両が渋滞踏切を回避すれば、渋滞を緩和させることができる。
また、本実施の形態にかかる経路探索装置100は、所定時間あたりの交通量と、踏切における車両掃き出し量とを取り込む取込部106を備えるようにし、かつ、取込部106によって取り込まれた所定時間あたりの交通量と、車両掃き出し量とに基づいて、交通遮断量を算出する遮断量算出部107を備えるようにしてもよい。つまり、交通量と車両掃き出し量とに基づいて、各踏切ごとの交通遮断量を算出するようにしてもよい。このような構成によれば、簡単且つ正確に、交通遮断量を算出することができる。
また、本実施の形態にかかる経路探索装置100は、渋滞踏切のほか、迂回踏切または立体交差道路を特定するようにし、設定された探索条件に基づいて、渋滞踏切、迂回踏切、または立体交差道路を通る経路のうち、最適な経路を選択するようにしてもよい。このような構成によれば、時間優先、距離優先といった検索条件に応じた経路探索をおこなうことができる。
また、本実施の形態にかかる経路探索装置100は、探索部104が迂回踏切または立体交差道路を経由した目的地までの経路を探索した際に、渋滞踏切を迂回した旨を通知する通知部108を備えるようにしてもよい。このような構成によれば、利用者は、表示される経路が遠回りした経路ではなく、渋滞踏切を迂回した経路であることを知ることができるとともに、目的地までの所要時間が短縮されていることを知ることができる。
また、本実施の形態にかかる経路探索装置100は、取得部102が現在時刻に出発した際の渋滞踏切の交通遮断量と、所定時間経過後の時刻に出発した際の渋滞踏切の交通遮断量とを取得してもよい。また、探索部104が、取得部102によって取得された、現在時刻に出発した際の渋滞踏切の交通遮断量と、所定時間経過後の時刻に出発した際の渋滞踏切の交通遮断量とに基づいて、それぞれの出発時刻における経路を探索するようにしてもよい。このような構成によれば、利用者は、出発時刻を遅らせた場合の到着時刻や所要時間を知ることができるため、時間にゆとりがある場合に、安心して出発時刻を遅らせることができる。
また、本実施の形態にかかる経路探索装置100は、渋滞踏切の表示を、通常の表示とは異なる表示に制御する表示制御部109と、表示制御部109によって表示制御された渋滞踏切を表示する表示部110とを備えてもよい。このような構成によれば、利用者は、通過時間の長い踏切を表示画面上で確認することができる。
また、本実施の形態にかかる経路探索装置100における表示制御部109は、渋滞踏切を記号表示するとともに、取得部102によって取得された交通遮断量に応じて、記号表示された渋滞踏切の表示形式を変化させるようにしてもよい。このような構成によれば、利用者は、渋滞踏切を一見して把握できるとともに、混雑の度合いについても一見して把握することができる。
また、本実施の形態にかかる経路探索装置100における表示制御部109は、迂回踏切または立体交差道路を記号表示するようにしてもよい。このような構成によれば、利用者は、迂回踏切または立体交差道路を一見して把握し、簡単に見つけることができる。
以下に、本発明の実施例について説明する。本実施例では、車両に搭載されるナビゲーション装置によって、本発明の経路探索装置100を実施した場合の一例について説明する。
(ナビゲーション装置のハードウェア構成)
図3を用いて、本実施例にかかるナビゲーション装置300のハードウェア構成について説明する。図3は、本実施例にかかるナビゲーション装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。図3において、ナビゲーション装置300は、車両などの移動体に搭載されており、CPU301と、ROM302と、RAM303と、磁気ディスクドライブ304と、磁気ディスク305と、光ディスクドライブ306と、光ディスク307と、音声I/F(インターフェース)308と、スピーカ309と、入力デバイス310と、映像I/F311と、ディスプレイ312と、通信I/F313と、GPSユニット314と、各種センサ315と、を備えている。また、各構成部301〜315はバス320によってそれぞれ接続されている。
CPU301は、ナビゲーション装置300の全体の制御を司る。ROM302は、ブートプログラム、現在地点算出プログラム、ナビゲーションプログラム、経路誘導プログラム、音声生成プログラム、地図データ表示プログラム、記号表示プログラム、などの各種プログラムを記録している。また、RAM303は、CPU301のワークエリアとして使用される。
現在地点算出プログラムは、たとえば、後述するGPSユニット314および各種センサ315の出力情報に基づいて、車両の現在地点(ナビゲーション装置300の現在地点)を算出させる。
ナビゲーションプログラムは、後述する磁気ディスク305に記録されている地図データなどを利用して、出発地点から目的地点までの最適な経路を探索させる。ここで、最適な経路とは、目的地点までの最短(または最速)経路や利用者が指定した条件に最も合致する経路などである。また、目的地点のみならず、立ち寄り地点や休憩地点までの経路を探索してもよい。探索された誘導経路は、CPU301を介して音声I/F308や映像I/F311へ出力される。
経路誘導プログラムは、ナビゲーションプログラムを実行することによって探索された誘導経路情報、現在地点算出プログラムを実行することによって算出された車両の現在地点情報、磁気ディスク305から読み出された地図データに基づいて、リアルタイムな経路誘導情報を生成させる。生成された経路誘導情報は、CPU301を介して音声I/F308や映像I/F311へ出力される。
音声生成プログラムは、パターンに対応したトーンと音声の情報を生成させる。すなわち、経路誘導プログラムを実行することによって生成された経路誘導情報に基づいて、案内ポイントに対応した仮想音源の設定と音声ガイダンス情報の生成をおこない、CPU301を介して音声I/F308へ出力される。
地図データ表示プログラムは、磁気ディスク305や光ディスク307に記録されている地図データを映像I/F311によってディスプレイ312に表示させる。
記号表示プログラムは、磁気ディスク305や光ディスク307に記録されている記号表示される地図データ上の踏切位置を表示させるとともに、踏切の交通遮断量に基づいて、表示形式を変更させる。
磁気ディスクドライブ304は、CPU301の制御にしたがって磁気ディスク305に対するデータの読み取り/書き込みを制御する。磁気ディスク305は、磁気ディスクドライブ304の制御で書き込まれたデータを記録する。磁気ディスク305としては、たとえば、HD(ハードディスク)やFD(フレキシブルディスク)を用いることができる。
光ディスクドライブ306は、CPU301の制御にしたがって光ディスク307に対するデータの読み取り/書き込みを制御する。光ディスク307は、光ディスクドライブ306の制御にしたがってデータの読み出される着脱自在な記録媒体である。光ディスク307は、書き込み可能な記録媒体を利用することもできる。また、この着脱可能な記録媒体として、光ディスク307のほか、MO、メモリカードなどであってもよい。
音声I/F308は、音声出力用のスピーカ309に接続される。入力デバイス310は、文字、数値、各種指示などの入力のための複数のキーを備えたリモコン、キーボード、マウス、タッチパネルなどが挙げられる。入力デバイス310は、リモコン、キーボード、マウス、タッチパネルのうち、いずれか一つの形態によって実現してもよいし、複数の形態によって実現してもよい。
映像I/F311は、ディスプレイ312と接続される。映像I/F311は、具体的には、たとえば、ディスプレイ312全体の制御をおこなうグラフィックコントローラと、即時表示可能な画像情報を一時的に記録するVRAM(Video RAM)などのバッファメモリと、グラフィックコントローラから出力される画像データに基づいて、ディスプレイ312を表示制御する制御ICなどによって構成される。
ディスプレイ312には、アイコン、カーソル、メニュー、ウインドウ、あるいは文字や画像などの各種データが表示される。ディスプレイ312には、上述した地図データが2次元または3次元に描画される。ディスプレイ312に表示された地図データには、ナビゲーション装置300を搭載した車両の現在地点をあらわすマークなどを重ねて表示することができる。車両の現在地点は、CPU301によって算出される。
このディスプレイ312は、たとえば、CRT、TFT液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイなどを採用することができる。ディスプレイ312は、たとえば、車両のダッシュボード付近に設置される。ディスプレイ312は、車両のダッシュボード付近のほか、車両の後部座席周辺などに設置するなどして、車両内に複数設置してもよい。
通信I/F313は、無線を介してネットワークに接続され、ナビゲーション装置300とCPU301とのインターフェースとして機能する。通信I/F313は、さらに、無線を介してインターネットなどの通信網に接続され、この通信網とCPU301とのインターフェースとしても機能する。
通信網には、LAN、WAN、公衆回線網や携帯電話網などがある。具体的には、通信I/F313は、たとえば、FMチューナー、VICS(Vehicle Information and Communication System)/ビーコンレシーバ、無線ナビゲーション装置、およびその他のナビゲーション装置によって構成され、VICSセンターから配信される渋滞や交通規制などの道路情報を取得する。なお、VICSは登録商標である。
GPSユニット314は、GPS衛星からの電波を受信し、車両の現在地点を示す情報を出力する。GPSユニット314の出力情報は、後述する各種センサ315の出力値とともに、CPU301による車両の現在地点の算出に際して利用される。現在地点を示す情報は、たとえば緯度・経度、高度などの、地図データ上の1点を特定する情報である。
各種センサ315は、車速センサ、加速度センサ、角速度センサなどの、車両の位置や挙動を判断することが可能な情報を出力する。各種センサ315の出力値は、CPU301による車両の現在地点の算出や、速度や方位の変化量の測定などに用いられる。
図1に示した経路探索装置100が備える抽出部101と、取得部102と、特定部103と、探索部104と、所要時間算出部105と、取込部106と、遮断量算出部107と、通知部108と、表示制御部109と、表示部110とは、図3に示したナビゲーション装置300におけるROM302、RAM303、磁気ディスク305、光ディスク307などに記録されたプログラムやデータを用いて、CPU301が所定のプログラムを実行し、ナビゲーション装置300における各部を制御することによってその機能を実現する。
すなわち、本実施例のナビゲーション装置300は、ナビゲーション装置300における記録媒体としてのROM302に記録されている各種プログラムを実行することにより、図1に示した経路探索装置100が備える機能を、図2に示した経路探索処理手順で実行することができる。
(ナビゲーション装置の経路探索処理の一例)
つぎに、図4を用いて、本実施例にかかるナビゲーション装置300がおこなう経路探索処理の一例について説明する。図4は、本実施例にかかるナビゲーション装置の経路探索処理の一例を示すフローチャートである。
図4のフローチャートにおいて、ナビゲーション装置300は、経路探索開始の指示を受け付けるまで待機状態にあり(ステップS401:Noのループ)、経路探索開始の指示を受け付けると(ステップS401:Yes)、たとえば、時間優先の探索条件の下、踏切が含まれるリンクにリンクコスト値を乗じずに経路探索をおこなう(ステップS402)。そして、踏切が含まれるリンクにリンクコスト値を乗じて経路探索をおこなう(ステップS403)。所要時間の算出に際しては、経路に渋滞踏切が含まれるときに、リンクコスト値に対応した所定の時間を加算して算出すればよい。なお、リンクコスト値の計算については、後述する。
そして、上述した2つの経路が異なるか否かを判断する(ステップS404)。ステップS404において、2つの経路が異なると判断した場合(ステップS404:Yes)、地図データ上から渋滞踏切を特定する(ステップS405)。2つの経路が異なるとは、具体的には、リンクにリンクコスト値を乗じて探索した経路が、渋滞踏切を迂回した経路であり、渋滞踏切を経由する経路よりも、所要時間の短い経路であることを意味する。
そして、各時間ごとの交通を遮断する台数である交通遮断量に応じて、渋滞踏切の表示形式を変更する(ステップS406)。表示形式の変更とは、詳細については後述するが、たとえば、渋滞踏切を赤色で点滅させることである。そして、渋滞踏切を迂回する迂回踏切を特定する(ステップS407)。迂回踏切の特定としては、たとえば、当該渋滞踏切と同じ線路沿いに存在する他の踏切であって、渋滞踏切ではない踏切を迂回踏切としてもよい。そして、渋滞踏切の混雑の度合いに応じて、たとえば、迂回踏切を青色で点滅させるなどの迂回踏切の表示形式を変更する(ステップS408)。
そして、渋滞踏切を迂回した経路であることを表示させた画像を作成する(ステップS409)。この場合の画像とは、たとえば、後述するように「渋滞している踏切を迂回しました」などの文字画像である。そして、表示形式を変更した渋滞踏切と、迂回踏切と、迂回踏切を経由する経路とを表示し(ステップS410)、一連の処理を終了する。一方、ステップS404において、踏切が含まれるリンクにリンクコスト値を乗じずに探索した経路と、踏切が含まれるリンクにリンクコスト値を乗じて探索した経路との、2つの経路が異ならない場合(ステップS404:No)、つまり、リンク上に渋滞踏切がないと判断した場合は、一連の処理を終了する。
上述した説明では、ステップS404において、2つの経路が異なる場合に、つまり、渋滞踏切を迂回した経路がある場合に、自動的に迂回した経路を選択するようにしたが、利用者からの選択を受け付けるようにしてもよい。具体的には、「渋滞している踏切を迂回しますか?」などの表示をおこない、利用者から「YES」の入力を受け付けた際には、迂回踏切を経由する経路を表示し、「NO」の入力を受け付けた際には、渋滞踏切を経由する経路を表示してもよい。
また、本実施例において、渋滞踏切の迂回に際しては、迂回踏切のみならず、線路に対して立体交差する立体交差道路であってもよい。立体交差道路が選択された経路の場合、たとえば、立体交差道路の表示を青色で点滅させるなど表示形式を変更させればよい。また、ステップS409においては、文字画像を作成するようにしたが、これとともに、たとえば、渋滞踏切を経由する経路を点線で示すようにしてもよい。
また、渋滞踏切の近隣の踏切が全て混雑している場合、つまり、迂回踏切が特定できない場合には、渋滞踏切を経由する経路となる。この場合、渋滞踏切を通る経路である旨を表示させるとともに、たとえば、地図表示されている踏切を全て赤で点滅させればよい。
(ナビゲーション装置の経路探索処理の他の一例)
つぎに、図5を用いて、本実施例にかかるナビゲーション装置300がおこなう経路探索処理の他の一例について説明する。図5は、本実施例にかかるナビゲーション装置の経路探索処理の他の一例を示すフローチャートである。図5に示すフローチャートは、現在時刻に出発した場合の経路と、所定時間経過後の時刻に出発した場合の経路とを探索するようにした処理である。
図5のフローチャートにおいて、ナビゲーション装置300は、経路探索開始の指示を受け付けるまで待機状態にあり(ステップS501:Noのループ)、経路探索開始の指示を受け付けると(ステップS501:Yes)、たとえば、時間優先の探索条件の下、踏切が含まれるリンクにリンクコスト値を乗じずに経路探索をおこなう(ステップS502)。所要時間の算出に際しては、経路に渋滞踏切が含まれるときに、リンクコスト値に対応した所定時間を加算して算出すればよい。そして、踏切が含まれるリンクに、現在時刻に出発した際のリンクコスト値を乗じて経路探索をおこなう(ステップS503)。なお、現在時刻に出発した際のリンクコスト値とは、現在時刻に出発して踏切に到達するときの時間帯におけるリンクコスト値である。
そして、上述した2つの経路が異なるか否かを判断する(ステップS504)。ステップS504において、2つの経路が異なると判断した場合(ステップS504:Yes)、所定時間経過後の時刻に出発した際のリンクコスト値を乗じて経路探索をおこなう(ステップS505)。なお、所定時間経過後の時刻に出発した際のリンクコスト値とは、所定時間経過後の時刻に出発して踏切に到達するときの時間帯におけるリンクコスト値である。そして、リンクコスト値を乗じたそれぞれの出発時刻における経路と所要時間とを表示し(ステップS506)、一連の処理を終了する。
一方、ステップS504において、踏切が含まれるリンクにリンクコスト値を乗じずに探索した経路と、踏切が含まれるリンクにリンクコスト値を乗じて探索した経路との、2つの経路が異ならない場合(ステップS504:No)、つまり、リンク上に渋滞踏切がないと判断した場合は、一連の処理を終了する。
上述した経路探索処理において、それぞれの出発時刻における経路探索について、具体的な時間帯を例に挙げて、補足しておく。たとえば、現在時刻を午前8時とする。午前8時に出発した場合の目的地への予定到着時刻が9時30分とする。また、1時間経過後の時刻、つまり、午前9時に出発した場合には、ラッシュ時間が過ぎて、踏切における渋滞が緩和することにより、目的地への予定到着時刻が9時50分であるとする。このような場合に、それぞれの出発時刻における経路と所要時間とを表示することにより、利用者は最適な出発時刻を選ぶことができる。また、このような経路探索処理は、利用者が目的地への到着時刻を指定することにより、最も遅く出発できる時間を逆算した経路探索をおこなうことも可能である。
なお、上述した経路探索処理において、それぞれの出発時刻における経路上の踏切について、渋滞踏切や迂回踏切を記号表示すればよい。また、それぞれの出発時刻における経路について、渋滞踏切を迂回した経路である旨を表示してもよい。
(経路探索時に用いられるリンクコストの計算の処理の一例)
つぎに、図6−1を用いて、本実施例において、経路探索時に用いられるリンクコストの計算の処理の一例について説明する。図6−1は、本実施例において、経路探索時に用いられるリンクコストの計算の処理の一例を示すフローチャートである。
図6−1のフローチャートにおいて、ナビゲーション装置300は、リンクの長さ、幅員、車線数、信号機の数などから、リンクコストを算出する(ステップS601)。そして、リンクの踏切属性を取得する(ステップS602)。そして、取得した踏切属性の中に渋滞踏切の踏切属性があるか否かを判断する(ステップS603)。なお、渋滞踏切の踏切属性の付与方法については、後述する。ステップS603において、取得した踏切属性の中に渋滞踏切の踏切属性があると判断した場合(ステップS603:Yes)、リンクに到達する時刻が渋滞踏切の時刻内か否かを判断する(ステップS604)。
ステップS604において、リンクに到達する時刻が渋滞踏切の時刻内であると判断した場合(ステップS604:Yes)、リンクコストをα増加し(ステップS605)、一連の処理を終了する。なお、αは、渋滞踏切ごとに設定される重み付けの値である。一方、ステップS603において、取得した踏切属性の中に渋滞踏切の踏切属性がないと判断した場合(ステップS603:No)、一連の処理を終了する。また、ステップS604において、リンクに到達する時刻が渋滞踏切の時刻内ではないと判断した場合(ステップS604:No)、一連の処理を終了する。なお、ステップS603、およびステップS604の処理の順序は、任意であり、ステップS604の処理を先におこなってもよい。
(本実施例にかかるナビゲーション装置の経路探索処理の他の一例)
つぎに、図6−2を用いて、本実施例にかかるナビゲーション装置300の経路探索処理の他の一例について説明する。図6−2は、本実施例にかかるナビゲーション装置の経路探索処理の他の一例を示すフローチャートである。
図6−2のフローチャートにおいて、ナビゲーション装置300は、経路探索開始の指示を受け付けるまで待機状態にあり(ステップS611:No)、経路探索開始の入力を受け付けると(ステップS611:Yes)、地図データ上の踏切を抽出する(ステップS612)。そして、抽出された各踏切における平均待ち時間を取得する(ステップS613)。なお、平均待ち時間については、予め時間ごとに格納しておけばよい。また、平均待ち時間の算出方法の詳細については、後述する。
このあと、平均待ち時間に相当するリンクコストαを算出する(ステップS614)。そして、踏切を含むリンクに所定のリンクコストαを乗じて目的地までの経路を探索し(ステップS615)、一連の処理を終了する。具体的には、たとえば、平均待ち時間が10分の踏切であれば、10分に相当するリンクコストを乗じ、渋滞踏切ではない平均待ち時間が10秒の踏切であれば、10秒に相当するリンクコストを乗じればよい。また、このような処理において、所定時間経過後の時刻に出発する場合の経路探索をおこなう場合には、予め格納される所定時間経過後の平均待ち時間や交通遮断量を用いて、経路探索をおこなえばよい。
(踏切属性の付与処理の一例)
つぎに、図7を用いて、本実施例において、踏切属性の付与処理の一例について説明する。図7は、本実施例において、踏切属性の付与処理の一例を示すフローチャートである。
図7のフローチャートにおいて、ナビゲーション装置300は、ある踏切において、一定時間あたりに交通を遮断する台数(交通遮断量N)を取得する(ステップS701)。交通遮断量Nの詳細については、後述する。そして、取得した交通遮断量Nが所定値βを超える時間帯があるか否かを判断する(ステップS702)。所定値βは、踏切ごとに設定される閾値である。また、この場合の時間帯とは、通過時間の長い時間帯であり、たとえば、ラッシュ時の午前7時〜9時などの時間帯である。
ステップS702において、交通遮断量Nが所定値βを超える時間帯があると判断した場合(ステップS702:Yes)、当該踏切を含むリンクに渋滞踏切の踏切属性を付与する(ステップS703)。そして、交通遮断量Nが所定値βを超える時間帯を格納し(ステップS704)、一連の処理を終了する。また、ステップS702において、交通遮断量Nが所定値βを超える時間帯がないと判断した場合(ステップS702:No)、一連の処理を終了する。ここで、ステップS704において、Nがβを超える時間帯を格納するようにしたが、必ずしも時間帯を格納する必要はなく、当該踏切が渋滞踏切であるか否かを示す情報を少なくとも属性情報として生成すればよい。このように渋滞踏切の属性情報を付与し、交通遮断量Nが所定値βを超える時間帯を格納しておくことにより、表示画面上に踏切付近の渋滞情報を表示させることが可能になる。
(踏切待ちをしている車両がない場合における車両の平均待ち時間の一例)
つぎに、図8および図9を用いて、交通遮断量の算出の一例について、説明する。はじめに、図8を用いて、踏切待ちをしている車両がない場合における車両の平均待ち時間について説明する。図8は、本実施例において、踏切待ちをしている車両がない場合における車両の平均待ち時間の一例を示すグラフである。
図8において、グラフ800は、横軸801に踏切の開放後の経過時間(秒)を示し、縦軸802に車両の待ち時間(秒)を示す。図8に示すグラフの踏切は、60秒間閉鎖し、60秒間開放する踏切である。つまり、図8において、横軸801が0〜60秒の間は、踏切が開放しており、横軸801が60〜120秒の間は、踏切が閉鎖している。たとえば、踏切の開放後0〜60秒の間に、当該踏切に到達した車両は(図8中、A点)、待ち時間が0になっており、待ち時間なく通行できることを示している。
一方、横軸801が60秒になると、今度は踏切が閉鎖する。したがって、踏切の開放後60秒のときに、当該踏切に到達した車両は(図8中、B点)、60秒間、待つことを示している。また、たとえば、横軸801が90秒のときに、当該踏切に到達した車両は(図8中、C点)、30秒間待つことを示している。そして、横軸801が120秒のときに、踏切に到達した車両は(図8中、D点)、待ち時間なく通行することができることを示している。
このグラフ800から、当該踏切における、車両の平均待ち時間を算出する。まず、120秒間の待ち時間の累計を算出する。120秒間の車両の待ち時間の累計は、直線811と直線812と横軸801とで囲まれる三角形の面積820である。つまり、面積820は、(120−60)×60÷2=1800となる。つぎに、120秒あたりの、車両の平均待ち時間を算出する。車両の平均待ち時間は、面積820を120秒で除した値(1800÷120)の15秒となる。したがって、このような踏切待ちのない踏切における平均待ち時間は、120秒あたり15秒の待ち時間となる。
(交通遮断量の算出の一例)
つぎに、図9を用いて、交通遮断量の算出の一例について、説明する。図9は、本実施例において、踏切待ちをしている車両が存在する場合における交通遮断量の算出の一例を示すグラフである。図9に示すグラフを用いて、車両が踏切に到達した際に、踏切待ちをしている車両が存在している場合について、説明する。
図9において、グラフ900は、横軸901に踏切の開放後の経過時間(秒)を示し、縦軸902に車両の待ち時間を示す。図9に示すグラフ900は、図8に示したグラフ800と同様に、60秒間閉鎖し、60秒間開放する踏切である。この踏切においては、道路の交通量が6台/60秒であるものとする。したがって、60秒間、踏切が閉鎖している間に、6台の車両が踏切待ちをすることになる。また、この踏切においては、踏切が開放している際に車両が通行できる交通量(車両掃き出し量に相当)を12台/60秒とする。
図9において、横軸901が0秒のとき、つまり、踏切が開放した際に、当該踏切に到達した車両は(図9中、E点)、待ち時間30秒となる。これは、踏切待ちをしている6台分の車両の通過を待つことを意味する。具体的に、説明すると、踏切が開放している際に車両が通行できる交通量(車両掃き出し量)が12台/60秒であることから、一台あたりの通過に要する時間は、車両掃き出し量の逆数の5秒/1台となる。したがって、6台分の車両の通過には、5秒/1台を6台分(6倍)とした30秒要することを意味している。
また、たとえば、横軸901が30秒のとき、つまり、踏切が開放してから30秒経過後に、当該踏切に到達した車両は(図9中、F点)、待ち時間が15秒となる。これについて、説明する。一台あたりの通過に要する時間が5秒/1台であるから、踏切が開放してから30秒経過する間の車両の掃き出される台数は、30秒÷(5秒/1台)により、6台となる。一方、道路の交通量が6台/60秒であり、一台間隔の時間は、交通量の逆数の10秒/1台である。
したがって、踏切が開放してから30秒経過する間に踏切に到達する車両は、30秒÷(10秒/1台)により、3台になる。つまり、踏切が開放して30秒経過後に到着する車両は、踏切の開放後に到達した車両の3台の通過を待つことになる。したがって、3台分の通過には、一台あたりの通過に要する時間である5秒/1台を3台分とした15秒を要する。同様にして、横軸901が60秒経過する手前で、当該踏切に到達した車両は(図9中、G点)、待ち時間0となる。
一方、60秒経過時に、当該踏切に到達した車両(図9中、H点)は、踏切待ちの先頭となり、待ち時間が60秒となる。同様にして、たとえば、90秒経過後に当該踏切に到達した車両は(図9中、I点)は、待ち時間が45秒となっている。これは、計算の詳細については省略するが、踏切が開放するまでの残りの時間30秒と、踏切の閉鎖後に到達している3台分の通過に要する時間15秒とを加算した値である。
このグラフ900から、当該踏切における、車両の平均待ち時間を算出する。まず、120秒間の待ち時間の累計を算出する。120秒間の車両の待ち時間の累計は、横軸901と、縦軸902と、直線911とで囲まれる三角形の面積920に、横軸901と、直線912と、直線913と、破線914で囲まれる台形の面積921を加算した総面積となる。具体的には、面積920は、60×30÷2=900である。また、面積921は、(30+60)×(120−60)÷2=2700である。したがって、総面積は、面積920と面積921とを加算した3600となる。
つぎに、120秒あたりの、車両の平均待ち時間を算出する。車両の平均待ち時間は、総面積を120秒で除した値(3600÷120)の30秒となる。したがって、このような踏切の平均待ち時間は、120秒あたり30秒の待ち時間となる。つぎに、交通遮断量を算出する。交通遮断量は、所定時間あたりに通行できない車両の台数であり、平均待ち時間を、一台あたりの通過に要する時間で除したものである。この踏切においては、一台あたりの通過に要する時間は、5秒/1台である。したがって、交通遮断量は、(30秒/120秒)÷(5秒/1台)から、6台/120秒となる。つまり、この踏切における交通遮断量は、120秒あたり6台ということになる。なお、たとえば、この交通遮断量を1時間あたりに換算すれば180台となる。
このようにして算出された交通遮断量は、図7を用いて説明したように、踏切別に時間帯ごとに設定される閾値としての所定の交通量(所定値β)と比較され、所定値β以上の場合に、当該踏切が渋滞踏切として特定されるのに用いられる。
(踏切の表示の一例)
つぎに、図10を用いて、本実施例にかかる踏切の表示の一例について説明する。図10は、本実施例にかかる踏切の表示の一例を示す説明図である。
図10において、ディスプレイ312に表示される表示画面1000は、ノースアップ表示されており、表示画面1000の上方が北に設定されて表示されている。表示画面1000は、線路1010と、道路1020と、踏切1030(1030a〜1030c)と、立体交差道路1031と、現在位置1040と、目的地1050と、文字表示1060とが表示されている。各踏切1030は、記号表示されている。踏切1030a、1030bは、渋滞踏切である。また、踏切1030cは迂回踏切である。立体交差道路1031は、記号表示されている。立体交差道路1031は、線路に対して立体交差する道路である。
踏切1030は、後述するように、交通遮断量に基づいて、渋滞の長さや当該踏切1030の待ち時間などに応じて、表示形式が変更される。本実施例においては、たとえば、東側の渋滞踏切1030a、および西側の渋滞踏切1030bは、駅1032に近い分、最も遮断器の下りている時間が長く、そのため、道路が混雑しており、マークの外周が赤色を示している。なお、踏切記号の外周の色の詳細については、後述する。また、迂回踏切1030cは混雑しておらず、踏切記号の外周が青色を示している。また、立体交差道路1031は、踏切記号の外周が黄色を示している。
このような表示画面1000が表示されているときに、利用者が現在位置1040に位置しているとして、目的地1050までの経路探索をおこなったとする。通常の経路探索では、たとえば、最短経路を辿った経路を引くことになり、つまり、東側の渋滞踏切1030a、または西側の渋滞踏切1030bを経由する経路を引くことになるが、本実施例においては、踏切1030cを経由する経路、または立体交差道路1031を経由する経路を探索する。そして、文字表示1060に「渋滞している踏切を迂回しました。」の文字画像を表示する。
(踏切記号の表示形式の一例)
つぎに、図11を用いて、本実施例にかかる踏切記号の表示形式の一例について説明する。図11は、本実施例にかかる踏切記号の表示形式の一例を示す説明図である。
図11において、踏切記号1100は、図10に示す踏切1030に表示される記号である。図11において、踏切記号1100は、電車を示すマーク1110と、外周1120とで構成されている。外周1120は、交通遮断量に応じて色が変わる。たとえば、踏切を通過するのに要する時間が非常に長い場合、具体的には、当該踏切を通過するのに30分以上の時間を要する場合には、赤色に点灯する。また、当該踏切を通過するのに、たとえば、10分以上30分以下の時間を要する場合には、黄色に点灯する。また、当該踏切を通過するのに要する時間が、たとえば、10分以下の場合、つまり、混雑していない場合には、青色に点灯する。なお、外周1120の点灯については、上述した3色を用いて、渋滞を3段階に表した方式に限らず、任意に設定してよい。
(立体交差記号の表示形式の一例)
つぎに、図12を用いて、本実施例にかかる立体交差記号の表示形式の一例について説明する。図12は、本実施例にかかる立体交差記号の表示形式の一例を示す説明図である。
図12において、立体交差記号1200は、図10に示す立体交差道路1031に表示される記号である。図12において、立体交差記号1200は、立体交差道路を示すマーク1210と、外周1220とで構成されている。立体交差記号1200は、常時表示させてもよいし、付近に渋滞踏切がある場合にのみ表示させてもよい。また、付近に渋滞踏切が存在する場合に、外周1220の色を変えて、目立たせるようにしてもよい。たとえば、付近に渋滞踏切が存在する場合に、外周1220を青色に点灯させることにより、利用者に対して、当該立体交差道路の通行を促すことができる。
以上説明したように、本実施例にかかるナビゲーション装置300は、踏切における時間帯ごとの交通を遮断する台数(交通遮断量)に基づいて、渋滞踏切を特定するとともに、当該渋滞踏切を含むリンクに所定のリンクコスト値を乗じて、経路探索をおこなうようにした。このようなナビゲーション装置300によれば、各踏切ごとの交通量に応じた経路探索をおこなうことができる。したがって、利用者は、通過時間の長い渋滞踏切を回避したルートを辿ることができる。また、多数の車両が渋滞踏切を回避すれば、渋滞を緩和させることができる。
また、本実施例にかかるナビゲーション装置300は、所定時間あたりの交通量と、踏切における車両掃き出し量とに基づいて、交通遮断量を算出するようにした。つまり、交通量と車両掃き出し量とに基づいて、各踏切ごとの交通遮断量を算出するようにした。このような構成によれば、簡単且つ正確に、交通遮断量を算出することができる。
また、本実施例にかかるナビゲーション装置300は、渋滞踏切のほか、迂回踏切または立体交差道路を特定するようにし、設定された探索条件に基づいて、渋滞踏切、迂回踏切、または立体交差道路を通る経路のうち、最適な経路を選択するようにした。このような構成によれば、時間優先、距離優先といった検索条件に応じた経路探索をおこなうことができる。
また、本実施例にかかるナビゲーション装置300は、迂回踏切または立体交差道路を経由した目的地までの経路を探索した際に、渋滞踏切を迂回した旨を通知するようにした。このような構成によれば、利用者は、表示される経路が遠回りした経路ではなく、渋滞踏切を迂回した経路であることを知ることができるとともに、目的地までの所要時間が短縮されていることを知ることができる。
また、本実施例にかかるナビゲーション装置300は、現在時刻に出発した際の渋滞踏切の交通遮断量と、所定時間経過後の時刻に出発した際の渋滞踏切の交通遮断量とを取得するようにし、現在時刻に出発した際の渋滞踏切の交通遮断量と、所定時間経過後の時刻に出発した際の渋滞踏切の交通遮断量とに基づいて、それぞれの出発時刻における経路を探索するようにしてもよい。このような構成によれば、利用者は、出発時刻を遅らせた場合の到着時刻や所要時間を知ることができるため、時間にゆとりがある場合には、安心して出発時刻を遅らせることができる。
また、本実施例にかかるナビゲーション装置300は、渋滞踏切の表示を、通常の表示とは異なる表示に制御するようにした。このような構成によれば、利用者は、通過時間の長い踏切を表示画面上で確認することができる。
また、本実施例にかかるナビゲーション装置300は、渋滞踏切を記号表示するとともに、交通遮断量に応じて、記号表示された渋滞踏切の表示形式を変化させる。このような構成によれば、利用者は、渋滞踏切を一見して把握できるとともに、混雑の度合いについても一見して把握することができる。
また、本実施例にかかるナビゲーション装置300は、迂回踏切または立体交差道路を記号表示するようにした。このような構成によれば、利用者は、迂回踏切または立体交差道路を一見して把握し、簡単に見つけることができる。
以上説明したように、本発明の経路探索装置、経路探索方法、経路探索プログラム、および記録媒体は、踏切における時間帯ごとの交通を遮断する台数(交通遮断量)に基づいて、渋滞踏切を特定するとともに、当該渋滞踏切を含むリンクに所定のリンクコスト値を乗じて、経路探索をおこなうようにした。つまり、各踏切ごとの交通量に応じた経路探索をおこなうことができる。したがって、利用者は、通過時間の長い渋滞踏切を回避したルートを辿ることができる。また、多数の車両が渋滞踏切を回避すれば、渋滞を緩和させることができる。
なお、本実施例で説明した経路探索方法は、予め用意されたプログラムをパーソナル・コンピュータやワークステーションなどのコンピュータで実行することにより実現することができる。このプログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク、CD−ROM、MO、DVDなどのコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行される。また、このプログラムは、インターネットなどのネットワークを介して配布することが可能な伝送媒体であってもよい。
100 経路探索装置
101 抽出部
102 取得部
103 特定部
104 探索部
105 所要時間算出部
106 取込部
107 遮断量算出部
108 通知部
109 表示制御部
110 表示部
300 ナビゲーション装置
1030 踏切
1030a 渋滞踏切
1030b 渋滞踏切
1031 立体交差道路
1100 踏切記号
1110 マーク
1120 外周
1200 立体交差記号
1210 マーク
1220 外周

Claims (6)

  1. 地図データ上の踏切を抽出する抽出手段と、
    各時間帯における、踏切の存在する道路の所定時間あたりの交通量と、踏切の所定時間あたりに車両を通行させることが可能な車両掃き出し量とを取り込む取込手段と、
    前記所定時間あたりの交通量と前記車両掃き出し量とに基づいて、前記抽出手段によって抽出された踏切における時間帯ごとの交通を遮断する台数(以下、「交通遮断量」という)を算出する算出手段と、
    前記交通遮断量に基づいて一定以上の渋滞が生じている踏切(以下、「渋滞踏切」という)を特定する特定手段と、
    前記渋滞踏切を含むリンクに所定のリンクコスト値を乗じて、目的地までの経路を探索する探索手段と、
    を備えることを特徴とする経路探索装置。
  2. 地図データ上の踏切を抽出する抽出手段と、
    前記抽出手段によって抽出された踏切における時間帯ごとの交通を遮断する台数(以下、「交通遮断量」という)を取得する取得手段と、
    前記交通遮断量に基づいて一定以上の渋滞が生じている踏切(以下、「渋滞踏切」という)を特定するとともに、当該渋滞踏切の位置に基づいて当該渋滞踏切を迂回する踏切(以下、「迂回踏切」という)または当該渋滞踏切を迂回し且つ線路を立体交差する道路(以下、「立体交差道路」という)を特定する特定手段と、
    設定された探索条件に基づいて、前記渋滞踏切、前記迂回踏切または前記立体交差道路を通る目的地までの経路のうち、最適な経路を選択する探索手段と、
    を備えることを特徴とする経路探索装置。
  3. 経路を探索する経路探索装置の経路探索方法において、
    地図データ上の踏切を抽出する抽出工程と、
    各時間帯における、踏切の存在する道路の所定時間あたりの交通量と、踏切の所定時間あたりに車両を通行させることが可能な車両掃き出し量とを取り込む取込工程と、
    前記所定時間あたりの交通量と前記車両掃き出し量とに基づいて、前記抽出工程によって抽出された踏切における時間帯ごとの交通を遮断する台数(以下、「交通遮断量」という)を算出する算出工程と、
    前記交通遮断量に基づいて一定以上の渋滞が生じている踏切(以下、「渋滞踏切」という)を特定する特定工程と、
    前記渋滞踏切を含むリンクに所定のリンクコスト値を乗じて、目的地までの経路を探索する探索工程と、
    を含むことを特徴とする経路探索方法。
  4. 経路を探索する経路探索装置の経路探索方法において、
    地図データ上の踏切を抽出する抽出工程と、
    前記抽出工程によって抽出された踏切における時間帯ごとの交通を遮断する台数(以下、「交通遮断量」という)を取得する取得工程と、
    前記交通遮断量に基づいて一定以上の渋滞が生じている踏切(以下、「渋滞踏切」という)を特定するとともに、当該渋滞踏切の位置に基づいて当該渋滞踏切を迂回する踏切(以下、「迂回踏切」という)または当該渋滞踏切を迂回し且つ線路を立体交差する道路(以下、「立体交差道路」という)を特定する特定工程と、
    設定された探索条件に基づいて、前記渋滞踏切、前記迂回踏切または前記立体交差道路を通る目的地までの経路のうち、最適な経路を選択する探索工程と、
    を含むことを特徴とする経路探索方法。
  5. 請求項3または4に記載の経路探索方法をコンピュータに実行させることを特徴とする経路探索プログラム。
  6. 請求項5に記載の経路探索プログラムを記録したことを特徴とするコンピュータに読み取り可能な記録媒体。
JP2009516134A 2007-05-31 2007-05-31 経路探索装置、経路探索方法、経路探索プログラム、および記録媒体 Expired - Fee Related JP4536149B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2007/061135 WO2008146398A1 (ja) 2007-05-31 2007-05-31 経路探索装置、経路探索方法、経路探索プログラム、および記録媒体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2008146398A1 JPWO2008146398A1 (ja) 2010-08-19
JP4536149B2 true JP4536149B2 (ja) 2010-09-01

Family

ID=40074680

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009516134A Expired - Fee Related JP4536149B2 (ja) 2007-05-31 2007-05-31 経路探索装置、経路探索方法、経路探索プログラム、および記録媒体

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP4536149B2 (ja)
CN (1) CN101600940B (ja)
WO (1) WO2008146398A1 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011192193A (ja) * 2010-03-16 2011-09-29 Railway Technical Research Institute 踏切情報提供システム及び踏切情報提供方法
EP3509049A4 (en) * 2016-10-31 2019-11-13 Aisin Aw Co., Ltd. SYSTEM FOR CALCULATING INACCESSIBLE ROAD SECTIONS AND PROGRAM FOR CALCULATING INACCESSIBLE ROAD SECTIONS
JP7081279B2 (ja) * 2018-04-05 2022-06-07 トヨタ自動車株式会社 情報処理装置および情報処理方法

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06201393A (ja) * 1993-01-05 1994-07-19 Mitsubishi Electric Corp 移動体用ナビゲーション装置
JP2001175998A (ja) * 1999-12-21 2001-06-29 Nippon Signal Co Ltd:The 駐車場情報提供システム
JP2001304887A (ja) * 2000-04-19 2001-10-31 Denso Corp ナビゲーション装置
JP2002202138A (ja) * 2000-12-27 2002-07-19 Aisin Aw Co Ltd 経路探索装置、経路探索方法、そのプログラムを記録した記録媒体及び地図メモリ
JP2003075170A (ja) * 2001-09-07 2003-03-12 Mitsubishi Electric Corp 踏切情報提供装置および情報記憶媒体および踏切情報配信装置および踏切情報提供システム
JP2003172628A (ja) * 2001-12-05 2003-06-20 Alpine Electronics Inc ナビゲーション装置及びナビゲーション方法
JP2003307426A (ja) * 2002-04-17 2003-10-31 Matsushita Electric Ind Co Ltd ナビゲーションシステム
JP2004132722A (ja) * 2002-10-08 2004-04-30 Equos Research Co Ltd 旅行情報提供装置および旅行情報提供プログラム

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100447532C (zh) * 2002-12-24 2008-12-31 株式会社日本耐美得 路线搜索服务器、路线搜索系统以及路线搜索方法
EP1550097B1 (en) * 2003-07-17 2007-09-12 Harman Becker Automotive Systems GmbH Route calculation around traffic obstacles using marked diversions

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06201393A (ja) * 1993-01-05 1994-07-19 Mitsubishi Electric Corp 移動体用ナビゲーション装置
JP2001175998A (ja) * 1999-12-21 2001-06-29 Nippon Signal Co Ltd:The 駐車場情報提供システム
JP2001304887A (ja) * 2000-04-19 2001-10-31 Denso Corp ナビゲーション装置
JP2002202138A (ja) * 2000-12-27 2002-07-19 Aisin Aw Co Ltd 経路探索装置、経路探索方法、そのプログラムを記録した記録媒体及び地図メモリ
JP2003075170A (ja) * 2001-09-07 2003-03-12 Mitsubishi Electric Corp 踏切情報提供装置および情報記憶媒体および踏切情報配信装置および踏切情報提供システム
JP2003172628A (ja) * 2001-12-05 2003-06-20 Alpine Electronics Inc ナビゲーション装置及びナビゲーション方法
JP2003307426A (ja) * 2002-04-17 2003-10-31 Matsushita Electric Ind Co Ltd ナビゲーションシステム
JP2004132722A (ja) * 2002-10-08 2004-04-30 Equos Research Co Ltd 旅行情報提供装置および旅行情報提供プログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JPWO2008146398A1 (ja) 2010-08-19
WO2008146398A1 (ja) 2008-12-04
CN101600940A (zh) 2009-12-09
CN101600940B (zh) 2011-11-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11326895B2 (en) Methods and systems of providing information using a navigation apparatus
US8924157B2 (en) Navigation device
JP4399502B2 (ja) 経路表示装置、表示制御方法、表示制御プログラムおよび記録媒体
JP4640166B2 (ja) ナビゲーション装置
JP2004212255A (ja) ナビゲーション装置
JP2013125029A (ja) 多重道路区間案内システム及びその案内方法
JP4742170B2 (ja) 走行計画装置、ナビゲーション装置、走行計画方法、走行計画プログラムおよび記録媒体
JP4734072B2 (ja) ナビゲーション装置、走行案内方法及びコンピュータプログラム
JP5284697B2 (ja) 情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラムおよび記録媒体
JP2004317428A (ja) ナビゲーション装置およびその装置における探索経路の表示方法
JP4536149B2 (ja) 経路探索装置、経路探索方法、経路探索プログラム、および記録媒体
JP2007256118A (ja) 経路探索装置、経路探索方法、経路探索プログラム、および記録媒体
JP2017083278A (ja) 情報提供システム、情報提供方法及びコンピュータプログラム
JP2009288179A (ja) 情報案内装置、情報案内方法、情報案内プログラムおよび記録媒体
JP4488365B2 (ja) 地図情報表示装置、地図情報表示方法、地図情報表示プログラム、および記録媒体
JP4348397B2 (ja) 情報表示装置、情報表示方法、情報表示プログラムおよび記録媒体
JP4608009B2 (ja) 経路探索装置、経路探索方法、経路探索プログラム、および記録媒体
JP4939296B2 (ja) 表示装置、表示方法、表示プログラム、および記録媒体
JP4395535B2 (ja) ナビゲーション装置、探索制御方法、探索制御プログラムおよび記録媒体
JP2009186381A (ja) カーナビゲーション装置
WO2010067461A1 (ja) 情報表示装置、情報表示方法、情報表示プログラムおよび記録媒体
JP5705422B2 (ja) 経路探索装置、経路探索方法、経路探索プログラムおよび記録媒体
JP5489152B2 (ja) 車載ナビゲーション装置
JPWO2008078367A1 (ja) 経路誘導装置、経路誘導方法、経路誘導プログラムおよび記録媒体
WO2007074744A1 (ja) 経路表示装置、表示制御方法、表示制御プログラムおよび記録媒体

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100518

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100608

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100615

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130625

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees