JP4535905B2 - 装飾プレートの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、合成樹脂からなる装飾プレートを射出成形により製造する装飾プレートの製造方法、該製造方法により製造された装飾プレート、該装飾プレートを備えた装飾プレート付き容器、及び前記製造方法に好適な装飾プレート用の射出成形金型に関する。
従来より、容器本体及びその口部が被嵌されるキャップを備え、該キャップの天面に設けられたプレート嵌着部に装飾プレート(デザイン性向上、表示等の装飾のためのプレート状の部材)が嵌着されてなる装飾プレート付き容器が製造、販売されている(例えば、下記特許文献1参照)。
このような装飾プレート付き容器における装飾プレートとしては、例えば、装飾用凸レンズがある。装飾用凸レンズは、一般的に、透明樹脂の射出成形により形成される。具体的には、図7に示すように、第1型M1及び第2型M2からなる射出成形金型Mにおいて、ゲートGを、装飾用凸レンズ5の周縁端部51に対応する位置に配置し、ゲートGから、溶融樹脂をキャビティーCにおける装飾用凸レンズ5の周縁端部51に対応する位置から装飾用凸レンズ5の中心部に対応する位置に向けて射出して、成形を行っている。
特開2000−255618号公報
しかし、上述の従来の製造方法によれば、ゲートGから射出された溶融樹脂は、キャビティーC内で一気に拡散して蛇行状の流れとなり易い。その結果、いわゆるジェッティングが起こり易く、成形された装飾プレート5に蛇行状の模様が残り易い。このジェッティングは、粘度の高い透明樹脂を用いて射出成形する場合に特に顕著となる。
従って、本発明の目的は、装飾プレートの射出成形時にジェッティングが起こり難く、外観の優れた装飾プレートが得られる装飾プレートの製造方法、該製造方法により製造された装飾プレート、該装飾プレートを備えた装飾プレート付き容器、及び前記製造方法に好適な装飾プレート用の射出成形金型を提供することにある。
本発明は、合成樹脂からなり、裏面の周縁部に該裏面から表面に向けて凹んだ環状凹部が形成されている装飾プレートを、射出成形により製造する装飾プレートの製造方法であって、前記装飾プレートの表面側を形成する第1型、該装飾プレートの裏面側を形成する第2型、及び溶融した前記合成樹脂を該第1型と該第2型とから形成されるキャビティー内に射出するゲートを備えた射出成形金型を用い、前記ゲートを、前記装飾プレートの前記環状凹部が形成される位置に配置し、該ゲートから、溶融した前記合成樹脂を該第2型から前記第1型に向けて射出する装飾プレートの製造方法を提供することにより、上記目的を達成したものである。
また、本発明は、前記装飾プレートの製造方法により製造された装飾プレートを提供するものである。
また、本発明は、容器本体及びその口部が被嵌されるキャップを備え、該キャップの天面に設けられたプレート嵌着部に前記装飾プレートが嵌着されてなる装飾プレート付き容器を提供するものである。
また、本発明は、合成樹脂からなり、裏面の周縁部に該裏面から表面に向けて凹んだ環状凹部が形成されている装飾プレートを、射出成形により製造する装飾プレート用の射出成形金型であって、前記装飾プレートの表面側を形成する第1型、該装飾プレートの裏面側を形成する第2型、及び溶融した前記合成樹脂を該第1型と該第2型とから形成されるキャビティー内に射出するゲートを備え、前記ゲートは、前記第2型における前記装飾プレートの前記環状凹部が形成される位置に、溶融した前記合成樹脂を該第2型から前記第1型に向けて射出するように設けられている装飾プレート用の射出成形金型を提供するものである。
また、本発明は、合成樹脂からなる装飾プレートを射出成形により製造する装飾プレートの製造方法であって、溶融した合成樹脂をキャビティー内に射出するゲートを、該ゲートの近傍に存する前記キャビティーの壁面に対向させて設けた射出成形金型を用い、前記ゲートから、溶融した前記合成樹脂を前記ゲートの近傍に存する前記キャビティーの壁面に向けて射出する装飾プレートの製造方法。
本発明の装飾プレートの製造方法及び装飾プレート用の射出成形金型によれば、ジェッティングが起こり難く、外観の優れた装飾プレートが得られる。また、本発明の装飾プレート及び装飾プレート付き容器によれば、装飾プレートは、ジェッティングによる蛇行状の模様がなく、優れた外観を有している。
以下、本発明の装飾プレートの製造方法、装飾プレート、装飾プレート付き容器及び装飾プレート用の射出成形金型について、図面を参照しながら説明する。
先ず、本発明の装飾プレート及びそれを備えた装飾プレート付き容器を、その好ましい一実施形態である第1実施形態について、図面を参照しながら説明する。
本実施形態の装飾プレート付き容器1は、図1及び図2に示すように、容器本体2及びその口部21が被嵌されるキャップ3を備え、該キャップ3の天面31に設けられたプレート嵌着部4に円形の装飾プレート5が嵌着されてなる装飾プレート付き容器である。
本実施形態の装飾プレート付き容器1においては、図1〜図3に示すように、プレート嵌着部4は、装飾プレート5が配設されるプレート配設面41及び該プレート配設面41の周縁部に沿って立設した環状立設部42を備えている。
容器本体2は、図2に示すように、液体が収容される円筒状の収容部23の上部に液体の排出口である口部21を備え、収容部23の下部が底面22となっている。容器本体2は、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンテレフタレートとシクロヘキサンジメタノールとの共重合体(例えばイーストマンケミカル社のPETG6763、あるいは同社のPCTGなど)、ポリシクロヘキシレンジメチレンテレフタレートとイソフタル酸との共重合体(PCTA)、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン共重合体(ABS)等の合成樹脂からなり、好ましくは透明樹脂からなる。容器本体2の口部21は、例えばインジェクション成形やインジェクションブロー成形により形成され、容器本体2の収容部23及び底面22は、例えばブロー成形やインジェクションブロー成形、延伸ブロー成形により形成される。尚、容器本体2は、ガラス等から形成することもできる。
容器本体2に収容される液体としては、例えば、化粧液、乳液、クリーム、シャンプー、トリートメントなどが挙げられる。
口部21の周縁部には、キャップ3の内環垂下部34の内周面に設けられた雌ねじ部34A(後述)と螺合する雄ねじ部21Aが設けられている。口部21の頂部には、別体の注液中栓21Bが嵌着されている。
キャップ3は、図1〜図3に示すように、いわゆるスクリューキャップで、例えば、合成樹脂の射出成形からなる。キャップ3は、図3に示すように、略円形の天板32と、天板32の周縁部から垂下する円筒状の外環垂下部33と、外環垂下部33の内側に同心円状に天板32から垂下する円筒状の内環垂下部34とを備えている。
天板32の天面31には、図2及び図3に示すように、円形の装飾プレート5を嵌着し得るプレート嵌着部4が設けられている。
プレート嵌着部4は、装飾プレート5が配設されるプレート配設面41及び該プレート配設面41の周縁部に沿って立設した環状立設部42を備えている。
プレート配設面41は、装飾プレート5が配設される面で、プレート配設面41の大きさ及び形状は、装飾プレート5の大きさ及び形状と一致させてある。
プレート配設面41は、容器本体2の口部21がキャップ3により被嵌された状態下において該容器本体2の底面22に対して平行となっている。
環状立設部42は、図3に示すように、プレート配設面41からプレート配設面41の周縁部に沿って立設しているもので、装飾プレート5とプレート嵌着部4との嵌着状態を安定させるために設けられている。環状立設部42は、容器本体2の底面22に対して直交する方向Zに沿って立設している。環状立設部42の高さは、環状凹部54の深さ(後述)と一致させてある。
外環垂下部33は、図1〜図3に示すように、円筒状で、その外周面が容器本体2の収容部23の外周面と略面一になっており、容器全体のデザイン性の向上、キャップ3の捻り易さ向上等のために設けられているものである。
内環垂下部34は、図3に示すように、円筒状で、その内周面に雌ねじ部34Aを備えている。雌ねじ部34Aと容器本体2の口部21の雄ねじ部21Aとを螺合させることにより、容器本体2の口部21にキャップ3を装着できるようになっている。つまり、キャップ3は、いわゆるスクリューキャップとなっている。
装飾プレート5は、図2及び図3に示すように、デザイン性向上、表示等の装飾のためのプレート状の部材で、本実施形態においては、装飾用凸レンズである。装飾用凸レンズは、デザイン性に奥行感を与えると共に、例えばその裏面に金属箔、文字等を設けることにより、キャップ3に、デザイン性向上、表示等の装飾を施すものである。装飾用凸レンズは、表面52が周縁端部51から中心部に向けて滑らかな湾曲形状で突出しており、裏面53が平面状である。
装飾用凸レンズの大きさ及び厚みは、デザイン性等を考慮して適宜設定されるが、例えば、その大きさは、直径10mm〜50mm、その厚みは、2mm〜15mmである。
装飾プレート5には、図3に示すように、裏面53の周縁部に全周に亘って裏面53から表面52に向けて凹んだ環状凹部54が形成されている。
環状凹部54の幅は、例えば0.3mm〜5.0mm、環状凹部54の深さ(裏面からの深さ)は、例えば0.3mm〜3.0mmである。
装飾プレート5は、図3に示すように、その周縁端部51がその全周に亘って表面52から裏面53に向けて窄まるように傾斜している。
装飾プレート5は、合成樹脂、ガラス等から形成することができる。装飾用凸レンズとしては、透明な素材から形成することが好ましい。
好ましい合成樹脂としては、例えば、ポリエチレンテレフタレートとシクロヘキサンジメタノールとの共重合体(例えばイーストマンケミカル社のPETG6763、あるいは同社のPCTGなど)、ポリシクロヘキシレンジメチレンテレフタレートとイソフタル酸との共重合体(PCTA)、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン(ABS)が挙げられる。
アクリロニトリルスチレン共重合体(AS)を用いて装飾プレートを形成することもできるが、ASは、流動性がよく、ジェッティングが発生し難いものであるため、本発明の製造方法又は射出成形金型を適用する意義は少ない。
本実施形態における装飾プレート5においては、裏面53における環状凹部54を除くの全面に金属箔(図示せず)がホットスタンプ法により設けられている。
本実施形態の装飾プレート付き容器1においては、図3(b)に示すように、環状凹部54がプレート嵌着部4の環状立設部42の上面に当接し、裏面53がプレート嵌着部4のプレート配設面41に当接し、装飾プレート5の周縁端部51がキャップ3の側方に露出した状態で、プレート嵌着部4に嵌着されるようになっている。
本実施形態の装飾プレート付き容器1においては、装飾プレート5が、キャップ3のプレート嵌着部4のプレート配設面41に接着剤(図示せず)により接合されている。
上述の構成を有する本実施形態の装飾プレート付き容器1によれば、環状凹部54がプレート嵌着部4の環状立設部42の上面に当接した状態で、装飾プレート5がプレート嵌着部4に嵌着されているため、装飾プレート5が透明である場合にも環状凹部54が目立たず、デザイン上好ましい。
また、装飾プレート5の周縁端部51がキャップ3の側方に露出した状態で、プレート嵌着部4に嵌着されているため、キャップ3を側面視した際にも装飾プレート5を視認でき、デザイン性に優れている。
次に、前記実施形態の装飾プレートの一製造方法を、図面を参照しながら説明する。この製造方法は、本発明の装飾プレート用の射出成形金型の好ましい一実施形態を用いた、本発明の装飾プレートの製造方法の好ましい一実施態様である。
本実施態様の装飾プレート5の製造方法は、合成樹脂からなり、裏面53の周縁部に該裏面53から表面52に向けて凹んだ環状凹部54が形成されている前記装飾プレート5を、射出成形により製造するものである。
本実施態様の製造方法においては、図4に模式的に示すような、装飾プレート5の表面52側を形成する第1型M1、該装飾プレート5の裏面53側を形成する第2型M2、及び溶融した前記合成樹脂を該第1型M1と該第2型M2とから形成されるキャビティーC内に射出するゲートGを備えた射出成形金型Mを用いる。ここでは、第1型を上型として用い、第2型を下型として用いている。
第1型M1における第2型M2との対向面側には、図4に示すように、装飾プレート5の表面52を形成するキャビティー面C1が形成されている。
第2型M2における第1型M1との対向面側には、図4に示すように、装飾プレート5の裏面53、環状凹部54及び周縁端部51を形成するキャビティー面C2が形成されている。
図4に示す射出成形金型Mにおいては、ゲートGは、第2型M2における装飾プレート5の環状凹部54が形成される位置に、溶融した前記合成樹脂を該第2型M2から第1型M1に向けて射出するように設けられている。つまり、ゲートGは、その近傍に存するキャビティーCの壁面である、第1型M1におけるキャビティー面C1の周縁部に対向させて設けられている。そして、ゲートGは、環状凹部54の周方向の1箇所に設けられており、ゲートGからは、キャビティーCの厚さ方向に、即ち装飾プレート5の厚さ方向に相当する方向に射出できるようになっている。
図4に示す射出成形金型においては、特に説明しない構成については、通常の射出成形金型の構成が採用される。
本実施形態の射出成形金型Mを用いた、本実施態様の装飾プレートの製造方法によれば、前記実施形態の装飾プレート5を、以下に説明するように製造することができる。
先ず、図4に示すように、第1型M1と第2型M2とを当接させて、それらのキャビティー面C1,C2からキャビティーCを形成する。ここで、ゲートGは、キャビティーCにおける装飾プレート5の環状凹部54が形成される位置に配置される。
次に、この状態下で、ゲートGから溶融した合成樹脂を第2型M2から第1型M1に向けて射出する。ここで、ゲートGから射出された合成樹脂は、装飾プレート5の厚さに相当する距離を流れると、第1型M1のキャビティー面C1にぶつかり、速度が遅くなってキャビティーC内に拡散する。そのため、ジェッティングが発生し難く、ジェッティングによる蛇行状の模様のない優れた外観を有する装飾プレート5が得られる。
本実施態様の装飾プレートの製造方法及び本実施形態の射出成形金型による前記効果は、粘度の高い透明樹脂により装飾プレートを製造する場合に特に顕著に奏される。
本実施形態の装飾プレート5においては、前述したように、裏面53に凹部が環状に(環状凹部54として)設けられている。射出成形の成形性だけを考慮すれば、凹部はゲートGに対応する位置のみに設けてあればよいが、このようなごく一部が凹んだ裏面53の形状では、裏面53に全面的にホットスタンプ法により金属箔を付着させることが困難である。而して、裏面53の周縁部に全周に亘って環状凹部54が形成されていれば、環状凹部54を除く裏面53の全面的にホットスタンプ法により金属箔を容易に付着させることができる。
また、装飾プレート5の裏面53に凹部があっても、デザイン性が特に低くならない。
次に、本発明の装飾プレート付き容器の別の実施形態について説明する。別の実施形態の装飾プレート付き容器については、主として第1実施形態の装飾プレート付き容器とは異なる点を説明し、同じ構成については、同じ符号を付し、説明を省略する。特に説明しない点については、第1実施形態の装飾プレート付き容器についての説明が適宜適用される。以下に示す別の実施形態の装飾プレート付き容器においても、第1実施形態の装飾プレート付き容器と同様の効果が奏される。
第2実施形態の装飾プレート付き容器1は、図5に示すように、第1実施形態の装飾プレート付き容器とはプレート嵌着部4の構成が異なる。
具体的には、第2実施形態においては、プレート配設面41は、容器本体2の口部21がキャップ3により被嵌された状態下において該容器本体2の底面22に対して傾斜している。容器本体2の底面22に対するプレート配設面41の傾斜角度は、デザイン性等を考慮して適宜設定されるが、例えば5度〜45度である。
第2実施形態の装飾プレート付き容器1によれば、第1実施形態の装飾プレート付き容器1と同様の効果が奏される他、容器全体のデザイン性を向上させることができる。
第3実施形態の装飾プレート付き容器1は、図6に示すように、第1実施形態とはプレート嵌着部4の構成が異なる。
具体的には、第3実施形態においては、プレート嵌着部4には、その肉厚を減少させる肉逃げ凹部43が設けられている。そのため、プレート嵌着部4における肉厚はほぼ均一になっている。
また、肉逃げ凹部43には、それから立設した複数個の配設面形成リブ44が設けられている。配設面形成リブ44は、プレート配設面41を形成するもので、プレート嵌着部4の肉逃げ凹部43に同心円状に複数個配設されている。プレート配設面41は、離間して配設された複数個の配設面形成リブ44の上面を主体として形成されている。
第3実施形態の装飾プレート付き容器1によれば、第1実施形態の装飾プレート付き容器1と同様の効果が奏される他、プレート嵌着部4には、その肉厚を減少させる肉逃げ凹部43が設けられており、プレート嵌着部4における肉厚がほぼ均一になっているため、成形時のひけが生じ難くなっている。
本発明の装飾プレートの製造方法及び射出成形金型は、前述した実施態様又は実施形態に制限されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない限り、例えば以下に示すように適宜変更が可能である。
溶融した合成樹脂の射出方向は、装飾プレートの厚さ方向に相当する方向に制限されず、該方向からジェッティングが生じない範囲で(例えば10度以下)傾いていてもよい。
第1型と第2型との型割りは、前述の実施態様又は実施形態における図4に示す型割りに制限されない。型割によっては、ゲートを第1型に設けることができる。
第1型を下型として用い、第2型を上型として用いることもできる。第1型及び第2型を横方向又は斜め方向に配置することもできる。
ゲートの個数は、1個に制限されず、2個以上でもよい。
本発明の装飾プレート及びそれを備えた装飾プレート付き容器は、前述した実施形態に制限されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない限り、例えば以下に示すように適宜変更が可能である。
容器本体の収容部及びキャップの外形は、平面視で円形のものに制限されず、楕円形や、四角形、六角形、八角形等の多角形とすることができる。
容器本体の口部とキャップとの装着方式としては、ねじ結合に制限されず、嵌合式でもよい。
装飾プレート及びプレート嵌着部の形状は、円形に制限されず、楕円形や、四角形、六角形、八角形等の多角形でもよい。
キャップのプレート嵌着部と装飾プレートとの接合は、接着剤による接合に制限されず、例えば、両面テープによる接合でもよい。
環状凹部は、全体として環状であれば、部分的に不連続でもよい。
装飾プレートは、装飾用凸レンズに制限されず、例えば、凹レンズ、平面プレート、模様付きプレートが挙げられる。
配設面形成リブは、円状のものに制限されず、例えば、格子状、放射状、多数の短片状、多数の棒状のものでもよい。
前述した実施形態においては、装飾プレートの裏面に装飾薄膜として金属箔がホットスタンプ法により設けられているが、他の金属箔としては、例えばホログラム箔が挙げられる。金属箔以外の箔としては、例えば顔料箔(印刷箔)が挙げられる。
装飾プレートの裏面に箔を設ける方法は、ホットスタンプ法に制限されず、例えばインモールド転写法でもよい。装飾プレートの裏面に表示などの目的で装飾薄膜を設ける方法としては、箔の転写以外にも、例えばラベルの貼着や、パット印刷、スクリーン印刷等の直接印刷が挙げられる。
図1は、本発明の装飾プレート付き容器の第1実施形態を示す斜視図である。 図2は、図1に示す装飾プレート付き容器について、容器本体とキャップと装飾プレートとを分離した状態を示す斜視図である。 図3(a)は、装飾プレートを示す底面図で、図3(b)は、装飾プレートが嵌着されたキャップを示す模式的縦断面図である。 図4は、本発明の装飾プレートの製造方法の一実施態様に用いられる射出成形金型の一実施形態を示す模式的縦断面図で、(a)は成形される装飾プレートを示す図、(b)は射出成形金型を示す図である。 図5は、第2実施形態の装飾プレート付き容器における装飾プレートが嵌着されたキャップを示す模式的縦断面図〔図3(b)対応図〕である。 図6は、第3実施形態の装飾プレート付き容器における装飾プレートが分離した状態のキャップを示す平面図である。 図7は、従来の装飾プレートの製造方法に用いられる射出成形金型を示す模式的縦断面図で、(a)は成形される装飾プレートを示す図、(b)は射出成形金型を示す図である。
符号の説明
1 装飾プレート付き容器
2 容器本体
21 口部
21A 雄ねじ部
21B 注液中栓
22 底面
23 収容部
3 キャップ
31 天面
32 天板
33 外環垂下部
34 内環垂下部
34A 雌ねじ部
4 プレート嵌着部
41 プレート配設面
42 環状立設部
43 肉逃げ凹部
44 配設面形成リブ
5 装飾プレート
51 周縁端部
52 表面
53 裏面
54 環状凹部
C キャビティー
C1、C2 キャビティー面
G ゲート
M 射出成形金型
M1 第1型
M2 第2型

Claims (4)

  1. 合成樹脂からなり、表面が凸曲面状を有し、厚みが周縁部から中心部に向かって漸増する偏平な形状を有しており、裏面の周縁部に該裏面から表面に向けて凹んだ環状凹部が形成されている装飾プレートを、射出成形により製造する装飾プレートの製造方法であって、
    前記装飾プレートの表面側を形成する第1型、該装飾プレートの裏面側を形成する第2型、及び溶融した前記合成樹脂を該第1型と該第2型とから形成されるキャビティー内に射出するゲートを備えた射出成形金型を用い、
    前記ゲートを、前記装飾プレートの前記環状凹部が形成される位置に配置し、該ゲートから、溶融した前記合成樹脂を、前記第2型から前記第1型に向けて、前記装飾プレートの厚さ方向に相当する方向に射出する装飾プレートの製造方法。
  2. 前記合成樹脂は透明樹脂である請求項1記載の装飾プレートの製造方法。
  3. 前記合成樹脂は、ポリエチレンテレフタレートとシクロヘキサンジメタノールとの共重合体、ポリシクロヘキシレンジメチレンテレフタレートとイソフタル酸との共重合体又はアクリロニトリル・ブタジエン・スチレンの何れかからなる請求項1記載の装飾プレートの製造方法。
  4. 合成樹脂からなり、表面が凸曲面状を有し、厚みが周縁部から中心部に向かって漸増する偏平な形状を有しており、裏面の周縁部に該裏面から表面に向けて凹んだ環状凹部が形成されている装飾プレートを、射出成形により製造する装飾プレート用の射出成形金型であって、
    前記装飾プレートの表面側を形成する第1型、該装飾プレートの裏面側を形成する第2型、及び溶融した前記合成樹脂を該第1型と該第2型とから形成されるキャビティー内に射出するゲートを備え、
    前記ゲートは、前記第2型における前記装飾プレートの前記環状凹部が形成される位置に、溶融した前記合成樹脂を、該第2型から前記第1型に向けて前記装飾プレートの厚さ方向に相当する方向に射出するように設けられている装飾プレート用の射出成形金型。
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