JP4535809B2 - 映像式遊技機 - Google Patents
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Description
特許文献1に記載の映像式遊技機では、画像表示される遊技球の発射のタイミングで主制御側のランダムカウンタの値が読み出され、その読み出されたカウント値に応じて球のルートが決定され、画像表示制御側がその決定された球ルートに沿って遊技球を移動表示させている。
すなわち、遊技球発射時に主制御部でその遊技球の属性を決定し、この属性に基づいて表示部で表示する遊技球の色や形状を変化させ、その遊技球についての大当たり抽選の結果(大当たり/外れの別)を事前に知らせるという、遊技演出を行う遊技機を提案をした(特願2003-416318号)。
これによれば、発射される遊技球について、大当たりの予告を遊技球の色や形状から可能となって遊技演出の向上に役立つが、以下の点についての改善が望まれていた。
始動入賞口、及び大当たり抽選で大当たりと決定されることによる可動体の開動作によってより多くの遊技球の入球が可能となる可変入賞口を含む、遊技球の入球により賞球が払い出される複数の入賞口、遊技球の入球による賞球の払い出しのないアウト口、並びに前記始動入賞口への遊技球の入球に基づく図柄の変動を開始してから所定時間後にその変動を停止し、停止図柄により前記可動体を開放させ得る、図柄の変動表示を行う図柄表示部を含む遊技盤面と、発射操作部の操作により発射され前記遊技盤面上を移動する遊技球とを、遊技機枠に搭載された画像表示器に表示して遊技を行う映像式遊技機であって、前記画像表示器に表示された遊技盤面画像における遊技状態を制御する主制御手段と、この主制御手段の制御に基づき前記遊技盤面画像における表示制御を行う画像表示制御手段とを備え、前記主制御手段は、前記発射操作部の操作により発射される遊技球の前記遊技盤面画像上の消滅位置、及び前記遊技盤面画像上に表示されてから消滅するまでの生存時間を、その遊技球発射時の発射強度に基づいて設定し、設定結果を球属性として決定する球属性決定手段と、発射される遊技球毎に前記球属性を含む発射信号を送信すると共に、前記図柄の変動を開始させ、図柄の変動パターンの種類を指定する図柄変動開始・変動パターン指定信号を送信する信号送信手段と、設定された条件を充足することにより、前記大当たり抽選で大当たりと決定される確率を高低相互間で変化させる確率変動手段と、前記消滅位置が前記始動入賞口に決定された遊技球である始動入賞球について、その発射時点における大当たり確率で大当たり仮抽選を行い、その仮抽選結果信号を前記発射信号と共に前記信号送信手段から送信させ、かつ、その始動入賞球に係る前記図柄の変動開始時には、その変動開始時点における大当たり確率で大当たり本抽選を行い、その本抽選結果に応じた図柄の変動パターンの指定を含む前記図柄変動開始・変動パターン指定信号を前記信号送信手段に与えて送信させると共に前記遊技状態をその本抽選結果に応じて制御させる大当たり抽選手段と、前記始動入賞球に係る前記図柄の変動中又は前記可動体の開動作中に新たな始動入賞球が生じた場合に、一定数までその新たな始動入賞球を保留球として記憶し、先行する始動入賞球又は保留球に係る前記図柄の変動又は前記可動体の開動作終了後に、後続する保留球を始動入賞球としてその始動入賞球に係る前記図柄変動開始・変動パターン指定信号を前記信号送信手段から送信させる始動入賞球保留手段とを備え、前記画像表示制御手段は、前記発射信号の受信によって、その発射信号中の球属性に基づき、遊技球が前記遊技盤面画像上に表示されてから前記入賞口又はアウト口で消滅するまでの道筋を表す球ルートを取得し、かつ前記仮抽選結果信号の受信によって、前記仮抽選の結果に応じた色又は形状を選択し、取得された前記球ルートに沿い、かつ選択された前記色又は形状で、各遊技球を前記遊技盤面画像上に移動表示させる遊技球移動表示手段と、
前記図柄変動開始・変動パターン指定信号の受信によって、前記図柄表示部にその図柄変動開始・変動パターン指定信号に係る始動入賞球についての図柄の変動表示を開始させ、かつ所定時間後に、その始動入賞球に係る前記図柄変動開始・変動パターン指定信号で指定された図柄の変動パターンに応じた停止図柄で停止させる図柄表示制御手段とを備えることを特徴とする。
これによれば、始動入賞球(保留球)による図柄変動が開始されるまでの間に大当たり確率が変化しても、その始動入賞球について正規の大当たり確率で大当たり抽選をすることができる。
図1は本発明が適用された映像式パチンコ機の一実施形態の要部を示す構成図、図2は図1中から主制御装置、画像表示制御装置及びカード制御装置部分を取り出して示すブロック図である。
これらの図において、映像式パチンコ機の遊技機枠1は、パチンコ遊技場内のいわゆる島と呼ばれる遊技機設置設備に取り付けるための固定枠2を備える。固定枠2には、可動枠3が、左側に位置するヒンジ4によって片開き可能に取り付けられる。可動枠3の内側には、画像表示器5が、画面を前側に向けて取り付けられる。画像表示器5は、液晶表示器、プラズマディスプレイ、ELディスプレイ等からなり、電気的に表示形態を変えられる画像を表示できる。可動枠3の裏面側には主制御装置6、画像表示制御装置7及びカード制御装置8が取り付けられる。
主制御装置6は、CPU6aがRAM6bを作業域として用いて制御プログラム6c1を実行し、ROM6c中のデータ群6c2及び入賞率テーブル6c3を適宜読み出しながら上述した遊技状態等の制御を行う。
図4は、入賞率テーブル6c3の一例を示す図である。この図において、消滅位置とは、遊技球の入球位置を指す。この例では、入球位置として入賞口のみが示されているので消滅位置は入賞口を指す。
図示するように入賞率テーブル6c3は、入賞口別の入球割合、つまり入賞率を遊技球の発射強度(値)に応じて表わしている。例えば、遊技球の発射強度が11〜20の範囲内では、図1に示す入賞口44,45が0.01%、入賞口46,47が0.00%、始動入賞口48が4.00%、大入賞口49が35.00%で入賞することを表わしている。アウト口53へは残余の率で入球する。
なお、入賞率テーブル6c3を、入賞口別の入球割合を違えて複数用意し、そのうちの1つをランダムに選択するようにしてもよい。
ここで球属性決定手段6eは、入賞率テーブル6c3に表わされた入賞口別の入球割合に従い、後述する発射操作部の操作により発射される遊技球(発射球)の盤面画像上の消滅位置と、盤面画像上に表示されてから消滅するまでの遊技球の生存時間とを球属性として決定するように構成されている。
上記予め定められた条件とは、後述する複数の図柄が大当たり図柄で停止することや、大当たり状態(大入賞口49の開閉体50が開動作して、より多くの賞球が獲得可能となる特別遊技状態)が継続することを指す。予め定められた個数としては、ここでは10個が、また、予め定められた時間としては、ここでは30秒が設定されている。
ここで、図柄の変動パターンとは、図柄表示部43に表示される3つの図柄(L、C、R)についての変動時間、停止順序及び停止図柄の種類等からなる図柄変動表示の形態を指す。3つの図柄L、C、Rは、各々複数種類の図柄、例えば0〜9までの数字図柄からなり、それらがサイクリックに1図柄ずつ表示されるようになされている。
なお大当たり抽選には、上記大当たり仮抽選のみならず、後述する大当たり本抽選も含まれるが、確率変動を生じさせる大当たり抽選は後述する大当たり本抽選のみである。
大当たり仮抽選は、球属性決定手段6eにより消滅位置が始動入賞口48に決定された遊技球である始動入賞球について、その発射時点における大当たり確率で大当たり/外れの別を決定する抽選である。この仮抽選結果を示す信号(仮抽選結果信号S6)は、信号送信手段6gに与えられ、発射信号S1と共に画像表示制御装置7に送信される。
更に本抽選結果は、主制御装置6が設定する上記遊技状態に反映される。換言すれば、主制御装置6は、遊技機各部を上記本抽選結果に応じた遊技状態に制御する。つまり、本抽選結果が大当たりであれば、主制御装置6は図柄変動パターン指定信号S5による図柄変動の終了時に遊技状態を大当たり状態とする。
大当たり仮抽選は、上記のように消滅位置が始動入賞口48に決定(始動入賞決定)された遊技球である始動入賞球について、同決定の際に大当たり抽選値取得手段(図示せず)から取得された抽選値を、その発射時点における大当たり値と照合して行われる。また大当たり本抽選は、上記始動入賞球に係る図柄の変動開始時に、上記抽選値を、その変動開始時点における大当たり値と照合して行われる。
つまり、低確率時には5/1580=1/316の大当たり確率となり、高確率時には26/1580≒1/61の大当たり確率となる。
このような大当たり確率の変更は、上述したように確率変動手段6hが行う。
始動入賞球保留手段6jは、先行する始動入賞球又は保留球に係る上記図柄の変動又は上記開閉体50の開動作後(大当たり状態の終了後)に、後続する保留球を始動入賞球としてその始動入賞球に係る図柄変動開始信号S4及び図柄変動パターン指定信号S5を信号送信手段6gから画像表示制御装置7に送信させる。
図1中の54は、各々保留球を表すランプ(保留球ランプ)であり、保留球の発生に従って、例えば左側のランプ54から順に1個ずつ点灯し、また保留球の消化に従って、例えば右側のランプ54から順に1個ずつ消灯し、その点灯ランプ数が現在の保留球数を表すように構成されている。
画像表示制御装置7は、主制御装置6の制御に基づき、つまり主制御装置6からの発射信号S1、その他、各種の信号を受信し、これらの信号等により画像表示器5に盤面画像を表示させ、かつ表示させた盤面画像における表示制御を行う装置である。
「表示させた盤面画像における表示制御を行う」とは、具体的には、画像表示器5を制御して、盤面画像自体の制御表示、例えば後述する複数の図柄の変動表示や図1に示す大入賞口49の開閉体50の動画像表示等をさせ、あるいは遊技球を盤面画像上に移動表示させること等をいう。
上記表示用データは、表示対象である各盤面構成部材の位置、形状(大きさを含む。)を表すデータであり、これらのデータから、遊技球を球ルート(位置座標データ群)に沿って移動表示させて入賞口44〜49やアウト口53で消滅させることが可能となる。
上記遊技球移動表示手段7hは、図3に示す主制御装置6の信号送信手段6gからの発射信号S1を受信して各発射信号S1中の球属性に基づき各遊技球の球ルートを取得し、その球ルートで各遊技球を盤面画像上に移動表示させるように構成されている。
球ルートの終点である入賞口44〜49又はアウト口53での遊技球の消滅はその生存時間の満了時となることは勿論であり、上記位置座標データ群中の各位置座標データは経過時間対応で、ここでは単位時間=16ミリ秒毎に、表されている。
本実施形態では、仮抽選結果が大当たりである場合には赤色に、外れである場合には銀色に、遊技球を着色して移動表示させる。これ以外の色に着色してもよく、また着色に代えて、あるいは着色と共に、遊技球の形状を変えて移動表示させてもよく、何れの方法を採っても、仮抽選結果が大当たりである場合には、表示されている遊技球の色や形状の違いでそれが遊技者に報知され、期待感を増大させ得る。
この開閉体開閉表示手段7iは、本実施形態では上記本抽選結果が大当たりと決定された始動入賞球に係る図柄の変動の終了時、つまり図柄の停止時に信号送信手段6gから送信される開信号S2を受信し、盤面画像上の開閉体50の開動作表示を行わせる。
前面飾り枠11は丸形開口部12を備え、この丸形開口部12は、前面飾り枠11の裏側に設けられた無色透明のガラス又は合成樹脂からなる画像表示器保護用パネル13で塞がれる。
丸形開口部12を囲む前面飾り枠11の前面部には、カード挿入口14、貸出操作機構15、返却操作機構16、精算操作機構17、発射操作機構18、持ち球数表示器19等を備える。
上記持ち球数表示器19は、数値表示面が前面飾り枠11の前側から見えるように、前面飾り枠11又は可動枠3に取り付けられる。
まず、主制御装置6、画像表示制御装置7及びカード制御装置8が、遊技機枠1に設けられた電源装置(図示せず)から直流電源が供給され起動されると、主制御装置6の制御に基づき画像表示制御装置7が画像表示器5を制御して、この画像表示器5に盤面画像を表示させる。
この盤面画像は、上述したように各種の盤面構成部材39、42〜55、及び図示を省略した多数の遊技釘等を表す画像からなる。
なお、カード読取金額情報を度数情報としてカード制御装置8に接続された度数表示器(図示せず)に表示するようにしてもよい。
残額情報が「0」の場合、カード制御装置8はカード搬送機構24を戻し制御する。遊技者が返却操作部29を操作すると、カード制御装置8は、返却スイッチ30から返却信号を受けてカード搬送機構24を戻し制御する。
これらの戻し制御によって、カード搬送機構24はカード22を搬送してその一部をカード挿入口14から突出させ、カード22を遊技機枠1から取り出し可能とする。
すなわち球属性決定手段6eは、発射操作部33の操作量に応じて遊技球の発射強度を求め、この発射強度に基づき、発射される遊技球の盤面画像上の消滅位置と、盤面画像上に表示されてから消滅するまでの遊技球の生存時間とを球属性として決定する。
遊技球の生存時間を、遊技球の発射強度に基づくものではあるが、直接的には上記消滅位置に応じて求めたものであってもよい。また、遊技球の発射強度を球属性に含めてもよく、この場合、発射強度は、遊技球が遊技領域41に打ち込まれて最初に衝突する盤面構成部材位置、つまり着弾位置の決定等に利用される。
遊技球の消滅位置は、入賞口44〜49に入賞(入球)するか、入賞するときはどの入賞口に入賞するか、又は入賞せずにアウト口53に入球するかを表す入球位置に係る球属性である。遊技球は入賞口44〜49への入賞、又はアウト口53への入球時にその表示が終了し、盤面画像上から消滅する。
遊技球の生存時間は、発射操作部33が操作され、遊技球が発射されてから消滅するまで、つまり盤面画像上に表示が開始されてから終了するまでの経過時間に係る球属性である。
画像表示制御装置7は、信号送信手段6gからの発射信号S1を受信して同発射信号S1中の上記2つの球属性に基づき各遊技球の移動ルート、つまり球ルートを選択(取得)し、その球ルートで各遊技球を画像表示器5に表示された盤面画像上に移動表示させる。
非入賞は、画像表示器5に表示された盤面画像における遊技領域41を流下、移動する遊技球が入賞口44〜49の何れにも入賞しないでアウト口53に入球することを表わす情報である。
なお、入賞として始動入賞口48への入賞が決定された場合にだけ、大当たり/外れ情報(大当たり/外れの別)が決定される。
しかし、始動入賞口48への入賞が決定された遊技球(始動入賞球)による図柄変動が開始(図柄変動開始信号S4が主制御装置6から送信)されるまでの間に大当たり確率が変化し、例えば高確率状態から低確率状態となり、しかも、高確率状態では大当たりと決定されるが、低確率状態では外れと決定される場合がある。上記抽選値として199や263を取得した場合が挙げられる。抽選値199,263は高確率時には大当たり値となっているが、低確率時には大当たり値となっていない(外れ値となっている)からである。
ここでは、仮抽選結果が大当たりである場合には赤色に着色し、外れである場合には、始動入賞球とならなかった遊技球、つまり消滅位置が始動入賞口48以外の入賞口44〜47,49又はアウト口53となった遊技球と同様の銀色に、その遊技球を着色して移動表示させる。
仮抽選結果が大当たりであれば、表示されている遊技球の色は赤色となっているので仮抽選結果が大当たりであることが遊技者に報知され、大当たり状態となる期待感を増大させる。
したがって、仮抽選時の確率状態が低確率であって、その後に行われる本抽選時の確率状態が高確率に変わった場合は、赤色の遊技球表示により100%の信頼度で大当たり報知されたことになる。仮抽選時の確率状態が高確率であって、本抽選時の確率状態が低確率に変わった場合でも、赤色の遊技球表示により約20%(=5/26)の信頼度で大当たり報知されたことになる。
すなわち、始動入賞口48への入賞時には、先行する他の始動入賞球による図柄の変動中であったり、大入賞口49(開閉体50)の開動作中、つまり大当たり状態であったため、その始動入賞球が保留球として記憶され、その後、上記の先行する他の始動入賞球による図柄変動が終了して自身(保留球となっている後続の始動入賞球)による図柄変動が開始されるまでの間も含む。
球属性を含む発射信号S1を、上記発射ON信号毎に順次画像表示制御装置7に送信し、画像表示制御装置7で画像表示器5を制御させれば、画像表示器5は遊技球動画像(球ルートに沿って移動する遊技球画像)を次々と表示せる。
この遊技球動画像は、遊技球が1分間当たり100発の割合で盤面画像中の発射通路40から遊技領域41に打ち込まれ、この遊技領域41を流下、移動する動画像である。
発射信号S1と共に仮抽選結果信号S6も画像表示制御装置7に送信されるので、画像表示器5に表示される遊技球動画像は仮抽選結果応じた色に着色されている。
そして、遊技領域41に打ち込まれた遊技球が一般入賞口44〜47に入賞して画像表示器5に表示された盤面画像中から消滅すると、主制御装置6は、一般入賞口44〜47に対応する定数の賞球数情報をその時点における球数情報に加算した加算球数情報を、持ち球数表示器19に出力し、持ち球数表示器19が加算球数情報に相当する球数を数値表示する。
これにより、持ち球数表示器19で表示された数値は、遊技球が発射される毎に減算した数値と一般入賞口44〜47に対応する定数の賞球数との加算された数値となる。
この制御によって、画像表示器5は、図柄表示部43に3つの図柄(L、C、R)の変動表示を開始させ、図柄変動パターン指定信号S5で指定された本抽選結果(大当たり/外れの別)を反映させて、つまり、所定時間後に、その始動入賞球に係る本抽選結果に応じた停止図柄で停止させる。
また確率変動手段6hは、高確率状態を、次回以降、一定回数までの大当たり抽選において再度大当たりと決定されるまで継続させ、その後、低確率状態に戻す。 高低何れの確率状態にあっても、大当たりとなる確率は、確率変動手段6hが現在設定している大当たり確率に従う。
この制御によって、画像表示器5は大入賞口49の閉動作画像を表示する。この大入賞口49の閉動作画像は、大入賞口49の開閉体50が下辺を支点として斜め前方から図1に示す垂直状態に閉じる動画像である。
このカウントアップがあった場合、主制御装置6は、画像表示制御装置7による上記開閉体50の1回の開放が終了した後に、同開閉体50を再び開放するための開情報を内容とする信号を画像表示制御装置7に送信し、上記画像表示器5を再び制御する。
この制御によって、画像表示器5は大入賞口49の開閉体50が下辺を支点として斜め前方に開く形態の動画像を表示する。
始動入賞球保留手段6jは、先行する始動入賞球又は保留球に係る、上記のような開閉体50の開動作後又は図柄の変動後に、後続する保留球を始動入賞球としてその始動入賞球に係る図柄変動開始信号S4及び図柄変動パターン指定信号S5を画像表示制御装置7に送信させる。
保留球の数は、記憶された始動入賞球(保留球)に係る図柄の変動表示を終える毎に、つまり保留球が消化される毎に、1個ずつ減じられ、これに伴い保留球ランプ54も1個ずつ消灯される。
これにより主制御装置6は、持ち球数表示器19に表示されている球数に相当する球数情報をカード制御装置8に出力すると共に、持ち球数表示器19の数値を「0」となるように持ち球数表示器19を制御する。
その後、カード制御装置8がカード搬送機構24を戻し制御し、金額情報の書き替えられたカード22がカード挿入口14から前側に吐き出される。
球属性のうち、遊技球の消滅位置は、主制御装置6の球属性決定手段6eにより遊技球の発射強度に基づいて決定される。ここでは、遊技球の消滅位置が、0〜9999までの数値をエンドレスで繰り返しカウントする消滅位置決定用カウンタ(図示せず)を用い、このカウンタの上記発射ON信号生成時のカウント値と上記遊技球の発射強度に基づいて決定される。
具体的には、この欄の各入賞口44〜49の入賞率を、入賞口44側から順に大入賞口49側に向けて各々10000倍した数値1、2、2、1、450…を順次加算して行く。すると、入賞口47の位置で合計値6が得られ、始動入賞口48の位置で合計値456が得られる。
消滅位置決定用カウンタのカウント値は250であり、この値は入賞口47の位置の合計値6を超え、始動入賞口48の位置の合計値456以下の範囲内にあるから、ここでは始動入賞口48がその遊技球の消滅位置と決定する。
遊技盤面に直交する、遊技盤面の前面側(遊技者側)の方向にZ軸をとり、位置座標データをX,Y,Zの三次元座標で表わしてもよい。
なお図7は、球属性の一部を例示している。球属性別の球ルートテーブル7c3も一部を例示している。
球属性決定手段6eは、求めた発射強度Fxに対応する遊技球消滅位置Pxを、上記入賞率テーブル6c3及び消滅位置決定用カウンタを用いて抽選により求め、続いて、この消滅位置Px(詳しくは発射強度Fx及び消滅位置Px)から、各消滅位置までの遊技球生存時間Txを求める。
発射信号S1は発射される遊技球毎に画像表示制御装置7に送信されるが、画像表示制御装置7(遊技球移動表示手段7h)はこの発射信号S1を受信する毎に、各発射信号S1中の球属性に応じた球ルートを遊技球消滅位置・生存時間別の球ルートテーブル7c3から読み出す。
図8において、ステップ301では、発射操作機構18が遊技球を発射できる状態になっているか否かを判定する。
すなわち、発射操作部33のタッチセンサ(図示せず)がON、発射停止スイッチがOFF、更に発射操作部33の操作量が遊びの範囲を超えているか否かを判定する。遊技者が実際に遊技球を発射するために発射操作部33を操作しているか否かを判定するためである。ステップ301の判定結果がNo(否定)であれば発射処理を終了し、Yes(肯定)であれば次ステップ302に進む。
以上の処理は、発射球毎に行われる。
発射信号S1及び仮抽選結果信号S6は、発射球毎に画像表示制御装置7で受信され、その他の信号は、主制御装置6が制御する遊技状態に応じて送信する都度、受信される。
具体的には、図5に示すCPU7aが上記球ルートテーブル7c3から選択した球ルートRTに基づき、次のフレーム更新時に移動する遊技球の位置座標データをGPU7dが読み出し、ビデオRAM7eに書き込む。
盤面画像に複数個の遊技球が表示される場合には、上述した表示処理は同時並行して行われる。このような場合、ステップ503における判定は、上記複数個の遊技球の全ての位置についてステップ502における処理が終了したか否かの判定となり、終了していればステップ504を実行する。
ステップ505では、ステップ504で行った表示制御以外の、例えば盤面画像におけるサイドランプ52や、図示しないが前面飾り枠11の前面部に取り付けられた電飾等の点消灯制御(一般演出制御処理)を行う。
ステップ506では、ステップ502、504、505の処理(制御)結果を合成して画像表示器5に描画、つまり表示させる。
そして、図1に示す始動入賞口48への入賞決定時、つまり遊技球発射時に行う大当たり抽選は仮抽選とし、その結果を、移動表示される遊技球の色や形状を特別な色や形状とするか否かの選択にのみ用いることとし、本抽選の結果を、本来の大当たり抽選の結果(大当たり/外れの別)として用いるようにした。
しかも、仮抽選の結果を用いて大当たり状態になり得ることの報知が可能となって、遊技者に大当たり状態となる期待感をもたせることができ、遊技の面白さを増すことができる。
この図において、球I〜球IVは、球属性決定手段6eによって消滅位置、つまり入球位置が始動入賞口48(図1参照)と決定された始動入賞球であり、その近傍の括弧内に付記した数値12、199、263、13は入球位置が始動入賞口48に決定された際にその始動入賞球について取得された抽選値である。
上述したように、抽選値12、13は、高確率時、低確率時共に大当たり値ではなく、抽選値199、263は、高確率時のみ大当たり値となっている。なお、以下の説明では入球を入賞という。
したがって、球IIは期間T1中の時点t2〜t3間において、球IIIは期間T2中の時点t2〜期間T3の満了時点t7において、各々保留球となり、また、球IVは期間T3中の時点t6から保留球となる。確率状態は、始めに高確率状態であるとする。
なお図10は、球IIによる大当たり状態の開始時点t5において、大当たりの確率(確率状態)が高確率から低確率に変化する例を示しているので、時点t5からは低確率状態となる。
発射時の仮抽選の結果をそのまま大当たり抽選の結果として用いると、その始動入賞球(保留球)について正規の大当たり確率で、この場合は低確率で、大当たり抽選をすることにならないが、本実施形態では、図柄変動開始時に本抽選を行い、正規の大当たり確率で大当たり抽選を行うことができる。
球IIIの抽選値263は、低確率状態に戻っている図柄変動開始時、つまり本抽選時においては外れ値となっているので、この球IIIによる図柄変動終了時に、球IVによる図柄変動が即時開始する。
球IVの抽選値は13であるので、その発射時の仮抽選時においても、また図柄変動開始時、つまり本抽選時時においても、外れ値となっている。したがって、球IVについては発射から入賞まで銀色に表示され、つまり大当たり報知されず、また、図柄表示部43における停止図柄は外れ図柄となる。
本実施形態では、低確率時の大当たり値はその全てが高確率時の大当たり値ともなっている。したがって、取得した抽選値が低確率時における大当たり値となっている場合であって、低確率から高確率に変化した場合については、図柄変動の開始時に本抽選を行う効果は小さいが、低確率時の大当たり値の一部又は全部が高確率時の大当たり値と異なる場合については、図10に示す例と同様、上記本抽選を行う効果は大である。
例えば、上記制御信号として、単一の図柄変動開始・変動パターン指定信号を用いてもよく、あるいは図柄変動開始信号、図柄停止順序指定信号、停止図柄指定信号及び図柄変動停止信号というように3つ以上の信号を用いるようにしてもよい。
以上に述べた態様はおおよそ第1種パチンコ機を模したものであるが、本発明はこれ以外のパチンコ機、その他の弾球遊技機にも適用可能である。
主制御装置6は、このような遊技状態を、画像表示制御装置7による盤面画像における演出表示制御によって現出させ、同時に上記音声やランプによる演出制御も加えて遊技者を楽しませている。遊技状態の制御には、その状態の開始、継続、終了の各制御を含む。
Claims (2)
- 始動入賞口、及び大当たり抽選で大当たりと決定されることによる可動体の開動作によってより多くの遊技球の入球が可能となる可変入賞口を含む、遊技球の入球により賞球が払い出される複数の入賞口、遊技球の入球による賞球の払い出しのないアウト口、並びに前記始動入賞口への遊技球の入球に基づく図柄の変動を開始してから所定時間後にその変動を停止し、停止図柄により前記可動体を開放させ得る、図柄の変動表示を行う図柄表示部を含む遊技盤面と、
発射操作部の操作により発射され前記遊技盤面上を移動する遊技球とを、
遊技機枠に搭載された画像表示器に表示して遊技を行う映像式遊技機であって、
前記画像表示器に表示された遊技盤面画像における遊技状態を制御する主制御手段と、
この主制御手段の制御に基づき前記遊技盤面画像における表示制御を行う画像表示制御手段とを備え、
前記主制御手段は、
前記発射操作部の操作により発射される遊技球の前記遊技盤面画像上の消滅位置、及び前記遊技盤面画像上に表示されてから消滅するまでの生存時間を、その遊技球発射時の発射強度に基づいて設定し、設定結果を球属性として決定する球属性決定手段と、
発射される遊技球毎に前記球属性を含む発射信号を送信すると共に、前記図柄の変動を開始させ、図柄の変動パターンの種類を指定する図柄変動開始・変動パターン指定信号を送信する信号送信手段と、
設定された条件を充足することにより、前記大当たり抽選で大当たりと決定される確率を高低相互間で変化させる確率変動手段と、
前記消滅位置が前記始動入賞口に決定された遊技球である始動入賞球について、その発射時点における大当たり確率で大当たり仮抽選を行い、その仮抽選結果信号を前記発射信号と共に前記信号送信手段から送信させ、かつ、その始動入賞球に係る前記図柄の変動開始時には、その変動開始時点における大当たり確率で大当たり本抽選を行い、その本抽選結果に応じた図柄の変動パターンの指定を含む前記図柄変動開始・変動パターン指定信号を前記信号送信手段に与えて送信させると共に前記遊技状態をその本抽選結果に応じて制御させる大当たり抽選手段と、
前記始動入賞球に係る前記図柄の変動中又は前記可動体の開動作中に新たな始動入賞球が生じた場合に、一定数までその新たな始動入賞球を保留球として記憶し、先行する始動入賞球又は保留球に係る前記図柄の変動又は前記可動体の開動作終了後に、後続する保留球を始動入賞球としてその始動入賞球に係る前記図柄変動開始・変動パターン指定信号を前記信号送信手段から送信させる始動入賞球保留手段とを備え、
前記画像表示制御手段は、
前記発射信号の受信によって、その発射信号中の球属性に基づき、遊技球が前記遊技盤面画像上に表示されてから前記入賞口又はアウト口で消滅するまでの道筋を表す球ルートを取得し、かつ前記仮抽選結果信号の受信によって、前記仮抽選の結果に応じた色又は形状を選択し、取得された前記球ルートに沿い、かつ選択された前記色又は形状で、各遊技球を前記遊技盤面画像上に移動表示させる遊技球移動表示手段と、
前記図柄変動開始・変動パターン指定信号の受信によって、前記図柄表示部にその図柄変動開始・変動パターン指定信号に係る始動入賞球についての図柄の変動表示を開始させ、かつ所定時間後に、その始動入賞球に係る前記図柄変動開始・変動パターン指定信号で指定された図柄の変動パターンに応じた停止図柄で停止させる図柄表示制御手段とを備えることを特徴とする映像式遊技機。 - 始動入賞口、及び大当たり抽選で大当たりと決定されることによる可動体の開動作によってより多くの遊技球の入球が可能となる可変入賞口を含む、遊技球の入球により賞球が払い出される複数の入賞口、遊技球の入球による賞球の払い出しのないアウト口、並びに前記始動入賞口への遊技球の入球に基づく図柄の変動を開始してから所定時間後にその変動を停止し、停止図柄により前記可動体を開放させ得る、図柄の変動表示を行う図柄表示部を含む遊技盤面と、
発射操作部の操作により発射され前記遊技盤面上を移動する遊技球とを、
遊技機枠に搭載された画像表示器に表示して遊技を行う映像式遊技機であって、
前記画像表示器に表示された遊技盤面画像における遊技状態を制御すると共に、その遊技盤面画像における表示制御を行う制御手段を備え、
この制御手段は、
前記発射操作部の操作により発射される遊技球の前記遊技盤面画像上の消滅位置、及び前記遊技盤面画像上に表示されてから消滅するまでの生存時間を、その遊技球発射時の発射強度に基づいて設定し、設定結果を球属性として決定する球属性決定手段と、
発射される遊技球毎に前記球属性を含む発射信号を生成すると共に、前記図柄の変動を開始させ、図柄の変動パターンの種類を指定する図柄変動開始・変動パターン指定信号を生成する信号生成手段と、
設定された条件を充足することにより、前記大当たり抽選で大当たりと決定される確率を高低相互間で変化させる確率変動手段と、
前記消滅位置が前記始動入賞口に決定された遊技球である始動入賞球について、その発射時点における大当たり確率で大当たり仮抽選を行い、その仮抽選結果信号を前記発射信号と共に前記信号生成手段で生成させ、かつ、その始動入賞球に係る前記図柄の変動開始時には、その変動開始時点における大当たり確率で大当たり本抽選を行い、その本抽選結果に応じた図柄の変動パターンの指定を含む前記図柄変動開始・変動パターン指定信号を前記信号生成手段で生成させると共に前記遊技状態をその本抽選結果に応じて制御させる大当たり抽選手段と、
前記始動入賞球に係る前記図柄の変動中又は前記可動体の開動作中に新たな始動入賞球が生じた場合に、一定数までその新たな始動入賞球を保留球として記憶し、先行する始動入賞球又は保留球に係る前記図柄の変動又は前記可動体の開動作終了後に、後続する保留球を始動入賞球としてその始動入賞球に係る前記図柄変動開始・変動パターン指定信号を前記信号生成手段で生成させる始動入賞球保留手段と、
前記発射信号を受けて、その発射信号中の球属性に基づき、遊技球が前記遊技盤面画像上に表示されてから前記入賞口又はアウト口で消滅するまでの道筋を表す球ルートを取得し、かつ前記仮抽選結果信号を受けて、前記仮抽選の結果に応じた色又は形状を選択し、取得された前記球ルートに沿い、かつ選択された前記色又は形状で、各遊技球を前記遊技盤面画像上に移動表示させる遊技球移動表示手段と、
前記図柄変動開始・変動パターン指定信号を受けて、前記図柄表示部にその図柄変動開始・変動パターン指定信号に係る始動入賞球についての図柄の変動表示を開始させ、かつ所定時間後に、その始動入賞球に係る前記図柄変動開始・変動パターン指定信号で指定された図柄の変動パターンに応じた停止図柄で停止させる図柄表示制御手段とを備えることを特徴とする映像式遊技機。
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