JP4535348B2 - 電気かみそり - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、前後一対の第1刃体と、両刃体間に配置した第2刃体とを備えている電気かみそりに関し、とくに第2刃体の構造とその支持構造を改良した点に特徴を有する。
【0002】
【従来の技術】
この種の電気かみそりは、特許第2500199号公報や特開平11−137868号公報に公知である。前者かみそりにおいては、外刃と内刃、外刃の両端に溶着固定される一対の枠片、内刃に溶着固定される受動片、および両枠片と内刃との間に配置した一対の圧縮コイルばね等で第2刃体を構成し、ユニット部品化された第2刃体を外刃ホルダーに装着している。詳しくは一対の枠片の側面上下に連結穴を設け、両連結穴に外刃ホルダー側の一対のピンを係合して、第2刃体を外刃ホルダーと一体化している。
【0003】
後者かみそりにおいては、外刃を外刃ホルダーに下面側から係合装着したうえで、内刃ユニットと、第1刃体の外刃が溶着されたカッター取付枠とを、外刃ホルダーに対して順に組み付けることにより、第2刃体を構成している。内刃ユニットは、内刃と、内刃に内嵌装着される内刃受台と、内刃受台に装着した一対の線ばねとからなり、線ばねの下遊端をカッター取付枠でスライド案内している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように、従来の電気かみそりにおける第2刃体は、構成部品点数が多いこともあって、各部品の組み立てに多くの手間が掛かる。前者かみそりの場合には、外刃と左右の枠片とを合計8個所で溶着し、内刃と受動片および左右のばね受片とを合計8個所で溶着する必要がある。さらに、ユニット部品化された第2刃体の左右4個の連結穴を外刃ホルダーのピンに係合する必要がある。また、外刃の両端に枠片を取り付ける際には、内刃押し上げのためのばねとばね受片も同時に組み込まなければならないが、殊に、細長い下向きコ字状の外刃内に圧縮変形した状態のばねや枠片等の小さな部品を組み込まなければならないので、組み付け作業性が著しく悪く、第2刃体の組み立てに多くの手間が掛かる。
【0005】
後者電気かみそりの場合には、内刃受台に一対の線ばねを組み、さらに内刃を内刃受台に組んで内刃ユニットを予め構成しておき、外刃と内刃ユニットと、カッター取付枠とを、外刃ホルダーに対して順に組み付けた後、カッター取付枠を外刃ホルダーに対して溶着固定する必要がある。
【0006】
前者かみそりの場合には、第2刃体がユニット部品化してあるので、それのみを外刃ホルダーから取り外して新規部品と交換できるが、後者かみそりの場合には、カッター取付枠を外刃ホルダーに溶着するので、第2刃体、あるいは第1刃体の外刃が破損した場合には、外刃ホルダーの全体を交換しなければならず、交換コストが高く付く。両者共、左右一対のコイルばね、あるいは左右一対の線ばねを用いて内刃を外刃に押し付け付勢するので、各ばねの組み付け姿勢のばらつきやばね自体の加工上のばらつきによって、内刃の外刃に対する密着力が刃長手方向にばらつきやすい。
【0007】
この発明の目的は、第2刃体をそれ自体の全体構造を簡素化しながら、1個のユニット部品として構成し、各構成部品の組み立てに要する手間と、第2刃体の外刃ホルダーに対する組み立ての手間を軽減することにより、その分だけ組み立てに要するコストを減らすことにある。この発明の他の目的は、第2刃体を外刃ホルダーに対して簡単に着脱できるようにし、以て第2刃体が破損した場合の交換コストを減らすことにある。この発明の他の目的は、第2刃体のばねを案内支持するガイド枠が、第1刃体の外刃用の取付枠と、外刃ホルダーの補強枠とを兼ねるようにすることにより、外刃ホルダーの全体構造を簡素化しながら、その構造強度を向上することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明の電気かみそりは、かみそりヘッド6に対して着脱可能に設けられた外刃ホルダー22の上部に、前後一対の第1刃体23が配置され、両刃体23の間に第2刃体24が配置してある。外刃ホルダー22は、ホルダー枠35と、ホルダー枠35で支持される前後一対の第1刃体23の外刃34と、両外刃34の間に組み付けられる第2刃体24とを含む。第2刃体24は、外刃38と、内刃39と、外刃38の両端に係合装着される左右一対の側端ピース40と、内刃39に固定される受動片41と、受動片41に装着される、左右一対のばね腕55を備えた内刃付勢用のばね42とでユニット部品化してある。ホルダー枠35の内部に、先のばね42を案内支持するガイド枠36が配置されている。第2刃体24はホルダー枠35に対して上面側から組み付けられて、その側端ピース40とホルダー枠35との間に設けた係合構造を介してホルダー枠35に装着してある。側端ピース40の下面側に突出するばね腕55をガイド枠36で受け止めて、内刃39が外刃38に密着するよう押し上げ付勢してある。
【0009】
具体的には、係合構造は、側端ピース40の側端面に設けた弾性係合片46と、ホルダー枠35に設けた係合凹部63とで構成して、第2刃体24をホルダー枠35に対して着脱可能に装着する。
【0010】
ガイド枠36は上向きに開口する断面コ字形のガイド溝56を有する枠体で構成する。ガイド溝56の内底中央に受動片41用の通口57を開口し、この通口57の両側のガイド溝56で、内刃付勢用のばね42のばね腕55をスライド案内する。
【0011】
前後一対の第1刃体23の外刃34の一端を外刃ホルダー22に装着し、他端をガイド枠36の前面および後面に装着する。
【0012】
内刃付勢用のばね42は、コ字状に折り曲げられる取付部54と、取付部54の両側下端に連続してハ字状に折り曲げられる左右一対のばね腕55を一体に形成した板ばねで構成する。第2刃体24の下面に突出する左右のばね腕55を、ガイド枠36に設けたガイド溝56でスライド自在に案内支持する。
【0013】
【作用および発明の効果】
第2刃体24を一個のユニット部品として構成したうえで、それを上面側から組み付けてホルダー枠35と一体化し、さらに第2刃体24に設けた内刃付勢用のばね42をホルダー枠35に固定したガイド枠36で受け止めて、内刃39を外刃38の側へ向って押し上げ付勢できるようにするので、第2刃体をホルダー枠の下面側から組み付ける従来の電気かみそりに比べて、第2刃体24のホルダー枠35に対する組み付けをワンタッチで行える。また、第2刃体24を内刃39と外刃38、内刃付勢用のばね42、一対の側端ピース40、および受動片41などで一個のユニット部品として構成するので、従来の第2刃体に比べて第2刃体24自体の構造を簡素化できる。内刃付勢用のばねを圧縮変形した状態で予め組み込む必要があった、従来のユニット部品化された第2刃体とは異なり、この発明では、側端ピース40の下面側に突出する左右のばね腕55をガイド枠36で受け止めるようにした。つまり、ユニット部品化された第2刃体24をホルダー枠35に組み込んで初めて、内刃付勢用のばね42がガイド枠36に受け止められて弾性変形されるようにするので、ばねの組み付けに関して緻密な作業を行う必要がなく、第2刃体24をホルダー枠35に組み付けるだけの簡単な作業で、内刃39をばね42で適正に押し上げ付勢でき、その分だけ組み立てに要する手間とコストを削減できる
【0014】
左右一対のばね腕55を有する一個のばね42で内刃39を押し上げ付勢し、さらに外刃38の両端に係合装着される側端ピース40に弾性係合片46を一体に設ける第2刃体24によれば、全体の部品点数を減少して、その分だけ第2刃体24の組み付けに要する手間を減らすことができる。また、弾性係合片46を操作して第2刃体24をホルダー枠35から簡単に取り外せるので、その交換を容易に行える。交換コストも少なくて済む。
【0015】
ガイド枠36に設けた断面コ字状のガイド溝56で内刃付勢用のばね42をスライド案内するガイド構造によれば、落下衝撃等の外力がばね42に作用する場合にも、ばね42のスライド端がガイド枠36から外れるのを阻止できるうえ、ガイド枠36自体の構造強度を増強して、ホルダー枠35に対するガイド枠36の補強作用を向上できる。また、ガイド枠36を利用して、その前面および後面に第1刃体23の外刃34を装着するホルダー構造によれば、ガイド枠36を本来の機能に加えて、先の外刃34の取付枠として利用し、さらに上記のようにホルダー枠35の補強体として兼用できるので、その分だけ外刃ホルダー22の全体構造を簡素化しながら構造強度を向上できる。
【0016】
【実施例】
図1ないし図18にこの発明を適用した水洗い式の電気かみそりを示す。この電気かみそりはかみそりヘッドが前後揺動自在に軸支された、首振り型の電気かみそりからなる。図2ないし図9において、電気かみそりは、下向きに開口する異形筒形の本体ケース1と、その内部に下面側から差し込み装填される電装品ユニット2、および底ケース3と、本体ケース1の上面に固定されるヘッドフレーム4と、ヘッドフレーム4の左右一対の側枠5・5で前後揺動自在に、つまり首振り自在に支持されたかみそりヘッド6などを主な構成部材にして構成してある。
【0017】
ヘッドフレーム4と電装品ユニット2とを、本体ケース1の上壁を間にしてビス7で締結し、さらに、底ケース3と電装品ユニット2とをビス8で締結し、これらの締結部をOリングやパッキンでシールすることにより、本体ケース1内への水の浸入を阻止し、かみそりヘッド6の水洗いを可能としている、なお、電装品ユニット2は、プラスチック成形されたユニットベース11にモータ9、二次電池10、回路基板などを組み付け、回路基板上にモータ起動用のスイッチ等を配置してなる。
【0018】
本体ケース1の前面にはモータ起動用のスイッチノブ13を設ける。ヘッドフレーム4の後面にはきわぞり刃ユニット14を配置し、このユニット14を起伏操作するスライドノブ15を本体ケース1の後面に設けている(図9参照)。モータ動力は、モータ9の出力軸に固定した偏心カム16と、偏心カム16でそれぞれ往復駆動されるきわぞり系の振動子17、および内刃系の振動子18を介して、きわぞり刃ユニット14、および後述する内刃に伝動される。
【0019】
図6ないし図9においてかみそりヘッド6は、逆門形のフレーム20と、フレーム20にビス止めされる蓋体21とを取付基体にして、フレーム20と蓋体21で囲まれる室内に内刃用の振動子18と、外刃ホルダー22用のロック機構とを組み込み、フレーム20に対して外刃ホルダー22を着脱可能に被せ付けてなる。この外刃ホルダー22と蓋体21との間に前後一対の第1刃体23・23を配置し、両刃体23の間に第2刃体24を設けて、これら両者23・24を先の振動子18で同時に駆動できるようにしている。振動子18には、蓋体21の上面に突出する前後一対の駆動軸25が設けてある。
【0020】
フレーム20の左右一対の側壁の外面に固定した軸26を、ヘッドフレーム4で軸支することにより、かみそりヘッド6の全体が前後方向へ首振り揺動できる。かみそりヘッド6を首振り不能にロックするために、図7に示すようにヘッドフレーム4の一側に上下スライドするロックノブ29とロック棒30とを設け、ロック棒30が上方スライドしてフレーム20のロック凹部31と係合する状態において、かみそりヘッド6をロック固定できるようにしている。
【0021】
図8において、第1刃体23は、先の駆動軸25に分離可能に圧嵌装着される内刃33と、外刃ホルダー22で断面アーチ形に支持される外刃34とからなり、駆動軸25の内部に配置したばねで内刃33を外刃34に押し付け付勢している。
【0022】
外刃ホルダー22は、前後壁と左右壁とを有する上下が開口するホルダー枠35と、その上面の前後に配置した上記の外刃34と、両外刃34の間に配置した第2刃体24、および第2刃体24の下方に設けられるガイド枠36などで構成する。これらの構成部品のうち、第1刃体23用の前後の外刃34は、ガイド枠36の前面および後面にフロート枠61を介して溶着されて一体化してある。第2刃体24は、以下に述べるように一個のユニット部品として構成してある。
【0023】
図12および図13に示すように、第2刃体24は、下向きに開口するコ字枠状の外刃38と、外刃38に内嵌して左右に往復駆動される内刃39と、外刃38の両端に係合装着される左右一対の側端ピース40と、内刃39の中央に固定される受動片41と、受動片41に組み付けられて内刃39を外刃38に押し付け付勢するばね42とで構成する。
【0024】
図12に示すように、側端ピース40はL字状の基部44の上面内隅に内刃39用のガイド片45を突設し、基部44の外側端に弾性係合片46を一体に設けたプラスチック成形品からなる。基部44の内側端の前後面と、コーナー部の前後面のそれぞれには、合計4個の係合突起47が突設してあり、これらの突起47を、外刃38の側端寄りの前後壁に設けた係合溝48・49に差し込み係合することにより、側端ピース40を外刃38と一体化できる。
【0025】
受動片41は、下半側に受動溝50が切り欠き形成してある板状のプラスチック成形品からなり、その上半部を内刃39の内面中央に差し込み、前後面に設けた溶着ピン51を内刃39の溶着穴に係合した後、ピン先端を加熱して拡径変形することにより内刃39と一体化してある。溶着ピン51より上方の板面一側にばね溝52を凹み形成し、これにばね42を掛止装着している。
【0026】
ばね42は、コ字形に折り曲げられる取付部54と、取付部54の両側下端に連続して、ハ字状に折り曲げられる左右一対のばね腕55を一体に形成した板ばねとからなり、取付部54の水平壁部を受動片41のばね溝52に掛止装着する。この状態の受動片41を、先に述べたように内刃39に溶着固定することにより、取付部54が内刃39の前壁39a(又は後壁39b)で抜け止め保持される。ばね腕55の先端は引っ掛かり防止のために上向きに折り曲げてある。
【0027】
内刃付勢用のばね42を受け止めて、そのばね腕55を左右スライド自在に案内支持するためにガイド枠36を設けている。ガイド枠36には、上向きに開口する断面コ字状のガイド溝56を設け、その内底中央に受動片41用の通口57を開口する。ガイド枠36の両端外面には係合片58が突設してある。この係合片58をホルダー枠35の左右側壁に設けた係合凹部59に圧嵌係合することにより、ガイド枠36がホルダー枠35と一体化される。ホルダー枠35に装着したガイド枠36は補強材として機能しており、ガイド溝56を設けることによって断面係数が増強されることも加わってホルダー枠35の構造強度を向上することに役立っている。
【0028】
先に説明したように、ガイド枠36を利用して、その前後面に第1刃体23の外刃34が溶着固定してある(図11参照)。この外刃34が溶着された状態のガイド枠36を、ホルダー枠35の係合凹部59に圧嵌係合した後、外刃34の他端縁に溶着固定したフロート枠61をホルダー枠35の前後壁の内面に溶着固定することにより、前後一対の外刃34が図10に示すようにそれぞれ断面アーチ形に保持される。フロート枠61は外刃34の沈み込みを吸収して、外刃34を内刃33に常に密着させるために設けてある。
【0029】
ガイド枠36をホルダー枠35に装着した後に、ユニット部品化された第2刃体24を、上記の両外刃34の間の隙間に組み付ける。この組み付けをワンタッチで行うために、側端ピース40と、ホルダー枠35との間に係合構造を設けている。詳しくは、側端ピース40と一体に設けた弾性係合片46と、ホルダー枠35の左右側壁の上端寄りに通設した係合凹部63とで、係合構造を構成する。
組み付け時には、図14に示すように一方の弾性係合片46を片側の係合凹部63に当てがいながら、第2刃体24の全体を押し込み操作することにより、他方の弾性係合片46を他側の係合凹部63にパチンとはめ込むことができる。この装着状態において、ばね腕55はガイド枠36のガイド溝56で受け止められて弾性変形する。従って、内刃39を押し上げ付勢して外刃38に密着できる。なお、弾性係合片46を係合凹部63の外面開口の側から押し込み操作すると、両者46・63の係合状態を解除して、第2刃体24をホルダー枠35から取り外すことができる。
【0030】
第2刃体24の内刃39は、振動子18の前後の駆動軸25に外嵌装着した駆動ピース65で往復駆動される。駆動ピース65は蓋体21の開口面を塞ぐベース壁66を有し、その前後中央に受動片41の受動溝50内に入り込む駆動突起67が上向きに突設してある。ベース壁66は、フレーム20と蓋体21とで囲まれる室内へ毛屑が入り込むのを防止し、以て、前記室内に配置した振動子18やロックピース77に毛屑や皮脂等が膠着し、これら駆動部品の動作が阻害されるのを防止するのに役立っている。
【0031】
外刃ホルダー22は、かみそりヘッド6に対して、前後方向へ開放揺動可能に連結されていて、水洗い時に第1刃体23の内刃33の外面を大きく開放できるようになっている。そのために、図10および図6に示すように蓋体21の後面両側に左右一対のガイド片70を一体に成形し、ガイド片70で区画した上下に長い溝71で、ホルダー枠35の後壁の下端両側に突設した軸体72を上下スライド自在に案内支持している。ガイド片70の下端寄りには、軸体72の出し入れを許す連結口73を設け、この連結口73より下側の枠部分を保持部74としている。なお、連結口73の上下隙間は、軸体72の直径寸法より僅かに小さく設定してある。
【0032】
上記のように、ホルダー枠35に設けた軸体72を溝71でスライド案内することにより、外刃ホルダー22は、そのホルダー枠35がフレーム20の装着部に嵌着され、同時に外刃34が内刃33に密接する使用位置(図9の状態)と、外刃ホルダー22の全体が溝71の上端まで上方スライドして、装着部および内刃33から分離した揺動待機位置(図15に示す状態)と、外刃ホルダー22が軸体72を中心にしてかみそり後面側へ反転揺動して内刃33および毛屑室の前後面を完全に開放する開放位置(図15に想像線で示す状態)とに変位できる。
外刃ホルダー22を、一旦揺動待機位置まで上方スライドさせるのは、その開放揺動時に、ホルダー枠35が内刃33と接当干渉するのを避け、さらに第2刃体24の受動片41と駆動ピース65を分離するためである。
【0033】
装着部に嵌着した外刃ホルダー22をロック保持するために、図17に示すロック機構を設けている。ロック機構は、ヘッドフレーム4の一方の側枠5に装着したロック解除用のボタン76と、フレーム20内に組み込まれたロックピース77および左右一対の圧縮コイル形のばね78とホルダー枠35の前後壁の内面に設けた係合凹部79などで構成する。図6においてロックピース77は、前後中央に設けた横長棒状の芯軸80と、装着部の前後壁から外面に突出する左右一対ずつのロック体81と、芯軸80とロック体81とを繋ぐ4個のヒンジ部82とを一体に形成したプラスチック成形品からなり、前後で対を為すロック体81・81の間にばね78を介装して、各ロック体81・81を前方および後方へ向かって進出付勢する。芯軸80の一端は、フレーム20の一側壁でスライド自在に案内支持されて、その軸端がボタン76に臨んでいる。従って、ボタン76を押し込み操作すると、芯軸80が図17において中右方へ移動して、各ロック体81をばね78の付勢力に抗しながらフレーム内方へ退入操作し、係合凹部79との係合状態を解除する。
【0034】
上記のように構成した電気かみそりは、洗浄前に、ボタン76を押し込んでロック体81と係合凹部79の係合状態を解除する。このロック解除操作によって、外刃ホルダー22の全体が内刃33を押し上げ付勢するばねで、数mm上方変位される。この状態のまま、外刃ホルダー22を溝71に沿って揺動待機位置まで上方スライドすると、軸体72が溝71の上端で受け止められるので、引き続き外刃ホルダー22をかみそり後方へ反転状に揺動操作することにより、内刃33の前後面を開放できる。このように、かみそりヘッド6の内面を露出した状態で、内刃33や毛屑室に流水を流し掛けることにより、これらに付着した毛屑や皮脂をきれいに洗い流すことができる。
【0035】
上記の実施例以外に、第2刃体24は全体が沈み込み可能にホルダー枠35に装着できる。例えばホルダー枠35の係合凹部63を上下に長い溝状に形成しておき、外刃38に強い押圧外力が作用するとき、第2刃体24の全体をばね42の付勢力に抗して沈み込み変位させることができる。ばね42は、板ばね以外に線ばねで形成でき、必要があれば、左右のばね腕55を別個の部品で形成することができる。ガイド枠36の両端に、ホルダー枠35の左右側壁の内面に沿って上方へ延びる立壁部を設け、この立壁部に弾性係合片46と係合する係合凹部63を設けることができる。さらに、ばね42は受動片41と一体に成形してプラスチックばねで形成することができ、この場合には部品点数を削減できる分だけ、第2刃体24の製作コストを減少できる。
【0036】
第2刃体24をホルダー枠35に装着するための係合構造としては、ホルダー枠35の側に弾性係合片46を設け、側端ピース40の側に先の係合片46と係合する係合凹部63を設けることができる。ガイド枠36はホルダー枠35と一体に成形することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第2刃体の取付構造を示す断面図である。
【図2】電気かみそりの斜視図である。
【図3】電気かみそりの分解断面図である。
【図4】本体ケースの分解斜視図である。
【図5】かみそりヘッド側の分解斜視図である。
【図6】かみそりヘッドの分解斜視図である。
【図7】かみそりヘッドの中央縦断正面図である。
【図8】かみそりヘッドの内刃中心を通る縦断正面図である。
【図9】かみそりヘッドの縦断側面図である。
【図10】外刃ホルダーを分離した状態の縦断側面図である。
【図11】第1刃体の外刃取付構造を示す分解斜視図である。
【図12】第2刃体の分解斜視図である。
【図13】第2刃体の全部品を分解した斜視図である。
【図14】第2刃体の組み付け途中状態を示す断面図である。
【図15】外刃ホルダーを上方スライドした状態の縦断側面図である。
【図16】外刃ホルダーを取り外した状態の背面図である。
【図17】外刃ホルダー用のロック機構を示す横断平面図である。
【図18】きわぞり刃の駆動構造を示す横断平面図である。
【符号の説明】
6 かみそりヘッド
22 外刃ホルダー
23 第1刃体
24 第2刃体
34 第1刃体の外刃
35 ホルダー枠
36 ガイド枠
38 第2刃体の外刃
39 第2刃体の内刃
40 側端ピース
42 ばね
Claims (5)
- かみそりヘッド(6)に対して着脱可能に設けられた外刃ホルダー(22)の上部に、前後一対の第1刃体(23)が配置され、両刃体(23)の間に第2刃体(24)が配置してある電気かみそりであって、
外刃ホルダー(22)は、ホルダー枠(35)と、ホルダー枠(35)で支持される前後一対の第1刃体(23)の外刃(34)と、両外刃(34)の間に組み付けられる第2刃体(24)とを含み、
第2刃体(24)は、外刃(38)と、内刃(39)と、外刃(38)の両端に係合装着される左右一対の側端ピース(40)と、内刃(39)に固定される受動片(41)と、受動片(41)に装着される、左右一対のばね腕(55)を備えた内刃付勢用のばね(42)を含んでユニット部品化されており、
ホルダー枠(35)の内部に、先のばね(42)を案内支持するガイド枠(36)が配置されており、
第2刃体(24)はホルダー枠(35)に対して上面側から組み付けられて、その側端ピース(40)とホルダー枠(35)との間に設けた係合構造を介してホルダー枠(35)に装着されており、
側端ピース(40)の下面側に突出する左右のばね腕(55)をガイド枠(36)で受け止めて、内刃(39)がばね(42)で外刃(38)に密着するよう押し上げ付勢してある電気かみそり。 - 係合構造が、側端ピース(40)の側端面に設けた弾性係合片(46)と、ホルダー枠(35)に設けた係合凹部(63)とで構成されて、第2刃体(24)がホルダー枠(35)に対して着脱可能に装着してある請求項1記載の電気かみそり。
- ガイド枠(36)が上向きに開口する断面コ字形のガイド溝(56)を有する枠体で構成されており、
ガイド溝(56)の内底中央に受動片(41)用の通口(57)が開口され、この通口(57)の両側のガイド溝(56)で、内刃付勢用のばね(42)のばね腕(55)をスライド案内している請求項1または2記載の電気かみそり。 - 前後一対の第1刃体(23)の外刃(34)の一端が外刃ホルダー(22)に装着され、他端がガイド枠(36)の前面および後面に装着してある請求項1、2または3記載の電気かみそり。
- 内刃付勢用のばね(42)が、コ字状に折り曲げられる取付部(54)と、取付部(54)の両側下端に連続してハ字状に折り曲げられる左右一対のばね腕(55)を一体に形成した板ばねで構成されており、
側端ピース(40)の下面側に突出する左右のばね腕(55)が、ガイド枠(36)に設けたガイド溝(56)でスライド自在に案内支持してある請求項1、2、3または4に記載の電気かみそり。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23619899A JP4535348B2 (ja) | 1999-08-23 | 1999-08-23 | 電気かみそり |
Applications Claiming Priority (1)
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JP23619899A JP4535348B2 (ja) | 1999-08-23 | 1999-08-23 | 電気かみそり |
Publications (2)
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