JP4533549B2 - 被覆製紐釣糸 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本願発明は釣糸に関するものであって、特にフライフィッシングにおいて使用されるフライラインまたはリーダーとしての使用に適した釣糸に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
渓流や湖において行われることが多いフライフィッシングに使用されているフライラインには、ナイロンやポリエステルなどの糸を芯糸として、これを樹脂で被覆し、テーパー状にすることが従来から行われている。
かかるフライラインにおいては、被覆に用いる樹脂が釣糸の引っ張り強度にあまり寄与しないので、芯糸の強度のみで釣糸の強度を出さなければならない。そのため、芯糸の強度の向上という観点から製紐糸を芯糸として用いることが考えられる。しかし、断面が円形のモノフィラメントの製紐糸を芯糸として、これを樹脂で被覆した釣糸は、樹脂を被覆した後においても、硬さがあり、剛性が現れ、糸繰り操作を意のままに行いにくいという問題がある。また、該釣糸においては、リールに巻いているときにつく巻癖が様々なトラブルを引き起こし、更にはキンクを発生しやすくなるという問題もある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本願発明は、しなやかさを備え、ねじれやよじれが実質的に生じず、糸繰り操作の行いやすい釣糸を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記目的を達成すべく鋭意検討した結果、芯糸として断面が偏平状のモノフィラメントからなる製紐糸を用いれば、釣糸の強度が向上し、かつしなやかでねじれやよじれが実質的に生じない釣糸が得られるという思いがけない知見を得た。さらに、該芯糸を樹脂で被覆することにより、急激なテーパーをつけることが可能になり、特にフライラインとして好適なテーパー状の釣糸を作成することができる。また、樹脂による被覆により釣糸にある程度の重さを与え、風や潮の影響を受けにくくすることができ、さらに被覆樹脂に金属を添加するなどすれば釣糸の比重を任意に設定できるということを知見した。
本発明者らは、さらに検討を重ねて本発明を完成した。
【0005】
すなわち、本願発明は
(1)偏平状の断面を有するモノフィラメント複数本を製紐してなる芯糸を、被覆樹脂で被覆している糸条からなり、上記のモノフィラメントが中空構造を有していることを特徴とする釣糸、
(2)偏平状の断面を有するモノフィラメントの断面の短い方の長さaと長い方の長さbとの比a/bが、0.5〜0.9である前記(1)に記載の釣糸、
(3)被覆樹脂が金属を含有していることを特徴とする前記(1)または(2)に記載の釣糸、
(4)偏平状の断面を有するモノフィラメントが、金属を含有していることを特徴とする前記(1)〜(3)のいずれかに記載の釣糸、
(5)金属がタングステンであることを特徴とする前記(3)または(4)に記載の釣糸、および、
)比重が0.97〜7.5であることを特徴とする前記(1)〜(5)のいずれかに記載の釣糸、
に関するものである。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明において用いられる偏平状の断面を有するモノフィラメント(以下、「偏平モノフィラメント」という)は、例えば、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、フッ素系樹脂、ポリオレフィン系樹脂など自体公知の熱可塑性樹脂を原料として製造される。
ポリアミド系樹脂としては、具体的に、例えば、ナイロン6、ナイロン66、ナイロン12、ナイロン6,10などの脂肪族ポリアミドもしくはその共重合、または芳香族ジアミンとジカルボン酸により形成される半芳香族ポリアミドもしくはその共重合体などが挙げられる。
【0007】
ポリエステル系樹脂としては、具体的に、例えば、テレフタル酸、イソフタル酸、ナルタリン2,6ジカルボン酸、フタル酸、α,β−(4−カルボキシフェニル)エタン、4,4’−ジカルボキシフェニルもしくは5−ナトリウムスルホイソフタル酸などの芳香族ジカルボン酸、アジピン酸もしくはセバシン酸などの脂肪族ジカルボン酸またはこれらのエステル類と、エチレングリコール、ジエチレングリコール、1,4−ブタンジオール、ポリエチレングリコールまたはテトラメチレングリコールなどのジオール化合物とから重縮合されるポリエステルもしくはその共重合体などが挙げられる。
【0008】
フッ素系樹脂としては、具体的に、例えば、ポリフッ化ビニリデン、ポリテトラフルオロエチレン、ポリモノクロロトリフルオロエチレンもしくはポリヘキサフルオロプロピレンまたはその共重合体などが挙げられる。
ポリオレフィン系樹脂としては、具体的に、例えば、超高分子量ポリエチレン等が挙げられる。
【0009】
かかる原料樹脂には、金属が含有されてもよい。金属を含有させることにより偏平モノフィラメントの比重を任意に調整することができ、ひいては本発明に係る釣糸の比重を任意に調整することができるという利点があり、これにより、釣糸の沈降速度のコントロールが可能になるという利点がある。
かかる金属を含有する上記原料樹脂は、上記熱可塑性樹脂にそれ自体公知の方法である単軸または二軸混練機で金属を熔融混練する方法により得られる。
【0010】
ここにおいて使用される金属としては、例えば、鉄、銅、亜鉛、錫、ニッケルもしくはタングステン等を単独で又は混合もしくは合金としたものが挙げられる。中でも、比重の大きいタングステンが好ましい。なぜなら、比重の大きい金属を用いると、偏平モノフィラメントに重さを与えやすく、比重を高くする効果が少量の金属添加により現れるため、上記原料樹脂の強度の低下を極力抑えることができるからである。
【0011】
これら金属は粉末状であると、粒状であるとを問わず本願発明に適用することができる。その大きさは約10μm程度以下、好ましくは約5μm程度以下が好適である。金属の粉状物・粒状物の径が大きすぎると、混合後の全体的均一性が乏しくなるので、上記範囲が好ましい。更に、金属の添加量は、上記原料樹脂100重量部に対して約1〜90重量部程度、好ましくは約5〜70重量部程度がよい。
【0012】
また、本発明の釣糸において原料となる樹脂には発明の目的を損なわない範囲内で各種公知の耐磨耗剤、艶消し剤、改質剤もしくは顔料など、またはこれらの2種以上を配合しておくこともできる。また、磁性材料、導電性物質、高誘電率を有する物質などを配合してもよい。
【0013】
本願発明において使用される偏平モノフィラメントの製造方法としては、自体公知の方法を用いてよい。該製造の一実施態様としては、原料である熱可塑性樹脂を例えばエクストルーダー溶融紡糸装置などの溶融紡糸装置に供給し、フィラメントの断面形状を偏平状にすることができる口金を備えた溶融紡糸装置を用いて、紡糸温度約230〜270℃程度で溶融紡糸し、紡糸後の糸条を液体中を通過させて冷却固化し、一旦巻き取った後または巻き取ることなく、液体または気体中で加熱しながら延伸し、所望により弛緩熱処理を施すという製造方法が挙げられる。
【0014】
また、上記偏平モノフィラメントの製造方法の他の態様としては、円形状モノフィラメントを偏平化させることにより製造するという方法が挙げられる。
より具体的には、フィラメントの断面形状を円形状にする通常の紡糸口金を用いて上述のように溶融紡糸法にて製造するなど自体公知の方法を用いて円形状フィラメントを製造し、ついで、該フィラメントを、好ましくは例えば非水系油剤等で表面処置した後、熱ローラーによって適宜延伸し、巻き取ることにより偏平化させるという方法が挙げられる。かかる操作において、巻き取りのスピード、ローラーによる押さえ加減または加熱温度を調節することにより任意の形状の偏平モノフィラメントが得られる。
【0015】
本願発明において使用される偏平モノフィラメントは、断面における断面の短い方の長さaと長い方の長さbとの比a/b(以下、偏平率という)が、約0.5〜0.9程度であることが好ましい。
【0016】
本願発明において使用される偏平モノフィラメントは、中空構造を付与してある。これにより、釣糸に浮力を与えることができるという利点が生じる。
ここで、中空構造は、中空部と中空部との間に架橋部が存在する構造が好ましい。言い換えれば架橋部を介して2つ以上の中空部を有する構造が好ましい。例えば、図1または図2に記載の断片形状を有する偏平モノフィラメントが挙げられる。このように架橋部を設けることにより、中空部の潰れを防ぐことができ、よって所望の浮力を維持することができるという利点がある。また、釣糸の強度が維持できるという利点もある。中空部の数は、釣糸の強度と形状の保持という観点から3程度以上がより好ましい。また、中空部の数の上限は特に限定するものではないが、製造が困難とならない程度が好ましく、おおむね20個程度とするのがより好ましい。断面積に対する中空部の面積の割合(以下、中空率という)は、約1〜50%程度が好ましく、約5〜35%程度がより好ましい。
【0017】
なお、中空率は、より具体的には次式より算出される。下記式中の面積は、光学顕微鏡、例えばニコン社製マイクロフォトS光学顕微鏡に、顕微鏡写真撮影装置を取り付け、偏平モノフィラメント断面の断面形状を撮影し、測定することができる。
中空率(%)=(中空部の面積の総和/断面積)×100 (数式1)
【0018】
中空部が複数ある場合は、各々の中空部の断面形状は、中空部の潰れをより防止し釣糸の強度を保つために断面積を均一とすることがより好ましい。また、図2のように、中心部に中空部がある場合は、該中空部(例えば、図2の3で示される中空部)の面積があまり大きくならないようにすることが好ましい。
【0019】
上記中空構造を持つ偏平モノフィラメントは、所望の数の中空部を形成することができる中空糸用紡糸口金を用いて、上記と同様に製造することができる。また、口金の形状を変更する、熱可塑性樹脂の相対粘度を変更する、紡出後冷却するまでの距離(エアーギャップ)を変更する、冷却用液体の温度を変更する等の方法により、中空率を任意に設定することできる。
【0020】
本発明においては、上記偏平状モノフィラメントを複数本用いて製紐した糸を芯糸として使用する。製紐糸の製造方法は特に限定されず、自体公知の方法に従ってよいが、一般的には、上記偏平モノフィラメントを用いて組物機(編物機)にかけ組み上げて得られる。一例としては、4本組物(編物)、8本組物、12本組物、16本組物などであり、例えばその4本組物は、上記偏平状モノフィラメントを4本準備し、右側または左側の糸を交互に真中に配置させて組み上げていくものであり、この組上方法(編組方法)としては、丸打ち、角打ち、平打ちなどがあり、これらを組み合わせて製紐して組紐や編紐に形成される。また、一般的には製紐糸の種類にはシングルブレードとダブルブレードの2タイプがあり、本発明においてはいずれを用いてもよい。
更に、モノフィラメントを複数本合撚した合撚糸を編物機にかけて組み上げた製紐糸も本願発明の芯糸として使用できる。
【0021】
本発明においては、次いで、前記製紐糸を芯糸とし、これを被覆樹脂で被覆して釣糸を製造する。このように樹脂で被覆することにより、釣糸にある程度の重さを付与することができキャスティングが行いやすくなる。また、急激なテーパーをつけることも可能になる。
かかる被覆のために使用される樹脂としては、自体公知の樹脂を用いてもよく、例えば、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン酢酸ビニール共重合体、ナイロン、共重合ナイロン、ポリウレタン、合成ゴム、スチレンブタジエン共重合体,アクリル系の各種共重合体、エポキシ樹脂等が挙げられる。
【0022】
また、かかる被覆樹脂には金属が含有されていてもよい。含有させる金属の種類、大きさまたは添加量などは、上記偏平モノフィラメントの原料樹脂に金属を含有させる場合と同様である。
上記本発明で用いる被覆樹脂には、金属以外にも自体公知の添加物が含有されていてもよい。該添加物としては、顔料、耐光剤、帯電防止剤などが挙げられる。また、上述の金属の添加によって被覆樹脂が着色し、当該被覆樹脂による被覆により着色した釣糸を得ることができるので、場合によっては染料や顔料の添加による着色に代えることができる。
【0023】
本発明においては、樹脂による被覆の際にベリー部及びテーパー部を形成してテーパー状の釣糸にすることもできる。該テーパー状釣糸の形状としては、ダブルテーパー、ウェイトフォワード、シューティングヘッドのいずれであってもよい。又、テーパー部およびベリー部の長さ、テーパー部の角度は適宜調節して形成される。
【0024】
本発明においてテーパー形状を形成する方法としては、自体公知の方法を用いてよいが、例えば、押出機に組み込まれている計量ポンプ(ギヤーポンプ)の回転数を任意に上下させて樹脂の吐出量を変え、更に、それぞれの状況下における回転数の持続時間、被覆糸の巻き取り速度をコントロールするという方法が挙げられる。かかる方法により、具体的には、フライラインにおけるベリー部とテーパー部が、リーダーにおけるバット部とテーパー部が、その長さにおいて加減して形成される。
【0025】
釣糸の太さは特に限定されず、押出機に装着される被覆樹脂吐出口金のサイズにより定まる。被覆樹脂を被覆する方法は、加圧押出被覆等自体公知の方法を採用して行うことができ、例えばパイプ式押出被覆による方法が好適である。
【0026】
本願発明に係る釣糸の一態様であるテーパー状の釣糸は、特にフライラインやリーダーとして使用することが好ましい。リーダーとして使用する釣糸の場合は、フライラインに使用される製紐糸よりも細い製紐糸を芯糸として、これに樹脂被覆することにより製造することができる。
【0027】
本発明においては、(a)偏平状モノフィラメントの原料となる樹脂もしくは/および被覆用樹脂に含有されている金属の量、または(b)芯糸として使用される製紐糸における製紐時に形成される隙間や空洞もしくは偏平状モノフィラメントに形成された中空部などによって、得られる釣糸の着水後における浮き沈みの程度を調整することができるという利点がある。これにより、種々の沈降速度を有する釣糸を提供でき、釣り場の状況に応じて釣糸を適宜選択し使い分けができる、すなわち、天候や潮流、ポイントの深さや狙う魚の種類などにより幅広い釣糸の選択が可能になる。
かくして提供される本願発明に係る釣糸は、比重が約0.97〜7.5程度であることが好ましい。比重は、実施例に記載の方法などにより容易に測定することができる。
【0028】
【実施例】
以下本願発明を具体的に説明するために実施例を記述するが、これによって本願発明が限定的に解釈されるものではない。また、得られた偏平モノフィラメントの物性は以下のようにして測定した。
比重;JIS L1013:1999に準じて測定した繊度とPACOCK製ダイヤルゲージGで測定した糸の直径より算出で求めた。
中空率;ニコン社製マイクロフォトS光学顕微鏡に、顕微鏡写真撮影装置を取り付け、単糸断面の断面形状を撮影し、中空部の面積および断面積を測定し、上記式より算出した。
偏平率;上記撮影された断面形状から、短径(a)および長径(b)を測定し、a/bを算出した。
【0029】
〔実施例1〕
エクストルーダー型溶融紡糸装置を使用し、モノフィラメントの断面形状が図1に示すような中空部の数が4個となるような紡糸口金を用いて、ペレット状ポリアミド−6(三菱エンジニアリングプラスチック株式会社 ミツビシノバミッド1020A)を溶融紡糸した。紡出したフィラメントを20℃の水で冷却後、引き続いてこれを95℃の水蒸気雰囲気中で2.5倍に延伸し、0.5号の4つの中空部を有する偏平モノフィラメントを製造した。かかる偏平モノフィラメントは、偏平率が0.7、比重が1.14、中空率が10%であった。
得られた偏平モノフィラメント8本を角打ちにて製紐した。
【0030】
得られた製紐糸を、ポリウレタン(バンテックT−6085 大日本インキ化学工業株式会社製)を用いて押出し被覆により被覆した。このとき、押出機に組み込まれている計量ポンプ(ギヤーポンプ)の回転数を上下させて樹脂の吐出量を変え、更に、それぞれの状況下における回転数の持続時間、被覆糸の巻き取り速度を調整することにより、下記に示すようなダブルテーパー状の釣糸を製造した。なお、釣糸の太さは0.9mm〜1.33mmであった。
Figure 0004533549
【0031】
〔実施例2〕
エクストルーダー型溶融紡糸装置を使用し、断面形状が偏平率0.7の偏平状となるような偏平状紡糸口金を用いて、主成分として共重合ポリアミド(三菱エンジニアリングプラスチック株式会社 ノバミッド2030Jチップ、比重=1.14)を、また副成分として金属(タングステン、比重=19.3)を含有する高比重ナイロン樹脂(カネボウ合繊株式会社製 MCTS00005チップ、比重=3)を溶融紡糸した。紡出したフィラメントを20℃の水で冷却後、引き続いてこれを95℃の水蒸気雰囲気中で2.5倍に延伸し、タングステンを含有する0.5号の偏平モノフィラメントを製造した。かかる偏平モノフィラメントは、偏平率が0.7、比重が3.0であった。
得られた偏平モノフィラメント8本を角打ちにて製紐した。
【0032】
得られた製紐糸を、実施例1と全く同様にしてポリウレタンで被覆し、下記に示すようなウェイトフォワード状の釣糸を製造した。なお、釣糸の太さは0.9mm〜1.33mmであった。
Figure 0004533549
【0033】
【発明の効果】
かくして提供される本願発明の釣糸は、偏平モノフィラメントの製紐糸を芯糸として使用しているので、しなやかさを備え、キンクが発生しにくいという利点がある。また、糸繰り操作も行いやすい。さらに、芯糸に強度があるので、釣糸全体を細くすることができ、風や潮の影響を受けにくくなるという利点も有す。
【0034】
また、本発明に係る釣糸において、(a)偏平状モノフィラメントの原料となる樹脂もしくは/および被覆用樹脂に金属を含有させたり、または(b)芯糸中空構造を有する偏平状モノフィラメントを用いたりすることによって、得られる釣糸の着水後における浮き沈みの程度を調整することができるという利点がある。これにより、種々の沈降速度を有する釣糸を提供でき、釣り場の状況に応じて釣糸を適宜選択し使い分けができる、すなわち、天候や潮流、ポイントの深さや狙う魚の種類などにより幅広い釣糸の選択が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る釣糸の芯糸を構成する偏平モノフィラメントの断面の一態様を示す。
【図2】 本発明に係る釣糸の芯糸を構成する偏平モノフィラメントの断面の他の態様を示す。
【符号の説明】
1 中空部
2 架橋部

Claims (6)

  1. 偏平状の断面を有するモノフィラメント複数本を製紐してなる芯糸を、被覆樹脂で被覆している糸条からなり、上記のモノフィラメントが中空構造を有していることを特徴とする釣糸。
  2. 偏平状の断面を有するモノフィラメントの断面の短い方の長さaと長い方の長さbとの比a/bが、0.5〜0.9である請求項1に記載の釣糸。
  3. 被覆樹脂が金属を含有していることを特徴とする請求項1または2に記載の釣糸。
  4. 偏平状の断面を有するモノフィラメントが、金属を含有していることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の釣糸。
  5. 金属がタングステンであることを特徴とする請求項3または4に記載の釣糸。
  6. 重が0.97〜7.5であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の釣糸。
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