JP4837584B2 - 中空糸 - Google Patents
中空糸 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4837584B2 JP4837584B2 JP2007016880A JP2007016880A JP4837584B2 JP 4837584 B2 JP4837584 B2 JP 4837584B2 JP 2007016880 A JP2007016880 A JP 2007016880A JP 2007016880 A JP2007016880 A JP 2007016880A JP 4837584 B2 JP4837584 B2 JP 4837584B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- hollow
- fishing line
- fiber
- portions
- hollow portion
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Artificial Filaments (AREA)
- Spinning Methods And Devices For Manufacturing Artificial Fibers (AREA)
Description
[1] 繊維横断面において互いに独立する複数の中空部を有する中空糸であって、該複数の中空部うちの少なくとも一部が、中心から略等しい距離に分布する複数の中空部からなる第1の中空部群と、前記第1の中空部群よりも中心寄りの略等しい距離に分布する複数の中空部からなる第2の中空部群とを構成していることを特徴とする中空糸、
[2] さらに中心部に1個の中空部を有する前項[1]に記載の中空糸、
[3] 第1の中空部群を構成する中空部の個数と、第2の中空部群を構成する中空部の個数とが等しい前項[1]又は[2]に記載の中空糸、
[4] 第2の中空部群を構成する中空部の個数が3〜16個である前項[1]〜[3]のいずれかに記載の中空糸、
[5] 全体の合計中空率が3〜40%である前項[1]〜[4]のいずれかに記載の中空糸、
[6] 第2の中空部群の合計中空率が0.3〜20%である前項[1]〜[5]のいずれかに記載の中空糸、
[7] ポリアミド系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリエステル系樹脂及びフッ素系樹脂からなる群より選ばれる1の樹脂を主たる構成材料とする前項[1]〜[6]のいずれかに記載の中空糸、
[8] モノフィラメントである前項[1]〜[7]のいずれかに記載の中空糸、
[9] メタリック調の色調を呈する前項[1]〜[8]のいずれかに記載の中空糸、および
[10] 釣糸である前項[1]〜[9]のいずれかに記載の中空糸
に関する。
〔数1〕
計算比重=〔(100−中空率)/100〕×樹脂の真比重
〔数2〕
中空率(%)=〔(面積B)/(面積A)〕×100
〔糸質特性〕繊度、直線強度及び伸度、結節強度及び伸度はJIS 1013に準じて測定した。
〔中空率〕前記の方法で測定し、算出した。
〔計算比重〕前記の式で算出した。このとき、顔料を含む例において顔料は無視して計算した。
相対粘度4.5のナイロン6/ナイロン66共重合樹脂チップ(三菱エンジニアリングプラスチックス株式会社製、品番:2030J)12.5kgに、エチレンビスステアリルアミドを0.15質量%添加し、通常のエクストルーダー型溶融紡糸装置にて、中空部の数が13個(外側中空部6個、内側中空部6個、中心中空部1個)となるような紡糸口金を用いて270℃の温度で溶融紡糸した。紡糸口金から押し出されたフィラメントを15℃の水で冷却後、引き続いてこの未延伸糸を95℃の湯浴中で3.25倍に延伸(第一段延伸)し、その後、195℃の熱風延伸炉で1.81倍に延伸(第二段延伸)し、その後200℃の熱風炉で0.9倍の弛緩熱処理を行った。
得られた中空糸(モノフィラメント)の断面形状は図6に示すようなものであり、繊度は678デシテックス、全体の合計中空率(全中空率)は20.0%、内側中空部すなわち第2の中空部群の合計中空率(中空率2)は6.0%であった。
繊度を変化させるために製造条件を下記表1に示すように変更したこと以外は、実施例1と同じ操作を行って、中空糸(モノフィラメント)を得た。
共重合ナイロンのチップ12.5kgに対し、ピンク用の配合顔料12.0g(下記表2に示す組成の顔料)を添加したこと、および製糸条件を下記表1に示すように変更したこと以外は、実施例1と同じ操作を行って、中空糸(モノフィラメント)を得た。
紡糸口金を取り替えたこと、および製糸条件を下記表4に示すように変更したこと以外は、実施例1と同じ操作を行って、中空糸(モノフィラメント)を得た。ここで使用した紡糸口金において、孔の数や配置は実施例1で使用した口金と同様であり、中空部の数が13個(外側中空部6個、内側中空部6個、中心中空部1個)となるような紡糸口金であるが、オリフィスの開孔率が若干異なり、結果として得られる中空糸(モノフィラメント)の断面形状は図6に示すようなものであるが、中空率が若干異なる。
共重合ナイロンのチップ12.5kgに対し、イエロー用の顔料10.0g(下記表3に示す顔料)を添加したこと以外は、実施例7と同じ操作を行って、中空糸(モノフィラメント)を得た。
共重合ナイロンのチップ12.5kgに対し、グレー用の配合顔料1.25g(下記表3に示す組成の顔料)を添加したこと以外は、実施例7と同じ操作を行って、中空糸(モノフィラメント)を得た。
実施例10
配合顔料の添加量を2.5gとしたこと以外は、実施例9と同じ操作を行って、中空糸(モノフィラメント)を得た。
また、日中の晴天下において目視したところ、実施例5および6の中空糸はメタリックピンクに輝く色調を呈し、実施例8の中空糸はメタリックゴールドに輝く色調を呈し、実施例9、10の中空糸はメタリックシルバーに輝く色調を呈した。着色のための顔料を使用しなかった実施例1〜4および7の中空糸も、メタリック調に輝いて見えた。
2 外側中空部
3 内側中空部
4 径方向架橋部
5 周方向架橋部
6 中心中空部
Claims (9)
- 繊維横断面において互いに独立する複数の中空部を有する中空釣糸であって、該複数の中空部のうちの少なくとも一部が、中心から略等しい距離に分布する複数の外側中空部からなる第1の中空部群と、前記第1の中空部群よりも中心寄りの略等しい距離に分布する複数の内側中空部からなる第2の中空部群とを構成し、各中空部を分断して互いに独立させるように各中空部間に架橋部が介在し、当該架橋部は、中心から放射状に配向して上記外側中空部同士間および内側中空部同士間に介在する径方向架橋部と、円周方向に配向して外側中空部と内側中空部との間に介在する周方向架橋部とを有することを特徴とする中空釣糸。
- さらに中心部に1個の中空部を有する請求項1に記載の中空釣糸。
- 第1の中空部群を構成する中空部の個数と、第2の中空部群を構成する中空部の個数とが等しい請求項1又は2に記載の中空釣糸。
- 第2の中空部群を構成する中空部の個数が3〜16個である請求項1〜3のいずれかに記載の中空釣糸。
- 全体の合計中空率が3〜40%である請求項1〜4のいずれかに記載の中空釣糸。
- 第2の中空部群の合計中空率が0.3〜20%である請求項1〜5のいずれかに記載の中空釣糸。
- ポリアミド系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリエステル系樹脂及びフッ素系樹脂からなる群より選ばれる1の樹脂を主たる構成材料とする請求項1〜6のいずれかに記載の中空釣糸。
- モノフィラメントである請求項1〜7のいずれかに記載の中空釣糸。
- メタリック調の色調を呈する請求項1〜8のいずれかに記載の中空釣糸。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007016880A JP4837584B2 (ja) | 2007-01-26 | 2007-01-26 | 中空糸 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007016880A JP4837584B2 (ja) | 2007-01-26 | 2007-01-26 | 中空糸 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008184698A JP2008184698A (ja) | 2008-08-14 |
JP4837584B2 true JP4837584B2 (ja) | 2011-12-14 |
Family
ID=39727935
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007016880A Active JP4837584B2 (ja) | 2007-01-26 | 2007-01-26 | 中空糸 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4837584B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014210990A (ja) * | 2013-04-18 | 2014-11-13 | 帝人株式会社 | 細繊度多孔中空短繊維、これを用いてなる紡績糸、織編物、及び細繊度多孔中空繊維の製造方法 |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3389722B2 (ja) * | 1995-02-22 | 2003-03-24 | 東レ株式会社 | 織編物用多孔型中空繊維及びその製造方法 |
EP0982414B1 (en) * | 1998-08-27 | 2004-04-28 | E.I. Du Pont De Nemours And Company | Multilobal hollow filaments having stiffening ribs and stiffening webs |
JP3532811B2 (ja) * | 1999-12-08 | 2004-05-31 | ユニチカファイバー株式会社 | 中空釣糸 |
JP4514977B2 (ja) * | 2000-03-16 | 2010-07-28 | 株式会社クラレ | 複合繊維、中空繊維および該複合繊維を用いた中空繊維の製造方法 |
JP4533549B2 (ja) * | 2001-03-14 | 2010-09-01 | 有限会社よつあみ | 被覆製紐釣糸 |
-
2007
- 2007-01-26 JP JP2007016880A patent/JP4837584B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2008184698A (ja) | 2008-08-14 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4837584B2 (ja) | 中空糸 | |
JPH06287807A (ja) | 人工毛髪用延伸ポリアミド繊維 | |
JPS6052616A (ja) | ポリアミドモノフイラメントおよびその製造方法 | |
JP7473946B2 (ja) | 水産資材用複合モノフィラメントおよびその製造方法 | |
JPS62141163A (ja) | 合成樹脂製網状体 | |
JP4224622B2 (ja) | ラケット用ガットおよびその製造方法 | |
JP3532811B2 (ja) | 中空釣糸 | |
JPS5994613A (ja) | ポリエステル混繊糸の製造方法 | |
JP4533549B2 (ja) | 被覆製紐釣糸 | |
JP2002262741A (ja) | ポリパラフェニレンベンズビスオキサゾール繊維を含む釣糸 | |
JP2006265786A (ja) | ポリトリメチレンテレフタレート極細糸 | |
JP4533556B2 (ja) | テーパー状釣糸 | |
JP2691957B2 (ja) | 水産資材用複合糸とその製法 | |
JP4615145B2 (ja) | 金属線を芯部に有する釣糸 | |
JP5548896B2 (ja) | 釣糸およびその製造方法 | |
JPH10266020A (ja) | 複合モノフィラメントおよびその製造方法 | |
JPH10292226A (ja) | 複合モノフィラメントおよびその製造方法 | |
JP3607396B2 (ja) | 複合モノフィラメント | |
JPS60224809A (ja) | ポリアミド繊維およびその製造方法 | |
JP6175665B2 (ja) | ラケット用ガット | |
JP2024074768A (ja) | 芯鞘型複合モノフィラメント及びその製造方法 | |
JPH10266021A (ja) | 複合モノフィラメントおよびその製造方法 | |
WO2018181699A1 (ja) | 弾性モノフィラメントおよび織編物 | |
JPS62149904A (ja) | 高結節強度複合モノフイラメント | |
JP2023148093A (ja) | 芯鞘型複合モノフィラメント及びその製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20090806 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20110711 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110719 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20110901 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20110927 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20110928 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141007 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4837584 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |