JP4533060B2 - ファスナー打ち込み工具及びこれに使用するマガジン装置 - Google Patents

ファスナー打ち込み工具及びこれに使用するマガジン装置 Download PDF

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Description

本願発明は、釘打ち機のような携帯式のファスナー打ち込み工具及びそのマガジン装置に関するものである。
携帯式打ち込み工具の代表として釘打ち機(或いはピン打ち機)が多用されている。この釘打ち機は、往復動するピストンを内蔵すると共にグリップを有する本体と、ピストンに設けた打ち出しロッド(ハンマーブレードと呼ぶこともある)のガイド等を行うヘッド部と、ヘッド部に取付けられたマガジンとを主要要素として備えており、マガジンに装填した連結釘を送り手段でロッドの前方に繰り出すことにより、釘打ち作業を連続的に行えるようになっている。
連結釘(連結釘群)は多数本の釘を並列状に並べた状態に連結具で連結して成るもので、連結具としては、針金や樹脂テープ、樹脂製ホルダー、或いは紙などが使用されている。
更に、連結釘は、変形可能な連結具を使用して全体をコイル状(渦巻き状やロール状と言っても良い)に巻くことができるタイプ(コイルネイル)と、連結具が殆ど変形せずに全体として細長い剛体状になっているタイプ(シート釘と呼ばれることもあり、以下では、便宜的にストリップネイルと呼ぶ)とがある。コイルネイルを装填するマガジンはドラム状の形態を成している(例えば特許文献1参照)一方、ストリップネイルを装填するマガジンは中空状で細長い形態を成しており、連結釘を装填する長溝が直線状に延びるようにストレート状に形成されている(例えば特許文献2参照)。
コイルネイルの送り手段としては、ピストンで駆動される往復動式の送り爪が使用されている。送り爪は打ち出しロッドの近傍に配置されており、コイルネイルの始端部に位置した釘を押しやることにより、コイルネイルの全体を1ピッチずつ繰り出すようになっている。すなわち、コイルネイルは、その始端部からの引き動作によって全体が送られている。
これに対してストリップネイルはその終端を押すことによって全体を送るようになっており、このため、マガジンに、ストリップネイルを終端から押す送り部材(フォロワー)をスライド自在に取付けて、この送り部材をゼンマイ状定格出力ばねのようなばねでロッドの側に引っ張っている。
他方、一般に使用されている釘打ち機を打ち出しロッドの駆動源から見ると、圧縮空気を使用したエアツールとガスの燃焼圧を使用した内燃機関方式のガスツールとに大別され、ガスツールは、エアコンプレッサが不要であるためどこでも釘打ち作業ができて機動性に優れていると共に、ホースが接続されていないため操作性に優れている利点がある。
そして、従来、ガスツールでは専らストリップネイルが使用されている。これは、ストリップネイルは特別の動力を要せずにばねで送りを行えるからである。なお、特許文献3では、ガスの燃焼圧を利用してコイルネイルの送りを行うことが提案されているが、確実性に劣るため実用化はされていない。
他方、エアツールでは、連結釘の送り手段の動力源として圧縮空気を使用できるため、コイルネイルが多用されているが、エアツールにおいても、例えば特許文献4にあるようにストリップネイルを使用することがあり、この場合は、ストレート状のマガジンが使用される。
米国特許第3945551号明細書 特開平8−290370号公報 実開平5−72380号公報 特開2003−94353号公報
送り手段をばねで駆動する送り手段は、構造が簡単で故障も少なく、また、ガスツールや火薬式ツールやエアツールなど駆動動力に関係なく使用できる利点があるが、操作性や重量の点からマガジンの長さには限度があるため(換言すると、送り部材の移動ストロークには限度があるため)、マガジンに装填できる釘の本数もおのずと限度があり、コイルネイルのような釘の本数がきわめて多い連結釘は使用できないという問題があった。
また、1種類の打ち込み具でコイルネイルとストリップネイルとの両方を打ち込みできる潜在的要望があったと言えるが、従来、このような要望に応えるマガジン及び打ち出し工具は提供されていなかった。
本願発明は、このような現状を改善すべく成されたものである。
本願発明は、 多数本の棒状ファスナー列状態に連結された連結ファスナーを装填して携帯式打ち込み工具における打ち込みロッドの前方に繰り出すマガジン装置に関する。このマガジン装置は、前記連結ファスナーが直線状に延びる姿勢でスライド自在に嵌め入れられる長溝を備えているストレート状マガジンと、前記連結ファスナーがコイル状に巻かれた状態で装填されるドラム状マガジンとを備えており、前記ストレート状マガジンのうち前記打ち出しロッドと反対側の端部に、前記ドラム状マガジンが、当該ドラム状マガジンから連結ファスナーを前記ストレート状マガジンに引き込み得るように設けられており、前記ストレート状マガジンには、前記連結ファスナーを前記打ち込みロッドの前方に向けて繰り出す送り手段が備えられている。
また、前記ドラム状マガジンは、前記ストレート状マガジンに固定又は一体化された本体とこれを塞ぐ蓋とを備えており、前記蓋を開くと前記本体の内部にコイル状に巻かれた連結ファスナーを装填できる一方、
前記ストレート状マガジンの送り手段は、前記長溝に沿って往復動すると共に前記打ち込みロッドの側に向けて前進するようにばね手段で引っ張られたフォロアーであって、このフォロアーには、前記連結ファスナーを打ち出しロッドに向けて繰り出し得る送り姿勢と連結ファスナーから離脱したフリー姿勢とに切り換え自在な送り爪が備えられている。
更に、前記ストレート状マガジンには、前記フォロアーを前記打ち込みロッドと反対側に後退させたときの後退限度を規制する堰部が形成されていると共に、前記ストレート状マガジンの長溝は、前記ストレート状マガジンのうち打ち込みロッドと反対側の端部から開口するように形成されており、前記ドラム状マガジンの連結ファスナーは前記ストレート状マガジンの端部から前記長溝に挿通されるようになっている。
本願発明は、請求項2のとおり、前記マガジン装置を備えた携帯式ファスナー打ち込み工具も含んでいる。この打ち込み工具において、マガジン装置は取り外し可能に取付けられている場合と、取り外し不能に取付けられている場合とを含んでいる。なお、本願発明は、ドラム状マガジンがストレート状マガジンに着脱可能に取付けられている場合と、両者が分離不能に一体化している場合との両方を含んでいる。
なお、本願発明のマガジン装置はガス燃焼式打ち込み工具や火薬式打ち込み工具のように連結ファスナーの駆動動力源を持っていない打ち込み工具に好適であるが、エア式打ち込み工具や電動式打ち込み工具にも適用できることは言うまでもない。
本願発明によると、ドラム状マガジンマガジンを着脱式とすることにより、ストリップネイル等の剛体状式連結ファスナーとコイル状に巻かれた連結ファスナーとの両方を付け替えて使用することが可能になる。このため、用途に応じてファスナーを使い分けでき、至極便利である。
また、本願発明では、ばねで作用する往復動式(直動式)のフォロアーによってコイル状の連結ファスナーを送るものであるため、ガス燃焼式打ち込み工具についてもファスナーの本数の極めて多い連結ファスナーを使用することが可能になり、その結果、ガス燃焼式打ち込み工具の使用価値を格段に向上させることができる。
次に、本願発明を釘打ち機に適用した実施形態を図面に基づいて説明する。図1〜図8では第1実施形態を示している。
(1).概要
まず、主として図1〜図3に基づいて概要を説明する。図1のうち(A)は釘打ち機を後方から見た斜視図、(B)は連結釘Nの部分的な側面図、(C)は(B)のC−C視断面図、図2のうち(A)は釘打ち機の側面図、(B)はドラム状マガジンを取付けた状態での部分的な側面図、図3はマガジンを分離した状態での側面図である。
本実施形態の釘打ち機は釘の打ち込み動力源としてガス燃焼圧を利用したもので、シリンダ2を内蔵した工具本体1と、工具本体1の前端部に設けたヘッド部3と、釘連結Nが装填されるマガジン装置4とを備えている。マガジン装置4は、ヘッド部3及び工具本体1に着脱自在に取り付けたストレート状マガジン5と、ストレート状マガジン5の下端部(すなわち、ストレート状マガジン5のうち連結釘Nの差し込み口の近傍部)に着脱自在に取付けられたドラム状マガジン6とで構成されている。
ストレート状マガジン5の下端には、ワークに当たって打ち込み姿勢を保持するためのフット7がねじ8で取付けできるようになっており、このフット7の取付け穴を利用してドラム状マガジン6を取付けできるようになっている。連結釘Nは、多数本の釘nを2本の連結具Fで連結した構造になっている。連結具Fはポリエチレン等の軟質樹脂テープ製であり、各釘nが嵌まっているリング状部F1と引き千切り可能なブリッジ部F2とが交互に連続している。
言うまでもないが、釘nの打ち出しによってブリッジ部F2が千切れる。ドラム状マガジン5を使用する場合は、連結釘Nはコイル状に巻かれたものが使用され、ドラム状マガジン5を使用しない場合は、適当な長さ(例えばストレート状マガジン装置4に対応した長さ)のものが使用される。なお、ストレート状マガジン5のみを使用する場合は、例えば特許第2588812号公報に記載されているようなコイル状に巻くことができない剛体状の連結釘(ストリップネイル)も使用できる。
シリンダ2にはピストン8が摺動自在に嵌め込まれており、ピストン8には、工具本体1から大きく前進して釘nをワークWに打ち出す打ち込みロッド9を設けている。シリンダ2は、工具本体1の外観を構成するハウジン10で覆われている。また、工具本体1はグリップ11を備えている。グリップ11にはトリガー12を設けている。また、工具本体1のうちシリンダ2とグリップ11との間には中空状の燃料セル室13が形成されており、この燃料セル室13にガスカートリッジ(ガスボンベ)が装填される。
本明細書において、構造を説明(特定)するために便宜的に前後・左右・上下という文言を使用するが、この前後・左右・上下の方向は、打ち込みロッドが略水平になる姿勢で釘打ち機を持った人から見た方向を基準にしている。換言すると、壁への釘打ち作業の姿勢を基準にして前後・左右・上下と表示しており、天井や床への釘打ち作業の場合は当然ながら方向は違ってくる。
ヘッド部3は、打ち込みロッド及び釘nのガイドを行うフロントノーズ14(図7(A)参照)を備えており、フロントノーズ14は工具本体1の前面に前端に取付けられている。フロントノーズ14はカバー(シュラウド)15で覆われている。また、ヘッド部3は、安全装置の一部を構成するロアープローブ16を備えている。ロアープローブ16の前端部はカバー15から露出しており、ロアープローブ16をワークWに押し当てると安全装置のロックが解除されて、トリガー12を引くことができるようになっている。
(2).ストレート状マガジン
次に、図4以下の図も参照してマガジン装置4について説明する。図4はマガジン装置4の概略斜視図、図5のうち(A)はストレート状マガジン5の部分的な側面図、(B)は(A)のB−B視断面図、図6のうち(A)は図5のVI−VI視断面図で釘を省略した状態の図、(B)は図5のVI−VI視断面図で釘を表示した状態の図、(C)は構成部材の断面図、図7のうち(A)は図5(A)の VIIA-VIIA視断面図、(B)は連結釘Nをフリー状態にした断面図である。
ストレート状マガジン5は、ロッド6の軸線と直交した姿勢でヘッド部3から下方に延びており、側面視で前傾した装着補助部5aが一体に形成されている。装着補助部5aの下端はグリップ11の下端部にノブ付きねじ18で固定されている。なお、装着補助部5aは必ずしも必要はなく、例えば、グリップ1の下端とストレート状マガジン5の下端部とを補強部材で連結することも可能である。要は、マガジン装置4の形態は工具本体1の形状の違いに合わせて設計したら良いのである。
例えば図6に明示しかつ図1,図4からも把握できるように、ストレート状マガジン5は、互いに重なり合った左右一対のケーシング19,20を備えており、左右ケーシング19,20は相対向する方向に開口している。このため、マガジン装置4は全体として中空状に形成されている。
左右ケーシング19,20の端面は、ストレート状マガジン5の前部を除いた部分において互いに重なっている。作業者から見て右側に位置する右ケーシング20には、上下に長い電池室21が右側に膨らむように形成されている。言うまでもないが、電池室21は必ずしもマガジン装置4に設ける必要はなく、工具本体1に設けても良いのである。
図4及び図7に示すように、左右ケーシング19,20の上端部にはシェアブロック22が固定されており、シェアブロック22には釘nが通る上下開口の長穴が空いている。このシェアブロック22が前記したフロントノーズ14に下方から重なり、両者の合わせ面に、釘nと打ち込みロッド9との案内を行うガイド穴が形成されている。なお、図示していないが、シェアブロック22とフロントノーズ14とはピンによって位置決めされている。
ストレート状マガジン5は、連結釘Nがその長手方向にスライド自在に嵌め入れられる長溝(ガイド溝)23を備えている。長溝23は、例えば図6に示すように、主として前後一対のレール24,25で構成されている。前後レール24,25は相対向するように開口する樋状の形態になっており、かつ、ある程度の間隔を空けて配置されている。
後部レール25は主として釘nの頭n1をガイドするように短い前後幅に形成されている一方、前部レール24は長い前後幅になっている。連結釘Nを構成する1枚の連結具Fは後部レール25に配置されており、他方の連結具Fは前部レール24の後端面に重なるように配置されている。敢えて述べるまでもないが、長溝23の構造は実施形態に限定されるものではない。
右ケーシング20には、電池室の仕切りを兼用するカバープレート26がずれ不能に嵌まっている。左ケーシング19には、後部レール25を押さえるための縦長リブ19aが形成されている。右ケーシング20は前向きに突出するフランジ20aを備えており、前部レール24で右ケーシング20が囲われている。このため、前部レール24は左右ケーシング24,25から前向きに露出した形態になっている。
前後レール24,25は上下両側に開口しており、従って、長溝23にはその下端から連結釘Nを差し込むことができる。長溝23に差し込まれた連結釘Nは、送り部材の一例としてのフォロアー27によって上向きに押されている。
フォロアー27は上下動自在なスライダー28を備えている。例えば図6に示すように、スライダー28は前後レール24,25の左側面に重なっており、左ケーシング19に設けたストッパー片19bにより、左ケーシング19から離反不能でかつ上下スライド自在に保持されている。図示していないが、スライダー28は、左ケーシング19の中空部に配置したゼンマイ状の定格出力ばねによってヘッド部3の側に向いた前進方向に(上向きに)引っ張られている。
図5及び図7から理解できるように、スライダー28は長溝23の側に向けて開口しており、このスライダー28には、前後レール24,25の間から長溝23に向けて入り込む送り爪29を取付けている。送り爪29は、側面視略T形に形成されており、前後方向に延びる軸30によってスライダー28に回動可能に取付けられている。また、ねじりばね31により、長溝23に入り込む姿勢に付勢されている。なお、送り爪29を付勢するばね手段はねじばねには限らず、引っ張りばねやコイルばね等の他の形態のばねでもよいことはいうまでもない。
送り爪29はスライダー28の外側に露出した操作部29aを備えており、操作部29aに人が指を当てて下方に押すと、送り爪29を連結釘Nから離脱させることができる。
フォロアー27が終端(上端)まで移動し切った(前進し切った)後の操作としては、送り爪29を指先で回動操作してからフォロアー27を下降させることも可能であるが、連結具Fはその長手方向にはある程度の強度で突っ張った状態になっている一方、ねじりばね31のばね力はそれほど強くないため、フォロアー27の本体の上端に指を当てて下降させると、送り爪29は連結釘Nから自動的に逃げ回動して、フォロアー27の下降動(後退動)が許容され、かつ、始端部まで後退し切ると、送り爪29はねじりばね31によって連結釘Nを押す状態に戻る。従って、一々送り爪29を回動操作しなくても、フォロアー27を始端部(下端)までワンタッチ操作で下降動させることができる。
そして、フォロアー27を何回も往復させることにより、ストレート状マガジン5より長い長さの連結釘Nを的確に送ることができるのである。
フォロアー27のスライダー28には、前部ガイドレール24の左外面に重なって上向きに延びるストッパー32が固定されている。このストッパー29は、スライダー28が終端まで移動(前進)し切った状態でロアープローブ16の後退動を阻止するためのものである。従って、フォロアー27が終端まで移動(前進)し切ると、ロアープローブ16をワークWに当てても安全装置のロックは解除されず、釘打ち作業を行うことはできない。
例えば図4から理解できるように、左ケーシング19の下端には、スライダー28の下降下限(後退限度)を規制する堰部19cが形成されている。
(3).ドラム状マガジン
次に、図8も参照してドラム状マガジン6について説明する。図8のうち(A)は図2(B)のVIIIA-VIIIA 視図、(B)は図2(B)のVIIIB-VIIIB 視断面図である。
ドラム状マガジン6は、本体(固定部材)34と蓋(可動部材)35とを備えており、本体34はブロック状の継手36によってストレート状マガジン5に固定されている。具体的には、継手36をストレート状マガジン5の前部レール24にねじ37で固定し、ドラム状マガジン6の本体34の上部に設けた取付部34aを継手36にねじ38で固定している。
継手36のうち前部レール24を挟んでいる部分はスリット39によって二つ割り状になっており、2つに割られた部分のうち一方には雌ねじが切っており、ねじ37を雌ねじにねじ込むことにより、継手36の上部で前部レール24を挟み付けている。当然ながら、ねじ37は前部レール24に貫通している。
ドラム状マガジン6を構成する本体34と蓋35とは共に円板部34a,35aと半円状の胴部とを備えた略対称形に形成されており、その下部を中心にして相対回動するようにピン40で連結されている。
本実施形態では、蓋35は摘まみ付きねじ41で継手36に固定しているが、弾性的に嵌脱するキャッチ部材を設けて開閉をワンタッチ方式とすることも可能である。また、閉蓋状態で本体34と蓋35との間には、連結釘Nを上向きに引き出すための引き出し口42が空いている(図4も参照)。
なお、継手36に相当する部材を本体34又はストレート状マガジン5に一体的に形成することも可能である。また、蓋35は、軸線と平行に延びるピンによって本体35に取付けることも可能である。更に、本体34を円筒状胴部の一端に底板が一体化された形態と成す一方、蓋は単なる円板状の形態となすことも可能である。
(4).まとめ
以上の構成において、ストレート状マガジン5にドラム状マガジン6を取付けると、多数本(例えば100本程度)の釘をコイル状に巻いた連結釘Nを使用して、フォロアー27が終端まで前進したら連結釘Nへの係合を解除して始端部に戻し、再び連結釘Nに送り爪29を係合させる、という作業を繰り返すことにより、ばね駆動式の直動式フォロアー27でコイル状の連結釘Nを的確に送ることができる。このため、特にガス燃焼式の釘打ち機(ピン打ち機)をコイルネイラーと成すことができ、極めて有益である。
また、ドラム状マガジン6を取り外せばコイル式でない連結釘Nも使用できるため、使用できる連結釘Nの種類を豊富化することもでき、この面においても画期的であると言える。
なお、一般に釘打ち作業では、釘は長さの異なるものを何種類か使用することが多いが、釘の長さの違いにドラム状マガジン6を対応させるには、本体34に、釘nの先端に当る規制用円板を前後移動調節できるように取付けたら良い。また、ドラム状マガジン6における引き出し口42の箇所に連結釘Nの引き出しをスムースにするためのガイド部材を配置することも可能である。
例えばコイル状の連結釘Nがドラム状マガジン6の内部で動いて蓋35に外力が作用する場合、その外力は蓋35の胴部に作用し、従って、蓋35には、胴部の軸線と平行に延びる軸線回りに回動させるような外力が作用する。このため、蓋を胴部の軸線と平行に延びるピンで本体34に連結していると、連結釘Nに起因した外力が蓋35を開けるように作用する。これに対して本実施形態のように蓋35を胴部の軸線と直交した方向に延びるピン40で本体34に連結すると、蓋35の胴部の内面に外力が作用しても蓋35が開き勝手になることはないため、簡単な閉止手段でありながら、閉蓋状態を確保できる利点がある。
(5).第2実施形態(図9〜図10)
図9及び図10では第2実施形態を示している。図9はマガジン装置4の側面図、図10のうち(A)は要部の分離斜視図、(B)は平蓋状態での図9の XB-XB視断面図、(C)は(A)のC−C視断面図、(D)は(C)のD−D視部分図である。
この第2実施形態では、ドラム状マガジン6は基本的にストレート状マガジン5に取り付けたままとしておく半固定方式であり、従って、コイルネイラーとしての専用品を想定している(ドラム状マガジン6を取り外すことも可能ではある。)。この実施形態において、ストレート状マガジン5は長溝23を有するケーシング44を備えており、また、フット7はケーシング44に一体に設けている。
ケーシング44の下端には、相対向する方向に開口した前後一対の樋状張り出し部44aが形成されている。また、ケーシング44の下端近傍にはフォロアー27の下降下限(後退限度)を規制する堰部44b形成されている。堰部44cと樋状張り出し部44aとの間には、連結釘Nの差し込み操作を行い易いようにするための開口部47を形成している。開口部47は作業者から見て左の方向に開口している。
一方、ドラム状マガジン6は本体45と蓋46とを備えており、本体45は、前後一対の円板部45aを半円状胴部で連結した形態になっている。他方、蓋46は、本体45に外側から嵌まるように一対の側板46aを半円状胴部で連結した形態であり、本体45の円板部45aと蓋46の側板46aとをピン48で相対回転可能に連結している。従って、蓋46は旋回(回転)して本体45を開閉する。
そして、本体45の円板部45aに、ストレート状マガジン5におけるケーシング44の樋状張り出し部44aに嵌まる突起49が形成されており、この突起49をねじ50でストレート状マガジン5のケーシング44に固定している。蓋46には開閉操作のために指を当てる摘まみ51が付いている。蓋46の閉じ位置の規制は、当該蓋46の側板46aがケーシング44に当たることによって行われ、閉蓋状態では本体45と蓋46との間に連結釘Nの引き出し口が空く。
蓋47は、少なくとも閉じ状態に保持する必要がある。この保持手段の一例として、図10の(C)(D)に示すように、蓋46の側板47の内面に凹所52を形成してこの凹所に突起付きばね片53を嵌め込む一方、本体45の円板部45aには、開蓋状態と閉蓋状態とでばね片53の突起53aが弾性的に嵌まり込む穴54を空けている。このため、蓋46を閉じ状態と開き状態とに自動的に保持できる。保持手段は他の構造を採用しても良い。
本実施形態のようにコイルネイラーとしての使用に特化する場合は、本体45はケーシング44に一体成形しても良い。その場合、ケーシング44は樹脂製、板金製、ダイキャスト製のいずれも採用できる。また、本実施形態においても、釘の長さの違いに対応した規制板(触れ止め板)を設けるのが好ましい。
ところで、ドラム状マガジン6において、蓋と本体とを胴部の軸心と平行に延びる軸心回りに相対回動するように連結している場合、コイル状連結釘を装填するに当たっては蓋を約180°開くため大きなスペースがいる。これに対して本実施形態では蓋46は一種のロータリー式であるため、開閉のためのスペースは殆ど必要がない利点がある。
また、連結釘Nの始端部を引き出し口42から少し出した状態でコイル状連結釘Nをドラム状マガジン6に片手で簡単に装填できるため、コイル状連結釘Nをストレート状マガジン5に引き込む作業も簡単に行える。
更に、閉蓋状態で蓋46における胴部の内面にコイル状連結釘Nの動きによって外力が作用しても、その外力は蓋46を開けるようには作用しないため、ばね片53の嵌め合いのような簡易でワンタッチ式の閉止手段を使用しても、閉蓋状態を確実に保持できる利点もある。なお、底付き円筒状の本体に円板状の蓋を着脱自在に設けたドラム状マガジンと比較しても、タイル状連結釘Nの装填作業を迅速に行うことができる。
(6).その他
本願発明は、上記の実施形態の他にも様々に具体化することができる。例えばストレート状マガジンは必ずしも工具本体又はヘッド若しくは両方に着脱式とする必要はなく、本体又はヘッドと一体の構造とすることも可能である。また、ストレート状マガジン、フォロアーのような送り手段、ドラム状マガジンの具体的な構造は実施形態に限定されるものではない。
なお、本願発明の目的を達成するためには、ストレート状マガジンは側面視で長溝がストレート状に延びておれば足り、長溝は正面視においては湾曲していても差し支えない。また、ストレート状マガジン及びドラム状マガジンは必ずしもヘッドの真下に位置している必要はなく、両者とも打ち込み工具の正面視で左右いずれか一方にずれていても良いのである。
第1実施形態の全体斜視図及び連結釘を示す図である。 (A) は釘打ち機の側面図、 (B)はドラム状マガジンを取付け状態での部分的な側面図である。 分離した状態での釘打ち機の側面図である。 マガジン装置の概略斜視図である。 (A) はストレート状マガジンの部分的な側面図、 (B)は (A)の B-B視断面図である。 (A) (B) はは図5のVI−VI視断面図、 (C)は構成部材の部材の断面図である。 (A) は図5(A)の VIIA-VIIA視断面図、 (B)は送り解除状態の断面図である。 (A) は図2(B)のVIIIA-VIIIA 視図、 (B)は図2(B)のVIIIB-VIIIB 視断面図である。 第2実施形態の側面図である。 第2実施形態を示す図で、 (A)は要部の分離斜視図、 (B)は蓋状態での図9の XB-XB視断面図、 (C)は (A)の C-C視断面図、 (D)は (C)の D-D視部分図である。
N 連結ファスナーの一例としての連結釘
n ファスナーの一例としての釘
1 工具本体
3 ヘッド部
4 マガジン装置
5 ストレート状マガジン
6 ドラム状マガジン
9 打ち込みロッド
11 グリップ
19,44 ケーシング
19a,44b 堰部
23 長溝
27 フォロアー
29 送り爪
36 継手
34,45 ドラム状マガジンの本体
35,46 ドラム状マガジンの蓋

Claims (2)

  1. 多数本の棒状ファスナー列状態に連結された連結ファスナーを装填して携帯式打ち込み工具における打ち込みロッドの前方に繰り出すマガジン装置であって、
    前記連結ファスナーが直線状に延びる姿勢でスライド自在に嵌め入れられる長溝を備えているストレート状マガジンと、前記連結ファスナーがコイル状に巻かれた状態で装填されるドラム状マガジンとを備えており、前記ストレート状マガジンのうち前記打ち出しロッドと反対側の端部に、前記ドラム状マガジンが、当該ドラム状マガジンから連結ファスナーを前記ストレート状マガジンに引き込み得るように設けられており、
    前記ストレート状マガジンには、前記連結ファスナーを前記打ち込みロッドの前方に向けて繰り出す送り手段が備えられている、
    という構成において、
    前記ドラム状マガジンは、前記ストレート状マガジンに固定又は一体化された本体とこれを塞ぐ蓋とを備えており、前記蓋を開くと前記本体の内部にコイル状に巻かれた連結ファスナーを装填できる一方、
    前記ストレート状マガジンの送り手段は、前記長溝に沿って往復動すると共に前記打ち込みロッドの側に向けて前進するようにばね手段で引っ張られたフォロアーであって、このフォロアーには、前記連結ファスナーを打ち出しロッドに向けて繰り出し得る送り姿勢と連結ファスナーから離脱したフリー姿勢とに切り換え自在な送り爪が備えられており、
    更に、前記ストレート状マガジンには、前記フォロアーを前記打ち込みロッドと反対側に後退させたときの後退限度を規制する堰部が形成されていると共に、前記ストレート状マガジンの長溝は、前記ストレート状マガジンのうち打ち込みロッドと反対側の端部から開口するように形成されており、前記ドラム状マガジンの連結ファスナーは前記ストレート状マガジンの端部から前記長溝に挿通されるようになっている、
    携帯式打ち込み工具用のマガジン装置。
  2. 往復動するピストンを内蔵すると共にグリップを有する本体と、前記工具本体の前端部に設けたヘッド部と、請求項1に記載したマガジン装置とを備えており、前記ピストンには前記打ち込みロッドを設けており、前記ヘッド部は、前記打ち込みロッド及びファスナーのガイドを行うフロントノーズを備えており、前記ピストンの駆動がガスの燃焼圧によって行われる、
    携帯式ファスナー打ち込み工具。
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