JPH07217621A - 釘打ち装置 - Google Patents

釘打ち装置

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JPH07217621A
JPH07217621A JP1352894A JP1352894A JPH07217621A JP H07217621 A JPH07217621 A JP H07217621A JP 1352894 A JP1352894 A JP 1352894A JP 1352894 A JP1352894 A JP 1352894A JP H07217621 A JPH07217621 A JP H07217621A
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JP
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driving
nailing
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driven
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JP1352894A
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English (en)
Inventor
Hirao Otojima
比良男 音島
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Murata Machinery Ltd
Original Assignee
Murata Machinery Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ALC材に木材、金属等を容易に固着するこ
とのできる釘打ち装置を提供することを目的とする。 【構成】 釘打ち装置15は公知の圧縮空気を駆動源と
する釘打ち部16と、長軸2と短軸6を先端部で接合し
短軸6に打ち込みのための鍔部を設けた釘1を釘打ち部
2に供給する釘供給部17とから成り、釘供給部17は
連結部材10によって支持された釘1を釘打ち部16の
釘打ち位置に連続的に供給する。釘供給部17のガイド
部25には打ち込み軌道規制機構が設けられており、打
ち込み時に釘1がぐらつくのを防いでいる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、釘打ち装置、特にAL
C材等に金属、木材等を固着する際に用いる釘打ち装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、建築用材料として発泡コンクリー
ト材であるALC材が普及している。断熱性がよく、軽
量という利点がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、発泡材
であるという性質上、ALC材に木材、金属等を固着し
なければならない際に従来のように釘打ちを行うと、釘
の軸とALC材との摩擦抵抗が少ないため、強固に固着
できないという問題点があった。
【0004】本発明は上記問題点を解決し、ALC材等
に金属、木材等を強固かつ能率的に固着することのでき
る釘打ち装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明の請求項1記載の釘打ち装置は、並列に配置され
た長軸と短軸の各々の一端部が互いに接合され該短軸の
他端部に鍔部を設けた釘を供給する釘供給部と、該釘を
打ち込むための釘打ち部材を釘の打ち込み方向に進退自
在に設けた釘打ち部とから成り、上記釘供給部は上記釘
を上記釘打ち部材の打ち込み位置に供給することを特徴
としている。
【0006】請求項2記載の釘打ち装置は、上記釘が釘
連結部材によって並列的に支持され、連続的に上記釘供
給部によって上記打ち込み位置に上記釘を供給すること
を特徴としている。
【0007】請求項3記載の釘打ち装置は、上記釘連結
部材が、長手方向に平行に折り曲げてコの字形状とされ
た帯状材であり、上下の縁部に設けられた釘支持孔が釘
を支持して長手方向に配列するとともに、各々の釘に対
応して上記釘連結部材に設けられた孔に上記釘供給部に
設けられた可動部材とされた突起部が係合し、該突起部
が上記打ち込み位置に釘を供給すべく上記連結部材を移
送するようにされていることを特徴としている。
【0008】請求項4記載の釘打ち装置は、釘が打ち込
まれる打ち込み部所に当接される当接部材を設け、該当
接部材が打ち込み部所に当接されないときは上記釘打ち
部の打ち込みを禁ずる安全機構を備えたことを特徴とし
ている。
【0009】請求項5記載の釘打ち装置は釘打ち部が打
ち込み開始後所定回数の打ち込みを行うと打ち込みを停
止する制御手段を備えたことを特徴としている。
【0010】
【作用】上記構成の請求項1記載の釘打ち装置によれ
ば、ALC材等の建材に釘を打ち込む際に、釘供給部か
ら供給された釘の鍔部から突出している長軸の端部を釘
打ち部の釘打ち部材が釘の打ち込み方向に進出して打ち
込むと、先ず、鍔部が建材の表面に当接するまで、長軸
及び短軸が一体的に建材内部に打ち込まれる。鍔部が建
材の表面に当接した後は鍔部が短軸のそれ以上の建材内
部への進入を阻止するため、長軸のみが打ち込まれ、短
軸との接合部を中心に変形し、長軸部及び短軸部によっ
て環状部が形成される。該環状部が建材内部で釘の抜け
を阻止し、釘を建材に対して強固に固定する。従って、
ALC材等の建材に固着される木材、金属等の被固着物
も強固に固着される。
【0011】請求項2記載の釘打ち装置によれば、釘連
結部材によって並列的に支持された釘が上記釘供給部に
よって打ち込み位置に供給されるので、連続的に釘打ち
を行うことができる。
【0012】請求項3記載の釘打ち装置は上記釘供給部
に設けられた可動部材である突起部が釘連結部材に設け
られた孔に係合して釘連結部材を移送することによって
釘が連続的に釘打ち位置に供給され連続的に釘打ちを行
うことが可能になる。
【0013】請求項4記載の釘打ち装置は当接部材が釘
が打ち込まれる釘打ち部所に当接されない限り安全機構
によって打ち込みが禁止され、打ち込み部所以外の所を
打ち込むことがない。
【0014】請求項5記載の釘打ち装置は完全に釘打ち
が完了するのに必要な回数の打ち込みを行った後に制御
手段によって打ち込みを停止させることができる。
【0015】
【実施例】以下図面を参照して本発明の実施例の説明を
する。先ず、本発明の釘打ち装置に用いられる釘及び釘
連結部材の説明をする。図1は本発明の釘打ち装置に用
いられる釘の一実施例の外観を示す斜視図である。
【0016】釘1は、金属材料からなる長軸2と短軸部
3が並列に配置されて構成されている。
【0017】上記短軸部3は、円周上の一部に切り欠き
4を備えた円盤型の頭部(鍔部)5と、該頭部5の中心
から垂直に伸びる棒状の短軸6からなる。短軸6の断面
は略円形であるが、その下端部(鍔部5と反対側の端
部)には偏平部7が形成されている。
【0018】一方長軸2は前記短軸部4より幾分長い棒
状の部材で、その一端部(下端部)には偏平部8が形成
されている。
【0019】釘1は、前記のように構成された短軸部3
と長軸2とを並列に配置して、各々の偏平状の下端部
7、8の先端を互いに接合してなる。このとき長軸2の
上方部は、短軸頭部5の切り欠き4を通過して短軸頭部
5から上方に突出している。
【0020】なお、長軸2は、その下端部から短軸6の
長さに相当する長さの間は直線状に形成されているが、
このようにすると、図12(a)に示すように打ち込み
時に釘1が図中一点鎖線で示すようにずれてしまう。そ
こで、長軸2の頭部5より上方を幾分屈折して形成し、
(図2参照)その屈折によって、長軸上端9の中心は並
列された長軸2と短軸6との中間線上に位置するように
してもよい。このようにすると打ち込み時に打ち込み力
の作用線が釘1全体の中心線にほぼ一致するので釘1が
打ち込み力の作用線からずれることなく円滑に打ち込ま
れる。
【0021】更に、長軸2の上端を屈折させるのではな
く鍔部5の中心を長軸2側に若干ずらして設けて鍔部5
の略中心を釘1の中心線が通るようにしても(図3参
照)上記と同じく打ち込み時の打ち込み力の作用線が釘
1全体の中心線にほぼ一致するため円滑に打ち込みを行
うことができる(図12(b)参照)。
【0022】更に、本発明の釘打ち装置に用いる釘は上
述の実施例に限定されるものでなく、例えば図4に示す
ようなものでも構わない。
【0023】図4に示す釘51は、棒状の短軸52と円
盤形の頭部53とから構成される短軸部54、棒状の長
軸55と円盤形の頭部56とから構成される長軸部57
とを並列に配置し、互いの先端部を連結したものであ
る。また、上記長軸55の頭部56と短軸52の頭部5
3とは略同一の径を有し、各々の中心は同一鉛直線上
(図中一点鎖線上)に存在する。この釘51では、長軸
部57にも頭部56を有するので、長軸部57の打ち込
みが確実に行える。
【0024】図5は釘連結部材10によって並列的に支
持された釘1を示している。釘連結部材10は樹脂等可
撓性素材からなる帯状部材であり、長手方向に平行に上
下縁部が折り曲げられ断面がコの字状をしている。上下
の水平部10a、10bには釘1を支持するための孔1
1がそれぞれ設けられ上下の縁部から孔11へ切り込み
12が入れられている。この切り込み12の幅は釘1の
長軸2及び短軸6の径より若干小さくされ、釘1を孔1
1に支持させる際には切り込み12を広げるようにして
釘1を挿通し、孔11に挿入する。
【0025】更に、各々の孔11の間には孔14とそれ
に連通する切り込み13が設けられ、釘1が釘打ち部1
6のピストン19(図7参照)によって打ち込まれた際
に釘連結部材10が撓み、釘1が孔11から外れやすく
されている。また、釘連結部材10の垂直部10cには
釘1の支持される間隔と同間隔で送り用孔10dが設け
られ、後述する釘供給部17(図6参照)に設けられた
送り機構28の突起部29が係合するようにされてい
る。
【0026】次に釘打ち装置本体の説明をする。図6は
実施例釘打ち装置の正面図、図7は背面図である。全体
としてピストル状の形状をなす釘打ち装置15は釘1に
ピストンによって打ち込み力を与える釘打ち部16と、
釘連結部材10によって支持された釘1を連続的に釘打
ち部の打ち込み位置に供給する釘供給部17とから成
る。
【0027】釘打ち部16は圧縮空気によってピストン
19を図中上下方向即ち釘打ち込み方向に進退させるシ
リンダー20を内蔵する円筒状のハウジング18と、ピ
ストン19による打ち込み動作を開始させるための引き
金21と、作業者が釘打ち装置15を手に持つためのグ
リップ部22と、外部のコンプレッサー等からシリンダ
ー20に圧縮空気を導入するための圧縮空気導入バルブ
23とからなる。また、シリンダー20の上面にはピス
トン19の上昇を検出する近接センサー62が、更にグ
リップ部22には電源61が配置されている。
【0028】釘打ち部16は公知の手段、例えば引き金
21に電気接点を設けておき、適宜設けられた電源によ
ってシリンダー20内に設けられた電磁バルブを開閉さ
せる等して、引き金21が作業者によって引かれ接点が
閉じている間は圧縮空気によってシリンダー20内をピ
ストン19が連続して往復運動し、ピストン19先端が
釘打ち部16下部(図7中下方)から突出して釘打ちを
するようにされている。
【0029】更に本実施例においては、適宜の場所に制
御回路を設けられ、その制御回路のカウンタが所定の打
ち込み回数をカウントすると接点が閉じていても一旦開
かれないかぎりは電磁バルブが作動しないようにされて
おり、一本の釘を完全に打ち込むのに必要な打ち込み回
数の打ち込みが行われると引き金21が引かれていても
自動的に打ち込みが停止するようにされている。このよ
うに構成すると、一本の釘を打ち込むのに必要十分なだ
けの打ち込みがされ、無駄に駆動エネルギーを消費する
ことがない。
【0030】図11は上述の制御回路の一例を示してい
る。図12において近接センサ62とカウンタ63が接
続され、更にカウンタ63はセットリセット回路64の
リセット端子と接続されている。また、引き金21の上
下動により開閉する接点65とコンバータ66が接続さ
れ、コンバータ66は更にセットリセット回路64のセ
ット端子と接続されている。更に接点65とコンバータ
66の間には電源61が接続されている。そしてセット
リセット回路の出力端子は電磁バルブ67に接続され
る。
【0031】尚、上記のような起動手段や打ち込み回数
の制御手段を公知の空気式リレーを用いて構成すること
も可能である。
【0032】釘供給部17は釘打ち部16のピストン1
9の突出位置即ち釘打ち位置とグリップで釘打ち部16
に固定されており、釘連結部材10に支持された釘1を
収容する収容部24と打ち込まれる釘1をピストン19
の打ち込み位置に支持し建材の打ち込み部所に案内する
ガイド部25からなる。ガイド部から収容部24にかけ
て軸26によって図6において紙面手前に開閉可能に蓋
部27が設けられ(図8参照)、作業中は閉状態にされ
ることによって作業者の安全を確保している。
【0033】収容部24には釘連結部材10を釘1を1
ピッチずつ連続的に図6中左方に移送して、釘1を連続
的に打ち込み位置に供給する送り機構28が設けられて
いる。図8は送り機構28の構成を示す釘打ち装置15
の部分拡大正面図、図9は部分拡大斜視図である。送り
機構28は釘連結部材10の送り用孔10dに係合する
突起29と、その突起29を圧縮空気によって駆動され
るピストン30によって図中左方へ駆動させるシリンダ
ー31からなる。ピストンの駆動源となる圧縮空気は釘
打ち部16の圧縮空気導入バルブ23から導入され、釘
打ち部16と釘供給部17との連結部に設けられた導入
管を介してシリンダー31内に供給される。
【0034】ピストンの駆動は送り用スイッチ37が操
作された時に行われるようにされており、釘1一本の打
ち込みが終了した後に操作者が送り用スイッチ37を操
作した時にピストンが上昇する。従って突起29も釘連
結部材10と係合状態で上昇し、新しい釘が打ち込み位
置に供給される。移動後のピストンは上方に設けられた
スプリング32の作用によって図9中右方へ移動し元の
状態に戻る。
【0033】また突起29は図示しないスプリングによ
って図8中紙面垂直方向手前に付勢され、進退可能とさ
れており、先端部から送り機構28の送り方向(図中上
方)と逆向きに傾斜した傾斜部29aが設けられてい
る。
【0035】また、釘供給部17本体には送り用孔10
dの左右の縁部と係止して、釘1を打ち込み位置に固定
するための突起33が設けられているが、この突起33
には釘連結部材10送り方向と逆向きに傾斜部33aが
設けられ、釘連結部材10が図9中左方に移送される際
には傾斜部33a上を連結部材10が撓みながら滑るの
で連結部材10の移動が阻止されない。孔10dの縁部
が傾斜部33aを通過し、突起の直立部33bに係止す
ると、釘連結部材10の図9中右方への移動を阻止す
る。
【0036】上記の構成によって、突起29がピストン
30によって図9中左方に釘連結部材10を移送した後
スプリング32の作用によって右方に戻る際には、上記
傾斜部29aが送り用孔10dの右縁部に当接しなが
ら、突起29が図示しないスプリングの付勢力に抗して
釘供給部17本体に没入し、釘連結部材10が右方に移
送されないようにしたものである。
【0037】また、釘打ち装置15には、安全機構34
が設けられている。図7に示すように安全機構34はガ
イド部25先端から引き金21にかけて設けられた当接
部材35からなる。当接部材35は帯状の板金を屈曲さ
せたもので、ガイド部25先端に設けられたガイド孔3
6に摺動自在に挿通した状態でスプリング38によって
釘打ち込み方向(図7中下方)に付勢されており、下端
部35bを打ち込み部所に当接することによる釘打ち込
み逆方向の若干量の移動を許容されている。
【0038】当接部材35は通常の状態では釘打ち込み
方向に付勢されており、上端部35aが、引き金21が
引かれることによる打ち込み部の作動を阻止している。
当接部材下端部36bが打ち込み部所に当接され、上記
スプリング38の付勢力に抗して釘打ち込み方向と逆方
向に移動させられると上端部35aが引きがねを開放
し、この状態で引き金21が引かれると釘打ち部16が
作動して打ち込み動作が行われる。
【0039】上記の構成によって、当接部材35が打ち
込み部所に当接されない限り、即ちガイド部25が打ち
込み部所に接触しない限り打ち込み動作が行われないの
で、不用意に釘1が飛び出すことがなく、作業者の安全
が確保される。
【0040】以下、図13を参照して本実施例釘打ち装
置15による釘打ち動作の説明をする。先ず、作業者は
ALC材等の建材と木材、金属等の被固着材とを固着し
た状態で固定し、所望の打ち込み部所にガイド部25の
先端を当接させるとともに当接部材35を当接させるこ
とによって引き金35を解除状態にする。その後引き金
21を引くとシリンダー20が作動し、ピストン19が
所定回数往復することにより釘打ち位置にある釘1が釘
連結部材10から外れ、被固着材を貫通して建材内部に
打ち込まれる。
【0041】この時、釘1下端は偏平に形成されて釘中
間部及び上方部より細くなっており強度が相対的に弱い
ので、長軸2および短軸6の中間部或いは上方部が変形
することなく、釘下端部(偏平部)7、8が優先的かつ
容易に変形して建材内部で環状部41を形成する。
【0042】上記ピストン19の往復運動は以下のよう
に制御される。図11において、まず、引き金21が引
かれ接点65が閉になると、電源電圧がインバータ6
6、セットリセット回路64を経て電磁バルブ67に作
用し、ピストン19を駆動させる。そしてピストン19
が一往復する毎に近接センサ62が検知し、カウンタ6
3へパルス信号を送出する。そしてピストン19が所定
回数往復動してカウンタ63が所定回数カウントすると
カウンタ63からパルス信号がセットリセット回路へパ
ルス信号停止される。
【0043】また、上述のように長軸2の上端10を屈
折させた釘(図2参照)又は鍔部5の中心を若干長軸側
にずらした釘(図3参照)を用いると、ピストン19に
よる打ち込み力の作用線が並列された長軸2と短軸6の
中間線上即ち、釘1の中心線上に位置するので、釘1を
真っ直ぐに打ち込むことができる。
【0044】更に本実施例においては、釘1を真っ直ぐ
打ち込むために以下のような構成をもつ打ち込み軌道規
制機構が設けてある。図10は釘打ち装置15の釘供給
部17の下部の図6におけるA−A断面を示す。
【0045】上記打ち込み軌道規制機構70は釘供給部
17のガイド部25に設けられおり、打ち込み位置にあ
る釘1の長軸2及び短軸6に圧接され打ち込み軌道を規
制する軸74に回動自在に設けられた規制部材71、規
制部材71を釘1の打ち込み方向即ちピストン19の進
退方向と垂直な方向に圧接するためのスプリング72、
ガイド25にねじ込まれその端部がスプリング72の端
部に当接することによってスプリング72を上記方向に
付勢する付勢部材73から成る。
【0046】上記構成の打ち込み軌道規制機構70によ
れば、ピストン19による打ち込みの際、釘1がぐらつ
かず、真っ直ぐに建材に打ち込むことができる。特に本
実施例に用いられる釘1の場合、鍔部5が比較的大きな
面積を持つようにされているため、ガイド部25内部の
釘ガイド経路の内径も比較的大きなものとなっている。
【0047】従って、通常の釘を用いるよりも打ち込み
時の釘のぐらつきが大になりやすい。また、図3に示さ
れる釘1を用いる場合は特にピストン19によって直接
打ち込み力を受ける長軸2が鍔部5の中心より縁側に偏
心しており、ピストン19による打ち込み力の作用線と
釘1の中心線がずれるため、更にぐらつきが大になる。
従って、この打ち込み軌道規制機構70の効果は更に絶
大なものとなる。
【0048】上記打ち込み軌道規制機構70によれば図
13(a)に示すように打ち込み開始時には長軸2及び
短軸6が規制部材71によって図中左方に押圧されるた
め、長軸2の図中左方への偏心に起因して釘1の先端が
打ち込み時に図中右方にずれようとするのを阻止し、ピ
ストン19の打ち込み力の作用線の方向と釘1の実際に
打ち込まれる軌道がほぼ一致する。
【0049】図13(b)に示すように、鍔部5が規制
部材71に達すると、鍔部5は規制部材71をスプリン
グ72の左方向への付勢力に抗して右方へ押しやるの
で、規制部材71は右方に退避し、打ち込みに支障をき
たすことがない。また、この時点では釘1の先端部はす
でに建材内部に打ち込まれており、建材によって軌道規
制が行われるため、規制部材71によって打ち込み軌道
を規制する必要もない。
【0050】上述のように打ち込まれた釘1は、環状部
を構成する変形した長軸2および短軸6の先端部が連結
されており、互いに動きを規制するので、釘1の引抜方
向の力に対しても容易に引き抜かれることはない。
【0052】
【発明の効果】上述のように本発明の請求項1記載の釘
打ち装置によると、長軸部及び短軸部が長軸に対する釘
打部材の打ち込み力によって環状部を形成するように変
形し、建材内部を強固に固定保持するので、ALC材等
の建材に対して木材、金属等を容易に強固に固着するこ
とができる。
【0051】請求項2記載の釘打ち装置によれば、釘連
結部材によって並列的に支持された釘が上記釘供給部に
よって打ち込み位置に供給されるので、連続的に釘打ち
を行うことができ、作業効率が向上する。
【0052】請求項3記載の釘打ち装置によれば、上記
釘供給部に設けられた可動部材である突起部が釘連結部
材に各釘に対応して設けられた孔に係合して釘連結部材
を移送し、釘が連続的に釘打ち位置に供給され連続的に
釘打ちを行うことができ、作業効率が向上する。
【0053】請求項4記載の釘打ち装置によれば、釘打
ち部所に当接部材が当接されない限り打ち込みが安全機
構によって禁止されるため、空打ちや不意の釘の飛び出
しを防ぎ安全性を確保することができる。
【0054】請求項5記載の釘打ち装置によれば、完全
に釘打ちをするのに必要な回数の打ち込みを行った後に
打ち込みを制御手段によって停止させることができ、無
駄に打ち込み力を消費することがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例釘打ち装置に用いられる釘の実施例の斜
視図である。
【図2】実施例釘打ち装置に用いられる釘の他の実施例
の斜視図である。
【図3】実施例釘打ち装置に用いられる釘の更に他の実
施例の斜視図である。
【図4】実施例釘打ち装置に用いられる釘の更に他の実
施例の斜視図である。
【図5】実施例釘打ち装置に用いられる釘連結部材及び
それに支持された釘の斜視図である。
【図6】本発明の一実施例である釘打ち装置の外観を示
す正面図である。
【図7】本発明の一実施例である釘打ち装置の外観を示
す背面図である。
【図8】実施例釘打ち装置の部分拡大図である。
【図9】実施例釘打ち装置の部分拡大斜視図である。
【図10】実施例釘打ち装置の釘打ち軌道規制機構を示
す断面図である。
【図11】実施例釘打ち装置の制御回路の構成を示すブ
ロック図である。
【図12】実施例釘打ち装置によって打ち込まれる釘の
状態を示す図である。
【図13】実施例釘打ち装置によって打ち込まれた釘及
び建材を示す図である。
【符号の説明】
1 釘 10 釘連結部材 15 釘打ち装置 16 釘打ち部 17 釘供給部 24 収容部 25 ガイド部 28 送り機構 29 突起 34 安全機構

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 並列に配置された長軸と短軸の各々の一
    端部が互いに接合され該短軸の他端部に鍔部を設けた釘
    を供給する釘供給部と、該釘を打ち込むための釘打ち部
    材を釘の打ち込み方向に進退自在に設けた釘打ち部とか
    ら成り、上記釘供給部は上記釘を上記釘打ち部材の打ち
    込み位置に供給することを特徴とする釘打ち装置。
  2. 【請求項2】 上記釘が釘連結部材によって並列的に支
    持され、連続的に上記釘供給部によって上記打ち込み位
    置に上記釘を供給することを特徴とする請求項1記載の
    釘打ち装置。
  3. 【請求項3】 上記釘連結部材が、長手方向に平行に折
    り曲げてコの字形状とされた帯状材であり、該帯状材の
    上下の縁部に設けられた釘支持孔が釘を支持して長手方
    向に配列するとともに、各々の釘に対応して上記釘連結
    部材に設けられた孔に上記釘供給部に設けられた可動部
    材とされた突起部が係合し、該突起部が上記打ち込み位
    置に釘を供給すべく上記釘連結部材を移送するようにさ
    れていることを特徴とする請求項1又は2記載の釘打ち
    装置。
  4. 【請求項4】 釘が打ち込まれる打ち込み部所に当接さ
    れる当接部材を設け、該当接部材が打ち込み部所に当接
    されないときは上記釘打ち部の打ち込みを禁ずる安全機
    構を備えたことを特徴とする請求項1、2、又は3記載
    の釘打ち装置。
  5. 【請求項5】 上記釘打ち部が打ち込み開始後所定回数
    の打ち込みを行うと打込みを停止するように制御する制
    御手段を備えたことを特徴とする請求項1、2、3又は
    4記載の釘打ち装置。
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