JPH07217620A - 釘及び連結釘 - Google Patents

釘及び連結釘

Info

Publication number
JPH07217620A
JPH07217620A JP1352794A JP1352794A JPH07217620A JP H07217620 A JPH07217620 A JP H07217620A JP 1352794 A JP1352794 A JP 1352794A JP 1352794 A JP1352794 A JP 1352794A JP H07217620 A JPH07217620 A JP H07217620A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
nail
driving
axis
driven
collar
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP1352794A
Other languages
English (en)
Inventor
Hirao Otojima
比良男 音島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Machinery Ltd
Original Assignee
Murata Machinery Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Murata Machinery Ltd filed Critical Murata Machinery Ltd
Priority to JP1352794A priority Critical patent/JPH07217620A/ja
Publication of JPH07217620A publication Critical patent/JPH07217620A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16BDEVICES FOR FASTENING OR SECURING CONSTRUCTIONAL ELEMENTS OR MACHINE PARTS TOGETHER, e.g. NAILS, BOLTS, CIRCLIPS, CLAMPS, CLIPS OR WEDGES; JOINTS OR JOINTING
    • F16B15/00Nails; Staples
    • F16B15/08Nails; Staples formed in integral series but easily separable

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Dovetailed Work, And Nailing Machines And Stapling Machines For Wood (AREA)
  • Portable Nailing Machines And Staplers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ALC材に木材、金属等を容易に固着するこ
とのできる釘及び連結釘を提供することを目的とする。 【構成】 長軸2と短軸6を先端部で接合し短軸6に打
ち込みのための鍔部を設けた釘1を長手方向に平行に折
り曲げてコの字形状とされた帯状材である釘連結部材1
0に設けられた孔11に支持させる。孔11は長円形で
ありその長径は長軸2及び短軸6の径の和にほぼ等し
く、長径の方向は釘打ち込み方向及び釘連結部材10移
動方向の双方に直交している。また孔11には釘連結部
材10の縁部から切り込み12が連通している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、連結釘、特にALC材
等に金属、木材等を固着する際に自動釘打ち機に用いら
れる連結釘に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、建築用材料として発泡コンクリー
ト材であるALC材が普及している。断熱性がよく、軽
量という利点がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、発泡材
であるという性質上、ALC材に木材、金属等と固着し
なければならない際に従来のように釘打ちを行うと、釘
の軸とALC材との摩擦抵抗が少ないため、強固に固着
できないという問題点があった。
【0004】本発明は上記問題点を解決し、ALC材等
に金属、木材等を強固かつ能率的に固着することのでき
る釘及び連結釘を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明の請求項1記載の釘では、並列に配置された長軸
と短軸の各々の先端が互いに接合され該短軸の頭部に鍔
を設けた。
【0006】請求項2記載の釘では、並列に配置された
長軸と短軸の各々の先端が互いに接合されてなり、該短
軸の頭部には鍔を備え、更に、上記両軸の先端近傍を変
形容易な形状とした。
【0007】請求項3記載の釘では、並列に配置された
長軸と短軸の各々の先端が互いに接合されてなり、上記
両軸の先端近傍は偏平に形成され、更に、上記短軸の頭
部には、上記長軸の周形状の少なくとも一部に沿う形状
を有する切り欠きを備えた鍔を設けた。
【0008】請求項4記載の連結釘では、請求項1、
2、又は、3記載の釘を並列に保持した。
【0009】
【作用】上記構成の請求項1記載の釘によれば、ALC
材等の建材に釘を打ち込む際に、釘の鍔から突出してい
る長軸の端部を打ち込むと、先ず、鍔が建材の表面に当
接するまで、長軸及び短軸が一体的に建材内部に打ち込
まれる。鍔が建材の表面に当接した後は鍔が短軸のそれ
以上の建材内部への進入を阻止するため、長軸のみが打
ち込まれ、短軸との接合部を中心に変形し、長軸部及び
短軸部によって環状部が形成される。該環状部が建材内
部で釘の抜けを阻止し、釘を建材に対して強固に固定す
る。従って、ALC材等の建材に固着される木材、金属
等の被固着物も強固に固着される。
【0010】請求項2記載の釘は、ALC材等の建材に
釘を打ち込む際に、釘の鍔から突出している長軸の端部
を打ち込むと、先ず、鍔が建材の表面に当接するまで、
長軸及び短軸が一体的に建材内部に打ち込まれる。鍔が
建材の表面に当接した後は鍔が短軸のそれ以上の建材内
部への進入を阻止するため、長軸のみが打ち込まれ、各
軸先端部が優先的に変形し、長軸部及び短軸部によって
環状部が形成される。該環状部が建材内部で釘の抜けを
阻止し、釘を建材に対して強固に固定する。従って、A
LC材等の建材に固着される木材、金属等の被固着物も
強固に固着される。
【0011】請求項3記載の釘は、ALC材等の建材に
釘を打ち込む際に、釘の鍔から突出している長軸の端部
を打ち込むと、先ず、鍔が建材の表面に当接するまで、
長軸及び短軸が一体的に建材内部に打ち込まれる。鍔が
建材の表面に当接した後は鍔が短軸のそれ以上の建材内
部への進入を阻止するため、長軸のみが打ち込まれ、各
軸先端部が優先的に変形し、長軸部及び短軸部によって
環状部が形成される。そして該環状部が建材内部で釘の
抜けを阻止し、釘を建材に対して強固に固定する。従っ
て、ALC材等の建材に固着される木材、金属等の被固
着物も強固に固着される。また該長軸は鍔の切り欠きに
案内されて建材に打ち込まれる。
【0012】請求項4記載の連結釘では、請求項1又は
請求項2又は請求項3記載の釘を自動釘打機により連続
的に打ち込むことが可能である。
【0013】
【実施例】以下図面を参照して本発明の実施例の説明を
する。図1は本発明に用いられる釘の第一実施例の外観
を示す斜視図である。
【0014】釘1は、金属材料からなる長軸2と短軸部
3が並列に配置されて構成されている。
【0015】上記短軸部3は、その頭部に、円周上の一
部に切り欠き4を備えた円盤型の鍔5と、該鍔5の中心
から垂直に伸びる棒状の短軸6からなる。短軸6の断面
は略円形であるが、その先端部(鍔5と反対側の端部)
には偏平部7が形成されている。
【0016】一方長軸2は前記短軸部4より幾分長い棒
状の部材で、その先端部には偏平部8が形成されてい
る。
【0017】釘1は、前記のように構成された短軸部3
と長軸2とを並列に配置して、各々の偏平状の先端7、
8を互いに接合してなる。このとき長軸2の上方部9
は、鍔5の切り欠き4を通過して該鍔5から上方に突出
している。尚、上記鍔5の切り欠き4は長軸2の周形状
に沿う略円形を成している。尚、上記長軸2と短軸部3
との接合とは、溶接等により接合することに加え、長軸
2と短軸部3が一体である場合も含む。例えば、一本の
軸部材を折り曲げて長軸と短軸部を形成してもよい。
【0018】図5は上述した釘1を複数、連結部材10
によって並列的に支持して形成された連結釘1Aを示し
ている。連結部材10は樹脂等可撓性素材からなる帯状
部材であり、長手方向に平行に上下縁部が折り曲げられ
断面がコの字状をしている。上下の水平部10a、10
bには釘1を支持するための孔11がそれぞれ設けられ
上下水平部10a、10bの縁部から孔11へ切り込み
12、13が入れられている。この切り込み12、13
の幅は釘1の長軸2および短軸6の径より若干小さくさ
れ、釘1を孔11に支持させる際には切り込み12、1
3を広げるようにして釘1を挿通し、孔11に挿入す
る。
【0019】なお、孔11は略長円とされており、その
長径は長軸2及び短軸6の径の和にほぼ等しく、かつ、
長径の方向は釘打ち込み方向及び釘連結部材移動方向の
双方に直交するようにされている。孔11を長円とする
ことによって釘1が連結部材11に支持されている間に
釘1の軸周りに回転することなく径方向に正しく位置決
めされた状態で打ち込まれる。
【0020】更に、上水平部10a、及び下水平部10
bの各々について、並設された孔11、11の間には孔
14とそれに連通する切り込み13が設けられ、釘1が
後述する自動釘打ち機の釘打ち部16(図6に示す)に
よって打ち込まれた際、連結部材10が撓んで釘1が孔
11から外れ易いようにされている。また、連結部材1
0の垂直部10cには釘1の支持される間隔と同間隔で
送り用孔10dが設けられ、後述する図6の自動釘打ち
機の釘供給部17に設けられた送り機構28の突起部2
9が係合するようにされている。尚、上記孔14は単な
る切り込みでもよい。
【0021】次に上述した連結釘の打ち込みに使用する
自動釘打ち装置の一例を説明する。図6は実施例釘打ち
装置15の正面図、図7はその背面図である。全体とし
てピストル状の形状をなす釘打ち装置15は釘1にピス
トン19によって打ち込み力を与える釘打ち部16と、
釘連結部材10によって支持された釘1を連続的に釘打
ち部16の打ち込み位置に供給する釘供給部17から成
る。
【0022】釘打ち部16は圧縮空気によってピストン
19を図6中上下方向即ち釘打ち込み方向に進退させる
円筒状のシリンダー20を内蔵するハウジング18と、
ピストン19による打ち込み動作を開始させるための引
き金21と、作業者が釘打ち装置を手に持つためのグリ
ップ部22と、外部のコンプレッサー等からシリンダー
20に圧縮空気を導入するための圧縮空気導入バルブ2
3からなる。そして、シリンダー20の上面にはピスト
ン19の上昇を検出する近接センサー62が、また、グ
リップ部22には電源が各々配置されている。
【0023】釘打ち部16は、引き金21に電気接点を
設けておき、電源61によってシリンダー20内に設け
られた電磁バルブを開閉させることにより、引き金21
が作業者によって引かれ接点が閉じている間は圧縮空気
によってシリンダー20内をピストン19が連続して往
復運動し、ピストン19先端が釘打ち部16下部(図6
中下方)から突出して釘打ちをするようにされている。
その際、釘1は釘連結部材10の孔11から外れて打ち
込み部所に打ち込まれる。
【0024】更に本実施例においては、適宜の場所に制
御回路を設けられ、その制御回路のカウンタが所定の打
ち込み回数をカウントすると接点が閉じていても一旦開
かれないかぎりは電磁バルブが作動しないようにされて
おり、一本の釘を完全に打ち込むのに必要な打ち込み回
数の打ち込みが行われると引き金21が引かれていても
自動的に打ち込みが停止するようにされている。このよ
うに構成すると、一本の釘を打ち込むのに必要十分なだ
けの打ち込みがされ、無駄に駆動エネルギーを消費する
ことがない。
【0025】図11は上述の制御回路の一例を示してい
る。図11において近接センサ62とカウンター63が
直列に接続され、更にカウンター63はセットリセット
回路64のリセット端子と接続されている。また、引き
金21の上下動により開閉する接点65とコンバータ6
6が接続され、コンバータ66は更にセットリセット回
路のセット端子と接続されている。更に接点65とコン
バータ66の間には電源61が接続されている。そして
セットリセット回路の出力端子は電磁バルブ67に接続
される。
【0026】尚、上記のような起動手段や打ち込み回数
制御手段を公知の空気式リレーを用いて構成することも
可能である。
【0027】釘供給部17は釘打ち部16のピストン1
9の突出位置即ち釘打ち位置とグリップ2で釘打ち部1
6に固定されており、釘連結部材10に支持された釘1
を収容する収容部24と打ち込まれる釘1をピストン3
0の打ち込み位置に支持し建材の打ち込み部所に案内す
るガイド部25からなる。ガイド部25、収容部24に
かけて軸26によって図6おける紙面手前に開閉可能に
蓋部27が設けられ(図8参照)、作業中は閉状態にさ
れることによって作業者の安全を確保している。また、
ガイド部25には釘を被打ち込み部材まで導くための釘
発射穴42が設けられている。
【0028】収容部24には釘連結部材10を釘一ピッ
チ分ずつ連続的に図8中左方に移送して、釘1を連続的
に打ち込み位置に供給する送り機構28が設けられてい
る。図8は送り機構28の構成を示す釘打ち装置の部分
拡大正面図、図9は部分拡大斜視図である。送り機構2
8は釘連結部材10の送り用孔11に係合する突起29
と、その突起29を圧縮空気によって駆動されるピスト
ン30によって図8中左方へ駆動させるシリンダー31
からなる。ピストン30の駆動源となる圧縮空気は釘打
ち部16の圧縮空気導入バルブ23から導入され、釘打
ち部16と釘供給部17との連結部に設けられた導入管
を介してシリンダー31内に供給される。
【0029】シリンダー31のピストン30の駆動は送
り用スイッチ37が操作されたときに行われるようにさ
れており、釘1一本の打ち込みが終了した後に操作者が
送り用スイッチ37を操作したときにピストン30が上
昇する。従って突起29も釘連結部材10と係合状態で
図9中左方へ移動し、新しい釘が打ち込み位置に供給さ
れる。移動後のピストン30は左方に設けられたスプリ
ング32の作用によって図9中右方へ移動し元の状態に
戻る。
【0030】また突起29は図示しないスプリングによ
って図8中紙面垂直方向手前に付勢され、進退可能とさ
れており、先端部から送り機構の送り方向と逆向きに傾
斜した傾斜部29aとされている。
【0031】また、釘供給部17本体には送り孔10d
の左右の縁部と係止して、釘1を打ち込み位置に固定す
るための突起33が設けられているが、この突起33に
は釘連結部材送り方向と逆向きに傾斜部33aが設けら
れ、連結部材10が図9中左方に移送される際には傾斜
部33a上を連結部材10が撓みながら滑るので連結部
材10の移動が阻止されない。孔10dの縁部が傾斜部
33aを通過し、突起33の直立部33bに係止する
と、釘連結部材10の下方への移動を阻止する。
【0032】上記の構成によって、突起29がピストン
30によって図9中左方に釘連結部材を移送した後スプ
リング32の作用によって右方に戻る際には、上記傾斜
部29aが送り孔10dの右縁部に当接しながら、突起
部29が図示しないスプリングの付勢力に抗して釘供給
部17本体に没入し、連結部材10が右方に移送されな
いようにしたものである。
【0033】また、釘打ち装置には、安全機構34が設
けられている。図7に示すように、安全機構34はガイ
ド部25先端から引き金21にかけて設けられた当接部
材35からなる。当接部材35は帯状の板金を屈曲させ
てなり、ガイド部25に設けられたガイド孔36に摺動
自在に挿通した状態でスプリング38によって釘打ち込
み方向(図7中下方)に付勢されており、下端部35b
を打ち込み部所に当接することによる釘打ち込み逆方向
の若干量の移動を許容されている。
【0034】当接部材35は通常の状態では釘打ち込み
方向に付勢されており、引き金上端部35aが、引き金
21が引かれることによる打ち込み部の作動を阻止して
いる。当接部材下端部35bが打ち込み部所に当接さ
れ、スプリング38の付勢力に抗して釘打ち込み方向と
逆方向に移動させられると当接部材上端部35aが引き
金21を開放し、この状態で引き金21が引かれると釘
打ち部16が作動して打ち込み動作が行われる。
【0035】上記の構成によって、当接部材35が打ち
込み部所に当接されない限り、即ちガイド部25が打ち
込み部所に接触しない限り打ち込み動作が行われないの
で、不用意に釘1が飛び出すことがなく、作業者の安全
が確保される。
【0036】以下、図13を参照して本実施例釘打ち機
15による釘打ち動作の説明をする。先ず、作業者はA
LC材等の建材と木材、金属等の被固着材とを固着した
い状態で固定し、所望の打ち込み部所にガイド部25の
先端を当接させる。その後引き金21を引くとシリンダ
20が作動し、ピストン19が所定回数往復することに
より釘打ち位置にある釘1が釘連結部材10から外れ、
被固着材を貫通して建材内部に打ち込まれる。
【0037】この時、釘1先端は偏平に形成されて釘中
間部及び頭部より細くなっており強度が相対的に弱いの
で、長軸2および短軸6の中間部或いは頭部が変形する
ことなく、釘先端部(偏平部)8が優先的かつ容易に変
形して建材内部で環状部を形成する。
【0038】前述の自動釘打ち装置のピストン19の往
復動は以下のように制御される。図11において、まず
引き金が引かれて接点65が閉になると、電源電圧が、
コンバータ66、セットリセット回路64を通り、電磁
バルブ67に作用しピストン19を駆動させる。そして
ピストン19が一往復動する毎に近接センサー62がピ
ストン19の往復動を検知し、カウンター63へパルス
信号を送出する。そしてピストン19が所定回数往復動
してカウンター63が所定回数カウントすると、カウン
ター63からパルス信号がセットリセット回路64へ送
出され、電磁バルブ67への電源電圧は遮断されてピス
トン19の往復動が停止される。
【0039】上述のように打ち込まれた釘1は、環状部
8を構成する変形した長軸2および短軸6の先端部が連
結されており、互いに動きを規制するので、釘1の引抜
方向の力に対しても容易に引き抜かれることはない。
【0040】上述した連結釘において、長軸2は、その
下端部から短軸6の長さに相当する長さの間は直線状に
形成されているが、このようにすると、図12(a)に
示すように打ち込み時に釘1が図中一点鎖線で示すよう
にずれてしまう。この状態で釘を被打ち込み材に打ち込
もうとすると、打ち込みに必要な釘の軸方向の力が不足
し、釘が被打ち込み材に突き刺さらず、更に続けて該釘
を打ち込もうとすると、釘軸に対して垂直な方向の力が
作用して、釘が曲がり打ち込みを行えないという事態が
発生する可能性がある。
【0041】図2は上述した事態を回避できる、本発明
の第2実施例の釘を示している。図2に示す釘は、長軸
2の頭部5上方を幾分屈折して形成し、その屈折によっ
て、長軸上端10の中心は並列された長軸2と短軸6と
の中間線上に位置するようにしている。このようにする
と打ち込み時に打ち込み力の作用線が釘1全体の略中心
線に一致するので釘1が打ち込み力の作用線からずれる
ことなく円滑に打ち込まれる。
【0042】また、本発明の第3実施例として図3に示
す釘を用いてもよい。図3に示す釘1は、鍔5の中心を
長軸2側にずらして設けて鍔5の略中心を長軸2の中心
線が通るように成している。このようにすると、図12
(b)に示すように、鍔5が釘発射穴42で規制されつ
つ鍔5の中心上に位置する長軸2の頭部を叩くので、釘
は軸心を鉛直方向に向けたまま被打ち込み部材に真っ直
ぐ突き刺さり、円滑に打ち込みを行うことができる。
【0043】更に、本発明の第4実施例として図4に示
す釘を用いてもよい。図4に示す釘51は、棒状の短軸
52と円盤形の鍔53とから構成される短軸部54、棒
状の長軸55と円盤形の鍔56とから構成される長軸部
57とを並列に配置し、互いの先端部を連結したもので
ある。また、上記長軸55の鍔56と短軸52の鍔53
とは略同一の径を有し、各々の中心は同一鉛直線上(図
中一点鎖線上)に存在する。この釘51では、釘軸方向
に位置の異なる2つの頭部53、56が、釘打ち装置の
釘発射穴42で規制されつつ、釘発射穴42を通過して
いくので、釘がその軸線に対して旋回することなく、被
打ち込み部材に真っ直ぐに打ち込まれ、円滑な打ち込み
を行える。更に、長軸部57に頭部56を有することに
より、ピストン19との接触面が大きく、ピストン19
の打ち込み力を確実に伝達でき、長軸部57の打ち込み
が確実に行える。
【0044】尚、図1に示される釘を真っ直ぐ打ち込む
ために、本実施例の自動釘打ち装置に以下のような構成
を持つ打ち込み軌道規制機構を設けてもよい。図10は
釘打ち装置15の釘供給部17の下部の図6におけるA
−A断面を示す。
【0045】上記打ち込み軌道規制機構70は釘供給部
17のガイド部25に設けられおり、打ち込み位置にあ
る釘1の長軸2及び短軸6に圧接され打ち込み軌道を規
制する軸74に回動自在に設けられた規制部材71を釘
1の打ち込み方向即ちピストン19の進退方向と垂直な
方向に圧接するためのスプリング72、ガイド25にね
じ込まれその端部がスプリング72の端部に当接するこ
とによってスプリング72を上記方向に付勢する付勢部
材73から成る。
【0046】上記構成の打ち込み軌道規制機構70によ
れば、ピストン19による打ち込みの際、釘1がぐらつ
かず、真っ直ぐに建材に打ち込むことができる。特に本
実施例に用いられる釘1の場合、鍔部5が比較的大きな
面積を持つようにされているため、ガイド部25内部の
釘ガイド経路の内径も比較的大きなものとなっている。
これは、鍔5が小さいと打ち込みに際し、鍔5が被打ち
込み部材に当接して更に長軸頭部を打ち込む時、鍔5が
被打ち込み部材表面に当接されずに被打ち込み部材内部
に没入されないためである。
【0047】従って、通常の釘を用いるよりも打ち込み
時の釘のぐらつきが大になりやすい。また、図1に示さ
れる釘1を用いる場合は特にピストン19によって直接
打ち込み力を受ける長軸2が鍔5の中心より縁側に偏心
しており、ピストン19による打ち込み力の作用線と釘
1の中心線がずれるため、更にぐらつきが大になる。従
って、この打ち込み軌道規制機構70の効果は更に絶大
なものとなる。
【0048】上記打ち込み軌道規制機構70によれば図
10に示すように打ち込み開始時には長軸2及び短軸6
が規制部材71によって図中左方に押圧されるため、長
軸2の図中左方への偏心に起因して釘1の先端が打ち込
み時に図中右方にずれようとするのを阻止し、ピストン
19の打ち込み力の作用線の方向と釘1の実際に打ち込
まれる軌道がほぼ一致する。
【0049】鍔部5が規制部材71に達すると、鍔部5
は規制部材71をスプリング72の左方向への付勢力に
抗して右方へ押しやるので、規制部材71は右方に退避
し、打ち込みに支障をきたすことがない。この際、上述
のように釘連結部材10に孔11によって釘1が支持さ
れているのであるが、孔11が長円であり、その長径の
方向が釘打ち込み方向及び釘連結部材移送方向の双方に
直交するようにされている。従って、釘1の軸周りの回
転は阻止され、上記釘1の先端のずれようとする方向は
正確に規制部材71の押圧方向と同方向になり、打ち込
み軌道規制機構70の規制作用が働かない方向にずれる
ことはない。
【0050】また、この時点では釘1の先端部はすでに
建材内部に打ち込まれており、建材によって軌道規制が
行われるため、規制部材71によって打ち込み軌道を規
制する必要もない。
【0051】
【付記】特許請求の範囲に記載した技術的思想以外に、
前述した実施例で把握される技術的思想を列挙すると、
以下の通りである。
【0052】並列に配置された長軸と短軸の各々の先端
が互いに接合され、該短軸の頭部には鍔を有し、更に該
鍔の中心と上記長軸の中心が略一致している釘を連結部
材により多数並列的に支持した連結釘。
【0053】このように構成すれば、自動釘打ち機で打
ち込む際に、釘が振れることなく被打ち込み材に真っ直
ぐに打ち込まれ、釘軸に直角方向の力がかかって釘を破
損したり、打ち込み不良となる事態を防止することがで
きる。
【0054】
【発明の効果】上述のように本発明の請求項1記載の釘
によると、長軸部及び短軸部が長軸に対する打ち込み力
によって環状部を形成するように変形し、建材内部を強
固に固定保持するので、ALC材等の建材に対して木
材、金属等を強固に固着することができる。
【0055】請求項2記載の釘によれば、長軸部及び短
軸部が長軸に対する打ち込み力によって環状部を形成す
るように変形し、建材内部を強固に固定保持するので、
ALC材等の建材に対して木材、金属等を強固に固着す
ることができ、更に、釘を打ち込んだ時に、先端部が優
先的に変形し、先端部以外が変形して被打ち込み部材を
無用に破損する事態が防止できる。
【0056】請求項3記載の釘によれば、長軸部及び短
軸部が長軸に対する打ち込み力によって環状部を形成す
るように変形し、建材内部を強固に固定保持するので、
ALC材等の建材に対して木材、金属等を強固に固着す
ることができ、また、釘を打ち込んだ時に、先端部が優
先的に変形し、先端部以外が変形して被打ち込み部材を
無用に破損する事態が防止できる。そして更に、長軸は
鍔の切り欠きにガイドされて真っ直ぐに打ち込むことが
でき、打ち込み不良や被打ち込み部材の無用な破損を防
止することができる。
【0057】本発明の請求項4記載の連結釘によると、
長軸部及び短軸部が長軸に対する打ち込み力によって環
状部を形成するように変形し、建材内部を強固に固定保
持するので、ALC材等の建材に対して木材、金属等を
強固に固着することができる。そして上記釘の打ち込み
は自動釘打ち機を用いて連続的に行うことができ、作業
効率が上昇する。また搬送の際には釘は連結部材に保持
されて搬送されるので、ばらけることがなく、また、梱
包も効率的に行えるものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例である釘の斜視図である。
【図2】本発明の第2実施例である釘の斜視図である。
【図3】本発明の第3実施例である釘の斜視図である。
【図4】本発明の第4実施例である釘の斜視図である。
【図5】本発明の第1実施例の釘を連結保持した連結釘
の斜視図である。
【図6】本発明の連結釘の打ち込みに使用する自動釘打
ち機の一実施例を示す正面図である。
【図7】自動釘打ち機の背面図である。
【図8】自動釘打ち機の部分拡大正面図である。
【図9】自動釘打ち機の部分拡大断面斜視図である。
【図10】自動釘打ち機の打ち込み軌道規制部を示す断
面図で、図6におけるA−A断面を示す。
【図11】自動釘打ち機の制御回路の一例を示す模式図
である。
【図12】第1実施例の釘が打ち込まれる状態を示す模
式図である。
【図13】第1実施例の釘が打ち込まれた建材を示す断
面図である。
【符号の説明】
1 釘 1A 連結釘 10 釘連結部材 15 釘打ち装置 16 釘打ち部 17 釘供給部 24 収容部 25 ガイド部 28 送り機構 29 突起 34 安全機構

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 並列に配置された長軸と短軸の各々の先
    端が互いに接合され該短軸の頭部に鍔を設けたことを特
    徴とする釘。
  2. 【請求項2】 並列に配置された長軸と短軸の各々の先
    端が互いに接合されてなり、該短軸の頭部には鍔を備
    え、更に、上記両軸の先端近傍を変形容易な形状とした
    ことを特徴とする釘。
  3. 【請求項3】 並列に配置された長軸と短軸の各々の先
    端が互いに接合されてなり、上記両軸の先端近傍は偏平
    に形成され、更に、上記短軸の頭部には、上記長軸の周
    形状の少なくとも一部に沿う形状を有する切り欠きを備
    えた鍔を設けたことを特徴とする釘。
  4. 【請求項4】 請求項1、2、又は3記載の釘を連結部
    材によって複数、並列的に保持したことを特徴とする連
    結釘。
JP1352794A 1994-02-07 1994-02-07 釘及び連結釘 Pending JPH07217620A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1352794A JPH07217620A (ja) 1994-02-07 1994-02-07 釘及び連結釘

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1352794A JPH07217620A (ja) 1994-02-07 1994-02-07 釘及び連結釘

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07217620A true JPH07217620A (ja) 1995-08-15

Family

ID=11835634

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1352794A Pending JPH07217620A (ja) 1994-02-07 1994-02-07 釘及び連結釘

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07217620A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1016795A2 (de) * 1998-12-29 2000-07-05 HILTI Aktiengesellschaft Gurtartiges Magazin für Befestigungselemente
CN111216060A (zh) * 2020-02-27 2020-06-02 林祖扬 一种小型乐器鼓的钉鼓钉装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1016795A2 (de) * 1998-12-29 2000-07-05 HILTI Aktiengesellschaft Gurtartiges Magazin für Befestigungselemente
EP1016795A3 (de) * 1998-12-29 2001-12-19 HILTI Aktiengesellschaft Gurtartiges Magazin für Befestigungselemente
CN111216060A (zh) * 2020-02-27 2020-06-02 林祖扬 一种小型乐器鼓的钉鼓钉装置
CN111216060B (zh) * 2020-02-27 2021-05-18 林祖扬 一种小型乐器鼓的钉鼓钉装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6478209B1 (en) Feeding and driving assembly for a combination staple-cap fastener
US5810239A (en) Attachment for nailing machine
CN1320983C (zh) 工具的一种改进紧固件供应和定位机构
JP5348608B2 (ja) 電動式打込機
JP2859886B2 (ja) 火薬力駆動打込み装置用支持帯
US5205457A (en) Driving tool and method
US4778094A (en) Nail and dimpler driving apparatus for nailing gun
JP2004330366A (ja) 釘打機における釘の打出し案内機構
US8118204B2 (en) Portable fastening tool
WO2006040911A1 (ja) 動力駆動釘打機
WO2009060990A1 (en) Connected fastener assembly
US4971503A (en) Plastic nails for automatic nail gun
JP2009166155A (ja) 留め具打込機
US11745323B2 (en) Power tool
US20190381644A1 (en) Hybrid cordless cap tool
JP2001198846A (ja) 釘打機のノーズ部内における釘の案内構造
JPH07217620A (ja) 釘及び連結釘
JP2008264970A (ja) 打込機
JP4192395B2 (ja) レーザー光を利用した簡易穴狙い釘打機
EP1621292B1 (en) Piece for fixing objects
JP2002066950A (ja) 釘打機
JP2002066950A5 (ja)
JP4120574B2 (ja) 釘打機のコンタクトノーズ連結機構
JPH07217621A (ja) 釘打ち装置
JP5146904B2 (ja) 打込機