JP4529708B2 - プロセスカートリッジおよび画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、レーザプリンタなどの画像形成装置、および、その画像形成装置に備えられるプロセスカートリッジに関する。
レーザプリンタなどの画像形成装置には、通常、静電潜像の現像によりトナー像が担持される感光ドラムを備えるプロセスユニットが、着脱自在に装着されている。
感光ドラムは、転写ローラに接触するように対向配置され、用紙が感光ドラムと転写ローラとの間を通過する間に、その用紙にトナー像を転写することによって、用紙に画像が形成される。
しかるに、感光ドラムと転写ローラとの接触部分である転写位置に対して用紙の搬送方向上流側において、用紙と感光ドラムとの間に隙間があると、それらの間に放電を生じる場合がある。そのような放電が生ずると、特に薄い用紙においては、「ツキヌケ」と呼ばれる用紙を貫通するような、斑点状の放電模様が現れる。
そのため、用紙の前端を、転写位置に対して用紙の搬送方向上流側において、感光ドラムの表面に接近させるように案内するための案内部材を設けることが提案されている。
図19および図20には、従来のプロセスカートリッジ90での用紙の搬送状態が段階的に示されている。このプロセスカートリッジ90では、感光ドラム91と、感光ドラム91に接触するように対向配置された転写ローラ92とが、筐体93により保持されている。筐体93には、用紙94を感光ドラム91と転写ローラ92との間の接触部分である転写位置に案内するための案内部材95が設けられている。
案内部材95は、用紙94の搬送方向の上流側から下流側(以下、用紙94の搬送方向下流側または上流側を、単に、下流側または上流側という場合がある。)に向かって上方に傾斜するように、その基端部96(用紙94の搬送方向上流側となる端部、以下同じ。)が筐体93に位置固定されている。案内部材95の先端部97(用紙94の搬送方向下流側となる端部、以下同じ。)は、転写位置に対して上流側において、感光ドラム91に近接している。
図19(a)および図19(b)に示すように、このプロセスカートリッジ90では、まず、用紙94が搬送されてくると、その用紙94の前端が、案内部材95の上面に沿って下流側に案内されて、案内部材95の基端部96から先端部97に到達し、その後、感光ドラム91における転写位置の上流側に当接するように案内される。
その後、用紙94は、図20(a)に示すように、その前端から転写位置の上流側において感光ドラム91に密着し、その後端近傍まで、感光ドラム91に密着した状態で転写位置へ案内される。そのため、用紙94は、転写位置の上流側において、感光ドラム91との間に隙間を形成せず、これによって、それらの間に放電が生じることを抑制することができる。その結果、用紙94において、斑点状の放電模様が現われるのを防止することができる。
しかし、この案内部材95では、用紙94の後端が、案内部材95の先端部97を通過すると、図20(b)および図20(c)に示すように、用紙94の後端は、案内部材95の先端部97から下方に落下して、転写位置へと案内される。そのため、用紙94の後端がばたつき、その後端において転写不良が生じるという不具合がある。
そこで、たとえば、同一の厚みのポリエステルフィルムからなる第1のガイド部材および第2のガイド部材を、像担持体に対する転写紙の搬送方向上流側において互いに平行に配置することが提案されている(たとえば、特許文献1参照。)。この提案によれば、第1のガイド部材を通過した転写紙の後端が、転写位置寄りに配置された第2のガイド部材により像担持体に案内される。その結果、転写紙の後端における転写不良が低減される。
特開平8−36313号公報
しかるに、普通紙などの腰の弱い薄い用紙は、放電が生じやすく、そのため、上記したように、転写位置の上流側において、感光ドラムと密着させて、そのような放電を防止することが必要である。一方、はがきなどの腰の強い厚い用紙は、薄い用紙と比べて、放電が生じにくく、また、上記したように、感光ドラムと密着させようとすると、却って撓みを生じることから、なるべく真っ直ぐに搬送しつつ転写することが望まれる。
しかし、特許文献1の提案では、第2のガイド部材が第1のガイド部材と平行に配置されていることから、第1のガイド部材を通過した転写紙は、第1のガイド部材と間隔を隔てて配置され、かつ、第1のガイド部材と同一の方向に傾斜する第2のガイド部材に対して、その傾斜方向と同一の方向から当接する。
そうすると、転写紙は、第2のガイド部材により、像担持体に近接する方向から転写媒体の搬送方向上流側に向かう方向に押圧される。そのため、転写紙が、上記した厚い用紙である場合には、その押圧により撓んでしまい、転写不良を生じる。
本発明の目的は、薄い転写媒体および厚い転写媒体のいずれにおいても、転写媒体を転写位置へ円滑に案内することにより、転写不良を防止できる、プロセスカートリッジおよび画像形成装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、プロセスカートリッジにおいて、転写位置で転写媒体に転写される現像剤像を担持する像担持体と、可撓性を有する第1案内面が形成され、その第1案内面における第1基端部側が前記転写位置に対して前記転写媒体の搬送方向上流側で位置固定されるとともに、前記第1案内面における第1先端部が、前記転写位置に対して前記転写媒体の搬送方向上流側で、前記第1基端部から前記転写媒体の搬送方向下流側に位置する前記像担持体に向けて伸張され、前記転写媒体を前記転写媒体の搬送方向下流側に向けて案内するための第1案内部と、可撓性を有する第2案内面が形成され、その第2案内面における第2基端部側が前記転写位置に対して前記転写媒体の搬送方向上流側で位置固定されるとともに、前記第2案内面における第2先端部が、前記第2基端部から前記転写媒体の搬送方向上流側に向けて伸張されて前記第1先端部に対面し、前記転写媒体を前記転写媒体の搬送方向下流側に向けて案内するための第2案内部とを備え、前記第1案内部および前記第2案内部は、前記転写位置において前記転写媒体と前記像担持体とが対向する対向方向において、前記転写媒体の搬送経路に対して、前記像担持体の反対側に配置されており、前記第1案内部と前記第2案内部とは、前記第2案内部の前記第2先端部が、前記第1案内面の、前記第1案内面に案内される前記転写媒体が前記第1案内面を押圧する方向の投影面内において、転写媒体が前記第1案内部に案内されていないときに、離間するように配置されており、前記転写媒体が前記第1案内部に案内されているときに、前記第1案内部が撓むことにより、前記第1案内部と、前記第2案内部の前記第2先端部とが当接することを特徴としている。
このような構成によると、第1案内面が、第1先端部が撓むことができるように第1基端部側で位置固定される。したがって、薄い転写媒体を案内する場合においては、その薄い転写媒体の腰が弱いために、その薄い転写媒体の前端が像担持体に当接しても、第1案内面は、あまり撓まずに、そのまま、薄い転写媒体を像担持体に密着させて転写位置へ案内することができる。そのため、薄い転写媒体に放電による放電模様が発生するのを防止できる。
第1案内部に対して転写媒体の搬送方向下流側には、第2案内面が、第2先端部が撓むことができるように第2基端部側で位置固定されている。第2案内面は、第1案内面の伸張方向と反対方向に伸張されており、第2先端部が第1案内面の第1先端部に対面している。そのため、薄い転写媒体の後端は、第1案内面の第1先端部に案内された後、第2案内面により弾性的に受けられて案内されるので、薄い転写媒体の後端のばたつきを抑制し、薄い転写媒体を転写位置へ円滑に案内して、転写不良を防止することができる。
厚い転写媒体を案内する場合においては、その厚い転写媒体の前端が像担持体に当接すると、第1案内面は、厚い転写媒体の腰が強いために、下流側の第1先端部が上流側の第1基端部に対して大きく撓み、転写媒体が像担持体と密着するように案内される。第2案内面は、第1案内面の伸張方向と反対方向に伸張されており、第2先端部が第1案内面の第1先端部に対面しているので、厚い転写媒体が、第1案内面から第2案内面に案内されると、その第2案内面に対して第2先端部側から第2基端部側に向かって当接する。そうすると、転写媒体は、第2案内面により、像担持体に近接する方向から転写媒体の搬送方向下流側に向かう方向に押圧されるので、転写媒体が転写位置へ搬送されるに従って、第2案内面において、上流側の第2先端部を下流側の第2基端部に対して大きく撓ませることができる。
そのため、厚い転写媒体は転写位置へと比較的真っ直ぐ案内されるので、厚い転写媒体が撓むことによる転写不良の発生を防止することができる。また、転写媒体と第2案内面とが当接したときの摩擦を低減できるので、第2案内面の転写媒体に対する摩擦により転写媒体に振動が生じることを低減でき、その振動により生じる転写不良の発生を防止することもできる。
したがって、薄い転写媒体および厚い転写媒体のいずれにおいても、転写媒体を転写位置へ円滑に案内することにより、転写不良を防止することができる。
また、このような構成によると、第2案内部の第2先端部が第1案内部と当接または離間しているので、第1案内面と第2案内面とを、それぞれ任意の傾斜角度で配置しやすくすることができる。そのため、転写媒体を、転写不良の発生を防止しつつ、確実に転写位置に案内することができる。
また、このような構成によると、第2案内面の第2先端部が、第1案内面に対して、転写媒体の反対側に位置するので、転写媒体の前端を第2案内部の第2先端部に引っ掛けることなく、円滑に案内することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記第1案内部および前記第2案内部の少なくとも一方は、フィルム部材により形成されていることを特徴としている。
このような構成によると、第1案内部および第2案内部の少なくとも一方が、フィルム部材により形成されているので、可撓性を確保しつつ、簡単な構成とすることができる。したがって、簡単な構成で、薄い転写媒体および厚い転写媒体のいずれにおいても、転写媒体を転写位置へ円滑に案内することにより、転写不良を防止することができる。
請求に記載の発明は、請求項1または2に記載の発明において、前記第1案内部と前記第2案内部とは、前記第1基端部および前記第2基端部が互いに間隔を隔てて配置されることにより、独立して形成されていることを特徴としている。
このような構成によると、第1基端部および第2基端部が互いに間隔を隔てて配置されることにより、第1案内部と第2案内部とがそれぞれ独立して形成されているので、第1案内面と第2案内面との確実な配置を達成することができる。
請求項に記載の発明は、請求項1または2に記載の発明において、前記第1案内部と前記第2案内部とは、前記第1基端部および前記第2基端部が互いに連結されることにより、一体的に形成されていることを特徴としている。
このような構成によると、第1基端部および第2基端部が互いに連結されることにより、第1案内部と第2案内部とが一体的に形成されているので、部品点数の低減化や、第1案内部および第2案内部の取り付けの容易化を図ることができる。
請求に記載の発明は、請求項1ないしのいずれかに記載の発明において、前記第1案内面の前記第1先端部および前記第1基端部を結ぶ平面と、前記第2案内面の前記第2先端部および前記第2基端部を結ぶ平面とが、互いに鈍角をなすように交差することを特徴としている。
このような構成によると、第1案内面の第1先端部および第1基端部を結ぶ平面と、第2案内面の第2先端部および第2基端部を結ぶ平面とが、互いに鈍角をなすように交差しているので、互いに鋭角または直角をなすように交差する場合と比較して、転写媒体の撓みを低減して、転写位置へ円滑に案内することができる。
請求項に記載の発明は、請求項1ないしのいずれかに記載の発明において、前記像担持体の長手方向と平行する方向で、かつ前記第1案内部の最も広い面に垂直な向きの断面二次モーメントIが、前記像担持体の長手方向と平行する方向で、かつ前記第2案内部の最も広い面に垂直な向きの断面二次モーメントIよりも、大きいことを特徴としている。
このような構成によると、第1案内部の方が第2案内部よりも腰が強いので、薄い転写媒体を案内する場合において、薄い転写媒体の前端を、より腰が強い第1案内部により、像担持体に対してなるべく近い位置へ案内することができる。そのため、薄い転写媒体に放電による放電模様が発生することを、より一層防止することができる。
第2案内部は、第1案内部よりも腰が弱いので、第2案内面が転写媒体を像担持体側に押圧する力を比較的弱くし、第2案内面に対する転写媒体の摩擦を比較的小さくすることができる。そのため、厚い転写媒体は転写位置へとより真っ直ぐ案内されるので、厚い転写媒体が撓むことによる転写不良の発生をより一層防止することができる。また、第2案内部の転写媒体に対する摩擦により転写媒体に振動が生じて転写不良が発生することを、より一層防止することができる。
請求項に記載の発明は、請求項1ないしのいずれかに記載の発明において、前記第1案内面の前記第1先端部から前記第1基端部までの長さが、前記第2案内面の前記第2先端部から前記第2基端部までの長さよりも、長いことを特徴としている。
このような構成によると、第2案内部は、第1案内部よりも転写位置に近い位置に配置されるので、第1案内部よりも短く形成されていても、その第2先端部を像担持体に十分に近接させることができる。したがって、転写媒体を転写位置へ円滑に案内することができる。
請求項に記載の発明は、請求項1ないしのいずれかに記載の発明において、前記第1案内部は、前記像担持体と前記転写媒体との接触角度θがθ<90°となるように案内可能な位置に設けられていることを特徴としている。
像担持体と転写媒体との接触角度が90°であると、転写媒体が像担持体に接触したときには、その前端がジャムとなり、また、接触角度が90°を超えると、転写媒体が接触部分に対して転写位置の反対側に案内されるようになる。
しかし、このような構成によると、転写媒体が像担持体に接触したときには、像担持体の転写媒体との接触角度θがθ<90°となるように、第1案内面により案内されるので、転写媒体を転写位置へ円滑に案内することができる。
請求項に記載の発明は、請求項1ないしのいずれかに記載の発明において、前記第1案内部および前記第2案内部は、プレス加工で裁断することにより所定形状に形成され、そのプレス加工において先に裁断刃と接触する側の面を表面、その反対側の面を裏面とした場合に、前記表面が前記第1案内面および前記第2案内面となるように配置されていることを特徴としている。
このような構成によると、第1案内面および第2案内面がプレス加工のだれ面とされるので、転写媒体を、第1案内面および第2案内面の端縁に引っ掛けることなく、円滑に案内することができる。
請求項10に記載の発明は、請求項1ないしのいずれかに記載の発明において、前記第1案内部および前記第2案内部の少なくとも一方は、前記転写媒体の搬送方向と直交する幅方向において、分割して形成されていることを特徴としている。
このような構成によると、第1案内部または第2案内部が、転写媒体の搬送方向と直交する幅方向において分割して形成されているので、転写媒体の搬送時の摩擦抵抗を低減することができ、円滑な案内を達成することができる。
請求項11に記載の発明は、請求項1ないしのいずれかに記載の発明において、前記第1案内部および前記第2案内部の少なくとも一方には、前記転写媒体の搬送方向に沿って、前記第1先端部側または前記第2先端部側から、前記第1基端部側または前記第2基端部側に延びた切れ目が形成されていることを特徴としている。
このような構成によると、第1案内部または第2案内部が、薄く、転写媒体の搬送方向に直交する幅方向に細長く形成されている場合に、第1案内部または第2案内部を取り付けるときに生じる皺を、切れ目で吸収することができる。そのため、第1案内部または第2案内部を、皺を生じることなく、精度よく取り付けることができる。
また、第1案内部または第2案内部が、切れ目によって、転写媒体の搬送方向に直交する幅方向において複数の部分に分割されるので、幅方向に狭い転写媒体の搬送時に、第1案内部または第2案内部を転写媒体と接触する部分だけ撓ませることができ、第1案内部または第2案内部の全体が撓むのを防止することができる。そのため、幅狭な転写媒体を連続搬送した場合に、第1案内部または第2案内部の全体にくせが付くのを抑制することができ、第1案内部または第2案内部の耐久信頼性の向上を図ることができる。
請求項12に記載の発明は、請求項11に記載の発明において、前記第1案内部および前記第2案内部の少なくとも一方には、前記切れ目の端部に形成され、前記切れ目からの前記第1案内部または前記第2案内部の分裂を防止するための分裂防止部を備えていることを特徴としている。
このような構成によると、第1案内部または第2案内部が切れ目の端部から裂けるのを防止することができる。
請求項13に記載の発明は、請求項1ないしのいずれかに記載の発明において、前記第1案内部および前記第2案内部の少なくとも一方には、前記転写媒体の搬送方向に沿って、前記第1先端部側または前記第2先端部側から、前記第1基端部側または前記第2基端部側に延びたスリット状の切り込み部が形成されていることを特徴としている。
このような構成によると、第1案内部または第2案内部が、薄く、転写媒体の搬送方向に直交する幅方向に細長く形成されている場合に、第1案内部または第2案内部を取り付けるときに生じる皺を、切り込み部で吸収することができる。そのため、第1案内部または第2案内部を、皺を生じることなく、精度よく取り付けることができる。
また、切り込み部に幅を持たせれば、第1案内部または第2案内部を取り付けるときに、第1案内部または第2案内部の切り込み部を挟んで対向する部分が互いに重なるのを防止することができる。
さらに、第1案内部または第2案内部が、切り込み部によって、転写媒体の搬送方向に直交する幅方向において複数の部分に分割されるので、幅方向に狭い転写媒体の搬送時に、第1案内部または第2案内部を転写媒体と接触する部分だけ撓ませることができ、第1案内部または第2案内部の全体が撓むのを防止することができる。そのため、幅狭な転写媒体を連続搬送した場合に、第1案内部または第2案内部の全体にくせが付くのを抑制することができ、第1案内部または第2案内部の耐久信頼性の向上を図ることができる。
請求項14に記載の発明は、請求項13に記載の発明において、前記切り込み部は、平面視略矩形状に形成されていることを特徴としている。
このような構成によると、第1案内部または第2案内部が切り込み部の端部から裂けるのを防止することができる。
請求項15に記載の発明は、請求項13に記載の発明において、前記切り込み部は、平面視略V字状に形成されていることを特徴としている。
このような構成によると、第1案内部または第2案内部の切り込み部を挟んで対向する部分が第1先端部または第2先端部に向かうに従って離れているので、第1案内部または第2案内部を取り付けるときに、その切り込み部を挟んで対向する部分が互いに重なるのを一層防止することができる。
請求項16に記載の発明は、請求項15に記載の発明において、前記第1案内部および前記第2案内部の少なくとも一方は、前記切り込み部の端部に形成され、前記切り込み部からの前記第1案内部または前記第2案内部の分裂を防止するための分裂防止部を備えていることを特徴としている。
このような構成によると、切り込み部が平面視略V字状に形成されている場合に、第1案内部または第2案内部が切り込み部の端部から裂けるのを確実に防止することができる。
請求項17に記載の発明は、請求項13に記載の発明において、前記切り込み部は、平面視略U字状に形成されていることを特徴としている。
このような構成によると、切り込み部の端部から第1案内部または第2案内部が裂けるのを防止することができる。
請求項18に記載の発明は、請求項1ないし17のいずれかに記載の発明において、前記像担持体に接触され、その接触位置で前記転写位置が形成される転写手段を備えることを特徴としている。
このような構成によると、転写手段がプロセスカートリッジに備えられているので、第1案内部および第2案内部と、転写位置との相対位置を精度よく保持することができる。そのため、薄い転写媒体および厚い転写媒体のいずれにおいても、転写不良が発生することを、より一層防止することができる。
請求項19に記載の発明は、請求項18に記載の発明において、前記第1案内面の前記第1先端部は、前記像担持体と前記転写手段との接触位置と、前記第1案内部よりも前記転写媒体の搬送方向上流側に配置され、かつ互いに対向配置される2つのレジスト手段の接触位置とを結ぶ線分に対して、前記第1案内部に案内される前記転写媒体が前記第1案内部を押圧する方向と反対側に配置されていることを特徴としている。
このような構成によると、第1案内面の第1先端部が、像担持体と転写手段との接触位置と2つのレジスト手段の接触位置とを結ぶ線分に対して、転写媒体が第1案内部を押圧する方向と反対側に配置されるので、転写媒体を、像担持体の移動方向における転写位置の上流側に向かって案内することができる。そのため、薄い転写媒体の放電による放電模様の発生を、確実に防止することができる。
請求項20に記載の発明は、請求項1ないし19のいずれかに記載の発明において、前記第1案内部および前記第2案内部は、絶縁性材料から形成されていることを特徴としている。
このような構成によると、第1案内部および第2案内部が絶縁性材料から形成されているので、像担持体からの転写媒体を介する導電を防止することができる。そのため、現像剤像の確実な転写を達成することができる。
請求項21に記載の発明は、請求項1ないし20のいずれかに記載の発明において、前記像担持体、前記第1案内部および前記第2案内部を保持する筐体を備え、前記第1案内部は、前記第1基端部が前記転写位置に対して前記転写媒体の搬送方向上流側で前記筐体に位置固定され、前記第2案内部は、前記第2基端部が前記転写位置に対して前記転写媒体の搬送方向上流側で前記筐体に位置固定されていることを特徴としている。
このような構成によると、第1案内部の第1基端部および第2案内部の第2基端部を筐体に位置固定することにより、像担持体、第1案内部および第2案内部を筐体で一体的に保持することができるので、像担持体に対する第1案内面と第2案内面との確実な配置を達成することができる。
請求項22に記載の発明は、画像形成装置において、請求項1ないし21のいずれかに記載のプロセスカートリッジを備えることを特徴としている。
このような構成によると、画像形成装置が、薄い転写媒体および厚い転写媒体のいずれにおいても、転写媒体を転写位置へ円滑に案内することにより、転写不良を防止できるプロセスカートリッジを備えているので、安定した画像形成を達成することができる。
請求項23に記載の発明は、画像形成装置において、転写位置で転写媒体に転写される現像剤像を担持する像担持体と、現像剤を担持し、前記像担持体に前記現像剤を供給して、前記像担持体に前記現像剤像を形成する現像手段と、前記像担持体に接触され、その接触位置で前記転写位置を形成して、前記転写媒体に前記現像剤像を転写する転写手段と、前記転写媒体を前記転写位置に向けて搬送する搬送手段と、可撓性を有する第1案内面が形成され、その第1案内面における第1基端部側が前記転写位置に対して前記転写媒体の搬送方向上流側で位置固定されるとともに、前記第1案内面における第1先端部が、前記転写位置に対して前記転写媒体の搬送方向上流側で、前記第1基端部から前記転写媒体の搬送方向下流側に位置する前記像担持体に向けて伸張され、前記転写媒体を前記転写媒体の搬送方向下流側に向けて案内するための第1案内部と、可撓性を有する第2案内面が形成され、その第2案内面における第2基端部側が前記転写位置に対して前記転写媒体の搬送方向上流側で位置固定されるとともに、前記第2案内面における第2先端部が、前記第2基端部から前記転写媒体の搬送方向上流側に向けて伸張されて前記第1先端部に対面し、前記転写媒体を前記転写媒体の搬送方向下流側に向けて案内するための第2案内部とを備え、前記第1案内部および前記第2案内部は、前記転写位置において前記転写媒体と前記像担持体とが対向する対向方向において、前記転写媒体の搬送経路に対して、前記像担持体の反対側に配置されており、前記第1案内部と前記第2案内部とは、前記第2案内部の前記第2先端部が、前記第1案内面の、前記第1案内面に案内される前記転写媒体が前記第1案内面を押圧する方向の投影面内において、前記転写媒体が第1案内部に案内されていないときに、離間するように配置されており、前記転写媒体が前記第1案内部に案内されているときに、前記第1案内部が撓むことにより、前記第1案内部と、前記第2案内部の前記第2先端部とが当接することを特徴としている。
このような構成によると、第1案内面が、第1先端部が撓むことができるように第1基端部側で位置固定される。したがって、薄い転写媒体を案内する場合においては、その薄い転写媒体の腰が弱いために、その薄い転写媒体の前端が像担持体に当接しても、第1案内面は、あまり撓まずに、そのまま、薄い転写媒体を像担持体に密着させて転写位置へ案内することができる。そのため、薄い転写媒体に放電による放電模様が発生するのを防止できる。
第1案内部に対して転写媒体の搬送方向下流側には、第2案内面が、第2先端部が撓むことができるように第2基端部側で位置固定されている。第2案内面は、第1案内面の伸張方向と反対方向に伸張されており、第2先端部が第1案内面の第1先端部に対面している。そのため、薄い転写媒体の後端は、第1案内面の第1先端部に案内された後、第2案内面により弾性的に受けられて案内されるので、薄い転写媒体の後端のばたつきを抑制し、薄い転写媒体を転写位置へ円滑に案内して、転写不良を防止することができる。
厚い転写媒体を案内する場合においては、その厚い転写媒体の前端が像担持体に当接すると、第1案内面は、厚い転写媒体の腰が強いために、下流側の第1先端部が上流側の第1基端部に対して大きく撓み、転写媒体が像担持体と密着するように案内される。第2案内面は、第1案内面の伸張方向と反対方向に伸張されており、第2先端部が第1案内面の第1先端部に対面しているので、厚い転写媒体が、第1案内面から第2案内面に案内されると、その第2案内面に対して第2先端部側から第2基端部側に向かって当接する。そうすると、転写媒体は、第2案内面により、像担持体に近接する方向から転写媒体の搬送方向下流側に向かう方向に押圧されるので、転写媒体が転写位置へ搬送されるに従って、第2案内面において、上流側の第2先端部を下流側の第2基端部に対して大きく撓ませることができる。
そのため、厚い転写媒体は転写位置へと比較的真っ直ぐ案内されるので、厚い転写媒体が撓むことによる転写不良の発生を防止することができる。また、転写媒体と第2案内面とが当接したときの摩擦を低減できるので、第2案内面の転写媒体に対する摩擦により転写媒体に振動が生じることを低減でき、その振動により生じる転写不良の発生を防止することもできる。
したがって、薄い転写媒体および厚い転写媒体のいずれにおいても、転写媒体を転写位置へ円滑に案内することにより転写不良を防止して、安定した画像形成を達成することができる。
請求項24に記載の発明は、請求項23に記載の発明において、前記第1案内部および前記第2案内部の少なくとも一方は、フィルム部材により形成されていることを特徴としている。
このような構成によると、第1案内部および第2案内部の少なくとも一方が、フィルム部材により形成されているので、可撓性を確保しつつ、簡単な構成とすることができる。したがって、簡単な構成で、薄い転写媒体および厚い転写媒体のいずれにおいても、転写媒体を転写位置へ円滑に案内することにより、転写不良を防止することができる。
請求25に記載の発明は、請求項23または24に記載の発明において、前記第1案内部と前記第2案内部とは、前記第1基端部および前記第2基端部が互いに間隔を隔てて配置されることにより、独立して形成されていることを特徴としている。
このような構成によると、第1基端部および第2基端部が互いに間隔を隔てて配置されることにより、第1案内部と第2案内部とがそれぞれ独立して形成されているので、第1案内面と第2案内面との確実な配置を達成することができる。
請求項26に記載の発明は、請求項23または24に記載の発明において、前記第1案内部と前記第2案内部とは、前記第1基端部および前記第2基端部が互いに連結されることにより、一体的に形成されていることを特徴としている。
このような構成によると、第1基端部および第2基端部が互いに連結されることにより、第1案内部と第2案内部とが一体的に形成されているので、部品点数の低減化や、第1案内部および第2案内部の取り付けの容易化を図ることができる。
請求27に記載の発明は、請求項23ないし26のいずれかに記載の発明において、前記第1案内面の前記第1先端部および前記第1基端部を結ぶ平面と、前記第2案内面の前記第2先端部および前記第2基端部を結ぶ平面とが、互いに鈍角をなすように交差することを特徴としている。
このような構成によると、第1案内面の第1先端部および第1基端部を結ぶ平面と、第2案内面の第2先端部および第2基端部を結ぶ平面とが、互いに鈍角をなすように交差しているので、互いに鋭角または直角をなすように交差する場合と比較して、転写媒体の撓みを低減して、転写位置へ円滑に案内することができる。
請求項28に記載の発明は、請求項23ないし27のいずれかに記載の発明において、前記像担持体の長手方向と平行する方向で、かつ前記第1案内部の最も広い面に垂直な向きの断面二次モーメントIが、前記像担持体の長手方向と平行する方向で、かつ前記第2案内部の最も広い面に垂直な向きの断面二次モーメントIよりも、大きいことを特徴としている。
このような構成によると、第1案内部の方が第2案内部よりも腰が強いので、薄い転写媒体を案内する場合において、薄い転写媒体の前端を、より腰が強い第1案内部により、像担持体に対してなるべく近い位置へ案内することができる。そのため、薄い転写媒体に放電による放電模様が発生することを、より一層防止することができる。
第2案内部は、第1案内部よりも腰が弱いので、第2案内面が転写媒体を像担持体側に押圧する力を比較的弱くし、第2案内面に対する転写媒体の摩擦を比較的小さくすることができる。そのため、厚い転写媒体は転写位置へとより真っ直ぐ案内されるので、厚い転写媒体が撓むことによる転写不良の発生をより一層防止することができる。また、第2案内部の転写媒体に対する摩擦により転写媒体に振動が生じて転写不良が発生することを、より一層防止することができる。
請求項29に記載の発明は、請求項23ないし28のいずれかに記載の発明において、前記第1案内面の前記第1先端部から前記第1基端部までの長さが、前記第2案内面の前記第2先端部から前記第2基端部までの長さよりも、長いことを特徴としている。
このような構成によると、第2案内部は、第1案内部よりも転写位置に近い位置に配置されるので、第1案内部よりも短く形成されていても、その第2先端部を像担持体に十分に近接させることができる。したがって、転写媒体を転写位置へ円滑に案内することができる。
請求項30に記載の発明は、請求項23ないし29のいずれかに記載の発明において、前記第1案内部は、前記像担持体と前記転写媒体との接触角度θがθ<90°となるように案内可能な位置に設けられていることを特徴としている。
像担持体と転写媒体との接触角度が90°であると、転写媒体が像担持体に接触したときには、その前端がジャムとなり、また、接触角度が90°を超えると、転写媒体が接触部分に対して転写位置の反対側に案内されるようになる。
しかし、このような構成によると、転写媒体が像担持体に接触したときには、像担持体の転写媒体との接触角度θがθ<90°となるように、第1案内面により案内されるので、転写媒体を転写位置へ円滑に案内することができる。
請求項31に記載の発明は、請求項23ないし30のいずれかに記載の発明において、前記第1案内部および前記第2案内部は、プレス加工で裁断することにより所定形状に形成され、そのプレス加工において先に裁断刃と接触する側の面を表面、その反対側の面を裏面とした場合に、前記表面が前記第1案内面および前記第2案内面となるように配置されていることを特徴としている。
このような構成によると、第1案内面および第2案内面がプレス加工のだれ面とされるので、転写媒体を、第1案内面および第2案内面の端縁に引っ掛けることなく、円滑に案内することができる。
請求項32に記載の発明は、請求項23ないし31のいずれかに記載の発明において、前記第1案内部および前記第2案内部の少なくとも一方は、前記転写媒体の搬送方向と直交する幅方向において、分割して形成されていることを特徴としている。
このような構成によると、第1案内部または第2案内部が、転写媒体の搬送方向と直交する幅方向において分割して形成されているので、転写媒体の搬送時の摩擦抵抗を低減することができ、円滑な案内を達成することができる。
請求項33に記載の発明は、請求項23ないし31のいずれかに記載の発明において、前記第1案内部および前記第2案内部の少なくとも一方には、前記転写媒体の搬送方向に沿って、前記第1先端部側または前記第2先端部側から、前記第1基端部側または前記第2基端部側に延びた切れ目が形成されていることを特徴としている。
このような構成によると、第1案内部または第2案内部が、薄く、転写媒体の搬送方向に直交する幅方向に細長く形成されている場合に、第1案内部または第2案内部を取り付けるときに生じる皺を、切れ目で吸収することができる。そのため、第1案内部または第2案内部を、皺を生じることなく、精度よく取り付けることができる。
また、第1案内部または第2案内部が、切れ目によって、転写媒体の搬送方向に直交する幅方向において複数の部分に分割されるので、幅方向に狭い転写媒体の搬送時に、第1案内部または第2案内部を転写媒体と接触する部分だけ撓ませることができ、第1案内部または第2案内部の全体が撓むのを防止することができる。そのため、幅狭な転写媒体を連続搬送した場合に、第1案内部または第2案内部の全体にくせが付くのを抑制することができ、第1案内部または第2案内部の耐久信頼性の向上を図ることができる。
請求項34に記載の発明は、請求項33に記載の発明において、前記第1案内部および前記第2案内部の少なくとも一方には、前記切れ目の端部に形成され、前記切れ目からの前記第1案内部または前記第2案内部の分裂を防止するための分裂防止部を備えていることを特徴としている。
このような構成によると、第1案内部または第2案内部が切れ目の端部から裂けるのを防止することができる。
請求項35に記載の発明は、請求項23ないし31のいずれかに記載の発明において、前記第1案内部および前記第2案内部の少なくとも一方には、前記転写媒体の搬送方向に沿って、前記第1先端部側または前記第2先端部側から、前記第1基端部側または前記第2基端部側に延びたスリット状の切り込み部が形成されていることを特徴としている。
このような構成によると、第1案内部または第2案内部が、薄く、転写媒体の搬送方向に直交する幅方向に細長く形成されている場合に、第1案内部または第2案内部を取り付けるときに生じる皺を、切り込み部で吸収することができる。そのため、第1案内部または第2案内部を、皺を生じることなく、精度よく取り付けることができる。
また、切り込み部に幅を持たせれば、第1案内部または第2案内部を取り付けるときに、第1案内部または第2案内部の切り込み部を挟んで対向する部分が互いに重なるのを防止することができる。
さらに、第1案内部または第2案内部が、切り込み部によって、転写媒体の搬送方向に直交する幅方向において複数の部分に分割されるので、幅方向に狭い転写媒体の搬送時に、第1案内部または第2案内部を転写媒体と接触する部分だけ撓ませることができ、第1案内部または第2案内部の全体が撓むのを防止することができる。そのため、幅狭な転写媒体を連続搬送した場合に、第1案内部または第2案内部の全体にくせが付くのを抑制することができ、第1案内部または第2案内部の耐久信頼性の向上を図ることができる。
請求項36に記載の発明は、請求項35に記載の発明において、前記切り込み部は、平面視略矩形状に形成されていることを特徴としている。
このような構成によると、第1案内部または第2案内部が切り込み部の端部から裂けるのを防止することができる。
請求項37に記載の発明は、請求項35に記載の発明において、前記切り込み部は、平面視略V字状に形成されていることを特徴としている。
このような構成によると、第1案内部または第2案内部の切り込み部を挟んで対向する部分が第1先端部または第2先端部に向かうに従って離れているので、第1案内部または第2案内部を取り付けるときに、その切り込み部を挟んで対向する部分が互いに重なるのを一層防止することができる。
請求項38に記載の発明は、請求項37に記載の発明において、前記第1案内部および前記第2案内部の少なくとも一方は、前記切り込み部の端部に形成され、前記切り込み部からの前記第1案内部または前記第2案内部の分裂を防止するための分裂防止部を備えていることを特徴としている。
このような構成によると、切り込み部が平面視略V字状に形成されている場合に、第1案内部または第2案内部が切り込み部の端部から裂けるのを確実に防止することができる。
請求項39に記載の発明は、請求項35に記載の発明において、前記切り込み部は、平面視略U字状に形成されていることを特徴としている。
このような構成によると、切り込み部の端部から第1案内部または第2案内部が裂けるのを防止することができる。
請求項40に記載の発明は、請求項23ないし39のいずれかに記載の発明において、前記第1案内面の前記第1先端部は、前記像担持体と前記転写手段との接触位置と、前記第1案内部よりも前記転写媒体の搬送方向上流側に配置され、かつ互いに対向配置される2つのレジスト手段の接触位置とを結ぶ線分に対して、前記第1案内部に案内される前記転写媒体が前記第1案内部を押圧する方向と反対側に配置されていることを特徴としている。
このような構成によると、第1案内面の第1先端部が、像担持体と転写手段との接触位置と2つのレジスト手段の接触位置とを結ぶ線分に対して、転写媒体が第1案内部を押圧する方向と反対側に配置されるので、転写媒体を、像担持体の移動方向における転写位置の上流側に向かって案内することができる。そのため、薄い転写媒体の放電による放電模様の発生を、確実に防止することができる。
請求項41に記載の発明は、請求項23ないし40のいずれかに記載の発明において、前記第1案内部および前記第2案内部は、絶縁性材料から形成されていることを特徴としている。
このような構成によると、第1案内部および第2案内部が絶縁性材料から形成されているので、像担持体からの転写媒体を介する導電を防止することができる。そのため、現像剤像の確実な転写を達成することができる。
請求項42に記載の発明は、請求項23ないし41のいずれかに記載の発明において、前記像担持体、前記第1案内部および前記第2案内部を保持する筐体を備え、前記第1案内部は、前記第1基端部が前記転写位置に対して前記転写媒体の搬送方向上流側で前記筐体に位置固定され、前記第2案内部は、前記第2基端部が前記転写位置に対して前記転写媒体の搬送方向上流側で前記筐体に位置固定されていることを特徴としている。
このような構成によると、第1案内部の第1基端部および第2案内部の第2基端部を筐体に位置固定することにより、像担持体、第1案内部および第2案内部を筐体で一体的に保持することができるので、像担持体に対する第1案内面と第2案内面との確実な配置を達成することができる。
請求項1に記載の発明によれば、薄い転写媒体および厚い転写媒体のいずれにおいても、転写媒体を転写位置へ円滑に案内することにより、転写不良を防止することができる。
また、転写媒体を、転写不良の発生を防止しつつ、確実に転写位置に案内することができる。
また、転写媒体の前端を第2案内部の第2先端部に引っ掛けることなく、円滑に案内することができる。
請求項2に記載の発明によれば、簡単な構成で、薄い転写媒体および厚い転写媒体のいずれにおいても、転写媒体を転写位置へ円滑に案内することにより、転写不良を防止することができる。
請求に記載の発明によれば、第1案内面と第2案内面との確実な配置を達成することができる。
請求項に記載の発明によれば、部品点数の低減化や、第1案内部および第2案内部の取り付けの容易化を図ることができる。
請求項に記載の発明によれば、転写媒体を転写位置へ円滑に案内することができる。
請求項に記載の発明によれば、薄い転写媒体および厚い転写媒体のいずれにおいても、転写不良が発生することを、より一層防止することができる。
請求項に記載の発明によれば、転写媒体を転写位置へ円滑に案内することができる。
請求項に記載の発明によれば、転写媒体を転写位置へ円滑に案内することができる。
請求項に記載の発明によれば、転写媒体を、第1案内面および第2案内面の端縁に引っ掛けることなく円滑に案内することができる。
請求項10に記載の発明によれば、転写媒体の搬送時の摩擦抵抗を低減することができ、円滑な案内を達成することができる。
請求項11に記載の発明によれば、第1案内部または第2案内部を、皺を生じることなく、精度よく取り付けることができる。また、第1案内部または第2案内部の耐久信頼性の向上を図ることができる。
請求項12に記載の発明によれば、第1案内部または第2案内部が切れ目の端部から裂けるのを防止することができる。
請求項13に記載の発明によれば、第1案内部または第2案内部を、皺を生じることなく、精度よく取り付けることができる。また、第1案内部または第2案内部の切り込み部を挟んで対向する部分が互いに重なるのを防止することができる。さらに、第1案内部または第2案内部の耐久信頼性の向上を図ることができる。
請求項14に記載の発明によれば、第1案内部または第2案内部が切り込み部の端部から裂けるのを防止することができる。
請求項15に記載の発明によれば、第1案内部または第2案内部を取り付けるときに、その切り込み部を挟んで対向する部分が互いに重なるのを一層防止することができる。
請求項16に記載の発明によれば、切り込み部が平面視略V字状に形成されている場合に、第1案内部または第2案内部が切り込み部の端部から裂けるのを確実に防止することができる。
請求項17に記載の発明によれば、切り込み部の端部から第1案内部または第2案内部が裂けるのを防止することができる。
請求項18に記載の発明によれば、薄い転写媒体および厚い転写媒体のいずれにおいても、転写不良が発生することを、より一層防止することができる。
請求項19に記載の発明によれば、転写媒体を、像担持体の移動方向における転写位置の上流側に向かって案内することができ、薄い転写媒体の放電による放電模様の発生を、確実に防止することができる。
請求項20に記載の発明によれば、現像剤像の確実な転写を達成することができる。
請求項21に記載の発明によれば、像担持体に対する第1案内面と第2案内面との確実な配置を達成することができる。
請求項22に記載の発明によれば、安定した画像形成を達成することができる。
請求項23に記載の発明によれば、薄い転写媒体および厚い転写媒体のいずれにおいても、転写媒体を転写位置へ円滑に案内することにより転写不良を防止して、安定した画像形成を達成することができる。
また、転写媒体を、転写不良の発生を防止しつつ、確実に転写位置に案内することができる。
また、転写媒体の前端を第2案内部の第2先端部に引っ掛けることなく、円滑に案内することができる。
請求項24に記載の発明によれば、簡単な構成で、薄い転写媒体および厚い転写媒体のいずれにおいても、転写媒体を転写位置へ円滑に案内することにより、転写不良を防止することができる。
請求25に記載の発明によれば、第1案内面と第2案内面との確実な配置を達成することができる。
請求項26に記載の発明によれば、部品点数の低減化や、第1案内部および第2案内部の取り付けの容易化を図ることができる。
請求27に記載の発明によれば、転写媒体を転写位置へ円滑に案内することができる。
請求項28に記載の発明によれば、薄い転写媒体および厚い転写媒体のいずれにおいても、転写不良が発生することを、より一層防止することができる。
請求項29に記載の発明によれば、転写媒体を転写位置へ円滑に案内することができる。
請求項30に記載の発明によれば、転写媒体を転写位置へ円滑に案内することができる。
請求項31に記載の発明によれば、転写媒体を、第1案内面および第2案内面の端縁に引っ掛けることなく円滑に案内することができる。
請求項32に記載の発明によれば、転写媒体の搬送時の摩擦抵抗を低減することができ、円滑な案内を達成することができる。
請求項33に記載の発明によれば、第1案内部または第2案内部を、皺を生じることなく、精度よく取り付けることができる。また、第1案内部または第2案内部の耐久信頼性の向上を図ることができる。
請求項34に記載の発明によれば、第1案内部または第2案内部が切れ目の端部から裂けるのを防止することができる。
請求項35に記載の発明によれば、第1案内部または第2案内部を、皺を生じることなく、精度よく取り付けることができる。また、第1案内部または第2案内部の切り込み部を挟んで対向する部分が互いに重なるのを防止することができる。さらに、第1案内部または第2案内部の耐久信頼性の向上を図ることができる。
請求項36に記載の発明によれば、第1案内部または第2案内部が切り込み部の端部から裂けるのを防止することができる。
請求項37に記載の発明によれば、第1案内部または第2案内部を取り付けるときに、その切り込み部を挟んで対向する部分が互いに重なるのを一層防止することができる。
請求項38に記載の発明によれば、切り込み部が平面視略V字状に形成されている場合に、第1案内部または第2案内部が切り込み部の端部から裂けるのを確実に防止することができる。
請求項39に記載の発明によれば、切り込み部の端部から第1案内部または第2案内部が裂けるのを防止することができる。
請求項40に記載の発明によれば、転写媒体を、像担持体の移動方向における転写位置の上流側に向かって案内することができ、薄い転写媒体の放電による放電模様の発生を、確実に防止することができる。
請求項41に記載の発明によれば、現像剤像の確実な転写を達成することができる。
請求項42に記載の発明によれば、像担持体に対する第1案内面と第2案内面との確実な配置を達成することができる。
<レーザプリンタの全体構成>
図1は、本発明の画像形成装置としてのレーザプリンタの一実施形態を示す側断面図である。
図1において、レーザプリンタ1は、本体ケーシング2内に、転写媒体としての用紙3を給紙するためのフィーダ部4や、給紙された用紙3に画像を形成するための画像形成部5などを備えている。
<フィーダ部の構成>
フィーダ部4は、本体ケーシング2内の底部に、着脱可能に装着される給紙トレイ6と、給紙トレイ6内に設けられた用紙押圧板7と、給紙トレイ6の一端側端部の上方に設けられる搬送手段としての給紙ローラ8および給紙パット9と、給紙ローラ8に対し用紙3の搬送方向の下流側(以下、用紙3の搬送方向下流側または上流側を、単に、下流側または上流側という場合がある。)に設けられる紙粉取りローラ10および11と、紙粉取りローラ10および11に対して下流側に設けられるレジストローラ12とを備えている。
用紙押圧板7は、用紙3を積層状にスタック可能とされ、給紙ローラ8に対して遠い方の端部において揺動可能に支持されることによって、給紙ローラ8に近い方の端部が上下方向に移動可能とされており、また、その裏側から図示しないばねによって上方向に付勢されている。そのため、用紙押圧板7は、用紙3の積層量が増えるに従って、給紙ローラ8に対して遠い方の端部を支点として、ばねの付勢力に抗して下向きに揺動される。給紙ローラ8および給紙パット9は、互いに対向状に配設され、給紙パット9の裏側に配設されるばね13によって、給紙パット9が給紙ローラ8に向かって押圧されている。
用紙押圧板7上の最上位にある用紙3は、用紙押圧板7の裏側から図示しないばねによって給紙ローラ8に向かって押圧され、その給紙ローラ8の回転によって給紙ローラ8と給紙パット9で挟まれた後、1枚毎に給紙される。
給紙された用紙3は、紙粉取りローラ10および11によって、紙粉が取り除かれた後、レジストローラ12に搬送される。レジストローラ12は、互いに対向する1対のローラから構成されており、用紙3をレジスト後に、画像形成位置に送るようにしている。なお、画像形成位置は、用紙3に感光ドラム27上のトナー像を転写する転写位置であって、本実施形態では、感光ドラム27と転写ローラ30との接触位置である。
なお、このフィーダ部4は、さらに、マルチパーパストレイ14と、マルチパーパストレイ14上に積層される用紙3を給紙するためのマルチパーパス側給紙ローラ15およびマルチパーパス側給紙パット25とを備えている。マルチパーパス側給紙ローラ15およびマルチパーパス側給紙パット25は、互いに対向状に配設され、マルチパーパス側給紙パット25の裏側に配設されるばね26によって、マルチパーパス側給紙パット25がマルチパーパス側給紙ローラ15に向かって押圧されている。
マルチパーパストレイ14上に積層される用紙3は、マルチパーパス側給紙ローラ15の回転によってマルチパーパス側給紙ローラ15とマルチパーパス側給紙パット25とで挟まれた後、1枚毎に給紙される。
<画像形成部の構成>
画像形成部5は、スキャナ部16、プロセスカートリッジ17、定着部18などを備えている。
<スキャナ部の構成>
スキャナ部16は、本体ケーシング2内の上部に設けられ、レーザ発光部(図示せず。)、回転駆動されるポリゴンミラー19、レンズ20および21、反射鏡22、23および24などを備えている。レーザ発光部から発光される画像データに基づくレーザビームは、鎖線で示すように、ポリゴンミラー19、レンズ20、反射鏡22および23、レンズ21、反射鏡24の順に通過あるいは反射して、プロセスカートリッジ17の感光ドラム27の表面上に高速走査にて照射される。
<プロセスカートリッジの構成>
プロセスカートリッジ17は、スキャナ部16の下方に配設され、本体ケーシング2に対して着脱自在に装着される筐体51と、その筐体51内に、現像カートリッジ28、像担持体としての感光ドラム27、スコロトロン型帯電器29、導電性ブラシ52および転写手段としての転写ローラ30とを備えている。
筐体51は、用紙3の通過経路を挟んで、上側筐体53と下側筐体54とを備えている。上側筐体53には、感光ドラム27、スコロトロン型帯電器29および導電性ブラシ52が収容され、現像カートリッジ28が着脱自在に装着される。また、下側筐体54には、転写ローラ30が収容されている。
現像カートリッジ28は、筐体51に対して着脱自在に装着されており、現像手段としての現像ローラ31、層厚規制ブレード32、供給ローラ33およびトナーホッパ34を備えている。
トナーホッパ34は、筐体51の一方側側部の内部空間として区画されている。このトナーホッパ34内には、現像剤として、正帯電性の非磁性1成分のトナーが収容されている。このトナーとしては、重合性単量体、たとえば、スチレンなどのスチレン系単量体や、アクリル酸、アルキル(C1〜C4)アクリレート、アルキル(C1〜C4)メタアクリレートなどのアクリル系単量体を、懸濁重合などの公知の重合方法によって共重合させることにより得られる重合トナーが使用されている。このような重合トナーは、略球状をなし、流動性が極めて良好である。なお、このようなトナーには、カーボンブラックなどの着色剤やワックスなどが配合され、流動性を向上させるために、シリカなどの外添剤が添加されている。その粒子径は、約6〜10μm程度である。
そして、トナーホッパ34内のトナーは、トナーホッパ34の中心に設けられる回転軸35に支持されるアジテータ36により攪拌されて、トナーホッパ34の他方側側部に開口されたトナー供給口37から放出される。なお、トナーホッパ34の側壁には、トナーの残量検知用の窓38が設けられており、回転軸35に支持されたクリーナ39によって清掃される。
トナー供給口37の他方側側方位置には、供給ローラ33が回転可能に配設されており、また、この供給ローラ33に対向して、現像ローラ31が回転可能に配設されている。これら供給ローラ33と現像ローラ31とは、それぞれがある程度圧縮するような状態で互いに当接されている。
供給ローラ33は、金属製のローラ軸に、導電性の発泡材料からなるローラが被覆されている。
現像ローラ31は、金属製のローラ軸に、導電性のゴム材料からなるローラが被覆されている。より具体的には、現像ローラ31のローラは、カーボン微粒子などを含む導電性のウレタンゴムまたはシリコーンゴムからなるローラ本体の表面に、フッ素が含有されているウレタンゴムまたはシリコーンゴムのコート層が被覆されている。なお、現像ローラ31には、現像時に、現像バイアスが印加される。
また、現像ローラ31の近傍には、層厚規制ブレード32が配設されている。この層厚規制ブレード32は、金属の板ばね材からなるブレード本体の先端部に、絶縁性のシリコーンゴムからなる断面半円形状の押圧部40を備えており、現像ローラ31の近くにおいて現像カートリッジ28に支持されて、押圧部40がブレード本体の弾性力によって現像ローラ31上に圧接されるように構成されている。
そして、トナー供給口37から放出されるトナーは、供給ローラ33の矢印方向(反時計方向)への回転により、現像ローラ31に供給され、このとき、供給ローラ33と現像ローラ31との間で正に摩擦帯電される。現像ローラ31上に供給されたトナーは、現像ローラ31の矢印方向(反時計方向)への回転に伴なって、層厚規制ブレード32の押圧部40と現像ローラ31との間に進入し、一定厚さの薄層として現像ローラ31上に担持される。
感光ドラム27は、現像ローラ31の他方側側方位置において、その現像ローラ31と対向するような状態で、上側筐体53に、矢印方向(時計方向)へ回転可能に支持されている。この感光ドラム27は、ドラム本体が接地されるとともに、その表面部分がポリカーボネートからなる正帯電性の感光層により形成されている。
スコロトロン型帯電器29は、感光ドラム27の上方に、感光ドラム27に接触しないように、所定間隔を隔てて対向配置され、上側筐体53に支持されている。このスコロトロン型帯電器29は、タングステンなどの帯電用ワイヤからコロナ放電を発生させる正帯電用のスコロトロン型の帯電器であり、感光ドラム27の表面を一様に正極性に帯電させるように構成されている。
また、導電性ブラシ52は、感光ドラム27の他方側側方位置(現像ローラ31と反対側の側方位置)において、感光ドラム27に対向配置されている。この導電性ブラシ52は、ブラシの先端が感光ドラム27の表面に接触するような状態で、上側筐体53に固定されている。
転写ローラ30は、感光ドラム27の下方において、この感光ドラム27に対向して接触するように配置され、下側筐体54に、矢印方向(反時計方向)へ回転可能に支持されている。この転写ローラ30は、イオン導電性タイプの転写ローラであって、金属製のローラ軸に、導電性のゴム材料からなるローラが被覆されている。この転写ローラ30には、転写時に、定電流制御によって転写バイアスが印加される。なお、この転写ローラ30と感光ドラム27との接触位置(ニップ位置)で、転写位置が形成される。
そして、感光ドラム27の表面は、スコロトロン型帯電器29により一様に正帯電された後、スキャナ部16からのレーザビームの高速走査により露光され、画像データに基づく静電潜像が形成される。
次いで、現像ローラ31の回転により、現像ローラ31上に担持されかつ正帯電されているトナーが、感光ドラム27に対向して接触する時に、感光ドラム27の表面上に形成される静電潜像、すなわち、一様に正帯電されている感光ドラム27の表面のうち、レーザビームによって露光され電位が下がっている露光部分に供給され、選択的に担持されることによって可視像化され、これによって反転現像により現像剤像としてのトナー像が形成される。
その後、感光ドラム27と転写ローラ30とは、転写位置において、用紙3を両者間で挟持して搬送するように回転駆動され、感光ドラム27と転写ローラ30との間を用紙3が搬送されることにより、感光ドラム27の表面に担持されているトナー像が用紙3上に転写される。
なお、転写後に、用紙3との接触によって感光ドラム27の表面に付着した紙粉は、その感光ドラム27の表面が、感光ドラム27の回転に伴なって、導電性ブラシ52のブラシと対向した時に、そのブラシによって除去される。
また、このレーザプリンタ1では、転写ローラ30によって用紙3に転写された後に感光ドラム27の表面上に残存する残存トナーを、現像ローラ31によって回収する、いわゆるクリーナレス方式によって残像トナーを回収するようにしている。このようなクリーナレス方式によって感光ドラム27上に残存するトナーを回収すれば、トナークリーナ装置や廃トナーの貯留部が不要となり、装置構成の簡略化を図ることができる。
<定着部の構成>
定着部18は、プロセスカートリッジ17の他方側側方下流側に配設され、加熱ローラ41、加熱ローラ41と対向配置され加熱ローラ41を押圧する押圧ローラ42、および、これら加熱ローラ41および押圧ローラ42の下流側に設けられる1対の搬送ローラ43を備えている。
加熱ローラ41は、金属製で加熱のためのハロゲンランプを備えており、プロセスカートリッジ17において用紙3上に転写されたトナーを、用紙3が加熱ローラ41と押圧ローラ42との間を通過する間に熱定着させ、その後、その用紙3を搬送ローラ43によって、排紙パス44に搬送するようにしている。排紙パス44に送られた用紙3は、排紙ローラ45に送られて、その排紙ローラ45によって排紙トレイ46上に排紙される。
<両面印刷機構の説明>
このレーザプリンタ1には、用紙3の両面に画像を形成するために、両面印刷機構としての反転搬送部47が設けられている。この反転搬送部47は、排紙ローラ45と、反転搬送パス48と、フラッパ49と、複数の反転搬送ローラ50とを備えている。
排紙ローラ45は、1対のローラからなり、正回転および逆回転の切り換えができるように構成されている。この排紙ローラ45は、上記したように、排紙トレイ46上に用紙3を排紙する場合には、正方向に回転するが、用紙3を反転させる場合には、逆方向に回転する。
反転搬送パス48は、排紙ローラ45から画像形成位置の下方に配設される複数の反転搬送ローラ50まで用紙3を搬送することができるように、上下方向に沿って設けられており、その上流側端部が、排紙ローラ45の近くに配置されるとともに、その下流側端部が、反転搬送ローラ50の近くに配置されている。
フラッパ49は、排紙パス44と反転搬送パス48との分岐部分に臨むように、揺動可能に設けられており、図示しないソレノイドの励磁または非励磁により、排紙ローラ45によって反転された用紙3の搬送方向を、排紙パス44に向かう方向から、反転搬送パス48に向かう方向に切り換えることができるように構成されている。
反転搬送ローラ50は、給紙トレイ6の上方において、略水平方向に複数設けられており、最も上流側の反転搬送ローラ50が、反転搬送パス48の後端部の近くに配置されるとともに、最も下流側の反転搬送ローラ50が、レジストローラ12の下方に配置されるように設けられている。
そして、用紙3の両面に画像を形成する場合には、この反転搬送部47が、次のように動作される。すなわち、一方の面に画像が形成された用紙3が搬送ローラ43によって排紙パス44から排紙ローラ45に送られてくると、排紙ローラ45は、用紙3を挟んだ状態で正回転して、この用紙3を一旦外側(排紙トレイ46側)に向けて搬送し、用紙3の大部分が外側に送られ、用紙3の後端が排紙ローラ45に挟まれた時に、正回転を停止する。次いで、排紙ローラ45は、逆回転するとともに、フラッパ49が、用紙3が反転搬送パス48に搬送されるように、搬送方向を切り換えて、用紙3を前後逆向きの状態で反転搬送パス48に搬送するようにする。なお、フラッパ49は、用紙3の搬送が終了すると、元の状態、すなわち、搬送ローラ43から送られる用紙3を排紙ローラ45に送る状態に切り換えられる。
次いで、反転搬送パス48に逆向きに搬送された用紙3は、反転搬送ローラ50に搬送され、この反転搬送ローラ50から、上方向に反転されて、レジストローラ12に送られる。レジストローラ12に搬送された用紙3は、裏返しの状態で、再び、所定のレジスト後に、画像形成位置に向けて送られ、これによって、用紙3の両面に画像が形成される。
<プロセスカートリッジの要部の構成>
図2は、図1に示すレーザプリンタ1のプロセスカートリッジ17の要部側断面図である。
図2に示すように、プロセスカートリッジ17の下側筐体54は、転写ローラ30を受け入れる転写ローラ受入部55と、その転写ローラ受入部55の上流側に配置され、用紙3を感光ドラム27に向けて案内するための用紙案内部56とを、連続して一体的に備えている。
転写ローラ受入部55は、用紙3の搬送方向と直交する幅方向(以下、単に幅方向という。)に沿って断面凹状に形成されており、転写ローラ30は、その凹状とされた転写ローラ受入部55に受け入れられ、感光ドラム27の下方においてその感光ドラム27と接触状に対向配置された状態で、この転写ローラ受入部55内において回転可能に支持されている。
用紙案内部56は、後端部(用紙3の搬送方向上流側となる端部、以下同じ。)から前端部(用紙3の搬送方向下流側となる端部、以下同じ。)に向かってわずかに上方に傾斜する略平板状に形成されており、第1案内部としての第1案内部材71および第2案内部としての第2案内部材72を保持する保持部57と、リブ部材58が設けられる導入部59とを、連続して一体的に備えている。
保持部57は、転写ローラ受入部55に対して固定され、その前端部が、転写ローラ受入部55の後端部と連続し、その後端部が、導入部59の前端部と連続するように形成されている。保持部57の後端部には、第1案内部材71を保持するための段差部61が設けられている。この段差部61は、下方に向かって窪む断面略L字状の段差として形成されており、上流側から搬送される用紙3が引っ掛からないように、その段差の高さが、第1案内部材71の厚みと同一またはそれ以上になるように設定されている。
導入部59は、図2に示すように、その前端部が、保持部57の後端部と連続し、その後端部が、レジストローラ12の側方近傍に延びるように形成されている。この導入部59には、リブ部材58が設けられている。リブ部材58は、下側筐体54の補強および用紙搬送時の摩擦抵抗低減を目的として形成され、板状をなし、用紙3の搬送方向に沿って導入部59に上下方向に沿って立設されており、導入部59の上面において、用紙3の幅方向に沿って互いに所定間隔を隔てて複数形成されている。また、各リブ部材58の前端部は、段差部61の後端部、すなわち、段差を形成している高い面と低い面とのうち高い面の方の高さと略同じ高さで設けられている。
そして、このプロセスカートリッジ17では、保持部57に、それぞれ独立して形成された第1案内部材71および第2案内部材72が支持されている。
第1案内部材71および第2案内部材72は、それぞれ、可撓性を有する絶縁性材料、たとえば、ポリエチレンテレフタレートなどの樹脂からなり、プレス加工により略矩形状のフィルム部材として形成されている。
第1案内部材71は、上流側から下流側に向かって上方に傾斜するように、その後端部である第1基端部73が、保持部57の段差部61の段差面に位置固定されている。第1案内部材71は、第1基端部73から感光ドラム27に向けて伸張されており、第1案内部材71の上面が、用紙3を感光ドラム27に向けて案内するための第1案内面71Aを構成している。第1案内部材71の前端部である第1先端部74は、転写位置の上流側における保持部57の前端部上方で、感光ドラム27に近接している。第1案内部材71は、0.100〜0.200mm程度、より好ましくは0.125mmの厚みに形成されている。
第2案内部材72は、下流側から上流側に向かって上方に傾斜するように、その前端部である第2基端部75が、第1案内部材71の第1基端部73よりも下流側に間隔を隔てて、保持部57の前端部の上面に位置固定されている。保持部57の前端部には、下流側に向かって転写ローラ受け部55の上方に張り出した断面略三角形状の張出部60が形成されていて、この張出部60の上面に第1案内部材71の第1基端部73が位置固定されている。第2案内部材72は、第2基端部75から上流側に向けて伸張されており、第2案内部材72の上面が、用紙3を感光ドラム27に向けて案内するための第2案内面72Aを構成している。すなわち、第2案内面72Aは、第1案内面71Aの伸張方向と反対方向に伸張されている。第2案内部材72は、0.075〜0.125mm程度、より好ましくは0.100mmの厚みに形成されている。
第2案内部材72の後端部である第2先端部76は、第1案内部材71の第1先端部74の下方において、この第1先端部74と離間した状態で対面している。すなわち、第2案内面72Aの第2先端部76は、第1案内面71Aの、その第1案内面71Aに案内される用紙3が第1案内面71Aを押圧する方向(下方)の投影面内に、配置されている。
ただし、第2案内部材72の第2先端部76は、第1案内部材71の第1先端部74と当接するように配置されていてもよい。また、第2案内部材72の第2先端部76は、第1案内部材71の第1先端部74の下流側(感光ドラム27側)において、この第1先端部74と離間または当接した状態で対面するように配置されていてもよい。
第1案内部材71および第2案内部材72は、それぞれ、プレス加工において先に裁断刃と接触する側の面を表面、その反対側の面を裏面とした場合に、その表面、つまり、プレス加工のだれ面が、用紙3と接触する上面(第1案内面71Aおよび第2案内面72A)となるように配置され、その裏面が保持部57の上面と対向する下面となるように配置されている。
第1案内面71Aの第1先端部74の端縁および第2案内面72Aの第2先端部76の端縁は、それぞれ、感光ドラム27と転写ローラ30との接触位置(転写位置)と、互いに対向配置される2つのレジストローラ12の接触位置とを結ぶ線分Lに対して、上側に配置されている。
第1案内部材71および第2案内部材72は、図3(a)に示すように、用紙3の搬送方向と直交する幅方向、すなわち、感光ドラム27の軸方向に平行する方向に連続して形成されていてもよい。また、第1案内部材71および第2案内部材72は、図3(b)に示すように、用紙3の搬送方向と直交する幅方向に所定間隔を隔てて並列状に複数設けられることにより、分割して形成されていてもよい。
第1案内部材71は、第1先端部74の撓みを利用して、感光ドラム27に対する用紙3の前端の当接位置を設定することができ、感光ドラム27と用紙3との接触角度θ1が、θ1<90°となるように案内可能な位置に、設けられている。
第1案内部材71は、用紙3の搬送方向と平行する方向のヤング率E1と、感光ドラム27の軸方向と平行する方向で、かつ第1案内部材71の最も広い面(上面または下面)に垂直な向きの断面二次モーメントI1との積E11が、3.49×10-5≦E11≦1.18×10-3の範囲となるように形成されている。第2案内部材72は、用紙3の搬送方向と平行する方向のヤング率E2と、感光ドラム27の軸方向と平行する方向で、かつ第2案内部材72の最も広い面(上面または下面)に垂直な向きの断面二次モーメントI2との積E22が、3.49×10-5≦E22≦1.18×10-3の範囲となるように形成されている。
第1案内面71Aの第1先端部74から第1基端部73までの長さは、第2案内面72Aの第2先端部76から第2基端部75までの長さよりも、長く形成されている。そして、上記のように、第1案内部材71の方が第2案内部材72よりも厚く形成されることにより、第1案内部材71の断面二次モーメントI1は、第2案内部材72の断面二次モーメントI2よりも、大きく設定されている。
ただし、第1案内部材71の断面二次モーメントI1を、第2案内部材72の断面二次モーメントI2よりも大きく設定するための方法としては、上記のように、第1案内部材71を第2案内部材72よりも厚く形成するような方法に限らず、たとえば、第1案内部材71の幅方向の長さを第2案内部材72の幅方向の長さよりも長く形成するような方法であってもよい。
第1案内部材71の保持部57に対する傾斜角度θ3(図5(c)参照)、および第2案内部材72の保持部57に対する傾斜角度θ4(図5(c)参照)は、それぞれ、30〜45°であって、30°程度が好ましい。第1案内部材71の保持部57に対する傾斜角度θ3、および第2案内部材72の保持部57に対する傾斜角度θ4が、それぞれ45°未満に設定されることにより、第1案内部材71の第1先端部74および第1基端部74を結ぶ平面77と、第2案内部材72の第2先端部76および第2基端部75を結ぶ平面78とが、互いに鈍角θ2をなすように交差している(図2参照)。
なお、傾斜角度θ3およびθ4は、用紙搬送路における第1案内部材71の直上流側P1と転写位置P2とを結ぶ線分に対する角度であってもよい(図5(c)参照)。または、傾斜角度θ3およびθ4は、第1案内部材71の第1基端部74の端縁と第2案内部材72の第2基端部75の端縁とを結ぶ線分に対する角度であってもよい。
次に、このようなプロセスカートリッジ17において、第1案内部材71および第2案内部材72により、薄い用紙3および厚い用紙3を転写位置に案内する動作について詳述する。なお、この実施形態においては、普通の厚さの用紙3(普通紙)の1平方メートル当たりの重さを75〜105g/m2とした場合に、このような普通紙や、1平方メートル当たりの重さが56〜75g/m2の用紙(たとえば、トレーシングペーパなど)を薄い用紙とし、1平方メートル当たりの重さが105〜200g/m2以上の用紙(たとえば、はがきなど)を厚い用紙として説明する。
<第1案内部材および第2案内部材により薄い用紙を転写位置に案内する動作の説明>
図4および図5には、第1案内部材71および第2案内部材72により、薄い用紙3を転写位置に案内する動作が段階的に示されている。図4(a)に示すように、このプロセスカートリッジ17では、まず、薄い用紙3が搬送されてくると、その用紙3の前端が、第1案内部材71の第1案内面71Aに沿って下流側に案内されて、第1案内面71Aの第1基端部73から第1先端部74に到達し、その後、感光ドラム27における転写位置の上流側に当接するように案内される。
しかし、薄い用紙3は、腰が弱いために、図4(b)に示すように、その薄い用紙3の前端が感光ドラム27に当接しても、第1案内部材71の第1先端部74は、あまり撓まずに、そのまま、用紙3は感光ドラム27に密着した状態で、転写位置へ案内される。
その後、薄い用紙3は、図5(a)に示すように、その前端から転写位置の上流側において感光ドラム27に密着し、その後端近傍まで、感光ドラム27に密着した状態で転写位置へ案内される。そのため、薄い用紙3は、転写位置の上流側において、感光ドラム27との間に隙間を形成せず、それらの間に放電が生じることを抑制することができる。その結果、薄い用紙3において、「ツキヌケ」と呼ばれる用紙3を貫通するような斑点状の放電模様が現われるのを防止することができる。
なお、薄い用紙3が、その前端から後端まで第1案内部材71により案内される間、用紙3の下面は、第2案内部材72の第2案内面72Aに摺接して転写位置へ案内されてもよいし、第2案内部材72の第2案内面72Aに摺接せずに転写位置へ案内されてもよい。
第2案内面72Aの第2先端部76よりも下流側の部分は、第1案内面71Aの、第1案内面71Aに案内される用紙3が第1案内部材71を押圧する方向(下方)の投影面よりも下流側に位置している。そのため、薄い用紙3の後端が、第1案内面71Aの第1先端部74を通過すると、図5(b)および図5(c)に示すように、薄い用紙3の後端は、第2案内面72Aの第2先端部76よりも下流側で弾性的に受けられて、転写位置へ案内される。したがって、薄い用紙3の後端のばたつきを抑制し、薄い用紙3を転写位置へ円滑に案内して、転写不良を防止することができる。
<第1案内部材および第2案内部材により厚い用紙を転写位置に案内する動作の説明>
図6および図7には、第1案内部材71および第2案内部材72により、厚い用紙3を転写位置に案内する動作が段階的に示されている。図6(a)に示すように、このプロセスカートリッジ17では、まず、厚い用紙3が搬送されてくると、その用紙3の前端が、第1案内部材71の第1案内面71Aに沿って下流側に案内されて、第1案内面71Aの第1基端部73から第1先端部74に到達し、その後、感光ドラム27における転写位置の上流側に当接するように案内される。
しかし、厚い用紙3は、腰が強いために、図6(b)に示すように、その厚い用紙3の前端が感光ドラム27と当接すると、第2案内部材72は、下流側の第1先端部74が上流側の第1基端部73に対して大きく撓み、厚い用紙3が感光ドラム27と密着するように案内される。
第2案内面72Aは、第1案内面71Aの伸張方向と反対方向に伸張されており、第2先端部76が第1案内面71Aの第1先端部74に下方において対面しているので、図6(b)に示すように、厚い用紙3が、第1案内面71Aから第2案内面72Aに案内されると、その第2案内面72Aに対して第2先端部76側から第2基端部75側に向かって当接する。そうすると、厚い用紙3は、第2案内面72Aにより、感光ドラム27に近接する方向から下流側に向かう方向に押圧されるので、用紙3が転写位置へ搬送されるに従って、第2案内面72Aにおいて、上流側の第2先端部76を下流側の第2基端部75に対して大きく撓ませることができる。
そのため、図7(a)に示すように、厚い用紙3は転写位置へと比較的真っ直ぐ案内されるので、厚い用紙3が撓むことによる転写不良の発生を防止することができる。また、用紙3と第2案内面72Aとが当接したときの摩擦を低減できるので、第2案内面72Aの用紙3に対する摩擦により用紙3に振動が生じることを低減でき、その振動により生じる転写不良の発生を防止することもできる。
なお、厚い用紙3は、薄い用紙3に比べて、感光ドラム27との間に隙間があっても放電が発生しにくいので、厚い用紙3が転写位置へと比較的真っ直ぐ案内された場合でも、放電による放電模様が発生しにくい。
厚い用紙3の後端は、その後、図7(a)に示すように、後端近傍まで転写位置へ案内された後、第1案内部材71が大きく撓んで第2案内部材72と当接または近接しているために、第1案内面71Aの第1先端部74から第2案内面72Aへと連続的に受けられ、図7(b)に示すように、転写位置へ案内される。したがって、厚い用紙3の後端のばたつきを抑制し、厚い用紙3を転写位置へ円滑に案内して、転写不良を防止することができる。
このように、このプロセスカートリッジ17では、可撓性が確保されるフィルム部材により形成された第1案内部材71および第2案内部材72を用いた簡単な構成で、薄い用紙3および厚い用紙3のいずれにおいても、用紙3を転写位置へ円滑に案内することにより、転写不良を防止することができる。そして、このようなプロセスカートリッジ17を備えたレーザプリンタ1で用紙に画像を形成することにより、安定した画像形成を達成することができる。
ただし、第1案内部材71および第2案内部材72のうちの少なくとも一方は、たとえば、スポンジなどのフィルム部材以外の他の可撓性部材により形成されていてもよい。
このプロセスカートリッジ17では、第2案内部材72の第2先端部76が第1案内部材71と離間しているので、第1案内部材71と第2案内部材72とを、それぞれ任意の傾斜角度で配置しやすくすることができる。そのため、用紙3を、転写不良の発生を防止しつつ、確実に転写位置に案内することができる。
また、第1案内部材71の第1基端部73および第2案内部材72の第2基端部75が互いに間隔を隔てて配置されることにより、第1案内部材71と第2案内部材72とがそれぞれ独立して形成されているので、第1案内面71Aと第2案内面72Aとの確実な配置を達成することができる。
さらに、第2案内部材72の第2先端部76が、第1案内部材71の下方に位置するので、用紙3の前端を第2案内部材72の第2先端部76に引っ掛けることなく、円滑に案内することができる。
しかも、第1案内部材71の第1先端部74および第1基端部73を結ぶ平面77と、第2案内部材72の第2先端部76および第2基端部75を結ぶ平面78とが、互いに鈍角θ2をなすように交差しているので、互いに鋭角または直角をなすように交差する場合と比較して、用紙3の撓みを低減して、転写位置へ円滑に案内することができる。
第1案内部材71の断面二次モーメントI1は、第2案内部材72の断面二次モーメントI2よりも、大きく設定されているので、第1案内部材71が第2案内部材72よりも腰が強い。したがって、薄い用紙3を案内する場合において、薄い用紙3の前端を、より腰が強い第1案内部材71により、感光ドラム27に対してなるべく近い位置へ案内することができる。そのため、薄い用紙3に放電による放電模様が発生することを、より一層防止することができる。
第2案内部材72は、第1案内部材71よりも腰が弱いので、第2案内面72Aが用紙3を感光ドラム27側に押圧する力を比較的弱くし、第2案内面72Aに対する用紙3の摩擦を比較的小さくすることができる。そのため、厚い用紙3は転写位置へとより真っ直ぐ案内されるので、厚い用紙3が撓むことによる転写不良の発生をより一層防止することができる。また、第2案内部材72の用紙3に対する摩擦により用紙3に振動が生じて転写不良が発生することを、より一層防止することができる。
第1案内面71Aの第1先端部74から第1基端部73までの長さは、第2案内面72Aの第2先端部76から第2基端部75までの長さよりも、長く形成されているが、第2案内面72Aは、第1案内面71Aよりも転写位置に近い位置に配置されるので、第1案内面71Aよりも短く形成されていても、その第2先端部76を感光ドラム27に十分に近接させることができる。したがって、用紙3を転写位置へ円滑に案内することができる。
また、第1案内部材71のヤング率E1と断面二次モーメントI1との積E11が、3.49×10-5≦E11≦1.18×10-3の範囲であり、第2案内部材72のヤング率E2と断面二次モーメントI2との積E22が、3.49×10-5≦E22≦1.18×10-3の範囲であるので、第1案内部材71および第2案内部材72は、それぞれ、用紙3の厚みに応じて良好に撓むことができる。したがって、用紙3を転写位置へ円滑に案内することができる。
第1案内部材71によって案内される用紙3と感光ドラム27との接触角度θ1が90°であると、用紙3が感光ドラム27に接触したときには、その前端がジャムとなり、また、接触角度θ1が90°を超えると、接触部分に対して転写位置の反対側に案内されるようになる。しかし、第1案内部材71は、用紙3と感光ドラム27との接触角度θ1が、θ1<90°となるように案内可能な位置に設けられている。そのため、用紙3が感光ドラム27に接触したときには、用紙3と感光ドラム27との接触角度θ1が、90°未満となるように案内されるので、用紙3を転写位置へ向けて円滑に案内することができる。
しかも、第1案内面71Aおよび第2案内面72Aがプレス加工のだれ面とされるので、用紙3を、第1案内面71Aおよび第2案内面72Aの端縁に引っ掛けることなく、円滑に案内することができる。
すなわち、第1案内部材71および第2案内部材72を、プレス加工によって形成すると、図8に示すように、だれ面とされる表面63と反対側の裏面64の端部65が、プレス成形時に、裁断刃の剪断力により裁断され、突起状(バリ)となる。そして、そのような裏面64を、用紙3と接触する上面(第1案内面71Aおよび第2案内面72A)として配置すると、その突起状の端部65(バリ)に用紙3が引っ掛かり、円滑な搬送を図ることができない。
しかし、このプロセスカートリッジ17では、上記したように、プレス加工のだれ面とされる表面63が上面、それとは反対側の裏面64が下面とされ、その下面が保持部57の上面と対向するように、つまり、裏面64が用紙3と接触しないように、配置されているので、用紙3を、そのような裏面64の端縁65に引っ掛けることなく、円滑に案内することができる。
また、転写ローラ30がプロセスカートリッジ17に備えられているので、第1案内部材71および第2案内部材72と、転写位置との相対位置を精度よく保持することができる。そのため、薄い用紙3および厚い用紙3のいずれにおいても、転写不良が発生することを、より一層防止することができる。
第1案内面71Aの第1先端部74の端縁は、感光ドラム27と転写ローラ30との接触位置と、2つのレジストローラ12の接触位置とを結ぶ線分Lに対して、上側に配置されているので、用紙3を、感光ドラム27の回転方向における転写位置の上流側に向かって案内することができる。そのため、薄い用紙3の放電による放電模様の発生を、確実に防止することができる。
第1案内部材71および第2案内部材72は、樹脂フィルムなどの絶縁性材料から形成されているので、感光ドラム27からの用紙3を介する導電を防止することができる。そのため、トナー像の確実な転写を達成することができる。
また、第1案内部材71の第1基端部73および第2案内部材72の第2基端部75を筐体51に位置固定することにより、感光ドラム27、第1案内部材71および第2案内部材72を筐体51で一体的に保持することができるので、感光ドラム27に対する第1案内面71Aと第2案内面72Aとの確実な配置を達成することができる。
上記した図3(b)で示すように、第1案内部材71および第2案内部材72を、幅方向において、分割して形成した場合には、第1案内部材71および第2案内部材72における用紙搬送時の摩擦抵抗を低減することができ、円滑な案内を達成することができる。
<第1案内部材および第2案内部材の変形例>
図9は、第1案内部材71および第2案内部材72の他の構成を示す概略平面図である。この図9に示す第1案内部材71および第2案内部材72には、それぞれ、第1先端部74および第2先端部76に、用紙3の搬送方向に直交する幅方向において略等間隔を隔てて並列状に複数の切れ目66が形成されている。各切れ目66は、用紙3の搬送方向に沿って、第1先端部74の端縁または第2先端部76の端縁から、第1基端部73または第2基端部75(図2参照)に向かう途中まで延びている。
このような複数の切れ目66が形成されることによって、第1案内部材71および第2案内部材72に皺を生じることなく、第1案内部材71および第2案内部材72を保持部57(図2参照)に対して精度良く取り付けることができる。
すなわち、第1案内部材71および第2案内部材72は、厚さが薄いうえに、幅方向に細長く形成されているので、保持部57に対して、第1案内部材71および第2案内部材72の幅方向両端部を位置合わせして取り付ける(貼り付ける)と、第1案内部材71および第2案内部材72の幅方向中央部の位置にずれが生じてしまう。また、保持部57に対して、第1案内部材71および第2案内部材72の幅方向一端部を位置合わせして、その幅方向一端部から幅方向他端部に向けて順に取り付けていくと、第1案内部材71および第2案内部材72の幅方向中央部の位置ずれを回避することができるが、第1案内部材71および第2案内部材72に皺が生じやすいという不具合がある。この実施形態の第1案内部材71および第2案内部材72では、複数の切れ目66が形成されているので、第1案内部材71および第2案内部材72を保持部57に対して幅方向一端部から順に取り付けていくときに生じる皺を、各切れ目66で吸収することができる。そのため、第1案内部材71および第2案内部材72に皺を生じることなく、第1案内部材71および第2案内部材72を保持部57に対して精度良く取り付けることができる。
また、第1案内部材71の第1先端部74および第2案内部材72の第2先端部76が、切れ目66によって、幅方向において複数の部分に分割されるので、幅方向に狭い用紙3の搬送時に、第1案内部材71および第2案内部材72を用紙3と接触する部分だけで撓ませることができる。そのため、幅狭な用紙3を連続搬送した場合に、用紙3と接触する部分の撓みに伴なって、第1案内部材71および第2案内部材72の全体にくせが付くのを防止することができ、第1案内部材71および第2案内部材72の耐久信頼性の向上を図ることができる。
なお、切れ目66は、第1案内部材71の第1先端部74または第2案内部材72の第2先端部76に、1つ(1本)だけ形成されていてもよい。また、複数の切れ目66が形成される場合に、複数の切れ目66の各間の間隔が、必ずしも幅方向において略等間隔に形成されなければならないわけではなく、互いに相違する間隔に形成されてもよい。たとえば、レーザプリンタ1で使用可能な用紙3の各種サイズに合わせて、第1案内部材71の第1先端部74または第2案内部材72の第2先端部76において、その第1案内部材71上または第2案内部材72上を搬送される各種サイズの用紙3の幅方向両端縁に対向する位置に、それぞれ切れ目66が形成されていてもよい。この場合、用紙3の搬送時に、より確実に、第1案内部材71または第2案内部材72を用紙3と接触する部分だけで撓ませることができる。
図10は、第1案内部材71および第2案内部材72の他の構成を示す概略平面図である。この図10において、上述の図9に示す各部に対応する部分には、図9の場合と同一の参照符号を付して示し、以下では、その部分についての詳細な説明を省略する。
図10に示す第1案内部材71および第2案内部材72では、各切れ目66の第1基端部73側または第2基端部75側(図2参照)の端部に分裂防止部67が形成されている。この分裂防止部67は、各切れ目66の端部において、平面視略円形状の孔(空間)として形成され、用紙3の搬送方向に沿って、第1案内部材71および第2案内部材72の用紙3に接触する上面からその反対側の下面まで貫通している。
これによって、第1案内部材71および第2案内部材72が各切れ目66の端部から裂けるのを防止することができる。
図11(a)ないし(d)は、第1案内部材71および第2案内部材72の他の構成を示す概略平面図である。これら図11(a)ないし(d)に示す第1案内部材71および第2案内部材72には、それぞれ、第1先端部74および第2先端部76に、複数のスリット状の切り込み部68が、用紙3の搬送方向に直交する幅方向において略等間隔を隔てて並列状に形成されている。各切り込み部68は、用紙3の搬送方向に沿って、第1先端部74の端縁または第2先端部76の端縁から、第1基端部73または第2基端部75(図2参照)に向かう途中まで延びている。
このような複数の切り込み部68が形成されることによって、切れ目66が形成される場合と同様に、第1案内部材71および第2案内部材72に皺を生じることなく、第1案内部材71および第2案内部材72を保持部57に対して精度良く取り付けることができる。また、幅狭な用紙3を連続搬送した場合に、用紙3と接触する部分の撓みに伴なって、第1案内部材71および第2案内部材72の全体にくせが付くのを防止することができ、第1案内部材71および第2案内部材72の耐久信頼性の向上を図ることができる。
そのうえ、切り込み部68は、切れ目66とは異なり、用紙3の搬送方向に直交する方向に幅を有しているので、第1案内部材71および第2案内部材72を保持部57に取り付けるときに、第1案内部材71および第2案内部材72の切り込み部68を挟んで対向する部分が互いに重なるのを防止することができる。
なお、各切り込み部68は、図11(a)に示すように、平面視略矩形状に形成されていてもよいし、図11(b)に示すように、平面視略V字状に形成されていてもよいし、図11(c)に示すように、平面視略U字状に形成されていてもよい。
各切り込み部68が平面視略矩形状または平面視略U字状に形成されていれば、第1案内部材71および第2案内部材72が、各切り込み部68の第1基端部73側または第2基端部75側(図2参照)の端部から裂けるのを防止することができる。
また、各切り込み部68が平面視略V字状に形成されていれば、第1案内部材71および第2案内部材72の切り込み部68を挟んで対向する部分が後端側から前端側に向かって次第に離れるので、第1案内部材71および第2案内部材72を保持部57に取り付けるときに、第1案内部材71および第2案内部材72の切り込み部68を挟んで対向する部分が互いに重なるのを一層防止することができる。
この場合、図11(d)に示すように、切り込み部68の第1基端部73側または第2基端部75側の端部に分裂防止部69が形成されるのがより好適である。分裂防止部69は、各切り込み部68の端部において、平面視略円形状の孔(空間)として形成され、用紙3の搬送方向に沿って、第1案内部材71および第2案内部材72の用紙3に接触する上面からその反対側の下面まで貫通している。このような分裂防止部69が形成されることにより、第1案内部材71および第2案内部材72が各切り込み部68の最深部から裂けるのを防止することができる。
また、切り込み部68は、第1案内部材71の第1先端部74または第2案内部材72の第2先端部76に、1つ(1本)だけ形成されていてもよい。また、複数の切り込み部68が形成される場合に、複数の切り込み部68の各間の間隔が、必ずしも幅方向において略等間隔に形成されなければならないわけではなく、互いに相違する間隔に形成されてもよい。たとえば、レーザプリンタ1で使用可能な用紙3の各種サイズに合わせて、第1案内部材71の第1先端部74または第2案内部材72の第2先端部76において、その第1案内部材71上または第2案内部材72上を搬送される各種サイズの用紙3の幅方向両端縁に対向する位置に、それぞれ切り込み部68が形成されていてもよい。この場合、用紙3の搬送時に、より確実に、第1案内部材71または第2案内部材72を用紙3と接触する部分だけで撓ませることができる。
図12は、第1案内部材71および第2案内部材72の他の構成を示す側面図である。
この図12では、第1案内部材71および第2案内部材72は、可撓性を有する絶縁性材料、たとえば、ポリエチレンテレフタレートなどの樹脂からなり、プレス加工により略矩形状のフィルム部材として形成された1枚の板状部材80により構成されている。
第1案内部材71は、板状部材80の前端部が一方側(上側)に折り曲げられ、下流側に折り返されることにより傾斜状に形成されている。一方、第2案内部材72は、板状部材80の後端部が一方側(上方)に折り曲げられ、上流側に折り返されることにより傾斜状に形成されている。すなわち、板状部材80は、上流側から下流側に向かって上方に傾斜し、その前端部である第1先端部74が感光ドラム27に近接配置される第1案内部材71と、下流側から上流側に向かって上方に傾斜し、その後端部である第2先端部76が第1案内部材71の第1先端部74の下方において、この第1先端部74と離間した状態で対面する第2案内部材72と、第1案内部材71の後端部である第1基端部73および第2案内部材72の前端部である第2基端部75を間隔を隔てて連結する連結部81とが一体的に形成されている。第1案内部材71の上面は、用紙3を感光ドラム27に向けて案内するための第1案内面71Aを構成し、第2案内部材72の上面は、用紙3を感光ドラム27に向けて案内するための第2案内面72Aを構成している。
板状部材80は、その連結部81の下面が保持部57の上面に当接するようにして取り付け(貼り付け)られることにより、第1案内部材71の第1基端部73および第2案内部材72の第2基端部75が転写位置の上流側で位置固定される。第1案内部材71の連結部81に対する傾斜角度θ3、および第2案内部材72の連結部81に対する傾斜角度θ4は、それぞれ、30〜45°であって、30°程度が好ましい。第1案内部材71の連結部81に対する傾斜角度θ3、および第2案内部材72の連結部81に対する傾斜角度θ4が、それぞれ45°未満に設定されることにより、第1案内部材71の第1先端部74および第1基端部74を結ぶ平面77と、第2案内部材72の第2先端部76および第2基端部75を結ぶ平面78とが、互いに鈍角θ2をなすように交差している。
ただし、第2案内部材72の第2先端部76は、第1案内部材71の第1先端部74と当接するように配置されていてもよい。また、第2案内部材72の第2先端部76は、第1案内部材71の第1先端部74の下流側(感光ドラム27側)において、この第1先端部74と離間または当接した状態で対面するように配置されていてもよい。
この板状部材80では、第1案内部材71の第1先端部74と第2案内部材72の第2先端部76とが対面しているので、上述の実施形態に係る第1案内部材71および第2案内部材72と同様の作用により、薄い用紙3および厚い用紙3のいずれにおいても、用紙3を転写位置へ円滑に案内することにより、転写不良を防止することができる。
さらに、この板状部材80では、第1案内部材71の第1基端部73および第2案内部材72の第2基端部75が、連結部81により互いに連結されることにより、第1案内部材71と第2案内部材72とが一体的に形成されているので、部品点数の低減化や、第1案内部材71および第2案内部材72の取り付けの容易化を図ることができる。
なお、この板状部材80における第1案内部材71の第1先端部74および第2案内部材72の第2先端部76に、図9〜図11に示したような構成が備えられていてもよい。<プロセスカートリッジの要部の参考例
図13は、図1に示すレーザプリンタ1のプロセスカートリッジ17の要部側断面図であって、プロセスカートリッジ17の要部の参考例を示す。この図13において、上述の図2に示す各部に対応する部分には、図2の場合と同一の参照符号を付して示し、以下では、その部分についての詳細な説明を省略する。
図13に示すプロセスカートリッジ17では、1枚の板状部材82により、上流側から下流側に向かって上方に傾斜し、その前端部である第1先端部86が感光ドラム27に近接配置される第1案内部83と、下流側から上流側に向かって上方に傾斜し、その後端部である第2先端部88が第1案内部83の第1先端部86に連続するように対面する第2案内部84とが、一体的に形成されている。この板状部材82は、可撓性を有する絶縁性材料、たとえば、ポリエチレンテレフタレートなどの樹脂からなり、プレス加工により略矩形状のフィルム部材として形成されている。板状部材82は、その前後方向中央部が上方に向けて滑らかに湾曲する円弧状となるように、その前端部および後端部(第1基端部85および第2基端部87)が保持部57の上面に位置固定されている。
第1案内部83は、その第1基端部85が保持部57の段差部61の段差面に位置固定され、第1基端部85から感光ドラム27に向けて伸張されており、第1案内部83の上面が、用紙3を感光ドラム27に向けて案内するための第1案内面83Aを構成している。
第2案内部84は、その第2基端部87が保持部57の前端部に形成された張出部60の上面に位置固定され、第2基端部87から上流側に向けて伸張されており、第2案内部84の上面が、用紙3を感光ドラム27に向けて案内するための第2案内面83Aを構成している。
板状部材82は、プレス加工において先に裁断刃と接触する側の面を表面、その反対側の面を裏面とした場合に、その表面、つまり、プレス加工のだれ面が、用紙3と接触する上面(第1案内面83Aおよび第2案内面84A)となるように配置され、その裏面が保持部57の上面と対向する下面となるように配置されている。
第1案内面83Aの第1先端部86および第2案内面84Aの第2先端部88は、それぞれ、感光ドラム27と転写ローラ30との接触位置(転写位置)と、互いに対向配置される2つのレジストローラ12の接触位置とを結ぶ線分Lに対して、上側に配置されている。
第1案内部83は、第1先端部86の撓みを利用して、感光ドラム27に対する用紙3の前端の当接位置を設定することができ、感光ドラム27と用紙3との接触角度θ4が、θ4<90°となるように案内可能な位置に、設けられている。
板状部材82は、用紙3の搬送方向と平行する方向のヤング率Eと、感光ドラム27の軸方向と平行する方向で、かつ最も広い面(上面または下面)に垂直な向きの断面二次モーメントIとの積EIが、3.49×10-5≦EI≦1.18×10-3の範囲となるように形成されている。
第1案内部83の保持部57に対する傾斜角度θ5(図15(c)参照)、および第2案内部84の保持部57に対する傾斜角度θ6(図15(c)参照)は、それぞれ、30〜45°であって、30°程度が好ましい。
なお、傾斜角度θ5およびθ6は、用紙搬送路における第1案内部83の直上流側P3と転写位置P2とを結ぶ線分に対する角度であってもよい(図15(c)参照)。または、傾斜角度θ5およびθ6は、第1案内部83の第1基端部85の端縁と第2案内部84の第2基端部87の端縁とを結ぶ線分に対する角度であってもよい。
次に、このようなプロセスカートリッジ17において、第1案内部83および第2案内部84により、薄い用紙3および厚い用紙3を転写位置に案内する動作について詳述する。
<第1案内部および第2案内部により薄い用紙を転写位置に案内する動作の説明>
図14および図15には、第1案内部83および第2案内部84により、薄い用紙3を転写位置に案内する動作が段階的に示されている。図14(a)に示すように、このプロセスカートリッジ17では、まず、薄い用紙3が搬送されてくると、その用紙3の前端が、第1案内部83の第1案内面83Aに沿って下流側に案内されて、第1案内面83Aの第1基端部85から第1先端部86に到達し、その後、感光ドラム27における転写位置の上流側に当接するように案内される。
しかし、薄い用紙3は、腰が弱いために、図14(b)に示すように、その薄い用紙3の前端が感光ドラム27に当接しても、第1案内部83の第1先端部86およびこれに連続する第2案内部84の第2先端部88は、あまり撓まずに、そのまま、用紙3は感光ドラム27に密着した状態で、転写位置へ案内される。
その後、薄い用紙3は、図15(a)に示すように、その前端から転写位置の上流側において感光ドラム27に密着し、その後端近傍まで、感光ドラム27に密着した状態で転写位置へ案内される。そのため、薄い用紙3は、転写位置の上流側において、感光ドラム27との間に隙間を形成せず、それらの間に放電が生じることを抑制することができる。その結果、薄い用紙3において、「ツキヌケ」と呼ばれる用紙3を貫通するような斑点状の放電模様が現われるのを防止することができる。
なお、薄い用紙3が、その前端から後端まで第1案内部83により案内される間、用紙3の下面は、第2案内部84の第2案内面84Aに摺接して転写位置へ案内されてもよいし、第2案内部84の第2案内面84Aに摺接せずに転写位置へ案内されてもよい。
第1案内面83Aの第1先端部86の下流側には、第2案内面84Aの第2先端部88が連続しているので、薄い用紙3の後端が、第1案内面83Aの第1先端部86を通過すると、図15(b)および図15(c)に示すように、薄い用紙3の後端は、第2案内面84Aにより弾性的に受けられて、転写位置へ案内される。したがって、薄い用紙3の後端のばたつきを抑制し、薄い用紙3を転写位置へ円滑に案内して、転写不良を防止することができる。
<第1案内部および第2案内部により厚い用紙を転写位置に案内する動作の説明>
図16および図17には、第1案内部83および第2案内部84により、厚い用紙3を転写位置に案内する動作が段階的に示されている。図16(a)に示すように、このプロセスカートリッジ17では、まず、厚い用紙3が搬送されてくると、その用紙3の前端が、第1案内部83の第1案内面83Aに沿って下流側に案内されて、第1案内面83Aの第1基端部85から第1先端部86に到達し、その後、感光ドラム27における転写位置の上流側に当接するように案内される。
このとき、図16(a)に示すように、厚い用紙3の自重により、その厚い用紙3の前端が感光ドラム27に向かうに従って、第1案内部83の第1先端部86および第2案内部84の第2先端部88が下方に撓む。そして、厚い用紙3は、腰が強いために、図16(b)に示すように、その厚い用紙3の前端が感光ドラム27と当接すると、第1案内部83の第1先端部86および第2案内部84の第2先端部88は、さらに大きく平ら状に撓み、厚い用紙3が感光ドラム27と密着するように案内される。
第2案内面84Aは、第1案内面83Aの伸張方向と反対方向に伸張されており、第2先端部88が第1案内面83Aの第1先端部86に連続的に対面しているので、図16(b)に示すように、厚い用紙3が、第1案内面83Aから第2案内面84Aに案内されると、その第2案内面84Aに対して第2先端部88側から第2基端部87側に向かって当接する。そうすると、厚い用紙3は、第2案内面84Aにより、感光ドラム27に近接する方向から下流側に向かう方向に押圧されるので、用紙3が転写位置へ搬送されるに従って、第2案内面84Aにおいて、上流側の第2先端部88を下流側の第2基端部87に対して大きく撓ませることができる。
そのため、図17(a)に示すように、厚い用紙3は転写位置へと比較的真っ直ぐ案内されるので、厚い用紙3が撓むことによる転写不良の発生を防止することができる。また、用紙3と第2案内面84Aとが当接したときの摩擦を低減できるので、第2案内面84Aの用紙3に対する摩擦により用紙3に振動が生じることを低減でき、その振動により生じる転写不良の発生を防止することもできる。
なお、厚い用紙3は、薄い用紙3に比べて、感光ドラム27との間に隙間があっても放電が発生しにくいので、厚い用紙3が転写位置へと比較的真っ直ぐ案内された場合でも、放電による放電模様が発生しにくい。
厚い用紙3は、その後、図17(a)および図17(b)に示すように、後端近傍まで転写位置へ案内された後、第1案内部83の第1案内面83Aと第2案内部84の第2案内面84Aとが連続しているために、第1案内面83Aの第1先端部86から第2案内面84Aへと連続的に受けられ、図17(c)に示すように、転写位置へ案内される。したがって、厚い用紙3の後端のばたつきを抑制し、厚い用紙3を転写位置へ円滑に案内して、転写不良を防止することができる。
このように、このプロセスカートリッジ17では、可撓性が確保されるフィルム部材により形成された1枚の板状部材82を用いた簡単な構成で、薄い用紙3および厚い用紙3のいずれにおいても、用紙3を転写位置へ円滑に案内することにより、転写不良を防止することができる。そして、このようなプロセスカートリッジ17を備えたレーザプリンタ1で用紙に画像を形成することにより、安定した画像形成を達成することができる。
特に、このプロセスカートリッジ17では、第1案内部83の第1先端部86と第2案内部84の第2先端部88とが連続するように一体的に形成されているので、用紙3を連続的に案内することができる。したがって、用紙3を転写位置へ円滑に案内することができ、転写不良の発生をより一層防止することができる。
また、板状部材82のヤング率Eと断面二次モーメントIとの積EIが、3.49×10-5≦EI≦1.18×10-3の範囲であるので、一体的に形成されている第1案内部83および第2案内部84は、それぞれ、用紙3の厚みに応じて良好に撓むことができる。したがって、用紙3を転写位置へ円滑に案内することができる。
なお、第1案内部材71を第2案内部材72よりも厚く形成したり、第1案内部材71の幅方向の長さを第2案内部材72の幅方向の長さよりも長く形成するなどして、第1案内部材71の断面二次モーメントI1を、第2案内部材72の断面二次モーメントI2よりも、大きく設定することもできる。
第1案内部83によって案内される用紙3と感光ドラム27との接触角度θ4が90°であると、用紙3が感光ドラム27に接触したときには、その前端がジャムとなり、また、接触角度θ4が90°を超えると、接触部分に対して転写位置の反対側に案内されるようになる。しかし、第1案内部83は、用紙3と感光ドラム27との接触角度θ4が、θ1<90°となるように案内可能な位置に設けられている。そのため、用紙3が感光ドラム27に接触したときには、用紙3と感光ドラム27との接触角度θ4が、90°未満となるように案内されるので、用紙3を転写位置へ向けて円滑に案内することができる。
しかも、第1案内面83Aおよび第2案内面84Aがプレス加工のだれ面とされるので、用紙3を、第1案内面83Aおよび第2案内面84Aの端縁に引っ掛けることなく、円滑に案内することができる。
また、転写ローラ30がプロセスカートリッジ17に備えられているので、第1案内部83および第2案内部84と、転写位置との相対位置を精度よく保持することができる。そのため、薄い用紙3および厚い用紙3のいずれにおいても、転写不良が発生することを、より一層防止することができる。
第1案内面83Aの第1先端部86は、感光ドラム27と転写ローラ30との接触位置と、2つのレジストローラ12の接触位置とを結ぶ線分Lに対して、上側に配置されているので、用紙3を、感光ドラム27の回転方向における転写位置の上流側に向かって案内することができる。そのため、薄い用紙3の放電による放電模様の発生を、確実に防止することができる。
第1案内部83および第2案内部84は、樹脂フィルムなどの絶縁性材料から形成されているので、感光ドラム27からの用紙3を介する導電を防止することができる。そのため、トナー像の確実な転写を達成することができる。
また、第1案内部83の第1基端部85および第2案内部84の第2基端部87を筐体51に位置固定することにより、感光ドラム27、第1案内部83および第2案内部84を筐体51で一体的に保持することができるので、感光ドラム27に対する第1案内面83Aと第2案内面84Aとの確実な配置を達成することができる。
板状部材82(第1案内部83および第2案内部84)は、用紙3の搬送方向と直交する幅方向、すなわち、感光ドラム27の軸方向に平行する方向に連続して形成されていてもよいし、用紙3の搬送方向と直交する幅方向に所定間隔を隔てて並列状に複数設けられることにより、分割して形成されていてもよい。
上記のように、第1案内部83および第2案内部84を、幅方向において、分割して形成した場合には、第1案内部83および第2案内部84における用紙搬送時の摩擦抵抗を低減することができ、円滑な案内を達成することができる。
なお、第2案内部84の第2基端部87は、回動自在に固定されていてもよい。このような構成によると、第1案内部83および第2案内部84により厚い用紙3を転写位置へと案内する際に、板状部材82の撓みに対応させて第2案内部84の第2基端部87を回動させることにより、厚い用紙3を転写位置へとより真っ直ぐ案内することができるので、厚い用紙3が撓むことによる転写不良の発生をより効果的に防止することができる。
さらに、この板状部材82における第1案内部83の第1先端部86および第2案内部84の第2先端部88に、図9〜図11に示したような構成が備えられていてもよい。この場合には、切れ目や切り込み部は、第1先端部86から第2先端部88にかけて連続するように形成することができる。<第1案内部および第2案内部の参考例>
図18は、第1案内部83および第2案内部84の参考例を示す側面図である。
図18では、第1案内部83および第2案内部84が、たとえば、スポンジなどで形成された側面視略半楕円形状の可撓性部材89により、一体的に形成されている。すなわち、可撓性部材89は、その下面が、図13に示す保持部57の上面と対向するように配置され、その上面の上流側部分が第1案内面83Aを構成し、その上面の下流側部分が第2案内面84Aを構成している。
可撓性部材89の下面が保持部57の上面に当接するようにして取り付け(貼り付け)られることにより、第1案内面83Aの第1基端部85および第2案内面84Aの第2基端部87が転写位置の上流側で位置固定される。可撓性部材89の下面に対する第1案内面83Aの傾斜角度θ5、および可撓性部材89の下面に対する第2案内面84Aの傾斜角度θ6は、それぞれ、30〜45°であって、30°程度が好ましい。
この可撓性部材89では、第1案内面83Aの第1先端部86と第2案内面84Aの第2先端部88とが連続的に対面しているので、上述の実施形態に係る第1案内部83および第2案内部84と同様の作用により、薄い用紙3および厚い用紙3のいずれにおいても、用紙3を転写位置へ円滑に案内することにより、転写不良を防止することができる。
なお、上記実施形態および上記変形例においては、転写ローラ30、第1案内部材71、第2案内部材72、第1案内部83および第2案内部84がプロセスカートリッジ17に設けられていたが、これに限られるものではなく、本体ケーシング2側に設けられていてもよい。
また、上記変形例においても、請求項記載の範囲内において、上記実施形態と同様の物性(断面二次モーメント、長さ、ヤング率と断面二次モーメントの積、材料など)や配置態様(用紙と感光ドラムとの接触角度、プレス加工によるだれ面の向きなど)を組み合わせて実施することも可能である。
本発明の画像形成装置としての、レーザプリンタの一実施形態を示す側断面図である。 図1に示すレーザプリンタのプロセスカートリッジの要部側断面図である。 第1案内部材および第2案内部材の概略平面図であって、(a)は、第1案内部材および第2案内部材が幅方向において連続している態様、(b)は、第1案内部材および第2案内部材が幅方向において分割されている態様である。 第1案内部材および第2案内部材により、薄い用紙を転写位置に案内する動作を段階的に示す概略側断面図であって、(a)は、薄い用紙の前端が第1案内面の第1先端部に到達した態様、(b)は、薄い用紙の前端部が感光ドラムに密着した態様である。 第1案内部材および第2案内部材により、薄い用紙を転写位置に案内する動作を段階的に示す概略側断面図であって、(a)は、薄い用紙の後端部が感光ドラムに密着した態様、(b)は、薄い用紙の後端が第2案内面の第2先端部により弾性的に受けられた態様、(c)は、薄い用紙の後端部が転写位置へ案内される態様である。 第1案内部材および第2案内部材により、厚い用紙を転写位置に案内する動作を段階的に示す概略側断面図であって、(a)は、厚い用紙の前端が第1案内面の第1先端部に到達した態様、(b)は、厚い用紙の前端部が感光ドラムに当接した態様である。 第1案内部材および第2案内部材により、厚い用紙を転写位置に案内する動作を段階的に示す概略側断面図であって、(a)は、厚い用紙の後端部が感光ドラムに当接した態様、(b)は、厚い用紙の後端部が転写位置へ案内される態様である。 第1案内部材および第2案内部材の前端部の要部側断面図である。 第1案内部材および第2案内部材の他の構成(切れ目が形成される態様)を示す概略平面図である。 第1案内部材および第2案内部材の他の構成(切れ目の端部に分裂防止部が形成される態様)を示す概略平面図である。 第1案内部材および第2案内部材の他の構成(切り込み部が形成される態様)を示す概略平面図であり、(a)は、切り込み部が平面視略矩形状に形成される態様、(b)は、平面視略V字状に形成される態様、(c)は、平面視略U字状に形成される態様、(d)は、平面視略V字状の切り込み部の端部に分裂防止部が形成される態様である。 第1案内部材71および第2案内部材72の他の構成(第1案内部材および第2案内部材が板状部材から一体的に構成される態様)を示す側面図である。 図1に示すレーザプリンタのプロセスカートリッジの要部側断面図であって、プロセスカートリッジの要部の参考例(第1案内部と第2案内部とが一体的に構成される態様)を示す。 図13に示す第1案内部および第2案内部により、薄い用紙を転写位置に案内する動作を段階的に示す概略側断面図であって、(a)は、薄い用紙の前端が第1案内面の第1先端部に到達した態様、(b)は、薄い用紙の前端部が感光ドラムに密着した態様である。 図13に示す第1案内部および第2案内部により、薄い用紙を転写位置に案内する動作を段階的に示す概略側断面図であって、(a)は、薄い用紙の後端部が感光ドラムに密着した態様、(b)は、薄い用紙の後端が第2案内面の第2先端部により弾性的に受けられた態様、(c)は、薄い用紙の後端部が転写位置へ案内される態様である。 図13に示す第1案内部および第2案内部により、厚い用紙を転写位置に案内する動作を段階的に示す概略側断面図であって、(a)は、厚い用紙の前端が第1案内面の第1先端部に到達した態様、(b)は、厚い用紙の前端部が感光ドラムに当接した態様である。 図13に示す第1案内部および第2案内部により、厚い用紙を転写位置に案内する動作を段階的に示す概略側断面図であって、(a)は、厚い用紙の後端部が感光ドラムに密着した態様、(b)は、厚い用紙の後端が第2案内面の第2先端部により弾性的に受けられた態様、(c)は、厚い用紙の後端部が転写位置へ案内される態様である。 第1案内部および第2案内部の参考例(第1案内部および第2案内部がスポンジ部材から一体的に構成される態様)を示す側面図である。 従来のプロセスカートリッジでの用紙の搬送状態を段階的に示す概略側断面図であって、(a)は、用紙の前端が案内部材の先端部に到達した態様、(b)は、用紙の前端部が感光ドラムに密着した態様である。 従来のプロセスカートリッジでの用紙の搬送状態を段階的に示す概略側断面図であって、(a)は、用紙の後端部が感光ドラムに密着した態様、(b)は、用紙の後端が案内部材の先端部から下方に落下した態様、(c)は、用紙の後端部が転写位置へ案内される態様である。
符号の説明
1 レーザプリンタ
3 用紙
17 プロセスカートリッジ
27 感光ドラム
30 転写ローラ
66 切れ目
67 分裂防止部
68 切り込み部
69 分裂防止部
71 第1案内部材
71A 第1案内面
72 第2案内部材
72A 第2案内面
73 第1基端部
74 第1先端部
75 第2基端部
76 第2先端部
77 第1先端部および第1基端部を結ぶ平面
78 第2先端部および第2基端部を結ぶ平面
83 第1案内部
83A 第1案内面
84 第2案内部
84A 第2案内面
85 第1基端部
86 第1先端部
87 第2基端部
88 第2先端部


Claims (42)

  1. 転写位置で転写媒体に転写される現像剤像を担持する像担持体と、
    可撓性を有する第1案内面が形成され、その第1案内面における第1基端部側が前記転写位置に対して前記転写媒体の搬送方向上流側で位置固定されるとともに、前記第1案内面における第1先端部が、前記転写位置に対して前記転写媒体の搬送方向上流側で、前記第1基端部から前記転写媒体の搬送方向下流側に位置する前記像担持体に向けて伸張され、前記転写媒体を前記転写媒体の搬送方向下流側に向けて案内するための第1案内部と、
    可撓性を有する第2案内面が形成され、その第2案内面における第2基端部側が前記転写位置に対して前記転写媒体の搬送方向上流側で位置固定されるとともに、前記第2案内面における第2先端部が、前記第2基端部から前記転写媒体の搬送方向上流側に向けて伸張されて前記第1先端部に対面し、前記転写媒体を前記転写媒体の搬送方向下流側に向けて案内するための第2案内部とを備え
    前記第1案内部および前記第2案内部は、前記転写位置において前記転写媒体と前記像担持体とが対向する対向方向において、前記転写媒体の搬送経路に対して、前記像担持体の反対側に配置されており、
    前記第1案内部と前記第2案内部とは、前記第2案内部の前記第2先端部が、前記第1案内面の、前記第1案内面に案内される前記転写媒体が前記第1案内面を押圧する方向の投影面内において、転写媒体が前記第1案内部に案内されていないときに、離間するように配置されており、
    前記転写媒体が前記第1案内部に案内されているときに、前記第1案内部が撓むことにより、前記第1案内部と、前記第2案内部の前記第2先端部とが当接することを特徴とする、プロセスカートリッジ。
  2. 前記第1案内部および前記第2案内部の少なくとも一方は、フィルム部材により形成されていることを特徴とする、請求項1に記載のプロセスカートリッジ。
  3. 前記第1案内部と前記第2案内部とは、前記第1基端部および前記第2基端部が互いに間隔を隔てて配置されることにより、独立して形成されていることを特徴とする、請求項1または2に記載のプロセスカートリッジ。
  4. 前記第1案内部と前記第2案内部とは、前記第1基端部および前記第2基端部が互いに連結されることにより、一体的に形成されていることを特徴とする、請求項1または2に記載のプロセスカートリッジ。
  5. 前記第1案内面の前記第1先端部および前記第1基端部を結ぶ平面と、前記第2案内面の前記第2先端部および前記第2基端部を結ぶ平面とが、互いに鈍角をなすように交差することを特徴とする、請求項1ないしのいずれかに記載のプロセスカートリッジ。
  6. 前記像担持体の長手方向と平行する方向で、かつ前記第1案内部の最も広い面に垂直な向きの断面二次モーメントIが、前記像担持体の長手方向と平行する方向で、かつ前記第2案内部の最も広い面に垂直な向きの断面二次モーメントIよりも、大きいことを特徴とする、請求項1ないしのいずれかに記載のプロセスカートリッジ。
  7. 前記第1案内面の前記第1先端部から前記第1基端部までの長さが、前記第2案内面の前記第2先端部から前記第2基端部までの長さよりも、長いことを特徴とする、請求項1ないしのいずれかに記載のプロセスカートリッジ。
  8. 前記第1案内部は、前記像担持体と前記転写媒体との接触角度θがθ<90°となるように案内可能な位置に設けられていることを特徴とする、請求項1ないしのいずれかに記載のプロセスカートリッジ。
  9. 前記第1案内部および前記第2案内部は、プレス加工で裁断することにより所定形状に形成され、そのプレス加工において先に裁断刃と接触する側の面を表面、その反対側の面を裏面とした場合に、前記表面が前記第1案内面および前記第2案内面となるように配置されていることを特徴とする、請求項1ないしのいずれかに記載のプロセスカートリッジ。
  10. 前記第1案内部および前記第2案内部の少なくとも一方は、前記転写媒体の搬送方向と直交する幅方向において、分割して形成されていることを特徴とする、請求項1ないしのいずれかに記載のプロセスカートリッジ。
  11. 前記第1案内部および前記第2案内部の少なくとも一方には、前記転写媒体の搬送方向に沿って、前記第1先端部側または前記第2先端部側から、前記第1基端部側または前記第2基端部側に延びた切れ目が形成されていることを特徴とする、請求項1ないしのいずれかに記載のプロセスカートリッジ。
  12. 前記第1案内部および前記第2案内部の少なくとも一方には、前記切れ目の端部に形成され、前記切れ目からの前記第1案内部または前記第2案内部の分裂を防止するための分裂防止部を備えていることを特徴とする、請求項11に記載のプロセスカートリッジ。
  13. 前記第1案内部および前記第2案内部の少なくとも一方には、前記転写媒体の搬送方向に沿って、前記第1先端部側または前記第2先端部側から、前記第1基端部側または前記第2基端部側に延びたスリット状の切り込み部が形成されていることを特徴とする、請求項1ないしのいずれかに記載のプロセスカートリッジ。
  14. 前記切り込み部は、平面視略矩形状に形成されていることを特徴とする、請求項13に記載のプロセスカートリッジ。
  15. 前記切り込み部は、平面視略V字状に形成されていることを特徴とする、請求項13に記載のプロセスカートリッジ。
  16. 前記第1案内部および前記第2案内部の少なくとも一方は、前記切り込み部の端部に形成され、前記切り込み部からの前記第1案内部または前記第2案内部の分裂を防止するための分裂防止部を備えていることを特徴とする、請求項15に記載のプロセスカートリッジ。
  17. 前記切り込み部は、平面視略U字状に形成されていることを特徴とする、請求項13に記載のプロセスカートリッジ。
  18. 前記像担持体に接触され、その接触位置で前記転写位置が形成される転写手段を備えることを特徴とする、請求項1ないし17のいずれかに記載のプロセスカートリッジ。
  19. 前記第1案内面の前記第1先端部は、前記像担持体と前記転写手段との接触位置と、前記第1案内部よりも前記転写媒体の搬送方向上流側に配置され、かつ互いに対向配置される2つのレジスト手段の接触位置とを結ぶ線分に対して、前記第1案内部に案内される前記転写媒体が前記第1案内部を押圧する方向と反対側に配置されていることを特徴とする、請求項18に記載のプロセスカートリッジ。
  20. 前記第1案内部および前記第2案内部は、絶縁性材料から形成されていることを特徴とする、請求項1ないし19のいずれかに記載のプロセスカートリッジ。
  21. 前記像担持体、前記第1案内部および前記第2案内部を保持する筐体を備え、
    前記第1案内部は、前記第1基端部が前記転写位置に対して前記転写媒体の搬送方向上流側で前記筐体に位置固定され、
    前記第2案内部は、前記第2基端部が前記転写位置に対して前記転写媒体の搬送方向上流側で前記筐体に位置固定されていることを特徴とする、請求項1ないし20のいずれかに記載のプロセスカートリッジ。
  22. 請求項1ないし21のいずれかに記載のプロセスカートリッジを備えることを特徴とする、画像形成装置。
  23. 転写位置で転写媒体に転写される現像剤像を担持する像担持体と、
    現像剤を担持し、前記像担持体に前記現像剤を供給して、前記像担持体に前記現像剤像を形成する現像手段と、
    前記像担持体に接触され、その接触位置で前記転写位置を形成して、前記転写媒体に前記現像剤像を転写する転写手段と、
    前記転写媒体を前記転写位置に向けて搬送する搬送手段と、
    可撓性を有する第1案内面が形成され、その第1案内面における第1基端部側が前記転写位置に対して前記転写媒体の搬送方向上流側で位置固定されるとともに、前記第1案内面における第1先端部が、前記転写位置に対して前記転写媒体の搬送方向上流側で、前記第1基端部から前記転写媒体の搬送方向下流側に位置する前記像担持体に向けて伸張され、前記転写媒体を前記転写媒体の搬送方向下流側に向けて案内するための第1案内部と、
    可撓性を有する第2案内面が形成され、その第2案内面における第2基端部側が前記転写位置に対して前記転写媒体の搬送方向上流側で位置固定されるとともに、前記第2案内面における第2先端部が、前記第2基端部から前記転写媒体の搬送方向上流側に向けて伸張されて前記第1先端部に対面し、前記転写媒体を前記転写媒体の搬送方向下流側に向けて案内するための第2案内部とを備え、
    前記第1案内部および前記第2案内部は、前記転写位置において前記転写媒体と前記像担持体とが対向する対向方向において、前記転写媒体の搬送経路に対して、前記像担持体の反対側に配置されており、
    前記第1案内部と前記第2案内部とは、前記第2案内部の前記第2先端部が、前記第1案内面の、前記第1案内面に案内される前記転写媒体が前記第1案内面を押圧する方向の投影面内において、前記転写媒体が第1案内部に案内されていないときに、離間するように配置されており、
    前記転写媒体が前記第1案内部に案内されているときに、前記第1案内部が撓むことにより、前記第1案内部と、前記第2案内部の前記第2先端部とが当接することを特徴とする、画像形成装置。
  24. 前記第1案内部および前記第2案内部の少なくとも一方は、フィルム部材により形成されていることを特徴とする、請求項23に記載の画像形成装置。
  25. 前記第1案内部と前記第2案内部とは、前記第1基端部および前記第2基端部が互いに間隔を隔てて配置されることにより、独立して形成されていることを特徴とする、請求項23または24に記載の画像形成装置。
  26. 前記第1案内部と前記第2案内部とは、前記第1基端部および前記第2基端部が互いに連結されることにより、一体的に形成されていることを特徴とする、請求項23または24に記載の画像形成装置。
  27. 前記第1案内面の前記第1先端部および前記第1基端部を結ぶ平面と、前記第2案内面の前記第2先端部および前記第2基端部を結ぶ平面とが、互いに鈍角をなすように交差することを特徴とする、請求項23ないし26のいずれかに記載の画像形成装置。
  28. 前記像担持体の長手方向と平行する方向で、かつ前記第1案内部の最も広い面に垂直な向きの断面二次モーメントIが、前記像担持体の長手方向と平行する方向で、かつ前記第2案内部の最も広い面に垂直な向きの断面二次モーメントIよりも、大きいことを特徴とする、請求項23ないし27のいずれかに記載の画像形成装置。
  29. 前記第1案内面の前記第1先端部から前記第1基端部までの長さが、前記第2案内面の前記第2先端部から前記第2基端部までの長さよりも、長いことを特徴とする、請求項23ないし28のいずれかに記載の画像形成装置。
  30. 前記第1案内部は、前記像担持体と前記転写媒体との接触角度θがθ<90°となるように案内可能な位置に設けられていることを特徴とする、請求項23ないし29のいずれかに記載の画像形成装置。
  31. 前記第1案内部および前記第2案内部は、プレス加工で裁断することにより所定形状に形成され、そのプレス加工において先に裁断刃と接触する側の面を表面、その反対側の面を裏面とした場合に、前記表面が前記第1案内面および前記第2案内面となるように配置されていることを特徴とする、請求項23ないし30のいずれかに記載の画像形成装置。
  32. 前記第1案内部および前記第2案内部の少なくとも一方は、前記転写媒体の搬送方向と直交する幅方向において、分割して形成されていることを特徴とする、請求項23ないし31のいずれかに記載の画像形成装置。
  33. 前記第1案内部および前記第2案内部の少なくとも一方には、前記転写媒体の搬送方向に沿って、前記第1先端部側または前記第2先端部側から、前記第1基端部側または前記第2基端部側に延びた切れ目が形成されていることを特徴とする、請求項23ないし31のいずれかに記載の画像形成装置。
  34. 前記第1案内部および前記第2案内部の少なくとも一方には、前記切れ目の端部に形成され、前記切れ目からの前記第1案内部または前記第2案内部の分裂を防止するための分裂防止部を備えていることを特徴とする、請求項33に記載の画像形成装置。
  35. 前記第1案内部および前記第2案内部の少なくとも一方には、前記転写媒体の搬送方向に沿って、前記第1先端部側または前記第2先端部側から、前記第1基端部側または前記第2基端部側に延びたスリット状の切り込み部が形成されていることを特徴とする、請求項23ないし31のいずれかに記載の画像形成装置。
  36. 前記切り込み部は、平面視略矩形状に形成されていることを特徴とする、請求項35に記載の画像形成装置。
  37. 前記切り込み部は、平面視略V字状に形成されていることを特徴とする、請求項35に記載の画像形成装置。
  38. 前記第1案内部および前記第2案内部の少なくとも一方は、前記切り込み部の端部に形成され、前記切り込み部からの前記第1案内部または前記第2案内部の分裂を防止するための分裂防止部を備えていることを特徴とする、請求項37に記載の画像形成装置。
  39. 前記切り込み部は、平面視略U字状に形成されていることを特徴とする、請求項35に記載の画像形成装置。
  40. 前記第1案内面の前記第1先端部は、前記像担持体と前記転写手段との接触位置と、前記第1案内部よりも前記転写媒体の搬送方向上流側に配置され、かつ互いに対向配置される2つのレジスト手段の接触位置とを結ぶ線分に対して、前記第1案内部に案内される前記転写媒体が前記第1案内部を押圧する方向と反対側に配置されていることを特徴とする、請求項23ないし39のいずれかに記載の画像形成装置。
  41. 前記第1案内部および前記第2案内部は、絶縁性材料から形成されていることを特徴とする、請求項23ないし40のいずれかに記載の画像形成装置。
  42. 前記像担持体、前記第1案内部および前記第2案内部を保持する筐体を備え、
    前記第1案内部は、前記第1基端部が前記転写位置に対して前記転写媒体の搬送方向上流側で前記筐体に位置固定され、
    前記第2案内部は、前記第2基端部が前記転写位置に対して前記転写媒体の搬送方向上流側で前記筐体に位置固定されていることを特徴とする、請求項23ないし41のいずれかに記載の画像形成装置。
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