JP2001270631A - 紙粉取り装置、プロセスカートリッジおよび画像形成装置 - Google Patents

紙粉取り装置、プロセスカートリッジおよび画像形成装置

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JP2001270631A
JP2001270631A JP2000086083A JP2000086083A JP2001270631A JP 2001270631 A JP2001270631 A JP 2001270631A JP 2000086083 A JP2000086083 A JP 2000086083A JP 2000086083 A JP2000086083 A JP 2000086083A JP 2001270631 A JP2001270631 A JP 2001270631A
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dust removing
roller
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removing device
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Soichiro Nishimura
惣一郎 西村
Takefumi Fuwasaki
丈史 普輪▲崎▼
Kazuji Fukuda
和司 福田
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Brother Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 たとえ、紙粉取りローラを移動可能に構成し
ても、その紙粉取りローラによって捕捉された紙粉を紙
粉貯留部から飛散させることのない、紙粉取り装置、そ
の紙粉取り装置を備えるプロセスカートリッジ、およ
び、画像形成装置を提供すること。 【解決手段】 プロセスカートリッジ20の下方におい
て、紙粉収容ボックス53をプロセスカートリッジ20
に対して揺動可能に支持し、その紙粉収容ボックス53
に、用紙3に接触して紙粉を捕捉するためのピンチロー
ラ52を保持させる。これによって、ピンチローラ52
と紙粉収容ボックス53とが一体として揺動するので、
プロセスカートリッジ20の取り外し時において、ピン
チローラ52のみが揺動することによって紙粉収容ボッ
クス53内の紙粉が飛散することを防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザプリンタな
どの画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】レーザプリンタなどの画像形成装置は、
トナーを収容するトナー収容部、トナーを担持する現像
ローラおよび静電潜像が形成される感光ドラムを備える
プロセスカートリッジが、画像形成装置本体に着脱自在
に装着されている。
【0003】このプロセスカートリッジでは、感光ドラ
ムの回転とともに、感光ドラムの表面が、帯電器により
一様に帯電された後、その帯電された表面に、スキャナ
装置からの所定の画像データに基づくレーザビームが高
速走査されることにより静電潜像が形成され、次いで、
この静電潜像が現像ローラに担持されるトナーによって
現像されることにより、感光ドラムの表面に可視像が形
成されるように構成されている。
【0004】また、画像形成装置には、用紙を給紙する
ための給紙トレイが備えられており、給紙トレイから給
紙された用紙には、プロセスカートリッジにおいて、感
光ドラムの表面に形成されている可視像が、感光ドラム
と転写ローラとの間を通る間に転写され、これによっ
て、用紙に所定の画像が形成される。
【0005】このような画像形成装置において、給紙ト
レイから給紙される用紙には、通常、紙粉が付着してい
るので、良好な画像の形成を確保すべく、用紙上の紙粉
を捕捉するための紙粉取り装置が備えられているものが
知られている。
【0006】この紙粉取り装置は、紙粉取りローラおよ
び紙粉貯留部を備えており、紙粉取りローラが、給紙ト
レイから感光ドラムに至る用紙の搬送経路に臨むように
配置され、給紙される用紙に接触して紙粉を捕捉すると
ともに、紙粉取りローラによって捕捉された紙粉を紙粉
貯留部において貯留するように構成されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、このような
紙粉取り装置では、紙粉取りローラを移動可能に構成し
たい場合がある。すなわち、たとえば、紙粉取り装置を
プロセスカートリッジに設けて、このプロセスカートリ
ッジとともに画像形成装置本体に着脱自在に装着するよ
うに構成する場合には、プロセスカートリッジの装着時
おいて、紙粉取りローラを、画像形成装置本体に設けら
れる駆動ローラと対向するように配置して、用紙の搬送
とともに紙粉を除去することが好ましく、そのため、固
定側の駆動ローラに対して、紙粉取りローラを確実に位
置決めすべく、紙粉取りローラを、着脱時においてある
程度移動可能に構成することが要望される。
【0008】しかし、紙粉取りローラを移動可能に構成
すると、プロセスカートリッジの取り外し時に、紙粉取
りローラによって捕捉された紙粉が紙粉貯留部から飛散
して装置内を汚染してしまうという不具合を生じる。
【0009】本発明は、このような不具合に鑑みなされ
たものであり、その目的とするところは、たとえ、紙粉
取りローラを移動可能に構成しても、その紙粉取りロー
ラによって捕捉された紙粉を紙粉貯留部から飛散させる
ことのない、紙粉取り装置、その紙粉取り装置を備える
プロセスカートリッジ、および、画像形成装置を提供す
ることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明は、画像形成に供される記録
媒体上の紙粉を除去するための紙粉取り装置であって、
前記記録媒体に接触して、前記記録媒体上の紙粉を捕捉
するための紙粉取りローラと、前記紙粉取りローラによ
って捕捉された紙粉を貯留するための紙粉貯留部とを備
え、前記紙粉取りローラおよび前記紙粉貯留部が、一体
として移動するように構成されていることを特徴として
いる。
【0011】このような構成によると、紙粉取りローラ
のみが移動することなく、紙粉取りローラの移動と一体
的に紙粉貯留部が移動するので、紙粉取りローラによっ
て捕捉された紙粉が、そのような紙粉取りローラの移動
により、紙粉貯留部から飛散することを防止することが
できる。そのため、紙粉取りローラを移動可能に構成し
て、たとえば、その位置決めを確実にすることができな
がら、紙粉取りローラによって捕捉した紙粉を、飛散さ
せることなく紙粉貯留部において確実に貯留することが
できる。
【0012】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載の発明において、前記紙粉取りローラに摺擦する
摺擦部材を備え、前記摺擦部材が、前記紙粉取りローラ
と一体として移動するように構成されていることを特徴
としている。
【0013】このような構成によると、摺擦部材が紙粉
取りローラに摺擦して、紙粉取りローラの表面を帯電さ
せるので、良好な紙粉の捕捉を行なうことができる。し
かも、摺擦部材は紙粉取りローラと一体として移動する
ように構成されているので、常に安定した摩擦帯電を実
現することができる。
【0014】また、請求項3に記載の発明は、請求項1
または2に記載の発明において、前記摺擦部材が、スポ
ンジであることを特徴としている。
【0015】摺擦部材がスポンジであると、紙粉取りロ
ーラに対する帯電性を向上させることができる。そのた
め、より一層、良好な紙粉の除去を達成することができ
る。
【0016】また、請求項4に記載の発明は、請求項3
に記載の発明において、前記摺擦部材が、ウレタンフォ
ームであることを特徴としている。
【0017】摺擦部材がウレタンフォームであると、紙
粉取りローラに対する帯電性を向上させるとともに、そ
れ自体の耐久性を向上させることができる。
【0018】また、請求項5に記載の発明は、請求項2
ないし4のいずれかに記載の発明において、前記紙粉取
りローラの回転方向において、前記摺擦部材の上流側
に、前記紙粉取りローラに接触して紙粉を掻き取るため
のスクレーパーを備え、前記スクレーパーは、前記紙粉
取りローラと一体として移動するように構成されている
ことを特徴としている。
【0019】このような構成によると、紙粉取りローラ
によって捕捉された紙粉は、摺擦部材に接触する前に、
このスクレーパーによって掻き取られるので、紙粉貯留
部において良好に貯留されるとともに、摺擦部材に侵入
されることが防止される。そのため、摺擦部材の紙粉の
侵入による劣化を有効に防止することができ、長期にわ
たって安定した摩擦帯電を実現することができる。
【0020】また、請求項6に記載の発明は、請求項5
に記載の発明において、前記スクレーパーにおける前記
紙粉取りローラとの接触部分が、柔軟性部材により構成
されていること特徴としている。
【0021】紙粉取りローラとの接触部分が柔軟性部材
により構成されていると、紙粉取りローラと、より密着
状に接触しやすくなる。そのため、紙粉取りローラによ
って捕捉された紙粉を、より良好に掻き取ることができ
る。
【0022】また、請求項7に記載の発明は、請求項1
ないし6のいずれかに記載の発明において、前記紙粉取
りローラには、フッ素が含有されているコート層が被覆
されていることを特徴としている。
【0023】紙粉取りローラに、フッ素が含有されてい
るコート層が被覆されていると、帯電性を向上させるこ
とができる。そのため、より一層、良好な紙粉の除去を
達成することができる。
【0024】また、請求項8に記載の発明は、請求項1
ないし7のいずれかに記載の発明において、前記紙粉取
りローラのローラ軸が、接地されていることを特徴とし
ている。
【0025】紙粉取りローラのローラ軸が接地されてい
ると、その紙粉取りローラの表面の帯電性を安定化させ
ることができる。
【0026】また、請求項9に記載の発明は、請求項1
ないし8のいずれかに記載の発明において、前記紙粉貯
留部が揺動可能に軸支されており、前記紙粉貯留部が前
記紙粉取りローラを保持していることを特徴としてい
る。
【0027】このような構成によると、紙粉取りローラ
は、その紙粉取りローラを保持する紙粉貯留部とともに
一体として揺動される。そのため、簡易な構成によっ
て、紙粉取りローラおよび紙粉貯留部を一体として移動
させることができる。
【0028】また、請求項10に記載の発明は、画像形
成装置本体に、着脱自在に装着されるプロセスカートリ
ッジであって、請求項1ないし9のいずれかに記載の紙
粉取り装置を備えていることを特徴としている。
【0029】このような構成によると、プロセスユニッ
トを画像形成装置本体に着脱する時に、紙粉取りローラ
を位置決めするために、移動可能としても、紙粉取りロ
ーラのみが移動することなく、紙粉取りローラの移動と
一体的に紙粉貯留部が移動するので、紙粉取りローラに
よって捕捉された紙粉が、そのような紙粉取りローラの
移動により、紙粉貯留部から飛散することを防止するこ
とができる。そのため、紙粉取りローラの位置決めを確
実にすることができながら、紙粉取りローラによって捕
捉した紙粉を、飛散させることなく紙粉貯留部において
確実に貯留することができる。また、プロセスカートリ
ッジを画像形成装置本体から取り外した時に、紙粉貯留
部を新しいものに交換することもでき、メンテナンスの
容易化を図ることができる。
【0030】また、請求項11に記載の発明は、画像形
成装置であって、請求項1ないし9のいずれかに記載の
紙粉取り装置を備えていることを特徴としている。
【0031】このような紙粉取り装置を備えると、紙粉
取りローラを確実に位置決めできながら、紙粉取りロー
ラによって捕捉した紙粉を、飛散させることなく紙粉貯
留部において確実に貯留することができる。そのため、
装置内において、紙粉の飛散による汚染を有効に防止す
ることができる。
【0032】また、請求項12に記載の発明は、請求項
11に記載の発明において、画像形成装置本体に、着脱
自在に装着されるプロセスカートリッジを備え、前記紙
粉取り装置が、前記プロセスカートリッジに設けられて
いることを特徴としている。
【0033】このような構成によると、プロセスカート
リッジを画像形成装置本体に着脱する時に、紙粉取りロ
ーラを位置決めするために、移動可能としても、紙粉取
りローラのみが移動することなく、紙粉取りローラの移
動と一体的に紙粉貯留部が移動するので、紙粉取りロー
ラによって捕捉された紙粉が、そのような紙粉取りロー
ラの移動により、紙粉貯留部から飛散することを防止す
ることができる。そのため、紙粉取りローラの位置決め
を確実にすることができながら、紙粉取りローラによっ
て捕捉した紙粉を、飛散させることなく紙粉貯留部にお
いて確実に貯留することができる。また、プロセスカー
トリッジを画像形成装置本体から取り外した時に、紙粉
貯留部を新しいものに交換することもでき、メンテナン
スの容易化を図ることができる。
【0034】また、請求項13に記載の発明は、請求項
12に記載の発明において、画像形成装置本体は、前記
プロセスカートリッジの装着時において、前記紙粉取り
ローラと対向する駆動ローラと、前記紙粉取りローラを
前記駆動ローラに向けて押圧する押圧部材とを備えてい
ることを特徴としている。
【0035】このような構成によると、プロセスユニッ
トを画像形成装置本体に着脱する時には、紙粉取りロー
ラは、駆動ローラに対向するが、この時、押圧部材が、
紙粉取りローラを駆動ローラに向けて押圧するので、紙
粉取りローラは駆動ローラに対して確実に位置決めされ
る。そのため、紙粉取りローラは常に良好な姿勢で、記
録媒体上の紙粉を捕捉することができ、安定した紙粉の
除去を達成することができる。
【0036】また、請求項14に記載の発明は、画像形
成に供される記録媒体上の紙粉を除去するための紙粉取
り装置であって、前記記録媒体に接触して、前記記録媒
体上の紙粉を捕捉するための紙粉取りローラと、前記紙
粉取りローラによって捕捉された紙粉を貯留するための
紙粉貯留部と、前記紙粉取りローラに接触して紙粉を掻
き取るためのスクレーパーとを備え、前記スクレーパー
における前記紙粉取りローラとの接触部分が、柔軟性部
材により構成されていることを特徴としている。
【0037】このような構成によると、紙粉取りローラ
の回転とともに、紙粉取りローラが記録媒体に接触し
て、記録媒体上の紙粉を捕捉し、次いで、紙粉取りロー
ラによって捕捉された紙粉は、スクレーパーによって掻
き取られ、紙粉貯留部において貯留される。そのため、
紙粉取りローラによって良好に紙粉を捕捉することがで
きるとともに、捕捉された紙粉を、紙粉貯留部において
良好に貯留することができる。しかも、スクレーパーの
紙粉取りローラとの接触部分が、柔軟性部材により構成
されているので、紙粉取りローラとより密着状に接触し
て、紙粉取りローラによって捕捉された紙粉を、より良
好に掻き取ることができる。
【0038】また、請求項15に記載の発明は、画像形
成装置本体に、着脱自在に装着されるプロセスカートリ
ッジであって、請求項14に記載の紙粉取り装置を備え
ていることを特徴としている。
【0039】このような構成によると、紙粉取り装置に
よって、紙粉取りローラによって良好に紙粉を捕捉する
ことができるとともに、捕捉された紙粉を、紙粉貯留部
において良好に貯留することができるので、良好な紙粉
の除去を達成することができる。また、プロセスカート
リッジを画像形成装置本体から取り外した時に、紙粉貯
留部を新しいものに交換することもでき、メンテナンス
の容易化を図ることができる。
【0040】また、請求項16に記載の発明は、画像形
成装置であって、請求項14に記載の紙粉取り装置を備
えていることを特徴としている。
【0041】このような紙粉取り装置を備えると、紙粉
取りローラによって良好に紙粉を捕捉することができる
とともに、捕捉された紙粉を、紙粉貯留部において良好
に貯留することができる。そのため、記録媒体は、紙粉
が除かれた状態において、良好な画像の形成が達成され
る。
【0042】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の画像形成装置と
してのレーザプリンタの一実施形態を示す要部側断面図
である。図1において、レーザプリンタ1は、画像形成
装置本体としての本体ケーシング2内に、記録媒体とし
ての用紙3を供給するためのフィーダユニット4や、供
給された用紙3に所定の画像を形成するための画像形成
ユニット5などを備えている。
【0043】フィーダユニット4は、本体ケーシング2
内の底部に、着脱可能に装着される給紙トレイ43と、
給紙トレイ43内に設けられた用紙押圧板6と、給紙ト
レイ43の一端側端部の上方に設けられる給紙ローラ7
および給紙パット8と、給紙ローラ7に対し用紙3の搬
送方向の下流側に設けられるレジストローラ9とを備え
ている。
【0044】用紙押圧板6は、用紙3を積層状にスタッ
ク可能とされ、給紙ローラ7に対して遠い方の端部が揺
動可能に支持されるとともに、近い方の端部が上下方向
に回動可能とされており、また、その裏側から図示しな
いばねによって上方向に付勢されている。そのため、用
紙押圧板6は、用紙3の積層量が増えるに従って、給紙
ローラ7に対して遠い方の端部を支点として、ばねの付
勢力に抗して下向きに回動される。給紙ローラ7および
給紙パット8は、互いに対向状に配設され、給紙パット
8の裏側に配設されるばね10によって、給紙パット8
が給紙ローラ7に向かって押圧されている。用紙押圧板
6上の最上位にある用紙3は、用紙押圧板6の裏側から
図示しないばねによって給紙ローラ7に向かって押圧さ
れ、その給紙ローラ7の回転によって給紙ローラ7と給
紙パット8とで挟まれた後、1枚毎に給紙される。
【0045】レジストローラ9は、駆動ローラとしての
フィードローラ51と、紙粉取りローラとしてのピンチ
ローラ52とを備えている。フィードローラ51は、本
体ケーシング2に回転可能に支持されており、図示しな
いモータからの駆動が伝達されている。また、ピンチロ
ーラ52は、後で詳述するように、紙粉取りユニット5
0を構成するものであり、プロセスユニット20側にお
いて回転可能に支持されて、フィードローラ51に対向
配置されている。そして、このレジストローラ9によっ
て、給紙ローラ7から送られてくる用紙3を、所定のレ
ジスト後に、画像形成ユニット5に送るようにしてい
る。
【0046】画像形成ユニット5は、スキャナユニット
11、現像ユニット12、定着ユニット13などを備え
ている。
【0047】スキャナユニット11は、本体ケーシング
2内の上部に設けられ、レーザ発光部(図示せず。)、
回転駆動されるポリゴンミラー14、レンズ15および
16、反射鏡17、18および19などを備えており、
レーザ発光部からの発光される所定の画像データに基づ
くレーザビームを、鎖線で示すように、ポリゴンミラー
14、レンズ15、反射鏡17および18、レンズ1
6、反射鏡19の順に通過あるいは反射させて、後述す
るプロセスカートリッジ20の感光ドラム21の表面上
に高速走査にて照射させている。
【0048】図2は、現像ユニット12を拡大して示す
側断面図である。次に、図2に基づいて現像ユニット1
2を説明する。図2において、現像ユニット12は、ス
キャナユニット11の下方に配設され、本体ケーシング
2に対して着脱自在に装着されるプロセスカートリッジ
20および転写ローラ26を備えている。
【0049】また、プロセスカートリッジ20には、感
光ドラム21、スコロトロン型帯電器25、現像カート
リッジ36および紙粉取り装置としての紙粉取りユニッ
ト50が備えられている。
【0050】現像カートリッジ36は、プロセスカート
リッジ20に対して着脱自在に装着されており、現像カ
ートリッジ36内には、現像ローラ22、層厚規制ブレ
ード23、供給ローラ24およびトナーボックス27が
設けられている。
【0051】トナーボックス27内には、現像剤とし
て、正帯電性の非磁性1成分のトナーが充填されてい
る。このトナーとしては、重合性単量体、たとえば、ス
チレンなどのスチレン系単量体や、アクリル酸、アルキ
ル(C1〜C4)アクリレート、アルキル(C1〜C
4)メタアクリレートなどのアクリル系単量体を、懸濁
重合などの公知の重合方法によって共重合させることに
より得られる重合トナーが使用されている。
【0052】そして、トナーボックス27内のトナー
は、トナーボックス27の中心に設けられる回転軸28
に支持されるアジテータ29により攪拌されて、トナー
ボックス27の側部に開口されたトナー供給口30から
放出される。なお、アジテータ29は、ポリエチレンテ
レフタレートフィルムなどの可撓性フィルムにより形成
されており、トナーボックス27の内壁面に沿って撓み
ながら回転される。
【0053】トナー供給口30の側方位置には、供給ロ
ーラ24が矢印方向(反時計方向)に回転可能に配設さ
れており、また、この供給ローラ24に対向して、現像
ローラ22が矢印方向(反時計方向)に回転可能に配設
されている。そして、これら供給ローラ24と現像ロー
ラ22とは、そのそれぞれがある程度圧縮するような状
態で互いに当接されている。
【0054】供給ローラ24は、金属製のローラ軸に、
導電性の発泡材料からなるローラが被覆されている。ま
た、現像ローラ22は、金属製のローラ軸に、導電性の
ゴム材料からなるローラが被覆されている。より具体的
には、現像ローラ22のローラ部分は、カーボン微粒子
などを含む導電性のウレタンゴムまたはシリコーンゴム
からなるローラ本体の表面に、フッ素が含有されている
ウレタンゴムまたはシリコーンゴムのコート層が被覆さ
れている。なお、現像ローラ22には、感光ドラム21
に対して、所定の現像バイアスが印加されている。
【0055】また、現像ローラ22の近傍には、層厚規
制ブレード23が配設されている。この層厚規制ブレー
ド23は、金属の板ばね材からなるブレード本体37
と、ブレード本体37の先端部に設けられ、絶縁性のシ
リコーンゴムからなる断面半円形状の押圧部38とを備
えており、ブレード本体37における押圧部38と反対
側の端部が、現像ローラ22の近くにおいて現像カート
リッジ36に支持されるとともに、押圧部38がブレー
ド本体37の弾性力によって現像ローラ22上に圧接さ
れるように構成されている。
【0056】そして、トナー供給口30から放出される
トナーは、供給ローラ24の回転により、現像ローラ2
2に供給され、この時、供給ローラ24と現像ローラ2
2との間で正に摩擦帯電され、さらに、現像ローラ22
上に供給されたトナーは、現像ローラ22の回転に伴っ
て、層厚規制ブレード23の押圧部38と現像ローラ2
2との間に進入し、ここでさらに十分に摩擦帯電され
て、一定厚さの薄層として現像ローラ22上に担持され
る。
【0057】感光ドラム21は、現像ローラ22の側方
位置において、現像ローラ22に対向状に接触するよう
な状態で、矢印方向(時計方向)に回転可能に配設され
ている。この感光ドラム21は、ドラム本体が接地され
るとともに、その表面部分が、ポリカーボネートなどか
ら構成される正帯電性の感光層により形成されている。
【0058】スコロトロン型帯電器25は、感光ドラム
21の上方に、感光ドラム21に接触しないように、所
定の間隔を隔てて対向して配設されている。このスコロ
トロン型帯電器25は、タングステンなどの帯電用ワイ
ヤからコロナ放電を発生させる正帯電用のスコロトロン
型の帯電器であり、感光ドラム21の表面を一様に正極
性に帯電させるように構成されている。
【0059】そして、感光ドラム21の表面は、スコロ
トロン型帯電器25により一様に正帯電された後、スキ
ャナユニット11からのレーザービームの高速走査によ
り露光され、所定の画像データに基づく静電潜像が形成
される。次いで、現像ローラ22の回転により、現像ロ
ーラ22上に担持されかつ正帯電されているトナーが、
感光ドラム21に対向して接触する時に、感光ドラム2
1の表面上に形成される静電潜像、すなわち、一様に正
帯電されている感光ドラム21の表面のうち、レーザー
ビームによって露光され電位が下がっている部分に供給
され、選択的に担持されることによって可視像化され、
これによって反転現像が達成される。
【0060】転写ローラ26は、感光ドラム21の下方
において、この感光ドラム21に対向するように配置さ
れ、本体ケーシング2に矢印方向(反時計方向)に回転
可能に支持されている。この転写ローラ26は、金属製
のローラ軸に、導電性のゴム材料からなるローラが被覆
されており、感光ドラム21に対して所定の転写バイア
スが印加されている。そのため、感光ドラム21上に担
持された可視像は、用紙3が感光ドラム21と転写ロー
ラ26との間を通る間に用紙3に転写される。
【0061】なお、このプロセスカートリッジ20に
は、感光ドラム21の回転方向において、転写ローラ2
6と対向する位置よりも下流側であって、かつ、スコロ
トロン型帯電器25と対向する位置よりも上流側におい
て、転写後の感光ドラム21の表面の電位を均一化する
ためのロアフィルム45が設けられている。また、感光
ドラム21の回転方向において、ロアフィルム45と対
向する位置よりも下流側であって、かつ、スコロトロン
型帯電器25と対向する位置よりも上流側には、転写後
の感光ドラム21の表面に付着した紙粉を捕捉するため
の導電ブラシ46が設けられている。
【0062】定着ユニット13は、図1に示すように、
現像ユニット12の側方下流側に配設され、加熱ローラ
32、加熱ローラ32に押圧される押圧ローラ31、お
よび、これら加熱ローラ32および押圧ローラ31の下
流側に設けられる1対の搬送ローラ33を備えている。
加熱ローラ32は、金属製で加熱のためのハロゲンラン
プを備えており、現像ユニット12において用紙3上に
転写されたトナーを、用紙3が加熱ローラ32と押圧ロ
ーラ31との間を通過する間に熱定着させ、その後、そ
の用紙3を搬送ローラ33によって、1対の排出ローラ
34に搬送するようにしている。1対の排出ローラ34
に送られた用紙3は、その排出ローラ34によって排出
トレイ35上に排紙される。
【0063】そして、本実施形態のレーザプリンタ1に
おいて、紙粉取りユニット50は、現像カートリッジ3
6の下方において、プロセスユニット20に揺動可能に
支持されている。すなわち、この紙粉取りユニット50
は、断面略矩形状に形成される紙粉貯留部としての紙粉
収容ボックス53が、平坦状に形成されるトナーボック
ス27の底壁に、その長手方向が沿うように配置されて
おり、感光ドラム21に対してより遠い方の一端が、揺
動軸54によって揺動自在に支持されるとともに、感光
ドラム21に対してより近い方の他端が、上下方向に揺
動するように構成されている。
【0064】また、紙粉収容ボックス53内には、用紙
3に接触して紙粉を捕捉するための、紙粉取りローラと
しての上記したピンチローラ52と、ピンチローラ52
の側方に配設され、ピンチローラ52に摺擦する摺擦部
材としてのスポンジ部材55と、ピンチローラ52の回
転方向においてスポンジ部材55の上流側に配設され、
ピンチローラ52に接触して紙粉を掻き取るためのスク
レーパー56とが設けられている。
【0065】ピンチローラ52は、紙粉収容ボックス5
3内における感光ドラム21に対してより近い方の他端
において、この紙粉収容ボックス53に回転可能に保持
されている。このピンチローラ52に対向する紙粉収容
ボックス53の下壁は開口されており、プロセスカート
リッジ20が本体ケーシング2に装着されている時に
は、その開口部からピンチローラ52がその下方の用紙
3の搬送経路に臨み、フィードローラ51と接触するよ
うに構成されている。これによって、ピンチローラ52
は、紙粉収容ボックス53とともに一体として揺動され
る。そのため、簡易な構成によって、ピンチローラ52
および紙粉収容ボックス53を一体として揺動させるこ
とができる。
【0066】また、このピンチローラ52は、金属製の
ローラ軸57に、導電性のゴム材料からなるローラ部分
58が被覆されており、そのローラ部分58の表面に
は、フッ素が含有されているウレタンゴムまたはシリコ
ーンゴムのコート層が設けられている。このようなコー
ト層が設けられることにより、次に述べるスポンジ部材
55との摺擦によって帯電性をより向上させることがで
きる。なお、ピンチローラ52のローラ軸57は接地さ
れており、接地されることによって、そのピンチローラ
52の表面の帯電性がより安定化するように構成されて
いる。
【0067】また、スポンジ部材55は、略矩形状に形
成され、ピンチローラ52に対して感光ドラム21から
より離れる側方において、ピンチローラ52に摺擦する
ように、隣り合って配設されている。このスポンジ部材
55は、より具体的には、ウレタンフォームにより形成
されている。スポンジ部材55は、ピンチローラ52に
摺擦して、そのピンチローラ52の表面を帯電させるも
ので、スポンジにより構成することにより、ピンチロー
ラ52に対する帯電性を向上させることができ、とりわ
け、ウレタンフォームにより構成することにより、ピン
チローラ52に対する帯電性を向上させるとともに、そ
れ自体の耐久性をも向上させることができる。
【0068】スクレーパー56は、板状をなし、その一
端がピンチローラ52に接触するように、スポンジ部材
55の上部に配設されている。より具体的には、このス
クレーパー56は、ポリエチレンテレフタレートフィル
ムなどのフィルム状部材59の先端に、不織布などの柔
軟性部材60が設けられており、この柔軟性部材60が
ピンチローラ52の表面に接触して、紙粉を掻き取るよ
うに構成されている。ピンチローラ52との接触部分
を、このような柔軟性部材60により構成すると、ピン
チローラ52と、より密着状に接触しやすくなるので、
ピンチローラ52によって捕捉された紙粉を、より良好
に掻き取ることができる。
【0069】そして、この紙粉取りユニット50では、
給紙ローラ7によって給紙された用紙3がフィードロー
ラ51とピンチローラ52との間に挟まれて、所定のレ
ジスト後に画像形成ユニット5に送られる時に、ピンチ
ローラ52が用紙3と接触して用紙3上の紙粉を捕捉す
る。次いで、ピンチローラ52の回転とともに、ピンチ
ローラ52によって捕捉された紙粉は、スクレーパー5
6によって掻き取られて、紙粉収容ボックス53内に貯
留される。さらに、ピンチローラ52が回転すると、ス
ポンジ部材55がピンチローラ52に摺擦するので、ピ
ンチローラ52の表面が良好に帯電され、その帯電され
た状態で再び、用紙3と接触して、用紙3上の紙粉を捕
捉するという、一連の動作が繰り返される。このよう
に、この紙粉取りユニット50では、スポンジ部材55
がピンチローラ52に摺擦して、その表面を帯電させる
ので、良好な紙粉の捕捉を行なうことができ、また、ピ
ンチローラ52によって捕捉された紙粉は、スポンジ部
材55に接触する前に、スクレーパー56によって掻き
取られるので、掻き取られた紙粉を紙粉収容ボックス5
3内において良好に貯留することができるとともに、ス
ポンジ部材55においては、紙粉の侵入による劣化が有
効に防止され、長期にわたって安定した摩擦帯電が確保
される。
【0070】そして、この紙粉取りユニット50は、プ
ロセスカートリッジ20に揺動可能に支持されているの
で、図3に示すように、プロセスカートリッジ20が取
り外されている状態では、揺動軸54を支点として、紙
粉収容ボックス53における感光ドラム21に対してよ
り近い方の他端が下向きに揺動される。なお、図3には
示されていないが、紙粉収容ボックス53には、所定の
角度下向きに回動した時に、プロセスカートリッジ20
と当接して、それ以上の下向きの回動を防止するための
突起状のストッパ部材が設けられている。
【0071】次いで、プロセスカートリッジ20を本体
ケーシング2に装着した時には、図1に示すように、揺
動支持されているピンチローラ52が、本体ケーシング
2において固定されているフィードローラ51に対向状
に接触して、確実に位置決めされる。そのため、フィー
ドローラ51とピンチローラ52との間において、確実
に用紙3の搬送が行なえるとともに、ピンチローラ52
によって確実に紙粉の捕捉を行なうことができる。
【0072】すなわち、このプロセスカートリッジ20
の装着においては、図4に示すように、プロセスカート
リッジ20には、その装着を案内するためのガイド突起
61が設けられるとともに、本体ケーシング2には、そ
のガイド突起61を案内して良好な姿勢でプロセスカー
トリッジ20を装着するためのガイド溝62が形成され
ている。ガイド突起61は、感光ドラム21をスキャナ
ユニット11に対して正確に位置決めする必要があるこ
とから、感光ドラム21の軸方向外方に設けられてい
る。そして、プロセスカートリッジ20を装着する時に
は、プロセスカートリッジ20を本体ケーシング2に挿
入する。そうすると、ガイド突起61がガイド溝62の
感光ドラム側ガイド溝62aに案内され、その終端部に
当接して、これによって、感光ドラム21が、正確かつ
確実に位置決めされる。
【0073】一方、この装着時には、ピンチローラ52
のローラ軸57が、ガイド溝62のピンチローラ側ガイ
ド溝62bに案内されて、紙粉収容ボックス53におけ
る感光ドラム21に対してより近い方の他端が、その装
着とともに、揺動軸54を支点として、次第に上向きに
揺動され、ピンチローラ52がフィードローラ51に対
向状に接触した時に位置決めされる。なお、本体ケーシ
ング2には、ピンチローラ52が装着された時に、この
ピンチローラ52を下方向、すなわち、フィードローラ
51に向けて付勢する押圧部材としての押圧ばね63が
設けられており、装着された状態では、ピンチローラ5
2が、この押圧ばね63と係合して、この押圧ばね63
によって下方向、すなわち、フィードローラ51に向け
て付勢される。そのため、ピンチローラ52はフィード
ローラ51に対して常に確実に位置決めされ、ピンチロ
ーラ52は常に良好な姿勢で、用紙3上の紙粉を捕捉す
ることができ、安定した紙粉の除去を行なうことができ
る。
【0074】また、プロセスカートリッジ20を本体ケ
ーシング2から取り外す時には、そのまま、プロセスカ
ートリッジ20を本体ケーシング2から引き抜けばよ
い。そうすると、ガイド突起61が感光ドラム側ガイド
溝62aに案内されるとともに、ピンチローラ52のロ
ーラ軸57が、ピンチローラ側ガイド溝62bに案内さ
れて、紙粉収容ボックス53における感光ドラム21に
対してより近い方の他端が、その取り外しとともに、揺
動軸54を支点として、下向きに揺動されるような状態
で取り外される。
【0075】このようなプロセスカートリッジ20の着
脱において、紙粉取りユニット50は、ピンチローラ5
2のみが揺動することなく、ピンチローラ52の揺動と
一体的に紙粉収容ボックス53が揺動するので、たとえ
ば、プロセスカートリッジ20の取り外し時において、
ピンチローラ52のみが揺動することによって、紙粉収
容ボックス53において貯留された紙粉が、その紙粉収
容ボックス53から飛散して本体ケーシング2内を汚染
してしまうという不具合を防止することができる。その
ため、プロセスカートリッジ20、とりわけ、感光ドラ
ム21を正確かつ確実に位置決めして良好な画像の形成
を行なうことができ、かつ、ピンチローラ52を位置決
めして、安定した紙粉の除去を行なうことができなが
ら、ピンチローラ52によって捕捉した紙粉を、飛散さ
せることなく紙粉収容ボックス53において確実に貯留
することができる。なお、プロセスカートリッジ20の
着脱においては、スポンジ部材55も、ピンチローラ5
2の揺動と一体的に揺動するので、両者の位置関係が変
化することはなく、そのため、常に安定したピンチロー
ラ52の摩擦帯電を実現することができる。
【0076】また、この紙粉取りユニット50は、プロ
セスカートリッジ20を本体ケーシング2から取り外し
た時に、新しいものに交換することができるので、メン
テナンスの容易化を図ることができる。
【0077】なお、以上に述べた実施形態では、紙粉取
りユニット50をプロセスカートリッジ20に対して揺
動可能に設けたが、本発明の紙粉取り装置は、その配置
は特に限定されず、たとえば、給紙ローラ7と対向する
位置において、本体ケーシング2に対して揺動可能に設
けるようにしてもよい。
【0078】
【発明の効果】以上述べたように、請求項1に記載の発
明によれば、紙粉取りローラを移動可能に構成して、た
とえば、その位置決めを確実にすることができながら、
紙粉取りローラによって捕捉した紙粉を、飛散させるこ
となく紙粉貯留部において確実に貯留することができ
る。
【0079】請求項2に記載の発明によれば、摺擦部材
が紙粉取りローラに摺擦して、紙粉取りローラの表面を
帯電させるので、良好な紙粉の捕捉を行なうことがで
き、しかも、摺擦部材は紙粉取りローラと一体として移
動するように構成されているので、常に安定した摩擦帯
電を実現することができる。
【0080】請求項3に記載の発明によれば、摺擦部材
がスポンジであるため、紙粉取りローラに対する帯電性
を向上させることができる。そのため、より一層、良好
な紙粉の除去を達成することができる。
【0081】請求項4に記載の発明によれば、摺擦部材
がウレタンフォームであるため、紙粉取りローラに対す
る帯電性を向上させるとともに、それ自体の耐久性を向
上させることができる。したがって、長期にわたり安定
した紙粉の除去を実現することができる。
【0082】請求項5に記載の発明によれば、紙粉取り
ローラによって捕捉された紙粉を、紙粉貯留部において
良好に貯留することができるとともに、摺擦部材の紙粉
の侵入による劣化を有効に防止することができ、長期に
わたって安定した摩擦帯電を実現することができる。
【0083】請求項6に記載の発明によれば、紙粉取り
ローラによって捕捉された紙粉を、より良好に掻き取る
ことができる。そのため、紙粉貯留部において良好に貯
留することができるとともに、摺擦部材の紙粉の侵入に
よる劣化を、より一層有効に防止することができ、長期
にわたって安定した摩擦帯電を、より一層良好に実現す
ることができる。
【0084】請求項7に記載の発明によれば、紙粉取り
ローラにフッ素が含有されているコート層が被覆されて
いるため、紙粉取りローラに対する帯電性を向上させる
ことができる。そのため、より一層、良好な紙粉の除去
を達成することができる。
【0085】請求項8に記載の発明によれば、紙粉取り
ローラの表面の帯電性を安定化させることができるの
で、より一層、良好な紙粉の除去を達成することができ
る。
【0086】請求項9に記載の発明によれば、簡易な構
成によって、紙粉取りローラおよび紙粉貯留を一体とし
て移動させることができる。
【0087】請求項10に記載の発明によれば、紙粉取
りローラの位置決めを確実にすることができながら、紙
粉取りローラによって捕捉した紙粉を、飛散させること
なく紙粉貯留部において確実に貯留することができる。
また、プロセスカートリッジを画像形成装置本体から取
り外した時に、紙粉貯留部を新しいものに交換すること
もでき、メンテナンスの容易化を図ることができる。
【0088】請求項11に記載の発明によれば、紙粉取
りローラを確実に位置決めできながら、紙粉取りローラ
によって捕捉した紙粉を、飛散させることなく紙粉貯留
部において確実に貯留することができる。そのため、装
置内において、紙粉の飛散による汚染を有効に防止する
ことができる。
【0089】請求項12に記載の発明によれば、紙粉取
りローラの位置決めを確実にすることができながら、紙
粉取りローラによって捕捉した紙粉を、飛散させること
なく紙粉貯留部において確実に貯留することができる。
また、プロセスカートリッジを画像形成装置本体から取
り外した時に、紙粉貯留部を新しいものに交換すること
もでき、メンテナンスの容易化を図ることができる。
【0090】請求項13に記載の発明によれば、紙粉取
りローラが、常に良好な姿勢で記録媒体上の紙粉を捕捉
することができるので、安定した紙粉の除去を達成する
ことができる。
【0091】請求項14に記載の発明によれば、紙粉取
りローラによって良好に紙粉を捕捉することができると
ともに、捕捉された紙粉を、紙粉貯留部において良好に
貯留することができる。しかも、スクレーパーの紙粉取
りローラとの接触部分が、柔軟性部材により構成されて
いるので、紙粉取りローラとより密着状に接触して、紙
粉取りローラによって捕捉された紙粉を、より良好に掻
き取ることができる。
【0092】請求項15に記載の発明によれば、紙粉取
り装置によって、紙粉取りローラによって良好に紙粉を
捕捉することができるとともに、捕捉された紙粉を、紙
粉貯留部において良好に貯留することができるので、良
好な紙粉の除去を達成することができる。また、プロセ
スカートリッジを画像形成装置本体から取り外した時
に、紙粉貯留部を新しいものに交換することもでき、メ
ンテナンスの容易化を図ることができる。
【0093】請求項16に記載の発明によれば、記録媒
体は、紙粉が除かれた状態において、良好な画像の形成
が達成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成装置としての、レーザプリン
タの一実施形態を示す要部側断面図である。
【図2】装着状態におけるプロセスカートリッジを拡大
して示す要部側断面図である。
【図3】取り外し状態におけるプロセスカートリッジを
拡大して示す側断面図である。
【図4】本体ケーシングのガイド溝との関係において、
プロセスカートリッジの装着を説明するための要部側断
面図である。
【符号の説明】
1 レーザプリンタ 2 本体ケーシング 3 用紙 9 レジストローラ 20 プロセスカートリッジ 50 紙粉取りユニット 51 フィードローラ 52 ピンチローラ 53 紙粉収容ボックス 54 揺動軸 55 スポンジ部材 56 スクレーパー 57 ローラ軸 60 柔軟性部材 63 押圧ばね
フロントページの続き (72)発明者 福田 和司 名古屋市瑞穂区苗代町15番1号 ブラザー 工業株式会社内 Fターム(参考) 2C061 AQ06 AS02 BB10 CM03 CM13 2H034 AA02 2H071 BA13 BA32 DA22 3F101 AB01 AB03 AB07 AB09 AB19 LA02 LB03

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像形成に供される記録媒体上の紙粉を
    除去するための紙粉取り装置であって、 前記記録媒体に接触して、前記記録媒体上の紙粉を捕捉
    するための紙粉取りローラと、前記紙粉取りローラによ
    って捕捉された紙粉を貯留するための紙粉貯留部とを備
    え、 前記紙粉取りローラおよび前記紙粉貯留部が、一体とし
    て移動するように構成されていることを特徴とする、紙
    粉取り装置。
  2. 【請求項2】 前記紙粉取りローラに摺擦する摺擦部材
    を備え、前記摺擦部材が、前記紙粉取りローラと一体と
    して移動するように構成されていることを特徴とする、
    請求項1に記載の紙粉取り装置。
  3. 【請求項3】 前記摺擦部材が、スポンジであることを
    特徴とする、請求項1または2に記載の紙粉取り装置。
  4. 【請求項4】 前記摺擦部材が、ウレタンフォームであ
    ることを特徴とする、請求項3に記載の紙粉取り装置。
  5. 【請求項5】 前記紙粉取りローラの回転方向におい
    て、前記摺擦部材の上流側に、前記紙粉取りローラに接
    触して紙粉を掻き取るためのスクレーパーを備え、前記
    スクレーパーは、前記紙粉取りローラと一体として移動
    するように構成されていることを特徴とする、請求項2
    ないし4のいずれかに記載の紙粉取り装置。
  6. 【請求項6】 前記スクレーパーにおける前記紙粉取り
    ローラとの接触部分が、柔軟性部材により構成されてい
    ること特徴とする、請求項5に記載の紙粉取り装置。
  7. 【請求項7】 前記紙粉取りローラには、フッ素が含有
    されているコート層が被覆されていることを特徴とす
    る、請求項1ないし6のいずれかに記載の紙粉取り装
    置。
  8. 【請求項8】 前記紙粉取りローラのローラ軸が、接地
    されていることを特徴とする、請求項1ないし7のいず
    れかに記載の紙粉取り装置。
  9. 【請求項9】 前記紙粉貯留部が揺動可能に軸支されて
    おり、前記紙粉貯留部が前記紙粉取りローラを保持して
    いることを特徴とする、請求項1ないし8のいずれかに
    記載の紙粉取り装置。
  10. 【請求項10】 画像形成装置本体に、着脱自在に装着
    されるプロセスカートリッジであって、 請求項1ないし9のいずれかに記載の紙粉取り装置を備
    えていることを特徴とする、プロセスカートリッジ。
  11. 【請求項11】 請求項1ないし9のいずれかに記載の
    紙粉取り装置を備えていることを特徴とする、画像形成
    装置。
  12. 【請求項12】 画像形成装置本体に、着脱自在に装着
    されるプロセスカートリッジを備え、前記紙粉取り装置
    が、前記プロセスカートリッジに設けられていることを
    特徴とする、請求項11に記載の画像形成装置。
  13. 【請求項13】 画像形成装置本体は、前記プロセスカ
    ートリッジの装着時において、前記紙粉取りローラと対
    向する駆動ローラと、前記紙粉取りローラを前記駆動ロ
    ーラに向けて押圧する押圧部材とを備えていることを特
    徴とする、請求項12に記載の画像形成装置。
  14. 【請求項14】 画像形成に供される記録媒体上の紙粉
    を除去するための紙粉取り装置であって、 前記記録媒体に接触して、前記記録媒体上の紙粉を捕捉
    するための紙粉取りローラと、前記紙粉取りローラによ
    って捕捉された紙粉を貯留するための紙粉貯留部と、前
    記紙粉取りローラに接触して紙粉を掻き取るためのスク
    レーパーとを備え、 前記スクレーパーにおける前記紙粉取りローラとの接触
    部分が、柔軟性部材により構成されていることを特徴と
    する、紙粉取り装置。
  15. 【請求項15】 画像形成装置本体に、着脱自在に装着
    されるプロセスカートリッジであって、 請求項14に記載の紙粉取り装置を備えていることを特
    徴とする、プロセスカートリッジ。
  16. 【請求項16】 請求項14に記載の紙粉取り装置を備
    えていることを特徴とする、画像形成装置。
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