JP2002214994A - プロセス装置および画像形成装置 - Google Patents

プロセス装置および画像形成装置

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JP2002214994A
JP2002214994A JP2001009978A JP2001009978A JP2002214994A JP 2002214994 A JP2002214994 A JP 2002214994A JP 2001009978 A JP2001009978 A JP 2001009978A JP 2001009978 A JP2001009978 A JP 2001009978A JP 2002214994 A JP2002214994 A JP 2002214994A
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image carrier
cleaning roller
roller
image
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JP2001009978A
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Shogo Sato
正吾 佐藤
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Original Assignee
Brother Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡易な構成により、長期にわたり、クリーナ
レス方式によってトナーを良好に回収できるとともに、
良好な画像を形成することができ、装置の小型化および
コストの低減化を図ることのできる、プロセス装置、お
よび、そのプロセス装置が備えられる画像形成装置を提
供すること。 【解決手段】 転写後に感光ドラム27上に残存するト
ナーを、現像ローラ31によって回収する、いわゆるク
リーナレス方式のレーザプリンタ1であって、トナーを
一時的に回収するクリーニングローラ51を、感光ドラ
ム27の回転方向における転写ローラ30の下流側に配
置して、感光ドラム27との接触部分において感光ドラ
ム27の回転方向と同方向に回転させるとともに、紙粉
除去ブラシ52を、感光ドラム27の回転方向における
クリーニングローラ51の下流側において、クリーニン
グローラ51の鉛直方向上方に配置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プロセス装置、お
よび、そのプロセス装置が備えられるレーザプリンタな
どの画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、レーザプリンタなどの画像形
成装置には、感光ドラムと、その感光ドラムの周りに、
帯電器、スキャナ装置、現像ローラおよび転写ローラと
が、感光ドラムの回転方向に従って順次設けられている
プロセスユニットが備えられている。感光ドラムの表面
は、その感光ドラムの回転に伴なって、まず、帯電器に
より一様に帯電された後、スキャナ装置からのレーザー
ビームの高速走査により露光され、所定の画像データに
基づく静電潜像が形成される。一方、このプロセスユニ
ットには、現像ローラに供給するためのトナーが収容さ
れており、現像ローラには、そのトナーが供給されて、
薄層として現像ローラ上に担持されている。そのため、
現像ローラの回転により、その現像ローラ上に担持され
ているトナーが、感光ドラムと対向する時に、感光ドラ
ムの表面上に形成されている静電潜像に供給され、選択
的に担持されることによって可視像が形成される。その
後、感光ドラムの表面上に担持された可視像は、転写ロ
ーラと対向して、用紙が感光ドラムと転写ローラとの間
を通る間に、その用紙に転写される。
【0003】このような画像形成装置において、用紙に
転写された後に感光ドラム上に残存するトナーを、現像
ローラによって再び回収する、いわゆるクリーナレス方
式によって、トナーを回収するものが知られている。こ
のようなクリーナレス方式によって感光ドラム上の残存
トナーを回収すれば、ブレードなどのクリーナ装置や、
廃トナーの貯留手段を設ける必要がないため、装置構成
の簡略化、小型化およびコストの低減化を図ることがで
きる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、クリーナレス
方式では、現像ローラによって転写後の残存トナーを回
収するので、転写時に用紙から生じて感光ドラム上に付
着する紙粉も、残存トナーとともに現像ローラによって
回収されてしまい、プロセスユニット内のトナーに紙粉
が混入してしまうという不具合を生じる。そのため、こ
のようなクリーナレス方式が採用されるプロセスユニッ
トにおいては、紙粉除去ブラシを感光ドラムと接触する
ように設けて、転写後の感光ドラム上に付着している紙
粉を掻き取ることが好ましい。
【0005】また、クリーナレス方式においては、転写
後に残存トナーが多量に発生した場合には、残存トナー
が現像ローラによって回収しきれずに、次に感光ドラム
上に形成される可視像に対してその残存トナーの影響が
現われて、画像にゴーストを生じる場合がある。そのた
め、このようなクリーナレス方式が採用されるプロセス
ユニットにおいては、さらに、導電性の弾性体からなる
クリーニングローラを、感光ドラムと接触するように設
けて、画像形成時には、クリーニングローラにトナーと
逆極性のバイアスを印加して、感光ドラム上に残存する
トナーを一時的に回収する一方、画像形成をしていない
時に、トナーと同極性のバイアスを印加して、クリーニ
ングローラによって一時的に回収されているトナーを感
光ドラム上に戻し、その戻されたトナーを現像ローラに
よって回収することが好ましい。
【0006】しかるに、プロセスユニットの寿命を長く
しようとすると、紙粉除去ブラシによって掻き取られる
紙粉の量も多くなるので、紙粉除去ブラシに多量の紙粉
が溜まってしまい、紙粉除去性能が低下するという不具
合を生じる。そのため、プロセスユニットには、紙粉除
去ブラシの近くに、紙粉除去ブラシによって掻き取られ
た紙粉を搬送するための紙粉搬送装置を、別途設けるこ
とが必要となる。
【0007】しかし、プロセスユニットにおいて、感光
ドラムの周辺に、上記した、紙粉除去ブラシ、クリーニ
ングローラおよび紙粉搬送装置のすべての部材を設けよ
うとすると、たとえば、感光ドラムの直径を大きくする
など、プロセスユニットの大型化、ひいては、画像形成
装置の大型化を招き、コストの上昇を招くという不具合
を生じる。
【0008】そこで、本発明は、このような不具合に鑑
みなされたもので、その目的とするところは、簡易な構
成により、長期にわたり、クリーナレス方式によってト
ナーを良好に回収できるとともに、良好な画像を形成す
ることができ、装置の小型化およびコストの低減化を図
ることのできる、プロセス装置、および、そのプロセス
装置が備えられる画像形成装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明は、現像剤を担持する現像剤
担持体と、転写手段によって記録媒体に転写するための
可視像を担持する像担持体とを備えるプロセス装置にお
いて、前記転写手段によって記録媒体に転写された後に
前記像担持体上に残存する現像剤を、前記現像剤担持体
によって回収するように構成されており、前記像担持体
の移動方向における前記転写手段の下流側であって、か
つ、前記現像剤担持体の上流側に、前記像担持体と接触
して、前記転写手段によって記録媒体に転写された後に
前記像担持体上に残存する現像剤を回収するためのクリ
ーニングローラが設けられるとともに、前記像担持体の
移動方向における前記クリーニングローラの下流側であ
って、かつ、前記現像剤担持体の上流側に、前記像担持
体と接触して、前記像担持体上に付着した紙粉を捕捉す
るための紙粉除去手段が設けられており、前記クリーニ
ングローラは、前記像担持体との接触部分において、前
記像担持体の移動方向と同方向に移動するように構成さ
れていることを特徴としている。
【0010】このような構成によると、転写手段によっ
て記録媒体に転写された後に、像担持体上に多量の現像
剤が残存しても、クリーニングローラによって、その現
像剤を回収することができ、また、像担持体上に付着し
た紙粉も、紙粉除去手段によって捕捉することができ
る。そのため、転写後に像担持体上に残存する現像剤を
現像剤担持体によって回収する、いわゆるクリーナレス
方式によって、良好な現像剤の回収を図ることができる
とともに、このようなクリーナレス方式による画像形成
時の不具合も生じることがなく、良好な画像を形成する
ことができる。
【0011】しかも、このような構成では、紙粉除去手
段が、像担持体の移動方向におけるクリーニングローラ
の下流側に設けられ、かつ、クリーニングローラが、像
担持体との接触部分において、像担持体の移動方向と同
方向に移動するので、紙粉除去手段によって捕捉された
紙粉が次第に溜まっても、その紙粉がクリーニングロー
ラに接触すると、そのクリーニングローラの移動ととも
に搬送され、クリーニングローラと像担持体との接触部
分から除去される。そのため、紙粉除去手段に捕捉され
る紙粉を搬送するための格別な装置構成を設ける必要が
なく、装置構成の簡易化および小型化、さらには、コス
トの低減化を図りつつ、長期にわたって安定した紙粉の
除去を達成することができる。
【0012】したがって、簡易な構成により、装置構成
の小型化およびコストの低減化を図ることができなが
ら、長期にわたり、クリーナレス方式によって現像剤を
良好に回収できるとともに、良好な画像を形成すること
ができる。
【0013】また、請求項2に記載の発明は、現像剤を
担持する現像剤担持体と、転写手段によって記録媒体に
転写するための可視像を担持する像担持体とを備えるプ
ロセス装置において、前記転写手段によって記録媒体に
転写された後に前記像担持体上に残存する現像剤を、前
記現像剤担持体によって回収するように構成されてお
り、前記像担持体の移動方向における前記転写手段の下
流側であって、かつ、前記現像剤担持体の上流側に、前
記像担持体と接触して、前記転写手段によって記録媒体
に転写された後に前記像担持体上に残存する現像剤を回
収するためのクリーニングローラが設けられるととも
に、前記像担持体の移動方向における前記クリーニング
ローラの下流側であって、かつ、前記現像剤担持体の上
流側に、前記像担持体と接触して、前記像担持体上に付
着した紙粉を捕捉するための紙粉除去手段が設けられて
おり、前記クリーニングローラは、前記紙粉除去手段に
よって捕捉された紙粉を受けて、前記像担持体から離れ
る方向に搬送するように構成されていることを特徴とし
ている。
【0014】このような構成によると、転写手段によっ
て記録媒体に転写された後に、像担持体上に多量の現像
剤が残存しても、クリーニングローラによって、その現
像剤を回収することができ、また、像担持体上に付着し
た紙粉も、紙粉除去手段によって捕捉することができ
る。そのため、転写後に像担持体上に残存する現像剤を
現像剤担持体によって回収する、いわゆるクリーナレス
方式によって、良好な現像剤の回収を図ることができる
とともに、このようなクリーナレス方式による画像形成
時の不具合も生じることがなく、良好な画像を形成する
ことができる。
【0015】しかも、このような構成では、紙粉除去手
段が、像担持体の移動方向におけるクリーニングローラ
の下流側に設けられ、かつ、クリーニングローラが、紙
粉除去手段によって捕捉された紙粉を受けて、像担持体
から離れる方向に搬送するので、紙粉除去手段によって
捕捉された紙粉が次第に溜まっても、その紙粉はクリー
ニングローラによって受けられて、そのクリーニングロ
ーラの移動とともに像担持体から離れる方向に搬送され
る。そのため、紙粉除去手段に捕捉される紙粉を搬送す
るための格別な装置構成を設ける必要がなく、装置構成
の簡易化および小型化、さらには、コストの低減化を図
りつつ、長期にわたって安定した紙粉の除去を達成する
ことができる。
【0016】したがって、簡易な構成により、装置構成
の小型化およびコストの低減化を図ることができなが
ら、長期にわたり、クリーナレス方式によって現像剤を
良好に回収できるとともに、良好な画像を形成すること
ができる。
【0017】また、請求項3に記載の発明は、請求項1
または2に記載の発明において、前記紙粉除去手段は、
前記クリーニングローラの鉛直方向上方に配置されてお
り、前記像担持体が、前記クリーニングローラとの接触
部分において、下方から上方に向かって移動するように
構成されていることを特徴としている。
【0018】このような構成によると、紙粉除去手段が
クリーニングローラの鉛直方向上方に配置されているの
で、紙粉除去手段によって捕捉した紙粉は、自重によっ
てクリーニングローラ上に落下する。そして、クリーニ
ングローラは、像担持体との接触部分において、下方か
ら上方に向かって移動する像担持体と同方向に移動する
ので、クリーニングローラ上に落下した紙粉は、クリー
ニングローラの移動とともに、像担持体から離れる方向
に搬送される。そのため、捕捉された紙粉が紙粉除去手
段に多量に溜まることなく、クリーニングローラによっ
て搬送されるので、紙粉の効率的な除去により、紙粉除
去手段による紙粉除去性能の向上を図ることができる。
【0019】また、請求項4に記載の発明は、請求項1
ないし3のいずれかに記載の発明において、前記紙粉除
去手段は、前記像担持体と対向する位置に固定して設け
られる固定式ブラシにより構成されていることを特徴と
している。
【0020】このような構成によると、固定式のブラシ
が像担持体の表面に摺擦されるので、像担持体上の紙粉
を確実に捕捉することができる。また、固定式のブラシ
では、捕捉する紙粉がブラシにどんどんと食い込み、か
つ、捕捉した紙粉を自ら搬送することができないが、固
定式ブラシに捕捉された紙粉が次第に溜まっても、その
紙粉がクリーニングローラに接触すると、そのクリーニ
ングローラの移動とともに搬送されるので、固定式ブラ
シに捕捉される紙粉を搬送するための格別な装置構成を
設ける必要がなく、装置構成の簡易化および小型化、さ
らには、コストの低減化を図りつつ、長期にわたって安
定した紙粉の除去を達成することができる。
【0021】また、請求項5に記載の発明は、請求項1
ないし4のいずれかに記載の発明において、前記クリー
ニングローラの移動方向における前記紙粉除去手段の対
向位置より下流側であって、かつ、前記像担持体との接
触部分の上流側に、前記クリーニングローラと接触し
て、前記紙粉除去手段によって捕捉され前記クリーニン
グローラによって搬送されてくる紙粉を掻き取るための
掻取部材が設けられていることを特徴としている。
【0022】このような構成によると、紙粉除去手段に
よって捕捉された紙粉は、クリーニングローラの移動と
ともに搬送された後、クリーニングローラの移動方向に
おける像担持体との接触部分の上流側において、掻取部
材によって掻き取られる。そのため、像担持体に紙粉が
再び付着することはなく、かつ、クリーニングローラ上
に紙粉が溜まることもないため、より一層確実な紙粉の
除去を達成することができる。
【0023】また、請求項6に記載の発明は、請求項5
に記載の発明において、前記掻取部材によって掻き取ら
れた紙粉を貯留するための貯留部が設けられていること
を特徴としている。
【0024】このような構成によると、掻取部材によっ
て掻き取られた紙粉が、貯留部において貯留される。そ
のため、紙粉がプロセス装置内において飛散することを
防止することができ、安定した紙粉の除去を達成するこ
とができる。
【0025】また、請求項7に記載の発明は、画像形成
装置であって、請求項1ないし6のいずれかに記載のプ
ロセス装置を備えていることを特徴としている。
【0026】このようなプロセス装置を備えると、簡易
な構成により、装置構成の小型化およびコストの低減化
を図ることができるとともに、良好な画像の形成を長期
にわたって確保することができる。
【0027】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の画像形成装置と
してのレーザプリンタの一実施形態を示す要部側断面図
である。図1において、レーザプリンタ1は、本体ケー
シング2内に、記録媒体としての用紙3を給紙するため
のフィーダ部4や、給紙された用紙3に所定の画像を形
成するための画像形成部5などを備えている。
【0028】フィーダ部4は、本体ケーシング2内の底
部に、着脱可能に装着される給紙トレイ6と、給紙トレ
イ6内に設けられた用紙押圧板7と、給紙トレイ6の一
端側端部の上方に設けられる給紙ローラ8および給紙パ
ット9と、給紙ローラ8に対し用紙3の搬送方向の下流
側に設けられる紙粉取りローラ10および11と、紙粉
取りローラ10および11に対し用紙3の搬送方向の下
流側に設けられるレジストローラ12とを備えている。
【0029】用紙押圧板7は、用紙3を積層状にスタッ
ク可能とされ、給紙ローラ8に対して遠い方の端部にお
いて揺動可能に支持されることによって、近い方の端部
が上下方向に移動可能とされており、また、その裏側か
ら図示しないばねによって上方向に付勢されている。そ
のため、用紙押圧板7は、用紙3の積層量が増えるに従
って、給紙ローラ8に対して遠い方の端部を支点とし
て、ばねの付勢力に抗して下向きに揺動される。給紙ロ
ーラ8および給紙パット9は、互いに対向状に配設さ
れ、給紙パット9の裏側に配設されるばね13によっ
て、給紙パット9が給紙ローラ8に向かって押圧されて
いる。用紙押圧板7上の最上位にある用紙3は、用紙押
圧板7の裏側から図示しないばねによって給紙ローラ8
に向かって押圧され、その給紙ローラ8の回転によって
給紙ローラ8と給紙パット9とで挟まれた後、1枚毎に
給紙される。給紙された用紙3は、紙粉取りローラ10
および11によって、紙粉が取り除かれた後、レジスト
ローラ12に送られる。レジストローラ12は、1対の
ローラから構成されており、用紙3を所定のレジスト後
に、画像形成部5に送るようにしている。
【0030】なお、このフィーダ部4は、さらに、マル
チパーパストレイ14と、マルチパーパストレイ14上
に積層される用紙3を給紙するためのマルチパーパス側
給紙ローラ15およびマルチパーパス側給紙パット25
とを備えており、マルチパーパス側給紙ローラ15およ
びマルチパーパス側給紙パット25は、互いに対向状に
配設され、マルチパーパス側給紙パット25の裏側に配
設されるばね25aによって、マルチパーパス側給紙パ
ット25がマルチパーパス側給紙ローラ15に向かって
押圧されている。マルチパーパストレイ14上に積層さ
れる用紙3は、マルチパーパス側給紙ローラ15の回転
によってマルチパーパス側給紙ローラ15とマルチパー
パス側給紙パット25とで挟まれた後、1枚毎に給紙さ
れる。
【0031】画像形成部5は、スキャナユニット16、
プロセス装置としてのプロセスユニット17、定着部1
8などを備えている。
【0032】スキャナユニット16は、本体ケーシング
2内の上部に設けられ、レーザ発光部(図示せず。)、
回転駆動されるポリゴンミラー19、レンズ20および
21、反射鏡22、23および24などを備えており、
レーザ発光部からの発光される所定の画像データに基づ
くレーザビームを、鎖線で示すように、ポリゴンミラー
19、レンズ20、反射鏡22および23、レンズ2
1、反射鏡24の順に通過あるいは反射させて、後述す
るプロセスユニット17の感光ドラム27の表面上に高
速走査にて照射させている。
【0033】プロセスユニット17は、スキャナユニッ
ト16の下方に配設され、図2に示すように、本体ケー
シング2に対して着脱自在に装着されるドラムカートリ
ッジ26内に、像担持体としての感光ドラム27、現像
カートリッジ28、スコロトロン型帯電器29、転写手
段としての転写ローラ30を備えるとともに、後で詳述
する、クリーニングローラ51、紙粉除去手段としての
紙粉除去ブラシ52、掻取部材としてのスクレーパ53
および貯留部54を備えている。
【0034】現像カートリッジ28は、ドラムカートリ
ッジ26に対して着脱自在に装着されており、現像剤担
持体としての現像ローラ31、層厚規制ブレード32、
供給ローラ33およびトナーボックス34などを備えて
いる。
【0035】トナーボックス34内には、現像剤とし
て、正帯電性の非磁性1成分のトナーが充填されてい
る。このトナーとしては、重合性単量体、たとえば、ス
チレンなどのスチレン系単量体や、アクリル酸、アルキ
ル(C1〜C4)アクリレート、アルキル(C1〜C
4)メタアクリレートなどのアクリル系単量体を、懸濁
重合などの公知の重合方法によって共重合させることに
より得られる重合トナーが使用されている。このような
重合トナーは、球状をなし、流動性が極めて良好であ
る。なお、このようなトナーには、カーボンブラックな
どの着色剤やワックスなどが配合されるとともに、流動
性を向上させるために、シリカなどの外添剤が添加され
ている。その粒子径は、約6〜10μm程度である。
【0036】そして、トナーボックス34内のトナー
は、トナーボックス34の中心に設けられる回転軸35
に支持されるアジテータ36の矢印方向(時計方向)へ
の回転により、攪拌されて、トナーボックス34の側部
に開口されたトナー供給口37から放出される。なお、
トナーボックス34の側壁には、トナーの残量検知用の
窓38が設けられており、回転軸35に支持されたクリ
ーナ39によって清掃される。
【0037】トナー供給口37の側方位置には、供給ロ
ーラ33が矢印方向(反時計方向)に回転可能に配設さ
れており、また、この供給ローラ33に対向して、現像
ローラ31が矢印方向(反時計方向)に回転可能に配設
されている。そして、これら供給ローラ33と現像ロー
ラ31とは、そのそれぞれがある程度圧縮するような状
態で互いに当接されている。
【0038】供給ローラ33は、金属製のローラ軸に、
導電性の発泡材料からなるローラが被覆されている。ま
た、現像ローラ31は、金属製のローラ軸に、導電性の
ゴム材料からなるローラが被覆されている。より具体的
には、現像ローラ31のローラ部分は、カーボン微粒子
などを含む導電性のウレタンゴムまたはシリコーンゴム
からなるローラ本体の表面に、フッ素が含有されている
ウレタンゴムまたはシリコーンゴムのコート層が被覆さ
れている。なお、現像ローラ31には、感光ドラム27
に対して、所定の現像バイアスが印加されている。
【0039】また、現像ローラ31の近傍には、層厚規
制ブレード32が配設されている。この層厚規制ブレー
ド32は、金属の板ばね材からなるブレード本体の先端
部に、絶縁性のシリコーンゴムからなる断面半円形状の
押圧部40を備えており、現像ローラ31の近くにおい
て現像カートリッジ28に支持されて、押圧部40がブ
レード本体の弾性力によって現像ローラ31上に圧接さ
れるように構成されている。
【0040】そして、トナー供給口37から放出される
トナーは、供給ローラ33の回転により、現像ローラ3
1に供給され、この時、供給ローラ33と現像ローラ3
1との間で正に摩擦帯電され、さらに、現像ローラ31
上に供給されたトナーは、現像ローラ31の回転に伴っ
て、層厚規制ブレード32の押圧部40と現像ローラ3
1との間に進入し、ここでさらに十分に摩擦帯電され
て、一定厚さの薄層として現像ローラ31上に担持され
る。
【0041】感光ドラム27は、現像ローラ31の側方
位置において、その現像ローラ31と対向するような状
態で矢印方向(時計方向、より具体的には、後述するク
リーニングローラ51との接触部分において、下方から
上方に向かう方向)に回転可能に配設されている。この
感光ドラム27は、ドラム本体が接地されるとともに、
その表面部分がポリカーボネートなどから構成される正
帯電性の感光層により形成されている。
【0042】スコロトロン型帯電器29は、感光ドラム
27の上方に、感光ドラム27に接触しないように、所
定の間隔を隔てて配設されている。このスコロトロン型
帯電器29は、タングステンなどの帯電用ワイヤからコ
ロナ放電を発生させる正帯電用のスコロトロン型の帯電
器であり、感光ドラム27の表面を一様に正極性に帯電
させるように構成されている。
【0043】そして、感光ドラム27の表面は、その感
光ドラム27の回転に伴なって、まず、スコロトロン型
帯電器29により一様に正帯電された後、スキャナユニ
ット16からのレーザービームの高速走査により露光さ
れ、所定の画像データに基づく静電潜像が形成される。
【0044】次いで、現像ローラ31の回転により、現
像ローラ31上に担持されかつ正帯電されているトナー
が、感光ドラム27に対向して接触する時に、感光ドラ
ム27の表面上に形成される静電潜像、すなわち、一様
に正帯電されている感光ドラム27の表面のうち、レー
ザービームによって露光され電位が下がっている露光部
分に供給され、選択的に担持されることによって可視像
化され、これによって反転現像が達成される。
【0045】転写ローラ30は、感光ドラム27の下方
において、この感光ドラム27に対向するように配置さ
れ、ドラムカートリッジ26に矢印方向(反時計方向)
に回転可能に支持されている。この転写ローラ30は、
金属製のローラ軸に、導電性のゴム材料からなるローラ
が被覆されており、転写時には、感光ドラム27に対し
て所定の転写バイアスが印加されるように構成されてい
る。そのため、感光ドラム27の表面上に担持された可
視像は、用紙3が感光ドラム27と転写ローラ30との
間を通る間に用紙3に転写される。
【0046】定着部18は、図1に示すように、プロセ
スユニット17の側方下流側に配設され、加熱ローラ4
1、加熱ローラ41を押圧する押圧ローラ42、およ
び、これら加熱ローラ41および押圧ローラ42の下流
側に設けられる1対の搬送ローラ43を備えている。加
熱ローラ41は、金属製で加熱のためのハロゲンランプ
を備えており、プロセスユニット17において用紙3上
に転写されたトナーを、用紙3が加熱ローラ41と押圧
ローラ42との間を通過する間に熱定着させ、その後、
その用紙3を搬送ローラ43によって、排紙パス44に
搬送するようにしている。排紙パス44に送られた用紙
3は、排紙ローラ45に送られて、その排紙ローラ45
によって排紙トレイ46上に排紙される。
【0047】また、このレーザプリンタ1には、用紙3
の両面に画像を形成するために、反転搬送部47が設け
られている。この反転搬送部47は、排紙ローラ45
と、反転搬送パス48と、フラッパ49と、複数の反転
搬送ローラ50とを備えている。
【0048】排紙ローラ45は、1対のローラからな
り、正回転および逆回転の切り換えができるように構成
されている。この排紙ローラ45は、上記したように、
排紙トレイ46上に用紙3を排紙する場合には、正方向
に回転するが、用紙3を反転させる場合には、逆方向に
回転する。
【0049】反転搬送パス48は、排紙ローラ45から
画像形成部5の下方に配設される複数の反転搬送ローラ
50まで用紙3を搬送することができるように、上下方
向に沿って設けられており、その上流側端部が、排紙ロ
ーラ45の近くに配置されるとともに、その下流側端部
が、反転搬送ローラ50の近くに配置されている。
【0050】フラッパ49は、排紙パス44と反転搬送
パス48との分岐部分に臨むように、揺動可能に設けら
れており、図示しないソレノイドの励磁または非励磁に
より、排紙ローラ45によって反転された用紙3の搬送
方向を、排紙パス44に向かう方向から、反転搬送パス
48に向かう方向に切り換えることができるように構成
されている。
【0051】反転搬送ローラ50は、給紙トレイ6の上
方において、略水平方向に複数設けられており、最も上
流側の反転搬送ローラ50が、反転搬送パス48の後端
部の近くに配置されるとともに、最も下流側の反転搬送
ローラ50が、レジストローラ12の下方に配置される
ように設けられている。
【0052】そして、用紙3の両面に画像を形成する場
合には、この反転搬送部47が、次のように動作され
る。すなわち、一方の面に画像が形成された用紙3が搬
送ローラ43によって排紙パス44から排紙ローラ45
に送られてくると、排紙ローラ45は、用紙3を挟んだ
状態で正回転して、この用紙3を一旦外側(排紙トレイ
46側)に向けて搬送し、用紙3の大部分が外側に送ら
れ、用紙3の後端が排紙ローラ45に挟まれた時に、正
回転を停止する。次いで、排紙ローラ45は、逆回転す
るとともに、フラッパ49が、用紙3が反転搬送パス4
8に搬送されるように、搬送方向を切り換えて、用紙3
を前後逆向きの状態で反転搬送パス48に搬送するよう
にする。なお、フラッパ49は、用紙3の搬送が終了す
ると、元の状態、すなわち、搬送ローラ43から送られ
る用紙3を排紙ローラ45に送る状態に切り換えられ
る。次いで、反転搬送パス48に逆向きに搬送された用
紙3は、反転搬送ローラ50に搬送され、この反転搬送
ローラ50から、上方向に反転されて、レジストローラ
12に送られる。レジストローラ12に搬送された用紙
3は、裏返しの状態で、再び、所定のレジスト後に、画
像形成部5に向けて送られ、これによって、用紙3の両
面に所定の画像が形成される。
【0053】そして、このレーザプリンタ1では、転写
ローラ30によって用紙3に転写された後に感光ドラム
27の表面上に残存する残存トナーを、現像ローラ31
によって回収する、いわゆるクリーナレス方式によって
残存トナーを回収するようにしている。このようなクリ
ーナレス方式によって感光ドラム27の表面上の残存ト
ナーを回収すれば、ブレードなどのクリーナ装置や廃ト
ナーの貯留手段を設ける必要がないため、装置構成の簡
略化、小型化およびコストの低減化を図ることができ
る。
【0054】さらに、このようなクリーナレス方式での
残存トナーの回収において、このレーザプリンタ1で
は、上記したように、プロセスユニット17のドラムカ
ートリッジ26内に、図2に示すように、クリーニング
ローラ51、紙粉除去ブラシ52、スクレーパ53およ
び貯留部54を備えている。
【0055】クリーニングローラ51は、感光ドラム2
7の側方位置、より具体的には、感光ドラム27に対し
て現像ローラ31と反対側の側方位置であって、感光ド
ラム27の回転方向における、転写ローラ30の下流側
であって、かつ、スコロトロン型帯電器29の上流側に
おいて、感光ドラム27と接触するように、ドラムカー
トリッジ26内において矢印方向(反時計方向)に回転
可能に支持されている。より具体的には、このクリーニ
ングローラ51は、感光ドラム27に対する周速比が約
1.2倍の速さとなるような回転速度で、感光ドラム2
7との接触部分において、感光ドラム27の回転方向と
同方向、すなわち、下方から上方に向かって、回転駆動
するように構成されている。
【0056】このクリーニングローラ51は、金属製の
ローラ軸に、導電性のゴム材料からなるローラが被覆さ
れている。より具体的には、クリーニングローラ51の
ローラ部分は、導電性のシリコーンゴム、ウレタンゴ
ム、EPDMなどのゴム材料から形成されている。
【0057】また、このクリーニングローラ51には、
感光ドラム27に対して逆極性または同極性のバイアス
を印加できるように構成されている。すなわち、このク
リーニングローラ51には、画像形成時、より具体的に
は、感光ドラム27上において画像が形成された画像領
域(可視像が形成される領域)と対向している時には、
感光ドラム27に対して逆極性のバイアスが印加され、
また、非画像形成時、より具体的には、感光ドラム27
上において画像が形成されない非画像領域(可視像が形
成されない領域)と対向している時には、同極性のバイ
アスが印加されるように構成されている。そのため、こ
のクリーニングローラ51では、画像形成時には、逆極
性のバイアスが印加されることにより、その間、残存ト
ナーを電気的に捕捉し続ける一方、非画像形成時には、
同極性のバイアスが印加されることにより、捕捉した残
存トナーを、再び感光ドラム27上に戻すようにするこ
とによって、残存トナーを一時的に回収するようにして
いる。
【0058】また、紙粉除去ブラシ52は、クリーニン
グローラ51と同じ側の感光ドラム27の側方位置であ
って、感光ドラム27の回転方向における、クリーニン
グローラ51の下流側であって、かつ、スコロトロン型
帯電器29の上流側において、クリーニングローラ51
の鉛直方向上方に配置され、感光ドラム27の表面と対
向する位置に固定して設けられている。
【0059】すなわち、この紙粉除去ブラシ52は、そ
れ自体が回転するローラ式ブラシではなく、固定式ブラ
シとして構成されており、スコロトロン型帯電器29の
側方のドラムカートリッジ26に取り付けられるブラシ
フレーム55と、そのブラシフレーム55の下端部にお
いて、感光ドラム27と対向状に植え付けられるブラシ
56とを備えている。より具体的には、ブラシフレーム
55は、その上端部が、ドラムカートリッジ26に固定
された状態で上方から下方に向かって延び、下端部が、
感光ドラム27と対向するように上端部から屈曲形成さ
れており、その下端部に、ブラシ56が、そのブラシ5
6の先端部が感光ドラム27の表面と接触するように設
けられている。このように、紙粉除去ブラシ52を固定
式ブラシとして構成することで、ブラシ56を感光ドラ
ム27の表面に安定して摺擦させることができ、感光ド
ラム27上の紙粉を確実に捕捉することができる。
【0060】また、ブラシ56は、アクリル樹脂にカー
ボンなどの導電性粒子または導電性フィラーが分散され
ている導電性材料によって形成されており、所定のバイ
アスが印加されるように構成されている。そのため、こ
の紙粉除去ブラシ52では、ブラシ56によって、転写
後に感光ドラム27上に付着した紙粉を、物理的に絡め
取るとともに所定のバイアスの印加により電気的に捕捉
できるように構成されている。
【0061】なお、このブラシ56は、より具体的に
は、その体積抵抗値が106 Ω・cm、その長さが6m
m以上であって、かつ、感光ドラム27への食い込み量
(ブラシ56の長さから、ブラシフレーム55から感光
ドラム27の表面までの距離を差し引いた長さ)が1m
m以上であることが好ましく、さらに、その密度が7.
75kf (キロフィラメント)/cm2 より大きく、
その繊維の太さは、330dt/48f(デシテックフ
ィラメント/48フィラメント)と同程度か、それより
も細いものが好ましい。
【0062】また、スクレーパ53は、クリーニングロ
ーラ51の側方位置、より具体的には、クリーニングロ
ーラ51に対して感光ドラム27と反対側の側方位置で
あって、クリーニングローラ51の回転方向における、
紙粉除去ブラシ52の対向位置より下流側であって、か
つ、感光ドラム27との接触部分の上流側に、クリーニ
ングローラ51と接触するように、ドラムカートリッジ
26内において固定して設けられている。このスクレー
パ53は、略矩形状のフィルムからなり、その下端がド
ラムカートリッジ26に支持されることにより起立状に
設けられ、その上端がクリーニングローラ51に、クリ
ーニングローラ51の回転方向に対して対向する方向か
ら接触するように配置されている。そのため、後述する
クリーニングローラ51により搬送されてくる紙粉は、
このスクレーパ53の上端と接触して掻き取られるよう
になる。なお、このスクレーパ53では、細かいトナー
などを掻き取ることはできず、繊維状の紙粉のみが掻き
取られる。
【0063】また、貯留部54は、感光ドラム27の側
方、より具体的には、スクレーパ53の側方において、
ドラムカートリッジ26で囲まれる閉鎖空間によって形
成されている。そのため、後述するスクレーパ53によ
って掻き取られた紙粉は、この貯留部54で貯留され
る。
【0064】そして、このレーザプリンタ1では、クリ
ーニングローラ51には、画像形成時において、感光ド
ラム27上における画像領域と対向している時には、感
光ドラム27に対する逆極性のバイアスが印加されるの
で、感光ドラム27上に残存する残存トナーは、そのク
リーニングローラ51により電気的に捕捉され続け、一
方、非画像形成時において、感光ドラム27上における
非画像領域と対向している時には、感光ドラム27に対
する同極性のバイアスが印加されるので、その捕捉され
た残存トナーは、再び感光ドラム27上に戻されるよう
になる。そして、感光ドラム27上に戻された残存トナ
ーは、感光ドラム21の回転により、スコロトロン型帯
電器29と対向した時に、必要により正極性に帯電さ
れ、現像ローラ31と対向した時に、この現像ローラ3
1に印加される現像バイアスにより、この現像ローラ3
1によって回収される。
【0065】そのため、このようなクリーニングローラ
51を設けることで、たとえば、環境、耐久、その他の
転写状態の変化によって、転写後に、現像ローラ31だ
けでは回収しきれない程、残存トナーが多量に発生した
場合においても、このクリーニングローラ51によって
残存トナーを一時的に回収することで、次に感光ドラム
27上に形成される可視像に対して残存トナーの影響を
少なくすることができ、画像にゴーストが生じることを
有効に防止することができる。
【0066】なお、クリーニングローラ51における残
存トナーを戻すタイミングは、戻された残存トナーが、
次に形成される画像領域と接触しないタイミングであれ
ばよく、通常、順次画像が形成される用紙3の間や、そ
の用紙3の所定枚数毎、あるいは、画像形成動作の開始
または終了後とされる。
【0067】また、このレーザプリンタ1では、紙粉除
去ブラシ52によって、転写時に用紙3から生じて感光
ドラム27上に付着する紙粉も捕捉されるので、現像ロ
ーラ31による残存トナーの回収時において、紙粉が残
存トナーとともに回収されることが少なく、現像カート
リッジ28内のトナーに紙粉が混入してしまうことも有
効に防止することができる。
【0068】したがって、このレーザプリンタ1では、
転写後に、感光ドラム27上に多量の残存トナーが生じ
ても、クリーニングローラ51によって、その残存トナ
ーを一時的に回収することができるとともに、また、感
光ドラム27上に付着した紙粉も、紙粉除去ブラシ52
によって捕捉することができる。そのため、転写後に感
光ドラム27上に残存する残存トナーを現像ローラ31
によって回収する、いわゆるクリーナレス方式によっ
て、良好な残存トナーの回収を図ることができるととも
に、このようなクリーナレス方式による画像形成時の不
具合も生じることがなく、良好な画像を形成することが
できる。
【0069】しかも、このレーザプリンタ1では、紙粉
除去ブラシ52が、感光ドラム27の回転方向における
クリーニングローラ51の下流側であって、クリーニン
グローラ51の鉛直方向上方に配置されているので、紙
粉除去ブラシ52のブラシ56に捕捉された紙粉は、次
第に溜まっても、自重により落下して、クリーニングロ
ーラ51によって受けられる。
【0070】そして、クリーニングローラ51は、感光
ドラム27との接触部分において、感光ドラム27の回
転方向と同方向、すなわち、下方から上方に向かって回
転しているので、クリーニングローラ51によって受け
られた紙粉は、そのクリーニングローラ51の回転とと
もに、感光ドラム27から離れる方向、すなわち、クリ
ーニングローラ51に対する感光ドラム27の反対側に
向かって、上方から下方に搬送され、クリーニングロー
ラ51と感光ドラム27との接触部分から除去される。
【0071】そのため、このレーザプリンタ1では、紙
粉除去ブラシ56に捕捉される紙粉を搬送するための格
別な装置構成を設けずとも、クリーニングローラ51の
回転によって紙粉を搬送することができるので、装置構
成の簡易化および小型化、さらには、コストの低減化を
図りつつ、紙粉の効率的な除去により、紙粉除去ブラシ
52による紙粉除去性能の向上を図ることができ、長期
にわたって安定した紙粉の除去を達成することができ
る。したがって、長期にわたり、クリーナレス方式によ
ってトナーを良好に回収できるとともに、良好な画像を
形成することができる。
【0072】なお、このプロセスユニット17に設けら
れている紙粉除去ブラシ52は、固定式ブラシとして構
成されているので、捕捉する紙粉がブラシ56にどんど
んと食い込み、かつ、ローラ式ブラシと異なり捕捉した
紙粉を自ら搬送することができないが、ブラシ56に捕
捉された紙粉が次第に溜まっても、上記したように、自
重により落下してクリーニングローラ51によって搬送
されるので、長期にわたって安定した紙粉の除去を達成
することができる。
【0073】そして、このレーザプリンタ1では、クリ
ーニングローラ51の回転とともに感光ドラム27から
離れる方向に搬送された紙粉は、クリーニングローラ5
1の回転方向における感光ドラム27との接触部分の上
流側において、スクレーパ53によって掻き取られる。
そのため、感光ドラム27に紙粉が再び付着することは
なく、かつ、クリーニングローラ51上に紙粉が溜まる
こともないため、より一層確実な紙粉の除去が達成され
ている。
【0074】そして、スクレーパ53によって掻き取ら
れた紙粉は、そのまま、そのスクレーパ53の側方に設
けられる貯留部54において貯留される。そのため、紙
粉が、プロセスユニット17内において飛散することが
防止され、安定した紙粉の除去を達成することができ
る。
【0075】したがって、このレーザプリンタ1では、
簡易な構成により、装置構成の小型化およびコストの低
減化を図ることができるとともに、良好な画像の形成を
長期にわたって確保することができる。
【0076】なお、このレーザプリンタ1では、本発明
の紙粉除去手段として、紙粉除去ブラシ53を用いた
が、これに代えて、たとえば、不織布などを用いてもよ
い。
【0077】また、このレーザプリンタ1では、プロセ
スユニット17に転写ローラ30を備えたが、本発明に
おいては、転写ローラ30は、本体ケーシング2側に設
けられていてもよい。
【0078】また、このレーザプリンタ1のプロセスユ
ニット17では、紙粉除去ブラシ52を、クリーニング
ローラ51の鉛直方向上方に配置して、捕捉した紙粉を
自重によってクリーニングローラ51上に落下させるよ
うに構成しているが、必ずしも、鉛直方向に配置する必
要はなく、たとえば、紙粉除去ブラシ52を、クリーニ
ングローラ51の水平方向側方近傍に配置して、紙粉除
去ブラシ52によって捕捉された紙粉が次第に溜められ
ていくことによって、その溜められた紙粉を、クリーニ
ングローラ51と接触させるように構成してもよい。
【0079】
【発明の効果】以上述べたように、請求項1に記載の発
明によれば、簡易な構成により、装置構成の小型化およ
びコストの低減化を図ることができながら、長期にわた
り、クリーナレス方式によって現像剤を良好に回収でき
るとともに、良好な画像を形成することができる。
【0080】請求項2に記載の発明によれば、簡易な構
成により、装置構成の小型化およびコストの低減化を図
ることができながら、長期にわたり、クリーナレス方式
によって現像剤を良好に回収できるとともに、良好な画
像を形成することができる。
【0081】請求項3に記載の発明によれば、捕捉され
た紙粉が紙粉除去手段に多量に溜まることなく、クリー
ニングローラによって搬送されるので、紙粉の効率的な
除去により、紙粉除去手段による紙粉除去性能の向上を
図ることができる。
【0082】請求項4に記載の発明によれば、像担持体
上の紙粉を確実に捕捉することができるとともに、長期
にわたって安定した紙粉の除去を達成することができ
る。
【0083】請求項5に記載の発明によれば、像担持体
に紙粉が再び付着することはなく、かつ、クリーニング
ローラ上に紙粉が溜まることもないため、より一層確実
な紙粉の除去を達成することができる。
【0084】請求項6に記載の発明によれば、紙粉がプ
ロセス装置内において飛散することを防止することがで
き、安定した紙粉の除去を達成することができる。
【0085】請求項7に記載の発明によれば、簡易な構
成により、装置構成の小型化およびコストの低減化を図
ることができるとともに、良好な画像の形成を長期にわ
たって確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成装置としての、レーザプリン
タの一実施形態を示す要部側断面図である。
【図2】図1に示すレーザプリンタのプロセスユニット
を示す要部側断面図である。
【符号の説明】
1 レーザプリンタ 3 用紙 17 プロセスユニット 27 感光ドラム 30 転写ローラ 31 現像ローラ 51 クリーニングローラ 52 紙粉除去ブラシ 53 スクレーパ 54 貯留部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 現像剤を担持する現像剤担持体と、転写
    手段によって記録媒体に転写するための可視像を担持す
    る像担持体とを備えるプロセス装置において、 前記転写手段によって記録媒体に転写された後に前記像
    担持体上に残存する現像剤を、前記現像剤担持体によっ
    て回収するように構成されており、 前記像担持体の移動方向における前記転写手段の下流側
    であって、かつ、前記現像剤担持体の上流側に、前記像
    担持体と接触して、前記転写手段によって記録媒体に転
    写された後に前記像担持体上に残存する現像剤を回収す
    るためのクリーニングローラが設けられるとともに、 前記像担持体の移動方向における前記クリーニングロー
    ラの下流側であって、かつ、前記現像剤担持体の上流側
    に、前記像担持体と接触して、前記像担持体上に付着し
    た紙粉を捕捉するための紙粉除去手段が設けられてお
    り、 前記クリーニングローラは、前記像担持体との接触部分
    において、前記像担持体の移動方向と同方向に移動する
    ように構成されていることを特徴とする、プロセス装
    置。
  2. 【請求項2】 現像剤を担持する現像剤担持体と、転写
    手段によって記録媒体に転写するための可視像を担持す
    る像担持体とを備えるプロセス装置において、 前記転写手段によって記録媒体に転写された後に前記像
    担持体上に残存する現像剤を、前記現像剤担持体によっ
    て回収するように構成されており、 前記像担持体の移動方向における前記転写手段の下流側
    であって、かつ、前記現像剤担持体の上流側に、前記像
    担持体と接触して、前記転写手段によって記録媒体に転
    写された後に前記像担持体上に残存する現像剤を回収す
    るためのクリーニングローラが設けられるとともに、 前記像担持体の移動方向における前記クリーニングロー
    ラの下流側であって、かつ、前記現像剤担持体の上流側
    に、前記像担持体と接触して、前記像担持体上に付着し
    た紙粉を捕捉するための紙粉除去手段が設けられてお
    り、 前記クリーニングローラは、前記紙粉除去手段によって
    捕捉された紙粉を受けて、前記像担持体から離れる方向
    に搬送するように構成されていることを特徴とする、プ
    ロセス装置。
  3. 【請求項3】 前記紙粉除去手段は、前記クリーニング
    ローラの鉛直方向上方に配置されており、前記像担持体
    が、前記クリーニングローラとの接触部分において、下
    方から上方に向かって移動するように構成されているこ
    とを特徴とする、請求項1または2に記載のプロセス装
    置。
  4. 【請求項4】 前記紙粉除去手段は、前記像担持体と対
    向する位置に固定して設けられる固定式ブラシにより構
    成されていることを特徴とする、請求項1ないし3のい
    ずれかに記載のプロセス装置。
  5. 【請求項5】 前記クリーニングローラの移動方向にお
    ける前記紙粉除去手段の対向位置より下流側であって、
    かつ、前記像担持体との接触部分の上流側に、前記クリ
    ーニングローラと接触して、前記紙粉除去手段によって
    捕捉され前記クリーニングローラによって搬送されてく
    る紙粉を掻き取るための掻取部材が設けられていること
    を特徴とする、請求項1ないし4のいずれかに記載のプ
    ロセス装置。
  6. 【請求項6】 前記掻取部材によって掻き取られた紙粉
    を貯留するための貯留部が設けられていることを特徴と
    する、請求項5に記載のプロセス装置。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし6のいずれかに記載のプ
    ロセス装置を備えていることを特徴とする、画像形成装
    置。
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