JP4876751B2 - 画像形成装置およびプロセスカートリッジ - Google Patents
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Description
最初に、本発明の画像形成装置の一例としてのレーザプリンタの全体構成について簡単に説明する。参照する図面において、図1は、本発明の画像形成装置の一例としてのレーザプリンタの一実施形態を示す側断面図である。
図1に示すように、レーザプリンタ1は、本体ケーシング2内に用紙3を給紙するためのフィーダ部4や、給紙された用紙3に画像を形成するための画像形成部5などを備えている。
フィーダ部4は、本体ケーシング2内の底部に着脱可能に装着される給紙トレイ6と、給紙トレイ6内に設けられた用紙押圧板7を備えている。また、フィーダ部4は、給紙トレイ6の一端側端部の上方に設けられる給紙ローラ8および給紙パット9と、給紙ローラ8に対し用紙3の搬送方向の下流側に設けられる紙粉取りローラ10,11を備えている。さらに、フィーダ部4は、紙粉取りローラ10,11に対して下流側に設けられるレジストローラ12を備えている。なお、以下の説明においては、用紙3の搬送方向下流側または上流側を、単に、下流側または上流側という場合があるとともに、搬送されている用紙3の下流側の端縁を先端、上流側の端縁を後端という場合がある。
画像形成部5は、スキャナ部16、プロセスカートリッジ17、定着部18などを備えている。
スキャナ部16は、本体ケーシング2内の上部に設けられ、レーザ発光部(図示せず。)、回転駆動されるポリゴンミラー19、レンズ20,21、反射鏡22,23,24などを備えている。レーザ発光部から発光される画像データに基づくレーザビームは、鎖線で示すように、ポリゴンミラー19、レンズ20、反射鏡22,23、レンズ21、反射鏡24の順に通過あるいは反射して、プロセスカートリッジ17の感光ドラム27の表面上に高速走査にて照射される。
プロセスカートリッジ17は、スキャナ部16の下方に配設され、本体ケーシング2に対して着脱自在に装着される構造となっている。そして、このプロセスカートリッジ17の外枠を構成する中空の筐体51内には、現像カートリッジ28、感光ドラム27、スコロトロン型帯電器29および転写ローラ30が主に設けられている。
定着部18は、プロセスカートリッジ17の下流側に配設され、加熱ローラ41、加熱ローラ41と対向配置され加熱ローラ41を押圧する押圧ローラ42、および、これら加熱ローラ41および押圧ローラ42の下流側に設けられる1対の搬送ローラ43を備えている。そして、このように構成される定着部18では、用紙3上に転写されたトナーを、用紙3が加熱ローラ41と押圧ローラ42との間を通過する間に熱定着させ、その後、その用紙3を搬送ローラ43によって、排紙パス44に搬送するようにしている。なお、排紙パス44に送られた用紙3は、排紙ローラ45によって排紙トレイ46上に排紙されるか、あるいは、排紙ローラ45の逆回転およびフラッパ49の切替によって装置内に戻されて、複数の反転搬送ローラ50で画像形成部5の上流側に反転状態で再供給されて両面印刷がなされるようになっている。
次に、本発明の特徴部分となる転写位置周りの構造について詳細に説明する。参照する図面において、図2は、図1に示すレーザプリンタの転写位置周りの構造を簡易化して示す側断面図である。なお、図1の転写位置周りの構造は、説明の便宜上、適宜省略して示している。
次に、用紙3の後端部3aが案内板61を通り抜けるときのスポンジ62の作用を主に図3を参照して説明する。参照する図面において、図3は、案内板で用紙の後端を支持している状態を示す側断面図(a)と、案内板先端から用紙の後端が外れた状態を示す側断面図(b)である。
案内板61から外れた用紙3の後端部3aがスポンジ62によって受け止められることによって、その後端部3aのばたつきが抑えられるので、用紙3に形成される画像の品質を向上させることができる。
例えば、スポンジ(緩衝部材)62の形状としては、以下に示すような様々な形状を採用してもよい。
[変形例1]
図4に示すように、変形例1に係るスポンジ63は、その上面63aの下流側が上流側よりも感光ドラム27に近づくように(上側に位置するように)、上面63aをニップ搬送方向NDに対して傾斜させた構造となっている。言い換えると、スポンジ63の上面63aは、その下流側から上流側に向かって下り勾配となるように、ニップ搬送方向NDに対して傾斜している。また、このスポンジ63の一部としての下流側上部の角部63bは、転写位置Cよりも上側(感光ドラム27側)に位置するように形成されている。
スポンジ63の上面63aが、その下流側から上流側に向かって下り勾配となっているので、例えば用紙3の先端が下方に向けて曲がっている場合であっても、用紙3の先端を傾斜した上面63aで受け止めて、感光ドラム27側に確実に案内することができる。
さらに、スポンジ63の角部63bが転写位置Cよりも上側に位置するので、その角部63bによって用紙3を感光ドラム27側に寄せた状態で支持することができる。そのため、プレ転写をより抑えることができる。
図5に示すように、変形例2に係るスポンジ64は、その上面64aが、ニップ搬送方向NDに対して平行で、かつ、転写位置Cよりも上側に位置するように、上下方向において所定の厚さを有する矩形状に形成されている。言い換えると、用紙3と当接する部位としてのスポンジ64の下流側上部の角部64bが、90°の角度で形成され、かつ、転写位置Cよりも上側に位置するように形成されている。
スポンジ64の上面64aが、ニップ搬送方向NDに対して平行となることによって、用紙3と当接する角部64bの角度が90°となるので、用紙3を支持する角部64bが潰れにくくなる。そのため、用紙3の位置を略一定に維持することができる。
さらに、スポンジ64の角部64bが転写位置Cよりも上側に位置するので、その角部64bによって用紙3を感光ドラム27側に寄せた状態で支持することができる。そのため、プレ転写をより抑えることができる。
図6に示すように、変形例3に係るスポンジ65は、その上面65aの下流側が上流側よりも転写ローラ30に近づくように(下側に位置するように)、上面65aをニップ搬送方向NDに対して傾斜させた構造となっている。言い換えると、スポンジ65の上面65aは、その下流側から上流側に向かって上り勾配となるように、ニップ搬送方向NDに対して傾斜している。また、このスポンジ65の一部としての上流側上部の角部65bは、転写位置Cよりも上側に位置するように形成されている。さらに、スポンジ65の下流側上部の角部65cの角度は、上面65aが下流側から上流側に向かって上り勾配となるように傾斜することによって、鈍角となっている。
スポンジ65の上面65aが、その下流側から上流側に向かって上り勾配となることによって、用紙3と当接する部位が上面65a自体もしくは下流側上部の鈍角となる角部65cとなるので、用紙3を支持する部位が潰れにくくなる。そのため、用紙3の位置を略一定に維持することができる。
さらに、スポンジ65の上流側上部の角部65bが転写位置Cよりも上側(感光ドラム27側)に位置するので、その角部65b近傍の上面65aによって用紙3を感光ドラム27側に寄せた状態で支持することができる。そのため、プレ転写をより抑えることができる。
図7に示すように、変形例4に係るスポンジ66は、その上面66aのうち上流側の面66a’と下流側の面66a”を、ニップ搬送方向NDに対して傾斜させることによって、その上部が山型となるように形成されている。そして、この山型となったスポンジ66の頂上部66bは、転写位置Cよりも上側(感光ドラム27側)に位置するように形成されている。
上流側の面66a’が、下流側から上流側に向けて下り勾配となっているので、例えば用紙3の先端が下方に向けて曲がっている場合であっても、用紙3の先端を傾斜した上流側の面66a’で受け止めて、感光ドラム27側に確実に案内することができる。
また、下流側の面66a”が、下流側から上流側に向かって上り勾配となることによって、用紙3と当接する部位が面66a”自体もしくは下流側上部の鈍角となる角部となるので、用紙3を支持する部位が潰れにくくなる。そのため、用紙3の位置を略一定に維持することができる。
さらに、スポンジ66の頂上部66bが転写位置Cよりも上側に位置するので、その頂上部66bが用紙3を感光ドラム27側に寄せた状態で支持することができる。そのため、プレ転写をより抑えることができる。
前記実施形態では、レーザプリンタ1に本発明を適用したが、本発明はこれに限定されず、その他の画像形成装置、例えば複写機や複合機などに本発明を適用してもよい。
前記実施形態では、像担持体の一例として、感光ドラム27を採用したが、本発明はこれに限定されず、例えばトナーを担持する中間転写ベルトや感光体ベルトなどを採用してもよい。
前記実施形態では、緩衝部材の一例としてスポンジ62を採用したが、本発明はこれに限定されず、例えばゴムやフェルトなどを採用してもよい。
前記実施形態では、緩衝部材としてのスポンジ62を、案内板61の先端部61bよりも転写位置C側に配設したが、本発明はこれに限定されず、案内板61の揺動範囲R外であれば、案内板61の下方まで延びるように形成してもよい。この場合は、スポンジ62の設置面(下面)を広げることができるので、第2台座51b上にスポンジ62を安定して設置することができる。
前記実施形態では、ニップ搬送方向NDを水平としたが、本発明はこれに限定されず、例えば水平面に対して斜めに設定してもよい。
前記実施形態では、スポンジ62をプロセスカートリッジ17側に設けたが、本発明はこれに限定されず、レーザプリンタ1側(プリンタ本体)に設けてもよい。
前記実施形態では、第2台座51bをプロセスカートリッジ17側に設けたが、本発明はこれに限定されず、レーザプリンタ1側(プリンタ本体)に設けてもよい。
前記実施形態では、トナーを正極に帯電させる方式のプリンタに本発明を適用したが、本発明はこれに限定されず、トナーを負極に帯電させる方式のプリンタに本発明を適用してもよい。
(1)案内板を用紙の幅方向において複数に分割し、それらを所定の隙間を介して配設するようにしてもよい。これによれば、用紙と案内板との摩擦抵抗が減るため、用紙をスムーズに搬送することができる。
3 用紙(記録シート)
3a 後端部
5 画像形成部
8 給紙ローラ(搬送手段)
10,11 紙粉取りローラ(搬送手段)
12 レジストローラ(搬送手段)
27 感光ドラム(像担持体)
30 転写ローラ(転写手段)
51 筐体
51a 第1台座
51b 第2台座
61 案内板
61a 基端部
61b 先端部
62 スポンジ(緩衝部材)
C 転写位置
ND ニップ搬送方向
R 揺動範囲
Claims (6)
- 現像剤像を担持する像担持体と、
前記像担持体に対向配置され、前記像担持体上の前記現像剤像を記録シートに転写する転写手段と、
前記像担持体と前記転写手段の間の転写位置へ記録シートを搬送する搬送手段と、
前記搬送手段により搬送される記録シートを前記像担持体へ向けて案内する案内板とを備え、
前記案内板と前記転写位置との間には、前記案内板から外れた記録シートの後端部がぶつかった際の衝撃を和らげる緩衝部材が設けられ、
前記緩衝部材の前記記録シート側の面を、前記像担持体と前記転写手段のニップ搬送方向に対して、平行またはシート搬送方向における下流側が上流側よりも前記転写手段側に近づくような傾斜状に形成したことを特徴とする画像形成装置。 - 現像剤像を担持する像担持体と、
前記像担持体に対向配置され、前記像担持体上の前記現像剤像を記録シートに転写する転写手段と、
前記像担持体と前記転写手段の間の転写位置へ記録シートを搬送する搬送手段と、
前記搬送手段により搬送される記録シートを前記像担持体へ向けて案内する案内板とを備え、
前記案内板と前記転写位置との間には、前記案内板から外れた記録シートの後端部がぶつかった際の衝撃を和らげる緩衝部材が設けられ、
前記緩衝部材の前記記録シート側の面のうちシート搬送方向の上流側の面と下流側の面を、前記像担持体と前記転写手段のニップ搬送方向に対して傾斜させて山型に形成したことを特徴とする画像形成装置。 - 前記案内板は、前記像担持体とは反対側の端部が支持されることで、先端が揺動自在であり、
前記緩衝部材は、前記案内板の揺動範囲外に設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の画像形成装置。 - 前記緩衝部材の少なくとも一部が、前記転写位置よりも前記像担持体側に位置することを特徴とする請求項1〜請求項3のうちのいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 画像形成装置に着脱自在に装着されるプロセスカートリッジであって、
現像剤像を担持する感光ドラムと、
前記感光ドラムに対向配置され、前記感光ドラム上の前記現像剤像を記録シートに転写する転写手段と、
前記感光ドラムと前記転写手段の間の転写位置へ向けて搬送される前記記録シートを前記感光ドラムへ向けて案内する案内板とを備え、
前記案内板と前記転写位置との間には、前記案内板から外れた記録シートの後端部がぶつかった際の衝撃を和らげる緩衝部材が設けられ、
前記緩衝部材の前記記録シート側の面を、前記感光ドラムと前記転写手段のニップ搬送方向に対して、平行またはシート搬送方向における下流側が上流側よりも前記転写手段側に近づくような傾斜状に形成したことを特徴とするプロセスカートリッジ。 - 画像形成装置に着脱自在に装着されるプロセスカートリッジであって、
現像剤像を担持する感光ドラムと、
前記感光ドラムに対向配置され、前記感光ドラム上の前記現像剤像を記録シートに転写する転写手段と、
前記感光ドラムと前記転写手段の間の転写位置へ向けて搬送される前記記録シートを前記感光ドラムへ向けて案内する案内板とを備え、
前記案内板と前記転写位置との間には、前記案内板から外れた記録シートの後端部がぶつかった際の衝撃を和らげる緩衝部材が設けられ、
前記緩衝部材の前記記録シート側の面のうちシート搬送方向の上流側の面と下流側の面を、前記感光ドラムと前記転写手段のニップ搬送方向に対して傾斜させて山型に形成したことを特徴とするプロセスカートリッジ。
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