JP2002139930A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 垂直方向上向きに転写材を搬送する画像形成
装置においても、安定して転写材を転写ニップ部に搬送
することができるとともに、レジストローラ対と転写ニ
ップ部との間に位置する転写材にたるみが形成されたと
しても、レジストローラ対の搬送力及び転写材のコシに
よって転写材を転写に押し込むことなく、安定した搬送
速度を得ることができる。 【解決手段】 トナー像を担持する画像坦持体2と、こ
の画像坦持体との間に転写ニップ部を形成して画像担持
体上のトナー像を転写材へ転写する転写部材3と、該転
写部材よりも下方に位置して転写材を所定のタイミング
で転写ニップ部へ送り出すレジストローラ対1と、転写
材を転写ニップ部へガイドするガイド部材10と、を有
する画像形成装置において、転写材の搬送速度が、転写
ニップ部での搬送速度<レジストローラ対での搬送速
度、の関係にあり、前記ガイド部材は、少なくともその
一部が、転写材の転写面からの押圧力によって退避方向
に変形可能な可動部材12である。
装置においても、安定して転写材を転写ニップ部に搬送
することができるとともに、レジストローラ対と転写ニ
ップ部との間に位置する転写材にたるみが形成されたと
しても、レジストローラ対の搬送力及び転写材のコシに
よって転写材を転写に押し込むことなく、安定した搬送
速度を得ることができる。 【解決手段】 トナー像を担持する画像坦持体2と、こ
の画像坦持体との間に転写ニップ部を形成して画像担持
体上のトナー像を転写材へ転写する転写部材3と、該転
写部材よりも下方に位置して転写材を所定のタイミング
で転写ニップ部へ送り出すレジストローラ対1と、転写
材を転写ニップ部へガイドするガイド部材10と、を有
する画像形成装置において、転写材の搬送速度が、転写
ニップ部での搬送速度<レジストローラ対での搬送速
度、の関係にあり、前記ガイド部材は、少なくともその
一部が、転写材の転写面からの押圧力によって退避方向
に変形可能な可動部材12である。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、プリン
タ、ファクシミリ等の電子写真式画像形成装置における
転写材の搬送機構の改良に関し、特に転写材を上下方向
に搬送する搬送機構を備えることによって装置の小型化
等を図った画像形成装置において、レジストローラ対か
ら転写ニップ部に向けて上向き搬送される転写材に対す
る転写性能が低下することを防止することができる画像
形成装置に関する。
タ、ファクシミリ等の電子写真式画像形成装置における
転写材の搬送機構の改良に関し、特に転写材を上下方向
に搬送する搬送機構を備えることによって装置の小型化
等を図った画像形成装置において、レジストローラ対か
ら転写ニップ部に向けて上向き搬送される転写材に対す
る転写性能が低下することを防止することができる画像
形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真式の画像形成装置においては、
感光体ドラム等の画像担持体上に形成したトナー像を転
写位置において転写材上に転写してから、この転写材を
定着装置に搬送して加圧しながら加熱することによって
トナー像の定着を行っている。転写位置には、画像担持
体の面と近接して転写ローラ等の転写ニップ部材が配置
されており、画像担持体と転写ニップ部材との間で転写
ニップ部を形成している。画像形成装置の内外に配置さ
れる給紙部から一枚づつ給紙された転写材は、この転写
ニップ部に向けて搬送されるが、転写ニップ部の直前位
置にはレジストローラ対が配置されて画像担持体上のト
ナー像の移動タイミングに合わせて転写材を転写ニップ
部に給紙するようにしている。
感光体ドラム等の画像担持体上に形成したトナー像を転
写位置において転写材上に転写してから、この転写材を
定着装置に搬送して加圧しながら加熱することによって
トナー像の定着を行っている。転写位置には、画像担持
体の面と近接して転写ローラ等の転写ニップ部材が配置
されており、画像担持体と転写ニップ部材との間で転写
ニップ部を形成している。画像形成装置の内外に配置さ
れる給紙部から一枚づつ給紙された転写材は、この転写
ニップ部に向けて搬送されるが、転写ニップ部の直前位
置にはレジストローラ対が配置されて画像担持体上のト
ナー像の移動タイミングに合わせて転写材を転写ニップ
部に給紙するようにしている。
【0003】ところで、転写ニップ部における転写ロー
ラの当接圧を大きくし過ぎると中ヌケ画像が発生する虞
が高まる為、転写ローラが画像担持体に当接する圧力を
低減させる結果として、レジストローラ対の搬送力に比
べて転写ローラによる搬送力は小さくなる。仮に、レジ
ストローラ対での搬送速度が大きいために転写前のたる
みが大きくなると、転写材の腰によって転写ニップ部に
押し込まれるが、転写材の後端がレジストローラ対を抜
けると一瞬止まったり搬送速度が急に変わってしまう等
の現象が生じ、転写不良(画像の等倍性の低下等)が発
生することになる。従って、レジストローラ対と転写ニ
ップ部との間ではなるべく転写材にたるみが生じないよ
うに、転写材の搬送速度が両位置においてほぼ同一であ
るのが理想である。しかしながら、レジストローラ対と
転写ニップ部との間で、搬送速度が常に同一になるよう
に構成、制御することは、部品寸法や摩擦係数のバラツ
キによって困難であるため、レジストローラ対での搬送
速度を転写ニップ部での搬送速度よりも若干大きくして
転写前に少しくたるみを生じさせることになる。このよ
うに、レジストローラ対と転写ニップ部における転写材
の搬送速度差によるたるみを吸収する為に、従来ある程
度のたるみを吸収できるガイド形状を設けて、たるみが
一方向になるような規制手段を設けているが、たるみに
よる画質の低下を防止するには不十分である。更に、転
写材のたるみが一定以上にならないようにレジストロー
ラ対と転写部材の各搬送速度を制御する技術が提案され
ているが、構成が複雑化し、実用性が低い。また、特開
平05-333632号公報には、たるみを検出してガイド部材
を動作させる構成が開示されているが、構成、制御が複
雑となるため、実用性が低く現実的ではない。
ラの当接圧を大きくし過ぎると中ヌケ画像が発生する虞
が高まる為、転写ローラが画像担持体に当接する圧力を
低減させる結果として、レジストローラ対の搬送力に比
べて転写ローラによる搬送力は小さくなる。仮に、レジ
ストローラ対での搬送速度が大きいために転写前のたる
みが大きくなると、転写材の腰によって転写ニップ部に
押し込まれるが、転写材の後端がレジストローラ対を抜
けると一瞬止まったり搬送速度が急に変わってしまう等
の現象が生じ、転写不良(画像の等倍性の低下等)が発
生することになる。従って、レジストローラ対と転写ニ
ップ部との間ではなるべく転写材にたるみが生じないよ
うに、転写材の搬送速度が両位置においてほぼ同一であ
るのが理想である。しかしながら、レジストローラ対と
転写ニップ部との間で、搬送速度が常に同一になるよう
に構成、制御することは、部品寸法や摩擦係数のバラツ
キによって困難であるため、レジストローラ対での搬送
速度を転写ニップ部での搬送速度よりも若干大きくして
転写前に少しくたるみを生じさせることになる。このよ
うに、レジストローラ対と転写ニップ部における転写材
の搬送速度差によるたるみを吸収する為に、従来ある程
度のたるみを吸収できるガイド形状を設けて、たるみが
一方向になるような規制手段を設けているが、たるみに
よる画質の低下を防止するには不十分である。更に、転
写材のたるみが一定以上にならないようにレジストロー
ラ対と転写部材の各搬送速度を制御する技術が提案され
ているが、構成が複雑化し、実用性が低い。また、特開
平05-333632号公報には、たるみを検出してガイド部材
を動作させる構成が開示されているが、構成、制御が複
雑となるため、実用性が低く現実的ではない。
【0004】ところで、最近では、画像形成装置を小型
化したり、給紙部から排紙部までの搬送距離を短くして
コピー時間の短縮を図るため、図2に示すようにレジス
トローラ対1の上方に画像担持体(感光体ドラム)2及
び転写部材(転写ローラ)3を配置して両部材2,3の
当接部を転写ニップ部とし、更に転写ニップ部の上方に
定着部4を配置する垂直搬送経路を備えた装置が増えて
きている。なお、画像担持体2,転写部材3,図示しな
い帯電部、現像部等は一つにユニット化されることによ
ってプロセスカートリッジとなっている。従来の画像形
成装置のように転写材を略水平方向に搬送する場合には
レジストローラ対と転写部材との間の距離を大きくとれ
ば懐を持たせることができて、特開平05-333632号公報
のような複雑な構成を採用しなくても適切なたるみ量を
確保することができた。しかし、垂直方向上向きに搬送
する場合には、重力の作用によって転写材の姿勢を正し
く保つことができないので、レジストローラ対と転写部
材との間の距離を大きく取ることが難しく、又、転写ニ
ップ部の直前位置にたるみを吸収する十分なスペースを
設けることが困難である。即ち、転写材が転写ニップ部
に進入する姿勢を安定させるために、レジストローラ対
と転写ニップ部との間の距離をあまり大きくできず、ガ
イド板に沿って転写材が進入するように構成せざるを得
ないため、たるみを吸収するスペースを十分に設けるこ
とができないのである。
化したり、給紙部から排紙部までの搬送距離を短くして
コピー時間の短縮を図るため、図2に示すようにレジス
トローラ対1の上方に画像担持体(感光体ドラム)2及
び転写部材(転写ローラ)3を配置して両部材2,3の
当接部を転写ニップ部とし、更に転写ニップ部の上方に
定着部4を配置する垂直搬送経路を備えた装置が増えて
きている。なお、画像担持体2,転写部材3,図示しな
い帯電部、現像部等は一つにユニット化されることによ
ってプロセスカートリッジとなっている。従来の画像形
成装置のように転写材を略水平方向に搬送する場合には
レジストローラ対と転写部材との間の距離を大きくとれ
ば懐を持たせることができて、特開平05-333632号公報
のような複雑な構成を採用しなくても適切なたるみ量を
確保することができた。しかし、垂直方向上向きに搬送
する場合には、重力の作用によって転写材の姿勢を正し
く保つことができないので、レジストローラ対と転写部
材との間の距離を大きく取ることが難しく、又、転写ニ
ップ部の直前位置にたるみを吸収する十分なスペースを
設けることが困難である。即ち、転写材が転写ニップ部
に進入する姿勢を安定させるために、レジストローラ対
と転写ニップ部との間の距離をあまり大きくできず、ガ
イド板に沿って転写材が進入するように構成せざるを得
ないため、たるみを吸収するスペースを十分に設けるこ
とができないのである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記に鑑みて
なされたものであり、垂直方向上向きに転写材を搬送す
る画像形成装置においても、安定して転写材を転写ニッ
プ部に搬送することができるとともに、レジストローラ
対と転写ニップ部との間に位置する転写材にたるみが形
成されたとしても、レジストローラ対の搬送力及び転写
材のコシによって転写材を転写に押し込むことなく、安
定した搬送速度を得ることを目的としている。
なされたものであり、垂直方向上向きに転写材を搬送す
る画像形成装置においても、安定して転写材を転写ニッ
プ部に搬送することができるとともに、レジストローラ
対と転写ニップ部との間に位置する転写材にたるみが形
成されたとしても、レジストローラ対の搬送力及び転写
材のコシによって転写材を転写に押し込むことなく、安
定した搬送速度を得ることを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するた
め、請求項1の発明はトナー像を担持する画像坦持体
と、この画像坦持体との間に転写ニップ部を形成して画
像担持体上のトナー像を転写材へ転写する転写部材と、
該転写部材よりも下方に位置して転写材を所定のタイミ
ングで転写ニップ部へ送り出すレジストローラ対と、転
写材を転写ニップ部へガイドするガイド部材と、を有す
る画像形成装置において、転写材の搬送速度が、転写ニ
ップ部での搬送速度<レジストローラ対での搬送速度、
の関係にあり、前記ガイド部材は、少なくともその一部
が、転写材の転写面からの押圧力によって退避方向に変
形可能な可動部材であることを特徴とする。請求項2の
発明は、前記ガイド部材は、固定されたガイド部材本体
と、該ガイド部材本体によって一部を支持されて変形す
る可動部材とから成り、該可動部材の少なくとも転写ニ
ップ部に最も近い下流側部分がガイド部材本体に固定さ
れていて、その上流側が変位可能であることを特徴とす
る。請求項3の発明の前記ガイド部材の可動部材は、弾
性部材で構成されていることを特徴とする。
め、請求項1の発明はトナー像を担持する画像坦持体
と、この画像坦持体との間に転写ニップ部を形成して画
像担持体上のトナー像を転写材へ転写する転写部材と、
該転写部材よりも下方に位置して転写材を所定のタイミ
ングで転写ニップ部へ送り出すレジストローラ対と、転
写材を転写ニップ部へガイドするガイド部材と、を有す
る画像形成装置において、転写材の搬送速度が、転写ニ
ップ部での搬送速度<レジストローラ対での搬送速度、
の関係にあり、前記ガイド部材は、少なくともその一部
が、転写材の転写面からの押圧力によって退避方向に変
形可能な可動部材であることを特徴とする。請求項2の
発明は、前記ガイド部材は、固定されたガイド部材本体
と、該ガイド部材本体によって一部を支持されて変形す
る可動部材とから成り、該可動部材の少なくとも転写ニ
ップ部に最も近い下流側部分がガイド部材本体に固定さ
れていて、その上流側が変位可能であることを特徴とす
る。請求項3の発明の前記ガイド部材の可動部材は、弾
性部材で構成されていることを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示した実施
の形態により詳細に説明する。図1は、本発明を適用す
る画像形成装置の要部(画像形成部)の概略構成を示す
図であり、下方に位置する図示しない給紙部から上向き
に送り込まれてきた転写材Pの上向き搬送経路(垂直搬
送経路)に沿って、レジストローラ対1が配置され、そ
の上方に画像担持体(感光体ドラム)2及び転写部材
(転写ローラ)3を配置して両部材2,3の当接部を転
写ニップ部とし、更に転写ニップ部の上方に定着部4を
配置している。なお、画像担持体2,転写部材3,図示
しない帯電部、現像部、クリーニング部等は一つにユニ
ット化されることによってプロセスカートリッジとなっ
ている。図示しない帯電手段によって予め一様に帯電さ
れた画像担持体上に図示しない露光手段によって静電潜
像を書き込み、この静電潜像に対して現像手段からトナ
ーを供給することによってトナー像を形成する。回転す
る画像担持体上のトナー像の移動にタイミングを合わせ
てレジストローラ対1が回転して転写ニップ部に転写材
を供給し、転写ローラ3から転写バイアスを転写材の裏
面に印加することによって画像担持体上のトナー像を転
写材上に転写する。転写を受けた転写材Pは転写ローラ
3の搬送力によって搬送経路を更に上向きに搬送されて
定着部4に進入して熱定着を受ける。定着部4は、定着
ローラ、ヒータ、加圧ローラ等で構成されており、転写
材上のトナー像を定着する。画像担持体の外周の転写位
置よりも下流側位置にはクリーニング部等を備えてお
り、画像担持体上をクリーニングする。
の形態により詳細に説明する。図1は、本発明を適用す
る画像形成装置の要部(画像形成部)の概略構成を示す
図であり、下方に位置する図示しない給紙部から上向き
に送り込まれてきた転写材Pの上向き搬送経路(垂直搬
送経路)に沿って、レジストローラ対1が配置され、そ
の上方に画像担持体(感光体ドラム)2及び転写部材
(転写ローラ)3を配置して両部材2,3の当接部を転
写ニップ部とし、更に転写ニップ部の上方に定着部4を
配置している。なお、画像担持体2,転写部材3,図示
しない帯電部、現像部、クリーニング部等は一つにユニ
ット化されることによってプロセスカートリッジとなっ
ている。図示しない帯電手段によって予め一様に帯電さ
れた画像担持体上に図示しない露光手段によって静電潜
像を書き込み、この静電潜像に対して現像手段からトナ
ーを供給することによってトナー像を形成する。回転す
る画像担持体上のトナー像の移動にタイミングを合わせ
てレジストローラ対1が回転して転写ニップ部に転写材
を供給し、転写ローラ3から転写バイアスを転写材の裏
面に印加することによって画像担持体上のトナー像を転
写材上に転写する。転写を受けた転写材Pは転写ローラ
3の搬送力によって搬送経路を更に上向きに搬送されて
定着部4に進入して熱定着を受ける。定着部4は、定着
ローラ、ヒータ、加圧ローラ等で構成されており、転写
材上のトナー像を定着する。画像担持体の外周の転写位
置よりも下流側位置にはクリーニング部等を備えてお
り、画像担持体上をクリーニングする。
【0008】本発明の画像形成装置の特徴的な構成は、
レジストローラ対1〜転写ニップ部間の構成にある。即
ち、転写材Pの転写面側(左面)をガイドするガイド部
材10は、機器本体側などに固定されたガイド部材本体
11と、本体11の下流側端部11aに一端部を張り付
けられた弾性変形が可能なシート状の可動部材(弾性部
材)12と、から成る。本体11の内側面には、可動部
材12の中央部から下端部にかけた部分が弾性変形して
その転写面側にたわみ変形することを許容するための凹
所11bが形成されている。可動部材(弾性部材)12
は、例えば厚み0.2mm程度のポリエステルフィルム等
の材質を使用している。可動部材12は、レジストロー
ラ対1によって送り出された転写材Pの転写面側によっ
て押圧されたときに凹所11b内に入り込むように弾性
変形し、転写材Pのたるみを許容する。転写材Pは、垂
直姿勢で上向きに搬送されるため、可動部材12がない
場合には、そのたるみ形状を一定にすることができない
が、転写材のたるみ変形は常に可動部材12にガイドさ
れながら行われるので、常に一定の形状にてたるみを形
成し、安定した状態で転写ニップ部に進入することがで
きる。この可動部材12に導電性を付与することによっ
て、帯電を防ぐことも可能である。符号13は転写材P
の非転写側面をガイドするガイド部材であり、ガイド部
材10と対向配置される。レジストローラ対1から送り
出された転写材Pは、ガイド部材10,13に沿って搬
送され、転写ニップ部に送られる。この時、転写材の搬
送速度は、レジストローラ対による搬送速度が、転写ニ
ップ部での搬送速度をわずかに上回るように設定されて
おり、この搬送速度差によって徐々に転写前にたるみが
生じてくる。そのたるみの圧力によって、可動部材12
が押されてたわみ、たるみを吸収するスペースとしての
凹所11b内に入り込む。この状態を示したのが、図1
(b)である。転写材が長くなると、徐々にたるみ量が
増えてくるが、凹所11bは最大のたるみ量を考慮した形
状に設定されている。弾性部材全体がたわまず転写位置
に近い部分が固定されているのは、転写位置への転写材
の進入姿勢を一定に保つためである。尚、可動部材12
はバネ性を有した樹脂部材を使用してもかまわない。
レジストローラ対1〜転写ニップ部間の構成にある。即
ち、転写材Pの転写面側(左面)をガイドするガイド部
材10は、機器本体側などに固定されたガイド部材本体
11と、本体11の下流側端部11aに一端部を張り付
けられた弾性変形が可能なシート状の可動部材(弾性部
材)12と、から成る。本体11の内側面には、可動部
材12の中央部から下端部にかけた部分が弾性変形して
その転写面側にたわみ変形することを許容するための凹
所11bが形成されている。可動部材(弾性部材)12
は、例えば厚み0.2mm程度のポリエステルフィルム等
の材質を使用している。可動部材12は、レジストロー
ラ対1によって送り出された転写材Pの転写面側によっ
て押圧されたときに凹所11b内に入り込むように弾性
変形し、転写材Pのたるみを許容する。転写材Pは、垂
直姿勢で上向きに搬送されるため、可動部材12がない
場合には、そのたるみ形状を一定にすることができない
が、転写材のたるみ変形は常に可動部材12にガイドさ
れながら行われるので、常に一定の形状にてたるみを形
成し、安定した状態で転写ニップ部に進入することがで
きる。この可動部材12に導電性を付与することによっ
て、帯電を防ぐことも可能である。符号13は転写材P
の非転写側面をガイドするガイド部材であり、ガイド部
材10と対向配置される。レジストローラ対1から送り
出された転写材Pは、ガイド部材10,13に沿って搬
送され、転写ニップ部に送られる。この時、転写材の搬
送速度は、レジストローラ対による搬送速度が、転写ニ
ップ部での搬送速度をわずかに上回るように設定されて
おり、この搬送速度差によって徐々に転写前にたるみが
生じてくる。そのたるみの圧力によって、可動部材12
が押されてたわみ、たるみを吸収するスペースとしての
凹所11b内に入り込む。この状態を示したのが、図1
(b)である。転写材が長くなると、徐々にたるみ量が
増えてくるが、凹所11bは最大のたるみ量を考慮した形
状に設定されている。弾性部材全体がたわまず転写位置
に近い部分が固定されているのは、転写位置への転写材
の進入姿勢を一定に保つためである。尚、可動部材12
はバネ性を有した樹脂部材を使用してもかまわない。
【0009】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、垂直方向
上向きに転写材を搬送する画像形成装置においても、安
定して転写材を転写ニップ部に搬送することができると
ともに、レジストローラ対と転写ニップ部との間に位置
する転写材にたるみが形成されたとしても、レジストロ
ーラ対の搬送力及び転写材のコシによって転写材を転写
に押し込むことなく、安定した搬送速度を得ることがで
きる。即ち、請求項1の発明においては、レジストロー
ラ対と転写部材での転写材搬送速度が一定ではなく、転
写部材による搬送速度<レジストローラ対による搬送速
度、の関係にあり、ガイド部材は少なくとも一部が、転
写材の圧力によって転写材の転写面側に変位可能に構成
されているので、転写材を垂直方向に搬送する構成であ
りながら、安定した搬送速度で転写材を転写ニップ部に
送ることができ、画像の等倍性を保つことができる。請
求項2の発明は、前記ガイド部材の一部は、少なくとも
最も転写ニップ部に近い側が固定されて上流側が変位可
能であるので、転写材の転写ニップ部への搬送姿勢を一
定に保つことができ、安定した画像が得られる。請求項
3の発明では、ガイド部材の変位可能な部分は、弾性部
材で構成されているので、簡単な構成で低コストで請求
項1の目的を達成することができる。
上向きに転写材を搬送する画像形成装置においても、安
定して転写材を転写ニップ部に搬送することができると
ともに、レジストローラ対と転写ニップ部との間に位置
する転写材にたるみが形成されたとしても、レジストロ
ーラ対の搬送力及び転写材のコシによって転写材を転写
に押し込むことなく、安定した搬送速度を得ることがで
きる。即ち、請求項1の発明においては、レジストロー
ラ対と転写部材での転写材搬送速度が一定ではなく、転
写部材による搬送速度<レジストローラ対による搬送速
度、の関係にあり、ガイド部材は少なくとも一部が、転
写材の圧力によって転写材の転写面側に変位可能に構成
されているので、転写材を垂直方向に搬送する構成であ
りながら、安定した搬送速度で転写材を転写ニップ部に
送ることができ、画像の等倍性を保つことができる。請
求項2の発明は、前記ガイド部材の一部は、少なくとも
最も転写ニップ部に近い側が固定されて上流側が変位可
能であるので、転写材の転写ニップ部への搬送姿勢を一
定に保つことができ、安定した画像が得られる。請求項
3の発明では、ガイド部材の変位可能な部分は、弾性部
材で構成されているので、簡単な構成で低コストで請求
項1の目的を達成することができる。
【図1】(a)及び(b)は本発明の画像形成装置の要
部構成を示す略図。
部構成を示す略図。
【図2】従来例の説明図。
1 レジストローラ対、2 画像担持体(感光体ドラ
ム)、3 転写部材(転写ローラ)、10 ガイド部
材、11 ガイド部材本体、11a 下流側端部、11
b 凹所、12 可動部材(弾性部材)。
ム)、3 転写部材(転写ローラ)、10 ガイド部
材、11 ガイド部材本体、11a 下流側端部、11
b 凹所、12 可動部材(弾性部材)。
Claims (3)
- 【請求項1】 トナー像を担持する画像坦持体と、この
画像坦持体との間に転写ニップ部を形成して画像担持体
上のトナー像を転写材へ転写する転写部材と、該転写部
材よりも下方に位置して転写材を所定のタイミングで転
写ニップ部へ送り出すレジストローラ対と、転写材を転
写ニップ部へガイドするガイド部材と、を有する画像形
成装置において、 転写材の搬送速度が、転写ニップ部での搬送速度<レジ
ストローラ対での搬送速度、の関係にあり、 前記ガイド部材は、少なくともその一部が、転写材の転
写側面からの押圧力によって退避方向に変形可能な可動
部材であることを特徴とする画像形成装置。 - 【請求項2】 前記ガイド部材は、固定されたガイド部
材本体と、該ガイド部材本体によって一部を支持されて
変形する可動部材とから成り、該可動部材の少なくとも
転写ニップ部に最も近い下流側部分がガイド部材本体に
固定されていて、その上流側が変位可能であることを特
徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 【請求項3】 前記ガイド部材の可動部材は、弾性部材
で構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記
載の画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000336432A JP2002139930A (ja) | 2000-11-02 | 2000-11-02 | 画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2000336432A JP2002139930A (ja) | 2000-11-02 | 2000-11-02 | 画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002139930A true JP2002139930A (ja) | 2002-05-17 |
Family
ID=18812002
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000336432A Pending JP2002139930A (ja) | 2000-11-02 | 2000-11-02 | 画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2002139930A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006208840A (ja) * | 2005-01-28 | 2006-08-10 | Brother Ind Ltd | プロセスカートリッジおよび画像形成装置 |
US7894757B2 (en) * | 2008-10-29 | 2011-02-22 | Kyocera Mita Corporation | Image forming device having biasing member for regulating sheets and image forming method the same |
JP2011064788A (ja) * | 2009-09-15 | 2011-03-31 | Fuji Xerox Co Ltd | 画像形成装置 |
-
2000
- 2000-11-02 JP JP2000336432A patent/JP2002139930A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP4529708B2 (ja) * | 2005-01-28 | 2010-08-25 | ブラザー工業株式会社 | プロセスカートリッジおよび画像形成装置 |
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