JP4526900B2 - 圧力調整器 - Google Patents

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Description

本発明は、流体の圧力調整器に関するもので、より詳しくは小型で広範囲の流量にわたって安定した低い圧力流体を提供することができる圧力調整器に関するものである。
例えば、半導体製造装置や燃料電池システムでは、高圧圧縮ガス容器から高圧で供給されるガスを閉止弁の下流側に圧力調整器を設けて低圧のガスにして使用することが一般的に行われている。このような流体供給システムにおいては、前記高圧圧縮ガス容器に連結される圧力調整器は、流体が高圧圧縮ガス容器から排出されて使用される時に、流体の流量が変化しても常に一定の低圧圧力を維持することが要求され、また一定時間使用されて高圧圧縮ガス容器内の残留ガスの圧力が低下しても、常に一定の低圧圧力を維持することが要求される。
一般的な圧力調整器の一例として、周縁部がハウジングに固定されたベローズ又はダイアフラムを使用した圧力調整器が知られている(例えば、特許文献1参照。)。図9に周縁部がハウジングに固定されたベローズを使用した圧力調整器の断面構造を示す。図9に示す圧力調整器50は、チャンバー52を内部に有するハウジング51と、該ハウジング51に設けられた前記チャンバー52に連通する入口53及び出口54と、これら入口53と出口54との間の流体の流れを選択的に調整するための流量調整手段60とを有する圧力調整器であって、該流量調整手段60は、前記チャンバー52の中に固定された圧力調整室55と、ベローズ56と、該ベローズ56の動きを調整する可動圧力調整部材57及び前記ベローズ56と連動して移動可能なポペット58とを主体として構成されている。
この圧力調整器50では、ベローズ56はチャンバー52内の圧力と圧力調整室55内に設定される圧力に見合った量だけ伸縮する。さらにベローズ56が伸縮すると、それに伴って該ベローズ56に直結されたポペット58も紙面左右方向の移動することができる。
今、入口53に高圧ガス源が接続され、出口54側が閉鎖されて出口54側のガス流量が零の状態で、ポペット58の先端部58aがハウジング51の弁座部51aに嵌り込み、弁座部51aが閉塞状態になった時にのベローズ56の膨らみ量と釣り合うように圧力調整室55内の圧力を調整しておく。
次に、この状態で出口54側のガスを流すとチャンバー52内の圧力が低下して、ベローズ56は膨張する。
ベローズ56が膨張すると該ベローズ56に直結されたポペット58は紙面左方向に移動して、ポペット58の先端部58aがハウジング51の弁座部51aから離れるのでガス流路59が形成される。
ガス流路59が形成されると、高圧ガス源から供給される高圧ガスがガス流路59を通ってチャンバー52内に流入してチャンバー52の圧力が高まり、チャンバー52の圧力が高まるとベローズ56が圧力調整室55内の設定圧力に達するまで収縮する。
ベローズ56が収縮すると、それに伴って該ベローズ56に直結されたポペット58は紙面右方向に移動して、ポペット58の先端部58aがハウジング51の弁座部51aに嵌り込み、弁座部51aが閉塞状態になる。
このようにして弁座部51aの開閉を繰り返すことにより、入口53から入った高圧ガスは減圧されて出口54を通して供給される。
特開平03−149472号公報
さらに、半導体製造装置のように低圧ガスを低流量で正確に制御する必要がある場合には、図10に示すように前述の構造の圧力調整器を2段直列に連結した圧力調整器70が使用されている。この圧力調整器70は1次圧力調整器71と2次圧力調整器72を直列の連結したものであって、各圧力調整器71,72の内部機構は先の圧力調整器50とほぼ同様である。
入口73から供給された高圧ガスは、1次圧力調整器71で減圧されて連結管75を通して2次圧力調整器72に入り、所定の圧力まで減圧されて出口74から所望の行程に供給される。図中P1,P2,P3はそれぞれ圧力計であり、76は安全弁である。
図9に示す圧力調整器50では、流量調整手段60を組み立てる際にベローズ56や可動圧力調整部材57を組み込んだ後、キャップ61を被せて圧力調整室55を形成する。さらに、圧力調整室55内に所定圧力の気体を封入して圧力調整している。
このため圧力調整器50を使用中に周囲に環境温度が変化すると、この圧力調整室55内の気体が膨張・収縮してベローズ56の膨張・収縮量は可動圧力調整部材57の設定圧力のより定められた量からずれてしまう。従って正確な減圧圧力を得ることが困難となる問題がある。
また、図10に示す圧力調整器70では高圧ガスの入口73に対して横方向に長く、ガス流路を連結管75で接続する構造であるため、ますます横方向に長く大型の圧力調整器のなってしまい、各種製造工程に組み込むためには特別な部品を準備しなければならないという欠点があった。
本発明は、上記課題を解決して広範囲な流量に対して安定したガス圧力が得られ、しかもよりコンパクトな形状の圧力調整器とし、特に一般に広く使用されている規格品である穴径22mmの一般工業用容器内にも組み込み可能な圧力調整器を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため本発明の圧力調整器は、ダイヤフラムを使用した直動式の第1段減圧装置と第2段減圧装置を直列に結合した二段式の圧力調整器であって、高圧ガスの入口を有する円盤状の端末キャップに円筒状の第1のハウジングを嵌合させて接続し、さらに該第1のハウジングの他端に減圧ガスの出口を有する円筒状の第2のハウジングを嵌合させて接続したものであって、前記第1のハウジング内に収納された第1段減圧装置及び前記第2のハウジング内に収納された第2段減圧装置は、ダイヤフラムとロードスプリングからなり、前記ダイヤフラムとキャップとで囲まれた調整バネ室内に前記ロードスプリングを有する可動圧力調整機構と、ポペットと弁座シートからなる流体の流れを選択的に調整するための流量調整機構とを備えるとともに、前記調整バネ室内は、周囲の温度変化による前記調整バネ室内の気体の体積変化が前記ダイヤフラムの変位量に影響を及ぼすことがないように真空に維持し、前記第1段減圧装置2の高圧ガス入口から導入された高圧ガスが前記第1段減圧装置の可動圧力調整機構によって制御された流量調整機構を通して所定の圧力まで減圧された後、前記第1段減圧装置の前記キャップと第1のハウジングの間を通って前記第2段減圧装置に導入され、前記第2段減圧装置の可動圧力調整機構によって制御された流量調整機構を通して所定の圧力まで減圧されて、前記第2段減圧装置のキャップと第2のハウジングの間を通って前記第2段減圧装置の低圧ガス出口より排出されるように構成した圧力調整器とした。
圧力調整器をこのように構成すればコンパクトな形状の圧力調整器となり、例えば第1及び第2のハウジングを外径21mmのパイプで構成すれば、特に一般に広く使用されている規格品である穴径22mmの一般工業用容器内にも組み込み可能な圧力調整器となる。 また、可動圧力調整機構と流量調整機構の作用により、広範囲な流量に対して安定した低圧ガス圧力が得られる圧力調整器となる。
また、本発明の圧力調整器では、前記ダイヤフラムプレートとキャップとで囲まれて内部にロードスプリングを有する調整バネ室内が真空に維持されているので、使用中に周囲に環境温度が変化しても、調整バネ室内には膨張・収縮する気体が無いので、ダイヤフラムの膨張・収縮量は可動圧力調整部材によって定められた設定圧力によって正確に規制されるので、正確な減圧圧力を得ることができる。また、減圧調整器が、コンパクトとなる。
本発明の圧力調整器では、前記可動圧力調整機構は、キャップの開口端にダイヤフラムを取付け、該ダイヤフラムの背面にダイヤフラムプレートを介してロードスプリングを配置して、該ロードスプリングの他端をスプリングボトムで抑え、さらに前記キャップの他端中心部にねじ込んだアジャスティングスクリューを前記スプリングボトムに当接させ、該アジャスティングスクリューを回転させることによりロードスプリングを伸縮させて、前記ダイヤフラム7が膨張・収縮する変位量を調整可能に構成することが好ましい。
また、前記流量調整機構は、前記ダイヤフラムにステイを介して連結された一端が円錐状の先端部を有するポペットを具備し、該ステイは弁座シートの中心部に設けられたロート状の弁座部を貫通しており、前記ダイヤフラムの膨張・収縮に伴ってポペット4も移動して、前記ポペットの先端部が弁座部に嵌合・解放することにより、高圧ガスが弁座シートを通過・停止可能となるように構成することが好ましい。
任意の広範囲な流量に対して安定した低ガス圧力を得るためである。
本発明によれば、使用中に周囲に環境温度が変化しても、調整バネ室内に膨張・収縮する気体が無く、ダイヤフラムの膨張・収縮量が可動圧力調整部材によって定められた設定圧力によって正確に規制されて広範囲な流量に対して安定したガス圧力が得られ、しかもよりコンパクトな形状の圧力調整器となるので、特に一般に広く使用されている規格品である穴径22mmの一般工業用容器内にも組み込み可能な圧力調整器を提供することができる。
以下、図面を使用して本発明を詳細に説明する。
まず、本発明で使用するダイヤフラム式圧力調整器の作動原理を図を使用して説明する。
図5ないし図8は、ダイヤフラム式圧力調整器の一連の作動原理を説明する図である。 図5はダイヤフラム式圧力調整器40の構造を示す図であって、高圧ガス入口44と低圧ガス出口47を有するハウジング41に、頂部にキャップ状の押しネジ43を備えたキャップ42が嵌合させてある。ハウジング41の内部には、高圧ガス入口44から通じる1次室45と低圧ガス出口47に通じる2次室46があり、さらにハウジング41の中央部には、スリーブ49がねじ込んである。スリーブ49には第1の窪み25と第2の窪み26が設けてあり、第1の窪み25は前記1次室45とつながり、第2の窪み26は前記2次室46とつながっている。第1の窪み25と第2の窪み26との間は狭くなっていてガス通路34を形成し、先端に弁座27が設けられている。
スリーブ49の第1の窪み25内には、小スプリング28に支持されたポペット29があり、第2の窪み26内にはダイヤフラム35に接合されたステム36が挿入されており、該ステム36と前記ポペット29とはガス通路34を貫通したステイ37を介して連結されている。
さらに、キャップ42内のダイヤフラム35で仕切られた調整バネ室48の内部には、ダイヤフラム35に当接するスプリングヘッド38とスプリングボトム39に挟まれたロードスプリング9が収納されており、押しネジ43を調節して前記スプリングボトム39の位置を調整することにより、ダイヤフラム35の変位範囲を調整することができるようになっている。
図5は、高圧ガス入口44から高圧ガス負荷がかかり、低圧ガスの使用を停止して低圧ガス出口47を閉じた状態で、ダイヤフラム35が押しネジ43の押圧と釣り合っていてポペット29が小スプリング28によって持ち上がり、弁座27を塞いでいる状態を示している。
次に、低圧ガス出口47に所定の低圧ガスを得るには、図6に示すように押しネジ43を回転させてロードスプリング19を所定の量だけ圧縮し、その圧縮力でダイヤフラム35を2次室46側に押し下げる。
ダイヤフラム35が2次室46側に押し下げられると、ダイヤフラム35に連結してあるステム36とポペット29が連動して小スプリング28に抗して紙面下方に移動するので、ポペット29ば弁座27から離れてスリーブ49の弁座27を解放してガス通路34が貫通する。
ガス通路34が貫通すると高圧ガス入口44から入った高圧ガスは、1次室45からガス通路34を通って2次室46に入り、ダイヤフラム35を紙面上方に押し上げる。
図7は、2次室46の圧力が上がり、ダイヤフラム35を押し上げる力がロードスプリング9の圧縮力と釣り合って、弁座27にポペット29がおしつけられて1次室45から2次室46へのガスの流れが停止して2次室の圧力が安定した状態を示している。
次に、図8に示すように低圧ガス出口47から低圧ガスを流すと2次室46の圧力が低下し、ダイヤフラム35を押し上げるガス圧よりもロードスプリング19の圧縮力の方が大きくなり、ダイヤフラム35は2次室46側に押し下げられる。するとポペット29が弁座27から離れて、ガス通路34が貫通して1次室45から2次室46に向かってガスが流れ込む。2次室46に流れ込むガス量と2次室46から流出するガス量とが等しくなるとポペット29の動きは止まり、2次室46のガス圧力は安定する。
このようにダイヤフラム35と連動するポペット29の働きに依って、低圧ガス出口47側のガス圧力は、ガスの流量にかかわらず設定値通りの安定した圧力を示すものとなる。
上述のような減圧機構を利用して、高圧ガスの圧力を2段式で減圧するようにしたのが本発明の圧力調整器である。
図1に、本発明の圧力調整器の断面構造を示す。また、図2には図1に示す本発明の圧力調整器1の第1段減圧装置の断面構造を拡大して示す。
本発明の圧力調整器1は、ダイヤフラム7を使用した直動式の第1段減圧装置2と第2段減圧装置3を直列に結合した二段式の圧力調整器であって、該第1段減圧装置2及び第2段減圧装置3はそれぞれダイヤフラム7,7とロードスプリング9,9からなる可動圧力調整機構21,31と、ポペット4,4と弁座シート5,5からなる流体の流れを選択的に調整するための流量調整機構22,32とを備えている。
そして本発明の圧力調整器1の前記第1段減圧装置2の高圧ガスの入口6から導入された高圧ガスは、前記第1段減圧装置2の可動圧力調整機構21によって制御された流量調整機構22を通して所定の圧力まで減圧された後、前記第2段減圧装置3に導入され、さらに前記第2段減圧装置3の可動圧力調整機構31によって制御された流量調整機構32を通して所定の圧力まで減圧されて、前記第2段減圧装置3の低圧ガスの出口33より排出されるように構成されている。
このように2段の減圧装置を直列に結合させることにより、より小型にしかも細い直線状にした圧力調整器とすることができる。
第1段減圧装置2と第2段減圧装置3の作動機構は同じなので、以下に第1段減圧装置2を中心にして説明する。
本発明の圧力調整器1の第1段減圧装置2は、高圧ガスの入口6を有する円盤状の端末キャップ13に円筒状の第1のハウジング14を嵌合させて接続し、さらに該第1のハウジング14の他端に減圧ガスの出口33を有する円筒状の第2のハウジング24を嵌合させて接続し、前記第1のハウジング14内に当該第1段減圧装置2が収納されている。
また、同様に、第2のハウジング24内に第2段減圧装置2が収納されている。
そして前記可動圧力調整機構21は、図2に示すようにキャップ12の開口端にダイヤフラム7を取付け、該ダイヤフラム7の背面にダイヤフラムプレート8を介してロードスプリング9を配置して、該ロードスプリング9の他端をスプリングボトム10で抑え、前記キャップ12の他端中心部にねじ込んだアジャスティングスクリュー11を前記スプリングボトム10に当接させ、該アジャスティングスクリュー11を回転させることにより前記ダイヤフラム7が膨張・収縮する可動変位量を調整可能に構成されている。
キャップ12には凹部16が形成されており、この凹部16の内部にダイヤフラムプレート8、ロードスプリング9及びスプリングボトム10が収納されていて、ロードスプリング9が伸縮可能になっている。
また、キャップ12の一端の中心には孔17が貫通しており、この孔17にアジャスティングスクリュー11が挿入されている。アジャスティングスクリュー11の一端はスプリングボトム10に当接しており、前進・後退させることができるようになっている。アジャスティングスクリュー11の他端にはキャッププラグ19が嵌合接合されていて、気密を保って孔17に挿入されている。
ここで、ロードスプリング9を含むダイヤフラム7とキャップ12とで囲まれた空間の内部、すなわち調整バネ室18の内部を真空にしておくが重要である。調整バネ室18の内部を真空にしておくと、周囲の環境温度が変化しても体積変化を起こす気体が調整バネ室18には存在しないので、ダイヤフラム7の変位量に影響は及ばない。したがって、より精密な圧力制御をすることが可能になる。
調整バネ室18の内部を真空にするには、組み立て時に真空に排気した後密封すればよい。
また、前記流量調整機構22は、前記ダイヤフラム7にステイ15を介して連結された、一端が円錐状の先端部4aを有するポペット4を具備し、該ステイ15は弁座シート5の中心部に設けられたロート状の弁座部5aを貫通しており、前記ダイヤフラム7の膨張・収縮に伴ってポペット4も移動して、前記ポペット4の先端部4aが弁座部5aに嵌合・離反することにより、高圧ガスが弁座シート5を通過・停止可能となるように構成されている。
図2に示す前記ポペット4は断面が正方形であって、前記第1段減圧装置2の円盤状の端末キャップ13に嵌合接続された円筒状の第1のハウジング14の中心部に形成された断面が円形の凹部13aに内接して、該凹部13a内を軸方向に沿って移動可能に構成されており、かつポペット4の中心部には高圧ガスが流れる溝(図示省略)を有しており、高圧ガスがこの溝の途中から前記断面が円形の凹部13aと断面が正方形のポペット4との間隙に排出されるように構成されている。
このように構成することにより、高圧ガスの流路がポペット4内部に確保できるので、装置を直線状に細く構成することができる。
さらに、図2に示す第1段減圧装置2においては、前記キャップ12と第1のハウジング14の間に減圧ガスの流路30を設けてある。
ポペット4内部を通過した高圧ガスは前記流量調整機構22で減圧された後、前記ダイヤフラム7の表面に沿って形成された空間23を通って前記減圧ガスの流路30を流れていく。
減圧されたガスの流路をこのように確保することにより、装置全体を細く直線的に構成することができるので、よりコンパクトな形状の圧力調整器となり、特に第1のハウジング14及び第2のハウジング24を外形21mmとして構成すれば、一般に広く使用されている規格品である穴径22mmの一般工業用容器内にも組み込み可能な圧力調整器となる。
ここで、減圧されたガスの流れを図3を使用して説明する。
図2は、低圧ガスの使用を停止して減圧されたガスの流れを止め、ポペット4の先端部4aが弁座5aを閉塞させた状態でロードスプリング9の押圧が調整されて均衡を保っている場合を示している。
次に、低圧ガスの使用を開始して減圧されたガスの流れが生じると、図3に示すようにダイヤフラム7の紙面左側の空間23の圧力が低下するので、ダイヤフラム7は矢印で示すように紙面左側に向かって変位する。
ダイヤフラム7が変位するのに伴ってダイヤフラム7に連結されているポペット4も矢印で示すように紙面左側に向かって変位して、ポペット4の先端部4aは弁座5aから離反する。すると弁座部分にガス流路20が形成され、ポペット4から排出されたガスは弁座5aを通過して、ダイヤフラム7と端末キャップ13との間に形成された狭い空間を流れ、図3に示す矢印に沿ってキャップ12とハウジング14の間に形成された減圧ガスの流路30を流れて行く。
減圧されたガスは、第1段減圧装置2では減圧ガスの流路30に沿って流れて第2段減圧装置3の第2のポペット4に流れ込み、さらにもう一段階減圧される。
第2段減圧装置3では所定の低圧まで減圧された後、第2の減圧ガスの流路30を流れて低圧ガスの出口33から排出されている。
以上、主に第1段減圧装置2について説明したが、第2段減圧装置3に関しても構造はほとんど同じで、動作も同じであるから詳しい説明は省略する。
図1に示すように第2段減圧装置3では中程度に減圧されたガスが引き続き第2のポペット4に導入され、可動圧力調整機構31及び流量調整機構32でさらに減圧されて、第2のハウジング24の一端に設けられた低圧ガスの出口33から排出されている。
このような圧力調整器を使用した場合の低圧ガスの流量と低圧ガスの圧力変化の関係を図4に示す。
図4は、図1に示した圧力調整器1を使用して、第1段減圧装置2の高圧ガス入口6に3.7MPaの高圧窒素ガスを減圧した場合の、第2段減圧装置3の低圧ガス出口33の圧力を示したものである。ここで、第1段減圧装置2での減圧圧力は0.6〜0.8MPaに設定した。
図に示すように流通開始直後には急激に圧力が低下するものの、流量が1NL/minを越える頃から流量が4NL/min迄は圧力がほぼ安定し、ガス流量の精密制御に充分耐えうるものであった。
本発明の圧力調整器においては、ダイヤフラムとして厚さ50μmのものを使用することで、大気圧から負圧に至るまでの範囲で圧力を精密に制御することができる。
本発明の圧力調整器の断面構造を示す図である。 本発明の圧力調整器の第1段減圧装置の断面構造を示す図である。 本発明の圧力調整器の第1段減圧装置のガス流路を説明する図である。 図1に示す本発明の圧力調整器のガス流量と圧力との関係を示す図である。 本発明の圧力調整器の作動原理を説明する図である。 図5に続く本発明の圧力調整器の作動原理を説明する図である。 図6に続く本発明の圧力調整器の作動原理を説明する図である。 図7に続く本発明の圧力調整器の作動原理を説明する図である。 従来の圧力調整器の一例の断面構造を示す図である。 従来の圧力調整器の他の例を示す図で、(a)は平面図を(b)は正面図を示す。
符号の説明
1・・・・・圧力調整器、2・・・・・第1段減圧装置、3・・・・・第2段減圧装置、4・・・・・ポペット、5・・・・・弁座シート、6・・・・・・入口、7・・・・・・ダイヤフラム、 8・・・・・・ダイヤフラムプレート、9・・・・・・ロードスプリング、11・・・・・・アジャスティングスクリュー、12・・・・・・キャップ、13・・・・・・端末キャップ、14・・・・・・第1のハウジング、15・・・・・・ステイ、16・・・・・・凹部、17・・・・・・孔、18・・・・・・調整バネ室、19・・・・・・キャッププラグ、20・・・・・・ガス流路、21,31・・・・・・可動圧力調整機構、22,32・・・・・・流量調整機構、23・・・・・・空間、24・・・・・・第2のハウジング、29・・・・・・ポペット、30・・・・・・減圧ガスの流路、33・・・・・・出口、35・・・・・・ダイヤフラム、40・・・・・・圧力調整器、41・・・・・・ハウジング、45・・・・・・1次室、46・・・・・・2次室、48・・・・・・調整バネ室、50,70・・・・・・圧力調整器、51・・・・・・ハウジング、52・・・・・・チャンバー、53・・・・・・高圧ガス入口、54・・・・・・低圧ガス出口、55・・・・・・圧力調整室、56・・・・・・ベローズ、57・・・・・・可動圧力調整部材、58・・・・・・ポペット、60・・・・・・流量調整手段、71・・・・・・第1段減圧装置、72・・・・・・第2段減圧装置、75・・・・・・連結管

Claims (3)

  1. ダイヤフラムを使用した直動式の第1段減圧装置と第2段減圧装置を直列に結合した二段式の圧力調整器であって、高圧ガスの入口を有する円盤状の端末キャップに円筒状の第1のハウジングを嵌合させて接続し、さらに該第1のハウジングの他端に減圧ガスの出口を有する円筒状の第2のハウジングを嵌合させて接続したものであって、
    前記第1のハウジング内に収納された第1段減圧装置及び前記第2のハウジング内に収納された第2段減圧装置は、
    ダイヤフラムとロードスプリングからなり、前記ダイヤフラムとキャップとで囲まれた調整バネ室内に前記ロードスプリングを有する可動圧力調整機構と、
    ポペットと弁座シートからなる流体の流れを選択的に調整するための流量調整機構とを備えるとともに、
    前記調整バネ室内は、周囲の温度変化による前記調整バネ室内の気体の体積変化が前記ダイヤフラムの変位量に影響を及ぼすことがないように真空に維持し、前記第1段減圧装置2の高圧ガス入口から導入された高圧ガスが前記第1段減圧装置の可動圧力調整機構によって制御された流量調整機構を通して所定の圧力まで減圧された後、前記第1段減圧装置の前記キャップと第1のハウジングの間を通って前記第2段減圧装置に導入され、前記第2段減圧装置の可動圧力調整機構によって制御された流量調整機構を通して所定の圧力まで減圧されて、前記第2段減圧装置のキャップと第2のハウジングの間を通って前記第2段減圧装置の低圧ガス出口より排出されるように構成されてなることを特徴とする圧力調整器。
  2. 前記可動圧力調整機構は、キャップの開口端にダイヤフラムを取付け、該ダイヤフラムの背面にダイヤフラムプレートを介してロードスプリングを配置して、該ロードスプリングの他端をスプリングボトムで抑え、さらに前記キャップの他端中心部にねじ込んだアジャスティングスクリューを前記スプリングボトムに当接させ、該アジャスティングスクリューを回転させることによりロードスプリングを伸縮させて、前記ダイヤフラムが膨張・収縮する変位量を調整可能に構成されてなることを特徴とする請求項1に記載の圧力調整器。
  3. 前記流量調整機構は、前記ダイヤフラムにステイを介して連結された一端が円錐状の先端部を有するポペットを具備し、該ステイは弁座シート5中心部に設けられたロート状の弁座部を貫通しており、前記ダイヤフラムの膨張・収縮に伴ってポペットも移動して、前記ポペットの先端部が弁座部に嵌合・解放することにより、高圧ガスが弁座シート5通過・停止可能となるように構成されてなることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の圧力調整器。
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