JP4317739B2 - 絶対圧レギュレータ及び定圧レギュレータ - Google Patents
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Description
従って、供給圧力を調整するための作業が極めて煩雑であるとともに、供給圧力の加圧から減圧までを連続的に調整することができないという問題点がある。
この発明の目的は、供給圧力を加圧から減圧まで連続的に調整可能としながら、部品点数を削減し得る定圧レギュレータを提供することにある。
前記二次側ポートに連通する第一のダイヤフラム室と、
正圧が供給される一次側加圧ポートに連通する第二のダイヤフラム室と、
前記第二のダイヤフラム室と、前記第一のダイヤフラム室及び前記二次側ポートとの間に介在される昇圧弁と、
前記第一のダイヤフラム室と第二のダイヤフラム室とを区画するとともに、該第一及び第二のダイヤフラム室の気圧差に基づいて、該第一のダイヤフラム室側あるいは第二のダイヤフラム室側に移動するダイヤフラムと、
前記ダイヤフラムを前記第二のダイヤフラム室に向かって付勢する付勢手段と、
前記ダイヤフラムが原位置から前記付勢手段の付勢力に抗して第一のダイヤフラム室側に移動するとき前記昇圧弁を開路させ、前記ダイヤフラムが原位置から第二のダイヤフラム室側に移動するとき、前記減圧弁を開路させる弁軸と
を備えた。
請求項3では、前記一次側加圧ポートと二次側ポートを直方体状の本体の対向する側面に設け、前記本体の他の対向する側面に前記二次側ポートに連通するゲージポートを設け、前記本体の底面に前記一次側負圧ポートを設けた。
以下、本発明を具体化した第一の実施の形態を図面に従って説明する。前記従来例と同一構成部分は、同一符号を付して説明する。
前記カバー13はほぼ円筒状に形成され、その上端部には調節ネジ15が回転可能に支持される。前記調節ネジ15の上端部は前記カバー13外に露出され、その上端部にノブ16が取着される。従って、ノブ16の操作により調節ネジ15が回転される。
前記本体12の下面には、略筒状のボトムプラグ19が螺合され、そのボトムプラグ19には一次側(入力側)負圧ポート20が形成されている。そして、一次側負圧ポート20には所定の配管を介して前記真空源4から任意の負圧が供給される。
また、前記連通路21内には棒状の弁軸23が上下方向に移動可能に支持され、その弁軸23の下部にはフランジ上の第一の弁体24が形成されている。そして、第一の弁体24が前記第一の弁座22に下方から当接可能となっている。第一の弁体24と第一の弁座22とで減圧弁が構成される。
前記カバー13内において、前記調節ネジ15の下部には支持板27が螺合されている。また、カバー13内の下部にはダイヤフラム28が配設され、そのダイヤフラム28と前記支持板27との間にはコイルスプリング29が配設されている。そして、ダイヤフラム28は支持板27を支点とするコイルスプリング29の付勢力により、下方へ付勢されている。
一次側加圧ポート17に加圧源1から所定の正圧を供給し、一次側負圧ポート20に真空源4から所定の負圧を供給した状態で、昇圧弁及び減圧弁がともに閉じられた状態(原置)では、第一のダイヤフラム室32aと二次側ポート18とは間隙37を介して連通しているので、同圧となる。また、第二のダイヤフラム室32bと一次側加圧ポート17とは同圧に維持されている。
二次側ポート18の気圧が低下して、第一のダイヤフラム室32aと第二のダイヤフラム室32bとの圧力差が小さくなると、ダイヤフラム28が上昇し、コイルスプリング25の付勢力に基づいて第一の弁体24が上昇して減圧弁が閉路される。この結果、二次側ポート18の気圧の低下が停止する。
(1)絶対圧レギュレータ11では、一次側加圧ポート17に所定の正圧を供給し、一次側負圧ポート20に任意の負圧を供給し、ノブ16の操作によりコイルスプリング29の付勢力を適宜に調整すれば、二次側ポート18の気圧をコイルスプリング29の付勢力に基づいてあらかじめ設定された設定値に維持することができる。すなわち、二次側ポート18の気圧が設定値より低くなると、ダイヤフラム28が上昇して昇圧弁が開路され、一次側加圧ポート17と二次側ポート18とが連通して、二次側ポート18の気圧が上昇する。また、二次側ポート18の気圧が設定値より高くなると、ダイヤフラムが下降して減圧弁が開路され、一次側負圧ポート20と二次側ポート18とが連通して、二次側ポートの気圧が低下する。
(2)絶対圧レギュレータ11を備えた定圧レギュレータでは、絶対圧レギュレータ11の動作により、あらかじめ設定された気圧を自動的に維持して被供給部に供給することができる。
(3)前記従来例で使用した真空レギュレータ5を必要とせず、かつ切換弁3に代えて絶対圧レギュレータ11を使用する構成であるので、定圧レギュレータの部品点数を削減し、コストを低減することができる。
(4)二次側ポート18から被供給部に供給する気圧は、ノブ16の操作により、1気圧以上あるいは1気圧以下の任意の気圧に設定可能である。また、その設定値は、ノブ16の操作により、加圧から減圧まで連続して調整可能であり、二次側ポート18の気圧を気圧計8で確認しながら、1気圧付近の気圧に微調整することも容易である。
(5)減圧弁の開口面積は、昇圧弁の開口面積より広い面積を確保した。従って、二次側ポート18の減圧動作を速やかに行うことができる。
(6)ゲージポート38a,38bは本体12の対向する側面に形成されているので、絶対圧レギュレータ11の取付方向によって、いずれかのゲージポートを選択して気圧計8を接続することができる。
(第二の実施の形態)
図8及び図9は、絶対圧レギュレータの第二の実施の形態を示す。この実施の形態は、前記第一の実施の形態のゲージポートの一方を一次側加圧ポート41として使用し、一次側加圧ポートとして使用したポートを一次側負圧ポート42として使用するものである。前記第一の実施の形態と同一構成部分は同一符号を付して詳細な説明を省略する。
このように構成された絶対圧レギュレータでは、前記第一の実施の形態で得られた(1)〜(5)と同様な作用効果を得ることができる。
上記各実施の形態は、以下の態様で実施してもよい。
・第二の実施の形態において、本体12の側面を5面以上とすることにより、ゲージポートを2つ以上設けるようにしてもよい。
12 本体
17,41 一次側加圧ポート
18 二次側ポート
20,42 一次側負圧ポート
23 弁軸
22,24 減圧弁(第一の弁座、第一の弁体)
25 付勢手段(コイルスプリング)
26,30 昇圧弁(第二の弁座、第一の弁座)
28 ダイヤフラム
32a 第一のダイヤフラム室
32b 第二のダイヤフラム室
Claims (5)
- 負圧が供給される一次側負圧ポートに減圧弁を介して連通する二次側ポートと、
前記二次側ポートに連通する第一のダイヤフラム室と、
正圧が供給される一次側加圧ポートに連通する第二のダイヤフラム室と、
前記第二のダイヤフラム室と、前記第一のダイヤフラム室及び前記二次側ポートとの間に介在される昇圧弁と、
前記第一のダイヤフラム室と第二のダイヤフラム室とを区画するとともに、該第一及び第二のダイヤフラム室の気圧差に基づいて、該第一のダイヤフラム室側あるいは第二のダイヤフラム室側に移動するダイヤフラムと、
前記ダイヤフラムを前記第二のダイヤフラム室に向かって付勢する付勢手段と、
前記ダイヤフラムが原位置から前記付勢手段の付勢力に抗して第一のダイヤフラム室側に移動するとき前記昇圧弁を開路させ、前記ダイヤフラムが原位置から第二のダイヤフラム室側に移動するとき、前記減圧弁を開路させる弁軸と
を備えたことを特徴とする絶対圧レギュレータ。 - 前記付勢手段は、付勢力調整手段によりその付勢力を調整可能としたことを特徴とする請求項1記載の絶対圧レギュレータ。
- 前記一次側加圧ポートと二次側ポートを直方体状の本体の対向する側面に設け、前記本体の他の対向する側面に前記二次側ポートに連通するゲージポートを設け、前記本体の底面に前記一次側負圧ポートを設けたことを特徴とする請求項1または2記載の絶対圧レギュレータ。
- 前記一次側負圧ポートと二次側ポートを直方体状の本体の対向する側面に設け、前記本体の他の対向する側面に、前記一次側加圧ポートと、前記二次側ポートに連通するゲージポートとを設けたことを特徴とする請求項1または2記載の絶対圧レギュレータ。
- 請求項1乃至4のいずれかに記載の絶対圧レギュレータの一次側加圧ポートに、加圧レギュレータから正圧を供給し、一次側負圧ポートに真空源から任意の負圧を供給したことを特徴とする定圧レギュレータ。
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