JPH1038111A - リリーフバルブ - Google Patents

リリーフバルブ

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JPH1038111A
JPH1038111A JP21195896A JP21195896A JPH1038111A JP H1038111 A JPH1038111 A JP H1038111A JP 21195896 A JP21195896 A JP 21195896A JP 21195896 A JP21195896 A JP 21195896A JP H1038111 A JPH1038111 A JP H1038111A
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JP
Japan
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pressure
nozzle
relief valve
diaphragm
flapper
Prior art date
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Withdrawn
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JP21195896A
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English (en)
Inventor
Hiromichi Iizuka
博道 飯塚
Akihito Adachi
昭仁 足立
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Hisaka Works Ltd
Asahi Enterprise Co Ltd
Original Assignee
Hisaka Works Ltd
Asahi Enterprise Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】応答速度が速く、しかも反復精度が高いリリー
フバルブを提供することを目的とする。 【解決手段】入力ポート21と出力ポート22とを連通
するリリーフ通路を弁体26によって開閉するように
し、コントロールチャンバ30内において移動可能に配
されている作動板32を弁体26に連結し、しかも主ダ
イヤフラム33によってコントロールチャンバ30を2
分割するとともに上記作動板32を押圧するようにし、
副ダイヤフラム35によってコントロールチャンバ30
の出力ポート22と連通する縦孔24を閉じかつ作動板
32を主ダイヤフラム33による押圧方向とは逆方向か
ら押圧するようにし、コントロールチャンバ30の主ダ
イヤフラム33に対して作動板32とは反対側の空間に
信号圧Ps を印加するとともに、コントロールチャンバ
30の主ダイヤフラム33と副ダイヤフラム35との間
の空間に被制御圧Pv を印加するようにしたものであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はリリーフバルブに係
り、とくに弁体によってリリーフ通路を開閉することに
より被制御圧を制御するようにしたリリーフバルブに関
する。
【0002】
【従来の技術】加圧室や真空チャンバ内の圧力を一定に
保つために、従来よりリリーフバルブが用いられてい
る。リリーフバルブは加圧室あるいは真空チャンバ内の
圧力を弁体によって受けるようにし、この弁体を押すス
プリングとのバランスによって弁体の開閉を行なうよう
にしている。
【0003】弁体に作用する圧力がスプリングの押圧力
よりも高くなると弁体が開かれ、加圧室内のガスが排出
され、あるいはまた真空チャンバ内に外部からガスが導
入される。これに対して弁体に作用する圧力がスプリン
グによる押圧力よりも低くなると、弁体が閉じられ、ガ
スの排出あるいは導入が停止される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のこのようなリリ
ーフバルブは、弁体に作用する圧力とスプリングとのバ
ランスによって直接開閉動作を行なうようにしているた
めに、応答速度が遅いという欠点がある。また開閉動作
を行なう際の圧力の反復精度が低く、加圧室あるいは真
空チャンバ内の設定圧を高精度に維持することができな
いという問題がある。
【0005】本発明はこのような問題点に鑑みてなされ
たものであって、応答速度が速く、高い反復精度を有す
るリリーフバルブを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、リリーフ通路
を開閉する弁体と、前記弁体と連結されかつコントロー
ルチャンバ内において移動可能に配されている作動板
と、前記コントロールチャンバ内を2分割するととも
に、前記作動板を押圧する主ダイヤフラムと、前記コン
トロールチャンバの外部連通孔を閉じかつ前記作動板を
前記主ダイヤフラムによる押圧方向とは逆方向から押圧
する副ダイヤフラムと、をそれぞれ具備し、前記コント
ロールチャンバの前記主ダイヤフラムに対して前記作動
板とは反対側の空間に信号圧が印加されるとともに、前
記コントロールチャンバの前記主ダイヤフラムと前記副
ダイヤフラムとの間の空間に被制御圧が印加されること
を特徴とするリリーフバルブに関するものである。
【0007】前記被制御圧が真空圧であってよい。
【0008】ノズルフラッパを具備し、該ノズルフラッ
パのノズルの背圧が信号圧として用いられてよい。
【0009】前記ノズルフラッパのノズルとフラッパと
の間のギャップがリニアモータによって制御されてよ
い。
【0010】前記ノズルがギャップを介して対向するフ
ラッパが配されているチャンバに前記被制御圧が印加さ
れるとともに、前記ノズルの背圧を取出す通路が固定絞
りを介して外部圧と連通してよい。
【0011】
【発明の実施の形態】
[1]全体のシステム構成 図1は本発明の一実施の形態に係るリリーフバルブが用
いられる真空チャンバ10の圧力制御系を示すものであ
って、真空チャンバ10は真空ポンプ11と接続されて
いる。真空ポンプ11によって真空チャンバ10内を真
空状態に保持するようにしている。また真空チャンバ1
0の内部圧は圧力/電流変換器12によって検出さると
ともに、電気信号に変換される。
【0012】圧力/電流変換器12は比例積分コントロ
ーラ13に接続されている。そして比例積分コントロー
ラ13がリリーフバルブ15のノズルフラッパ16のフ
ラッパの変位を制御するリニアモータ17と接続される
ようになっている。リリーフバルブ15は真空チャンバ
10と外部との連通および遮断を制御することによっ
て、真空チャンバ10の真空圧を所定の圧力に維持する
ためのものである。そしてこのリリーフバルブ15に対
してノズルフラッパ16によって信号圧を供給するよう
にしており、リニアモータ17によって信号圧の制御が
行なわれるようにしている。
【0013】[2]リリーフバルブの構成 図2はリリーフバルブ15を示しており、このリリーフ
バルブ15のハウジングは互いに反対側に位置する入力
ポート21と出力ポート22とを備えている。入力ポー
ト21はハウジングの下側のバルブ室23と連通されて
いる。そしてこのバルブ室23には上方へ延びる縦孔2
4が連通している。この縦孔24には出力ポート22が
連通されるようになっている。
【0014】縦孔24の下側の端面がバルブシート25
を構成しており、このバルブシート25に対して接触お
よび離間可能に弁体26が配されている。弁体26はバ
ルブ室23内において支持板27に支持されており、軸
線方向、すなわち図2において上下方向に移動可能にな
っている。
【0015】上記縦孔24に対してバルブ室23とは反
対側にはコントロールチャンバ30が設けられている。
このコントロールチャンバ30には上方に縦方向に延び
る信号ポート31が連通されている。またコントロール
チャンバ30には作動板32が軸線方向に移動可能に配
されている。そしてコントロールチャンバ30を上下に
2分割するように主ダイヤフラム33が配され、その下
面が作動板32の上面と接している。
【0016】また作動板32の下面であってそのほぼ中
央部には下方に突出するように突柱34が設けられてお
り、この突柱34によって中央部が受けられるように副
ダイヤフラム35が配されている。副ダイヤフラム35
はコントロールチャンバ30と縦孔24との連通を遮断
するように設けられている。
【0017】主ダイヤフラム33がその上部に配される
ようになっている作動板32と弁体26をその上面に備
えている支持板27とは複数の連結ロッド38によって
一緒に移動するように連結されている。そして連結ロッ
ド38はこのリリーフバルブ15のハウジングに縦方向
に延びるように設けられている案内孔39によって摺動
可能に案内されている。また連結ロッド38の外周側で
あって作動板32の下部にはばね40が配されている。
このばね40の下端側の部分はコントロールチャンバ3
0の底部によって受けられるようになっており、これに
よってばね40が作動板32を上方に押圧付勢するよう
にしている。
【0018】[3]ノズルフラッパの構成 次に上記コントロールチャンバ30の主ダイヤフラム3
3の上側の空間に信号ポート31を通して信号圧を印加
するためのノズルフラッパ16のノズル44について説
明する。ノズル44はその軸線が水平になるようにリリ
ーフバルブ15上に設けられているノズルフラッパ16
のハウジング内に設けられており、中心部には軸線方向
に延びる中心孔45を備えている。またノズル44の基
端側の部分は保持部46を構成している。この保持部4
6には半径方向に交差するように横孔47が形成されて
いる。このように横孔47はノズル44の基端側の部分
の外周面に形成されている連通路48に連通されるよう
になっている。この連通路48がノズルフラッパ16の
ハウジングのポート49および連通溝50を介してリリ
ーフバルブ15のハウジングの信号ポート31と連通さ
れるようになっている。
【0019】ノズルフラッパ16のハウジングのポート
49と分岐するようにポート53が設けられている。こ
のポート53はリリーフバルブ15のハウジングのポー
ト54と連通されるとともに、このポート54を介して
リリーブバルブ15の出力ポート22と連通されるよう
になっている。しかもポート53には固定絞り55が設
けられている。
【0020】[4]リニアモータの構成 次に上記ノズル44の先端部と対向するように配されて
いるフラッパ59を移動させるリニアモータ17につい
て述べると、フラッパ59はりん青銅板から構成され、
ノズル44と対向する中心部に対して外周側に連通孔4
3を備え、その両側に圧力差を生じないようになってい
る。またフラッパ59にはリング状に巻装されたコイル
60が取付けられている。このコイル60がリニアモー
タ17の駆動コイルを構成している。
【0021】リニアモータ17はカップ状をなすヨーク
61を備えるとともに、その底部であって中心部には軸
線方向に着磁されたマグネット62が取付けられてい
る。マグネット62の上端部にはポールコア63が固着
されている。ポールコア63の外周部とヨーク61の内
周面との間がエアギャップになっており、このエアギャ
ップの部分にコイル60が配されている。
【0022】ヨーク61の内部空間はヨーク61とこの
リニアモータ17のハウジングを貫通するポート66お
よびリリーフバルブ15のハウジングのポート67を介
してリリーフバルブ15の入力ポート21と連通される
ようになっている。
【0023】図3は上記リリーフバルブ15、ノズルフ
ラッパ16およびリニアモータ17から成る真空チャン
バ10の圧力制御装置の等価回路を示しており、入力ポ
ート21と出力ポート22との間にリリーフバルブ15
が接続されている。そしてこのようなリリーフバルブ1
5は入力ポート21に加わる圧力と出力ポート22に加
わる圧力とをノズルフラッパ16から成る可変絞りと固
定絞り55とによって分圧して得られる信号圧が供給さ
れるようになっており、このような信号圧に応じてリリ
ーフバルブ15が開閉されるようになっている。
【0024】リリーフバルブ15が開かれると、出力ポ
ート22からリリーフバルブ15を通って入力ポート2
1側に大気が流動し、真空チャンバ10内の圧力が信号
圧に応じた圧力に調整される。
【0025】[5]リリーフバルブの動作 次に図2に示すリリーフバルブ15の動作をより詳細に
説明する。リリーフバルブ15はその入力ポート21が
図1に示す真空チャンバ10に接続される。これに対し
て出力ポート22は大気開放とする。すなわちここでは
リリーフバルブ15が真空圧の調整のために用いられる
とともに、真空チャンバ10内の圧力である被制御圧と
大気圧との差圧を利用して信号圧をノズルフラッパ16
によって得るようにしている。
【0026】図2に示すリリーフバルブ15はフォース
バランス型の圧力変換器から構成されている。フォース
バランス型の圧力変換器においては、入力信号によって
発生する力Fi とし、出力信号によって発生する力をF
o とすると、 Fi =Fo ・・・・・・・・・・・・・・・・・(1) となる。図2に示すリリーフバルブ15の動作はこの式
によって表現される。
【0027】図2に示すリリーフバルブ15のコントロ
ールチャンバ30の主ダイヤフラム33の上側の空間に
は信号圧Ps が加えられている。これに対して主ダイヤ
フラム33と副ダイヤフラム35との間の空間には、入
力ポート21を通して加えられる真空圧Pv がバルブ室
23および案内孔39を通して印加されている。
【0028】上記(1)式におけるFi に相当する力
は、主ダイヤフラム33の上部の空間の圧力Ps によっ
て発生する力である。今主ダイヤフラム33の有効面積
をAとすると、 Fi=APs ・・・・・・・・・・・・・・・・(2) となる。これに対して、(1)式におけるFo に相当す
る力は、主ダイヤフラム33と副ダイヤフラム35との
間の空間に作用する被制御圧である真空圧Pv によって
発生する力である。副ダイヤフラム35の有効面積をB
とすると、 Fo =APv −BPv +Fs ・・・・・・・・・(3) なおここでFs は連結ロッド38の外周部に介装されて
いるばね40による弾性復元力を表わす。
【0029】上記(2)式および(3)式を(1)式に
代入すると、 APs =(A−B)Pv +Fs ・・・・・・・・(4) この式を整理すると、 Pv =Ps ・A/(A−B)−Fs /(A−B)・・・(5) リリーフバルブ15に用いられているばね40による力
s は極めて小さいためにその項を無視するとともに、
主ダイヤフラム33の面積と副ダイヤフラム35の面積
とによって与えられる定数A/(A+B)の値を、例え
ば A/(A+B)=1.2・・・・・・・・・・・(6) とすると、(5)式は次のように表わされる。
【0030】 Pv =1.2Ps ・・・・・・・・・・・・・・(7) この式から明らかなように、信号圧Ps を0、すなわち
大気圧にすると、入力ポート21を通して加えられる負
圧の被制御圧Pv によって主ダイヤフラム33を介して
作動板32が下方へ押され、これに伴って支持板27が
下方へ移動し、弁体26がバルブシート25から離間す
る。従って出力ポート22から縦孔24およびバルブ室
23を通して入力ポート21側に大気が流動し、真空チ
ャンバ10内の圧力が上昇してPv はほぼ0、すなわち
大気圧近くまで真空度が下がることになる。なお実際に
は出力ポート22が大気開放の場合に、バルブシート2
5と弁体26との間の排気抵抗による差圧と、副ダイヤ
フラム35とばね40によって作動板32を上方へ押圧
する力によって、被制御圧、すなわち真空チャンバ10
内の圧力Pv は図4に示すように、信号圧Ps が0にな
っても、完全に0にはならない。
【0031】図2に示すリリーフバルブ15の信号ポー
ト31を通して加えられる信号圧Ps の真空度を上げる
と、主ダイヤフラム33を下方に押す力が弱くなり、相
対的に作動板32を上向きに押す力が発生し、作動板3
2と連結ロッド38を介して連結されている支持板27
上の弁体26がバルブシート25を閉じ、Pv の真空度
を上昇させる。被制御圧Pv の真空度が信号圧Ps に対
応する真空度よりも上昇しすぎると、バルブシート25
から弁体26が離間する方向の力が発生し、結果的に
(5)式が成立する位置で弁体26がバルブシート25
に接触することになる。
【0032】逆にPs の真空度を下げるとPs によって
作動板32に対して下向きの力が発生し、バルブシート
25に対して弁体26が開いて被制御圧Pv の真空度を
下げる。真空度が下がりすぎると弁体26がバルブシー
ト25を閉じ、この場合にも(5)式が成立する位置で
弁体26がバルブシート25を閉じることになる。
【0033】このように信号圧Ps を変えることによっ
て図4に示すように、入力ポート21に加えられる被制
御圧Pv が調整される。信号圧Ps が一定のパイロット
圧から作られる場合には、Pv は流量が変化しても比較
的小さなオフセットに止まる。これに対して本実施の形
態の場合には、パイロット圧として外部圧と被制御圧P
v とを用い、これらの差圧から信号圧Ps を得るように
しているために、流量変化によるオフセットがパイロッ
ト圧から作る場合に比べて大きくなる。
【0034】また図2に示すリリーフバルブ15は主ダ
イヤフラム33の他に副ダイヤフラム35を備えてお
り、このダイヤフラム35によって作動板32を主ダイ
ヤフラム33による押圧方向とは逆方向に押圧している
ために、信号圧Ps を被制御圧Pv よりも低い真空度で
調節を行なうことが可能になる。すなわちこのようなリ
リーフバルブ15によれば、外乱に対する安定性をある
程度犠牲にすることによって、外部のパイロット圧を使
用しないで被制御圧Pv のみによって信号圧Psを作る
ことが可能になる。
【0035】[6]リニアモータによる制御動作 次に信号圧Ps を得るためのノズルフラッパ16と、こ
のノズルフラッパ16を制御するリニアモータ17の動
作を説明する。図3に示す可変抵抗を構成するノズルフ
ラッパ16はフォースバランス型の圧力変換器を構成し
ている。今リニアモータ17のコイル60に流れる電流
i によって発生する力をFc とすると、 Fc =KIi ・・・・・・・・・・・・・・・・(8) となる。またノズル44の内圧と外圧との差圧dPによ
って発生する力をFn とすると、 Fn =dP・a・・・・・・・・・・・・・・・(9) となる。なおここでaはノズル44の中心孔45の断面
積を示す。またフォースコイル60が取付けられている
フラッパ59のばね定数をFf とすると、 Fc =Fn +Ff ・・・・・・・・・・・・・・(10) となる。すなわちFf がなければ完全なフォースバラン
ス型の変換器になる。
【0036】図3において可変抵抗16で示されるノズ
ルフラッパはリニアモータ17によって駆動されるノズ
ルフラッパから成立している。このようなノズルフラッ
パ16は2kgHz程度まではフラットな周波数特性を
有している。ガス系に使用した場合に、ガスの圧縮性に
よって周波数特性は数Hz〜数十Hzまでの範囲にな
る。
【0037】上記の(8)の式と(9)式とを(10)
式に代入すると、次の式が成立つ。
【0038】 KIi =dP・a+Ff ・・・・・・・・・・・(11) ここでノズルフラッパ16のノズル44の差圧dP=P
s −Pv なので、 KIi =(Ps −Pv )・a+Ff ・・・・・・(12) この式を変形すると、 Ps =(KIi −Ff )/a+Pv ・・・・・・(13) (13)式においてFf の項は変位バランス型変換器の
項で、この項とPv の項とがあるために、この変換器は
v の変動に対してオフセットを発生する。(13)式
においてFf =0、Pv =constの場合には、この
値を定数Cとすると、 Ps =KIi +C・・・・・・・・・・・・・・(14) となり、完全なフォースバランスの式になる。実際には
−Ff /a+Pv の項が存在するために、設定は常にオ
ーバシュート気味になる。理論的にはオーバシュート気
味であるが、空気圧系の時定数よりもバルブ単体がもつ
制御系の時定数の方が桁違いに小さいので、表面的には
現われない。
【0039】図3に示すノズルフラッパ16の等価抵抗
値をRv とし、固定絞り55の等価抵抗値をRf とす
る。すると図2に示すリニアモータ17のコイル60の
電流Ii =0の場合には、ノズルフラッパ16のノズル
44がフラッパ40によってほぼ完全に閉じられる状態
になり、このためにRf <<Rv となる。このときに
は、(13)式から、 Ps =Pv −Ff /a・・・・・・・・・・・・(15) となり、信号圧Ps は大気圧とほぼ等しくなって、バル
ブシート25が弁体26から離れ、被制御圧Pv は大気
圧近くまで真空度が下がる。
【0040】これに対してリニアモータ17のコイル6
0に所定の電流が流れた場合、すなわちIi =Ii0>0
のときには、リニアモータ17のコイル60による力F
c によってフラッパ59がノズル44の先端部から離間
するように開かれる。よってRf >>Pv となる。この
場合には次の式が成立する。
【0041】 Ps =Pv −Ff /a+KIi /a・・・・・・(16) そしてこのときには差圧Ps −Pv によってはバルブシ
ート25に弁体26が密着し、リリーフバルブ15が閉
じてPv は最大真空圧まで真空度が上る。
【0042】
【発明の効果】本発明は、リリーフ通路を開閉する弁体
と、弁体と連結されかつコントロールチャンバ内におい
て移動可能に配されている作動板と、コントロールチャ
ンバ内を2分割するとともに、作動板を押圧する主ダイ
ヤフラムと、コントロールチャンバの外部連通孔を閉じ
かつ作動板を主ダイヤフラムによる押圧方向とは逆方向
から押圧する副ダイヤフラムと、をそれぞれ具備し、コ
ントロールチャンバの主ダイヤフラムに対して作動板と
は反対側の空間に信号圧が印加されるとともに、コント
ロールチャンバの主ダイヤフラムと副ダイヤフラムとの
間の空間に被制御圧が印加されるようにしたものであ
る。
【0043】従ってフォースバランス型のリリーフバル
ブを提供することが可能になり、応答速度が速く、しか
も反復精度の高いリリーフバルブが得られる。
【0044】被制御圧が真空圧である場合には、真空圧
を制御するフォースバランス型のリリーフバルブが提供
される。
【0045】ノズルフラッパを具備し、このノズルフラ
ッパのノズルの背圧を信号圧として用いることにより、
ノズルフラッパのノズルの背圧に応じた圧力に被制御圧
が制御される。
【0046】ノズルフラッパのノズルとフラッパとの間
のギャップをリニアモータによって制御すると、リニア
モータに加えられる電流に応じた信号圧を得ることが可
能になり、このような信号圧によって被制御圧を制御す
ることが可能になる。
【0047】ノズルがギャップを介して対向するフラッ
パが配されているチャンバに被制御圧が印加されるとと
もに、ノズルの背圧を取出す通路が固定絞りを介して外
部圧と連通されるようにした構成によれば、被制御圧と
外部圧とを利用して信号圧を作ることが可能になり、信
号圧を作るためのパイロット圧を必要としなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】リリーフバルブを用いた真空装置の配管図であ
る。
【図2】リリーフバルブの縦断面図である。
【図3】リリーフバルブの等価回路の回路図である。
【図4】信号圧と被制御圧との関係を示すグラフであ
る。
【符号の説明】
10 真空チャンバ 11 真空ポンプ 12 圧力/電流変換器 13 比例積分コントローラ 15 リリーフバルブ 16 ノズルフラッパ 17 リニアモータ 21 入力ポート 22 出力ポート 23 バルブ室 24 縦孔 25 バルブシート 26 弁体 27 支持板 30 コントロールチャンバ 31 信号ポート 32 作動板 33 主ダイヤフラム 34 突柱 35 副ダイヤフラム 38 連結ロッド 39 案内孔 40 ばね 43 連通孔 44 ノズル 45 中心孔 46 保持部 47 横孔 48 連通路 49 ポート 50 連通溝 53、54 ポート 55 固定絞り 59 フラッパ 60 コイル 61 ヨーク 62 マグネット 63 ポールコア 66、67 ポート

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】リリーフ通路を開閉する弁体と、 前記弁体と連結されかつコントロールチャンバ内におい
    て移動可能に配されている作動板と、 前記コントロールチャンバ内を2分割するとともに、前
    記作動板を押圧する主ダイヤフラムと、 前記コントロールチャンバの外部連通孔を閉じかつ前記
    作動板を前記主ダイヤフラムによる押圧方向とは逆方向
    から押圧する副ダイヤフラムと、 をそれぞれ具備し、前記コントロールチャンバの前記主
    ダイヤフラムに対して前記作動板とは反対側の空間に信
    号圧が印加されるとともに、前記コントロールチャンバ
    の前記主ダイヤフラムと前記副ダイヤフラムとの間の空
    間に被制御圧が印加されることを特徴とするリリーフバ
    ルブ。
  2. 【請求項2】前記被制御圧が真空圧であることを特徴と
    する請求項1に記載のリリーフバルブ。
  3. 【請求項3】ノズルフラッパを具備し、該ノズルフラッ
    パのノズルの背圧が信号圧として用いられることを特徴
    とする請求項1に記載のリリーフバルブ。
  4. 【請求項4】前記ノズルフラッパのノズルとフラッパと
    の間のギャップがリニアモータによって制御されること
    を特徴とする請求項1に記載のリリーフバルブ。
  5. 【請求項5】前記ノズルがギャップを介して対向するフ
    ラッパが配されているチャンバに前記被制御圧が印加さ
    れるとともに、前記ノズルの背圧を取出す通路が固定絞
    りを介して外部圧と連通していることを特徴とする請求
    項2に記載のリリーフバルブ。
JP21195896A 1996-07-23 1996-07-23 リリーフバルブ Withdrawn JPH1038111A (ja)

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JP (1) JPH1038111A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008294015A (ja) * 2007-05-22 2008-12-04 Asahi Enterp:Kk 制御装置
CN104806595A (zh) * 2015-04-29 2015-07-29 浙江大学 将溢流功能集成于主阀芯的直动式负载控制阀
CN106015140A (zh) * 2016-06-11 2016-10-12 宁波文泽机电技术开发有限公司 一种平衡阀

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