JP4641608B2 - 押圧装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は押圧装置に係り、とくに流体式シリンダから成り、ピストンロッドによってワークを押圧する押圧装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば液晶表示装置の組立てに用いられる液晶重合わせ装置は、加圧力を時間に対して制御することを要する。このような目的のために、従来は図6に示すような押圧装置が用いられていた。
【0003】
この装置はエアシリンダ72が用いられ、そのピストン73に固着されたピストンロッド74の先端側の部分に押圧子75を取付けている。またピストンロッド74から側方に突出するアーム76を位置センサ77の入力端に接続するようにしている。そして位置センサ77の出力をストローク/電圧変換器83において電圧に変換するとともに、コンパレータ85に供給している。コンパレータ85は指示器84の出力(入力目標値)と変換器83の出力とを比較し、両者の偏差をサーボアンプ86で増幅し、スプールバルブ90のフォースモータ91に供給するようにしている。
【0004】
従って指示器84によって指示値を入力すると、指示値がコンパレータ85で変換器83の出力と比較され、コンパレータ85の偏差出力がサーボアンプ86で増幅されてスプールバルブ90のフォースモータ91に印加され、これによってスプールバルブ90が切換えられるようになっている。ここでコンパレータ85およびサーボアンプ86から成るシステムはデジタルコントローラ92から構成されている。
【0005】
デジタルコントローラ92の出力によってスプールバルブ90が左側のポジションに切換えられた場合にはシリンダ72のピストンロッド74が引込まれてストロークが減少する。これに対してスプールバルブ90が右側のポジションに切換えられた場合には、ピストンロッド74が押出されてそのストロークが増加する。またスプールバルブ90が中立位置に切換えられると、その位置で停止する。従ってデジタルコントローラ92によってスプールバルブ90を切換えてシリンダ72のストロークを所定の値に設定することにより、押圧子75によってワークを所定のストロークで押圧することが可能になる。
【0006】
このような従来の流体式シリンダ72の内圧は図7に示すように、そのストロークに関係なく一定の値を維持するようになっている。すなわちピストンロッド74の太さを無視して考えると、ピストン73に対して右側の空間の圧力P2 による押圧力はピストン73に対して左側の空間の圧力P1 による押圧力と押圧子75が受ける反力Fとの和とバランスする。ところがこのバランスは図7に示すように、ストロークに関係なく成立するものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
従来のこのような押圧装置は、スプールバルブ90がON−OFF式の切換えバルブから構成されている。従って不感帯がないと非常に不安定になり、シリンダ72は目標ストロークの近傍でチャタリングを起すことになる。このような理由から、図6に示すように中間にロックポジションを設けたスプールバルブ90を用いている。ところがこのように不感帯を設けると、その部分では制御が行なわれないために、目標ストロークの近傍での位置制御が停止し、精度が低下する欠点がある。
【0008】
またこのような押圧装置はストロークの制御は行なうことが可能だが、押圧力の制御を行なうことができない。さらにこの装置はスプールバルブ90のフォースモータ91を3つのポジションに切換えるためにデジタルコントローラ92を用いるようにしており、これによって装置が高価になるとともに、制御用のソフトウエアを用意しなければならないという欠点がある。
【0009】
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであって、力学的な平衡バランスによって位置決めが行なわれるようにした簡潔でしかも高精度の押圧装置を提供することを目的とする。
【0010】
本願の主要な発明は、流体式シリンダから成り、ピストンロッドによってワークを押圧する押圧装置において、
前記流体式シリンダのピストンロッドの両側の空間にそれぞれ作動圧を供給する制御弁を接続し、
一方の制御弁に前記流体式シリンダのピストンロッドのストロークを検出する位置センサの出力を変換器により電流値に変換した信号を入力するとともに、他方の制御弁に請求項1の発明においては前記変換器の出力信号と指示器により出力されるストロークの目標値とをコンパレータで比較して得られる差分の信号を、また請求項2の発明においては前記流体式シリンダのピストンロッド側とは反対側の空間の圧力を変換器により変換された電圧と指示器により出力される圧力の目標値とをコンパレータで得られる差分の信号を入力することを特徴とする押圧装置に関するものである。
【0011】
ここで前記制御弁は入力信号が増加するとそれに応じて出力圧が増加または減少する制御弁であってよい。また前記流体式シリンダのストロークに応じた入力信号が供給される前記一方の制御弁が前記流体式シリンダのピストンに対してピストンロッド側の空間に接続されてよい。
【0012】
また目標値がコンパレータにおいて前記流体式シリンダの実際のストロークと比較され、目標値と実際のストロークとの偏差が前記他方の制御弁に入力されるようにしてよい。あるいはまた目標値がコンパレータにおいて前記流体式シリンダの前記他方の制御弁が接続された空間の圧力と比較され、目標値と実際の圧力との偏差が前記他方の制御弁に入力されるようにしてよい。
【0013】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の一実施の形態の押圧装置を示すものであって、押圧装置はそのアクチュエータとしてエアシリンダ72が設けられている。エアシリンダ72はピストン73を摺動可能に内蔵し、ピストン73にピストンロッド74が連設されている。ピストンロッド74はシリンダ72の左方に突出されるとともに、先端部に押圧子75を備えている。またピストンロッド74にはアーム76が取付けられ、このアーム76が位置センサ77の入力端に連結されている。
【0014】
上記エアシリンダ72のピストン73に対してその両側にはそれぞれ制御弁81、82が接続されている。そして一方の制御弁81の入力側は、上記位置センサ77の出力端に接続された変換器83の出力端と接続されている。またこのシステムはストロークを指示する指示器84を備え、この指示器84の出力が変換器83の出力とコンパレータ85で比較されるようになっている。コンパレータ85の出力側はサーボアンプ86に接続され、しかもサーボアンプ86の出力側が上記第2の制御弁82の入力側に接続されている。
【0015】
図3はこの一実施の形態に用いられる制御弁81、82の全体の構成を示すものであって、この制御弁はボディ10を備えており、このボディ10の下側の部分にはその左側に供給ポート11が、右側の部分には出力ポート12がそれぞれ形成されている。
【0016】
またこのボディ10はその上部側に第1の凹部16を有し、この凹部16の上部開口を閉塞するように入力ダイヤフラム17を備えている。そして入力ダイヤフラム17はその下側に配されている圧力板18によって受けられるようになっている。圧力板18は下方へ突出するように比較的大きな直径のセンタボス19を備え、このセンタボス19が出力ダイヤフラム20のほぼ中央部を押圧するようにしている。そして第1の凹部16であって入力ダイヤフラム17と出力ダイヤフラム20との間の空間が小孔21によって外部と連通され、大気圧に等しい圧力に維持されるようになっている。
【0017】
上記第1の凹部16の下側には第2の凹部22が連設されている。そして第1の凹部16と第2の凹部22とを互いに遮断するように上記出力ダイヤフラム20が配されている。そしてこのような出力ダイヤフラム20を受けるように第2の凹部22内には受け板23が配されている。受け板23はばね24によって上方へ押圧付勢されている。
【0018】
上記受け板23の下面に接触するように第2の凹部22には圧力板25が配されている。この圧力板25はロッド26を介して下側に配されているポペット27と連結されている。ここでポペット27は第3の凹部28内に配されている。また上記ロッド26は貫通孔29によってボディ10に摺動可能に支持されている。そしてポペット27の上面にはOリング30が取付けられており、このOリング30が凹部28の内側の上面に圧着するようになっている。
【0019】
圧力板25の下側には突部35が連設されるとともに、この突部35がバランスダイヤフラム36を押圧するようになっている。なおバランスダイヤフラム36はその下側に配されているばね受け37を介してキャンセルばね38の押圧力を受けるようにしている。
【0020】
次にこのような構成のボディ10から成る弁本体の上側に配されているノズルフラッパの機構について説明する。ノズル45は中心孔46を具備するとともに、このノズル45の基端側の部分が保持部47に構成されており、上部ボディ48に設けられている凹部49内において支持されている。
【0021】
上記ノズル45は中心孔46と連通する横孔50を備えるとともに、横孔50は保持部47の外周面に形成されている連通溝51に連通されている。そして上記連通溝51と連通するようにボディ48にはポート52が形成されており、このポート52が凹部16内であって上記入力ダイヤフラム17の上側の空間に連通されている。そして絞り通路53および連通路54を介してポート52は供給ポート11に連通されるようになっている。
【0022】
次に上記ノズル45の先端部と対向するように配されているフラッパ60について説明する。フラッパ60は例えばりん青銅の薄板から成り、その外周側の部分には表裏の両側を連通させる開口61が形成されている。またこのようなフラッパ60はその周縁部がケーシング62によって張設されている。
【0023】
ケーシング62内にはヨーク63が配されるとともに、このヨーク63の内部にはマグネット64とセンタコア65とがそれぞれ取付けられている。またセンタコア65の外周側であってヨーク63の内周側との隙間の部分にはコイル66が配されている。そしてこのコイル66がボビン67に取付けられている。そしてボビン67を介してコイル66は上記フラッパ60に連結されている。なおヨーク63およびケーシング62を貫通するように小孔68が形成されており、これによってケーシング62の内部に圧力が大気圧に維持されている。
【0024】
次にこのような制御弁の動作の概要を説明する。ケーシング62内のコイル66には信号電流が加えられる。コイル66はマグネット64によって形成される磁気回路のエアギャップの中に配されているために、コイル66に加えられる信号電流によってこのコイル66が軸線方向に移動する。すなわちここではコイル66とマグネット64とヨーク63とセンタコア65とによってリニアモータが構成されており、このようなリニアモータによってフラッパ60が図1において左右の方向の力を受けることになる。従ってこのような力によってフラッパ60がノズル45の先端部に対して変位する。
【0025】
供給ポート11を通して加えられる供給圧は連通路54、絞り通路53、ポート52、連通溝51、横孔50を通してノズル45の中心孔46に対して作動圧として印加される。そしてこのような作動圧は、フラッパ60とノズル45の先端部との隙間を通して流出する流出量に応じて減圧され、減圧された圧力が中心孔46、横孔50、連通溝51、およびポート52を通して信号圧として取出され、この信号圧が入力ダイヤフラム17の上面に作用する。
【0026】
これに対して下側の凹部28が出力ポート12と連通しているために、凹部28内が出力圧に維持される。そしてこのような出力圧はボディ10の貫通孔29を通して凹部22に印加されているために、凹部22内の圧力が出力圧に等しくなるとともに、出力ダイヤフラム20の下面が出力圧を受けることになる。
【0027】
これに対して供給ポート11からの供給圧はボディ10の中心部に上下方向に貫通するように形成されている中心孔40に印加されるために、バランスダイヤフラム36の下面には供給圧が印加される。さらにこのバランスダイヤフラム36の下面には、キャンセルばね38の弾性復元力がばね受け37を介して加わる。また中心孔40に加わる供給圧はポペット27の上面であってOリング30よりも中心側の領域に印加されることになる。
【0028】
ここでコイル66に流れる信号電流を増大させると、フラッパ60が図1において左方に押圧され、ノズル45の先端部に近接し、これによってノズル45の背圧、すなわち信号圧が増大する。従ってこの信号圧が上面に加えられるダイヤフラム17は下方へより大きな力を受けることになり、下方に移動する。そしてこのような入力ダイヤフラム17の力が圧力板18、センタボス19、出力ダイヤフラム20、受け板23を介して圧力板25に印加される。従ってこの圧力板25が下方へ移動する。
【0029】
圧力板25はロッド26を介してポペット27と連結されているために、圧力板25が下方へ移動するとポペット27も下方へ移動する。従ってこのポペット27の上面に設けられているOリング30が凹部28の上面から離間する。従って供給ポート11からの供給圧が中心孔40から第3の凹部28に流動し、出力ポート12を通して取出される出力圧が上昇する。
【0030】
出力圧は凹部22内であって出力ダイヤフラム20の下面に加えられており、出力圧の上昇に伴って出力ダイヤフラム20が上方へ押す力が次第に増大し、やがて入力ダイヤフラム17による下方への力の増加量をキャンセルするようになると、ここで再び力の平衡に達し、図1に示すように圧力板25およびポペット27が上方へ移動してOリング30が凹部28の上面に接触し、供給圧を遮断する。これによって新しい平衡状態に達する。
【0031】
コイル66に加えられる信号電流を減少させた場合には、このコイル66がフラッパ60を左方へ押圧する力が少なくなり、このフラッパ60自身の弾性復元力とのバランスによってノズル45とフラッパ60との間の隙間が増大する。従ってこの場合にはノズル45の背圧が減少することになる。
【0032】
ノズル45の背圧、すなわち信号圧が減少すると、入力ダイヤフラム17の上面に加えられる信号圧が減少するために出力圧を受ける出力ダイヤフラム20の押圧力によって入力ダイヤフラム17が上方へ移動することになる。従って圧力板18およびセンタボス19もばね24の弾性復元力によって上方へ移動するようになる。
【0033】
するとセンタボス19の先端部が出力ダイヤフラム20から離間する。従って出力ダイヤフラム20および受け板23に貫通して形成されている中心孔41が開くようになる。従ってこのような中心孔41を通して第2の凹部22内の空間の出力圧が第1の凹部16側へ逃げるようになり、さらに小孔21を通してボディ10の外側に流出する。これによって出力圧が次第に減少する。そして出力圧による力が信号圧による力とバランスする状態に達すると、再びセンタボス19が出力ダイヤフラム20の上面に接し、中心孔41を閉塞して新たな力の平衡状態に達する。
【0034】
図4はこのような制御弁のコイル66に入力信号として供給される信号電流に対する出力圧力の変化を示している。このグラフから明らかなように、コイル66に加えられる信号電流に応じて、出力ポート12から出力される出力圧力がほぼ直線的に増加する特性を有している。なお図1に示す一対の制御弁81、82はともに図3に示すような制御弁から構成されている。ここで原理的な特性は同一であるものの、一対の制御弁81、82の仕様は互いに異なっている。
【0035】
次に制御弁81、82とエアシリンダ72から成る押圧装置の全体の動作を説明する。指示器84によってストロークの目標値を入力する。これに対してエアシリンダ72のその時の現実のストロークは位置センサ77によって検出されるとともに、このストロークが変換器83において電流に変換される。そして指示器84の出力と変換器83の出力とがコンパレータ85で比較され、その偏差がサーボアンプ86に入力される。ここでサーボアンプ86は比例積分制御を行なうアンプであって、コンパレータ85の出力を△Sとし、比例定数をC1、C2とすると、サーボアンプ86の出力は次式で表わされる。なおここで第1項が比例項で第2項が積分項である。
【0036】
C1 △S+C2 ∫△Sdt
上記の式で示されるサーボアンプ86の出力が制御信号として制御弁82に供給される。これに対して反対側の制御弁81の入力側にはストローク/電流変換器83の出力が供給されている。
【0037】
ここで制御弁81、82の出力ポート12に生ずる出力圧をそれぞれP1 、P2 とし、シリンダ72のピストン73の断面積をAとし、ピストンロッド74の断面積をaとし、押圧子75に加わる反力をFとすると、エアシリンダ72の軸線方向の力のバランスは次式で表わされる。
【0038】
F+(A−a)P1 =AP2
いまエアシリンダ72のピストン73の右側の空間の圧力を図2においてB点に設定する。このときにピストン73の左側の空間の圧力は必ず上記の力のバランスが成立するA点に設定されなければならない。A点からずれた場合には力のバランスが成立しなくなる。
【0039】
ところがサーボアンプ86によるフィードバック制御によって、上記のような力のバランスが自動的に成立し、安定点に達するようにしている。いま図2においてシリンダ72のピストン73の右側の空間の圧力P2 が増大して図2においてB点からB1点に移行した場合について考える。P2 が増大するとピストン73を押す力が大きくなるためにこれによってピストンロッド74が押出され、このシリンダ72のストロークが増加する。するとこのストロークが位置センサ77によって検出されるとともに、この検出出力が変換器83によって電流に変換されて制御弁81に信号として供給される。すなわち制御弁81の出力P1 が増加してピストンロッド74を押戻す力が増加し、これによってP2 の増大にバランスする。
【0040】
なおこのときに指示器84に入力される目標値と実際のストロークとの間にオフセット量が存在するときは、このオフセット量に応じてコンパレータ85が出力を生じ、この出力がサーボアンプ86によって増幅されて制御弁82に供給される信号電流が増減され、このようなサーボ動作によって制御弁82の出力圧P2 が調整され、上記のオフセットがなくなる。
【0041】
エアシリンダ72のピストン73に対して右側の空間の圧力P2 が小さくなって図2においてB点からB2点に移行した場合には、ピストン73が右方に押されてピストンロッド74が引込まれる。従ってこのエアシリンダ72のストロークが小さくなる。するとこの小さなストロークが位置センサ77によって検出される。位置センサ77の出力は変換器83によって電流に変換されるとともに、変換された電流値が制御弁81に制御信号として供給される。従って制御弁81の出力圧P1 が減少し、ピストン73を押戻す力が減少して新たな力のバランスの平衡に達する。
【0042】
なおこのときに目標とするストロークと実際のストロークとの間にオフセットが存在する場合には、このオフセットがコンパレータ85から出力される。従ってサーボアンプ86を通して供給される制御弁82の信号電流が増加あるいは減少し、上記のオフセットをキャンセルするように作用する。これによって新しい力のバランスが成立する。従って常に安定なバランス点においてエアシリンダ72が所定のストロークを生ずることになる。
【0043】
このような押圧装置は、エアシリンダ72の軸線方向の力のバランスによって安定点を得るようにしているために、不感帯を設ける必要がなくなる。またサーボアンプ86が比例積分要素から構成されており、とくにその積分項で目標値とのオフセットをなくすことが可能になる。例えば押圧子75のストロークを5mmとしたときに、比例制御によって4.9mmのストロークを得、積分項で0.1mmのストロークを得、これによって目標値となる5mmのストロークを正しく発現している。またサーボアンプ86とコンパレータ85の組合わせがアナログコントローラによって構成されるために、取扱いが容易になるとともに、低コストでシステムを組立てることが可能になる。
【0044】
次に別の実施の形態を図5によって説明する。この実施の形態において、エアシリンダ72のピストン73の左側の空間と接続されている制御弁81の信号ポートには、位置センサ77の出力を電流に変換するストローク/電流変換器83の出力が供給されるようになっている。これに対してシリンダ72のピストン73の右側の空間あるいは制御弁82の出力圧P2 が圧力/電圧変換器87によって電圧に変換されるとともに、コンパレータ85に供給される。コンパレータ85は指示器84の出力(目標値)と変換器87の出力とを比較するとともに、その比較出力をサーボアンプ86に供給している。そしてサーボアンプ86の出力が信号電流として制御弁82に供給されている。
【0045】
このような押圧装置において、押圧子75がワークに当接していない場合には、押圧子75の受ける反力Fが0であるためにエアシリンダ72に負荷がかからず、エアシリンダ72のピストン73の右側の部屋の圧力は小さな値になっている。そしてこのような場合に指示器84に何等かの信号が供給されると、その信号値がコンパレータ85に供給される。このときにエアシリンダ72の右側の部屋の出力P2 は小さな値になっており、変換器87の出力も小さいために、コンパレータ85は比較的大きな出力を生じ、この大きな出力がサーボアンプ86で増幅されて制御弁82に信号電流として供給される。従って押圧子75がワークに当接していない場合には、ロッド74がほぼ一定の速度で次第に押出される。
【0046】
ワークに対して押圧子75が当接すると、これによって反力Fを生ずるとともに、エアシリンダ72のピストン73の右側の部屋の圧力P2 が立上がる。従ってこの場合には上記第1の実施の形態と同様の圧力のバランスが成立する。
【0047】
何等かの原因によってエアシリンダ72のピストン73の右側の空間の圧力P2 が大きくなって押圧子75によるワークに対する押圧力が増大すると、圧力P2 が変換器87によって電圧に変換されるとともに、この圧力がコンパレータ85で目標値と比較され、コンパレータ85の出力が低下する。従ってサーボアンプ86を通して制御弁82に供給される信号電流も低くなり、これによってエアシリンダ72のピストン73の右側の空間に供給される圧力P2 が減少する。
【0048】
逆にピストン73の右側の空間の圧力P2 が小さくなった場合には、この小さな圧力P2 が変換器87で電圧に変換され、サーボアンプ86に供給される。すなわちこの場合にはサーボアンプ86の出力が増加し、増加した出力がサーボアンプ86で増幅されて制御弁82に制御信号として供給される。すなわちこの場合には制御弁82によって供給される出力圧P2 が増加し、これによって押圧力を元の状態に戻す。このようにして押圧子75によってワークに与えられる押圧力を常に一定の値に維持している。
【0049】
この実施の形態において、サーボアンプ86は上記第1の実施の形態と同様に比例積分要素を構成している。そしてコンパレータ85において指示器84で供給される圧力の目標値と制御弁82の出力圧との偏差値△Pを得るようにしているために、このサーボアンプ86の出力は、コンパレータ85の出力圧を△Pとすると、次式で表わされる。なおここで第1項が比例項で第2項が積分項である。またこの式でC1、C2は比例定数である。なおこれらの比例定数は、段落36の式の比例定数と一致せず、独立に設定された値である。
【0050】
C1 △P+C2 ∫△Pdt
【発明の効果】
本願の主要な発明は、流体式シリンダから成り、ピストンロッドによってワークを押圧する押圧装置において、流体式シリンダのピストンロッドの両側の空間にそれぞれ作動圧を供給する制御弁を接続し、一方の制御弁に流体式シリンダのピストンロッドのストロークを検出する位置センサの出力を変換器により電流値に変換した信号を入力するとともに、他方の制御弁に変換器の出力信号と指示器により出力されるストロークの目標値とをコンパレータで比較して得られる差分の信号、または流体式シリンダのピストンロッド側とは反対側の空間の圧力を変換器により変換された電圧と指示器により出力される圧力の目標値とをコンパレータで得られる差分の信号を入力するようにしたものである。
【0051】
従ってこのような押圧装置によれば、流体式シリンダのピストンの両側に加わる力のバランスによって平衡点が得られ、不感帯を設けることなくしかも安定な動作が達成されるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態の押圧装置の接続を示すブロック図である。
【図2】エアシリンダのストロークと圧力との関係を示すグラフである。
【図3】制御弁の構造を示す縦断面図である。
【図4】制御弁の信号電流と出力圧力との関係を示すグラフである。
【図5】第2の実施の形態の押圧装置のブロック図である。
【図6】従来の押圧装置のブロック図である。
【図7】従来の押圧装置のストロークと圧力との関係を示すグラフである。
【符号の説明】
10 ボディ
11 供給ポート
12 出力ポート
16 第1の凹部
17 入力ダイヤフラム
18 圧力板
19 センタボス
20 出力ダイヤフラム
21 小孔
22 第2の凹部
23 受け板
24 ばね
25 圧力板
26 ロッド
27 ポペット
28 第3の凹部
29 貫通孔
30 Oリング
35 突部
36 バランスダイヤフラム
37 ばね受け
38 キャンセルばね
40 中心孔
41 中心孔
45 ノズル
46 中心孔
47 保持部
48 上部ボディ
49 凹部
50 横孔
51 連通溝
52 ポート
53 絞り通路
54 連通路
60 フラッパ
61 開口
62 ケーシング
63 ヨーク
64 マグネット
65 センタコア
66 コイル
67 ボビン
68 小孔
72 シリンダ
73 ピストン
74 ロッド
75 押圧子
76 アーム
77 位置センサ
81、82 制御弁
83 変換器
84 指示器
85 コンパレータ
86 サーボアンプ
87 変換器
90 スプールバルブ
91 フォースモータ
92 デジタルコントローラ

Claims (6)

  1. 流体式シリンダから成り、ピストンロッドによってワークを押圧する押圧装置において、
    前記流体式シリンダのピストンロッドの両側の空間にそれぞれ作動圧を供給する制御弁を接続し、
    一方の制御弁に前記流体式シリンダのピストンロッドのストロークを検出する位置センサの出力を変換器により電流値に変換した信号を入力するとともに、他方の制御弁に前記変換器の出力信号と指示器により出力されるストロークの目標値とをコンパレータで比較して得られる差分の信号を入力することを特徴とする押圧装置。
  2. 流体式シリンダから成り、ピストンロッドによってワークを押圧する押圧装置において、
    前記流体式シリンダのピストンロッドの両側の空間にそれぞれ作動圧を供給する制御弁を接続し、
    一方の制御弁に前記流体式シリンダのピストンロッドのストロークを検出する位置センサの出力を変換器により電流値に変換した信号を入力するとともに、他方の制御弁に前記流体式シリンダのピストンロッド側とは反対側の空間の圧力を変換器により変換された電圧と指示器により出力される圧力の目標値とをコンパレータで比較して得られる差分の信号を入力することを特徴とする押圧装置。
  3. 前記制御弁は入力信号が増加するとそれに応じて出力圧が増加または減少することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の押圧装置。
  4. 前記流体式シリンダのストロークに応じた入力信号が供給される前記一方の制御弁が前記流体式シリンダのピストンに対してピストンロッド側の空間に接続されることを特徴とする請求項1〜請求項3の何れかに記載の押圧装置。
  5. 目標値が前記コンパレータにおいて前記流体式シリンダの実際のストロークと比較され、目標値と実際のストロークとの偏差が前記他方の制御弁に入力されることを特徴とする請求項1に記載の押圧装置。
  6. 目標値が前記コンパレータにおいて前記流体式シリンダの前記他方の制御弁が接続された空間の圧力と比較され、目標値と実際の圧力との偏差が前記他方の制御弁に入力されることを特徴とする請求項に記載の押圧装置。
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