JPH09301697A - 荷重−空気圧変換器 - Google Patents

荷重−空気圧変換器

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JPH09301697A
JPH09301697A JP14489896A JP14489896A JPH09301697A JP H09301697 A JPH09301697 A JP H09301697A JP 14489896 A JP14489896 A JP 14489896A JP 14489896 A JP14489896 A JP 14489896A JP H09301697 A JPH09301697 A JP H09301697A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 空気圧機器のみによって簡単なエアバランサ
装置を構成するときに必要な、荷重を空気圧に変換する
荷重−空気圧変換器を提供することを課題とする。 【解決手段】 変換器本体20Aにおいて、信号圧力ポー
トAと供給圧力ポートPとの間に給気弁が配設され、信
号圧力ポートAと排気ポートRとの間に排気弁が配設さ
れている。供給圧力ポートPとノズル背圧室48とが固定
絞り50を介して連通され、ノズル背圧室48がノズル52・
フラッパ55を介して大気に連通され、荷重がフラッパ55
を閉じる方向に作用するようにされている。ノズル背圧
室48の圧力上昇によって給気弁が開放され、ノズル背圧
室48の圧力低下によって排気弁が開放され、信号圧力ポ
ートAの信号圧力が荷重に対応した値となったとき、給
気弁及び排気弁が閉鎖され、かつフラッパが荷重に対応
したバランス位置に位置するようにされている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、荷重−空気圧変換
器に関し、空気圧で物体を持ち上げるエアバランサに適
用できるものである。
【0002】
【従来の技術】図4は、従来から存在する電気・空気圧
機器を用いて構成したバランサシステムを示す回路図で
ある。エアシリンダ10のピストンロッド11にロードセル
12を介して物品13が吊るされており、ロードセル12によ
って物品13の荷重が電気信号に変換されるように配置さ
れている。ロードセル12の出力はアンプ14で増幅されて
電空変換器15に入力され、電空変換器15によって空気圧
源17からの圧力空気の圧力をロードセル12の出力に比例
した空気圧に変換される。電空変換器15の出力がパイロ
ット信号としてパイロット操作式減圧弁18のパイロット
操作部に入力され、パイロット操作式減圧弁18の出力空
気がエアシリンダ10のロッド側空気室に供給される。エ
アシリンダ10のロッド側空気室の空気圧は、ロードセル
12の出力信号に比例するものであり、この空気圧によっ
て物品13の荷重とバランスする力が発生し、ピストンロ
ッド11は図示の位置に維持される。そして、外力を物品
13に作用させることにより、物品13を上げたり下げたり
することが容易にできる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のバランサは、ロ
ードセル12によって荷重を電気信号に変換し、次いで電
空変換器により電気信号を空気圧信号に変換していた。
もし、荷重を空気圧に直接変換できれば、空気圧機器の
みの簡単なシステムで全空気圧式のバランサを構成する
ことができると考えられる。本発明は、空気圧機器のみ
によって簡単なエアバランサ装置を構成するときに必要
な、荷重を空気圧に変換する荷重−空気圧変換器を提供
することを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、変換器本体に
おいて、信号圧力ポートAと供給圧力ポートPとの間に
給気弁が配設され、信号圧力ポートAと排気ポートRと
の間に排気弁が配設され、供給圧力ポートPとノズル背
圧室とが固定絞りを介して連通され、ノズル背圧室がノ
ズル・フラッパを介して大気に連通され、荷重がフラッ
パを閉じる方向に作用するようにされ、ノズル背圧室の
圧力上昇によって給気弁が開放され、ノズル背圧室の圧
力低下によって排気弁が開放され、信号圧力ポートAの
信号圧力が荷重に対応した値となったとき、給気弁及び
排気弁が閉鎖され、かつフラッパが荷重に対応したバラ
ンス位置に位置するようにされた荷重−空気圧変換器に
関する。本発明は、前記荷重−空気圧変換器において、
第1ダイヤフラムの上面にノズル背圧が作用し、第1ダ
イヤフラムの下面に信号圧力が作用し、第1ダイヤフラ
ムに固定されたステムによって給気弁及び排気弁を操作
するようにすることができる。本発明は、前記の2つの
荷重−空気圧変換器において、第2ダイヤフラムの上面
に負荷及び大気が作用し、第2ダイヤフラムの下面に信
号圧力が作用し、第2ダイヤフラムにフラッパが連結さ
れるようにすることができる。また、第2ダイヤフラム
の下面と信号圧力ポートAとを連通する通路に絞り弁を
配設することができる。本発明は、前記の各荷重−空気
圧変換器において、変換器本体に操作杆が揺動可能に配
設され、操作杆の把手を上下動させることにより、フラ
ッパに作用する荷重が増減するようにすることができ
る。
【0005】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の荷重−空気圧変
換器の実施の形態を示す断面図である。荷重−空気圧変
換器20では、弁ボディ21の下側に下カバー22が螺合さ
れ、弁ボディ21の上側に第1ダイヤフラム27、下スペー
サ23、上スペーサ24、第2ダイヤフラム28及び上カバー
25が順次に重ねられて連結されており、これらにより変
換器本体20Aが構成される。弁ボディ21には上下左右を
区画する中央部隔壁30が形成され、中央部隔壁30によっ
て上方の第1フィードバック室33と左方の供給圧力室31
と右方の信号圧力室32とが区画されている。弁ボディ21
の左側には供給圧力ポートPが開口され、右側には信号
圧力ポートAが開口されており、供給圧力ポートP及び
信号圧力ポートAは供給圧力室31及び信号圧力室32にそ
れぞれ連通されている。
【0006】中央部隔壁30の中心孔にはステム35が摺動
自在で気密状態に挿通されており、供給圧力室31と信号
圧力室32とを連通・遮断させるための給気用弁座36が形
成されている。下カバー22の下端に排気ポートRが開口
され、排気ポートRの上方に弁ガイド37が形成され、弁
ガイド37には断面略T字状の給気弁体38の中空弁軸39が
摺動自在で気密状態に挿通されている。給気弁体38はス
プリング40によって上方に付勢され、給気弁体38のシー
ル部が給気用弁座36に押圧され、供給圧力室31と信号圧
力室32との間が遮断されている。給気弁体38の中空弁軸
39の上端部が排気用弁座41となり、ステム35の下端の排
気弁体42が排気用弁座41に接触することにより、排気ポ
ートRと信号圧力室32との連通が遮断される。このよう
に、給気用弁座36、給気弁体38及びスプリング40によっ
て給気弁が構成され、排気用弁座41と排気弁体42とによ
って排気弁が構成されている。
【0007】第1ダイヤフラム27の中央部の上下は金属
製のシェルによって挟持され、シェルの中央部に前記ス
テム35の上端が連結されている。弁ボディ21の中央部隔
壁30と第1ダイヤフラム27との間に第1フィードバック
室33が形成され、第1フィードバック室33は第1フィー
ドバック通路44によって信号圧力室32に連通されてい
る。下スペーサ23には上下を隔てる隔壁47が形成され、
隔壁47と第1ダイヤフラム27との間にノズル背圧室48が
形成されている。ノズル背圧室48は下スペーサ23中の固
定絞り50、給気通路49B、第1ダイヤフラム27の連通
穴、弁ボディ21の給気通路49Aを介して供給圧力室31・
供給圧力ポートPに連通されている。
【0008】隔壁47の中央には上部に突出するノズル52
が配設され、ノズル52の内孔は隔壁47の中央孔を介して
ノズル背圧室48に連通されている。隔壁47の上側にはノ
ズルを囲んだ環状突起53が形成され、環状突起53と上ス
ペーサ24の開口周辺部とによって第3ダイヤフラム54が
挟持されている。第3ダイヤフラム54の中央孔には逆T
字形のフラッパ55が下側から挿入され、フラッパ55の軸
部には環状スペーサが嵌合されかつ第2ダイヤフラム28
の中央穴を貫通し、フラッパ55の軸部の上端は第2ダイ
ヤフラム28の上側のシェル56に連結されている。第2ダ
イヤフラム28と第3ダイヤフラム54との間に第2フィー
ドバック室58が形成され、第2フィードバック室58は、
上スペーサ24中の第2フィードバック通路45C・絞り弁
59、下スペーサ23の第2フィードバック通路45B、第1
ダイヤフラム27の連通孔、弁ボディ21の第2フィードバ
ック通路45Aを介して信号圧力ポートAに連通されてい
る。絞り弁59は第2フィードバック通路45Bに面する開
口部にテーパ軸の下端を進退可能としたものであり、テ
−パ軸は上カバー25のねじ孔に螺合され、テーパ軸の上
端はシールを介して円筒部に嵌合されている。
【0009】下スペーサ23の隔壁47・環状突起53と第3
ダイヤフラム54との間にブリード室61が形成され、ブリ
ード室61はブリード通路60を介して大気に連通されてい
る。上カバー25の中央孔には断面略T字状の荷重受け63
の軸部が軸受メタル57を介して摺動自在に挿入され、荷
重受け63の下端は前記シェル56の上面に当接している。
荷重受け63の軸部の外周に環状係合溝65が形成され、上
カバー25・軸受メタル57に形成された断面長方形の挿通
穴69に、環状係合溝65の一部が常に露出されている。挿
通穴69に操作杆62の先端部が挿通され、操作杆62の略球
状の先端が荷重受け63の環状係合溝65に係合され、操作
杆62はピン68により上下方向に揺動可能に軸支されてい
る。そして、操作杆62の左端の把手を握って操作杆62を
上下動させることにより、荷重受け63に作用する力が増
減され、従ってフラッパに作用する荷重が増減されるよ
うになっている。なお、ここでは、操作杆62自体の重量
は無視することとする。第2ダイヤフラム28の上側の空
間は連通孔64を介して大気に連通されている。なお、図
示の状態では荷重受け63の上方から荷重Wが作用するよ
うになっているが、不図示の連結枠体の上部を荷重受け
63に連結し、連結枠体の下部を下カバー22の下方に位置
させ、荷重Wを吊るすことができる。そして、上カバー
25に不図示の金具を連結して、荷重−空気圧変換器20を
エアシリンダのピストンロッド等にぶら下げることがで
きる。
【0010】次に本発明の荷重−空気圧変換器の実施の
形態の作用について説明する。荷重ゼロの初期位置(図
1)において、空気圧源からの圧力空気は供給圧力ポー
トP、給気通路49A・49B、固定絞り50を通過してノズ
ル背圧室48に流入している。フラッパ55はノズル52を僅
かに開く位置にあり、ノズル52とフラッパ55との間の隙
間からブリード室61に抜けた空気は、ブリード通路60を
通過して大気に開放されている。ノズル背圧室48の初期
圧力(荷重がゼロのときの圧力)が第1ダイヤフラム27
の上面に作用し、第1フィードバック室33の圧力はノズ
ル背圧室48の初期圧力とバランスした圧力(初期信号圧
力)となっている。初期信号圧力は荷重ゼロを意味し、
初期信号圧力は第2フィードバック室58にも作用して、
フラッパ55を図1に示す初期位置を維持している。そし
て、給気弁及び排気弁は閉鎖されている。なお、第2ダ
イヤフラム28を所定のスプリングにより押し上げること
により、初期信号圧力をゼロに設定することができる。
【0011】荷重受け63に荷重Wが作用する(荷重Wが
増加する)と、第2ダイヤフラム28・第3ダイヤフラム
54・フラッパ55が下方に変位し、ノズル52とフラッパ55
との間の隙間が狭くなる。ノズル背圧室48の空気圧力が
上昇し、その空気圧力が第1ダイヤフラム27の上面に作
用して、第1ダイヤフラム27・ステム35・排気弁体42・
給気弁体38を押し下げ、給気弁が開かれる。圧力空気が
供給圧力ポートPから供給圧力室31、給気用弁座36と給
気弁体38との隙間を通って信号圧力室32・信号圧力ポー
トAに流入し、信号圧力が上昇する。上昇した信号圧力
の空気は、第1フィードバック通路44を通って第1フィ
ードバック室33に流入し、同時に第2フィードバック通
路45A・45B、絞り弁59、第2フィードバック通路45C
を通って第2フィードバック室58に流入する。第1フィ
ードバック室33に流入した信号圧力は第1ダイヤフラム
27の下面に作用して、ノズル背圧室48の圧力による下方
への力に対抗し、第2フィードバック室58に流入した信
号圧力は第2ダイヤフラム28の下面及び第3ダイヤフラ
ム54の上面に作用し、荷重Wと対抗する。信号圧力が荷
重Wに見合った値になると、フラッパ55が荷重Wと対応
したバランス位置に変位し、給気弁が閉鎖する。
【0012】次に、荷重受け63に作用する荷重Wが減少
すると、第2フィードバック室58内の圧力により、第2
ダイヤフラム28・第3ダイヤフラム54・フラッパ55が上
方に変位し、ノズル52とフラッパ55との間の隙間が広く
なる。ノズル52を通過し大気に開放される空気量が増加
して、ノズル背圧室48の空気圧が低下し、その低下した
空気圧力が第1ダイヤフラム27の上面に作用する。その
ため、第1フィードバック室33の圧力により、第1ダイ
ヤフラム27・ステム35・排気弁体42が持ち上げられ、排
気弁体42が排気用弁座41から離れ、排気弁が開かれる。
信号圧力の空気が信号圧力ポートAから信号圧力室32、
排気用弁座41と排気弁体42との隙間を通って排気ポート
Rに流れ、信号圧力が低下する。低下した信号圧力の空
気は、第1フィードバック通路44を通って第1フィード
バック室33に流入し、同時に第2フィードバック通路45
A・45B、絞り弁59、第2フィードバック通路45Cを通
って第2フィードバック室58に流入する。第1フィード
バック室33に流入した信号圧力の空気は第1ダイヤフラ
ム27の下面に作用して、ノズル背圧室48の圧力による下
方への力に対抗し、第2フィードバック室58に流入した
信号圧力は第2ダイヤフラム28の下面及び第3ダイヤフ
ラム54の上面に作用し、荷重Wと対抗する。信号圧力が
減少した荷重Wに見合った値になると、フラッパ55が小
さくなった荷重と対応したバランス位置に変位し、排気
弁が閉鎖する。以上のとおり、荷重Wの変化に追従して
信号圧力が変化し、荷重Wに見合った信号圧力になった
とき、フラッパ55がバランス位置に変位し、給気弁及び
排気弁が閉鎖される。
【0013】図2は本発明の荷重−空気圧変換器の実施
の形態のブロック線図である。このブロック線図におい
て、荷重が目標値であり、圧力信号が制御量である。荷
重は、第1加え合わせ点、伝達関数 (1/k1)、伝達関
数(ノズル・フラッパ)、伝達関数(ダイヤフラム2
7)、第2加え合わせ点、伝達関数 (1/k2)、伝達関数
(主弁ゲイン)を経て信号圧力を出力する。信号圧力
は、伝達関数(ダイヤフラム27)のある副フィードバッ
ク回路を通って第2加え合わせ点に入り、同時に伝達関
数(可変絞り59)、伝達関数(ダイヤフラム28,54 )の
ある主フィードバック回路を通って第1加え合わせ点に
入る。絞り弁59により主フィードバック回路のフィード
バック量のゲイン調整が可能となり、応答速度を調整す
ることができる。
【0014】図3は、荷重を空気圧に変換する本発明の
荷重−空気圧変換器を用いて、荷重を空気圧に直接変換
し、空気圧機器のみで構成した全空気圧式オートバラン
サシステムの回路図である。エアシリンダ10のピストン
ロッド11に荷重−空気圧変換器20を介して物品13が吊る
されており、荷重−空気圧変換器20によって物品13の荷
重が空気圧信号に変換されるように配置されている。荷
重−空気圧変換器20の出力はバイアスリレー66のパイロ
ット操作部に入力され、バイアスリレー66によって空気
圧源17からの圧力空気の圧力をバイアスリレー66の出力
に比例した空気圧に変換され、シリンダ径の相違に対応
させられる。バイアスリレー66の出力がパイロット信号
としてブースタ・リレー67のパイロット操作部に入力さ
れ、パイロット操作式ブースタ・リレー67の出力空気圧
の空気がエアシリンダ10のロッド側空気室に供給され
る。エアシリンダ10のロッド側空気室の空気圧は、荷重
−空気圧変換器20の出力信号に比例するものであり、こ
の空気圧(当初空気圧)によって物品13の荷重とバラン
スする力が発生するように設定されており、ピストンロ
ッド11は図示の位置に維持されている。
【0015】物品13を下降させたいときには、図1に示
す操作杆62の把手を小さな力で下げると、操作杆62はピ
ン68を中心にして揺動し、操作杆62の先端が荷重受け63
の環状係合溝65を僅かに持ち上げる。その状態は前記図
1の作用の説明の荷重Wが減少したときに相当し、荷重
−空気圧変換器20の信号圧力が低下する。荷重−空気圧
変換器20の信号圧力が低下すれば、全空気圧式オートバ
ランサシステムのエアシリンダ10のロッド側空気室の空
気圧は低下し、物品13は下降する。物品13を速く下降さ
せたいときには、操作杆62の下げ量を多くし、信号圧力
の低下量を大きくし、エアシリンダ10のロッド側空気室
の空気圧の低下量を大きくすればよい。物品13のゆっく
り下降させたいときには、操作杆62の下げ量を少なくす
ればよい。そして、物品13の下降動作を停止させたいと
きには、操作杆62に加える操作力をゼロにすると、ロッ
ド側空気室の空気圧が前記当初空気圧となり、物品13の
下降動作が停止し、停止位置に維持される。
【0016】物品13を上昇させたいときには、操作杆62
の把手を小さな力で上げると、操作杆62はピン68を中心
にして揺動し、操作杆62の先端が荷重受け63の環状係合
溝65を僅かに押し下げる。その状態は前記図1の作用の
説明の荷重Wが作用する(増加する)ときに相当し、荷
重−空気圧変換器20の信号圧力が上昇する。荷重−空気
圧変換器20の信号圧力が上昇すれば、全空気圧式オート
バランサシステムのエアシリンダ10のロッド側空気室の
空気圧は上昇し、物品13は上方へ移動する。物品13の上
方移動速度を上げたいときには、操作杆62の上げ量を多
くし、信号圧力の上昇量を大きくし、エアシリンダ10の
ロッド側空気室の空気圧の上昇量を大きくすればよい。
物品13の上方移動速度を低下させたいときは、操作杆62
の上げ量を少なくすればよい。そして、物品13の上方移
動動作を停止させたいときには、操作杆62に加える操作
力をゼロにすると、ロッド側空気室の空気圧が前記当初
空気圧となり、物品13の上方移動動作が停止し、停止位
置に維持される。
【0017】
【発明の効果】本発明の荷重−空気圧変換器では、信号
圧力ポートAと供給圧力ポートPとの間に給気弁が配設
され、信号圧力ポートAと排気ポートRとの間に排気弁
が配設され、供給圧力ポートPとノズル背圧室とが固定
絞りを介して連通され、ノズル背圧室がノズル・フラッ
パを介して大気に連通され、荷重がフラッパを閉じる方
向に作用するようにされ、ノズル背圧室の圧力上昇によ
って給気弁が開放され、ノズル背圧室の圧力低下によっ
て排気弁が開放され、信号圧力ポートAの信号圧力が荷
重に対応した値となったとき、給気弁及び排気弁が閉鎖
され、かつフラッパが荷重に対応したバランス位置に位
置するようにされている。従って、本発明の荷重−空気
圧変換器を用いて、荷重を空気圧に直接変換し、荷重に
対応した空気圧信号を出力することができ、空気圧機器
のみで全空気圧式オートバランサシステムを構成するこ
とができる。
【0018】また、本発明の荷重−空気圧変換器では、
変換器本体に操作杆が揺動可能に配設され、操作杆の把
手を上下動させることにより、フラッパに作用する荷重
が増減するようにされている。従って、本発明の荷重−
空気圧変換器を用いた全空気圧式オートバランサシステ
ムを構成して、エアシリンダのピストンロッドに物品を
吊るし、エアシリンダの圧力を物品の荷重とバランスさ
せ、所望の位置に停止させることができる。そして、操
作杆の把手を小さな力で下げると、荷重−空気圧変換器
の信号圧力が低下し、エアシリンダの圧力も低下して物
品が下降し、反対に操作杆の把手を小さな力で上げる
と、荷重−空気圧変換器の信号圧力が上昇し、エアシリ
ンダの圧力も上昇して物品が持ち上げられる。物品が所
望の位置に達したとき、操作杆62に加える操作力をゼロ
にすると、エアシリンダの空気圧が当初空気圧となり、
物品の移動動作が停止し、停止位置に維持される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の荷重−空気圧変換器の実施の形態を示
す断面図である。
【図2】本発明の荷重−空気圧変換器の実施の形態のブ
ロック線図である。
【図3】本発明の荷重−空気圧変換器を用いて構成した
全空気圧式オートバランサシステムの回路図である。
【図4】従来のバランサシステムを示す回路図である。
【符号の説明】
27 第1ダイヤフラム 28 第2ダイヤフラム 35 ステム 48 ノズル背圧室 50 固定絞り 52 ノズル 55 フラッパ 59 絞り弁

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 変換器本体において、信号圧力ポートA
    と供給圧力ポートPとの間に給気弁が配設され、信号圧
    力ポートAと排気ポートRとの間に排気弁が配設され、
    供給圧力ポートPとノズル背圧室とが固定絞りを介して
    連通され、ノズル背圧室がノズル・フラッパを介して大
    気に連通され、荷重がフラッパを閉じる方向に作用する
    ようにされ、ノズル背圧室の圧力上昇によって給気弁が
    開放され、ノズル背圧室の圧力低下によって排気弁が開
    放され、信号圧力ポートAの信号圧力が荷重に対応した
    値となったとき、給気弁及び排気弁が閉鎖され、かつフ
    ラッパが荷重に対応したバランス位置に位置するように
    された荷重−空気圧変換器。
  2. 【請求項2】 第1ダイヤフラムの上面にノズル背圧が
    作用し、第1ダイヤフラムの下面に信号圧力が作用し、
    第1ダイヤフラムに固定されたステムによって給気弁及
    び排気弁を操作するようにされた請求項1記載の荷重−
    空気圧変換器。
  3. 【請求項3】 第2ダイヤフラムの上面に荷重及び大気
    が作用し、第2ダイヤフラムの下面に信号圧力が作用
    し、第2ダイヤフラムにフラッパが連結された請求項1
    又は2記載の荷重−空気圧変換器。
  4. 【請求項4】 第2ダイヤフラムの下面と信号圧力ポー
    トAとを連通する通路に絞り弁が配設された請求項3記
    載の荷重−空気圧変換器。
  5. 【請求項5】 変換器本体に操作杆が揺動可能に配設さ
    れ、操作杆の把手を上下動させることにより、フラッパ
    に作用する荷重が増減するようにされた請求項1ないし
    4のいずれか1つに記載の荷重−空気圧変換器。
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JP2019210078A (ja) * 2018-06-01 2019-12-12 アイコクアルファ株式会社 荷役物運搬機の旋回アシスト装置

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