JP2529543B2 - 圧力調整回路 - Google Patents

圧力調整回路

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JP2529543B2
JP2529543B2 JP6218776A JP21877694A JP2529543B2 JP 2529543 B2 JP2529543 B2 JP 2529543B2 JP 6218776 A JP6218776 A JP 6218776A JP 21877694 A JP21877694 A JP 21877694A JP 2529543 B2 JP2529543 B2 JP 2529543B2
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air supply
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登 木村
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    • B66HOISTING; LIFTING; HAULING
    • B66FHOISTING, LIFTING, HAULING OR PUSHING, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR, e.g. DEVICES WHICH APPLY A LIFTING OR PUSHING FORCE DIRECTLY TO THE SURFACE OF A LOAD
    • B66F3/00Devices, e.g. jacks, adapted for uninterrupted lifting of loads
    • B66F3/24Devices, e.g. jacks, adapted for uninterrupted lifting of loads fluid-pressure operated
    • B66F3/247Devices, e.g. jacks, adapted for uninterrupted lifting of loads fluid-pressure operated pneumatically actuated
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B66HOISTING; LIFTING; HAULING
    • B66FHOISTING, LIFTING, HAULING OR PUSHING, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR, e.g. DEVICES WHICH APPLY A LIFTING OR PUSHING FORCE DIRECTLY TO THE SURFACE OF A LOAD
    • B66F3/00Devices, e.g. jacks, adapted for uninterrupted lifting of loads
    • B66F3/24Devices, e.g. jacks, adapted for uninterrupted lifting of loads fluid-pressure operated
    • B66F3/242Devices, e.g. jacks, adapted for uninterrupted lifting of loads fluid-pressure operated suspended jacks

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エアシリンダのシリン
ダ調圧室に供給される加圧空気の圧力を調整してピスト
ンに連結されたワークの荷重と拮抗する力を前記ピスト
ンに付与するための圧力調整回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ピストンロッドの先端にワークを
取り付けたエアシリンダのシリンダ室を、ワークに作用
する重力に拮抗する圧力に調圧することにより、わずか
な外力を作用させるだけでワークを昇降可能とする圧力
調整回路が知られている。
【0003】このような圧力調整回路の一例を、図9を
参照して説明すると、エアシリンダ2のシリンダ調圧室
4には、主弁6の調圧室8が接続されている。この調圧
室8は、空気供給源Rに接続された給気室10に連接
し、給気弁体12によって給気室10との連通を通断さ
れる。また調圧室8には、大気開放されている排気室1
4が連接され、排気弁体16によって調圧室8と排気室
14との連通が通断される。
【0004】排気室14の上方には、排気室14とは独
立にピストン室18が設けられており、このピストン室
18は、調圧ピストン20により制御室22と調圧ピス
トン室24とに区分される。調圧ピストン20には、調
圧室8を貫通するステム26が連結されており、ステム
26の下降により給気弁体12が押し下げられて調圧室
8と給気室10とが連通され、ステム26の上昇により
排気弁体16が引き上げられて調圧室8と排気室14と
が連通される。また、制御室22はバイパス28を介し
て調圧室8と連通されている。さらに、調圧ピストン室
24の給排ポート30は調整弁300の副調圧室302
に連通されると共に、オリフィス304を介して大気開
放されている。
【0005】調整弁300には、副調圧室302に連接
する副給気室306が設けられており、副給気室306
は空気供給源Rに接続されている。また、副調圧室30
2と副給気室306とは、副調圧室302を貫通するシ
ャフト308aを有する弁体308によって連通を通断
される構成である。弁体308の下側には弁体308を
閉鎖位置側に付勢する付勢ばね310が装着され、弁体
308の上端308bは副制御室312内に突出し副制
御室312と調圧ばね室314との間に横設されたダイ
ヤフラム316の中央に取り付けられた受板318に当
接されている。このダイヤフラム316は、調圧ばね室
314内に設置された調圧ばね320によって弁体30
8を押し下げる方向に付勢されており、調圧ばね320
の付勢力はハンドル322にて調整できる。さらに、副
制御室312は、バイパス28を介して調圧室8および
制御室22に連通されており、これらの圧力が導入され
る構成である。
【0006】こうした構成による圧力調整回路350で
は、調整弁300の弁体308が調圧ばね320によっ
て押し下げられると、空気供給源Rからの加圧空気が主
弁6の調圧ピストン室24に導入される。これにより調
圧ピストン20が下降して給気弁体12を押し下げる
と、空気供給源Rからの加圧空気が調圧室8を介してシ
リンダ調圧室4に導入され、ピストンPをワークWと共
に上昇させる力を及ぼす。このとき、互いに連通してい
るシリンダ調圧室4、調圧室8、制御室22および副制
御室312の圧力が上昇する。制御室22の圧力が調圧
ピストン室24の圧力に優れば、調圧ピストン20が押
し上げられてステム26が引き上げられるので、給気弁
体12は上昇して給気室10と調圧室8の連通を遮断
し、排気弁体16が引き上げられて調圧室8と排気室1
4とが連通される。これにより、シリンダ調圧室4の圧
力は低下し、ピストンPは下降する。また、調圧室8へ
の加圧空気の給排により、制御室22の圧力と調圧ピス
トン室24の圧力とが釣合えば、ステム26は中立位置
とされるので、給気弁体12および排気弁体16は図示
のように閉鎖位置とされて、調圧室8すなわちシリンダ
調圧室4へ空気の給排はなされない。したがって、ピス
トンPおよびワークWは昇降変位しない釣合状態とされ
る。このように、制御室22と調圧ピストン室24の圧
力がバランスすれば、ピストンPは釣合状態となる。
【0007】この釣合状態は制御室22と調圧ピストン
室24の圧力バランスによってもたらされるが、調圧ピ
ストン室24の圧力は調整弁300によって調整されて
いる。図示の構成から明らかなように、調整弁300に
おいては、調圧ばね320の付勢力が副制御室312の
圧力および付勢ばね310に打ち勝って弁体308を下
降させると副給気室306と副調圧室302とが連通さ
れて、加圧空気が副調圧室302側へ供給される。これ
によってオリフィス304からの流出量を越える加圧空
気が調圧ピストン室24側に流入すると、調圧ピストン
室24の圧力が上昇する。
【0008】一方、副制御室312の圧力が上昇してダ
イヤフラム316を押し上げると、弁体308が副給気
室306と副調圧室302との連通を遮断して調圧ピス
トン室24への加圧空気の供給は停止されるので、オリ
フィス304からの空気の流出に伴って調圧ピストン室
24の圧力が低下する。
【0009】したがって、調圧ピストン室24の圧力は
調圧ばね320の付勢力と副制御室312の圧力とによ
って調整され、調圧ばね320の付勢力が大きければ、
副制御室312の圧力(=制御室22、調圧室8および
シリンダ調圧室4の圧力)が高い状態で、調圧ピストン
室24の圧力と副制御室312の圧力とがバランスす
る。また、調圧ばね320の付勢力が小さければ、副制
御室312の圧力(=制御室22、調圧室8およびシリ
ンダ調圧室4の圧力)が低い状態で、調圧ピストン室2
4の圧力と副制御室312の圧力とがバランスする。つ
まり、ワークWの荷重が大きければ、調圧ばね320の
付勢力を大きくすることでシリンダ調圧室4の圧力を高
め、ワークWの荷重が小さければ、調圧ばね320の付
勢力を小さくすることでシリンダ調圧室4の圧力を低め
て、ピストンPを釣合状態とできる。
【0010】この釣合状態でワークWに外力を及ぼして
上昇させれば、シリンダ調圧室4の圧力は低下し、制御
室22の圧力も低下する。これに応じて副制御室312
の圧力も低下し調整弁300が開弁する。すると、上述
のようにオリフィス304からの流出を上回る加圧空気
が調圧ピストン室24側へ流入して調圧ピストン室24
の圧力が上昇するので、調圧ピストン20が下降し給気
弁体12が押し下げられシリンダ調圧室4に加圧空気が
供給される。したがって、わずかな外力を及ぼすだけで
ワークWを上昇させることができる。
【0011】また、釣合状態でワークWに外力を及ぼし
て下降させれば、シリンダ調圧室4の圧力は上昇し、制
御室22および副制御室312の圧力も上昇するので、
減圧弁300は閉弁される。これにより調圧ピストン室
24への加圧空気の供給は停止され、オリフィス304
からの空気の流出に伴って調圧ピストン室24の圧力が
低下するので、調圧ピストン20が上昇し排気弁体16
が押し上げられシリンダ調圧室4から空気が排出され
る。したがって、わずかな外力を及ぼすだけでワークW
を下降させることができる。さらに、外力を及ぼして上
昇または下降させたワークを所望の位置で停止させれ
ば、調圧室8への空気の給排により、制御室22の圧力
と調圧ピストン室24の圧力とがバランスし、シリンダ
調圧室4における空気の給排は停止され、ワークWは再
び釣合状態とされる。
【0012】以上のように、ワークWの荷重に応じて調
圧ばね320の付勢力を調整すればピストンPを釣合状
態とでき、釣合状態にあるワークWにわずかな外力を及
ぼすだけでワークWを昇降させることができる。なお、
調圧ばね320に代えて調圧ばね室314に加圧空気を
導入する構成とされることもある。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の圧力
調整回路では、例えばワークWがごく軽量で、釣合状態
に置けるシリンダ調圧室4の圧力が低く空気供給源の圧
力との差が大きい場合に、外力を及ぼしてワークWを上
昇させると、シリンダ調圧室4の圧力低下にともなって
副制御室312および制御室22の圧力も低下するの
で、調整弁300が開弁して空気供給源Rからの高圧空
気が調圧ピストン室24に流入して、調圧ピストン20
を押し下げる。この際、制御室22の圧力低下が調圧ピ
ストン20の押し下げ効果を増加させる。このため、給
気弁体12が一気に押し下げられるので、空気供給源R
からの高圧空気がシリンダ調圧室4へ急激に流入して、
ピストンPおよびワークWを急上昇させることがある。
【0014】また、ワークWが重くて釣合状態に置ける
シリンダ調圧室4の圧力が高い場合に、外力を及ぼして
ワークWを下降させると、シリンダ調圧室4の圧力上昇
にともなって副制御室312および制御室22の圧力も
上昇するので、調整弁300が閉弁される。併せて、ワ
ークWの重量に応じて高く設定されている調圧ピストン
室24の空気は、大気圧との圧力差が大きいためにオリ
フィス304から急激に排出されるにも関わらず減圧弁
300からの加圧空気は調圧ピストン室24側へ供給さ
れないので、調圧ピストン室24の圧力は急激に低下
し、調圧ピストン20は押し上げられる。この際、上昇
している制御室22の圧力が調圧ピストン20の押し上
げ効果を増加させる。このため、排気弁体16が一気に
引き上げられるので、調圧室8の空気が急激に排出され
シリンダ調圧室4の圧力が急降下して、ピストンPおよ
びワークWを急降下させることがある。
【0015】このような不都合は、例えば調圧ピストン
室24への加圧空気の給排速度を抑制すれば回避できる
が、この給排速度の抑制は主弁6の応答性を低下させる
ことになり、ワークWの円滑な昇降を妨げることになっ
てしまう。本発明は、ワークWの円滑な昇降を確保した
うえで上述のような不都合を解消可能な圧力調整回路を
提供することを目的としている。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の手段として、請求項1記載の圧力調整回路は、エアシ
リンダのシリンダ調圧室に供給される加圧空気の圧力を
調整してピストンに連結されたワークの荷重と拮抗する
力を前記ピストンに付与するための圧力調整回路であっ
て、空気供給源に接続された給気室と、給気弁体により
前記給気室との連通を通断され前記シリンダ調圧室に接
続される調圧室と、排気弁体により前記調圧室との連通
を通断され排気ポートにより外部に開放される排気室
と、中立位置では前記給気弁体と前記排気弁体とを共に
閉鎖位置とし下降時には前記給気弁体を開放し上昇時に
は前記排気弁体を開放するステムと、前記調圧室と連通
された制御室とこの制御室に対置された調圧ピストン室
との圧力差に応じて往復変位して前記ステムを昇降させ
る調圧ピストンとを有する主弁と、前記空気供給源から
の加圧空気が供給される副給気室と、前記調圧ピストン
室に接続され且つオリフィスを介して大気側に接続され
た副調圧室と、前記制御室の圧力の昇降に応じて前記副
給気室と前記副調圧室との連通を通断する弁体とを有
し、前記空気供給源からの加圧空気を前記ワークの荷重
に応じて設定される調整圧力に減圧して前記調圧ピスト
ン室に供給する調整弁とを備える圧力調整回路におい
て、前記調整弁の副給気室と前記空気供給源との間に介
装されて、前記空気供給源からの加圧空気を減圧して前
記副給気室に供給する減圧弁と、前記オリフィスの大気
側に配されて、前記オリフィスの前記副調圧室側と大気
側との圧力差を設定範囲に維持するリリーフ弁とを設け
たことを特徴とする。
【0017】請求項2記載の圧力調整回路は、エアシリ
ンダのシリンダ調圧室に供給される加圧空気の圧力を調
整してピストンに連結されたワークの荷重と拮抗する力
を前記ピストンに付与するための圧力調整回路であっ
て、空気供給源に接続された給気室と、給気弁体により
前記給気室との連通を通断され前記シリンダ調圧室に接
続される調圧室と、排気弁体により前記調圧室との連通
を通断され排気ポートにより外部に開放される排気室
と、中立位置では前記給気弁体と前記排気弁体とを共に
閉鎖位置とし下降時には前記給気弁体を開放し上昇時に
は前記排気弁体を開放するステムと、前記調圧室と連通
された制御室とこの制御室に対置された調圧ピストン室
との圧力差に応じて往復変位して前記ステムを昇降させ
る調圧ピストンとを有する主弁と、前記調圧ピストン室
に接続され且つオリフィスを介して空気供給源に接続さ
れた副調圧室と、大気側に接続された副排気室と、前記
制御室の圧力の昇降に応じて前記副調圧室と前記副排気
室との連通を通断する弁体とを有し、前記調圧ピストン
室の圧力を前記ワークの荷重に応じて設定される調整圧
力に保つ調整弁とを備える圧力調整回路において、前記
オリフィスの前記空気供給源側に配されて前記空気供給
源からの加圧空気を減圧して前記オリフィス側へ供給す
る減圧弁と、前記調整弁の副排気室の大気側に配され
て、前記副排気室の圧力が設定値以上となった際に開弁
するリリーフ弁とを設けたことを特徴とする。
【0018】
【作用】上記の構成になる請求項1記載の圧力調整回路
においては、減圧弁は、空気供給源からの加圧空気を減
圧して副給気室に供給する。この減圧弁の二次圧を調整
圧力をわずかに上回る圧力に調節しておけば、釣合状態
に置ける調圧ピストン室(調整圧力)と副給気室の圧力
差が小さくなる。
【0019】このため、釣合状態から、外力を及ぼされ
てのワークの上昇によるシリンダ調圧室の圧力低下にと
もなって副制御室および制御室の圧力が低下し、調整弁
が開弁しても、調圧ピストンが一気に押し下げられるこ
とはなく、空気供給源からの高圧空気がシリンダ調圧室
へ急激に流入することもない。したがって、高圧空気が
シリンダ調圧室へ急激に流入することによるピストンお
よびワークの急上昇は回避される。
【0020】しかし、調圧ピストン室への空気の流入が
妨げられるわけではないので、ピストンおよびワークの
円滑な上昇は確保される。また、リリーフ弁は、オリフ
ィスの副調圧室側と大気側との圧力差を設定範囲に維持
する。
【0021】このため、釣合状態から、外力を及ぼされ
てのワークの下降によるシリンダ調圧室の圧力上昇にと
もなって副制御室および制御室の圧力が上昇し、調整弁
が閉弁されても、調圧ピストン室の空気がオリフィス側
へと急激に排出されることはなく、調圧ピストンが一気
に押し上げられることもない。したがって、排気弁体が
一気に引き上げられて調圧室から急激に排気されシリン
ダ調圧室の圧力が急降下することによる、ピストンおよ
びワークの急降下は回避される。
【0022】しかし、調圧ピストン室からの排気が妨げ
られるわけではないので、ピストンおよびワークの円滑
な下降は確保される。請求項2記載の圧力調整回路にお
いては、減圧弁は、空気供給源からの加圧空気を減圧し
てオリフィス側へ供給する。この減圧弁の二次圧を、調
整圧力をわずかに上回る圧力に調整しておけば、釣合状
態から、外力を及ぼされてのワークの上昇によるシリン
ダ調圧室の圧力低下にともなって制御室の圧力が低下し
ても、調圧ピストンが一気に押し下げられることはな
く、空気供給源からの高圧空気がシリンダ調圧室へ急激
に流入することもない。したがって、高圧空気がシリン
ダ調圧室へ急激に流入することによるピストンおよびワ
ークの急上昇は回避される。
【0023】しかし、調圧ピストン室への空気の流入が
妨げられるわけではないので、ピストンおよびワークの
円滑な上昇は確保される。また、リリーフ弁は、副排気
室の圧力が設定値以上となった際に開弁する。このた
め、釣合状態から、外力を及ぼされてのワークの下降に
よるシリンダ調圧室の圧力上昇にともなって副制御室の
圧力が上昇して調整弁が開弁されても、調圧ピストン室
の空気が急激に排出されることはなく、調圧ピストンが
一気に押し上げられることもない。したがって、排気弁
体が一気に引き上げられて調圧室から急激に排気されシ
リンダ調圧室の圧力が急降下することによる、ピストン
およびワークの急降下は回避される。
【0024】しかし、調圧ピストン室からの排気が妨げ
られるわけではないので、ピストンおよびワークの円滑
な下降は確保される。
【0025】
【実施例】次に、本発明のいくつかの実施例を説明す
る。なお、以下の実施例におけるエアシリンダおよび主
弁の構造は、図8にて従来例として示したものと同様で
あるので、これらについては、図8と同じ品番を付して
説明を省略する。 (実施例1)図1に示すように、この実施例の圧力調整
回路1では、主弁6の調圧ピストン室24に連通する給
排ポート30は調整弁40の副調圧室42に連通されて
いる。調整弁40には、副調圧室42に連接する副給気
室46が設けられており、副調圧室42と副給気室46
とは、副調圧室42を貫通するシャフト48aを有する
弁体48によって連通を通断される構成である。弁体4
8の下側には弁体48を閉鎖位置側に付勢する付勢ばね
50が装着され、弁体48の上端48bは副制御室52
内に突出している。この副制御室52と対向するダイヤ
フラム室54との間には中央に受板56を有するダイヤ
フラム58が横設されて副制御室52とダイヤフラム室
54とを気密に分離している。また、受板56には、弁
体48の上端48bが当接されている。
【0026】ダイヤフラム室54は、電空レギュレータ
60を介して空気供給源Rに接続されており、ダイヤフ
ラム室54に加圧空気を導入した際には、受板56を介
して弁体48押し下げる方向に付勢することができる。
なお、電空レギュレータ60の電流値の調節は手動によ
り、これを調節することによりダイヤフラム室54へ導
入される空気圧を調節可能であり、ダイヤフラム58に
よる弁体48の押し下げ力を調節できる。
【0027】さらに、副制御室52は、バイパス28を
介して調圧室8および制御室22に連通されており、こ
れらの圧力が導入される構成である。したがって、弁体
48は、付勢ばね50による上向きの付勢力とダイヤフ
ラム室54と副制御室52との圧力差に応じて受板56
を介して及ぼされる下向きの付勢力とによってポジショ
ンを決定されることになる。
【0028】この調整弁40の副給気室46は、減圧弁
62の調圧室64に接続されている。減圧弁62には、
調圧室64に連接する給気室66が設けられており、給
気室66は空気供給源Rに接続されている。これら調圧
室64と給気室66とは、調圧室64を貫通するシャフ
ト68aを有する弁体68によって連通を通断される構
成である。弁体68の下側には弁体68を閉鎖位置側に
付勢する付勢ばね70が装着され、弁体68の上端68
bは制御室72内に突出している。この制御室72と対
向するダイヤフラム室74との間には中央に受板76を
有するダイヤフラム78が横設されて制御室72とダイ
ヤフラム室74とを気密に分離している。また、受板7
6には、弁体68の上端68bが当接されており、ダイ
ヤフラム室78内には受板76を弁体68側に付勢する
上側ばね80が収納されている。さらに、ダイヤフラム
室74は、電空レギュレータ60の二次側に接続されて
おり、導入した加圧空気の圧力をダイヤフラム78に及
ぼし、受板76を介して弁体68押し下げる方向に付勢
することができる。
【0029】さらに、制御室72は、バイパスポート8
2を介して調圧室64に連通されており、この圧力が導
入される構成である。したがって、弁体68は、付勢ば
ね70による上向きの付勢力、上側ばね80による下向
きの付勢力、ダイヤフラム室74と制御室72(=調圧
室64の圧力、調整弁40の副給気室46の圧力)との
圧力差に応じて受板76を介して及ぼされる下向きの付
勢力とによってポジションを決定されることになる。
【0030】ただし、付勢ばね70による上向きの付勢
力は、弁体68の重量をわずかに越える程度に調節され
ているので、弁体68のポジションは、実質的には、上
側ばね80による下向きの付勢力およびダイヤフラム室
74と制御室72(=調圧室64の圧力、調整弁40の
副給気室46の圧力)との圧力差に応じて決定されるこ
とになる。したがって、減圧弁62の二次圧(調圧室6
4の圧力)は、ダイヤフラム室74に導入される電空レ
ギュレータ60の二次圧に対して、上側ばね80の付勢
力に見合った分だけ高い圧力とされる。
【0031】一方、調整弁40の副調圧室42および主
弁6の給排ポート30は、オリフィス84を介して、リ
リーフ弁86の調圧室88に接続されている。このリリ
ーフ弁86は、減圧弁62とほぼ同様の構成であり、調
圧室88に連接する排気室90、シャフト92aを有し
て調圧室88と排気室90との連通を通断する弁体9
2、弁体92を閉鎖位置側に付勢する付勢ばね94、弁
体92の上端92bが突出している制御室96、中央に
受板98を有するダイヤフラム100により制御室96
と隔絶されているダイヤフラム室102、ダイヤフラム
室102内に配されて受板98を弁体92側に付勢する
上側ばね104を備え、バイパスポート82に相当する
ポートを欠く点で減圧弁62と異なっている。また、制
御室96は、電空レギュレータ60の二次側に接続さ
れ、ダイヤフラム室102はオリフィス84の下流側に
接続されている。
【0032】このリリーフ弁86では、弁体92のポジ
ションは、付勢ばね94による上向きの付勢力、上側ば
ね104による下向きの付勢力、ダイヤフラム室102
の圧力(=調整弁40の副調圧室42の圧力、主弁6の
調圧ピストン室24の圧力)と制御室96の圧力(=電
空レギュレータ60の二次圧)との圧力差に応じて受板
98を介して及ぼされる下向きの付勢力とによって決定
されることになる。
【0033】ただし、付勢ばね94による上向きの付勢
力は、弁体92の重量をわずかに越える程度に調節され
ているので、弁体92のポジションは、実質的には、上
側ばね104による下向きの付勢力およびダイヤフラム
室102と制御室96との圧力差に応じて決定されるこ
とになる。したがって、リリーフ弁86の調圧室88の
圧力は、制御室96に導入される電空レギュレータ60
の二次圧に対して、上側ばね80の付勢力に見合った分
だけ低い圧力とされる。
【0034】次に、以上の構成になる圧力調整回路1の
作動について説明する。まず、空気供給源Rからの加圧
空気が圧力調整回路1に導入される前に、ワークWがピ
ストンPに装着される。次に、電空レギュレータ60の
電流値を、例えば二次圧が最低となる電流値に調節し、
空気供給源Rからの加圧空気を圧力調整回路1に導入す
る。このとき調整弁40のダイヤフラム室54および減
圧弁62のダイヤフラム室74の圧力は、事実上0(ゲ
ージ圧)となるので、調整弁40、減圧弁62は閉弁さ
れている。電空レギュレータ60の電流値を調整して、
二次圧を徐々に上昇させると、減圧弁62が開弁し、調
整弁40の副給気室46に加圧空気が流入する。これに
より副給気室46の圧力、すなわち減圧弁62の制御室
72の圧力が上昇し、制御室72側から受板76に作用
する力がダイヤフラム室74側の力に打ち勝つと、減圧
弁62が閉弁される。このように、減圧弁62は、制御
室72に導入される副給気室46の圧力とダイヤフラム
室74に導入される電空レギュレータ60の二次圧およ
び上側ばね80の付勢力とにより、空気供給源Rからの
加圧空気を減圧して、調整弁40の副給気室46に供給
する。
【0035】また、電空レギュレータ60の二次圧が上
昇すると、ダイヤフラム室54の圧力により調整弁40
が開弁して、副給気室46から副調圧室42へと加圧空
気が流入する。この加圧空気は、主弁6の調圧ピストン
室24へ流入し、調圧ピストン20を押し下げる。これ
により調圧ピストン20が下降して給気弁体12を押し
下げると、空気供給源Rからの加圧空気が調圧室8を介
してシリンダ調圧室4に導入され、ピストンPをワーク
Wと共に上昇させる力を及ぼす。
【0036】このとき、互いに連通しているシリンダ調
圧室4、調圧室8、制御室22および副制御室52の圧
力が上昇する。制御室22の圧力が調圧ピストン室24
の圧力に優れば、調圧ピストン20が押し上げられ、調
圧ピストン20の変位量に応じて調圧ピストン室24の
圧力が上昇する。調圧ピストン室24の圧力は、オリフ
ィス84を介して連通されているリリーフ弁86の調圧
室88、ダイヤフラム室102に伝達される。これによ
り、ダイヤフラム室102側から受板98に作用する力
が制御室96側の力に打ち勝つと、リリーフ弁86が開
弁され、調圧室88と排気室90が連通される。調圧室
88側の空気は排気室90から排気され、調圧ピストン
室24の圧力が低下するので、調圧ピストン20が上昇
してステム26が引き上げられる。ステム26の上昇に
より、給気弁体12は上昇して給気室10と調圧室8の
連通を遮断し、排気弁体16が引き上げられて調圧室8
と排気室14とが連通される。これにより、シリンダ調
圧室4の圧力は低下し、ピストンPは下降する。
【0037】また、調圧室8への加圧空気の給排によ
り、制御室22の圧力と調圧ピストン室24の圧力とが
釣合えば、ステム26は中立位置とされるので、給気弁
体12および排気弁体16は図示のように閉鎖位置とさ
れて、調圧室8すなわちシリンダ調圧室4へ空気の給排
はなされない。したがって、ピストンPおよびワークW
は昇降変位しない釣合状態とされる。このように、制御
室22と調圧ピストン室24の圧力がバランスすれば、
ピストンPは釣合状態となる。
【0038】電空レギュレータ60の二次圧を高く設定
すれば、調整弁40および減圧弁62の二次圧が高くな
る。これに応じて、調圧ピストン室24の圧力が高くな
るので、シリンダ調圧室4の圧力も高くなる。他方、電
空レギュレータ60の二次圧が低ければシリンダ調圧室
4の圧力は低くなる。つまり、電空レギュレータ60の
二次圧を高低変化させればシリンダ調圧室4の圧力を高
低変化させることができ、ワークWの重量に応じて電空
レギュレータ60の二次圧を調節することで、上述の釣
合状態が創出される。
【0039】電空レギュレータ60を手動調節して、上
述の釣合状態を創出した後、外力を及ぼしてワークWを
上昇させると、シリンダ調圧室4の圧力低下にともなっ
て副制御室52および制御室22の圧力も低下するの
で、調整弁40が開弁して副給気室46側の空気が調圧
ピストン室24に流入して、調圧ピストン20を押し下
げる。この際、副給気室46には減圧弁62で減圧され
た空気が供給されているので、調圧ピストン室24側と
副給気室46側との圧力差は小さくなっている。このた
め、調整弁40の開弁に伴って副給気室46側の空気が
調圧ピストン室24に一気に流入することはなく、調圧
ピストン20が一気に押し下げられることはない。した
がって、空気供給源Rからの高圧空気がシリンダ調圧室
4へ急激に流入することもない。よって、高圧空気がシ
リンダ調圧室4へ急激に流入することによるピストンP
およびワークWの急上昇は回避される。
【0040】しかし、調圧ピストン室24への空気の流
入自体が妨げられるわけではないので、ピストンPおよ
びワークWの円滑な上昇は確保される。また、釣合状態
から外力によりワークWを下降させると、シリンダ調圧
室4の圧力上昇にともなって副制御室52および制御室
22の圧力も上昇するので、調整弁40が閉弁される。
併せて、調圧ピストン20は押し上げられ、調圧ピスト
ン20の変位量に応じて調圧ピストン室24の圧力が上
昇する。調圧ピストン室24側の圧力が上昇すると、リ
リーフ弁86が開弁して調圧ピストン室24の空気が排
出される。しかし、調圧ピストン室24側の圧力がリリ
ーフ弁86の設定開弁圧よりも低下するとリリーフ弁8
6が閉弁するので、調圧ピストン室24の空気が過剰に
排出されることはない。これにより、調圧ピストン20
の急上昇、すなわちステム26の急上昇により排気弁体
16が一気に引き上げられることは回避される。したが
って、調圧室8の空気が急激に排出されることはなく、
シリンダ調圧室4の圧力の急降下によりピストンPおよ
びワークWが急降下することもない。
【0041】しかし、調圧ピストン室24からの排気が
妨げられるわけではないので、ピストンPおよびワーク
Wの円滑な下降は確保される。このように、本実施例の
圧力調整回路1によれば、釣合状態にあるワークWに外
力を及ぼした際のワークWの円滑な昇降は確保され、し
かもワークWの急激な昇降は防止される。 (実施例2)図2に示すように、この実施例2の圧力調
整回路120は、実施例1と同様の主弁6、調整弁4
0、減圧弁62、リリーフ弁86等による構成であるの
で、各部には実施例1と同じ品番を付して、説明を省略
する。
【0042】この圧力調整回路120では、減圧弁62
のダイヤフラム室74およびリリーフ弁86のダイヤフ
ラム室102が、調圧ピストン室24に接続されてい
る。なお、その他の接続関係は実施例1と同様である。
この圧力調整回路120は、実施例1の圧力調整回路1
とほぼ同様に作用し、ほぼ同様の効果を発揮する。 (実施例3)この実施例3は、調圧ピストン室の排出側
に調整弁を設置する例である。なお、この実施例3で
は、実施例1、2と同様の主弁6、減圧弁62、リリー
フ弁86等を使用しているので、これらには実施例1、
2と同じ品番を付して、説明を省略する。
【0043】図3に示すように、この圧力調整回路13
0では、減圧弁62の調圧室64は、オリフィス132
を介して主弁6の調圧ピストン室24に接続されてい
る。また、調圧室64および調圧ピストン室24は、調
整弁134の副調圧室136に接続されている。
【0044】調整弁134には、副調圧室136に連接
して副排気室138が設けられており、副調圧室136
と副排気室138とは、副排気室138内に配された弁
体140によって連通を通断される構成である。弁体1
40にはフランジ142およびシャフト144が固着さ
れており、副排気室138内に収容された付勢ばね14
6がフランジ142を介して弁体140を開放位置側に
付勢している。
【0045】シャフト144の上端147は、主弁6の
調圧室8および制御室22に連通された副制御室148
内に突出している。この副制御室148と対向するダイ
ヤフラム室150との間には中央に受板152を有する
ダイヤフラム154が横設されて副制御室148とダイ
ヤフラム室150とを気密に隔絶しており、受板152
には、シャフト144の上端147が当接されている。
【0046】また、ダイヤフラム室150は、電空レギ
ュレータ60の二次側に接続されており、副排気室13
8はリリーフ弁86の調圧室88およびダイヤフラム室
102に接続されている。次に、この圧力調整回路13
0の作動について説明するが、主弁6、減圧弁62、リ
リーフ弁86等の機能については、実施例1において詳
細に述べたので、これらについての詳細な説明は省略す
る。また、ワークWの荷重に対応する電空レギュレータ
60の調節は完了し、エアシリンダ2が釣合状態にある
ものとして説明する。
【0047】エアシリンダ2が釣合状態にあるときに、
外力を及ぼしてワークWを上昇させると、シリンダ調圧
室4の圧力低下にともなって副制御室148および制御
室22の圧力も低下する。副制御室148の圧力低下に
より調整弁134は閉弁される。また、制御室22の圧
力低下により調圧ピストン20は押し下げられ、ステム
26が降下するので、空気供給源Rからの高圧空気がシ
リンダ調圧室4へ流入する。
【0048】この調圧ピストン20の下降変位により調
圧ピストン室24の圧力が低下すると、減圧弁62が開
弁してオリフィス132側に加圧空気を供給する。ただ
し、この加圧空気は、減圧弁62により減圧されてお
り、しかもオリフィス132を経て調圧ピストン室24
側へと導かれるので、調圧ピストン室24の圧力が一気
に上昇することはない。しかも、調圧ピストン室24側
の圧力(=調圧室64の圧力)が設定以上に上昇すれば
減圧弁62は閉弁するので、調圧ピストン室24へ過剰
な空気が供給されることもない。
【0049】これにより、調圧ピストン20が一気に押
し下げられてステム26が急降下することは防止される
ので、空気供給源Rからの高圧空気がシリンダ調圧室4
へ急激に流入することもない。よって、高圧空気がシリ
ンダ調圧室4へ急激に流入することによるピストンPお
よびワークWの急上昇は回避される。
【0050】しかし、調圧ピストン室24への空気の流
入自体が妨げられるわけではないので、ピストンPおよ
びワークWの円滑な上昇は確保される。また、釣合状態
から外力によってワークWを下降させると、シリンダ調
圧室4の圧力上昇にともなって副制御室148および制
御室22の圧力も上昇する。副制御室148の圧力上昇
により調整弁134は開弁される。また、制御室22の
圧力上昇により調圧ピストン20は押し上げられると、
ステム26が上昇するので、シリンダ調圧室4の空気は
調圧室8を経て排気室14から排出される。併せて、調
圧ピストン20の上昇変位により調圧ピストン室24の
圧力が上昇するので、減圧弁62は閉鎖される。
【0051】調整弁134が開弁すると、調圧ピストン
室24の空気が調整弁134の副排気室138へ導か
れ、副排気室138の圧力がリリーフ弁86の開弁圧以
上となるとリリーフ弁86が開弁され、調圧ピストン室
24の空気が排出される。ただし、副排気室138の圧
力がリリーフ弁86の開弁圧を下回ればリリーフ弁86
が閉弁されるので、調圧ピストン室24の空気が一気に
排出されることはない。これにより、調圧ピストン20
の急上昇、すなわちステム26の急上昇により排気弁体
16が一気に引き上げられることは回避される。したが
って、調圧室8の空気が急激に排出されることはなく、
シリンダ調圧室4の圧力の急降下によりピストンPおよ
びワークWが急降下することもない。
【0052】しかし、調圧ピストン室24からの排気が
妨げられるわけではないので、ピストンPおよびワーク
Wの円滑な下降は確保される。このように、本実施例の
圧力調整回路130によれば、釣合状態にあるワークW
に外力を及ぼした際のワークWの円滑な昇降は確保さ
れ、しかもワークWの急激な昇降は防止される。 (実施例4)図4に示すように、この実施例4の圧力調
整回路160は、実施例3と同様の主弁6、調整弁13
4、減圧弁62、リリーフ弁86等による構成であるの
で、各部には実施例4と同じ品番を付して、説明を省略
する。
【0053】この圧力調整回路160では、減圧弁62
のダイヤフラム室74およびリリーフ弁86のダイヤフ
ラム室102が、調圧ピストン室24に接続されてい
る。なお、その他の接続関係は実施例4と同様である。
この圧力調整回路160は、実施例4の圧力調整回路1
30とほぼ同様に作用し、ほぼ同様の効果を発揮する。 (変形例1)上述の実施例1〜4では、ワークWの荷重
に応じて電空レギュレータ60を手動調節する構成とし
ているが、図5に示すように、ピストンロッドとワーク
Wとの間にロードセル等の荷重センサ170を介装し、
この荷重センサ170の出力を、アンプ172およびイ
ンタフェース174により制御電流値に変換して、電空
レギュレータ60を制御する構成とすることも可能であ
る。このようにすれば、ワークWを交換する毎に電空レ
ギュレータ60を調節する手間が省けるので、作業効率
が向上される。 (変形例2)上述の実施例1〜4では、ワークの荷重に
応じた調整圧力を設定するために電空レギュレータを使
用しているが、この電空レギュレータを、図6に示すよ
うに、空気供給源Rに接続された減圧弁180の二次側
に固定オリフィス182を設け、固定オリフィス182
の下流側から分岐する回路にエアメカニカルバルブ18
4で遠隔操作される空気作動弁186と可変オリフィス
188とを設置して、固定オリフィス182と可変オリ
フィス188との排気流量差により調整弁側への圧力を
設定する構成に置き換えることもできる。
【0054】また、空気作動弁186を電磁弁に置き換
え、エアメカニカルバルブに代えてリミットスイッチ等
で操作してもよい。 (変形例3)上述変形例3と同様に電空レギュレータに
代わる機構としては、図7に示すように、空気供給源R
からの経路に変形例3と同様にエアメカニカルバルブ1
84で遠隔操作される空気作動弁186を設置して、各
空気作動弁186の二次側に減圧弁190を接続してお
き、各減圧弁190により調整弁側への圧力を設定する
構成とすることもできる。また、空気作動弁186を電
磁弁に置き換え、エアメカニカルバルブに代えてリミッ
トスイッチ等で操作してもよい。
【0055】以上、実施例に従って、本発明について説
明したが、本発明はこのような実施例に限定されるもの
ではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲でさまざまに
実施できることは言うまでもない。例えば実施例1にお
いては、リリーフ弁86のダイヤフラム室102をオリ
フィス84の下流側と接続しているが、ダイヤフラム室
102をオリフィス84の上流側あるいは制御室22と
副制御室52とを接続する配管に接続してもよい。同様
に、実施例3においては、リリーフ弁86のダイヤフラ
ム室102を調整弁130の副排気室138と接続して
いるが、ダイヤフラム室102を副調圧室136あるい
は制御室22と副制御室148とを接続する配管に接続
してもよい。
【0056】言うまでもないが、リリーフ弁86のダイ
ヤフラム室102を上記のように接続するに当たって
は、接続先(オリフィス84の上流側、制御室22と副
制御室52とを接続する配管、副調圧室136、制御室
22と副制御室148とを接続する配管等)の圧力と制
御室96側に導入される圧力とに応じて上側ばね104
の付勢力が調節される。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の圧
力調整回路によれば、ワークの円滑な昇降は確保しなが
ら、釣合状態からワークを上昇または下降させるために
外力を及ぼした際のワークの急上昇や急降下は回避され
る。
【0058】請求項2記載の圧力調整回路によれば、ワ
ークの円滑な昇降は確保しながら、釣合状態からワーク
を上昇または下降させるために外力を及ぼした際のワー
クの急上昇や急降下は回避される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1の圧力調整回路の構成の説明図であ
る。
【図2】 実施例2の圧力調整回路の構成の説明図であ
る。
【図3】 実施例3の圧力調整回路の構成の説明図であ
る。
【図4】 実施例4の圧力調整回路の構成の説明図であ
る。
【図5】 変形例1の要部の説明図である。
【図6】 変形例2の要部の説明図である。
【図7】 変形例3の要部の説明図である。
【図8】 従来の圧力調整回路の構成の説明図である。
【符号の説明】 1、120、130、160・・・圧力調整回路、2・
・・エアシリンダ、4・・・シリンダ調圧室、6・・・
主弁、8・・・調圧室、10・・・給気室、12・・・
給気弁体、14・・・排気室、16・・・排気弁体、1
8・・・ピストン室、20・・・調圧ピストン、22・
・・制御室、24・・・調圧ピストン室、40・・・調
整弁、42・・・副調圧室、46・・・副給気室、52
・・・副制御室、54・・・ダイヤフラム室、60・・
・電空レギュレータ、62・・・減圧弁、84・・・オ
リフィス、86・・・リリーフ弁、132・・・オリフ
ィス、134・・・調整弁、136・・・副調圧室、1
38・・・副排気室、148・・・副制御室、P・・・
ピストン、R・・・空気供給源、W・・・ワーク。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エアシリンダのシリンダ調圧室に供給さ
    れる加圧空気の圧力を調整してピストンに連結されたワ
    ークの荷重と拮抗する力を前記ピストンに付与するため
    の圧力調整回路であって、 空気供給源に接続された給気室と、給気弁体により前記
    給気室との連通を通断され前記シリンダ調圧室に接続さ
    れる調圧室と、排気弁体により前記調圧室との連通を通
    断され排気ポートにより外部に開放される排気室と、中
    立位置では前記給気弁体と前記排気弁体とを共に閉鎖位
    置とし下降時には前記給気弁体を開放し上昇時には前記
    排気弁体を開放するステムと、前記調圧室と連通された
    制御室とこの制御室に対置された調圧ピストン室との圧
    力差に応じて往復変位して前記ステムを昇降させる調圧
    ピストンとを有する主弁と、 前記空気供給源からの加圧空気が供給される副給気室
    と、前記調圧ピストン室に接続され且つオリフィスを介
    して大気側に接続された副調圧室と、前記制御室の圧力
    の昇降に応じて前記副給気室と前記副調圧室との連通を
    通断する弁体とを有し、前記空気供給源からの加圧空気
    を前記ワークの荷重に応じて設定される調整圧力に減圧
    して前記調圧ピストン室に供給する調整弁とを備える圧
    力調整回路において、 前記調整弁の副給気室と前記空気供給源との間に介装さ
    れて、前記空気供給源からの加圧空気を減圧して前記副
    給気室に供給する減圧弁と、 前記オリフィスの大気側に配されて、前記オリフィスの
    前記副調圧室側と大気側との圧力差を設定範囲に維持す
    るリリーフ弁とを設けたことを特徴とする圧力調整回
    路。
  2. 【請求項2】 エアシリンダのシリンダ調圧室に供給さ
    れる加圧空気の圧力を調整してピストンに連結されたワ
    ークの荷重と拮抗する力を前記ピストンに付与するため
    の圧力調整回路であって、 空気供給源に接続された給気室と、給気弁体により前記
    給気室との連通を通断され前記シリンダ調圧室に接続さ
    れる調圧室と、排気弁体により前記調圧室との連通を通
    断され排気ポートにより外部に開放される排気室と、中
    立位置では前記給気弁体と前記排気弁体とを共に閉鎖位
    置とし下降時には前記給気弁体を開放し上昇時には前記
    排気弁体を開放するステムと、前記調圧室と連通された
    制御室とこの制御室に対置された調圧ピストン室との圧
    力差に応じて往復変位して前記ステムを昇降させる調圧
    ピストンとを有する主弁と、 前記調圧ピストン室に接続され且つオリフィスを介して
    空気供給源に接続された副調圧室と、大気側に接続され
    た副排気室と、前記制御室の圧力の昇降に応じて前記副
    調圧室と前記副排気室との連通を通断する弁体とを有
    し、前記調圧ピストン室の圧力を前記ワークの荷重に応
    じて設定される調整圧力に保つ調整弁とを備える圧力調
    整回路において、 前記オリフィスの前記空気供給源側に配されて前記空気
    供給源からの加圧空気を減圧して前記オリフィス側へ供
    給する減圧弁と、 前記調整弁の副排気室の大気側に配されて、前記副排気
    室の圧力が設定値以上となった際に開弁するリリーフ弁
    とを設けたことを特徴とする圧力調整回路。
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