JP2736036B2 - 圧力調整回路 - Google Patents

圧力調整回路

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JP2736036B2 JP7169737A JP16973795A JP2736036B2 JP 2736036 B2 JP2736036 B2 JP 2736036B2 JP 7169737 A JP7169737 A JP 7169737A JP 16973795 A JP16973795 A JP 16973795A JP 2736036 B2 JP2736036 B2 JP 2736036B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エアシリンダのピスト
ンに連結されたワークの荷重と拮抗する力を前記ピスト
ンに付与するための圧力調整回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ピストンロッドの先端にワークを
取り付けたエアシリンダの作用室を、ワークに作用する
重力に拮抗する圧力に調圧することにより、わずかな外
力を作用させるだけでワークを昇降可能とする圧力調整
回路が知られている。
【0003】このような圧力調整回路の一例を、図8を
参照して説明すると、エアシリンダ2の作用室4には、
主弁6の調圧室8が接続されている。この調圧室8は、
空気供給源Rに接続された給気室10に連接し、給気弁
体12によって給気室10との連通を通断される。また
調圧室8には、大気開放されている排気室14が連接さ
れ、排気弁体16によって調圧室8と排気室14との連
通が通断される。
【0004】排気室14の上方には、排気室14とは独
立にピストン室18が設けられており、このピストン室
18は、調圧ピストン20により制御室22と調圧ピス
トン室24とに区分される。調圧ピストン20には、調
圧室8を貫通するステム26が連結されており、ステム
26の下降により給気弁体12が押し下げられて調圧室
8と給気室10とが連通され、ステム26の上昇により
排気弁体16が引き上げられて調圧室8と排気室14と
が連通される。また、制御室22はバイパス28を介し
て調圧室8と連通されている。さらに、調圧ピストン室
24の給排ポート30は調整弁400の副調圧室402
に連通されると共に、オリフィス404を介して大気開
放されている。
【0005】調整弁400には、副調圧室402に連接
する副給気室406が設けられており、副給気室406
は空気供給源Rに接続されている。また、副調圧室40
2と副給気室406とは、副調圧室402を貫通するシ
ャフト408aを有する弁体408によって連通を通断
される構成である。弁体408の下側には弁体408を
閉鎖位置側に付勢する付勢ばね410が装着され、弁体
408の上端408bは副制御室412内に突出し副制
御室412と調圧ばね室414との間に横設されたダイ
ヤフラム416の中央に取り付けられた受板418に当
接されている。このダイヤフラム416は、調圧ばね室
414内に設置された調圧ばね420によって弁体40
8を押し下げる方向に付勢されており、調圧ばね420
の付勢力はハンドル422にて調整できる。さらに、副
制御室412は、バイパス28を介して調圧室8および
制御室22に連通されており、これらの圧力が導入され
る構成である。
【0006】こうした構成による圧力調整回路450で
は、調整弁400の弁体408が調圧ばね420によっ
て押し下げられると、空気供給源Rからの加圧空気が主
弁6の調圧ピストン室24に導入される。これにより調
圧ピストン20が下降して給気弁体12を押し下げる
と、空気供給源Rからの加圧空気が調圧室8を介して作
用室4に導入され、ピストンPをワークWと共に上昇さ
せる力を及ぼす。このとき、互いに連通している作用室
4、調圧室8、制御室22および副制御室412の圧力
が上昇する。制御室22の圧力が調圧ピストン室24の
圧力に優れば、調圧ピストン20が押し上げられてステ
ム26が引き上げられるので、給気弁体12は上昇して
給気室10と調圧室8の連通を遮断し、排気弁体16が
引き上げられて調圧室8と排気室14とが連通される。
これにより、作用室4の圧力は低下し、ピストンPは下
降する。また、調圧室8への加圧空気の給排により、制
御室22の圧力と調圧ピストン室24の圧力とが釣合え
ば、ステム26は中立位置とされるので、給気弁体12
および排気弁体16は図示のように閉鎖位置とされて、
調圧室8すなわち作用室4へ空気の給排はなされない。
したがって、ピストンPおよびワークWは昇降変位しな
い釣合状態とされる。このように、制御室22と調圧ピ
ストン室24の圧力がバランスすれば、ピストンPは釣
合状態となる。
【0007】この釣合状態は制御室22と調圧ピストン
室24の圧力バランスによってもたらされるが、調圧ピ
ストン室24の圧力は調整弁400によって調整されて
いる。図示の構成から明らかなように、調整弁400に
おいては、調圧ばね420の付勢力が副制御室412の
圧力および付勢ばね410に打ち勝って弁体408を下
降させると副給気室406と副調圧室402とが連通さ
れて、加圧空気が副調圧室402側へ供給される。これ
によってオリフィス404からの流出量を越える加圧空
気が調圧ピストン室24側に流入すると、調圧ピストン
室24の圧力が上昇する。
【0008】一方、副制御室412の圧力が上昇してダ
イヤフラム416を押し上げると、弁体408が副給気
室406と副調圧室402との連通を遮断して調圧ピス
トン室24への加圧空気の供給は停止されるので、オリ
フィス404からの空気の流出に伴って調圧ピストン室
24の圧力が低下する。
【0009】したがって、調圧ピストン室24の圧力は
調圧ばね420の付勢力と副制御室412の圧力とによ
って調整され、調圧ばね420の付勢力が大きければ、
副制御室412の圧力(=制御室22、調圧室8および
作用室4の圧力)が高い状態で、調圧ピストン室24の
圧力と副制御室412の圧力とがバランスする。また、
調圧ばね420の付勢力が小さければ、副制御室412
の圧力(=制御室22、調圧室8および作用室4の圧
力)が低い状態で、調圧ピストン室24の圧力と副制御
室412の圧力とがバランスする。つまり、ワークWの
荷重が大きければ、調圧ばね420の付勢力を大きくす
ることで作用室4の圧力を高め、ワークWの荷重が小さ
ければ、調圧ばね420の付勢力を小さくすることで作
用室4の圧力を低めて、ピストンPを釣合状態とでき
る。
【0010】この釣合状態でワークWに外力を及ぼして
上昇させれば、作用室4の圧力は低下し、制御室22の
圧力も低下する。これに応じて副制御室412の圧力も
低下し調整弁400が開弁する。すると、上述のように
オリフィス404からの流出を上回る加圧空気が調圧ピ
ストン室24側へ流入して調圧ピストン室24の圧力が
上昇するので、調圧ピストン20が下降し給気弁体12
が押し下げられ作用室4に加圧空気が供給される。した
がって、わずかな外力を及ぼすだけでワークWを上昇さ
せることができる。
【0011】また、釣合状態でワークWに外力を及ぼし
て下降させれば、作用室4の圧力は上昇し、制御室22
および副制御室412の圧力も上昇するので、調整弁4
00は閉弁される。これにより調圧ピストン室24への
加圧空気の供給は停止され、オリフィス404からの空
気の流出に伴って調圧ピストン室24の圧力が低下する
ので、調圧ピストン20が上昇し排気弁体16が押し上
げられ作用室4から空気が排出される。したがって、わ
ずかな外力を及ぼすだけでワークWを下降させることが
できる。さらに、外力を及ぼして上昇または下降させた
ワークを所望の位置で停止させれば、調圧室8への空気
の給排により、制御室22の圧力と調圧ピストン室24
の圧力とがバランスし、作用室4における空気の給排は
停止され、ワークWは再び釣合状態とされる。
【0012】以上のように、ワークWの荷重に応じて調
圧ばね420の付勢力を調整すればピストンPを釣合状
態とでき、釣合状態にあるワークWにわずかな外力を及
ぼすだけでワークWを昇降させることができる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
構成では、ワークWを変更する毎に調圧ばね420の付
勢力を調整しなければならず、煩わしかった。このよう
な技術的な背景下でなされた本発明は、ワークに合わせ
て特別な調節操作をしなくとも、シリンダ装置のピスト
ンを釣合状態とすることが可能な圧力調整回路を提供す
ることを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の手段として、請求項1記載の圧力調整回路は、加圧気
体源に接続される給気室と、給気弁体により前記給気室
との連通を通断される調圧室と、排気弁体により前記調
圧室との連通を通断され排気ポートにより外部に開放さ
れる排気室と、中立位置では前記給気弁体と前記排気弁
体とを共に閉鎖位置とし下降時には前記給気弁体を開放
し上昇時には前記排気弁体を開放するステムと、前記調
圧室と連通された制御室と、この制御室に対置され前記
加圧気体源に接続された調圧ピストン室と、前記制御室
と調圧ピストン室との圧力差に応じて往復変位して前記
ステムを昇降させる調圧ピストンとを有する主弁と、前
記主弁の調圧室に接続される作用室と、荷重伝達機構を
介して伝達されるワークの重量に応じた荷重力を及ぼさ
れ且つ前記作用室内の加圧気体の圧力により前記荷重力
に抗する方向の作用力を及ぼされるピストンとを有する
シリンダ装置とを備える圧力調整回路において、前記ワ
ークの荷重を及ぼされると、前記荷重力と前記作用力と
が拮抗した際の前記作用室の圧力とほぼ等しい油圧を発
生させる感圧油室を具え、前記荷重伝達機構と前記ワー
クとの間に介在して該ワークを保持するワーク保持体
と、前記調圧ピストン室の圧力を前記感圧油室の圧力に
対応する圧力に保持する圧力保持機構を設けたことを特
徴とする。
【0015】請求項2記載の圧力調整回路は、請求項1
記載の圧力調整回路において、前記圧力保持機構とし
て、前記調圧ピストン室から加圧気体を除放する除放手
段と、前記調圧ピストン室の圧力が前記感圧油室の圧力
に劣るときに前記加圧気体源からの加圧気体を前記調圧
ピストン室に供給する供給調節手段とを設けたことを特
徴とする。
【0016】請求項3記載の圧力調整回路は、請求項2
記載の圧力調整回路において、前記除放手段を、加圧気
体の除放速度を調節可能な構成とし、前記圧力保持機構
に導入された前記感圧油室の圧力を加算補正する加算補
正手段を設けたことを特徴とする。
【0017】請求項4記載の圧力調整回路は、請求項1
記載の圧力調整回路において、前記圧力保持機構とし
て、前記調圧ピストン室への加圧気体の供給速度を制限
する制限手段と、前記調圧ピストン室の圧力が前記感圧
油室の圧力に優るときに前記調圧ピストン室から加圧気
体を排出させる排出調節手段とを設けたことを特徴とす
る。
【0018】請求項5記載の圧力調整回路は、請求項4
記載の圧力調整回路において、前記制限手段を、前記供
給速度を調節可能な構成とし、前記圧力保持機構に導入
された前記感圧油室の圧力を減算補正する減算補正手段
を設けたことを特徴とする。
【0019】請求項6記載の圧力調整回路は、請求項1
ないし5のいずれか記載の圧力調整回路において、前記
ピストンに軸方向に沿った外力を及ぼすためのピストン
駆動機構を設けたことを特徴とする。
【0020】
【発明の実施の形態】上記の構成になる請求項1記載の
圧力調整回路においては、ワーク保持体では、ワークの
荷重が及ぼされると、感圧油室には、その荷重に応じた
油圧が発生する。圧力保持機構は、調圧ピストン室の圧
力を感圧油室の圧力に対応する圧力に保持する。
【0021】まず、主弁の制御室の圧力が調圧ピストン
室の圧力よりも低い場合を想定する。この場合、調圧室
を介して制御室と連通されている作用室の圧力も、調圧
ピストン室の圧力よりも低い。
【0022】このような状態では、調圧ピストンが下降
変位するので、ステムも下降し、給気弁体が開放され
る。給気弁体の開放により給気室と調圧室が連通され
る。これにより、加圧気体源からの加圧気体は、給気室
から調圧室を経て、シリンダ装置の作用室に流入し、作
用室の圧力は上昇する。また、作用室の圧力上昇と並行
して、調圧室および制御室の圧力も上昇する。
【0023】制御室の圧力が上昇して調圧ピストン室の
圧力に優れば、調圧ピストンが押し上げられてステムが
引き上げられるので、給気弁体は上昇して給気室と調圧
室の連通を遮断し、排気弁体が引き上げられて調圧室と
排気室とが連通される。これにより、作用室の圧力は低
下する。
【0024】そして、調圧室への加圧気体の給排によ
り、制御室の圧力と調圧ピストン室の圧力とが釣合え
ば、ステムは中立位置とされるので、給気弁体および排
気弁体は閉鎖位置とされて、調圧室すなわち作用室へ空
気の給排はなされない。この場合、調圧ピストンの調圧
ピストン室側と制御室側の受圧面積が等しいものとすれ
ば、調圧ピストン室の圧力=制御室の圧力=作用室の圧
力である。また、調圧ピストン室の圧力は、感圧油室の
圧力に対応しているから、結局、作用室の圧力は感圧油
室の圧力とほぼ等しくなる。感圧油室の圧力が作用室の
圧力とほぼ等しくなるのは、ピストンに作用する荷重力
と作用力とが拮抗した際であるから、ピストンはワーク
保持体およびワークを上昇も下降もさせない釣合状態と
なっている。
【0025】つまり、ワークに合わせて特別な調節操作
をしなくとも、制御室と調圧ピストン室の圧力をバラン
スさせて、シリンダ装置のピストンを釣合状態とするこ
とができる。なお、感圧油室の圧力が作用室の圧力とほ
ぼ等しいというのは、例えばピストンや感圧油室の製造
誤差、ピストン等に作用する摩擦力等により数学的な意
味で厳密に等しくすることが困難だからである。
【0026】このように、ピストンに作用する荷重力と
作用力とが拮抗した釣合状態で、感圧油室の圧力を作用
室の圧力とはほぼ等しくするには、例えば感圧油室を、
ワークの荷重を保持するシリンダ部材と、ピストン側に
連結される感圧ピストンとで形成し、ピストンの受圧面
積と感圧ピストンの受圧面積をほぼ等しくすればよい。
また、荷重伝達機構の一部を滑車、てこ、ギヤ、ねじ等
で構成して、ピストンに及ぼす荷重力をワーク側の重量
よりも増幅あるいは縮小させる場合には、この増幅率ま
たは縮小率に応じてピストンの受圧面積と感圧ピストン
の受圧面積との比を調節すればよい。
【0027】請求項2記載の圧力調整回路においては、
圧力保持機構を構成する、除放手段は、調圧ピストン室
から加圧気体を除放し、供給調節手段は、調圧ピストン
室の圧力が感圧油室の圧力に劣るときに加圧気体源から
の加圧気体を調圧ピストン室に供給する。
【0028】つまり、調圧ピストン室の圧力は、加圧気
体の除放と供給により、ほぼ一定に保持されるが、加圧
気体の供給過剰による調圧ピストン室の圧力の上昇を防
止できる。請求項3記載の圧力調整回路においては、除
放手段によって、加圧気体の除放速度を調節できる。加
算補正手段は、圧力保持機構に導入された感圧油室の圧
力を加算補正する。
【0029】前述のように、感圧油室の圧力を作用室の
圧力とが厳密に等しくなる構造は困難であり、また圧力
調整回路の経時変化等で、両者のバランスが少々変化す
ることもある。さまざまな要素が関与して、ピストンが
釣合状態にあるときに、感圧油室の圧力<作用室の圧力
となる場合には、圧力保持機構に導入された感圧油室の
圧力を、加算補正手段によって加算補正することによ
り、感圧油室の圧力を作用室の圧力と等しくしたのと同
様の結果を得ることができる。また、逆の場合には、除
放手段による加圧気体の除放速度を増加させることで、
同様の結果を得ることができる。したがって、ピストン
を一層正確に釣合状態とできる。
【0030】請求項4記載の圧力調整回路においては、
圧力保持機構を構成する、制限手段は、調圧ピストン室
への加圧気体の供給速度を制限し、排出調節手段は、調
圧ピストン室の圧力が感圧油室の圧力に優るときに調圧
ピストン室から加圧気体を排出させる。
【0031】調圧ピストン室の圧力は、加圧気体の供給
と排出とにより、ほぼ一定に保持されるが、制限手段
が、加圧気体の急激な供給を防止するので、供給過剰に
よる調圧ピストン室の圧力の上昇を防止できる。請求項
5記載の圧力調整回路においては、制限手段によって、
加圧気体の供給速度を調節できる。減算補正手段は、圧
力保持機構に導入された感圧油室の圧力を減算補正す
る。
【0032】請求項3の構成による作用において述べた
と同様に、感圧油室の圧力>作用室の圧力となる場合に
は、圧力保持機構に導入された感圧油室の圧力を、減算
補正手段によって減算補正することにより、感圧油室の
圧力を作用室の圧力と等しくしたのと同様の結果を得る
ことができる。また、逆の場合には、制限手段による加
圧気体の供給速度を増加させることで、同様の結果を得
ることができる。したがって、ピストンを一層正確に釣
合状態とできる。
【0033】請求項6記載の圧力調整回路は、ピストン
に軸方向に沿った外力を及ぼすためのピストン駆動機構
を設けているので、これによってピストンに外力を及ぼ
せばピストンの移動に応じてワークを昇降させることが
できる。このピストン駆動機構としては、ピストンロッ
ドにとりつけられた取っ手等により手動で駆動する方式
やモータや小型のエアシリンダの駆動力を利用する方式
などが例示される。いずれの方式によっても、わずかな
力でピストンすなわちワークを移動させることができ
る。
【0034】
【具体例】次に、本発明のいくつかの具体例を説明す
る。なお、以下の具体例におけるシリンダ装置の本体お
よび主弁の構造は、図8にて従来例として示したものと
同様であるので、これらについては、図8と同じ品番を
付して説明を省略する。 (具体例1)図1に示すように、本具体例の圧力調整回
路1では、シリンダ装置2のロッド3には、ピストン駆
動機構としての取っ手5が取り付けられている。またロ
ッド3の先端には、ワーク保持体7が連結されている。
このワーク保持体7は、感圧シリンダ9とフック11か
らなり、感圧シリンダ9には、ロッド3に連結された感
圧ピストン13が摺動自在に収容されている。感圧シリ
ンダ9は、上端に設けられた通油口15と下端に設けら
れた通気口17を除いては閉鎖されており、感圧ピスト
ン13のロッド3側に感圧油室19が形成されている。
また、フック11にはワークWが取り付けられる。
【0035】感圧シリンダ9の通油口15には、油経路
21が接続されている。この油経路21の他端は、減圧
弁31の油圧室33に接続されている。減圧弁31の油
圧室33は、中央に受板35を有するダイヤフラム37
により閉じられており、ダイヤフラム37の反対側に
は、感圧室39が形成されている。
【0036】ダイヤフラム37の受板35は、減圧弁3
1の頭部に螺合する調整ステム41との間で補正ばね4
5を保持しており、この補正ばね45により感圧室39
側に付勢されている。ただし、この補正ばね45の付勢
力は、調整ステム41を回動して昇降させることによっ
て強弱調整される。
【0037】減圧弁31の油圧室33、油経路21およ
び感圧シリンダ9の感圧油室19は作動油で満たされて
おり、感圧油室19の油圧が油圧室33に伝達される構
造である。また、感圧ピストン13のロッド3側の面積
(感圧面積X)はピストンPのロッド側の面積(受圧面
積Y)とほぼ等しく、図示のようにピストンPが中間停
止してバランスしている状態では、感圧油室19の圧力
は作用室4の圧力とほぼ等しくなる設定である。
【0038】減圧弁31には、前述の油圧室33と感圧
室39の他に、バイパス47によって感圧室39と連通
された通気室49及び空気供給源Rに接続されている導
気室51が設けられている。また、減圧弁31内には、
導気室51から感圧室39にかけて貫通するシャフトを
有する弁体53が収容されている。
【0039】弁体53の下側には弁体53を閉鎖位置側
に付勢する付勢ばね55が装着され、弁体53の上端は
感圧室39内に突出して、ダイヤフラム37の受板35
に当接している。弁体53に作用する力としては、自身
の重量および補正ばね45による下向きの力と付勢ばね
55による上向きの力とがほぼ釣合っており、弁体53
は、ダイヤフラム37の受板35を介して開放方向に作
用する油圧室33の圧力が感圧室39の圧力に優れば開
放され、導気室51と通気室49とを連通させることに
なる。ただし、補正ばね45の付勢力は、調整ステム4
1によって強弱調整されるので、その調整によっては、
油圧室33の圧力が感圧室の圧力に優らなくとも弁体5
3を開放位置にすることができる。
【0040】さらに、通気室49は、オリフィス57を
介して主弁6の給排ポート30に接続されることにより
調圧ピストン室24と連通し、ニードル弁59を介して
大気と連通されている。次に、この具体例の圧力調整回
路1の動作について説明する。
【0041】ワーク保持体7のフック11にワークWが
取り付けられると、ワークWの荷重は、感圧シリンダ9
を引き下げて感圧油室19の容積を減少させる力として
働くので、感圧油室19には、ワークの荷重に応じた油
圧が発生する。この油圧は、油経路21によって減圧弁
31の油圧室33に導かれる。
【0042】減圧弁31では、油経路21によって感圧
油室19から導かれた油圧で油圧室33の圧力が上昇す
る。これにより、ダイヤフラム37が感圧室39側に変
位し、弁体53が開放位置とされ、感圧室39と空気供
給源Rとが連通れる。感圧室39に流入した加圧空気
は、主弁6の調圧ピストン室24に導かれ、調圧ピスト
ン室24の圧力を上昇させる。併せて、感圧室39の圧
力も上昇する。
【0043】主弁6では、調圧ピストン室24の圧力上
昇により調圧ピストン20が下降するので、ステム26
も下降する。これにより給気弁体12が下降し、給気室
10と調圧室8が連通される。すると、空気供給源Rか
らの加圧空気が、給気室10から調圧室8を経て、シリ
ンダ装置2の作用室4に流入する。作用室4の圧力は、
ピストンPを上昇させる力として作用する。この力は、
ロッド3を介して感圧ピストン13に作用する。感圧ピ
ストン13を変位させようとする力は、感圧油室19の
油圧を介して感圧シリンダ9に作用する。結局、ピスト
ンPを上昇させる力は、ワークWを上昇させる力として
働く。
【0044】作用室4の圧力が上昇すると、これに連通
している制御室22の圧力も上昇する。この制御室22
の圧力は、調圧ピストン20を押し上げる力として作用
する。制御室22の圧力が調圧ピストン室24の圧力に
優れば、調圧ピストン20は上昇させられ、給気弁体1
2は閉鎖位置とされ、調圧室8および作用室4への加圧
空気の供給は停止する。また、制御室22の圧力がより
高ければ、調圧ピストン20は中立位置を越えて上昇さ
せられ、排気弁体16が開放位置とされ、調圧室8およ
び作用室4の加圧空気が排出されるので、制御室22の
圧力は低下する。そして、制御室22の圧力と調圧ピス
トン室24の圧力とがバランスすれば、調圧ピストン2
0は中立位置とされ、調圧室8および作用室4には給気
されず、また調圧室8および作用室4からの排気もされ
ない。
【0045】一方、主弁6の調圧ピストン室24と連通
している減圧弁31の感圧室39の圧力が上昇すれば、
ダイヤフラム37が油圧室33側に変位し、弁体53が
感圧室39と空気供給源Rとの連通を遮断する。この結
果、調圧ピストン室24の圧力上昇は停止する。但し、
ニードル弁59によって調圧ピストン室24の気体が徐
放されるので、調圧ピストン室24の圧力は徐々に低下
することになる。すると、再び弁体53が感圧室39と
空気供給源Rとを連通させるので、調圧ピストン室24
の圧力が回復する。
【0046】このように、調圧ピストン室24の圧力
は、弁体53の開閉によって、ほぼ一定とされる。前述
のように、制御室22の圧力と調圧ピストン室24の圧
力がバランスするから、調圧ピストン20の調圧ピスト
ン室24側と制御室22側の受圧面積が等しいものとす
れば、作用室4の圧力=調圧室8の圧力=制御室22の
圧力=調圧ピストン室24の圧力=感圧室39の圧力で
ある。
【0047】このとき弁体53に作用する力を考える
と、(感圧室39の圧力による力+付勢ばね55による
付勢力)=(油圧室33の圧力による力+補正ばね45
の付勢力+弁体53の重量)となる。前述したように、
(補正ばね45の付勢力+弁体53の重量)=付勢ばね
55の付勢力であるから、感圧室39の圧力=油圧室3
3の圧力である。
【0048】また、油圧室33の圧力は感圧油室19の
圧力に等しいから、調圧ピストン室24の圧力=感圧室
39の圧力=感圧油室19の圧力である。結局、調圧ピ
ストン室24の圧力は、感圧油室19の圧力、すなわち
ワークWの荷重に応じたものとなる。
【0049】ところで、前述のように調圧室8の加圧空
気の給排により、制御室22の圧力と調圧ピストン室2
4の圧力とがバランスされると、調圧室8および作用室
4への加圧空気の給排はなされない。これにより、ピス
トンPおよびワークWは昇降変位しない釣合状態とされ
る。
【0050】よって、ワークWに合わせて特別な調節操
作をしなくとも、シリンダ装置2のピストンPを釣合状
態とすることができる。なお、以上の説明から明かなよ
うに、減圧弁31が請求項2記載の供給調節手段に相当
し、ニードル弁59が除放手段に相当しており、これら
両者により請求項1記載の圧力保持機構が構成されてい
る。
【0051】この釣合状態から、取っ手5に上向きの外
力を及ぼせば、この力はピストンPを上昇させる力とし
て働く。この結果、作用室4の圧力がわずかでも低下す
ると、制御室22の圧力が低下することになり、調圧ピ
ストン20が下降する。したがって、給気弁体12が開
放位置とされ、作用室4に加圧空気が供給される。よっ
て、取っ手5にわずかな外力を及ぼすだけで、ピストン
Pと共にワークWを簡単に上昇させることができる。
【0052】この際、取っ手5を急上昇させたならば、
ワークWは慣性によりそこに留まろうとするので、感圧
油室19の圧力は瞬間的に上昇する。この圧力上昇は、
速やかに減圧弁31の油圧室33に伝達され、弁体53
が開放位置とされる。すると、調圧ピストン室24に加
圧空気が供給されて圧力が急速に上昇する。したがっ
て、調圧ピストン20が急下降し、給気弁体12が開放
位置とされ、作用室4に急速に加圧空気が供給される。
よって、ピストンPは取っ手5の急上昇に追随するの
で、ワークWは急上昇することになる。このように、取
っ手5に大きな力を掛けなくともワークWの急上昇が可
能である。
【0053】また、釣合状態となってから、取っ手5に
下向きの外力を及ぼした場合には、この力はピストンP
を下降させる力として働く。この結果、作用室4の圧力
がわずかでも上昇すると、制御室22の圧力が上昇する
ことになり、調圧ピストン20が上昇する。したがっ
て、排気弁体16が開放位置とされ、作用室4の加圧空
気が排出される。よって、取っ手5にわずかな外力を及
ぼすだけで、ピストンPと共にワークWを簡単に下降さ
せることができる。
【0054】この際、取っ手5を急下降させたならば、
ワークWの慣性により、前述の急上昇操作とは逆に、感
圧油室19の圧力は瞬間的に低下する。一方、作用室4
の圧力が上昇するので、主弁6の制御室22の圧力が上
昇し、調圧ピストン20を押し上げる。この結果、排気
弁体16が開放位置とされ、作用室4から排気され、制
御室22の圧力は低下する。
【0055】しかし、感圧油室19の圧力は低下してい
るので、弁体53は即座に開放位置とされない。このた
め、調圧ピストン室24の圧力上昇が遅れ、作用室4か
らの排気が継続する。よって、ピストンPは取っ手5の
急下降に追随するので、ワークWは急下降することにな
る。このように、取っ手5に大きな力を掛けなくともワ
ークWの急下降が可能である。
【0056】以上のように、取っ手5を介してロッド3
を昇降させれば、ワークWの昇降が簡単にできる。しか
も、急上昇、急下降させるにも取っ手5に加える外力は
小さくて済む。また、下降しているワークを急停止させ
る場合は、上述の急上昇と同様となり、上昇しているワ
ークWを急停止させる場合は、急下降と同様である。つ
まり、急加速、急減速が自在である。
【0057】ただし、ワークW自体に外力を及ぼして、
上昇させようとした場合には、感圧油室19の圧力は低
下するので、減圧弁31の油圧室33の圧力も低下す
る。このため、弁体53は開放位置とされず、調圧ピス
トン室24に加圧空気が供給されてこない。したがっ
て、調圧ピストン20を下降させることが困難となる。
よって、作用室4に加圧空気が供給されず、ピストンP
を上昇させることもできない。
【0058】また、ワークW自体に外力を及ぼして、下
降させようとした場合、感圧油室19の圧力は上昇する
ので、前述の取っ手5に外力を及ぼして急上昇させた場
合と同様となり、ピストンPを下降させることはできな
い。つまり、ワークW自体に外力を及ぼして昇降させる
ことができないのであるが、上述の釣合状態となってか
ら2方弁23を閉鎖して、感圧油室19と油圧室33と
を縁切りしてから、ワークW自体に外力を及ぼせば、そ
の力は感圧油室19を介してピストンPに伝わり、前述
の取っ手5によるのと同様に、ワークWを昇降させるこ
とができる。
【0059】なお、例えば感圧ピストン13の感圧面積
XがピストンPの受圧面積Yよりも大きい等により、感
圧油室19の圧力が作用室4の圧力よりも低くなる場合
には、減圧弁31の調整ステム41によって補正ばね4
5の付勢力を強めれば、圧力調整回路1を上述ように動
作させることができる。つまり、調整ステム41および
補正ばね45が、請求項3記載の加算補正手段に相当し
ている。
【0060】また、例えば感圧ピストン13の感圧面積
XがピストンPの受圧面積Yよりも小さい等により、感
圧油室19の圧力が作用室4の圧力よりも高くなる場合
には、ニードル弁59の開度を大きくして調圧ピストン
室24からの排気速度を大きくすることにより、圧力調
整回路1を上述ように動作させることができる。つま
り、ニードル弁59が、請求項3に記載の除放手段に相
当している。
【0061】さらに、以上の説明から明らかなように、
ワーク保持体7およびロッド3によって本発明の荷重伝
達機構が構成されている。 (変形例1)この変形例1は具体例1の圧力調整回路1
の応答性を向上させた例である。シリンダ装置および主
弁の構造は具体例1と同様である。
【0062】本変形例の構成は、調整弁32の感圧室3
9が通気室49と連通されておらず、主弁6の調圧室8
に接続されている点で、具体例1とは異なっている。こ
の変形例1では、図示の構成から明かなように、作用室
4の圧力が、フィードバック圧として感圧室39に導入
される。したがって、調圧ピストン室24の圧力をフィ
ードバック圧として、間接的に作用室4の圧力を導入し
ている具体例1の構成よりも応答性が向上する。
【0063】なお、具体例1と同様に油経路21に2方
弁を介装し、釣合状態となってから2方弁を閉鎖すれ
ば、具体例1と同様に、ワークW自体に外力を及ぼして
昇降させることができる。 (具体例2)この具体例の圧力調整回路102は、具体
例1で示した減圧弁31と同様の構造の感圧弁103お
よび減圧弁105、変形例1の調整弁32と同様の構造
のリリーフ弁107を使用している。このため、これら
感圧弁103、減圧弁105およびリリーフ弁107の
各部については、具体例1の減圧弁31と同じ品番(た
だし区別のために添え字a、b、cを付記する)を使用
して、構造の説明は省略する。なお、油圧が導入される
のは、感圧弁103の油圧室33aだけであるので、こ
れのみ油圧室33aと呼び、減圧弁105およびリリー
フ弁107では同じ部分をダイヤフラム室33b、33
cと呼ぶことにする。
【0064】また、主弁およびシリンダ装置も具体例1
と同様であるので、具体例1と同じ品番を使用して構造
の説明は省略する。図3に示すように、この圧力調整回
路102は、上述の感圧弁103、減圧弁105および
リリーフ弁107の他に、調整弁109を備えている。
調整弁109は、ダイヤフラム111によって区画され
たダイヤフラム室113と副制御室115、弁体117
によって連通を通断される副調圧室119と副給気室1
21および弁体117を閉鎖位置側(上向き)に付勢す
る付勢ばね123を備えている。付勢ばね123の付勢
力は、弁体117の荷重をわずかに優る力に調整されて
おり、ダイヤフラム室113の圧力が副制御室115の
圧力を上回ると弁体117が開放位置側(下向き)に変
位され、副調圧室119と副給気室121とが連通す
る。
【0065】調整弁109のダイヤフラム室113は、
オリフィス125を介して感圧弁103の通気室49a
に接続され、ニードル弁127を介して大気に連通さ
れ、さらに、減圧弁105のダイヤフラム室33bおよ
びリリーフ弁107の感圧室39cとも接続されてい
る。
【0066】調整弁109の副制御室115は、主弁6
の制御室22および調圧室8に接続されている。調整弁
109の副調圧室119は、主弁6の調圧ピストン室2
4に接続され、ニードル弁129を介してリリーフ弁1
07のダイヤフラム室33cおよび導気室51cに接続
されている。また、副給気室121は、減圧弁105の
通気室49bに接続されている。
【0067】感圧弁103では、油圧室33aが油経路
131により感圧シリンダ9の感圧油室19に接続さ
れ、導気室51aは空気供給源Rに接続されている。ま
た、減圧弁105の導気室51bも、空気供給源Rに接
続されている。次に、この具体例の圧力調整回路102
の動作について説明する。
【0068】まず、ワークWの荷重によって感圧油室1
9に油圧が発生するのは、具体例1と同様である。この
油圧は、油経路131によって感圧弁103の油圧室3
3aに導かれ、油圧室33aの圧力が感圧油室19の圧
力に上昇する。これにより、弁体53aが下降させら
れ、加圧空気が導気室51aから通気室49aに流入す
る。通気室49aに流入した加圧空気は、減圧弁105
のダイヤフラム室33b、調整弁109のダイヤフラム
室113およびリリーフ弁107の感圧室39cに流入
する。
【0069】減圧弁105では、ダイヤフラム室33b
の昇圧によって弁体53bが下降させられて、導気室5
1bと通気室49bとが連通する。これにより、空気供
給源Rからの加圧空気が、減圧弁105を通過して、調
整弁109の副給気室121に流入する。
【0070】図示の構成から明らかなように、減圧弁1
05では感圧室39bの圧力が、補正ばね45bの付勢
力に相当する分だけ、ダイヤフラム室33bの圧力より
も高くなれば受板35bが中立位置とされ、閉弁され
る。また感圧室39bの圧力が、ダイヤフラム室33b
の圧力に補正ばね45bの付勢力を加算した分に劣って
いれば減圧弁105は開弁される。つまり、減圧弁10
5の二次圧は、ダイヤフラム室33bに導入されている
感圧弁103の二次圧よりも補正ばね45bの付勢力に
見合った圧力だけ高い圧力とされている。従って、この
減圧弁105の二次圧が供給される調整弁109の副給
気室121の圧力も、感圧弁103の二次圧よりも補正
ばね45bの付勢力に見合った圧力だけ高い圧力とされ
ている。
【0071】調整弁109では、ダイヤフラム室113
に流入した加圧空気によって弁体117が下降させられ
て副給気室121と副調圧室119とが連通されるの
で、副給気室121に流入した加圧空気は、副調圧室1
19を通過して、主弁6の調圧ピストン室24側に流出
する。この空気は、ニードル弁129によってその下流
側への流出を阻害される。この結果ニードル弁129の
上流側の圧力が上昇するので、調圧ピストン室24の圧
力が上昇する。この調圧ピストン室24の圧力上昇によ
り調圧ピストン20が下降するので、ステム26も下降
する。これにより給気弁体12が下降し、給気室10と
調圧室8が連通される。すると、空気供給源Rからの加
圧空気が、給気室10から調圧室8を経て、シリンダ装
置2の作用室4に流入する。作用室4の圧力は、ピスト
ンPを上昇させる力として作用する。この力は、ロッド
3を介して感圧ピストン13に作用する。感圧ピストン
13を変位させようとする力は、感圧油室19の油圧を
介して感圧シリンダ9に作用する。結局、ピストンPを
上昇させる力は、ワークWを上昇させる力として働く。
【0072】作用室4の圧力が上昇すると、これに連通
している制御室22の圧力も上昇する。この制御室22
の圧力は、調圧ピストン20を押し上げる力として作用
する。また、制御室22と連通している調圧弁109の
副制御室115の圧力が上昇すれば、ダイヤフラム11
1がダイヤフラム室113側に変位し、弁体117が副
調圧室119と副給気室121との連通を遮断する。こ
の結果、調圧ピストン室24への加圧空気の供給は停止
する。制御室22の圧力が調圧ピストン室24の圧力に
優れば、調圧ピストン20は上昇させられ、給気弁体1
2は閉鎖位置とされ、調圧室8および作用室4への加圧
空気の供給は停止する。また、制御室22の圧力がより
高ければ、調圧ピストン20は中立位置を越えて上昇さ
せられ、排気弁体16が開放位置とされ、調圧室8およ
び作用室4の加圧空気が排出されるので、制御室22の
圧力は低下する。そして、制御室22の圧力と調圧ピス
トン室24の圧力とがバランスすれば、調圧ピストン2
0は中立位置とされ、調圧室8および作用室4には給気
されず、また調圧室8および作用室4からの排気もされ
ない。
【0073】一方、リリーフ弁107では、ニードル弁
129の下流側の圧力が導入されるダイヤフラム室33
cの圧力と補正ばね45cの付勢力とによってダイヤフ
ラム37cを押し下げる力が、感圧室39cの圧力によ
るダイヤフラム37cを押し上げる力よりも大きけれ
ば、弁体53cが開放位置とされ、ニードル弁129の
下流側の空気を大気に排出する。また、前述のダイヤフ
ラム37cを押し上げる力が押し下げる力に優れば、弁
体53cは閉鎖位置とされる。つまり、ダイヤフラム室
33cの圧力が、ちょうど補正ばね45cの付勢力に見
合った分だけ、感圧室39cの圧力よりも低い状態を基
準にして、それよりもダイヤフラム室33cの圧力が高
ければ弁体53cが開放位置とされる。そして、ダイヤ
フラム室33cの圧力がそれ以下であれば弁体53cは
閉鎖位置とされる。
【0074】このため、ニードル弁129の下流側の圧
力は、感圧室39cの圧力よりも、付勢ばね45cの付
勢力に見合った分だけ低い圧力とされる。ところで、感
圧室39cの圧力は感圧弁103の二次圧とされている
から、ニードル弁129の下流側の圧力は、感圧弁10
3の二次圧よりも、付勢ばね45cの付勢力に見合った
分だけ低い圧力とされる。そして、上述のように、ニー
ドル弁129の上流側の圧力(=調圧ピストン室24の
圧力)は、感圧弁103の二次圧とほぼ等しくされるか
ら、上述の調圧ピストン室24の圧力と制御室22の圧
力がバランスするまでの過程およびその後においても、
ニードル弁129からの除放(リリーフ弁107側への
流出)は継続される。
【0075】このように、ニードル弁129を通過して
ニードル弁129の下流側に流出する空気があるので、
調圧ピストン室24の圧力は徐々に低下することにな
る。すると、調圧ピストン室24と制御室22との圧力
バランスが崩れて、調圧ピストン20が上昇する。これ
により排気弁体16が開放位置とされ、調圧室8の加圧
空気が排出されるので、制御室22の圧力は低下し、副
制御室115の圧力も低下する。すると、再び弁体11
7が副調圧室119と副給気室121とを連通させるの
で、調圧ピストン室24の圧力が回復する。
【0076】このように、調圧ピストン室24の圧力
は、弁体117の開閉によって、ほぼ一定とされ、制御
室22の圧力と調圧ピストン室24の圧力とがバランス
する。このバランスが成立すると、作用室4の圧力はほ
ぼ一定となりピストンPは釣合状態となる。
【0077】調圧ピストン20の調圧ピストン室24側
と制御室22側の受圧面積が等しいものとすれば、この
バランス状態が成立したときには、調圧ピストン室24
の圧力と制御室22の圧力は等しく、その制御室22の
圧力は、調整弁109の副制御室115の圧力と等し
い。副制御室115の圧力はダイヤフラム室113の圧
力とバランスしている。ダイヤフラム室113の圧力は
感圧弁103の感圧室39aの圧力と等しく、感圧室3
9aの圧力は油圧室33aの圧力すなわち感圧油室19
の圧力とバランスしている。結局、調圧ピストン室24
の圧力は、感圧油室19の圧力、すなわちワークWの荷
重に応じたものとなり、ピストンPは釣合状態とされ
る。このように、この圧力調整回路102によれば、ワ
ークWに合わせて特別な調節操作をしなくとも、シリン
ダ装置2のピストンPを釣合状態とすることができる。
【0078】このようにしてピストンPが釣合状態とさ
れた後、取っ手5に外力を及ぼしてワークWと共にピス
トンPを上昇させると、作用室4の圧力低下にともなっ
て副制御室115および制御室22の圧力も低下するの
で、調整弁109が開弁して副給気室121側の空気が
調圧ピストン室24に流入して、調圧ピストン20を押
し下げる。この際、副給気室121に供給される空気
は、ほぼ感圧弁103の二次圧と等しくされている調圧
ピストン室24側の圧力よりも補正ばね45bの付勢力
に見合った圧力だけ高い圧力とされているので、調圧ピ
ストン室24側と副給気室121側との圧力差は小さく
なっている。このため、調整弁109の開弁に伴って副
給気室121側の空気が調圧ピストン室24に一気に流
入することはなく、調圧ピストン20が一気に押し下げ
られることはない。したがって、空気供給源Rからの高
圧空気が作用室4へ急激に流入することもない。よっ
て、高圧空気が作用室4へ急激に流入することによるピ
ストンPおよびワークWの急上昇は回避される。
【0079】しかし、調圧ピストン室24への空気の流
入自体が妨げられるわけではないので、ピストンPおよ
びワークWの円滑な上昇は確保される。また、釣合状態
から外力によりピストンPを下降させると、作用室4の
圧力上昇にともなって副制御室115および制御室22
の圧力も上昇するので、調整弁109が閉弁される。併
せて、調圧ピストン20は押し上げられ、調圧ピストン
20の変位量に応じて調圧ピストン室24の圧力が上昇
する。調圧ピストン室24側の圧力が上昇すると、ニー
ドル弁129からの空気の流出が促される。
【0080】ところが、上述したように、リリーフ弁1
07によって、ニードル弁129の下流側の圧力は、付
勢ばね45cの付勢力に見合った分だけ、ニードル弁1
29の上流側の圧力よりも低い圧力とされているので、
ノードル弁129から急激に空気が流出することはな
く、調圧ピストン室24の空気が過剰に排出されること
はない。これにより、調圧ピストン20の急上昇、すな
わちステム26の急上昇により排気弁体16が一気に引
き上げられることは回避される。したがって、調圧室8
の空気が急激に排出されることはなく、作用室4の圧力
の急降下によりピストンPおよびワークWが急降下する
こともない。
【0081】しかし、調圧ピストン室24からの排気が
妨げられるわけではないので、ピストンPおよびワーク
Wの円滑な下降は確保される。このように、本具体例の
圧力調整回路1によれば、釣合状態にあるピストンPに
外力を及ぼした際のピストンPおよびワークWの円滑な
昇降は確保され、しかもピストンPおよびワークWの急
激な昇降は防止される。
【0082】この具体例の圧力調整回路102では、具
体例1と同様に、取っ手5を介してロッド3に外力を及
ぼせば、わずかな力でワークWを昇降させることができ
る。また、具体例1のように、油経路131に2方弁を
介装し、釣合状態となった後に2方弁によって油経路1
31を遮断すれば、具体例1と同様に、ワークW自体に
外力を及ぼして昇降させることができる。
【0083】さらに、この圧力調整回路102では、上
述の回路構成として減圧弁105およびリリーフ弁10
7を備えているので、空気供給源Rの供給圧の大小、ワ
ークの重量の大小に関わらず、調整弁109の一次圧と
二次圧との差圧が一定となり、ニードル弁129の上流
側と下流側との差圧も一定となる。したがって、釣合状
態にあるピストンPに外力を及ぼした際のピストンPお
よびワークWの円滑な昇降は確保され、しかもピストン
PおよびワークWの急激な昇降は防止される。
【0084】なお、例えば感圧ピストン13の感圧面積
XがピストンPの受圧面積Yよりも大きい等により、感
圧油室19の圧力が作用室4の圧力よりも低くなる場合
には、感圧弁103の調整ステム41aによって補正ば
ね45aの付勢力を強めれば、圧力調整回路102を上
述のように動作させることができる。つまり、調整ステ
ム41aおよび補正ばね45aが、請求項3記載の加算
補正手段に相当している。
【0085】また、例えば感圧ピストン13の感圧面積
XがピストンPの受圧面積Yよりも小さい等により、感
圧油室19の圧力が作用室4の圧力よりも高くなる場合
には、ニードル弁127の開度を大きくしてここからの
排気速度を大きくすることにより、圧力調整回路102
を上述ように動作させることができる。
【0086】以上の説明から明かなように、感圧弁10
3は調整弁109を介して調圧ピストン室24の圧力を
感圧油室19の圧力に対応する圧力とすることによっ
て、ピストンPを釣合状態としている。また、感圧弁1
03の二次圧によって制御される減圧弁105は、調整
弁109の一次圧と二次圧との差圧を一定とする働きを
し、リリーフ弁107は、ニードル弁129の上流側と
下流側との差圧を一定とている。つまり、感圧弁103
を中心として、調整弁109、減圧弁105、ニードル
弁129およびリリーフ弁107により圧力保持機構が
構成されている。 (具体例3)この具体例3の構成は具体例2と類似して
いるが、調圧ピストン室24の排気側に調整弁を設けて
いる点で具体例2とは異なっている。なお、具体例3に
使用しているシリンダ装置、主弁、感圧弁、減圧弁およ
びリリーフ弁は具体例2と同様であるので、これらにつ
いては具体例2と同じ品番を使用して各部の説明は省略
する。
【0087】図4に示すように、この圧力調整回路30
2は、具体例2と同様の感圧弁103、減圧弁105お
よびリリーフ弁107の他に、調整弁309を備えてい
る。調整弁309は、ダイヤフラム311によって区画
されたダイヤフラム室313と副制御室315、弁体3
17によって連通を通断される副排気室319と副調圧
室321および弁体317を閉鎖位置側(上向き)に付
勢する付勢ばね323を備えている。付勢ばね323の
付勢力は、弁体317の荷重をわずかに優る力に調整さ
れており、ダイヤフラム室313の圧力が副制御室31
5の圧力を上回ると弁体317が開放位置側(下向き)
に変位され、副排気室319と副調圧室321とが連通
する。
【0088】調整弁309のダイヤフラム室313は、
主弁6の制御室22および調圧室8に接続されている。
副制御室315は、ニードル弁327を介して大気に連
通されると共に、オリフィス325を介して感圧弁10
3の通気室49aに接続され、さらに、減圧弁105の
ダイヤフラム室33bおよびリリーフ弁107の感圧室
39cとも接続されている。
【0089】調整弁309の副調圧室321は、主弁6
の調圧ピストン室24に接続され、ニードル弁329を
介して減圧弁105の通気室49bに接続されている。
調整弁309の副排気室319は、リリーフ弁107の
ダイヤフラム室33cおよび導気室51cに接続されて
いる。
【0090】感圧弁103では、油圧室33aが油経路
131により感圧シリンダ9の感圧油室19に接続さ
れ、導気室51aは空気供給源Rに接続されている。ま
た、減圧弁105の導気室51bも、空気供給源Rに接
続されている。次に、この具体例の圧力調整回路302
の動作について説明する。
【0091】まず、ワークWの荷重によって感圧油室1
9に油圧が発生するのは、具体例1、2、変形例1と同
様である。この油圧は、油経路131によって感圧弁1
03の油圧室33aに導かれ、油圧室33aの圧力が感
圧油室19の圧力まで上昇する。これにより、弁体53
aが下降させられ、加圧空気が導気室51aから通気室
49aに流入する。通気室49aに流入した加圧空気
は、減圧弁105のダイヤフラム室33b、調整弁30
9の副制御室315およびリリーフ弁107の感圧室3
9cに流入する。
【0092】加圧空気の流入によって通気室49aの圧
力が上昇しダイヤフラム37aを押し上げる力が、油圧
室33aの圧力と補正ばね45aの付勢力による押し下
げ力に優れば弁体53aは閉鎖位置とされ、導気室51
aや通気室49aへの加圧空気の流入は停止する。
【0093】しかし、通気室49aに連通している回路
の加圧空気は、ニードル弁327から除放されるので、
通気室49aの圧力は徐々に低下することになる。この
通気室49aの圧力低下により、ダイヤフラム37aを
押し上げる力が、油圧室33aの圧力と補正ばね45a
の付勢力による押し下げ力を下回れば、再度弁体53a
が開放位置とされ、前述したように通気室49a側に加
圧空気が流入し、通気室49aの圧力は上昇する。
【0094】このような加圧空気の給排により、通気室
49aの圧力は、油圧室33aの圧力とほぼ等しい圧力
に維持されることになる。減圧弁105では、感圧弁1
03からの加圧空気の供給によってダイヤフラム室33
bが昇圧すると、弁体53bが下降させられて、導気室
51bと通気室49bとが連通する。これにより、空気
供給源Rからの加圧空気が、減圧弁105を通過して、
ニードル弁329側に流入する。この空気は、ニードル
弁329によってその下流側への流出を阻害される。こ
の結果ニードル弁329の上流側の圧力が上昇するの
で、感圧室39bの圧力も上昇する。感圧室39bの圧
力が、補正ばね45bの付勢力に相当する分だけ、ダイ
ヤフラム室33bの圧力よりも高くなれば受板35bが
中立位置とされ、閉弁される。また感圧室39bの圧力
が、ダイヤフラム室33bの圧力に補正ばね45bの付
勢力を加算した分に劣っていれば減圧弁105は開弁さ
れる。
【0095】この減圧弁105の二次圧は、具体例2で
述べたように、ダイヤフラム室33bに導入されている
感圧弁103の二次圧よりも補正ばね45bの付勢力に
見合った圧力だけ高い圧力とされている。従って、ニー
ドル弁329の上流側の圧力も、感圧弁103の二次圧
よりも補正ばね45bの付勢力に見合った圧力だけ高い
圧力とされている。
【0096】ニードル弁329を通過した空気は、調整
弁309の副調圧室321および主弁6の調圧ピストン
室24に流入し、これらの圧力を上昇させる。減圧弁1
05からの加圧空気の流入により調圧ピストン室24の
圧力が上昇して制御室22の圧力に優れば、調圧ピスト
ン20が押し下げられるので、給気弁体12が下降さ
れ、調圧室8、作用室4および制御室22に加圧空気が
流入する。この作用室4の圧力は、ピストンPを上昇さ
せる力となる。
【0097】他方、調圧室8および制御室22の圧力が
上昇すると、これらと連通している調整弁309のダイ
ヤフラム室313の圧力も上昇する。そして、ダイヤフ
ラム室313の圧力が、副制御室315の圧力に優れ
ば、弁体317が下降させられて調整弁309は開弁す
る。
【0098】調整弁309の副調圧室321から排気さ
れれば、調圧ピストン室24の圧力は低下し、調圧ピス
トン20が上昇駆動される。この結果、排気弁体16が
開放位置とされ、作用室4、調圧室8および制御室22
の圧力が低下する。これに伴い調整弁309のダイヤフ
ラム室313の圧力も低下するので、調整弁309は閉
じられ、副調圧室321からの排気も停止する。
【0099】このように、制御室22側の圧力が調圧ピ
ストン室24側の圧力に劣れば制御室22側に加圧空気
が供給され、制御室22側の圧力が調圧ピストン室24
側の圧力に優れば制御室22側から加圧空気が排気され
て、制御室22側の圧力は調圧ピストン室24側の圧力
とバランスする。
【0100】ところで、副制御室315の圧力は感圧弁
103の二次圧となっているから、調整弁309は、ダ
イヤフラム室313の圧力が感圧弁103の二次圧に優
れば開弁し、ダイヤフラム室313の圧力が感圧弁10
3の二次圧以下であれば閉弁することになる。そして、
ダイヤフラム室313の圧力は制御室22の圧力と等し
いから、制御室22の圧力と調圧ピストン室24の圧力
とがバランスするときには、制御室22の圧力は感圧弁
103の二次圧となっている。
【0101】調圧ピストン20の調圧ピストン室24側
と制御室22側の受圧面積が等しいものとすれば、制御
室22の圧力と調圧ピストン室24の圧力とがバランス
するときには、調圧ピストン室24の圧力と制御室22
の圧力は等しいと言える。したがって、調圧ピストン室
24の圧力は感圧弁103の二次圧と等しくなってい
る。
【0102】このように制御室22側の圧力と調圧ピス
トン室24側の圧力とがバランスすれば、作用室4の加
圧空気の給排はなされず、ピストンPは上昇も下降もし
ない釣合状態とされる。このとき、調圧ピストン20の
調圧ピストン室24側と制御室22側の受圧面積が等し
いものとすれば、調圧ピストン室24の圧力は、制御室
22の圧力と等しく、その制御室22の圧力は感圧弁1
03の二次圧と等しい。そして、感圧弁103の二次圧
は、感圧油室19の圧力に対応したものになっているか
ら、調圧ピストン室24の圧力はワークWの荷重によっ
て発生する感圧油室の圧力に対応する圧力となってい
る。したがって、ワークWに合わせて特別な調節操作を
しなくとも、シリンダ装置2のピストンPを釣合状態と
することができる。
【0103】一方、リリーフ弁107では、ダイヤフラ
ム室33cが調整弁309の副排気室319に連通して
いるので、調整弁309の開放によって調圧ピストン室
24側と副排気室319とが連通し、副排気室319の
圧力が上昇すれば、ダイヤフラム室33cの圧力も上昇
する。
【0104】ダイヤフラム室33cの圧力と補正ばね4
5cの付勢力とによってダイヤフラム37cを押し下げ
る力が、感圧室39cの圧力によるダイヤフラム37c
を押し上げる力よりも大きければ、弁体53cが開放位
置とされ、調整弁309の二次側の空気を大気に排出す
る。また、前述のダイヤフラム37cを押し上げる力が
押し下げる力に優れば、弁体53cは閉鎖位置とされ
る。つまり、ダイヤフラム室33cの圧力が、ちょうど
補正ばね45cの付勢力に見合った分だけ、感圧室39
cの圧力よりも低い状態を基準にして、それよりもダイ
ヤフラム室33cの圧力が高ければ弁体53cが開放位
置とされる。そして、ダイヤフラム室33cの圧力がそ
れ以下であれば弁体53cは閉鎖位置とされる。
【0105】このため、調整弁309の二次圧は、感圧
室39cの圧力すなわち感圧弁103の二次圧よりも、
付勢ばね45cの付勢力に見合った分だけ低い圧力とさ
れる。そして、上述のように調整弁309が開弁されて
調圧ピストン室24側と副排気室319側とが連通する
と、おおむね調整弁309の二次圧とされている調圧ピ
ストン室24側の空気がリリーフ弁107側に排出され
るのである。
【0106】上述のようにピストンPが釣合状態にある
ときに、取っ手5を介して外力を及ぼしてピストンPお
よびワークWを上昇させると、作用室4の圧力低下にと
もなってダイヤフラム室313および制御室22の圧力
も低下する。ダイヤフラム室313の圧力低下により調
整弁309は開放されない。また、制御室22の圧力低
下により調圧ピストン20は押し下げられ、ステム26
が降下するので、空気供給源Rからの高圧空気が作用室
4へ流入する。
【0107】この調圧ピストン20の下降変位により調
圧ピストン室24の圧力が低下すると、ニードル弁32
9の上流側から下流側に加圧空気が流入する。ただし、
この加圧空気は、減圧弁105により感圧弁103の二
次圧よりも補正ばね45bの付勢力に見合った圧力だけ
高い圧力に減圧されているので、加圧空気が急激にニー
ドル弁329を経て調圧ピストン室24側へと流入する
ことはない。したがって、調圧ピストン室24へ過剰な
空気が供給されて調圧ピストン室24の圧力が一気に上
昇することはない。これにより、調圧ピストン20が一
気に押し下げられてステム26が急降下することは防止
されるので、空気供給源Rからの高圧空気が作用室4へ
急激に流入することもない。よって、高圧空気が作用室
4へ急激に流入することによるピストンPおよびワーク
Wの急上昇は回避される。
【0108】しかし、調圧ピストン室24への空気の流
入自体が妨げられるわけではないので、ピストンPおよ
びワークWの円滑な上昇は確保される。また、釣合状態
から取っ手5を介してピストンPに外力を及ぼしてピス
トンPおよびワークWを下降させると、作用室4の圧力
上昇にともなってダイヤフラム室313および制御室2
2の圧力も上昇する。ダイヤフラム室313の圧力上昇
により調整弁309は開弁される。
【0109】調整弁309が開弁すると、調圧ピストン
室24側の空気がリリーフ弁107側に排出されるが、
前述のように調整弁309の二次圧は、感圧弁103の
二次圧よりも、付勢ばね45cの付勢力に見合った分だ
け低い圧力とされているので、調圧ピストン室24側の
空気がリリーフ弁107側に一気に排出されることはな
い。
【0110】このため調圧ピストン室24の圧力が急減
することはないから、調圧ピストン20の急上昇、すな
わちステム26の急上昇により排気弁体16が一気に引
き上げられることは回避される。したがって、調圧室8
の空気が急激に排出されることはなく、作用室4の圧力
の急降下によりピストンPおよびワークWが急降下する
こともない。
【0111】しかし、調圧ピストン室24からの排気が
妨げられるわけではないので、ピストンPおよびワーク
Wの円滑な下降は確保される。このように、本具体例の
圧力調整回路302によれば、釣合状態にあるピストン
Pに外力を及ぼした際のピストンPおよびワークWの円
滑な昇降は確保され、しかもピストンPおよびワークW
の急激な昇降は防止される。
【0112】なお、例えば感圧ピストン13の感圧面積
XがピストンPの受圧面積Yよりも大きい等により、感
圧油室19の圧力が作用室4の圧力よりも低くなる場合
には、感圧弁103の調整ステム41aによって補正ば
ね45aの付勢力を強めれば、圧力調整回路302を上
述のように動作させることができる。つまり、調整ステ
ム41aおよび補正ばね45aが、請求項3記載の加算
補正手段に相当している。
【0113】また、例えば感圧ピストン13の感圧面積
XがピストンPの受圧面積Yよりも小さい等により、感
圧油室19の圧力が作用室4の圧力よりも高くなる場合
には、ニードル弁327の開度を大きくしてここからの
排気速度を大きくすることにより、圧力調整回路302
を上述ように動作させることができる。つまり、ニード
ル弁327が、請求項5に記載の減算補正手段に相当し
ている。
【0114】この具体例の圧力調整回路302では、具
体例1、2と同様に、取っ手5を介してロッド3に外力
を及ぼせば、わずかな力でワークWを昇降させることが
できる。また、具体例1のように、油経路131に2方
弁を介装し、釣合状態となった後に2方弁によって油経
路131を遮断すれば、具体例1と同様に、ワークW自
体に外力を及ぼして昇降させることができる。
【0115】さらに、この圧力調整回路302では、上
述の回路構成として減圧弁105およびリリーフ弁10
7を備えているので、空気供給源Rの供給圧の大小、ワ
ークの重量の大小に関わらず、ニードル弁329の上流
側と下流側との差圧および調整弁309の一次圧と二次
圧との差圧が一定となり、ピストンおよびワークWの円
滑な昇降は確保しながらピストンPおよびワークWの急
激な昇降を防止することができる。
【0116】以上の説明から明かなように、感圧弁10
3は調整弁309を介して調圧ピストン室24の圧力を
感圧油室19の圧力に対応する圧力とすることによっ
て、ピストンPを釣合状態としている。また、感圧弁1
03の二次圧によって制御される減圧弁105はニード
ル弁329の上流側と下流側との差圧を一定にする働き
をし、リリーフ弁107は、調整弁309の一次圧と二
次圧との差圧を一定とする働きをしている。つまり、感
圧弁103を中心として、調整弁309、減圧弁10
5、ニードル弁329およびリリーフ弁107により圧
力保持機構が構成されている。 (具体例4)この具体例は、請求項4および請求項5の
構成を具体化した例である。なお、主弁およびシリンダ
装置の構成は、具体例1〜3および変形例1と同様であ
るので、同じ品番を使用して説明を省略する。
【0117】図5に示すように、この具体例では、感圧
弁201は、調圧ピストン室24のリリーフ弁として設
置されている。この感圧弁201は、油経路203に接
続される油圧室205、油圧室205に対置された感圧
室207を備えている。油圧室205と感圧室207と
はダイヤフラム209によって隔絶されており、ダイヤ
フラム209には感圧弁201の頭部に突出する調整ロ
ッド211が取り付けられている。この調整ロッド21
1は、端部に設けられたネジ部213によって、調整ナ
ット215と螺合されており、調整ナット215と感圧
弁201の頭部との間には調整ばね217が保持されて
いる。この調整ばね217は弁体219を上向きに付勢
しているが、調整ナット215の回動により付勢力を強
弱調節される。
【0118】この調整ロッド211の下端には、弁体2
19が当接されている。この弁体219は、導気室22
1内に配された付勢ばね223により、弁体219の荷
重をわずかに上回る力で、調整ロッド211側に付勢さ
れている。この弁体219は、感圧室207の圧力が油
圧室205の圧力を上回れば、ダイヤフラム209と共
に下降変位する調整ロッド211によって押圧されて下
降変位し、導気室221と排気室225とを連通させ
る。ただし、調整ナット215により調整ばね217の
付勢力を弱めれば、感圧室207の圧力が油圧室205
の圧力を上回わらなくとも弁体219を下降変位させる
ことができる。
【0119】この感圧弁201では、感圧室207と導
気室221とが連通され、導気室221はオリフィスを
介して主弁6の調圧ピストン室24に接続されている。
また、調圧ピストン室24は、ニードル弁229を介し
て空気供給源Rに接続されている。
【0120】この圧力調整回路200においては、ニー
ドル弁229が開かれると、加圧空気が調圧ピストン室
24に流入し、調圧ピストン20を押し下げるので、給
気弁体12が下降され、作用室4に加圧空気が流入す
る。また、加圧空気は、感圧弁201の感圧室207に
も流入し、感圧室207の圧力を上昇させる。
【0121】一方、ワークWの荷重に応じた圧力が感圧
油室19に発生し、この圧力は、油経路203により感
圧弁201の油圧室205に伝達される。感圧室207
の圧力が、油圧室205の圧力に優れば、弁体219が
下降して導気室221と排気室225が連通されるの
で、調圧ピストン室24側の加圧空気が排出され、調圧
ピストン室24の圧力は低下する。
【0122】したがって、ニードル弁229を通って流
入する加圧空気により、調圧ピストン室24および感圧
室207の圧力が上昇し、油圧室205の圧力を超える
と、感圧弁201が開放されて、調圧ピストン室24側
から排気されることにより、調圧ピストン室24の圧力
はほぼ一定とされ、その圧力は油圧室205の圧力、す
なわち感圧油室19の圧力にほぼ等しくなる。
【0123】上述のように作用室4に加圧空気が流入す
れば、作用室4、調圧室8および制御室22の圧力が上
昇する。制御室22の圧力(=作用室4の圧力)が調圧
ピストン室24の圧力を超えれば、排気弁体16が上昇
させられて作用室4から排気され、作用室4、調圧室8
および制御室22の圧力は低下する。そして、制御室2
2の圧力(=作用室4の圧力)が調圧ピストン室24の
圧力とバランスすれば、作用室4の加圧空気の給排はな
されず、ピストンPは上昇も下降もしない釣合状態とさ
れる。
【0124】このとき、感圧油室19の圧力=油圧室2
05の圧力=感圧室207の圧力=調圧ピストン室24
の圧力となっており、ワークWに合わせて特別な調節操
作をしなくとも、シリンダ装置2のピストンPを釣合状
態とすることができる。なお、例えば感圧ピストン13
の感圧面積XがピストンPの受圧面積Yよりも大きい等
により、感圧油室19の圧力が作用室4の圧力よりも低
くなる場合には、ニードル弁229の開度を大きくし
て、調圧ピストン室24への給気速度を大きくすること
により、圧力調整回路200を上述のように動作させる
ことができる。
【0125】この具体例4の構成でも、具体例1と同様
に油経路203に2方弁を介装し、釣合状態となってか
ら2方弁を閉鎖すれば、具体例1と同様に、ワークW自
体に外力を及ぼして昇降させることができる。また、例
えば感圧ピストン13の感圧面積XがピストンPの受圧
面積Yよりも小さい等により、感圧油室19の圧力が作
用室4の圧力よりも高くなる場合には、感圧弁201の
調整ナット215によって調整ばね217の付勢力を弱
めれば、圧力調整回路200を上述ように動作させるこ
とができる。つまり、調整ナット215および調整ばね
217が、請求項5記載の減算補正手段に相当してい
る。
【0126】なお、以上の説明から明らかなように、ニ
ードル弁229が請求項4および5に記載の制限手段に
相当し、感圧弁201が請求項4および5に記載の排出
調節手段に相当し、これら両者で圧力保持機構を構成し
ている。 (変形例2)この変形例2は具体例4の圧力調整回路2
00の応答性を向上させた例である。シリンダ装置、主
弁および感圧弁の構造は具体例3と同様である。
【0127】図6に示すように、本変形例の構成は、感
圧弁201の感圧室207が導気室221と連通されて
おらず、主弁6の調圧室8に接続されている点で、具体
例3とは異なっている。この変形例2では、図示の構成
から明かなように、作用室4の圧力が、フィードバック
圧として感圧室207に導入される。したがって、調圧
ピストン室24の圧力をフィードバック圧として、間接
的に作用室4の圧力を導入している具体例4の構成より
も応答性が向上する。
【0128】なお、具体例4と同様に油経路203に2
方弁を介装し、釣合状態となってから2方弁を閉鎖すれ
ば、具体例4と同様に、ワークW自体に外力を及ぼして
昇降させることができる。以上、具体例に従って、本発
明の実施の形態を説明したが、本発明はこのような具体
例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しな
い範囲でさまざまに実施できることは言うまでもない。
【0129】例えば、ワーク保持体として、図7に示す
ような、ベローフラムで感圧油室を形成する構造を採用
してもよい。このような構造とすれば、油洩れがなく、
一層敏感に作動させることができる。
【0130】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の圧
力調整回路によれば、ワークに合わせて特別な調節操作
をしなくとも、制御室と調圧ピストン室の圧力をバラン
スさせて、シリンダ装置のピストンを釣合状態とするこ
とができる。
【0131】請求項2記載の圧力調整回路によれば、調
圧ピストン室の圧力は、加圧気体の除放と供給により、
ほぼ一定に保持されるが、加圧気体の供給過剰による調
圧ピストン室の圧力の上昇を防止できる。請求項3記載
の圧力調整回路によれば、ピストンを一層正確に釣合状
態とできる。
【0132】請求項4記載の圧力調整回路によれば、請
求項2の構成と同様に、供給過剰による調圧ピストン室
の圧力の上昇を防止できる。請求項5記載の圧力調整回
路によれば、請求項3の構成と同様に、ピストンを一層
正確に釣合状態とできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 具体例1の圧力調整回路の構成の説明図であ
る。
【図2】 変形例1の圧力調整回路の構成の説明図であ
る。
【図3】 具体例2の圧力調整回路の構成の説明図であ
る。
【図4】 具体例3の圧力調整回路の構成の説明図であ
る。
【図5】 具体例4の圧力調整回路の構成の説明図であ
る。
【図6】 変形例2の圧力調整回路の構成の説明図であ
る。
【図7】 ベローフラムを使用するワーク保持体の説明
図である。
【図8】 従来の圧力調整回路の構成の例示図である。
【符号の説明】
1・・・圧力調整回路、2・・・シリンダ装置、3・・
・ロッド(荷重伝達機構)、4・・・作用室、5・・・
取っ手、6・・・主弁、7・・・ワーク保持体(荷重伝
達機構)、8・・・調圧室、9・・・感圧シリンダ、1
0・・・給気室、11・・・フック、12・・・給気弁
体、13・・・感圧ピストン、14・・・排気室、16
・・・排気弁体、18・・・ピストン室、19・・・感
圧油室、20・・・調圧ピストン、22・・・制御室、
24・・・調圧ピストン室、26・・・ステム、28・
・・バイパス、30・・・給排ポート、31・・・減圧
弁(供給調節手段、圧力保持機構)、32・・・調整弁
(供給調節手段、圧力保持機構)、33、33a・・・
油圧室、33b、33c・・・ダイヤフラム室、39、
39a、39b、39c・・・感圧室、41、41a・
・・調整ステム(加算補正手段)、45、45a・・・
補正ばね(加算補正手段)、49、49a、49b、4
9c・・・通気室、51、51a、51b、51c・・
・導気室、53、53a、53b、53c・・・弁体、
59・・・ニードル弁(除放手段、圧力保持機構)、1
02・・・圧力調整回路、103・・・感圧弁(供給調
節手段、圧力保持機構)、105・・・減圧弁(供給調
節手段、圧力保持機構)、107・・・リリーフ弁(除
放手段、圧力保持機構)、109・・・調整弁(供給調
節手段、圧力保持機構)113・・・ダイヤフラム室、
115・・・副制御室、117・・・弁体、119・・
・副調圧室、121・・・副給気室、125・・・オリ
フィス、127・・・ニードル弁、129・・・ニード
ル弁(除放手段、圧力保持機構)、200・・・圧力調
整回路、201・・・感圧弁(排出調節手段、圧力保持
機構)、205・・・油圧室、207・・・感圧室、2
11・・・調整ロッド、215・・・調整ナット、22
1・・・導気室、225・・・排気室、229・・・ニ
ードル弁(制限手段、圧力保持機構)、302・・・圧
力調整回路、309・・・調整弁(除放手段、圧力保持
機構)、313・・・ダイヤフラム室、315・・・副
制御室、319・・・副排気室、321・・・副調圧
室、327・・・ニードル弁、329・・・ニードル
弁、P・・・ピストン、R・・・空気供給源、W・・・
ワーク。

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加圧気体源に接続される給気室と、給気
    弁体により前記給気室との連通を通断される調圧室と、
    排気弁体により前記調圧室との連通を通断され排気ポー
    トにより外部に開放される排気室と、中立位置では前記
    給気弁体と前記排気弁体とを共に閉鎖位置とし下降時に
    は前記給気弁体を開放位置とし上昇時には前記排気弁体
    を開放位置とするステムと、前記調圧室と連通された制
    御室と、この制御室に対置され前記加圧気体源に接続さ
    れた調圧ピストン室と、前記制御室と調圧ピストン室と
    の圧力差に応じて往復変位して前記ステムを昇降させる
    調圧ピストンとを有する主弁と、 前記主弁の調圧室に接続される作用室と、荷重伝達機構
    を介して伝達されるワークの重量に応じた荷重力を及ぼ
    され且つ前記作用室内の加圧気体の圧力により前記荷重
    力に抗する方向の作用力を及ぼされるピストンとを有す
    るシリンダ装置とを備える圧力調整回路において、 前記ワークの荷重を及ぼされると、前記荷重力と前記作
    用力とが拮抗した際の前記作用室の圧力とほぼ等しい油
    圧を発生させる感圧油室を具え、前記荷重伝達機構と前
    記ワークとの間に介在して該ワークを保持するワーク保
    持体と、 前記調圧ピストン室の圧力を前記感圧油室の圧力に対応
    する圧力に保持する圧力保持機構を設けたことを特徴と
    する圧力調整回路。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の圧力調整回路において、 前記圧力保持機構として、 前記調圧ピストン室から加圧気体を除放する除放手段
    と、 前記調圧ピストン室の圧力が前記感圧油室の圧力に劣る
    ときに前記加圧気体源からの加圧気体を前記調圧ピスト
    ン室に供給する供給調節手段とを設けたことを特徴とす
    る圧力調整回路。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の圧力調整回路において、 前記除放手段を、加圧気体の除放速度を調節可能な構成
    とし、 前記圧力保持機構に導入された前記感圧油室の圧力を加
    算補正する加算補正手段を設けたことを特徴とする圧力
    調整回路。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の圧力調整回路において、 前記圧力保持機構として、 前記調圧ピストン室への加圧気体の供給速度を制限する
    制限手段と、 前記調圧ピストン室の圧力が前記感圧油室の圧力に優る
    ときに前記調圧ピストン室から加圧気体を排出させる排
    出調節手段とを設けたことを特徴とする圧力調整回路。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の圧力調整回路において、 前記制限手段を、前記供給速度を調節可能な構成とし、 前記圧力保持機構に導入された前記感圧油室の圧力を減
    算補正する減算補正手段を設けたことを特徴とする圧力
    調整回路。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれか記載の圧力
    調整回路において、前記ピストンに軸方向に沿った外力
    を及ぼすためのピストン駆動機構を設けたことを特徴と
    する圧力調整回路。
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