JPH1147301A - 放水銃 - Google Patents

放水銃

Info

Publication number
JPH1147301A
JPH1147301A JP20700997A JP20700997A JPH1147301A JP H1147301 A JPH1147301 A JP H1147301A JP 20700997 A JP20700997 A JP 20700997A JP 20700997 A JP20700997 A JP 20700997A JP H1147301 A JPH1147301 A JP H1147301A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pressure
orifice
water discharge
case
sliding
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP20700997A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenji Yokoyama
憲司 横山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
IHI Shibaura Machinery Corp
Original Assignee
IHI Shibaura Machinery Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by IHI Shibaura Machinery Corp filed Critical IHI Shibaura Machinery Corp
Priority to JP20700997A priority Critical patent/JPH1147301A/ja
Publication of JPH1147301A publication Critical patent/JPH1147301A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Fire-Extinguishing By Fire Departments, And Fire-Extinguishing Equipment And Control Thereof (AREA)
  • Nozzles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 放水作業時において、放水圧力の急激な上昇
を防止して放水作業の安全性を高めるとともに、放水圧
力の調整を簡単に行なえるようにする。 【解決手段】 放水銃を操作する作業者が付勢力調整機
構10を操作して摺動体9に作用する付勢力を調整する
と、この付勢力と圧力伝達通路18を介して摺動体9に
作用するオリフィス8の下流側の圧力とがバランスをと
る位置へ摺動体9が摺動する。この摺動体9と一体に弁
体20が摺動し、弁体20によりオリフィス8を通過す
る流体の流量が増減され、放水圧力が増減される。放水
圧力をある値に設定して放水作業を行なっているとき、
何らかの原因で放水圧力が変動すると、この圧力変動が
圧力伝達通路18を介して摺動体9に作用することによ
り弁体20が摺動体9と共に一体に摺動してオリフィス
8を通過する流体の流量を変動させ、一時的に昇降した
放水圧力が設定した値へ自動的に戻される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、消防用ホースの先
端などに取り付けて使用される放水銃に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、消防ポンプに接続された消防用ホ
ースを火災現場まで延ばして消火作業を行なう場合、消
防用ホースの先端に取り付けられた放水銃を操作する作
業員が放水方向の調節を行ない、消防ポンプを操作する
他の作業員が放水圧力を調節することが一般的である。
【0003】放水銃を操作する作業員と消防ポンプを操
作する作業員との間ではトランシーバーなどを使って連
絡を取り合い、放水銃を操作する作業員の指示に従って
消防ポンプを操作する作業員が放水圧力を調節してい
る。
【0004】しかし、放水銃を操作する作業員が消防ポ
ンプを操作する作業員に放水圧力を調整する指示を出し
ていたのでは、放水圧力を上昇させるタイミングが遅れ
てしまい、円滑な消火作業の障害となる場合がある。
【0005】このような問題点を解決するため、本出願
人は、実用新案第2502644号公報において、放水
銃を操作する作業者が放水圧力を調整することができる
ようにした放水銃を提案している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、実用新案第2
502644号公報において提案した放水銃では、放水
圧力を一定に維持するためには、放水銃に設けた操作部
を絶えず操作しなければならず、この操作部の操作が煩
雑である。
【0007】そこで本発明は、放水銃を操作する作業者
が放水圧力を一度設定すると、その放水圧力を自動的に
維持することができ、しかも、設定した放水圧力を自動
的に維持するための構造が簡単である安価な放水銃を提
供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明の放
水銃は、内部に流路が形成されて両端が開口された筒状
の本体ケースと、前記本体ケース内に設けられた調圧ケ
ースと、前記流路内を流れる流体の流れ方向に沿った前
記調圧ケースより下流側に位置して前記流路を絞るオリ
フィスと、前記調圧ケース内に摺動自在に収納された摺
動体と、前記摺動体に固定されてこの摺動体と一体に摺
動するとともに前記流路内を流れる流体の流れ方向に沿
った前記オリフィスより下流側に位置して前記オリフィ
スを通過する流体の量を増減させる弁体と、前記流路内
を流れる流体の流れ方向に沿った下流側に向けて前記摺
動体を付勢するとともにこの付勢力を調整自在な付勢力
調整機構と、前記流路内の前記オリフィスより下流側の
圧力を前記摺動体に前記付勢力調整機構による付勢力の
作用方向と逆向きに作用させる圧力伝達通路と、前記摺
動体に設けられて前記調圧ケースから露出して前記オリ
フィスに対向した受圧面部とを有する。従って、放水銃
を操作する作業者が付勢力調整機構を操作して摺動体に
作用する付勢力を調整すると、この付勢力と圧力伝達通
路を介して摺動体に作用するオリフィスの下流側の圧力
とがバランスをとる位置へ摺動体が摺動する。そして、
摺動体と一体に弁体が摺動し、オリフィスを通過する流
体の流量が増減されることにより放水銃の放水圧力が増
減される。付勢力調整機構を操作することにより放水圧
力を設定して放水作業を行なっているとき、何らかの原
因、例えば、消防ポンプの回転数の上昇などにより流路
内を流れる流体の流量が増えてオリフィスの下流側の圧
力が上昇した場合、即ち、放水圧力が上昇した場合に
は、その上昇した圧力が圧力伝達通路を介して摺動体に
作用し、摺動体が付勢力調整機構の付勢力の作用方向と
逆方向へ摺動する。このとき、弁体が摺動体と共に一体
に摺動してオリフィスを通過する流体の流量が少なくな
るため、一時的に上昇した放水圧力が低下し、放水圧力
が設定した値へ自動的に戻される。一方、放水作業時に
何らかの原因で放水圧力が低下した場合には、弁体が摺
動体と共に付勢力調整機構の付勢力の作用方向へ摺動し
てオリフィスを通過する流体の流量が多くなるため、一
時的に低下した放水圧力が上昇し、放水圧力が設定した
値へ自動的に戻される。このため、放水圧力が設定した
所定の値に自動的に維持され、放水銃を操作する作業者
は放水圧力の調整を絶えず行なう必要がない。なお、オ
リフィスの上流側の圧力は、弁体を開く方向へ絶えず作
用しているが、この圧力は同時に、摺動体の受圧面部に
作用して弁体を閉じる方向へ作用するので、これらの力
は相殺され、放水圧力の調整に関して影響しない。
【0009】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明の放水銃において、付勢力調整機構は、調圧ケース内
に摺動自在に収納された押し板と、この押し板と摺動体
との間に介装されたスプリングと、前記押し板を摺動操
作する摺動操作部とを有する。従って、摺動操作部を操
作して押し板を摺動させると、スプリングを介して摺動
体に作用する付勢力が変化し、この付勢力と圧力伝達通
路を介して摺動体に作用するオリフィスの下流側の圧力
とがバランスをとる位置へ摺動体が摺動する。そして、
放水作業中に放水圧力が変動した場合には、その圧力変
動により摺動体と弁体とが一体に摺動してオリフィスを
通過する流体の流量が増減され、放水銃の放水圧力が設
定した所定の値に自動的に維持される。
【0010】請求項3記載の発明は、請求項1記載の発
明の放水銃において、付勢力調整機構は、調圧ケース内
に摺動自在に収納された押し板と、この押し板と摺動体
との間に設けられた前記調圧ケース内の気密空間と、前
記押し板を摺動操作する摺動操作部とを有する。従っ
て、摺動操作部を操作して押し板を摺動させて気密空間
を圧縮すると、気密空間の圧縮により摺動体に作用する
付勢力が変化し、この付勢力と圧力伝達通路を介して摺
動体に作用するオリフィスの下流側の圧力とがバランス
をとる位置へ摺動体が摺動する。そして、放水作業中に
放水圧力が変動した場合には、その圧力変動により摺動
体と弁体とが一体に摺動してオリフィスを通過する流体
の流量が増減され、放水銃の放水圧力が設定した所定の
値に自動的に維持される。
【0011】請求項4記載の発明は、請求項1記載の発
明の放水銃において、付勢力調整機構は、加圧気体を貯
留する加圧気体貯留部と、この加圧気体貯留部に貯留さ
れた加圧気体を調圧ケース内に出し入れ操作する圧力調
整部とを有する。従って、圧力調整部を操作することに
より加圧気体貯留部の加圧気体を調圧ケース内に供給
し、又は、調圧ケース内の加圧気体を調圧ケース外へ排
出させることにより、摺動体に作用する付勢力が変化
し、この付勢力と圧力伝達通路を介して摺動体に作用す
るオリフィスの下流側の圧力とがバランスをとる位置へ
摺動体が摺動する。そして、放水作業中に放水圧力が変
動した場合には、その圧力変動により摺動体と弁体とが
一体に摺動してオリフィスを通過する流体の流量が増減
され、放水銃の放水圧力が設定した所定の値に自動的に
維持される。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の実施の第一の形態を図1
及び図2に基づいて説明する。図1は消火作業時に水を
放水するための放水銃の全体構造を示す縦断側面図であ
り、図2は図1におけるA−A線断面図である。この放
水銃は、両端が開口された筒状の本体ケース1を有し、
本体ケース1内には調圧ケース2が設けられている。調
圧ケース2の外周面と本体ケース1の内周面とは複数個
のリブ3a,3bで固定され、調圧ケース2の外周面と
本体ケース1の内周面との間には水が流れる流路4が形
成されている。
【0013】前記本体ケース1の一方の端部には継ぎ手
5が設けられ、この継ぎ手5にはホース6が着脱自在に
接続されている。前記本体ケース1の他方の端部にはノ
ズル7が着脱自在に取り付けられている。前記本体ケー
ス1内の流路4は、継ぎ手5側が上流側とされ、ノズル
7側が下流側とされている。前記本体ケース1内の流路
4内を流れる水の流れ方向に沿った前記調圧ケース2よ
り下流側には、この流路4を絞るオリフィス8が形成さ
れている。なお、前記本体ケース1は、継ぎ手5が設け
られた上流側ケース1aと、ノズル7が取り付けられる
下流側ケース1bとを接合することにより形成されてい
る。
【0014】前記調圧ケース2内には、流路4内を流れ
る水の流れ方向に沿った下流側に位置して摺動体9が摺
動自在に収納され、この摺動体9を流路4内を流れる水
の流れ方向に沿った下流側に向けて付勢するとともにこ
の付勢力を調整自在な付勢力調整機構10が設けられて
いる。この付勢力調整機構10は、流路4内を流れる水
の流れ方向に沿った調圧ケース2内の上流側に位置して
摺動自在に収納された押し板11と、この押し板11と
前記摺動体9との間に介装されたスプリング12と、前
記押し板11を摺動操作する摺動操作部である操作ハン
ドル13と、操作ハンドル13と押し板11とを連結し
たネジ棒14とにより形成されている。ネジ棒14は、
前記本体ケース1及び前記調圧ケース2と一体に形成さ
れた筒部15の内周面に形成された雌ネジ部16に螺合
されている。前記調圧ケース2の内部空間は、連通孔1
7により大気中に連通されている。
【0015】前記摺動体9は、大径円筒部9aと小径円
筒部9bとから形成され、大径円筒部9aの上流側端面
に前記スプリング12の一端が当接されている。前記本
体ケース1内には、前記流路4内の前記オリフィス8よ
り下流側の圧力を、前記大径円筒部9aの下流側端面に
前記付勢力調整機構10による付勢力の作用方向と逆向
きに作用させる圧力伝達通路18が形成されている。前
記小径円筒部9bの下流側端面は前記調圧ケース2から
流路4内に露出した受圧面部9cとされている。この受
圧面部9cは前記オリフィス8と対向して配置されてお
り、一端をこの受圧面部9cに固定された可動軸19が
前記オリフィス8を挿通して配置されている。オリフィ
ス8を挿通した可動軸19の他端には、前記摺動体9と
一体に摺動するとともにオリフィス8に対して接離する
ことによりこのオリフィス8を通過する水の流量を増減
させる弁体20が固定されている。前記受圧面部9cの
表面積と、前記弁体20の前記オリフィス8に対向する
側の投影面積とが同じに形成されている。
【0016】前記本体ケース1の外周面には、消火作業
時に把持するハンドル21と、オリフィス8の下流側の
圧力を指示する圧力計22とが設けられている。
【0017】このような構成において、図1は、放水作
業を開始する前の状態を示している。操作ハンドル13
を回すことにより押し板11が任意の位置に摺動され、
スプリング12の付勢力により摺動体9が調圧ケース2
内の下流側端部まで摺動している。この状態から消防ポ
ンプを駆動させると、消防ポンプにより汲み上げられた
水がホース6内を通って本体ケース1内へ送水され、本
体ケース1内へ送水された水は流路4とオリフィス8と
を通過し、ノズル7から放水される。
【0018】このようにして放水作業が開始されると、
オリフィス8の下流側の圧力が上昇し、この圧力が圧力
伝達通路18を介して大径円筒部9aの下流側端面に作
用し、この圧力とスプリング12の付勢力がバランスを
とる位置へ摺動体9が摺動する。そして、摺動体9と一
体に弁体20が摺動し、弁体20がオリフィス8に対し
て接離することによりオリフィス8を通過する水の流量
が調整される。
【0019】オリフィス8の下流側の圧力とスプリング
12の付勢力とがバランスをとる位置へ摺動体9が摺動
したとき、弁体20の位置が定まってオリフィス8を通
過する水の流量が一定になるとともにオリフィス8の下
流側の圧力が一定になり、放水圧力が設定した値にな
る。なお、オリフィス8の上流側の圧力は、弁体20を
開く方向へ絶えず作用しているが、この圧力は同時に、
摺動体9の受圧面部9cに作用して弁体20を閉じる方
向へ作用するので、これらの力は相殺され、放水圧力の
調整に関して影響しない。
【0020】放水圧力を設定して放水作業を行なってい
るとき、消防ポンプの回転数の上昇などにより流路4内
を流れる水の流量が増え、オリフィス8の下流側の圧力
が上昇するとともに放水圧力が上昇する場合がある。こ
のような場合には、上昇したオリフィス8の下流側の圧
力が圧力伝達通路18を介して摺動体9の大径円筒部9
aの下流側に作用し、摺動体9が調圧ケース2内で上流
側へ摺動する。摺動体9が上流側へ摺動すると、摺動体
9と一体に弁体20が上流側へ摺動してオリフィス8に
接近し、オリフィス8を通過する水の流量を減少させ
る。そして、オリフィス8を通過する水の流量が減少す
ることにより、一時的に上昇したオリフィス8の下流側
の圧力及び放水圧力が低下し、放水圧力が設定した値へ
自動的に戻される。従って、放水作業時に放水圧力が大
幅に上昇し、放水作業を行なっている作業者が振り回さ
れて怪我をするという事故の発生が防止される。
【0021】一方、放水圧力を設定して放水作業を行な
っているとき、消防ポンプの回転数の低下などにより流
路4内を流れる水の量が減り、オリフィス8の下流側の
圧力が低下するとともに放水圧力が低下する場合があ
る。このような場合には、圧力伝達通路18を介して摺
動体9の大径円筒部9aに作用している圧力が低下する
ため、摺動体9が下流側へ摺動する。摺動体9が下流側
へ摺動すると、摺動体9と一体に弁体20が下流側へ摺
動してオリフィス8から離れ、オリフィス8を通過する
水の流量を増加させる。そして、オリフィス8を通過す
る水の流量が多くなることにより、一時的に低下したオ
リフィス8の下流側の圧力及び放水圧力が上昇し、放水
圧力が設定した値へ自動的に戻される。
【0022】従って、放水圧力は設定した所定の値に自
動的に維持され、放水銃を操作する作業者は放水圧力の
調整を絶えず行なう必要がない。このため、ハンドル2
1を片手で操作し、他方の手で本体ケース1を支えて放
水作業を行なえるため、放水作業の安全性が向上し、ま
た、放水作業の作業性が向上する。
【0023】放水作業時において、火事現場の状況によ
り放水圧力を上げる場合について説明する。放水作業者
は、圧力計22を見ながら操作ハンドル13を回し、押
し板11を下流側へ摺動させてスプリング12を圧縮す
る。スプリング12が圧縮されて摺動体9に作用する付
勢力が上昇すると、摺動体9と弁体20とが下流側へ摺
動し、弁体20がオリフィス8から離れてオリフィス8
を通過する水の流量が増え、オリフィス8の下流側の圧
力及び放水圧力が上昇する。オリフィス8の下流側の圧
力が上昇すると、その圧力は圧力伝達通路18を介して
摺動体9の大径円筒部9aの下流側に作用して摺動体9
を上流側へ押し戻し、オリフィス8の下流側の圧力とス
プリング12の付勢力とがバランスをとる位置で摺動体
9が停止する。これにより、放水圧力が上昇するととも
に上昇した放水圧力が維持される。
【0024】放水作業時において放水圧力を下げる場合
には、圧力計22を見ながら操作ハンドル13を回し、
押し板11を上流側へ摺動させてスプリング12の付勢
力を弱くする。すると、圧力伝達通路18を介して作用
するオリフィス8の下流側の圧力により摺動体9が上流
側へ摺動し、弁体20がオリフィス8に近づいてオリフ
ィス8を通過する水の流量が減り、オリフィス8の下流
側の圧力及び放水圧力が低下する。そして、オリフィス
8の下流側の圧力とスプリング12の付勢力とがバラン
スをとる位置で摺動体9が停止し、これにより、放水圧
力が低下するとともに低下した放水圧力が維持される。
【0025】従って、放水圧力の調整を、圧力計22を
見ながら操作ハンドル13を回すという簡単な操作で容
易に、かつ、迅速に行なえる。
【0026】つぎに、本発明の実施の第二の形態を図3
及び図4に基づいて説明する。なお、図1及び図2にお
いて説明した部分と同じ部分は同じ符号で示し、説明も
省略する(以下、同様)。本実施の形態の放水銃は、基
本的な構造は図1及び図2に示した放水銃と同じであ
り、調圧ケース2内に摺動自在に収納された摺動体9を
流路4内を流れる水の流れ方向に沿った下流側に向けて
付勢するとともにこの付勢力を調整自在な付勢力調整機
構23の構造が異なる。
【0027】付勢力調整機構23は、調圧ケース2内に
摺動自在に収納された押し板11と、この押し板11と
摺動体9との間に設けられた前記調圧ケース2内の気密
空間24と、前記押し板11を摺動操作する操作ハンド
ル13と、操作ハンドル13と押し板11とを連結した
ネジ棒14とにより形成されている。なお、調圧ケース
2内における押し板11より上流側の空間は、連通孔2
5により大気中に連通されている。
【0028】このような構成において、図3は、放水作
業を開始する前の状態を示している。操作ハンドル13
を回すことにより押し板11が任意の位置に摺動され、
圧縮された気密空間24内の空気により摺動体9が押さ
れ、摺動体9が調圧ケース2内の下流側端部まで摺動し
ている。この状態から消防ポンプを駆動させると、消防
ポンプにより汲み上げられた水がホース6内を通って本
体ケース1内へ送水され、本体ケース1内へ送水された
水は流路4とオリフィス8とを通過し、ノズル7から放
水される。
【0029】このようにして放水作業が開始されると、
オリフィス8の下流側の圧力が上昇し、この圧力が圧力
伝達通路18を介して大径円筒部9aの下流側端面に作
用し、この圧力と圧縮された気密空間24内の空気によ
る付勢力とがバランスをとる位置へ摺動体9が摺動す
る。そして、摺動体9と一体に弁体20が摺動し、弁体
20がオリフィス8に対して接離することによりオリフ
ィス8を通過する水の流量が調整される。そして、オリ
フィス8の下流側の圧力と圧縮された気密空間24内の
空気による付勢力とがバランスをとる位置へ摺動体9が
摺動したとき、弁体20の位置が定まってオリフィス8
を通過する水の流量が一定になるとともにオリフィス8
の下流側の圧力が一定になり、放水圧力が設定した値に
なる。
【0030】放水圧力を設定して放水作業を行なってい
るとき、消防ポンプの回転数の変動などにより流路4内
を流れる水の流量が変動し、オリフィス8の下流側の圧
力が昇降するとともに放水圧力が昇降する場合がある。
このような場合には、上述した実施の第一の形態と同じ
ように、摺動体9と弁体20とが摺動してオリフィス8
を通過する水の流量を変動させることにより、放水圧力
が設定した所定の値に自動的に維持される。
【0031】放水作業時において、火事現場の状況によ
り放水圧力を上げる場合には、放水作業者は、圧力計2
2を見ながら操作ハンドル13を回し、押し板11を下
流側へ摺動させて気密空間24の圧力を上昇させる。気
密空間24の圧力が上昇することにより、摺動体9と弁
体20とが下流側へ摺動し、弁体20がオリフィス8か
ら離れてオリフィス8を通過する水の流量が増え、オリ
フィス8の下流側の圧力及び放水圧力が上昇する。オリ
フィス8の下流側の圧力が上昇すると、その圧力は圧力
伝達通路18を介して摺動体9の大径円筒部9aの下流
側に作用して摺動体9を上流側へ押し戻し、オリフィス
8の下流側の圧力と気密空間24内の圧力とがバランス
をとる位置で摺動体9が停止する。これにより、放水圧
力が上昇するとともに上昇した放水圧力が維持される。
【0032】放水作業時において放水圧力を下げる場合
には、圧力計22を見ながら操作ハンドル13を回し、
押し板11を上流側へ摺動させて気密空間24の圧力を
下げる。すると、圧力伝達通路18を介して作用するオ
リフィス8の下流側の圧力により摺動体9が上流側へ摺
動し、弁体20がオリフィス8に近づいてオリフィス8
を通過する水の流量が減り、オリフィス8の下流側の圧
力及び放水圧力が低下する。そして、オリフィス8の下
流側の圧力と気密空間24の圧力とがバランスをとる位
置で摺動体9が停止し、これにより、放水圧力が低下す
るとともに低下した放水圧力が維持される。
【0033】つぎに、本発明の実施の第三の形態を図5
及び図6に基づいて説明する。本実施の形態の放水銃
は、基本的な構造は図1及び図2、又は、図3及び図4
に示した放水銃と同じであり、調圧ケース2内に摺動自
在に収納された摺動体9を流路4内を流れる水の流れ方
向に沿った下流側に向けて付勢するとともにこの付勢力
を調整自在な付勢力調整機構26の構造が異なる。
【0034】付勢力調整機構26は、加圧空気を貯留す
る加圧気体貯留部であるボンベ27と、このボンベ27
と調圧ケース2内とを連通する配管28と、ボンベ27
内の加圧空気を調圧ケース2内に供給するとともに調圧
ケース2内の加圧空気を排出する圧力調整操作を行なう
圧力調整部であるレギュレータ29とにより形成されて
いる。
【0035】このような構成において、図5は、放水作
業を開始する前の状態を示している。レギュレータ29
を操作することにより調圧ケース2内に加圧空気を供給
すると、供給された加圧空気の圧力で摺動体9が押さ
れ、摺動体9が調圧ケース2内の下流側端部まで摺動し
ている。この状態から消防ポンプを駆動させると、消防
ポンプにより汲み上げられた水がホース6内を通って本
体ケース1内へ送水され、本体ケース1内へ送水された
水は流路4とオリフィス8とを通過し、ノズル7から放
水される。
【0036】このようにして放水作業が開始されると、
オリフィス8の下流側の圧力が上昇し、この圧力が圧力
伝達通路18を介して大径円筒部9aの下流側端面に作
用し、この圧力と調圧ケース2内に供給された加圧空気
の圧力とがバランスをとる位置へ摺動体9が摺動する。
そして、摺動体9と一体に弁体20が摺動し、弁体20
がオリフィス8に対して接離することによりオリフィス
8を通過する水の流量が調整される。そして、オリフィ
ス8の下流側の圧力と調圧ケース2内に供給された加圧
空気の圧力とがバランスをとる位置へ摺動体9が摺動し
たとき、弁体20の位置が定まってオリフィス8を通過
する水の流量が一定になるとともにオリフィス8の下流
側の圧力が一定になり、放水圧力が設定した値になる。
【0037】放水圧力を設定して放水作業を行なってい
るとき、消防ポンプの回転数の変動などにより流路4内
を流れる水の流量が変動し、オリフィス8の下流側の圧
力が昇降するとともに放水圧力が昇降する場合がある。
このような場合には、上述した実施の第一又は第二の形
態と同じように、摺動体9と弁体20とが摺動してオリ
フィス8を通過する水の流量を変動させることにより、
放水圧力が設定した所定の値に自動的に維持される。
【0038】放水作業時において、火事現場の状況によ
り放水圧力を上げる場合には、放水作業を行なう作業者
は、圧力計22を見ながらレギュレータ29を操作し、
調圧ケース2内の圧力を上昇させる。調圧ケース2内の
圧力が上昇することにより、摺動体9と弁体20とが下
流側へ摺動し、弁体20がオリフィス8から離れてオリ
フィス8を通過する水の流量が増え、オリフィス8の下
流側の圧力及び放水圧力が上昇する。オリフィス8の下
流側の圧力が上昇すると、その圧力は圧力伝達通路18
を介して摺動体9の大径円筒部9aの下流側に作用して
摺動体9を上流側へ押し戻し、オリフィス8の下流側の
圧力と調圧ケース2内に供給された加圧空気の圧力とが
バランスをとる位置で摺動体9が停止する。これによ
り、放水圧力が上昇するとともに上昇した放水圧力が維
持される。
【0039】放水作業時において放水圧力を下げる場合
には、圧力計22を見ながらレギュレータ29を操作
し、調圧ケース2内に供給した加圧空気を大気中へ逃が
すことにより調圧ケース2内の圧力を下げる。すると、
圧力伝達通路18を介して作用するオリフィス8の下流
側の圧力により摺動体9が上流側へ摺動し、弁体20が
オリフィス8に近づいてオリフィス8を通過する水の流
量が減り、オリフィス8の下流側の圧力及び放水圧力が
低下する。そして、オリフィス8の下流側の圧力と調圧
ケース2内に供給された加圧空気の圧力とがバランスを
とる位置で摺動体9が停止し、これにより、放水圧力が
低下するとともに低下した放水圧力が維持される。
【0040】
【発明の効果】請求項1記載の発明の放水銃によれば、
放水銃を操作する作業者が付勢力調整機構を操作して摺
動体に作用する付勢力を調整することにより、放水圧力
を調整することができるとともに調整した放水圧力を自
動的に維持することができ、従って、放水圧力の急激な
上昇を防止して放水作業の安全性を高めることができる
とともに、放水圧力の調整を絶えず行なう手間を不要に
して放水作業を安定して行なうことができる。
【0041】請求項2記載の発明の放水銃によれば、付
勢力調整機構は、調圧ケース内に摺動自在に収納された
押し板と、この押し板と摺動体との間に介装されたスプ
リングと、前記押し板を摺動操作する摺動操作部とを有
するので、摺動操作部を操作して押し板を摺動させるこ
とにより摺動体に作用する付勢力調整機構の付勢力を調
整することができ、これによって、放水圧力の設定を簡
単かつ迅速に行なうことができる。
【0042】請求項3記載の発明の放水銃によれば、付
勢力調整機構は、調圧ケース内に摺動自在に収納された
押し板と、この押し板と摺動体との間に設けられた前記
調圧ケース内の気密空間と、前記押し板を摺動操作する
摺動操作部とを有するので、摺動操作部を操作して押し
板を摺動させることにより摺動体に作用する付勢力調整
機構の付勢力を調整することができ、これによって、放
水圧力の設定を簡単かつ迅速に行なうことができ、か
つ、付勢力調整機構を構成する部品点数を少なくして構
造を簡単化することができる。
【0043】請求項4記載の発明の放水銃によれば、付
勢力調整機構は、加圧気体を貯留する加圧気体貯留部
と、この加圧気体貯留部に貯留された加圧気体を調圧ケ
ース内に出し入れ操作する圧力調整部とを有するので、
圧力調整部を操作して加圧気体貯留部の加圧気体を調圧
ケース内に供給し、又は、調圧ケース内の加圧気体を調
圧ケース外へ排出させることにより、摺動体に作用する
付勢力調整機構の付勢力を調整することができ、これに
よって、放水圧力の設定を簡単かつ迅速に行なうことが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第一の形態の放水銃を示す縦断
側面図である。
【図2】図1におけるA−A線断面図である。
【図3】本発明の実施の第二の形態の放水銃を示す縦断
側面図である。
【図4】図3におけるB−B線断面図である。
【図5】本発明の実施の第三の形態の放水銃を示す縦断
側面図である。
【図6】図5におけるC−C線断面図である。
【符号の説明】
1 本体ケース 2 調圧ケース 4 流路 8 オリフィス 9 摺動体 9c 受圧面部 10,23,26 付勢力調整機構 11 押し板 12 スプリング 13 摺動操作部 18 圧力伝達通路 20 弁体 24 気密空間 27 加圧気体貯留部 29 圧力調整部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に流路が形成されて両端が開口され
    た筒状の本体ケースと、 前記本体ケース内に設けられた調圧ケースと、 前記流路内を流れる流体の流れ方向に沿った前記調圧ケ
    ースより下流側に位置して前記流路を絞るオリフィス
    と、 前記調圧ケース内に摺動自在に収納された摺動体と、 前記摺動体に固定されてこの摺動体と一体に摺動すると
    ともに前記流路内を流れる流体の流れ方向に沿った前記
    オリフィスより下流側に位置して前記オリフィスを通過
    する流体の量を増減させる弁体と、 前記流路内を流れる流体の流れ方向に沿った下流側に向
    けて前記摺動体を付勢するとともにこの付勢力を調整自
    在な付勢力調整機構と、 前記流路内の前記オリフィスより下流側の圧力を前記摺
    動体に前記付勢力調整機構による付勢力の作用方向と逆
    向きに作用させる圧力伝達通路と、 前記摺動体に設けられて前記調圧ケースから露出して前
    記オリフィスに対向した受圧面部と、を有することを特
    徴とする放水銃。
  2. 【請求項2】 付勢力調整機構は、調圧ケース内に摺動
    自在に収納された押し板と、この押し板と摺動体との間
    に介装されたスプリングと、前記押し板を摺動操作する
    摺動操作部とを有することを特徴とする請求項1記載の
    放水銃。
  3. 【請求項3】 付勢力調整機構は、調圧ケース内に摺動
    自在に収納された押し板と、この押し板と摺動体との間
    に設けられた前記調圧ケース内の気密空間と、前記押し
    板を摺動操作する摺動操作部とを有することを特徴とす
    る請求項1記載の放水銃。
  4. 【請求項4】 付勢力調整機構は、加圧気体を貯留する
    加圧気体貯留部と、この加圧気体貯留部に貯留された加
    圧気体を調圧ケース内に出し入れ操作する圧力調整部と
    を有することを特徴とする請求項1記載の放水銃。
JP20700997A 1997-08-01 1997-08-01 放水銃 Withdrawn JPH1147301A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20700997A JPH1147301A (ja) 1997-08-01 1997-08-01 放水銃

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20700997A JPH1147301A (ja) 1997-08-01 1997-08-01 放水銃

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1147301A true JPH1147301A (ja) 1999-02-23

Family

ID=16532690

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP20700997A Withdrawn JPH1147301A (ja) 1997-08-01 1997-08-01 放水銃

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1147301A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004509716A (ja) * 2000-09-27 2004-04-02 ウィリアムズ ファイア アンド ハザード コントロール インク 圧力制御、化学および排気機能を含む改善された消火ノズルならびに方法
CN104138643A (zh) * 2014-07-07 2014-11-12 泰州市翔达消防器材有限公司 自摆消防水炮
WO2017195939A1 (ko) * 2016-05-10 2017-11-16 육송(주) 소방 관창
CN107510912A (zh) * 2017-09-06 2017-12-26 苏州烁耀电子材料有限公司 一种带有落地式支架的消防水枪
CN111420914A (zh) * 2020-04-09 2020-07-17 常山县翠香蜜家庭农场 一种压力便于调节的农业冲淋设备
CN111589035A (zh) * 2020-05-30 2020-08-28 黄建中 一种增压消防水枪

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004509716A (ja) * 2000-09-27 2004-04-02 ウィリアムズ ファイア アンド ハザード コントロール インク 圧力制御、化学および排気機能を含む改善された消火ノズルならびに方法
CN104138643A (zh) * 2014-07-07 2014-11-12 泰州市翔达消防器材有限公司 自摆消防水炮
WO2017195939A1 (ko) * 2016-05-10 2017-11-16 육송(주) 소방 관창
CN107510912A (zh) * 2017-09-06 2017-12-26 苏州烁耀电子材料有限公司 一种带有落地式支架的消防水枪
CN107510912B (zh) * 2017-09-06 2022-07-05 深圳市福生泰消防科技有限公司 一种带有落地式支架的消防水枪
CN111420914A (zh) * 2020-04-09 2020-07-17 常山县翠香蜜家庭农场 一种压力便于调节的农业冲淋设备
CN111420914B (zh) * 2020-04-09 2021-05-11 常山县翠香蜜家庭农场 一种压力便于调节的农业冲淋设备
CN111589035A (zh) * 2020-05-30 2020-08-28 黄建中 一种增压消防水枪

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN103711959B (zh) 具有平衡端口的先导调节器
JP2630439B2 (ja) 調整器
JP3118230B2 (ja) パイロット作動圧力弁
US4181139A (en) Multiple function CO2 valve
US10724685B2 (en) Systems for filling a gas cylinder
US6363959B1 (en) Fluid pressure regulator with differential pressure setting control
US6305264B1 (en) Actuator control circuit
US7325397B2 (en) Device for continuously supplying compressed air from a portable container to a pneumatic tool by greatly reducing pressure of compressed air and then precisely adjusting same
US20100108068A1 (en) Hybrid electro-pneumatic conserver for oxygen conserving regulator
JPH1147301A (ja) 放水銃
EP1831594B1 (en) Springless regulator valve assembly
US20080295899A1 (en) Compressed gas regulator
US3820566A (en) Ventilator
US20200004274A1 (en) Pressure Regulating Valve with Multi-Faced Piston and Fluid Boost Chamber
US5222518A (en) Air flow control valve
US20190168039A1 (en) Air-pressure controlled piston and valve configuration
JP3506184B2 (ja) 塗装装置における圧力調整装置
JP3730407B2 (ja) ポンプの入口減圧弁
US4484598A (en) Pneumatic control apparatus
SU849160A1 (ru) Регул тор давлени газа
SU1128228A1 (ru) Регул тор давлени газа
JP3193937B2 (ja) 減圧弁
SU868712A2 (ru) Регул тор расхода газа
RU1839094C (ru) Пожарный ствол
SU1530876A1 (ru) Предохранительный клапан

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20041005