JPH1030609A - 圧力調整回路 - Google Patents

圧力調整回路

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JPH1030609A
JPH1030609A JP9924797A JP9924797A JPH1030609A JP H1030609 A JPH1030609 A JP H1030609A JP 9924797 A JP9924797 A JP 9924797A JP 9924797 A JP9924797 A JP 9924797A JP H1030609 A JPH1030609 A JP H1030609A
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pressure
chamber
piston
control
valve
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JP9924797A
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Noboru Kimura
登 木村
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HIROTAKA ENG KK
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HIROTAKA ENG KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ワークに合わせて特別な調節操作をしなくと
も、シリンダ装置のピストンを釣合状態とすることが可
能な圧力調整回路を提供すること。 【解決手段】 ワークWの荷重を受けた受板32が反力
室38側に変位して導入用弁体52が開放位置になると
加圧空気の流入で作用室4の圧力が上昇する。導入用弁
体52の開放により制御ポート46aの圧力も上昇し、
反力室38の圧力も上昇するので、やがて受板32(ダ
イヤフラム34)が中立位置とされ、導入用弁体52は
閉鎖位置となる。これにより調圧ピストン室24の圧力
上昇も停止するので、作用室4の圧力上昇に伴って制御
室22の圧力が高まり、調圧ピストン室24の圧力と釣
合えば作用室4への加圧空気の給排は停止される。補正
バネ42の付勢力を調整しておけば、ワークWに合わせ
て特別な調節操作をしなくとも、シリンダ装置2のピス
トンPを釣合状態とすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エアシリンダのピ
ストンに連結されたワークの荷重と拮抗する力をピスト
ンに付与するための圧力調整回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ピストンロッドの先端にワークを
取り付けたエアシリンダの作用室を、ワークに作用する
重力に拮抗する圧力に調圧することにより、わずかな外
力を作用させるだけでワークを昇降可能とする圧力調整
回路が知られている。
【0003】このような圧力調整回路の一例を、図12
を参照して説明すると、シリンダ装置2の作用室4に
は、主弁6の調圧室8が接続されている。この調圧室8
は、空気供給源Rに接続された給気室10に連接し、給
気弁体12によって給気室10との連通を通断される。
また調圧室8には、大気開放されている排気室14が連
接され、排気弁体16によって調圧室8と排気室14と
の連通が通断される。
【0004】排気室14の上方には、排気室14とは独
立にピストン室18が設けられており、このピストン室
18は、調圧ピストン20により制御室22と調圧ピス
トン室24とに区分される。調圧ピストン20には、調
圧室8を貫通するステム26が連結されており、ステム
26の下降により給気弁体12が押し下げられて調圧室
8と給気室10とが連通され、ステム26の上昇により
排気弁体16が引き上げられて調圧室8と排気室14と
が連通される。また、制御室22はバイパス28を介し
て調圧室8と連通されている。さらに、調圧ピストン室
24の給排ポート30は調整弁400の副調圧室402
に連通されると共に、オリフィス404を介して大気開
放されている。
【0005】調整弁400には、副調圧室402に連接
する副給気室406が設けられており、副給気室406
は空気供給源Rに接続されている。また、副調圧室40
2と副給気室406とは、副調圧室402を貫通するシ
ャフト408aを有する弁体408によって連通を通断
される構成である。弁体408の下側には弁体408を
閉鎖位置側に付勢する付勢ばね410が装着され、弁体
408の上端408bは副制御室412内に突出し副制
御室412と調圧ばね室414との間に横設されたダイ
ヤフラム416の中央に取り付けられた受板418に当
接されている。このダイヤフラム416は、調圧ばね室
414内に設置された調圧ばね420によって弁体40
8を押し下げる方向に付勢されており、調圧ばね420
の付勢力はハンドル422にて調整できる。さらに、副
制御室412は、バイパス28を介して調圧室8および
制御室22に連通されており、これらの圧力が導入され
る構成である。
【0006】こうした構成による圧力調整回路450で
は、調整弁400の弁体408が調圧ばね420によっ
て押し下げられると、空気供給源Rからの加圧空気が主
弁6の調圧ピストン室24に導入される。これにより調
圧ピストン20が下降して給気弁体12を押し下げる
と、空気供給源Rからの加圧空気が調圧室8を介して作
用室4に導入され、ピストンPをワークWと共に上昇さ
せる力を及ぼす。このとき、互いに連通している作用室
4、調圧室8、制御室22および副制御室412の圧力
が上昇する。制御室22の圧力が調圧ピストン室24の
圧力に優れば、調圧ピストン20が押し上げられてステ
ム26が引き上げられるので、給気弁体12は上昇して
給気室10と調圧室8の連通を遮断し、排気弁体16が
引き上げられて調圧室8と排気室14とが連通される。
これにより、作用室4の圧力は低下し、ピストンPは下
降する。また、調圧室8への加圧空気の給排により、制
御室22の圧力と調圧ピストン室24の圧力とが釣合え
ば、ステム26は中立位置とされるので、給気弁体12
および排気弁体16は図示のように閉鎖位置とされて、
調圧室8すなわち作用室4へ空気の給排はなされない。
したがって、ピストンPおよびワークWは昇降変位しな
い釣合状態とされる。このように、制御室22と調圧ピ
ストン室24の圧力がバランスすれば、ピストンPは釣
合状態となる。
【0007】この釣合状態は制御室22と調圧ピストン
室24の圧力バランスによってもたらされるが、調圧ピ
ストン室24の圧力は調整弁400によって調整されて
いる。図示の構成から明らかなように、調整弁400に
おいては、調圧ばね420の付勢力が副制御室412の
圧力および付勢ばね410に打ち勝って弁体408を下
降させると副給気室406と副調圧室402とが連通さ
れて、加圧空気が副調圧室402側へ供給される。これ
によってオリフィス404からの流出量を越える加圧空
気が調圧ピストン室24側に流入すると、調圧ピストン
室24の圧力が上昇する。
【0008】一方、副制御室412の圧力が上昇してダ
イヤフラム416を押し上げると、弁体408が副給気
室406と副調圧室402との連通を遮断して調圧ピス
トン室24への加圧空気の供給は停止されるので、オリ
フィス404からの空気の流出に伴って調圧ピストン室
24の圧力が低下する。
【0009】したがって、調圧ピストン室24の圧力は
調圧ばね420の付勢力と副制御室412の圧力とによ
って調整され、調圧ばね420の付勢力が大きければ、
副制御室412の圧力(=制御室22、調圧室8および
作用室4の圧力)が高い状態で、調圧ピストン室24の
圧力と副制御室412の圧力とがバランスする。また、
調圧ばね420の付勢力が小さければ、副制御室412
の圧力(=制御室22、調圧室8および作用室4の圧
力)が低い状態で、調圧ピストン室24の圧力と副制御
室412の圧力とがバランスする。つまり、ワークWの
荷重が大きければ、調圧ばね420の付勢力を大きくす
ることで作用室4の圧力を高め、ワークWの荷重が小さ
ければ、調圧ばね420の付勢力を小さくすることで作
用室4の圧力を低めて、ピストンPを釣合状態とでき
る。
【0010】この釣合状態でワークWに外力を及ぼして
上昇させれば、作用室4の圧力は低下し、制御室22の
圧力も低下する。これに応じて副制御室412の圧力も
低下し調整弁400が開弁する。すると、上述のように
オリフィス404からの流出を上回る加圧空気が調圧ピ
ストン室24側へ流入して調圧ピストン室24の圧力が
上昇するので、調圧ピストン20が下降し給気弁体12
が押し下げられ作用室4に加圧空気が供給される。した
がって、わずかな外力を及ぼすだけでワークWを上昇さ
せることができる。
【0011】また、釣合状態でワークWに外力を及ぼし
て下降させれば、作用室4の圧力は上昇し、制御室22
および副制御室412の圧力も上昇するので、調整弁4
00は閉弁される。これにより調圧ピストン室24への
加圧空気の供給は停止され、オリフィス404からの空
気の流出に伴って調圧ピストン室24の圧力が低下する
ので、調圧ピストン20が上昇し排気弁体16が押し上
げられ作用室4から空気が排出される。したがって、わ
ずかな外力を及ぼすだけでワークWを下降させることが
できる。さらに、外力を及ぼして上昇または下降させた
ワークを所望の位置で停止させれば、調圧室8への空気
の給排により、制御室22の圧力と調圧ピストン室24
の圧力とがバランスし、作用室4における空気の給排は
停止され、ワークWは再び釣合状態とされる。
【0012】以上のように、ワークWの荷重に応じて調
圧ばね420の付勢力を調整すればピストンPを釣合状
態とでき、釣合状態にあるワークWにわずかな外力を及
ぼすだけでワークWを昇降させることができる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
構成では、ワークWを変更する毎に調圧ばね420の付
勢力を調整しなければならず、煩わしかった。このよう
な技術的な背景下でなされた本発明は、ワークに合わせ
て特別な調節操作をしなくとも、シリンダ装置のピスト
ンを釣合状態とすることが可能な圧力調整回路を提供す
ることを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の手段として、請求項1記載の圧力調整回路は、加圧気
体源に接続される給気室と、給気弁体により前記給気室
との連通を通断される調圧室と、排気弁体により前記調
圧室との連通を通断され排気ポートにより外部に開放さ
れる排気室と、中立位置では前記給気弁体と前記排気弁
体とを共に閉鎖位置とし下降時には前記給気弁体を開放
位置とし上昇時には前記排気弁体を開放位置とするステ
ムと、前記調圧室と連通された制御室と、この制御室に
対置される調圧ピストン室と、前記制御室と調圧ピスト
ン室との圧力差に応じて往復変位して前記ステムを昇降
させる調圧ピストンとを有する主弁と、前記主弁の調圧
室に接続される作用室と、荷重伝達機構を介して伝達さ
れるワークの重量に応じた荷重力を及ぼされ且つ前記作
用室内の加圧気体の圧力により前記荷重力に抗する方向
の作用力を及ぼされるピストンとを有するシリンダ装置
とを備える圧力調整回路において、前記ワークの荷重が
及ぼされる荷重受面と該荷重受面とは反対側となる反力
受面とを有する変位板を含むダイヤフラム、前記荷重受
面を前記反力受面側に向けて付勢する変位板付勢手段、
該変位板付勢手段の付勢力を調節する付勢力調節手段、
前記ダイヤフラムの反力受面側をその一部として形成さ
れ加圧気体が導入される反力室および前記変位板が中立
位置よりも前記反力室側に変位すると開放位置に変位し
て加圧気体源からの加圧気体を制御ポートに導く導入用
弁体を備え、前記荷重伝達機構と前記ワークとの間に介
在して該ワークを保持するワーク保持体と、直接または
間接的に前記制御ポートの圧力を前記調圧ピストン室に
導く制御圧導入手段と、前記制御ポートまたは前記制御
室の圧力を前記反力室に導くフィードバック手段と、前
記反力室または前記調圧ピストン室から加圧気体を除放
する除放手段とを設けている。
【0015】請求項2記載の圧力調整回路は、加圧気体
源に接続される給気室と、給気弁体により前記給気室と
の連通を通断される調圧室と、排気弁体により前記調圧
室との連通を通断され排気ポートにより外部に開放され
る排気室と、中立位置では前記給気弁体と前記排気弁体
とを共に閉鎖位置とし下降時には前記給気弁体を開放位
置とし上昇時には前記排気弁体を開放位置とするステム
と、前記調圧室と連通された制御室と、この制御室に対
置され加圧気体源側に接続される調圧ピストン室と、前
記制御室と調圧ピストン室との圧力差に応じて往復変位
して前記ステムを昇降させる調圧ピストンとを有する主
弁と、前記主弁の調圧室に接続される作用室と、荷重伝
達機構を介して伝達されるワークの重量に応じた荷重力
を及ぼされ且つ前記作用室内の加圧気体の圧力により前
記荷重力に抗する方向の作用力を及ぼされるピストンと
を有するシリンダ装置とを備える圧力調整回路におい
て、前記ワークに連結されるケーシング、上端を前記荷
重伝達機構に連結され下端を前記ケーシング内にして該
ケーシングの摺動孔を自身の軸方向に沿って気密に摺動
する連結ロッド、該連結ロッドに固着される荷重受面に
及ぼされる力と該荷重受面とは反対側となる反力受面と
を有する変位板を含むダイヤフラム、前記ダイヤフラム
の荷重受面側をその一部として形成され前記連結ロッド
の下端側を収容するとともに加圧気体が導入される荷重
室、前記変位板が中立位置よりも反力受面側に変位する
と開放位置に変位して制御ポートから導入される加圧気
体を放出する放出弁体、前記ケーシングと前記連結ロッ
ドとの間に介装されて前記連結ロッドの上端と前記ケー
シングとの距離を広げる方向の付勢力を及ぼすロッド付
勢手段および該ロッド付勢手段の付勢力を調節する付勢
力調節手段とを備えるワーク保持体と、前記加圧気体源
からの加圧気体を減圧して前記調圧ピストン室に供給す
る減圧手段と、直接または間接的に前記制御ポートと前
記調圧ピストン室とを接続し前記調圧ピストン室の圧力
を前記制御ポートの圧力に連動させる圧力連動手段と、
前記制御ポートまたは前記制御室の圧力を前記荷重室に
導くフィードバック手段とを設けている。
【0016】請求項3記載の圧力調整回路は、請求項1
または2記載の圧力調整回路において、前記ピストンに
軸方向に沿った外力を及ぼすためのピストン駆動機構を
設けたことを特徴とする。
【0017】請求項4記載の圧力調整回路は、請求項1
ないし3のいずれか記載の圧力調整回路において、前記
ピストンの受圧面積をA、前記ダイヤフラムの受圧面積
をBとするときに、前記ピストンの軸方向移動量をA/
B倍した昇降移動量を前記ワーク保持体に及ぼす増速機
構を、前記荷重伝達機構の一部として設けたことを特徴
とする。
【0018】
【発明の実施の形態】上記の構成になる請求項1記載の
圧力調整回路では、まずワークを取り付けない状態で初
期調整を行う。この状態で圧力調整回路に加圧気体源か
らの加圧気体が供給を開始された際には、反力室には加
圧気体がないから、変位板は変位板付勢手段の付勢力に
よって反力受面側に変位し、導入用弁体が開放位置に変
位して加圧気体源からの加圧気体を制御ポートに導く。
制御圧導入手段は、この制御ポートの圧力を調圧ピスト
ン室に導く。
【0019】すると調圧ピストン室の圧力が上昇して調
圧ピストンが下降変位するので、ステムも下降し、給気
弁体が開放される。給気弁体の開放により給気室と調圧
室が連通される。これにより、加圧気体源からの加圧気
体は、給気室から調圧室を経て、シリンダ装置の作用室
に流入し、作用室の圧力は上昇する。そして、作用室の
圧力上昇と並行して、調圧室および制御室の圧力も上昇
する。
【0020】制御室の圧力が上昇して調圧ピストン室の
圧力に優れば、調圧ピストンが押し上げられてステムが
引き上げられるので、給気弁体は上昇して給気室と調圧
室の連通を遮断し、排気弁体が引き上げられて調圧室と
排気室とが連通される。これにより、作用室の圧力は低
下する。
【0021】そして、調圧室への加圧気体の給排によ
り、制御室の圧力と調圧ピストン室の圧力とが釣合え
ば、ステムは中立位置とされるので、給気弁体および排
気弁体は閉鎖位置とされて、調圧室すなわち作用室へ空
気の給排はなされない。ただし、変位板付勢手段の付勢
力が強くて、導入用弁体が開放位置に変位したままであ
ると、調圧ピストン室の圧力も上昇し続けるから、その
ままでは制御室の圧力と調圧ピストン室の圧力とが釣合
うに至らない。
【0022】また、変位板付勢手段の付勢力が弱けれ
ば、制御ポートまたは制御室から反力室に導かれる加圧
気体の圧力によって、すぐにダイヤフラム(変位板)が
荷重受面側に変位して導入用弁体が閉じられるから、作
用室の圧力がワーク保持体と共にピストンを上昇させる
に至らないうちに、作用室への加圧気体の供給が停止し
てしまう。
【0023】そこで、ピストンに作用する荷重力と作用
力とが拮抗した状態(ピストンがワーク保持体を上昇も
下降もさせない釣合状態)で、変位板が中立位置となる
ように付勢力調節手段により変位板付勢手段の付勢力を
調節する。調圧ピストンの調圧ピストン室側と制御室側
の受圧面積が等しいものとすれば、このようにピストン
がバランスした状態で変位板付勢手段の付勢力が調節さ
れた際には、調圧ピストン室の圧力=制御室の圧力=作
用室の圧力である。しかも、調圧ピストン室の圧力は制
御ポートの圧力に等しいと言えるから、制御ポートの圧
力=作用室の圧力となる。また、反力室には制御ポート
または制御室の圧力が導かれているから、ピストンの受
圧面積とダイヤフラムの受圧面積が等しいとすれば反力
室の圧力は制御ポートまたは作用室の圧力と等しくな
る。結局、反力室の圧力は作用室の圧力と等しくなる。
【0024】こうして変位板付勢手段の初期調整がなさ
れた後、ワーク保持体にワークを取り付けると、ワーク
の荷重を受けた変位板が反力受面側に変位して導入用弁
体が開放位置になる。すると上述のように加圧気体の流
入で作用室の圧力が上昇する。そして、導入用弁体が開
放位置にあれば作用室の圧力上昇が続く。また、導入用
弁体の開放により制御ポートの圧力も上昇する。すると
制御ポートまたは作用室の圧力が導かれている反力室の
圧力も上昇するので、やがて変位板が中立位置とされ、
導入用弁体は閉鎖位置になる。これにより調圧ピストン
室の圧力上昇も停止するので、作用室の圧力上昇に伴っ
て制御室の圧力が高まり、調圧ピストン室の圧力と釣合
えば作用室への加圧気体の給排は停止される。このと
き、調圧ピストンの調圧ピストン室側と制御室側の受圧
面積が等しいものとすれば、このようにピストンがバラ
ンスした状態で変位板付勢手段の付勢力が調節された際
には、調圧ピストン室の圧力=制御室の圧力=作用室の
圧力である。しかも、調圧ピストン室の圧力は制御ポー
トの圧力に等しいと言えるから、制御ポートの圧力=作
用室の圧力となる。また、反力室には制御ポートまたは
制御室の圧力が導かれているから、ピストンの受圧面積
とダイヤフラムの受圧面積が等しいとすれば反力室の圧
力は制御ポートまたは作用室の圧力と等しくなる。結
局、反力室の圧力は作用室の圧力と等しくなる。
【0025】つまり、一旦変位板付勢手段の付勢力を調
整しておけば、ワークの荷重に関わらず、作用室の圧力
を反力室の圧力と等しくなり、その際にはピストンは釣
合状態となっている。すなわち、ワークに合わせて特別
な調節操作をしなくとも、制御室と調圧ピストン室の圧
力をバランスさせて、シリンダ装置のピストンを釣合状
態とすることができる。
【0026】なお、ピストンの受圧面積とダイヤフラム
の受圧面積が違っている場合でも、変位板付勢手段の付
勢力の調節により上記と同様にできる。このように、ピ
ストンに作用する荷重力と作用力とが拮抗した釣合状態
で、作用室を反力室の圧力とはほぼ等しくするには、ピ
ストンとダイヤフラムの受圧面積を等しくしておけばよ
い。また、荷重伝達機構の一部を滑車、てこ、ギヤ、ね
じ等で構成して、ピストンに及ぼす荷重力をワーク側の
重量よりも増幅あるいは縮小させる場合には、この増幅
率または縮小率に応じてピストンの受圧面積とダイヤフ
ラムの受圧面積との比を調節すればよい。
【0027】なお、実際には、除放手段によって反力室
または調圧ピストン室から加圧気体が除放されているの
で、反力室または調圧ピストン室の圧力は継続的に減少
することになる。しかし、反力室を除放した場合には、
その圧力の低下に応じて導入用弁体が開放されて制御ポ
ートに加圧気体が供給され、調圧ピストン室を除放した
場合も調圧ピストン室の圧力が低下すると、上述のよう
に調圧ピストン室に加圧気体が供給される。結局、調圧
ピストン室には除放手段による加圧気体の除放に見合う
だけの加圧気体が供給されることになり、その圧力は微
減、微増の繰り返しにより、制御室の圧力とのバランス
を維持している。
【0028】つまり、加圧気体を絶えず漏洩させつつ制
御圧力を発生させていることになるので、ワークを上
昇、下降させる際のヒステリシスがなくなり、ワークの
上昇も下降もきわめて滑らかな動きとなる。さらに、ワ
ークをワーク保持体から取り去った場合には、導入用弁
体が閉鎖位置になると共に除放手段によって反力室ある
いは調圧ピストン室の圧力が低下させられるから、それ
に伴って作用室の圧力も速やかに低下する。従って、ワ
ークを取り去った場合にピストンが急上昇することはな
い。
【0029】請求項2記載の圧力調整回路においても、
ワークを取り付けない状態での初期調整が行われる。初
期状態では、荷重室には加圧気体がないので変位板は中
立位置よりも荷重受面側にあり、放出弁体は閉じられて
いる。この状態で、減圧手段により調圧ピストン室に加
圧気体源からの加圧気体が供給を開始された際には、加
圧気体の流入により調圧ピストン室の圧力が上昇して調
圧ピストンが下降変位するので、ステムも下降し、給気
弁体が開放される。給気弁体の開放により給気室と調圧
室が連通される。これにより、加圧気体源からの加圧気
体は、給気室から調圧室を経て、シリンダ装置の作用室
に流入し、作用室の圧力は上昇する。そして、作用室の
圧力上昇と並行して、調圧室および制御室の圧力も上昇
する。
【0030】制御室の圧力が上昇して調圧ピストン室の
圧力に優れば、調圧ピストンが押し上げられてステムが
引き上げられるので、給気弁体は上昇して給気室と調圧
室の連通を遮断し、排気弁体が引き上げられて調圧室と
排気室とが連通される。これにより、作用室の圧力は低
下する。
【0031】そして、調圧室への加圧気体の給排によ
り、制御室の圧力と調圧ピストン室の圧力とが釣合え
ば、ステムは中立位置とされるので、給気弁体および排
気弁体は閉鎖位置とされて、調圧室すなわち作用室へ空
気の給排はなされない。ただし、ロッド付勢手段の付勢
力が強くて、放出弁体が閉じられたままであると、調圧
ピストン室の圧力も上昇し続けるから、そのままでは制
御室の圧力と調圧ピストン室の圧力とが釣合うに至らな
い。
【0032】また、ロッド付勢手段の付勢力が弱けれ
ば、制御ポートまたは制御室から荷重室に導かれる加圧
気体の圧力によって、すぐにダイヤフラム(変位板)が
反力受面側に変位して放出弁体が開放位置にされるか
ら、作用室の圧力がワーク保持体と共にピストンを上昇
させるに至らないうちに、調圧ピストン室の圧力の上昇
が抑止されて作用室への加圧気体の供給が停止してしま
う。
【0033】そこで、ピストンに作用する荷重力と作用
力とが拮抗した状態(ピストンがワーク保持体を上昇も
下降もさせない釣合状態)で、変位板が中立位置となる
ように付勢力調節手段によりロッド付勢手段の付勢力を
調節する。調圧ピストンの調圧ピストン室側と制御室側
の受圧面積が等しいものとすれば、このようにピストン
がバランスした状態でロッド付勢手段の付勢力が調節さ
れた際には、調圧ピストン室の圧力=制御室の圧力=作
用室の圧力である。しかも、調圧ピストン室の圧力は制
御ポートの圧力に等しいと言えるから、制御ポートの圧
力=作用室の圧力となる。また、荷重室には制御ポート
または制御室の圧力が導かれているから、ピストンの受
圧面積とダイヤフラムの受圧面積が等しいとすれば荷重
室の圧力は制御ポートまたは作用室の圧力と等しくな
る。結局、荷重室の圧力は作用室の圧力と等しくなる。
【0034】こうしてロッド付勢手段の初期調整がなさ
れた後、ワーク保持体にワークを取り付けると、ワーク
の荷重を受けたケーシングが連結ロッドに対して下降す
る。このケーシングと連結ロッドの相対変位は、連結ロ
ッドに固着されている変位板と放出弁体との距離を離す
方向に作用することになり、放出弁体は閉鎖側にされ
る。
【0035】ここで減圧手段による加圧気体の供給が継
続していると調圧ピストン室の圧力が上昇し、加圧気体
の流入で作用室の圧力が上昇する。そして、放出弁体が
閉じていれば作用室の圧力上昇が続く。また、放出弁体
が閉じられているので制御ポートの圧力も上昇する。す
ると制御ポートまたは作用室の圧力が導かれている荷重
室の圧力も上昇するので、やがて変位板が中立位置より
も反力受面側とされ、放出弁体は開放位置になる。これ
により調圧ピストン室の圧力上昇も停止するので、それ
までの作用室の圧力上昇に伴って制御室の圧力が高ま
り、調圧ピストン室の圧力と釣合えば作用室への加圧気
体の給排は停止される。
【0036】このとき、調圧ピストンの調圧ピストン室
側と制御室側の受圧面積が等しいものとすれば、このよ
うにピストンがバランスした状態でロッド付勢手段の付
勢力が調節された際には、調圧ピストン室の圧力=制御
室の圧力=作用室の圧力である。しかも、調圧ピストン
室の圧力は制御ポートの圧力に等しいと言えるから、制
御ポートの圧力=作用室の圧力となる。また、荷重室に
は制御ポートまたは制御室の圧力が導かれているから、
ピストンの受圧面積とダイヤフラムの受圧面積が等しい
とすれば荷重室の圧力は制御ポートまたは作用室の圧力
と等しくなる。結局、荷重室の圧力は作用室の圧力と等
しくなる。
【0037】つまり、一旦ロッド付勢手段の付勢力を調
整しておけば、ワークの荷重に関わらず、作用室の圧力
が荷重室の圧力と等しくなり、その際にはピストンは釣
合状態となっている。すなわち、ワークに合わせて特別
な調節操作をしなくとも、制御室と調圧ピストン室の圧
力をバランスさせて、シリンダ装置のピストンを釣合状
態とすることができる。
【0038】なお、ピストンの受圧面積とダイヤフラム
の受圧面積が違っている場合でも、ロッド付勢手段の付
勢力の調節により上記と同様にできる。このように、ピ
ストンに作用する荷重力と作用力とが拮抗した釣合状態
で、作用室を荷重室の圧力とはほぼ等しくするには、ピ
ストンとダイヤフラムの受圧面積を等しくしておけばよ
い。また、荷重伝達機構の一部を滑車、てこ、ギヤ、ね
じ等で構成して、ピストンに及ぼす荷重力をワーク側の
重量よりも増幅あるいは縮小させる場合には、この増幅
率または縮小率に応じてピストンの受圧面積とダイヤフ
ラムの受圧面積との比を調節すればよい。
【0039】一例として請求項4記載の増速機構があ
る。この増速機構は、前記ピストンの受圧面積をA、前
記ダイヤフラムの受圧面積をBとするときに、前記ピス
トンの軸方向移動量をA/B倍した昇降移動量を前記ワ
ーク保持体に及ぼすので、ピストンの移動量に比べてワ
ーク保持体すなわちワークの昇降量を大きくすることが
できる。つまり、ピストンの移動量が小さくてもワーク
の昇降量を十分大きくできるから、装置をコンパクトに
できる。また、ピストンの摺動抵抗を小さくする効果も
ある。
【0040】ところで、請求項1または2記載の圧力調
整回路は上述のような構成であるので、ワーク自体に外
力を及ぼして昇降させようとしてもうまくいかない。し
かし、例えばピストンロッドを介して外力をピストンに
及ぼせば簡単に昇降させることができる。そこで、請求
項3記載のように、ピストンに軸方向に沿った外力を及
ぼすためのピストン駆動機構を設ければ、簡単にワーク
を昇降させることができる。なお、このピストン駆動機
構は、荷重伝達機構または増速機構と、構造の一部また
は全部が重複していてもよい。
【0041】
【具体例】次に、本発明のいくつかの具体例により発明
の実施の形態をさらに具体的に説明する。なお、以下の
具体例におけるシリンダ装置の本体および主弁の構造
は、図12にて従来例として示したものと同様であるの
で、これらについては、図12と同じ品番を付して説明
を省略する。 (具体例1)図1に示すように、本具体例の圧力調整回
路1では、シリンダ装置2のピストンロッド3には、ピ
ストン駆動機構としての取っ手5が取り付けられてい
る。またピストンロッド3の先端には、ワーク保持体7
が連結されている。
【0042】このワーク保持体7は、ピストンロッド3
側に連結される減圧弁部29と縣架部15とからなって
いる。縣架部15は、摺動軸9、コの字状の迂回部材1
3およびフック11からなり、迂回部材13の上側端部
には摺動軸9が固着され、下側端部にはフック11が取
り付けられている。
【0043】減圧弁部29の上部側の内部は、中央に受
板32を有するダイヤフラム34により上下に分割され
ており、上側がバネ室36、下側が反力室38になって
いる。なお、バネ室36は外部に開放されており、ダイ
ヤフラム34(受板32を含む)の反力室38側の面積
(受圧面積B)はピストンPのピストンロッド3側の面
積(受圧面積A)とほぼ等しい。
【0044】ダイヤフラム34の受板32には、縣架部
15の摺動軸9の先端が当接していて、摺動軸9に貫通
されているバネ受板40と受板32との間には圧縮状態
にある補正バネ42が保持されている。また、バネ受板
40の上面には減圧弁部29の頭部に螺合する調整ステ
ム44が当接しており、調整ステム44を回動して昇降
させることによって補正バネ42の付勢力を強弱調整で
きる。なお、摺動軸9は、バネ受板40および減圧弁部
29の頭部を、自身の軸方向に摺動変位可能に貫通して
いる。
【0045】減圧弁部29の下部側には、通気室46及
び導気室48が設けられており、通気室46は短絡路5
0により反力室38に連通され、導気室48は空気供給
源Rに接続されている。また通気室46の制御ポート4
6aは、オリフィス57および2方弁58を介して主弁
6の給排ポート30に接続され、ニードル弁59を介し
て外気に開放されている。なお、2方弁58と給排ポー
ト30との間には、エアタンク56が配置されている。
【0046】さらに、減圧弁部29内には、導気室48
から反力室38にかけて貫通するシャフトを有する導入
用弁体52が収容されている。導入用弁体52の下側に
は導入用弁体52を閉鎖位置側に付勢する付勢ばね54
が装着され、導入用弁体52の上端は反力室38内に突
出して、ダイヤフラム34の受板32に当接している。
導入用弁体52の重量と付勢ばね54による上向きの力
とはほぼ釣合っており、導入用弁体52は、ダイヤフラ
ム34の受板32の下降、上昇に応じて開閉される。
【0047】次に、この具体例の圧力調整回路1の動作
について説明する。まずワークを取り付けない状態で行
われる初期調整について説明する。空気供給源Rからの
加圧空気が供給されていない初期状態では反力室38の
ゲージ圧は0だから、受板32は補正バネ42の付勢力
および縣架部15の荷重によって下方に変位し、導入用
弁体52が開放位置に変位している。この状態で空気供
給源Rから加圧空気が供給されると、導入用弁体52が
開放位置にあるので、加圧空気は制御ポート46aから
主弁6の調圧ピストン室24および反力室38に流入す
る。
【0048】すると調圧ピストン室24の圧力が上昇し
て調圧ピストン20が下降変位するので、ステム26も
下降し、給気弁体12が開放される。給気弁体12の開
放により給気室10と調圧室8が連通される。これによ
り、空気供給源Rからの加圧空気は、給気室10から調
圧室8を経て、シリンダ装置2の作用室4に流入し、作
用室4の圧力は上昇する。そして、作用室4の圧力上昇
と並行して、調圧室8および制御室22の圧力も上昇す
る。
【0049】制御室22の圧力が上昇して調圧ピストン
室24の圧力に優れば、調圧ピストン20が押し上げら
れてステム26が引き上げられるので、給気弁体12は
上昇して給気室10と調圧室8の連通を遮断し、排気弁
体16が引き上げられて調圧室8と排気室14とが連通
される。これにより、作用室4の圧力は低下する。
【0050】そして、調圧室8への加圧空気の給排によ
り、制御室22の圧力と調圧ピストン室24の圧力とが
釣合えば、ステム26は中立位置とされるので、給気弁
体12および排気弁体16は閉鎖位置とされて、調圧室
8すなわち作用室4へ空気の給排はなされない。
【0051】一方、制御ポート46aからの加圧空気の
流入によって反力室38の圧力が上昇すると、この圧力
によりダイヤフラム34が押し上げられるから、導入用
弁体52は閉鎖位置になる。すると、調圧ピストン室2
4の圧力上昇も止まる。この際、制御室22の圧力が相
対的に小さくて、調圧ピストン20が下降していれば作
用室4への加圧空気の流入は続くが、やがて上述のよう
に作用室4へ加圧空気の給排はなされなくなる。
【0052】作用室4への加圧空気の給排が停止してい
るときには、ピストンPは、(1)ワーク保持体7の荷
重が大きすぎて上昇できない、(2)ワーク保持体のに
抗して上昇端にある、(3)上昇も下降もしない釣合状
態にあるのいずれかであるが、通常(3)は期待できな
い。しかし、調整ステム44を回動して補正バネ42の
付勢力を強弱調節すれば、作用室4への加圧空気の給排
が停止しているときの反力室38の圧力(すなわち調圧
ピストン室24の圧力)を調節することができるから、
ピストンPがワーク保持体7と共に上昇した位置で上昇
も下降もしない釣合状態となるように、調整ステム44
の位置つまり補正バネ42の付勢力を調節できる。
【0053】このように補正バネ42が調節された際に
は、調圧ピストン20の調圧ピストン室24側と制御室
22側の受圧面積が等しいものとすれば、調圧ピストン
室24の圧力=制御室22の圧力=作用室4の圧力であ
る。しかも、調圧ピストン室24は反力室38に連通し
ているから調圧ピストン室24の圧力=反力室38の圧
力といえる。また前述のようにピストンPの受圧面積X
とダイヤフラム34の受圧面積Yはほぼ等しいから、結
局、作用室4の圧力=反力室38の圧力となっている。
【0054】なお、この圧力調整回路1では、ニードル
弁59により、調圧ピストン室24、反力室38および
制御ポート46aから排気されているのであるが、この
排気によってこれらの圧力が低下すれば、導入用弁体5
2が開放位置になる。すなわち、加圧空気の排出と供給
が継続的になされながら、調圧ピストン室24の圧力を
維持していることになる。このようにすると、後述する
ワークWの昇降に際して主弁6のステム26を変位させ
る(給気弁体12および排気弁体16を開放位置にす
る)に当たってヒステリシスが発生しないからワークW
の昇降はきわめて滑らかになる。
【0055】こうして補正バネ42の初期調整がなされ
た後、ワーク保持体7のフック11にワークWを取り付
けると、ワークWの荷重を受けた受板32が反力室38
側に変位して導入用弁体52が開放位置になる。すると
上述のように加圧空気の流入で作用室4の圧力が上昇す
る。そして、導入用弁体52が開放位置にあれば作用室
4の圧力上昇が続く。また、導入用弁体52の開放によ
り制御ポート46aの圧力も上昇する。すると制御ポー
ト46aに連通している反力室38の圧力も上昇するの
で、やがて受板32(ダイヤフラム34)が中立位置と
され、導入用弁体52は閉鎖位置になる。これにより調
圧ピストン室24の圧力上昇も停止するので、作用室4
の圧力上昇に伴って制御室22の圧力が高まり、調圧ピ
ストン室24の圧力と釣合えば作用室4への加圧気体の
給排は停止される。
【0056】このとき、調圧ピストン20の調圧ピスト
ン室24側と制御室22側の受圧面積が等しいものとす
れば、前述のように反力室38の圧力=作用室4の圧力
となっている。つまり、一旦補正バネ42の付勢力を調
整しておけば、ワークWの荷重に関わらず、作用室4の
圧力を反力室38の圧力と等しくでき、その際にはピス
トンPは釣合状態となっている。すなわち、ワークWに
合わせて特別な調節操作をしなくとも、制御室22と調
圧ピストン室24の圧力をバランスさせて、シリンダ装
置2のピストンPを釣合状態とすることができる。
【0057】この釣合状態から、取っ手5に上向きの外
力を及ぼせば、この力はピストンPを上昇させる力とし
て働く。この結果、作用室4の圧力がわずかでも低下す
ると、制御室22の圧力が低下することになり、調圧ピ
ストン20が下降する。したがって、給気弁体12が開
放位置とされ、作用室4に加圧空気が供給される。よっ
て、取っ手5にわずかな外力を及ぼすだけで、ピストン
Pと共にワークWを簡単に上昇させることができる。
【0058】また、釣合状態となってから、取っ手5に
下向きの外力を及ぼした場合には、この力はピストンP
を下降させる力として働く。この結果、作用室4の圧力
がわずかでも上昇すると、制御室22の圧力が上昇する
ことになり、調圧ピストン20が上昇する。したがっ
て、排気弁体16が開放位置とされ、作用室4の加圧空
気が排出される。よって、取っ手5にわずかな外力を及
ぼすだけで、ピストンPと共にワークWを簡単に下降さ
せることができる。
【0059】さらに、ワーク保持体7からワークWを取
り去った際には、導入用弁体52が閉鎖位置になると共
にニードル弁59からの除放によって調圧ピストン室2
4の圧力が速やかに低下するから、荷重を取り去られた
ピストンPが急上昇するおそれはない。
【0060】なお、エアタンク56は、たとえば外力に
よってワークWが振動させられた場合などに調圧ピスト
ン室24の圧力が急変するのを防止するための緩衝手段
として機能している。以上のように、取っ手5を介して
ピストンロッド3を昇降させれば、ワークWの昇降が簡
単にできる。
【0061】しかし、ワークW自体に外力を及ぼして、
下降させようとした場合には、その外力により導入用弁
体52が開放位置とされて調圧ピストン室24の圧力が
上昇し、かえってピストンPが上昇することになるの
で、これはうまく行かない。ただし、2方弁58を閉じ
ておけば調圧ピストン室24の圧力が変化することはな
いから、ワークWに外力を及ぼして昇降させることがで
きる。
【0062】なお、この例では、ピストンロッド3が荷
重伝達機構に相当し、ピストンロッド3と取っ手5によ
りピストン駆動機構が構成されている。 (変形例1)この変形例1の圧力調整回路1aは具体例
1の圧力調整回路1の応答性を向上させた例である。シ
リンダ装置2、主弁6およびワーク保持体7の構造は具
体例1と同様である。
【0063】本変形例の構成は、減圧弁部29の反力室
38が制御ポート46aと連通されておらず、主弁6の
調圧室8に接続されている点で、具体例1とは異なって
いる。この変形例1では、図示の構成から明かなよう
に、作用室4の圧力が、フィードバック圧として反力室
38に導入される。したがって、調圧ピストン室24の
圧力をフィードバック圧として、間接的に作用室4の圧
力を導入している具体例1の構成よりも応答性が向上す
る。 (具体例2)この具体例の圧力調整回路102は、具体
例1で示したと同じシリンダ装置2、主弁6およびワー
ク保持体7を備えているので、これらについては具体例
1と同じ品番を使用して、構造の説明は省略する。
【0064】図3に示すように、本具体例では、ワーク
保持体7の減圧弁部29の制御ポート46aは、オリフ
ィス61を経て減圧弁105のダイヤフラム室33bに
接続されている。減圧弁105のダイヤフラム室33
b、中央に受板35bを有するダイヤフラム37bによ
り閉じられており、ダイヤフラム37bの反対側には、
感圧室39bが形成されている。
【0065】ダイヤフラム37bの受板35bは、減圧
弁105の頭部に螺合する調整ステム41bとの間で補
正ばね45bを保持しており、この補正ばね45bによ
り感圧室39b側に付勢されている。ただし、この補正
ばね45bの付勢力は、調整ステム41bを回動して昇
降させることによって強弱調整される。
【0066】減圧弁105には、ダイヤフラム室33b
と感圧室39bの他に、バイパス47bによって感圧室
39bと連通された通気室49b及び空気供給源Rに接
続されている導気室51bが設けられている。また、減
圧弁105内には、導気室51bから感圧室39bにか
けて貫通するシャフトを有する弁体53bが収容されて
いる。
【0067】弁体53bの下側には弁体53bを閉鎖位
置側に付勢する付勢ばね55bが装着され、弁体53b
の上端は感圧室39b内に突出して、ダイヤフラム37
bの受板35bに当接している。弁体53bに作用する
力としては、自身の重量および補正ばね45bによる下
向きの力と付勢ばね55bによる上向きの力とがほぼ釣
合っており、弁体53bは、ダイヤフラム37bの受板
35bを介して開放方向に作用するダイヤフラム室33
bの圧力が感圧室39bの圧力に優れば開放され、導気
室51bと通気室49bとを連通させることになる。た
だし、補正ばね45bの付勢力は、調整ステム41bに
よって強弱調整されるので、その調整によっては、ダイ
ヤフラム室33bの圧力が感圧室39bの圧力に優らな
くとも弁体53bを開放位置にすることができる。
【0068】さらに、通気室49bは、調整弁109に
接続されている。調整弁109は、ダイヤフラム111
によって区画されたダイヤフラム室113と副制御室1
15、弁体117によって連通を通断される副調圧室1
19と副給気室121および弁体117を閉鎖位置側
(上向き)に付勢する付勢ばね123を備えており、前
述の通気室49bは副給気室121に接続されている。
なお、付勢ばね123の付勢力は、弁体117の荷重を
わずかに優る力に調整されており、ダイヤフラム室11
3の圧力が副制御室115の圧力を上回ると弁体117
が開放位置側(下向き)に変位され、副調圧室119と
副給気室121とが連通する。
【0069】調整弁109のダイヤフラム室113は、
2方弁58およびオリフィス61を介して減圧弁部29
の制御ポート46aに接続され、2方弁58およびニー
ドル弁127を介して外気に連通され、さらに、ニード
ル弁127の上流側でリリーフ弁107の感圧室39c
とも接続されている。なお、ニードル弁127は、具体
例1におけるニードル弁59に相当している。
【0070】調整弁109の副制御室115は、主弁6
の制御室22および調圧室8に接続され、副調圧室11
9は、主弁6の調圧ピストン室24に接続され、ニード
ル弁129を介してリリーフ弁107のダイヤフラム室
33cおよび導気室51cに接続されている。
【0071】リリーフ弁107の構造は減圧弁105と
同じであるので、リリーフ弁107の各部については、
減圧弁105と同じ品番(ただし区別のためにそれぞれ
添え字b、cを付記する)を使用して、構造の説明は省
略する。この具体例の圧力調整回路102においても、
具体例1と同様に、ワーク保持体7にワークWを保持し
ない状態で補正バネ42の付勢力が調節される。そし
て、補正バネ42の調整によりピストンPが釣合状態と
なった際には、作用室4と連通している調圧室8、制御
室22、副制御室115の圧力は互いに等しくなる。ま
た、反力室38の圧力はダイヤフラム室113の圧力と
同じである。そして副制御室115の圧力とダイヤフラ
ム室113の圧力とが吊り合っているから、作用室4の
圧力は反力室38の圧力と等しいと言える。
【0072】初期調整が済んだ後にワークWをフック1
1に懸けると、導入用弁体52が開放位置になり、空気
供給源Rからの加圧空気が制御ポート46a側に導かれ
る。制御ポート46aからの加圧空気は、反力室38、
減圧弁105のダイヤフラム室33b、調整弁109の
ダイヤフラム室113およびリリーフ弁107の感圧室
39cに流入する。
【0073】減圧弁105では、ダイヤフラム室33b
の昇圧によって弁体53bが下降させられて、導気室5
1bと通気室49bとが連通する。これにより、空気供
給源Rからの加圧空気が、減圧弁105を通過して、調
整弁109の副給気室121に流入する。
【0074】図示の構成から明らかなように、減圧弁1
05では感圧室39bの圧力が、補正ばね45bの付勢
力に相当する分だけ、ダイヤフラム室33bの圧力より
も高くなれば受板35bが中立位置とされ、閉弁され
る。また感圧室39bの圧力が、ダイヤフラム室33b
の圧力に補正ばね45bの付勢力を加算した分に劣って
いれば減圧弁105は開弁される。つまり、減圧弁10
5の二次圧は、ダイヤフラム室33bに導入されている
減圧弁部29(制御ポート46a)の二次圧よりも補正
ばね45bの付勢力に見合った圧力だけ高い圧力とされ
ている。従って、この減圧弁105の二次圧が供給され
る調整弁109の副給気室121の圧力も、減圧弁部2
9(制御ポート46a)の二次圧よりも補正ばね45b
の付勢力に見合った圧力だけ高い圧力とされている。
【0075】調整弁109では、ダイヤフラム室113
に流入した加圧空気によって弁体117が下降させられ
て副給気室121と副調圧室119とが連通されるの
で、副給気室121に流入した加圧空気は、副調圧室1
19を通過して、主弁6の調圧ピストン室24側に流出
する。この空気は、ニードル弁129によってその下流
側への流出を阻害される。この結果ニードル弁129の
上流側の圧力が上昇するので、調圧ピストン室24の圧
力が上昇する。この調圧ピストン室24の圧力上昇によ
り調圧ピストン20が下降するので、ステム26も下降
する。これにより給気弁体12が下降し、給気室10と
調圧室8が連通される。すると、空気供給源Rからの加
圧空気が、給気室10から調圧室8を経て、シリンダ装
置2の作用室4に流入する。作用室4の圧力は、ピスト
ンPを上昇させる力として作用する。
【0076】作用室4の圧力が上昇すると、これに連通
している制御室22の圧力も上昇する。この制御室22
の圧力は、調圧ピストン20を押し上げる力として作用
する。また、制御室22と連通している調整弁109の
副制御室115の圧力が上昇すれば、ダイヤフラム11
1がダイヤフラム室113側に変位し、弁体117が副
調圧室119と副給気室121との連通を遮断する。こ
の結果、調圧ピストン室24への加圧空気の供給は停止
する。
【0077】制御室22の圧力が調圧ピストン室24の
圧力に優れば、調圧ピストン20は上昇させられ、給気
弁体12は閉鎖位置とされ、調圧室8および作用室4へ
の加圧空気の供給は停止する。また、制御室22の圧力
がより高ければ、調圧ピストン20は中立位置を越えて
上昇させられ、排気弁体16が開放位置とされ、調圧室
8および作用室4の加圧空気が排出されるので、制御室
22の圧力は低下する。そして、制御室22の圧力と調
圧ピストン室24の圧力とがバランスすれば、調圧ピス
トン20は中立位置とされ、調圧室8および作用室4に
は給気されず、また調圧室8および作用室4からの排気
もされない。
【0078】一方、リリーフ弁107では、ニードル弁
129の下流側の圧力が導入されるダイヤフラム室33
cの圧力と補正ばね45cの付勢力とによってダイヤフ
ラム37cを押し下げる力が、感圧室39cの圧力によ
るダイヤフラム37cを押し上げる力よりも大きけれ
ば、弁体53cが開放位置とされ、ニードル弁129の
下流側の空気を大気に排出する。また、前述のダイヤフ
ラム37cを押し上げる力が押し下げる力に優れば、弁
体53cは閉鎖位置とされる。つまり、ダイヤフラム室
33cの圧力が、ちょうど補正ばね45cの付勢力に見
合った分だけ、感圧室39cの圧力よりも低い状態を基
準にして、それよりもダイヤフラム室33cの圧力が高
ければ弁体53cが開放位置とされる。そして、ダイヤ
フラム室33cの圧力がそれ以下であれば弁体53cは
閉鎖位置とされる。
【0079】このため、ニードル弁129の下流側の圧
力は、感圧室39cの圧力よりも、付勢ばね45cの付
勢力に見合った分だけ低い圧力とされる。ところで、感
圧室39cの圧力は減圧弁部29(制御ポート46a)
の二次圧とされているから、ニードル弁129の下流側
の圧力は、減圧弁部29(制御ポート46a)の二次圧
よりも、付勢ばね45cの付勢力に見合った分だけ低い
圧力とされる。そして、上述のように、ニードル弁12
9の上流側の圧力(=調圧ピストン室24の圧力)は、
減圧弁部29(制御ポート46a)の二次圧とほぼ等し
くされるから、上述の調圧ピストン室24の圧力と制御
室22の圧力がバランスするまでの過程およびその後に
おいても、ニードル弁129からの除放(リリーフ弁1
07側への流出)は継続される。
【0080】このように、ニードル弁129を通過して
ニードル弁129の下流側に流出する空気があるので、
調圧ピストン室24の圧力は徐々に低下することにな
る。すると、調圧ピストン室24と制御室22との圧力
バランスが崩れて、調圧ピストン20が上昇する。これ
により排気弁体16が開放位置とされ、調圧室8の加圧
空気が排出されるので、制御室22の圧力は低下し、副
制御室115の圧力も低下する。すると、再び弁体11
7が副調圧室119と副給気室121とを連通させるの
で、調圧ピストン室24の圧力が回復する。
【0081】このように、調圧ピストン室24の圧力
は、弁体117の開閉によって、ほぼ一定とされ、制御
室22の圧力と調圧ピストン室24の圧力とがバランス
する。このバランスが成立すると、作用室4の圧力はほ
ぼ一定となりピストンPは釣合状態となる。
【0082】調圧ピストン20の調圧ピストン室24側
と制御室22側の受圧面積が等しいものとすれば、この
バランス状態が成立したときには、前述のように反力室
38の圧力と作用室4の圧力とが等しいと言える。すな
わち反力室38および作用室4の圧力はワークWの荷重
に応じたものとなり、ピストンPは釣合状態とされる。
このように、この圧力調整回路102によれば、ワーク
Wに合わせて特別な調節操作をしなくとも、シリンダ装
置2のピストンPを釣合状態とすることができる。
【0083】このようにしてピストンPが釣合状態とさ
れた後、取っ手5に外力を及ぼしてワークWと共にピス
トンPを上昇させると、作用室4の圧力低下にともなっ
て副制御室115および制御室22の圧力も低下するの
で、調整弁109が開弁して副給気室121側の空気が
調圧ピストン室24に流入して、調圧ピストン20を押
し下げる。この際、副給気室121に供給される空気
は、ほぼ減圧弁部29(制御ポート46a)の二次圧と
等しくされている調圧ピストン室24側の圧力よりも補
正ばね45bの付勢力に見合った圧力だけ高い圧力とさ
れているので、調圧ピストン室24側と副給気室121
側との圧力差は小さくなっている。このため、調整弁1
09の開弁に伴って副給気室121側の空気が調圧ピス
トン室24に一気に流入することはなく、調圧ピストン
20が一気に押し下げられることはない。したがって、
空気供給源Rからの高圧空気が作用室4へ急激に流入す
ることもない。よって、高圧空気が作用室4へ急激に流
入することによるピストンPおよびワークWの急上昇は
回避される。
【0084】しかし、調圧ピストン室24への空気の流
入自体が妨げられるわけではないので、ピストンPおよ
びワークWの円滑な上昇は確保される。また、釣合状態
から外力によりピストンPを下降させると、作用室4の
圧力上昇にともなって副制御室115および制御室22
の圧力も上昇するので、調整弁109が閉弁される。併
せて、調圧ピストン20は押し上げられ、調圧ピストン
20の変位量に応じて調圧ピストン室24の圧力が上昇
する。調圧ピストン室24側の圧力が上昇すると、ニー
ドル弁129からの空気の流出が促される。
【0085】ところが、上述したように、リリーフ弁1
07によって、ニードル弁129の下流側の圧力は、付
勢ばね45cの付勢力に見合った分だけ、ニードル弁1
29の上流側の圧力よりも低い圧力とされているので、
ニードル弁129から急激に空気が流出することはな
く、調圧ピストン室24の空気が過剰に排出されること
はない。これにより、調圧ピストン20の急上昇、すな
わちステム26の急上昇により排気弁体16が一気に引
き上げられることは回避される。したがって、調圧室8
の空気が急激に排出されることはなく、作用室4の圧力
の急降下によりピストンPおよびワークWが急降下する
こともない。
【0086】しかし、調圧ピストン室24からの排気が
妨げられるわけではないので、ピストンPおよびワーク
Wの円滑な下降は確保される。このように、本具体例の
圧力調整回路102によれば、釣合状態にあるピストン
Pに外力を及ぼした際のピストンPおよびワークWの円
滑な昇降は確保され、しかもピストンPおよびワークW
の急激な昇降は防止される。
【0087】この具体例の圧力調整回路102では、具
体例1と同様に、取っ手5を介してピストンロッド3に
外力を及ぼせば、わずかな力でワークWを昇降させるこ
とができる。また、釣合状態となった後に2方弁58を
閉じれば、ワークW自体に外力を及ぼして昇降させるこ
とができる。
【0088】さらに、この圧力調整回路102では、上
述の回路構成として減圧弁105およびリリーフ弁10
7を備えているので、空気供給源Rの供給圧の大小、ワ
ークの重量の大小に関わらず、調整弁109の一次圧と
二次圧との差圧が一定となり、ニードル弁129の上流
側と下流側との差圧も一定となる。したがって、釣合状
態にあるピストンPに外力を及ぼした際のピストンPお
よびワークWの円滑な昇降は確保され、しかもピストン
PおよびワークWの急激な昇降は防止される。
【0089】また、具体例1と同様に調圧ピストン室2
4では、加圧空気の漏出と供給が継続されながら圧力を
維持しているので、具体例1と同様にヒステリシスは発
生しない。そして、ニードル弁127からの除放によ
り、ワークWを取り去った際のピストンPの急上昇も防
止される。 (具体例3)この具体例3の圧力調整回路302の構成
は具体例2と類似しているが、調圧ピストン室24の排
気側に調整弁を設けている点で具体例2とは異なってい
る。なお、具体例3に使用しているシリンダ装置、主
弁、減圧弁およびリリーフ弁は具体例2と同様であるの
で、これらについては具体例2と同じ品番を使用して各
部の説明は省略する。
【0090】図4に示すように、この圧力調整回路30
2は、具体例2と同様の減圧弁105およびリリーフ弁
107の他に、調整弁309を備えている。調整弁30
9は、ダイヤフラム311によって区画されたダイヤフ
ラム室313と副制御室315、弁体317によって連
通を通断される副排気室319と副調圧室321および
弁体317を閉鎖位置側(上向き)に付勢する付勢ばね
323を備えている。付勢ばね323の付勢力は、弁体
317の荷重をわずかに優る力に調整されており、ダイ
ヤフラム室313の圧力が副制御室315の圧力を上回
ると弁体317が開放位置側(下向き)に変位され、副
排気室319と副調圧室321とが連通する。
【0091】調整弁309のダイヤフラム室313は、
主弁6の制御室22および調圧室8に接続されている。
副制御室315は、2方弁58を介して減圧弁部29の
制御ポート46a、減圧弁105のダイヤフラム室33
bおよびリリーフ弁107の感圧室39cに接続され、
ニードル弁327を介して大気に連通されている。この
ニードル弁327は、具体例1のニードル弁59および
具体例2のニードル弁127に相当している。
【0092】調整弁309の副調圧室321は、主弁6
の調圧ピストン室24に接続され、ニードル弁329を
介して減圧弁105の通気室49bに接続されている。
調整弁309の副排気室319は、リリーフ弁107の
ダイヤフラム室33cおよび導気室51cに接続されて
いる。
【0093】次に、この具体例の圧力調整回路302の
動作について説明する。まず、ワークWを保持しない状
態で補正バネ42の初期調節を行うのは具体例1、2と
同様である。そして、補正バネ42の調整によりピスト
ンPが釣合状態となった際には、作用室4と連通してい
る調圧室8、制御室22、ダイヤフラム室313の圧力
は互いに等しくなる。また、反力室38の圧力は副制御
室315の圧力と同じである。そして副制御室315の
圧力とダイヤフラム室313の圧力とが吊り合っている
から、作用室4の圧力は反力室38の圧力と等しいと言
える。
【0094】初期調整が済んだ後にワークWをフック1
1に懸けると、導入用弁体52が開放位置になり、空気
供給源Rからの加圧空気が制御ポート46a側に導かれ
る。制御ポート46aからの加圧空気は、反力室38、
減圧弁105のダイヤフラム室33b、調整弁109の
ダイヤフラム室113およびリリーフ弁107の感圧室
39cに流入する。
【0095】減圧弁105では、減圧弁部29(制御ポ
ート46a)からの加圧空気の供給によってダイヤフラ
ム室33bが昇圧すると、弁体53bが下降させられ
て、導気室51bと通気室49bとが連通する。これに
より、空気供給源Rからの加圧空気が、減圧弁105を
通過して、ニードル弁329側に流入する。この空気
は、ニードル弁329によってその下流側への流出を阻
害される。この結果ニードル弁329の上流側の圧力が
上昇するので、感圧室39bの圧力も上昇する。感圧室
39bの圧力が、補正ばね45bの付勢力に相当する分
だけ、ダイヤフラム室33bの圧力よりも高くなれば受
板35bが中立位置とされ、閉弁される。また感圧室3
9bの圧力が、ダイヤフラム室33bの圧力に補正ばね
45bの付勢力を加算した分に劣っていれば減圧弁10
5は開弁される。
【0096】この減圧弁105の二次圧は、具体例2で
述べたように、ダイヤフラム室33bに導入されている
減圧弁部29(制御ポート46a)の二次圧よりも補正
ばね45bの付勢力に見合った圧力だけ高い圧力とされ
ている。従って、ニードル弁329の上流側の圧力も、
減圧弁部29(制御ポート46a)の二次圧よりも補正
ばね45bの付勢力に見合った圧力だけ高い圧力とされ
ている。
【0097】ニードル弁329を通過した空気は、調整
弁309の副調圧室321および主弁6の調圧ピストン
室24に流入し、これらの圧力を上昇させる。減圧弁1
05からの加圧空気の流入により調圧ピストン室24の
圧力が上昇して制御室22の圧力に優れば、調圧ピスト
ン20が押し下げられるので、給気弁体12が下降さ
れ、調圧室8、作用室4および制御室22に加圧空気が
流入する。この作用室4の圧力は、ピストンPを上昇さ
せる力となる。
【0098】他方、調圧室8および制御室22の圧力が
上昇すると、これらと連通している調整弁309のダイ
ヤフラム室313の圧力も上昇する。そして、ダイヤフ
ラム室313の圧力が、副制御室315の圧力に優れ
ば、弁体317が下降させられて調整弁309は開弁す
る。
【0099】調整弁309の副調圧室321から排気さ
れれば、調圧ピストン室24の圧力は低下し、調圧ピス
トン20が上昇駆動される。この結果、排気弁体16が
開放位置とされ、作用室4、調圧室8および制御室22
の圧力が低下する。これに伴い調整弁309のダイヤフ
ラム室313の圧力も低下するので、調整弁309は閉
じられ、副調圧室321からの排気も停止する。
【0100】このように、制御室22側の圧力が調圧ピ
ストン室24側の圧力に劣れば制御室22側に加圧空気
が供給され、制御室22側の圧力が調圧ピストン室24
側の圧力に優れば制御室22側から加圧空気が排気され
て、制御室22側の圧力は調圧ピストン室24側の圧力
とバランスする。
【0101】ところで、副制御室315の圧力は反力室
38の圧力となっているから、調整弁309は、ダイヤ
フラム室313の圧力が反力室38の圧力に優れば開弁
し、ダイヤフラム室313の圧力が反力室38の圧力以
下であれば閉弁することになる。そして、ダイヤフラム
室313の圧力は制御室22の圧力と等しいから、制御
室22の圧力と調圧ピストン室24の圧力とがバランス
するときには、制御室22の圧力は反力室38の圧力と
なっている。
【0102】調圧ピストン20の調圧ピストン室24側
と制御室22側の受圧面積が等しいものとすれば、制御
室22の圧力と調圧ピストン室24の圧力とがバランス
するときには、調圧ピストン室24の圧力と制御室22
の圧力は等しいと言える。したがって、調圧ピストン室
24の圧力は反力室38の圧力と等しくなっている。
【0103】このように制御室22側の圧力と調圧ピス
トン室24側の圧力とがバランスすれば、作用室4の加
圧空気の給排はなされず、ピストンPは上昇も下降もし
ない釣合状態とされる。このとき、調圧ピストン20の
調圧ピストン室24側と制御室22側の受圧面積が等し
いものとすれば、調圧ピストン室24の圧力は、制御室
22の圧力と等しく、その制御室22の圧力は反力室3
8の圧力と等しい。そして、反力室38の圧力はワーク
Wの荷重に応じたものであるから、調圧ピストン室24
の圧力はワークWの荷重によって発生する圧力に対応す
る圧力となっている。したがって、ワークWに合わせて
特別な調節操作をしなくとも、シリンダ装置2のピスト
ンPを釣合状態とすることができる。
【0104】一方、リリーフ弁107では、ダイヤフラ
ム室33cが調整弁309の副排気室319に連通して
いるので、調整弁309の開放によって調圧ピストン室
24側と副排気室319とが連通し、副排気室319の
圧力が上昇すれば、ダイヤフラム室33cの圧力も上昇
する。
【0105】ダイヤフラム室33cの圧力と補正ばね4
5cの付勢力とによってダイヤフラム37cを押し下げ
る力が、感圧室39cの圧力によるダイヤフラム37c
を押し上げる力よりも大きければ、弁体53cが開放位
置とされ、調整弁309の二次側の空気を大気に排出す
る。また、前述のダイヤフラム37cを押し上げる力が
押し下げる力に優れば、弁体53cは閉鎖位置とされ
る。つまり、ダイヤフラム室33cの圧力が、ちょうど
補正ばね45cの付勢力に見合った分だけ、感圧室39
cの圧力よりも低い状態を基準にして、それよりもダイ
ヤフラム室33cの圧力が高ければ弁体53cが開放位
置とされる。そして、ダイヤフラム室33cの圧力がそ
れ以下であれば弁体53cは閉鎖位置とされる。
【0106】このため、調整弁309の二次圧は、感圧
室39cの圧力すなわち減圧弁部29(制御ポート46
a)の二次圧よりも、付勢ばね45cの付勢力に見合っ
た分だけ低い圧力とされる。そして、上述のように調整
弁309が開弁されて調圧ピストン室24側と副排気室
319側とが連通すると、おおむね調整弁309の二次
圧とされている調圧ピストン室24側の空気がリリーフ
弁107側に排出されるのである。
【0107】上述のようにピストンPが釣合状態にある
ときに、取っ手5を介して外力を及ぼしてピストンPお
よびワークWを上昇させると、作用室4の圧力低下にと
もなってダイヤフラム室313および制御室22の圧力
も低下する。ダイヤフラム室313の圧力低下により調
整弁309は開放されない。また、制御室22の圧力低
下により調圧ピストン20は押し下げられ、ステム26
が降下するので、空気供給源Rからの高圧空気が作用室
4へ流入する。
【0108】この調圧ピストン20の下降変位により調
圧ピストン室24の圧力が低下すると、ニードル弁32
9の上流側から下流側に加圧空気が流入する。ただし、
この加圧空気は、減圧弁105により減圧弁部29(制
御ポート46a)の二次圧よりも補正ばね45bの付勢
力に見合った圧力だけ高い圧力に減圧されているので、
加圧空気が急激にニードル弁329を経て調圧ピストン
室24側へと流入することはない。したがって、調圧ピ
ストン室24へ過剰な空気が供給されて調圧ピストン室
24の圧力が一気に上昇することはない。これにより、
調圧ピストン20が一気に押し下げられてステム26が
急降下することは防止されるので、空気供給源Rからの
高圧空気が作用室4へ急激に流入することもない。よっ
て、高圧空気が作用室4へ急激に流入することによるピ
ストンPおよびワークWの急上昇は回避される。
【0109】しかし、調圧ピストン室24への空気の流
入自体が妨げられるわけではないので、ピストンPおよ
びワークWの円滑な上昇は確保される。また、釣合状態
から取っ手5を介してピストンPに外力を及ぼしてピス
トンPおよびワークWを下降させると、作用室4の圧力
上昇にともなってダイヤフラム室313および制御室2
2の圧力も上昇する。ダイヤフラム室313の圧力上昇
により調整弁309は開弁される。
【0110】調整弁309が開弁すると、調圧ピストン
室24側の空気がリリーフ弁107側に排出されるが、
前述のように調整弁309の二次圧は、減圧弁部29
(制御ポート46a)の二次圧よりも、付勢ばね45c
の付勢力に見合った分だけ低い圧力とされているので、
調圧ピストン室24側の空気がリリーフ弁107側に一
気に排出されることはない。
【0111】このため調圧ピストン室24の圧力が急減
することはないから、調圧ピストン20の急上昇、すな
わちステム26の急上昇により排気弁体16が一気に引
き上げられることは回避される。したがって、調圧室8
の空気が急激に排出されることはなく、作用室4の圧力
の急降下によりピストンPおよびワークWが急降下する
こともない。
【0112】しかし、調圧ピストン室24からの排気が
妨げられるわけではないので、ピストンPおよびワーク
Wの円滑な下降は確保される。このように、本具体例の
圧力調整回路302によれば、釣合状態にあるピストン
Pに外力を及ぼした際のピストンPおよびワークWの円
滑な昇降は確保され、しかもピストンPおよびワークW
の急激な昇降は防止される。
【0113】この具体例の圧力調整回路302では、具
体例1、2と同様に、取っ手5を介してピストンロッド
3に外力を及ぼせば、わずかな力でワークWを昇降させ
ることができる。また、釣合状態となった後に2方弁5
8を閉じれば、具体例1と同様に、ワークW自体に外力
を及ぼして昇降させることができる。
【0114】さらに、この圧力調整回路302では、上
述の回路構成として減圧弁105およびリリーフ弁10
7を備えているので、空気供給源Rの供給圧の大小、ワ
ークの重量の大小に関わらず、ニードル弁329の上流
側と下流側との差圧および調整弁309の一次圧と二次
圧との差圧が一定となり、ピストンおよびワークWの円
滑な昇降は確保しながらピストンPおよびワークWの急
激な昇降を防止することができる。
【0115】また、具体例1、2と同様に調圧ピストン
室24では、加圧空気の漏出と供給が継続されながら圧
力を維持しているので、具体例1と同様にヒステリシス
は発生しない。そして、ニードル弁327からの除放に
より、ワークWを取り去った際のピストンPの急上昇も
防止される。 (具体例4)この具体例は、ワーク保持体のケーシング
で直接ワークを保持する点で具体例1〜3とは異なって
いる。なお主弁およびシリンダ装置の構成は、具体例1
〜3および変形例1と同様であるので、同じ品番を使用
して説明を省略する。
【0116】図5に示すように、この具体例のワーク保
持体202の摺動ロッド204はシリンダ装置2のピス
トンロッド3に連結されている。摺動ロッド204は、
ワーク保持体202のケーシング206を摺動可能に貫
通して、その下端をケーシング206内に位置させてい
る。この摺動ロッド204の下端はダイヤフラム210
の受板212と一体となっており、摺動ロッド204の
昇降によりダイヤフラム210を変位させる。また、ダ
イヤフラム210の上側に形成されているダイヤフラム
室214の圧力によってダイヤフラム210が変位させ
られると、摺動ロッド204が昇降することになる。こ
のダイヤフラム210の受圧面積はピストンPの受圧面
積とほぼ等しい。
【0117】さらに、摺動ロッド204のネジ部には、
調整ナット216が螺合されており、調整ナット216
とケーシング206との間には調整ばね218が保持さ
れている。この調整ばね218は摺動ロッド204をケ
ーシング206から引き離す方向つまり上向きに付勢し
ているが、調整ナット216の回動により付勢力を強弱
調節される。
【0118】この摺動ロッド204の下端をなす受板2
12には、放出弁体220が当接されている。この放出
弁体220は、導気室222内に配された付勢ばね22
4により、放出弁体220の荷重をわずかに上回る力
で、摺動ロッド204側に付勢されている。この放出弁
体220は、ダイヤフラム210と共に下降変位する摺
動ロッド204によって押圧されて下降変位し、導気室
222と排気室226とを連通させる。
【0119】なお、ケーシング206の下端にはフック
11が取り付けられている。この圧力調整回路200で
は、ダイヤフラム室214と導気室222が連通され、
導気室222はオリフィス227および2方弁58を介
して主弁6の調圧ピストン室24に接続されている。ま
た、調圧ピストン室24は、2方弁58およびニードル
弁229を介して空気供給源Rに接続されている。した
がって、調圧ピストン室24には、ニードル弁229で
減圧された加圧空気が供給され、オリフィス227によ
りワーク保持体202側への加圧空気の急排出が防止さ
れる。
【0120】次にこの圧力調整回路200の動作につい
て説明する。まず、ワークWを保持しない状態で補正バ
ネ218の初期調節を行うのは具体例1〜3と同様であ
る。そして、補正バネ42の調整によりピストンPが釣
合状態となった際には、作用室4と連通している調圧室
8および制御室22の圧力は互いに等しくなる。また、
ダイヤフラム室214および導気室222の圧力は調圧
ピストン室24の圧力と同じである。そして制御室22
の圧力と調圧ピストン室24の圧力が吊り合っているか
ら、調圧ピストン20の上下の受圧面積が等しいとすれ
ば、ダイヤフラム室214の圧力は作用室4の圧力と等
しいと言える。
【0121】初期調整が済んだ後にワークWをフック1
1に懸けると、その荷重分は、ケーシング206を摺動
ロッド204に対して下降させる力として作用する。こ
の力は補正バネ218の付勢力を弱める方向に作用する
ので、放出弁体220は閉鎖されている。すると、ニー
ドル弁229からの加圧空気の流入で調圧ピストン室2
4の圧力が上昇し、調圧ピストン20が下降するので、
空気供給源Rからの加圧空気が作用室4に導かれる。
【0122】この圧力調整回路200においては、ニー
ドル弁229が開かれると、加圧空気が調圧ピストン室
24に流入し、調圧ピストン20を押し下げるので、給
気弁体12が下降され、作用室4に加圧空気が流入す
る。また、加圧空気は、ワーク保持体202のダイヤフ
ラム室214にも流入し、その圧力を上昇させる。
【0123】ダイヤフラム室214の圧力が、補正バネ
218による摺動ロッド204を引き上げる力に優れ
ば、放出弁体220が下降して導気室222からの加圧
空気が排出され、調圧ピストン室24の圧力は低下す
る。したがって、ニードル弁229を通って流入する加
圧空気により、調圧ピストン室24およびダイヤフラム
室214の圧力が上昇し、補正バネ218の引き上げ力
を超えると、放出弁体220が開放されて調圧ピストン
室24側から排気されることにより、調圧ピストン室2
4の圧力はほぼ一定とされ、その圧力はダイヤフラム室
214および導気室222の圧力にほぼ等しくなる。
【0124】上述のように作用室4に加圧空気が流入す
れば、作用室4、調圧室8および制御室22の圧力が上
昇する。制御室22の圧力(=作用室4の圧力)が調圧
ピストン室24の圧力を超えれば、排気弁体16が上昇
させられて作用室4から排気され、作用室4、調圧室8
および制御室22の圧力は低下する。そして、制御室2
2の圧力(=作用室4の圧力)が調圧ピストン室24の
圧力とバランスすれば、作用室4の加圧空気の給排はな
されず、ピストンPは上昇も下降もしない釣合状態とさ
れる。
【0125】このとき、ダイヤフラム室214の圧力=
導気室222の圧力=調圧ピストン室24の圧力となっ
ており、ワークWに合わせて特別な調節操作をしなくと
も、シリンダ装置2のピストンPを釣合状態とすること
ができる。この具体例4の構成でも、具体例1ないし3
と同様に、釣合状態となってから2方弁58を閉鎖すれ
ば、ワークW自体に外力を及ぼして昇降させることがで
きる。 (変形例2)この変形例2は具体例4の圧力調整回路2
00の応答性を向上させた例である。シリンダ装置、主
弁およびワーク保持体等の構造は具体例3と同様であ
る。
【0126】図6に示すように、本変形例の構成は、ワ
ーク保持体202のダイヤフラム室214が導気室22
2と連通されておらず、主弁6の調圧室8に接続されて
いる点で、具体例3とは異なっている。この変形例2で
は、図示の構成から明かなように、作用室4の圧力が、
フィードバック圧としてダイヤフラム室214に導入さ
れる。したがって、調圧ピストン室24の圧力をフィー
ドバック圧として、間接的に作用室4の圧力を導入して
いる具体例4の構成よりも応答性が向上する。
【0127】なお、具体例4と同様に、釣合状態となっ
てから2方弁58を閉鎖すれば、ワークW自体に外力を
及ぼして昇降させることができる。 (変形例3)具体例1、2、3のワーク保持体に代えて
図7に示されるワーク保持体7’を使用することもでき
る。
【0128】このワーク保持体7’では、補正バネ42
と調整ステム44との組み合わせに代えて、バネ室36
に減圧弁42’からの加圧空気を導入している。従っ
て、減圧弁42’の2次圧を調節することにより、補正
バネ42と調整ステム44との組み合わせによると同様
になる。 (増速機構の例)次に、図3に示される具体例2の回路
構成を引用して増速機構の具体的な例を説明する。な
お、以下に説明する増速機構においては、図3に示され
る各部に対応する部分については図3と同じ品番を付し
て説明を省略する。 (増速機構1)図8に示すように、この例の増速機構5
01は、固定部材503に軸支される梃子部材505を
中心にして構成されている。梃子部材535の一方の端
は、前述のように支点ピン507によって固定部材50
3に連結され、他方の端には力点ピン509を介してワ
ーク保持体7が連結されている。また、梃子部材505
の固定部材503よりの位置には、作用点ピン511を
介してピストンロッド3が連結されている。
【0129】なお、この増速機構521が組み込まれる
圧力調整回路のその他の構成は図3に示される具体例2
と同じであり、シリンダ装置2の作用室4は主弁6の調
圧室8に接続されている。また、減圧弁部29の反力室
38および通気室46は、オリフィス61を介して減圧
弁105のダイヤフラム室33b並びにニードル弁12
7に接続され、導気室48は空気供給源Rに接続されて
いる。
【0130】この増速機構501を採用する構成にあっ
ては、ピストンPの作用室4側の受圧面積をA、ダイヤ
フラム34(受板32を含む)の反力室38側の受圧面
積をB、梃子部材505の支点ピン507から作用点ピ
ン511の距離をX、支点ピン507から力点ピン50
9の距離をYとするときに、ほぼA:B=Y:Xとなる
ように設定されている。
【0131】この梃子部材505の働きにより、ワーク
保持体7の昇降移動量はピストンPの軸方向移動量のほ
ぼY/X倍=A/B倍になり、ピストンPの移動量に比
べてワーク保持体7すなわちワークWの昇降量を大きく
することができる。つまり、ピストンPの移動量が小さ
くてもワークWの昇降量を十分大きくできるから、装
置、特にシリンダ装置2をコンパクトにできる。また、
ピストンPの摺動量が少なくて済むから抵抗を小さくす
る効果もある。
【0132】なお、受圧面積A、Bと梃子部材505に
おける距離X、Yの比が上述の関係になっているので、
この増速機構501を組み込んだ圧力調整回路の動作は
具体例2と同様になり、同様の効果を発揮する。 (増速機構2)図9に示すように、この例の増速機構5
21は、ピストンロッド3に連結された動滑車523と
固定部材525によって支持される定滑車527によっ
て構成され、一端をシリンダ装置2に連結され他端をワ
ーク保持体7に連結されたワイヤ529が、図示のよう
に動滑車523および定滑車527に掛け渡されてい
る。
【0133】この増速機構521が組み込まれる圧力調
整回路のその他の構成は図3に示される具体例2と同じ
であり、減圧弁部29の反力室38および通気室46
は、オリフィス61を介して減圧弁105のダイヤフラ
ム室33b並びにニードル弁127に接続され、導気室
48は空気供給源Rに接続されている。ただし、この例
では、シリンダ装置2のヘッド室(ピストンロッド3と
反対側の室)が作用室4’となり主弁6の調圧室8に接
続されていて、ピストンロッド側の室は大気に連通され
ている。また、この増速機構521を採用する構成に際
して、ピストンPの作用室4’側の受圧面積をA、ダイ
ヤフラム34(受板32を含む)の反力室38側の受圧
面積をBとすると、ほぼA:B=2:1となるように設
定してある。
【0134】こうした構成(動滑車523と定滑車52
7との組合せ)により、ワーク保持体7の昇降移動量は
ピストンPの軸方向移動量のほぼ2倍になり、ピストン
Pの移動量に比べてワーク保持体7すなわちワークWの
昇降量を大きくすることができる。つまり、ピストンP
の移動量に比べてワークWの昇降量を大きくできるか
ら、装置、特にシリンダ装置2をコンパクトにできる。
また、ピストンPの摺動量が少なくて済むから抵抗を小
さくする効果もある。
【0135】なお、受圧面積A、Bの比が上述の関係に
なっているので、この増速機構521を組み込んだ圧力
調整回路の動作は具体例2と同様になり、同様の効果を
発揮する。 (増速機構3)この増速機構541は、輪軸と定滑車を
用いる例である。図10に示すように、シリンダ装置5
43は横向きに固定され、そのヘッド側に連接された滑
車保持部545には、大小の定滑車547、549が取
り付けられている。また、ピストンロッド3には輪軸5
51が連結されており、一端を固定され他端をワーク保
持体7に連結されたワイヤ553が、図示のように動滑
車輪軸551および定滑車547、549に掛け渡され
ている。
【0136】この増速機構541が組み込まれる圧力調
整回路のその他の構成は図3に示される具体例2と同じ
であり、減圧弁部29の反力室38および通気室46
は、オリフィス61を介して減圧弁105のダイヤフラ
ム室33b並びにニードル弁127に接続され、導気室
48は空気供給源Rに接続されている。ただし、この例
では、シリンダ装置2のヘッド室(ピストンロッド3と
反対側の室)が作用室4’となり主弁6の調圧室8に接
続されていて、ピストンロッド側の室は大気に連通され
ている。また、この増速機構541を採用する構成に際
して、ピストンPの作用室4’側の受圧面積をA、ダイ
ヤフラム34(受板32を含む)の反力室38側の受圧
面積をBとすると、ほぼA:B=4:1となるように設
定してある。
【0137】こうした構成(輪軸551と定滑車54
7、549との組合せ)により、ワーク保持体7の昇降
移動量はピストンPの軸方向移動量のほぼ4倍になり、
ピストンPの移動量に比べてワーク保持体7すなわちワ
ークWの昇降量を大きくすることができる。つまり、ピ
ストンPの移動量に比べてワークWの昇降量を大きくで
きるから、装置、特にシリンダ装置2をコンパクトにで
きる。また、ピストンPの摺動量が少なくて済むから抵
抗を小さくする効果もある。
【0138】なお、受圧面積A、Bの比が上述の関係に
なっているので、この増速機構541を組み込んだ圧力
調整回路の動作は具体例2と同様になり、同様の効果を
発揮する。 (変形例)なお、この図10に示される輪軸と定滑車と
の組合せを、図11に示されるような動滑車と定滑車の
組合せによる増速機構571に置き換えることもでき
る。
【0139】図11に示すように、この増速機構571
では、ピストンロッド3にはコの字状の滑車保持部材5
73が連結され、その滑車保持部材573に一対の動滑
車575、577が保持されている。またシリンダ装置
2の外壁に立設された定滑車軸579には定滑車581
が取り付けられ、シリンダ装置2に固定された定滑車保
持部材583には定滑車585が取り付けられている。
これら、動滑車575、577および定滑車581、5
85の軸方向は、図11(b)に示される関係にある。
そして、シリンダ装置2の中央付近に固定されているワ
イヤ保持部材587に一端を保持されるワイヤ589
が、図示のようにたすき掛け状に、各滑車575、57
7、581、585に掛けられ、ワイヤ589の他端
は、図10に示されるワイヤ553と同様にワーク保持
体7に連結される。
【0140】また、この増速機構571を採用する構成
に際して、ピストンPの作用室4’側の受圧面積をA、
ダイヤフラム34(受板32を含む)の反力室38側の
受圧面積をBとすると、ほぼA:B=4:1となるよう
に設定してある。この増速機構571は、図10に示さ
れる増速機構541と同様に動作し、それと同様の効果
を発揮する。しかも、図11に示されるように各滑車5
75、577、581、585を配置することで、増速
機構571の全長(シリンダ装置2の軸方向に沿った長
さ)を短くすることができる。
【0141】以上、いくつかの具体例、変形例および増
速機構の例を挙げて、本発明の実施の形態について説明
したが、本発明はこれらの具体例等に限定されるもので
はなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲でさまざまに実
施できることは言うまでもない。
【0142】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の圧
力調整回路によれば、ワークに合わせて特別な調節操作
をしなくとも、シリンダ装置のピストンを釣合状態とす
ることができる。
【0143】請求項2記載の圧力調整回路によれば、ワ
ークに合わせて特別な調節操作をしなくとも、シリンダ
装置のピストンを釣合状態とすることができる。請求項
3記載の圧力調整回路によれば、ピストンに軸方向に沿
った外力を及ぼすためのピストン駆動機構を介して操作
することによりワークを昇降できる。
【0144】請求項4記載の圧力調整回路によれば、ピ
ストンの移動量に比べてワークの昇降量を大きくするこ
とができ、装置をコンパクトにできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 具体例1の圧力調整回路の構成の説明図であ
る。
【図2】 変形例1の圧力調整回路の構成の説明図であ
る。
【図3】 具体例2の圧力調整回路の構成の説明図であ
る。
【図4】 具体例3の圧力調整回路の構成の説明図であ
る。
【図5】 具体例4の圧力調整回路の構成の説明図であ
る。
【図6】 変形例2の圧力調整回路の構成の説明図であ
る。
【図7】 変形例3のワーク保持体の説明図である。
【図8】 増速機構の一例の説明図である。
【図9】 増速機構の一例の説明図である。
【図10】 増速機構の一例の説明図である。
【図11】 図10に示される増速機構の変形例の説明
図である。
【図12】 従来の圧力調整回路の構成の説明図であ
る。
【符号の説明】
1、1a、102、302、200、200a・・・圧
力調整回路、2、543・・・シリンダ装置、3・・・
ピストンロッド、4、4’・・・作用室、5・・・取っ
手、6・・・主弁、7・・・ワーク保持体、8・・・調
圧室、9・・・摺動軸、10・・・給気室、11・・・
フック、12・・・給気弁体、13・・・迂回部材、1
4・・・排気室、15・・・縣架部、16・・・排気弁
体、18・・・ピストン室、19・・・感圧油室、20
・・・調圧ピストン、22・・・制御室、24・・・調
圧ピストン室、26・・・ステム、28・・・バイパ
ス、29・・・減圧弁部、30・・・給排ポート、32
・・・受板、33b・・・ダイヤフラム室、33c・・
・ダイヤフラム室、34・・・ダイヤフラム、35b・
・・受板、36・・・バネ室、37b・・・ダイヤフラ
ム、37c・・・ダイヤフラム、38・・・反力室、3
9b・・・感圧室、39c・・・感圧室、40・・・バ
ネ受板、41b・・・調整ステム、42・・・補正バ
ネ、44・・・調整ステム、46・・・通気室、46a
・・・制御ポート、47b・・・バイパス、48・・・
導気室、49b・・・通気室、50・・・短絡路、51
b・・・導気室、51c・・・導気室、52・・・導入
用弁体、53b・・・弁体、53c・・・弁体、57・
・・オリフィス、58・・・2方弁、59・・・ニード
ル弁(除放手段)、61・・・オリフィス、105・・
・減圧弁、107・・・リリーフ弁、109・・・調整
弁、111・・・ダイヤフラム、113・・・ダイヤフ
ラム室、115・・・副制御室、117・・・弁体、1
19・・・副調圧室、121・・・副給気室、127・
・・ニードル弁(除放手段)、129・・・ニードル
弁、202・・・ワーク保持体、204・・・摺動ロッ
ド(連結ロッド)、206・・・ケーシング、210・
・・ダイヤフラム、212・・・受板、214・・・ダ
イヤフラム室(荷重室)、216・・・調整ナット、2
18・・・補正バネ、220・・・放出弁体、222・
・・導気室、226・・・排気室、227・・・オリフ
ィス、229・・・ニードル弁、302・・・圧力調整
回路、309・・・調整弁、311・・・ダイヤフラ
ム、313・・・ダイヤフラム室、315・・・副制御
室、317・・・弁体、319・・・副排気室、321
・・・副調圧室、327・・・ニードル弁(除放手
段)、329・・・ニードル弁、501、521、54
1・・・増速機構、503・・・固定部材、505・・
・梃子部材、507・・・支点ピン、509・・・力点
ピン、511・・・作用点ピン、523・・・動滑車、
525・・・固定部材、527・・・定滑車、529・
・・ワイヤ、545・・・滑車保持部、547、549
・・・定滑車、551・・・輪軸、553・・・ワイ
ヤ、571・・・増速機構、575・・・動滑車、57
7・・・動滑車、581・・・定滑車、585・・・動
滑車、589・・・ワイヤ、P・・・ピストン、R・・
・空気供給源、W・・・ワーク。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加圧気体源に接続される給気室と、給気
    弁体により前記給気室との連通を通断される調圧室と、
    排気弁体により前記調圧室との連通を通断され排気ポー
    トにより外部に開放される排気室と、中立位置では前記
    給気弁体と前記排気弁体とを共に閉鎖位置とし下降時に
    は前記給気弁体を開放位置とし上昇時には前記排気弁体
    を開放位置とするステムと、前記調圧室と連通された制
    御室と、この制御室に対置される調圧ピストン室と、前
    記制御室と調圧ピストン室との圧力差に応じて往復変位
    して前記ステムを昇降させる調圧ピストンとを有する主
    弁と、 前記主弁の調圧室に接続される作用室と、荷重伝達機構
    を介して伝達されるワークの重量に応じた荷重力を及ぼ
    され且つ前記作用室内の加圧気体の圧力により前記荷重
    力に抗する方向の作用力を及ぼされるピストンとを有す
    るシリンダ装置とを備える圧力調整回路において、 前記ワークの荷重が及ぼされる荷重受面と該荷重受面と
    は反対側となる反力受面とを有する変位板を含むダイヤ
    フラム、前記荷重受面を前記反力受面側に向けて付勢す
    る変位板付勢手段、該変位板付勢手段の付勢力を調節す
    る付勢力調節手段、前記ダイヤフラムの反力受面側をそ
    の一部として形成され加圧気体が導入される反力室およ
    び前記変位板が中立位置よりも前記反力室側に変位する
    と開放位置に変位して加圧気体源からの加圧気体を制御
    ポートに導く導入用弁体を備え、前記荷重伝達機構と前
    記ワークとの間に介在して該ワークを保持するワーク保
    持体と、 直接または間接的に前記制御ポートの圧力を前記調圧ピ
    ストン室に導く制御圧導入手段と、 前記制御ポートまたは前記制御室の圧力を前記反力室に
    導くフィードバック手段と、 前記反力室または前記調圧ピストン室から加圧気体を除
    放する除放手段とを設けたことを特徴とする圧力調整回
    路。
  2. 【請求項2】 加圧気体源に接続される給気室と、給気
    弁体により前記給気室との連通を通断される調圧室と、
    排気弁体により前記調圧室との連通を通断され排気ポー
    トにより外部に開放される排気室と、中立位置では前記
    給気弁体と前記排気弁体とを共に閉鎖位置とし下降時に
    は前記給気弁体を開放位置とし上昇時には前記排気弁体
    を開放位置とするステムと、前記調圧室と連通された制
    御室と、この制御室に対置され加圧気体源側に接続され
    る調圧ピストン室と、前記制御室と調圧ピストン室との
    圧力差に応じて往復変位して前記ステムを昇降させる調
    圧ピストンとを有する主弁と、 前記主弁の調圧室に接続される作用室と、荷重伝達機構
    を介して伝達されるワークの重量に応じた荷重力を及ぼ
    され且つ前記作用室内の加圧気体の圧力により前記荷重
    力に抗する方向の作用力を及ぼされるピストンとを有す
    るシリンダ装置とを備える圧力調整回路において、 前記ワークに連結されるケーシング、上端を前記荷重伝
    達機構に連結され下端を前記ケーシング内にして該ケー
    シングの摺動孔を自身の軸方向に沿って気密に摺動する
    連結ロッド、該連結ロッドに固着される荷重受面に及ぼ
    される力と該荷重受面とは反対側となる反力受面とを有
    する変位板を含むダイヤフラム、前記ダイヤフラムの荷
    重受面側をその一部として形成され前記連結ロッドの下
    端側を収容するとともに加圧気体が導入される荷重室、
    前記変位板が中立位置よりも反力受面側に変位すると開
    放位置に変位して制御ポートから導入される加圧気体を
    放出する放出弁体、前記ケーシングと前記連結ロッドと
    の間に介装されて前記連結ロッドの上端と前記ケーシン
    グとの距離を広げる方向の付勢力を及ぼすロッド付勢手
    段および該ロッド付勢手段の付勢力を調節する付勢力調
    節手段とを備えるワーク保持体と、 前記加圧気体源からの加圧気体を減圧して前記調圧ピス
    トン室に供給する減圧手段と、 直接または間接的に前記制御ポートと前記調圧ピストン
    室とを接続し前記調圧ピストン室の圧力を前記制御ポー
    トの圧力に連動させる圧力連動手段と、 前記制御ポートまたは前記制御室の圧力を前記荷重室に
    導くフィードバック手段とを設けたことを特徴とする圧
    力調整回路。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の圧力調整回路に
    おいて、 前記ピストンに軸方向に沿った駆動力を及ぼすためのピ
    ストン駆動機構を設けたことを特徴とする圧力調整回
    路。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれか記載の圧力
    調整回路において、 前記ピストンの受圧面積をA、前記ダイヤフラムの受圧
    面積をBとするときに、前記ピストンの軸方向移動量を
    A/B倍した昇降移動量を前記ワーク保持体に及ぼす増
    速機構を、前記荷重伝達機構の一部として設けたことを
    特徴とする圧力調整回路。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001083358A1 (fr) * 2000-04-28 2001-11-08 Hirotaka Engineering Ltd. Dispositif d'equilibrage pneumatique
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KR100916658B1 (ko) 2007-05-08 2009-09-08 한국표준과학연구원 미세압력 발생 및 제어 장치

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