JP2895780B2 - 急上昇防止機構を有するエア式ワーク移載装置用シリンダ装置 - Google Patents

急上昇防止機構を有するエア式ワーク移載装置用シリンダ装置

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JP2895780B2
JP2895780B2 JP25105795A JP25105795A JP2895780B2 JP 2895780 B2 JP2895780 B2 JP 2895780B2 JP 25105795 A JP25105795 A JP 25105795A JP 25105795 A JP25105795 A JP 25105795A JP 2895780 B2 JP2895780 B2 JP 2895780B2
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道雄 宮古
山本  茂
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エア式ワーク移載
装置に用いるシリンダ装置に関し、特に、支持している
ワークを解放した際に急激なピストンの上昇を防止する
機構を有するシリンダ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のエア式ワーク移載装置は、図6に
示すように、シリンダ1内にピストン2が摺動自在に嵌
挿されており、前記ピストン2のピストンロッド3の下
端部でワークWを保持している。前記シリンダ1は、ヘ
ッド室4側が開孔5によって大気中に開放されており、
また、ピストンロッド室6側がエア給排孔1Aに接続さ
れたエア供給路7によって、ブースター8と連結されて
いる。
【0003】ブースター8は、図示していない圧縮空気
源に連通されているエア導入室9を有しており、前記エ
ア導入室9は、エア導入孔10を介して前記エア供給路
7が接続されているエア通路11に連通している。前記
エア導入孔10には、排気バルブ12が設けられてお
り、前記排気バルブ12は、コイルバネ13によって常
時エア導入孔10を閉じる向きに付勢されている。ま
た、排気バルブ12は、中心部に排気孔14が形成され
ており、その一方の端はダイヤフラム15の中心部に設
けられているダイヤフラム弁16の端面と当接され、他
方の端は前記排気孔14が外部に開放されている。
【0004】前記ダイヤフラム弁16は、コイルバネ1
7によって、排気バルブ12の端面に対して押し付けら
れ、常時は、エア通路11と排気孔14との間が閉じら
れている。この際、前記コイルバネ17の付勢力は、コ
イルバネ13付勢力よりも小さく、コイルバネ13の付
勢力によって、エア導入孔10が開いてしまうことはな
い。
【0005】ブースター8内には、前記ダイヤフラム1
5によってエア通路11側と画定されているダイヤフラ
ム室18が設けられており、前記ダイヤフラム室18に
は、制御エア通路19の一端側が接続され、その他端側
には、バランス用バルブ20、下降用バルブ21、及
び、上昇用バルブ22が順に接続されている。前記上昇
用バルブ22は、前記エア導入室9に連通する上昇用エ
ア導入路23又は前記エア供給路7に接続されているバ
イパス路24の何れか一方に切換接続されるようになっ
ている。
【0006】前記のように構成されているエア式ワーク
移載装置において、図6に示している状態では、エア通
路11とダイヤフラム室18とが、制御エア通路19、
バランス用バルブ20、下降用バルブ21、上昇用バル
ブ22、バイパス路24、並びにエア供給路7を通じて
連通しており、ダイヤフラム室18内とエア通路11内
のエア圧力は常に等しくなっている。
【0007】前記状態では、排気バルブ12はエア導入
孔10を閉じているとともに、ダイヤフラム弁16の端
面は、排気バルブ12の排気孔14を閉じているため、
エア供給路7を通じてのエアの出入りはなく、ピストン
2とピストンロッド3は定位置に保持されており、ピス
トンロッド3やワークWに下向きの荷重を加えても、ピ
ストンロッド3が下降することはない。
【0008】ワークWを同図の状態から上昇させる場合
には、上昇用バルブ22の操作レバーを押し下げると、
エア導入室9内の高圧のエアは、上昇用エア導入路23
から、上昇用バルブ22、下降用バルブ21、バランス
用バルブ20を通って制御エア通路19からダイヤフラ
ム室18に導入される。そうするとダイヤフラム室18
内の圧力がエア通路11側よりも高くなるため、その差
圧によって、ダイヤフラム15が同図の右側に変位し、
ダイヤフラム15と一体に設けられているダイヤフラム
弁16が、排気バルブ12の端面を押してエア導入孔1
0が開かれる。
【0009】その結果、エア導入室9内の高圧のエアが
エア通路11に流れ込み、エア供給路7を経由してシリ
ンダ1のピストンロッド室6側へ流入してピストン2を
押し上げ、ピストンロッド3に連結されたワークWが上
昇する。
【0010】また、図6の状態からワークWを下降させ
る場合には、下降用バルブ21の操作レバーを押し下げ
ると、ダイヤフラム室18内のエアは制御エア通路19
からバランス用バルブ20を経由して下降用バルブ21
から大気中に排出される。そうすると、ダイヤフラム室
18内の圧力がエア通路11側の圧力よりも低下するた
め、ダイヤフラム15は同図左方に変位し、ダイヤフラ
ム弁16の端面が排気バルブ12の端面から離れる。
【0011】その結果、シリンダ1のピストンロッド室
6内のエアは、エア供給路7からエア通路11、排気孔
14を介して大気中に排出され、ピストン2と共にピス
トンロッド3に連結されているワークWが下降する。
【0012】また、同図の位置にからバランス用バルブ
20を押し下げて、遮断位置に切り替えると、ダイヤフ
ラム室18内のエアは、制御エア通路19を通って流出
入することができなくなってダイヤフラム室18内に閉
じこめられ、ダイヤフラム15で隔てられているダイヤ
フラム室18とエア通路11の両側では、エア圧力がバ
ランスされた状態となっており、ワークWは静止してい
る。
【0013】前記の状態から、ワークWやピストンロッ
ド3を手で上方に押すと、ピストン2に加わる下向きの
荷重が僅かに減少してピストンロッド室6内のエア圧力
が下がり、その結果、ダイヤフラム室18側とエア通路
11側とでエア圧力のバランス状態が崩れ、ダイヤフラ
ム15が右方に変位してエア導入孔10が開かれる。
【0014】そうすると、エア導入室9内の高圧のエア
が、エア通路11、エア供給路7を経由してシリンダ1
のピストンロッド室6内に流入して、ピストン2を上昇
させる。ここで、ワークWから手を離せば、ピストンロ
ッド室6内の圧力は上昇してダイヤフラム15は元の位
置に復帰してワークWは静止し、その位置で再びバラン
ス状態が保たれる。
【0015】また、ワークWやピストンロッド3を手で
下方に押すと、ピストン2に加わる下向きの荷重が僅か
に増加して、ピストンロッド室6内のエア圧力が上が
り、その結果、ダイヤフラム15は、同図の位置から左
方に変位して、ダイヤフラム弁16の端面が排気バルブ
12の端面から離れる。
【0016】その結果、前述した下降用バルブ21を押
し下げた時と同様な状態となり、シリンダ1のピストン
ロッド室6内のエアは、エア供給路7からエア通路1
1、排気孔14を介して大気中に排出され、ピストン2
と共にピストンロッド3に連結されているワークWが下
降する。そして、所望の位置で、ワークWから手を離せ
ば、ダイヤフラム15は元の位置へ戻り、ワークWは再
びバランス状態で静止する。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】前述したように構成さ
れている従来のエア式ワーク移載装置は、ワークを吊り
下げている際に、何らかの理由でワークがピストンロッ
ドの下端から外れた場合に、ピストンロッド室内のエア
が急膨張してピストンと共にピストンロッドが急上昇
し、作業者が危険な状況が起こり得るという問題があっ
た。
【0018】そこで、本発明は前述したような従来技術
における問題を解消し、吊り下げ中にワークが外れた場
合に、ピストンロッドの急激な上昇を起こすことがな
く、しかも、部品点数が少なく保守が容易で、且つ、少
ないスペースに設置することができるエア式ワーク移載
装置用シリンダ装置を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明の急上昇防止機構を有するエア式ワーク移載
用シリンダ装置は、オイル通路が形成されているシリン
ダヘッドを有し、ピストンロッド室側にエア給排孔が形
成されているシリンダと、前記シリンダ内に摺動自在に
嵌挿されているピストンと、前記シリンダヘッドの内面
近傍に摺動自在に配置され、シリンダヘッドの内面と対
向する側の端面と前記ピストンと対向する側の端面との
間を連通するオリフィスが形成されているピストン弁
と、前記ピストン弁をシリンダヘッドから離れる向きに
付勢するバネと、前記オイル通路を介して前記シリンダ
のヘッド室側に連通されているオイルタンクとを備えて
いる。
【0020】そして、前記ピストンが急速に移動した際
に、前記ピストン弁のオリフィスの両側に生じるオイル
の圧力差によってピストン弁が前記バネの付勢力に抗し
てシリンダヘッド側に移動し、前記オリフィスがシリン
ダヘッド内面で塞がれるように構成されている。
【0021】前記ピストン弁には、前記オリフィスと並
行して内部に弁室を有する補助オリフィスが貫通して形
成されているとともに、前記弁室内には前記補助オリフ
ィス内に配置された一対のコイルバネによって、前記弁
室の中央位置に両側から浮動状態に支持されたボール弁
が配置され、前記補助オリフィス内のオイルの流速が増
加すると、前記ボール弁が前記コイルバネの付勢力に抗
して移動し、前記補助オリフィスを閉じるように構成さ
れていることが好ましい。
【0022】
【作用】前記の構成において、シリンダのピストンロッ
ド室側にはエア供給源から加圧されたエアが供給され、
前記エアの圧力によってピストンに加えられているワー
クの荷重が平衡状態で支持される。一方、シリンダのヘ
ッド室側は、常時オイルが満たされている。
【0023】前記の状態において、ピストンをシリンダ
ヘッド側に移動させると、ピストンに押されたオイルは
ピストン弁のオリフィスを通過して、シリンダヘッド内
面とピストン弁との隙間を抜け、シリンダヘッドに設け
られているオイル通路を経由してオイルタンクへ戻され
る。また、ピストンを反対側に移動させると、オイルタ
ンク内のオイルが、オイル通路からオリフィスを通過し
てピストンとピストン弁との間に流入する。
【0024】そして、何らかの理由によって、吊り下げ
られているワークが外れ、前記平衡状態でピストンに加
えられている荷重が急に減少した場合には、前記ピスト
ンがエア圧力と荷重との間の平衡状態が崩れることによ
って、急速にシリンダヘッド側へ移動を開始する。そう
すると、ピストン弁のオリフィスを通過するオイルの速
度が急激に増加してオリフィスの両側に大きな圧力差を
生じ、前記圧力差がバネの付勢力に抗してピストン弁を
シリンダヘッド内面側へ移動させる。オリフィスとシリ
ンダヘッド内面との隙間が減少すると、オイルの通過量
が減少し、これに伴ってピストンの移動速度が減速され
る。
【0025】また、ピストン弁に、前記オリフィスと並
行して内部にボール弁の弁室を有する補助オリフィスが
貫通して形成されている場合には、オリフィスだけでは
オイルの通過する量が少ない場合に、オイルを補助オリ
フィスからも通過させて、必要なピストンの移動速度を
得ることができる。そして、ピストンの移動速度が大き
くなった場合には、まず補助オリフィス内の弁室のボー
ル弁がコイルバネの付勢力に抗して移動して閉じ、ピス
トンの移動速度を減少させる。また、ピストンが急激に
移動した場合には、さらに、ピストン弁が移動してオリ
フィスを通過するオイルの流量を規制してピストンの急
激な移動を阻止する。
【0026】
【実施例】以下、図面に基づいて、本発明の実施例につ
いて説明する。図1は、本発明の急上昇防止機構を有す
るエア式ワーク移載装置用シリンダ装置の第1の実施例
を示すものである。同図中、前述した図6に記載されて
いる番号と同一番号が付与されている部品は、図6と同
一のものであり、また、ワークWの昇降動作について
も、図6について説明した従来の装置と変わるところは
ないので、これらについての説明は省略する。
【0027】図1に示すように、本発明のシリンダ装置
は、内部にオイル通路25が形成されているシリンダヘ
ッド26を備えている。前記オイル通路25はシリンダ
ヘッド26の上面に開口されているとともに、図2に示
すように、シリンダヘッド26の内部で放射状に4つに
分かれてシリンダヘッド26の内面の周囲に開口されて
いる。
【0028】一方、シリンダ1の外部には、オイルが満
たされているオイルタンク27が設けられており、前記
オイルタンク27には、オイルパイプ28の一端が接続
されており、前記オイルパイプ28の他端は、シリンダ
ヘッド26の上面に開口するオイル通路25と接続され
ている。前記の構造によって、ヘッド室4とオイルタン
ク27とは連通しており、ヘッド室4内には常にオイル
が満たされた状態となっている。
【0029】ヘッド室4内の前記シリンダヘッド26の
内面近傍には、ピストン弁29が摺動自在に配置されて
いる。前記ピストン弁29には、シリンダヘッド26の
内面と対向する側の端面と、ピストン2と対向する側の
端面との間を連通しているオリフィス31がピストン弁
29の中心部に形成されている。また、シリンダヘッド
26内面とピストン弁29との間には、ピストン弁29
をシリンダヘッド26から離れる向きに付勢するバネ3
0が設けられている。
【0030】そして、常時は、前記バネ30によって、
シリンダヘッド26内面からピストン弁29が離間され
た状態で支持されており、ピストン2とピストン弁29
との間にあるオイルは、オリフィス31を通じてシリン
ダヘッド26のオイル通路25へ連通している。また、
ピストン弁29は、バネ30の付勢力に抗してシリンダ
ヘッド26の内面と密着した位置まで移動することがで
き、前記位置では、オリフィス31は、シリンダヘッド
26の内面によって閉じられて、ピストン2とピストン
弁29との間にあるオイルのオイル通路25側への流出
が阻止される状態となる。
【0031】前述した図6の従来例において説明したよ
うに、図1に示すバランス用バルブ20の状態から、バ
ランス用バルブ20の操作レバーを押し下げて、バラン
ス用バルブ20を遮断位置にすることによって、ワーク
Wはバランス状態となり、手でワークWまたは、ピスト
ンロッド3を上下に軽く押すことによって、ワークWの
昇降動作を行うことができる。
【0032】前記の状態において、ピストン2をシリン
ダヘッド26側に移動させると、ピストン2に押された
オイルはピストン弁29のオリフィス31を通過して、
シリンダヘッド26内面とピストン弁29端面との隙間
を抜け、オイル通路25とオイルパイプ28を経由して
へオイルタンク27へ戻される。また、ピストン2を反
対側に移動させると、オイルタンク27内のオイルが、
オイルパイプ28からオリフィス31を通過してピスト
ン2とピストン弁29の間の空間に流入する。
【0033】次に、何らかの理由によって、ピストンロ
ッド3の下端に吊り下げられているワークWが急に外さ
れた場合には、前記ピストン2がピストンロッド室6側
のエア圧力とワークWによる荷重との間の平衡状態が崩
れることによって、急速にシリンダヘッド26側へ移動
を開始する。
【0034】そうすると、ピストン弁29のオリフィス
31を通過するオイルの速度が急激に増加してオリフィ
ス31の両側に大きな圧力差を生じ、前記圧力差がバネ
30の付勢力に抗してピストン弁29をシリンダヘッド
26側へ移動させる。そして、ピストン弁29とシリン
ダヘッド26内面との隙間が減少すると、オイルの通過
量が減少し、これに伴ってピストン2の移動速度が減速
され、ピストンロッド3の急上昇が防止される。
【0035】次に、図3は、本発明の急上昇防止機構を
有するエア式ワーク移載装置用シリンダ装置の第2の実
施例を示す要部断面図であり、図4は、図3のB−B線
位置における横断面図である。本実施例では、ピストン
弁29’の中心部に、前述した実施例のものと同様なオ
リフィス31が貫通形成されている他に、前記オリフィ
ス31の周囲4ヶ所にオリフィス31と並行した補助オ
リフィス32が貫通して形成されている。
【0036】それぞれの補助オリフィス32の内部に
は、球形をした弁室33が形成されている。そして、各
弁室33内には、補助オリフィス32内に配置されてい
る一対のコイルバネ35,35によって、弁室33の中
央位置に浮動状態に支持されているボール弁34が配置
されている。なお、前記一対のコイルバネ35,35
は、補助オリフィス32の両端に嵌着されている固定ブ
シュ36,36によって、補助オリフィス32内から抜
け出さないように保持されている。
【0037】前述した構成により、シリンダヘッド26
の内面側でオイル通路25の開口位置や、バネ30を組
み込むためのスペースの関係から、オリフィス31の内
径を必要なサイズに大きくすることができず、オリフィ
ス31だけではピストン弁29’を通過するオイルの量
が少なく、ピストン2の昇降速度が緩慢となる場合に、
オイルを補助オリフィス32からも通過させて、必要な
ピストン2の移動速度を得ることができる。
【0038】また、ピストン2の移動速度が大きくなり
過ぎた場合には、まず補助オリフィス32内の弁室33
のボール弁34弁がコイルバネ35の付勢力に抗して移
動して閉じ、ピストン2の移動速度を減少させる。さら
に、ピストン2が急激に移動した場合には、前述した実
施例のものと同様に、ピストン弁29’が移動してオリ
フィス31を通過するオイルの流量を規制してピストン
2の急激な移動を阻止する。
【0039】前述した各実施例において、オリフィス3
1は、ピストン弁29または、ピストン弁29’の中心
部に形成し、また、オイル通路25のシリンダヘッド2
6内面の開口は、放射状に4ヶ所形成しているが、この
ような構成に限定するものではなく、ピストン弁29ま
たはピストン弁29’の端面がシリンダヘッド26の内
面と当接した位置で、オリフィス31とオイル通路25
とのオイルの流通が遮断される機能を有するものであれ
ばよい。また、前記第2の実施例において、補助オリフ
ィス32は、ピストン弁29’に4ヶ所形成している
が、補助オリフィス32の数も必要に応じて適宜増減す
ることができる。
【0040】図5に示すものは、本発明の第3の実施例
を示すものである。本実施例のものは、バランスアーム
式のワーク移載装置に用いられるものであり、ワークは
図示していないバランスアームの先端に吊り下げられ、
ピストンロッド3の先端で前記バランスアームの回動支
点の反対側に加わる上向きの荷重を支持するようにして
いるもので、シリンダ1を前述した第1実施例のものと
上下逆に使用している他は、前述した本発明の第1の実
施例に示すものと構造上変わるところはない。
【0041】なお、図5中に用いられているピストン弁
29の構造に換えて、前述した本発明の第2の実施例と
して図3及び図4に示した、補助オリフィス32が形成
されている構造のピストン弁29’を用いてもよい。
【0042】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の急上昇
防止機構を有するエア式ワーク移載装置用シリンダ装置
によれば、ワークの吊り下げ時に何らかの理由によりワ
ークが外れた場合にワークを支持していたピストンロッ
ドあるいはバランスアームの急激な上昇が防止されるた
め、作業者の安全を確保することができる。
【0043】また、本発明のシリンダ装置は、シリンダ
内にピストン弁を内蔵し、シリンダ外部には、オイルタ
ンクを設置するだけでよいので、部品点数が少なくメン
テナンスが容易であると共に、少ないスペースに設置す
ることができる。
【0044】さらに、ピストン弁に前記オリフィスと並
行して内部にボール弁の弁室を有する補助オリフィスが
貫通して形成されている場合には、シリンダヘッドの内
面側でオイル通路の開口位置や、バネを組み込むための
スペースを確保するために、オリフィスの内径を大きく
することができない場合にも、必要なピストンの移動速
度を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施例を示す断面図である。
【図2】 図1のA−A線位置の横断面図である。
【図3】 本発明の第2の実施例を示す要部断面図であ
る。
【図4】 図3のB−B線位置の横断面図である。
【図5】 本発明の第3の実施例を示す図である。
【図6】 従来のエア式ワーク移載装置の一例を示す断
面図である。
【符号の説明】
1 シリンダ 1A エア給排孔 2 ピストン 3 ピストンロッ
ド 4 ヘッド室 5 開孔 6 ピストンロッド室 7 エア供給路 8 ブースター 9 エア導入室 10 エア導入孔 11 エア通路 12 排気バルブ 13 コイルバネ 14 排気孔 15 ダイヤフラム 16 ダイヤフラム弁 17 コイルバネ 18 ダイヤフラム室 19 制御エア通路 20 バランス用バルブ 21 下降用バルブ 22 上昇用バルブ 23 上昇用エア導
入路 24 バイパス路 25 オイル通路 26 シリンダヘッド 27 オイルタンク 28 オイルパイプ 29,29’ ピスト
ン弁 30 バネ 31 オリフィス 32 補助オリフィス 33 弁室 34 ボール弁 35 コイルバネ 36 固定ブシュ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−350100(JP,A) 特開 昭51−16553(JP,A) 実開 昭56−6900(JP,U) 実開 昭55−166903(JP,U) 実開 平5−30511(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F15B 15/22 B66F 19/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オイル通路が形成されているシリンダヘ
    ッドを有し、ピストンロッド室側にエア給排孔が形成さ
    れているシリンダと、 前記シリンダ内に摺動自在に嵌挿されているピストン
    と、 前記シリンダヘッドの内面近傍に摺動自在に配置され、
    シリンダヘッドの内面と対向する側の端面と前記ピスト
    ンと対向する側の端面との間を連通するオリフィスが形
    成されているピストン弁と、 前記ピストン弁をシリンダヘッドから離れる向きに付勢
    するバネと、 前記オイル通路を介して前記シリンダのヘッド室側に連
    通されているオイルタンクとを備え、 前記ピストンが急速に移動した際に、前記ピストン弁の
    オリフィスの両側に生じるオイルの圧力差によってピス
    トン弁が前記バネの付勢力に抗してシリンダヘッド側に
    移動し、前記オリフィスがシリンダヘッド内面で塞がれ
    るように構成されていることを特徴とする急上昇防止機
    構を有するエア式ワーク移載装置用シリンダ装置。
  2. 【請求項2】 前記ピストン弁には、前記オリフィスと
    並行して内部に弁室を有する補助オリフィスが貫通して
    形成されているとともに、前記弁室内には前記補助オリ
    フィス内に配置された一対のコイルバネによって、前記
    弁室の中央位置に両側から浮動状態に支持されたボール
    弁が配置され、 前記補助オリフィス内のオイルの流速が増加すると、前
    記ボール弁が前記コイルバネの付勢力に抗して移動し、
    前記補助オリフィスを閉じるように構成されていること
    を特徴とする請求項1記載の急上昇防止機構を有するエ
    ア式ワーク移載装置用シリンダ装置。
JP25105795A 1995-09-28 1995-09-28 急上昇防止機構を有するエア式ワーク移載装置用シリンダ装置 Expired - Lifetime JP2895780B2 (ja)

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