JPH05126105A - 空気制御ユニツト - Google Patents

空気制御ユニツト

Info

Publication number
JPH05126105A
JPH05126105A JP26794591A JP26794591A JPH05126105A JP H05126105 A JPH05126105 A JP H05126105A JP 26794591 A JP26794591 A JP 26794591A JP 26794591 A JP26794591 A JP 26794591A JP H05126105 A JPH05126105 A JP H05126105A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pressure
valve
signal
drive
pressure reducing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP26794591A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshitaka Yaginuma
芳隆 柳沼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Nuclear Fuel Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Nuclear Fuel Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Nuclear Fuel Co Ltd filed Critical Mitsubishi Nuclear Fuel Co Ltd
Priority to JP26794591A priority Critical patent/JPH05126105A/ja
Publication of JPH05126105A publication Critical patent/JPH05126105A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Fluid-Pressure Circuits (AREA)
  • Control Of Fluid Pressure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 給気圧力を直接フィードバック制御すること
で、空気圧系駆動装置にてソフトハンドリング制御や空
気圧自動バランス機構制御をおこなうための給排気を可
能にする。 【構成】 空気流路が形成されたユニット本体と、流路
の両端部に形成された吸気口および排気口と、流路に連
通する排気路と、流路を開閉する加圧弁と、排気路を開
閉する減圧弁と、加圧弁,減圧弁に付設された駆動手段
と、流路内の空気圧力を検出する圧力センサーと、圧力
センサーからの出力信号および所定の制御信号とに基づ
いて各々の駆動手段を作動させる制御手段とを備えてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、空気制御ユニットに係
り、詳しくはエアーシリンダ等の空気圧系駆動装置等へ
供給される空気の圧力を制御する空気制御ユニットに関
する。
【0002】
【従来の技術】一般に、機械装置を駆動する際には、エ
アーシリンダ等を含む空気圧系駆動装置が多く用いられ
ている。これは、モーター系駆動装置に比べて駆動系の
構成が容易であり、コストが低減できるためである。こ
の空気圧による駆動装置にあっては、例えばエアーシリ
ンダを駆動させる場合、これに連なる吸気もしくは排気
経路に設けた圧力調整弁、電磁弁および前記経路を規制
する流量調整弁などにより、エアーシリンダに空気を送
り、シリンダ内圧力を変えることにより、ピストン部の
移動をおこなうようになっている。
【0003】このようなエアーシリンダにおいてはピス
トン位置による制御は行われず、事前に設定された圧力
と流量で駆動される。その駆動途中で加速もしくは減速
をするような使用方法は空気圧駆動系では一般的に使わ
れることがなく、必要な場合はモータ系の駆動装置が用
いられていた。これを空気系で実現する場合は、吸気も
しくは排気経路を並列して多段に設け、これらのうち使
用する経路を段階的に適宜変更することにより、吸気も
しくは排気する空気量を変更しておこなうことになる
が、この方式では系が大きくなり、応答性も悪く、実用
的な装置にはならなかった。また、空気圧自動バランス
機構が容易にできる制御ユニットもなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】近年、機械装置の自動
化では、対象物である製品等をより丁寧に支持したり、
より滑らかに搬送したりする、所謂ソフトハンドリング
が望まれている。これに対応すべく機械装置の駆動手段
をより滑らかに加速,減速しようとすると、上記モータ
ー系駆動装置ではパルス制御による速度コントロール、
電流制御等による駆動トルクコントロールなども可能に
なってきたが、より簡便な空気圧系駆動装置において
は、十分満足できる駆動装置を構築するには至っていな
い。
【0005】すなわち、例えば上述のエアーシリンダに
おける減速停止動作にあっては、段階的に吸気量もしく
は排気量を制限していく構成であったために、連続的か
つ滑らかにその動作を制御することが困難であった。そ
して、場合によっては、装置の停止位置にショックアブ
ゾーバーなどによる緩衝手段を補助的に設けるなどして
いた。他方、吸気もしくは排気経路をあまり多数並列し
て設けると、装置構成が複雑化して、大掛かりになると
いう問題点があった。このようなことから、空気圧系駆
動装置においても、その簡便さを生かしつつ、上記ソフ
トハンドリングや、あるいはファジー制御に使用可能な
アクチェータの構築を可能とする新規な空気圧制御手段
が望まれていた。
【0006】本発明は、上記実情に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、空気圧系駆動装置へ供給
される空気圧力を連続的にかつ滑らかなに制御すること
ができ、ソフトハンドリングやファジー制御をおこなう
ための空気圧系駆動装置の構築や空気圧自動バランス機
構に用いることが可能な空気制御ユニットの提供にあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の空気制御ユニットでは、空気流路が形成さ
れたユニット本体と、前記流路の両端部に形成された吸
気口および排気口と、前記流路に連通して設けられた排
気路と、前記流路の上流側に設けられ該流路を開閉する
加圧弁と、前記流路の下流側に設けられ前記排気路を開
閉する減圧弁と、前記加圧弁および前記減圧弁の各々に
付設された駆動手段と、前記減圧弁より下流側の前記流
路に設けられこの流路内の空気圧力を検出する圧力セン
サーと、この圧力センサーからの出力信号および所定ま
たは外部からの制御信号とに基づいて前記各々の駆動手
段を高速に作動させる制御手段とを備えていることを特
徴とする。
【0008】あるいは、加圧空気の流量を連続的に制御
するために、上記加圧弁および上記減圧弁は、各々に、
弁座に当接する弁頭がステムに沿ってテーパーに形成さ
れた弁体であってもよい。
【0009】また、上記制御手段は、上記圧力センサー
からの出力信号および上記所定または外部からの制御信
号とに基づいて出力する差動アンプと、この差動アンプ
の出力信号を受けて、その条件に合った回路系で補正
し、上記各々の駆動手段に駆動信号を出力する補正手段
とを具備していることを特徴とする。
【0010】そして、外部の変動要因に対応させて上記
各々の駆動手段に出力させるために、上記補正手段に
は、上記各々の駆動手段に各々に接続され、上記差動ア
ンプからの出力信号に対し、別途入力された信号に基づ
いて駆動信号を出力するコンパレータが設けられている
ものであってもよい。
【0011】さらに、高精度の応答を得るために、上記
補正手段には、上記各々の駆動手段に各々に接続され、
上記差動アンプからの出力信号を正規化する正規化アン
プが設けられている構成とすることもできる。
【0012】
【作用】本発明では、両端部に吸気口と排気口とが形成
されたユニット本体の流路に、この流路を開閉する加圧
弁と、流路に連通する排出路を開閉する減圧弁とが設け
られているので、接続されたエアーシリンダ等の駆動装
置に対して加圧弁の駆動手段が作動すると、加圧空気が
吸気口から流路を通り排気口を経て駆動装置へ供給され
て駆動装置が加圧され、また減圧弁の駆動手段が作動す
ると、駆動装置の加圧空気は排気路から系外に放出され
て駆動装置が減圧される。
【0013】このとき、上記減圧弁の下流側に圧力セン
サーが設けられているので、この圧力センサーは流路の
排気口側、すなわちユニットに接続された駆動装置側へ
の給気圧力を検出して、この信号を制御手段へ出力す
る。また制御手段は、この圧力センサーからの信号およ
び所定または外部からの制御信号とに基づいて、加圧
弁,減圧弁に各々設けられた駆動手段を作動させ、駆動
装置側への給気圧力を目標とする圧力に制御する。
【0014】そして、上記制御手段は、圧力センサーか
らの出力信号および所定または外部からの制御信号とに
基づいて出力する差動アンプと、この差動アンプの出力
信号を補正して各駆動手段に駆動信号を出力する補正手
段とが備えられているから、上記制御信号として差動ア
ンプに目標電圧を与えると、圧力センサーから差動アン
プに入力された信号に対して、それらの電位差により差
動アンプからは信号(+)または(−)が補正手段に対
して出力する。すると、この補正手段からは、上記差動
アンプからの出力信号に応じて各駆動手段の電気特性に
合わせて駆動信号を出力し、加圧弁もしくは減圧弁を高
速作動する。
【0015】この場合、上記補正手段に、各々の駆動手
段に接続され、作動アンプからの出力信号に対し、加圧
弁及び減圧弁の開閉動作をさせる適度なバイアス値を基
準として駆動信号を出力するコンパレータが設けられて
いると、このバイアス値以上の信号に対応させて上記加
圧弁または減圧弁を開閉動作をさせることによって、ス
イッチング系駆動系に対しても振動を起こさない安定し
た応答性を確保でき、駆動装置への給気圧力を目標の圧
力に収束させる。この場合はコンパレータのバイアスに
小さい固定電圧をかけたが、ここに駆動系位置信号等の
信号を適当なコンパレータの可変バイアスとして入力し
て、系のフィードバック制御もできる。
【0016】さらに、ユニット本体に形成された加圧弁
および減圧弁とが、各々に、弁座に当接する弁頭がステ
ムに沿ってテーパーに形成された弁体である場合には、
これら加圧弁または減圧弁を差動させて、接続した駆動
装置へ加圧空気を給気(供給または排気)するときに加
圧空気の流量を調整し、圧力センサーにより検出される
給気圧力をその目標値に向けてより滑らかに収束させ
る。
【0017】このとき、上記補正手段にあって、加圧
弁,減圧弁の各駆動手段に各々に接続されて上記差動ア
ンプからの出力信号を正規化する正規化アンプが設けら
れていると、この正規化アンプが差動アンプから送られ
てくる信号の電気特性を各駆動手段の動作特性に合致さ
せ、また、予め所定のアルゴリズムを入力しておけば、
各駆動手段の作動条件を特定する。すなわち、差動アン
プからの出力を各正規化アンプを通じて変換し、各駆動
手段に対して連続的に変化する信号として出力する。そ
して、この信号の変化に追従して駆動手段を作動させる
と、加圧弁,減圧弁の各ステムを必要なだけ上下動させ
て給気及び排気流量を制御する。
【0018】
【実施例】本発明に係る空気制御ユニット(以下単にユ
ニットという。)の実施例を図1ないし図5に基づいて
説明する。
【0019】第一の実施例は、ユニットの基本的構成を
示すものであり、簡単なユニット構成により排出圧力を
直接制御するもので、そのモデル化した断面が図1に示
されている。これによれば、ユニット1Aは、空気流路
(以下流路という。)13が形成されたユニット本体1
0と、流路13中に設けられた加圧弁20aおよび減圧
弁30aと、これら加圧弁20aおよび減圧弁30aに
各々に付設された駆動手段25,35と、流路13中に
設けられた圧力センサー40と、制御手段50とから概
略構成されている。
【0020】上記ユニット本体10には、流路13の両
端部が加圧空気を導入するための吸気口11とエアーシ
リンダ等の駆動装置へ給気するための排気口12が形成
され、さらに、流路13から系外に連通する排出路14
が形成されている。また、加圧弁20aは、減圧弁30
aよりも流路13の上流側に設けられ、流路13に形成
された弁座15aに、ステム21に環装された弁頭22
aが当接して、この流路13を開閉するようになってお
り、弁頭22aの下面とユニット本体10との間に介装
された弾性部材23により、弁頭22aおよびステム2
1が常時上方に付勢されている。そして、ステム21の
上端には、それを作動させるための駆動手段25が設け
られている。
【0021】この駆動手段25には、オン/オフのスイ
ッチング動作で弁を駆動するタイプ、または変位量によ
って弁を動作して流量調整するタイプの駆動系を用い、
これらのドライバー57を介して送られる駆動電圧S1
で駆動され、ステム21を下方へ動作させるようになっ
ている。さらに、駆動手段25としては、より小型なユ
ニットとするため、スイッチング動作で弁を駆動させる
超音波ソレノイド、もしくは変位量によって弁を連続作
動させる圧電セラミックなどが用いられる。
【0022】一方、加圧弁20aの下流側に配置された
減圧弁30bは、前記加圧弁20aと同様に、ステム3
1に環装された弁頭32aが弁座16aに当接するよう
に構成されている。この場合、ユニット本体10には、
系外に連通する排出路14が弁座16aの内周側で流路
13に合流するように形成されており、弁頭32aが弁
座16aに当接した状態で排出路14が流路13から遮
断され、また流路13は弁頭32aの下方で上流側と下
流側とが連通するようになっている。
【0023】さらに、減圧弁30aよりも下流側に設け
られ、流路13の排出口12における排出圧力を検出す
る圧力センサー40は、圧力の変位に比例して電圧信号
を出力するもので、ユニットを小型化するためには、メ
タルダイヤフラム圧力センサーや拡散型半導体圧力セン
サーなどが適している。
【0024】そして、ユニット1Aには、上記加圧弁2
0aおよび減圧弁30aを作動させるための制御手段5
0が設けられている。この制御手段50は、図1に示さ
れる、上記圧力センサー40からの出力信号S3と、所
定または外部からの制御信号S4とに基づいて駆動信号
S1,S2を出力することにより加圧弁20a,減圧弁
30aの各駆動手段25,35を作動させるものであ
る。尚、制御手段50には電源電圧S20が印加され
る。
【0025】上記制御手段50は、また本発明の他の特
徴であって、図3に示されるように、上記圧力センサー
40からの出力信号S3および前記所定または外部から
の制御信号S4とに基づいて出力する差動アンプ52
と、この差動アンプ52の出力信号S6に基づいて上記
各々の駆動手段25,35に駆動信号S7,S8を出力
する補正手段F1とが具備されている。
【0026】上述したように、流路13の排出口12に
おける圧力を検出する圧力センサー40から上記制御手
段50へ入力される信号S3は、検出圧力に比例して電
圧出力されるものであるが、これに対して、上記所定ま
たは外部からの制御信号S4は、空気圧をいくらに制御
するかの目標値であり、随時変化可能なものである。例
えば、図示しないが、ユニット1Aを接続する駆動装置
の動作情報(位置、速度、または加速度等)をセンサー
で捉えて、ファージー回路やシリンダ制御プログラムで
最適値を割り出して出力される制御信号で、D/A変換
した電圧出力や基準化された制御電圧である。
【0027】シンプルなものとしては、例えば図5に示
されるように、ユニット1A(α)とユニット1A
(β)の制御信号S4を切り替えることにより単にエア
ーシリンダ60の駆動方向を切り替える電磁弁的な使用
方法もできるし、この時の駆動途中の任意の位置でユニ
ット1A(α)とユニット1A(β)でシリンダにかか
る負荷を考慮してファジー等を使った適度な高速圧力バ
ランス制御を制御信号S4で行うと、係る任意の位置で
シリンダ60のピストン部61を停止させる事もできる
ものである。
【0028】差動アンプ52は、図3にて示されるよう
に、ユニット1Aの圧力センサー40からフィードバッ
クされる信号S3と、上記制御信号S4、すなわち制御
電圧とを比較して、その差異を出力するものである。
尚、この場合、制御信号S4に対して圧力センサー40
の出力信号S3を適合させるための正規化手段51が設
けられている。
【0029】そして、ユニット1Aの駆動手段25,3
5を作動させるため、上記補正手段F1は、差動アンプ
52からの出力信号S6に基づいて、駆動手段25,3
5のドライバー特性に準じた所定の駆動信号S7,S8
を電圧出力するものである。
【0030】前述したように、ユニット1Aは、制御信
号S4に対する正規化された圧力信号S5との差をなく
すように給気圧力を直接制御するために、加圧弁20a
及び減圧弁30aを動作させるものである。そのため、
上記補正手段F1には、図3に示される差動アンプ52
からの出力信号S6に対して並列に挿入されたコンパレ
ータ53およびコンパレータ54が設けられている。こ
のうちコンパレータ53は、加圧弁側の駆動手段25へ
そのドライバー57を経由して接続され、駆動信号S7
を出力するアンプ系であり、信号S6を入力するように
なっている。一方、コンパレータ54は、減圧弁側の駆
動手段35へ、そのドライバー58を経由して接続さ
れ、駆動信号S8を出力するアンプ系であり、信号S6
を反転入力するようになっている。
【0031】表1には、これらの制御手段50におけ
る、圧力センサー40からの入力信号S3と制御装置か
らの制御信号S4とに基づく、差動アンプ52から補正
手段F1への信号S6の出力状態と、補正手段F1の閾
値が小さく一定のときの加圧弁20、減圧弁30の動作
状態との関係、および、排出口12の到達圧力が示され
ている。
【0032】
【表1】
【0033】上記補正手段F1のコンパレータ53,5
4には、加圧弁、減圧弁がスイッチング開閉駆動系を持
つ時に、安定した応答性と給気圧力目標値への適度な収
束性を確保する適度なバイアスをかけておく。または、
このコンパレータ53,54は、図5に示されるよう
な、例えばエアシリンダ60の移動端を検知するセンサ
ー71(72)からの出力信号S11(S12)の様な
変化をともなう電圧を基準として入力し、上記差動アン
プ52から入力される信号S6と比較し、駆動手段2
5,35へ開(オン)、または閉(オフ)の電圧信号を
出力する事もできる。
【0034】この場合は、予め差動アンプ52に入力さ
れる目標値である制御信号S4に対して、このコンパレ
ータ53,54へ入力される信号S11(S12)の変
化に対応して、補完的に駆動信号S7,S8を出力する
ことができる。したがって、制御信号S4が一定で、S
6信号が加圧弁20aおよび減圧弁30aの開閉動作信
号にもかかわらず、コンパレータ53,54にフィード
バック信号として信号S11(S12)を入れてやる
と、適度な圧力に滑らかに収束動作させることができ
る。すなわち、コンパレータ53,54のスイッチング
動作の閾値となる基準信号とする信号S11(S12)
は固定に限定せず、半固定、または外部からフィードバ
ックをかけるような可変量もうけつけるものとなってい
るもので、駆動系の位置センサーや速度センサーなどの
情報を、制御電圧S4に反映させる制御だけでなく、ダ
イレクトまたはファジー回路を通して信号S11(S1
2)に入れて制御をおこなうこともできる。
【0035】表2には、これら補正手段F1の閾値へ外
部から信号S11(S12)が入力されるときの信号S
11(S12)との加圧弁20、減圧弁30の動作状態
との関係、および、このユニット1Aの排気口12から
供給されるシリンダ60の導管62(63)の空気制御
が示されている。
【0036】
【表2】
【0037】次に、このようなユニット1Aの作動につ
いて、一例として、駆動系の位置センサーの情報をダイ
レクトに信号S11(S12)に入れて制御をおこなう
図5に示される上述のエアーシリンダ60を駆動させ
て、それを停止させる場合について説明する。
【0038】ユニット1Aは、加圧空気を所定の設定圧
力でこの駆動系へ供給する導管65と、ピストン部61
の前後から加圧空気を供給,排気する、エアーシリンダ
60の両端部に接続された導管62,63との間に並列
に2台挿入されている。ここでは便宜的に2台のユニッ
ト1A,1Aに関し、符号αおよび符号βを付して区分
する。また、センサー71は、エアーシリンダ60のロ
ッドの後退端、センサー72はロッドの前進端の周辺位
置を各々検知できるように取り付けら、これらには距離
限定センサーを使い、所定の距離で最大のアナログ信号
出力電圧を出し、その前後でこの出力電圧が減衰するも
のを使用する。
【0039】また、図1のようにユニット1Aーα
(β)には、圧力センサー40ーα(β)が減圧弁30
aーα(β)の下流側に設けられ、流路13ーα(β)
の排気口12ーα(β)側の圧力を検出するが、図3を
併用して示せば、その出力信号S3ーα(β)を正規化
して各制御手段50ーα(β)の差動アンプ52ーα
(β)へ送っている。そして、表1に示されるように、
それら各制御手段50ーα(β)における、圧力センサ
ー40ーα(β)からの入力信号S3ーα(β)と制御
装置からの制御信号S4ーα(β)とに基づく差動アン
プ52ーα(β)から補正手段F1ーα(β)への信号
S6ーα(β)の出力状態と、補正手段F1ーα(β)
の閾値が小さく一定のときの加圧弁20aーα(β)、
減圧弁30aーα(β)の動作状態の関係が生じ、排出
口12の到達圧力が発生する。また、補正手段F1ーα
(β)の閾値へ外部から信号S11(S12)が入力さ
れるときは、表2に示されるように、この信号S11
(S12)との加圧弁20aーα(β)、減圧弁30a
ーα(β)の動作状態との関係が生じ、これにつながる
シリンダ60の導管62(63)の空気制御ができる。
【0040】図5に示されている状態は、エアーシリン
ダ60のロッドが後退端に位置するときを示している
が、この位置で停止している場合は、ユニット1Aーα
の加圧弁20aーαが閉じられ、導管62は大気圧に近
い状態となり(状態5の到達点)、一方のユニット1A
−βの減圧弁30aーβが閉じられて、導管63内は加
圧状態を保持している(状態1の到達点)。
【0041】このエアーシリンダ60のロッドを前進さ
せる場合、制御装置からの指令で、各ユニット1Aー
α,1Aーβの各制御手段50ーα,50ーβにおける
差動アンプ52ーα,52ーβに対して、圧力センサー
40ーα,40ーβの目標値である各々の制御信号S4
ーα(例えば、最大値:++)、S4ーβ(例えば、最
小値:0)が送られる。
【0042】低圧になっていたユニット1Aーαにおい
ては、その圧力センサー40ーαからの出力信号S3ー
αで、正規化アンプ51ーαを介して差動アンプ52ー
αに入力された信号S5ーα(約0)に対して、電位差
が最大となるような制御信号S4ーα(++)が差動ア
ンプ52ーαに入力されると、差動アンプ52ーαから
は出力信号S6ーα(++)が補正手段F1ーαに対し
て出力され、この補正手段F1ーαを介して減圧弁35
aーαの駆動手段35ーαが閉動作し、加圧弁20aー
αの駆動手段25ーαが開動作する(状態1,I1)。
【0043】この減圧弁35aーαの駆動手段35ーα
は、下方から付勢している弾性部材33ーαに対抗して
ステム31ーαを下方へ押し下げていたものを上方に引
き上げと、弁頭32aーαが弁座16aーαに突き当た
り、減圧弁を閉じ、また、加圧弁20aーαの駆動手段
25ーαは、下方から付勢している弾性部材23ーαに
対抗してステム21ーαを下方へ押し下げると、弁頭2
2aーαが弁座15aーαから離間し、加圧空気が吸気
口11ーαから流路13ーαを通り、排気口12ーαを
経て導管62へ供給され、エアーシリンダ60のピスト
ン部61を押圧する。
【0044】また、同時に、加圧されてたユニット1B
ーβにおいていは、その圧力センサー40ーβからの出
力信号S3ーβで、正規化アンプ51ーβを介して作動
アンプ52ーβに入力されていた信号S5ーβ(++)
に対して、負電位差が最大となるような制御信号S4ー
β(0)が差動アンプ52ーβに入力されると、差動ア
ンプ52ーβからは出力信号S6ーβ(−−)が補正手
段F1ーβに対して出力され、この補正手段F1ーβを
介して加圧弁20aーβの駆動手段25ーβを動作して
加圧弁20aーβを閉じ、減圧弁30aーβの駆動手段
35ーβを動作し、減圧弁30aーβを開き、減圧弁3
0aーβから大気に放出する事によりエアーシリンダ6
0の導管63側の空気圧を下げる(状態5,I5)。エ
アーシリンダ60のピストン部61は、導管62側圧力
が導管63よりも上がると、エアーシリンダ60のピス
トン部61が押圧され、前進を開始する。
【0045】上記ピストン部61の移動開始にともなっ
て、エアーシリンダ60のロッドが徐々に移動するにと
もない電圧変化するセンサー71の出力信号S11は、
ユニット1Aーαの補正手段F1ーαに設けられたコン
パレータ53ーαに入力され、差動アンプ52ーαから
入力された信号S6ーαの閾値となり、コンパレータ5
3ーαの出力S7を制限する。移動開始時は信号S11
は小さい(状態I1)が、移動に伴って、信号S11は
大きくなり、センサー71の焦点位置で最大となる。こ
れを越えると信号S11は減少していく。これに伴い、
コンパレータ53ーαの閾値(信号S11)は変化し、
加圧弁20ーαの駆動手段25ーαへの出力S1が制限
され、導管62の圧力が制御される(状態I1→I2→
I1)。図5中の符号v71,v72は、ピストン部6
1につながるロッド66の移動にともなうセンサー7
1,72の出力信号S11,S12の変化状態を示すも
のである。
【0046】他方、同時にセンサー71の出力信号S1
1は、ユニット1Aーαの補正手段F1ーαに設けられ
たコンパレータ54ーαにも入力されているが、差動ア
ンプ52ーαから入力された信号S6ーαが正である限
りにおいてこのコンパレータ53ーαからの出力S8は
OFFで減圧弁30ーαは閉を続ける。
【0047】また、上記ユニット1Aーαで加圧給気す
る一方、同時に、ユニット1Aーβにおいては、制御装
置からユニット1Aーβの制御手段50ーβへ制御信号
S4ーβが送られるが、導管63を加圧保持していたユ
ニット1Aーβにおける圧力センサー40ーβから、正
規化アンプ51ーβを介して差動アンプ52ーβに入力
されている信号S5ーβ(++)に対して、ピストン部
61を移動開始するために、圧力センサー40との電位
差が最大となるような制御信号S4ーβ(0)がユニッ
ト1Aーβの差動アンプ52ーβに入力され、差動アン
プ52ーβからは出力信号S6ーβ(−−)が補正手段
F1ーβに対して出力されて、補正手段F1ーβを介し
て、加圧弁20aーβの駆動手段25ーβをOFFにし
て加圧弁20aーβを閉じ、減圧弁30aーβの駆動手
段35ーβを作動させて減圧弁30aーβを開ける(状
態5、I5)。
【0048】上記減圧弁30aーβは、その駆動手段3
5ーβが下方から付勢している弾性部材33ーβに対抗
してステム31ーβを下方へ押し下げると、弁頭32a
ーβが弁座16aーβから離間し、導管63内の加圧空
気は排気路14ーβから系外に放出され、導管63内が
減圧されていく。すると、導管63の内圧が導管62内
の圧力より低くなり、エアーシリンダ60のピストン部
61が上記のように導管62を介して導入された加圧空
気により押圧されるのに対し、移動に必要な差圧ができ
るとピストン61が移動しはじめる。
【0049】別な制御方法として、ピストン部61の前
進方向への移動開始にともなって、別途配置された位置
センサー(図示せず)、もしくは、エアーシリンダ60
のロッド66が徐々に移動するにともない電圧変化する
センサー(図示せず)からの出力信号を制御装置へ送
り、エアーシリンダ60のロッド66の位置の制御情報
として、移動中のエアーシリンダ60のロッド66が、
例えばそのロッド66に加えられる負荷にかかわらず所
望の速度となるように、ロッドの位置情報、速度及び加
速度を解析ながら、差動アンプ52ーα及び52ーβに
対してそれぞれ最適な制御信号S4ーα及びS4ーβを
入力することによって、シリンダ60の導管62と導管
63の加圧及び減圧の制御(表−1)でシリンダ60の
最適制御をする方法もとれるが、本実施例では、このユ
ニット1Aのより特異な特徴的な点を強調できるよう
に、センサー出力を直接このユニット1Aの補正手段F
1へフィードバックさせて、自立的な制御系ができる
(表−2)ことを示したものである。
【0050】この際、ユニット1Aーβの制御手段50
ーβにあっては、上記ユニット1Aーαの制御手段50
ーαとリンクさせてユニット1Aーβの減圧弁30aー
βによる減圧動作を制限させることでシリンダ60の移
動立ち上がり動作を制御することも可能である(状態
4)。
【0051】次いで、エアーシリンダ60のロッド66
を移動の後、前進端で減速停止する場合には、センサー
72へのロッド66の接近によって、センサー72がロ
ッド66を感知し始まり、初期のセンサー72の出力信
号S12は小さいが、移動に伴って信号S12は大きく
なり、センサー72の焦点位置で最大となる。これを越
えると信号S12は減少していき、ロッド66は前進端
で停止する。この信号12は正規化アンプ74(73)
で正規化され、コンパレータ54(53)ーβの閾値と
して入力されている。従って、信号S12の変化は減圧
弁30ーβの駆動手段35ーβ出力制限となって現れ、
導管63の減圧が制限される。初めは減圧が止まり導管
63内の空気が抜けなくなってピストン61の移動とと
もに加圧される。これが信号12の最大出力部までも
ち、信号12が下がって導管63の内圧以下になったと
きに減圧弁30ーβがあらためて開く。それまでシリン
ダ60の導管63側はピストン61の移動とともに内圧
が上がって、シリンダ60のロッドのクッションとして
働き、ロッド移動を減速する事になる。減圧弁30ーβ
が再度開くと、シリンダ60の導管63側内圧が下が
り、ロッドは停止位置まで進み、安定して停止する。
(状態I5→I4→I5)。
【0052】このように、前進時には、ユニット1Aー
α,1Aーβの各々の制御手段50ーα,50ーβにお
ける、上記のような動作にあっては、エアーシリンダ6
0の移動端を検出している各センサー71,72の信号
S11,S12の電圧を正規化アンプ73ーα,74ー
βを通して、それぞれにコンパレータ53ーα,53ー
β、54ーα,54ーβに入力し、それを基準に差動ア
ンプ52ーα,52ーβからの入力信号S6ーα,S6
ーβとの比較(または減算)によって信号S7ーα,S
8ーβが出力され、駆動ドライバー57ーα,58ーβ
はそれを受けて、駆動信号S1ーα,S2ーβをそれぞ
れ駆動手段25ーα,35ーβへ出力している。この信
号で加圧弁20aーα,減圧弁30aーβの駆動が行わ
れる。後退時には、コンパレータ53ーβ、54ーαか
ら信号S7ーβ、S8ーαが出力され、駆動ドライバー
57ーβ、58ーαはそれを受けて、駆動信号S1ーβ
S2ーαをそれぞれ駆動手段25ーβ,35ーαへ出力
して、加圧弁20aーβ,減圧弁30aーαの駆動がな
される。
【0053】このことは、コンパレータ53ーα,54
ーβがピストン部61の動きに対応して、センサー71
からの信号の他、例えば他の位置情報信号等からの信号
情報を基に、例えばファジー制御回路等を介して出力さ
れた電圧変化をともなう信号S11に基づいて、加圧弁
20aーα,20aーβ、減圧弁30aーα、30aー
βの適度で高速な頻繁な開閉調整をおこなうことがで
き、エアーシリンダ60への負荷などによるオーバーシ
ュート等に対応して、圧力センサー40ーα,40ーβ
からの信号S3ーα,S3ーβが制御信号S4ーα,S
4ーβに常に接近するように、その状況に対応して所定
の速度を維持させるべく各弁体が開閉動作を繰り返しな
がら導管62,63内を随時最適目標圧力に収束できる
ことをも意味している。
【0054】このような2台のユニット1Aと距離限定
センサーを用いてエアーシリンダ60を駆動する際の、
一構成例でも理解されるように、ユニット本体10の流
路13に、流路13を開閉する加圧弁20aと、流路1
3に連通する排出路14を開閉する減圧弁30aとが設
けられているので、接続された駆動装置への経路、すな
わち上記構成例における導管62,63への加圧空気の
供給と排出とについて、ユニット1Aのみで機能させる
ことができる。そして、上記減圧弁30aの下流側に設
けられた圧力センサー40と、この圧力センサー40か
らの信号S3および所定または外部からの制御信号S4
とに基づいて、加圧弁20a,減圧弁30aの各々の駆
動手段25,35を作動させる制御手段50とを備えて
いるので、ユニット1Aの排出口12に接続される経路
内をユニット1Aだけで目標とする圧力に制御すること
ができる。
【0055】そして、上記制御手段50は、圧力センサ
ー40からの出力信号S3および所定または外部からの
制御信号S4とに基づいて出力する差動アンプ52と、
この差動アンプ52の出力信号S6を補正して各駆動手
段25,35に駆動信号S1,S2を出力する補正手段
F1とが備えられているから、上記制御信号S4として
目標電圧を与えるだけで、流路13の排気口12近傍で
の目標圧力と検出圧力との差異がなくなって所定の圧力
に至るまで補正手段F1へ出力信号S6を送ることがで
き、また補正手段F1において、前記出力信号S6を駆
動手段25,35の電気特性に合わせて出力することが
できる。
【0056】さらに、上記補正手段F1には、各々の駆
動手段25,35に接続され、差動アンプ52からの出
力信号S6に対し、別途入力された信号、上述の例にあ
っては、エアーシリンダ60のセンサー71,72から
入力された信号を基準として駆動信号S7,S8を出力
するコンパレータ53,54が設けられているので、シ
リンダ60のロッド66の位置情報をフィードバックす
るかたちで、上記加圧弁20a,減圧弁30aを開閉動
作させることができ、極めて簡単な構成であるにもかか
わらず、例えば上記エアーシリンダ60の動作状態に対
応させてフィードバック制御させることができ、所望の
作動状態に制御することが可能となる。
【0057】続いて、ユニット本体10に異なる形状の
弁体を形成することにより流量調整をおこない、より高
精度な給気制御を可能にする、本発明の第二の実施例を
説明する。
【0058】図2にはそのユニット1Bの断面が示され
ており、各弁体のうち符号20bが加圧弁、符号30b
が減圧弁である。本実施例の場合、加圧弁20bは、ス
テム21に連設され、ステム21の軸径が連続的に拡径
されて、該ステム21にそったテーパーに形成された弁
頭22bが、流路13に形成された弁座15bの内周側
に当接するようになっている。そして、ステム21を上
方に付勢している弾性部材23に対抗して、駆動手段2
5がこれを押し下げる距離の相違により、弁座15bと
弁頭22bとの間隙が可変なものとなっている。
【0059】一方、減圧弁30bもまた上記加圧弁20
bと同様に、弁座16bに対してステム31に沿ってテ
ーパーに形成された弁頭32bが上下動させられること
により、弁座16bと弁頭32bとの間隙が連続的に変
化し、流路13と排出路14との通気断面が可変に形成
されている。
【0060】このような形状の加圧弁20b,減圧弁3
0bがユニット本体10に形成されている場合、制御手
段50を図4に示されるような構成とすることにより、
圧力センサー40からの出力信号S3および所定または
外部からの制御信号S4とに基づいて、各弁20b,3
0bの駆動手段25,35の作動量を連続的に調整し、
排気口12における空気圧力をより滑らかにその目標圧
力に接近させることができる。
【0061】この制御手段50には、第一の実施例にお
ける補正手段F1に代えて、図4に示す補正手段F2が
構成されている。この補正手段F2は、各駆動手段2
5,35に各々に接続され、差動アンプ52からの出力
信号S6を正規化する正規化アンプ55,56が設けら
れている。上記正規化アンプ55,56は、差動アンプ
52を介して送られてくる、駆動手段25,35を制御
するための信号S6の電気特性を、これら駆動手段2
5,35の動作特性に合致させるものであり、また、予
め所定のアルゴリズムを入力しておくことにより、駆動
手段25,35の作動条件を特定するものである。
【0062】上記加圧弁20b,減圧弁30bおよび制
御手段50における上記補正手段F2の構成によれば、
作動アンプ52からの信号S6に基づいて、各正規化ア
ンプ55,56から各駆動手段25,35に対して、連
続的に変化する信号S9および信号S10を電圧出力す
ることができる。そして、この電圧の変化量に対応し
て、駆動手段25,35が作動し、加圧弁20b,減圧
弁30bの各ステム21,31を必要な移動量だけ上下
動させる。すなわち、圧力センサー40で検出される流
路13の排気口12近傍の圧力を、加圧弁20bまたは
減圧弁30bにより供給,排出流量を連続的に調整する
ことにより、目標とする給気圧力により滑らかに収束さ
せ得るのである。
【0063】このように、加圧弁20bおよび減圧弁3
0bは、各々に、弁座15b,16bに当接する弁頭2
2b,32bがステム21,31に沿ってテーパーに形
成された弁体であるため、駆動装置側へ加圧空気を供給
するときには、加圧弁20bの開度を自在に変化させて
その流量を調整加圧することができ、また、駆動装置側
を減圧するときには、減圧弁30bの開度を自在に変化
させて減圧することができのるで、流路13の排気口1
2近傍における圧力をその目標圧力にさらに滑らかに接
近させ、ユニット1Bが接続される駆動装置をより高精
度に制御することができる。
【0064】そして、補正手段F2の各駆動手段25,
35に各々に接続されて設けられ、差動アンプ52から
の出力信号S6を正規化する正規化アンプ55,56
は、信号S6の電気特性を駆動手段25,35の動作特
性に合致させ、また、所定の出力条件に従って、前記駆
動手段25,35に開度可変な弁体である上記加圧弁2
0bおよび減圧弁30bに適合する駆動信号S9,S1
0を可変に出力することができる。したがって、ファジ
ー制御プログラムに基づいて作動する制御装置などから
の制御信号S4を、このユニット1Bの制御手段50に
入力することにより、ソフトハンドリングの他、ファジ
ー制御に対応可能なアクチュエーターを構築することが
可能となるのである。
【0065】尚、上述した第一の実施例および第二の実
施例における、ユニット1Aの加圧弁20a,減圧弁3
0a、およびユニット1Bの加圧弁20b,減圧弁30
bとも各々弁頭22a,32a、22b,32bが弾性
部材23,33により上方に向けて付勢され、弁座15
a,16a、15b,16bに下方から当接するような
構成となっているが、各弁座15a,16a、15b,
16bが下方に形成され、また各弾性部材23,32が
上方に設けられて、各々の弁頭22a,32a、22
b,32bが上方から下方に向けて付勢されることによ
り、流路13および排出路14とを遮断するような構成
であってもよい。
【0066】また、上記した第二の実施例に於いても、
ユニット1Bの補正手段F2の正規化アンプ55、56
に代え、差動アンプを用いるとユニット1Aの様に、外
部から閾値S11(S12)を入力して、第一の実施例
のより木目の細かい自己フィードバック制御をおこなわ
せる事ができる。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の空気制御
ユニットは、ユニット本体の空気流路に、この流路を開
閉する加圧弁およびこの流路に連通する排出路を開閉す
る減圧弁とを設けたので、これに接続される駆動装置へ
加圧空気の供給と排出とについて、本ユニットのみで機
能させることができ、しかも前記減圧弁の下流側に圧力
センサーを設け、また、この圧力センサーからの出力信
号および所定または外部からの制御信号とに基づいて、
加圧弁および減圧弁に各々設けた駆動手段を作動させる
制御手段とを備えたので、前記経路内をこのユニットだ
けで目標圧力に制御することができる。そのため、上記
駆動装置を加速,減速するときに、駆動装置に対する吸
気もしくは排気経路を複数多段に設ける必要がなく、簡
単な装置構成で空気圧力を制御することができるという
効果を奏する。
【0068】またその際、上記制御手段に、圧力センサ
ーからの出力信号および所定または外部からの制御信号
とに基づいて出力する差動アンプと、この差動アンプの
出力信号を補正して上記各駆動手段に駆動信号を出力す
る補正手段とを備えることにより、前記制御信号として
目標電圧を入力するだけで、上記流路の排気口側におけ
る検出圧力がフィードバックされ、所定の目標圧力とな
るように補正手段を介して駆動手段へその電気特性に合
わせて出力することができ、したがって、この目標電圧
を随時コントロールする事により、空気圧を容易に制御
する事ができる。
【0069】さらに、上記補正手段に、各々の駆動手段
に接続され、差動アンプからの出力信号に対し、別途入
力された信号に基づいて駆動信号を出力するコンパレー
タを設けることにより、簡単な構成でありながら、その
別途入力された信号によるフィードバック制御が可能と
なり、駆動装置側の作動状態に対応させて上記加圧弁,
減圧弁を開閉動作させる自己フィードバック制御ができ
る空気圧制御ユニットとなる。
【0070】また、ユニット本体の加圧弁および減圧弁
にあって、各々の弁座に当接する弁頭がステムに沿って
テーパーに形成された弁体である場合には、駆動装置側
へ加圧空気を供給するときに、加圧弁の開度を自在に変
化させてその流量を調整し加圧,減圧するので、目標圧
力にさらに滑らかに接近させることができ、接続される
駆動装置の作動をより高精度に制御することができると
いう効果を奏する。
【0071】そしてこの場合、補正手段において、差動
アンプからの出力信号を正規化する正規化アンプを加圧
弁および減圧弁の各駆動手段の各々に対して設けると、
前記出力信号の電気特性を駆動手段の動作特性に合致さ
せ、また、所定の出力条件に従って、開度可変な弁体で
ある上記加圧弁および減圧弁の各駆動手段に適合する駆
動信号を出力することができ、したがって、ファジー制
御プログラムに基づいて作動する制御装置などからの制
御信号をこの制御手段に入力することにより、ソフトハ
ンドリングの他、ファジー制御に対応可能なアクチュエ
ーター等を構築することが可能となる。
【0072】これらは、空気圧系駆動装置へ供給する空
気圧力を可変的な目標圧力に制御することができ、ま
た、駆動装置側の負荷状態にかかわらず、その動作状態
に対応させて連続的、かつ滑らかに可変的な目標圧力ま
で到達させることができる。
【0073】このように、本発明の小型一体型高速応答
を有する空気制御ユニットの応用範囲は、実施例で示し
た様なシリンダの上限と下限での圧力制限制御にとどま
らず、シリンダにおける任意の中間位置でのピストン停
止制御、異常負荷自動検知対応アクチュエータや、負荷
の自動バランス機構等の制御ユニットとして、多方面へ
の利用が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る空気圧制御ユニットの一構成例を
示す断面図である。
【図2】開度可変な弁体を形成してなる空気圧制御ユニ
ットの断面図である。
【図3】制御手段の構成を示すブロック図である。
【図4】制御手段の他の構成を示すブロック図である。
【図5】空気圧制御ユニットにより距離限定型センサー
を使い自己制御的にエアーシリンダを駆動する場合の説
明図である。
【符号の説明】
1A,1B 空気圧制御ユニット 10 ユニット本体 11 吸気口 12 排気口 13 流路 14 排気路 15a,16a,15b,16b 弁座 20a,20b 加圧弁 21 ステム 22a,22b 弁頭 23 弾性部材 25 駆動手段 30a,30b 減圧弁 31 ステム 32a,32b 弁頭 33 弾性部材 35 駆動手段 40 圧力センサー 50 制御手段 51 正規化手段 52 差動アンプ F1,F2 補正手段 53,54 コンパレータ 55,56 正規化アンプ S1〜S12 信号 60 エアーシリンダ 61 ピストン部 62,63,65 導管 V−1,V−2 弁 71,72 センサー

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空気流路が形成されたユニット本体と、
    前記流路の両端部に形成された吸気口および排気口と、
    前記流路に連通して設けられた排気路と、前記流路の上
    流側に設けられ該流路を開閉する加圧弁と、前記流路の
    下流側に設けられ前記排気路を開閉する減圧弁と、前記
    加圧弁および前記減圧弁の各々に付設された駆動手段
    と、前記減圧弁より下流側の前記流路に設けられこの流
    路内の空気圧力を検出する圧力センサーと、この圧力セ
    ンサーからの出力信号および所定または外部からの制御
    信号とに基づいて前記各々の駆動手段を作動させる制御
    手段とを備えていることを特徴とする空気制御ユニッ
    ト。
  2. 【請求項2】 上記加圧弁および上記減圧弁は、各々
    に、弁座に当接する弁頭がステムに沿ってテーパーに形
    成された弁体であることを特徴とする請求項1記載の空
    気制御ユニット。
  3. 【請求項3】 上記制御手段は、上記圧力センサーから
    の出力信号および上記所定または外部からの制御信号と
    に基づいて出力する差動アンプと、この差動アンプの出
    力信号を補正して上記各々の駆動手段に駆動信号を出力
    する補正手段とを具備していることを特徴とする請求項
    1または2記載の空気制御ユニット。
  4. 【請求項4】 上記補正手段には、上記各々の駆動手段
    に各々に接続され、上記差動アンプからの出力信号に対
    し、調整可能な設定信号もしくは別途入力された信号に
    基づいて駆動信号を出力するコンパレータが設けられて
    いることを特徴とする請求項3記載の空気制御ユニッ
    ト。
  5. 【請求項5】 上記補正手段には、上記各々の駆動手段
    に各々に接続され、上記差動アンプからの出力信号を正
    規化する正規化アンプが設けられていることを特徴とす
    る請求項3記載の空気制御ユニット。
  6. 【請求項6】 上記各々の駆動手段には、駆動信号に高
    速スイッチング応答する駆動部が設けられていることを
    特徴とする請求項1,3または4記載の空気制御ユニッ
    ト。
  7. 【請求項7】 上記各々の駆動手段には、駆動信号に直
    線応答する駆動部が設けられていることを特徴とする請
    求項2,3または5記載の空気制御ユニット。
JP26794591A 1991-10-16 1991-10-16 空気制御ユニツト Withdrawn JPH05126105A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26794591A JPH05126105A (ja) 1991-10-16 1991-10-16 空気制御ユニツト

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26794591A JPH05126105A (ja) 1991-10-16 1991-10-16 空気制御ユニツト

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05126105A true JPH05126105A (ja) 1993-05-21

Family

ID=17451789

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP26794591A Withdrawn JPH05126105A (ja) 1991-10-16 1991-10-16 空気制御ユニツト

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05126105A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002122102A (ja) * 2000-10-10 2002-04-26 Asahi Enterp:Kk 押圧装置
KR100836227B1 (ko) * 2007-03-08 2008-06-09 한국기계연구원 전공 레귤레이터의 압력제어를 위한 펄스 폭 변조방법
JP2013522528A (ja) * 2010-03-18 2013-06-13 ヒプテック ゲーエムベーハー 燃料を供給するための圧力制御部、およびこの圧力制御部を備える制御ユニットを有する燃料供給システム

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002122102A (ja) * 2000-10-10 2002-04-26 Asahi Enterp:Kk 押圧装置
KR100836227B1 (ko) * 2007-03-08 2008-06-09 한국기계연구원 전공 레귤레이터의 압력제어를 위한 펄스 폭 변조방법
JP2013522528A (ja) * 2010-03-18 2013-06-13 ヒプテック ゲーエムベーハー 燃料を供給するための圧力制御部、およびこの圧力制御部を備える制御ユニットを有する燃料供給システム
US9880568B2 (en) 2010-03-18 2018-01-30 Hyptec Gmbh Pressure regulators for feeding fuel, and fuel-supplying system comprising a regulating unit that consists of said pressure regulators

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6171066B1 (en) Automatic pneumatic pressure control apparatus and method of controlling same
US6584999B2 (en) Fluid pressure controller
JP4547674B2 (ja) 真空調圧システム
JPWO2004109420A1 (ja) 圧力制御システム及び流量制御システム
JP2004286122A (ja) 加圧シリンダの高速駆動方法及びそのシステム
JP4595017B2 (ja) サーボダイクッションの制御装置
US11480201B2 (en) Electropneumatic control system and position controller for such a system
US6148837A (en) Automatic pneumatic pressure control apparatus and method of controlling same
JPH05126105A (ja) 空気制御ユニツト
US6644332B1 (en) Method and apparatus for multiple-input-multiple-output control of a valve/actuator plant
US7406910B2 (en) Device and method for controlling the position of a pneumatic actuator
US20040182074A1 (en) Pneumatic circuit control system
US6349627B1 (en) Electropneumatic positioner
KR100528169B1 (ko) 공압조절기를 이용한 글로브밸브 개도율 제어장치
JP4369202B2 (ja) 流体レギュレータ
CN111140667B (zh) 一种电控比例阀的二段式进气与二段式排气结构
JPH0819873A (ja) 抵抗溶接装置および抵抗溶接方法
JP3396375B2 (ja) 電空変換器の出力制御方法およびシステム
JP2003099132A (ja) 電空レギュレータ
JP2767376B2 (ja) 電磁比例弁の作動制御方法
JP2018045432A (ja) 真空圧力制御システム及び真空圧力制御用コントローラ
JP3781858B2 (ja) 圧力供給装置
JP2004508022A (ja) ほぼ一定の真空を真空系内に維持する真空調圧器
KR101712292B1 (ko) 공압 장치를 구비한 시트
JP3054464B2 (ja) レーザ加工機

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19990107