JP2002122102A - 押圧装置 - Google Patents

押圧装置

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JP2002122102A
JP2002122102A JP2000309489A JP2000309489A JP2002122102A JP 2002122102 A JP2002122102 A JP 2002122102A JP 2000309489 A JP2000309489 A JP 2000309489A JP 2000309489 A JP2000309489 A JP 2000309489A JP 2002122102 A JP2002122102 A JP 2002122102A
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stroke
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pressing device
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Abstract

(57)【要約】 【課題】不感帯を設けることなくしかも安定なバランス
が得られるようにしたストローク制御式または圧力制御
式の押圧装置を提供することを目的とする。 【解決手段】エアシリンダ72のピストン73に対して
その両側にそれぞれ制御弁81、82を接続し、一方の
制御弁81にはこのシリンダ72のストロークに応じた
信号を供給するとともに、他方の制御弁82に対しては
ストロークまたは圧力の目標値と実際のストロークまた
は実際の圧力との偏差信号を用いてサーボアンプ86で
フィードバック制御を行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は押圧装置に係り、と
くに流体式シリンダから成り、ピストンロッドによって
ワークを押圧する押圧装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば液晶表示装置の組立てに用いられ
る液晶重合わせ装置は、加圧力を時間に対して制御する
ことを要する。このような目的のために、従来は図6に
示すような押圧装置が用いられていた。
【0003】この装置はエアシリンダ72が用いられ、
そのピストン73に固着されたピストンロッド74の先
端側の部分に押圧子75を取付けている。またピストン
ロッド74から側方に突出するアーム76を位置センサ
77の入力端に接続するようにしている。そして位置セ
ンサ77の出力をストローク/電圧変換器83において
電圧に変換するとともに、コンパレータ85に供給して
いる。コンパレータ85は指示器84の出力(入力目標
値)と変換器83の出力とを比較し、両者の偏差をサー
ボアンプ86で増幅し、スプールバルブ90のフォース
モータ91に供給するようにしている。
【0004】従って指示器84によって指示値を入力す
ると、指示値がコンパレータ85で変換器83の出力と
比較され、コンパレータ85の偏差出力がサーボアンプ
86で増幅されてスプールバルブ90のフォースモータ
91に印加され、これによってスプールバルブ90が切
換えられるようになっている。ここでコンパレータ85
およびサーボアンプ86から成るシステムはデジタルコ
ントローラ92から構成されている。
【0005】デジタルコントローラ92の出力によって
スプールバルブ90が左側のポジションに切換えられた
場合にはシリンダ72のピストンロッド74が引込まれ
てストロークが減少する。これに対してスプールバルブ
90が右側のポジションに切換えられた場合には、ピス
トンロッド74が押出されてそのストロークが増加す
る。またスプールバルブ90が中立位置に切換えられる
と、その位置で停止する。従ってデジタルコントローラ
92によってスプールバルブ90を切換えてシリンダ7
2のストロークを所定の値に設定することにより、押圧
子75によってワークを所定のストロークで押圧するこ
とが可能になる。
【0006】このような従来の流体式シリンダ72の内
圧は図7に示すように、そのストロークに関係なく一定
の値を維持するようになっている。すなわちピストンロ
ッド74の太さを無視して考えると、ピストン73に対
して右側の空間の圧力P2 による押圧力はピストン73
に対して左側の空間の圧力P1 による押圧力と押圧子7
5が受ける反力Fとの和とバランスする。ところがこの
バランスは図7に示すように、ストロークに関係なく成
立するものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来のこのような押圧
装置は、スプールバルブ90がON−OFF式の切換え
バルブから構成されている。従って不感帯がないと非常
に不安定になり、シリンダ72は目標ストロークの近傍
でチャタリングを起すことになる。このような理由か
ら、図6に示すように中間にロックポジションを設けた
スプールバルブ90を用いている。ところがこのように
不感帯を設けると、その部分では制御が行なわれないた
めに、目標ストロークの近傍での位置制御が停止し、精
度が低下する欠点がある。
【0008】またこのような押圧装置はストロークの制
御は行なうことが可能だが、押圧力の制御を行なうこと
ができない。さらにこの装置はスプールバルブ90のフ
ォースモータ91を3つのポジションに切換えるために
デジタルコントローラ92を用いるようにしており、こ
れによって装置が高価になるとともに、制御用のソフト
ウエアを用意しなければならないという欠点がある。
【0009】本発明はこのような問題点に鑑みてなされ
たものであって、力学的な平衡バランスによって位置決
めが行なわれるようにした簡潔でしかも高精度の押圧装
置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本願の主要な発明は、流
体式シリンダから成り、ピストンロッドによってワーク
を押圧する押圧装置において、前記流体式シリンダのピ
ストンロッドの両側の空間にそれぞれ作動圧を供給する
制御弁を接続し、一方の制御弁に前記流体式シリンダの
ストロークに応じた入力信号を入力するとともに、他方
の制御弁にストロークまたは押圧力の目標値に応じた入
力信号を入力することを特徴とする押圧装置に関するも
のである。
【0011】ここで前記制御弁は入力信号が増加すると
それに応じて出力圧が増加または減少する制御弁であっ
てよい。また前記流体式シリンダのストロークに応じた
入力信号が供給される前記一方の制御弁が前記流体式シ
リンダのピストンに対してピストンロッド側の空間に接
続されてよい。
【0012】また目標値がコンパレータにおいて前記流
体式シリンダの実際のストロークと比較され、目標値と
実際のストロークとの偏差が前記他方の制御弁に入力さ
れるようにしてよい。あるいはまた目標値がコンパレー
タにおいて前記流体式シリンダの前記他方の制御弁が接
続された空間の圧力と比較され、目標値と実際の圧力と
の偏差が前記他方の制御弁に入力されるようにしてよ
い。
【0013】
【発明の実施の形態】図1は本発明の一実施の形態の押
圧装置を示すものであって、押圧装置はそのアクチュエ
ータとしてエアシリンダ72が設けられている。エアシ
リンダ72はピストン73を摺動可能に内蔵し、ピスト
ン73にピストンロッド74が連設されている。ピスト
ンロッド74はシリンダ72の左方に突出されるととも
に、先端部に押圧子75を備えている。またピストンロ
ッド74にはアーム76が取付けられ、このアーム76
が位置センサ77の入力端に連結されている。
【0014】上記エアシリンダ72のピストン73に対
してその両側にはそれぞれ制御弁81、82が接続され
ている。そして一方の制御弁82の入力側は、上記位置
センサ77の出力端に接続された変換器83の出力端と
接続されている。またこのシステムはストロークを指示
する指示器84を備え、この指示器84の出力が変換器
83の出力とコンパレータ85で比較されるようになっ
ている。コンパレータ85の出力側はサーボアンプ86
に接続され、しかもサーボアンプ86の出力側が上記第
2の制御弁82の入力側に接続されている。
【0015】図3はこの一実施の形態に用いられる制御
弁81、82の全体の構成を示すものであって、この制
御弁はボディ10を備えており、このボディ10の下側
の部分にはその左側に供給ポート11が、右側の部分に
は出力ポート12がそれぞれ形成されている。
【0016】またこのボディ10はその上部側に第1の
凹部16を有し、この凹部16の上部開口を閉塞するよ
うに入力ダイヤフラム17を備えている。そして入力ダ
イヤフラム17はその下側に配されている圧力板18に
よって受けられるようになっている。圧力板18は下方
へ突出するように比較的大きな直径のセンタボス19を
備え、このセンタボス19が出力ダイヤフラム20のほ
ぼ中央部を押圧するようにしている。そして第1の凹部
16であって入力ダイヤフラム17と出力ダイヤフラム
20との間の空間が小孔21によって外部と連通され、
大気圧に等しい圧力に維持されるようになっている。
【0017】上記第1の凹部16の下側には第2の凹部
22が連設されている。そして第1の凹部16と第2の
凹部22とを互いに遮断するように上記出力ダイヤフラ
ム20が配されている。そしてこのような出力ダイヤフ
ラム20を受けるように第2の凹部22内には受け板2
3が配されている。受け板23はばね24によって上方
へ押圧付勢されている。
【0018】上記受け板23の下面に接触するように第
2の凹部22には圧力板25が配されている。この圧力
板25はロッド26を介して下側に配されているポペッ
ト27と連結されている。ここでポペット27は第3の
凹部28内に配されている。また上記ロッド26は貫通
孔29によってボディ10に摺動可能に支持されてい
る。そしてポペット27の上面にはOリング30が取付
けられており、このOリング30が凹部28の内側の上
面に圧着するようになっている。
【0019】圧力板25の下側には突部35が連設され
るとともに、この突部35がバランスダイヤフラム36
を押圧するようになっている。なおバランスダイヤフラ
ム36はその下側に配されているばね受け37を介して
キャンセルばね38の押圧力を受けるようにしている。
【0020】次にこのような構成のボディ10から成る
弁本体の上側に配されているノズルフラッパの機構につ
いて説明する。ノズル45は中心孔46を具備するとと
もに、このノズル45の基端側の部分が保持部47に構
成されており、上部ボディ48に設けられている凹部4
9内において支持されている。
【0021】上記ノズル45は中心孔46と連通する横
孔50を備えるとともに、横孔50は保持部47の外周
面に形成されている連通溝51に連通されている。そし
て上記連通溝51と連通するようにボディ48にはポー
ト52が形成されており、このポート52が凹部16内
であって上記入力ダイヤフラム17の上側の空間に連通
されている。そして絞り通路53および連通路54を介
してポート52は供給ポート11に連通されるようにな
っている。
【0022】次に上記ノズル45の先端部と対向するよ
うに配されているフラッパ60について説明する。フラ
ッパ60は例えばりん青銅の薄板から成り、その外周側
の部分には表裏の両側を連通させる開口61が形成され
ている。またこのようなフラッパ60はその周縁部がケ
ーシング62によって張設されている。
【0023】ケーシング62内にはヨーク63が配され
るとともに、このヨーク63の内部にはマグネット64
とセンタコア65とがそれぞれ取付けられている。また
センタコア65の外周側であってヨーク63の内周側と
の隙間の部分にはコイル66が配されている。そしてこ
のコイル66がボビン67に取付けられている。そして
ボビン67を介してコイル66は上記フラッパ60に連
結されている。なおヨーク63およびケーシング62を
貫通するように小孔68が形成されており、これによっ
てケーシング62の内部に圧力が大気圧に維持されてい
る。
【0024】次にこのような制御弁の動作の概要を説明
する。ケーシング62内のコイル66には信号電流が加
えられる。コイル66はマグネット64によって形成さ
れる磁気回路のエアギャップの中に配されているため
に、コイル66に加えられる信号電流によってこのコイ
ル66が軸線方向に移動する。すなわちここではコイル
66とマグネット64とヨーク63とセンタコア65と
によってリニアモータが構成されており、このようなリ
ニアモータによってフラッパ60が図1において左右の
方向の力を受けることになる。従ってこのような力によ
ってフラッパ60がノズル45の先端部に対して変位す
る。
【0025】供給ポート11を通して加えられる供給圧
は連通路54、絞り通路53、ポート52、連通溝5
1、横孔50を通してノズル45の中心孔46に対して
作動圧として印加される。そしてこのような作動圧は、
フラッパ60とノズル45の先端部との隙間を通して流
出する流出量に応じて減圧され、減圧された圧力が中心
孔46、横孔50、連通溝51、およびポート52を通
して信号圧として取出され、この信号圧が入力ダイヤフ
ラム17の上面に作用する。
【0026】これに対して下側の凹部28が出力ポート
12と連通しているために、凹部28内が出力圧に維持
される。そしてこのような出力圧はボディ10の貫通孔
29を通して凹部22に印加されているために、凹部2
2内の圧力が出力圧に等しくなるとともに、出力ダイヤ
フラム20の下面が出力圧を受けることになる。
【0027】これに対して供給ポート11からの供給圧
はボディ10の中心部に上下方向に貫通するように形成
されている中心孔40に印加されるために、バランスダ
イヤフラム36の下面には供給圧が印加される。さらに
このバランスダイヤフラム36の下面には、キャンセル
ばね38の弾性復元力がばね受け37を介して加わる。
また中心孔40に加わる供給圧はポペット27の上面で
あってOリング30よりも中心側の領域に印加されるこ
とになる。
【0028】ここでコイル66に流れる信号電流を増大
させると、フラッパ60が図1において左方に押圧さ
れ、ノズル45の先端部に近接し、これによってノズル
45の背圧、すなわち信号圧が増大する。従ってこの信
号圧が上面に加えられるダイヤフラム17は下方へより
大きな力を受けることになり、下方に移動する。そして
このような入力ダイヤフラム17の力が圧力板18、セ
ンタボス19、出力ダイヤフラム20、受け板23を介
して圧力板25に印加される。従ってこの圧力板25が
下方へ移動する。
【0029】圧力板25はロッド26を介してポペット
27と連結されているために、圧力板25が下方へ移動
するとポペット27も下方へ移動する。従ってこのポペ
ット27の上面に設けられているOリング30が凹部2
8の上面から離間する。従って供給ポート11からの供
給圧が中心孔40から第3の凹部28に流動し、出力ポ
ート12を通して取出される出力圧が上昇する。
【0030】出力圧は凹部22内であって出力ダイヤフ
ラム20の下面に加えられており、出力圧の上昇に伴っ
て出力ダイヤフラム20が上方へ押す力が次第に増大
し、やがて入力ダイヤフラム17による下方への力の増
加量をキャンセルするようになると、ここで再び力の平
衡に達し、図1に示すように圧力板25およびポペット
27が上方へ移動してOリング30が凹部28の上面に
接触し、供給圧を遮断する。これによって新しい平衡状
態に達する。
【0031】コイル66に加えられる信号電流を減少さ
せた場合には、このコイル66がフラッパ60を左方へ
押圧する力が少なくなり、このフラッパ60自身の弾性
復元力とのバランスによってノズル45とフラッパ60
との間の隙間が増大する。従ってこの場合にはノズル4
5の背圧が減少することになる。
【0032】ノズル45の背圧、すなわち信号圧が減少
すると、入力ダイヤフラム17の上面に加えられる信号
圧が減少するために出力圧を受ける出力ダイヤフラム2
0の押圧力によって入力ダイヤフラム17が上方へ移動
することになる。従って圧力板18およびセンタボス1
9もばね24の弾性復元力によって上方へ移動するよう
になる。
【0033】するとセンタボス19の先端部が出力ダイ
ヤフラム20から離間する。従って出力ダイヤフラム2
0および受け板23に貫通して形成されている中心孔4
1が開くようになる。従ってこのような中心孔41を通
して第2の凹部22内の空間の出力圧が第1の凹部16
側へ逃げるようになり、さらに小孔21を通してボディ
10の外側に流出する。これによって出力圧が次第に減
少する。そして出力圧による力が信号圧による力とバラ
ンスする状態に達すると、再びセンタボス19が出力ダ
イヤフラム20の上面に接し、中心孔41を閉塞して新
たな力の平衡状態に達する。
【0034】図4はこのような制御弁のコイル66に入
力信号として供給される信号電流に対する出力圧力の変
化を示している。このグラフから明らかなように、コイ
ル66に加えられる信号電流に応じて、出力ポート12
から出力される出力圧力がほぼ直線的に増加する特性を
有している。なお図1に示す一対の制御弁81、82は
ともに図3に示すような制御弁から構成されている。こ
こで原理的な特性は同一であるものの、一対の制御弁8
1、82の仕様は互いに異なっている。
【0035】次に制御弁81、82とエアシリンダ72
から成る押圧装置の全体の動作を説明する。指示器84
によってストロークの目標値を入力する。これに対して
エアシリンダ72のその時の現実のストロークは位置セ
ンサ77によって検出されるとともに、このストローク
が変換器83において電流に変換される。そして指示器
84の出力と変換器83の出力とがコンパレータ85で
比較され、その偏差がサーボアンプ86に入力される。
ここでサーボアンプ86は比例積分制御を行なうアンプ
であって、コンパレータ85の出力を△Sとすると、サ
ーボアンプ86の出力は次式で表わされる。なおここで
第1項が比例項で第2項が積分項である。
【0036】C1 △S+C2 ∫△Sdt 上記の式で示されるサーボアンプ86の出力が制御信号
として制御弁82に供給される。これに対して反対側の
制御弁81の入力側にはストローク/電流変換器83の
出力が供給されている。
【0037】ここで制御弁81、82の出力ポート12
に生ずる出力圧をそれぞれP1 、P2 とし、シリンダ7
2のピストン73の断面積をAとし、ピストンロッド7
4の断面積をaとし、押圧子75に加わる反力をFとす
ると、エアシリンダ72の軸線方向の力のバランスは次
式で表わされる。
【0038】F+(A−a)P1 =AP2 いまエアシリンダ72のピストン73の右側の空間の圧
力を図2においてB点に設定する。このときにピストン
73の左側の空間の圧力は必ず上記の力のバランスが成
立するA点に設定されなければならない。A点からずれ
た場合には力のバランスが成立しなくなる。
【0039】ところがサーボアンプ86によるフィード
バック制御によって、上記のような力のバランスが自動
的に成立し、安定点に達するようにしている。いま図2
においてシリンダ72のピストン73の右側の空間の圧
力P2 が増大して図2においてB点からB1点に移行し
た場合について考える。P2 が増大するとピストン73
を押す力が大きくなるためにこれによってピストンロッ
ド74が押出され、このシリンダ72のストロークが増
加する。するとこのストロークが位置センサ77によっ
て検出されるとともに、この検出出力が変換器83によ
って電流に変換されて制御弁81に信号として供給され
る。すなわち制御弁81の出力P1 が増加してピストン
ロッド74を押戻す力が増加し、これによってP2 の増
大にバランスする。
【0040】なおこのときに指示器84に入力される目
標値と実際のストロークとの間にオフセット量が存在す
るときは、このオフセット量に応じてコンパレータ85
が出力を生じ、この出力がサーボアンプ86によって増
幅されて制御弁82に供給される信号電流が増減され、
このようなサーボ動作によって制御弁82の出力圧P2
が調整され、上記のオフセットがなくなる。
【0041】エアシリンダ72のピストン73に対して
右側の空間の圧力P2 が小さくなって図2においてB点
からB2点に移行した場合には、ピストン73が右方に
押されてピストンロッド74が引込まれる。従ってこの
エアシリンダ72のストロークが小さくなる。するとこ
の小さなストロークが位置センサ77によって検出され
る。位置センサ77の出力は変換器83によって電流に
変換されるとともに、変換された電流値が制御弁81に
制御信号として供給される。従って制御弁81の出力圧
P1 が減少し、ピストン73を押戻す力が減少して新た
な力のバランスの平衡に達する。
【0042】なおこのときに目標とするストロークと実
際のストロークとの間にオフセットが存在する場合に
は、このオフセットがコンパレータ85から出力され
る。従ってサーボアンプ86を通して供給される制御弁
82の信号電流が増加あるいは減少し、上記のオフセッ
トをキャンセルするように作用する。これによって新し
い力のバランスが成立する。従って常に安定なバランス
点においてエアシリンダ72が所定のストロークを生ず
ることになる。
【0043】このような押圧装置は、エアシリンダ72
の軸線方向の力のバランスによって安定点を得るように
しているために、不感帯を設ける必要がなくなる。また
サーボアンプ86が比例積分要素から構成されており、
とくにその積分項で目標値とのオフセットをなくすこと
が可能になる。例えば押圧子75のストロークを5mm
としたときに、比例制御によって4.9mmのストロー
クを得、積分項で0.1mmのストロークを得、これに
よって目標値となる5mmのストロークを正しく発現し
ている。またサーボアンプ86とコンパレータ85の組
合わせがアナログコントローラによって構成されるため
に、取扱いが容易になるとともに、低コストでシステム
を組立てることが可能になる。
【0044】次に別の実施の形態を図5によって説明す
る。この実施の形態において、エアシリンダ72のピス
トン73の左側の空間と接続されている制御弁81の信
号ポートには、位置センサ77の出力を電流に変換する
ストローク/電流変換器83の出力が供給されるように
なっている。これに対してシリンダ72のピストン73
の右側の空間あるいは制御弁82の出力圧P2 が圧力/
電圧変換器87によって電圧に変換されるとともに、コ
ンパレータ85に供給される。コンパレータ85は指示
器84の出力(目標値)と変換器87の出力とを比較す
るとともに、その比較出力をサーボアンプ86に供給し
ている。そしてサーボアンプ86の出力が信号電流とし
て制御弁82に供給されている。
【0045】このような押圧装置において、押圧子75
がワークに当接していない場合には、押圧子75の受け
る反力Fが0であるためにエアシリンダ72に負荷がか
からず、エアシリンダ72のピストン73の右側の部屋
の圧力は小さな値になっている。そしてこのような場合
に指示器84に何等かの信号が供給されると、その信号
値がコンパレータ85に供給される。このときにエアシ
リンダ72の右側の部屋の出力P2 は小さな値になって
おり、変換器87の出力も小さいために、コンパレータ
85は比較的大きな出力を生じ、この大きな出力がサー
ボアンプ86で増幅されて制御弁82に信号電流として
供給される。従って押圧子75がワークに当接していな
い場合には、ロッド74がほぼ一定の速度で次第に押出
される。
【0046】ワークに対して押圧子75が当接すると、
これによって反力Fを生ずるとともに、エアシリンダ7
2のピストン73の右側の部屋の圧力P2 が立上がる。
従ってこの場合には上記第1の実施の形態と同様の圧力
のバランスが成立する。
【0047】何等かの原因によってエアシリンダ72の
ピストン73の右側の空間の圧力P2 が大きくなって押
圧子75によるワークに対する押圧力が増大すると、圧
力P2 が変換器87によって電圧に変換されるととも
に、この圧力がコンパレータ85で目標値と比較され、
コンパレータ85の出力が低下する。従ってサーボアン
プ86を通して制御弁82に供給される信号電流も低く
なり、これによってエアシリンダ72のピストン73の
右側の空間に供給される圧力P2 が減少する。
【0048】逆にピストン73の右側の空間の圧力P2
が小さくなった場合には、この小さな圧力P2 が変換器
87で電圧に変換され、サーボアンプ86に供給され
る。すなわちこの場合にはサーボアンプ86の出力が増
加し、増加した出力がサーボアンプ86で増幅されて制
御弁82に制御信号として供給される。すなわちこの場
合には制御弁82によって供給される出力圧P2 が増加
し、これによって押圧力を元の状態に戻す。このように
して押圧子75によってワークに与えられる押圧力を常
に一定の値に維持している。
【0049】この実施の形態において、サーボアンプ8
6は上記第1の実施の形態と同様に比例積分要素を構成
している。そしてコンパレータ85において指示器84
で供給される圧力の目標値と制御弁82の出力圧との偏
差値△Pを得るようにしているために、このサーボアン
プ86の出力は、コンパレータ85の出力圧を△Pとす
ると、次式で表わされる。なおここで第1項が比例項で
第2項が積分項である。
【0050】C1 △P+C2 ∫△Pdt
【発明の効果】本願の主要な発明は、流体式シリンダか
ら成り、ピストンロッドによってワークを押圧する押圧
装置において、流体式シリンダのピストンロッドの両側
の空間にそれぞれ作動圧を供給する制御弁を接続し、一
方の制御弁に流体式シリンダのストロークに応じた入力
信号を入力するとともに、他方の制御弁にストロークま
たは押圧力の目標値に応じた入力信号を入力するように
したものである。
【0051】従ってこのような押圧装置によれば、流体
式シリンダのピストンの両側に加わる力のバランスによ
って平衡点が得られ、不感帯を設けることなくしかも安
定な動作が達成されるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態の押圧装置の接続を示すブロ
ック図である。
【図2】エアシリンダのストロークと圧力との関係を示
すグラフである。
【図3】制御弁の構造を示す縦断面図である。
【図4】制御弁の信号電流と出力圧力との関係を示すグ
ラフである。
【図5】第2の実施の形態の押圧装置のブロック図であ
る。
【図6】従来の押圧装置のブロック図である。
【図7】従来の押圧装置のストロークと圧力との関係を
示すグラフである。
【符号の説明】
10 ボディ 11 供給ポート 12 出力ポート 16 第1の凹部 17 入力ダイヤフラム 18 圧力板 19 センタボス 20 出力ダイヤフラム 21 小孔 22 第2の凹部 23 受け板 24 ばね 25 圧力板 26 ロッド 27 ポペット 28 第3の凹部 29 貫通孔 30 Oリング 35 突部 36 バランスダイヤフラム 37 ばね受け 38 キャンセルばね 40 中心孔 41 中心孔 45 ノズル 46 中心孔 47 保持部 48 上部ボディ 49 凹部 50 横孔 51 連通溝 52 ポート 53 絞り通路 54 連通路 60 フラッパ 61 開口 62 ケーシング 63 ヨーク 64 マグネット 65 センタコア 66 コイル 67 ボビン 68 小孔 72 シリンダ 73 ピストン 74 ロッド 75 押圧子 76 アーム 77 位置センサ 81、82 制御弁 83 変換器 84 指示器 85 コンパレータ 86 サーボアンプ 87 変換器 90 スプールバルブ 91 フォースモータ 92 デジタルコントローラ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】流体式シリンダから成り、ピストンロッド
    によってワークを押圧する押圧装置において、 前記流体式シリンダのピストンロッドの両側の空間にそ
    れぞれ作動圧を供給する制御弁を接続し、 一方の制御弁に前記流体式シリンダのストロークに応じ
    た入力信号を入力するとともに、他方の制御弁にストロ
    ークの目標値に応じた入力信号を入力することを特徴と
    する押圧装置。
  2. 【請求項2】流体式シリンダから成り、ピストンロッド
    によってワークを押圧する押圧装置において、 前記流体式シリンダのピストンロッドの両側の空間にそ
    れぞれ作動圧を供給する制御弁を接続し、 一方の制御弁に前記流体式シリンダのストロークに応じ
    た入力信号を入力するとともに、他方の制御弁に押圧力
    の目標値に応じた入力信号を入力することを特徴とする
    押圧装置。
  3. 【請求項3】前記制御弁は入力信号が増加するとそれに
    応じて出力圧が増加または減少することを特徴とする請
    求項1または請求項2に記載の押圧装置。
  4. 【請求項4】前記流体式シリンダのストロークに応じた
    入力信号が供給される前記一方の制御弁が前記流体式シ
    リンダのピストンに対してピストンロッド側の空間に接
    続されることを特徴とする請求項1〜請求項3の何れか
    に記載の押圧装置。
  5. 【請求項5】目標値がコンパレータにおいて前記流体式
    シリンダの実際のストロークと比較され、目標値と実際
    のストロークとの偏差が前記他方の制御弁に入力される
    ことを特徴とする請求項1〜請求項4の何れかに記載の
    押圧装置。
  6. 【請求項6】目標値がコンパレータにおいて前記流体式
    シリンダの前記他方の制御弁が接続された空間の圧力と
    比較され、目標値と実際の圧力との偏差が前記他方の制
    御弁に入力されることを特徴とする請求項1〜請求項4
    の何れかに記載の押圧装置。
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