JP4526643B2 - 放射ノイズ測定データ表示方法、放射ノイズ測定システムおよび放射ノイズ測定用プログラム記憶媒体 - Google Patents

放射ノイズ測定データ表示方法、放射ノイズ測定システムおよび放射ノイズ測定用プログラム記憶媒体 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、放射ノイズ測定データをCRTディスプレイ等に表示する方法、放射ノイズ測定システムおよび放射ノイズ測定用プログラム記憶媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般的に、放射ノイズを測定する際は、図29に示すように被放射ノイズ測定品1に対して放射ノイズ測定機器2を測定データ処理システム3中の測定機器制御機能5で制御しながら放射ノイズ測定を行なう。
【0003】
測定したデータは、測定データ処理システム3中のスペクトラム表示機能6で処理され、図30に示すようなスペクトラムを表示装置4上に表示する。
【0004】
図30のスペクトラム表示においては、横軸が周波数、縦軸が放射ノイズレベルを示しており、30MHz〜1GHzの周波数範囲における放射ノイズレベルと規格値を表わしている。放射ノイズレベルは一般的に電界強度(単位dBuV/m)で表す。
【0005】
また、放射ノイズ測定データはファイル7としても出力され、測定データを保存できるようになっている。
【0006】
測定者は図30のスペクトラム表示された放射ノイズレベルと規格値を目視によって比較し、規格値よりも高い放射ノイズレベルを示す周波数に着目して抑制するための対策を被放射ノイズ測定品1に施し、再度放射ノイズを測定する。
【0007】
測定データについては再度図30のスペクトラム表示をし、放射ノイズレベルと規格値とを比較する。このようにして周波数範囲全般にわたって放射ノイズレベルが規格値よりも低くなるまで対策と測定を繰り返すのである。
【0008】
測定データのCRTディスプレイ等への応用的な表示方法としては、特開平5−334457号公報と特開昭62−106317号公報に記載したものが知られている。
【0009】
特開平5−334457号公報では、測定データと規格値の比較結果から、測定データが規格値よりも高い値を示す周波数に対応して、使用可能な対策部品をデータベース上から検索し、CRTディスプレイに表示する。
【0010】
また、特開昭62−106317号公報では、複数の測定データのグラフを色分けして同時にCRTディスプレイに表示し、さらに表示上の測定データ間の差領域について色分けして表示する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
放射ノイズ測定と対策を繰り返し実施する上では、常に30MHz〜1GHzの周波数範囲の全周波数における放射ノイズレベルをチェックするのではなく、放射ノイズレベルが規格値よりも高い周波数に絞って対策ごとの放射ノイズレベルをチェックする。
【0012】
スペクトラム表示では、常に30MHz〜1GHzの全周波数における放射ノイズレベルが表示されるので、その中から規格値よりも高い放射ノイズレベルとその周波数を一つ一つ読み取るのが非常に手間がかかる。
【0013】
また、放射ノイズ対策による効果の有無を判断する時は、対策前後の放射ノイズ測定データのスペクトラムを印刷し、各紙を重ねて透かして見ながら測定データ間の差を調べなければならないという手間がかかり、データ読み取りの可能なスペクトラムアナライザでも一つ一つの周波数にカーソルを合わせていき、その時表示されるレベル値を手書きで記録していかなければならないなどの手間が発生していた。
【0014】
また、特開平5−334457号公報に記載された方法では、周波数範囲全般にわたって対応する部品がデータベースに登録されていることが前提であり、さらにいえば登録されている部品がフィルタ類に限られている。対策部品がデータベースに無い場合は、従来通りスペクトラム表示を頼りに対策検討しなければならない。
【0015】
また、特開昭62−106317号公報に記載された方法では、測定データ対応で色分け表示機能を設けても、データの重ねあわせができるだけで、全体的な測定データ間の差を相対的に把握することしかできない。
【0016】
本発明は、上記のような問題点を解決することを目的とし、放射ノイズ測定データ表示方法、放射ノイズ測定システムおよび放射ノイズ測定用プログラム記憶媒体を得ることを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】
第1の発明に係る被放射ノイズ測定品の放射ノイズ測定データの表示方法は、所定の周波数領域における被放射ノイズ測定品の放射ノイズの測定データの解析に用いられる放射ノイズ測定データ表示方法において、前記所定の周波数領域の内から着目周波数の指定を少なくとも促す段階(a)と、前記着目周波数における測定データと規格値との差分値を計算する段階(b)と、前記差分値を表示する段階(c)を有するものである。
【0018】
さらに、前記測定データはノイズ対策未実施の初期状態値を含み、複数回のノイズ対策実施毎に測定され、前記段階(c)は、着目周波数表示部と測定順番を示す測定番号表示部を有する規格値との差分値表示用表形式欄である「対策作業」欄の一段目にノイズ対策未実施の初期状態値と規格値との差分値を表示し、ノイズ対策実施時の測定データと規格値との差分値を順次段を追加しながら測定番号と共に表示する段階を有するものであってもよい。
【0019】
さらに、放射ノイズを測定する際に施したノイズ対策内容の入力を促す段階(d)と、入力されたノイズ対策内容毎に識別記号を付与する段階(e)と、入力されたノイズ対策内容および付与された識別記号を互いに関係付けて対策内容表示用表形式欄である「対策内容」欄に表示する段階(f)と、前記「対策作業」欄の前記測定番号表示部に前記識別記号を表示する段階(g)を有するものであってもよい。
【0020】
また、前記段階(g)の前に、前記「対策作業」欄の前記測定番号表示部に表示される前記識別記号の指定を「対策内容」欄において促す段階を有するものであってもよい。
【0021】
さらに、被放射ノイズ測定品の放射ノイズを測定した測定データの表示方法において、前記「対策作業」欄の各段の差分値と初期状態値の段の差分値との差分値を計算する段階(h)と、着目周波数表示部とノイズ対策識別記号部を有する対策効果表示用表形式欄である「対策効果」欄に、前記「対策作業」欄の各段の差分値と初期状態値の段の差分値との差分値を順次段を追加しながら表示する段階(i)を有するものであってもよい。
【0022】
また、前記「対策作業」欄の着目周波数表示部と前記「対策効果」欄の着目周波数表示部とが共用されていてもよい。
【0023】
また、被放射ノイズ測定品の放射ノイズを測定した測定データの表示方法において、前記「対策内容」欄と、前記「対策作業」欄と、前記「対策効果」欄とを同一画面内に表示する段階を有するものであってもよい。
【0024】
さらに、前記「対策効果」欄の各段を特定する対策の内容を、測定番号の減算式の表示形式を用いて表示する段階(k)と識別記号を用いて表示する段階(l)とを有するものであってもよい。
【0025】
また、前記段階(a)は、周波数の値、周波数の数共に任意の設定を促し、測定途中において着目周波数の変更入力を促す段階を有するものであってもよい。
【0026】
また、前記段階(a)は、着目する各周波数に任意の幅で範囲を持たせ、その中から最大の値を示す測定データを該着目周波数におけるデータとして選択するための幅指定入力を促す段階を有するものであってもよい。
【0027】
また、前記段階(a)は、しきい値の入力を促す段階を有し、前記段階(c)は前記しきい値に基づいて前記測定データと前記規格値との差分値を色分けして表示する段階を有するものであってもよい。
【0028】
また、前記段階(a)は、しきい値の入力を促す段階を有し、前記段階(i)は前記しきい値に基づいて前記「対策作業」欄の各段の差分値と初期状態値の段の差分値との差分値を色分けして表示する段階を有するものであってもよい。
【0029】
また、前記「対策作業」欄の任意の段の指定を許容する段階と、任意の段が指定されたとき、前記「対策作業」欄の各段の差分値と指定された任意の段の差分値との差分値を計算する段階と、前記着目周波数表示部とノイズ対策内容表示部を有する対策効果表示用表形式欄である「対策効果」欄に、前記「対策作業」欄の各段の差分値と指定された任意の段の差分値との差分値を順次段を追加しながら表示する段階を有するものであってもよい。
【0030】
また、任意の幅で範囲を持たせて最大値を選択した各着目周波数内のすべての周波数値を表示し、かつその中から最大値を持つとして選択した最大値を有する周波数を表示させる段階を有するものであってもよい。
【0031】
また、被放射ノイズ測定品の放射ノイズを測定した測定データの表示方法において、取り込まれてきた測定データを周波数と電界強度との関係を表すグラフによって表示する段階を有するものであってもよい。
【0032】
また、被放射ノイズ測定品の放射ノイズを測定した測定データの表示方法において、図形を使用して対策内容を表現するための入力を促し、表示画面に表示する段階と、記録装置もしくは媒体に記録する段階を有するものであってもよい。
【0033】
また、対策と測定の実行によって得られた、規格値をクリアする対策とその測定データおよび規格値との差分値、またはこれに類する対策と測定データおよび規格値との差分値を別に用意してある対策報告書の様式内の所定の個所に入れ込むことができる段階を有するものであってもよい。
【0034】
また、前記測定データが予め記憶装置に記憶されているものを使用して解析を行なうことができるようにしてもよい。
【0035】
第2の発明に係る被放射ノイズ測定品の放射ノイズ測定システムは、所定の周波数領域における被放射ノイズ測定品の放射ノイズ測定システムにおいて、前記所定の周波数領域の内から着目周波数の指定を少なくとも促す手段(a)と、前記着目周波数における測定データと規格値との差分値を計算する手段(b)と、前記差分値を表示する手段(c)とを有するものである。
【0036】
第3の発明に係る放射ノイズ測定用プログラム記憶媒体は、所定の周波数領域における被放射ノイズ測定品の放射ノイズを測定する時に用いるプログラムを記憶した放射ノイズ測定用プログラム記憶媒体において、前記プログラムをコンピュータにより実行したとき、前記所定の周波数領域の内から着目周波数の指定を少なくとも促す段階(a)と、前記着目周波数における測定データと規格値との差分値を計算する段階(b)と、前記差分値を表示する段階(c)とが実行されるものである。
【0037】
【発明の実施の形態】
発明の実施の形態1.
以下、この発明の実施の形態1について図を用いて説明する。
【0038】
図1は本発明の実施の形態1から8に共通する放射ノイズ測定システムの構成を示すブロック図である。
図中、1〜7は従来の測定システムに共通する構成であるが、測定データ処理システム30には、さらに放射ノイズ測定データを処理する際の各種条件を設定する条件設定部8、被放射ノイズ測定品1に対して施した対策内容を入力する対策内容入力部9、放射ノイズ測定データを設定条件に合わせて処理する測定データ処理部10、放射ノイズ測定データを処理した結果を表示させる処理結果表示処理11を含めた解析用支援部20がある。さらに、外部に記憶装置12を用意し、データファイル7から取り出してきた測定された生データや解析したデータを関連付けて記憶できるようにしてある。
【0039】
解析用支援部20は、CPU、記憶装置、操作部を有するコンピュータであり、後述するフローチャートで示されるプログラムを実行することによって、各部の機能を実現する。これらのプログラムは、FD、CD−ROM、MO等の着脱可能な記憶媒体に記憶されていてもよく、また、インターネット等のネットワークからダウンロードさせてもよい。また、該解析支援部20に用意するプログラムで測定データ処理システム30全体の操作を包含して行なえるようにしてもよい。
【0040】
図2は発明の実施の形態1における放射ノイズ測定データの表示方法を説明するフローチャートである。図中では、設定した着目周波数をfn(n=1から着目周波数の数)、各着目周波数に対する規格値をKn(n=1から着目周波数の数)、着目周波数に対応する測定データと規格値との差をXn(n=1から着目周波数の数)で表現している。
【0041】
次に、図2のフローチャートに従って放射ノイズ測定データの表示方法について説明する。
【0042】
ステップS10にて、測定データ処理条件設定機能8により放射ノイズに対する規格値の設定と着目周波数の設定を行なう。着目周波数は、被放射ノイズ測定品1の放射ノイズ測定データを図30のようにスペクトラム表示し、放射ノイズレベルが規格値よりも高い周波数を選択する。
【0043】
ステップS20にて、被放射ノイズ測定品1からの放射ノイズ測定データを測定データファイル7に出力し、測定データ処理機能10に読み込む。
【0044】
ステップS30にて、測定データ処理機能10において測定データファイル7中の全測定データから着目周波数に対応する測定データ(Mn)を検索し、規格値(Kn)との差(Xn)を計算する。
【0045】
ステップS40にて、測定データ処理結果表示機能11により着目周波数に対応する測定データと規格値との差を表示装置4に表示する。
【0046】
図3は発明の実施の形態1において、着目周波数と、着目周波数に対応する放射ノイズ測定データと規格値との差を表形式の欄に表示した例を示す。
【0047】
発明の実施の形態2.
図4は発明の実施の形態2における放射ノイズ測定データの表示方法を説明するフローチャートである。図中では、設定した着目周波数をfn(n=1から着目周波数の数)、各着目周波数に対する規格値をKn(n=1から着目周波数の数)、着目周波数に対応する測定データと規格値の差をXn,m(n=1から着目周波数の数、m=1から測定回数)で表現している。
【0048】
放射ノイズ測定は複数の対策を施して複数回の測定を行なうことが多い。そこで図2のフローチャートにステップを追加して複数回の測定に対する表示を行なえるようにするものである。
【0049】
ステップS10にて、測定データ処理条件設定機能8により放射ノイズに対する規格値の設定と着目周波数の設定を行なう。
【0050】
ステップS10に続くステップ18にて測定回数m=1を定義する。
【0051】
ステップS20にて、被放射ノイズ測定品1からの放射ノイズ測定データを測定データファイル7に出力し、測定データ処理機能10に読み込む。
【0052】
ステップS31にて、測定データ処理機能10により測定データファイル7中の全測定データから着目周波数に対応する測定データを検索し、この初期状態の測定データ(Mn,1)と規格値(Kn)との差(Xn,1)を計算する。
【0053】
ステップS41にて、測定データ処理結果表示機能11により測定回数mおよび初期状態の測定データ(Mn,1)と規格値(Kn)との差(Xn,1)を表示装置4に表示する。
【0054】
ステップS60にて、以上の測定結果からまだ放射ノイズを抑制する必要があれば、次の測定を行なうことにして、ステップS61で測定回数mをひとつすすめて、ステップS20に戻り、対策を施し、放射ノイズ測定を行い、その測定データファイル7を測定データ処理機能10に読み込む。
【0055】
このようにして、ステップ20からステップ60を放射ノイズ値が規格値より低くなるまで繰り返していく。
【0056】
図5は発明の実施の形態2において、着目周波数と測定回数と着目周波数に対応する放射ノイズ測定データと規格値との差を表形式の欄に表示した例を示す。
【0057】
図5に示した表示例では、「対策作業」と名づけた表形式欄の最上段に着目周波数を表示し、続く段に測定回数m=1と、初期状態の測定データ(Mn,1)と規格値(Kn)との差(Xn,1)を、その下段に測定回数m=2と、1回目の対策後の測定データ(Mn,2)と規格値(Kn)との差(Xn,2)を、さらに下段に2回目の対策以降の測定回数と、それぞれの差のデータを、測定回数に応じて段を追加しながら表示していく。
【0058】
発明の実施の形態3.
図6は発明の実施の形態3における対策内容の入力と表示方法および放射ノイズ測定データの表示方法を説明するフローチャートである。図中、実施の形態2の図4と同一のステップ番号の部分については説明を省略する。
【0059】
対策を施して測定を繰り返す時、ステップS62にて対策内容を入力する。このとき、入力された対策内容に対策番号が付与される。ステップS63にて、前記入力された対策内容および付与された対策番号を前記「対策作業」欄とは別の表形式欄に表示する。さらにステップS64にて、次の測定において被放射ノイズ測定品にどの入力された対策内容を施しているかの採否確認を入力する。これは対策内容が多岐にわたり数種類の対策の組み合わせが施されることに対応させて表示に結び付けるためである。続いてステップS20で測定が行なわれ、ステップS20以降の処理および表示が実行される。
【0060】
図7は発明の実施の形態3において、入力された対策内容と、それに付与された対策番号を表形式欄に表示した例を示す。
【0061】
図7に示した表示例では、「対策内容」と名づけた表形式欄に、入力された対策内容とそれに付与された対策番号を対応させて表示させている。
【0062】
この「対策内容」欄には図6のフローチャートのステップ64に対応する、対策番号毎の採否を選択するチェックボックスを設けている。測定に供された被放射ノイズ測定品に施された対策内容の組み合わせを表示させるためのものであり、チェックされた対策番号は図8に示すように、測定回数表示の横に該対策番号が並べて表示できるようになっている。ちなみに、測定回数1回目には「初期状態」という表示を測定回数「(1)」に並べて表示させる。
【0063】
また、放射ノイズ対策の内容は文字のみの情報ではすべてを表現することが難しい場合がある。例えば導電テープを貼る場合、どの程度の大きさのものを被放射ノイズ測定品のどこに貼るかという情報については図形として表す方が便利である。図9は、この簡易図形入力の画面の一例である。各種追加材料を指定し、被放射ノイズ対策品に施した対策の大きさおよび場所を簡単に指定することができる。対策内容を入力する際に、「対策内容」表示欄とは別の画面に切り換えて、対策内容およびそれに付与された対策番号と関連付けて記憶させることができる。
【0064】
発明の実施の形態4.
図10は発明の実施の形態4における対策内容の入力と表示方法および放射ノイズ測定データの表示方法を説明するフローチャートである。図中、実施の形態3の図6と同一のステップ番号の部分については説明を省略する。
【0065】
ステップS44にて測定回数が2回目以降であれば、ステップS46にて測定データ処理機能10により測定データ(Mn,m)と初期状態のデータ(Xn,1)との差(Yn,m)を計算する。
【0066】
ステップS48にて、測定データ処理結果表示機能11により測定データ(Mn,m)と初期状態のデータ(Xn,1)との差(Yn,m)と、この測定データに対応する対策番号を、前記「対策作業」欄、前記「対策内容」欄とは別の表形式欄に表示する。
【0067】
図11は発明の実施の形態4において、測定データに対応する対策番号と、測定データ(Mn,m)と初期状態のデータ(Xn,1)との差(Yn,m)を前記「対策作業」欄、前記「対策内容」欄とは別の表形式欄に表示した例を示す。
【0068】
図11に示した表示例では、「対策効果」と名づけた表形式欄の最上段に着目周波数を表示し、続く段に測定データに対応する対策番号と、測定データ(Mn,m)と初期状態のデータ(Xn,1)との差(Yn,m)を順次表示していく。
【0069】
この「対策効果」欄には、どの測定データとの減算であったかを測定回数の減算式の形態で表示する部分を有している。差データを演算する際に減算される測定回数と減算する測定回数とを文字列として取り扱い、例えば「(2)−(1)」のように段内に表示する。
【0070】
図12は、これまでに記述した「対策内容」欄、「対策作業」欄および「対策効果」欄を同時に画面表示した例を示す。図12に示すように「対策作業」欄、「対策効果」欄の着目周波数表示段を共用した表示としてもよい。
【0071】
発明の実施の形態5.
図13は発明の実施の形態5における対策内容の入力と表示方法および放射ノイズ測定データの表示方法を説明するフローチャートである。図中、実施の形態4の図10と同一のステップ番号の部分については説明を省略する。
【0072】
放射ノイズ測定では、測定ごとに放射ノイズ値が最大となる周波数が少しずれることがあり、ずれる度に着目周波数を追加していくなどの手間が発生する。そこで、ステップS10で着目周波数を設定した後、ステップS15にて、設定したそれぞれの着目周波数を中心値として幅を持たせて、その中で最大の放射ノイズ値を示す測定データを選択するための選択範囲Dを設定する。
【0073】
ステップ25において、測定データファイル7から着目周波数fn±選択範囲Dの中で最大となる放射ノイズ値を検索し、そのデータを測定データとして次のステップに進む。
【0074】
また、測定途中の任意の時点でステップ10に戻り、着目周波数fnの数、値、選択範囲を変更することができるようにしてもよい。
【0075】
図14に着目周波数の選択範囲の設定入力用画面の一例を示す。この例では範囲を±0.5MHzとしているので、例えば着目周波数40.8MHzに対しては、測定データファイル7から取り込んだデータの中から40.3〜41.3MHzの範囲を検索して、その中で最大の値となる周波数のデータを着目周波数40.8MHzにおけるデータとして採用する。
【0076】
図15は着目周波数を追加する場合の入力画面の一例であり、図16は着目周波数の削除および先に設定して一度非表示にした着目周波数の再表示を選択入力する画面の一例を示す。
【0077】
図17は、測定データファイル7から取り込んだデータの中から別画面にて着目周波数毎に指定された範囲の中の周波数をすべて表示し、さらにその周波数の中から放射ノイズ値最大として選択した周波数を表示する例を示す。これにより各測定回数において選択した周波数が確認でき、その周波数のズレについて把握することができる。図17の表示は先に述べた「対策内容」、「対策作業」、「対策効果」の各欄と同時に画面表示してもよい。
【0078】
また、図17の例では周波数のみを表示しているが、周波数に対応する放射ノイズ値を同時に表示してもよい。
【0079】
図18は測定データファイル7から取り込んだデータをそのまま横軸を周波数、縦軸を放射ノイズレベルでグラフ化した例を示す。これによりスペクトラム表示機能6がなくても、画面に擬似的なスペクトラム表示が可能となり、着目周波数だけでなく周波数全般にわたる放射ノイズレベルの傾向を見ることができる。
【0080】
さらに、図19は図18の擬似スペクトラム表示を二つの測定回数について同時に一画面に表示する例を示す。この表示方法によれば、従来行なってきたスペクトラムの比較が表示装置上で行なえ、わざわざプリントアウトすることもなく従来同様の作業方法についても対応できる。
【0081】
また、この擬似スペクトラム表示は、図18、図19においては横軸の周波数軸を、測定した周波数範囲全体を捉えることができる対数表示としているが、横軸を線形スケール表示にして、周波数範囲を変更できるようにしてもよい。特定の周波数に注目することもでき、データの比較を容易に行なうことができる。
【0082】
発明の実施の形態6.
図20は発明の実施の形態6における対策内容の入力と表示方法および放射ノイズ測定データの表示方法を説明するフローチャートである。図中、実施の形態5の図13と同一のステップ番号の部分については説明を省略する。
【0083】
ステップS11にて、図1の測定データ処理条件設定機能により測定データMn,mと規格値Knとの差Xn,mを「対策作業」欄に表示する際の色分けを設定する。設定はしきい値の入力としプラスマイナス同値である。例えば、3dBと入力すればしきい値は±3dBで設定され、ステップS43において「対策作業」欄に表示する際、−3dB以下の場合は青色、−3dBから+3dBの範囲は黒色、+3dBを超える場合は赤色というように視覚的に判断しやすい表示とすることができる。
【0084】
同様に、ステップ12にて、図1の測定データ処理条件設定機能により測定データMn,mと初期状態値Xn,1との差Yn,mを「対策効果」欄に表示する際の色分けを設定する。設定はしきい値の入力としプラスマイナス同値である。例えば、2dBと入力すればしきい値は±2dBで設定され、ステップS49において「対策効果」欄に表示する際、−2dB以下の場合は青色、−2dBから+2dBの範囲は黒色、+2dBを超える場合は赤色というように視覚的に判断しやすい表示とすることができる。
【0085】
図21に測定データMn,mと規格値Knとの差Xn,mの色分け条件設定の入力画面の一例と、図22に測定データMn,mと初期状態値Xn,1との差Yn,mの色分け条件設定の入力画面の一例を示す。
尚、色の種類、色分けの数については本実施例にとどまらず任意に設定してもよい。
【0086】
発明の実施の形態7.
図23は発明の実施の形態7における減算の基準となる測定回数を変更して対策効果を確認する方法を説明するフローチャートである。図中、実施の形態6の図20と同一のステップ番号の部分については説明を省略する。
【0087】
対策を施した上での放射ノイズ測定を何度か行なった後、初期状態値以外の測定回数におけるデータを基準として、以後の測定を行なう方が望ましい場合が起こる。ステップS51にて初期状態値以外の測定回数におけるデータを基準とする入力を行い、ステップS52にて変更する測定回数を指定する。
【0088】
このようにして、次の測定に進み、ステップS46にて差データYn,mを計算する際、減算データを初期状態値ではなくステップS52にて指定された測定データとして計算し、「対策効果」欄に表示する。
【0089】
図24は図23のフローチャートにおけるステップS52において減算の基準となる測定回数を指定する際の入力画面の表示の一例である。
【0090】
図25は上記した変更された減算基準によって計算された差データを表示している「対策作業」および「対策効果」欄の表示の一例である。測定回数(3)が新しい減算基準となり、「対策作業」欄の備考部に基準となっていることを示す表示がなされ、「対策効果」欄においては、測定回数の減算式表示で「(4)−(3)」が、また、対策番号の減算表示では、([1][2][3]−[1][2])の結果として「[3]」が表示された段に差データが表示される。
【0091】
元々、減算基準であった初期状態の段の備考部には減算基準であることを示す記号を入れてある。この発明の実施の形態7において、新しい減算基準となった測定回数の段は、その識別のため、備考部に減算基準が更新されている旨の記号表示できるようにしてもよい。さらに画面の背景色などで色分けをして判別しやすいようにしてもよい。
【0092】
次に、被減算測定回数と減算測定回数をどちらも手動で指定し、その減算結果としての差データを表示する方法について述べる。対策を施して放射ノイズ測定を繰り返す間に、ある特定の対策の効果を確認したいという要望が出てくる場合に対応するものである。
【0093】
図23のフローチャートにおいて、ステップS55にてこれまでに測定され、対策効果まで計算された測定回数の中から、差分を計算してみたいものがあればステップS56に進み、計算する測定回数ma、mbを選択入力する。
【0094】
ステップS57にて、測定データ処理機能10により測定データ(Mn,ma)と測定データ(Mn,mb)との差(Yn,ma−mb)を計算する。
【0095】
ステップS58にて、「対策効果」欄に測定データ(Mn,ma)と測定データ(Mn,mb)との差(Yn,ma−mb)を表示する。
【0096】
図26はステップS56における、計算しようとする測定回数の入力画面の一例を示す。
図27はステップS58の結果表示の例を最下段に示している。ステップS56で入力した測定回数の減算式表示「(4)−(2)」が表示され、対策番号の減算表示においては、([1][2][3]−[1])の結果として「[2][3]」が表示される。さらにこの段の計算が被減算、減算の測定回数がともにルーチン外で指定された計算であることを示す記号を表示してもよい。
【0097】
発明の実施の形態8.
図28(a)、(b)は対策を種々施して放射ノイズ対策が完了した段階で作成する報告書の様式を表した例を示す。図12に示した「対策内容」、「対策作業」、「対策効果」の同時表示から効果のあった測定回数の段について必要とするだけ指定し、この報告書様式の中にデータを複写してくることによって改めてデータを入力し直す手間を省くことができる。これにより測定から報告書作成まで一連の作業をすべて行なうことができる。
【0098】
発明の実施の形態9.
これまで述べてきたすべての実施の形態において、測定データは都度測定されてきたデータを取り扱うものとして記述してきたが、図1に示した記憶装置12に、解析してきたデータおよびデータファイル7から取り出してきた測定された生データを関連付けて保存しておくことによって、対策とその結果としてのデータを取り出すことができるので、例えば、測定終了後、ある程度日数を経た場合などの任意の時期においても着目周波数を変えて解析を試みることや色分けのしきい値を変更するなどほとんどの作業が可能にできる。
【0099】
【発明の効果】
本発明に係る被放射ノイズ測定品の放射ノイズ測定データの表示方法、放射ノイズ測定システムおよび放射ノイズ測定用プログラム記憶媒体は、所定の周波数領域における被放射ノイズ測定品の放射ノイズの測定に用いられる放射ノイズ測定データ表示方法において、前記所定の周波数領域の内から着目周波数の指定を少なくとも促す段階(a)と、前記着目周波数における測定データと規格値との差分値を計算する段階(b)と、前記差分値を表示する段階(c)を有するので、規格値に対する大小を数値で把握でき、測定および対策の作業の効率を向上させることができる。
【0100】
さらに、前記測定データはノイズ対策未実施の初期状態値を含み、複数回のノイズ対策実施毎に測定され、前記段階(c)は、着目周波数表示部と測定順番を示す測定番号表示部を有する規格値との差分値表示用表形式欄である「対策作業」欄の一段目にノイズ対策未実施の初期状態値と規格値との差分値を表示し、ノイズ対策実施時の測定データと規格値との差分値を順次段を追加しながら測定番号と共に表示する段階を有するので、ノイズ対策実施の結果の履歴を一目でみることができ、各対策のノイズ値削減傾向を捉えることができる。
【0101】
さらに、放射ノイズを測定する際に施したノイズ対策内容の入力を促す段階(d)と、入力されたノイズ対策内容毎に識別記号を付与する段階(e)と、入力されたノイズ対策内容および付与された識別記号を互いに関係付けて対策内容表示用表形式欄である「対策内容」欄に表示する段階(f)と、前記「対策作業」欄の前記測定番号表示部に前記識別記号を表示する段階(g)を有するものであり、図形を使用して対策内容を表現するための入力を促し、表示画面に表示する段階と、記録装置もしくは媒体に記録する段階を有するので、実施した対策の内容がすべて確認でき、必要に応じて図形で位置や大きさの記録もできるので、対策の実施に際して同じような対策を重ねて実施してしまうような失敗を防止できる。
【0102】
さらに、前記「対策作業」欄の各段の差分値と初期状態値の段の差分値との差分値を計算する段階(h)と、着目周波数表示部とノイズ対策識別記号部を有する対策効果表示用表形式欄である「対策効果」欄に、前記「対策作業」欄の各段の差分値と初期状態値の段の差分値との差分値をを順次段を追加しながら表示する段階(i)を有するので、施した対策の放射ノイズ低減効果を数値で把握することができる。
【0103】
また、前記「対策内容」欄と、前記「対策作業」欄と、前記「対策効果」欄とを同一画面内に表示することができるので、対策内容の記述からその効果までがまとめて確認することができる。
【0104】
また、前記段階(a)は、着目する各周波数に任意の幅で範囲を持たせ、その中から最大の値を示す測定データを該着目周波数におけるデータとして選択するための幅指定入力を促す段階を有するので、対策を施すために分解された被放射ノイズ測定品を繰り返して測定する際の微妙な周波数のズレのよる最大のデータを見逃すことがない。
【0105】
また、前記段階(a)は、しきい値の入力を促す段階を有し、前記段階(c)は前記しきい値に基づいて前記測定データと前記規格値との差分値を色分けして表示する段階を有するので、「対策作業」欄における計算された差分値の大小を判別しやすい。
【0106】
また、前記段階(a)は、しきい値の入力を促す段階を有し、前記段階(i)は前記しきい値に基づいて前記「対策作業」欄の各段の差分値と初期状態値の段の差分値との差分値を色分けして表示する段階を有するので、「対策効果」欄における計算された差分値の大小を判別しやすい。
【0107】
また、前記「対策作業」欄の任意の段の指定を許容する段階と、任意の段が指定されたとき、前記「対策作業」欄の各段の差分値と指定された任意の段の差分値との差分値を計算する段階と、前記着目周波数表示部とノイズ対策内容表示部を有する対策効果表示用表形式欄である「対策効果」欄に、前記「対策作業」欄の各段の差分値と指定された任意の段の差分値との差分値を順次段を追加しながら表示する段階を有するので、差分をとる減算の基準となるデータを初期状態値だけでなく、対策実施後のいずれかの測定回数のデータに変更して測定および対策を実施していくことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1から8に共通する放射ノイズ測定システム構成を示すブロック図。
【図2】 発明の実施の形態1における放射ノイズ測定データの表示方法を説明するフローチャート。
【図3】 発明の実施の形態1における着目周波数と着目周波数に対応する放射ノイズ測定データと規格値の差を表形式の欄に表示した例。
【図4】 発明の実施の形態2における放射ノイズ測定データの表示方法を説明するフローチャート。
【図5】 発明の実施の形態2における着目周波数と測定回数と着目周波数に対応する放射ノイズ測定データと規格値の差を「対策作業」欄に表示した例。
【図6】 発明の実施の形態3における対策内容の入力と表示方法および放射ノイズ測定データの表示方法を説明するフローチャート。
【図7】 発明の実施の形態3における入力された対策内容とそれに付与された対策番号を「対策内容」欄に表示した例。
【図8】 発明の実施の形態3における「対策作業」欄への対策番号表示例。
【図9】 発明の実施の形態3における別画面での簡易図形入力の画面の一例。
【図10】 発明の実施の形態4における対策内容の入力と表示方法および放射ノイズ測定データの表示方法を説明するフローチャート。
【図11】 発明の実施の形態4において、測定データに対応する対策番号と、測定データ(Mn,m)と初期状態のデータ(Xn,1)との差(Yn,m)を「対策効果」欄に表示した例。
【図12】 「対策内容」欄、「対策作業」欄および「対策効果」欄を同時に画面表示した例。
【図13】 発明の実施の形態5における対策内容の入力と表示方法および放射ノイズ測定データの表示方法を説明するフローチャート。
【図14】 発明の実施の形態5における着目周波数の選択範囲の設定入力用画面の一例。
【図15】 発明の実施の形態5における着目周波数を追加する場合の入力画面の一例。
【図16】 発明の実施の形態5における着目周波数の削除および再表示を選択入力する画面の一例。
【図17】 発明の実施の形態5における着目周波数毎の指定範囲内周波数および最大放射ノイズレベルを持つ周波数の表示の一例。
【図18】 測定データファイル7から取り込んだデータによる擬似スペクトラム表示例。
【図19】 擬似スペクトラム表示を二つの測定回数について同時に一画面に表示する例。
【図20】 発明の実施の形態6における対策内容の入力と表示方法および放射ノイズ測定データの表示方法を説明するフローチャート。
【図21】 発明の実施の形態6における測定データMn,mと規格値Knとの差Xn,mの色分け条件設定の入力画面の一例。
【図22】 発明の実施の形態6における測定データMn,mと初期状態値Xn,1との差Yn,mの色分け条件設定の入力画面の一例。
【図23】 発明の実施の形態7における減算の基準となる測定回数を変更して対策効果を確認する方法を説明するフローチャート。
【図24】 発明の実施の形態7における減算の基準となる測定回数を指定する際の入力画面の表示の一例。
【図25】 発明の実施の形態7における変更された減算基準によって計算された差データを表示している「対策作業」および「対策効果」欄の表示の一例。
【図26】 発明の実施の形態7における任意に計算しようとする測定回数の入力画面の一例。
【図27】 発明の実施の形態7における任意計算の結果表示例。
【図28】(a) 発明の実施の形態8における報告書の表紙様式を表した例。
(b) 発明の実施の形態8における報告書の様式を表した例。
【図29】 従来の放射ノイズ測定システム構成図。
【図30】 表示装置4上に表されるスペクトラム表示。
【符号の説明】
1 被放射ノイズ測定品、
2 放射ノイズ測定機器、
3 測定データ処理システム、
4 表示装置、
5 測定機器制御部、
6 スペクトラム表示処理部、
7 測定データファイル、
8 測定データ処理条件設定部、
9 対策内容入力部、
10 測定データ処理部、
11 処理結果表示処理部、
12 記憶装置、
20 解析用支援部、
30 測定データ処理システム。

Claims (17)

  1. 所定の周波数領域における被放射ノイズ測定品の放射ノイズの測定データの解析に用いられる放射ノイズ測定データ表示方法において、前記所定の周波数領域の内から着目周波数の指定を少なくとも促す段階(a)と、前記着目周波数における測定データと規格値との差分値を計算する段階(b)と、前記差分値を表示する段階(c)とを有し、
    前記測定データはノイズ対策未実施の初期状態値を含み、複数回のノイズ対策実施毎に測定され、前記段階(c)は、着目周波数表示部と測定順番を示す測定番号表示部を有する差分値表示用表形式欄である「対策作業」欄の一段目にノイズ対策未実施の初期状態値と規格値との差分値を表示し、ノイズ対策実施時の測定データと規格値との差分値を順次段を追加しながら測定番号と共に表示する段階を有し、
    放射ノイズを測定する際に施したノイズ対策内容の入力を促す段階(d)と、入力されたノイズ対策内容毎に識別記号を付与する段階(e)と、入力されたノイズ対策内容および付与された識別記号を互いに関係付けて対策内容表示用表形式欄である「対策内容」欄に表示する段階(f)と、前記「対策作業」欄の前記測定番号表示部に前記識別記号を表示する段階(g)を有し、
    前記ノイズ対策実施毎の測定データと初期状態値との差分値を計算する段階(h)と、着目周波数表示部とノイズ対策識別記号表示部を有する対策効果表示用表形式欄である「対策効果」欄に、前記ノイズ対策実施毎の測定データと初期状態値との差分値を順次段を追加しながら表示する段階(i)を有することを特徴とする被放射ノイズ測定品の放射ノイズ測定データの表示方法。
  2. 前記段階(g)の前に、前記「対策作業」欄の前記測定番号表示部に表示される前記識別記号の指定を「対策内容」欄において促す段階を有することを特徴とする請求項1記載の被放射ノイズ測定品の放射ノイズ測定データの表示方法。
  3. 前記「対策作業」欄の着目周波数表示部と前記「対策効果」欄の着目周波数表示部とが共用されていることを特徴とする請求項1記載の被放射ノイズ測定品の放射ノイズ測定データの表示方法。
  4. 被放射ノイズ測定品の放射ノイズを測定した測定データの表示方法において、前記「対策内容」欄と、前記「対策作業」欄と、前記「対策効果」欄とを同一画面内に表示する段階を有することを特徴とする請求項1記載の被放射ノイズ測定品の放射ノイズ測定データの表示方法。
  5. 前記「対策効果」欄の各段を特定する対策の内容を、測定番号の減算式の表示形式を用いて表示する段階(k)と識別記号を用いて表示する段階(l)とを有することを特徴とする請求項1記載の被放射ノイズ測定品の放射ノイズ測定データの表示方法。
  6. 前記段階(a)は、周波数の値、周波数の数共に任意の設定を促し、測定途中において着目周波数の変更入力を促す段階を有することを特徴とする請求項1記載の被放射ノイズ測定品の放射ノイズ測定データの表示方法。
  7. 前記段階(a)は、着目する各周波数に任意の幅で範囲を持たせ、その中から最大の値を示す測定データを該着目周波数におけるデータとして選択するための幅指定入力を促す段階を有することを特徴とする請求項1記載の被放射ノイズ測定品の放射ノイズ測定データの表示方法。
  8. 前記段階(a)は、しきい値の入力を促す段階を有し、前記段階(c)は前記しきい値に基づいて前記測定データと前記規格値との差分値を色分けして表示する段階を有することを特徴とする請求項1記載の被放射ノイズ測定品の放射ノイズ測定データの表示方法。
  9. 前記段階(a)は、しきい値の入力を促す段階を有し、前記段階(i)は前記しきい値に基づいて前記ノイズ対策実施毎の測定データと初期状態値との差分値を色分けして表示する段階を有することを特徴とする請求項1記載の被放射ノイズ測定品の放射ノイズ測定データの表示方法。
  10. 任意の幅で範囲を持たせて最大値を選択した各着目周波数内のすべての周波数値を表示し、かつその中から最大値を持つとして選択した最大値を有する周波数を表示させる段階を有することを特徴とする請求項7記載の被放射ノイズ測定品の放射ノイズ測定データの表示方法。
  11. 被放射ノイズ測定品の放射ノイズを測定した測定データの表示方法において、取り込まれてきた測定データを、周波数と電界強度との関係を表すグラフによって表示する段階を有することを特徴とする請求項1記載の被放射ノイズ測定品の放射ノイズ測定データの表示方法。
  12. 被放射ノイズ測定品の放射ノイズを測定した測定データの表示方法において、図形を使用して対策内容を表現するための入力を促し、表示画面に表示する段階と、記録装置もしくは媒体に記録する段階を有することを特徴とする請求項1記載の被放射ノイズ測定品の放射ノイズ測定データの表示方法。
  13. 対策と測定の実行によって得られた、規格値をクリアする対策とその測定データおよび規格値との差分値、またはこれに類する対策と測定データおよび規格値との差分値を別に用意してある対策報告書の様式内の所定の個所に入れ込むことを許容する段階を有することを特徴とする請求項1記載の被放射ノイズ測定品の放射ノイズ測定データの表示方法。
  14. 所定の周波数領域における被放射ノイズ測定品の放射ノイズの測定データの解析に用いられる放射ノイズ測定データ表示方法において、前記所定の周波数領域の内から着目周波数の指定を少なくとも促す段階(a)と、前記着目周波数における測定データと規格値との差分値を計算する段階(b)と、前記差分値を表示する段階(c)とを有し、
    前記測定データはノイズ対策未実施の初期状態値を含み、複数回のノイズ対策実施毎に測定され、前記段階(c)は、着目周波数表示部と測定順番を示す測定番号表示部を有する差分値表示用表形式欄である「対策作業」欄の一段目にノイズ対策未実施の初期状態値と規格値との差分値を表示し、ノイズ対策実施時の測定データと規格値との差分値を順次段を追加しながら測定番号と共に表示する段階を有し、
    放射ノイズを測定する際に施したノイズ対策内容の入力を促す段階(d)と、入力されたノイズ対策内容毎に識別記号を付与する段階(e)と、入力されたノイズ対策内容および付与された識別記号を互いに関係付けて対策内容表示用表形式欄である「対策内容」欄に表示する段階(f)と、前記「対策作業」欄の前記測定番号表示部に前記識別記号を表示する段階(g)を有し、
    前記ノイズ対策実施毎の測定データと初期状態値を初期設定値とする減算基準との差分値を計算する段階(h)と、着目周波数表示部とノイズ対策識別記号表示部を有する対策効果表示用表形式欄である「対策効果」欄に、前記ノイズ対策実施毎の測定データと前記減算基準との差分値を順次段を追加しながら表示する段階(i)を有し、
    前記測定番号表示部に示されている測定順番のうちの任意の測定順番の指定を許容し、前記任意の測定順番が指定されたとき、前記減算基準の設定値を前記指定された任意の測定順番の測定データへ変更する段階を有することを特徴とする被放射ノイズ測定品の放射ノイズ測定データの表示方法。
  15. 前記測定データが予め記憶装置に記憶されているものを使用することを特徴とする請求項1〜14のいずれかに記載の被放射ノイズ測定品の放射ノイズ測定データの表示方法。
  16. 所定の周波数領域における被放射ノイズ測定品の放射ノイズ測定システムにおいて、前記所定の周波数領域の内から着目周波数の指定を少なくとも促す手段(a)と、前記着目周波数における測定データと規格値との差分値を計算する手段(b)と、前記差分値を表示する手段(c)とを有し、
    前記測定データはノイズ対策未実施の初期状態値を含み、複数回のノイズ対策実施毎に測定され、前記手段(c)は、着目周波数表示部と測定順番を示す測定番号表示部を有する差分値表示用表形式欄である「対策作業」欄の一段目にノイズ対策未実施の初期状態値と規格値との差分値を表示し、ノイズ対策実施時の測定データと規格値との差分値を順次段を追加しながら測定番号と共に表示する手段を有し、
    放射ノイズを測定する際に施したノイズ対策内容の入力を促す手段(d)と、入力されたノイズ対策内容毎に識別記号を付与する手段(e)と、入力されたノイズ対策内容および付与された識別記号を互いに関係付けて対策内容表示用表形式欄である「対策内容」欄に表示する手段(f)と、前記「対策作業」欄の前記測定番号表示部に前記識別記号を表示する手段(g)を有し、
    前記ノイズ対策実施毎の測定データと初期状態値との差分値を計算する手段(h)と、着目周波数表示部とノイズ対策識別記号表示部を有する対策効果表示用表形式欄である「対策効果」欄に、前記ノイズ対策実施毎の測定データと初期状態値との差分値を順次段を追加しながら表示する手段(i)を有することを特徴とする被放射ノイズ測定品の放射ノイズ測定システム。
  17. 所定の周波数領域における被放射ノイズ測定品の放射ノイズを測定する時に用いるプログラムを記憶した放射ノイズ測定用プログラム記憶媒体において、前記プログラムをコンピュータにより実行したとき、前記所定の周波数領域の内から着目周波数の指定を少なくとも促す段階(a)と、前記着目周波数における測定データと規格値との差分値を計算する段階(b)と、前記差分値を表示する段階(c)とが実行され、
    前記測定データはノイズ対策未実施の初期状態値を含み、複数回のノイズ対策実施毎に測定され、前記段階(c)は、着目周波数表示部と測定順番を示す測定番号表示部を有する差分値表示用表形式欄である「対策作業」欄の一段目にノイズ対策未実施の初期状態値と規格値との差分値を表示し、ノイズ対策実施時の測定データと規格値との差分値を順次段を追加しながら測定番号と共に表示する段階とを有し、
    放射ノイズを測定する際に施したノイズ対策内容の入力を促す段階(d)と、入力されたノイズ対策内容毎に識別記号を付与する段階(e)と、入力されたノイズ対策内容および付与された識別記号を互いに関係付けて対策内容表示用表形式欄である「対策内容」欄に表示する段階(f)と、前記「対策作業」欄の前記測定番号表示部に前記識別記号を表示する段階(g)とが実行され、
    前記ノイズ対策実施毎の測定データと初期状態値との差分値を計算する段階(h)と、着目周波数表示部とノイズ対策識別記号表示部を有する対策効果表示用表形式欄である「対策効果」欄に、前記ノイズ対策実施毎の測定データと初期状態値との差分値を順次段を追加しながら表示する段階(i)が実行されることを特徴とする放射ノイズ測定用プログラム記憶媒体。
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