JPH09251533A - 画像領域の抽出方法 - Google Patents

画像領域の抽出方法

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JPH09251533A
JPH09251533A JP8061142A JP6114296A JPH09251533A JP H09251533 A JPH09251533 A JP H09251533A JP 8061142 A JP8061142 A JP 8061142A JP 6114296 A JP6114296 A JP 6114296A JP H09251533 A JPH09251533 A JP H09251533A
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JP8061142A
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Sadanori Shintani
定則 新谷
Takayoshi Yamamoto
隆義 山本
Atsushi Nakahara
淳 中原
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Mitsubishi Power Ltd
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Babcock Hitachi KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像の背景領域の中に対象領域の輝度範囲内
の輝度と同じ値を持つ画素が存在する領域がある場合に
おいても対象画像と背景含浸層とを完全に分離するして
識別することができる画像領域の抽出方法を提供するこ
と。 【解決手段】 濃淡画像のヒストグラムを平滑化し、該
平滑化したヒストグラムから計算した頻度しきい値より
大きい頻度を有する輝度範囲を算定し、該算定した各輝
度範囲の輝度値をもつ画素に対して連結状態の画素をブ
ロックとして区分し、各輝度範囲内において区分された
ブロックを面積の大きい順に取り出し、その特徴量を計
算し予め計算して求めていた対象領域の特徴量と順次、
比較しその誤差が許容値以下になるブロックを対象領域
として識別することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は画像処理において、
ヒストグラムを利用して特定の画像領域を抽出する画像
領域の抽出方法に関する。
【0002】
【従来の技術】計算機による画像処理の応用の中で、カ
メラ等の撮像装置により計算機に取り込まれた濃淡画像
から対象とする画像領域を抽出し、抽出した対象の画像
領域を解析しその対象を監視・識別する技術が多く用い
られている。
【0003】濃淡画像から対象とする画像領域を抽出す
る方法は各種あるが、本発明はヒストグラムによる画像
領域抽出方法に関するものである。以下、従来のヒスト
グラムによる画像領域抽出方法について簡単に説明す
る。濃淡画像を計算機で取り扱う場合、輝度値は通常1
バイト、すなわち8ビットで表され、これを10進法に
直すと0〜255となる。ヒストグラムは横軸に0から
255の輝度h、縦軸にその輝度の現れる頻度、すなわ
ち輝度hをもっている画素の個数F(h)をプロットし
たものである。一般に画像は抽出対象になる領域とそれ
以外の領域に分けることができる。抽出対象領域以外を
背景領域と呼ぶことにする。図1(a)に示すような対
象領域11と背景領域10からなる画像において、対象
領域11の輝度範囲がh1〜h2で、背景領域の輝度範囲
がh3〜h4でh3〜h4がh1〜h2とオーバーラップしな
い場合は、輝度ヒストグラムは図1(b)に示すように
分離した2個のピークから構成される。この場合は、例
えばh2とh3の間に輝度しきい値h0を設定することに
より、輝度がh1〜h0の間の値を持つ画素を取り出すこ
とにより、対象領域11を背景領域10から抽出するこ
とができる。
【0004】また、図1(c)に示すように一部分がオ
ーバーラップしていても両者のピークの谷に輝度しきい
値h0を設定することにより、ほぼ分離することは可能
である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の画像領域の抽出方法にあっては画像の背景領域
の中に対象領域の輝度範囲内の輝度と同じ値をもつ画素
が存在する領域がある場合は、ヒストグラムだけで対象
領域と背景領域を完全に分離することは不可能である。
例えば、図2(a)に示すように、背景領域10の中に
対象領域11の輝度範囲h1〜h2と同じ輝度をもつ画素
領域12やごま塩状の点13が散在するのが普通であ
る。この場合のヒストグラムは図2(b)に示すように
輝度範囲h1〜h2内では領域11、12および点13の
各画素数の合計がF(h)となり、輝度範囲h1〜h2
輝度の画素を取り出すと、図2(a)と全く同じで対象
領域11の他に背景領域の画像領域12や13が含まれ
たものとなる。このような状況では輝度しきい値h0
どのように設定しても対象領域と同時に抽出される一部
の背景領域を排除することはできない。
【0006】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
ものであり、画像の背景領域の中に対象領域の輝度範囲
内の輝度と同じ値を持つ画素が存在する領域がある場合
においても対象画像と背景含浸層とを完全に分離するし
て識別することができる画像領域の抽出方法を提供する
ことを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の画像領域の抽出
方法は、濃淡画像のヒストグラムを平滑化し、該平滑化
したヒストグラムから計算した頻度しきい値より大きい
頻度を有する輝度範囲を算定し、該算定した各輝度範囲
の輝度値をもつ画素に対して連結状態の画素をブロック
として区分し、各輝度範囲内において区分されたブロッ
クを面積の大きい順に取り出し、その特徴量を計算し予
め計算して求めていた対象領域の特徴量と順次、比較し
その誤差が許容値以下になるブロックを対象領域として
識別することを特徴とする。
【0008】上記構成の画像領域の抽出方法では、画像
の背景領域の中に対象領域の輝度範囲内の輝度と同じ値
を持つ画素が存在する領域がある場合においても対象画
像と背景含浸層とを完全に分離するして識別することが
できる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0010】本発明では、ヒストグラム上のピークを含
む輝度範囲を求め、この輝度範囲以内の輝度をもつ画素
とこれに隣接する画素が一連の連結状態にある画素の集
合を一個のブロックと見なし、各ブロックの画素数を計
数することによりブロック面積を求め、ブロック面積の
大きい順に番号を付け、番号順にブロックを取り出して
ブロックの特徴量を計算する。特徴量については後述し
ている。予め特徴量を計算するために選ばれた対象領域
(これを参照領域と呼ぶ)の特徴量と比較して、ブロッ
クの特徴量と参照領域の特徴量の間の誤差が指定値以内
である場合に当該ブロックを対象領域として識別する。
誤差が指定値より大きい場合は次の番号のブロックを取
り出し同様の方法で識別を行うことにより、上記課題を
解決することが可能となる。
【0011】次に本発明の実施の形態の説明に先立ち、
本発明の概要について説明する。
【0012】まず全画面の画素の輝度をh(i,j)
(i=1〜I,j=1〜J)と表す。ただしIは画面の
水平方向のサイズ、Jは画面の垂直方向のサイズで、輝
度h(i,j)は0〜255とする。全画面について輝
度h(i,j)の出現する頻度F(h)を計数し、図3
(a)のようなヒストグラム表を作成し、このヒストグ
ラム表から頻度しきい値Fυ=ΣhF(h)/255を
計算し、図3(b)に示すように頻度しきい値Fυ以上
のF(h)の輝度範囲h1〜h2を求める。
【0013】一方、輝度h(i,j)に対応する1か0
の値をとる別の変数g(i,j)を作り、h1≦h
(i,j)≦h2であれはg(i,j)=1とし、h
(i,j)<h1またはh(i,j)>h2であればg
(i,j)=0とする。すなわち、g(i,j)=1に
対応する画素の輝度h(i,j)がh1〜h2であること
を示す。変数g(i,j)の中には、図4(a)に示す
ようにg(i,j)=1の周囲のすべてのg(i,j)
が0で弧立状態や図4(b)のようにg(i,j)=0
の周囲のすべてのg(i,j)が1で穴空き状態を示す
ものがある。前者を弧立点、後者をホールと呼ぶ。弧立
点あるいはホールは1画素に限らずn個の場合がある。
弧立点の場合は1であるすべての変数g(i,j)を
0に置き換えて除去する。またホールの場合は0である
すべての変数g(i,j)を1に置き換え、同時に輝度
h(i,j)は隣接する周囲画素の輝度の平均値で置き
換えることにより埋め立てを行う。
【0014】このように弧立点の除去とホールの埋め立
てを実施したあと、ラベリング法などを用いて連結状態
にある変数g(i,j)を検出する。一連の連結状態に
ある変数g(i,j)の集合をブロックと呼ぶ。ブロッ
クを構成する変数g(i,j)の個数を計数し、計数値
の大きい順、すなわちブロック面積の大きい順にb=
1,2,…Bと番号をつける。前述の弧立点の除去やホ
ールの埋め立ては連結状態の検出やブロックの番号付け
を効率よく行うためである。図2の例ではブロック化し
た結果は同図の12がブロック番号b=1で、11がブ
ロック番号b=2となり、13は弧立点の除去処理によ
って除去されて図5(a)のようになり、ブロック番号
の並び換えにより図5(b)が得られる。
【0015】面積が微小なブロックはノイズなどの可能
性が高いので以下の識別処理からは外す。すなわち、ブ
ロック番号bを最後のBまで取り扱わないで、途中の適
当なブロック番号で切り上げる。
【0016】次に識別処理について説明する。識別処理
には対象領域11に関する特徴量が必要である。そのた
め、特徴量を予め計算するため取り込まれる対象領域を
特に参照領域と名付ける。特徴量の例として、面積・周
囲長・重心などの画像領域の形状に関する形状特徴量や
モーメント・コントラスト・エントロピーなど画像領域
の表面状態に関するテクスチャー特徴量がある。どのよ
うな特徴量を採用するかは対象領域の特性や抽出目的に
よって決められるが、本発明では画像表面の状態から対
象領域を抽出することを目的としているため、モーメン
ト・コントラスト・エントロピーなど画像領域の表面状
態に関するテクスチャー特徴量を採用する。
【0017】いま、参照領域のテクシュチャー特徴量が
K項目あるとして、これらの特徴量をTk,(k=1〜
K)と表すことにする。特徴量Tk は予め計算されてい
るものとする。番号bのブロックについても、参照領域
と同じK項目の特徴量Bk,(k=1〜K)を計算す
る。両者の特徴量を次のように比較する。すなわち、E
k=|Tk−Bk|/Tk、(k=1〜K)として特徴量項
目kの相対誤差Ekを求める。これらのK個の相対誤差
k,(k=1〜K)の二乗和の平均の平方根
【0018】
【数1】
【0019】がσ以下であれば(σは指定値)、番号b
のブロックは参照領域、すなわち対象領域であると識別
する。また、Err>σであれば番号bのブロックは対象
領域でないと識別し、次のブロックb+1について同様
な計算により識別処理を行う。図5(b)の場合では、
11がブロック1、12がブロック2となり、13は弧
立点の除去処理により除去される。予め計算で求められ
ている参照領域11の特徴量Tkと番号b=1、b=2
のブロックの特徴量の相対誤差平均の平方根Errを順
次、比較する。ブロック1は参照領域11であるからこ
れらのErrの値は同じであり、ブロック1が求める対象
領域であると識別される。識別できた場合は処理は完了
する。なお、ブロック2は背景領域の一部でそのErrは
対象領域11と異なると考えられるのでErr>σとなり
識別されない。
【0020】次に本発明の実施の形態について具体的に
説明する。
【0021】濃淡画像から特定の対象領域を抽出するた
めにその領域に関する特徴量が予め必要となる。この特
定の対象領域の特徴量を計算するために、最初に対象領
域を含む画像を取り込む。この対象領域の特徴量を計算
するために取り込んだ画像の中の対象領域を参照領域と
呼ぶことにする。参照領域の形状等には依存せず表面状
態だけにのみ依存する特徴量(例えばテクスチャー特徴
量)を求め、この特徴量とその後に取り込まれる画像か
ら後述するヒストグラムとブロック化による2段階抽出
法により抽出される画像ブロックの特徴量とを比較し、
同じか近い値であればこの画像ブロックを対象領域と識
別する。この2段階抽出法が本発明の特徴の1つであ
り、また参照領域の表面状態だけにのみ依存する特徴量
を採用することにより、対象領域の形状が参照領域の形
状と異なっていても対象領域は抽出できることが本発明
のもう1つの特徴である。
【0022】図6に本発明が適用される画像処理装置の
全体構成を示し、その処理動作のフローを図7に示す。
以下、これらの図に基づき本発明の説明をする。カメラ
10から濃淡画像を取り込み画像入力記憶部20に格納
する。輝度範囲選定部30では格納された画像のヒスト
グラムから以下に述べる方法で輝度範囲を求め、これら
を内部の輝度範囲テーブルに格納する。すなわち、画像
入力記憶部20に格納された画像を読み込み、図3
(a)に示すようにヒストグラム表を作成し、移動平均
法などの方法で平滑化したあと、図3(b)のように平
滑化したヒストグラムに対し頻度平均値Fυ=ΣF
(h)/Hを計算する。ここに、F(h)は輝度hをも
つ画素の頻度であり、HはF(h)が0でない輝度hの
合計値とする。F(h)が輝度h=0〜255の各輝度
hにおいて0でない場合はH=255となる。この頻度
平均値Fυを頻度しきい値とし、これより高い頻度値を
もつ輝度範囲を求める。
【0023】輝度範囲は一般に複数個になり、M個の輝
度範囲をh1(m)、h2(m)とする。ただしm=1〜
Mである。図3(b)の例ではM=2である。このM個
の輝度範囲h1(m)、h2(m)、M=1〜mを図8
(a)のように内部の輝度範囲テーブルに格納する。
【0024】また、内部に輝度h(i,j)に対応する
変数g(i,j)のテーブルが設けてある。まず、m=
1として輝度値h(i,j)が輝度範囲h1(1)≦h
(i,j)≦h2(1)を満足する場合は変数g(i,
j)=1とし、h(i,j)<h1(1)あるいはh
(i,j)>h2(1)である場合はg(i,j)=0
と設定する。例えば、図8(a)のh(i,j)に対し
てh1(1)=99及びh2(1)=255とした場合の
変数g(i,j)は図8(b)のようになる。
【0025】輝度範囲選定部30で変数g(i,j)の
テーブルが作成されると、次のブロック処理部40に処
理が移行する。ブロック処理部40では変数g(i,
j)のブロック化を行う。g(i,j)=1を黒色、g
(i,j)=0を白色として変数g(i,j)全体を白
黒画像で表示すると、一般には図2(a)に模式的に示
すように大きい領域11や小さな領域12、あるいはご
ま塩のように1個から数個の点からなる領域13などか
ら構成された画面になる。各変数g(i,j)と隣接す
るg(i+ip,j+jp)(ip,jp=−1,0,1)
(但し、ipとjpは同時に0にはならない)との間の連
結状態を調べながら、一連の連結状態にある画素の集合
を一つのブロックとして番号を付していくラベリング法
を用いる。ラベリング法は、森俊二監修、塩野充著「B
ASIC画像処理プログラム150選」(オーム社)な
どの文献に記述されている。ラベリング処理の高速化の
ために、ラベリングを実施する前に弧立点除去とホール
の埋め立てを行う。ラベリング処理上、画像画面左上部
から右下部に向かってブロック毎に番号bが付けられ
る。ブロックの大きさ(面積)と無関係にブロック番号
bが付けられるので、処理の高速化上、ブロックの大き
さ順に番号bを付け直す。すなわち、各ブロックを構成
する画素の個数を計数し、個数の大きいブロック順に番
号b=1,2,…,Bと付け直す。図5(a)にブロッ
ク化された例を示す。同図においてブロック12の番号
bが1で、ブロック11の番号bが2となっているが、
これを面積の大きい順に並べ換えてブロック11をb=
1とし、ブロック12をb=2としたものが図5(b)
である。
【0026】参照領域特定部50では、まず、ブロック
番号b=1のブロックの変数g(i,j)に対応した輝
度値h(i,j)を画面に表示する。表示されたブロッ
クが参照領域であるかどうかは最初は人間が判断する。
参照領域である場合は人間がキーを押すことにより参照
領域特徴量計算部60に指令を伝える。参照領域でない
場合はブロック処理部40に戻る。
【0027】ブロック処理部40では次のブロックb=
b+1の変数g(i,j)に対応する輝度値h(i,
j)を表示する。ブロック番号の最後まで進んでも参照
領域が表われない場合は、輝度範囲m=1には参照領域
が存在しないので輝度範囲選定部30に戻り、次の輝度
範囲m=m+1に対して以上の処理を繰り返すことによ
り参照領域を探索する。
【0028】このようにして、輝度範囲h1(m)〜h2
(m),(m=1〜M)毎にブロックの大きい順から画
面に表示しながら、最初は人間が参照領域を識別し指定
する。 参照領域が指定されると参照領域特徴量計算部
60で参照領域のテクスチャー特徴量Tkを計算する。
そのため、まず参照領域の変数g(i,j)=1に対応
する輝度値h(i,j)から同時生起行列c〔hx
〔hy〕を作る。これを正規化して同時生起確立行列p
〔hx〕〔hy〕を求め、この同時生起確立行列p
〔hx〕〔hy〕からテキスチャー特微量Tkを計算す
る。ここに、hx及びhyは輝度範囲h1(m)〜h
2(m)の上限値h1(m)及び下限値h2(m)の間の
値をとる。hx,hy=h1(m)〜h2(m)である。同
時生起確率行列p〔hx〕〔hy〕について説明する。画
面上のある座標の輝度値h(i,j)がhxであるとし
た時、これに上下左右に隣接する8個の画素の輝度値h
(i+ip,j+jp)とする。但しip,jp=−1,
0,1でipとjpは同時に0にはならない。このとき、
8個の画素の輝度値h(i+ip,j+jp)の中でhy
である個数の小計を、ブロック全体にわたって合計した
値をc〔hx〕〔hy〕の要素としてもつ行列が同時生起
行列c〔hx〕〔hy〕である。こうして作成した同時生
起行列c〔hx〕〔hy〕の各要素の値の合計をZとし、
c〔hx〕〔hy〕の各要素の値をZで除して正規化して
得られる行列が同時生起確率行列pで、p〔hx
〔hy〕=c〔hx〕〔hy〕/Zである。テクスチャー
特徴量であるコントラスト・モーメント・エントロピー
などはこの同時生起確率行列pから計算されるが、高木
高雄監修、下田陽久著「画像解析ハンドブック」(東京
大学出版会)等に詳細な解説があるので省略する。
【0029】このようにして求められたテスクチャー特
徴量Tk(k=1〜K)は参照領域特徴量計算部60の
内部に格納され、対象領域を識別するために利用され
る。参照領域のテクスチャー特徴量が求められたあと、
この特徴量Tkをベースに対象領域の識別を行う。
【0030】カメラ10から濃淡画像を取り込み、画像
入力記憶部20に格納し、輝度範囲選定部30でヒスト
グラムから輝度範囲を格納し、まず、m=1の輝度範囲
に関してg(i,j)テーブルを作成し、ブロック処理
部40で変数g(i,j)のブロック化をして弧立点除
去、ホールの埋め立てたあと、ブロック面積の大きい順
にブロック番号bを打ち直すところ迄は、これまでの説
明の通りである。
【0031】対象領域特定部70では、番号bのブロッ
クについて、参照領域と同じ項目の特徴量Bk,(k=
1〜K)を計算する。参照領域特徴量計算部60に格納
されていた参照領域の特徴量Tk読み出し、これと特徴
量Bkとを比較する。すなわち、Ek=|Tk−Bk|/T
k(k=1〜K)として、特徴量項目kの相対誤差Ek
求める。これらの相対誤差Ekの二乗和の平均の平方根
【0032】
【数2】
【0033】がσ(σは指定値)以下であれば番号bの
ブロックは対象領域であると識別する。 他方、Err>
σであれば、ブロック処理部40に戻り、次のブロック
b=b+1の特徴量Bkを計算し、参照領域の特徴量Tk
と比較する。Err<σが成立するまで順次、ブロック番
号bを更新して繰り返す。ブロック番号の最後まで進ん
でもErr<σとなるブロックが得られない場合は、輝度
範囲m=1には対象領域が存在しないので輝度範囲選定
部30に戻り、次の輝度範囲m=m+1に対して以上を
繰り返すことにより対象領域を探索する。
【0034】このようにして輝度範囲h1(m)〜h
2(m),(m=1〜M)毎にブロックの大きい順から
特徴量Bkの計算、Errの評価を繰り返すことにより対
象領域を識別する。識別された対象領域は表示出力部8
0に表示される。
【0035】(a)これまでは説明の便宜上、対象領域
は1個として説明してきたが複数個の対象領域の抽出・
識別でもこの方法は適用できる。この場合、複数個の参
照領域の特徴量Tk(s),(k=1〜K),(s=1
〜S)、(但しSは参照領域の個数)を予め計算してお
く必要がある。
【0036】さらに、相対誤差はEk(s)=|T
k(s)−Bk|/Tk、(k=1〜K),(s=1〜
S)として参照領域sの特徴量項目kの相対誤差E
k(s)を求める。これらのK個の相対誤差Ek(s),
(k=1〜K)の二乗和の平均の平方根
【0037】
【数3】
【0038】がσ(σは指定値)以下であれば、番号b
のブロックは参照領域sすなわち対象領域の1つである
と識別する。
【0039】(b)対象領域の輝度範囲が事前にわかっ
ていれば、その輝度範囲だけの連結領域だけを識別処理
の対象とて、対象領域を含まない輝度範囲は除去するこ
とにより識別処理の高速化を図ることができる。
【0040】
【発明の効果】本発明によれば、ヒストグラム上のピー
クを含む輝度範囲を求め、この輝度範囲以内の輝度をも
つ画素とこれに隣接する画素が一連の連結状態にある画
素の集合を一個のブロックと見なし、各ブロックに属す
る画素数を計数することによりブロック面積を求め、ブ
ロック面積の大きい順にブロックを取り出してその特徴
量を計算し、これと予め選ばれた参照領域の特徴量と順
次比較していくことにより背景領域の中に対象領域の輝
度範囲内の輝度と同じ値をもつ画素が存在する領域があ
る場合においても対象領域と背景領域を完全に分離して
識別することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】対象領域と背景領域からなる画像の一例とその
ヒストグラムの例を示す図である。
【図2】対象領域と背景領域からなる画像の他の例とそ
のヒストグラムの例を示す図である。
【図3】ヒストグラム表及び頻度しきい値をつけたヒス
トグラムの一例を示す図である。
【図4】画像に弧立点及びホールが存在する状態を示す
説明図である。
【図5】画像領域をブロック化した状態を示す説明図で
ある。
【図6】本発明適用される画像処理装置の全体構成を示
すブロック図である。
【図7】図6に示した画像処理装置の処理内容を示すフ
ローチャートである。
【図8】輝度値h(i,j)と変数g(i,j)との関
係を示す説明図である。
【符号の説明】
10 カメラ 20 画像入力記憶部 30 輝度範囲選定部 40 ブロック処理部 50 参照領域特定部 60 参照領域特徴量計算部 70 対象領域特定部 80 表示出力部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 濃淡画像から特定の対象領域を識別し抽
    出する画像領域の抽出方法において、 濃淡画像のヒストグラムを平滑化し、該平滑化したヒス
    トグラムから計算した頻度しきい値より大きい頻度を有
    する輝度範囲を算定し、該算定した各輝度範囲の輝度値
    をもつ画素に対して連結状態の画素をブロックとして区
    分し、各輝度範囲内において区分されたブロックを面積
    の大きい順に取り出し、その特徴量を計算し予め計算し
    て求めていた対象領域の特徴量と順次、比較しその誤差
    が許容値以下になるブロックを対象領域として識別する
    ことを特徴とする画像領域の抽出方法。
JP8061142A 1996-03-18 1996-03-18 画像領域の抽出方法 Pending JPH09251533A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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