JP2000235647A - 画像の2値化方法及びその方法を用いた画像処理装置 - Google Patents

画像の2値化方法及びその方法を用いた画像処理装置

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JP2000235647A
JP2000235647A JP11036443A JP3644399A JP2000235647A JP 2000235647 A JP2000235647 A JP 2000235647A JP 11036443 A JP11036443 A JP 11036443A JP 3644399 A JP3644399 A JP 3644399A JP 2000235647 A JP2000235647 A JP 2000235647A
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Yasuhisa Ikushima
靖久 生嶋
Kazuto Saeki
和人 佐伯
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Keyence Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 異なる画素を次々に選択することで段階的に
明るさの抽出範囲を広げていくことができ、数値で入力
する必要がなく、画面上の抽出対象とする画素を直接的
に選択することが感覚的に容易にできる画像の2値化方
法及びその方法を用いた画像処理装置を提供する。 【解決手段】 画像内で画素が選択された場合、前記画
素のY値に関連する値に感度を加算及び/又は減算して
閾値範囲とし、次いで他の画素が選択された場合に、こ
の画素のY値に関連する値に感度を加算または減算する
とともに、その値と既に閾値範囲として設定されている
範囲とを含めて新たな閾値範囲とし、画像内の任意画素
のY値に関連する値が閾値範囲を内である画素を選択さ
れた画素と同一の明るさであるとして抽出し、抽出結果
を表示する構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像から明度(明
るさ、濃度)を特徴量として抽出することにより画像を
2値化する2値化方法及びその方法を用いた画像処理装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】画像の中から対象物を抽出することを目
的とする抽出処理では、画像内に含まれる個々の領域を
識別することが重要であり、この領域を識別する方法に
おいては、画像をその明度,色,テクスチャ等の特徴量
の均一な部分画像として識別する方法が一般的である。
【0003】明度を特徴量として領域認識する方法は、
様々な工業分野にて既に利用されており、例えば、製品
の題字の有無、部品の表裏判定、部品の欠落検査、汚れ
及びキズの検査等に応用されている。
【0004】このような装置においては、カメラ等の撮
像器を用いて製品等の対象物が撮像され、撮像画像は画
素毎の明るさを表わすY値からなるアナログ信号として
画像処理装置に取込まれ、取込まれたアナログのY値
は、ディジタルのY値に変換されて記憶装置に記憶され
る。画像処理装置は、記憶情報に基づいてCRT等の表
示装置に原画像を表示する。
【0005】ところで、前述のような種々の判定、検査
を行なうためには通常は2値画像が使用されるため、こ
のようにして表示された画像に対して外部から入力手段
によって直接数値を入力することにより、表示されてい
る画像を入力された数値を閾値として2値化することが
従来は一般的であった。
【0006】ところが、上述の如き方法においては、抽
出対象とする明度(明るさ)を数値で入力しているた
め、入力する数値からこれに対応する明るさを連想する
ことが感覚的に困難であるという問題がある。このこと
は特に原画像中の明るさの差が小さい場合にさらに困難
を極める結果となる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は斯かる事情に
鑑みてなされたものであり、抽出対象とする明るさを有
する画素が選択されるのに伴い、画像内で画素が選択さ
れた場合に、この画素の明るさを表わすY値に関連する
値に所定の値を加算及び/又は減算した値を閾値範囲と
して画素を抽出し、また、前記画素が選択された後に前
記画素と異なる画素が選択された場合に、この画素のY
値に関連する値に所定の値を加算又は減算した値を演算
し、この演算結果の値と既に閾値範囲として設定されて
いる範囲との間を埋めた連続した値を新たな閾値範囲と
して画素を抽出することにより、異なる画素を次々に選
択することで段階的に明るさの抽出範囲を広げていくこ
とができ、数値で閾値を設定する必要がなく、画面上の
抽出対象とする画素を直接的に選択することが感覚的に
容易にできる画像の2値化方法及びその方法を用いた画
像処理装置を提供することを目的とする。
【0008】なお、Y値に関連する値としては、Y値そ
のものは勿論のこと、その他に、Y値に対して線形また
は非線型変換処理、あるいはヒストグラムの平坦化処理
等のような画像改善のための前処理を施した値を使用す
ることが可能である。
【0009】また、本発明の他の目的は、抽出対象とす
る明るさを有する画素が位置する画面上の領域を拡大表
示することにより、さらに画素の選択が容易である画像
の2値化方法及びその方法を用いた画像処理装置を提供
することにある。
【0010】さらに、本発明の他の目的は、抽出対象と
する明るさを有する画素が選択されることにより、選択
された画素を含む所定範囲内の画素の中から未抽出の画
素を選択し、選択した未抽出の画素の中から、抽出対象
とする画素のY値に関連する値に最も近似した画素を選
択し、この最も近似した画素のY値に関連する値に基づ
いて閾値範囲を設定して画素を抽出することにより、選
択する画素を変更することなく近似した明るさの領域を
段階的に抽出することができる2値化方法及びその方法
を用いた画像処理装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】第1発明に係る画像の2
値化方法は、画像から選択された画素の明るさを表わす
Y値に関連する値について閾値範囲を設定し、前記画像
中のY値に関連する値が前記閾値範囲内である画素を抽
出する画像の2値化方法であって、前記画像内で画素が
選択された場合に、選択された画素のY値に関連する値
に所定の値を加算及び/又は減算した範囲内で閾値範囲
を設定し、前記画素が選択された後にそれとは異なる画
素が選択された場合に、選択された画素のY値に関連す
る値が前期閾値範囲が設定された画素のY値に関連する
値より大である場合は選択された画素のY値に関連する
値に前記所定の値を加算した値と前期閾値範囲の下限値
との間で、小である場合は選択された画素のY値に関連
する値に前記所定の値を減算した値と前期閾値範囲の上
限値との間で、それぞれ新たな閾値範囲を設定すること
を特徴とする。
【0012】第2発明に係る画像の2値化方法は、第1
発明の画像の2値化方法において、抽出された画像の一
部を拡大表示することを特徴とする。
【0013】第3発明に係る画像の2値化方法は、画像
から選択された画素の明るさを表わすY値に関連する値
について閾値範囲を設定し、前記画像中のY値に関連す
る値が前記閾値範囲内である画素を抽出する画像の2値
化方法であって、未抽出画素が選択された場合に、選択
された未抽出画素のY値に関連する値に所定の値を加算
及び/又は減算した範囲内で閾値範囲を設定し、既抽出
画素が選択された場合に、選択された既抽出画素を含む
所定範囲内の画素の内の1または複数の未抽出画素のY
値に関連する値が前記閾値範囲の上限値より大である場
合は前記1または複数の未抽出画素のY値に関連する値
と前記閾値範囲の上限値との差が最小である未抽出画素
のY値に関連する値を上限値として、選択された既抽出
画素を含む所定範囲内の画素の内の1または複数の未抽
出画素のY値に関連する値が前記閾値範囲の下限値より
小である場合は前記1または複数の未抽出画素のY値に
関連する値と前記閾値範囲の下限値との差が最小である
未抽出画素のY値に関連する値を下限値として、それぞ
れ新たな閾値範囲を設定することを特徴とする。
【0014】第4発明に係る画像処理装置は、画像から
選択された画素の明るさを表わすY値に関連する値につ
いて閾値範囲を設定し、前記画像中のY値に関連する値
が前記閾値範囲内である画素を抽出して表示する画像処
理装置において、前記画像内で画素が選択された場合
に、選択された画素のY値に関連する値に所定の値を加
算及び/又は減算した範囲内で閾値範囲を設定する第1
閾値設定手段と、前記画素が選択された後にそれとは異
なる画素が選択された場合に、選択された画素のY値に
関連する値が前期閾値範囲が設定された画素のY値に関
連する値より大である場合は選択された画素のY値に関
連する値に前記所定の値を加算した値と前期閾値範囲の
下限値との間で、小である場合は選択された画素のY値
に関連する値に前記所定の値を減算した値と前期閾値範
囲の上限値との間で、それぞれ新たな閾値範囲を設定す
る第2閾値設定手段とを備えることを特徴とする。
【0015】第5発明に係る画像処理装置は、第4発明
の画像処理装置において、抽出された画像の一部を拡大
表示させる拡大表示手段を更に備えることを特徴とす
る。
【0016】第6発明に係る画像処理装置は、画像から
選択された画素の明るさを表わすY値に関連する値につ
いて閾値範囲を設定し、前記画像中のY値に関連する値
が前記閾値範囲内である画素を抽出して表示する画像処
理装置において、未抽出画素が選択された場合に、選択
された未抽出画素のY値に関連する値に所定の値を加算
及び/又は減算した範囲内で閾値範囲を設定する第1閾
値設定手段と、既抽出画素が選択された場合に、選択さ
れた既抽出画素を含む所定範囲内の画素の内の1または
複数の未抽出画素のY値に関連する値が前記閾値範囲の
上限値より大である場合は前記1または複数の未抽出画
素のY値に関連する値と前記閾値範囲の上限値との差が
最小である未抽出画素のY値に関連する値を上限値とし
て、選択された既抽出画素を含む所定範囲内の画素の内
の1または複数の未抽出画素のY値に関連する値が前記
閾値範囲の下限値より小である場合は前記1または複数
の未抽出画素のY値に関連する値と前記閾値範囲の下限
値との差が最小である未抽出画素のY値に関連する値を
下限値として、それぞれ新たな閾値範囲を設定する第2
閾値設定手段とを備えることを特徴とする。
【0017】第7発明に係る画像処理装置は、画像から
選択された画素の明るさを表わすY値に関連する値につ
いて閾値範囲を設定し、前記画像中のY値に関連する値
が前記閾値範囲内である画素を抽出して表示する画像処
理装置であって、選択された画素の履歴を記憶する記憶
手段と、該記憶手段の記憶結果に基づいて前記画像内で
画素が選択された場合に、選択された画素のY値に関連
する値に所定の値を加算及び/又は減算した範囲内で閾
値範囲を設定する第1閾値設定手段と、前記画素が選択
された後にそれとは異なる画素が選択された場合に、選
択された画素のY値に関連する値が前期閾値範囲が設定
された画素のY値に関連する値より大である場合は選択
された画素のY値に関連する値に前記所定の値を加算し
た値と前期閾値範囲の下限値との間で、小である場合は
選択された画素のY値に関連する値に前記所定の値を減
算した値と前期閾値範囲の上限値との間で、それぞれ新
たな閾値範囲を設定する第2閾値設定手段とを備えるこ
とを特徴とする。
【0018】第8発明に係る画像処理装置は、画像に重
畳して表示されたポインタを操作し、前記画像から対象
となる画素を選択する選択手段と、前記画素の明るさを
表わすY値に関連する値について閾値範囲を設定する閾
値設定手段と、前記画像中のY値に関連する値が前記閾
値範囲内である画素を抽出する抽出手段と、抽出結果を
表示する表示手段とを備える画像処理装置であって、選
択された画素の履歴を記憶する記憶手段と、該記憶手段
の記憶結果に基づいて前記画像内で画素が選択された場
合に、選択された画素のY値に関連する値に所定の値を
加算及び/又は減算した範囲内で閾値範囲を設定する第
1閾値設定手段と、前記画素が選択された後にそれとは
異なる画素が選択された場合に、選択された画素のY値
に関連する値が前期閾値範囲が設定された画素のY値に
関連する値より大である場合は選択された画素のY値に
関連する値に前記所定の値を加算した値と前期閾値範囲
の下限値との間で、小である場合は選択された画素のY
値に関連する値に前記所定の値を減算した値と前期閾値
範囲の上限値との間で、それぞれ新たな閾値範囲を設定
する第2閾値設定手段とを備えることを特徴とする。
【0019】第9発明に係る画像処理装置は、第7又は
第8発明の画像処理装置において、抽出された画像の一
部を拡大表示させる拡大表示手段を更に備えることを特
徴とする。
【0020】第10発明に係る画像処理装置は、画像か
ら選択された画素の明るさを表わすY値に関連する値に
ついて閾値範囲を設定し、前記画像中のY値に関連する
値が前記閾値範囲内である画素を抽出して表示する画像
処理装置であって、抽出された画素の履歴を記憶する記
憶手段と、該記憶手段の記憶結果に基づいて未抽出画素
が選択された場合に、選択された画素のY値に関連する
値に所定の値を加算及び/又は減算した範囲内で閾値範
囲を設定する第1閾値設定手段と、既抽出画素が選択さ
れた場合に、選択された既抽出画素を含む所定範囲内の
画素の内の1または複数の未抽出画素のY値に関連する
値が前記閾値範囲の上限値より大である場合は前記1ま
たは複数の未抽出画素のY値に関連する値と前記閾値範
囲の上限値との差が最小である未抽出画素のY値に関連
する値を上限値として、選択された既抽出画素を含む所
定範囲内の画素の内の1または複数の未抽出画素のY値
に関連する値が前記閾値範囲の下限値より小である場合
は前記1または複数の未抽出画素のY値に関連する値と
前記閾値範囲の下限値との差が最小である未抽出画素の
Y値に関連する値を下限値として、それぞれ新たな閾値
範囲を設定する第2閾値設定手段とを備えることを特徴
とする。
【0021】第11発明に係る画像処理装置は、画像に
重畳して表示されたポインタを操作し、前記画像から対
象となる画素を選択する選択手段と、前記画素の明るさ
を表わすY値に関連する値について閾値範囲を設定する
閾値設定手段と、前記画像中のY値に関連する値が前記
閾値範囲内である画素を抽出する抽出手段と、抽出結果
を表示する表示手段とを備える画像処理装置であって、
抽出された画素の履歴を記憶する記憶手段と、該記憶手
段の記憶結果に基づいて未抽出画素が選択された場合
に、選択された画素のY値に関連する値に所定の値を加
算及び/又は減算した範囲内で閾値範囲を設定する第1
閾値設定手段と、既抽出画素が選択された場合に、選択
された既抽出画素を含む所定範囲内の画素の内の1また
は複数の未抽出画素のY値に関連する値が前記閾値範囲
の上限値より大である場合は前記1または複数の未抽出
画素のY値に関連する値と前記閾値範囲の上限値との差
が最小である未抽出画素のY値に関連する値を上限値と
して、選択された既抽出画素を含む所定範囲内の画素の
内の1または複数の未抽出画素のY値に関連する値が前
記閾値範囲の下限値より小である場合は前記1または複
数の未抽出画素のY値に関連する値と前記閾値範囲の下
限値との差が最小である未抽出画素のY値に関連する値
を下限値として、それぞれ新たな閾値範囲を設定する第
2閾値設定手段とを備えることを特徴とする。
【0022】第1,第4,第7, 及び第8発明に係る画
像の2値化方法及びその方法を用いた画像処理装置によ
れば、画像内で抽出対象とする画素が選択された場合
に、この画素のY値に関連する値に所定の値を加算及び
/又は減算した値を閾値範囲として画素を抽出し、また
その後に前記画素とは異なる画素が選択された場合に、
この画素のY値に関連する値に所定の値を加算又は減算
した値を演算し、この演算結果の値と既に設定されてい
る閾値範囲との間を埋めて連続した範囲内において新た
な閾値範囲を設定し、この新たに設定された閾値範囲に
基づいて画素を抽出する構成とした。このため、異なる
画素を次々に選択することにより段階的に明るさの抽出
範囲を広げていくことができ、閾値範囲の設定のための
数値入力を行なう必要がなく、画面上の抽出対象とする
画素を直接的に選択することが感覚的に容易にできる。
【0023】以下、図11の模式図を参照して具体的に説
明する。前記所定の値は、例えば2値化の感度kとして
予めY値に対する単一の値を設定しておき、画像内で画
素が選択された場合には、この画素のY値をY1とし、
これらの値に感度kを+側及び−側へ夫々付加する、即
ち加算及び減算することにより、図11(a) に矢符にて示
されているように、「Yの閾値範囲 Y1−k〜Y1+
k」を設定する。第1,第4,第7,及び第8発明に係
る閾値範囲の設定では、Y1を中央として感度kの幅を
持たせることに限るものではなく、+側又は−側へのみ
幅を持たせる、即ち加算又は減算のみを行なう構成とす
ることもでき、また、+側,−側夫々に異なる感度kを
付加する構成とすることもできる。但し、感度kは上述
の如きY値に対する単一の値のみならず、Y値に関連す
る値に基づいた適宜の値を状況に応じて用いてもよいこ
とは言うまでもない。
【0024】次いで、設定された閾値範囲に基づいて明
るさの抽出をする。これにより、選択された画素のY値
を中央に感度kを幅とする閾値範囲を設定することがで
きる。次いで、前記画像内で異なる画素が選択された場
合には、この画素のY値をY2とし、図11(b) 及び(d)
に矢符にて示されているように、「Y1≦Y2である場
合、Yの閾値範囲をY1−k〜Y2+k」とし、また図
11(c) 及び(e) に矢符にて示されているように、「Y1
>Y2である場合、Yの閾値範囲をY2−k〜Y1+
k」として閾値範囲を設定する。さらに、異なる画素が
選択された場合には、Y2をY1とし、新たに選択され
た画素のY値であるY3をY2とすることにより、閾値
範囲の設定を繰り返す。
【0025】第2,第5及び第9発明に係る画像の2値
化方法及びその方法を用いた画像処理装置によれば、第
1,第4,第7,及び第8発明に係る画像の2値化方法
及びその方法を用いた画像処理装置において、画面表示
される画像の任意の領域を拡大表示する構成としたの
で、抽出対象とする明るさを有する画素の位置する画面
上の領域を拡大表示することにより、さらに画素の選択
が容易である。
【0026】前述の第1,第4,第7,及び第8発明の
画像の2値化方法及びその方法を用いた画像処理装置で
は、異なる明るさの値を有する画素を正確に選択する必
要があるが、画像を表示する画面の大きさ又はポインタ
の大きさ等により、例えば既に抽出された画素に囲まれ
た新たに抽出すべき画素の画面領域が小さいために、新
たに抽出すべき画素へ正確にポインタを配置してこの画
素を選択することが困難である場合に、新たに抽出する
画素を含む周辺領域を拡大表示することにより、ポイン
タの大きさに対する対象画像領域の大きさを大きくして
画素の選択を容易にする。
【0027】第3,第6,第10,及び第11発明に係
る画像の2値化方法及びその方法を用いた画像処理装置
によれば、抽出対象とする明るさを有する画素が選択さ
れることにより、選択された画素を含む所定範囲内の画
素の中から未抽出の画素を選択し、選択した未抽出の画
素の中から、抽出対象とする最初に選択された画素のY
値に関連する値に最も近似した画素を選択し、この画素
のY値に関連する値に基づいて閾値範囲を設定して抽出
する構成としたので、選択する画素を変更することなく
近似した明るさの領域を段階的に抽出することができ
る。また、選択された画素を含む所定範囲内の画素から
未抽出の画素を選択する構成としたので、第2,第5及
び第9発明の画像の2値化方法及び装置の如く拡大表示
することなく、抽出対象とする画素の近傍の画素を選択
することで正確に抽出することができる。
【0028】抽出対象として未抽出画素が選択された場
合には、第1,第4,第7,及び第8発明の画像の2値
化方法及びその方法を用いた画像処理装置と同様にして
閾値範囲を設定し、また、既抽出画素が選択された場合
には、まず、選択された画素を含む所定範囲の画素の中
から、未抽出画素を選択し、これら未抽出画素のY値に
ついて、選択された画素について設定されたY値の閾値
範囲Tyからどれだけ外れているかを示すオフセット量
Dyを演算する。
【0029】例えば、「Y≦Tyの下限値」である場
合、「Dy=Tyの下限値−Y」とし、「Y>Tyの上
限値」である場合、「Dy=Y−Tyの上限値」とす
る。この演算を全ての未抽出の画素について行ない、D
yが最小の画素を抽出対象とする画素と最も近似した明
るさとして、この画素のY値を含むように閾値範囲を拡
張して新たな閾値範囲を設定する。
【0030】
【発明の実施の形態】実施の形態1.以下本発明をその
実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。図1は、実
施の形態1に係る画像処理装置の構成を示すブロック図
である。
【0031】図1において、1は撮像対象となる例えば
製造ライン上の薬品チューブ等のワークであり、その側
面にはラベル11が貼り付けられている。ワーク1は、
その上方に設けられたカメラ2により撮像され、撮像さ
れた原画像のアナログのY値をカメラ2に接続された画
像抽出装置3に与える。
【0032】画像抽出装置3は、A/D変換器等を用い
てなる画像入力部31と、演算処理を行なうCPU32
と、CPU32から与えられる情報を記憶するメモリ3
4と、D/A変換器等を用いてなる画像出力部33とを
備えてなる。画像入力部31は、カメラ2から与えられ
たアナログのY値をディジタルのY値に変換してCPU
32に与える。CPU32は、与えられたディジタルの
Y値をメモリ34に格納するとともに、このY値を画像
出力部33に与える。画像出力部33は、与えられたデ
ィジタルのY値をアナログのY値に変換し、これを画像
抽出装置3に接続されたCRT等の表示装置5に原画像
として出力し、図2に示す如き表示画面51を表示させ
るとともに、表示画面51に表示される原画像の画像情
報をメモリ34に格納するようにしてある。
【0033】図2は、表示画面51を示す模式図であ
る。表示画面51は、左右に2つの領域に分割されてお
り、左方の領域には、撮像された原画像又は抽出結果を
表示する画像表示領域51aが設けられている。図2に
おいて、この画像表示領域51aには、ラベル11の原
画像が表示され、原画像には、ラベル11の略白色の背
景に明るさが異なるいくつかの円形模様が表示されてい
る。また、表示画面51には、入力手段4からの入力操
作に応じて動作するポインタpが表示画面51内での移
動自在に重畳して表示されている。このポインタpを表
示画面51内で移動させて、例えば入力手段4に設けら
れた図示しない決定ボタンを押すことにより、表示され
ている原画像の中から抽出対象とする明るさを有する画
素の画面上の位置を指示することができるようになって
いるほか、入力手段4からは、Y値の閾値の許容範囲で
ある明るさ抽出の感度kが数値で入力される。
【0034】また、表示画面51の右方の領域には、感
度k及び非抽出対象となる画面領域(背景)の表示色を
設定する設定領域51bが設けられている。感度kは、
メモリ34に格納されているY値に対する単一の感度k
が表示されており、後述する拡大率と同様にして数値が
設定されるようになっている。また、背景色は、予めメ
モリ34に格納されている黒色または白色のいずれかか
ら入力手段4で選択的に入力し、入力された色を示す
「クロ」等の文字が表示されている。なお、これら入力
情報は、メモリ34に格納される。
【0035】メモリ34には、上述した画像表示領域5
1aの画像情報に加えて、抽出結果を表示する等して画
面が更新されるのに応じて画像情報を時系列的に格納し
ているほか、さらに、画像表示領域51aに表示されて
いる原画像から抽出対象とする画素を初めて選択する
か、又は2回目以後であるかを示す選択履歴と、その画
素のY値である明るさ情報とを時系列的に格納してい
る。
【0036】図3及び図4は、抽出処理に伴うCPU3
2の制御内容を示すフローチャートである。まず、図3
のフローチャートを参照して説明する。
【0037】ポインタpを用いて抽出対象とする明るさ
を有する画面上の位置がCPU32へ入力され、この画
面上の座標値に相当する画素のY値と、感度kとがメモ
リ34から読込まれる(ステップ1)。
【0038】そして、入力された抽出対象とする明るさ
を有する画素が、原画像内で初めて選択された画素であ
るか否かをメモリ34に格納されている選択履歴で確認
する(ステップ2)。原画像内で初めて選択された画素
である場合には(ステップ2で”YES”))、ステッ
プ3にて読込んだY値と感度kとから、例えばY−k〜
Y+kを夫々上限値及び下限値とするY値の閾値範囲を
演算する(ステップ3)。また、原画像内で初めて選択
された画素でない場合には(ステップ2で”NO”)、
前回抽出された画素のY値を今回選択された画素のY値
と比較し(ステップ4)、前回値≦今回値である場合は
(ステップ4で”YES”)、今回値+k,前回値−k
を夫々上限値及び下限値とするY値の閾値範囲を演算す
る(ステップ5)。また、前回値>今回値である場合は
(ステップ4で”NO”)、前回値+k,今回値−kを
夫々上限値及び下限値とするY値の閾値の絶対値範囲を
演算する(ステップ6)。
【0039】次に、原画像内の全ての画素のY値を閾値
範囲と比較し(ステップ7)、Y値が閾値範囲内である
場合には(ステップ7で”YES”)、比較した画素が
抽出対象となる画素と同一の明るさである抽出対象画素
であると判断し、各画素を白または指定色で画像出力部
33へ出力する(ステップ8)。また、Y値が閾値範囲
外である場合には(ステップ7で”NO”)、非抽出画
素であると判断し、設定されている背景色で画像出力部
33へ出力し(ステップ9)、画像表示領域51aの表
示内容を更新させるとともに、抽出結果の画面情報と、
既に原画像内で画素が選択されたことを示す選択履歴へ
の書込情報と、その画素のY値である明るさ情報とをメ
モリ34に格納する(ステップ10)。なお、画像表示
領域51aの表示内容は、更新の都度メモリ34に格納
してあるので、誤って対象外の画素を抽出した場合に
も、設定領域51bの図示しない抽出取消メニューを選
択することにより、更新前の表示内容を再度表示させる
ことができ。
【0040】ところで、上述の図3に示されているフロ
ーチャートでは、ステップ8において抽出された画素を
白または指定色で表示し、ステップ9において非抽出の
画素は背景色で表示するようにしているが、図4のフロ
ーチャートに示されているように、ステップ9に代わる
ステップ90において非抽出の画素を原画像のY値その
ままで表示するようにしてもよい。
【0041】図5,図6は、抽出結果の一例を示す模式
図であり、図5は、原画像の最も明るい領域をポインタ
pにて選択し、この最も明るい領域の一部が抽出された
状態を示している。図5において、抽出対象となる最も
明るい領域はその一部を斑状に抽出されている。これ
は、照明むら等の要因から生じるものであり、上述で選
択された画素を複数回選択して、上述のステップ1〜ス
テップ9までの動作を繰り返すことにより、図6に示す
如く、最も明るい領域の部分の全体が抽出される。繰り
返し回数は、感度kを大きく設定するか、又は最も明る
い領域の未抽出である他の画素を選択することにより削
減することができる。
【0042】実施の形態2.図7,図8は、表示画面5
1を示す模式図であり、図7は、拡大表示枠wを設定し
た状態を示し、また、図8は、拡大表示された状態を示
す。
【0043】実施の形態2に係る画像処理装置は、実施
の形態1の設定領域51bに設けられた感度k及び非抽
出対象となる画面領域(背景)の表示色を設定する領域
に加えて、拡大率(ズーム)を設定する領域を設けてあ
る。拡大率は、メモリ34に格納されている1(倍),
2(倍)等の数値で表示されており、ポインタpを表示
されている数値上に配置し、入力手段4に設けられた図
示しない数値ボタンで直接的に数値を入力するか、又は
「上」,「下」を示すボタンを操作することにより、表
示されている数値が増減されるようになっている。ま
た、ポインタpを画像表示領域51aで任意の2点を選
択することにより、最初に選択した点を左上側又は右下
側の角とし、次に選択した点を通る画像表示領域51a
の相似形の拡大表示枠wに囲まれた画像の一部を拡大表
示することができるようにしてあり、この拡大表示に応
じて上述の数値が変更される構成としたものであり、実
施の形態1と対応する部分には同一符号を付して説明を
省略する。
【0044】なお、実施の形態2に示した拡大表示枠w
は、一旦設定された後で、入力手段4を用いてポインタ
pを操作し、ドラッグアンドドロップ等の方法でその大
きさの変更ができる構成とすることもできる。
【0045】以上の如く、選択画面の大きさ,ポインタ
pの大きさ等により、例えば既に抽出された画素に囲ま
れた新たに抽出する画素の画面領域が小さく、新たに抽
出する画素へ正確にポインタpを配置して、この画素を
選択することが困難である場合でも、新たに抽出する画
素を含む周辺領域を拡大表示することにより、ポインタ
pに対する画像の大きさを相対的に大きくして、画素の
選択が飛躍的に容易となる。
【0046】実施の形態3.図9は、抽出処理に伴うC
PU32の制御内容を示すフローチャートである。実施
の形態2に係る画像処理装置は、画像内で初めて画素が
選択されたか否かを示す選択履歴に代えて、画像内の各
画素が未抽出の画素であるか、又は既抽出の画素である
かを示す抽出履歴がメモリ34に格納されている。そし
て、図3に示した実施の形態1のステップ2にて、入力
された抽出対象とする明るさを有する画素が、原画像内
で初めて選択された画素であるか否かをメモリ34に格
納されている選択履歴で確認するのに代えて、ステップ
20において上述の如き抽出履歴を参照して、未抽出画
素が選択されたか否かを確認する。対応する画素が既に
抽出されている場合には、実施の形態1のステップ4、
5、6の処理に代えて、ステップ40の閾値拡張サブル
ーチンを実施する構成としてあり、実施の形態1と対応
する部分には同一符号を付して説明を省略する。
【0047】図10は、閾値拡張サブルーチンに伴うC
PU32の制御内容を示すフローチャートである。ま
ず、選択された画素を含む所定範囲の全ての画素、例え
ば選択された画素を中央とする9×9の81画素のY値
をメモリ34から読込み(ステップ401)、この9×
9の画素範囲の中から未抽出画素を選択する(ステップ
402)。選択された各未抽出画素のY値について、ス
テップ3にて演算された閾値範囲の下限(初回値−k)
と比較する(ステップ403)。なお、ここでいう初回
値は、画像内で最初に選択された画素のY値を示してい
る。
【0048】今回選択された画素のY値(今回値)が、
ステップ3にて演算された閾値範囲の下限(初回値−
k)よりも小さい場合には(ステップ403で" YE
S”)、閾値範囲からのオフセット量DをD=(初回値
−k)−今回値に基づいてY値を演算し(ステップ40
4)、また、ステップ403にて今回値がステップ5に
て演算された閾値範囲の下限(初回値−k)以上である
場合には(ステップ403で" NO”)、今度は、ステ
ップ402にて選択された各未抽出画素のY値につい
て、ステップ3にて演算された閾値範囲の上限(初回値
+k)と比較する(ステップ405)。今回値が、ステ
ップ3にて演算された閾値範囲の上限よりも大きい場合
には(ステップ405で”YES”)、オフセット量D
をD=今回値−(初回値−k)に基づいて、Y値を演算
する(ステップ406)。
【0049】ステップ404又はステップ406の後
で、各画素のY値について演算したオフセット量Dの合
計を演算し(ステップ407)、演算結果をメモリ34
に格納する(ステップ408)。そして、9×9画素範
囲内の全ての画素についてオフセット量Dの合計を演算
したか否かを確認し(ステッ409)、全ての画素につ
いて演算を完了していない場合には(ステッ409で”
NO”)、ステップ403からの処理を繰り返し、全て
の画素について演算を完了している場合には(ステッ4
09で”YES”)、メモリ34に格納されている9×
9画素範囲内の各画素のオフセット量Dの合計が最小の
画素を選択し(ステップ410)、この画素のY値を含
むように各値の閾値範囲を拡張する(ステップ41
1)。なお、ステップ405にて、今回値が、ステップ
5にて演算された閾値範囲の上限以下の場合には、閾値
範囲を拡張せず、ステップ3にて演算された閾値範囲を
用いてステップ7を実行する。
【0050】なお、ステップ410でのオフセット量D
の合計が最小の画素の選択処理においては、例えばステ
ップ401からステップ403の間で、Y値の2乗値を
演算し、この2乗値をY値に代えてステップ403以後
の処理を行なう構成としたり、ステップ407にてオフ
セット量Dの合計値を演算する際に、Y値に、入力手段
4により選択された画素からステップ402で選択され
た各未抽出画素までの距離に応じた重み付けを付与する
係数を設ける構成とすることにより、オフセット量Dの
合計が最小の画素を選択する処理をさらに正確なものと
することができる。
【0051】ところで上述の各実施の形態においては、
Y値そのものに感度kを付加、即ち加算及び/又は減算
して閾値範囲を設定しているが、Y値そのものではな
く、たとえばY値に対して線形または非線型変換処理、
あるいはヒストグラムの平坦化処理等のような画像改善
のための前処理を施した値に基づいて閾値範囲を設定し
てもよいことは言うまでもない。
【0052】
【発明の効果】以上に詳述した如く本発明に係る画像の
2値化方法及びその方法を用いた画像処理装置によれ
ば、画像内で抽出対象とする画素が選択された場合に、
この画素のY値に関連する値に所定の値を加算及び/又
は減算した値を閾値範囲として画素を抽出し、また前記
画素が選択された後に前記画素とは異なる画素が選択さ
れた場合に、この画素のY値に関連する値に所定の値を
加算又は減算した値を演算し、この値と既に閾値範囲と
して設定されている範囲との間を埋めて連続した範囲を
新たな閾値範囲として演算し、この閾値範囲に基づいて
画素を抽出することにより、異なる画素を次々に選択す
ることで段階的に明るさの抽出範囲を広げていくことが
でき、数値で閾値を設定する必要がなく、画面上の抽出
対象とする画素を直接的に選択することが感覚的に容易
にできる。
【0053】また、画面表示される画像の任意の領域を
拡大表示することにより、抽出対象とする明るさを有す
る画素の位置する画面上の領域を拡大表示することによ
り、さらに画素の選択が容易である。
【0054】さらに、抽出対象とする明るさを有する画
素が選択されるのに伴い、選択された画素を含む所定範
囲内の画素の中から未抽出の画素を選択し、選択した未
抽出の画素の中から、抽出対象とする最初に選択された
画素のY値に関連する値に最も近似した画素を選択し、
この画素のY値に関連する値に基づいて閾値範囲を設定
して画素を抽出することにより、選択する画素を変更す
ることなく近似した明るさの領域を段階的に抽出するこ
とができる。また、選択された画素を含む所定範囲内の
画素から未抽出の画素を選択する構成としたので、拡大
表示することなく、抽出対象とする画素の近傍の画素を
選択することで正確に抽出することができる等、本発明
は優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1に係る画像処理装置の構成を示す
ブロック図である。
【図2】表示画面を示す模式図である。
【図3】抽出処理に伴うCPUの制御内容を示すフロー
チャートである。
【図4】抽出処理に伴うCPUの制御内容を示すフロー
チャートである。
【図5】抽出結果の一例を示す模式図である。
【図6】抽出結果の一例を示す模式図である。
【図7】表示画面を示す模式図である。
【図8】表示画面を示す模式図である。
【図9】抽出処理に伴うCPUの制御内容を示すフロー
チャートである。
【図10】閾値拡張サブルーチンに伴うCPUの制御内
容を示すフローチャートである。
【図11】本発明の原理を説明するための模式図であ
る。
【符号の説明】
1 ワーク 2 カメラ 3 画像抽出装置 4 入力手段 5 表示装置 11 ラベル 31 画像入力部 32 CPU 33 画像出力部 34 メモリ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5B047 AA11 AB02 CB21 DB06 DC07 5B057 AA01 BA02 CA02 CA08 CA12 CA16 CB02 CB06 CB12 CB16 CC01 CD05 CE12 5C076 AA21 5C077 LL19 MP01 PP20 PP54 RR03

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像から選択された画素の明るさを表わ
    すY値に関連する値について閾値範囲を設定し、前記画
    像中のY値に関連する値が前記閾値範囲内である画素を
    抽出する画像の2値化方法において、 前記画像内で画素が選択された場合に、選択された画素
    のY値に関連する値に所定の値を加算及び/又は減算し
    た範囲内で閾値範囲を設定し、 前記画素が選択された後にそれとは異なる画素が選択さ
    れた場合に、選択された画素のY値に関連する値が前期
    閾値範囲が設定された画素のY値に関連する値より大で
    ある場合は選択された画素のY値に関連する値に前記所
    定の値を加算した値と前期閾値範囲の下限値との間で、
    小である場合は選択された画素のY値に関連する値に前
    記所定の値を減算した値と前期閾値範囲の上限値との間
    で、それぞれ新たな閾値範囲を設定することを特徴とす
    る画像の2値化方法。
  2. 【請求項2】 抽出された画像の一部を拡大表示するこ
    とを特徴とする請求項1に記載の画像の2値化方法。
  3. 【請求項3】 画像から選択された画素の明るさを表わ
    すY値に関連する値について閾値範囲を設定し、前記画
    像中のY値に関連する値が前記閾値範囲内である画素を
    抽出する画像の2値化方法において、 未抽出画素が選択された場合に、選択された未抽出画素
    のY値に関連する値に所定の値を加算及び/又は減算し
    た範囲内で閾値範囲を設定し、 既抽出画素が選択された場合に、選択された既抽出画素
    を含む所定範囲内の画素の内の1または複数の未抽出画
    素のY値に関連する値が前記閾値範囲の上限値より大で
    ある場合は前記1または複数の未抽出画素のY値に関連
    する値と前記閾値範囲の上限値との差が最小である未抽
    出画素のY値に関連する値を上限値として、選択された
    既抽出画素を含む所定範囲内の画素の内の1または複数
    の未抽出画素のY値に関連する値が前記閾値範囲の下限
    値より小である場合は前記1または複数の未抽出画素の
    Y値に関連する値と前記閾値範囲の下限値との差が最小
    である未抽出画素のY値に関連する値を下限値として、
    それぞれ新たな閾値範囲を設定することを特徴とする画
    像の2値化方法。
  4. 【請求項4】 画像から選択された画素の明るさを表わ
    すY値に関連する値について閾値範囲を設定し、前記画
    像中のY値に関連する値が前記閾値範囲内である画素を
    抽出して表示する画像処理装置において、 前記画像内で画素が選択された場合に、選択された画素
    のY値に関連する値に所定の値を加算及び/又は減算し
    た範囲内で閾値範囲を設定する第1閾値設定手段と、 前記画素が選択された後にそれとは異なる画素が選択さ
    れた場合に、選択された画素のY値に関連する値が前期
    閾値範囲が設定された画素のY値に関連する値より大で
    ある場合は選択された画素のY値に関連する値に前記所
    定の値を加算した値と前期閾値範囲の下限値との間で、
    小である場合は選択された画素のY値に関連する値に前
    記所定の値を減算した値と前期閾値範囲の上限値との間
    で、それぞれ新たな閾値範囲を設定する第2閾値設定手
    段とを備えることを特徴とする画像処理装置。
  5. 【請求項5】 抽出された画像の一部を拡大表示させる
    拡大表示手段を更に備えることを特徴とする請求項4に
    記載の画像処理装置。
  6. 【請求項6】 画像から選択された画素の明るさを表わ
    すY値に関連する値について閾値範囲を設定し、前記画
    像中のY値に関連する値が前記閾値範囲内である画素を
    抽出して表示する画像処理装置において、 未抽出画素が選択された場合に、選択された未抽出画素
    のY値に関連する値に所定の値を加算及び/又は減算し
    た範囲内で閾値範囲を設定する第1閾値設定手段と、 既抽出画素が選択された場合に、選択された既抽出画素
    を含む所定範囲内の画素の内の1または複数の未抽出画
    素のY値に関連する値が前記閾値範囲の上限値より大で
    ある場合は前記1または複数の未抽出画素のY値に関連
    する値と前記閾値範囲の上限値との差が最小である未抽
    出画素のY値に関連する値を上限値として、選択された
    既抽出画素を含む所定範囲内の画素の内の1または複数
    の未抽出画素のY値に関連する値が前記閾値範囲の下限
    値より小である場合は前記1または複数の未抽出画素の
    Y値に関連する値と前記閾値範囲の下限値との差が最小
    である未抽出画素のY値に関連する値を下限値として、
    それぞれ新たな閾値範囲を設定する第2閾値設定手段と
    を備えることを特徴とする画像処理装置。
  7. 【請求項7】 画像から選択された画素の明るさを表わ
    すY値に関連する値について閾値範囲を設定し、前記画
    像中のY値に関連する値が前記閾値範囲内である画素を
    抽出して表示する画像処理装置において、 選択された画素の履歴を記憶する記憶手段と、 該記憶手段の記憶結果に基づいて前記画像内で画素が選
    択された場合に、選択された画素のY値に関連する値に
    所定の値を加算及び/又は減算した範囲内で閾値範囲を
    設定する第1閾値設定手段と、 前記画素が選択された後にそれとは異なる画素が選択さ
    れた場合に、選択された画素のY値に関連する値が前期
    閾値範囲が設定された画素のY値に関連する値より大で
    ある場合は選択された画素のY値に関連する値に前記所
    定の値を加算した値と前期閾値範囲の下限値との間で、
    小である場合は選択された画素のY値に関連する値に前
    記所定の値を減算した値と前期閾値範囲の上限値との間
    で、それぞれ新たな閾値範囲を設定する第2閾値設定手
    段とを備えることを特徴とする画像処理装置。
  8. 【請求項8】 画像に重畳して表示されたポインタを操
    作し、前記画像から対象となる画素を選択する選択手段
    と、前記画素の明るさを表わすY値に関連する値につい
    て閾値範囲を設定する閾値設定手段と、前記画像中のY
    値に関連する値が前記閾値範囲内である画素を抽出する
    抽出手段と、抽出結果を表示する表示手段とを備える画
    像処理装置において、 選択された画素の履歴を記憶する記憶手段と、 該記憶手段の記憶結果に基づいて前記画像内で画素が選
    択された場合に、選択された画素のY値に関連する値に
    所定の値を加算及び/又は減算した範囲内で閾値範囲を
    設定する第1閾値設定手段と、 前記画素が選択された後にそれとは異なる画素が選択さ
    れた場合に、選択された画素のY値に関連する値が前期
    閾値範囲が設定された画素のY値に関連する値より大で
    ある場合は選択された画素のY値に関連する値に前記所
    定の値を加算した値と前期閾値範囲の下限値との間で、
    小である場合は選択された画素のY値に関連する値に前
    記所定の値を減算した値と前期閾値範囲の上限値との間
    で、それぞれ新たな閾値範囲を設定する第2閾値設定手
    段とを備えることを特徴とする画像処理装置。
  9. 【請求項9】 抽出された画像の一部を拡大表示させる
    拡大表示手段を更に備えることを特徴とする請求項7又
    は8に記載の画像処理装置。
  10. 【請求項10】 画像から選択された画素の明るさを表
    わすY値に関連する値について閾値範囲を設定し、前記
    画像中のY値に関連する値が前記閾値範囲内である画素
    を抽出して表示する画像処理装置において、 抽出された画素の履歴を記憶する記憶手段と、 該記憶手段の記憶結果に基づいて未抽出画素が選択され
    た場合に、選択された画素のY値に関連する値に所定の
    値を加算及び/又は減算した範囲内で閾値範囲を設定す
    る第1閾値設定手段と、 既抽出画素が選択された場合に、選択された既抽出画素
    を含む所定範囲内の画素の内の1または複数の未抽出画
    素のY値に関連する値が前記閾値範囲の上限値より大で
    ある場合は前記1または複数の未抽出画素のY値に関連
    する値と前記閾値範囲の上限値との差が最小である未抽
    出画素のY値に関連する値を上限値として、選択された
    既抽出画素を含む所定範囲内の画素の内の1または複数
    の未抽出画素のY値に関連する値が前記閾値範囲の下限
    値より小である場合は前記1または複数の未抽出画素の
    Y値に関連する値と前記閾値範囲の下限値との差が最小
    である未抽出画素のY値に関連する値を下限値として、
    それぞれ新たな閾値範囲を設定する第2閾値設定手段と
    を備えることを特徴とする画像処理装置。
  11. 【請求項11】 画像に重畳して表示されたポインタを
    操作し、前記画像から対象となる画素を選択する選択手
    段と、前記画素の明るさを表わすY値に関連する値につ
    いて閾値範囲を設定する閾値設定手段と、前記画像中の
    Y値に関連する値が前記閾値範囲内である画素を抽出す
    る抽出手段と、抽出結果を表示する表示手段とを備える
    画像処理装置において、 抽出された画素の履歴を記憶する記憶手段と、 該記憶手段の記憶結果に基づいて未抽出画素が選択され
    た場合に、選択された画素のY値に関連する値に所定の
    値を加算及び/又は減算した範囲内で閾値範囲を設定す
    る第1閾値設定手段と、 既抽出画素が選択された場合に、選択された既抽出画素
    を含む所定範囲内の画素の内の1または複数の未抽出画
    素のY値に関連する値が前記閾値範囲の上限値より大で
    ある場合は前記1または複数の未抽出画素のY値に関連
    する値と前記閾値範囲の上限値との差が最小である未抽
    出画素のY値に関連する値を上限値として、選択された
    既抽出画素を含む所定範囲内の画素の内の1または複数
    の未抽出画素のY値に関連する値が前記閾値範囲の下限
    値より小である場合は前記1または複数の未抽出画素の
    Y値に関連する値と前記閾値範囲の下限値との差が最小
    である未抽出画素のY値に関連する値を下限値として、
    それぞれ新たな閾値範囲を設定する第2閾値設定手段と
    を備えることを特徴とする画像処理装置。
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