JPH11134503A - 画像の色抽出方法及びその方法を用いた画像処理装置 - Google Patents

画像の色抽出方法及びその方法を用いた画像処理装置

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JPH11134503A
JPH11134503A JP9301245A JP30124597A JPH11134503A JP H11134503 A JPH11134503 A JP H11134503A JP 9301245 A JP9301245 A JP 9301245A JP 30124597 A JP30124597 A JP 30124597A JP H11134503 A JPH11134503 A JP H11134503A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画面に表示される色以外の色成分値にまで閾
値を拡張し、照明むらの状況下においても抽出結果の安
定化を図ることができる画像の色抽出方法及びその方法
を用いた画像処理装置を提供する。 【解決手段】 撮像した画像から選択された画素におけ
るR値,G値,及びB値に関連する値について閾値範囲
を設定し、前記画像における任意の画素のR値,G値,
及びB値に関連する値が前記閾値範囲を越えない画素を
選択された画素と同一色であるとして抽出し、抽出結果
を表示し、抽出に用いた閾値範囲の拡張を指示するため
の命令が与えられるのに伴って、前記閾値範囲を拡張し
て新たな閾値範囲を設定する第1ステップと、設定され
た前記新たな閾値範囲に基づいて抽出する第2ステップ
とを有し、前記閾値範囲の拡張を指示するための命令が
与えられる都度、第1ステップ及び第2ステップを繰り
返す構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像から色成分を
特徴量として色抽出する画像の色抽出方法及びその方法
を用いた画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】カラー画像の中から対象物を抽出するこ
とを目的とする抽出処理では、画像内に含まれる個々の
領域を識別することが重要であり、この領域を識別する
方法においては、画像をその濃度,色,テクスチャ等の
特徴量の均一な部分画像として識別する方法が一般的で
ある。
【0003】色成分を特徴量として領域を識別する方法
は、様々な工業分野にて既に利用されており、例えば、
食品,薬品等の分野では、製品に貼り付けられた色付ラ
ベルの位置を検査する装置、また、混合製造ラインにお
ける製品又はそれを梱包するパッケージに印刷されたカ
ラーバーにより製品を識別する装置等に応用されてい
る。
【0004】このような装置においては、カラーカメラ
等の撮像器を用いて製品等の対象物が撮像され、撮像画
像は画素毎のR値,G値,及びB値からなるアナログ信
号に分割された後で画像処理装置に取込まれ、取込まれ
たアナログのR値,G値,及びB値は、ディジタルのR
値,G値,及びB値に変換されて記憶装置に記憶され
る。画像処理装置は、記憶情報に基づいてCRT等の表
示装置に原画像を表示するとともに、原画像が表示され
た画面上にて移動自在に設けられたポインタを重畳して
表示させる。このポインタをコントローラ等の入力手段
を用いて操作し、原画像の中から抽出対象とする画素を
選択する。次いで、選択された画素のR値,G値,及び
B値と、予め設定されたR値,G値,及びB値の各値に
対する閾値の許容範囲とに基づいて、R値,G値,及び
B値の各値に対する閾値範囲が決定され、原画像中の各
画素のR値,G値,及びB値の各値が各閾値範囲を越え
ない場合に抽出対象とする色と同一色であると判断し
て、この同一色と判断された全ての画素領域を抽出して
抽出結果を表示装置に表示させる方法が用いられてい
る。
【0005】ところが、上述の如き方法においては、照
明むらが発生する照明によっては、対象面の輝度に不均
一が生じて抽出される領域が斑状となり、対象領域をそ
の全体に亘って抽出するためにR値,G値,及びB値の
各閾値範囲を大きくとった場合には、不必要な他の領域
まで抽出するという問題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は斯かる事情に
鑑みてなされたものであり、色抽出のパラメータである
R値,G値,及びB値に関連する値の各閾値範囲を設定
した後で、各閾値範囲を段階的に拡張することにより、
不必要な色領域にまで閾値範囲を大きくすることがな
く、照明むらの状況下においても抽出結果の安定化を図
ることができる画像の色抽出方法及びその方法を用いた
画像処理装置を提供することを目的とする。
【0007】また、本発明の他の目的は、予め非抽出色
を指定しておき、非抽出色の色成分値を上述の如き拡張
される各閾値範囲の拡張限度値とすることにより、対象
領域のみを確実に抽出することができる画像の色抽出方
法及びその方法を用いた画像処理装置を提供することに
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】第1発明に係る画像の色
抽出方法は、撮像した画像から選択された画素における
R値,G値,及びB値に関連する値について閾値範囲を
設定し、前記画像における任意の画素のR値,G値,及
びB値に関連する値が前記閾値範囲を越えない画素を選
択された画素と同一色であるとして抽出し、抽出結果を
表示する画像の色抽出方法において、前記抽出に用いた
閾値範囲の拡張を指示するための命令が与えられるのに
伴って、前記閾値範囲を拡張して新たな閾値範囲を設定
する第1ステップと、設定された前記新たな閾値範囲に
基づいて抽出する第2ステップとを有し、前記閾値範囲
の拡張を指示するための命令が与えられる都度、第1ス
テップ及び第2ステップを繰り返すことを特徴とする。
【0009】第2発明に係る画像の色抽出方法は、第1
発明の画像の色抽出方法において、前記第1ステップの
前に前記画像から選択された非抽出対象とする画素にお
けるR値,G値,及びB値に関連する値を含まない範囲
内で前記閾値範囲を拡張することを特徴とする。
【0010】第3発明に係る画像処理装置は、撮像した
画像から選択された画素におけるR値,G値,及びB値
に関連する値について閾値範囲を設定し、前記画像にお
ける任意の画素のR値,G値,及びB値に関連する値が
前記閾値範囲を越えない画素を選択された画素と同一色
であるとして抽出し、抽出結果を表示する画像処理装置
において、前記抽出に用いた閾値範囲を記憶する記憶手
段と、前記閾値範囲の拡張を指示するための命令が与え
られるのに伴って、前記閾値範囲を拡張して新たな閾値
範囲とする拡張手段とを備え、前記閾値範囲の拡張を指
示するための命令が与えられる都度、前記閾値範囲の拡
張を繰り返すことを特徴とする。
【0011】第4発明に係る画像処理装置は、対象とな
る画像を撮像する撮像手段と、撮像した画像に重畳して
表示されたポインタを操作し、前記画像から対象となる
画素を選択する選択手段と、前記画素におけるR値,G
値,及びB値に関連する値について閾値範囲を決定する
決定手段と、前記画像における任意の画素のR値,G
値,及びB値に関連する値が前記閾値範囲を越えない画
素を選択された画素と同一色であるとして抽出する抽出
手段と、抽出結果を表示する表示手段とを備える画像処
理装置において、前記抽出に用いた閾値範囲を記憶する
記憶手段と、前記閾値範囲の拡張を指示するための命令
が与えられるのに伴って、前記閾値範囲を拡張して新た
な閾値範囲とする拡張手段とを備え、前記閾値範囲の拡
張を指示するための命令が与えられる都度、前記閾値範
囲の拡張を繰り返すことを特徴とする。
【0012】第5発明に係る画像処理装置は、第3又は
第4発明の画像処理装置において、前記拡張手段は、前
記撮像した画像から選択された非抽出対象とする画素に
おけるR値,G値,及びB値に関連する値を含まない範
囲内で前記閾値範囲を拡張すべくなしてあることを特徴
とする。
【0013】第1,第3,及び第4発明に係る画像の色
抽出方法及びその方法を用いた画像処理装置によれば、
既に抽出に用いられたR値,G値,及びB値に関連する
値の各閾値範囲を拡張して抽出し、これを繰り返すこと
により、画面上に表示される色以外の色成分値にまで閾
値範囲を段階的に拡張し、抽出結果の安定化を図ること
ができる。
【0014】第2及び第5発明に係る画像の色抽出方法
及びその方法を用いた画像処理装置によれば、予め非抽
出色を指定しておき、この非抽出色のR値,G値,及び
B値に関連する値を上述の如き拡張される各閾値範囲の
拡張限度値として、この拡張限度値の範囲内で各閾値範
囲を拡張することにより、対象領域のみを確実に抽出す
ることができる。
【0015】以上の第1〜第5発明においては、色抽出
のパラメータとしてR値,G値,及びB値を用いる構成
としたが、これらのパラメータの数又は組合せに限定す
るものではなく、例えば、R値,G値,及びB値へこれ
らの値に関連する値たるR−G値,B−G値,R−B値
等の差分値を加えて4つ〜6つのパラメータとする構成
とすることもでき、また、R値,G値,及びB値に代わ
る色抽出のパラメータとして、R値,G値,及びB値に
基づいて、これらの値に関連する値たるH値(色相),
S値(彩度),I値(明度)にHSI変換し、これらの
値を用いるか、又はこれらの値にH値,S値,及びI値
の差分値を加えて4つ〜6つのパラメータとする構成と
することもできる。
【0016】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.以下本発明をその実施の形態を示す図面
に基づいて詳述する。図1は、実施の形態1に係る画像
処理装置の構成を示すブロック図である。
【0017】図1において、1は撮像対象となる例えば
製造ライン上の薬品チューブ等のワークであり、その側
面には色付ラベル11が貼り付けられている。ワーク1
は、その上方に設けられたカラーカメラ2により撮像さ
れ、撮像された原画像のアナログのR値,G値,及びB
値をカラーカメラ2に接続された画像抽出装置3に与え
る。
【0018】画像抽出装置3は、A/D変換器等を用い
てなる画像入力部31と、演算処理を行なうCPU32
と、CPU32から与えられる情報を記憶するメモリ3
4と、D/A変換器等を用いてなる画像出力部33とを
備えてなり、画像入力部31は、カラーカメラ2から与
えられたアナログのR値,G値,及びB値をディジタル
のR値,G値,及びB値に変換してCPU32に与え
る。CPU32は、与えられたR値,G値,及びB値を
メモリ34に格納するとともに、このR値,G値,及び
B値を画像出力部33に与える。画像出力部33は、与
えられたディジタルのR値,G値,及びB値をアナログ
のR値,G値,及びB値に変換し、これを画像抽出装置
3に接続されたCRT等の表示装置5に原画像を出力
し、図2に示す如き表示画面51を表示させるととも
に、表示画面51に表示される原画像の画像情報をメモ
リ34に格納するようにしてある。
【0019】図2は、表示画面51を示す模式図であ
る。表示画面51は、左右に2つの領域に分割され、そ
の左方の領域には、撮像された原画像又は抽出結果を表
示する画像表示領域51aが設けられている。図2にお
ける画像表示領域51aには、色付ラベル11の原画像
が表示され、原画像には、色付ラベル11の略白色の背
景に黄色,緑色,青色,及び赤色の2つ〜3つの円形模
様が夫々着色されている部分を表示してある。また、表
示画面51に重畳して、入力手段4からの入力操作に応
じて動作するポインタpが表示画面51内での移動自在
に設けられており、このポインタpを配置して、例えば
入力手段4に設けられた図示しない決定ボタンを押すこ
とにより、表示されている原画像の中から抽出対象とす
る色を有する画素の画面上の位置を指示することができ
るようになっているほか、入力手段4からは、R値,G
値,及びB値に加えて、これらの値の差分値であるR−
G値,B−G値,及びR−B値3つ差分値の閾値の許容
範囲である色抽出の感度kが数値で入力される。
【0020】また、表示画面51の右方には、感度k
と、非抽出対象となる画面領域(背景)の表示色と、抽
出処理をするセンタク・モードと、閾値範囲の拡張処理
をした後で抽出処理するオート・モードとを設定する設
定領域51bが設けられている。感度kは、メモリ34
に格納されているR値,G値,B値,R−G値,B−G
値,及びR−B値に対する単一の感度kが表示されてお
り、上述の拡大率と同様にして数値が設定されるように
なっている。また、背景色は、予めメモリ34に格納さ
れている黒色,白色,青色等の色情報から入力手段4に
より選択し、選択された色を示す「クロ」等の文字が表
示されている。また、センタク・モードは、選択された
抽出対象とする画素のR値,G値,B値,R−G値,B
−G値,及びR−B値に対して閾値範囲を演算し、演算
された閾値範囲に基づいて抽出処理し、オート・モード
は、演算された閾値範囲を予め設定された拡張値に基づ
いて拡張し、拡張された閾値範囲に基づいて抽出処理す
るようになっており、入力手段4により何れかを選択す
ることによりセンタク・モード又はオート・モードとな
る。なお、これら設定情報は、メモリ34に格納され
る。
【0021】メモリ34には、上述した画像表示領域5
1aの画像情報に加えて、抽出結果を表示する等して画
面が更新されるのに応じて画像情報が時系列的に格納さ
れるほか、上述の如き閾値範囲の拡張値が格納されてい
る。
【0022】図3は、抽出処理に伴うCPU32の制御
内容を示すフローチャートであり、センタク・モードで
の抽出処理を示している。CPU32は、まず、原画像
内の全ての画素についてR値,G値,及びB値を取込ん
でメモリ34に格納する(ステップ1)。次いで、メモ
リ34に格納されたR値,G値,及びB値を読込み、読
込結果に基づいて、R−G値,B−G値,及びR−B値
の3つ差分値を各画素に対応させて演算し(ステップ
2)、ポインタpを用いて抽出対象とする色を有する画
面上の位置がCPU32に入力されるのに伴って、感度
kをメモリ34から読込む(ステップ3)。
【0023】ステップ2にて読み込まれたR値,G値,
及びB値と、ステップ2にて演算されたR−G値,B−
G値,及びR−B値と、ステップ3にて読込んだ感度k
とからR値,G値,B値,R−G値,B−G値,及びR
−B値の各値に対して、R−k〜R+k,G−k〜G+
k,B−k〜B+k,(R−G)−k〜(R−G)+
k,(B−G)−k〜(B−G)+k,及び(R−B)
−k〜(R−B)+kを夫々上限値及び下限値とするR
値,G値,B値,R−G値,B−G値,及びR−B値の
閾値範囲を演算する(ステップ4)。
【0024】次いで、原画像内の全ての画素を対応する
各閾値範囲と比較し(ステップ5)、R値,G値,B
値,R−G値,B−G値,及びR−B値の全ての値が閾
値範囲内である場合には、比較した画素が抽出対象とな
る画素と同一色である抽出色であると判断し、各画素に
応じたR値,G値,及びB値を画像出力部33に出力す
る(ステップ6)。また、R値,G値,B値,R−G
値,B−G値,又はR−B値の何れかの値が閾値範囲外
である場合には、背景色であると判断し、設定されてい
る背景色に基づいた色成分値を演算し(ステップ7)、
この画素に応じた色成分値を画像出力部33に出力し
(ステップ8)、画像表示領域51aの表示内容を更新
させるとともに、抽出結果の画面情報と、ステップ4に
て演算された各閾値範囲とをメモリ34に格納する(ス
テップ9)。なお、画像表示領域51aの表示内容は、
更新の都度、メモリ34に格納してあるので、誤って対
象外の画素を抽出した場合にも、設定領域51bの図示
しない抽出取消メニューを選択することにより、更新前
の表示内容を再度表示させることができるようになって
いる。
【0025】図4は、抽出結果の一例を示す模式図であ
り、原画像の青色領域をポインタpにて選択し、この青
色領域の一部が抽出された状態を示している。図5にお
いて、抽出対象となる青色領域はその一部を斑状に抽出
されている。これは、照明むら等の要因から生じるもの
である。
【0026】図5は、抽出処理に伴うCPU32の制御
内容を示すフローチャートであり、オート・モードでの
抽出処理を示している。また、図6は、オート・モード
による抽出結果の一例を示す模式図である。センタク・
モードで抽出処理された後、オート・モードを選択する
のに伴って、CPU32は、まず、センタク・モードで
演算されたR値,G値,B値,R−G値,B−G値,及
びR−B値の各値に対する閾値範囲をメモリ34から読
込み(ステップ21)、拡張値をメモリ34から読込む
(ステップ22)。次いで、ステップ21にて読込んだ
各閾値範囲の最小側及び最大側を拡張値分夫々拡張して
新たな閾値範囲とする(ステップ23)。例えば、ステ
ップ21にて読込んだR値の閾値範囲が50〜61の範
囲であり、拡張値が1である場合には、新たな閾値範囲
は49〜62の範囲となる。
【0027】そして、図3に示したセンタク・モードの
ステップ5〜ステップ9と同様の処理する(ステップ2
4〜ステップ28)。以上のステップ21〜ステップ2
8の処理を例えば入力手段4に設けられた図示しない決
定ボタンが押される都度繰り返すことにより、図6に示
す如く青色領域の全体部分が抽出される。
【0028】ところが、上述の決定ボタンが押し続けら
れるのに伴って、各閾値範囲が他の色領域に相当する値
にまで拡張され、不要な色領域を抽出する結果となる。
【0029】実施の形態2.そこで、実施の形態2に係
る画像処理装置では、実施の形態1のメモリ34に不要
な色領域を除外色として設定した後で、オート・モード
を選択することにより、この除外色に設定された各色成
分値に達する前に各閾値範囲の拡張を停止するようにな
っている。
【0030】図7は、実施の形態2に係る表示画面51
を示す模式図であり、画像表示領域51aは図4に示し
たものと同一の状態を示してある。除外色の設定は、入
力手段4によりポインタpを設定領域51bに表示され
た「ジョガイ」へ配置し、入力手段4に設けられた図示
しない決定ボタンを押し、次いで抽出対象画素の選択と
同様にして画像表示領域51a内で除外色とする色を有
する画素が選択されるのに伴って、選択された画素のR
値,G値,B値,R−G値,B−G値,及びR−B値が
メモリ34に格納されることによりなされる。
【0031】図8,図9は、抽出処理に伴うCPU32
の制御内容を示すフローチャートであり、オート・モー
ドでの抽出処理を示している。実施の形態1に示したセ
ンタク・モードで演算されたR値,G値,B値,R−G
値,B−G値,及びR−B値の各値に対する閾値範囲
と、拡張値と、除外色のR値,G値,B値,R−G値,
B−G値,及びR−B値(以下、拡張限度値という)を
夫々メモリ34から読込み(ステップ31〜ステップ3
3)、除外色が設定されているか否か、即ち拡張限度値
がメモリ34に格納されているかを確認する(ステップ
34)。
【0032】そして、除外色の設定がない場合には、図
3に示したセンタク・モードのステップ4と同様に閾値
範囲の演算をする(ステップ35)。また、除外色の設
定がある場合には、センタク・モードで演算された例え
ばR値に対する閾値範囲を拡張値に基づいて拡張し(ス
テップ36)、拡張後の閾値範囲が除外色を含んでいる
か否かを確認する(ステップ37)。除外色を含んでい
る場合には、ステップ36の拡張処理を取消し(ステッ
プ38)、除外色を含んでいない場合又はステップ38
の後で、全てのパラメータについてステップ36〜ステ
ップ38の処理をしたか否かを確認し(ステップ3
9)、全てのパラメータについて処理をしていない場合
には、次いでG値,B値,R−G値,B−G値,R−B
値の順番でステップ36〜ステップ38の処理を繰り返
す。そして、全てパラメータについて処理をした場合に
は、実施の形態1の図5に示したステップ24〜ステッ
プ28と同様の処理をする(ステップ40〜ステップ4
4)。
【0033】実施の形態2に係る画像処理装置は以上の
如き構成としてあり、実施の形態1と対応する部分には
同一符号を付して説明を省略する。このように、前述の
如き閾値範囲を拡張する決定ボタンが押し続けられた場
合においても、除外色として設定された色成分値を含ま
ないように各閾値範囲を拡張するため、不要な色領域を
抽出することがない。
【0034】
【発明の効果】以上詳述した如く本発明に係る画像の色
抽出方法及びその方法を用いた画像処理装置によれば、
既に抽出に用いられたR値,G値,及びB値に関連する
値の各閾値範囲を拡張して抽出し、これを繰り返すこと
により、画面上に表示される色以外の色成分値にまで閾
値範囲を段階的に拡張し、抽出結果の安定化を図ること
ができる。
【0035】また、予め非抽出色を指定しておき、この
非抽出色のR値,G値,及びB値に関連する値を上述の
如き拡張される各閾値範囲の拡張限度値として、この拡
張限度値の範囲内で各閾値範囲を拡張することにより、
対象領域のみを確実に抽出することができる等、本発明
は優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1に係る画像処理装置の構成を示す
ブロック図である。
【図2】表示画面を示す模式図である。
【図3】抽出処理に伴うCPUの制御内容を示すフロー
チャートである(センタク・モード)。
【図4】抽出結果の一例を示す模式図である。
【図5】抽出処理に伴うCPUの制御内容を示すフロー
チャートである(オート・モード)。
【図6】オート・モードによる抽出結果の一例を示す模
式図である。
【図7】実施の形態2に係る表示画面を示す模式図であ
る。
【図8】抽出処理に伴うCPUの制御内容を示すフロー
チャートである(オート・モード)。
【図9】抽出処理に伴うCPUの制御内容を示すフロー
チャートである(オート・モード)。
【符号の説明】
1 ワーク 2 カラーカメラ 3 画像抽出装置 4 入力手段 5 表示装置 11 色付ラベル 31 画像入力部 32 CPU 33 画像出力部 34 メモリ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮像した画像から選択された画素におけ
    るR値,G値,及びB値に関連する値について閾値範囲
    を設定し、前記画像における任意の画素のR値,G値,
    及びB値に関連する値が前記閾値範囲を越えない画素を
    選択された画素と同一色であるとして抽出し、抽出結果
    を表示する画像の色抽出方法において、 前記抽出に用いた閾値範囲の拡張を指示するための命令
    が与えられるのに伴って、前記閾値範囲を拡張して新た
    な閾値範囲を設定する第1ステップと、設定された前記
    新たな閾値範囲に基づいて抽出する第2ステップとを有
    し、前記閾値範囲の拡張を指示するための命令が与えら
    れる都度、第1ステップ及び第2ステップを繰り返すこ
    とを特徴とする画像の色抽出方法。
  2. 【請求項2】 前記第1ステップの前に前記画像から選
    択された非抽出対象とする画素におけるR値,G値,及
    びB値に関連する値を含まない範囲内で前記閾値範囲を
    拡張することを特徴とする請求項1記載の画像の色抽出
    方法。
  3. 【請求項3】 撮像した画像から選択された画素におけ
    るR値,G値,及びB値に関連する値について閾値範囲
    を設定し、前記画像における任意の画素のR値,G値,
    及びB値に関連する値が前記閾値範囲を越えない画素を
    選択された画素と同一色であるとして抽出し、抽出結果
    を表示する画像処理装置において、 前記抽出に用いた閾値範囲を記憶する記憶手段と、前記
    閾値範囲の拡張を指示するための命令が与えられるのに
    伴って、前記閾値範囲を拡張して新たな閾値範囲とする
    拡張手段とを備え、前記閾値範囲の拡張を指示するため
    の命令が与えられる都度、前記閾値範囲の拡張を繰り返
    すことを特徴とする画像処理装置。
  4. 【請求項4】 対象となる画像を撮像する撮像手段と、
    撮像した画像に重畳して表示されたポインタを操作し、
    前記画像から対象となる画素を選択する選択手段と、前
    記画素におけるR値,G値,及びB値に関連する値につ
    いて閾値範囲を決定する決定手段と、前記画像における
    任意の画素のR値,G値,及びB値に関連する値が前記
    閾値範囲を越えない画素を選択された画素と同一色であ
    るとして抽出する抽出手段と、抽出結果を表示する表示
    手段とを備える画像処理装置において、 前記抽出に用いた閾値範囲を記憶する記憶手段と、前記
    閾値範囲の拡張を指示するための命令が与えられるのに
    伴って、前記閾値範囲を拡張して新たな閾値範囲とする
    拡張手段とを備え、前記閾値範囲の拡張を指示するため
    の命令が与えられる都度、前記閾値範囲の拡張を繰り返
    すことを特徴とする画像処理装置。
  5. 【請求項5】 前記拡張手段は、前記撮像した画像から
    選択された非抽出対象とする画素におけるR値,G値,
    及びB値に関連する値を含まない範囲内で前記閾値範囲
    を拡張すべくなしてあることを特徴とする請求項3又は
    4記載の画像処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2001216507A (ja) * 2000-01-31 2001-08-10 Keyence Corp 画像処理方法、画像処理装置及び記録媒体
KR100827128B1 (ko) 2005-12-26 2008-05-02 삼성전자주식회사 휴대 영상 장치의 영상 구현 방법
JP2015075925A (ja) * 2013-10-09 2015-04-20 富士ゼロックス株式会社 画像処理装置及び画像処理プログラム

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