JP5075465B2 - インシデント・アクシデントレポート分析装置、方法、およびプログラム - Google Patents

インシデント・アクシデントレポート分析装置、方法、およびプログラム Download PDF

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Description

本発明は、失敗モード影響分析(Failure Mode and Effect Analysis:FMEA)を行うインシデント・アクシデントレポート分析装置に関する。
インシデントレポートは記述式と選択式とがある。記述式のインシデントレポートはリスクマネージャーが内容を読んで理解する必要があり、統計的な分析を行なうことは難しい。選択式のインシデントレポートは医療機能評価機構のフォーマットが有名であり、分析結果がWebで公開されている。また、医療用のFMEAとしてはHFMEA(Healthcare Failure Mode and Effect Analysis)が有名であり、米国の医療機関で活用されている(非特許文献1、2を参照)。
相馬孝博、「FMEA(失敗モード影響分析法)の医療領域への応用」 J.Derosier, E.Stalhandske, J.P.Bagian, T.Nudell: "Using Health Care Failure Mode and Analysis", Journal on Quality Improvement, May, 2002, インターネット<URL:http://www.va.gov/ncps/HFMEA.html>
インシデント・アクシデントレポートにおいて、軽微なインシデントに潜む潜在的な問題の大きさを評価することは難しく、全てのインシデントに対策を打つと、対策が乱立してしまうという問題点がある。効果的な対策を取るためには、潜在的に問題の大きな業務を客観的に評価する仕組みが必要である。
そこで本発明は、インシデント・アクシデントレポートから潜在損失を算出することのできるインシデント・アクシデントレポート分析装置、方法、およびプログラムを提供することを目的とする。
本発明の一観点に係るインシデント・アクシデントレポート分析装置は、インシデント・アクシデントの危険度および影響度を含むインシデント・アクシデントレポートを入力する入力装置と、前記危険度に対応する確率値と前記影響度に対応する損失量とが予め記録されるデータテーブルと、失敗の回数を表すNの値とリスク許容パラメータを表すαの値とが予め記憶されるパラメータ記憶部と、同じ失敗が前記N回繰り返されたときに前記α%の確率で発生する損失量からなる潜在損失を、前記危険度に対応する確率値と前記影響度に対応する損失量とを用いて計算するリスク計算部とを具備する。
本発明によれば、インシデント・アクシデントレポートから潜在損失を算出することのできるインシデント・アクシデントレポート分析装置、方法、およびプログラムを提供できる。
(第1の実施形態)
図1は本発明の第1の実施形態に係るインシデント・アクシデントレポート分析装置を示すブロック図である。第1の実施形態に係るインシデント・アクシデントレポート分析装置は、例えばコンピュータソフトウェアとして実現することができ、同じ失敗がN回繰り返されたときに1%の確率で発生する潜在損失を算出し、これをプロセスおよびタスクごとに集計して表示することができる。
図1に示すように、インシデント・アクシデントレポート(特に本実施形態ではインシデントのレポートを扱う場合を例に挙げて説明する)を入力するためのインシデント・アクシデントレポート入力装置S1と、入力されたインシデントレポートを蓄積するレポートデータベースS2と、個々の失敗モードに、少なくとも潜在度と危険度の情報が対応付けられて記録されるFMEAテーブルS3と、潜在度、影響度、および危険度のそれぞれに対応する確率値と影響度に対応する損失量とが予め記録されたデータテーブルS4と、失敗の回数(N)とリスク許容パラメータ(α)とを予め記憶するパラメータ記憶部S7と、レポートデータベースS2に蓄積されたインシデントレポート、FMEAテーブルS3、データテーブルS4、およびパラメータ記憶部S7のパラメータを参照し、同じ失敗がN回繰り返されたときにα%の確率で発生する損失量(潜在損失)を計算するリスク計算部S6とを具備する。
また、プロセスマップデータベースS8に蓄積されたプロセスマップ情報から得られるタスク毎にインシデントレポートを集計し、それぞれのインシデントの損失量(潜在損失)の大きさに応じた色付けをして表示する表示部S9を具備する。
以上のように構成されたインシデント・アクシデントレポート分析装置によりリスクFMEA(RFMEA)を実施する手順を説明する。特に本実施形態では、インシデントレポートの入力から、潜在損失を算出して表示するまでの手順について説明する。
(手順1)インシデントを発見した発見者は、インシデント・アクシデントレポート入力装置S1を通じて、インシデントの発見情報の入力をする。この場合、図2に示すような発見情報の入力画面20が表示される。例えばこの発生情報の入力画面20上で発見者が、インシデントが発生したタスク22をプロセスマップ23上で選択し、患者への影響(インシデントレベル)を含む発見情報21を入力する。図3にインシデントレベルの定義例を示す。このインシデントレベルの定義例において、インシデントレベル0aは何らかの失敗(ここでは誤った医療行為)が実施される前に発見されたインシデントに相当し、レベル0b以降は、失敗が実際に起こってしまったインシデント・アクシデントに相当する。レベル0b以降のインシデントの内容は、後述する影響度と同じ情報である。
(手順2)エラーを犯した当事者は、インシデント・アクシデントレポート入力装置S1を通じて、インシデントの発生情報を記入する。例えば図4に示す発生情報の入力画面40上で当事者がプロセス41を選択し、失敗が発生したタスク42をプロセスマップ43上で選択すると、画面下側にタスク42に対応した表44が表示される。当事者は、この発生情報の入力画面40上の表44の中でOutput45、失敗モード46の順でラジオボタンを選択していく。さらに、表44の中で影響度47と危険度48を選択する。影響度47と危険度48の定義は図5および図6に示す通りである。
図5は、頻度、潜在度、および危険度の情報を記憶するデータテーブルS4の内容の一例を示している。頻度とは、失敗モードが発生する頻度のことを意味する。潜在度とは、事前に発見することの困難性のことを意味する。「事前の発見」とは、ここでは、患者に影響を与える前の発見を意味する。危険度とは、影響が患者に到達したときに、想定される影響が生じる確率を意味する。図6は、データテーブルS4に記憶される影響度の情報を示したものである。影響度は患者に到達する影響の度合いを示したものである。
発生情報の入力画面40における表44の内容は、FMEAテーブルS3に記録される。
(手順3)インシデント・アクシデントレポート入力装置S1から入力された情報はレポートデータベースS2に蓄積される。蓄積される情報を図7に示す。図7から分かるように、インシデント・アクシデントレポートには、発見情報は1件であるが発生情報は複数件含まれていることがある。はじめに発生した失敗の影響が患者に到達するまでに、何回か発見するチャンスがあるにもかかわらず見逃してしまったような場合、そのような見逃しも失敗として報告される。この場合、発生情報は複数報告されることになる。
(手順4)インシデント・アクシデントレポート入力装置S1では、入力が完了すると、リスクマネージャーの承認処理の後、登録処理が実施される。今回報告されたインシデント・アクシデントレポートは、レポートデータベースS2上で登録状態になる。尚、登録処理と承認処理とが同時に実施されるようなシステム構成としてもよい。
(手順5)登録処理が実行された後、スクリーニング部S5では、複数の失敗の中から、最初に発生した失敗を抽出する。プロセスマップデータベースS8には、図2や図4に見られるような、一連の業務(タスク)のフローチャートを表すプロセスマップが蓄積されている。このプロセスマップに沿って、最初に発生した失敗が特定される。
(手順6)リスク計算部S6では、最初に発生した失敗に対応した発生情報の情報を活用する。発生情報に記載されている失敗モードをもとに、FMEAテーブルS3に記憶された潜在度および危険度を読み込む。FMEAテーブルS3の例を図8に示す。
図8のFMEAテーブルS3において、失敗モード80、頻度81、潜在度82、影響度83、および危険度84の項目に加え、期待損失85および潜在損失86が付加されている。このようなリスク分析に有用な情報を含んだFMEAのことをリスクFMEA(RFMEA)と称する。尚、潜在損失86は、個々のタスクについて評価したものであって、頻度81、潜在度82、影響度83および危険度84から算出することができ、次に述べるインシデント・アクシデントレポートから算出されるリスクとしての潜在損失とは別の値である。
(手順7)リスク計算部S6では、FMEAテーブルS3の潜在度および危険度に基づいて、データテーブルS4から、それぞれに対応した数値を得る。数値との対応関係は、図5、図6に示した通りである。潜在度に対応する数値を「潜在確率」、危険度に対応する数値を「危険確率」と呼ぶ。影響度に対応する数値(影響度の大きさ)を「損失量」と呼ぶ。また、パラメータ記憶部S7からパラメータNとαを読み込む。上述したようにNは失敗の回数、αはリスク許容パラメータであって、パラメータ記憶部S7に予め記憶されている。なお、これらパラメータの値は実施形態に応じて任意に定めて良いことは言うまでもない。
(手順8)そしてリスク計算部S6では、発見情報のインシデントレベルが0aであるか、0b以上であるかに従って、次のように確率pを計算する。この確率pは、同じインシデントが発生したという条件の下で、最悪の事態が発生する確率に相当する。
Figure 0005075465
ここで、kは危険確率であり、aは潜在確率を表す。
(手順9)以下の手順(9−1)〜(9−4)を繰り返す。
(手順(9−1))j=0,x=1とセットする。但し、jは最悪の事態に至る回数、xは確率を表している。
(手順(9−2))
Figure 0005075465
を計算する。
(手順(9−3))
Figure 0005075465
であれば終了する。そうでなければj=j+1として手順(9−2)に戻る。
(手順(9−4))y=損失量×jを求める。
ここで、yはN回同じ失敗を繰り返したときに、α%の確率で発生する損失の大きさと考えることができるため、同じ失敗を繰り返したときにどれぐらいのリスクがあるかを知るための指標とできる。yを失敗の「潜在損失」と呼ぶ。
(手順10)計算された失敗の潜在損失yの値は、インシデント・アクシデントレポートに対応して、レポートデータベースS2に記憶される。
(手順11)表示部S9では、プロセスと期間を指定することにより、プロセスマップの中で、発生したインシデントが、発生したタスク上に表示される。1件のインシデントは例えば円柱で示される。個々の円柱には失敗の潜在損失の大きさを識別できるように色付けすることが好ましい。1つのタスクに複数のインシデント・アクシデントが発生した場合は、円柱を積み上げて表示した例を図9に示す。
図9では、同じ失敗が10回繰り返されたときに1%の確率で発生する損失量として潜在損失を計算した結果を示している。図9において、潜在損失の値が27以上は例えば赤、9〜27は橙、3〜9は黄、3未満は灰色で表示してもよい。また、円柱表示とは別に、タスク毎に計算される潜在損失を例えば○印に色付けして表示しても良い。
以上説明したように、第1の実施形態によれば、インシデント・アクシデントレポートの分析結果として潜在損失を計算することができ、理解しやすい表示形態でプロセスマップ上に表示することができる。
尚、リスク計算部S6は、潜在損失を算出するために必要な潜在度および危険度をFMEAテーブルS3から読み出すものとして説明したが、インシデント・アクシデントレポート入力装置S1においてこれら潜在度および危険度についてもインシデント・アクシデントレベル(影響度)とともに入力するようにしたら、FMEAテーブルS3を参照しないで潜在損失を算出する構成とすることができる。また、潜在度を用いず、危険度(危険確率)と影響度(損失量)とから潜在損失を算出してもよい。
(第2の実施形態)
業務をFMEAで分析する方法は、潜在的な問題点を検出するために有効であるが、FMEA評価の際につけた点数が正しいかどうか分からないという問題がある。そこで、第2の実施形態では、FMEA評価結果から、失敗モード毎に、影響が患者に到達する確率についての仮説を立てる。また、レポートから、失敗モード毎に影響が到達する件数をカウントして、仮説が棄却されるかどうか確認する。仮説が棄却された場合に、FMEAシートを変更するための編集機能を有する。
図10は本発明の第2の実施形態に係るインシデント・アクシデントレポート分析装置を示すブロック図である。図10に示すように、インシデント・アクシデントレポートを入力するためのインシデント・アクシデントレポート入力装置T1と、インシデントレポートを蓄積するレポートデータベースT2と、インシデントレポートの中で患者に影響が到達したものだけをスクリーニングするスクリーニング部T5と、FMEAテーブルS3と、頻度、潜在度、影響度および危険度を記憶するデータテーブルT4とを具備する。
レポート分析部T6の仮説検定部T13では、失敗モード別に、FMEAテーブルT3において指定される確率から、スクリーニング部T5から得られる失敗発生件数以上と以下の件数が発生する確率を算出する。この数値が、別途入力される有意水準β以下であれば、失敗モードに有意にレポートが少ない/多いという表示を行い、失敗モードに対応する頻度または潜在度を編集する編集部T10を有する。また、編集に当たって、頻度と潜在度の候補を表示する候補算出部T11を有する。
上記仮説検定部T13について、スクリーニング部T5から得られる失敗発生件数(実際に発生した0b以上のレベルの失敗発生件数)を例えばMとする。FMEAテーブルT3において指定される確率(=仮説)をつかって、計測期間において失敗がM件以上発生する確率を計算する。この確率が小さければ(有意水準例えば5%以下であれば)、仮説を棄却する。このとき、仮説の数値が小さすぎると疑われる。逆に言うと、計測した失敗件数が多すぎるとも言える。同様に、計測期間に失敗がM件以下発生する確率を計算する。この確率が小さければ(有意水準例えば5%以下であれば)、仮説を棄却する。このときは、仮説の数値が大きすぎると疑われ、計測した失敗件数が少なすぎるとも言える。
以上のように構成された第2の実施形態に係るインシデント・アクシデントレポート分析装置の動作手順を説明する。
(手順1)インシデントまたはアクシデントを発見した発見者は、インシデント・アクシデントレポート入力装置T1に、発見情報の入力をする(図2参照)。上述したように、発見情報には、患者への影響(インシデント・アクシデントレベル)が含まれている。インシデント・アクシデントレベルの定義は第1の実施形態で図3に示したものと同様である。尚、本実施形態においてもインシデントのレポートを扱う場合を例に挙げて説明する。
(手順2)エラーを犯した当事者は、インシデント・アクシデントレポート入力装置T1から、発生情報を記入する(図4参照)。ここでは、画面上で、エラーが発生したプロセスを選択し、失敗が発生したタスクをプロセスマップ上で選択肢すると、画面下側にタスクに対応した表が表示される。そこで、この表の中で、Output、失敗モードの順でラジオボタンを選択していく。さらに、影響度と危険度を選択する。影響度と危険度の定義についても図5と図6に示したものと同様である。
(手順3)インシデント・アクシデントレポート入力装置T1から入力された情報はレポートデータベースT2に蓄積される。レポートデータベースT2に蓄積される情報についても図7に示したものと同様である。
(手順4)インシデント・アクシデントレポート入力装置T1では、入力が完了すると、リスクマネージャーの承認処理の後、登録処理が実施される。今回報告されたインシデント・アクシデントレポートは、レポートデータベースT2上で登録状態になる。
(手順5)レポート分析部T6では、レポート収集期間指定部T14からレポート収集期間を表す情報を受け取り、この期間内のデータをレポートデータベースT2上で検索する。
(手順6)スクリーニング部T5では、検索されたデータのなかで、インシデントレベルが0b以上のレポートだけを抽出し、また、プロセスマップデータベースT8の情報に従って、各レポートにおいて始めに発生した発生情報にフラグを立てる。このフラグを立てる処理は、レポートが登録される毎に実施しておいても良い。
(手順7)レポート分析部T6では、指定されたプロセスの全ての失敗モードについて以下の手順(7−1)(7−2)を実行する。
(手順(7−1))インシデント・アクシデントレポートのフラグがたっている発生情報に記載されている失敗モードが、評価中の失敗モードと一致しているかどうか確認し、一致しているレポートの件数をカウントする。
(手順(7−2))失敗モード毎にレポート件数を記憶する。
(手順8)レポート分析部T6における仮説検定部T13では、パラメータ記憶部T7からNとβを読み込み、全ての失敗モードについて以下の手順(8−1)〜(8−4)を実施する。
(手順(8−1))失敗モードと対応する頻度と潜在度をFMEAテーブルT3から得る。また、データテーブルT4からこれらと対応する数値を得る(図5)。頻度と対応する数値を頻度確率、潜在度と対応する数値を潜在確率と呼ぶ。
(手順(8−2))q=頻度確率×潜在確率を算出する。F=0とする。
(手順(8−3))
Figure 0005075465
であれば、失敗モードに対応してF=1(レポートが少なすぎる)とする。
(手順(8−4))
Figure 0005075465
であれば、失敗モードに対応してF=2(レポートが多すぎる)とする。
(手順9)レポート分析部T6のリスク計算部T12では、失敗モード毎に、レポート件数に応じて期待損失と潜在損失を算出する。
(手順10)評価結果表示部T9ではレポート分析部T6で計算した結果を表示する。表示の一例を図11に示す。図11において、RFMEAによる評価における期待損失110と潜在損失111は、FMEAテーブルT3に格納されていたものである。インシデント・アクシデントの件数と損失における期待損失112と潜在損失113は手順9で計算された値である。また、警告114における数値は、それぞれ、手順(8−3)(8−4)で計算された値(P値)が表示されており、値が0.01β以下であれば、例えば背景色をピンクにする。また、期待損失や潜在損失についても値に応じて背景色を変化させる。
(手順11)編集部T10では、失敗モードに対応した頻度または潜在度を変更することができる。それぞれ、頻度または潜在度を選択すると、点数が選択できるが、警告が出る点数と出ない点数は色を変えて表示する。例えば、図11で警告が出ている「注射処方箋が到達しない」という失敗モード115について、頻度116を変えようとすると、選択可能な1点から4点までの数値が表示されるが、4点では警告が出るため、数値は赤色であり、1点から3点を選ぶと警告が出ないため黒色になる。また、最も適切な数値は頻度・潜在度の候補算出部T11によって計算し、これを青色とする。候補算出部T11による候補表示の一例を図12に示す。この例では点数を変えたときのP値の変化の様子を計算する。例えば、「件数が少なすぎる」、あるいは「件数が多すぎる」のP値の小さい方の値が最も大きくなる頻度=3をお勧め120として選択可能にする。
以上説明した本発明の実施形態によれば、実際に発生したインシデントは問題が小さくても、潜在的な問題が大きい場合はこれを評価することができるようになる。また、インシデントをタスク毎に集計することで、どのタスクに問題が多いかが一目瞭然で分かるようになる。さらに、第2の実施形態によれば、FMEAの内容を検定できるようになるから、FMEAの評価が妥当かどうかを調べることができる。また、FMEAでリスクが高いと判定されていても、レポートが一件も発生しない場合がある。この場合、レポートが発生していなくてもFMEAの評価結果(仮説)を棄却するべきとは言えない場合があり、レポートがなくても対策を打つべきという主張が可能になる。
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
本発明の第1の実施形態に係るインシデント・アクシデントレポート分析装置を示すブロック図 インシデント発見情報の入力画面例を示す図 インシデントレベルの定義例を示す図 インシデント発生情報の入力画面例を示す図 データテーブルS4に記憶される頻度、潜在度、および危険度の一例を示す図 データテーブルS4に記憶される影響度の一例を示す図 レポートデータベースS2に蓄積される情報の一例を示す図 FMEAテーブルS3の一例を示す図 インシデント・アクシデントレポートの分析結果を示す図 本発明の第2の実施形態に係るインシデント・アクシデントレポート分析装置を示すブロック図 レポート分析部で計算した結果の表示例を示す図 候補算出部T11による候補表示の一例を示す図
符号の説明
S1…インシデント・アクシデントレポート入力装置,S2…レポートデータベース,S3…FMEAテーブル,S4…データテーブル,S5…スクリーニング部,S6…リスク計算部,S7…パラメータ記憶部,S8…プロセスマップデータベース,S9…表示部

Claims (9)

  1. プロセス上のタスクを表示して選択させ、さらにインシデント・アクシデントの危険度および影響度を入力させるインシデント・アクシデントレポートを入力する入力装置と、
    前記インシデント・アクシデントレポートを蓄積するレポートデータベースと、
    前記危険度に対応する確率値と前記影響度に対応する損失量と予め記録るデータテーブルと、
    失敗の回数を表すNの値とリスク許容パラメータを表すαの値と予め記憶るパラメータ記憶部と、
    前記レポートデータベースに蓄積されたインシデントレポート、前記データテーブルを参照し、同じ失敗が前記N回繰り返されたときに前記α%の確率で発生する損失量からなる潜在損失を、前記危険度に対応する確率値と前記影響度に対応する損失量とを用いて計算するリスク計算部とを具備し、前記潜在損失を前記インシデントレポートに対応付けて前記レポートデータベースに記憶することを特徴とするインシデント・アクシデントレポート分析装置。
  2. インシデント・アクシデントレポートを入力する入力装置と、
    前記インシデント・アクシデントレポートを蓄積するレポートデータベースと、
    個々の失敗モードに、少なくとも潜在度と危険度の情報が対応付けられて記録されるFMEAテーブルと、
    前記潜在度および危険度のそれぞれに対応する確率値と影響度に対応する損失量とが予め記録されるデータテーブルと、
    失敗の回数を表すNの値とリスク許容パラメータを表すαの値とを予め記憶するパラメータ記憶部と、
    前記レポートデータベースに蓄積されたインシデントレポート、前記FMEAテーブル、前記データテーブルを参照し、同じ失敗が前記N回繰り返されたときに前記α%の確率で発生する損失量からなる潜在損失を計算するリスク計算部とを具備し、
    前記潜在損失を前記インシデントレポートに対応付けて前記レポートデータベースに記憶することを特徴とするインシデント・アクシデントレポート分析装置。
  3. 一連のタスクのフローチャートを表すプロセスマップを蓄積するプロセスマップデータベースと、
    前記タスク毎に前記インシデント・アクシデントレポートに基づく潜在損失を集計し、前記プロセスマップ上に表示する表示部をさらに具備する請求項2に記載のインシデント・アクシデントレポート分析装置。
  4. 前記表示部は、前記インシデント・アクシデントレポートに基づく潜在損失の大きさに応じて表示態様を異ならせて表示を行う請求項3に記載のインシデント・アクシデントレポート分析装置。
  5. 前記リスク計算部は、FMEAテーブルおよび前記データテーブルを参照し、タスクの失敗モードごとに潜在損失を算出し、
    前記表示部は、前記インシデント・アクシデントレポートに基づく潜在損失と共に前記タスクの失敗モードごとに潜在損失を表示する請求項2に記載のインシデント・アクシデントレポート分析装置。
  6. 前記レポートデータベースに蓄積されたインシデントレポートの中で、影響が到達したものだけをスクリーニングするスクリーニング部と、
    前記FMEAテーブルに基づいて、失敗モード毎に、前記影響が到達する確率についての仮説を求めると共に、前記インシデントレポートから、前記影響が到達する件数をカウントすることにより前記仮説が棄却されるか否かを検定する仮説検定部と、
    前記表示部は、前記仮説が棄却されたならば、前記失敗モードに有意にインシデントレポートが少ない又は多い旨の警告表示を行う請求項2に記載のインシデント・アクシデントレポート分析装置。
  7. 前記失敗モードに対応する頻度または潜在度を編集する編集部をさらに具備する請求項6に記載のインシデント・アクシデントレポート分析装置。
  8. 入力装置が、プロセス上のタスクを表示して選択させ、さらにインシデント・アクシデントの危険度および影響度を入力させるインシデント・アクシデントレポートを入力するステップと、
    前記インシデント・アクシデントレポートをレポートデータベースに蓄積するステップと、
    前記危険度に対応する確率値と前記影響度に対応する損失量とをデータテーブルに予め記録するステップと、
    失敗の回数を表すNの値とリスク許容パラメータを表すαの値とをパラメータ記憶部に予め記憶するステップと、
    前記レポートデータベースに蓄積されたインシデントレポート、前記データテーブルを参照し、同じ失敗が前記N回繰り返されたときに前記α%の確率で発生する損失量からなる潜在損失を、前記危険度に対応する確率値と前記影響度に対応する損失量とを用いてリスク計算部が計算するステップと
    前記潜在損失を前記インシデントレポートに対応付けて前記レポートデータベースに記憶するステップと、
    を具備するインシデント・アクシデントレポート分析方法。
  9. コンピュータに、
    プロセス上のタスクを表示して選択させ、さらにインシデント・アクシデントの危険度および影響度を入力させるインシデント・アクシデントレポートを入力する手順と、
    前記インシデント・アクシデントレポートをレポートデータベースに蓄積する手順と、
    前記危険度に対応する確率値と前記影響度に対応する損失量とをデータテーブルに予め記録する手順と、
    失敗の回数を表すNの値とリスク許容パラメータを表すαの値とをパラメータ記憶部に予め記憶する手順と、
    前記レポートデータベースに蓄積されたインシデントレポート、前記データテーブルを参照し、同じ失敗が前記N回繰り返されたときに前記α%の確率で発生する損失量からなる潜在損失を、前記危険度に対応する確率値と前記影響度に対応する損失量とを用いて計算する手順と、
    前記潜在損失を前記インシデントレポートに対応付けて前記レポートデータベースに記憶する手順と、
    を実行させるためのインシデント・アクシデントレポート分析プログラム。
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