JP2007066155A - 医療安全集中管理システム - Google Patents
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Abstract
【課題】 医療安全の問題発見から改善までPDCAのサイクル構築を支援する。
【解決手段】 入力データ管理の支援機能と研修機能を有し、コンピュータネットワークで接続されたサーバーである医療機関の管理者(医療安全対策室)のパソコン1と、クライアントである職員用のパソコン2間で、医療安全に関する情報を管理,運用する。入力データ管理の支援機能は、医療施設に発生したインシデントの入力を支援して管理する機能であり、研修機能は、職員の研修を支援し、研修結果を通じて、管理者に職員の医療に関する意識のレベル、知識のレベルを高め、医療機関のインシデント管理に反映して医療機関内でのインシデント、アクシデントの減少に寄与させる。
【選択図】 図1
【解決手段】 入力データ管理の支援機能と研修機能を有し、コンピュータネットワークで接続されたサーバーである医療機関の管理者(医療安全対策室)のパソコン1と、クライアントである職員用のパソコン2間で、医療安全に関する情報を管理,運用する。入力データ管理の支援機能は、医療施設に発生したインシデントの入力を支援して管理する機能であり、研修機能は、職員の研修を支援し、研修結果を通じて、管理者に職員の医療に関する意識のレベル、知識のレベルを高め、医療機関のインシデント管理に反映して医療機関内でのインシデント、アクシデントの減少に寄与させる。
【選択図】 図1
Description
本発明は、医療機関の組織に法令で義務付けられた医療安全活動を総合的に管理し、問題発見から改善周知までP(Plan/計画)・D(Do/実施)・C(Check/監視)・A(Action/改善)のサイクル構築を支援する医療安全集中管理システムに関する。
平成14年に医療法施行規則の一部が改正され、医療機関における安全の確保の体制整備等を行う安全管理委員会の設置が義務づけられた。この規則には、重要な検討内容、患者への対応の報告、事故発生の場合の原因の分析、改善策の立案、実施、職員への報告、立案された改善策の実施状況の調査、見直し、さらに全職員を対象にした安全研修の年2回以上の実施などを含めた対応が規定されている。このような要請を受けて、リスク管理のために用いるシステムが開発され、実際に大学病院その他の医療機関において、医療機関内で過去に行った治療の経緯や治療中に発生したインシデント(ヒヤリ・ハット)や医療事故や医療ミスの記録をデータベース化し、そのデータベースに基づいてリスクを分析する手法が種々検討されている。
その手法として例えば特許文献1には、インシデントレポートにより報告された各インシデントについて、慣れに基づく行為に関するエラー、規則に基づく行為に関するエラーなどのエラー種別と、環境施設、作業環境、作業要因、個人要因などの直接誘因と、機関文化上の問題、医療情報管理上の問題、専門家文化上の問題、労務管理上の問題などの間接誘因とのそれぞれからそのインシデント発生に最も寄与した要因を抽出し、それらを関連付けた連関鎖を定義し、看護業務に関係なく連関鎖毎に出現率を計算し、その出現率を参考にして対応する優先順位を決めることで、その医療施設特有の組織文化やマネージメント上の問題を見つけ出し、それを解決する対応策を立案するシステムが紹介されている。
また、特許文献2には、電子カルテデータベースに格納された操作履歴から、インシデントに関わるイベントを抽出する関連イベント抽出部を具備し、関連イベント抽出部により抽出された時系列のイベントの情報から成るオート入力内容と、インシデント入出力部において関連イベント情報を手動で入力した教材入力内容とを、インシデントレポート生成記録部により合成してインシデントレポートを作成することで、本来客観的でなかったインシデントレポートの客観性を高め、病院のリスクを低減するシステムが紹介されている。
これらのシステムは、現場から報告されたインシデントのデータがそのまま使用される場合だけでなく、データを加工して2次情報として利用されることもあるが、いずれにしても従来は、現場からのインシデントの報告が主目的であると考えられ、医療現場からの報告に基づいてインシデントの要因を分析し、その対策を立案するという、P(Plan/計画)・D(Do/実施)までを実現するシステムにすぎない。つまり、従来のシステムは、病院の担当者である職員がデータを入力し、入力されたデータをデータベースに保存し、管理者が職員による入力データをもとに、過去に発生した事故やミスの出現率から、発生しやすい事故やミスの傾向を分析するレベルにとどまっていたのである。
さらに、一歩を進めて医療現場から収集されたインシデントデータをデータベースとして充実させ、集積されたデータの分析の手法を確立することは、医療安全管理の実現のために重要ではあるが、職員がインシデントデータとして入力する入力データが信頼性の高いもの、あるいは実情を正確に把握されたものでなければ、医療安全管理を有効に機能させることができない。ところが現状においては、大半のインシデントデータ作成のシステムが厚生労働省への報告書を効率よく作成するための側面を有しているため、どうしても入力するインシデントデータの項目はどのシステムでも似通ったものになってしまい、データ項目を工夫してデータの信頼性を高めるという方法はとりにくい。
となれば、次に考えられるのは、インシデントデータを作成する側の担当医や看護師を含めた職員の安全に対する意識のレベルを問題にしなければならない。担当医や看護師が医療安全管理の意識を強くもつほど、入力したデータの信頼性が高まるのは言うまでもない。職員の医療安全のための意識を高めるために病院の管理者として必要な対策は、担当医や看護師に対して医療安全管理に係る教育や研修の徹底を図り、医療現場の担当医や看護師の医療安全管理に対する意識を高め、事故発生を防止する能力、発生した事故に対する対応能力を高めることが重要である。
法令で義務付けられている安全研修は、専門家を講師に招き、受講者を一堂に集めて講義によって行われるのが通例である。しかし、現実問題として、同じ日の同じ時間に多数の職員を一同に集めることや、講義の内容を職員全員に一律に理解させることは必ずしも容易ではない。担当医や看護師は通常多忙であって、一定の時間に全員が常に研修に参加できるとは限らず、さらには職員の理解能力に差がある場合があるからである。このような事情に対応するため、例えば各職員に応じた研修メニューおよび教材を作成することになると、教育する側にとっても負担が大きい。
さらに、医療管理を安全に遂行するには、インシデントデータの分析だけで済まされない。第三者の監視も必要ではあるが、最も切実な問題を抱えているはずの患者の意見や要望を反映させることが何よりも重要視されなければならない。通常、医療機関では患者アドボカシー室などの相談室を設けて患者の相談や意見を受けているが、従来は患者の相談を担当者した職員が決められたフォームに相談内容を記入してファイルをしておくか、せいぜい直接の上司に報告するにとどまり、患者から寄せられた相談内容,意見がインシデントの減少に寄与する貴重なデータとして医療機関の安全管理に反映されず、ひいては患者に対するサービスの低下につながっていたのである。
特開2003−91600号公報
特開2004−355168号公報
解決しようとする問題点は、従来のシステムでは、管理者が職員による入力データをもとに、過去に発生した事故やミスの出現率から、発生しやすい事故やミスの傾向を分析するレベルにとどまり、医療安全管理に対する担当医や看護師の意識を高め、また、患者から寄せられた相談内容,意見が医療機関の安全管理に反映されることがなかった点である。
本発明は、インシデントデータの集計,分析のみならず、医療現場に従事する職員の医療安全管理に対する意識の向上をはかり、かつ、患者から寄せられる相談や意見を安全管理上のデータとしてとりいれた点を最も主要な特徴とする。
本発明のシステムは、医療機関の組織として法律で義務付けられた医療安全活動を総合的にマネージメントし、問題発見から改善周知までPDCAのサイクル構築を支援することができる。また、コンピュータネットワーク配信による医療安全研修を可能としたため、職員の研修、教育の徹底と医療機関の運営の一元化を図ることができる。さらに、患者の意見のデータをシステムに反映することにより、患者本位の問題解決の一環としてアドボガシー室との連携を深め、ユーザーフレンドリーの医療の実現を図ることができる。
本発明は、入力データ管理の支援機能と研修機能を有し、コンピュータネットワークで接続されたサーバーである医療機関の管理者(医療安全対策室)のパソコンと、クライアントである職員用のパソコン間で、医療安全に関する情報を管理,運用する医療安全集中管理システムである。入力データ管理の支援機能は、医療施設に発生したインシデントの入力を支援してインシデントデータを管理する機能であり、研修機能は、職員の研修を支援し、研修結果を通じて、管理者に職員の医療に関する意識のレベル、知識のレベルを高め、医療機関のインシデントの管理に反映して医療機関内でのインシデントの減少に寄与させるものである。また、患者から寄せられた相談内容,意見が医療機関の安全管理に反映させるという目的を職員がネットワーク上で研修を行うためのコンテンツである教材を保存するための研修用資料データベース及び患者からの意見、要望などを患者に直に応対した職員がデータ化したものを保存する患者様ご意見データベースをインシデントデータベース、改善対策管理データベース、アクシデント解決支援管理データベースなどとともに管理者(医療安全対策室)側で一元的に集中管理することで実現した。
図1は本発明による医療安全集中管理システムのハードウェア構成図である。管理者(医療安全対策室)のパソコン1と、医療現場の管理職、担当医,看護師、介護士らが使用する職員用のパソコン(管理職のパソコン2A,職員のパソコン2,2・・・として区別する)とをコンピュータネットワークで接続する。ここでは医療現場の管理職のパソコン2Aを職員用のパソコン2と同一視したが、この実施例では、一般職員が入力したインシデント報告は、一般職員のパソコンから、一旦管理職のパソコン2Aに送信され、管理職のチェックを受けた後、管理者(医療安全対策室)のパソコン1に送信されコメントを得る手順になっている。もっとも、病院の規模、組織、その他の事情によっては、管理職のパソコンが管理者のパソコン1となりうる場合もある。また、職員用のパソコン2としては、各職員が専用のパソコンとして1台ずつ割り当てられていることが望ましいことではあるが、必ずしも全職員が1台ずつパソコンを保有している必要はなく、医療現場の科ごと、部屋ごと、グループごとに1台〜数台のパソコンを2人以上の職員が共用する場合もある。
図1において、管理者(医療安全対策室)のパソコン1はサーバとして機能し、主制御部3(以下CPUという)は、モニタに用いる表示装置4、キーボードやマウス等のポインティングデバイスからなる入力装置5、および各レポート及び検索結果を出力する出力装置6が接続されている。CPU3、表示装置4、入力装置5、出力装置6は、管理者(医療安全対策室)のパソコン1も職員用のパソコン2も同様の構成であるのは云うまでもない。
CPU3は,OS等の制御プログラム、医療安全集中管理システムの業務手順を規定したプログラム、および所要データを格納するための内部メモリを有している。CPU3に接続された記憶装置7は、ハードディスクや光ディスクなどの記憶手段であり、第1の記憶手段としてマスタデータベースMDBを有し、第2の記憶手段としてインシデントデータベースIDB,アクシデント解決支援管理データベースADB,改善対策管理データベースPDB,患者様ご意見データベースCDB、第3の記憶手段として研修用資料データベースSDBを有しており、他に掲示板用データベースNDB,人事データベースHDB、などを有している。
マスタデータベースMDBは、画面を構成するテキスト、つまり、画面全体におけるメニュー、各入力画面における、項目名、選択肢のコード、また選択をするときに参照する文章のテキストなどをレコードとして記録しておくデータベースである。
インシデントデータベースIDBは、患者の診察、手術を担当した担当医らが、インシデント(ヒヤリ・ハット)を入力したものを記録するものである。
改善対策管理データベースPDBは、インシデントデータを入力した担当医が、インシデントを改善するための対策をレポートとしてまとめ、入力したものを記録するものである。
改善対策管理データベースPDBは、インシデントデータを入力した担当医が、インシデントを改善するための対策をレポートとしてまとめ、入力したものを記録するものである。
アクシデント解決支援管理データベースADBは実際に起こった事故、紛争をデータとして残し、記録するものである。
患者様ご意見データベースCDBは、患者に関するカルテをデータ化したもののほか、患者の相談や意見をデータとして記録するものである。
患者様ご意見データベースCDBは、患者に関するカルテをデータ化したもののほか、患者の相談や意見をデータとして記録するものである。
研修用資料データベースSDBは、職員の研修に使う教材のデータを登録すると共に、職員に対するテストの正解データおよび得点データと、テストを行うことにより得られる職員の解答データと採点結果のデータとを記録するものである
掲示板用データベースNDBは、病院内で配信するニュースのデータおよび、掲示板に書きこまれる職員の意見のテキストを記録するものである。
人事データベースHDBは、病院内の職員の所属部署やその他の個人情報を記録するものである。
掲示板用データベースNDBは、病院内で配信するニュースのデータおよび、掲示板に書きこまれる職員の意見のテキストを記録するものである。
人事データベースHDBは、病院内の職員の所属部署やその他の個人情報を記録するものである。
このうち、日常、職員らが入力するデータは第2の記憶手段に関するものであり、この第2の記憶手段に記録されるデータを入力する際には、各パソコン(管理職のパソコン2Aあるいは職員用のパソコン2)の表示装置4に表示されるメニュー画面を介して、医療安全対策室,管理職あるいは担当医、看護師、コメディカルら病院内の職員が入力装置5を扱ってデータを入力する。入力されたこれらのデータはサーバーである管理者(医療安全対策室)のパソコン1の記憶装置7に記憶される。
“医療安全集中管理システム”のメニューは大別すると管理者(医療安全対策室)のメニュー(図2参照)と管理職用,職員用のメニュー(図3参照)とに分けられる。以下に管理者(医療安全対策室)用のメニューの内容を図2に従って説明する。
(1)医療安全対策室用のメニュー(図2参照)
この実施例において、管理者(医療安全対策室)用のメニューM1には、主メニューとして以下の12種類のメニューが用意されている。これらの主メニューは下位の階層にサブメニューを有している。
(主メニュー)
1)管理指針&マニュアル
2)医療安全対策室の紹介
3)インシデント入力・管理
4)改善対策管理
5)統計分析・データ送信
6)安全ニュース作成
7)個別伝達を入力する
8)安全研修管理
9)患者様ご意見
10)マスタ管理
11)システム管理
12)バックアップ
この実施例において、管理者(医療安全対策室)用のメニューM1には、主メニューとして以下の12種類のメニューが用意されている。これらの主メニューは下位の階層にサブメニューを有している。
(主メニュー)
1)管理指針&マニュアル
2)医療安全対策室の紹介
3)インシデント入力・管理
4)改善対策管理
5)統計分析・データ送信
6)安全ニュース作成
7)個別伝達を入力する
8)安全研修管理
9)患者様ご意見
10)マスタ管理
11)システム管理
12)バックアップ
画面上で、主メニューの上には3つのボタンがあり、メニューとして「インシデント一般入力」、「インシデント転倒・転落用入力」、「インシデント検索」の3種類が設定されている。これらは副メニューである。副メニューのボタンには、主メニューあるいは、主メニューのサブメニューのうち、よく使うメニューを登録しておき、ボタンを押すだけで直接そのメニューにアクセスできるようになっている。
(2)管理職用,職員用のメニュー(図3参照)
この実施例において、管理職用,職員用のメニューM6には、主メニューとして以下の7種類のメニューが用意されている。
(主メニュー)
1)インシデント入力・検索をする
2)改善対策を入力・検索する
3)統計分析を見る
4)個別伝達を入力する
5)安全研修の状況確認と受講
6)患者様ご意見内容
7)パスワード変更
また、医療安全対策室用のメニューと同様に、副メニューとして「インシデント一般入力」「インシデント転倒・転落用入力」「インシデント検索」の3種類が設定されている。
この実施例において、管理職用,職員用のメニューM6には、主メニューとして以下の7種類のメニューが用意されている。
(主メニュー)
1)インシデント入力・検索をする
2)改善対策を入力・検索する
3)統計分析を見る
4)個別伝達を入力する
5)安全研修の状況確認と受講
6)患者様ご意見内容
7)パスワード変更
また、医療安全対策室用のメニューと同様に、副メニューとして「インシデント一般入力」「インシデント転倒・転落用入力」「インシデント検索」の3種類が設定されている。
図2(管理者(医療安全対策室)用)と図3(職員用)とのメニューの設定画面を比べると、画面の右半分には相違点はなく、画面左の「入力・検索・設定」メニューに違いを見ることができる。「インシデント一般入力」「インシデント転倒・転落用入力」はメニューの表記こそ同じであるが、医療安全対策室のメニューは、インシデントの入力、管理を行うサブメニューにつながるのに対し、職員用のメニューはインシデントの入力、検索を行うサブメニューにつながっている点が異なっている。
次に、担当者(報告者)が職員として本発明のシステムを使い、インシデントを報告する場合の手順と、研修の手順を説明する。
手順は本システムの入力データ管理の支援機能を用いてデータを登録するレポート入力作業(その手順を1〜4に示す)と、本システムの研修機能を用いて、研修を行う作業(その手順を5〜9に示す)の2つに分かれる。なお、レポート入力作業が必ずしも研修を行う作業の前に行われるとは限らない。病院の仕事の都合によっては、順序が入れ替わる場合もある。
手順は本システムの入力データ管理の支援機能を用いてデータを登録するレポート入力作業(その手順を1〜4に示す)と、本システムの研修機能を用いて、研修を行う作業(その手順を5〜9に示す)の2つに分かれる。なお、レポート入力作業が必ずしも研修を行う作業の前に行われるとは限らない。病院の仕事の都合によっては、順序が入れ替わる場合もある。
(a)入力データ管理の支援機能を用いてデータを登録するレポート入力作業
1.インシデントレポート入力
2.改善対策管理入力
3.アクシデント解決支援管理入力
4.患者様ご意見入力
(b)研修を行う作業
5.統計分析機能
6.研修用教材作成
7.研修用教材配布
8.受講
9.採点
1.インシデントレポート入力
2.改善対策管理入力
3.アクシデント解決支援管理入力
4.患者様ご意見入力
(b)研修を行う作業
5.統計分析機能
6.研修用教材作成
7.研修用教材配布
8.受講
9.採点
ここで、1.インシデントレポート入力は、担当者のインシデントデータを入力する作業であり、2.改善対策管理入力は医療安全のためになすべき事項や職員が報告するテーマを入力する作業である。3.アクシデント解決支援管理入力は医療紛争など外部との折衝の記録を入力する作業である。また、4.患者様ご意見入力は、患者の相談内容や意見を担当の職員がデータとしてまとめ、報告の記録として入力する作業である。5.統計分析機能は今回入力したおよび過去に記録されたインシデントデータを集計し、グラフ化するものである。ここで作られたグラフは、6.研修用教材作成の際、本発明の教材及び問題作成手段を用いて、他のテキストと組み合わせて教材が作成される。7.研修用教材配布は、管理者(医療安全対策室)のパソコンから、ネットワークを通じて職員用のパソコンに配布する作業である。8.受講は職員が職員用のパソコンの画面を通じて、研修を受けるものであり、9.採点は職員に行ったテストの採点をする作業である。
まず、(a)入力データ管理の支援機能を用いてデータを登録するレポート入力作業の流れについて説明する。
まず、(a)入力データ管理の支援機能を用いてデータを登録するレポート入力作業の流れについて説明する。
(a)入力データ管理の支援機能
(1)レポート入力作業
図7は、1.インシデントレポート入力、で入力したデータが、職員用のパソコン2から管理者(医療安全対策室)のパソコン1にどのような流れで登録されるかを示すフローチャートである。ここではインシデントレポート入力として説明するが、改善対策管理入力、患者様ご意見入力でも作業の流れは同じである。まず、報告者が全てのインシデントデータを入力し終わると(ステップS1)、入力した報告内容のデータは管理職のパソコン2Aへ送信され、管理職は送られてきたデータの内容をチェックする(ステップS2)。報告内容に問題があれば、意見欄に意見を入力し(ステップS3)、報告内容のデータとともに管理者(医療安全対策室)のパソコン1に送信する。報告内容に問題がなければ、報告内容のデータをそのまま管理者(医療安全対策室)のパソコン1に送信する。次に管理者(医療安全対策室)は送られてきたデータの内容をチェックする(ステップS4)。報告内容に問題があれば、意見欄に意見を入力する(ステップS5)。
(1)レポート入力作業
図7は、1.インシデントレポート入力、で入力したデータが、職員用のパソコン2から管理者(医療安全対策室)のパソコン1にどのような流れで登録されるかを示すフローチャートである。ここではインシデントレポート入力として説明するが、改善対策管理入力、患者様ご意見入力でも作業の流れは同じである。まず、報告者が全てのインシデントデータを入力し終わると(ステップS1)、入力した報告内容のデータは管理職のパソコン2Aへ送信され、管理職は送られてきたデータの内容をチェックする(ステップS2)。報告内容に問題があれば、意見欄に意見を入力し(ステップS3)、報告内容のデータとともに管理者(医療安全対策室)のパソコン1に送信する。報告内容に問題がなければ、報告内容のデータをそのまま管理者(医療安全対策室)のパソコン1に送信する。次に管理者(医療安全対策室)は送られてきたデータの内容をチェックする(ステップS4)。報告内容に問題があれば、意見欄に意見を入力する(ステップS5)。
管理職、管理者(医療安全対策室)のいずれかが、インシデントの報告内容に問題ありとみなした場合つまり、意見欄に意見が入力された場合には、データを一旦保存する(ステップS6)。このときデータを保存するのは、意見が入力されたデータを報告者に送信するためと、報告内容の履歴をサーバーに記録しておくためである。その後報告者にデータの訂正を依頼する(ステップS7)。意見欄に管理職、医療安全対策室のいずれの意見もない場合には、報告内容を最終的なインシデントレポートとして、インシデントデータベースに登録する(ステップS8)。
次に具体例として、図示された画面を参照してインシデントレポート入力の要領を説明する。
1.インシデントレポート入力
報告者が管理者(医療安全対策室)の場合は自分のパソコンの表示装置に表示された図2に示す管理者(医療安全対策室)用のメニューM1から「インシデント入力・管理」−「一般入力(図示略)」を選択する。また、報告者が職員(担当医,看護師)の場合は、自分のパソコンの表示装置に表示された図3に示す職員用メニューM6から「インシデント入力・検索をする」−「一般入力(図示略)」を選択する。
1.インシデントレポート入力
報告者が管理者(医療安全対策室)の場合は自分のパソコンの表示装置に表示された図2に示す管理者(医療安全対策室)用のメニューM1から「インシデント入力・管理」−「一般入力(図示略)」を選択する。また、報告者が職員(担当医,看護師)の場合は、自分のパソコンの表示装置に表示された図3に示す職員用メニューM6から「インシデント入力・検索をする」−「一般入力(図示略)」を選択する。
それぞれのメニューが選択されると、図9の「インシデント入力(基本項目)一般」の入力項目の最初のページが表示される。図9において、インシデント入力は、「基本項目」、「発生場面」、「発生内容」、「発生要因」、「記述項目」、「まとめ」の各項目(以下、大項目という)で構成されている。これらの大項目はボタンB1で選定され、各大項目の切り替えは、ボタンB1をクリックすることで行われる。
各大項目の下には中項目がある。図9では画面上で「基本項目」の直下には「1.事象レベル」、「2.報告者、発生日時と場所」、「3.発見者と患者の属性と状態」、「4.当事者の属性」などの中項目を示したボタンB2が横一列に配置されており、中項目の切り替えは、この中項目ボタンB2を選択的にクリックすることによって行われる。
各大項目の下には中項目がある。図9では画面上で「基本項目」の直下には「1.事象レベル」、「2.報告者、発生日時と場所」、「3.発見者と患者の属性と状態」、「4.当事者の属性」などの中項目を示したボタンB2が横一列に配置されており、中項目の切り替えは、この中項目ボタンB2を選択的にクリックすることによって行われる。
図9において、職員は報告者として、まず中項目「1.事象レベル」の入力を行う。中項目「1.事象レベル」を構成する項目は「1.事象レベル」、「2.種別」らの小項目である。小項目は報告者が選択をする基準となる文章あるいは単語らのテキストT1と、選択するための入力用のボックスB3とから構成されている。大抵の項目はチェックボックスB3をマウスでクリックして、チェックボックスB3に印をつけることでデータの入力が行える。
報告者は、「1.事象レベル」の下には、選択項目として、「0」〜「5」の項目に分類され、例えば、「0 エラーや医薬品・医療器具の不具合が見られたが患者には実施されなかった」その下位の選択肢として「0.01 仮に実施されていても、患者への影響は小さかった(処理不要)と考えられる」「0.02 仮に実施されていた場合、患者への影響は中等度(処理が必要)と考えられる」、があり、「1実施されたが患者への実害はなかった」〜「5 死亡(元疾患の自然経過によるものを除く)」などの選択肢が用意されている。
0〜5に設定されたいくつかの選択項目の中から、該当する事項を選び、選択項目の左側に配置されているチェックボックスに印をつける。図9の例ではインデントだけでなく、アクシデントの選択項目も含まれており、図は白黒で表示してあるが、実際には、文字は黒文字と赤文字で区別されている。黒文字で書かれた0,0.01,0.02はインシデント項目であり、赤文字で書かれた1,2,3a,3b,4a,4b,5はアクシデント項目である。
次に「2.種別」の入力を行う。「インシデント」及び「アクシデント」の項目があるので、インシデントレポートがいずれであるかを、どちらかのチェックボックスに印をつけて選択する。中項目「1.事象レベル」の入力は以上で終わりである。次に、中項目ボタンB2「2.報告者、発生日時と場所」を押して、中項目「2.報告者、発生日時と場所」の入力を引き続き行う。
上記の要領で報告者は入力を行っていく。大抵の項目はチェックボックスB3に印をつけるだけで用が足りるが、図10の「3.報告者」の欄のように文字を入力する項目や、「6.発生日時」の欄のように数字をリストで表示させて選択する項目もある。
大項目「基本項目」は図10の「6.発生日時」の後は、「7発見者(インシデントを見つけた人)、「8.患者番号」「9.患者の性別」、「10.患者の年齢」、「11.患者の心身状態」、「12.当事者職種(インデントの原因になった人の職種)」、「13.当事者職種経験年数」、「14.当事者の部署配属年数」、などの小項目が続いていく。全ての小項目を図4に示す。基本項目の各小項目で入力したデータは図4のようにA1(事象レベル)A2(種別)…A14(当事者の部署、配属年数)の各ポインタに記録される。
大項目「基本項目」は図10の「6.発生日時」の後は、「7発見者(インシデントを見つけた人)、「8.患者番号」「9.患者の性別」、「10.患者の年齢」、「11.患者の心身状態」、「12.当事者職種(インデントの原因になった人の職種)」、「13.当事者職種経験年数」、「14.当事者の部署配属年数」、などの小項目が続いていく。全ての小項目を図4に示す。基本項目の各小項目で入力したデータは図4のようにA1(事象レベル)A2(種別)…A14(当事者の部署、配属年数)の各ポインタに記録される。
大項目「基本項目」の全てを入力した後、前記と同じ要領で大項目「発生場面」、「発生内容」(具体例として図11の画面参照)、「発生要因」、「記述項目」(具体例として図12の画面参照)、「まとめ」の入力を行っていく。
「まとめ」意見欄は、報告者の報告をチェックするための欄であり、この実施例では<連絡のメモ欄>のほかに<医療安全対策室><管理職>の欄があり、それぞれ管理者(医療安全対策室)や現場の管理職が入力を行うようになっている。報告者が入力を完了した時点で、入力データはネットワークを通じて管理者(医療安全対策室)のパソコン1で参照可能となる。
「まとめ」意見欄は、報告者の報告をチェックするための欄であり、この実施例では<連絡のメモ欄>のほかに<医療安全対策室><管理職>の欄があり、それぞれ管理者(医療安全対策室)や現場の管理職が入力を行うようになっている。報告者が入力を完了した時点で、入力データはネットワークを通じて管理者(医療安全対策室)のパソコン1で参照可能となる。
報告者のインシデント報告のデータは、図13の「インシデント報告まとめ」欄に図4に示した規定の項目ごとに表示される。報告者の報告内容に不明瞭な箇所がある場合には、管理者(医療安全対策室)ないし管理職は、意見欄にコメントを入力する。管理者(医療安全対策室)は、「通知先変更」ボタンを押すことにより、報告者に対して入力内容を訂正するよう指示することができる。管理者(医療安全対策室)はインシデントの報告は見ることができるが、データの編集,訂正は入力した職員である本人のみが行えるようになっている。
管理者(医療安全対策室)は職員に入力内容を訂正するよう指示した場合は、第1の監視手段として、訂正を求めた日を記録し、訂正を求めた日から再報告期限日を演算し、再報告期限日までに報告がない場合には、職員に報告を求めることができる。報告がないものは、図2のメニューM5のインシデント欄に表示される。
管理者(医療安全対策室)は職員に入力内容を訂正するよう指示した場合は、第1の監視手段として、訂正を求めた日を記録し、訂正を求めた日から再報告期限日を演算し、再報告期限日までに報告がない場合には、職員に報告を求めることができる。報告がないものは、図2のメニューM5のインシデント欄に表示される。
職員の報告の内容に問題がなければ、完了ボタンを押して入力を完了し、確認済ボタンで入力内容を登録する。管理者(医療安全対策室)が管理者(医療安全対策室)のパソコン1上の画面上の登録ボタンを押した時点で、すべてのインシデントデータはインシデントデータベースとして管理者(医療安全対策室)のパソコン1の記憶装置7に登録される。
また、履歴ボタンを押すと、図14の画面が現れ、報告の履歴を閲覧することができる。この例では、報告者による報告は第1版の日付だけであるが、管理者(医療安全対策室)ないし管理職からの訂正依頼があった場合などには、第2版,第3版が追加情報として訂正した日付と、訂正内容が記録される。
インシデントデータベースに登録されたインシデントデータは、図15の「インシデント検索」画面で検索が行える。検索のためのキーは、キーワード,受理,完了,要注意,報告日付,事象レベル,閲覧レベル,所属部門,発生場所,発生場面,発生要因,当事者の職種,報告者,インシデント定義があり、閲覧者の選択した任意のキーで検索を行うことができる。検索によりリストアップされた結果は、CSV出力ボタンにより表計算ソフトなどで編集可能なデータとして出力され、閲覧者のパソコンに保存される。
2.改善対策管理入力
医療安全のためになすべき事項や職員が報告するテーマを管理するメニューである。具体例として、図示された画面を参照して改善対策管理入力の要領を説明する。入力する項目は図20に示すように、1.所属、2報告者、3リーダー、4.関連部署、5.改善対策のテーマ、6.現状の主な問題点、7.主な要因、8.対策(具体的に)(No、対策内容、完了実施日、完了期限、完了)、9.実現に要する費用、10.協力していただいた部署、メンバー、11.実現した場合の効果、12.備考である。
医療安全のためになすべき事項や職員が報告するテーマを管理するメニューである。具体例として、図示された画面を参照して改善対策管理入力の要領を説明する。入力する項目は図20に示すように、1.所属、2報告者、3リーダー、4.関連部署、5.改善対策のテーマ、6.現状の主な問題点、7.主な要因、8.対策(具体的に)(No、対策内容、完了実施日、完了期限、完了)、9.実現に要する費用、10.協力していただいた部署、メンバー、11.実現した場合の効果、12.備考である。
各項目で入力したデータは図5のようにポインタG1,G2…G11の順で各ポインタに記録される。他には意見欄が設けられており、報告者の報告をチェックするための欄であり、管理者(医療安全対策室)と管理職が入力を行うようになっている。また、図20の画面の下側には「検討図へ」ボタンがあり、図19の改善対策検討図へリンクされている。改善対策検討図では、5.統計分析機能を使って分析した結果のデータと、改善対策入力画面で入力されたデータをもとに、各項目にデータを入力する。項目としては、事例、分析日、参照インシデント番号、問題点、背景要因、対策、誰が、費用、人材、時間、場所、効果、倫理、採否などがある。採否については入力時点では決定されていないので、空欄となる。
報告者の報告内容に不明瞭な箇所がある場合には、インシデント入力の時と同様に管理者(医療安全対策室)ないし管理職は、意見欄にコメントを入力する。管理者(医療安全対策室)は、報告者に入力内容を訂正するよう、指示することができる。報告の内容に問題がなければ、完了ボタンを押して入力を完了し、登録ボタンで入力内容を登録する。管理者(医療安全対策室)が登録ボタンを押した時点で、医療安全改善対策データは改善対策管理データベースに登録される。
データ登録後は、図21の検索画面により、入力済データの検索を行うことができる。検索はキーワードによる検索のほか、所属、報告者氏名、報告日、完了期限、状態などをキーにした検索も可能である。検索によりリストアップされた結果は、CSV出力ボタンにより表計算ソフトなどで編集可能なデータとして出力され、閲覧者のパソコンに保存される。
3.アクシデント解決支援管理入力
具体例として、図示された画面を参照してアクシデント解決支援管理入力の要領を説明する。アクシデント解決支援管理入力は、図22,23に示すように、「医療紛争・事故基本情報No1」、「紛争・事故基本情報No2」、「詳細調査・保険会社報告No3」、「治療経過」、「連絡報と院内委員会準備」、「外部調査委員会の設置と対応」、「各機関への事故の届け出確認表」、「記者会見対応」などの中項目を示した長方形のボタンが横一列に配置されており、中項目の切り替えは、この中項目ボタンをクリックすることによって行う。
報告者は、まず中項目「医療紛争・事故基本情報No1」の入力を行う。中項目「医療紛争・事故基本情報No1」を構成する項目は「1 第一報報告者」、「2 受け担当者」、「3 通知先」、「4 基本情報No1」、「5 患者側の申立て内容」、「6 申立てへの見解・対応方針」、「7 交渉の状況」、「8 解決内容」らの小項目である。小項目は入力用のボックスから構成されている。画面右上には「未決」「終結」ボタンがあり、報告した案件について、患者との紛争あるいは、事故が解決していないときは、「未決」ボタンを押し「登録」ボタンでデータの登録を行う。解決しているときには、「終結」ボタンを押し「登録」ボタンでデータの登録を行う。
具体例として、図示された画面を参照してアクシデント解決支援管理入力の要領を説明する。アクシデント解決支援管理入力は、図22,23に示すように、「医療紛争・事故基本情報No1」、「紛争・事故基本情報No2」、「詳細調査・保険会社報告No3」、「治療経過」、「連絡報と院内委員会準備」、「外部調査委員会の設置と対応」、「各機関への事故の届け出確認表」、「記者会見対応」などの中項目を示した長方形のボタンが横一列に配置されており、中項目の切り替えは、この中項目ボタンをクリックすることによって行う。
報告者は、まず中項目「医療紛争・事故基本情報No1」の入力を行う。中項目「医療紛争・事故基本情報No1」を構成する項目は「1 第一報報告者」、「2 受け担当者」、「3 通知先」、「4 基本情報No1」、「5 患者側の申立て内容」、「6 申立てへの見解・対応方針」、「7 交渉の状況」、「8 解決内容」らの小項目である。小項目は入力用のボックスから構成されている。画面右上には「未決」「終結」ボタンがあり、報告した案件について、患者との紛争あるいは、事故が解決していないときは、「未決」ボタンを押し「登録」ボタンでデータの登録を行う。解決しているときには、「終結」ボタンを押し「登録」ボタンでデータの登録を行う。
処理の手順は、図8のフローチャートのとおりである。まず上記中項目の「医療紛争・事故基本情報No1」のデータの入力を行う(ステップS9)。入力した事項の問題が未解決の場合は未結データとして(ステップS16)、また、解決済みの場合は終結データとして(ステップS17)分類し、データをアクシデント解決支援管理データベースに登録する。
次に中項目「紛争・事故基本情報No2」のデータの入力を行い(ステップS10)、入力が終了した後、ステップS16あるいは、ステップS17の処理を経て、「詳細調査・保険会社報告No3」(ステップS11)、「連絡報と院内委員会準備」(ステップS12)、「外部調査委員会の設置と対応」(ステップS13)、「各機関への事故の届け出確認表」(ステップS14)、「記者会見対応」(ステップS15)のデータの入力へと続いていく。ステップS12からステップS15の各手続も、もちろんステップS16あるいは、ステップS17の未決,解決の区別の処理を経る。全てのデータの入力が完了したら、処理を終了する。
アクシデント解決支援管理入力で入力する項目は図6のとおりである。各項目で入力したデータは図6のようにポインタI1,I2…P4の順で各ポインタに記録される。
「未決」の状態で登録された案件データは、問題が解決するまで、図3の報告者の端末のメニュー画面のメニューM10に表示されつづけ、消えることはない。
問題が解決した際には、報告者は図24の「治療経過」画面から該当する案件を選び、「終結」ボタンを押し、「登録」ボタンで改めてデータの登録を行う。
4.患者様ご意見入力
通常は1のインシデントレポート入力だけでも、医療安全管理のデータとしては十分な場合もあるが、大抵はインシデント以外の問題もある。
病院の設備などへの不満、検査等への不満、治療費に係る不満、看護婦の対応に対する不満、などといった問題はインシデントレポート入力のデータには現れない部分であるが、実はこれらの問題は患者にとって医療の満足度にとって重要な問題であることが多い。
通常は1のインシデントレポート入力だけでも、医療安全管理のデータとしては十分な場合もあるが、大抵はインシデント以外の問題もある。
病院の設備などへの不満、検査等への不満、治療費に係る不満、看護婦の対応に対する不満、などといった問題はインシデントレポート入力のデータには現れない部分であるが、実はこれらの問題は患者にとって医療の満足度にとって重要な問題であることが多い。
患者様ご意見入力機能はこのような患者の相談内容、や要望、意見(患者様ご意見という)を担当の職員がデータとしてまとめ、報告するものである。具体例として、図示された画面を参照して患者様の声入力の要領を説明する。図25において、患者様ご意見として入力する項目は次のとおりである。1報告者所属氏名,2発生年月日,3情報の種類,4タイトル,5内容,6対応方法,7実現に要する費用,8実現の場合のメリット、である。意見欄が設けられている点は、上記のインシデント入力,改善対策管理,アクシデント解決支援管理と同様である。
入力が終わったデータは、<管理者>(医療安全対策室)のチェックを経て、患者様ご意見データベースに登録される。患者様ご意見データベースに登録されたデータはメニュー画面で管理者(医療安全対策室)のパソコン1では「患者様ご意見」、職員用のパソコン2では「患者様ご意見内容」のフォルダを選択し、サブメニューの「検索」(ここでは図示しない)を選び図26の患者様ご意見の検索画面にアクセスすることで検索が可能となる。
図26の画面では、職員が入力した項目のうち、発生日,所属部署,情報の種類,タイトル,完了の項目のデータがリスト表示される。検索はキーワード,所属部署,情報の種類,発生日付,完了(未完了)をキーとしてデータをリストアップすることができる。ここでいう完了(未完了)とは、患者に対する対応が済んでいるかいないかということである。検索によりリストアップされた結果は、CSV出力ボタンにより表計算ソフトなどで編集可能なデータとして出力され、閲覧者のパソコンに保存される。
本発明の第2の監視手段として、未報告のインシデント、未解決の改善対策、未完了の患者に対する対応などの情報は、図2,図3のメニュー画面に表示される。管理者(医療安全対策室)のパソコン1には図2のメニューM5のように「インシデント」,「患者様の声」,「改善対策」,「解決支援」の項目を選択するためのタグがあり、タグを押すことによって、それぞれの未報告ないし未解決、未完了の情報がリスト表示される。
一方、職員用のパソコン2は図3のメニューM10のように「要回答」,「インシデント」,「患者様の声」,「改善対策」のタグで構成されている。「要回答」は職員が管理者(医療安全対策室)あるいは管理職から報告の訂正を求められた案件であり、職員が報告を済ませない限り表示されつづけるため、職員は自分の報告の状況を常に把握できる。
B.研修機能
研修機能は、研修結果を通じて、管理者に職員の医療に関する意識のレベル、知識のレベルを高め、入力データ管理の支援機能に反映して医療機関内でのインシデント、アクシデントの減少に寄与させる上に重要な役割を果たす。研修機能が第3の記憶手段として備える研修用データベースには、研修に使用する教材のデータや、講義に関する問題のテキストデータおよび、問題の正解データ、職員の解答に係るデータを保存する。
研修機能は、研修結果を通じて、管理者に職員の医療に関する意識のレベル、知識のレベルを高め、入力データ管理の支援機能に反映して医療機関内でのインシデント、アクシデントの減少に寄与させる上に重要な役割を果たす。研修機能が第3の記憶手段として備える研修用データベースには、研修に使用する教材のデータや、講義に関する問題のテキストデータおよび、問題の正解データ、職員の解答に係るデータを保存する。
以下に研修機能の各手段について説明する。
具体例として、まだ新人である看護師(以下新人看護師という)が本発明のシステムを用いて研修を受ける場合の例を挙げて説明する。
具体例として、まだ新人である看護師(以下新人看護師という)が本発明のシステムを用いて研修を受ける場合の例を挙げて説明する。
5. 統計分析機能(インシデント入力の分析)
管理者(医療安全対策室)のパソコン1のプログラムは統計分析機能を有する。管理者(医療安全対策室)はインシデントデータの統計分析を行いたい場合には、図2のメニューM1から「統計分析・データ送信」のサブメニューの「インシデント統計分析」(図示されていないので仮の名として設定)を選択する。
管理者(医療安全対策室)のパソコン1のプログラムは統計分析機能を有する。管理者(医療安全対策室)はインシデントデータの統計分析を行いたい場合には、図2のメニューM1から「統計分析・データ送信」のサブメニューの「インシデント統計分析」(図示されていないので仮の名として設定)を選択する。
インシデントデータの統計分析画面を図16〜図18に示す。図16の分析リストL1は統計の対象となる発生月,発生曜日…で構成され、それぞれ、図16中に示した「図2−1:発生月」〜「図2−12:発生要因」の要領で、グラフのテンプレートが用意され、統計内容を図示し、あるいはグラフに表示することができる。ここで例えば問題が起こった発生時間帯の傾向を知りたい場合、まず、範囲を指定するため、リストL2の報告日,定義,ボタン,大分類,中分類らのポップアップメニューから指定したい範囲のものを選択する。次にリストL1から「図2−3.発生時間帯」を選択する。この時点で管理者(医療安全対策室)のパソコン1のプログラムは、インシデントデータベースから、各データの発生時間を参照し、該当する時間帯に加算する処理を行い、各時間ごとの合計を算出し、結果を図17の発生時間帯の分析画面に表示する処理を行う。図18はリストL1から「図2−12.発生要因」の統計結果の例を示した図である。
統計結果を保存したいときは、図16の「新規登録」ボタンを押すと、管理者(医療安全対策室)の改善対策管理データベースに保存される。保存した統計結果のデータは厚生労働省への報告内容の資料となるほか、職員の研修に用いるデータとして利用できる。
6.研修用教材作成
管理者(医療安全対策室)は教材を作成する際、図2のメニュー画面にアクセスし、メニューM1の「安全研修管理」から教材の作成を行う。
図27は本システムにおける教材作成および配信のイメージを表した図である。研修用教材の作成手順は、管理者が管理者(医療安全対策室)のパソコン1上で、テーマに沿ってテキストデータT2を入力するか、あるいは他の機関たとえば厚生労働省から提供されたマニュアル類を使用する。必要があれば、前記マニュアルに加え、後述する本システムで演算された統計結果をイメージデータT3として貼付けて統合したデータを、職員の研修用教材として作成する。
管理者(医療安全対策室)は教材を作成する際、図2のメニュー画面にアクセスし、メニューM1の「安全研修管理」から教材の作成を行う。
図27は本システムにおける教材作成および配信のイメージを表した図である。研修用教材の作成手順は、管理者が管理者(医療安全対策室)のパソコン1上で、テーマに沿ってテキストデータT2を入力するか、あるいは他の機関たとえば厚生労働省から提供されたマニュアル類を使用する。必要があれば、前記マニュアルに加え、後述する本システムで演算された統計結果をイメージデータT3として貼付けて統合したデータを、職員の研修用教材として作成する。
さらに、研修用教材には、教材の内容についての理解度を試すための試験問題が含まれる。試験問題内容に関しては、研修用データベースに複数個記録されている出題の文章であるテキストデータの中から、教材の中から出題する問題をアトランダムに選択すると、選択された出題のデータは、研修用教材の最後の部分に文章として自動的に挿入される。出題の文章の後には、解答を記録するための記録欄を設け、出題のテキストデータと解答の記録欄で問題のデータT4として構成される。テキストデータT2、イメージデータT3、問題のデータT4を1つの教材のファイルFとして統合する。最後に、教材がどの所属部門で使用されるかを分別するための検索用のキーとして、受講対象の所属部門のコード情報を教材のファイルFに記録させる。所属部門のコードを記録する手段はファイル名に所属部門のコードを含める方法、又は教材の中にコードを入力する方法などが用いられる。
7.研修用教材配布
研修用教材配布は、本発明の配信手段により教材に記録された受講対象の所属部門のコード情報に基づいて、医療安全研修を受ける職員に適切な教材を分別する。各医療安全研修メニューの対象者は様々である。病院の職員全員が対象の研修メニューもあれば、各専門職の研修メニューもあり、あるいは、所属部署ごとに違う研修メニューが提供される場合もある。例えば、全員対象研修メニューとして、「クレームの原因と対応」、「原因の科学的分析と対策の立て方」、「医療と法(基礎編)」「医療と法(医療事故と責任)」「医薬品の使用に関する安全」「医療機器の使用に関する安全」等々という具合である。
研修用教材配布は、本発明の配信手段により教材に記録された受講対象の所属部門のコード情報に基づいて、医療安全研修を受ける職員に適切な教材を分別する。各医療安全研修メニューの対象者は様々である。病院の職員全員が対象の研修メニューもあれば、各専門職の研修メニューもあり、あるいは、所属部署ごとに違う研修メニューが提供される場合もある。例えば、全員対象研修メニューとして、「クレームの原因と対応」、「原因の科学的分析と対策の立て方」、「医療と法(基礎編)」「医療と法(医療事故と責任)」「医薬品の使用に関する安全」「医療機器の使用に関する安全」等々という具合である。
それぞれの研修メニューのために教材が作成され、各教材には受講対象となる所属部門のコード情報が記録されている。ただし職員全員が対象の研修メニューの教材については、所属部門のコードとは別に、職員全員を示すコードを設定し、このコードを教材に記録する。今回の新人看護師の例では、職員全員が対象の研修メニューである「医療と法(基礎編)」を受講するものとし、研修用データベースに登録されている教材はまだ「医療と法(基礎編)」だけということで話を進める。配信手段は、新人看護師が職員用のパソコン2にアクセスした時点で、新人看護師の所属部門のコードを参照する。職員の所属部門およびその他の情報は予め人事データベースに登録されている。
この後、6.研修用教材作成で作成された教材に記録された所属部門のコードを参照する。教材「医療と法(基礎編)」には職員全員を示すコード、(ここでは0000とする)が記録されている。コード0000の場合には、約束事として職員の所属部門に関係なく教材を配信することを、配信手段のプログラム中で定義しておく。今回の例では新人看護師が自分のIDとパスワードをもって職員用のパソコン2にアクセスした時点で、教材「医療と法(基礎編)」を管理者(医療安全対策室)のパソコン1からネットワークを通じて職員用のパソコン2に配信する。
もし、受講するメニューが各専門職の研修メニューであれば、配信手段は、職員用のパソコン2にアクセスした新人看護師の所属部門のコードを参照したうえで、新人看護師の所属部署に合致した、コードの研修用教材を選択する。選択された教材は管理者(医療安全対策室)のパソコン1からネットワークを通じて職員用のパソコン2に配信する。
8.受講
新人看護師は配布された教材をもとに研修を受ける。まず、研修を受けるため、新人看護師は、職員用のパソコン2を起動し、自分に与えられた個人用のIDとパスワードを入力し、図3のメニュー画面にアクセスする。研修に関するメニューは、メニューM9の「職員別医療安全研修メニュー」であり、このボックス内に研修用の教材が配布される。図3の例では、「医療と法(基礎編)」という教材が表示されている。この教材は、管理者(医療安全対策室)1で作成されたものを、職員用のパソコン2に転送したものである。転送方法はLANなどのネットワークを通じて行う。この実施例においては、セキュリティの関係上、WEBサイトなどの利用はしない。
新人看護師は配布された教材をもとに研修を受ける。まず、研修を受けるため、新人看護師は、職員用のパソコン2を起動し、自分に与えられた個人用のIDとパスワードを入力し、図3のメニュー画面にアクセスする。研修に関するメニューは、メニューM9の「職員別医療安全研修メニュー」であり、このボックス内に研修用の教材が配布される。図3の例では、「医療と法(基礎編)」という教材が表示されている。この教材は、管理者(医療安全対策室)1で作成されたものを、職員用のパソコン2に転送したものである。転送方法はLANなどのネットワークを通じて行う。この実施例においては、セキュリティの関係上、WEBサイトなどの利用はしない。
新人看護師は図3のメニューM6の「安全研修の状況確認と受講」メニューで自分の学習の進行状況を確認する。(このメニューでは過去に受講したコンテンツメニューと、今回受講するコンテンツメニューが表示される。新たなメニューを受講する場合は、そのコンテンツメニューを選択し、「受講」ボタンを押す。)職員が受講する教材は、「職員別医療安全研修メニュー」(M9)に表示される。図29(a),(b)は実際の研修の画面の例を示す図である。図29(a),(b)の画面を見ながら新人看護師は教材のテキストを参照する。このとき音声で画面のテキストを読み上げる機能を持たせるようにしてもよい。新人看護師は教材を読み終わった後は、どのくらい理解したかを確かめるテストを行う。図27のように教材の最後に問題のデータT4が添付されているので解答を入力する。問題の出題形式は図28のQ1〜Q6のように選択式である。解答の入力はキーボードなどの入力装置5から解答をタイプ入力する方法を用いるが、解答は選択式であるため、表示装置4にペン入力可能な入力装置5などを使う方法を用いても良い。
入力した解答は、解答データA1〜A6に記録され、すべての解答が済むと、解答データはネットワークを通じて職員用のパソコン2から管理者(医療安全対策室)のパソコン1に送信され、研修用データベースに記録される。
9.採点
採点は、本発明の採点手段により、図28のように研修用データベース内に記録された解答データa1〜a6の解答の数字と予め登録された正解データAA1〜AA6の正解の数字と比較することで採点される。図の例では、解答データa1の答えは1であり、正解データAA1の正解は1で、数字が同じであるので正解と判断される。得点の算出をするための得点算出ポインタp1〜p6が設けられており、正解の場合は1が、不正解の場合には0が得点算出ポインタに記録される。また各出題にはそれぞれ難易度に応じた得点のデータPP1〜PP6が与えられており、正解したa1には得点算出ポインタp1×得点データPP1=10の得点10が与えられ職員の採点結果データ0005K1に得点が記録される。
9.採点
採点は、本発明の採点手段により、図28のように研修用データベース内に記録された解答データa1〜a6の解答の数字と予め登録された正解データAA1〜AA6の正解の数字と比較することで採点される。図の例では、解答データa1の答えは1であり、正解データAA1の正解は1で、数字が同じであるので正解と判断される。得点の算出をするための得点算出ポインタp1〜p6が設けられており、正解の場合は1が、不正解の場合には0が得点算出ポインタに記録される。また各出題にはそれぞれ難易度に応じた得点のデータPP1〜PP6が与えられており、正解したa1には得点算出ポインタp1×得点データPP1=10の得点10が与えられ職員の採点結果データ0005K1に得点が記録される。
解答データ、得点算出ポインタ、職員の採点結果データ、などのデータは受講者の情報として第3の記録手段である研修用資料データベースに記録される。管理者(医療安全対策室)のパソコン1では受講者の学習状況を管理し、結果の思わしくない受講者には、メニューM3の個別通信などから再度受講をするよう指示することができる。研修機能は、上記のように職員の研修を支援し、職員の医療安全に関する意識のレベル、知識のレベルを高め、職員の研修成果を医療機関のインシデントの管理に反映させて医療機関内でのインシデントの減少に寄与させるものであるが、併せて担当医や看護師に対して医療安全管理に係る教育や研修の徹底を図ることで、事故発生を防止する能力、発生した事故に対する対応能力を高め、その医療機関での医療安全管理のレベルを高め、患者に対してユーザフレンドリーの治療を実現する上に重要な役割を果たす。
本発明のシステムは、医療法施行規則で義務付けられたすべての項目をサポートするものであり、本発明のシステムを運用することによって医療機関における安全管理体制を確立し、職員の安全意識、医療技術を高め、患者の要望を取り入れて満足度の高い安心できる医療体制の実現を図ることができる。
1 管理者(医療安全対策室)のパソコン
2 職員(管理職,担当医,看護師)用のパソコン
3 CPU
4 表示装置
5 入力装置
6 出力装置
7 記憶装置
M1〜M10 メニュー
B1〜B3 ボタン
T1 テキスト
T2 テキストデータ
T3 イメージデータ、
T4 問題のデータ
L1〜L2 リスト
2 職員(管理職,担当医,看護師)用のパソコン
3 CPU
4 表示装置
5 入力装置
6 出力装置
7 記憶装置
M1〜M10 メニュー
B1〜B3 ボタン
T1 テキスト
T2 テキストデータ
T3 イメージデータ、
T4 問題のデータ
L1〜L2 リスト
Claims (9)
- 入力データ管理の支援機能と研修機能を有し、コンピュータネットワークで接続されたサーバーである医療機関の管理者のパソコンと、クライアントである職員用のパソコン間で、医療安全に関する情報を管理,運用する医療安全集中管理システムであって、
入力データ管理の支援機能は、医療施設に発生したインシデントの入力を支援してインシデントデータを管理する機能であり、
研修機能は、職員の研修を支援し、研修結果を通じて、管理者に職員の医療に関する意識のレベル、知識のレベルを高め、医療機関のインシデントの管理に反映させて医療機関内でのインシデントの減少に寄与させることを特徴とする医療安全集中管理システム。 - 入力データ管理の支援機能は、職員が報告するインシデントデータ、改善対策管理データ、アクシデント解決支援管理データ、患者様ご意見データの項目を予め記憶させた第1の記憶手段と、
第1の記憶手段の項目に基づいて、職員のパソコンで入力したインシデントデータ、改善対策管理データ、アクシデント解決支援管理データ、患者様ご意見データを、管理者のパソコンに記録する第2の記憶手段と、
前記第2の記録手段からインシデントの発生率を算出する第1の演算手段と、その演算結果を記録する手段とを有し、
研修機能は、第3の記憶手段と、教材及び問題作成手段と、配信手段と、採点手段と、採点記録手段とを有し、
第3の記憶手段は、職員の研修のための教材を記録した研修用資料データベースであり、
教材及び問題作成手段は、該研修用資料データベースに基づいて職員に対する教材及び問題を作成する手段であり、
配信手段は、ネットワークを通じて職員へ教材および問題を配信する手段であり、
採点手段は、配信された問題に対して職員が解答した問題を採点する手段であり、
採点記録手段は、職員ごとの答案の採点結果を記録する手段であることを特徴とする請求項1に記載の医療安全活動集中管理システム。 - 前記研修機能は、教材及び問題作成手段を有し、
教材及び問題作成手段は、管理者が入力したテキストデータおよび他の書類から引用したテキストデータにイメージデータとして貼付けられた前記第1の演算手段の演算結果を統合して、職員の研修用教材とし、加えて、研修用資料データベースから、その教材に合った問題のデータをアトランダムに選択し、研修用教材に問題のデータを挿入するものであることを特徴とする請求項1に記載の医療安全活動集中管理システム。 - 前記研修機能は、配信手段を有し、
配信手段は、予め登録されている職員の所属部署データを検出し、作成したいくつかの研修教材の中から、その職員の所属部署に適合した、研修用教材を抽出し、配信する手段であることを特徴とする請求項1に記載の医療安全活動集中管理システム。 - 前記研修機能は、解答入力手段と、採点手段と、第3の記録手段とを有し、
解答入力手段は、問題の解答を入力装置を通じて入力する手段であり、
採点手段は、解答データと正解データを照合して職員が解答した答案を採点する手段であり、
第3の記録手段は、解答データと採点手段で採点した採点結果のデータとを記録する手段であることを特徴とする請求項1に記載の医療安全活動集中管理システム。 - 入力データ管理の支援機能は、チェック手段を有し、
チェック手段は、前記入力データ管理の支援機能で入力された職員のデータをコンピュータネットワークを通じて管理者のパソコンで閲覧し、報告に不明確な部分があった場合には、ネットワークを通じて職員にデータの再提出を求める手段であることを特徴とする請求項1に記載の医療安全活動集中管理システム。 - 前記入力データ管理の支援機能は、第1監視手段を有し、
第1監視手段は、職員にデータの再提出を求める際に、管理者が訂正を求めた日を記録し、職員が内容確認を行ったかの有無を算出する手段であることを特徴とする請求項1または6に記載の医療安全活動集中管理システム。 - 前記入力データ管理の支援機能は、第2監視手段を有し、
第2監視手段は、前記入力データ管理の支援機能で入力された職員のデータから、報告のあった改善対策が解決か未解決かを検出する手段であることを特徴とする請求項1または6に記載の医療安全活動集中管理システム。 - 前記入力データ管理の支援機能は、患者の相談内容,意見を記録する手段を有することを特徴とする請求項1に記載の医療安全活動集中管理システム。
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