JP5284309B2 - 情報処理システム、情報処理プログラムおよび情報処理方法 - Google Patents
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Description
以上説明した理由により、従来のオペレーショナルリスクに係るシステムを、事務リスクのコントロールに活用することは困難である。
このような情報処理システムを用いれば、事務処理担当部署の事務品質の改善がなされているか否かを百分率で示した進捗情報を取得することができる。
図1は、本発明の実施形態における事務品質マネジメントシステムが適用されたネットワーク構成の一例を示す概念図である。
すなわち、本発明の実施形態に係る事務品質マネジメントシステム10は、図1に示すように、インターネット等の通信ネットワーク11に接続している。また、この通信ネットワーク11には、同一の金融機関の複数の支店に備えられた金融機関端末12(#1〜#n)、およびこの金融機関の各支店の勘定処理を行なう勘定処理システム13にも接続している。これによって、事務品質マネジメントシステム10は、通信ネットワーク11を介して各金融機関端末12(#1〜#n)および勘定処理システム13とのデータ授受を可能としている。
図1に示した事務品質マネジメントシステム10は、図2に示すように、事務品質管理データベース20と、事務品質アラームシステム21と、改善計画管理システム22と、事務品質ダッシュボードシステム23とを備えている。
事務品質管理データベース20は、事務品質アラームシステム21と、改善計画管理システム22と、事務品質ダッシュボードシステム23とそれぞれ接続される。事務品質アラームシステム21、改善計画管理システム22、および事務品質ダッシュボードシステム23は、それぞれ通信ネットワーク11と接続される。
図2に示した事務品質アラームシステム21は、図3に示すように、入力情報取得部31と、書込部32と、読出部33と、分析部34と、分析結果読出部35と、通信インタフェース36とを備えている。
図4に、事務品質管理データベース20の構成例を示す。図4に示した例では、事務処理におけるミスである事務事故が発生した場合、その事故が発生した支店名、取引事務の種別、損失金額および事務オペレーションのトランザクションなどが、事務事故が発生するごとに書き込み記憶される。なお、事務品質管理データベース20の各項目は、後述する分析処理が効率よく行なえるように、例えば、支店ごとに分類した形態であってもよい。
分析部34は、読出部33から出力された事務処理情報を分析し、この分析結果を書込部32へと出力する。本実施形態における分析とは、事務処理情報に基づく、各支店の営業格付け、および事務事故による損失額算出などの処理のことである。また、事務処理情報には、事務プロセス名および金額情報などの定型情報と、自由記述のテキストデータからなる非定型情報とがあり、分析部34は、定型情報に対する定型分析、および、非定型情報に対する非定型分析を行ない、この分析結果を書込部32に出力する。
図2に示した改善計画管理システム22は、図5に示すように、抽出部41と、データ生成部42と、入力情報取得部43と、記憶部44と、原因情報取得部45と、書込部46と、通信インタフェース47とを備えている。
記憶部44には、データ生成部42により悪化要素を示すメッセージを生成するためのプログラムおよび文字データ、ならびに入力情報取得部43から出力された情報が記憶される。また、記憶部44には、データ生成部42により生成された、悪化要素のメッセージと、この悪化要素の発生要因の候補を示す情報が予め記憶される。
図2に示した事務品質ダッシュボードシステム23は、図6に示すように、取得部51、表示データ生成部52、および通信インタフェース53を備えている。
取得部51は、事務品質管理データベース20に記憶された事務処理情報およびその分析結果のうち、事務品質ダッシュボードの表示項目に係わる情報を取得する。
分析部34は、読出部33から出力された情報を分析し、事務処理に関する係争・損失確率予測モデルの適用を行なう(ステップS4)。予測モデルの適用後、分析部34は、金融機関端末12に対応する各支店の事務リスク格付け処理を行なう(ステップS5)。事務リスク格付け処理とは、分析結果に基づいて各支店の事務リスクの良し悪しを計算し、この計算結果にしたがって、予め定められた種別のランクを各支店に付与する処理である。
まず、改善計画管理システム22の抽出部41は、事務品質アラームシステム21により分析され、事務品質管理データベース20に記憶された分析結果のうち、事務処理における事務品質が低下した支店にかかる各種データを抽出する(ステップA1)。
金融機関端末12は、出力されたメッセージを所定のフォーマットにしたがってモニタ表示する。以後、このモニタ表示画面を悪化要素確認画面G1と称して説明する。
図13に示した悪化要素確認画面G1において表示されたメッセージは、担当者により任意に加筆および訂正することができる。この加筆および訂正は、出力先の金融機関端末12による加筆訂正操作を、改善計画管理システム22の入力情報取得部43により受け付け、記憶部44に記憶されるメッセージデータが更新されることによりなされる(ステップA4)。
悪化原因表示画面G2における、悪化要素を示すボックスには、ステップA3で生成されたメッセージが記憶部44から読み出されて自動的に入力される。また、悪化原因表示画面G2における、各種原因を示すボックスは、人、手順、環境、および方針などのカテゴリごとに表示される。これらのカテゴリに対応するボックスは、前述のように抽出された各種悪化要素に共通する。
このテーブルにおける入力頻度の値は、各支店にかかる各種悪化要素に対する、悪化原因を示すメッセージの入力頻度を合算したものである。つまり、抽出対象の店舗および悪化要素の種別に係わらず、同一または類似するメッセージが入力された場合には、テーブルの入力頻度の値を更新する。後に、悪化原因表示画面G2上で前記記憶されたメッセージと同種のメッセージが入力された場合には、入力頻度を示す情報を書き換える。
事務リスク影響度、効率化影響度、顧客満足影響度とは、事務品質の悪化要素の各原因が、事務リスク、事務処理の効率、および顧客の満足度に与える影響の大小を数字で表したものである。検出度とは、事務処理における事故の検出が容易であるか否かを示すパラメータである。
改善計画作成画面G4とは、悪化原因表示画面G2で入力された、各カテゴリの悪化原因に対する改善策(施策)を入力するための画面である。改善計画作成画面G4中の「原因」の欄には、影響分析画面G3で表示された、重要度の高い悪化原因のメッセージが記憶部44から読み出されて自動的に入力される。
図18に示した改善計画書では、事務品質の各悪化要素に対する、悪化原因、改善策、重要度、検印欄、および手書き用のチェック欄が設けられる。改善計画書の「現象」の欄には、前述した悪化要素確認画面G1で表示された悪化要素のメッセージが挿入される。
事務指導部門の担当者が金融機関端末12を操作して、事務指導ランキング表の作成を指示すると、改善計画管理システム22のデータ生成部42は、ランキング表作成画面G5(図19参照)の表示用データを生成し、これを、事務指導部門の担当者が操作する金融機関端末12にモニタ表示させる。
まず、事務品質ダッシュボードシステム23(図6参照)の取得部51は、事務品質アラームシステム21により分析されて事務品質管理データベース20に記憶された各種データを取得する。
事務品質ダッシュボードシステム23は、事務品質管理データベース20に記憶された各種データのうち、組織(全店、支店グループ、一支店)、ビジネスライン(預金、為替、融資など)、および個別指標(リスク、効率など)などの視点に基づいてピックアップしたデータを含んだ複数種類の事務品質ダッシュボードを生成することができる。
また、図22に示した画面上には「バラツキ」の項目が設けられており、これは、各支店の事務リスクの指標(総合指標)を偏差値評価したものである。
また、全社的な視点で、個々の指標の傾向分析を行なう際には、後述する多次元分析画面を用いる。
図26に、事務品質ダッシュボード画面から多次元分析画面への遷移例を示す。多次元分析画面とは、個々の指標の相互間の因果関係の分析、問題発生と季節変動、時刻変動、地域変動などとの因果関係を分析する、また、不定形レポートのためのグラフ作成などを行なうための画面である。多次元分析画面へは、図25に示したあらゆる種別の事務品質ダッシュボードから遷移することができる。
Claims (4)
- コンピュータによって構成される情報処理システムであって、
事務処理担当部署の事務処理情報の入力を受け付ける入力装置と、
前記入力された事務処理情報を記憶する記憶装置と、
前記記憶装置に記憶されたそれぞれの事務処理情報の分析を行なって、この分析結果で示されるパラメータを前記記憶装置に書き込み記憶する分析手段と、
第1の時点において記憶された前記事務処理情報の前記分析結果で示されるパラメータと前記第1の時点より遅い第2の時点において記憶された前記事務処理情報の前記分析結果で示されるパラメータとを比較することで、前記事務処理担当部署の事務品質の改善がなされているか否かを百分率で示す進捗情報を取得する取得手段と、
少なくとも1つの前記分析結果で示されるパラメータおよび当該パラメータに基づく前記進捗情報を前記それぞれの事務処理担当部署ごとに予め定められた形式で表示する表示装置と
を備えたことを特徴とする情報処理システム。 - 事務処理情報を記憶する記憶装置を有するコンピュータを、
事務処理担当部署の事務処理情報を前記記憶装置に書き込み記憶する入力装置、
前記記憶装置に記憶されたそれぞれの事務処理情報の分析を行なって、この分析結果で示されるパラメータを前記記憶装置に書き込み記憶する分析手段、
第1の時点において記憶された前記事務処理情報の前記分析結果で示されるパラメータと前記第1の時点より遅い第2の時点において記憶された前記事務処理情報の前記分析結果で示されるパラメータとを比較することで、前記事務処理担当部署の事務品質の改善がなされているか否かを百分率で示す進捗情報を取得する取得手段、および
少なくとも1つの前記分析結果で示されるパラメータおよび当該パラメータに基づく前記進捗情報を前記それぞれの事務処理担当部署ごとに予め定められた形式で表示する表示装置
として機能させるための情報処理プログラム。 - 事務処理担当部署の事務処理情報を記憶する記憶装置を有するコンピュータによって構成される情報処理システムを用いた情報処理方法であって、
事務処理担当部署の事務処理情報を前記記憶装置に書き込み記憶し、
前記記憶装置に記憶されたそれぞれの事務処理情報の分析を行なって、この分析結果で示されるパラメータを前記記憶装置に書き込み記憶し、
第1の時点において前記記憶された前記事務処理情報の前記分析結果で示されるパラメータと前記第1の時点より遅い第2の時点において記憶された前記事務処理情報の前記分析結果で示されるパラメータとを比較することで、前記事務処理担当部署の事務品質の改善がなされているか否かを百分率で示す進捗情報を取得し、
少なくとも1つの前記分析結果で示されるパラメータおよび当該パラメータに基づく前記進捗情報を前記それぞれの事務処理担当部署ごとに予め定められた形式で表示する
ことを特徴とする情報処理方法。 - 前記表示装置は、1つの前記事務処理担当部署の事務処理にかかる各種パラメータを表示する請求項1に記載の情報処理システム。
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