JP4525620B2 - 画像記録装置、多機能装置 - Google Patents

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Description

本発明は、インクカートリッジから取得されたインクをシート状の被記録媒体に吐出することにより該被記録媒体に画像を記録する画像記録装置および多機能装置に関する。
従来より、インクカートリッジから取得されたインクを記録ヘッドのノズルから選択的に吐出して記録用紙(被記録媒体の一例)に着弾させることにより画像記録を行う所謂インクジェット方式の画像記録装置が知られている。この種の画像記録装置としては、特許文献1及び特許文献2に提案されているように、記録用紙が保持される給紙トレイを着脱するための給紙トレイ着脱口と、画像記録済みの記録用紙が排出される排紙口と、インクタンクを交換するためのインク交換口とが装置の前面に設けられたものが公知である。
ところで、フラッシュメモリなどの不揮発性メモリがパッケージングされたメモリーカードと称されるカード型の小型記憶装置、或いはUSBメモリと称される接続コネクタ搭載型の小型記憶装置(いずれも情報記憶装置の一例)が公知である。これら小型記憶装置は、ポケットなどに携帯して持ち運び可能な小型のものであり、データの持ち運びに便利であるため、近年、広く普及している。上記小型記憶装置に格納された画像データを記録用紙に記録するには、従来は、上記小型記憶装置をパーソナルコンピュータ(以下「PC」と略称する)に接続して、該小型記憶装置内の画像データをPC内に一旦取り込ませたうえで、所定のインターフェースを介して接続された画像記録装置へ画像データを出力するという極めて面倒な作業を要していた。
一方、近年、上記小型記憶装置とのダイレクト接続を可能とするコネクタ(カードスロット等)を一体的に備えた画像記録装置が市場に投入されるようになった。かかる画像記録装置を用いれば、PCを介することなく上記小型記憶装置との間で画像データの受け渡しを直接行うことができるため、上記小型記憶装置内の画像データをPCに一旦取り込ませるという面倒な作業を排除することができる。
特開2002−283652号公報 特開2002−347303号公報
上述したコネクタは、利用者の操作利便性の観点から、画像記録装置の前面に配設されることが望ましいと考えられる。しかしながら、複数の開口が装置前面に形成された画像記録装置(特許文献1及び2参照)において、その前面に上記コネクタが更に設けられると、当該装置に対するユーザアクセスが装置前面に集中する。そうすると、従来の画像記録装置は装置前面に設けられた複数の開口やコネクタへのアクセス方向に統一がないため、装置の利用者は、上記複数の開口及び上記コネクタへのアクセス方向がどの方向であるか困惑するおそれがある。特に、画像記録装置に不慣れな利用者は、誤った方向から上記複数の開口及び上記コネクタへアクセスしてしまい、ひいては装置を故障させるおそれがある。
そこで、本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、画像記録装置の本体筐体の前面のレイアウトおよび前面へのアクセス方向を工夫することによって、本体筐体の前面の装飾性及び操作性を向上させることのできる画像記録装置および多機能装置を提供することにある。
(1) 本発明は、インクカートリッジから取得されたインクをシート状の被記録媒体に吐出することにより当該被記録媒体に画像を記録する画像記録装置であって、記録面を水平方向にして画像記録前の被記録媒体を保持する第1保持トレイが配置される第1開口と、上記インクカートリッジが挿抜される第2開口とが当該装置の本体筐体の前面に形成され、且つ、画像データを保持するカード型の情報記憶装置がその表裏面を水平方向にして挿抜されることにより当該情報記憶装置と当該画像記録装置とが電気的に接続されるカードスロットが上記本体筐体の前面に配設されており、上記第1開口は上記本体筐体の前面下部に幅方向に延びる横長形状に形成され、上記第2開口は上記本体筐体の前面の幅方向の一方端部に形成され、上記カードスロットは上記第1開口の上側に配設されており、上記インクカートリッジは幅細縦長に形成され、上記インクカートリッジを縦置きに収容する収容部が上記第2開口の内側に配設されており、上記第1保持トレイへの被記録媒体の挿入方向、上記インクカートリッジの挿抜方向、上記カードスロットへの上記情報記憶装置の接続方向のいずれもが略同一方向であるものとして構成される。
一般に、画像記録装置には、画像が記録される被記録媒体を保持する第1保持トレイが設けられている。この第1保持トレイへ被記録媒体を補充する作業、或いは、第1保持トレイ内の被記録媒体を他の種類の被記録媒体に交換する作業などを行う場合は、第1保持トレイの上側に作業スペースが必要である。そのため、作業性の向上や本体装置の薄型化のため、当該装置の本体筐体の前面に形成された第1開口に第1保持トレイが配置される。
一方、本発明の画像記録装置においては、上記第1開口のみならず、上記第2開口も本体筐体の前面に形成されており、更に、上記カードスロットも本体筐体の前面に配設されている。したがって、当該装置の利用者は、第1保持トレイへの被記録媒体の補充や交換作業、或いはカードスロットに情報記憶装置を接続する接続作業、インクカートリッジの交換作業などの複数の作業を当該装置の前面側から行うことができる。その結果、上記各作業が簡単になり、その作業性が向上する。
また、画像記録装置に対して利用者が行う作業は、一般に、上述したように、被記録媒体の補充や交換作業、情報記憶装置の接続作業、インクカートリッジの交換作業が大半である。このことに鑑みれば、これら作業方向を一方向に統一することにより、少なくともその統一された方向にのみ作業スペースを確保しておけばよく、他の方向に無駄な作業スペースを設ける必要はない。したがって、結果として、装置の設置スペースを省減することが可能となる。
更にまた、上記第1保持トレイへの被記録媒体の挿入方向、上記インクカートリッジの挿抜方向、上記カードスロットへの上記情報記憶装置の接続方向のいずれもが略同一方向に統一されることで、被記録媒体の補充や交換作業や、情報記憶装置の接続する接続作業、インクカートリッジの交換作業などの複数の作業を統一された一方向のみから行うことができる。このように上記した各作業の作業方向が一方向に統一されているため、作業方向が不明である場合でも、一の作業方向が分かれば他の作業方向を容易に推測することができるため、作業方向を誤ることなく、容易に上記作業を進めることが可能となる。
また、第1開口、第2開口、カードスロットが本体筐体の前面に集約されることにより、装置の側面及び上面の形態が簡素化される。更に、本体筐体の前面においては、第1開口、第2開口、カードスロットの配置を組み合わせて複数のレイアウトを構成することが可能となり、種々のデザインを設計することが可能となる。これにより、最も人目に付く本体筐体の前面の形態のバリエーションが広がり、好適である。
上記第1保持トレイは、被記録媒体の記録面を水平方向にして当該被記録媒体を保持するので、第1保持トレイの高さを低くすることができる。これにより、装置自体の高さを低くして、幅広薄型の画像記録装置を実現することができる。
所定幅の被記録媒体が第1保持トレイに保持されることに鑑みれば、第1開口は横長の開口とならざるを得ない。また、複数のカードスロットが横並びに配設されるので、横長の第1開口の上側にカードスロットの配設位置を設定するのがレイアウト上好ましい。また、直方体あるいは立方体の形状を有することの多いインクカートリッジは、インクをより多く貯留する要望があるため、カードスロットや第1保持トレイなどと比べれば比較的高さ方向に嵩が張る。そのため、インクカートリッジが挿抜される第2開口は、本体筐体の高さいっぱいに形成することが好ましく、上記本体筐体の前面の幅方向の一方端部、換言すれば、第1開口とカードスロットの側方に形成されることが最適である。
また、上記インクカートリッジは幅細縦長に形成されており、上記インクカートリッジを縦置きに収容する収容部が上記第2開口の内側に配設されている。
カード型の情報記憶装置としては、メモリカードと称されるフラッシュメモリ内蔵の薄型のメモリ装置が周知である。このような記憶装置は、その外形が幅広薄型に形成されている。したがって、上記カードスロットがメモリカードなどのカード型の情報記憶装置の表裏面を水平方向にして挿抜されるものであれば、カードスロットが配設される箇所の高さ領域を薄くすることができ、ひいては装置自体の高さを低くすることができる。
(2) ここで、上記第1保持トレイへの被記録媒体の挿入方向、上記インクカートリッジの挿抜方向、上記カードスロットへの上記情報記憶装置の接続方向のいずれもが当該画像記録装置の奥行き方向であることが望ましい。
このように、上記各方向が装置前面に略垂直な方向である奥行き方向に統一されておれば、不慣れな利用者であっても容易に作業方向を推測することができるため、好適である。
(3) ここで、本発明の画像記録装置が、上記第1保持トレイに保持された被記録媒体を当該画像記録装置の前面側から背面側へ搬送し、当該背面側で当該画像記録装置の前面側へUターン搬送した後に所定の画像記録位置を経て当該画像記録装置の前面側へ被記録媒体を搬送する搬送手段と、上記画像記録位置において画像が記録された画像記録済みの被記録媒体を保持する第2保持トレイとを更に備え、上記第2保持トレイは、上記画像記録済みの被記録媒体を上記記録面を水平方向にして保持し且つ上記第1開口から取り出し可能なように当該第1開口の内側に配置されていることが好ましい。
このように第2保持トレイが第1開口の内側に配設されているので、第2保持トレイに保持された画像記録済みの被記録媒体を装置前面から容易に取り出すことができる。
(4) この場合、上記第2保持トレイに保持された被記録媒体の取出方向が、上記第1保持トレイへの被記録媒体の挿入方向、上記インクカートリッジの挿抜方向、上記カードスロットへの上記情報記憶装置の接続方向と略同一方向であることが好ましい。これにより、本体筐体の前面へのアクセスの方向が統一されるため、作業の容易性という面において好適である。
(5) また、複数の上記カードスロットが上記本体筐体の前面に横並びに配設されていることが望ましい構成である。横並びに複数配設することで多種多様な情報記憶装置の接続が可能となるだけでなく、高さ方向への装置規模の伸長を防ぐことができ、好適である。
(6) また、上記インクカートリッジは奥行き方向に長い形状に形成されており、複数の上記インクカートリッジを横並びに収容する収容部が上記第2開口の内側に配設されている。
カラー画像記録装置では、複数のインクカートリッジが収容されている。本発明の画像記録装置では、縦置きでしかも横並びにインクカートリッジが整列された収容部に配設されている。そのため、多数のインクカートリッジを搭載するような場合は、横置きで縦並びに配設する場合に比べて、高さ方向のサイズを保持したままインクカートリッジを収容することができる。これにより、装置の薄型が実現され得る。また、インクカートリッジを横置きにして縦並びに収容すると、インクの混色の原因となるため、混色防止の観点からしても、縦置きで横並びにインクカートリッジを収容することが望ましい。
(7) また、本発明の画像記録装置は、当該画像記録装置に対して所定の指令を入力するための入力キーを有する操作パネルが上記本体筐体の前面上部に配設されたものであってもよい。
この場合、利用者による上記操作パネルへのアクセス方向も装置前面側に統一されるため、好適である。
(8) 更にまた、上記本体筐体の前面に、上記第2開口を閉じる閉塞姿勢と当該画像記録装置の前面側に回動することにより当該第2開口を開く開放姿勢との間で姿勢変化する扉が設けられていることが考えられる。
この構成によれば、上記扉の開閉方向も装置前面側に統一されるため、画像記録装置に対する種々の作業の効率が格段に向上される。
(9) この場合、上記扉は、当該扉の下端を回動軸として当該画像記録装置の前面側に回動するものであることが好ましい。
一般に、画像記録装置は、テーブルの上などにように、利用者の腰高さ程度の位置に設置されることが多い。もちろん、それよりも高い位置に設置されることもあるが、利用者の目線よりも上に設置される場合は稀である。そうすると、利用者は常に装置を下に見ることになる。かかる諸事情を考慮すると、該扉の下端を回動軸として当該装置の前面側に傾倒するようにして回動して扉が開くものであれば、利用者は第2開口を扉に邪魔されずに直視することができる。そのため、該第2開口からのインクカートリッジの挿抜も容易となる。なお、左右どちらかの方向に横開きする扉も考えられるが、扉が開く方向から第2開口を直視することができないため、最適な扉開閉構造とは言えない。
(10)なお、本発明は、上述した画像記録装置と、当該画像記録装置の本体筐体の上側に所定の原稿の画像を読み取る画像読取装置とを具備する多機能装置として捉えることもできる。上述したように、画像記録装置の本体筐体の前面に第1開口、第2開口が形成され、カードスロットも本体筐体の前面に設けられているため、装置側面や装置上面が簡素化される。したがって、このように簡素化された上側に画像読取装置を搭載させて多機能装置とすることで、多機能装置でありながらその背丈を低くすることができる。また、画像読取装置を備えた多機能装置においては、原稿の画像を読み取る機構上の理由によって、装置上側に画像読取装置が設けられ、装置下側に画像記録装置が設けられている。したがって、上述の如く本体筐体の前面に第1開口や、第2開口、カードスロットを集約することで、装置上側に画像読取装置を配置する構造を容易に実現することができる。
本画像記録装置によれば、第1開口、第2開口が本体筐体の前面に形成され、カードスロットも本体筐体の前面に配設されているため、当該装置の利用者は、第1保持トレイへの被記録媒体の補充や交換作業、或いはカードスロットを介して当該装置に情報記憶装置を接続する接続作業、インクカートリッジの交換作業などの複数の作業を、当該装置の前面側の一方向のみから行うことができる。これにより、画像記録装置に対する複数の作業を当該装置の前面側から行うことができ、その作業性が向上する。
また、画像記録装置に対して利用者が行う作業は、一般に、上述した被記録媒体の補充や交換作業、情報記憶装置の接続作業、インクカートリッジの交換作業が大半である。このことに鑑みれば、これら作業方向を装置の前面側に集約することにより、少なくとも装置の前面側に作業スペースを確保しておけばよく、装置の側方や上方、背面側に作業スペースを設ける必要はない。したがって、結果として、装置の設置スペースを省減することが可能となる。
更にまた、上記第1保持トレイへの被記録媒体の挿入方向、上記インクカートリッジの挿抜方向、上記カードスロットへの上記情報記憶装置の接続方向のいずれもが略同一方向に統一されることで、被記録媒体の補充や交換作業や、情報記憶装置の接続する接続作業、インクカートリッジの交換作業などの複数の作業を統一された一方向のみから行うことができる。このように上記した各作業の作業方向が一方向に統一されているため、作業方向が不明である場合でも、一の作業方向が分かれば他の作業方向を容易に推測することができるため、作業方向を誤ることなく、容易に上記作業を進めることが可能となる。
また、第1開口、第2開口、カードスロットを本体筐体の前面に集約することにより、装置の側面及び上面の形態が簡素化される。更に、本体筐体の前面においては、第1開口、第2開口、カードスロットの配置を組み合わせて複数のレイアウトを構成することが可能となり、種々のデザインを設計することが可能となる。これにより、最も人目に付く本体筐体の前面の形態のバリエーションが広がり、前面の装飾性を向上させる上で好適である。
以下、適宜図面を参照して本発明の実施形態について説明する。なお、以下の実施形態は本発明が具体化された一例にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で、実施形態が適宜変更され得ることは勿論である。ここに、図1及び図2は、本発明の実施形態に係る複合機1の外観構成を示す斜視図である。また、図3は、複合機1の内部構成を示す縦断面図であり、図4は、複合機1の前面に設けられたコネクタパネル95の部分拡大図である。なお、図2において、操作ボタン35、液晶ディスプレイ36、給紙トレイ20及び排紙トレイ21は省略されている。
本複合機1は、図1から図3に示されるように、下部に配設されたインクジェット記録方式のプリンタ部2と、その上部に配設されたスキャナ部3とを一体的に備えた多機能装置(MFD;Multi Function Device)であり、プリンタ機能、スキャナ機能、コピー機能、ファクシミリ機能などを有する。複合機1のうちプリンタ部2が本発明に係る画像記録装置に相当し、プリンタ機能以外の機能は任意のものである。したがって、スキャナ部3がなく、スキャナ機能やコピー機能を有しない単機能のプリンタとして本発明が実施されてもよい。
プリンタ機能においては、複合機1が、主に不図示のコンピュータと接続され、プリンタ部2が、該コンピュータから送信された画像データや文書データに基づいて、記録用紙(被記録媒体)に画像や文書を記録する。また、プリンタ部2は、複合機1に接続されたデジタルカメラやUSB(Universal Serial Bus)メモリ等の外部機器から入力される画像データに基づいて画像を記録用紙に記録する。さらに、プリンタ部2は、複合機1に装着されたメモリカード等の各種記憶媒体に記憶された画像データ等に基づいても画像や文書を記録用紙に記録する。
スキャナ機能においては、スキャナ部3により読み取られた原稿の画像データが当該装置と有線或いは無線で接続されたコンピュータに転送される。また、読み取られた画像データをメモリカード等の各種記憶媒体(情報記憶装置)に転送して記憶させることもできる。コピー機能においては、スキャナ部3により読み取られた画像データがプリンタ部2において記録用紙に記録される。ファクシミリ機能においては、スキャナ部3により読み取られた画像データが電話回線などを通じてファクシミリ送信される。また、受信されたファクシミリデータは、プリンタ部2により記録用紙に記録される。
図1及び図2に示されるように、複合機1の外観は、高さより横幅及び奥行きが大きい幅広薄型の直方体に概ね形成されている。複合機1の下部のプリンタ部2は、該プリンタ部2のフレームを構成する筐体10(本体筐体に相当)を有する。筐体10の前面を構成する前面パネル11に開口4(第1開口に相当)が形成されている。開口4の内部には、後段で詳細に説明される給紙トレイ20(第1保持トレイに相当)及び排紙トレイ21(第2保持トレイに相当)が上下2段に設けられている。開口4の上側に、コネクタパネル95が配設されている。また、前面パネル11の幅方向右端部には、インク滴を吐出する記録ヘッド39(図6参照)に供給されるインクを予め貯留しておくリフィルユニット70が装着されている。なお、上記コネクタパネル95の詳細、及びリフィルユニット70の機構の詳細については後段において説明される。
複合機1の上部はスキャナ部3である。スキャナ部3は、所謂フラットベッドスキャナとして構成されている。図1から図3に示されるように、複合機1の天板として開閉自在に設けられた原稿カバー30の下側に、プラテンガラス31及びイメージセンサ32が設けられている。プラテンガラス31には、画像読取りを行う原稿が載置される。プラテンガラス31の下方には、複合機1の奥行き方向を主走査方向とするイメージセンサ32が、複合機1の幅方向(図3の紙面垂直方向)に往復動可能に設けられている。
原稿カバー30には、原稿トレイ33から不図示の原稿搬送路を経て排紙トレイ34へ原稿を連続搬送するADF(Auto Document Feeder)5が備えられている。ADF5による搬送過程において、原稿がプラテンガラス31(図3参照)上に搬送され、プラテンガラス31の下方に待機されたイメージセンサ32により原稿の画像が読み取られる。本発明では、スキャナ部3及びADF5は任意の構成であり、本発明に直接関係しないので、本明細書においては詳細な説明が省略される。
複合機1の前面上部には、プリンタ部2やスキャナ部3を動作させるための操作パネル6が設けられている。操作パネル6は、各種操作ボタン35や液晶ディスプレイ36が適宜配設されて構成されている。複合機1は、操作パネル6からの操作指示に基づいて動作される。複合機1が外部のコンピュータに接続されている場合には、該コンピュータからプリンタドライバ又はスキャナドライバを介して送信される指示に基づいても複合機1は動作される。
図3に示されるように、操作パネル6の表面、即ち、各種操作ボタン35及び液晶ディスプレイ36が配設されているパネル表面12は、水平面から所定角度だけ装置前方下側へ傾斜されている。パネル表面12は、複合機1が利用者の目線よりも低い位置に設置された場合は装置の上面からの操作を容易にし、複合機1が利用者の目線よりも高い位置に設置された場合は装置の前面からの操作を容易にするために、上述の如く傾斜されている。上記所定角度は、複合機1の設置位置に左右される要素であるが、15°から45°の範囲で設定されることが好ましい。
図1及び図2に示されるように、複合機1の前面には、各種コネクタが配置されたコネクタパネル95が設けられている。このコネクタパネル95は、前面パネル11に形成された開口4の上側に配置されている。コネクタパネル95は、図4に詳細に示されるように、装置の幅方向に細く長い帯状に形成されており、開口4の上側に形成された不図示の開口に周知の嵌込機構によって嵌め込まれている。
コネクタパネル95の右端部にはスロット部7が配置されている。スロット部7は、各種のメモリカード(情報記憶装置の一例)の装填を可能にして、複合機1の制御部とメモリカードとを電気的に接続するものである。ここに、メモリカードとは、記憶媒体としてフラッシュメモリが内蔵されたカード型の記憶装置のことである。
図4に示されるように、スロット部7には、異なるタイプのメモリカードの装填を可能とするために、第1カードスロット96および第2カードスロット97(いずれもコネクタに相当)が配設されている。これらカードスロット96,97は、メモリカードを前面パネル11に対して垂直な方向、即ち、装置の奥行き方向(図1の矢印P1参照)に挿入および抜き取りが可能なように設けられている。また、メモリカードの表裏面を水平方向にした状態でメモリカードの挿入および抜き取りが可能なように、カードスロット96,97は横向きに配設されている。
また、図4に示されるように、第1カードスロット96及び第2カードスロット97は横並びに配列されている。したがって、スロット部7の高さ寸法を低く設計することができる。なお、スロット部7に設けられるカードスロットの数やタイプが装填されるメモリカードに応じて適宜変更することが可能である。
本複合機1では、スロット部7にメモリカードが装填されると、複合機1の制御部が該メモリカードにアクセスすることにより、該メモリカードに記憶された画像データが読み出される。画像データが読み出されると、該画像データに関する情報が操作パネル6の液晶ディスプレイ36に表示される。液晶ディスプレイ36に表示された情報に基づいて利用者が任意に画像を選択すると、選択された画像データがプリンタ部3に転送されて、該画像データが記録用紙に記録される。なお、利用者による画像の選択のための入力は、操作パネル6から行われる。
コネクタパネル95の左端部にはUSBコネクタ98が配設されている。USBコネクタ98は、USB端子を有するUSBメモリ(情報記憶装置の一例)やUSBケーブルなどと複合機1とをUSB接続するためのコネクタである。USBコネクタ98は、利用者がUSBメモリを複合機1の前面パネル11に対して垂直な方向、即ち、図1に示すように装置の奥行き方向(図1の矢印P1参照)に挿入および抜き取りが可能なように設けられている。もちろん、コネクタパネル95におけるUSBコネクタ98の数は適宜変更可能であり、1つに限定されない。なお、図4には図示されていないが、コネクタパネル95にIEEE規格に準拠したIEEE1394端子などが設けられていてもかまわない。
複合機1の下部はプリンタ部2である。図2に示されるように、プリンタ部2は、リフィルユニット70を備えている。このリフィルユニット70は、同図に示されるように、プリンタ2の筐体10の前方側、すなわち前面パネル11側に内蔵されている。本実施形態では、リフィルユニット70は4つのインクカートリッジ52(図10参照)を収容保持することができる。各インクカートリッジ52には、ブラック、イエロー、マゼンタ及びシアンの各色のインクがそれぞれ貯留される。これらインクカートリッジ52に貯留された各色のインクは、インクチューブ41(図7参照)を介して記録ヘッド39(図6及び図7参照)へ供給されるように構成されている。
図2に示されるように、プリンタ部2の筐体10は、その前面パネル11に開閉扉72を有している。この開閉扉72は、前面パネル11の幅方向の一方の端部(本実施形態では右端部)に設けられた開口73(第2開口に相当)を開閉する。具体的には、開閉扉72は、前方へ倒伏することによって上記開口73を開いて該開口73からリフィルユニット70を露出させる姿勢(開放姿勢)と、上記開口73を閉じてリフィルユニット70を収容する姿勢(閉塞姿勢)との間で回動自在となっている。開閉扉72の開閉動作は、該開閉扉72の下端が回動軸となって装置前面側に回動することにより達成される。
また、図1および図2に示すように、プリンタ部2の筐体10の前面パネル11に開口4が形成されている。図2に示されるように、開口4は、前面パネル11の幅方向中央部に形成されており、前面パネル11の中心よりも若干下側に形成されている。開口4の下端は、複合機1の底面に至っている。複合機1の開口4の内部に、給紙トレイ20(第1保持トレイに相当)及び排紙トレイ21(第2保持トレイに相当)が上下2段に設けられている。給紙トレイ20には、被記録媒体である記録用紙が収容される。給紙トレイ20は、A4サイズ以下のB5サイズ、はがきサイズ等の各種サイズの記録用紙を収容可能である。給紙トレイ20は、スライドトレイ(不図示)を有する。該スライドトレイが必要に応じて引き出されることによりトレイ面が拡大される。給紙トレイ20のトレイ面が拡大されるとリーガルサイズの記録用紙を収容することが可能となる。
図3に示されるように、給紙トレイ20は複合機1の底側に配置されている。給紙トレイ20は、開口4に対して、図1に示す矢印P1方向(図3において左右方向)に挿入および抜き取りが可能に構成されている。即ち、給紙トレイ20は、上述したメモリカードやUSBメモリの挿抜方向と同じ方向、即ち、複合機1の奥行き方向(図1の矢印P1参照)に挿抜可能に構成されている。
その一方で、給紙トレイ20及び排紙トレイ21を筐体10に一体に形成する構成も考えられる。しかしながら、給紙トレイ20に収容された記録用紙をサイズの異なる他の記録用紙に交換する作業、或いは、給紙トレイ20に記録用紙を補充する作業、或いは、排紙トレイ21から記録用紙を取り出す作業などを行うには、各トレイの上側に作業スペースを確保する必要がある。しかしながら、その作業スペースの分だけ複合機1が高くなるため好ましくない。また、近年、装置の薄型化の要請に対応して、上記作業スペースが狭められ、その結果、作業スペースが十分に確保されず、作業性が著しく悪くなるという問題も生じている。このような不都合に鑑みれば、本実施形態のように、給紙トレイ20及び排紙トレイ21を複合機1に挿抜可能にして、複合機1から給紙トレイ20及び排紙トレイ21を引き出した上で、記録用紙の補充や交換、或いは抜き取り作業を可能とする構成を採用することにより、各トレイの上側の作業スペースを排除することができ、ひいては、装置を薄型化することができる。
給紙トレイ20が開口4に挿入されて、複合機1の内部に装着されると、記録用紙は、後述される給紙ローラ25によって図3において右方向(搬送方向)へ引き出され、断面が横向きU字状に形成された用紙搬送路23に沿って画像記録ユニット24へ送られる。また、利用者が、装置前面側から給紙トレイ20を手前方向に引き抜いて装置内部から給紙トレイ20を引き出すことによって、利用者は、給紙トレイ20に記録用紙を補充することができる。なお、給紙トレイ20が装置内部に挿入された状態で、給紙トレイ20の底面が複合機1の底面となる。
図5は給紙トレイ20の側断面図である。図5に示されるように、給紙トレイ20の上側に排紙トレイ21が配設されている。画像記録ユニット24によって画像が記録された記録用紙がその記録面を水平方向にして排紙トレイ21に排出される。本実施形態では、給紙トレイ20と排紙トレイ21は一体に構成されている。また、図3及び図5に示されるように、給紙トレイ20及び排紙トレイ21は、開口4の内部において、記録用紙の載置面を水平にした状態で配置されている。したがって、給紙トレイ20に収容された記録用紙、及び排紙トレイ21に排出された記録用紙は、記録面を水平にした状態で保持される。このように記録用紙が水平に保持されるので、利用者は、給紙トレイ20に記録用紙を補充する際に記録用紙を水平にして給紙トレイ20に挿入し、排紙トレイ21に保持された記録用紙を水平にした状態で抜き取る。なお、本実施形態では、給紙トレイ20と排紙トレイ21が一体に構成された例について説明されるが、各トレイが別体であってもよい。
図3及び図5に示されるように、給紙トレイ20の奥側には、装置背面側へ倒れるように傾斜した分離傾斜板22が設けられている。分離傾斜板22は、給紙トレイ20から給送された記録用紙を分離して上方へ案内する。分離傾斜板22の上方には用紙搬送路23が形成されている。用紙搬送路23は、分離傾斜板22から上方へ向かった後、正面側へ曲がって、複合機1の背面側から正面側へと延び、画像記録ユニット24を通過して排紙トレイ21へ通じている。給紙トレイ20に収容された記録用紙は、用紙搬送路23により下方から上方へUターンするように案内されて画像記録ユニット24に至り、画像記録ユニット24により画像記録が行われた後、排紙トレイ21に排出される。
図6は、プリンタ部2の主要構成を示す部分拡大断面図である。図6に示されるように、給紙トレイ20の上側には、給紙ローラ25が設けられている。なお、この給紙ローラ25、及び、後述される搬送ローラ67、排紙ローラ68などにより構成され、記録用紙を用紙搬送路23を通じて装置前面側へ搬送する機構が本発明の搬送手段の一例である。給紙ローラ25は、給紙トレイ20に積載された記録用紙に圧接して最上位置の記録用紙を分離傾斜板22へ給送する。給紙ローラ25は、給紙アーム26の先端に軸支されている。給紙ローラ25は、複数のギアが噛合されてなる駆動伝達機構27により、図に示されていないモータの駆動が伝達されて回転される。
給紙アーム26は、基軸28を回動軸として、給紙トレイ20に接離可能に上下動される。図6に示されるように、給紙アーム26は、自重により給紙トレイ20に接触するように下側に回動され、給紙ローラ25が給紙トレイ20に接触される。給紙トレイ20及び排紙トレイ21が開口4から挿抜される際に、給紙アーム26が上側へ退避される。給紙ローラ25が給紙トレイ20上の記録用紙の表面に圧接された状態で回転されると、給紙ローラ25のローラ面と記録用紙との間の摩擦力によって最上位置の記録用紙が分離傾斜板22へ給送される。記録用紙は、その先端が分離傾斜板22に当接して上方へ、つまり用紙搬送路23へ案内される。給紙ローラ25によって最上位置の記録用紙が送り出される際に、その直下の記録用紙が摩擦や静電気の作用によって共に送り出される場合があるが、該記録用紙は分離傾斜板22との当接によって制止される。
用紙搬送路23は、画像記録ユニット24等が配設されている箇所以外は、所定間隔で対向する外側ガイド面と内側ガイド面とから構成されている。例えば、複合機1の背面側の用紙搬送路23は、外側ガイド部材18と内側ガイド部材19とがフレーム内に固定されることにより構成されている。外側ガイド部材18には、搬送コロ17が設けられている。搬送コロ17は、外側ガイド部材18のガイド面からローラ面が露出されて、用紙搬送路23の幅方向を軸方向として外側ガイド部材18に回転自在に支持されている。搬送コロ17によって、用紙搬送路23がU字に曲がっている箇所において外側ガイド面に接触する記録用紙の搬送が円滑となる。
図6に示されるように、用紙搬送路23には、画像記録ユニット24が設けられている。画像記録ユニット24は、記録ヘッド39を搭載して主走査方向へ往復動するキャリッジ38を備えている。キャリッジ38の詳細な構造については後述される。記録ヘッド39は、複合機1内の前面パネル11の右端部側に設けられたリフィルユニット70(図2参照)内のインクカートリッジ52(図10参照)からインクチューブ41(図7参照)を通じてシアン(C)・マゼンタ(M)・イエロー(Y)・ブラック(Bk)の各色インクが供給され、各インクを微小なインク滴として選択的に吐出する。キャリッジ38が往復動される間に、記録ヘッド39からインク滴が選択的に吐出されることにより、プラテン42上を搬送される記録用紙に画像記録が行われる。
図7は、プリンタ部2の主要構成を示す平面図である。図7に示されるように、用紙搬送路23の上側において記録用紙の搬送方向(図7の上下方向)に所定距離を隔てられて、一対のガイドレール43,44が記録用紙の搬送方向と直交する方向(図7の左右方向)に延設されている。キャリッジ38は、ガイドレール43,44を跨ぐようにして記録用紙の搬送方向と直交する水平方向に往復動可能に載置されている。記録用紙の搬送方向の上流側に配設されたガイドレール43は、用紙搬送路23の幅方向の長さがキャリッジ38の往復動範囲より長い平板状のものである。ガイドレール43の搬送方向下流側の上面がガイド面43Aであり、ガイド面43Aがキャリッジ38の上流側の端部を摺動可能に支持する。
記録用紙の搬送方向の下流側に配設されたガイドレール44は、用紙搬送路23の幅方向の長さがガイドレール43とほぼ同じ長さの平板状のものである。ガイドレール44において、上流側の縁部45は、上方へ向かって略直角に曲折されている。ガイドレール44の搬送方向下流側の上面がガイド面44Aであり、ガイド面44Aがキャリッジ38の下流側の端部を摺動可能に支持する。また、キャリッジ38は、縁部45を図示されていないローラ等により狭持する。これにより、キャリッジ38が、ガイドレール43,44のガイド面43A,44A上に摺動自在に担持され、ガイドレール44の縁部45を基準として、記録用紙の搬送方向と直交する水平方向に往復動可能となる。
ガイドレール44の上面には、ベルト駆動機構46がガイドレール44に沿って設けられている。ベルト駆動機構46は、用紙搬送路23の幅方向の両端付近にそれぞれ設けられた駆動プーリ47と従動プーリ48との間に、内側に歯が設けられた無端環状のタイミングベルト49が張り渡されたものである。タイミングベルト49とキャリッジ38とが連結されることにより、ベルト駆動機構46の動作に基づいてキャリッジ38が往復動される。
駆動プーリ47は、ガイドレール44のガイド面44Aと直交する方向を軸として、ガイドレール44の上面の一方端(図7では右端)に回転自在に設けられている。つまり、駆動プーリ47の軸は鉛直方向である。図7には表れていないが、ガイドレール44の下側にはモータが設けられており、該モータから駆動プーリ47の軸に駆動力が入力される。これにより、駆動プーリ47が回転される。
図7に示されるように、駆動プーリ47及び従動プーリ48には、タイミングベルト49が張り渡されている。図7には表れていないが、駆動プーリ47の外周にはタイミングベルト49の内歯と噛合する平歯が形成されている。これにより、駆動プーリ47の回転がタイミングベルト49に確実に伝達され、タイミングベルト49が周運動される。なお、本実施形態では無端環状のタイミングベルト49が用いられているが、これに代えて有端のタイミングベルトが用いられてもよい。その場合、タイミングベルトの両端がキャリッジ38に連結される。
キャリッジ38は、タイミングベルト49に連結されている。タイミングベルト49が周運動されると、キャリッジ38が縁部45を基準としてガイドレール43,44上を往復動する。キャリッジ38に記録ヘッド39が搭載されることにより、記録ヘッド39が、用紙搬送路23の幅方向を主走査方向として往復動可能となっている。
ガイドレール44の縁部45に沿って、リニアエンコーダのエンコーダストリップ54が配設されている。リニアエンコーダは、エンコーダストリップ54をキャリッジ38に搭載されたフォトインタラプタ55により検出するものである。リニアエンコーダの検出信号に基づいて、キャリッジ38の往復動が制御される。
図7に示されるように、用紙搬送路23の下側には、記録ヘッド39と対向してプラテン42が配設されている。プラテン42は、キャリッジ38の往復動範囲のうち、記録用紙が通過する中央部分に渡って配設されている。プラテン42の幅は、搬送可能な記録用紙の最大幅より十分に大きいものであり、記録用紙の両端は常にプラテン42の上を通過する。
記録用紙が通過しない範囲、すなわち記録ヘッド39による画像記録範囲外には、パージ機構56や廃インクトレイ57等のメンテナンスユニットが配設されている。パージ機構56は、記録ヘッド39のノズル60(図8参照)から気泡や異物を吸引除去するためのものである。パージ機構56は、記録ヘッド39のノズル60を覆うキャップ58と、キャップ58を通じて記録ヘッド39に接続されるポンプ機構と、キャップ58を記録ヘッド39のノズル60に接離させるための移動機構とからなる。なお、図7においては、ポンプ機構及び移動機構は、ガイドレール43,44及びキャップ58の下方にあるため図に表れていない。記録ヘッド39の気泡等の吸引除去を行う際には、記録ヘッド39がキャップ58上に位置するようにキャリッジ38が移動され、その状態でキャップ58が上方へ移動されて記録ヘッド39の下面のノズル60を密閉するように密着し、キャップ58と連結されたポンプにより記録ヘッド39のノズル60からインクが吸引される。
廃インクトレイ57は、フラッシングと呼ばれる記録ヘッド39からのインクの空吐出を受けるためのものである。廃インクトレイ57は、キャリッジ38の往復動範囲内であって画像記録範囲外に、プラテン42と一体に設けられている。これらメンテナンスユニットにより、記録ヘッド39内の気泡や混色インクの除去等のメンテナンスが行われる。
記録ヘッド39には、リフィルユニット70に保持されたインクカートリッジ52(図10参照)と連結されたインクチューブ41を通じてインクが供給される。インクカートリッジ52はインク色毎に設けられており、各色毎に独立したインクチューブ41により記録ヘッド39へ各色インクが供給される。各インクチューブ41は、合成樹脂製のチューブであり、キャリッジ38の往復動に従って撓む可撓性を有する。
インクカートリッジ52と連結された各インクチューブ41は、装置の幅方向に沿って中央付近まで引き出されて、装置フレームの固定クリップ59に固定されている。なお、図7では、固定クリップ59からインクカートリッジ52側へ延出されるインクチューブ41は省略されている。固定クリップ59からキャリッジ38までにおいて、インクチューブ41は装置フレーム等に固定されておらず、キャリッジ38の往復動に追従して姿勢変化する。すなわち、キャリッジ38が往復動方向の一端(図7の左側)へ移動するに従い、各インクチューブ41は、U字形状の湾曲部分の曲げ半径が小さくなるように撓みながら、キャリッジ38の移動方向へ移動する。一方、キャリッジ38が往復動方向の他端(図7の右側)へ移動するに従い、各インクチューブ41は、湾曲部分の曲げ半径が大きくなるように撓みながら、キャリッジ38の移動方向へ移動する。
図8は、記録ヘッド39のノズル面を示す底面図である。図8に示されるように、記録ヘッド39は、その下面に開口するノズル60を有する。ノズル60は、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(Bk)の各色インク毎に記録用紙の搬送方向に列設されている。なお、図8において、上下方向が記録用紙の搬送方向であり、左右方向がキャリッジ38の往復動方向である。そして、CMYBkの各色インクのノズル60が主走査方向に並んでいる。各ノズル60の搬送方向のピッチや数は、記録画像の解像度等を考慮して適宜設定される。また、カラーインクの種類数に応じてノズル60の列数は増減されてもよい。
図9は、記録ヘッド39の内部構成を示す部分拡大断面図である。図9に示されるように、記録ヘッド39の下面にノズル60が形成されている。上記ノズル60の上流側には、圧電素子61を備えたキャビティ62が形成されている。圧電素子61は所定の電圧が印加されることにより変形されて、キャビティ62の容積が減少される。このキャビティ62の容積変化によって、キャビティ62内のインクがノズル60からインク滴として吐出される。
キャビティ62は、各ノズル60毎に設けられており、複数のキャビティ62に渡ってマニホールド63が形成されている。マニホールド63は、CMYBkの各色インク毎に設けられている。マニホールド63の上流側にはバッファタンク64が形成されている。バッファタンク64も、CMYBkの各色インク毎に設けられている。各バッファタンク64には、リフィルユニット70が保持するインクカートリッジ52(図10から図13参照)からインクチューブ41を通じてインク供給口65からインクが供給される。バッファタンク64に一旦インクが貯留されることにより、インクチューブ41等でインク内に発生した気泡が捕捉され、キャビティ62及びマニホールド63に気泡が進入することが防止される。バッファタンク64内で捕捉された気泡は、気泡排出口66から不図示のポンプ機構により吸引除去される。バッファタンク64からマニホールド63へ供給されたインクは、マニホールド63により各キャビティ62に分配される。
上記記録ヘッド39によるインク滴の吐出を良好にして高品質の画像記録を行うためには、ノズル60内に正常なメニスカスが形成される必要がある。ここで、メニスカスとは、インク液面がノズル60の出口周縁から内奥側に凹となる曲面状に形成された状態をいう。正常なメニスカスを形成するには、インクの吐出部であるノズル60を負圧状態にする必要がある。本実施形態では、ノズル60の内孔を負圧状態にするために、インクカートリッジ52及び記録ヘッド39内に貯留されたインクの水頭位置の差(水頭差)を利用する手法が採用されている。具体的には、記録ヘッド39のノズル60の位置H1(図6及び図9参照)よりもインクカートリッジ52にインクが満載されたときのインク液面H2(図13参照)が下側となるように、記録ヘッド39及びインクカートリッジ52が配設されている。
上記記録ヘッド39とインクカートリッジ52(図10から図13参照)とがインクチューブ41で接続されることにより、インクカートリッジ52からインクチューブ41を通じて供給された各色インクに対して、バッファタンク64、マニホールド63を介してキャビティ62へ流れるインク通路が形成される。このインク通路を通じて供給されたCMYBkの各色インクが、各圧電素子61の選択的な変形により、ノズル60からインク滴として記録用紙に選択的に吐出される。また、インク液面H2がノズル60の位置H1よりも下側となるようにインクカートリッジ52が配設されているため、ノズル60において正常なメニスカスが形成される。これにより、インクの吐出不良が軽減される。
図6に示されるように、画像記録ユニット24の上流側には、搬送ローラ67が設けられている。図6には表れていないが、搬送ローラ67の対向位置にはピンチローラが設けられている。ピンチローラは搬送ローラ67に圧接可能に付勢されている。搬送ローラ67とピンチローラとの間に記録用紙が進入すると、ピンチローラは記録用紙の厚み分だけ退避して該記録用紙を搬送ローラ67とともに狭持する。これにより、搬送ローラ67の回転力が確実に記録用紙へ伝達される。そして、該記録用紙がプラテン42上へ搬送される。
画像記録ユニット24の下流側には、排紙ローラ68が設けられている。排紙ローラ68の対向位置には、拍車ローラ69が設けられている。拍車ローラ69は、排紙ローラ68に圧接されており、排紙ローラ68及び拍車路ローラ69により、記録済みの記録用紙が狭持されて搬送される。拍車ローラ69も排紙ローラ68に対して上記ピンチローラと同様に圧接可能に付勢されたものであるが、記録済みの記録用紙と圧接するので、記録用紙に記録された画像を劣化させないようにローラ面が拍車状に凹凸されている。
搬送ローラ67及び排紙ローラ68は、図示されていないモータから駆動力が伝達されて、所定の改行幅で間欠駆動される。搬送ローラ67及び排紙ローラ68の回転は同期されており、搬送ローラ67に設けられたロータリーエンコーダが、搬送ローラ67とともに回転するエンコーダディスク51をフォトインタラプタで検出することにより、搬送ローラ67及び排紙ローラ68の回転が制御される。
図10は、リフィルユニット70の斜視図である。図11は、図10におけるXI−XI断面図である。また、図12は、インクカートリッジ52の斜視図である。また、図13は、インクカートリッジ52の断面図であり、図12においてXIII−XIII線断面を示す。
リフィルユニット70は、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(Bk)の各色に対応する4つのインクカートリッジ52を保持するものであり、図2に示されるように、プリンタ部2の前面パネル11の右端部に形成された開口73の奥部に配設されている。具体的には、インクカートリッジ52の交換作業を容易にするべく、リフィルユニット70は、前面パネル11側に設けられており、ケース75の前面79と前面パネル11とがほとんど同一面となるように配設されている。なお、もちろん、開閉扉72による上記開口73の開閉は妨げられない。
リフィルユニット70は、図10に示されるように、ユニット本体74を備えている。インクカートリッジ52は、このユニット本体74に挿抜されるようになっており、インクカートリッジ52がユニット本体74に挿入されたときは、当該ユニット本体74に確実に保持されるようになっている。
インクカートリッジ52は、予めインクを貯留しておくためのものであり、図12及び図13に示されるように、カートリッジ本体111と、この内部に設けられたインクタンク115に貯蔵されたインク112とを備えている。カートリッジ本体111にはインクチューブ41が接続される接続部113が設けられている。この接続部113は、上記インクタンク115まで通じており、インクタンク115内のインク112をインクチューブ41に導く役割を担う。
本実施形態では、リフィルユニット70が4つのインクカートリッジ52を収容可能なように、後述される4つの収容室78がリフィルユニット70に設けられている。各インクカートリッジ52には、そのインクタンク115内に、シアン、マゼンタ、イエロー及びブラックの各色のインクがそれぞれ貯留されている。図12及び図13に示されるように、カートリッジ本体111は、幅細の直方体状、言い換えれば、幅方向に細く、縦長で、奥行き方向に長い形状に形成されている。ただし、図2や図10から明らかなように、ブラックインクを貯留するインクカートリッジ52(装置正面に向かって左のインクカートリッジ)のみが他のインク色のインクカートリッジ52(装置正面に向かって右3つのインクカートリッジ)に比べて僅かに幅方向に大きく構成されている。これは、一般的に言ってブラックインクの需要が最も多く、大量に消費されるからである。なお、カートリッジ本体111には、収容室78への挿入及び抜脱を円滑にするため、更に、収容室78への保持を確実にするために、スライド溝や係合溝などが形成されているが、これらは収容室78の形状や保持機構などに対応して適宜設計される要素であるため、ここでは詳細な説明は省略される。
上記ユニット本体74は、インクカートリッジ52が挿抜されるケース75と、ケース75に設けられた扉76と、扉76に設けられた引出部材77とを備えている。ケース75は、例えば樹脂からなり、全体としてほぼ直方体状に形成されている。
ケース75は、底板部80と、この底板部80の左右両側に立設された一対の側板部81と、各側板部81間に架け渡すように配置された天板部82とを備えている。このケース75の内部に、インクカートリッジ52が収容される収容室78が各色ごとに区画形成されている(図11参照)。具体的には、ケース75の底板部80から立設する隔壁部87が形成されており、この隔壁部87によって各収容室78が区画されている。隔壁部87は、ケース75の奥行き方向に沿って延設されている。したがって、各収容室78は、ケース75の幅方向に横並びに区画される。上記した底板部80、側板部81、天板部82及び隔壁部87は、一体的に形成されるのが好ましい。
図10及び図11に示すように、ケース75の前面79に開口88が設けられている。この開口88は、各収容室78に対応して設けられている。換言すれば、これら各開口88にそれぞれ連続してケース75内に上記各収容室78が設けられている。上記4つのインクカートリッジ52それぞれは、この開口88を通じて上記前面79側から各収容室78に挿入され、抜脱されるようになっている。
なお、各収容室78の内壁面形状は、インクカートリッジ52の外周面形状に対応されている。そのため、各インクカートリッジ52は、がたつくことなく確実にケース75に保持される。
このように収容室78が区画されているため、インクカートリッジ52がその背面114(図12参照)側から開口88を通じてケース75の収容室78に挿入されることで、インクカートリッジ52はケース75に対して縦置きで収容される。また、各収容室78は横並びに区画されているため、4色全てのインクカートリッジ52がケース75の各収容室78に収容されることで、インクカートリッジ52は、横並びに保持される。言い換えれば、各インクタンク115内のインク112のインク液面H2(インク満載時の液面、図13参照)が複合機1の設置面に対して水平となり、且つ、各インクカートリッジ52内のそれぞれのインク液面H2が同一高さとなるように保持される。このようにインクカートリッジ52が保持されるため、記録ヘッド39の各色に対応するノズル60の内孔の負圧が常に略均等に維持される。したがって、負圧の不均等によるインクの吐出不良が防止される、高い画像品質を実現することができる。
また、上述したように、リフィルユニット70は、ケース75の前面79がプリンタ部2の前面パネル11に対面するように配設されているため、インクカートリッジ52の挿入方向及び抜取方向は複合機1の奥行き方向と一致している。言い換えれば、インクカートリッジ52の挿抜方向が、スロット部7やUSBコネクタ98に対するメモリカードやUSBメモリの挿抜方向と、開口4に対する給紙トレイ20の挿抜方向と一致している。
特にインクカートリッジ52においては、その挿抜方向を複合機1の奥行き方向とすることが、装置の薄型化とインクカートリッジ52のインクの大容量化の双方を実現する上で不可欠となっている。即ち、装置の薄型化のためにはインクカートリッジ52の背丈を低くせざるを得ず、また、インクの大容量化のためにはインクカートリッジ52を装置の奥行き方向に延伸させて、インクタンク115の容量を奥行き方向に拡大させる必要がある。なお、インクの大容量化の一手法として、インクタンク115を幅広にすることも考えられるが、装置幅を拡大させることになるため好ましくない。したがって、複合機1の奥側の空きスペースを有効に利用する上においても、本実施形態のように、インクカートリッジ52を装置の奥行き方向に延伸させることが好ましい。
隔壁部87は、ケース75に収容されるインクカートリッジ52の数に応じて配置される。したがって、本実施形態では、ケース75は、4色のインクに対応して4つの収容室78を有し、各収容室78に上記4つのインクカートリッジ52が挿抜されるようになっている。そのため、ケース75には、4つの収容室78を区画するべく3つの隔壁部87が形成されている。もっとも、この隔壁部87は、各収容室78を完全に区画するように設けられている必要はなく、少なくとも底板部80に、隣り合う収容室78間を仕切るリブ状に形成されていればよい。
ケース75は、収容室78の内奥部に不図示のインク供給管を備えている。このインク供給管は、インクカートリッジ52とインクチューブ41(図7参照)とを接続するものであって、インクカートリッジ52内のインクは、インク供給管およびインクチューブ41を介して記録ヘッド39に送られる。
収容室78へのインクカートリッジ52の収容は、まず、開口88を通じてインクカートリッジ52の背面114(図14参照)側から該インクカートリッジ52がケース75の収容室78に挿入され、その後、扉76が閉じられることにより完了する。このとき、扉76が閉じられる際に、扉76の内面に設けられた突出状の押圧保持部材90(図11参照)がインクカートリッジ52の前面117を弾性的に押圧する。これにより、インクカートリッジ52は、収容室78の内奥側に押し込まれると共に、上記インク供給管がインクカートリッジ52の背面114に係合する。なお、インク供給管としては、例えばインクカートリッジ52の背面114に突き刺さるインク供給針や、インクカートリッジが係合することにより開かれるインク供給弁が採用され得る。
上述したように、本実施形態では、プリンタ部2の筐体10の前面パネル11に、給紙トレイ20が配置される開口4とリフィルユニット70が配置される開口73が形成されており、また、該前面パネル11にコネクタパネル95が設けられている。そのため、当該複合機1の利用者は、記録用紙の補充及び交換作業、或いはメモリカードやUSBメモリを接続する作業、インクカートリッジ52の交換作業などの複数の作業を当該装置の前面側から行うことができる。これにより、上記各作業が容易となり、その作業効率が向上する。
また、インクカートリッジ52、メモリカード、USBメモリ、及び給紙トレイ20の挿抜方向が統一されているため、少なくともその統一された方向にのみ作業スペースを確保しておけばよく、他の方向に無駄な作業スペースを設ける必要はない。したがって、結果的に、装置の設置スペースを省減することが可能となる。更にまた、作業方向が統一されることにより、各作業を一方向のみから行うことができるので、作業方向が不明である場合でも、一の作業方向が分かれば他の作業方向を容易に推測することができ、作業方向を誤ることなく作業を進めることができる。
また、開口4、開口73、コネクタパネル95を前面パネル11に集約することにより、装置の側面及び上面の形態が簡素化される。したがって、本発明は、プリンタ部2の上部にスキャナ3が配設された本複合機1に好適である
なお、上述の実施形態は本発明の一例にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で、実施形態を適宜変更できることは言うまでもない。
本発明の実施形態に係る複合機1の外観構成を示す斜視図。 開口4及び開口73が開放された状態を示す複合機1の外観斜視図。 本発明の実施形態に係る複合機1の内部構成を示す縦断面図。 コネクタパネル95の部分拡大図。 給紙トレイ20の側断面図。 プリンタ部2の主要構成を示す部分拡大断面図。 プリンタ部2の主要構成を示す平面図。 記録ヘッド39のノズル面を示す底面図。 記録ヘッド39の内部構成を示す部分拡大断面図。 リフィルユニット70の斜視図。 図10におけるXI−XI断面図。 インクカートリッジ52の斜視図。 図12におけるXIII−XIII線断面図。
1・・・複合機(多機能装置の一例)
2・・・プリンタ部(画像記録装置の一例)
3・・・スキャナ部
4・・・開口(第1開口に相当)
5・・・ADF
6・・・操作パネル
7・・・スロット部
10・・・筐体(本体筐体に相当)
11・・・前面パネル
12・・・パネル表面
20・・・排紙トレイ
22・・・給紙トレイ
25・・・給紙ローラ
52・・・インクカートリッジ
67・・・搬送ローラ
68・・・排紙ローラ
70・・・リフィルユニット
72・・・開閉扉
73・・・開口(第2開口に相当)
74・・・ユニット本体
75・・・ケース
76・・・扉
78・・・収容室
79・・・前面
87・・・隔壁部
88・・・開口
95・・・コネクタパネル
96・・・第1カードスロット(コネクタに相当)
97・・・第2カードスロット(コネクタに相当)
98・・・USBコネクタ(コネクタに相当)


Claims (10)

  1. インクカートリッジから取得されたインクをシート状の被記録媒体に吐出することにより当該被記録媒体に画像を記録する画像記録装置であって、
    記録面を水平方向にして画像記録前の被記録媒体を保持する第1保持トレイが配置される第1開口と、上記インクカートリッジが挿抜される第2開口とが当該装置の本体筐体の前面に形成され、且つ、画像データを保持するカード型の情報記憶装置がその表裏面を水平方向にして挿抜されることにより当該情報記憶装置と当該画像記録装置とが電気的に接続されるカードスロットが上記本体筐体の前面に配設されており、
    上記第1開口は上記本体筐体の前面下部に幅方向に延びる横長形状に形成され、上記第2開口は上記本体筐体の前面の幅方向の一方端部に形成され、上記カードスロットは上記第1開口の上側に配設されており、
    上記インクカートリッジは幅細縦長に形成され、上記インクカートリッジを縦置きに収容する収容部が上記第2開口の内側に配設されており、
    上記第1保持トレイへの被記録媒体の挿入方向、上記インクカートリッジの挿抜方向、上記カードスロットへの上記情報記憶装置の接続方向のいずれもが略同一方向である画像記録装置。
  2. 上記第1保持トレイへの被記録媒体の挿入方向、上記インクカートリッジの挿抜方向、上記カードスロットへの上記情報記憶装置の接続方向のいずれもが当該画像記録装置の奥行き方向である請求項1に記載の画像記録装置
  3. 上記第1保持トレイに保持された被記録媒体を当該画像記録装置の前面側から背面側へ搬送し、当該背面側で当該画像記録装置の前面側へUターン搬送した後に所定の画像記録位置を経て当該画像記録装置の前面側へ被記録媒体を搬送する搬送手段と、
    上記画像記録位置において画像が記録された画像記録済みの被記録媒体を保持する第2保持トレイとを更に備え、
    上記第2保持トレイは、上記画像記録済みの被記録媒体を上記記録面を水平方向にして保持し且つ上記第1開口から取り出し可能なように当該第1開口の内側に配置されている請求項1又は2に記載の画像記録装置。
  4. 上記第2保持トレイに保持された被記録媒体の取出方向が、上記第1保持トレイへの被記録媒体の挿入方向、上記インクカートリッジの挿抜方向、上記カードスロットへの上記情報記憶装置の接続方向と略同一方向である請求項3に記載の画像記録装置。
  5. 複数の上記カードスロットが上記本体筐体の前面に横並びに配設されている請求項1から4のいずれかに記載の画像記録装置。
  6. 上記インクカートリッジは、奥行き方向に長い形状に形成され、複数の上記インクカートリッジを横並びに収容する収容部が上記第2開口の内側に配設されている請求項1から5のいずれかに記載の画像記録装置。
  7. 当該画像記録装置に対して所定の指令を入力するための入力キーを有する操作パネルが上記本体筐体の前面上部に配設されている請求項1から6のいずれかに記載の画像記録装置。
  8. 上記本体筐体の前面に、上記第2開口を閉じる閉塞姿勢と当該画像記録装置の前面側に回動することにより当該第2開口を開く開放姿勢との間で姿勢変化する扉が設けられている請求項1から7のいずれかに記載の画像記録装置。
  9. 上記扉は、当該扉の下端を回動軸として当該画像記録装置の前面側に回動するものである請求項8に記載の画像記録装置。
  10. 請求項1から9のいずれかに記載の画像記録装置と、当該画像記録装置の本体筐体の上側に所定の原稿の画像を読み取る画像読取装置とを具備する多機能装置。

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