JP7059562B2 - シート搬送装置、及び画像形成装置 - Google Patents
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Description
[複合機10の全体構成]
複合機10は、図1に示されるように、概ね直方体に形成されている。複合機10は、下部にインクジェット記録方式で用紙12(シートの一例、図3参照)に画像を記録するプリンタ部11を有している。プリンタ部11は、図3に示されるように、給送部15と、給送トレイ20と、排出トレイ21と、搬送ローラ部54と、記録部24と、排出ローラ部55と、プラテン42と、インクタンク100とを備えている。また、複合機10は、上部にフラットベッドスキャナを有しており、プリント機能の他に、スキャナ機能、ファクシミリ機能及びコピー機能などの各種の機能も有している。複合機10は、シート搬送装置の一例である。
給送トレイ20は、図1に示されるように、第1筐体14の前壁14Aに形成された開口13を通じて前後方向8に沿ってユーザによって複合機10に対して挿入及び取出される。図1では、給送トレイ20が第1筐体14に装着された状態が示されており、この状態から、前後方向8の前向きへ給送トレイ20が引き出されることによって、給送トレイ20が第1筐体14から取り出される。給送トレイ20は、積層された複数の用紙12を支持可能である。排出トレイ21(トレイの一例)は、給送トレイ20の上方に配置されており、給送トレイ20と共に挿抜される。排出トレイ21は、第1筐体14の空間69に位置している。排出トレイ21は、排出ローラ部55によって記録部24とプラテン42との間から排出された用紙12を支持する。
給送部15は、給送トレイ20に支持された用紙12を搬送経路65へ給送する。給送部15は、図3に示されるように、給送ローラ25と、給送アーム26と、軸27とを備えている。給送ローラ25は、給送アーム26の先端側に回転可能に支持されている。給送ローラ25は、搬送モータ(不図示)の逆転によって、用紙12を搬送向き16に搬送する向きに回転する。以下、給送ローラ25、搬送ローラ60、及び排出ローラ62が、用紙12を搬送向き16に搬送する向きに回転することを、「正回転」と表記する。給送アーム26は、プリンタ部11のフレームに支持された軸27に回動可能に支持されている。給送アーム26は、自重或いはバネ等による弾性力によって給送トレイ20側へ回動付勢されている。
搬送経路65は、第1筐体14の内部に形成されている。搬送経路65は、図3に示されるように、その一部がプリンタ部11の内部において、所定間隔で対向する外側ガイド部材18及び内側ガイド部材19によって形成される空間を指す。搬送経路65は、給送トレイ20の後端部からプリンタ部11の後方側に延びる経路である。また、搬送経路65は、プリンタ部11の後方側において下方から上方に延びつつUターンし、記録部24とプラテン42との間の空間を経て排出トレイ21に至る経路である。また搬送経路65は、排出トレイ21の後端部から、排出トレイ21の先端部を経て、プリンタ部11の前方側、すなわち第1筐体14の前方に延びる経路である。搬送ローラ部54及び排出ローラ部55の間における搬送経路65は、図3及び図4に示されるように、左右方向9における複合機10の概ね中央部に設けられており、且つ前後方向8に延びている。ここで搬送経路65の左右方向9の幅は、搬送される用紙12の寸法に応じて異なるが、図4にはプリンタ部11にて搬送及び画像記録がなされる最大の寸法の用紙12に対応する搬送経路65が示されている。図4には現れてないが、給送トレイ20及び排出トレイ21は、上下方向7から視たときに搬送経路65の左右方向9に沿った領域と重なる位置に配置されている。なお、搬送経路65内における用紙12の搬送向き16は、図3において一点鎖線の矢印で示されている。
搬送ローラ部54は、図3に示されるように、記録部24より搬送向き16の上流側に配置されている。搬送ローラ部54は、互いに対向する搬送ローラ60及びピンチローラ61を有する。搬送ローラ60は、搬送モータによって駆動される。ピンチローラ61は、搬送ローラ60の回転に伴って連れ回る。用紙12は、搬送モータの正転によって正回転する搬送ローラ60及びピンチローラ61に挟持されて搬送向き16に搬送される。
排出ローラ部55は、図3に示されるように、記録部24より搬送向き16の下流側に配置されている。排出ローラ部55は、互いに対向する排出ローラ62及び拍車63を有する。排出ローラ62は、搬送モータによって駆動される。拍車63は、排出ローラ62の回転に伴って連れ回る。用紙12は、搬送モータの正転によって正回転する排出ローラ62及び拍車63に挟持されて搬送向き16に搬送される。
記録部24は、図3に示されるように、搬送向き16における搬送ローラ部54及び排出ローラ部55の間に配置されている。また、記録部24は、搬送経路65を挟んでプラテン42と上下方向7に対向配置されている。すなわち、記録部24は、搬送経路65より上下方向7の上方で、且つ搬送経路65に対面する配置されている。記録部24は、キャリッジ23と、記録ヘッド39とを備えている。
プラテン42は、図3及び図4に示されるように、搬送向き16における搬送ローラ部54及び排出ローラ部55の間に配置されている。プラテン42は、上下方向7において記録部24に対向するようにして配置されており、搬送ローラ部54によって搬送される用紙12を下側から支持する。
以下、第2筐体80の構造について詳しく説明する。第2筐体80の外形は、図1及び図5に示されるように、概ね三角柱形状である。第2筐体80は、上壁81と、上傾斜壁82と、下傾斜壁83と、後壁84と、右壁85と、左壁86とを有する。上傾斜壁82は、前方へ向かって下方へ傾斜している。下傾斜壁83は、前方へ向かって上方へ傾斜している。第2筐体80の内部空間87は、上壁81、上傾斜壁82、下傾斜壁83、後壁84、右壁85、及び左壁86によって画定される空間(内部空間の一例)である。
本実施形態に係る複合機10は、用紙12を支持する排出トレイ21を有する第1筐体14と、操作パネル17を有しており、排出トレイ21の上方に位置する第2筐体80と、を備える。第2筐体80は、内部空間87から外部へ液体が流れる流路91を有している。流路91から外部へ液体が流れ出る排出端92を水平面に投影した第1位置67は、排出トレイ21において最大の用紙12が載置される領域である載置領域66の端を水平面に投影した第2位置68の外方に位置する。以上の構成によれば、第1位置67が第2位置68の外方に位置するので、排出端92から流れ出る液体は載置領域66の外方に落下する。従って用紙12が液体で汚れたり、変形したりする可能性を低くすることができる。
本実施形態では、第2筐体80の下傾斜壁83に連通孔89が設けられたが、図11に示されるように、第2筐体80の左壁86に連通孔89が設けられてもよい。右壁85に連通孔89が設けられてもよい。右壁85と左壁86との両方に連通孔89が設けられてもよい。
第2実施形態に係る第2筐体80では、流路91から外部へ液体が流れ出る排出端92が、第2筐体80の外面に形成された流路の端である。つまり第2実施形態に係る第2筐体80は、内部空間87から外部へ液体が流れる流路91として、第2筐体80の内部空間87と外部とを連通する連通孔(連通孔141、連通孔151)に加えて、第2筐体80の外面に形成された流路(空間145、空間155)を含む。
突片143は、左右方向9に延びるリブであって、連通孔141の後側に隣接して配置され、その左端は連通孔141の左側に位置し、その右端は右壁85の近傍に位置する。
突片144は、前後方向8に延びるリブであって、連通孔141の左側に隣接して配置され、突片142の左端と突片143の左端とに接続されている。
空間145は、突片142と突片143(一対の突片の一例)との間の空間である。空間145の左端146(第1端の一例)は、連通孔141と繋がっている。空間145の右端147(第2端の一例)は、突片142の右端と突片143の右端との間に位置し、右壁85の近傍に位置する。
突片153は、左右方向9に延びるリブであって、連通孔151の後側に隣接して配置され、その右端は連通孔151の右側に位置し、その左端は左壁86の近傍に位置する。
突片154は、前後方向8に延びるリブであって、連通孔151の右側に隣接して配置され、突片152の右端と突片153の右端とに接続されている。
空間155は、突片152と突片153(一対の突片の一例)との間の空間である。空間155の右端156(第1端の一例)は、連通孔151と繋がっている。空間155の左端157(第2端の一例)は、突片152の左端と突片153の左端との間に位置し、左壁86の近傍に位置する。
本実施形態に係る第2筐体80では、排出端92は、第2筐体80の外面に形成された流路の端である。排出端92が第2筐体80の外面に形成された流路の端であると、簡易な構成により用紙12が液体で汚れたり、変形したりする可能性を低くすることができる上、流路の配置の自由度を高くすることができ好ましい。
第2筐体80の外面に形成された流路は、突片152,153以外の他の構成によって形成されてもよい。例えば、流路は、左右方向9に延びる1本のリブと第2筐体80との間において、重力に抗して液体が保持される空間として形成されてもよいし、また、3本以上のリブの間の空間として形成されてもよい。また、第2筐体80の外面に形成された溝として流路が構成されてもよいし、また、チューブなどの内部空間として形成されてもよい。
上記実施形態に係る複合機10では、搬送経路65として所謂Uターンパスが採用されているが、搬送向き16が概ね一定方向に沿った所謂ストレートパスが採用されてもよい。
12・・・用紙(シート)
17・・・操作パネル
21・・・排出トレイ(トレイ)
66・・・載置領域
67・・・第1位置
68・・・第2位置
80・・・第2筐体
87・・・内部空間
91・・・流路
92・・・排出端
Claims (6)
- シートを支持するトレイを有する第1筐体と、
操作パネルを有しており、上記トレイの上方に位置する第2筐体と、を備えており、
上記第2筐体は、内部空間から外部へ液体が流れる流路を有しており、少なくとも一部が、上記第1筐体の前面より前方へ突出しており、
上記流路から外部へ液体が流れ出る排出端を水平面に投影した第1位置は、上記トレイにおいて最大のシートが載置される領域である載置領域の端を水平面に投影した第2位置の外方に位置しており、
上記排出端は、上記第1筐体の前面より前方に位置するシート搬送装置。 - シートを支持するトレイを有する第1筐体と、
操作パネルを有しており、上記トレイの上方に位置する第2筐体と、を備えており、
上記第2筐体は、内部空間から外部へ液体が流れる流路を有しており、
上記流路から外部へ液体が流れ出る排出端を水平面に投影した第1位置は、上記トレイにおいて最大のシートが載置される領域である載置領域の端を水平面に投影した第2位置の外方に位置しており、
上記排出端は、上記第2筐体の外面に形成された流路の端であり、
上記流路は、上記第2筐体の外面から突出する一対の突片の間の空間を含み、
上記空間の第1端が上記第2筐体の内部空間と外部とを連通する連通孔と繋がっており、第2端が上記排出端であるシート搬送装置。 - シートを支持するトレイを有する第1筐体と、
操作パネルを有しており、上記トレイの上方に位置する第2筐体と、を備えており、
上記第2筐体は、第1リブ及び第2リブと、上記操作パネルの操作に対応する電気信号を発生するための電気回路が形成された回路基板と、上記第2筐体の外部へ液体が流れる流路と、を内部空間に有しており、
上記流路から外部へ液体が流れ出る排出端を水平面に投影した第1位置は、上記トレイにおいて最大のシートが載置される領域である載置領域の端を水平面に投影した第2位置の外方に位置しており、
上記第1リブの上端が上記回路基板を支持しており、
上記第2リブの上端は、上記第1リブの上端よりも低い位置にあるシート搬送装置。 - 上記排出端は、上記第2筐体の内部空間と外部とを連通する連通孔において、外部へ露出した開口である請求項1又は3に記載のシート搬送装置。
- 上記第1筐体は、外部に開口する空間を有しており、
上記トレイは、上記第1筐体の上記空間に位置しており、
上記第2筐体は、少なくとも一部が上記第1筐体の上記空間に位置する請求項1から4のいずれかに記載のシート搬送装置。 - 上記第2筐体が、上記第1筐体に対して回動可能に支持されている請求項1から5のいずれかに記載のシート搬送装置。
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