JP2023152171A - 液体吐出装置 - Google Patents

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麻美 橋本
Asami Hashimoto
政子 川越
Masako Kawagoe
陽久 白井
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Abstract

【課題】従来よりも液体吐出装置の内部スペースを有効活用できる液体吐出装置を実現する。【解決手段】記録部(4)と、メンテナンスユニット(8)と、本体筐体(11)に挿抜可能に設けられた廃液タンク(60)と、メンテナンスユニット(8)と廃液タンク(60)とを接続するチューブ(82)と、を備え、廃液タンク(60)は、搬送路(R)を挟んでメンテナンスユニット(8)の反対に配置されている。【選択図】図3

Description

本発明は、液体吐出装置に関する。
従来、筐体に対して着脱可能な廃液収容体を備えた液体噴射装置がある。例えば、特許文献1には廃液収容体が着脱可能に装着される液体噴射装置が記載されている。
特開2018-202648号公報
特許文献1に記載の液体噴射装置は、廃液収容体が着脱可能に装着される装着部の上部に、メンテナンス部から排出される廃液が導かれるように構成された排出部が設けられている。つまり、メンテナンス部が配置されている側に廃液収容体が設けられているため、液体吐出装置の内部スペースの有効活用に適した配置となっていない可能性がある。
本開示は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、従来よりも液体吐出装置の内部スペースを有効活用できる液体吐出装置を実現することにある。
本発明の液体吐出装置は、用紙搬送路を備える液体吐出装置であって、液体を吐出するノズルを有する液体吐出ヘッドと、前記液体吐出ヘッドをメンテナンスするメンテナンスユニットと、本体筐体に挿抜可能に設けられ、前記メンテナンスユニットから排出された液体を溜める廃液タンクと、前記メンテナンスユニットから排出された液体を移送する廃液流路であって、前記メンテナンスユニットと廃液タンクとを接続する廃液流路と、を備え、前記廃液タンクは、前記液体吐出ヘッドのノズル面と平行する水平方向において、前記用紙搬送路を挟んで前記メンテナンスユニットの反対に配置されている、構成である。
上記の構成によれば、用紙搬送路を挟んでメンテナンスユニットの反対に廃液タンクが挿抜可能となるように配置される。これにより、液体吐出装置の内部において、メンテナンスユニットが配置されている側のスペースとは反対側のスペースに廃液タンクを配置することができる。よって、従来よりも液体吐出装置の内部スペースを有効活用できる液体吐出装置を実現できる。
本発明の液体吐出装置は、前記廃液タンクは、前記液体吐出ヘッドのノズル面と直交する方向において、前記液体吐出ヘッドのノズル面と少なくとも一部が重なる位置に配置されている、構成としてもよい。
上記の構成によれば、液体吐出ヘッドのノズル面と直交する方向において、液体吐出ヘッドのノズル面と少なくとも一部が重なる位置に廃液タンクを配置できる。これにより、例えば、液体吐出ヘッドのノズルから液体を空吐出するフラッシングを実行した場合、フラッシングにより排出される廃液を廃液タンクで回収することができる。つまり、メンテナンスにより排出される廃液とフラッシングにより排出される廃液とを同じ廃液タンクで回収できる。よって、フラッシングにより排出される廃液を回収するためのタンクを別に設ける必要がなくなり、製造コストを低減しつつ、従来よりも液体吐出装置の内部スペースを有効活用できる。
本発明の液体吐出装置は、前記液体吐出ヘッドから液体を排出させるフラッシング処理により排出される液体を、前記廃液タンクへ案内する廃液ガイドを有するフラッシングユニットをさらに備え、前記廃液ガイドは、前記液体吐出ヘッドのノズル面と直交する方向において、前記廃液タンクと少なくとも一部が重なる位置に配置されている、構成としてもよい。
上記の構成によれば、液体吐出ヘッドのノズル面と直交する方向において、廃液タンクと少なくとも一部が重なる位置に廃液ガイドを配置できる。これにより、例えば、廃液タンクへ直接液滴を落とす場合は、液滴の落下距離が長くなり、液滴が蒸発してミスト飛散が生じやすいところ、廃液ガイドを介して液滴を廃液タンクへ落とすことができる。よって、液滴の落下距離を短くすることができるため、液滴が蒸発してミスト飛散が生じることを防止できる。
本発明の液体吐出装置は、前記廃液タンクにおける前記液体吐出ヘッドのノズル面と対向する端面に前記廃液ガイドの下端部と当接可能に設けられている当接部をさらに備える、構成としてもよい。
上記の構成によれば、廃液タンクにおける液体吐出ヘッドのノズル面と対向する端面に廃液ガイドの下端部と当接可能に設けられている当接部を備える。当接部は、例えば、廃液を吸収できる吸収体で構成されている。これにより、廃液タンクを本体筐体から抜き取る動作にともない、廃液ガイドの下端部に付着した廃液を当接部にて回収できる。よって、廃液タンクを抜き取ったあと、廃液ガイドからの液だれによる汚れを防止できる。
本発明の液体吐出装置は、前記本体筐体内に設けられ、前記廃液タンクの挿抜時に前記廃液ガイドの傾斜角度を変更する傾斜角度変更機構をさらに備えている、構成としてもよい。
上記の構成によれば、廃液タンクの挿抜時に廃液ガイドの傾斜角度を変更することができる。つまり、廃液ガイドが廃液タンクの挿抜の邪魔にならないように廃液ガイドの傾斜角度を変更することができる。また、廃液タンクを抜き取った後に、廃液ガイドから液だれしないように廃液ガイドの傾斜角度を変更することができる。
本発明の液体吐出装置は、前記廃液流路は、前記メンテナンスユニットから前記用紙搬送路を横断して前記廃液タンクへと接続されている、構成としてもよい。
上記の構成によれば、メンテナンスユニットと反対側に廃液タンクが配置されている装置レイアウトにおいて、例えば、用紙搬送路を横断せずに廃液流路を配置すると、装置の前側、あるいは後側に廃液流路を延長する必要がある。よって、用紙搬送路を横断して廃液流路を配置することで、廃液流路の長さを短くすることができる。また、廃液流路の設置が容易となる。
本発明の液体吐出装置は、前記本体筐体は、前記廃液流路のうち、前記メンテナンスユニットに接続されている第1端部とは反対の第2端部を接続する接続部をさらに備え、前記固定部は、前記廃液タンクを前記本体筐体に挿入した状態において、前記第2端部から前記廃液タンクへ廃液を排出可能である位置に配置されている、構成としてもよい。
上記の構成によれば、廃液流路の第2端部を接続する接続部を備える。また、接続部は、廃液タンクを前記本体筐体に挿入した状態において、前記第2端部から前記廃液タンクへ廃液を排出可能である位置に配置される。これにより、廃液流路を廃液タンクへ接続していなくても、廃液を廃液タンクへ溜めることができる。よって、廃液タンクの形状を簡易化できる。
本発明の液体吐出装置は、前記廃液ガイドを保持する保持部をさらに備え、前記廃液流路は、前記保持部に接続されている、構成としてもよい。
上記の構成によれば、廃液ガイドを保持する保持部に廃液流路が接続される。これにより、廃液流路を廃液タンクへ接続していなくても、廃液を廃液タンクへ溜めることができる。さらに、フラッシングユニットに廃液を集める経路を集約できるため、部品点数が減り、コストを低減できる。
本発明の液体吐出装置は、前記廃液流路は、前記廃液ガイドのうち、前記液体吐出ヘッドのノズル面と対向する面の反対側の面に前記廃液流路の端部が当接する、構成としてもよい。
上記の構成によれば、廃液流路は、廃液ガイドのうち、液体吐出ヘッドのノズル面と対向する面の反対側の面、すなわち廃液ガイドの裏面に廃液流路の端部が当接する。これにより、メンテナンス時に排出された廃液が廃液流路の出口で泡立つなどにより、ミスト飛散した場合であっても、廃液ガイドの裏面によりミスト飛散の範囲を抑えることができる。また、廃液流路を廃液タンクへ接続していなくても、廃液を廃液タンクへ溜めることができる。さらに、フラッシングユニットに廃液を集める経路を集約できるため、部品点数が減り、コストを低減できる。
本発明の液体吐出装置は、シートを収容するシート収容部をさらに備え、前記液体吐出ヘッドのノズル面と平行で、且つシートの搬送方向と直交する方向である幅方向における前記本体筐体の側面からみて、少なくとも一部が重なる位置に配置されている、構成としてもよい。
上記の構成によれば、廃液タンクとシート収容部とが前記液体吐出ヘッドのノズル面と平行で、且つシートの搬送方向と直交する方向である幅方向における前記本体筐体の側面からみて、少なくとも一部が重なる位置に配置される。これにより、例えば、廃液タンクとシート収容部とが上下方向に重なるように配置される場合に比べて、上下方向のスペースを削減できる。よって、収容部の横のスペースを有効利用しつつ、高さ方向を小型化できる。
本発明の液体吐出装置は、前記用紙搬送路は、シートを第1搬送方向と反対の方向である第2搬送方向へ搬送する両面搬送路をさらに備え、前記廃液タンクと前記両面搬送路とが前記液体吐出ヘッドのノズル面と平行で、且つシートの搬送方向と直交する方向である幅方向における前記本体筐体の側面からみて、少なくとも一部が重なる位置に配置されている、構成としてもよい。
上記の構成によれば、上下方向のスペースを削減できる。よって、両面搬送路の横のスペースを有効利用しつつ、高さ方向を小型化できる。
本発明の液体吐出装置は、シートを支持するプラテンをさらに備え、前記廃液タンクと前記プラテンとが前記液体吐出ヘッドのノズル面と平行で、且つシートの搬送方向と直交する方向である幅方向における前記本体筐体の側面からみて、少なくとも一部が重なる位置に配置されている、構成としてもよい。
上記の構成によれば、上下方向のスペースを削減できる。よって、プラテンの横のスペースを有効利用しつつ、高さ方向を小型化できる。
本発明の液体吐出装置は、対象物を読み取るための読取部をさらに備え、前記廃液タンクは、前記読取部よりも下方に位置するように配置されている、構成としてもよい。
上記の構成によれば、読取部の下方に位置するように廃液タンクを配置する。これにより、製品の幅方向、つまり左右方向への大型化を抑制できる。
本発明の液体吐出装置は、前記廃液タンクは、前記液体吐出ヘッドのノズル面と直交する方向において、前記用紙搬送路と少なくとも一部が重なる位置に配置されている、構成としてもよい。
上記の構成によれば、廃液タンクが貯留できる廃液の貯留量を増やしつつ、従来よりも液体吐出装置の内部スペースを有効活用できる。
本発明の液体吐出装置は、操作部を有し、前記本体筐体の外面に設けられる操作パネルをさらに備え、前記廃液流路は、前記本体筐体の内面において前記操作パネルの後方に配置されている、構成としてもよい。
上記の構成によれば、操作パネルの外側に廃液流路を配置するよりも廃液流路の長さを短くできる。
本発明の液体吐出装置は、スキャン機能を有する読取部をさらに備え、前記廃液流路は、前記読取部よりも下方に位置するように配置されている、構成としてもよい。
上記の構成によれば、読取部の内部に廃液流路を通過させて配置するよりも、廃液流路の長さを短くできる。
本発明の液体吐出装置は、前記廃液流路は、前記液体吐出ヘッドよりも前方に位置するように配置されている、構成としてもよい。
本発明の液体吐出装置は、前記廃液流路は、前記液体吐出ヘッドよりも後方に位置するように配置されている、構成としてもよい。
本発明の液体吐出装置は、前記廃液流路は、前記用紙搬送路よりも上方に位置するように配置されている、構成としてもよい。
上記の構成によれば、液体吐出装置の構成部品のレイアウトとして、廃液流路の長さが短くなるレイアウトを実現しやすくでき、廃液流路の交換が容易となる。
本発明の液体吐出装置は、シートを支持するプラテンをさらに備え、前記廃液流路は、前記プラテンよりも下方に位置するように配置されている、構成としてもよい。
上記の構成によれば、液体吐出装置の構成部品のレイアウトとして、廃液流路の長さが短くなるレイアウトを実現しやすくできる。
本発明の液体吐出装置は、前記本体筐体に挿抜可能に設けられており、シートを収容するシート収容部と、前記シート収容部からシートを給送する給送ローラを有する給送アームと、をさらに備え、前記廃液流路は、前記給送アームよりも前方に位置するように配置されている、構成としてもよい。
上記の構成によれば、収容部を本体筐体から抜き取ったときに、本体筐体の外部から廃液流路を目視できる位置に廃液流路を配置できる。よって、廃液流路を目視しながら交換できる。
本発明の液体吐出装置は、シートを収容するシート収容部をさらに備え、前記廃液流路は、前記シート収容部よりも下方に位置するように配置されている、構成としてもよい。
上記の構成によれば、廃液流路の交換が容易となる。
本発明の液体吐出装置は、シートを収容するシート収容部をさらに備え、前記廃液流路は、前記シート収容部よりも後方に位置するように配置されている、構成としてもよい。
本発明の液体吐出装置は、用紙搬送路を備える液体吐出装置であって、
液体を吐出するノズルを有する液体吐出ヘッドと、前記液体吐出ヘッドをメンテナンスするメンテナンスユニットと、本体筐体に挿抜可能に設けられ、前記メンテナンスユニットから排出された液体を溜める廃液タンクと、前記メンテナンスユニットから排出された液体を移送する廃液流路であって、前記メンテナンスユニットと廃液タンクとを接続する廃液流路と、を備え、前記廃液流路は、前記液体吐出ヘッドのノズル面と直交する方向において、前記用紙搬送路と少なくとも一部が重なる位置に配置されている、構成である。
上記の構成によれば、廃液流路は、液体吐出ヘッドのノズル面と直交する方向において、用紙搬送路と少なくとも一部が重なる位置に配置される。これにより、廃液流路の長さが長くなる。よって、廃液流路の長さが長くなった分だけ、廃液の貯留量を増加させることができる。
本発明の一態様によれば、従来よりも液体吐出装置の内部スペースを有効活用できる液体吐出装置を実現できる。
インクジェットプリンタの外観斜視図である。 インクジェットプリンタの内部構成の概略を示す断面図である。 インクジェットプリンタの上面視における断面図である。 廃液タンクとフラッシングユニットとの断面を示す概略図である。 図1のA-A矢視断面図である。 インクジェットプリンタの上面視におけるメンテナンスユニット、搬送路および廃液タンクの配置を示す模式的な断面図である。 廃液ガイドと廃液タンクとの配置の一例を示す模式図である。 廃液タンクの変形例を示す模式図であり、(A)が本体筐体に対して廃液タンクを装着している状態を示す図、(B)が本体筐体から廃液タンクを抜き取る途中段階を示す図である。 収容部の変形例を示す模式図であり、(A)が収容部に対して廃液タンクが挿入されている状態を示す図、(B)が収容部から廃液タンクを抜き取っている状態を示す図である。 収容部の変形例を示す模式図である。 フラッシングユニットの変形例を示す模式図である。 フラッシングユニットの変形例を示す模式図である。 インクジェットプリンタの断面図において、チューブの配置例をA~Dにて示す図である。 インクジェットプリンタの内部構成の概略を示す断面図である。 インクジェットプリンタを前方側から視た断面図である。 インクジェットプリンタの上面視における断面図である。
〔実施形態1〕
(インクジェットプリンタ1の構成概要)
以下、インクジェットプリンタ1の構成概要について、図1~図3を用いて説明する。図1は、インクジェットプリンタ1の外観斜視図である。図2は、インクジェットプリンタ1の内部構成の概略を示す断面図である。図3は、インクジェットプリンタ1の上面視における断面図である。
図1に示すインクジェットプリンタ1は、液体吐出装置の一例である。以下の説明では、図1に示すようにインクジェットプリンタ1が使用可能に設置された状態を基準として、設置面側を下として上下方向を定義し、開口20が設けられている側を前として前後方向を定義し、前方からインクジェットプリンタ1を視て左側を左として左右方向を定義する。なお、左右方向は後述するキャリッジ40(図2参照)の移動方向である走査方向と称する場合がある。
図1に示すように、インクジェットプリンタ1は、本体筐体11とインクジェットプリンタ1の上方に積層されたスキャナ筐体12とによって、全体として略直方体形状を形成している。
本体筐体11の前面には、操作パネル13と、カートリッジカバー14と、タンク交換部15と、が設けられている。操作パネル13は、各種操作ボタンおよび液晶表示部を有する。カートリッジカバー14は、本体筐体11に対して、回動可能に設けられている。カートリッジカバー14の内部には、図3に示すように、カートリッジケース140に装着されたインクカートリッジ141が配置されている。図1に戻り、本体筐体11の前面には、開口20が形成されており、シート収容部の一例である給送トレイ21および排出トレイ22は、本体筐体11の前面に形成された開口20を通じてインクジェットプリンタ1に対して着脱可能に設けられている。スキャナ筐体12は、シートPに記録された画像を読み取るスキャナ121(図5参照)を有している。スキャナ121は読取部の一例である。
タンク交換部15は、本体筐体11の左右方向における側面に設けられている。本実施形態においては左側面に設けられている。タンク交換部15は、本体筐体11に対して、回動可能な蓋部151と、蓋部151を開くと露出する廃液タンク60が収容可能な収容部152(図3参照)と、により構成されている。つまり、タンク交換部15は、蓋部151を開閉することにより、本体筐体11に対して廃液タンク60の挿抜が可能となるように構成されている。
収容部152は、廃液タンク60の形状にあわせて構成されており、挿抜方向における本体筐体11の内部側には、廃液タンク60の側面が当接する壁を備えている。この壁により、廃液タンク60の内側方向への移動を規制する。
なお、タンク交換部15は、蓋部151を開閉する構成に限定するものではない。例えば、廃液タンク60と、蓋部151を有する廃液タンク60のタンク保持部と、により本体筐体11に対して着脱可能な廃液タンクユニットを挿抜する構成であってもよい。この場合、廃液タンクユニットを本体筐体11から抜き取ると、タンク交換部15には廃液タンクユニットの形状に対応する開口が露出する。また、露出した開口に対して廃液タンクユニットを挿入すると、廃液タンクユニットが有する蓋部151により、露出した開口は塞がれる。なお、タンク交換部15が設けられる位置は、本体筐体11の左右方向における側面に限られるものではない。例えば、本体筐体11の前後方向における面に設けられていてもよいし、本体筐体11の上下方向における面に設けられていてもよい。また、以下の説明では、廃液タンク60を挿抜する方向を挿抜方向と称する場合がある。
(インクジェットプリンタ1の内部構成)
次に、インクジェットプリンタ1の内部構成について、図2を用いて説明する。
図2に示すように、インクジェットプリンタ1は、給送部3と、記録部4と、搬送機構5と、制御装置100と、を備えている。
給送部3は、軸30と、給送アーム31と、給送ローラ32と、を有している。給送部3は、給送ローラ32の正回転によって、給送トレイ21に収容されたシートPを用紙搬送路の一例である搬送路R1へ給送する。給送ローラ32は、給送アーム31の先端部に回転可能に支持されている。給送アーム31は、インクジェットプリンタ1のフレームに支持された軸30に回動可能に支持されている。給送アーム31は、自重又はバネ等による弾性力によって、給送トレイ21へ向けて回動付勢されている。
搬送路R1は、給送トレイ21の後端部から上方に延び、ガイド部材33で区画される領域にて湾曲し、記録部4の位置を経由して、排出トレイ22に至る経路である。
給送ローラ32は、制御装置100により給送モータ(不図示)が駆動されると、給送トレイ21からシートPを1枚ずつ取り出す。給送トレイ21から取り出されたシートPは、搬送路R1に沿って送り出され、記録部4へと供給される。
記録部4は、給送部3の上方に配置されている。記録部4は、キャリッジ40と、液体吐出ヘッドの一例である記録ヘッド41と、複数のノズル42と、プラテン43とを有している。キャリッジ40は、左右方向に延びたガイドレール9Aと、ガイドレール9Bとに支持されている。キャリッジ40は、キャリッジモータ(不図示)の駆動力が伝達されて、左右への移動方向である走査方向、すなわち、搬送されるシートPの幅方向に往復移動する。シートPへの画像記録において、インクジェットプリンタ1の制御装置100は、シートPが停止している状態でキャリッジ40をシートPの幅方向に移動させながら記録ヘッド41のノズル42からインクを吐出させ、1行分の画像をシートPに記録させる記録処理と、搬送ローラ50および排出ローラ52を駆動させてシートPを所定の改行量だけ搬送する搬送処理とを繰り返す。
キャリッジ40には、記録ヘッド41が搭載されている。記録ヘッド41の下面には、複数のノズル42が設けられている。複数のノズル42は、前後方向に配列されることにより、ノズル列を形成しており、ノズル面421には、左右方向に並んだ4つのノズル列が形成されている。複数のノズル42からは、右側に位置するノズル列を形成するものから順に、ブラック、イエロー、シアン、マゼンタのインクが吐出される。なお、ノズル列の配置順はこれに限られるものではなく、製品ごとに適宜変更されてもよい。
記録ヘッド41は、ピエゾ素子等の振動素子を振動させることによって、ノズル42からインク滴を吐出する。
プラテン43は、記録ヘッド41の下方に位置しており、左右方向におけるシートPの全長にわたって延びている。プラテン43は、記録処理時に、シートPを下側から支持する。プラテン43に支持されたシートPに対して、キャリッジ40が移動する過程において、記録ヘッド41がインク滴を選択的に吐出することによって、シートPに画像が記録される。
搬送機構5は、前後方向において、キャリッジ40およびプラテン43を挟むように前後に配置された搬送ローラ50と、排出ローラ52と、を有する。搬送ローラ50の下方には、搬送ローラ50と対向する位置にピンチローラ51が設けられている。搬送ローラ50は、搬送モータ(不図示)によって駆動される。ピンチローラ51は、搬送ローラ50の回転に伴って回転する。搬送ローラ50およびピンチローラ51が正回転することにより、シートPは、搬送ローラ50およびピンチローラ51に挟持されて、搬送路R1に沿って記録部4へと搬送される。
排出ローラ52は、キャリッジ40およびプラテン43を挟んで搬送ローラ50よりも下流側に位置するように設けられている。排出ローラ52の上方には、排出ローラ52と対向する位置に拍車ローラ53が設けられている。排出ローラ52は、搬送モータ(不図示)によって駆動される。拍車ローラ53は、排出ローラ52の回転に伴って回転する。排出ローラ52および拍車ローラ53が正回転することにより、シートPは、排出ローラ52および拍車ローラ53に挟持されて、排出トレイ22へ排出される。
制御装置100は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory
)、RAM(Random Access Memory)、および、各種制御回路を含むASIC(Application Specific Integrated Circuit)等を備える。制御装置100は、記録ヘッド41や搬送機構5の搬送モータ等のインクジェットプリンタ1を構成する様々な装置と接続されている。また、制御装置100は、操作パネル13、および、外部機器であるPC等とも接続されている。
制御装置100は、ROMに格納されたプログラムに従い、CPU及びASICにより、記録ヘッド41や後述のメンテナンスユニット8、および、フラッシングと呼ばれるノズル42からのインク滴の吐出等の動作を制御する各種処理を実行する。制御装置100は、PC等の外部機器から送信された印刷指令に基づいて、記録ヘッド41や搬送モータ等を制御して、シートPに画像を印刷する印刷処理を実行する。メンテナンスユニット、および、フラッシング動作については後述する。なお、本実施形態では、制御装置100は、CPU、ROM、RAM、およびASICを備えたものとして説明するが、これに限るものではなく、制御装置100はいかなるハードウェア構成で実現してもよい。
以上の構成において、インクジェットプリンタ1は、搬送機構5によってシートPを搬送方向に搬送しつつ、キャリッジ40とともに記録ヘッド41を走査方向に移動させながらインクを吐出させることにより、シートPに画像を印刷する。
(カートリッジケース140)
次に、カートリッジケース140について、図3を用いて説明する。図3に示すように、カートリッジケース140は、左右方向に並ぶ4つのインクカートリッジ141を備えている。各インクカートリッジ141は、カートリッジケース140に対して取り外し可能に設けられている。インクカートリッジ141には、それぞれ、ブラック、イエロー、シアン、マゼンタのインクが貯留されている。各インクカートリッジ141に貯留されたインクは、廃液流路の一例であるチューブ142を介して、記録ヘッド41に供給される。
(メンテナンスユニット8)
次に、メンテナンスユニット8について、図3を用いて説明する。図3に示すように、インクジェットプリンタ1は、メンテナンスユニット8を備える。メンテナンスユニット8は、キャップ80と、ポンプ81と、廃液流路の一例であるチューブ82とを備えている。メンテナンスユニット8は、キャリッジ40の走査経路よりも下方に位置し、走査方向においてプラテン43よりも外側となる位置に配置されている。本実施形態においては、左右方向における右側に配置されている。なお、メンテナンスユニット8が配置される位置は右側に限定するものではなく、左側に配置されてもよい。この場合、廃液タンク60とフラッシングユニット70とが配置される位置が右側となる。
キャップ80は、ゴム素材により構成されている。キャップ80は、記録ヘッド41よりも下方に位置し、走査方向においてプラテン43よりも外側となる位置に配置されている。キャリッジ40をプラテン43よりも外側のメンテナンス位置に移動させると、キャップ80とノズル面421とが対向する。
キャップ80は、例えば、昇降機構(不図示)により上下方向に移動可能に構成されている。キャップ80は、メンテナンス位置において上方向に移動することで、ノズル面421と密着する。
ポンプ81は、モータ(不図示)に駆動されることによって、ノズル42内のインク等をキャップ80およびチューブ82を通じて吸引し、チューブ82を通じて廃液タンク60に排出する。
チューブ82は、メンテナンスユニット8から排出されたインクを移送する流路であって、メンテナンスユニット8と廃液タンク60とを接続する。チューブ82は、可撓性を有する素材で構成されており、キャップ80からポンプ81を経由して廃液タンク60へとインクを移送する。
メンテナンスユニット8は、以上の構成により、記録ヘッド41のメンテナンスを行うものである。より詳細には、メンテナンスユニット8は、ノズル42内のインクや空気、およびノズル42の下面に形成されている開口に付着した異物を吸引するパージ動作を実行する。なお、ノズル42内のインクや空気、およびノズル42の開口に付着した異物のことを、以下では「インク等」と称する。メンテナンスユニット8によって吸引除去されたインク等は、廃液タンク60に保持される。
(廃液タンク60)
次に、廃液タンク60について、図3および図4を用いて説明する。なお、図4は、廃液タンク60とフラッシングユニット70との断面を示す概略図である。フラッシングユニット70については後述する。
図3に示すように、インクジェットプリンタ1は、廃液タンク60を備えている。廃液タンク60は、図4に示すように、廃液ケース61と、インク吸収フォーム62と、接続部63と、を有している。
廃液ケース61は、合成樹脂材料等からなる。廃液ケース61は、上方に開口を形成しており、上面視において、略矩形形状の箱体により構成されている。つまり、廃液ケース61は、底面と、底面の各辺から上方に伸びる側面とにより構成されている。廃液ケース61の内部には、インク吸収フォーム62が設けられている。
インク吸収フォーム62は、例えば、インクを吸収することができる不織布、スポンジ、もしくは綿などで構成されている。インク吸収フォーム62は、廃液ケース61の内側に収容されている。
接続部63は、廃液ケース61に対してチューブ82を接続する部分である。接続部63は、廃液ケース61における左右方向の右側側面から右方向へ突出する形状により構成されている。接続部63は、左右方向において、廃液ケース61の内部と外部とを連通する連通孔を形成している。接続部63は、チューブ82が接続可能に構成されており、メンテナンスユニット8と接続部63とをチューブ82により接続することで、メンテナンスユニット8から排出されるインクを廃液タンク60へ貯留する。なお、接続部63が形成されるのは廃液ケース61に対して左右方向の右側側面としているが、これに限定するものではない。例えば、前側側面であってもよいし、左側側面であってもよい。すなわち、廃液ケース61の何れかの側面に設けられていればよい。
(フラッシングユニット70)
フラッシングユニット70は、図4に示すように、廃液ガイド71と、廃液ガイド71を固定するためのガイド固定枠72と、を備えている。フラッシングユニット70は、フラッシング処理時にノズル42から吐出されるインクのミスト飛散を防止するとともに、廃液タンク60へインクを案内するように構成されている。
フラッシング処理とは、キャリッジ40をフラッシングユニット70と対向する位置であるフラッシング位置に移動させた状態で、記録ヘッド41を駆動させることにより、シートPに向けたインクの吐出とは別に、複数のノズル42から廃液ガイド71に向けてインクを吐出させる動作である。
廃液ガイド71は、フラッシング処理により吐出されるインクのミスト飛散を防止するために、インクの吐出方向である上下方向に対して交差するように傾斜面710を有している。傾斜面710は、例えば、図4に示すように、上方に向けて左側から右側へ登り勾配となるように構成されている。
フラッシング処理により吐出されたインクは、廃液ガイド71が有する傾斜面710に当たると、傾斜面710に沿って廃液タンク60に設けられた、インク吸収フォーム62へ案内される。
ガイド固定枠72は、廃液ガイド71を保持する保持部の一例である。ガイド固定枠72は、廃液ガイド71を固定する枠体であり、上面視において略矩形の形状により構成されている。ガイド固定枠72は、例えば、本体筐体11にネジ締結されることにより、本体筐体11に固定される。
(廃液タンク60およびフラッシングユニット70の配置)
次に、廃液タンク60およびフラッシングユニット70の配置について、図3~図6を用いて説明する。なお、図5は、図1のA-A矢視断面図である。図6は、インクジェットプリンタ1の上面視におけるメンテナンスユニット8、搬送路R1および廃液タンク60の配置を示す模式的な断面図である。
廃液タンク60およびフラッシングユニット70は、図3~図6に示すように、スキャナ121よりも下方に位置するように配置されている。具体的には、記録ヘッド41よりも下方に位置し、走査方向においてプラテン43よりも外側となる位置に配置されている。
より詳細には、廃液タンク60およびフラッシングユニット70は、図3に示すように、ノズル面421と平行する水平方向において、搬送路R1を挟んでメンテナンスユニット8の反対に配置されている。また、廃液タンク60は、図4に示すように、上下方向において、フラッシングユニット70よりも下方に位置するように配置されている。よって、廃液タンク60、搬送路R1およびメンテナンスユニット8がそれぞれ配置されている位置をインクジェットプリンタ1の前方側から視ると、図5に示すように、右側から左側に向けて順番にメンテナンスユニット8、搬送路R1および廃液タンク60が横並びに並んで配置されている。なお、メンテナンスユニット8、搬送路R1および廃液タンク60が横並びに並んで配置されていれば、上下方向におけるそれぞれの位置は揃っていなくてもよい。つまり、例えば、インクジェットプリンタ1の上下方向において、メンテナンスユニット8は、搬送路R1より下方に位置するように設けられ、廃液タンク60は、搬送路R1より上方に位置するように設けられてもよい。
また、廃液タンク60は、図6に示すように、ノズル面421と直交する方向において、搬送路R1と少なくとも一部が重なる位置に配置されていてもよい。より詳細には、搬送路R1よりも下方に廃液タンク60の一部が重なるように配置される。このように廃液タンク60を配置することにより、搬送路R1の下方にあるスペースを有効活用することができる。つまり、廃液タンク60の形状を本体筐体11の前後方向だけではなく、左右方向にも伸ばすことができる。例えば、図6に示すように、上面視において略L字の形状とすることが可能である。よって、廃液タンク60が貯留できる廃液の貯留量を増やしつつ、従来よりも液体吐出装置の内部スペースを有効活用できる。
本実施形態においては、廃液タンク60およびフラッシングユニット70は、搬送路R1を挟んでメンテナンスユニット8が左右方向における右側に配置され、その反対側である左側に廃液タンク60およびフラッシングユニット70が配置されている。なお、廃液タンク60とフラッシングユニット70との配置はこれに限られるものではない。すなわち、搬送路R1を挟んで一方側と他方側とにそれぞれ配置されていればよい。なお、このように、廃液タンク60と、メンテナンスユニット8とが配置されているため、チューブ82は、図3に示すように、搬送路R1を横断して廃液タンク60と、メンテナンスユニット8と、を接続している。
チューブ82の本体筐体11の内部における引き回し位置をさらに詳細に説明すると、チューブ82は、操作パネル13の後方に配置されている。これにより、操作パネル13の外側にチューブ82を配置するよりもチューブ82の長さを短くできる。また、チューブ82は、スキャナ121よりも下方に位置するように配置されている。これによりスキャナ121の内部にチューブ82を通過させて配置するよりも、チューブ82の長さを短くできる。また、チューブ82は、記録ヘッド41よりも前方に位置するように配置されている。また、チューブ82は、搬送路R1よりも上方に位置するように配置されている。これにより、チューブ82の長さを短くしつつ、チューブ82の交換が容易となる。なお、本実施形態においては、チューブ82は、記録ヘッド41よりも前方に位置するように配置されているが、記録ヘッド41よりも後方に位置するように配置されてもよい。
また、廃液タンク60は、図5に示すように、給送トレイ21およびプラテン43と左右方向において、横並びに位置するように配置されている。より詳細には、図2に示すように、廃液タンク60は、ノズル面421と平行で、且つシートSの搬送方向と直交する方向である幅方向、すなわち、左右方向における本体筐体11の側面からみて、給送トレイ21およびプラテン43と少なくとも一部が重なる位置に配置されている。
また、廃液タンク60は、記録ヘッド41のノズル面421と直交する方向、すなわち、上下方向において、記録ヘッド41のノズル面421と少なくとも一部が重なる位置に配置されている。具体的には、例えば、キャリッジ40をフラッシング位置に移動させた状態において、ノズル面421の左右方向に並んだ4つのノズル列のうち、1つのノズル列のみが廃液タンク60と重なる位置に配置されている。また、キャリッジ40をフラッシング位置に移動させた状態において、ノズル面421の左右方向に並んだ4つのノズル列の全てが廃液タンク60と重なる位置に配置されていてもよい。
なお、本実施形態においては、廃液タンク60の上方にフラッシングユニット70が配置されている構成であるが、フラッシングユニット70は適宜省略されてもよい。
(本実施形態の作用効果)
上記の構成によれば、記録ヘッド41のノズル面421と平行する水平方向において、搬送路R1を挟んでメンテナンスユニット8の反対に廃液タンクが挿抜可能となるように配置される。これにより、インクジェットプリンタ1の内部において、メンテナンスユニット8が配置されている側のスペースとは反対側のスペースに廃液タンク60を配置することができる。よって、従来よりもインクジェットプリンタ1の内部スペースを有効活用できる。
また、上記の構成によれば、ノズル面421と直交する方向において、ノズル面421と少なくとも一部が重なる位置に廃液タンク60を配置できる。これにより、例えば、ノズル42から液体を排出するフラッシング処理を実行した場合、フラッシング処理により排出される廃液を廃液タンク60で回収することができる。つまり、メンテナンス処理により排出される廃液とフラッシング処理により排出される廃液とを同じ廃液タンク60で回収できる。よって、フラッシング処理により排出される廃液を回収するためのタンクを別に設ける必要がなくなり、製造コストを低減しつつ、従来よりも液体吐出装置の内部スペースを有効活用できる。
また、上記の構成によれば、搬送路R1を挟んでメンテナンスユニット8と反対に廃液タンク60が配置されているインクジェットプリンタ1の内部レイアウトにおいて、例えば、搬送路R1を横断せずにチューブ82を配置する場合に比べて、チューブ82の長さを短くすることができる。換言すると、搬送路R1を横断せずにチューブ82を配置すると、搬送路R1の前側、あるいは後側にチューブ82を延長する必要がある。よって、搬送路R1を横断してチューブ82を配置することで、チューブ82の長さを短くすることができる。また、チューブ82の設置が容易となる。
また、上記の構成によれば、廃液タンク60と給送トレイ21とがノズル面側421からみて、水平方向において隣り合う位置に配置される。これにより、例えば、廃液タンク60と給送トレイ21とが上下方向に重なるように配置される場合に比べて、上下方向のスペースを削減できる。よって、給送トレイ21の横のスペースを有効利用しつつ、インクジェットプリンタ1の高さ方向への大型化を抑制できる。
上記の構成によれば、プラテン43の横のスペースを有効利用しつつ、インクジェットプリンタ1の高さ方向への大型化を抑制できる。
上記の構成によれば、スキャナ121の下方に位置するように廃液タンク60を配置する。これにより、インクジェットプリンタ1の幅方向、つまり左右方向への大型化を抑制できる。
(変形例1)
実施形態1では、廃液タンク60は、上下方向において、フラッシングユニット70よりも下方に位置するように配置されている、と説明した。しかしながら、フラッシングユニット70と廃液タンク60との配置関係はこれに限るものではない。
そこで、フラッシングユニット70と廃液タンク60との配置関係の変形例について、図7を用いて説明する。図7は、廃液ガイド71と廃液タンク60との配置の一例を示す模式図である。
図7に示すように、フラッシングユニット70が有する廃液ガイド71は、ノズル面421と直交する方向、すなわち上下方向において、廃液タンク60と少なくとも一部が重なる位置に配置されている構成としてもよい。具体的には、廃液ガイド71の下端部が廃液ケース61の側面よりも内側の位置に配置されるように構成されていればよい。図7においては、Lで示す長さ分、フラッシングユニット70が左右方向における右側に寄っている一例を示している。より詳細には、2つの廃液ガイド71のうち、左右方向における右側に設けられている廃液ガイド71の下端部が廃液ケース61よりも内側の位置に配置されている。
上記の構成によれば、ノズル面421と直交する方向において、廃液タンク60と少なくとも一部が重なる位置に廃液ガイド71を配置できる。これにより、例えば、廃液タンク60へ直接、液滴を落とす場合は、液滴の落下距離が長くなり、液滴が蒸発してミスト飛散が生じやすいところ、廃液ガイド71を介して液滴を廃液タンク60へ落とすことができる。よって、液滴の落下距離を短くすることができるため、液滴が蒸発してミスト飛散が生じることを防止できる。
(変形例2)
次に、廃液タンク60の変形例について図8を用いて説明する。図8は、廃液タンク60の変形例を示す模式図であり、(A)が本体筐体11に対して廃液タンク60を装着している状態を示す図、(B)が本体筐体11から廃液タンク60を抜き取る途中段階を示す図である。
図8に示すように、廃液タンク60は、ノズル面421と対向する端面に廃液ガイド71の下端部と当接可能に設けられている当接部64をさらに備える構成としてもよい。
より詳細には、当接部64は、廃液ケース61を形成する各側面のうち、廃液タンク60の挿抜方向における本体筐体11の内部側に形成されている側面の上端面に設けられている。当接部64は、例えば、インクを吸収することができる不織布、スポンジ、もしくは綿などで構成されている。
上記の構成によれば、廃液ケース61の上端面に廃液ガイド71の下端部と当接可能な当接部64を備える。これにより、例えば、図8の(B)に示すように、廃液タンク60を本体筐体11から抜き取る動作にともない、廃液ガイド71の下端部に付着した廃液を当接部64にて回収できる。よって、廃液タンク60を抜き取ったあと、廃液ガイド71から本体筐体11の内部へのインクだれによる汚れを防止できる。
(変形例3)
次に、図3に示す収容部152の変形例について、図9を用いて説明する。図9は、収容部152の変形例を示す模式図であり、(A)が収容部152に対して廃液タンク60が挿入されている状態を示す図、(B)が収容部152から廃液タンク60を抜き取っている状態を示す図である。
本変形例における収容部152は、廃液タンク60の挿抜時に廃液ガイド71の傾斜角度を変更する傾斜角度変更機構をさらに備えている。収容部152は、図9に示すように、廃液タンク60が有する側面のうち、挿抜方向における内部側の側面に対向する壁1521に、傾斜角度変更機構として、付勢部153と、規制凸部154と、を備えている。また、本変形例におけるフラッシングユニット70は、傾斜角度変更機構を介して、本体筐体11の壁1521に固定されている。
付勢部153は、ガイド固定枠72に対して、廃液タンク60を挿抜する挿抜方向において一方側から他方側に向けてガイド固定枠72を付勢する。付勢部153は、例えば、弾性を有するバネで構成されている。より詳細には、付勢部153は、挿抜方向における右側から左側に向かう方向へガイド固定枠72を付勢している。付勢部153は、後述の受壁723に対して接続されている。すなわち、付勢部153は、壁1521と受壁723との間に設けられている。
規制凸部154は、壁1521から左側、すなわち、本体筐体11の内部から外部へ向かう方向へ突出するように形成されている。規制凸部154は、後述の回動規制部722が当接することにより、ガイド固定枠72の回動を規制する。
本変形例におけるガイド固定枠72は、本体筐体11に対して、挿抜方向と直交する方向を軸線方向として回動可能に設けられている。より詳細には、図9に示すように、軸721と、回動規制部722と、受壁723と、を有している。
軸721は、左右方向において、ガイド固定枠72の右側、すなわち、本体筐体11の内部側に設けられている。ガイド固定枠72に設けられた軸721は、本体筐体11に対して回動可能となるようにガイド固定枠72を軸支している。
回動規制部722は、ガイド固定枠72における本体筐体11の内部側の端部から上方に向けて突出するように形成されている。より詳細には、回動規制部722は、本体筐体11の内部側の端部から上方に向けて右側から左側への登り勾配となるように形成されている。
受壁723は、上下方向において、ガイド固定枠72を挟んで回動規制部722の反対に設けられている。受壁723は、ガイド固定枠72から下方に向けて突出するように形成されている。受壁723は、廃液タンク60を収容部152に収容した状態において、廃液ケース61を形成する各側面のうち、廃液タンク60の挿抜方向における本体筐体11の内部側に形成されている側面と当接する。
上記の構成によれば、例えば、図9の(A)に示すように、廃液タンク60を収容部152に収容すると、廃液タンク60が受壁723に当接する。廃液タンク60が受壁723に当接した状態から、さらに本体筐体11の内部側へ廃液タンク60を挿入すると、ガイド固定枠72が反時計回りに回動し、ガイド固定枠72の下面と廃液タンク60の底面とが平行となる位置で廃液タンク60が収まる。
一方、図9の(B)に示すように、廃液タンク60を収容部152に収まった状態から本体筐体11の外部へ抜き取ると、廃液タンク60が受壁723から離れる。廃液タンク60が受壁723から離れると、付勢部1521の付勢力により、回動規制部722を介して、回動規制部722と規制凸部154とが当接する位置まで、ガイド固定枠72が時計回りに回動する。ガイド固定枠72が時計回りに回動すると、ガイド固定枠72に設けられた廃液ガイド71の傾斜面710が廃液タンクの底面に対して略平行の位置となる。よって、廃液タンク60を抜き取ったあと、廃液ガイド71からの液だれしないように廃液ガイド71の傾斜角度を変更することができる。
(変形例4)
次に、図3に示す収容部152の変形例について、図10を用いて説明する。図10は、収容部152の変形例を示す模式図である。本変形例においては、本体筐体11の一部を構成する収容部152と、メンテナンスユニット8と、がチューブ82により接続されている。図10に示すように、収容部152は、接続部1522を備えている。接続部1522は、チューブ82を接続する部分である。チューブ82は、その一端である第1端部がメンテナンスユニット8と接続されており、他端である第2端部が本体筐体11に接続されている。第2端部は、本体筐体11のうち、収容部152に対して、着脱可能となる構成により接続されている。
より詳細には、接続部1522は、廃液タンク60を本体筐体11の収容部152に挿入した状態において、チューブ82の端部から廃液タンク60へ廃液を排出可能である位置に設けられている。例えば、接続部1522は、廃液タンク60が有する側面のうち、挿抜方向の挿入側の側面に対向する壁1521に設けられる。接続部1522は、壁1521の内側と外側とを連通する連通孔に対して、チューブ82の端部が廃液ケース61の内側に位置するとともに、壁1521に対して着脱可能となるように接続されている。
なお、接続部1522が設けられる場所は壁1521に限定するものではない。例えば、収容部152を構成する壁であれば、前側の壁に接続部1522が設けられてもよいし、左側の壁に接続部1522が設けられてもよい。
上記の構成によれば、本体筐体11の一部を構成する収容部152は、チューブ82の第2端部を接続する接続部1522を備える。また、接続部1522は、廃液タンク60を本体筐体11の収容部152に挿入した状態において、第2端部から廃液タンク60へ廃液を排出可能である位置に配置される。これにより、チューブ82を廃液タンク60へ接続していなくても、廃液タンク60へ廃液を溜めることができる。
また、チューブ82の端部が廃液ケース61の内側に位置するとともに、壁1521に対して着脱可能となるように接続されているため、フラッシングユニット70から排出される廃液と、チューブ82を介して排出される廃液と、が流入する流入口を一つに纏めることができる。よって、廃液タンク60の形状を簡略化できる。
(変形例5)
次に、フラッシングユニット70の変形例について、図11および図12を用いて説明する。図11および図12は、フラッシングユニット70の変形例を示す模式図である。図11に示すように、本変形例におけるフラッシングユニット70は、接続部725を備えている。
接続部725は、ガイド固定枠72に対して、チューブ82が着脱可能となるように構成されている。このようにフラッシングユニット70を構成する場合、例えば、図11に示すように、フラッシング処理時の廃液を廃液タンク60へ案内する廃液ガイド71とは別に、メンテナンスユニット8によるメンテナンス処理により排出される廃液を廃液タンク60へ案内する廃液ガイド711を備える構成としてもよい。
上記の構成によれば、ガイド固定枠72に対してチューブ82が着脱可能となるように接続される。これにより、チューブ82を廃液タンク60へ接続していなくても、廃液タンク60へ廃液を溜めることができる。すなわち、フラッシングユニット70に廃液を移送するための経路を集約できるため、廃液タンク60の形状を簡略化できるとともに、部品点数が減り、コストを低減できる。さらに、例えば、チューブ82の交換にあわせて、廃液ガイド711の交換も可能となるため、部品交換の効率も向上する。
さらに、フラッシングユニット70は、図12に示すように、廃液ガイド71のうち、ノズル面421と対向する傾斜面710の反対側の面にチューブ82の端部が当接する構成としてもよい。このようにフラッシングユニット70を構成する場合、図11に示す廃液ガイド711は、省略してもよい。
上記の構成によれば、チューブ82は、廃液ガイド71のうち、ノズル面421と対向する面の反対側の面、すなわち廃液ガイド71の裏面にチューブ82の端部が当接する。これにより、メンテナンス時に排出された廃液がチューブ82の出口で泡立つなどにより、ミスト飛散した場合であっても、廃液ガイド71の裏面によりミスト飛散の範囲を抑えることができる。
(変形例6)
実施形態1では、チューブ82の配置について、搬送路R1よりも上方に位置するように配置されていると説明した。しかしながら、これに限るものではない。よって、チューブ82の他の配置例について、図13を用いて説明する。図13は、インクジェットプリンタ1の断面図において、チューブ82の配置例をA~Dにて示す図である。
チューブ82は、例えば、図13の配置例Aに示すように、プラテン43よりも下方に位置するように配置されてもよい。これにより、廃液タンク60が搬送路R1を挟んでメンテナンスユニット8の反対に配置されている装置レイアウトにおいて、チューブ82の長さを短くできる。また、プラテン43と記録部4との間に詰まったシートSを上方からのアクセスによって取り出すことが容易となる。
また、チューブ82は、例えば、図13の配置例Bに示すように、給送アーム31よりも前方に位置するように配置されてもよい。配置例Bによれば、給送トレイ21を本体筐体11から抜き取ったときに、本体筐体11の外部からチューブ82を目視できる位置にチューブ82を配置できる。よって、チューブ82を目視しながら交換できる。
また、チューブ82は、例えば、図13の配置例Cに示すように、給送トレイ21よりも下方に位置するように配置されていてもよい。具体的には、本体筐体11の底面11bの下を引き回すようにチューブ82が設けられている。チューブ82は、底面11bに対してチューブ82の固定部(不図示)などにより固定されていてもよい。この場合、図13に示すように、底面11bから下方に伸びる脚部11dを備える構成とするのが好ましい。配置例Cによれば、給送トレイ21を本体筐体11から抜き取ることなく、底面11b側から底面11bと脚部11dとにより形成される空間からチューブ82へのアクセスが可能となる。よって、チューブ82を目視しながら交換できる。
また、チューブ82は、例えば、図13の配置例Dに示すように、給送トレイ21よりも後方に位置するように配置されていてもよい。この場合、本体筐体11は、上面11aと底面11bとから連続する面である後面に背面カバー11cを備える構成とするのが好ましい。背面カバー11cは、本体筐体11の後方において、本体筐体11に対して開閉可能に設けられている。配置例Dによれば、背面カバー11cを開くことにより、本体筐体11の内部に設けられたチューブ82へのアクセスが容易となり、且つ、チューブ82を目視しながら交換できる。
本発明の他の実施形態について、以下に説明する。なお、説明の便宜上、上記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。
〔実施形態2〕
本実施形態におけるインクジェットプリンタ200について、図14および図15を用いて説明する。図14は、インクジェットプリンタ200の内部構成の概略を示す断面図である。図15は、インクジェットプリンタ200を前方側から視た断面図である。
図14に示すように、本実施形態におけるインクジェットプリンタ200は、インクジェットプリンタ1が備える搬送路R1に加えて、搬送路R2を備えている点において、実施形態1とは異なる。また、搬送路R2へシートSを搬送するために、搬送機構5は、排出ローラ52よりも上流側には、搬送ローラ54、56、および拍車ローラ55、57を備えている。搬送ローラ54、56は、搬送モータ(不図示)によって駆動される。
搬送路R2は、搬送路R1の搬送開始位置Vへ給送されたシートSを搬送する搬送方向(第1搬送方向D1)と反対の方向である搬送方向(第2搬送方向D2)へシートSを搬送する両面搬送路である。より詳細には、搬送路R2は、ガイド部材65、66および67と、搬送ローラ68およびピンチローラ69等によって区画される経路である。搬送路R2は、搬送路R1における搬送ローラ56よりも上流側の分岐位置Yから分岐し、搬送路R1における記録部4よりも第1搬送方向D1の上流側にある合流位置Wに接続されている。
搬送路R1を第1搬送方向D1へ搬送されたシートSは、第1フラップ46をシートSの後端が通過した状態において、搬送ローラ56及び拍車ローラ57が逆回転することで、搬送ローラ56及び拍車ローラ57に挟持されると共に、第1フラップ46の下面に沿って、搬送路R2へ搬送される。
搬送路R1における搬送ローラ54と搬送ローラ56との間には、第1フラップ46が設けられている。第1フラップ46は、ガイド部材44に対向した分岐位置Yの付近に配置されている。第1フラップ46は、プラテン43によって第1状態及び第2状態の間を回動可能に支持されている。第1フラップ46は、図14に実線で示される第1状態では、ガイド部材44と当接して搬送路R1を閉塞させる。一方、第1フラップ46は、図14に点線で示される第2状態では、第1状態よりも下方に位置して、ガイド部材44から離間して第1搬送方向D1に搬送されるシートSを通過させる。また、第1フラップ46は、コイルバネ47によって上方へ付勢されている。コイルバネ47は、その一端が第1フラップ46に接続され、他端がプラテン43に接続されている。第1フラップ46は、コイルバネ47に付勢されることで第1状態となり、その前端がガイド部材44に当接する。
図14に示すように、搬送路R1と搬送路R2との合流位置Wには、第2フラップ48が、回動可能に配置されている。具体的には、第2フラップ48は、図14に実線で示される第1状態と、図14に点線で示される第2状態との間で回動可能になっている。第2フラップ48が第1状態のとき、第2フラップ48及びガイド部材33aにより、搬送路R2の一部が構成される。また、第2フラップ48が第2状態のとき、第2フラップ48及びガイド部材33bにより、搬送路R1の一部が構成される。
(廃液タンク60の配置)
本実施形態における廃液タンク60は、廃液タンク60と搬送路R2とが横並びに配置されている。詳細には、図15に示すように、右側から左側に向けて順番にメンテナンスユニット8、搬送路R2および廃液タンク60が横並びに並んで配置されている。より詳細には、図14に示すように、廃液タンク60は、ノズル面421と平行で、且つシートSの第1搬送方向D1と直交する方向である幅方向、すなわち、左右方向における本体筐体11の側面からみて、搬送路R2と少なくとも一部が重なる位置に配置されている。
なお、メンテナンスユニット8、搬送路R2および廃液タンク60が横並びに並んで配置されていれば、上下方向におけるそれぞれの位置は揃っていなくてもよい。つまり、例えば、インクジェットプリンタ200の上下方向において、メンテナンスユニット8は、搬送路R2より上方に位置するように設けられ、廃液タンク60は、搬送路R2より下方に位置するように設けられてもよい。
上記の構成によれば、搬送路R2(両面搬送路)を備えるインクジェットプリンタ200において、搬送路R2の左右のスペースを有効活用できる。また、上下方向の大きさを抑えることができるため、インクジェットプリンタ200の大型化を防止できる。
〔実施形態3〕
本実施形態におけるインクジェットプリンタ300について、図16を用いて説明する。図16は、インクジェットプリンタ300の上面視における断面図である。インクジェットプリンタ300は、図16に示すように、廃液タンク60が配置されている位置がインクジェットプリンタ1およびインクジェットプリンタ200と異なる。また、廃液タンク60とメンテナンスユニット8とを接続するチューブ82の引き回し方がインクジェットプリンタ1およびインクジェットプリンタ200と異なる。
詳細には、チューブ82は、キャリッジ40に搭載されている記録ヘッド41のノズル面421と直交する方向、すなわち、上下方向において、搬送路R1と少なくとも一部が重なる位置に配置されている。本実施形態においては、搬送路R1の上方において、搬送路R1と重なるようにチューブ82が引き回されている。なお、チューブ82は、搬送路Rの上方に引き回される配置に限るものではなく、搬送路R1の下方に引き回される配置であってもよい。また、搬送路R1の上方または下方において、チューブ82を蛇行させるように配置してもよい。
上記の構成によれば、チューブ82は、ノズル面421と直交する方向、すなわち、上下方向において、搬送路R1と少なくとも一部が重なる位置に配置される。これにより、チューブ82の長さが長くなる。よって、チューブ82の長さが長くなった分だけ、廃液の貯留量を増加させることができる。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
1、200、300 インクジェットプリンタ
8 メンテナンスユニット
11 本体筐体
41 記録ヘッド
42 ノズル
60 廃液タンク
70 フラッシングユニット
82 チューブ

Claims (24)

  1. 用紙搬送路を備える液体吐出装置であって、
    液体を吐出するノズルを有する液体吐出ヘッドと、
    前記液体吐出ヘッドをメンテナンスするメンテナンスユニットと、
    本体筐体に挿抜可能に設けられ、前記メンテナンスユニットから排出された液体を溜める廃液タンクと、
    前記メンテナンスユニットから排出された液体を移送する廃液流路であって、前記メンテナンスユニットと廃液タンクとを接続する廃液流路と、
    を備え、
    前記廃液タンクは、前記液体吐出ヘッドのノズル面と平行する水平方向において、前記用紙搬送路を挟んで前記メンテナンスユニットの反対に配置されている、
    ことを特徴とする液体吐出装置。
  2. 前記廃液タンクは、前記液体吐出ヘッドのノズル面と直交する方向において、前記液体吐出ヘッドのノズル面と少なくとも一部が重なる位置に配置されている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
  3. 前記液体吐出ヘッドから液体を排出させるフラッシング処理により排出される液体を、前記廃液タンクへ案内する廃液ガイドを有するフラッシングユニットをさらに備え、
    前記廃液ガイドは、前記液体吐出ヘッドのノズル面と直交する方向において、前記廃液タンクと少なくとも一部が重なる位置に配置されている、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の液体吐出装置。
  4. 前記廃液タンクにおける前記液体吐出ヘッドのノズル面と対向する端面に前記廃液ガイドの下端部と当接可能に設けられている当接部をさらに備える、
    ことを特徴とする請求項3に記載の液体吐出装置。
  5. 前記本体筐体内に設けられ、前記廃液タンクの挿抜時に前記廃液ガイドの傾斜角度を変更する傾斜角度変更機構をさらに備えている、
    ことを特徴とする請求項3に記載の液体吐出装置。
  6. 前記廃液流路は、前記メンテナンスユニットから前記用紙搬送路を横断して前記廃液タンクへと接続されている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
  7. 前記本体筐体は、前記廃液流路のうち、前記メンテナンスユニットに接続されている第1端部とは反対の第2端部を接続する接続部をさらに備え、
    前記接続部は、前記廃液タンクを前記本体筐体に挿入した状態において、前記第2端部から前記廃液タンクへ廃液を排出可能である位置に配置されている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
  8. 前記廃液ガイドを保持する保持部をさらに備え、
    前記廃液流路は、前記保持部に接続されている、
    ことを特徴とする請求項3に記載の液体吐出装置。
  9. 前記廃液流路は、前記廃液ガイドのうち、前記液体吐出ヘッドのノズル面と対向する面の反対側の面に前記廃液流路の端部が当接する、
    ことを特徴とする請求項8に記載の液体吐出装置。
  10. シートを収容するシート収容部をさらに備え、
    前記廃液タンクと前記シート収容部とが前記液体吐出ヘッドのノズル面と平行で、且つシートの搬送方向と直交する方向である幅方向における前記本体筐体の側面からみて、少なくとも一部が重なる位置に配置されている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
  11. 前記用紙搬送路は、シートを第1搬送方向と反対の方向である第2搬送方向へ搬送する両面搬送路をさらに備え、
    前記廃液タンクと前記両面搬送路とが前記液体吐出ヘッドのノズル面と平行で、且つシートの搬送方向と直交する方向である幅方向における前記本体筐体の側面からみて、少なくとも一部が重なる位置に配置されている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
  12. シートを支持するプラテンをさらに備え、
    前記廃液タンクと前記プラテンとが前記液体吐出ヘッドのノズル面と平行で、且つシートの搬送方向と直交する方向である幅方向における前記本体筐体の側面からみて、少なくとも一部が重なる位置に配置されている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
  13. 対象物を読み取るための読取部をさらに備え、
    前記廃液タンクは、前記読取部よりも下方に位置するように配置されている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
  14. 前記廃液タンクは、前記液体吐出ヘッドのノズル面と直交する方向において、前記用紙搬送路と少なくとも一部が重なる位置に配置されている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
  15. 操作部を有し、前記本体筐体の外面に設けられる操作パネルをさらに備え、
    前記廃液流路は、前記本体筐体の内面において前記操作パネルの後方に配置されている、ことを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
  16. スキャン機能を有する読取部をさらに備え、
    前記廃液流路は、前記読取部よりも下方に位置するように配置されている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
  17. 前記廃液流路は、前記液体吐出ヘッドよりも前方に位置するように配置されている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
  18. 前記廃液流路は、前記液体吐出ヘッドよりも後方に位置するように配置されている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
  19. 前記廃液流路は、前記用紙搬送路よりも上方に位置するように配置されている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
  20. シートを支持するプラテンをさらに備え、
    前記廃液流路は、前記プラテンよりも下方に位置するように配置されている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
  21. 前記本体筐体に挿抜可能に設けられており、シートを収容するシート収容部と、
    前記シート収容部からシートを給送する給送ローラを有する給送アームと、
    をさらに備え、
    前記廃液流路は、前記給送アームよりも前方に位置するように配置されている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
  22. シートを収容するシート収容部をさらに備え、
    前記廃液流路は、前記シート収容部よりも下方に位置するように配置されている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
  23. シートを収容するシート収容部をさらに備え、
    前記廃液流路は、前記シート収容部よりも後方に位置するように配置されている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
  24. 用紙搬送路を備える液体吐出装置であって、
    液体を吐出するノズルを有する液体吐出ヘッドと、
    前記液体吐出ヘッドをメンテナンスするメンテナンスユニットと、
    本体筐体に挿抜可能に設けられ、前記メンテナンスユニットから排出された液体を溜める廃液タンクと、
    前記メンテナンスユニットから排出された液体を移送する廃液流路であって、前記メンテナンスユニットと廃液タンクとを接続する廃液流路と、
    を備え、
    前記廃液流路は、前記液体吐出ヘッドのノズル面と直交する方向において、前記用紙搬送路と少なくとも一部が重なる位置に配置されている、
    ことを特徴とする液体吐出装置。

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