JP4524757B2 - エンジンの可変動弁装置 - Google Patents

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本発明はエンジンの可変動弁装置に関する。
エンジンの可変動弁機構として、クランクシャフトの回転に同期して回転するカムシャフトの回転運動を揺動カムの揺動運動に変換するリンク機構を備え、リンク機構の動作位置を強制的に変位させることにより、揺動カムの揺動角範囲を変更し、これによりバルブのリフト量を変化させるものが種々開発されている。特許文献1に記載のエンジンの可変動弁装置もその一例である。
ここで、特許文献1のような可変動弁装置においては、バルブリフト量を左右する構成として連結リンク(特許文献1の連結リンク8)が挙げられる。つまり、特許文献1の可変動弁装置においては、連結リンク8に圧入されたピン31がカムシャフト3に近づけば近づくほど、バルブリフト量をより大きくすることができる。
特開2005−69043号公報
しかし、ピン31がカムシャフト3に近づき過ぎると連結リンク8がカムシャフト3と干渉する場合があるため、連結リンク8とカムシャフト3との間に一定のクリアランスを確保する必要がある。このためには、ピン31が設けられている連結リンク8の端部の幅をより狭くすることが望ましい。しかしながら、連結リンク8に対してピン31を圧入して設ける場合にはピン31が圧入される穴を形成されるための駄肉が必要となり、連結リンク8の端部の幅を余り狭くすることができない。
従って、本発明の目的は、ピンが設けられる連結リンクの端部の幅をより狭くして、ピンがカムシャフトにできるだけ近づけるようにし、もってバルブリフト量をより大きくすることのできるエンジンの可変動弁装置を提供することにある。
本発明によれば、エンジンのクランクシャフトと同期して回転するカムシャフトと、前記カムシャフトに設けられ、前記カムシャフトの回転により回転する偏心カムと、前記カムシャフトを軸として揺動自在に設けられ、バルブをリフトさせる揺動カムと、前記偏心カムに回転自在に外嵌めされ、前記偏芯カムの偏心回転運動を往復円弧運動に変換するオフセットリンクと、前記オフセットリンクと前記揺動カムとを連結し、前記オフセットリンクの前記往復円弧運動を前記揺動カムに伝達する連結リンクと、前記カムシャフトと平行に配設されたコントロールシャフトと、前記コントロールシャフトに設けられたコントロールアームと、前記コントロールアームと前記オフセットリンクとを連結する制御リンクと、を備え、前記エンジンの運転状態に応じて前記コントロールシャフトの回転により前記コントロールアームを回動させ、前記オフセットリンクの前記往復円弧運動位置を強制的に変位させて前記揺動カムによる前記バルブのリフト量を変化させるエンジンの可変動弁装置において、前記連結リンクと前記揺動カムとを連結するピンが前記連結リンクの一方端部に一体に形成され、前記一方端部の幅が、前記ピンの径と略等しいことを特徴とするエンジンの可変動弁装置が提供される。
本発明のエンジンの可変動弁装置によれば、前記連結リンクと前記揺動カムとを連結するピンを前記連結リンクの一方端部に一体に形成することで、ピンを圧入する場合と比べて駄肉を確保する必要がなく、前記一方端部の幅をより狭くできる。更に、前記一方端部の幅を前記ピンの径と略等しくすることで、前記連結リンクと前記カムシャフトとのクリアランスを確保しながら前記ピンを前記カムシャフトにより近づけることができ、バルブリフト量をより大きくすることができる。
本発明においては、前記一方端部が前記ピンの外周面に対し略接線にて連続するようにつながっている構成を採用できる。この構成によれば、ピンの支持強度を高めながら上記効果を得られる。
また、本発明においては、前記連結リンクが、前記一方端部と、前記オフセットリンクとの連結側の他方端部との間で、前記カムシャフトの周面に沿う方向に湾曲している構成を採用できる。この構成によれば、低リフト時に前記連結リンクを前記カムシャフトの周囲にコンパクトに納めることができると共に前記連結リンクと前記カムシャフトとの干渉防止を図れる。
以上述べた通り、本発明によれば、ピンが設けられる連結リンクの端部の幅をより狭くして、ピンがカムシャフトにできるだけ近づけるようにし、もってバルブリフト量をより大きくすることのできるエンジンの可変動弁装置を提供することができる。
図1は本発明の一実施形態に係るエンジンの可変動弁装置A(車両用エンジンの吸気バルブ用)の全体構成を示す図、図5(a)及び(b)は各気筒毎の可変動弁機構の詳細図である。可変動弁装置Aは不図示のエンジンの各気筒に2つの吸気バルブ1及び2と2つの排気バルブ(図示省略)とを有する4バルブのダブルオーバヘッドカム方式を採用したものである。可変動弁装置Aはエンジンのクランクシャフト(不図示)と同期して回転するカムシャフト3を備える。カムシャフト3は例えばチェーン伝動機構を介してクランクシャフトからの回転力が伝達されてクランクシャフトと同期して回転する。
カムシャフト3にはカムシャフト3を軸として揺動自在に設けられ、吸気バルブ1及び2をリフトされる揺動カム4、5が取り付けられている。揺動カム4及び5はそれぞれ吸気バルブ1、2に対応しており、吸気バルブ1、2揺動カム4、5によって駆動され、バルブリフト量及びバルブタイミングがエンジンの運転状態に応じて変更される。
カムシャフト3には、また、カムシャフト3の回転により回転(偏心回転運動)する偏心カム6が固定されている。偏心カム6は略円板状をなし、その中心から偏心した位置をカムシャフト3が貫通している。オフセットリンク7は偏芯カム6の外径と略同径の穴を有し、この穴に偏心カム6が回転自在に外嵌される。つまり、偏心カム6の外周面はオフセットリンク7の穴の内周面を摺動しながら回転する。
オフセットリンク7は、その穴の中心から偏心した位置にピン部材7aが固定されている。ピン部材7aはカムシャフト3の軸方向と平行な方向に延びており、オフセットリンク7の左右から突出している。ピン部材7aの一方端部には連結リンク8の一方端部が回動自在に軸支されている。連結リンク8の他方端部は揺動カム4と相互に回動自在に連結されている。
ピン部材7aの他方端部には制御リンク13の一方端部が回動自在に軸支されている。制御リンク13の他方端部はコントロールアーム12と相互に回動自在に連結されている。
このように可変動弁装置Aでは、オフセットリンク7に対して、カムシャフト3の軸方向の両側に連結リンク8と制御リンク13とが配された構成となっている。なお、本実施形態では1本のピン部材7aにより、オフセットリンク7と連結リンク8及び制御リンク13とを連結しているが、別々のピン部材により連結してもよい。また、オフセットリンク7と連結リンク8及び制御リンク13との連結軸は同軸でなくてもよい。
次に連結リンク8について説明する。図6(a)は連結リンク8の斜視図であり、図6(b)はピン82側から見た連結リンク8の正面図である。図6(c)は比較例として従来の連結リンク8’の正面図である。
連結リンク8は湾曲した本体部81と、その一方端部に形成されたピン82と、その他方端部に形成され、ピン部材7aが挿入される開口部83と、を有する。ピン82は連結リンク8と揺動カム4とを連結するためのピンであり、本体部81の一方端部に一体に形成されている(ワンピース)。ピン82は例えば切削加工或いは鋳造により本体部81と一体に形成される。
本体部81の一方端部の幅はピン82の径と略等しくされている。また、本実施形態の場合、正面視(図6(b)で本体部81の一方端部がピン82の外周面に対し略接線にて連続するようにつながっている。特に、本実施形態の場合、本体部81の一方端部の輪郭がピン82と同径の円弧状をなし、当該一方端部の側面81aがピン82の周面と連続している。このような構成により、ピン82の周囲に本体部81の駄肉がほとんど生じないようにすることができる。また、側面81aがピン82の外周面と略接線にて連続していることにより、本体部81とピン82との段差部分を少なくし、応力集中がなるべく生じないようにしてピン82の支持強度を高めている。
一方、従来の連結リンク8’は本体部81’と、ピン82’と、開口部83’とを有し、基本的な構成は同様であるが、ピン82’は本体部81’とは別部材であり、本体部81’の一方端部に圧入により固定されている(ツーピース)。このため、ピン82’の圧入のため、その周囲には本体部81’の駄肉が鍔状に存在している。このような連結リンク8及び8’の構成の相違はバルブリフト量に反映される。この点は後述する。
次に、図1及び図5に戻り、各揺動カム4及び5は円筒部材9の両端に一体的に接続されている。円筒部材9にはカムシャフト3が貫通しており、揺動カム4及び5は円筒部材9で接続されたことにより、一体となってカムシャフト3回りに回動可能とされている。
コントロールアーム12はコントロールシャフト11に一体的に接続されている。コントロールシャフト11はカムシャフト3と平行に配設されている。コントロールシャフト11には、円周の一部のみに歯が形成されたウォーム歯車14が結合されている。このウォーム歯車14の歯にモータ15で回転駆動されるウォーム16が噛み合っており、モータ15の駆動によりコントロールシャフト11が回転する。なお、コントロールシャフト11の端部11bには回転角度を規制する肩部が設けられている。
そして、エンジンの運転状態に応じてモータ15を駆動してコントロールアーム12を回動させ、制御リンク13の位置を変えて吸気バルブ1、2のリフト量及びタイミングを変更させる。詳細は後述する。
次に、可変動弁装置Aのエンジンへの組み付け例について簡単に説明する。図2は本実施形態の可変動弁装置AをシリンダヘッドBに搭載した平面視図、図3はシリンダヘッドBから中間部材61を取り外した態様を示す斜視図、図4は図2の線X−Xに沿う要部断面図である。なお、各図においては吸気バルブ1及び2やタペット21の他、細部の構成は省略されている。
シリンダヘッドBは本体部51と本体部51の上面に取り付けられる中間部材61とから構成されている。中間部材61はコントロールシャフト11等を本体部51に組み付けるための構成である。本体部51の上面には軸受部が半割とされた下部軸受部52が形成されている。中間部材61の底面には下部軸受部52に対応する上部軸受部66が形成されており、両者により形成される穴に円筒部材9が軸支される。なお、上部軸受部66の軸方向の両側にはつば部67が形成されている(図4を参照。)。
円筒部材9の両端にはそれぞれ揺動カム4及び5が一体に形成されている。従って、下部軸受部52と上部軸受部66とにより形成される軸受部を揺動カム4及び5を挟む形態となり、また、上記のつば部67、67で揺動カム4及び5のスラスト規制を行なうことができる。
本体部51と中間部材61とはカムシャフト3を挟んで締結ボルト53a及び53bにより締結される。また、中間部材61の上面には軸受キャップ64が設けられ、中間部材61と軸受キャップ64との間にコントロールシャフト11を挟んで締結ボルト53b及び53cにより両者を締結することでコントロールシャフト11が軸支される。図4はコントロールシャフト11の軸支部11aの軸支状態を示している。
次に、可変動弁装置Aの作用について説明する。可変動弁装置Aでは、カムシャフト3の回転により偏心カム6が偏心回転運動を行なうと、オフセットリンク7が運動するが、オフセットリンク7は制御リンク13に連結されているため、オフセットリンク7は往復円弧運動を行なう。つまり、偏心カム6の偏心回転運動はオフセットリンク7により往復円弧運動に変換される。オフセットリンク7の往復円弧運動は連結リンク8に伝達され、更に揺動カム4及び5に伝達される。これにより揺動カム4及び5が揺動する。
しかして、エンジンの運転状態に応じてコントロールシャフト11の回転によりコントロールアーム12を回動させると、オフセットリンク7の往復円弧運動位置が強制的に変位される。これにより、揺動カム4及び5によるバルブ1及び2のリフト量及びタイミングが変化することになる。この場合、コントロールアーム12は、エンジン負荷が高くなるほどバルブリフト量が大きくなるように制御される。以下、可変動弁装置Aの動作について図7(a)乃至(d)を参照して更に説明する。
図7(a)に示すように、吸気バルブ2のステム上端には直動式タペット21が設けられ、タペット21に揺動カム4が当接している。吸気バルブ2は、タペット21内部に設けられた不図示のリテーナとシリンダヘッドに設けられたリテーナ23との間に設けられたバルブスプリング24によって吸気ポート25を閉じる方向に付勢されている。しかして、揺動カム4が揺動することでタペット21が変位し、吸気バルブ2が開閉することになる。なお、吸気バルブ1も吸気バルブ2と同様の構成である。
オフセットリンク7の位置は偏心カム6の回転に伴って変化するが、オフセットリンク7の往復円弧運動位置は、コントロールアーム12の位置、つまり、コントロールシャフト11の回転位置により変位する。図7(a)及び(b)は大リフト制御状態の場合を示し、図7(c)及び(d)は小リフト制御状態の場合を示す。大リフト制御状態の場合、吸気バルブ1及び2のリフト量が相対的に大きくなり、小リフト制御状態の場合、吸気バルブ1及び2のリフト量が相対的に小さくなる。通常、エンジンの負荷が大きくなると大リフト制御状態とされる。
なお、本実施形態では可変動弁装置Aがタペット式の可変動弁機構を構成しているが、いわゆるロッカーアーム式の可変動弁機構に対しても本発明は適用可能である。ロッカーアーム式の場合、タペット式よりもリフト量を大きくとれ、同じリフト量であればより小型化が図れる。また、タペット式のようにタペット21と揺動カム4との摺動を伴わないため、高性能化が図れる。
次に、連結リンク8及び8’の構成の相違によるバルブリフト量の違いについて図8を参照して説明する。図8(a)及び(b)は連結リンク8及び8’と揺動カム4とが最も折り畳まれた状態(低リフト時)を示している。連結リンク8及び8’はピン82、82’とピン部材7a、7aの軸間距離d1が同じ長さに設計されており、また、図8(a)及び(b)の状態において連結リンク8及び8’とカムシャフト3とのクリアランスd2は同じ長さである。
連結リンク8は連結リンク8’と比べて、ピン82の周囲に本体部81の駄肉がほとんど無いため、ピン82とカムシャフト3との軸間距離d3がピン82’とカムシャフト3との軸間距離d4よりも小さくでき、連結リンク8とカムシャフト3とのクリアランスd2を維持しながらピン82をカムシャフト3により近づけることができる。この結果、バルブリフト量をより大きくすることができる。
図8(c)は連結リンク8を用いた場合と連結リンク8’を用いた場合とのバルブリフト量の相違を示しており、実線が連結リンク8を用いた場合、破線が連結リンク8’を用いた場合である。軸間距離d3とd4との数ミリの差はバルブリフト量としては10%程度の増大となる。
このように本実施形態の可変動弁装置Aによれば、連結リンク8と揺動カム4とを連結するピン82を連結リンク8の本体部81の一方端部に一体に形成することで、ピン82を圧入する場合(連結リンク8’)と比べて駄肉を確保する必要がなく、当該一方端部の幅をより狭くできる。更に、当該一方端部の幅をピン82の径と略等しくすることで、連結リンク8とカムシャフト3とのクリアランスd2を確保しながらピン82をカムシャフト3により近づけることができ、バルブリフト量をより大きくすることができる。
また、連結リンク8の本体部81がピン82側の端部と、オフセットリンク7との連結側の端部となる、開口部83側の端部との間で、カムシャフト3の周面に沿う方向に湾曲しているので、図8(a)に示すような低リフト時に連結リンク8をカムシャフト3の周囲にコンパクトに納めることができると共に、連結リンク8がカムシャフト3の回りを囲むような配置となるので両者の干渉防止を図れる。
<他の実施形態>
<コントロールシャフト11のスラスト規制>
コントロールシャフト11のスラスト方向の移動規制はウォーム歯車14を用いて行なうことができる。図9はウォーム歯車を用いたコントロールシャフト11のスラスト規制構造を示す図である。同図に示すウォーム歯車141はボス部141aを有する。また、コントロールシャフト11にはつば部11cが形成されている。
しかして、ボス部141aとつば部11cとの間の部分においてコントロールシャフト11を軸受部分(中間部材61と軸受キャップ64(図9において不図示))とで支持するようにし、ボス部141aの側面とつば部11cの側面との距離を軸受部分の幅に略一致させることにより、コントロールシャフト11のスラスト規制を行なうことができる。なお、本例ではつば部11cを設けたが、これに代えて、コントロールアーム12の側面に軸受部分に対する突き当て部を設け、その突き当て部とボス部141aとによりコントロールシャフト11のスラスト規制を行なうこともできる。
<コントロールシャフト11の回転角度規制>
上記実施形態では、コントロールシャフト11の端部11bにコントロールシャフト11の回転角度を規制する肩部が設けたが、コントロールシャフト11の回転角度規制をウォーム歯車14を用いて行なうこともできる。図10(a)及び(b)はウォーム歯車を用いたコントロールシャフト11の回転角度規制構造を示す図である。同図の例ではコントロールシャフト11の端部11bの位置(エンジン前方側)にウォーム歯車142が配設されている。従って、図10に不図示のモータ15もエンジン前方側に配設されることになる。
ウォーム歯車142はコントロールシャフト11と同心の半円部142aと、肩部142b、142cとを有する。中間部材61には半円部142aが摺動する円弧形状の摺動面61aが形成されている。しかして、コントロールシャフト11の回転により、肩部142b、142cのいずれかが中間部材61に当接することにより、コントロールシャフト11の回転角度規制を行なうことができる。図10(a)は肩部142bが中間部材61の上面に当接して回転角度規制が行なわれている態様を示している。また、図10(b)はコントロールシャフト11が90度回転して肩部142cが摺動面61aの下方の垂直面に当接して回転角度規制が行なわれている態様を示している。
<モータ15の他の配置例1>
上記実施形態ではモータ15は中間部材61の上方に斜めに突出した状態で配設される構成となるが、エンジンの上方の空間に制約がある場合にはモータ15をより低い位置に配設することが要求される。
図11はモータ15をエンジン後方側において配設した例を示す、中間部材周辺のエンジン後方側の正面図である。同図の例では中間部材61に代えて中間部材161が用いられている。中間部材161は中間部材61のエンジン後方側端部を延長してモータ15の配設スペースを形成したものであり、その上部はサブエンジンカバー110により覆われる。なお、100はメインエンジンカバーであり、サブエンジンカバー110以外の中間部材161の上部を覆うものである。
図12(a)は中間部材161のエンジン後方側の端部の平面図、図12(b)は図12(a)の線I−Iに沿う中間部材161の断面図、図12(c)は図12(a)の線II−IIに沿う中間部材161の断面図である。
中間部材161はウォーム歯車機構を収納する空洞を形成する収納部161aを有しており、収納部161aの周囲を形成する壁部のうち、対向する壁部にはウォーム軸15aを支持する軸受161bが配設されている。モータ15は中間部材161の側部に固定され、ウォーム軸15aはモータ15の出力軸に連結されて回転駆動される。本例の場合、ウォーム歯車14は収納部161a内に位置するよう、コントロールシャフト11のエンジン後方側に配設されている。
収納部161aのエンジン前方側の側部には図12(c)に示すように、溝161bが形成されている。この溝161bの存在により、各気筒毎の可変動弁機構に供給される潤滑油が図12(c)で矢印にて示すように溝161bを通って収納部161a内に流入して収納部161aに溜まり、ウォーム軸15aとウォーム歯車14との潤滑油として活用することができる。
<モータ15の他の配置例2>
図13はモータ15をエンジン後方側において配設した他の例を示す、中間部材周辺のエンジン後方側の正面図である。同図の例では中間部材161に代えて中間部材161’が、また、サブエンジンカバー110に代えてサブエンジンカバー120が、それぞれ用いられている。本例ではサブエンジンカバー120によりモータ15を支持する構成である。
図14(a)はサブエンジンカバー120の斜視図、図14(b)は中間部材161’のエンジン後方側の端部の平面図、図14(c)は図14(b)の線III−IIIに沿うサブエンジンカバー120の断面図である。
中間部材161’は中間部材161と基本的に同様の構成であり、ウォーム歯車14の回動スペースを形成する収納部161a’を有しているが、ウォーム軸15aが挿通する穴や軸受は設けられていない。本例の場合、ウォーム軸15aは中間部材161’の上面上方を通過する構成である。
サブエンジンカバー120は下方が開放した中空形状をなしており、その側部にはモータ15の取付面120aが形成されている。また、シール部120b(図14(a)において斜線で示す領域)はこの上にメインエンジンカバー100の周縁が重なる部分であり、メインエンジンカバー100とサブエンジンカバー120とをシールする部分である。
サブエンジンカバー120の取付面120aを形成する壁部と、当該壁部に対向する壁部には、それぞれ、ウォーム軸15aを支持する軸受161bが配設されている。ウォーム軸15aはモータ15の出力軸に連結されて回転駆動される。本例の場合、ウォーム軸15aはウォーム歯車14の上方に位置することになる。
本発明の一実施形態に係るエンジンの可変動弁装置A(吸気バルブ用)の全体構成を示す図である。 可変動弁装置AをシリンダヘッドBに搭載した平面視図である。 シリンダヘッドBから中間部材61を取り外した態様を示す斜視図である。 図2の線X−Xに沿う断面図である。 (a)及び(b)は各気筒毎の可変動弁機構の詳細図である。 (a)は連結リンク8の斜視図、(b)は連結リンク8の正面図、(c)は従来の連結リンク8’の正面図である。 (a)乃至(d)は可変動弁装置Aの動作の説明図である。 (a)及び(b)は連結リンク8及び8’におけるピン82、82’とカムシャフト3との位置関係の説明図、(c)は連結リンク8及び8’を用いた場合のバルブリフト量の違いを示すバルブリフト量―カム角度線図である。 ウォーム歯車を用いたコントロールシャフト11のスラスト規制構造を示す図である。 (a)及び(b)はウォーム歯車を用いたコントロールシャフト11の回転角度規制構造を示す図である。 モータ15をエンジン後方側において配設した例を示す、中間部材周辺のエンジン後方側の正面図である。 (a)は中間部材161のエンジン後方側の端部の平面図、(b)は図12(a)の線I−Iに沿う中間部材161の断面図、(c)は図12(a)の線II−IIに沿う中間部材161の断面図である。 モータ15をエンジン後方側において配設した他の例を示す、中間部材周辺のエンジン後方側の正面図である。 (a)はサブエンジンカバー120の斜視図、図14(b)は中間部材161’のエンジン後方側の端部の平面図、図14(c)は図14(b)の線III−IIIに沿うサブエンジンカバー120の断面図である。
符号の説明
A エンジンの可変動弁装置
1、2 バルブ
3 カムシャフト
4、5 揺動カム
6 偏心カム
7 オフセットリンク
7a ピン部材
8 連結リンク
82 ピン
11 コントロールシャフト
12 コントロールアーム
13 制御リンク

Claims (3)

  1. エンジンのクランクシャフトと同期して回転するカムシャフトと、前記カムシャフトに設けられ、前記カムシャフトの回転により回転する偏心カムと、前記カムシャフトを軸として揺動自在に設けられ、バルブをリフトさせる揺動カムと、前記偏心カムに回転自在に外嵌めされ、前記偏芯カムの偏心回転運動を往復円弧運動に変換するオフセットリンクと、前記オフセットリンクと前記揺動カムとを連結し、前記オフセットリンクの前記往復円弧運動を前記揺動カムに伝達する連結リンクと、前記カムシャフトと平行に配設されたコントロールシャフトと、前記コントロールシャフトに設けられたコントロールアームと、前記コントロールアームと前記オフセットリンクとを連結する制御リンクと、を備え、前記エンジンの運転状態に応じて前記コントロールシャフトの回転により前記コントロールアームを回動させ、前記オフセットリンクの前記往復円弧運動位置を強制的に変位させて前記揺動カムによる前記バルブのリフト量を変化させるエンジンの可変動弁装置において、
    前記連結リンクと前記揺動カムとを連結するピンが前記連結リンクの一方端部に一体に形成され、前記一方端部の幅が、前記ピンの径と略等しいことを特徴とするエンジンの可変動弁装置。
  2. 前記一方端部が前記ピンの外周面に対し略接線にて連続するようにつながっていることを特徴とする請求項1に記載のエンジンの可変動弁装置。
  3. 前記連結リンクが、前記一方端部と、前記オフセットリンクとの連結側の他方端部との間で、前記カムシャフトの周面に沿う方向に湾曲していることを特徴とする請求項1又は2に記載のエンジンの可変動弁装置。
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